JP3956472B2 - Rotor support structure in compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両空調システムに用いられる圧縮機におけるロータの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種の圧縮機は、圧縮機構がハウジング内に収容されている。駆動軸はハウジングに回転可能に支持され、圧縮機構に連結されるとともにハウジングの外部に突出されている。ボス部は、ハウジングの外壁面において駆動軸の突出部分を取り囲むようにして形成されている。ボールベアリング等の軸受けは、ボス部に外嵌固定されている。ロータは軸受けの外輪に外嵌固定され、外輪と一体回転可能である。従って、ロータは、軸受け及びボス部を介してハウジングに回転可能に支持されている。ロータは、駆動軸のハウジングからの突出部分に連結されている。車両エンジン等の外部駆動源からのベルトは、ロータの外周に掛けられている。従って、車両エンジンの駆動力が、ベルト及びロータを介して伝達されることで駆動軸が回転し、圧縮機構が動作されて冷媒ガスの圧縮が行われる。
【0003】
さて、近年、製作の容易さや圧縮機の軽量化等のために、金属製であったロータを合成樹脂製とすることが提案されている。ところが、軸受けの外輪は金属製である。従って、ロータは、周囲の温度変化により加熱及び冷却が繰り返されると、外輪との間での熱膨張量の差によって生じる応力を受けて、外輪に対する固定が解除され易かった。その結果、ロータと外輪との間に滑りが生じて圧縮機のフリクションが大きくなり、車両エンジンの負荷が過大となる等の問題が生じていた。また、滑りが生じたロータは、外輪との摩擦により変形し易く、やがてはガタつきが生じて振動や騒音の要因となる等の問題を生じていた。
【0004】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その目的は、ロータを合成樹脂で製作するとともに、加熱及び冷却が繰り返されたとしてもロータと軸受けの外輪との一体回転を維持できる圧縮機におけるロータの支持構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、ロータは合成樹脂製であって、ロータと軸受けの外輪との間には、両者間での熱膨張差の発生を許容して一体回転を維持する係合手段が設けられ、前記係合手段はロータ側に設けられた内歯とこの内歯に噛合される外輪側に設けられた外歯とからなっているロータの支持構造を採用する。
【0006】
この構成においては、例えば、車両エンジンの発熱量の変化により、ロータ及び軸受けに対して加熱及び冷却が繰り返されたとする。しかし、係合手段は、合成樹脂製のロータと、ロータとは異なる材料よりなる軸受けの外輪と間の熱膨張差の発生を許容し、両者の一体回転を維持する。従って、ロータと軸受けの外輪との間に滑りが生じることはない。
【0007】
また、内歯と外歯のクリアランスが変化することで、ロータと軸受けの外輪と間での熱膨張差の発生が許容され、両者の一体回転が維持される。
【0008】
請求項2の発明では、内歯はロータに一体形成されている。
この構成においては、部品点数を低減できる。
請求項3の発明では、外歯は外輪に一体形成されている。
【0009】
この構成においては、部品点数を低減できる。
請求項4の発明では、ロータは、外輪に外歯を設けた軸受けを金型内に設置し、外歯を包むように合成樹脂材料を射出するインサート成形により製作されている。
【0010】
この構成においては、外輪の外歯がロータの内歯の型となり、金型に内歯の型を形成する必要がない。また、ロータがその成形と同時に軸受けに組み付けられることとなり、後に組み付ける手間が省ける。
【0011】
請求項5の発明では、係合手段は、ロータと軸受けの外輪との間での熱膨張差を吸収する熱膨張差吸収手段である。
この構成においては、ロータと軸受けの外輪との間での熱膨張差が吸収されることで、両者の一体回転が維持される。
【0012】
請求項6の発明では、熱膨張差吸収手段は、ロータと軸受けの外輪との間に介在された弾性部材である。
この構成においては、弾性部材が弾性変形することで、ロータと軸受けの外輪との間での熱膨張差が吸収される。
【0013】
請求項7の発明では、弾性部材はゴムよりなり、圧縮状態でロータと軸受けの外輪との間に介在されている。
この構成においては、圧縮状態にあるゴム製の弾性部材は、自然状態の場合よりも酸素透過性が低くなっている。従って、弾性部材は酸化され難く、その耐久性は高いものとなっている。
【0014】
請求項8の発明では、ロータは、外輪に弾性部材を配置した軸受けを金型内に設置し、弾性部材を包むように合成樹脂材料を射出するインサート成形により製作されている。
【0015】
この構成においては、ロータがその成形と同時に軸受けに組み付けられることとなり、後に組み付ける手間が省ける。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を、車両空調システムに用いられるクラッチレスタイプの可変容量型圧縮機において具体化した第1実施形態について説明する。
【0017】
図1に示すように、フロントハウジング11は、センタハウジングとしてのシリンダブロック12の前端に接合固定されている。リヤハウジング13は、シリンダブロック12の後端に弁形成体14を介して接合固定されている。クランク室15は、フロントハウジング11とシリンダブロック12とにより囲まれて区画形成されている。駆動軸16は、クランク室15を通るようにフロントハウジング11とシリンダブロック12との間で回転可能に架設支持されている。駆動軸16のフロント側の端部は、フロントハウジング11の前壁を貫通して外部へ突出されている。
【0018】
円筒状をなすボス部11aは、フロントハウジング11の外壁面に一体に突設され、駆動軸16のハウジング11〜13内からの突出部分を取り囲む。プーリ61は、ボス部11aにアンギュラベアリング20を介して回転可能に支持されている。プーリ61は、駆動軸16のハウジング11〜13からの突出端部に連結されている。プーリ61はベルト17を介して、外部駆動源としての車両エンジン18に、電磁クラッチ等のクラッチ機構を介することなく直結されている。従って、車両エンジン18の起動時には、ベルト17及びプーリ61を介して駆動力が伝達され、駆動軸16が回転される。
【0019】
回転支持体22は、クランク室15において駆動軸16に止着されている。斜板23は、駆動軸16に対してその軸線L方向へスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ヒンジ機構24は回転支持体22と斜板23との間に介在されている。斜板23はヒンジ機構24により、駆動軸16の軸線L方向へ傾動可能でかつ駆動軸16と一体的に回転可能となっている。斜板23の半径中心部がシリンダブロック12側に移動すると、斜板23の傾角が減少される。傾角減少バネ26は、回転支持体22と斜板23との間に介在されている。傾角減少バネ26は、斜板23を傾角の減少方向に付勢する。斜板23の最大傾角は、回転支持体22との当接により規定される。
【0020】
収容孔27はシリンダブロック12の中心部に貫設されている。遮断体28は筒状をなし、収容孔27にスライド可能に収容されている。吸入通路開放バネ29は、収容孔27の端面と遮断体28との間に介在され、遮断体28を斜板23側へ付勢している。
【0021】
前記駆動軸16は、その後端部を以て遮断体28の内部に挿入されている。ラジアルベアリング30は、駆動軸16の後端部と遮断体28の内周面との間に介在され、遮断体28とともに駆動軸16に対して軸線L方向へスライド移動可能である。
【0022】
吸入通路32は、リヤハウジング13及び弁形成体14の中心部に形成されている。吸入通路32は収容孔27に連通されており、その弁形成体14の前面に表れる開口周囲には、位置決め面33が形成されている。遮断面34は遮断体28の先端面に形成され、遮断体28の移動により位置決め面33に接離される。遮断面34が位置決め面33に当接されることにより、両者間33,34のシール作用で吸入通路32と収容孔27の内空間との連通が遮断される。
【0023】
スラストベアリング35は斜板23と遮断体28との間に介在され、駆動軸16上にスライド移動可能に支持されている。スラストベアリング35は、吸入通路開放バネ29に付勢されて、常には斜板23と遮断体28との間で挟持されている。
【0024】
そして、斜板23が遮断体28側へ傾動するのに伴い、斜板23の傾動がスラストベアリング35を介して遮断体28に伝達される。従って、遮断体28が吸入通路開放バネ29の付勢力に抗して位置決め面33側に移動され、遮断体28は遮断面34を以て位置決め面33に当接される。遮断面34が位置決め面33に当接された状態にて、斜板23のそれ以上の傾動が規制され、この規制された状態にて斜板23は0°よりも僅かに大きな最小傾角となる。
【0025】
シリンダボア12aはシリンダブロック12に貫設形成され、片頭型のピストン36はシリンダボア12aに収容されている。ピストン36は、シュー37を介して斜板23の外周部に係留されており、斜板23の回転運動によりシリンダボア12a内で前後往復運動される。
【0026】
吸入室38及び吐出室39は、リヤハウジング13にぞれぞれ区画形成されている。吸入ポート40、吸入弁41、吐出ポート42及び吐出弁43は、それぞれ弁形成体14に形成されている。そして、吸入室38の冷媒ガスは、ピストン36の復動動作により吸入ポート40及び吸入弁41を介してシリンダボア12aに吸入される。シリンダボア12aに吸入された冷媒ガスは、ピストン36の往動動作により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート42及び吐出弁43を介して吐出室39に吐出される。
【0027】
吸入室38は通口45を介して収容孔27に連通されている。そして、遮断体28がその遮断面34を以て位置決め面33に当接されると、通口45は吸入通路32から遮断される。通路46は駆動軸16の軸芯に形成され、クランク室15と遮断体28の内空間とを連通する。放圧通口47は遮断体28の周面に貫設されている。遮断体28の内空間と収容孔27の内空間は、放圧通口47を介して連通されている。
【0028】
給気通路48は吐出室39とクランク室15とを接続する。容量制御弁49は給気通路48上に介在されている。
以上構成の圧縮機は、その吸入室38に冷媒ガスを導入する通路となる吸入通路32と、吐出室39から冷媒ガスを排出する吐出フランジ50とが外部冷媒回路51により接続されている。凝縮器52、膨張弁53及び蒸発器54は、外部冷媒回路51上に介在されている。
【0029】
蒸発器54の近傍には温度センサ56が設置されている。温度センサ56は蒸発器54における温度を検出し、この検出温度情報を制御コンピュータ55へ出力する。容量制御弁49のソレノイド49aの励消磁は、温度センサ56からの検出温度情報に基づいて制御コンピュータ55によって制御される。制御コンピュータ55は、エアコンスイッチ57のON状態のもとに検出温度が設定温度以下になると容量制御弁49のソレノイド49aの消磁を指令する。この設定温度以下の温度は蒸発器54においてフロストが発生しそうな状況を反映する。また、制御コンピュータ55は、エアコンスイッチ57のOFFによってソレノイド49aを消磁する。
【0030】
ソレノイド49aが消磁されると給気通路48が開かれ、吐出室39とクランク室15とが連通される。従って、吐出室39の高圧冷媒ガスが給気通路48を介してクランク室15へ供給され、クランク室15の圧力が高くなる。クランク室15の圧力上昇により斜板23の傾角が最小傾角へ移行される。
【0031】
遮断体28の遮断面34が位置決め面33に当接すると、吸入通路32における通過断面積が零となり、外部冷媒回路51から吸入室38への冷媒ガス流入が阻止される。
【0032】
斜板23の最小傾角は0°ではないため、斜板傾角が最小の状態においてもシリンダボア12aから吐出室39への吐出は行われている。吸入室38の冷媒ガスは、シリンダボア12aへ吸入されて吐出室39へ吐出される。即ち、斜板傾角が最小状態では、吐出室39、給気通路48、クランク室15、通路46、放圧通口47、吸入室38及びシリンダボア12aを経由する循環通路が圧縮機内部にできている。冷媒ガスと共に流動する潤滑油は、前記循環経路を経由して圧縮機内を潤滑する。吐出室39、クランク室15及び吸入室38の間では、圧力差が生じている。この圧力差及び放圧通口47における通路断面積が、斜板23を最小径角に安定的に保持する。
【0033】
ソレノイド49aの励磁によって給気通路48が閉じられ、クランク室15の圧力が通路46及び放圧通口47を介した放圧に基づいて低下してゆく。この減圧により、斜板23の傾角が最小傾角から最大傾角へ移行される。
【0034】
次に、前記プーリ61の構成について詳述する。
図1〜図3に示すように、ロータ62は、円筒状をなす内周側のボス部63と、同じく円筒状をなすベルト掛け部64とが盤部65により連結されてなる。ロータ62は、ベルト掛け部64に掛けられたベルト17を介して車両エンジン18に連結されている。平歯である内歯63aはボス部63の内周面に刻設されており、ボス部63は軸線Lを中心とした内歯車のような形態をなしている。
【0035】
前記アンギュラベアリング20はボールベアリングよりなり、内輪66と外輪67との間に、転動体としてのボール68を複数備えた構造を有する。平歯である外歯67aは外輪67の外周面に刻設されており、外輪67は軸線Lを中心とした外歯車のような形態をなしている。アンギュラベアリング20は、内輪66を以ってフロントハウジング11のボス部11aに外嵌され、圧入等によって固定されている。サークリップ21はボス部11aに外嵌固定され、内輪66に当接することでアンギュラベアリング20の軸線L方向への抜けを防止する。
【0036】
前記ロータ62は、ボス部63を以ってアンギュラベアリング20の外輪67に外嵌され、ボス部63の内歯63aと外輪67の外歯67aとは噛合されている。従って、ロータ62は、アンギュラベアリング20の外輪67と一体回転可能であるとともに、アンギュラベアリング20及びボス部11aを介してフロントハウジング11に回転可能に支持されている。
【0037】
前記ロータ62は合成樹脂製であって各部63〜65が一体成形されてなり、しかも、その成形時にアンギュラベアリング20をインサートすることで、両者20,62の組み付けがなされている。つまり、アンギュラベアリング20をロータ用の金型内に設置し、その外輪67の外歯67aの外周を包むように、金型内に合成樹脂材料を射出する。従って、外歯67aが型の役目をなして、ロータ62のボス部62の内周面には一体に内歯63aが形成される。
【0038】
なお、前記合成樹脂としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂やフェノール樹脂等が挙げられる。ガラス繊維、カーボン繊維等の充填材を合成樹脂材料に配合して、ロータ62の強度向上を図っても良い。
【0039】
トルクリミッタ69はねじりコイルばねよりなり、所定の締め代でロータ62のボス部63の外周に締め付け固定されている。結合筒70はトルクリミッタ69においてその前端部の外周側に配置され、ロータ62の回転方向でトルクリミッタ69に係合されている。ハブ71は駆動軸16の突出端部に外嵌固定されている。合成ゴムよりなる円環状のダンパ72はハブ71と連結筒70との間に介在され、両者70,71を弾性的に作動連結している。このダンパ72は、駆動軸16の回転方向への弾性変形により機能し、圧縮機側で発生する負荷トルクの変動が、緩和されるようになっている。
【0040】
そして、圧縮機側の負荷トルクがトルクリミッタ69のリミット値以上となった場合、この過大な負荷トルクが車両エンジン18側に波及すれば、車両エンジン18がエンジンストールを起こしたり、ベルト17が損傷するおそれがある。リミット値以上の過大な負荷トルクが生じた場合には、連結筒70を介してトルクリミッタ69に作用する内径を拡大させる方向の荷重が大きくなり、トルクリミッタ69は変形して内径の拡大傾向を顕著に示す。従って、トルクリミッタ69が機能してロータ62のボス部63との摩擦接触状態が弱まり、トルクリミッタ69はボス部63に対して滑るように相対回動される。このため、過大な負荷トルクが車両エンジン18側に波及することはなく、エンジンストール等は回避される。
【0041】
トルクリミッタ69とボス部63との相対回動が長く続けば、合成樹脂製であるボス部63が摩擦により変形し、たとえ負荷トルクがリミット値以下となったとしてもトルクリミッタ69の所定の締め代は失われたままとなる。つまり、トルクリミッタ69とボス部63の滑りが長く続くような状態は、圧縮機が故障したものと推定され、車両エンジン18からの動力伝達が復帰する必要はない。従って、車両エンジン18と圧縮機との間の動力伝達が完全に遮断され、故障した圧縮機が車両エンジン18の負荷となることはない。
【0042】
上記構成の本実施形態においては、次のような作用・効果を奏する。
(1)例えば、圧縮機付近に配置された車両エンジン18の発熱量の変化により、ロータ62及びアンギュラベアリング20に対して加熱及び冷却が繰り返されたとする。合成樹脂よりなるロータ62のボス部63と、金属材料よりなるアンギュラベアリング20の外輪67は熱膨張率が異なる。しかし、両者63,67の軸線Lと直交方向への熱膨張差の発生は、ボス部63の内歯63aと外輪67の外歯67aとのクリアランスの変化により許容され、両者20,62の軸線L周りでの係合が解除されることはない。従って、ロータ62と外輪67との一体回転が維持され、両者20,62の間に滑りが生じないために、車両エンジン18の動力損失やロータ62の摩耗変形もない。
【0043】
(2)内歯63aはロータ62のボス部63に一体形成されている。従って、内歯63aをボス部63と別体に形成することと比較して、部品点数を低減できて構成の簡素化を図り得る。
【0044】
(3)外歯67aはアンギュラベアリング20の外輪67に一体形成されている。従って、外歯67aを外輪67と別体に形成することと比較して、部品点数を低減できて構成の簡素化を図り得る。
【0045】
(4)アンギュラベアリング20は、ロータ62の成形時にインサートされる。従って、アンギュラベアリング20の外歯67aがロータ63の内歯63aの型となり、金型に内歯63aの型を形成しておく必要がない。従って、ロータ用の金型が簡単となってロータ62の製造コストを低減できる。また、ロータ62の成形と同時に、アンギュラベアリング20がロータ62に組み付けられることとなり、言い換えれば、ロータ62の成形と同時に、アンギュラベアリング20が外歯67aを以ってロータ63の内歯63aに噛合されることとなり、それらを後に組み付ける手間が省ける。
【0046】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0047】
図4及び図5に示すように、本実施形態においては、熱膨張差吸収手段としての合成ゴムよりなる円筒状の弾性部材75を、ロータ62のボス部63の内周面とアンギュラベアリング20の外輪67の外周面との間に介在させている。弾性部材75は、圧縮状態でボス部63の内周面と外輪67の外周面との間に介在されている。弾性部材75は、ボス部63及び外輪67との各間で接着固定されている。
【0048】
前記アンギュラベアリング20は、その外輪67に弾性部材75が接着剤等を用いて固定された状態で、ロータ62の成形時にインサートされている。つまり、外輪67に弾性部材75が接着固定されたアンギュラベアリング20をロータ用の金型内に設置し、弾性部材75の外周を包むように、金型内に合成樹脂材料を射出する。この時、合成樹脂材料を多めに射出することで、弾性部材75は外輪67とボス部63との間で圧縮された状態となる。弾性部材75とボス部63とは、この成形時において加硫接着される。
【0049】
なお、合成樹脂材料を多めに射出しなくとも、重合時の肉やせを利用して弾性部材75を圧縮しても良いし、半重合状態でロータ62の成形を終えることで、後の加熱時にロータ62を熱収縮させて弾性部材75を圧縮するようにしても良い。
【0050】
上記構成の本実施形態においては、次のような効果を奏する。
(1)例えば、圧縮機付近に配置された車両エンジン18の発熱量の変化により、ロータ62及びアンギュラベアリング20に対して加熱及び冷却が繰り返されたとする。この時、合成樹脂よりなるロータ62のボス部63と金属材料よりなるアンギュラベアリング20の外輪67とは、その熱膨張に差が生じる。しかし、両者63,67間において熱膨張差により生じる応力は、弾性部材75が弾性変形することで吸収され、両者63,67の固定関係、つまり、ボス部63と弾性部材75との接着及び外輪67と弾性部材75との接着が解除されることはない。従って、ロータ62と外輪67の一体回転が維持され、両者20,62間に滑りが生じないために、車両エンジン18の動力損失やロータ62の摩耗変形もない。
【0051】
(2)弾性部材75は、圧縮された状態で外輪67とボス部63との間に介在されている。圧縮状態にあるゴム製の弾性部材75は、自然状態の場合と比較して酸素透過性が低い。従って、弾性部材75は酸化し難く、その耐久性は高いものとなっている。
【0052】
(3)アンギュラベアリング20は、ロータ62の成形時にインサートされる。従って、ロータ62の成形と同時にアンギュラベアリング20がロータ62に組み付けられることとなり、それらを後に組み付ける手間が省ける。
【0053】
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下の態様でも実施できる。
○上記第1及び第2実施形態の係合手段を両方備えるように構成すること。つまり、例えば、図6及び図7に示すように、上記第1実施形態においてボス部63の内歯63aと外輪67の外歯67aとの間に、ゴム製の弾性部材75を介在させること。弾性部材75は、その外周面にボス部63の内歯63aと噛合する外歯75aが、内周面に外輪67の外歯67aと噛合する内歯75bが形成されている。このようにすれば、内歯63aと外歯75aの間、或いは内歯75bと外歯67aとの間に熱膨張差の発生によりクリアランスが生じて歯打ち状態となったとしても、ゴム製の弾性部材75が衝撃を緩衝して振動や騒音の発生は抑制される。
【0054】
○図8に示すように、上記第2実施形態の弾性部材75を弾性部材81に変更すること。すなわち、弾性部材81はねじりコイルバネよりなり、アンギュラベアリング20の外輪67に外装されている。弾性部材81の一端は、外輪67に対して軸線L周りで係止されている。弾性部材81は、ねじり変形によりコイルが縮径された状態で組み付けられている。従って、弾性部材81のコイル外面は、ボス部63の内周面に対して圧接され、ロータ62と外輪67とを一体回転可能に連結している。そして、熱膨張差の発生によるボス部63と外輪67との間のクリアランスの拡大は、弾性部材81の原形復帰による拡径により吸収され、弾性部材81と外輪67との軸線L周りでの係止、及び弾性部材81とボス部63との圧接状態、つまり、ロータ62と外輪67との一体回転が解除されることはない。
【0055】
○図9に示すように、図6及び図7に示す別例の弾性部材75を、圧縮状態で組み込まれた波型の板バネよりなる弾性部材82に変更すること。従って、ボス部63の内歯63aと外輪67の外歯67aとは、弾性部材82の波型を介して噛合されている。そして、熱膨張差の発生によるボス部63と外輪67との間のクリアランスの拡大は、弾性部材82の原形復帰により吸収され、内歯63aと外歯67aとの弾性部材82を介した噛合、つまり、ロータ62と外輪67との一体回転が解除されることはない。このようにすれば、弾性部材82とボス部63の内歯63a及び外輪67の外歯67aとの衝突が、弾性部材82の弾性によって緩衝され、振動や騒音の発生は抑制される。
【0056】
○上記各実施形態及び図6〜図9に示す別例において、軸受け20はボールベアリングであったが、これに限定されるものではなく、転動体としてのコロを備えたコロベアリングとしても良い。また、これら転がり軸受けに限定されるものではなく、滑り軸受けであっても良い。
【0057】
○上記各実施形態及び図6〜図9に示す別例において、アンギュラベアリング20の内輪66を削除し、ボス部11aの外周面が内輪66の役目をなすように構成すること。このようにすれば、部品点数を低減できる。
【0058】
○電磁クラッチのロータにおいてその支持構造に具体化すること。
○他のピストン式圧縮機として、例えば、ワッブルタイプの圧縮機や、ウエーブカムタイプの圧縮機、さらには、両頭ピストンタイプの圧縮機等において、そのロータの支持構造に具体化しても良い。また、ピストン式圧縮機に限定されるものではなく、スクロールタイプの圧縮機やベーンタイプの圧縮機等のロータリ式圧縮機において、そのロータの支持構造に具体化しても良い。
【0059】
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1)合成樹脂には強度向上用の充填材が含有されているロータの支持構造。
【0060】
このようにすれば、ロータ62の強度が向上される。
(2)係合手段は、ロータ62に設けられた内歯63aと、軸受け20の外輪67に設けられた外歯67aと、ロータ62と外輪67との間に介在されるとともに、ロータ62の内歯63aに噛合される外歯75aと外輪67の外67a歯に噛合される内歯75bとを備えた弾性部材75であるロータの支持構造。
【0061】
このようにすれば、各内歯63a,75bと外歯67a,75aとの間にクリアランスが生じて歯打ち状態となったとしても、弾性部材75の弾性が衝撃を緩衝して振動や騒音の発生は抑制される。
【0062】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、ロータ及び軸受けに対して加熱及び冷却が繰り返されたととしても、両者の熱膨張差の発生は係合手段により許容され、一体回転が維持される。従って、ロータと軸受けの外輪との間に滑りが生じることはなく、外部駆動源の動力損失を軽減できるし、ロータの摩耗変形による振動や騒音も抑え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラッチレスタイプの可変容量型圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 アンギュラベアリング付近を拡大して示す正面図。
【図4】 第2実施形態を示す要部拡大図。
【図5】 アンギュラベアリング付近を拡大して示す正面図。
【図6】 別例を示す要部拡大図。
【図7】 アンギュラベアリング付近を拡大して示す正面図。
【図8】 別の別例を示す要部拡大図。
【図9】 別の別例を示す図であり、アンギュラベアリング付近を拡大して示す正面図。
【符号の説明】
11…ハウジングを構成するフロントハウジング、11a…ボス部、12…ハウジングを構成するシリンダブロック、13…同じくリヤハウジング、16…駆動軸、18…外部駆動源としての車両エンジン、20…軸受けとしてのアンギュラベアリング、23…圧縮機構を構成する斜板、36…同じくピストン、62…ロータ、63a…係合手段を構成する内歯、67…外輪、67a…係合手段を構成する外歯。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotor support structure in a compressor used in, for example, a vehicle air conditioning system.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In this type of compressor, a compression mechanism is accommodated in a housing. The drive shaft is rotatably supported by the housing, connected to the compression mechanism, and protrudes outside the housing. The boss portion is formed so as to surround the protruding portion of the drive shaft on the outer wall surface of the housing. A bearing such as a ball bearing is externally fixed to the boss portion. The rotor is fitted and fixed to the outer ring of the bearing and can rotate integrally with the outer ring. Therefore, the rotor is rotatably supported by the housing via the bearing and the boss portion. The rotor is connected to a protruding portion from the housing of the drive shaft. A belt from an external drive source such as a vehicle engine is hung on the outer periphery of the rotor. Accordingly, the driving force of the vehicle engine is transmitted through the belt and the rotor, so that the driving shaft rotates and the compression mechanism is operated to compress the refrigerant gas.
[0003]
In recent years, it has been proposed that the rotor made of metal is made of a synthetic resin in order to facilitate manufacture, reduce the weight of the compressor, and the like. However, the outer ring of the bearing is made of metal. Therefore, when the rotor is repeatedly heated and cooled due to a change in ambient temperature, the rotor is easily released from being fixed to the outer ring due to the stress caused by the difference in thermal expansion amount with the outer ring. As a result, there is a problem that slippage occurs between the rotor and the outer ring, the friction of the compressor increases, and the load on the vehicle engine becomes excessive. In addition, the rotor in which the slip occurred easily deforms due to friction with the outer ring, and eventually has a problem that it becomes loose and causes vibration and noise.
[0004]
The present invention has been made by paying attention to the problems existing in the above-described prior art, and the object thereof is to manufacture the rotor with a synthetic resin, and even if heating and cooling are repeated, the outer ring of the rotor and the bearing is provided. It is an object of the present invention to provide a support structure for a rotor in a compressor capable of maintaining integral rotation with the compressor.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the first aspect of the present invention, the rotor is made of synthetic resin, and the rotor and the outer ring of the bearing are allowed to rotate integrally with each other while allowing a difference in thermal expansion between them. Engagement means to maintain is provided The engaging means includes an inner tooth provided on the rotor side and an outer tooth provided on the outer ring side meshed with the inner tooth. A rotor support structure is adopted.
[0006]
In this configuration, for example, it is assumed that heating and cooling are repeated for the rotor and the bearing due to a change in the amount of heat generated by the vehicle engine. However, the engaging means allows a difference in thermal expansion between the rotor made of synthetic resin and the outer ring of the bearing made of a material different from that of the rotor, and maintains the integral rotation of both. Therefore, no slip occurs between the rotor and the outer ring of the bearing.
[0007]
Also By changing the clearance between the inner teeth and the outer teeth, a difference in thermal expansion between the rotor and the outer ring of the bearing is allowed, and the integral rotation of both is maintained.
[0008]
Claim 2 In this invention, the internal teeth are integrally formed with the rotor.
In this configuration, the number of parts can be reduced.
Claim 3 In this invention, the external teeth are formed integrally with the outer ring.
[0009]
In this configuration, the number of parts can be reduced.
Claim 4 In this invention, the rotor is manufactured by insert molding in which a bearing having outer teeth on the outer ring is installed in a mold and a synthetic resin material is injected so as to wrap the outer teeth.
[0010]
In this configuration, the outer teeth of the outer ring become the inner teeth mold of the rotor, and there is no need to form the inner teeth mold on the mold. In addition, the rotor is assembled to the bearing at the same time as the molding, thereby saving the trouble of assembling later.
[0011]
Claim 5 In this invention, the engaging means is a thermal expansion difference absorbing means for absorbing a difference in thermal expansion between the rotor and the outer ring of the bearing.
In this configuration, the integral rotation of both is maintained by absorbing the difference in thermal expansion between the rotor and the outer ring of the bearing.
[0012]
Claim 6 In the invention, the thermal expansion difference absorbing means is an elastic member interposed between the rotor and the outer ring of the bearing.
In this configuration, the elastic member is elastically deformed to absorb the thermal expansion difference between the rotor and the outer ring of the bearing.
[0013]
Claim 7 In this invention, the elastic member is made of rubber and is interposed between the rotor and the outer ring of the bearing in a compressed state.
In this configuration, the elastic member made of rubber in the compressed state has lower oxygen permeability than that in the natural state. Therefore, the elastic member is hardly oxidized and has high durability.
[0014]
Claim 8 In this invention, the rotor is manufactured by insert molding in which a bearing having an elastic member disposed on the outer ring is installed in a mold and a synthetic resin material is injected so as to wrap the elastic member.
[0015]
In this configuration, the rotor is assembled to the bearing at the same time as the molding, so that the trouble of assembling later can be saved.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is embodied in a clutchless type variable displacement compressor used in a vehicle air conditioning system will be described.
[0017]
As shown in FIG. 1, the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The accommodation hole 27 is provided through the center of the
[0021]
The
[0022]
The suction passage 32 is formed at the center of the
[0023]
The thrust bearing 35 is interposed between the swash plate 23 and the blocking
[0024]
Then, as the swash plate 23 tilts toward the blocking
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
In the compressor configured as described above, the suction passage 32 serving as a passage for introducing the refrigerant gas into the
[0029]
A
[0030]
When the
[0031]
When the blocking
[0032]
Since the minimum inclination angle of the swash plate 23 is not 0 °, the discharge from the cylinder bore 12a to the
[0033]
The
[0034]
Next, the configuration of the
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
Examples of the synthetic resin include PPS (polyphenylene sulfide) resin and phenol resin. The strength of the
[0039]
The
[0040]
When the load torque on the compressor side exceeds the limit value of the
[0041]
If the relative rotation between the
[0042]
In the present embodiment configured as described above, the following operations and effects are achieved.
(1) For example, it is assumed that heating and cooling of the
[0043]
(2) The
[0044]
(3) The
[0045]
(4) The
[0046]
(Second Embodiment)
Hereinafter, only a difference from the first embodiment will be described in the second embodiment in which the present invention is embodied.
[0047]
As shown in FIGS. 4 and 5, in the present embodiment, a cylindrical
[0048]
The
[0049]
Note that the
[0050]
In this embodiment having the above-described configuration, the following effects can be obtained.
(1) For example, it is assumed that heating and cooling of the
[0051]
(2) The
[0052]
(3) The
[0053]
In addition, the following aspects can be implemented without departing from the spirit of the present invention.
O It is configured to include both the engaging means of the first and second embodiments. That is, for example, as shown in FIGS. 6 and 7, a rubber
[0054]
As shown in FIG. 8, the
[0055]
As shown in FIG. 9, the other
[0056]
In the above embodiments and other examples shown in FIGS. 6 to 9, the
[0057]
In each of the above embodiments and the other examples shown in FIGS. 6 to 9, the
[0058]
○ To embody the support structure of the electromagnetic clutch rotor.
As another piston type compressor, for example, a wobble type compressor, a wave cam type compressor, a double-headed piston type compressor, or the like may be embodied in a rotor support structure. Further, the present invention is not limited to the piston type compressor, and may be embodied in a rotor support structure in a rotary type compressor such as a scroll type compressor or a vane type compressor.
[0059]
A technical idea that can be grasped from the above embodiment will be described.
(1) The synthetic resin contains a filler for strength improvement B Data support structure.
[0060]
In this way, the strength of the
(2) The engaging means is interposed between the
[0061]
In this way, even if a clearance is generated between each of the
[0062]
【The invention's effect】
According to the present invention configured as described above, even if heating and cooling are repeated for the rotor and the bearing, the difference in thermal expansion between them is allowed by the engaging means, and the integral rotation is maintained. Therefore, slip does not occur between the rotor and the outer ring of the bearing, power loss of the external drive source can be reduced, and vibration and noise due to wear deformation of the rotor can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a variable capacity compressor of a clutchless type.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged front view showing the vicinity of an angular bearing.
FIG. 4 is an enlarged view of a main part showing a second embodiment.
FIG. 5 is an enlarged front view showing the vicinity of an angular bearing.
FIG. 6 is an enlarged view of a main part showing another example.
FIG. 7 is an enlarged front view showing the vicinity of an angular bearing.
FIG. 8 is an enlarged view of the main part showing another example.
FIG. 9 is a view showing another example, and is an enlarged front view showing the vicinity of an angular bearing.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記ロータは合成樹脂製であって、ロータと軸受けの外輪との間には、両者間での熱膨張差の発生を許容して一体回転を維持する係合手段が設けられ、
前記係合手段は、ロータ側に設けられた内歯とこの内歯に噛合される外輪側に設けられた外歯とからなっているロータの支持構造。The housing accommodates the compression mechanism and the drive shaft is rotatably supported. The drive shaft is coupled to the compression mechanism and protrudes to the outside through the housing. A protruding portion of the drive shaft is formed on the outer wall surface of the housing. A boss is provided so as to surround the bearing, and a bearing is disposed on the outer peripheral side of the boss. , The drive shaft is connected to the rotor, and the drive shaft is rotated by transmitting the driving force of the external drive source through the rotor, and the compression mechanism is operated to compress the gas. In
The rotor is made of synthetic resin, and between the rotor and the outer ring of the bearing is provided engagement means that allows the occurrence of a difference in thermal expansion between the two and maintains integral rotation ,
The engaging means is a support structure for a rotor comprising inner teeth provided on the rotor side and outer teeth provided on the outer ring side meshed with the inner teeth .
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