JP3955788B2 - 半導体集積回路のテスト回路 - Google Patents

半導体集積回路のテスト回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、良品、不良品の選別や不良解析、テスト開発に好適な半導体集積回路のテスト回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体集積回路のテスト回路を図11に示し、以下に説明する(特開平3−25382号公報参照)。
【0003】
図11において、60はテストの対象の半導体集積回路であるテスト対象回路であり、図示しないLSIテスタからテストパターンがクロックCLK0に同期して周期的にテスト対象回路60に入力され、テスト対象回路60の出力端子から所定の周期で第1および第2の出力データ信号A1,A2が出力される。61,62は期待値信号B1,B2を入力する期待値入力端子、63,64はそれぞれ出力データ信号A1,A2と期待値信号B1,B2とを比較する比較手段であり、排他的論理和ゲートで構成されている。排他的論理和ゲートは、2つの入力が一致すれば“0”を出力し、不一致のときに“1”を出力する。65は比較手段63,64からの出力信号C1,C2の出力を論理和して出力する論理和ゲートである。66は論理和ゲート65からの出力信号C3をクロックCLK0の立ち上がりに同期してラッチするフリップフロップである。67は内部比較の結果である判定信号Dを出力する判定信号出力端子である。
【0004】
ここで、テスト対象回路60が正常に動作していて、出力データ信号A1,A2がそれぞれ期待値信号B1,B2と一致しているときには、比較手段63,64の出力信号C1,C2がともに“0”で、クロックCLK0の立ち上がりタイミングで論理和ゲート65の出力信号C3が“0”であると、フリップフロップ66の出力である判定信号Dは“0”を出力する。
【0005】
しかし、テスト対象回路60が異常動作を起し、出力データ信号A1が期待値信号B1と不一致となるか、出力データ信号A2が期待値信号B2と不一致となったとき、あるいはそれら両者が不一致となったときには、比較手段63,64の出力信号C1,C2の少なくともいずれか一方が“1”となり、クロックCLK0の立ち上がりタイミングで論理和ゲート65の出力信号C3が“1”であると、フリップフロップ66の出力である判定信号Dは“1”を出力する。
判定信号出力端子67から外部出力される判定信号DをLSIテスタで判定する。これによって、期待値をすべて外部比較することなくテストすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の従来技術の場合、テスト対象回路60の動作が異常シーケンスに入らない状態で、外部出力される判定信号Dが“0”と“1”を繰り返す場合には、LSIテスタのボード容量によって生じる出力遅延や端子間スキューにより、正確に異常動作と判定することが困難であった。そのため高精度、高コストのLSIテスタを使用せざるを得なかった。
【0007】
また、不良解析やテストパターン作成ミスのデバッグ情報として、異常動作した周期にテスト対象回路60の出力データ信号が論理的に“0”であったか“1”であったかの情報や、該当する周期がいつであったかの不良時刻情報信号を出力するためには、その出力専用の端子を特別に設けなければならない。
【0008】
さらには、その不良時刻情報信号を出力しても、LSIテスタのボード容量などの問題から高速動作の場合に、LSIテスタで正確に判定することができないという課題があった。
【0009】
また、LSI内部の遅延ばらつきによって期待値信号を入力するタイミングが出力データ信号と一致しなくなり、そのために良品でありながら不良品と判定してしまうおそれがあった。この不都合を回避するには、一つのテスト対象回路について常に入力タイミングを変化させ複数回のテストを繰り返せばよいが、そうすると検査時間が長くなるという課題があった。
【0010】
また、不良判定しても、不一致のタイミングで内部クロックを停止できないため、実装されたトランジスタのスイッチング動作が継続して行われ、テストで不一致を生じた状態を保持したまま不良箇所の特定ができないという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のような手段を講じることにより、上記の課題を解決する。
【0012】
第1の解決手段として、本発明の半導体集積回路のテスト回路は、期待値信号を入力する期待値入力端子と、テスト対象回路の出力データ信号と前記期待値入力端子からの前記期待値信号とを比較する比較手段と、前記比較手段からの比較結果信号が不一致を示すときはその不一致状態を保持する不一致保持手段と、前記不一致保持手段が出力する判定信号を外部出力する判定信号出力端子と、前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致状態を示すときに前記テスト対象回路からの出力データ信号を保持する出力データロック手段と、前記不一致保持手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる第1の判定遅延手段と、前記第1の判定遅延手段からの遅延判定信号を所定の周期遅延させる第2の判定遅延手段と、クロックを計測し、前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致に変化したタイミングでの計測クロック数を保持するクロック計測手段と、前記第2の判定遅延手段が出力する第2の遅延判定信号が不一致を示すときに前記保持した計測クロック数を所定の間隔でシリアル出力する計測クロック数出力手段と、前記第2の判定遅延手段が出力する前記第2の遅延判定信号が一致を示すときは前記出力データロック手段の出力を選択し、不一致のときは前記計測クロック数出力手段の出力を選択し出力する選択手段と、前記期待値入力端子に接続され、前記第1の判定遅延手段が出力する第1の遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記第1の遅延判定信号が不一致を示すときに前記選択手段の出力信号を出力する出力バッファとを備え、前記選択手段は、前記出力データロック手段からの前記不良情報信号の出力と前記計測クロック数出力手段からの不良時刻情報信号の出力との順序を、不良情報信号を先に、不良時刻情報信号を後にするように構成されている。なお、出力順序については逆でもよく、基本的な作用は同じである。
【0013】
この構成によれば、比較手段において出力データ信号と期待値信号とを比較し、その比較の結果が不一致を示すときに不一致保持手段において不一致状態を保持した上で判定信号を外部出力するとともに、出力データロック手段においてその不一致を生じたタイミングでテスト対象回路が出力している出力データ信号をロックした上で外部出力する。すなわち、出力データ信号と期待値信号との内部比較を行いながら、不良情報(異常動作タイミングで出力データ信号が論理的に“0”,“1”いずれであったかの不良解析に用いる情報)を保持することができる。この不良情報は不一致検出後も保持されているため、高速テスト時にもボード容量に影響されることなく外部観測することができる。
【0019】
また、不良情報出力端子の省略を可能にする。すなわち、期待値入力端子を不良情報および不良情報信号の出力端子として兼用するものである。この兼用のために、判定遅延手段を増やし、また、出力バッファを追加している。
【0021】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第1の解決手段において、さらに、次の構成要素が追加されたものである。すなわち、前記期待値入力端子からの前記期待値信号を遅延させる期待値遅延手段と、前記テスト対象回路の出力データ信号と前記期待値遅延手段による遅延期待値信号とを比較する遅延系の比較手段と、前記遅延系の比較手段からの比較結果信号が不一致を示すときにその不一致状態を保持する遅延系の不一致保持手段と、前記不一致保持手段と前記判定信号出力端子との間に挿入されて、前記不一致保持手段の出力信号と前記遅延系の不一致保持手段の出力信号の論理積を前記判定信号として前記判定信号出力端子に出力する論理積手段とである。
【0022】
これは、半導体集積回路の内部遅延のばらつきに対応するものである。比較手段はテスト対象回路からの出力データ信号と期待値信号とを比較するものであるが、両者のタイミングが高精度に合致していることが重要である。しかし、半導体集積回路の内部遅延のばらつきのために、期待値信号の入力タイミングが出力データ信号と一致しなくなる場合が起こり得る。そのままであれば、良品を不良品と誤判定する可能性がある。そこで、上記の期待値遅延手段と遅延系の比較手段と遅延系の不一致保持手段とを追加している。さらに、論理積手段を追加している。このように構成すれば、出力データ信号と期待値信号とを比較するに際して、タイミングを少しずらして比較することができる。したがって、一致または不一致の判定の確度が高いものになる。これにより、内部遅延のばらつきを吸収する状態での並行比較をすることができる。したがって、同一のテスト対象回路について入力タイミングを変化させる状態でテストを繰り返す必要性をなくすことができ、検査時間の短縮化を図ることができる。
【0023】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第の解決手段において、さらに、次の構成要素が追加されたものである。すなわち、前記論理積手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる判定遅延手段と、前記期待値入力端子に接続され、前記判定遅延手段からの遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記遅延判定信号が不一致を示すときに前記出力データロック手段からの出力信号を出力する出力バッファとである。
【0024】
これは、前述同様に、不良情報出力端子の省略を可能にする。すなわち、期待値入力端子を不良情報信号の出力端子として兼用するものである。期待値入力端子を不良情報信号の出力端子に兼用するので、不良情報信号の出力のための特別な出力端子が不要となる。
【0025】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第の解決手段において、さらに、次の構成要素が追加されたものである。すなわち、前記論理積手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる第1の判定遅延手段と、前記第1の判定遅延手段からの遅延判定信号を所定の周期遅延させる第2の判定遅延手段と、クロックを計測し、前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致に変化したタイミングでの計測クロック数を保持するクロック計測手段と、前記第2の判定遅延手段が出力する第2の遅延判定信号が不一致を示すときに前記保持した計測クロック数を所定の間隔でシリアル出力する計測クロック数出力手段と、前記第2の判定遅延手段が出力する前記第2の遅延判定信号が一致を示すときは前記出力データロック手段の出力を選択し、不一致のときは前記計測クロック数出力手段の出力を選択し出力する選択手段と、前記期待値入力端子に接続され、前記第1の判定遅延手段が出力する第1の遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記第1の遅延判定信号が不一致を示すときに前記選択手段の出力信号を出力する出力バッファとである。
【0026】
これは、前述同様に、異常動作時にテスト対象回路の出力データ信号が論理的に“0”,“1”いずれであったかの不良情報に加えて、異常動作が発生したのがどのタイミングであるかの不良時刻情報を外部出力するものである。さらに、不良情報と不良時刻情報とを同一の出力端子から外部出力するものである。不良情報だけでなく不良時刻情報も取得することができるとともに、不良時刻情報信号の外部出力に不良情報信号出力のための不良情報出力端子を兼用しており、回路構成の簡略化を進めることができる。
【0027】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第〜第の解決手段において、前記期待値遅延手段、前記遅延系の比較手段および前記遅延系の不一致保持手段の組が複数組以上設けられ、前記論理積手段は、前記不一致保持手段と前記複数組の遅延系の不一致保持手段の論理積をとるように構成されている。
【0028】
これは、判定遅延手段、遅延系の比較手段および遅延系の不一致保持手段の組が複数組あること、換言すれば、比較から不一致保持の系統が3つ以上あることを記述している。上記第の解決手段では、比較から不一致保持の系統が2つであることを記述しているのに対するものである。系統数は2に限定する必要がないことを明確にしている。系統の数が多いほど、内部遅延のばらつきを吸収する作用が大きく、より高精度な比較判定に基づくテストが可能となる。
【0029】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第〜第の解決手段において、前記不一致保持手段および前記遅延系の不一致保持手段のそれぞれの出力信号を個別的に外部出力する出力端子群を備えるものである。
【0030】
この場合、出力端子群から複数相の判定信号を取得でき、タイミング調整の指標として利用することができる。そして、期待値信号の入力タイミングが早いタイミングと遅いタイミングのどちらにずれても、良品判定できるように調整できる。
【0031】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第1〜第の解決手段において、さらに、前記判定信号出力端子に出力される前記判定信号が不一致を示すとき、前記テスト対象回路に対する供給クロックを停止させるクロック制御手段を備えた構成としている。
【0032】
これによれば、出力データ信号が期待値信号から不一致となったタイミングにおいて、テスト対象回路へのクロック供給を停止し、実装トランジスタのスイッチング動作を内部的に強制停止させることができる。したがって、外部からの操作で不一致のタイミングを見計らってクロック供給を絶つ必要がなく、当該のテストで不一致を生じた状態を保持したまま不良箇所を特定することができる。例えば、テストパターンを使って電流量に応じた発光現象を用いて不良箇所の解析ができる。
【0033】
の解決手段として、本発明による半導体集積回路のテスト回路は、上記第1〜第の解決手段において、さらに、次のように構成したものである。すなわち、前記テスト対象回路が前記出力データ信号を複数ビット出力するものであり、前記期待値入力端子、前記比較手段、前記不一致保持手段、前記判定信号出力端子、前記出力データロック手段および前記不良情報出力端子の組が前記出力データ信号のビット数に応じて複数組設けられ、前記複数の不一致保持手段の出力の論理和を前記判定信号とするものである。
【0034】
これによれば、テスト対象回路の多ビットからなる複数の出力データ信号について、出力データ信号と期待値信号との内部比較を行いながら、不良発生時の多ビットの不良情報を保持することができ、不良解析を有利に展開することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図である。
【0036】
テスト対象回路1からの出力データ信号Aと期待値入力端子2からの期待値信号Bとが排他的論理和ゲートからなる比較手段3に入力されている。比較手段3は、テスト対象回路1から出力される出力データ信号Aとそれに対応する期待値信号Bとを比較し、一致のときは比較結果信号Cとして“0”を出力し、不一致のときは比較結果信号Cとして“1”を出力する。比較手段3からの比較結果信号Cが不一致保持手段M1に入力されている。不一致保持手段M1は論理和ゲート4とリセット付きフリップフロップ5から構成されている。論理和ゲート4の入力側には比較手段3の出力とフリップフロップ5の出力とが入力され、論理和ゲート4の出力はフリップフロップのデータ入力(D)に接続されている。フリップフロップ5は、論理和ゲート4からのデータをテストパターンの1周期毎すなわちクロックCLK0の立ち上がりエッジ毎に更新的に記憶するとともに、比較結果信号Cが不一致の“1”のときには、その“1”を一旦保持すると、リセットされるまで保持し続ける機能を有している。不一致保持手段M1が出力する判定信号Dは判定信号出力端子6に出力されるとともに、出力データロック手段M2に供給されている。判定信号Dはテスト対象回路1が良品であるか不良品であるかを示すものである。
【0037】
テスト対象回路1からの出力データ信号Aは出力データロック手段M2にも供給されている。出力データロック手段M2は論理積ゲート7とフリップフロップ8から構成されている。不一致保持手段M1が出力する判定信号Dは論理積ゲート7の1入力に対して論理反転して入力されている。テスト対象回路1からの出力データ信号Aがフリップフロップ8のデータ入力(D)に接続され、データ出力(Q)が不良情報出力端子9に接続されている。フリップフロップ8のクロック入力(CLK)に接続の論理積ゲート7は、判定信号Dが“0”のときすなわちテスト対象回路1の出力データ信号Aが期待値信号Bと一致する状態では、ゲート開の状態であり、出力データ信号AをクロックCLK0に同期して出力する。また、判定信号Dが“1”のときすなわちテスト対象回路1の出力データ信号Aのが期待値信号Bと一致しない状態では、非導通となって、不一致状態が発生したタイミングでの出力データ信号Aを保持し、それ以降、その不良を示す不良情報信号Eを出力する。
【0038】
以下、上記のように構成された本実施の形態の半導体集積回路のテスト回路の動作を説明する。クロックCLK0は、テスト対象回路(半導体集積回路)1と当該のテスト回路とに共通に供給される。
【0039】
テスト対象回路1がリセットされると、不一致保持手段M1のフリップフロップ5は、そのリセット端子に図示されないリセット信号が入力され、論理“0”に初期化される。テスト対象回路1から出力される出力データ信号Aと期待値入力端子2から入力される期待値信号Bとが比較手段3によって比較され、その比較結果信号Cは論理和ゲート4に入力される。論理和ゲート4には比較手段3の比較結果信号Cとフリップフロップ5の出力が入力されて論理和される。論理和ゲート4の論理和出力はフリップフロップ5に入力される。フリップフロップ5は、クロックCLK0の立ち上がりタイミングで論理和ゲート4の出力を記憶する。
【0040】
《良品の場合》
テストパターンのすべての周期においてテスト対象回路1から出力される出力データ信号Aが正常で、出力データ信号Aが期待値入力端子2から入力される期待値信号Bと一致する場合、比較手段3による比較結果信号Cは論理“0”であり、不一致保持手段M1のフリップフロップ5の出力である判定信号Dは論理“0”のままである。出力データ信号Aが正常状態を続けるとき、判定信号出力端子6はテスト終了まで論理“0”の判定信号Dを出力し続ける。外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6からの論理“0”の出力を観測し、良品と判定する。判定信号Dが“0”のとき、その論理反転の“1”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7はゲート開であり、正常な出力データ信号AをクロックCLK0に同期して不良情報出力端子9より順次に外部出力する。
【0041】
《不良品の場合》
テストパターンのある周期で出力データ信号Aが不良で、比較手段3において、出力データ信号Aと期待値信号Bとが不一致を示すとき、比較手段3の比較結果信号Cは“0”から“1”に切り換わる。不一致保持手段M1のフリップフロップ5は論理和ゲート4からの論理“1”をクロックCLK0の立ち上がりに同期して保持する。フリップフロップ5の出力が論理和ゲート4の入力に帰還されているので、フリップフロップ5は一旦“1”を保持すると、それ以降で比較結果信号Cが“0”になっても、“1”の保持および出力を継続する。それはリセットされるまで続く。
【0042】
不一致保持手段M1のフリップフロップ5が出力する判定信号Dが“1”に切り換わったとき、その論理反転の“0”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7はゲート閉の状態に切り換わり、フリップフロップ8は不良が発生した時点の出力データ信号Aを保持し、それ以降、その不良を示す不良情報信号Eを不良情報出力端子9から出力する。外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6からの論理“1”の判定信号Dを観測し、不良品と判定するとともに、不良情報出力端子9から出力される不良情報信号Eを不良解析の情報として使用する。この判定信号Dが“1”のときに出力される不良情報信号Eは、テスト対象回路1が不良を引き起こしたときの論理(“0”または“1”)を示している。なお、フリップフロップ5をリセットすると、論理積ゲート7はゲート開を再開する。
【0043】
以上のように、本実施の形態によれば、異常動作を発生したタイミングにおけるテスト対象回路1の出力データ信号Aについて、そのときの論理が“0”であったか“1”であったかの不良情報を、出力データ信号と期待値信号との内部比較を行いながら、記憶し外部出力することができる。この不良解析に用いる情報は、不一致が生じた後は保持されているため、高速テスト時にもボード容量に影響されることなく外部観測することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図である。実施の形態1の場合の図1と同じ構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。
【0045】
テスト対象回路1からは2ビットの出力データ信号A1,A2が出力されるようになっている。これに対応して、比較手段3として3a,3bの2つが設けられ、不一致保持手段M1における論理和ゲート4として4a,4bの2つ、リセット付きフリップフロップ5として5a,5bの2つがそれぞれ設けられている。また、出力データロック手段M2における論理積ゲート7として7a,7bの2つ、およびフリップフロップ8として8a,8bの2つがそれぞれ設けられている。
【0046】
テスト対象回路1からの2ビットの出力データ信号A1,A2と期待値入力端子2a,2bからの2ビットの期待値信号B1,B1とがそれぞれ排他的論理和ゲートからなる比較手段3a,3bに入力されている。比較手段3aは、テスト対象回路1から出力される1ビット目の出力データ信号A1とそれに対応する期待値信号B1とを比較し、一致のときは比較結果信号C1として“0”を出力し、不一致のときは比較結果信号C1として“1”を出力する。比較手段3bは、2ビット目の出力データ信号A2とそれに対応する期待値信号B2とを比較し、一致のときは比較結果信号C2として“0”を出力し、不一致のときは比較結果信号C2として“1”を出力する。比較手段3a,3bからの比較結果信号C1,C2がそれぞれ不一致保持手段M1に入力されている。
【0047】
不一致保持手段M1は、実施の形態1の場合の図1と同様の関係にある論理和ゲート4aとリセット付きフリップフロップ5aの組み合わせ、同じく論理和ゲート4bとリセット付きフリップフロップ5bの組み合わせ、および論理和ゲート10から構成されている。論理和ゲート10は両フリップフロップ5a,5bが出力する出力信号D1,D2の論理和をとり、判定信号Dとして判定信号出力端子6および出力データロック手段M2に出力する。
【0048】
出力データロック手段M2は、実施の形態1の場合の図1と同様の関係にある論理積ゲート7aとフリップフロップ8aの組み合わせおよび同じく論理積ゲート7bとフリップフロップ8bの組み合わせから構成されている。テスト対象回路1からの2ビットの出力データ信号A1,A2はそれぞれフリップフロップ8a,8bのデータ入力(D)に接続され、それぞれのデータ出力(Q)が不良情報出力端子9a,9bに接続されている。フリップフロップ8a,8bのクロック入力(CLK)に接続の論理積ゲート7a,7bは、判定信号Dが“0”のときすなわちテスト対象回路1の出力データ信号A1,A2がそれぞれ期待値信号B1,B1と一致する状態では、ゲート開の状態であり、このときフリップフロップ8a,8bはそれぞれ出力データ信号A1,A2をクロックCLK0に同期して出力する。また、判定信号Dが“1”のときすなわちテスト対象回路1の出力データ信号A1,A2の少なくともいずれか一方が期待値信号B1,B1と一致しない状態では、論理積ゲート7a,7bはそれぞれ非導通となり、フリップフロップ8a,8bは不一致状態が発生した時点の出力データ信号A1,A2を保持し、それ以降、その不良を示す不良情報信号E1,E2を出力する。
【0049】
以下、上記のように構成された本実施の形態の半導体集積回路のテスト回路の動作を説明する。
【0050】
《良品の場合》
テスト対象回路1から出力される2ビットの出力データ信号A1,A2がともに正常で、出力データ信号A1,A2のそれぞれが期待値入力端子2a,2bから入力される期待値信号B1,B2と一致する場合、比較手段3a,3bによる比較結果信号C1,C2はともに論理“0”であり、フリップフロップ5a,5bの出力信号D1,D2もともに論理“0”となる。その結果、論理和ゲート10が出力する判定信号Dは論理“0”のままである。出力データ信号A1,A2が正常状態を続けるとき、判定信号出力端子6はテスト終了まで論理“0”の判定信号Dを出力し続ける。外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6からの論理“0”の出力を観測し、良品と判定する。判定信号Dが“0”のとき、その論理反転の“1”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7a,7bはゲート開であり、正常な出力データ信号A1,A2をクロックCLK0に同期してそれぞれ不良情報出力端子9a,9bから順次に出力する。
【0051】
《不良品の場合》
出力データ信号A1,A2の少なくともいずれか一方が不良でフリップフロップ5a,5bの少なくともいずれか一方が論理“1”を出力するようになった場合、論理和ゲート10が出力する判定信号Dは論理“0”から論理“1”に反転する。つまり、2つのフリップフロップ5a,5bのいずれかが最初に不一致を保持してからテストが終了するまで、判定信号出力端子6は論理“1”の判定信号Dを出力し続けることになる。判定信号Dが“1”に切り換わったとき、その論理反転の“0”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7a,7bはゲート閉の状態に切り換わり、不良が発生した時点の出力データ信号A1,A2を保持し、それ以降、その不良を示す不良情報信号E1,E2をそれぞれ不良情報出力端子9a,9bから出力する。外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6からの論理“1”の判定信号Dを観測し、不良品と判定するとともに、不良情報出力端子9a,9bから出力される不良情報信号E1,E2を不良解析の情報として使用する。なお、フリップフロップ5a,5bをリセットすると、論理積ゲート7a,7bはゲート開を再開する。
【0052】
以上において、テスト対象回路1の出力を2ビットとしたが、3ビット以上のときにも適用することができる。その場合、比較手段3の数、不一致保持手段M1を構成する論理和ゲート4、フリップフロップ5の数、および、出力データロック手段M2を構成する論理積ゲート7、フリップフロップ8の数を、テスト対象回路1の出力ビット数に応じた数とする。
【0053】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、不良情報信号の外部出力のための専用の出力端子を省略するものである。すなわち、不良情報信号の出力端子として期待値信号の入力端子を兼用するものである。実施の形態1の場合の図1における不良情報出力端子9がなく、図1における期待値入力端子2から不良情報信号Eを外部出力するように構成したものである。その兼用の端子が期待値入力不良情報出力の入出力端子2Aである。
【0054】
図3は本発明の実施の形態3における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図である。実施の形態1の場合の図1と同じ構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。図3において、11は不一致保持手段M1におけるフリップフロップ5が出力する判定信号Dを所定の周期(ここでは4周期分)遅延させ遅延判定信号Fとして出力する判定遅延手段である。2Aは期待値信号Bを入力するとともに不良情報信号Eを出力する期待値入力不良情報出力の入出力端子である。12はトライステートバッファに構成された出力バッファであり、その入力端子には出力データロック手段M2におけるフリップフロップ8からの不良情報信号Eが接続され、その出力端子には期待値入力不良情報出力の入出力端子2Aが接続され、その制御端子には判定遅延手段11からの遅延判定信号Fが入力されている。
【0055】
出力バッファ12の機能は次のとおりである。出力データ信号Aが期待値信号Bに一致している状態が続き、判定信号Dが論理“0”であり、その結果として、遅延判定信号Fが“0”となっているときは、出力バッファ12はハイインピーダンスを出力し、出力データロック手段M2からの不良情報信号Eを入出力端子2Aに対して遮断する。出力データ信号Aと期待値信号Bとが不一致を示し判定信号Dが“0”から“1”に切り換わり、その状態がある程度続いて遅延判定信号Fも“0”から“1”に切り換わると、出力バッファ12は導通状態となり、出力データロック手段M2からの不良情報信号Eを入出力端子2Aに出力する。なお、入出力端子2Aにおいては、出力データ信号Aと期待値信号Bとが不一致を示した時点から判定遅延手段11における遅延時間が経過するまでの間に、期待値信号Bの入力が停止される。これは、LSIテスタからの指示によって行われる。判定遅延手段11は4つのフリップフロップで構成されており、クロックCLK0の4クロック分の遅延時間を有している。その他の構成については実施の形態1の場合の図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0056】
以下、上記のように構成された本実施の形態の半導体集積回路のテスト回路の動作を説明する。
【0057】
《良品の場合》
テストパターンのすべての周期においてテスト対象回路1から出力される出力データ信号Aが正常であり、期待値入力不良情報出力の入出力端子2Aから入力される期待値信号Bと出力データ信号Aとが一致する。この場合、比較手段3による比較結果信号Cは論理“0”であり、不一致保持手段M1のフリップフロップ5の出力である判定信号Dは論理“0”のままである。出力データ信号Aが正常状態を続けるとき、判定信号出力端子6はテスト終了まで論理“0”の判定信号Dを出力し続ける。外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6からの論理“0”の出力を観測し、良品と判定する。判定信号Dが“0”のとき、その論理反転の“1”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7はゲート開であり、正常な出力データ信号AをクロックCLK0に同期して順次に出力する。また、出力データ信号Aが正常状態を続けるとき、判定遅延手段11から出力される遅延判定信号Fは論理“0”を出力し続け、出力バッファ12は常にハイインピーダンスを出力し、出力データロック手段M2におけるフリップフロップ8の出力端子は入出力端子2Aから切り離され、入出力端子2Aへの期待値信号Bの入力は妨げられない。
【0058】
《不良品の場合》
テストパターンのある周期で出力データ信号Aが不良で、比較手段3において、出力データ信号Aと期待値信号Bとが不一致を示すとき、比較手段3の比較結果信号Cは“0”から“1”に切り換わる。不一致保持手段M1のフリップフロップ5は、クロックCLK0の立ち上がりに同期して“1”に切り換えられ、“1”を保持する。すなわち、判定信号Dは論理“0”から論理“1”に反転する。判定信号Dが“1”に切り換わると、その論理反転の“0”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7はゲート閉の状態に切り換わり、フリップフロップ8は不良が発生した時点の出力データ信号Aを保持する。このフリップフロップ8におけるデータ保持状態は、不一致保持手段M1におけるリセット付きフリップフロップ5がリセットされるまで続く。
【0059】
判定信号出力端子6の状態を観測している外部のLSIテスタは、論理“0”から論理“1”への切り換わりによって、不良品と判定するとともに、入出力端子2Aからの期待値信号Bの入力を停止する。
【0060】
判定遅延手段11は、判定信号Dが“0”から“1”に切り換わった時点から4周期分遅れて、その遅延判定信号Fを論理“0”から論理“1”に反転する。遅延判定信号Fが“1”に反転されると、出力バッファ12はハイインピーダンス状態から導通状態に切り換えられ、すでに出力ロック状態にされている出力データロック手段M2のフリップフロップ8からの不良情報信号Eが出力バッファ12を通って入出力端子2Aから出力される。このときすでに、入出力端子2Aでは期待値信号Bの入力が停止されており、入出力端子2Aからの不良情報信号Eの外部出力には支障はない。
【0061】
以上のようにして、外部のLSIテスタでは、判定信号出力端子6からの論理“1”の判定信号Dを観測して不良品と判定するとともに、入出力端子2Aから出力される不良情報信号Eを不良解析の情報として使用する。この判定信号Dが“1”のときに出力される不良情報信号Eは、テスト対象回路1が不良を引き起こしたときのテスト対象回路1の出力データ信号Aの論理(“0”または“1”)を示している。
【0062】
なお、本実施の形態では、判定遅延手段11が4周期分遅延するものとしたが、遅延時間については条件に応じて適宜に設定すればよい。外部のLSIテスタも精度に応じて、さらに多くのクロック数を要してもかまわない。
【0063】
以上のように本実施の形態によれば、判定信号Dが不良状態を出力した後に不良情報信号Eを出力させるための端子として、期待値信号Bを入力する端子を兼用している。この兼用化を実現するのが、出力バッファ12と判定遅延手段11とである。この兼用により、不良情報信号Eを出力するための専用の出力端子(実施の形態1の場合の図1における不良情報出力端子9に相当するもの)を省略することができる。
【0064】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図である。実施の形態3の場合の図3と同じ構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。本実施の形態は、異常動作時にテスト対象回路の出力データ信号が論理的に“0”,“1”いずれであったかの不良情報信号を外部出力するだけでなく、異常動作が発生したのがどのタイミングであるかの不良時刻情報信号も外部出力するものである。そして、不良情報信号と不良時刻情報信号とを時分割して、期待値信号の入力端子(入出力端子2A)から外部出力するものである。
【0065】
図4において、21は実施の形態3の場合の図3における判定遅延手段11と同様の構成をもつもので、不一致保持手段M1におけるフリップフロップ5が出力する判定信号Dを所定の周期(ここでは4周期分)遅延させ第1の遅延判定信号Fとして出力する第1の判定遅延手段、22は第1の判定遅延手段21が出力する第1の遅延判定信号Fをさらに所定の周期(ここでは4周期分)遅延させ第2の遅延判定信号Gとして出力する第2の判定遅延手段である。
【0066】
M3はクロックCLK0を計測し、不一致保持手段M1が出力する判定信号Dが不一致の“1”に切り換わったときの計測クロック数N(D1)を保持するクロック計測手段であり、論理積ゲート23とリセット付きフリップフロップ24とインクリメンタ25とから構成されている。論理積ゲート23にはクロックCLK0が入力されるとともに、判定信号Dの論理反転が入力されている。論理積ゲート23の出力はフリップフロップ24のクロック入力(CLK)に接続されている。フリップフロップ24のデータ出力端子(Q)は、インクリメンタ25の入力端子に接続され、インクリメンタ25の出力端子はフリップフロップ24のデータ入力端子(D)に接続されている。フリップフロップ24は多値の計測クロック数データHpを出力する。
【0067】
M4は計測クロック数出力手段である。この計測クロック数出力手段M4の入力端子にはクロック計測手段M3におけるフリップフロップ24のデータ出力端子(Q)が接続され、多値の計測クロック数データHpを入力する。計測クロック数出力手段M4は、計測クロック数データHpとクロックCLK0と第2の判定遅延手段22からの第2の遅延判定信号Gを入力し、第2の遅延判定信号Gが“1”に切り換わったときにアクティブにされ、クロックCLK0に同期して、多値の計測クロック数データHpをパラレル/シリアル変換し、変換後のシリアル計測クロック数信号Hsを出力する。この計測クロック数出力手段M4は、具体的には、クロックCLK0の4分周回路と、その4分周回路の出力をクロックとしてnビットデータ(nは例えば32)を1ビットデータにパラレル/シリアル変換するPS変換回路の2つで構成されている。
【0068】
26は出力データロック手段M2から出力される不良情報信号Eと計測クロック数出力手段M4から出力されるシリアル計測クロック数信号Hsとを入力し、第2の判定遅延手段22からの第2の遅延判定信号Gの論理値に従って、いずれか一方を選択して出力するマルチプレクサなどの選択手段である。具体的には、第2の遅延判定信号Gが論理“0”のときは不良情報信号Eを選択し、論理“1”のときはシリアル計測クロック数信号Hsを選択する。
【0069】
以下、上記のように構成された本実施の形態の半導体集積回路のテスト回路の動作を説明する。
【0070】
テスト対象回路1がリセットされると、不一致保持手段M1におけるフリップフロップ5が論理“0”に初期化されると同時に、クロック計測手段M3におけるフリップフロップ24も初期化され、nビットの計測クロック数データHpの“0”からの計数を開始する。
【0071】
良品の場合の動作については、実施の形態3の場合と同様であり、説明を省略する。
【0072】
《不良品の場合》
テストパターンのある周期で出力データ信号Aが不良で、比較手段3において、出力データ信号Aと期待値信号Bとが不一致を示すとき、比較手段3の比較結果信号Cは“0”から“1”に切り換わる。不一致保持手段M1のフリップフロップ5が出力する判定信号Dは論理“0”から論理“1”に反転され、この判定信号Dは、第1の判定遅延手段21と出力データロック手段M2とクロック計測手段M3に出力される。これによって、判定信号Dの論理反転の“0”を入力する出力データロック手段M2の論理積ゲート7はゲート閉の状態に切り換わり、フリップフロップ8は不良が発生した時点の出力データ信号Aを保持する。また、クロック計測手段M3の論理積ゲート23もゲート閉の状態に切り換わり、フリップフロップ24はテスト開始から不良発生時点までのクロック数の計数を停止し、そのときのカウント値すなわちnビットの計測クロック数データHpの値を保持する。これらのフリップフロップ8,24におけるデータ保持状態は、不一致保持手段M1におけるリセット付きフリップフロップ5がリセットされるまで続く。
【0073】
判定信号出力端子6の状態を観測している外部のLSIテスタは、論理“0”から論理“1”への切り換わりによって、不良品と判定するとともに、入出力端子2Aからの期待値信号Bの入力を停止する。
【0074】
第1の判定遅延手段21は、判定信号Dが“0”から“1”に切り換わった時点から4周期分遅れて、その第1の遅延判定信号Fを論理“0”から論理“1”に反転し、出力バッファ12の制御端子と第2の判定遅延手段22に出力する。第1の遅延判定信号Fが“1”に反転されると、出力バッファ12はハイインピーダンス状態から導通状態に切り換えられる。このとき、第2の判定遅延手段22が選択手段26の制御端子に与えている第2の遅延判定信号Gはまだ論理“0”であるので、選択手段26は出力データロック手段M2からの不良情報信号Eの方を選択する状態である。その不良情報信号Eが出力バッファ12を通って入出力端子2Aから出力される。このときすでに、入出力端子2Aでは期待値信号Bの入力が停止されており、入出力端子2Aからの不良情報信号Eの外部出力に支障はない。
【0075】
次いで、第2の判定遅延手段22の遅延時間である4周期分の時間が経過すると、第2の判定遅延手段22は、それが出力する第2の遅延判定信号Gを論理“0”から論理“1”に反転する。これに伴って、計測クロック数出力手段M4がアクティブにされ、クロック計測手段M3ですでにロックされた多値の計測クロック数データHpをシリアル計測クロック数信号Hsにパラレル/シリアル変換する動作を開始する。また、選択手段26は計測クロック数出力手段M4からのシリアル計測クロック数信号Hsの方を選択する状態に切り換えられ、そのシリアル計測クロック数信号Hsが出力バッファ12を通って入出力端子2Aから出力される。
【0076】
すなわち、出力データ信号Aと期待値信号Bとの不一致が検出されると、その時点の出力データ信号Aの論理値が出力データロック手段M2においてロックされるとともに、その時点の時刻情報がクロック計測手段M3においてロックされ、入出力端子2Aからの期待値信号Bの入力が停止され、所定時間の経過後、不良情報信号Eが入出力端子2Aから外部出力され、さらに所定時間の経過後、シリアル計測クロック数信号Hsが入出力端子2Aから外部出力される。
【0077】
計測クロック数データHpのLSBからMSBまでのシリアル計測クロック数信号Hsへの変換には、n=32の場合、クロックCLK0の4クロック分の周期で、トータル128(32×4)クロックの時間を要する。この時間をかけてシリアル計測クロック数信号Hsが入出力端子2Aから外部出力される。
【0078】
つまり、判定信号Dが論理反転してから4クロック後に出力バッファ12がイネーブルとなり、同時に不良情報信号Eが入出力端子2Aから出力され、その4クロック後から4クロック間隔で計測クロック数出力手段M4から不良を引き起こした周期を示すシリアル計測クロック数信号Hsをシリアルに出力する。なお、本実施の形態では4クロック間隔で出力する構成としたが、その周期はこれに限定するものではない。
【0079】
以上のようにして、外部のLSIテスタでは、判定信号出力端子6からの論理“1”の判定信号Dを観測して不良品と判定するとともに、入出力端子2Aから出力される不良情報信号Eを不良解析の情報として使用する。この判定信号Dが“1”のときに出力される不良情報信号Eは、テスト対象回路1が不良を引き起こしたときの論理(“0”または“1”)を示している。
【0080】
なお、本実施の形態では、判定遅延手段11が4周期分遅延するものとしたが、遅延時間については条件に応じて適宜に設定すればよい。外部のLSIテスタも精度に応じて、さらに多くのクロック数を要してもかまわない。
【0081】
以上のように、本実施の形態によれば、異常動作を発生したタイミングにおけるテスト対象回路1の出力データ信号Aの論理が“0”であったか“1”であったかの不良情報と、それに対応する周期がいつであったかの不良時刻情報とを時分割で出力できるため、より効果的に不良解析やテストパターンのデバッグを行うことができる。
【0082】
なお、選択手段26は、上記の説明とは逆に、第2の遅延判定信号Gが論理“0”のときにシリアル計測クロック数信号Hsを選択し、論理“1”のときに不良情報信号Eを選択するようにしてもよい。この場合、入出力端子2Aからは、まずシリアル計測クロック数信号Hsが出力され、次いで、不良情報信号Eが出力されることになる。
【0083】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、期待値信号の時間ばらつきを吸収するものである。
【0084】
図5は本発明の実施の形態5における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図である。実施の形態1の場合の図1と同じ構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。
【0085】
図5において、27aは入出力端子2Aからの期待値信号Bを遅延させる第1の期待値遅延手段、27bは第1の期待値遅延手段27aによる第1の期待値遅延信号B1をさらに遅延させる第2の期待値遅延手段である。第1の期待値遅延手段27aと第2の期待値遅延手段27bとは同一の構成となっている。したがって、それぞれの遅延時間τ1と遅延時間τ2とは同じである。これらは、例えば所定個数のバッファをシリーズに接続して構成することができる。また、例えばクロックCLK0をクロック入力(CLK)に入力するフリップフロップで1周期分の遅延を作る構成であってもよい。もっとも、τ1≠τ2でもかまわない。
【0086】
28aはテスト対象回路1からの出力データ信号Aと第1の期待値遅延信号B1とを比較する第1の遅延系の比較手段、28bはテスト対象回路1からの出力データ信号Aと第2の期待値遅延信号B2とを比較する第2の遅延系の比較手段である。
【0087】
M5aは第1の遅延系の比較手段28aからの第1の比較結果信号C1が不一致を示す“1”のときにその不一致状態を保持する第1の遅延系の不一致保持手段、M5bは第2の遅延系の比較手段28bからの第2の比較結果信号C2が不一致を示す“1”のときにその不一致状態を保持する第2の遅延系の不一致保持手段である。
【0088】
第1および第2の遅延系の不一致保持手段M5a,M5bの構成は不一致保持手段M1と同様の構成となっている。29a,29bは論理和ゲート、30a,30bはリセット付きフリップフロップである。不一致保持手段M1と第1および第2の遅延系の不一致保持手段M5a,M5bの各出力端子は論理積ゲート(論理積手段)31の入力端子に接続されている。論理積ゲート31の出力端子からは判定信号Dが出力されるが、この論理積ゲート31の出力端子は判定信号出力端子6に出力されるとともに、出力データロック手段M2および判定遅延手段11に供給されている。
【0089】
テスト対象回路1から出力される出力データ信号Aと期待値信号Bとの比較において、期待値信号が時間的なばらつき(ジッタ)を生じていると判定信号Dが不正確になる。本実施の形態においては、入出力端子2Aから入力した期待値信号Bを比較手段3で出力データ信号Aと比較するだけでなく、第1および第2の期待値遅延手段27a,27bで1段階および2段階に遅延させた第1および第2の期待値遅延信号B1,B2のそれぞれと出力データ信号Aとを比較し、これら3つの比較結果の総合で判定信号Dを生成するようにしている。
【0090】
すなわち、比較結果信号Cが“1”に反転したときは不一致保持手段M1の出力信号D0は“1”に反転保持される。また、第1の比較結果信号C1が“1”に反転したときは第1の遅延系の不一致保持手段M5aの出力信号D1は“1”に反転保持される。また、第2の比較結果信号C2が“1”に反転したときは第2の遅延系の不一致保持手段M5bの出力信号D2は“1”に反転保持される。これら3つの比較結果信号C,C1,C2がすべて“0”から“1”に反転し、その結果として、3つの出力信号D0,D1,D2がすべて“1”になったときに限り論理積ゲート31が出力する判定信号Dが“1”に反転する。それ以外のときは、判定信号Dは“0”のままである。
【0091】
以下、上記のように構成された本実施の形態の半導体集積回路のテスト回路の動作を説明する。
【0092】
《良品の場合》
テスト対象回路1から出力される出力データ信号Aは、比較手段3と第1の遅延系の比較手段28aと第2の遅延系の比較手段28bの3箇所で期待値信号Bと第1の期待値遅延信号B1と第2の期待値遅延信号B2によって比較される。テスト対象回路1が正常であれば、入力される期待値信号Bにタイミングばらつきがあっても、少なくとも1箇所では一致する。すなわち、比較結果信号C、第1の比較結果信号C1、第2の比較結果信号C2のうち少なくともいずれか1つは“0”を維持する。その結果、不一致保持手段M1の出力信号D0、第1の遅延系の不一致保持手段M5aの出力信号D1、第2の遅延系の不一致保持手段M5bの出力信号D2のいずれか1つは“0”を維持する。したがって、論理積ゲート31の出力である判定信号Dは“0”を維持し、これが判定信号出力端子6から外部のLSIテスタへ正常を示す判定信号Dが出力される。
【0093】
《不良品の場合》
テスト対象回路1に異常が発生しておれば、入力される期待値信号Bにタイミングばらつきがあれば、3つの比較箇所すべてにおいて不一致となる。すなわち、比較結果信号C、第1の比較結果信号C1、第2の比較結果信号C2のうちすべてが“1”に反転する。その結果、不一致保持手段M1の出力信号D0、第1の遅延系の不一致保持手段M5aの出力信号D1、第2の遅延系の不一致保持手段M5bの出力信号D2のいずれもが“1”となり、論理積ゲート31の出力である判定信号Dも“1”に反転する。判定信号出力端子6から外部のLSIテスタへ異常を示す判定信号Dが出力される。
【0094】
外部のLSIテスタでは判定信号出力端子6から出力されてきた判定信号Dの論理“1”をもって不良品と判定するとともに、入出力端子2Aからの期待値信号Bの入力を停止する。また、判定信号Dが“1”に切り換わったタイミングで出力データ信号Aの論理値が出力データロック手段M2に保持され不良情報信号Eとして出力される。それから所定時間遅れて判定遅延手段11が出力する遅延判定信号Fが“1”に切り換わると、出力バッファ12がハイインピーダンス状態から導通状態に切り換わり、前記の保持された不良情報信号Eが出力バッファ12を通して入出力端子2Aから外部のLSIテスタに出力される。
【0095】
なお、本実施の形態では、期待値信号Bの遅延ばらつきを吸収するための遅延系のブロックを2つ使用したが、この数は1でもよいし、あるいは3以上でもよい。
【0096】
以上のように、本実施の形態によれば、入力されてきた期待値信号とそれが指定の時間間隔で遅延された1以上の期待値信号とでテスト対象回路1の出力データ信号Aを並行比較することができるため、テスト対象回路1の内部遅延のばらつきに影響されることなく適正なテストを実施でき、従来技術に比べて、検査時間の短縮を図ることができる。
【0097】
(変形の実施の形態)
(1)図6に示すように、不一致保持手段M1、第1の遅延系の不一致保持手段M5a、第2の遅延系の不一致保持手段M5bそれぞれの出力端子に外部出力端子32a,32b,32cを接続する構成とし、タイミング調整の指標として用いてもよい。この構成により、良品サンプルを用いて、入出力端子2Aから期待値信号Bを入力するタイミングについて、第1の遅延系の比較手段28aおよび第1の遅延系の不一致保持手段M5aで良品判定されるタイミングに調整できる。つまり、早いタイミングと遅いタイミングのどちらにずれても良品判定できるように調整可能となる。
【0098】
(2)図7に示すように、テスト対象回路1にクロックCLK0を供給する系に、不一致時クロック供給を停止するクロック制御手段M6を介在させるように構成してもよい。具体的には、論理積ゲート33を介在させ、この論理積ゲート33を判定信号Dの論理反転で制御する。すなわち、出力データ信号Aと期待値信号Bとの不一致が生じ判定信号Dが“1”に反転したときに、テスト対象回路1に対するクロックCLK0の供給を停止する。不一致時に、実装したトランジスタのスイッチング動作を停止させ、テストパターンを使って電流量に応じた発光現象を用いて不良箇所の解析ができる。
【0099】
なお、図7は実施の形態1の場合の図1にクロック制御手段M6を追加したものに相当するが、同じことを他の実施の形態に適用してもよい。
【0100】
(3)図2に示す実施の形態2は、テスト対象回路1が複数ビットの出力データ信号Aを出力することを骨子とするが、この概念を、図3に示す実施の形態3、図4に示す実施の形態4、図5に示す実施の形態5、さらにはこれらの変形の実施の形態にそれぞれ適用してもよい。
【0101】
(4)図4に示す実施の形態4は図3に示す実施の形態3との比較において、クロック計測手段M3および計測クロック数出力手段M4を追加し、不良時刻情報をも外部出力することに骨子があるが、シリアル計測クロック数信号Hsを入出力端子2Aから出力することを無視して考えて、その概念を、他の実施の形態に適用してもよい。その場合に、計測クロック数出力手段M4を省略し、計測クロック数データHpを出力するための複数の端子を設けてもよい。また、出力データロック手段M2および選択手段26を省略し、シリアル計測クロック数信号Hsを外部出力する端子を設けてもよい。これらの変形の実施の形態を図8、図9に示す。図8において、34は計測クロック数出力手段M4からのシリアル計測クロック数信号Hsを外部出力するための外部出力端子、図9において、35は選択手段26からの不良情報信号Eまたはシリアル計測クロック数信号Hsを外部出力するための外部出力端子である。また、図示は省略するが、不良情報信号Eを出力バッファ12を介して入出力端子2Aから出力する一方、シリアル計測クロック数信号Hsを専用の外部出力端子から出力するように構成してもよいし、逆に、シリアル計測クロック数信号Hsを出力バッファ12を介して入出力端子2Aから出力する一方、不良情報信号Eを専用の外部出力端子から出力するように構成してもよい。
【0102】
(5)図5に示す実施の形態5の変形の形態として、図10に示すように、不良情報信号Eの外部出力専用の不良情報出力端子9を設けてもよい。この場合、図5における判定遅延手段11および出力バッファ12は省略され、期待値信号Bの入力端子は入力専用の期待値入力端子2となる。また、図示しないが、図5に示す遅延系の比較手段、不一致保持手段を有する構成を図4のようなクロック計測手段M3、計測クロック数出力手段M4を有する形態に適用してもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、次の効果が発揮される。
【0104】
(1)異常動作した周期にテスト対象回路の出力データ信号が論理的に“0”であったか“1”であったかの不良解析に用いる不良情報を、期待値を内部比較しながら保持することができる。一旦、異常動作を検出した後は、この不良情報は保持されるため、高速テスト時にもボード容量に影響されることなく外部観測することができる。
【0105】
(2)また、判定遅延手段と出力バッファを設けて、期待値信号を入力する端子から不良情報信号を出力するように構成すれば、不良情報信号を外部出力する専用の端子を余分に設ける必要がなく、半導体集積回路の小型化、低コスト化に貢献する。
【0106】
(3)また、異常動作時の不良情報に加えて、異常動作がどのタイミングで発生したかを示す不良時刻情報を外部出力する場合は、より詳細な不良解析を行うことができる。
【0107】
特に、不良情報と不良時刻情報とを同一の出力端子から外部出力すれば、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0108】
さらに、第1および第2の判定遅延手段と出力バッファを付加すれば、不良情報と不良時刻情報とを時分割で期待値入力端子から外部出力させることができ、限られた端子数でより多くの情報を取得することができる。すなわち、より効果的に不良解析やテスト開発ができる。
【0109】
(4)また、期待値信号を所定単位時間遅らせる期待値遅延手段と遅延系の不一致保持手段と論理積手段を追加すれば、タイミングを積極的に異ならせて出力データ信号と並行比較でき、半導体集積回路の内部遅延のばらつきに影響されることなくテストすることができ、繰り返しテストを省略して検査時間を短縮することができる。
【0110】
(5)また、不一致保持手段からの判定信号が不一致を示すときに、その判定信号に基づいてテスト対象回路へのクロック供給を停止すれば、実装トランジスタのスイッチング動作を内部的に強制停止させることができる。したがって、外部からの操作で不一致のタイミングを見計らってクロック供給を絶つ必要がなく、当該のテストで不一致を生じた状態を保持したまま不良箇所を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図2】 本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図3】 本発明の実施の形態3における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図4】 本発明の実施の形態4における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図5】 本発明の実施の形態5における半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図6】 本発明の他の実施の形態における本半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図7】 本発明のさらに他の実施の形態における本半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図8】 本発明のさらに他の実施の形態における本半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図9】 本発明のさらに他の実施の形態における本半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図10】 本発明のさらに他の実施の形態における本半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【図11】 従来の半導体集積回路のテスト回路の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 テスト対象回路(半導体集積回路)
2,2a,2b 期待値入力端子
2A 期待値入力不良情報出力の入出力端子
3,3a,3b 比較手段(排他的論理和ゲート)
4,4a,4b 論理和ゲート
5,5a,5b リセット付きフリップフロップ
6 判定信号出力端子
7,7a,7b 論理積ゲート
8,8a,8b フリップフロップ
9,9a,9b 不良情報出力端子
10 論理和ゲート(論理和手段)
11 判定遅延手段
12 出力バッファ
21 第1の判定遅延手段
22 第2の判定遅延手段
23 論理積ゲート
24 フリップフロップ
25 インクリメンタ
26 選択手段
27a 第1の期待値遅延手段
27b 第2の期待値遅延手段
28a 第1の遅延系の比較手段
28b 第2の遅延系の比較手段
29a,29b 論理和ゲート
30a,30b フリップフロップ
31 論理積ゲート
32a,32b,32c 外部出力端子
33論理積ゲート
34,35 外部出力端子
A,A1,A2 出力データ信号
B,B1,B2 期待値信号
1 第1の期待値遅延信号
2 第2の期待値遅延信号
C,C1,C2 比較結果信号
1 第1の比較結果信号
2 第2の比較結果信号
D 判定信号
E,E1,E2 不良情報信号
F 第1の遅延判定信号
G 第2の遅延判定信号
CLK0 クロック
M1 不一致保持手段
M2 出力データロック手段
M3 クロック計測手段
M4 計測クロック数出力手段
M5a 第1の遅延系の不一致保持手段
M5b 第2の遅延系の不一致保持手段
M6 クロック制御手段

Claims (8)

  1. 期待値信号を入力する期待値入力端子と、
    テスト対象回路の出力データ信号と前記期待値入力端子からの前記期待値信号とを比較する比較手段と、
    前記比較手段からの比較結果信号が不一致を示すときはその不一致状態を保持する不一致保持手段と、
    前記不一致保持手段が出力する判定信号を外部出力する判定信号出力端子と、
    前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致状態を示すときに前記テスト対象回路からの出力データ信号を保持する出力データロック手段と、
    前記不一致保持手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる第1の判定遅延手段と、
    前記第1の判定遅延手段からの遅延判定信号を所定の周期遅延させる第2の判定遅延手段と、
    クロックを計測し、前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致に変化したタイミングでの計測クロック数を保持するクロック計測手段と、
    前記第2の判定遅延手段が出力する第2の遅延判定信号が不一致を示すときに前記保持した計測クロック数を所定の間隔でシリアル出力する計測クロック数出力手段と、
    前記第2の判定遅延手段が出力する前記第2の遅延判定信号が一致を示すときは前記出力データロック手段の出力を選択し、不一致のときは前記計測クロック数出力手段の出力を選択し出力する選択手段と、
    前記期待値入力端子に接続され、前記第1の判定遅延手段が出力する第1の遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記第1の遅延判定信号が不一致を示すときに前記選択手段の出力信号を出力する出力バッファとを備え、
    前記選択手段は、前記出力データロック手段からの前記不良情報信号の出力と前記計測クロック数出力手段からの不良時刻情報信号の出力との順序を、不良情報信号を先に、不良時刻情報信号を後にするように構成されている半導体集積回路のテスト回路。
  2. 請求項1において、さらに、
    前記期待値入力端子からの前記期待値信号を遅延させる期待値遅延手段と
    前記テスト対象回路の出力データ信号と前記期待値遅延手段による遅延期待値信号とを比較する遅延系の比較手段と、
    前記遅延系の比較手段からの比較結果信号が不一致を示すときにその不一致状態を保持する遅延系の不一致保持手段と、
    前記不一致保持手段と前記判定信号出力端子との間に挿入されて、前記不一致保持手段の出力信号と前記遅延系の不一致保持手段の出力信号の論理積を前記判定信号として前記判定信号出力端子に出力する論理積手段とを備える半導体集積回路のテスト回路。
  3. 請求項において、さらに、
    前記論理積手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる判定遅延手段と、
    前記期待値入力端子に接続され、前記判定遅延手段からの遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記遅延判定信号が不一致を示すときに前記出力データロック手段からの出力信号を出力する出力バッファとを備える半導体集積回路のテスト回路。
  4. 請求項において、さらに、
    前記論理積手段が出力する判定信号を所定の周期遅延させる第1の判定遅延手段と、
    前記第1の判定遅延手段からの遅延判定信号を所定の周期遅延させる第2の判定遅延手段と、
    クロックを計測し、前記不一致保持手段が出力する前記判定信号が不一致に変化したタイミングでの計測クロック数を保持するクロック計測手段と、
    前記第2の判定遅延手段が出力する第2の遅延判定信号が不一致を示すときに前記保持した計測クロック数を所定の間隔でシリアル出力する計測クロック数出力手段と、
    前記第2の判定遅延手段が出力する前記第2の遅延判定信号が一致を示すときは前記出力データロック手段の出力を選択し、不一致のときは前記計測クロック数出力手段の出力を選択し出力する選択手段と、
    前記期待値入力端子に接続され、前記第1の判定遅延手段が出力する第1の遅延判定信号が一致を示すときはハイインピーダンスを出力し、前記第1の遅延判定信号が不一致を示すときに前記選択手段の出力信号を出力する出力バッファとを備える半導体集積回路のテスト回路。
  5. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記期待値遅延手段、前記遅延系の比較手段および前記遅延系の不一致保持手段の組が複数組以上設けられ、
    前記論理積手段は、前記不一致保持手段と前記複数組の遅延系の不一致保持手段の論理積をとる半導体集積回路のテスト回路。
  6. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記不一致保持手段および前記遅延系の不一致保持手段のそれぞれの出力信号を個別的に外部出力する出力端子群を備える半導体集積回路のテスト回路。
  7. 請求項1から請求項までのいずれかにおいて、
    前記判定信号出力端子に出力される前記判定信号が不一致を示すとき、前記テスト対象回路に対する供給クロックを停止させるクロック制御手段を備える半導体集積回路のテスト回路。
  8. 請求項1から請求項でのいずれかにおいて、
    前記テスト対象回路が前記出力データ信号を複数ビット出力するものであり、前記期待値入力端子、前記比較手段、前記不一致保持手段、前記判定信号出力端子、前記出力データロック手段および前記不良情報出力端子の組が前記出力データ信号のビット数に応じて複数組設けられ、前記複数の不一致保持手段の出力の論理和を前記判定信号とする半導体集積回路のテスト回路。
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