JP3951382B2

JP3951382B2 - Seismic isolation device

Info

Publication number: JP3951382B2
Application number: JP27221697A
Authority: JP
Inventors: 茂明加治木
Original assignee: Oiles Corp
Current assignee: Oiles Corp
Priority date: 1997-09-18
Filing date: 1997-09-18
Publication date: 2007-08-01
Anticipated expiration: 2017-09-18
Also published as: JPH11117991A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震等の振動を構造物に伝達させないで、地震等による構造物の振動エネルギを減衰させるように構造物を支持するための免震装置及び免震装置を用いた免震構造体に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
例えば特公昭６２−３２３００号公報に記載され免震装置（本発明ではこのような免震装置を振り子型免震機構という）は、展示台上に載置された美術品又は展示ケース内に収容された美術品の、地震等の振動による転倒を防止して、これら美術品を破壊させないように保護する免震台に用いられる。
【０００３】
そして、この種の振り子型免震機構を免震台に用いる場合、当該振り子型免震機構が位置方向のみの振動にしか応答し得ないため、通常、一段目が水平面内の一の方向、例えばＸ方向の振動に応答するように、二段目がこの一方向に直交する他の一の方向、例えばＹ方向の振動に応答するようにして二段重ねで使用し、これにより全ての水平方向の振動に応答させるようにしている。
【０００４】
ところで、上記の振り子型免震機構による免震台では、二段重ねであるため嵩高となる上に、各段に同数の振り子型免震機構を設けるために、その費用がかさみ構造が複雑となり、加えて、重心が上方に移動して不安定となるため、免震台を幅広にする必要があり、水平面方向における広い設置空間を必要とする。
【０００５】
このような問題は、美術品を載置、格納する免震台、免震ケースに振り子型免震機構を用いる場合に限って生じるものではなく、一般の住宅を免震にするためにこれを適用する場合にも生じ得るのである。
【０００６】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、振り子型免震機構を二段重ねで使用しなくても全ての水平方向の振動に応答させることができ、而して、構造物に適用しても高さの低いものとし得る上に、それ程広い占有面積でなくても安定に構造物を支持することができ、しかも、振り子型免震機構の個数を低減し得るので廉価、簡易構成となる免震装置及びこの免震装置を用いた免震構造体を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の免震装置は、下部基台と、上部基台と、下部基台と上部基台との間に介在された振り子型免震機構と、下部基台に対して振り子型免震機構を水平面内で回転自在とするように、下部基台と振り子型免震機構との間に介在された下部ベアリング機構と、振り子型免震機構に対して上部基台を水平面内で回転自在とするように、振り子型免震機構と上部基台との間に介在された上部ベアリング機構とを具備しており、振り子型免震機構は、下部台と、この下部台に対面して且つ下部台に対して可動に配された上部台と、下部台と上部台との間に介在されて、下部台と上部台とに対して水平方向に可動に配された作動子とを具備しており、下部及び上部ベアリング機構による下部基台及び上部基台に対する振り子型免震機構の回転軸心は、非作動時における振り子型免震機構の作動子の中心を通る垂直軸に対して偏心している。
【０００８】
本発明の振り子型免震機構は、作動子としてローラを具備しており、下部台は、このローラが転がり自在に当接する上面を有しており、上部台は、この下部台の上面に対面して、ローラが転がり自在に当接する下面を有しており、ここにおいて、振り子型免震機構は、更に、下部基台に対する上部基台の水平面内での移動において、ローラを下部及び上部台の上面及び下面に沿って転がり移動させるように、ローラを案内する案内手段を具備しており、ローラは、下部及び上部台の上面及び下面の間に介在されて、下部基台に対する上部基台の水平面内での移動において下部及び上部台の上面及び下面の間で転がり移動するように、転がり軸心を有している。この振り子型免震機構においては、非作動時における作動子の中心は、非作動時でのローラの転がり軸心である。
【０００９】
下部及び上部台の上面及び下面は、作動子として特公昭６２−３２３００号公報に記載の偏心ローラを用いる場合には、それぞれ平坦面として形成してもよいが、このような偏心ローラを用いない場合には、その少なくとも一方を湾曲面として形成する。
【００１０】
本発明の作動子としてローラを用いた振り子型免震機構においては、下部台は、ローラが転がり自在に当接する上面が形成された直方体形状の下部ローラ受部と、この下部ローラ受部の下面に一体的に形成された板状の下部ベアリング受部とを具備しており、上部台は、ローラが転がり自在に当接する下面が形成された直方体形状の上部ローラ受部と、この上部ローラ受部の上面に一体的に形成された板状の上部ベアリング受部とを具備しており、案内手段は、ローラの両端面に一体的に形成された鍔を具備しており、この鍔は、下部及び上部ローラ受部のそれぞれの側面に摺動自在に接触している。
【００１１】
なお、上記の振り子型免震機構において、ローラの転がり移動に際して、これが当接する上面及び下面に対して滑らないように、ローラの外周面並びに上面及び下面に歯を形成して、これらを互いに噛み合わせるようにしてもよく、また、ローラに一体的にピニオンを設け、このピニオンを上面及び下面に形成されたラック歯に噛み合わせるようにしてもよい。
【００１２】
本発明の振り子型免震機構は、作動子として摺動子を具備したものであってもよく、この場合、下部台は、この摺動子の下面が摺動自在に当接する上面を有しており、上部台は、この下部台の上面に対面して、摺動子の上面が摺動自在に当接する下面を有しており、振り子型免震機構は、更に、下部基台に対する上部基台の水平面内での移動において、摺動子を下部及び上部台の上面及び下面に沿って摺動させるように、摺動子を案内する案内手段を具備しており、下部台の上面は、下に凸の湾曲面として、上部の下面は、上に凸の湾曲面としてそれぞれ形成されており、摺動子の下面は、下に凸の湾曲面として形成された下部台の上面と同一の曲率をもった湾曲面として、摺動子の上面は、上に凸の湾曲面として形成された上部台の下面と同一の曲率をもった湾曲面としてそれぞれ形成されており、摺動子は、湾曲面として形成された下部及び上部台の上面及び下面の間に介在されて、下部基台に対する上部基台の水平面内での移動において下部及び上部台の上面及び下面の間で揺動するように、揺動軸心を有している。この振り子型免震機構においては、非作動時における作動子の中心は、非作動時での摺動子の揺動軸心である
【００１３】
本発明の作動子として摺動子を有する振り子型免震機構においては、下部台は、摺動子の下面が摺動自在に当接する上面が形成された直方体形状の下部摺動子受部と、この下部摺動子受部の下面に一体的に形成された板状の下部ベアリング受部とを具備しており、上部台は、摺動子の上面が摺動自在に当接する下面が形成された直方体形状の上部摺動子受部と、この上部摺動子受部の上面に一体的に形成された板状の上部ベアリング受部とを具備しており、案内手段は、摺動子の両端面に一体的に形成された鍔を具備しており、この鍔は、下部及び上部摺動子受部のそれぞれの側面に摺動自在に接触している。
【００１４】
本発明において、下部及び上部ベアリング機構はそれぞれ、スラストベアリング機構とラジアルベアリング機構とを具備しており、スラストベアリング機構は、ボール又はローラベアリングを具備しており、ラジアルベアリング機構は、ボール若しくはローラベアリング又は滑りベアリングを具備している。
【００１５】
本発明の上記の免震装置を少なくとも３個を平面的に配して構造物、例えば住宅又は美術品の展示台若しくは展示ケースを免震支持する。この場合、各免震装置の下部基台を基礎上に設け、各免震装置の上部基台上に、住宅の床又は美術品の展示台若しくは展示ケースの台枠を設けて、免震構造体を構成する。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【００１７】
【実施例】
図１及び図２において本例の免震装置１は、下部基台２と、下部台２に対面して且つ下部台２に対して可動に配された上部基台３と、下部基台２と上部基台３との間に介在されており、水平方向に可動な作動子としてローラ３５を有した振り子型免震機構４と、下部基台２に対して振り子型免震機構４を水平面内であって、当該水平面に直交する回転軸心５の周りでＡ方向に回転自在とするように、下部基台２と振り子型免震機構４との間に介在された下部ベアリング機構６と、振り子型免震機構４に対して上部基台３を水平面内であって、回転軸心５の周りでＡ方向に回転自在とするように、振り子型免震機構４と上部基台３との間に介在された上部ベアリング機構７とを具備している。
【００１８】
平面形状において矩形状の下部基台２には、上方に開口して、回転軸心５を中心とした環状凹所１１と、同じく上方に開口して、回転軸心５を中心とした円柱状凹所１２とがその上面側に形成されている。好ましくは、下部基台２は、金属製の本体１４と、環状凹所１１において本体１４の上に配された天然若しくは合成ゴム等からなる弾性板１５と、弾性板１５の上に配された剛性（硬質）の金属板１６とを具備しており、金属板１６の上面露出面を環状凹所１１の底面１３とする。
【００１９】
平面形状において矩形状の上部基台３には、下方に開口して、回転軸心５を中心とした環状凹所２１と、同じく下方に開口して、回転軸心５を中心とした円柱状凹所２２とがその下面側に形成されている。下部基台２と同様に、好ましくは、上部基台３は、金属製の本体２４と、環状凹所２１において本体２４の下に配された天然若しくは合成ゴム等からなる弾性板２５と、弾性板２５の下に配された剛性（硬質）の金属板２６とを具備しており、金属板２６の下面露出面を環状凹所２１の天井面２３とする。
【００２０】
振り子型免震機構４は、上面に下に凸の湾曲面３１が形成された下部台３２と、下部台３２の湾曲面３１に対面して、下面に上に凸の湾曲面３３が形成された上部台３４と、下部及び上部台３２及び３４のそれぞれの湾曲面３１及び３３に転がり接触しており、下部及び上部台３２及び３４の間に介在されて、下部基台２に対する上部基台３の水平面内での移動において下部及び上部台３２及び３４の上面及び下面の間で転がり移動するように、転がり軸心４１を有した上記の作動子としてのローラ３５と、下部基台２に対する上部基台３の水平面内での移動において、ローラ３５を、下部及び上部台３２及び３４のそれぞれの湾曲面３１及び３３に沿って転がり移動するように、案内する案内手段３６とを具備している。
【００２１】
湾曲面３１及び３３の曲率中心は、振り子型免震機構４の非作動時におけるローラ３５の転がり軸心４１に位置しており、非作動時におけるローラ３５の転がり軸心４１を通る垂直軸４２は、回転軸心５から偏心している。このように本例では、非作動時における振り子型免震機構の作動子の中心は、非作動時におけるローラ３５の転がり軸心４１で定義付けることができる。
【００２２】
下部台３２は、上面に湾曲面３１が形成された直方体形状の下部ローラ受部４５と、下部ローラ受部４５の下面に一体的に形成されて、下面に柱状軸部４６を一体的に有した円板状の下部ベアリング受部４７とを具備している。
【００２３】
上部台３４は、下面に湾曲面３３が形成された直方体形状の上部ローラ受部４８と、上部ローラ受部４８の上面に一体的に形成されて、上面に柱状軸部４９を一体的に有した円板状の上部ベアリング受部５０とを具備している。
【００２４】
案内手段３６は、ローラ３５の両端面に一体的に形成された一対の鍔５１及び５２を具備しており、鍔５１及び５２はそれぞれ、下部及び上部ローラ受部４５及び４８のそれぞれの対応の側面５３及び５４並びに５５（上部ローラ受部４８の側面５５に対向する側面は図示せず）に摺動自在に接触している。なお、一対の鍔５１及び５２が摺動自在に接触する側面５３及び５４並びに５５と当該側面５３及び５４並びに５５に摺動自在に接触する一対の鍔５１及び５２の側面とのいずれか少なくとも一方を低摩擦部材から形成するとよい。
【００２５】
湾曲面３１及び３３のそれぞれの両端において、下部及びローラ受部４５及び４８には、ローラ３５の転がり移動を限定する突状部５６及び５７が形成されている。
【００２６】
下部ベアリング機構６は、環状凹所１１に配されたスラストベアリング機構６１と、円柱状凹所１２に配されたラジアルベアリング機構６２とを具備している。
【００２７】
スラストベアリング機構６１は、底面１３及び下部ベアリング受部４７の下面にそれぞれ回転自在に接触する多数の鋼製のボール６３と、ボール６３を回転自在に支持する支持部材６４とを具備している。
【００２８】
ラジアルベアリング機構６２は、柱状軸部４６の周面と円柱状凹所１２の側壁面との間にＡ方向に回転自在に嵌装されたブッシュ軸受６５からなる。
【００２９】
上部ベアリング機構７は、下部ベアリング機構６と同様に構成されており、環状凹所２１に配されたスラストベアリング機構７１と、円柱状凹所２２に配されたラジアルベアリング機構７２とを具備している。
【００３０】
スラストベアリング機構７１は、天井面２３及び上部ローラ受部５０の下面にそれぞれ回転自在に接触する多数の鋼製のボール７３と、ボール７３を回転自在に支持する支持部材７４とを具備している。
【００３１】
ラジアルベアリング機構７２は、柱状軸部４９の周面と円柱状凹所２２の側壁面との間にＡ方向に回転自在に嵌装されたブッシュ軸受７５からなる。
【００３２】
なお、スラストベアリング機構６１及び７１には、上記のようなボールベアリングに代えて、ローラベアリング又は滑りベアリングを用いてもよく、また、ラジアルベアリング機構６２及び７２には、上記のような滑りベアリングに代えて、ボール若しくはローラベアリングを用いてもよい。
【００３３】
下部ベアリング機構６による下部基台２に対する振り子型免震機構４の回転軸心５は、非作動時、すなわち、図１に示すように下部基台２に対して上部基台３が水平方向に相対移動されずに、ローラ３５が湾曲面３１及び３３の中央に位置する時における振り子型免震機構４のローラ３５の転がり軸心４１を通る垂直軸４２に対して偏心している。
【００３４】
同じく上部ベアリング機構７による上部基台３に対する振り子型免震機構４の回転軸心５は、非作動時における振り子型免震機構４のローラ３５の転がり軸心４１を通る垂直軸４２に対して偏心している。
【００３５】
以上の免震装置１は、図３及び図４に示すように、４個用いられて構造物８１を免震支持する。すなわち、各免震装置１は、その下部基台２が基礎８２上に固定して設けられ、各免震装置１の上部基台３上には、各上部基台３を互いに連結する台枠８３が固定されて設けられ、台枠８３上に、構造物８１が載置、固定される。
【００３６】
図３及び図４に示す免震構造体９１において、地震等により構造物８１が基礎８２に対して水平面内でＸ方向に相対的に移動されようとすると、ローラ３５が湾曲面３１及び３３上を転がり、これにより基礎８２に対して構造物８１に上下方向の振動を生じさせ、この構造物８１の上下方向の振動で、構造物８１の基礎８２に対する水平面内でのＸ方向の相対的な振動を減衰させる。
【００３７】
また、地震等により構造物８１が基礎８２に対して水平面内でＸ方向に直交するＹ方向に相対的に移動されようとすると、回転軸心５と垂直軸４２との偏心量に基づいた水平面内での回転モーメントが下部及び上部台３２及び３４に作用し、而して下部及び上部ベアリング機構６及び７により下部及び上部基台２及び３に対してそれぞれ回転自在に配された下部及び上部台３２及び３４が回転軸心５を中心として水平面内で回転され、ローラ３５の転がり可能方向がＹ方向に向けられて、これによりローラ３５がＹ方向において湾曲面３１及び３３上を転がり、この転がりで基礎８２に対して構造物８１に上下方向の振動を生じさせ、この構造物８１の上下方向の振動により構造物８１の基礎８２に対する水平面内でのＹ方向の相対的な振動を減衰させる。
【００３８】
以上のように免震装置１においては、これを上下方向に一段だけ配置しても、水平面内のＸ及びＹ方向の全方向の振動に対して免震作動を得ることができ、而して高さを低くすることができる上に、構造を極めて簡単にし得る。
【００３９】
ところで上記では、作動子としてローラ３５を有した振り子型免震機構４を具備した免震装置１であるが、これに代えて、図５及び図６に示すような、作動子として摺動子１０１を有した振り子型免震機構１０２を具備した免震装置１０３であってもよい。
【００４０】
図５及び図６に示す振り子型免震機構１０２は、水平方向に可動な作動子としての摺動子１０１と、摺動子１０１の下面１０４が摺動自在に当接する上面を有する、下部台３２と同様な下部台１０５と、下部台１０５の上面に対面して、摺動子１０１の上面１０６が摺動自在に当接する下面を有する、上部台３４と同様な上部台１０７と、上記の下部基台２に対する上部基台３の水平面内での移動において、摺動子１０１を下部及び上部台１０５及び１０７の上面及び下面に沿って摺動させるように、摺動子１０１を案内する案内手段１０８とを具備している。
【００４１】
上記と同様に、下部台１０５の上面は、下に凸の湾曲面１１０として、上部台１０７の下面は、上に凸の湾曲面１１１としてそれぞれ形成されており、摺動子１０１の下面１０４は、湾曲面１１０と同一の曲率をもった湾曲面として、摺動子１０１の上面１０６は、湾曲面１１１と同一の曲率をもった湾曲面としてそれぞれ形成されており、摺動子１０１は、湾曲面１１０及び１１１として形成された下部及び上部台１０５及び１０７の上面及び下面の間に介在されて、下部基台２に対する上部基台３の水平面内での移動において下部及び上部台１０５及び１０７の上面及び下面の間でＢ方向に揺動するように、揺動軸心１２０を有している。
【００４２】
湾曲面１１０及び１１１の曲率中心は、振り子型免震機構１０２の非作動時における摺動子１０１の揺動軸心１２０に位置しており、非作動時における摺動子１０１の揺動軸心１２０を通る垂直軸１２１は、前記の回転軸心５から偏心している。このように本例では、非作動時における振り子型免震機構の作動子の中心は、非作動時における摺動子１０１の揺動軸心１２０で定義付けることができる。
【００４３】
下部台１０５は、上面に湾曲面１１０が形成された直方体形状の下部摺動子受部１３１と、下部摺動子受部１３１の下面に一体的に形成されて、下面に柱状軸部１３２を一体的に有した円板状の下部ベアリング受部１３３とを具備している。
【００４４】
上部台１０７は、下面に湾曲面１１１が形成された直方体形状の上部摺動子受部１４１と、上部摺動子受部１４１の上面に一体的に形成されて、上面に柱状軸部１４２を一体的に有した円板状の上部ベアリング受部１４３とを具備している。
【００４５】
案内手段１０８は、摺動子１０１の両端面に一体的に形成された一対の鍔１５１及び１５２を具備しており、鍔１５１及び１５２はそれぞれ、鍔５１及び５２と同様に、下部及び上部摺動子受部１３１及び１４１のそれぞれの対応の側面に摺動自在に接触している。
【００４６】
下部基台２、上部基台３、下部ベアリング機構６及び上部ベアリング機構７は、免震装置１と同様に構成されており、これらの詳細な説明を省略する。
【００４７】
下部ベアリング機構６による下部基台２に対する振り子型免震機構１０２の回転軸心５は、非作動時、すなわち、図５に示すように下部基台２に対して上部基台３が水平方向に相対移動されずに、摺動子１０１が湾曲面１１０及び１１１の中央に位置する時における振り子型免震機構１０２の摺動子１０１の揺動軸心１２０を通る垂直軸１２１に対して偏心している。
【００４８】
同じく上部ベアリング機構７による上部基台３に対する振り子型免震機構１０２の回転軸心５は、非作動時における振り子型免震機構１０２の摺動子１０１の揺動軸心１２０を通る垂直軸１２１に対して偏心している。
【００４９】
以上の免震装置１０３を、図３及び図４に示す免震装置１に代えてこれと同様に配置することにより、免震装置１と同様の作用、効果を得ることができる。すなわち、地震等により構造物８１が基礎８２に対して水平面内でＸ方向に相対的に移動されようとすると、摺動子１０１が湾曲面１１０及び１１１上を摺動しながらＢ方向に揺動し、これにより基礎８２に対して構造物８１に上下方向の振動を生じさせ、この構造物８１の上下方向の振動で、構造物８１の基礎８２に対する水平面内でのＸ方向の相対的な振動を減衰させる。
【００５０】
また、地震等により構造物８１が基礎８２に対して水平面内でＹ方向に相対的に移動されようとすると、回転軸心５と垂直軸１２１との偏心量に基づいた水平面内での回転モーメントが下部及び上部台１０５及び１０７に作用し、而して下部及び上部ベアリング機構６及び７により下部及び上部基台２及び３に対してそれぞれ回転自在に配された下部及び上部台１０５及び１０７が回転軸心５を中心として水平面内で回転され、摺動子１０１の摺動可能方向がＹ方向に向けられて、これにより摺動子１０１がＹ方向において湾曲面１１０及び１１１上を摺動しながらＢ方向に揺動し、この摺動で基礎８２に対して構造物８１に上下方向の振動を生じさせ、この構造物８１の上下方向の振動により構造物８１の基礎８２に対する水平面内でのＹ方向の相対的な振動を減衰させる。
【００５１】
なお、免震装置１０３の場合には、摺動子１０１の摺動抵抗によっても構造物８１の基礎８２に対する水平面内での振動が減衰され得る。
【００５２】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、振り子型免震機構を二段重ねで使用しなくても全ての水平方向の振動に応答させることができ、而して、構造物に適用しても高さの低いものとし得る上に、それ程広い占有面積でなくても安定に構造物を支持することができ、しかも、振り子型免震機構の個数を低減し得るので廉価、簡易構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の好ましい一実施例の一部破断側面図である。
【図２】図１に示すＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１に示す実施例の使用例の説明図である。
【図４】図３に示す例の平面図である。
【図５】本発明の好ましい他の実施例の一部破断側面図である。
【図６】図５に示すＶＩ−ＶＩ線断面図である。
【符号の説明】
１免震装置
２下部基台
３上部基台
４振り子型免震機構
６下部ベアリング機構
７上部ベアリング機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seismic isolation device and a seismic isolation structure using the seismic isolation device for supporting the structure so as to attenuate the vibration energy of the structure due to the earthquake without transmitting the vibration such as an earthquake to the structure. About.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
For example, a seismic isolation device described in Japanese Examined Patent Publication No. 62-32300 (in the present invention, such a seismic isolation device is called a pendulum type seismic isolation mechanism) is housed in a work of art or an exhibition case placed on an exhibition stand. It is used for a seismic isolation table that prevents the artworks from falling over due to vibrations such as earthquakes, and protects these artworks from destruction.
[0003]
And when this kind of pendulum type seismic isolation mechanism is used for a base isolation table, since the pendulum type seismic isolation mechanism can only respond to vibration in only the position direction, usually the first stage is one direction in the horizontal plane, For example, in order to respond to vibrations in the X direction, the second stage is used in a two-tiered manner so that it responds to vibrations in another direction orthogonal to this one direction, for example, the Y direction. It is made to respond to the vibration of the direction.
[0004]
By the way, the above-mentioned seismic isolation table based on the pendulum type seismic isolation mechanism is bulky because it is two-tiered, and in addition, the same number of pendulum type seismic isolation mechanisms are provided on each stage, which increases the cost and complexity of the structure. In addition, since the center of gravity moves upward and becomes unstable, the base isolation table needs to be widened, and a large installation space in the horizontal plane direction is required.
[0005]
Such a problem does not occur only when the pendulum type seismic isolation mechanism is used for the base isolation table or the base isolation case for storing and storing works of art. It can also occur when applied.
[0006]
The present invention has been made in view of the above points, and the object of the present invention is to respond to all horizontal vibrations without using a pendulum-type seismic isolation mechanism in two stages. Thus, even when applied to a structure, the height can be low, and the structure can be supported stably even if the occupation area is not so large, and the number of pendulum type seismic isolation mechanisms Therefore, it is possible to provide a seismic isolation device which is inexpensive and has a simple configuration, and a seismic isolation structure using the seismic isolation device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The seismic isolation device of the present invention includes a lower base, an upper base, a pendulum type base isolation mechanism interposed between the lower base and the upper base, and a pendulum type base isolation mechanism with respect to the lower base. So that it can freely rotate in a horizontal plane, and a lower bearing mechanism interposed between the lower base and the pendulum type seismic isolation mechanism, and the upper base can rotate in the horizontal plane with respect to the pendulum type seismic isolation mechanism. The pendulum type seismic isolation mechanism and the upper bearing mechanism interposed between the upper base and the pendulum type seismic isolation mechanism. An upper base movably disposed with respect to the base, and an actuator interposed between the lower base and the upper base and movably disposed in the horizontal direction with respect to the lower base and the upper base. The axis of rotation of the pendulum type seismic isolation mechanism for the lower and upper bases by the lower and upper bearing mechanisms is Eccentric with respect to the vertical axis passing through the center of the operating element of the pendulum type aseismatic means during operation.
[0008]
The pendulum-type seismic isolation mechanism of the present invention includes a roller as an actuator, the lower base has an upper surface on which the roller can freely roll, and the upper base faces the upper surface of the lower base. The pendulum-type seismic isolation mechanism further includes a lower surface and an upper base in the movement of the upper base with respect to the lower base in the horizontal plane. Guide means for guiding the rollers so as to roll and move along the upper and lower surfaces of the upper and lower surfaces of the upper and lower bases. It has a rolling axis so that it can move between the upper and lower surfaces of the lower and upper bases in the movement in the horizontal plane. In this pendulum type seismic isolation mechanism, the center of the actuator when not operating is the rolling axis of the roller when not operating.
[0009]
The upper and lower surfaces of the lower and upper bases may be formed as flat surfaces when the eccentric roller described in JP-B-62-32300 is used as the actuator, but such an eccentric roller is not used. In some cases, at least one of them is formed as a curved surface.
[0010]
In pendulum seismic isolation mechanism using a roller as the operating element of the present invention, the lower base includes a lower roller receiving part of the straight rectangular parallelepiped shape with the roller abuts the upper surface freely rolling is formed, the lower roller receiving part of which comprises a lower bearing receiving portion of the lower surface integrally formed plate-shaped, the upper platform, the upper roller receiving part of a straight rectangular parallelepiped shape with the roller lower surface freely abutting rolling is formed, A plate-like upper bearing receiving portion integrally formed on the upper surface of the upper roller receiving portion, and the guide means has a flange integrally formed on both end surfaces of the roller, This hook is in slidable contact with the respective side surfaces of the lower and upper roller receiving portions.
[0011]
In the above-described pendulum type seismic isolation mechanism, teeth are formed on the outer peripheral surface and upper and lower surfaces of the roller so that they do not slip with respect to the upper and lower surfaces that contact the roller when the roller moves. Alternatively, a pinion may be provided integrally with the roller, and the pinion may be engaged with rack teeth formed on the upper surface and the lower surface.
[0012]
The pendulum type seismic isolation mechanism of the present invention may have a slider as an actuator. In this case, the lower base has an upper surface on which the lower surface of the slider slidably contacts. The upper table has a lower surface facing the upper surface of the lower table, and the upper surface of the slider is slidably in contact with the upper table. In the movement of the base in the horizontal plane, it is provided with guide means for guiding the slider so that the slider slides along the upper and lower surfaces of the lower and upper bases. The upper lower surface is formed as an upward convex curved surface as the convex downward curved surface, and the lower surface of the slider is the same as the upper surface of the lower base formed as a downward convex curved surface The upper surface of the slider has a curved surface with a curvature of Each of the sliders is formed as a curved surface having a curvature, and the slider is interposed between the upper and lower surfaces of the lower and upper bases formed as curved surfaces, and the horizontal surface of the upper base with respect to the lower base A swing axis is provided so as to swing between the upper surface and the lower surface of the lower and upper bases during the movement in the interior. In this pendulum type seismic isolation mechanism, the center of the actuator when not operating is the swing axis of the slider when not operating.
In pendulum seismic isolation mechanism having a slider as the actuating element of the present invention, the lower base, the lower slider receiving straight rectangular parallelepiped shape with the lower surface of the slider is slidably in contact with the upper surface formed And a plate-like lower bearing receiving portion integrally formed on the lower surface of the lower slider receiving portion, and the upper base is a lower surface on which the upper surface of the slider is slidably contacted and an upper slider receiving portion of the straight rectangular parallelepiped shape but formed, this is the upper surface of the upper slider receiving portion comprises a plate-like upper bearing receiving portion integrally formed, the guide means The flanges are integrally formed on both end surfaces of the slider, and the flanges are slidably in contact with the respective side surfaces of the lower and upper slider receivers.
[0014]
In the present invention, the lower and upper bearing mechanisms each include a thrust bearing mechanism and a radial bearing mechanism, the thrust bearing mechanism includes a ball or roller bearing, and the radial bearing mechanism includes a ball or roller bearing. Or it has a sliding bearing.
[0015]
At least three of the above-described seismic isolation devices of the present invention are arranged in a plane to support a structure, for example, a display stand or display case for a house or a work of art. In this case, the lower base of each seismic isolation device is installed on the foundation, and the base of the floor of the house or the display of art or display case is provided on the upper base of each seismic isolation device, Make up the body.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in more detail based on preferred examples shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples.
[0017]
【Example】
1 and 2, the seismic isolation device 1 of this example includes a lower base 2, an upper base 3 that faces the lower base 2 and is movably disposed with respect to the lower base 2, and a lower base 2. And a pendulum type seismic isolation mechanism 4 having a roller 35 as a horizontally movable actuator and a pendulum type seismic isolation mechanism 4 with respect to the lower base 2 in a horizontal plane. A lower bearing mechanism 6 interposed between the lower base 2 and the pendulum type seismic isolation mechanism 4 so as to be rotatable in the A direction around the rotation axis 5 orthogonal to the horizontal plane. The pendulum type seismic isolation mechanism 4 and the upper base 3 are arranged so that the upper base 3 is rotatable in the A direction around the rotation axis 5 with respect to the pendulum type seismic isolation mechanism 4. And an upper bearing mechanism 7 interposed therebetween.
[0018]
The lower base 2 having a rectangular shape in plan view has an upward opening and an annular recess 11 with the rotation axis 5 as the center, and also a cylindrical shape with the rotation axis 5 as the center and an opening upward. A recess 12 is formed on the upper surface side. Preferably, the lower base 2 is disposed on the metal main body 14, the elastic plate 15 made of natural or synthetic rubber or the like disposed on the main body 14 in the annular recess 11, and the elastic plate 15. The metal plate 16 is rigid (hard), and the upper surface exposed surface of the metal plate 16 is the bottom surface 13 of the annular recess 11.
[0019]
The upper base 3 having a rectangular shape in plan view is opened downward and has an annular recess 21 centered on the rotation axis 5 and a cylindrical shape centered on the rotation axis 5 and also opened downward. A recess 22 is formed on the lower surface side. Similar to the lower base 2, the upper base 3 preferably has a metal main body 24, an elastic plate 25 made of natural or synthetic rubber or the like disposed under the main body 24 in the annular recess 21, and elastic A rigid (hard) metal plate 26 is provided below the plate 25, and the lower surface exposed surface of the metal plate 26 is defined as a ceiling surface 23 of the annular recess 21.
[0020]
The pendulum type seismic isolation mechanism 4 has a lower base 32 having a convex curved surface 31 formed on the upper surface and a curved surface 31 formed on the lower surface so as to face the curved surface 31 of the lower base 32. The upper base 34 and the curved surfaces 31 and 33 of the lower and upper bases 32 and 34 are in rolling contact with each other and are interposed between the lower and upper bases 32 and 34 so as to be in contact with the lower base 2. The roller 35 as the above-mentioned actuator having the rolling axis 41 and the lower base 2 so as to roll between the upper and lower surfaces of the lower and upper bases 32 and 34 in the movement in the horizontal plane 3. In the movement of the upper base 3 in the horizontal plane, the roller 35 is provided with guiding means 36 for guiding the roller 35 so as to roll and move along the curved surfaces 31 and 33 of the lower and upper bases 32 and 34, respectively. Yes.
[0021]
The centers of curvature of the curved surfaces 31 and 33 are located at the rolling axis 41 of the roller 35 when the pendulum type seismic isolation mechanism 4 is not operated, and a vertical axis 42 passing through the rolling axis 41 of the roller 35 when not operating. Is eccentric from the rotational axis 5. Thus, in this example, the center of the actuator of the pendulum type seismic isolation mechanism when not operating can be defined by the rolling axis 41 of the roller 35 when not operating.
[0022]
Undercarriage 32 includes a lower roller receiving part 45 of the straight rectangular parallelepiped shape curved surface 31 is formed on the upper surface, the lower surface of the lower roller receiving part 45 are integrally formed, integrally columnar shaft portion 46 to the lower surface And a disk-shaped lower bearing receiving portion 47 provided in the above.
[0023]
The top board 34 includes an upper roller receiving portion 48 of the straight rectangular parallelepiped shape curved surface 33 is formed on the lower surface, the upper surface of the upper roller receiving part 48 are integrally formed, integrally columnar shaft portion 49 on the upper surface And a disk-shaped upper bearing receiving portion 50.
[0024]
The guide means 36 includes a pair of flanges 51 and 52 integrally formed on both end surfaces of the roller 35. The flanges 51 and 52 correspond to the lower and upper roller receiving portions 45 and 48, respectively. The side surfaces 53, 54 and 55 (the side surface facing the side surface 55 of the upper roller receiving portion 48 is not shown) are slidably in contact. It should be noted that at least one of the side surfaces 53, 54 and 55 where the pair of flanges 51 and 52 are slidably in contact with each other and the side surfaces of the pair of flanges 51 and 52 which are slidably in contact with the side surfaces 53 and 54 and 55. May be formed from a low friction member.
[0025]
At both ends of the curved surfaces 31 and 33, protrusions 56 and 57 that limit the rolling movement of the roller 35 are formed on the lower part and the roller receiving parts 45 and 48, respectively.
[0026]
The lower bearing mechanism 6 includes a thrust bearing mechanism 61 disposed in the annular recess 11 and a radial bearing mechanism 62 disposed in the cylindrical recess 12.
[0027]
The thrust bearing mechanism 61 includes a large number of steel balls 63 that rotatably contact the bottom surface 13 and the lower surface of the lower bearing receiving portion 47, respectively, and a support member 64 that rotatably supports the balls 63.
[0028]
The radial bearing mechanism 62 includes a bush bearing 65 that is rotatably fitted in the A direction between the peripheral surface of the columnar shaft portion 46 and the side wall surface of the cylindrical recess 12.
[0029]
The upper bearing mechanism 7 is configured in the same manner as the lower bearing mechanism 6 and includes a thrust bearing mechanism 71 disposed in the annular recess 21 and a radial bearing mechanism 72 disposed in the cylindrical recess 22. Yes.
[0030]
The thrust bearing mechanism 71 includes a large number of steel balls 73 that rotatably contact the ceiling surface 23 and the lower surface of the upper roller receiving portion 50, and a support member 74 that rotatably supports the balls 73. .
[0031]
The radial bearing mechanism 72 includes a bush bearing 75 that is rotatably fitted in the A direction between the peripheral surface of the columnar shaft portion 49 and the side wall surface of the cylindrical recess 22.
[0032]
The thrust bearing mechanisms 61 and 71 may be roller bearings or sliding bearings instead of the above ball bearings, and the radial bearing mechanisms 62 and 72 may be sliding bearings as described above. Instead, a ball or a roller bearing may be used.
[0033]
The rotating shaft 5 of the pendulum type seismic isolation mechanism 4 with respect to the lower base 2 by the lower bearing mechanism 6 is not in operation, that is, as shown in FIG. Without relative movement, the roller 35 is eccentric with respect to the vertical axis 42 passing through the rolling axis 41 of the roller 35 of the pendulum type seismic isolation mechanism 4 when the roller 35 is located at the center of the curved surfaces 31 and 33.
[0034]
Similarly, the rotation axis 5 of the pendulum type seismic isolation mechanism 4 with respect to the upper base 3 by the upper bearing mechanism 7 is relative to the vertical axis 42 passing through the rolling axis 41 of the roller 35 of the pendulum type seismic isolation mechanism 4 when not operating. Eccentric.
[0035]
As shown in FIGS. 3 and 4, four seismic isolation devices 1 are used to support the structure 81 in a seismic isolation manner. That is, each base isolation device 1 is provided with its lower base 2 fixed on the base 82, and on the upper base 3 of each base isolation device 1, a frame that connects the upper bases 3 to each other. 83 is fixedly provided, and the structure 81 is placed and fixed on the frame 83.
[0036]
In the seismic isolation structure 91 shown in FIGS. 3 and 4, when the structure 81 is moved relative to the foundation 82 in the X direction in the horizontal plane due to an earthquake or the like, the roller 35 moves on the curved surfaces 31 and 33. Thus, the structure 81 is caused to vibrate in the vertical direction with respect to the foundation 82, and the vertical vibration of the structure 81 causes the relative movement in the X direction relative to the foundation 82 of the structure 81 in the horizontal plane. Damping vibration.
[0037]
Further, when the structure 81 is moved relative to the base 82 in the Y direction orthogonal to the X direction with respect to the foundation 82 due to an earthquake or the like, the horizontal plane based on the eccentricity between the rotation axis 5 and the vertical axis 42. In the lower and upper bases 32 and 34, and the lower and upper bases 2 and 3 are rotatably arranged by the lower and upper bearing mechanisms 6 and 7 respectively. The bases 32 and 34 are rotated in the horizontal plane around the rotation axis 5, and the rollable direction of the roller 35 is directed in the Y direction, whereby the roller 35 rolls on the curved surfaces 31 and 33 in the Y direction. Rolling causes the structure 81 to vibrate in the vertical direction with respect to the foundation 82, and the vibration in the vertical direction of the structure 81 causes relative vibration in the Y direction in the horizontal plane relative to the foundation 82 of the structure 81. Attenuate.
[0038]
As described above, the seismic isolation device 1 can obtain a seismic isolation operation against vibrations in all directions in the X and Y directions in the horizontal plane even if only one stage is arranged in the vertical direction. The height can be lowered and the structure can be very simple.
[0039]
By the way, in the above, although it is the seismic isolation apparatus 1 which provided the pendulum type seismic isolation mechanism 4 which has the roller 35 as an actuator, it replaces with this and a slider is used as an actuator as shown in FIG.5 and FIG.6. The seismic isolation device 103 including the pendulum type seismic isolation mechanism 102 having 101 may be used.
[0040]
A pendulum type seismic isolation mechanism 102 shown in FIGS. 5 and 6 includes a lower base having a slider 101 as a horizontally movable actuator and an upper surface on which a lower surface 104 of the slider 101 slidably contacts. 32, a lower base 105 similar to 32, an upper base 107 similar to the upper base 34 having a lower surface facing the upper surface of the lower base 105 and the upper surface 106 of the slider 101 slidably contacting with each other, Guide for guiding the slider 101 so that the slider 101 slides along the upper and lower surfaces of the lower and upper bases 105 and 107 in the movement of the upper base 3 with respect to the lower base 2 in the horizontal plane. Means 108.
[0041]
Similarly to the above, the upper surface of the lower base 105 is formed as a downwardly convex curved surface 110, the lower surface of the upper base 107 is formed as an upwardly convex curved surface 111, and the lower surface 104 of the slider 101 is As the curved surface having the same curvature as the curved surface 110, the upper surface 106 of the slider 101 is formed as a curved surface having the same curvature as the curved surface 111, and the slider 101 is curved. Between the upper and lower surfaces of the lower and upper platforms 105 and 107 formed as surfaces 110 and 111, the lower and upper platforms 105 and 107 are moved in the horizontal plane of the upper platform 3 relative to the lower platform 2. A swing axis 120 is provided to swing in the B direction between the upper surface and the lower surface.
[0042]
The centers of curvature of the curved surfaces 110 and 111 are located at the swing axis 120 of the slider 101 when the pendulum seismic isolation mechanism 102 is not operated, and the swing center of the slider 101 when not operated. A vertical axis 121 passing through 120 is eccentric from the rotation axis 5. In this way, in this example, the center of the actuator of the pendulum type seismic isolation mechanism when not operating can be defined by the swing axis 120 of the slider 101 when not operating.
[0043]
Undercarriage 105 includes a lower sliding element receiving portion 131 of the straight rectangular parallelepiped shape curved surface 110 on the upper surface is formed, on the lower surface of the lower slider receiving portion 131 are integrally formed, cylindrical shaft portions to the lower surface And a disc-like lower bearing receiving portion 133 integrally having 132.
[0044]
The top board 107 includes an upper slider receiving portion 141 of the straight rectangular parallelepiped shape curved surface 111 is formed on the lower surface, the upper surface of the upper slider receiving portion 141 are integrally formed, cylindrical shaft portions on the upper surface And a disk-shaped upper bearing receiving portion 143 having 142 integrally therewith.
[0045]
The guide means 108 includes a pair of flanges 151 and 152 that are integrally formed on both end faces of the slider 101, and the flanges 151 and 152 are the same as the flanges 51 and 52, respectively. The corresponding side surfaces of the moving element receiving portions 131 and 141 are slidably in contact with each other.
[0046]
The lower base 2, the upper base 3, the lower bearing mechanism 6, and the upper bearing mechanism 7 are configured in the same manner as the seismic isolation device 1, and a detailed description thereof will be omitted.
[0047]
The rotational axis 5 of the pendulum type seismic isolation mechanism 102 with respect to the lower base 2 by the lower bearing mechanism 6 is not in operation, that is, as shown in FIG. Without relative movement, the slider 101 is eccentric with respect to the vertical axis 121 passing through the swing axis 120 of the slider 101 of the pendulum type seismic isolation mechanism 102 when the slider 101 is located at the center of the curved surfaces 110 and 111. Yes.
[0048]
Similarly, the rotation axis 5 of the pendulum type seismic isolation mechanism 102 with respect to the upper base 3 by the upper bearing mechanism 7 is a vertical axis 121 passing through the swing axis 120 of the slider 101 of the pendulum type seismic isolation mechanism 102 when not operating. Is eccentric.
[0049]
By disposing the above seismic isolation device 103 in the same manner as this instead of the seismic isolation device 1 shown in FIGS. 3 and 4, the same operation and effect as the seismic isolation device 1 can be obtained. That is, when the structure 81 is moved relative to the base 82 in the X direction in the horizontal plane due to an earthquake or the like, the slider 101 swings in the B direction while sliding on the curved surfaces 110 and 111. Thus, the structure 81 is caused to vibrate in the vertical direction with respect to the foundation 82, and the vibration in the vertical direction of the structure 81 causes relative vibration in the X direction in the horizontal plane with respect to the foundation 82 of the structure 81. Is attenuated.
[0050]
Further, when the structure 81 is moved relative to the foundation 82 in the Y direction in the horizontal plane due to an earthquake or the like, the rotational moment in the horizontal plane based on the amount of eccentricity between the rotation axis 5 and the vertical axis 121. Acts on the lower and upper bases 105 and 107, and the lower and upper bases 105 and 107 are rotatably arranged with respect to the lower and upper bases 2 and 3 by the lower and upper bearing mechanisms 6 and 7, respectively. The slider 101 is rotated in a horizontal plane around the rotation axis 5 so that the slidable direction of the slider 101 is directed in the Y direction, whereby the slider 101 slides on the curved surfaces 110 and 111 in the Y direction. While swinging in the direction B, this sliding causes the structure 81 to vibrate in the vertical direction with respect to the foundation 82, and the vibration of the structure 81 in the vertical direction causes the structure 81 to move in the horizontal plane relative to the foundation 82. Y Attenuating the relative vibration of the direction.
[0051]
In the case of the seismic isolation device 103, the vibration in the horizontal plane relative to the foundation 82 of the structure 81 can also be attenuated by the sliding resistance of the slider 101.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to respond to all horizontal vibrations without using the pendulum type seismic isolation mechanism in a two-tiered manner. In addition, the structure can be stably supported even if the area is not so large, and the number of pendulum-type seismic isolation mechanisms can be reduced, resulting in an inexpensive and simple configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway side view of a preferred embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II shown in FIG.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a usage example of the embodiment shown in FIG. 1;
4 is a plan view of the example shown in FIG.
FIG. 5 is a partially cutaway side view of another preferred embodiment of the present invention.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI shown in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Base isolation device 2 Lower base 3 Upper base 4 Pendulum type base isolation mechanism 6 Lower bearing mechanism 7 Upper bearing mechanism

Claims

Lower base, upper base, pendulum type seismic isolation mechanism interposed between the lower base and upper base, and the pendulum type base isolation mechanism to be rotatable in a horizontal plane with respect to the lower base As described above, the lower bearing mechanism interposed between the lower base and the pendulum type seismic isolation mechanism and the pendulum type seismic isolation so that the upper base is rotatable in a horizontal plane with respect to the pendulum type seismic isolation mechanism. An upper bearing mechanism interposed between the mechanism and the upper base, and the pendulum type seismic isolation mechanism is arranged to face the lower base and to be movable with respect to the lower base. An upper base, and an actuator interposed between the lower base and the upper base and movably arranged in the horizontal direction with respect to the lower base and the upper base, and is provided by the lower and upper bearing mechanisms. The axis of rotation of the pendulum-type seismic isolation mechanism relative to the lower and upper bases Seismic isolation device that is eccentric with respect to the vertical axis passing through the center of the operating element of the type seismic isolation mechanism.

The pendulum type seismic isolation mechanism has a roller as an actuator, the lower base has an upper surface on which the roller can freely roll, and the upper base faces the upper surface of the lower base, The roller has a lower surface on which it can freely roll, and the pendulum type seismic isolation mechanism further moves the roller along the upper surface and the lower surface of the lower base and the upper base in the movement of the upper base in the horizontal plane relative to the lower base. Guide means for guiding the rollers so as to roll and move, and the rollers are interposed between the upper and lower surfaces of the lower and upper bases, and move in the horizontal plane of the upper base relative to the lower base. And a rolling shaft center so as to roll between the upper surface and the lower surface of the lower and upper bases, and the center of the actuator when not operating is the rolling axis of the roller when not operating Item 1. The seismic isolation device according to item 1.

The seismic isolation device according to claim 2, wherein at least one of the upper and lower surfaces of the lower and upper bases is formed as a curved surface.

Lower base includes a lower roller receiving part of the straight rectangular parallelepiped shape with the roller abuts the upper surface freely rolling is formed, the lower surface of the lower roller receiving part and a lower bearing receiving portion of the integrally formed plate and comprising an upper block, the upper roller receiving part of a straight rectangular parallelepiped shape with the roller lower surface freely abutting rolling is formed, integrally formed plate-shaped upper on the upper surface of the upper roller receiving part The guide means has a flange integrally formed on both end faces of the roller, and this flange is slidable on each side surface of the lower and upper roller receivers. The seismic isolation device according to claim 2 or 3, wherein the seismic isolation device is in contact with.

The pendulum type seismic isolation mechanism has a slider as an actuator, the lower base has an upper surface on which the lower surface of the slider slidably contacts, and the upper base has a lower base. The upper surface of the slider has a lower surface where the upper surface of the slider slidably contacts, and the pendulum-type seismic isolation mechanism is further moved in the horizontal plane of the upper base relative to the lower base Guide means for guiding the slider is provided so that the slider slides along the upper and lower surfaces of the lower and upper bases, and the upper surface of the lower base is formed as a curved surface that protrudes downward. The lower surface of the base is formed as a curved surface convex upward, and the lower surface of the slider is a curved surface having the same curvature as the upper surface of the lower base formed as a convex curved surface downward, The upper surface of the slider is a curved surface having the same curvature as the lower surface of the upper base formed as a convex curved surface. Each of the sliders is interposed between the upper surface and the lower surface of the lower and upper bases formed as curved surfaces, and the lower and upper sliders move in the horizontal plane with respect to the lower base. It has a swing axis so as to swing between the upper surface and the lower surface of the upper base, and the center of the actuator when not operating is the swing axis of the slider when not operating The seismic isolation device according to claim 1.

Lower base includes a lower slider receiving portion of the straight rectangular parallelepiped shape with the lower surface of the slider is slidably in contact with the upper surface is formed and is integrally formed on the lower surface of the lower slider receiving portion and comprising a plate-shaped lower bearing receiving portion, the upper platform has an upper slider receiving portion of the straight rectangular parallelepiped shape with the lower surface is formed the upper surface of the slider abuts slidably, this upper A plate-like upper bearing receiving portion integrally formed on the upper surface of the slider receiving portion, and the guide means has a flange integrally formed on both end faces of the slider. The seismic isolation device according to claim 5, wherein the saddle is slidably in contact with the respective side surfaces of the lower and upper slider receivers.

The lower and upper bearing mechanisms each include a thrust bearing mechanism and a radial bearing mechanism, and the thrust bearing mechanism includes a ball or roller bearing. Seismic device.

The seismic isolation device according to claim 7, wherein the radial bearing mechanism includes a ball or roller bearing or a sliding bearing.

It has at least three seismic isolation devices according to any one of claims 1 to 8, and a lower base of each seismic isolation device is provided on a foundation, and an upper portion of each seismic isolation device. A base-isolated structure with a frame on the base.