JP3949768B2

JP3949768B2 - Paper container and method for opening paper container

Info

Publication number: JP3949768B2
Application number: JP03934997A
Authority: JP
Inventors: 栄一阿曽井
Original assignee: Nippon Paper Industries Co Ltd
Current assignee: Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date: 1997-02-24
Filing date: 1997-02-24
Publication date: 2007-07-25
Anticipated expiration: 2017-02-24
Also published as: JPH10236461A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
牛乳カートンに代表される飲料用紙容器は、表裏両面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材を成形したものであって、角筒状の胴部の下方をフラットに塞いで底部を閉塞し、その中に内容物である飲料等の液体を充填した後、上部を切妻屋根型に折り重ね、その部分をヒートシールにより密封して形成されるいわゆるゲーベルトップ型の紙容器が広く使用されている。この種の紙容器を開封するには、図１７に示されるように、先ず、（Ａ）トップシール部（切妻屋根型のシール部分）の片側の外側のトップシールを剥して左右両側に開き、（Ｂ）その両端を左右一杯屋根につく位まで押し広げ、（Ｃ）次いで広げた部分に親指と人差し指を両側にあてて、内側のトップシールを剥しながら注出口（スパウト）が飛び出すように手前に引くように操作するものであるが、トップシール部のシールが強いと開封操作はしばしば困難を来す。
【０００２】
そこで、開封操作を容易にするため、例えば図１８（実開昭６３−１２８９３１号）のように、開封部を形成する上部折込み側壁（スパウトパネル）上に別に用意した摘み片２１を取り付け、該摘み片２１を引張ることにより内側のトップシールを剥し注出口（スパウト）を開口するようにしたものが提案されている。
【０００３】
また、図１９（特開平７−３１５３７５号公報）に示されるように、スパウトパネルの略中央部にＵ字状のハーフカット線２２を設けたもの、さらにその上部カットエンドのすぐ上に横長のフイルム片や、横長フイルム片の中央部分からＵ字状のハーフカットにより囲まれた部分の上に延びるＴ字形のフイルム片２３を貼りつけ、開封にあたってＵ字状のハーフカット線２２を下から上に向って引張り上げながら内側のトップシールを剥し注出口（スパウト）を開口させるもの等が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図１８に示されるような、別の摘み片２１を取り付けたものは、微小な摘み片２１を引張り可能な自由端を残してスパウトパネル上の特定の位置に接着するという機械的に量産が難しい工程を必要とするという問題があり、また摘み片の自由端が製函中、取扱い中に邪魔になる。
【０００５】
また、前記図１９に示されたような、スパウトパネル上にＵ字状のハーフカット２２を上方に向って設けたもの、又は、さらにその上に横長、或いはＴ字形のフイルム片２３を貼り付けたものは、引張り方向が下から上に向って行われるようになっているので折込み型スパウトの展開方向とは逆向きとなり、さらに引き剥し距離が長く途中で千切れてしまう恐れがあり、さらにハーフカット先端が、角筒状の胴部に面しているので、紙容器取扱い中に剥れて不衛生となる恐れがある等の問題点がある。またハーフカットに加えてフイルム片を貼り付けるタイプのものではフイルムを貼り付けるという工程が増えるのでコスト・アップとなる。
【０００６】
そこで本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、折込型注出口（スパウト）を容易に開封するための手段を有する紙容器と、該紙容器において注出口（スパウト）を容易に開封するための紙容器の開封方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の紙容器は、表裏の全面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材から形成され切妻屋根型頂部の折込型注出スパウトを有する紙容器において、該紙容器のスパウトパネル上の横クリース線と斜めクリース線により区画される左右の２個の三角形部分の少なくとも一方の三角形部分内に、前記各クリース線と交差せず且つ前記斜めクリース線に近い上下２点を位置決めして上側を上部カットエンド、下側を下部カットエンドとし、斜めクリース線に対して膨むように該膨出部の頂部から下方に向って幅が広がるように、曲線または途中に角部を有する直線のハーフカット線が容器表側から施されていることを特徴とする。
【０００８】
この紙容器によれば、開封する場合、スパウトパネルの左右の三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥し、三角形部分内に膨むように施されたハーフカット線の上部カットエンドと下部カットエンド間のハーフカット線の膨み部分をハーフカット線から層間剥離させることができ、この剥離片を摘んで引張ることにより内側のスパウトを剥して開封することができ、剥離片を摘んで引張ったとき、剥離片はその頂部から下方に向って幅が広がるように剥離するので千切れるおそれはなく、衛生的で容易に確実に開口部を得ることができる。またかかる構成からなる紙容器の製造にあっては、従来の紙容器の製造の工程を変える必要はないので製造コストを上げることはない。
【０００９】
請求項２記載の紙容器は、表裏の全面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材から形成され切妻屋根型頂部の折込型注出スパウトを有する紙容器において、スパウトパネル上の２つの斜めクリース線で区画される中央の三角形部分に縦クリース線の延長線上に位置決め点を求めて上部カットエンドとし、また横クリース線と斜めクリース線により区画される左右２個の三角形部分にそれぞれの斜めクリース線に近く且つ前記上部カットエンドより下方に位置決め点を求めて下部カットエンドとし、該それぞれの下部カットエンドと前記上部カットエンドを結ぶ曲線または途中に角部を有する直線のハーフカット線が、斜めクリース線に対し膨むように且つ全体形状が略Ｍ字形となるように対称形に容器表側から施されていることを特徴とする。
【００１０】
この紙容器によれば、開封する場合スパウトパネルの左右の三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥し、三角形部分内に膨むように施されたハーフカット線の上部カットエンドと下部カットエンド間のハーフカット線の膨み部分をハーフカット線から層間剥離させることができ、この剥離片を摘んで引張ることにより内側のスパウトを剥して開封することができ、このとき、前記ハーフカット線は左右の三角形部分から中央の三角形部分にまで及んでいるので、剥離片もまた左右の三角形部分から中央の三角形部分に及び左右対称の剥離片が得られるので、この剥離片を引張ると、その力は左右の三角形部分だけでなく中央の三角形部分にもかかり、内側のスパウトの剥離が容易となり、開封を一層容易に且つ確実に行うことができる。またかかる構成からなる紙容器の製造にあっても、従来の紙容器の製造工程を変える必要はないので製造コストを上げることはない。
【００１１】
請求項３記載の紙容器は、請求項１または２記載の紙容器であって、前記斜めクリース線に対し膨むように施されたハーフカット線が、その頂点が斜めクリース線を底辺としたときの左右の三角形部分の頂点と底辺とを結ぶ垂直線よりも紙容器のスパウトパネル上の縦クリース線寄りとする略半円形の、曲線または途中に角部を有する直線により形成されていることを特徴とする
この紙容器によれば、開封に際しハーフカット線から剥離した剥離片を引張ったとき、その引張力はスパウトパネル上の縦クリース線寄りにかかるので、内側のスパウトの剥離が容易となり開封を一層容易に且つ確実に行うことができる。請求項４記載の紙容器は、請求項１、２または３記載の紙容器であって、前記ハーフカット線の下部カットエンドが斜めクリース線沿いに下方に、しかし斜めクリース線には達しない点まで延長されていることを特徴とする。
【００１２】
この紙容器によれば、開封に際し、ハーフカット線から剥離した剥離片を引っ張たとき、その引張力は三角形部分の斜めクリース線寄りにかかるので、内側のスパウトの剥離が容易となり開封を一層容易に且つ確実に行うことができる。
【００１３】
請求項５記載の紙容器は、請求項１、２、３または４記載の紙容器であって、前記ハーフカット線の上部カットエンド及びまたは下部カットエンドに、千切り防止手段が施されていることを特徴とする。
【００１４】
この紙容器によれば、開封に際し、ハーフカット線から剥離した剥離片を引張ることにより、ハーフカット線の上部カットエンドと下部カットエンド或いはいずれか一方に引き裂き方向に力が加わっても、当部の千切れが防止できるので、開封を容易に且つ確実に行うことができる。
【００１５】
請求項６記載の紙容器の開封方法は、前記請求項１、２、３、４または５のいずれか１項記載の紙容器のスパウトパネルを展開して注出スパウトの開口部を得る方法であって、まず該スパウトパネルの左右の三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥す段階と、該左右の三角形部分を、該紙容器の頂部斜面に達するまで更に折曲げてハーフカット線の先端が自然に剥れるようにする段階と、次いで、該ハーフカット線から層間剥離した剥離片を手で摘んで手前下方に引張り下ろしながら内側のトップシールを剥す段階とからなることを特徴とする。
【００１６】
この紙容器の開封方法によれば、簡単な作業で容易に且つ確実に開封することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
請求項１記載の紙容器の実施の形態を説明する。
表裏の全面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材から形成され切妻屋根型頂部の折込型注出スパウトを有する紙容器において、該紙容器のスパウトパネル上の横クリース線と斜めクリース線により区画される左右の２個の三角形部分の少なくとも一方の三角形部分内に、前記各クリース線と交差せず且つ前記斜めクリース線に近い上下２点を位置決めされ、その上側を上部カットエンド、下側を下部カットエンドとしている。そして斜めクリース線に対して、該斜めクリース線を底辺としたときの三角形部分の頂点方向に膨むように、該膨出部の頂部から下方に向って幅が広がるように曲線または途中に角部を有する直線によるハーフカット線が容器表側から施されている。
【００１８】
このハーフカット線は、紙容器ブランクの製造中に加工されるものである。本例によれば、スパウトパネルの左右の三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥し、三角形部分内に膨むように施されたハーフカット線の上部カットエンドと下部カットエンド間のハーフカット線の膨み部分をハーフカット線から層間剥離させることにより前記三角形部分に紙容器の表面側の熱可塑性樹脂層を主体とする剥離片を得ることができる。開封する場合、この剥離片を摘んで引張ることにより内側のスパウトを剥して開封することができるが、剥離片は、斜めクリース線を底辺としたときの三角形部分の頂点方向に膨むように施されたハーフカット線により得られるので、剥離片を引張ったときに、その引張力は斜めクリース線側に加わるので、内側のスパウトの剥離が容易に行える。また、剥離片を摘んで引張ったとき、剥離片はその頂部から下方に向って幅が広がるように剥離するので千切れるおそれはなく、また引張られる剥離片は、紙容器の表面側の熱可塑性樹脂層が主体となっているので千切れるおそれはない。
【００１９】
次に請求項２記載の紙容器の実施の形態を説明する。
前記請求項１記載の紙容器の実施の形態と同様の紙容器において、スパウトパネル上の２つの斜めクリース線で区画される中央の三角形部分に縦クリース線の延長線上に位置決め点を求めて上部カットエンドとし、また横クリース線と斜めクリース線により区画される左右２個の三角形部分にそれぞれの斜めクリース線に近く且つ前記上部カットエンドより下方に位置決め点を求めて下部カットエンドとしている。
【００２０】
そして、それぞれの下部カットエンドと前記上部カットエンドを結ぶ曲線または多角直線のハーフカット線が、斜めクリース線に対し、該斜めクリース線を底辺としたときの三角形部分の頂点方向に膨むように且つ全体形状が略Ｍ字形となるように対称形に容器表側から施されている。このハーフカット線も、紙容器ブランクの製造中に加工される。
【００２１】
本例によれば、前記請求項１記載の紙容器の実施の形態と同様にして、ハーフカット線から剥離された剥離片は、左右の三角形部分から中央の三角形部分に及び且つ左右対称の剥離片が得られるので、この剥離片を引張ると、その力は左右の三角形部分だけでなく中央の三角形部分にもかかり、内側のスパウトの剥離が容易となり、開封を一層容易に且つ確実に行うことができる。
【００２２】
次に、請求項３記載の紙容器の実施の形態を説明する。
本例は、前記請求項１または請求項２記載の紙容器の実施の形態に示された紙容器であって、斜めクリース線に対して膨むように施されたハーフカット線の膨出部頂点が、斜めクリース線を底辺としたときの左右の三角形部分の頂点と底辺とを結ぶ垂直線よりも紙容器のスパウトパネル上の縦クリース線寄りとする略半円形の曲線または途中に角部を有する直線により形成されている。
【００２３】
本例によれば、開封に際し、ハーフカット線から剥離した剥離片を引張ったとき、その引張力はスパウトパネル上の縦クリース線寄りにかかり、内側スパウトの剥離が容易となる。
【００２４】
次に、請求項４記載の紙容器の実施の形態を説明する。
本例は請求項１、２または３記載の紙容器の実施の形態に示された紙容器であって、ハーフカット線の下部カットエンドが斜めクリース線沿いに下方に、しかし斜めクリース線には達しない点まで延長されている。
【００２５】
本例によれば、開封に際し、ハーフカット線から剥離した剥離片を引っ張たとき、その引張力は三角形部分の斜めクリース線寄りにかかる。
【００２６】
次に請求項５記載の紙容器の実施の形態を説明する。
本例は、請求項１、２、３または４記載の紙容器の実施の形態に示された紙容器であって、ハーフカット線の上部カットエンド及びまたは下部カットエンドに千切り防止手段が施されている。この千切り防止手段としては、例えば、上部及びまたは下部カットエンドをハーフカット線の膨出方向に凹湾曲するアール状に形成したり、或いは小円形状に形成する。
【００２７】
本例によれば、開封に際し、ハーフカット線から剥離した剥離片を引張ることにより、ハーフカット線の上部カットエンド及びまたは下部カットエンドに引き裂き方向に力が加わっても、上部カットエンド及びまたは下部カットエンドにアール状或いは小円形状等の千切り防止手段が施されているので、上部及びまたは下部カットエンドにかかる引き裂き力が分散し、剥離片の千切れが防止され、開封を容易に且つ確実に行うことができる。
【００２８】
次に請求項６記載の紙容器の開封方法を説明する。
本例は、前記請求項１、２、３、４または５に記載の紙容器の実施の形態に示された紙容器のスパウトパネルを展開して注出スパウトの開口部を得る方法であって、まず該スパウトパネルの左右の三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥す段階と、該左右の三角形部分を、該紙容器の頂部斜面に達するまで更に折曲げてハーフカット線の先端が自然に剥れるようにする段階と、次いで、該ハーフカット線から層間剥離した剥離片を手で摘んで手前下方に引張り下ろしながら内側のトップシールを剥す段階とからなる。
【００２９】
本例によれば、簡単な作業で容易に且つ確実に開封することができる。
【００３０】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に沿って説明する。
本発明の紙容器は、表裏両面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材を成形したものであって、角筒状の胴部の下方をフラットに塞いで底部を閉塞し、その中に内容物である飲料等の液体を充填した後、上部を切妻屋根型に密封して形成されるいわゆるゲーブルトップ型の従来型の紙容器である。
【００３１】
図１乃至図１６は、それぞれ本発明の実施例を示すものであり、各図は本発明の紙容器１の折込型注出スパウトを開口するためのトップシール部の片側の外側トップシールを剥して左右両側に三角形部分を押し広げた状態の正面図である。
各図において、２は折込型注出スパウトを有する紙容器１の開口部を形成するスパウトパネル（上部折込側壁）、３はスパウトパネル２に形成された縦クリース線（縦折線）、４は横クリース線（横折線）、５は斜めクリース線（斜折線）である。かかる紙容器１はスパウトパネル２をこれらの縦クリース線３、横クリース線４、斜めクリース線５に沿って折り畳むことにより切妻型屋根頂部を形成するものとなっている。
【００３２】
７はスパウトパネル２上、横クリース線４と右側の斜めクリース線５で区画された間に形成される右側の三角形部分、８は横クリース線４と左側の斜めクリース線５で区画された間に形成される左側の三角形部分、９は左右の斜めクリース線５、５で区画された間に形成される中央の三角形部分である。
【００３３】
図１に示す実施例は、右側の三角形部分７内に、斜めクリース線５に接近して、上下に２点を位置決めし、上側を上部カットエンド１０、下側を下部カットエンド１１としている。そして、斜めクリース線５に対して、該斜めクリース線５を底辺としたときの三角形部分７の頂点方向に膨むように該膨出部の頂部から下方に向って幅が広がるように略半円形の曲線によるハーフカット線１２が容器表側から施されている。
【００３４】
前記ハーフカット線１２は、その膨出部の頂点Ａが、斜めのクリース線５を底辺としたとき三角形部分７の頂点と底辺を結ぶ垂直線Ｌよりも縦クリース線３寄りになるように形成されている。このハーフカット線１２から、ハーフカット線１２により囲まれた部分を剥すことにより、剥離片１３が得られる。また、このハーフカット線１２は、紙容器１が密封された状態では、頂部に形成された切妻型屋根部に覆われているので、紙容器１の取扱い中に誤ってハーフカット線１２に囲まれた部分が剥れるおそれはない。
【００３５】
この実施例では、ハーフカット線１２は略半円形の曲線となっているが、途中に角部を有する直線で形成されていてもよく、また、この実施例では右側の三角形部分７にハーフカット線１２を施しているが、左側の三角形部分にハーフカット線を設けてもよい。
【００３６】
なお、ハーフカット線１２は、表裏の全面に熱可塑性樹脂を被覆した板紙素材から紙容器を形成するブランクを作成する段階で、板紙素材の表面部側から表面の熱可塑性樹脂層を貫通して紙層の中程に至るまでの深さで設けられる。これらを施すには従来のクリーサー金型に必要な雄刃、雌刃等を設ける等のことで特に製造工程を変える必要はない。
【００３７】
図２に示す実施例は、右側の三角形部分７と左側の三角形部分８に、図１に示す実施例のハーフカット線１２と同じ形式のハーフカット線１２が縦クリース線３の延長線を挟んで対称位置に施されている。
【００３８】
図３、図４に示す実施例はそれぞれ図２に示す実施例の変形例であり、図３に示す実施例では、ハーフカット線１２が１つの角部を有する直線よりなっており、図４に示す実施例では、ハーフカット線１２が多数の角部を有する直線よりなっている。
【００３９】
図５に示す実施例は、図２に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の下部カットエンド１１、１１が斜めクリース線５、５沿いに下方に、しかし斜めクリース線５、５に達しない点まで延長されている。このハーフカット線１２の下部カットエンド部１１を延長した形式は、図示しないが他の実施例として図１、図３、図４に示す実施例のハーフカット線１２にも採用される。
【００４０】
図６に示す実施例は、図２に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の上部カットエンド１０と下部カットエンド１１に、ハーフカット線１２の膨出方向に凹湾曲するアール状の千切り防止手段１４、１４が施されている。
【００４１】
図７に示す実施例は、図２に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の上部カットエンド１０と下部カットエンド１１に、小円形状の千切り防止手段１４、１４が施されている。
【００４２】
図６及び図７に示すハーフカット線１２の上部カットエンド１０と下部カットエンド１１に千切り手段１４を施した形式は、図示しないが、他の実施例として図１、図３、図４、図５に示す実施例のハーフカット線１２の上部カットエンド１０と下部カットエンド１１にもそれぞれ採用される。
【００４３】
図８に示す実施例は、中央の三角形部分９に縦クリース線３と横クリース線４と斜めクリース線５、５の交点６から伸びる縦クリース線３の延長線上に位置決め点を求めて上部カットエンド１０とし、また右側の三角形部分７と左側の三角形部分８内に、それぞれの斜めクリース線５、５に近く且つ前記上部カットエンド１０より下方に位置決め点を求めて下部カットエンド１１、１１としている。そして、それぞれの下部カットエンド１１、１１と前記上部カットエンド１０を結ぶ略半円形の曲線によるハーフカット線１２、１２が斜めクリース線５、５に対し、該斜めクリース線５、５を底辺としたときの三角形部分７、８の頂点方向に膨むように、且つハーフカット線１２、１２で略Ｍ字型となるように対称形に容器表側から施されている。
【００４４】
前記ハーフカット線１２は、その膨出部の頂点Ａが、斜めのクリース線５を底辺としたとき三角形部分７、８の頂点と底辺を結ぶ垂直線Ｌよりも縦クリース線３寄りになるように形成されている。
【００４５】
このハーフカット線１２から、ハーフカット線１２により囲まれた部分を剥すことにより、剥離片１３が得られる。
【００４６】
図９、図１０に示す実施例はそれぞれ図８に示す実施例の変形例であり、図９に示す実施例では、ハーフカット線１２が１つの角部を有する直線よりなっており、図１０に示す実施例では、ハーフカット線１２が多数の角部を有する直線よりなっている。
【００４７】
図１１に示す実施例は、図８に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の下部カットエンド１１、１１が斜めクリース線５、５沿いに下方に、しかし斜めクリース線５、５に達しない点まで延長されている。
【００４８】
このハーフカット線１２の下部カットエンド部１１を延長した形式は、図示しないが他の実施例として図９、図１０に示す実施例のハーフカット線１２にも採用される。
【００４９】
図１２に示す実施例は、図８に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の上部カットエンド１０と下部カットエンド１１に、ハーフカット線１２の膨出方向に凹湾曲するアール状の千切り防止手段１４、１４が施されている。
【００５０】
図１３に示す実施例は、図８に示す実施例と同じ形式であり、三角形部分７、８内に施されたハーフカット線１２、１２の下部カットエンド１１に小円形状の千切り防止手段１４、１４が施されている。
【００５１】
図１４、図１５、図１６は、図２に示す実施例の紙容器を開口する工程を示すものである。
実施例の紙容器を開口する場合には、従来の紙容器と同様に、スパウトパネル２の左右の三角形部分７、８をトップシールの外側を剥して押し広げた後、更に容器頂部斜面上に折り倒すとスパウトパネル２上に上記構成のハーフカット線１２が施されているので、スパウトパネル２面が引張られて半円形状のハーフカット線１２の頂部が自然に剥れ図１４に示された状態となる。指先でその先端部を摘み、手前下方に引張るとハーフカット線１２に沿って紙層間剥離を生じ半円形状の剥離片１３が容器壁に立ち上る。その状態が図１５であり、引き続き剥離片１３を前方下方に引張るとスパウトパネル２が内側のトップシールを剥すように引張られて図１６のようにスパウトの開口部１５が得られる。
【００５２】
本発明の前記実施例のハーフカット線１２により形成される剥離片１３を引張ると剥離部分の幅が次第に広がり紙層間剥離は停止すると共にスパウトパネル２が内側のトップシールを剥すように引張られ、剥離片１３が千切れることなく開封することができる。
【００５３】
本実施例では、ハーフカット線１２を左右三角形部分７、８の２箇所に設けることにより、各消費者が左利き、右利き等使い勝手により左右いずれかのハーフカット線を摘み部として使用することができるし、左右両方を一度に使用して
（例えば一本の指を中間に差し込んで）引張ることもできる。
【００５４】
【発明の効果】
本発明の紙容器及び紙容器の開封方法を採用することにより、次の効果を得ることができる。
【００５５】
本発明に係る紙容器及び紙容器の開封方法は、板紙素材にハーフカット線を設け、そのハーフカット線を摘みとして引張ることにより、折込型注出スパウトを開口させることができるので、開封操作が衛生的に、容易に、確実に行うことができる。しかも、ハーフカット加工は、従来の紙容器ブランクスの製造工程中に行うことができ、容易に、安価に実施できる。
【００５６】
本発明のハーフカット線は手で引張ると次第に幅が広くなるように構成され、且つ剥離距離も短いので、操作中に千切れる恐れはなく、引張り力が上方から下方前方に作用するので、スパウトの開口方向と一致し内側のトップシール部の接着強度に打ち勝って常に容易に開封し、開口部を得ることができる。ハーフカット線が左右２箇所に設けられている場合は、どちらか片方を引張るだけで開口できるので、右利きの人でも、左利きの人でも容易に開封することができるという効果がある。
【００５７】
開封時にハーフカット線を剥離して摘み部を形成するものであるので、製函時、容器取扱い中には邪魔にならず、また、ハーフカット線は紙容器が密封された状態では、頂部に形成された切妻型屋根に覆われているので、紙容器の取扱い中に間違ってハーフカット線が剥れることはない。
【００５８】
さらに、前記斜めクリース線に対し膨むように施されたハーフカット線が、その頂点が斜めクリース線を底辺としたときの左右の三角形部分の頂点と底辺とを結ぶ垂直線よりも紙容器のスパウトパネル上の縦クリース線寄りとする略半円形の、曲線または途中に角部を有する直線により形成されているので、より効果的に引張り力をスパウトパネルに作用させることができる。
【００５９】
さらに、本発明の紙容器を開封するに、先ず該スパウトパネルの左右三角形部分を左右に押し広げ外側のトップシールを剥し、該左右の三角形部分を、該紙容器の頂部斜面に達するまで更に折曲げることによりハーフカット線の先端が自然に剥れ、その剥れた部分を容易に手で摘むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る紙容器の実施例の一例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図２】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図３】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図４】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図５】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図６】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図７】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図８】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図９】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図１０】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図１１】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図１２】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図１３】本発明に係る紙容器の実施例の他例を示すスパウトパネル部の正面図。
【図１４】本発明の開封方法の工程を示す説明図。
【図１５】本発明の開封方法の工程を示す説明図。
【図１６】本発明の開封方法の工程を示す説明図。
【図１７】従来技術の開封方法を示した説明図。
【図１８】摘み片を設けた従来技術の紙容器の斜視図。
【図１９】摘み片を設けた他の従来技術の紙容器の斜視図。
【符号の説明】
１紙容器
２スパウトパネル
３縦クリース線
４横クリース線
５斜めクリース線
６各クリース線の交点
７右三角形部分
８左三角形部分
９中央三角形部分
１０上部カットエンド
１１下部カットエンド
１２ハーフカット線
１３剥離片
１４千切り防止手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
Beverage paper containers typified by milk cartons are made of a paperboard material that is coated with a thermoplastic resin on both front and back surfaces. The bottom of the rectangular tube-shaped body is closed flat and the bottom is closed. A so-called gobeltop-type paper container is widely used, which is formed by filling a liquid such as a beverage as a content and then folding the upper part into a gable roof type and sealing the part by heat sealing. In order to open this type of paper container, as shown in FIG. 17, first, (A) the top seal part on one side of the top seal part (gable roof type seal part) is peeled off and opened to the left and right sides, (B) Push both ends to the right and left as far as the roof, (C) Next, place your thumb and forefinger on both sides of the widened part and pull out the spout while removing the top seal inside. However, if the top seal is strong, the opening operation is often difficult.
[0002]
Therefore, in order to facilitate the opening operation, for example, as shown in FIG. 18 (Japanese Utility Model Publication No. 63-128931), a separately prepared knob 21 is attached on the upper folding side wall (spout panel) forming the opening portion, One has been proposed in which an inner top seal is peeled off by pulling a knob 21 to open a spout.
[0003]
Further, as shown in FIG. 19 (Japanese Patent Laid-Open No. 7-315375), a U-shaped half-cut line 22 is provided at the substantially central portion of the spout panel, and a horizontally long shape is just above the upper cut end. A T-shaped film piece 23 extending from the center part of the film piece or the horizontally long film piece to the part surrounded by the U-shaped half-cut is pasted, and the U-shaped half-cut line 22 is applied from the bottom upward when opening. For example, the one that peels the inner top seal and opens the spout (spout) while pulling it up is proposed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, as shown in FIG. 18, the one having the other knob 21 attached thereto is mechanically bonded to a specific position on the spout panel, leaving the small knob 21 with a pullable free end. There is a problem that a process that is difficult to mass-produce is required, and the free end of the knob is obstructed during box making and handling.
[0005]
Further, as shown in FIG. 19, a U-shaped half cut 22 is provided on the spout panel so as to face upward, or a horizontally long or T-shaped film piece 23 is pasted thereon. Since the pulling direction is designed to be performed from the bottom to the top, the direction of the folding spout is opposite to that of the folding spout, and the peeling distance is long and may break off in the middle. Since the tip of the half-cut faces the barrel portion having a rectangular tube shape, there is a problem that it may become unsanitary due to peeling during handling of the paper container. Further, in the case of a type in which a film piece is pasted in addition to a half cut, the process of pasting the film increases, which increases the cost.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to solve the above-described problems and to easily provide a paper container having means for easily opening a folding-type spout (spout), and the spout in the paper container. An object of the present invention is to provide a method for opening a paper container for opening.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
2. A paper container according to claim 1, wherein the paper container is formed of a paperboard material whose front and back surfaces are coated with a thermoplastic resin, and has a folding roof-type pouring spout at the top of the gable roof mold. The horizontal crease on the spout panel of the paper container. The upper and lower two points that do not intersect with each crease line and are close to the oblique crease line are positioned in at least one of the left and right triangular parts defined by the line and the oblique crease line. The cut end, the lower side is the lower cut end, and a straight half-cut line with a corner or a corner in the middle is formed so that the width expands downward from the top of the bulged portion so as to bulge against the oblique crease line. It is given from the container front side.
[0008]
According to this paper container, when opening, the left and right triangular parts of the spout panel are pushed to the left and right, the outer top seal is peeled off, and the upper and lower cut ends of the half-cut line applied to swell into the triangular part The bulging part of the half-cut line can be delaminated from the half-cut line, and the inner spout can be peeled open by picking and pulling this peeled piece, and when the peeled piece is picked and pulled The peeling piece is peeled off so that the width of the peeling piece extends downward from the top, so that there is no fear of tearing, and the opening can be obtained in a sanitary and easy manner. Further, in the manufacture of a paper container having such a configuration, it is not necessary to change the conventional manufacturing process of the paper container, so that the manufacturing cost is not increased.
[0009]
The paper container according to claim 2 is a paper container formed of a paperboard material coated with a thermoplastic resin on the entire front and back surfaces and having a fold-out pouring spout at the top of the gable roof mold, and two oblique crease lines on the spout panel. An extension of the vertical crease line in the central triangular section Up Determine the positioning point at the upper cut end, and determine the positioning point near the diagonal crease line and below the upper cut end in the two left and right triangular parts defined by the horizontal crease line and the diagonal crease line. The lower cut end is set so that a curve connecting the respective lower cut ends and the upper cut end or a straight half cut line having a corner in the middle swells with respect to the oblique crease line and the overall shape is substantially M-shaped. It is characterized by being symmetrically applied from the front side of the container.
[0010]
According to this paper container, when opening, the left and right triangle parts of the spout panel are pushed right and left, the outer top seal is peeled off, and the upper cut end and the lower cut end of the half-cut line that swells into the triangle part The bulge part of the half-cut line can be peeled off from the half-cut line, and the inner spout can be peeled and opened by picking and pulling off this peeled piece. Since the peeling piece also extends from the left and right triangular parts to the central triangular part, and a symmetrical peeling piece is obtained, the force is It can be applied not only to the left and right triangles but also to the middle triangle, making it easier to peel the inner spout and making opening easier and more reliable. Kill. Even in the manufacture of a paper container having such a configuration, it is not necessary to change the manufacturing process of the conventional paper container, so that the manufacturing cost is not increased.
[0011]
The paper container according to claim 3 is the paper container according to claim 1 or 2, wherein the half-cut line applied so as to swell with respect to the oblique crease line has a vertex at the base of the oblique crease line. It is formed by a substantially semicircular curve that is closer to the vertical crease line on the spout panel of the paper container than the vertical line connecting the apex and bottom of the left and right triangular portions, or a straight line having a corner in the middle. To
According to this paper container, when the peeled piece peeled off from the half-cut line is pulled at the time of opening, the tensile force is applied to the vertical crease line on the spout panel, so that the inner spout can be easily peeled off, making opening easier. This can be done reliably and reliably. The paper container according to claim 4 is the paper container according to claim 1, 2, or 3, wherein the lower cut end of the half-cut line is downward along the oblique crease line, but does not reach the oblique crease line. It is characterized by being extended to.
[0012]
According to this paper container, when the peeled piece peeled off from the half-cut line is pulled at the time of opening, the tensile force is applied to the diagonal crease line of the triangular portion, so that the inner spout can be easily peeled off, making opening easier. This can be done reliably and reliably.
[0013]
The paper container according to claim 5 is the paper container according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the upper cut end and / or the lower cut end of the half-cut line is provided with means for preventing shredding. It is characterized by.
[0014]
According to this paper container, even when force is applied in the tearing direction to the upper cut end and / or lower cut end of the half cut line by pulling the peeled piece peeled from the half cut line when opening, this part Therefore, opening can be easily and reliably performed.
[0015]
The method for opening a paper container according to claim 6 is a method of obtaining the opening of the spout spout by developing the spout panel of the paper container according to any one of claims 1, 2, 3, 4 or 5. First, the left and right triangular portions of the spout panel are spread to the left and right, the outer top seal is peeled off, and the left and right triangular portions are further bent until reaching the top slope of the paper container, It is characterized by comprising a step of allowing the tip to peel naturally and a step of peeling the inner top seal while picking the peeled piece peeled from the half-cut line by hand and pulling it downward toward the front. .
[0016]
According to this method for opening a paper container, it can be easily and reliably opened by a simple operation.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the paper container according to claim 1 will be described.
In a paper container formed of a paperboard material coated with a thermoplastic resin on the entire front and back surfaces and having a folding-type pouring spout at the top of the gable roof mold, the paper container is partitioned by a horizontal crease line and an oblique crease line on the spout panel of the paper container Two upper and lower points that do not intersect with each crease line and are close to the oblique crease line are positioned in at least one of the left and right triangle parts, the upper cut end on the upper side and the lower cut on the lower side The end. Then, with respect to the oblique crease line, a curve or a corner portion is provided in the middle so that the width expands downward from the top of the bulge portion so as to bulge in the apex direction of the triangular portion when the oblique crease line is the base. The half cut line by the straight line which has is given from the container front side.
[0018]
This half-cut line is processed during manufacture of the paper container blank. According to this example, the left and right triangle parts of the spout panel are pushed to the left and right, the outer top seal is peeled off, and the half cut line between the upper cut end and the lower cut end of the half cut line applied to swell into the triangle part By separating the bulging portion from the half-cut line, a peeling piece mainly composed of the thermoplastic resin layer on the surface side of the paper container can be obtained at the triangular portion. When opening, it is possible to peel off the inner spout by picking and pulling off this peeling piece, but the peeling piece was applied so as to swell in the apex direction of the triangular part when the diagonal crease line was the base Since it is obtained by a half-cut line, when the peeling piece is pulled, the tensile force is applied to the oblique crease line side, so that the inner spout can be easily peeled off. Also, when the peeled piece is picked and pulled, the peeled piece is peeled so that its width expands downward from the top, so there is no fear of tearing, and the peeled piece to be pulled is thermoplastic on the surface side of the paper container. Since the resin layer is the main component, there is no risk of tearing.
[0019]
Next, an embodiment of the paper container according to claim 2 will be described.
2. A paper container similar to the paper container according to claim 1, wherein a longitudinal crease line is extended in a central triangular portion defined by two oblique crease lines on the spout panel. Up Determine the positioning point at the upper cut end, and determine the positioning point near the diagonal crease line and below the upper cut end in the two left and right triangular parts defined by the horizontal crease line and the diagonal crease line. Lower cut end.
[0020]
Then, a curve or a polygonal straight half-cut line connecting each lower cut end and the upper cut end swells in the apex direction of the triangular portion when the diagonal crease line is used as a base with respect to the diagonal crease line. It is given symmetrically from the container front side so that the shape is substantially M-shaped. This half-cut line is also processed during the manufacture of the paper container blank.
[0021]
According to this example, in the same manner as in the embodiment of the paper container according to claim 1, the peeling pieces peeled from the half-cut line extend from the left and right triangular portions to the central triangular portion and are symmetrically peeled off. Since a piece is obtained, when this peeling piece is pulled, the force is applied not only to the left and right triangle parts but also to the center triangle part, and the inner spout can be easily peeled off, making opening easier and more reliable. Can do.
[0022]
Next, an embodiment of the paper container according to claim 3 will be described.
This example is the paper container shown in the embodiment of the paper container according to claim 1 or 2, wherein the bulge apex of the half cut line applied so as to bulge against the oblique crease line. A substantially semicircular curve or a corner in the middle that is closer to the vertical crease line on the spout panel of the paper container than the vertical line connecting the top and bottom of the left and right triangles when the diagonal crease line is the base It is formed by a straight line.
[0023]
According to this example, when the peeled piece peeled from the half-cut line is pulled at the time of opening, the tensile force is applied to the vertical crease line on the spout panel, and the inner spout is easily peeled off.
[0024]
Next, an embodiment of the paper container according to claim 4 will be described.
This example is the paper container shown in the embodiment of the paper container according to claim 1, 2 or 3, wherein the lower cut end of the half cut line is downward along the oblique crease line, but the oblique crease line It has been extended to a point that does not reach it.
[0025]
According to this example, when the peeled piece peeled from the half-cut line is pulled at the time of opening, the tensile force is applied closer to the diagonal crease line of the triangular portion.
[0026]
Next, an embodiment of the paper container according to claim 5 will be described.
This example is the paper container shown in the embodiment of the paper container according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the upper cut end and / or the lower cut end of the half-cut line is provided with a shredding prevention means. ing. As the stripping prevention means, for example, the upper and / or lower cut ends are formed in a round shape that is concavely curved in the bulging direction of the half-cut line, or are formed in a small circle shape.
[0027]
According to this example, even when force is applied to the upper cut end and / or lower cut end of the half cut line in the tearing direction by pulling the peeled piece peeled from the half cut line at the time of opening, the upper cut end and / or lower part Since the cutting end is provided with anti-cutting means such as a round shape or a small circle shape, the tearing force applied to the upper and / or lower cut ends is dispersed, the peeling pieces are prevented from being cut off, and opening is easy and reliable. Can be done.
[0028]
Next, the opening method of the paper container of Claim 6 is demonstrated.
This example is a method for obtaining an opening of a spout spout by developing a spout panel of a paper container shown in the embodiment of the paper container according to claim 1, 2, 3, 4 or 5. First, spread the left and right triangle parts of the spout panel left and right, peel off the outer top seal, and further fold the left and right triangle parts until reaching the top slope of the paper container, so that the end of the half-cut line is It consists of the step of peeling naturally, and then the step of picking the peeled piece peeled from the half-cut line by hand and peeling the inner top seal while pulling it downward.
[0029]
According to this example, it can open easily and reliably by simple operation.
[0030]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
The paper container of the present invention is formed by molding a paperboard material coated with a thermoplastic resin on both the front and back sides, and the bottom of the rectangular tube-shaped body is closed flat and the bottom is closed, with the contents inside It is a so-called gable top type conventional paper container formed by filling a liquid such as a beverage and then sealing the upper part with a gable roof type.
[0031]
FIGS. 1 to 16 each show an embodiment of the present invention, and each figure peels off the outer top seal on one side of the top seal portion for opening the folding pouring spout of the paper container 1 of the present invention. FIG.
In each figure, 2 is a spout panel (upper folding side wall) that forms an opening of a paper container 1 having a folding type pouring spout, 3 is a vertical crease line (vertical folding line) formed on the spout panel 2, and 4 is horizontal. A crease line (horizontal fold line) and 5 are diagonal crease lines (diagonal fold lines). The paper container 1 is formed by folding the spout panel 2 along the vertical crease line 3, the horizontal crease line 4, and the oblique crease line 5 to form a gable roof top.
[0032]
7 is a right triangular portion formed on the spout panel 2 between the horizontal crease line 4 and the right diagonal crease line 5, and 8 is the interval between the horizontal crease line 4 and the left diagonal crease line 5. The left triangular portion 9 is a central triangular portion formed between the left and right diagonal crease lines 5 and 5.
[0033]
In the embodiment shown in FIG. 1, two points are positioned up and down in the triangular portion 7 on the right side, with the upper cut end 10 on the upper side and the lower cut end 11 on the lower side. Then, with respect to the oblique crease line 5, a substantially semicircular shape is formed so that the width expands downward from the top of the bulging portion so as to bulge in the apex direction of the triangular portion 7 when the oblique crease line 5 is used as the base. A half-cut line 12 by a curve is given from the container front side.
[0034]
The half cut line 12 is formed so that the apex A of the bulging portion is closer to the vertical crease line 3 than the vertical line L connecting the apex and the base of the triangular portion 7 when the oblique crease line 5 is the base. Has been. A peeling piece 13 is obtained by peeling a portion surrounded by the half-cut line 12 from the half-cut line 12. In addition, since the half-cut line 12 is covered with a gable roof formed on the top when the paper container 1 is sealed, the half-cut line 12 is mistakenly surrounded by the half-cut line 12 during handling of the paper container 1. There is no risk of peeling off.
[0035]
In this embodiment, the half-cut line 12 is a substantially semicircular curve, but it may be formed by a straight line having a corner in the middle, and in this embodiment, a half-cut line is formed on the right triangle portion 7. Although the line 12 is given, you may provide a half cut line in the triangle part on the left side.
[0036]
The half-cut line 12 penetrates the surface thermoplastic resin layer from the surface portion side of the paperboard material at the stage of forming a blank for forming a paper container from the paperboard material coated with the thermoplastic resin on the entire front and back surfaces. It is provided at a depth up to the middle of the paper layer. In order to apply these, it is not necessary to change the manufacturing process in particular by providing a male blade, a female blade and the like necessary for a conventional creaser mold.
[0037]
In the embodiment shown in FIG. 2, a half cut line 12 of the same type as the half cut line 12 of the embodiment shown in FIG. 1 sandwiches an extension line of the vertical crease line 3 between the right triangle portion 7 and the left triangle portion 8. It is given at the symmetrical position.
[0038]
The embodiment shown in FIGS. 3 and 4 is a modification of the embodiment shown in FIG. 2, and in the embodiment shown in FIG. 3, the half-cut line 12 is a straight line having one corner, and FIG. In the embodiment shown in FIG. 2, the half-cut line 12 is a straight line having a number of corners.
[0039]
The embodiment shown in FIG. 5 has the same format as the embodiment shown in FIG. 2, and the lower cut ends 11, 11 of the half cut lines 12, 12 applied in the triangular portions 7, 8 are oblique crease lines 5, 5. Along the lower side, but not to reach the diagonal crease lines 5,5. Although the lower cut end portion 11 of the half cut line 12 is extended, it is also used for the half cut line 12 of the embodiment shown in FIGS. 1, 3, and 4 as another embodiment although not shown.
[0040]
The embodiment shown in FIG. 6 has the same format as the embodiment shown in FIG. 2, and the upper cut end 10 and the lower cut end 11 of the half cut lines 12 and 12 formed in the triangular portions 7 and 8 are half cut. Round-shaped shredding prevention means 14, 14 that are concavely curved in the bulging direction of the line 12 are provided.
[0041]
The embodiment shown in FIG. 7 has the same format as the embodiment shown in FIG. 2, and small circles are formed on the upper cut end 10 and the lower cut end 11 of the half cut lines 12, 12 applied in the triangular portions 7, 8. Shaped shredding prevention means 14, 14 are provided.
[0042]
A form in which the upper cut end 10 and the lower cut end 11 of the half-cut line 12 shown in FIGS. 6 and 7 are provided with the shredding means 14 is not shown, but as another embodiment, FIG. 1, FIG. 3, FIG. The upper cut end 10 and the lower cut end 11 of the half cut line 12 of the embodiment shown in FIG.
[0043]
In the embodiment shown in FIG. 8, a positioning point is obtained on the extended line of the vertical crease line 3 extending from the intersection 6 of the vertical crease line 3, the horizontal crease line 4, and the oblique crease lines 5, 5 in the central triangular portion 9. Ends 10 and positioning points within the right triangle portion 7 and the left triangle portion 8 near the oblique crease lines 5 and 5 and below the upper cut end 10 are used as lower cut ends 11 and 11. Yes. And the half cut lines 12 and 12 by the substantially semicircular curve which ties each lower cut end 11 and 11 and the said upper cut end 10 are the diagonal crease lines 5 and 5, and the diagonal crease lines 5 and 5 are made into a base. In this case, the triangular portions 7 and 8 are provided symmetrically from the front side of the container so as to swell in the apex direction of the triangular portions 7 and 8 and to be substantially M-shaped along the half-cut lines 12 and 12.
[0044]
The half cut line 12 is such that the apex A of the bulging portion is closer to the vertical crease line 3 than the vertical line L connecting the apex and the base of the triangular portions 7 and 8 when the oblique crease line 5 is the base. Is formed.
[0045]
A peeling piece 13 is obtained by peeling a portion surrounded by the half-cut line 12 from the half-cut line 12.
[0046]
Each of the embodiments shown in FIGS. 9 and 10 is a modification of the embodiment shown in FIG. 8. In the embodiment shown in FIG. 9, the half-cut line 12 is a straight line having one corner, and FIG. In the embodiment shown in FIG. 2, the half-cut line 12 is a straight line having a number of corners.
[0047]
The embodiment shown in FIG. 11 has the same format as the embodiment shown in FIG. 8, and the lower cut ends 11, 11 of the half cut lines 12, 12 applied in the triangular portions 7, 8 are oblique crease lines 5, 5. Along the lower side, but not to reach the diagonal crease lines 5,5.
[0048]
Although the lower cut end portion 11 of the half-cut line 12 is extended, it is also applied to the half-cut line 12 of the embodiment shown in FIGS.
[0049]
The embodiment shown in FIG. 12 has the same format as the embodiment shown in FIG. 8, and the upper cut end 10 and the lower cut end 11 of the half cut lines 12, 12 provided in the triangular portions 7, 8 are half cut. Round-shaped shredding prevention means 14, 14 that are concavely curved in the bulging direction of the line 12 are provided.
[0050]
The embodiment shown in FIG. 13 has the same format as that of the embodiment shown in FIG. 8, and a small-circle-shaped shredding prevention means 14 is formed on the lower cut end 11 of the half-cut lines 12, 12 provided in the triangular portions 7, 8. 14 are applied.
[0051]
14, FIG. 15 and FIG. 16 show the process of opening the paper container of the embodiment shown in FIG.
When opening the paper container of the embodiment, the left and right triangular portions 7 and 8 of the spout panel 2 are spread out by peeling the outside of the top seal, and then on the top slope of the container, as in the conventional paper container. When folded, the spout panel 2 is provided with the half-cut line 12 having the above-described configuration, so that the surface of the spout panel 2 is pulled and the top of the semicircular half-cut line 12 is peeled off naturally as shown in FIG. It becomes a state. When the tip of the finger is picked with a fingertip and pulled downward, the paper delamination occurs along the half-cut line 12, and a semi-circular peeling piece 13 rises on the container wall. This state is shown in FIG. 15, and when the peeling piece 13 is continuously pulled downward, the spout panel 2 is pulled so as to peel the inner top seal, and the spout opening 15 is obtained as shown in FIG.
[0052]
When the peeling piece 13 formed by the half-cut line 12 of the above embodiment of the present invention is pulled, the width of the peeling portion gradually spreads and the paper delamination stops, and the spout panel 2 is pulled so as to peel the inner top seal, The peeling piece 13 can be opened without breaking.
[0053]
In the present embodiment, by providing the half-cut lines 12 at the left and right triangular portions 7 and 8, each consumer can use either the left-hand or right-handed half-cut line as a knob for convenience such as left-handed or right-handed. And use both left and right at once
It can also be pulled (for example, with one finger in the middle).
[0054]
【The invention's effect】
By adopting the paper container and the paper container opening method of the present invention, the following effects can be obtained.
[0055]
Since the paper container and the paper container opening method according to the present invention can open the folding pouring spout by providing a half-cut line on the paperboard material and pulling the half-cut line as a knob, the opening operation can be performed. It can be performed hygienically, easily and reliably. Moreover, the half-cut process can be performed during the manufacturing process of the conventional paper container blanks, and can be easily and inexpensively performed.
[0056]
The half-cut wire of the present invention is constructed so that the width gradually increases when pulled by hand, and the peeling distance is short, so there is no risk of tearing during operation, and the tensile force acts from the top downward to the front. The opening direction can be always easily opened by overcoming the adhesive strength of the inner top seal portion. When the half cut lines are provided at two positions on the left and right sides, the opening can be performed by pulling only one of them, so that there is an effect that even a right-handed person or a left-handed person can easily open it.
[0057]
The half-cut line is peeled off to form the knob when opened, so it does not get in the way during container making and handling the container, and the half-cut line is on the top when the paper container is sealed. Since it is covered with the gable roof that is formed, the half-cut line is not accidentally peeled off during handling of the paper container.
[0058]
Further, the half-cut line formed so as to swell with respect to the oblique crease line is a spout panel of the paper container rather than a vertical line connecting the vertex and the bottom of the left and right triangular portions when the vertex is the oblique crease line. Since it is formed by a substantially semicircular curve close to the upper vertical crease line or a straight line having a corner portion in the middle, a tensile force can be applied to the spout panel more effectively.
[0059]
Further, in order to open the paper container of the present invention, first, the left and right triangle portions of the spout panel are pushed right and left to peel off the outer top seal, and the left and right triangle portions are further folded until reaching the top slope of the paper container. By bending, the tip of the half-cut line peels off naturally, and the peeled part can be easily picked by hand.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a spout panel portion showing an example of an embodiment of a paper container according to the present invention.
FIG. 2 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 3 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 4 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 5 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 6 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 7 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 8 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 9 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 10 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 11 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 12 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 13 is a front view of a spout panel portion showing another example of the embodiment of the paper container according to the present invention.
FIG. 14 is an explanatory view showing the steps of the opening method of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory view showing the steps of the opening method of the present invention.
FIG. 16 is an explanatory view showing the steps of the opening method of the present invention.
FIG. 17 is an explanatory view showing a conventional opening method.
FIG. 18 is a perspective view of a prior art paper container provided with a knob.
FIG. 19 is a perspective view of another prior art paper container provided with a knob.
[Explanation of symbols]
1 Paper container
2 Spout panel
3 Vertical crease line
4 Horizontal crease line
5 Diagonal crease line
6 Intersection of each crease line
7 Right triangle
8 Left triangle
9 Central triangle
10 Upper cut end
11 Lower cut end
12 Half-cut wire
13 Peeling piece
14 Means to prevent shredding

Claims

In a paper container formed of a paperboard material coated with a thermoplastic resin on the entire front and back surfaces and having a fold-out pouring spout at the top of the gable roof mold, the paper container is partitioned by a horizontal crease line and an oblique crease line on the spout panel of the paper container Position the two upper and lower points that do not intersect each crease line and close to the diagonal crease line in at least one of the left and right triangle parts, and the upper side is the upper cut end and the lower side is the lower cut end And a straight half-cut line having a curved portion or a corner portion in the middle is applied from the front side of the container so that the width widens downward from the top of the bulging portion so as to bulge against the oblique crease line. Characteristic paper container.

In a paper container that is formed of a paperboard material coated with a thermoplastic resin on the entire front and back sides and has a fold-out pouring spout at the top of the gable roof mold, it is vertically aligned with the central triangular portion defined by two diagonal crease lines on the spout panel. Find the positioning point on the extension line of the crease line and set it as the upper cut end. Also, the two left and right triangles defined by the horizontal crease line and the diagonal crease line are close to the diagonal crease line and below the upper cut end. A positioning point is determined as a lower cut end, and a curve connecting the lower cut end and the upper cut end or a straight half cut line having a corner in the middle swells with respect to the oblique crease line, and the overall shape is A paper container which is provided symmetrically from the front side of the container so as to be substantially M-shaped.

The half-cut line applied so as to swell with respect to the diagonal crease line is more on the spout panel of the paper container than the vertical line connecting the apex and the base of the left and right triangular portions when the apex has the diagonal crease line as the base. The paper container according to any one of claims 1 and 2, wherein the paper container is formed by a substantially semicircular curve close to a vertical crease line or a straight line having a corner portion in the middle.

4. The lower cut end of the half-cut line extends downward along the oblique crease line, but to a point that does not reach the oblique crease line. Paper container.

The paper container according to any one of claims 1, 2, 3 and 4, wherein an upper cut end and / or a lower cut end of the half cut line is provided with a shredding prevention means.

A method for obtaining an opening of a spout spout by unfolding the spout panel of a paper container according to any one of claims 1, 2, 3, 4 or 5, wherein the left and right triangular portions of the spout panel are first obtained. Spreading the left and right sides and peeling the outer top seal, and further folding the left and right triangular portions until reaching the top slope of the paper container so that the tip of the half-cut line peels naturally, Next, a method of opening a paper container, comprising: picking a peeled piece peeled from the half-cut line by hand and peeling the inner top seal while pulling it downward toward the front.