JP3948586B2 - Cargo net - Google Patents
Cargo net Download PDFInfo
- Publication number
- JP3948586B2 JP3948586B2 JP36492698A JP36492698A JP3948586B2 JP 3948586 B2 JP3948586 B2 JP 3948586B2 JP 36492698 A JP36492698 A JP 36492698A JP 36492698 A JP36492698 A JP 36492698A JP 3948586 B2 JP3948586 B2 JP 3948586B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stay
- net
- wire
- main body
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/06—Safety nets, transparent sheets, curtains, or the like, e.g. between occupants and glass
- B60R2021/065—Safety nets, transparent sheets, curtains, or the like, e.g. between occupants and glass comprising energy absorbing mounting means
Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の車室内の乗員席と荷室との間を仕切るカーゴネットに関し、更に詳しくは、ネットの両端縁にそれぞれステイを結合して、その一方のステイを車室内天井部に、他方のステイをシート背面または荷室に取り付けて使用されるカーゴネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
車室内の乗員席の後方に荷室を備えた自動車において、荷室に乗員席のリアシートよりも高く荷物を積載したとき、例えば急激な減速時等に荷物がシートバックを越えて乗員席側に飛び込んだり落下する恐れがある。このような問題を解決するため、従来、乗員席と荷室との間にネットを展張してこれらの間を仕切るための、いわゆるカーゴネットが実用化されている。
【0003】
従来のカーゴネットは、基本的には、乗員席と荷室との間を仕切る大きさを有するネットの上下両端縁にそれぞれステイを結合した構造を有し、ネット上端縁側のステイを、車室内の天井部の車幅方向両端部近傍に設けられた一対の係止具に着脱自在に装着するとともに、下端縁側のステイをシート背面もしくは荷室に設けられた複数の係止具に装着することによって、ネットを乗員席と荷室との間に展張して使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようなカーゴネットにおいては、車両の急激な減速等により荷室内から乗員席に飛び込もうとする荷物はネットに掛かり、ネットは伸張した状態でその荷物の移動を防止するのであるが、荷物による衝撃荷重がある限度を越えて大きくなった場合には、ステイ、特に車室内天井部側の係止具に装着されるネット上端縁側のステイが衝撃方向に湾曲ないしは屈曲する変形を生じたり、あるいは係止具に対する係合部が破損してステイが係止具から外れてしまい、乗員席への荷物の飛び込みを有効に阻止できないことがあるという問題があった。
【0005】
このような問題を解決するため、ステイの強度を十分に高くすると、ステイが変形したり破損する前に係止具が破損して、上記と同様にステイが外れて荷物が乗員席に飛び込むことを防止することができない。そこで、係止具の強度をも高くすることが考えられるが、この場合、車体自体の強度も増大させなければならず、コストの上昇を余儀なくされるという問題がある。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、既に実用化されている現行の係止具をそのまま用いて、大きな衝撃荷重の作用時にも係止具やステイの破損等に起因してステイが係止具から外れることがなく、荷物の乗員席への飛び込みを有効に阻止することのできるカーゴネットの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のカーゴネットは、車室内天井部とシート背面もしくは荷室床面との間に展張可能な大きさを有するネットと、そのネットの一端縁に結合され、車室内天井部の車幅方向両端近傍に対向配置された一対の係止具に対して両端が装着される第1ステイと、上記ネットの他端縁に結合され、シート背面もしくは荷室に配置された係止具に対して装着される第2ステイを備えるとともに、上記第1ステイは、ステイ本体と、その両端に軸方向に摺動可能に設けられて各係止具に対して着脱自在に係合する装着部材を備えるとともに、この装着部材とステイ本体との間には、上記ネットもしくは第1ステイに衝撃荷重が作用したとき、装着部材がステイ本体から抜け出しつつ、その衝撃荷重を吸収する衝撃吸収手段が介在し、その衝撃吸収手段は、装着部材に固着されたワイヤと、ステイ本体側に配置され、装着部材が当該ステイ本体から抜け出す際に上記ワイヤに摺動接触して摩擦抵抗を生じさせる摩擦抵抗付与部材からなることによって特徴づけられる(請求項1)。なお、上記の構成において、第2ステイを係止するための係止具を荷室に配置する場合、荷室の床面および荷室の左右両側の内側壁のいずれであってもよい。
【0008】
上記したワイヤと摩擦抵抗付与手段からなる衝撃吸収手段の具体的な構成として、装着部材を、その一端側が中空のステイ本体に対して摺動自在に挿入され、他端側に車室側の係止具に対して係合可能な係合部を有してなるシャフトによって構成するとともに、衝撃吸収手段を、第1ステイに対して直交するように当該第1ステイを貫通して固定されたピンと、両端が上記シャフトの一端に固着されて第1ステイ内でループを形成し、かつ、そのループ内に上記ピンが挿入されるワイヤと、そのワイヤのピン挿入位置よりもループの先端側で当該ワイヤのループを挟み込むかしめリングによって構成することができる(請求項2)。
【0009】
また、本発明における衝撃吸収手段の他の好適な構成として、装着部材に係合して当該装着部材とともに中空の第1ステイ内で移動する移動部材と、第1ステイ内部でその移動部材の移動時にその移動を阻止するように配された移動阻止部材を設け、その移動阻止部材および/または移動部材の変形抵抗によって衝撃荷重を吸収する構成を採用することができる(請求項3)。
【0010】
更に、本発明においては、装着部材を、第1ステイの端部から突出する向きに付勢する付勢手段を備えた構成を採用すること(請求項4)が好ましい。
【0011】
本発明は、車室内天井部の係止具に対して装着されて、車両の急減速時等において荷室内の荷物の移動によって衝撃荷重が作用する側のステイ、つまり第1ステイに、衝撃吸収機能を付与することによって、衝撃荷重をこの第1ステイで吸収して、大きな衝撃荷重の作用時にも第1ステイの係止具からの脱落を防止しようとするものである。
【0012】
すなわち、第1ステイをその両端において車室内天井部側の一対の係止具に装着してネットを展張した状態で、車両の急減速等によって荷室内の荷物が前方に移動してネットないしは第1ステイに衝突すると、第1ステイにはその両端の係止具から抜け出そうとする力が作用する。このような力が作用すると、第1ステイのステイ本体両端部に摺動可能に設けられて係止具に対して装着されている装着部材がステイ本体から抜け出し、これにより、衝撃荷重によるステイ本体の状態に係わらず、装着部材が係止具から外れることを防止することができる。また、その装着部材とステイ本体との間に介在する衝撃吸収手段は、装着部材が抜け出す際にその衝撃荷重を吸収し、これにより、第1ステイは、そのステイ本体および装着部材の双方とも、その変形量が小さく抑制され、かつ、破損が生じることがなく、更に係止具の損傷も防止することができる。
【0013】
そして、衝撃吸収手段として、装着部材のステイ本体からの抜け出し時に、装着部材に取り付けられたワイヤに対してステイ本体側の摩擦抵抗付与部材が摺動接触することにより生じる摩擦抵抗を利用する手段を用いているため、装着部材のステイ本体からの抜け出し時に有効に衝撃荷重を吸収することができ、かつ、細い第1ステイ内に組み込むことが容易であると同時に、高い衝撃吸収能力を発揮することができる。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明における衝撃吸収手段を採用する場合のより具体的な構成を示すものであって、衝撃荷重によりステイ本体の両端部に摺動可能に設けられたシャフトがステイ本体から抜け出す向きに移動を開始すると同時に、両端が装着部材に固着されて中空のステイ本体内でループを形成するワイヤが移動を開始する。このとき、ワイヤのループはその内側にステイ本体側に固定されたピンが挿入され、かつ、その挿入位置よりも先端側にかしめリングが装着されているため、ループはその移動によりピンで押し広げられ、これにより、先端側のかしめリングはワイヤで押し広げられつつワイヤと相対的に摺動変位し、大きな摩擦抵抗を生じる。この摩擦抵抗の大きさは、かしめリングのかしめの程度やワイヤの剛性等により適宜に設定することができ、細いステイ本体内への組み込み可能な構造で、しかも吸収可能な衝撃荷重の大きさを適宜に調整することができる。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の衝撃吸収手段とは異なる衝撃吸収手段を用いて同じ目的を達成するものであり、この請求項3に係る発明における衝撃吸収手段は、装着部材に取り付けられた移動部材と、その移動部材の移動を阻止するようにステイ本体側に設けられた移動阻止部材の、いずれか一方または双方の変形抵抗を利用するもので あって、このような衝撃吸収手段でも、上記と同様に、細い第1ステイ内に組み込むことが容易であると同時に高い衝撃吸収能力を有し、装着部材の抜け出し時に有効に衝撃を吸収することができる。
【0016】
また、請求項4に係る発明は、以上の各発明による作用効果を安定させるためのものであり、上記各請求項に係る発明による衝撃吸収機能は、第1ステイの両端の装着部材が確実に各係止具に装着されることによって発揮されるのであるが、装着部材をステイ本体の両端から突出させる向きに付勢することにより、各装着部材の係止具に対する係合関係が安定して確実なものとなり、ひいては衝撃吸収手段による衝撃吸収機能を確実なものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態の全体構成を示す正面図(A)およびその右側面図(B)である。
【0018】
カーゴネット1は、ネット10と、その一端縁と他端縁にそれぞれ互いに平行に取り付けられた第1ステイ11と第2ステイ12によって構成されている。これらの第1ステイ11および第2ステイ12は、ネット10の両端縁部に縫製されて一体化された袋部10a,10b内に収容されることによって、ネット10に対して結合されている。
【0019】
第2ステイ12は一様断面のパイプ材またはバー材等によって構成され、その全体が袋部10b内に収容されているが、第1ステイ11は、その詳細構造は後述するが、パイプ材からなるステイ本体11aと、その両端部に摺動可能に設けられて後述する係止具31に対する装着部材を構成するシャフト11bを備え、両側のシャフト11bは袋部10aから外側に突出し、その先端にフランジ部Fが形成されている。そして、このカーゴネット1は、図2に示すような状態で車室内に展張される。
【0020】
すなわち、図2は自動車の荷室の後方からリアシート2を臨む模式図であり、車室内には、リアシート2のシートバック21の背面に複数の係止具22が水平の一直線上にほぼ沿うように設けられるとともに、その直上の天井部3の車幅方向両端部近傍に一対の係止具31が設けられる。第1ステイ11は天井部3の係止具31にその両端が装着され、また、第2ステイ12はリアシート2のシートバック背面の各係止具22に装着され、これにより、ネット10は乗員席と荷室との間をほぼ隙間なく仕切った状態で展張される。
【0021】
シートバック背面の各係止具22は、図3に例示するように、シートバック21にボルトBによって固着されるベースプレート22aにステイ嵌め込み部22bを形成した構造を有し、第2ステイ12はこのステイ嵌め込み部22bに対して着脱自在に嵌め込れる。なお、図3においてUは第2ステイ12をステイ嵌め込み部22bに嵌め込む際にネット10の線材を通すための切り欠き部である。
【0022】
一方、天井部3側の一対の係止具31は、図4(A)に正面図を、同図(B)にそのB−B断面図を例示するように、上下方向に延びて上面が開口する横断面T形のスロット31aが形成され、かつ、スロット31aの上下方向中間部に抜け止め用の迫り出し部31bが形成された構造を持ち、ねじbによって車体に対して固着される。第1ステイ11は、その両端のシャフト11bの先端のフランジ部Fが、スロット31a内にその上面開口部から迫り出し部31bよりも下方にまで挿入されることにより、係止具31に対して着脱自在に装着される。なお、この例では、係止具31は天井部3に直接固着されず、その近傍の側壁部に固着される。
【0023】
さて、この実施の形態の特徴は、第1ステイ11の両端部分の構造にあり、以下、その構造について詳述する。図5は第1ステイ11の一端部近傍の断面図であり、図6はその第1ステイ11の一端部近傍の一部分解斜視図である。
【0024】
第1ステイ11は、パイプ材からなるステイ本体11aとその両端に設けられたシャフト11bを備えていること、および、シャフト11bの先端には、係止具31に対する係合部であるフランジ部Fが形成されていることは既述したが、各シャフト11bは、基端側にカラー11cが固着され、このカラー11cを介して中空のステイ本体11a内に摺動可能に挿入される。シャフト11bの基端側端面には、ワイヤ41の両端が固着されており、このワイヤ41はステイ本体11a内でループを形成している。そして、このワイヤ41が作るループ内にピン42が挿入されている。このピン42は、ステイ本体11aに直交するように当該ステイ本体11aを貫通した状態で、ステイ本体11aに対して固定されている。また、ワイヤ41には、ピン42の挿入位置よりもループの先端側に、このループを挟み込んだ状態でかしめられたかしめリング43が装着されている。このかしめリング43によるかしめ位置においては、ワイヤ41のループは潰されて対向するワイヤどうしが密着した状態となっている。これらのワイヤ41,ピン42およびかしめリング43が、後述する動作によって衝撃荷重を吸収する衝撃吸収手段を構成している。
【0025】
また、シャフト11bの基端面とピン42との間には、ワイヤ42のループを内側に貫通させるように圧縮コイルバネ5が挿入されており、従ってシャフト11bは、常にステイ本体11aから突出する向きに付勢されることになる。この付勢によるシャフト11bのステイ本体11aからの抜け落ちは、ワイヤ41のループ内に挿入されているピン42の存在によって阻止される。すなわち、シャフト11bに対して何ら外力を掛けない状態では、かしめリング43によるワイヤ41のかしめ位置が、ピン42から所定寸法だけステイ本体11aの奥側に位置した状態で、シャフト11bの位置が安定する。なお、51は圧縮コイルバネ5のバネ座を兼ねるスペーサであり、また、この構造は第1ステイ11の他端側も全く同じである。
【0026】
以上の本発明の実施の形態を組み立てるには、図6に示すように、シャフト11bにワイヤ41の両端を固着してループを形成し、そのワイヤ41のループにかしめリング43をかしめるとともに、シャフト11bの外周にカラー11cを装着し、更に圧縮コイルバネ5,スペーサ51を挿入した後、その全体をステイ本体11a内に挿入し、ステイ本体11aに形成されたピン42貫挿用の孔42aの位置をかしめリング43が通過した時点で停止させ、孔42aからピン42を挿入してワイヤ41のループの内側を通過させ、ピン41をステイ本体11aに対してかしめる等によって固定すればよい。
【0027】
以上の実施の形態の構成において、両端のシャフト11bがステイ本体11aに対して摺動可能で、かつ、圧縮コイルバネ5によってステイ本体11aから突出する向きに付勢されているため、第1ステイ11の両端を係止具31に対して装着する際、シャフト11bが適宜に出入りしてその装着作業が容易となる。また、第1ステイ11の両端を係止具31に装着した状態では、左右の各シャフト11bがそれぞれ圧縮コイルバネ5によって同じ力で反対の向きに付勢されているため、ステイ本体11aは常に左右の係止具31の中央部に位置した状態で安定し、第1ステイ11の係止具に対する装着が確実かつ安定したものとなる。
【0028】
そして、この第1ステイ11および第2ステイ12を該当の係止具31および21に装着した状態において、車体の急減速等によって荷室の荷物が乗員席側に移動してネット10または第1ステイ11に衝突したとき、第1ステイ11の両端のシャフト11bが以下に示すように抜け出すことによって第1ステイ11が係止具31から外れることを防止すると同時に、第1ステイ11のステイ本体11aとシャフト11bの間に介在するワイヤ41,ピン42およびかしめリング43からなる衝撃吸収手段が、以下のように動作して、荷物の衝突による衝撃荷重を吸収する。
【0029】
図7はその動作説明図である。荷室の荷物が乗員席に飛び込む向きにネット10または第1ステイ11に衝突すると、両端が左右の係止具31に装着された第1ステイ11には、衝突方向に湾曲または屈曲して各係止具31から抜け出そうとする衝撃力が作用する。このような衝撃力が作用すると、図7(A)に示すように、第1ステイ11のステイ本体11aの両端に摺動可能に設けられ、かつ、係止具31に係合しているシャフト11bがステイ本体11aから抜け出し始める。従って、ステイ本体11が例え湾曲ないしは屈曲しても、両端のシャフト11bが係止具31から外れることを防止することができる。
【0030】
また、シャフト11bがステイ本体11aから抜け出すことにより、ワイヤ41のループもステイ本体11a内で同方向に移動を開始する。ワイヤ41のループ内には、かしめリング43によるかしめ位置よりもステイ本体11aの先端側に固定されたピン42が挿入されているため、かしめリング43の移動は阻止されるとともに、ワイヤ41はそのループがピン42により押し広げられつつステイ本体11a内を移動し、従って、ワイヤ41はかしめリング43との間で大きな摩擦抵抗を発生しつつかしめリング43に対して摺動し、この摩擦抵抗の発生によって第1ステイ11に作用する衝撃荷重が吸収され、やがて図7(B)に示すように、衝撃荷重の大きさに応じた位置でシャフト11bのステイ本体11aに対する移動が止まる。また、シャフト11bは、ワイヤ41のループの先端がピン42に当接することによって、ステイ本体11aからの抜け落ちが防止される。
【0031】
以上の動作により、荷物のネット10ないしは第1ステイ11に対する衝突により発生する衝撃荷重が吸収される結果、荷物の衝突によるステイ本体11aの変形量が抑制されるととももに、シャフト11bのフランジ部F並びに係止具31に作用する衝撃力が軽減される結果、これらの破損も防止することができる。また、ワイヤ41の剛性と、かしめリング43によるかしめ力の組み合わせにより、吸収できる衝撃荷重の大きさ、衝撃荷重の作用時におけるシャフト11bの移動速度を自由に設定することができる。
【0032】
なお、以上の実施の形態においてワイヤ41のループを挟み込むようにかしめるためにかしめリング43を用いたが、これに代えて、図8(A)に示すような2つ孔のアルミ異形パイプ431や、図8(B)に示すような異形孔が形成されたアルミ異形パイプ432を用いて、図8(C)に示すように、ワイヤ41のループを潰すのではなく、ループを形成するワイヤ41そのものを圧縮するようにかしめてもよく、この場合においても、ワイヤ41の移動時にアルミ異形パイプ431または432の移動がピン42によって阻止され、ワイヤ41がアルミ異形パイプ431または432に対して摺動接触することによって大きな摩擦抵抗を発生して、先の例と同等の効果を奏することができる。
【0033】
また、シャフト11bは中実に限定されることなく、中空パイプとして、その中空パイプの一端にフランジ部Fとして別部材を固着するとともに、他端にワイヤ41の両端を挿入してかしめる等によって当該ワイヤ41を固着してもよい。
【0034】
また、本発明においては、ステイ本体11aとシャフト11bとの間に介在する衝撃吸収手段については、上記の実施の形態の構成に限られることなく、以下に列挙するような構成を採用することができる。
【0035】
ワイヤの他部材に対する摺動接触による摩擦抵抗を利用するものとしては、図9に示すように、シャフト11b(図示せず)のステイ本体11a側への挿入端にワイヤ411の一端を固着するとともに、そのワイヤ411には3箇所にかしめリング433a〜433cを装着する。また、かしめリング433aと433bとの間には、これらの挿入後にステイ本体11aに外側から4〜6箇所程度の切り込みを入れてストッパ421を形成する。この構成において、上記と同様にシャフトがステイ本体11aから抜け出す向きに移動してワイヤ412が同方向に移動すると、カシメリング433bがストッパ421に当接し、このかしめリング433bとワイヤ412との間の摺動接触によって上記と同様に大きな摩擦抵抗が発生して衝撃荷重を吸収することができる。
【0036】
次に、材料の変形抵抗を利用した衝撃吸収手段の例を図10〜図12に示す。図10の例は、図10(A)に要部断面図を示すように、シャフト11bの一端に略U字形に屈曲させた鉄板等の板状金属材料からなる変形用移動部材6の基端を固着するとともに、その変形用移動部材6の先端はステイ本体11aに固定されたピン61に係合させ、このピン61を移動阻止部材として、シャフト11bのステイ本体11aからの抜け出し時における変形用移動部材6の変形抵抗を利用するものである。この変形用移動部材6には、図10(B)に示すように、シャフト11bに対してピン等で固定するための孔6aと、ピン61に係合するための孔6bを形成するとともに、その中間部にはピン61を貫通させる長孔6cを形成する。
【0037】
図11の例は、シャフト11b′自体の変形抵抗を利用したものであり、中間部分に小径部sが形成された段付きのシャフト11b′をパイプ状のステイ本体11a内に挿入し、そのステイ本体11aをシャフト11b′の小径部sに合わせて全しぼり加工を施すことによって小内径部Sを形成することにより、シャフト11b′のステイ本体11aに対する長手方向への移動を抑制するように構成するとともに、そのシャフト11b′に長孔71を設けて、そこにステイ本体11a固定したピン72を貫通させた構造を有している。シャフト11b′の小径部sのステイ本体11aの奥側の段部はテーパ面tとし、それに対応するステイ本体11aの小内径部Sの段部にもテーパ面Tとしておく。そして、シャフト11b′は軟らかい金属とするとともに、ステイ本体11aは相対的に硬い金属ととする。このような構造において、荷室からの荷物の衝突によってシャフト11b′がステイ本体11aから抜け出そうとすると、シャフト11b′の小径部sの奥側のテーパ面tがステイ本体11aの小内径部Sのテーパ面Tに当接してしごかれるように変形し、その変形抵抗によって荷物の衝突による衝撃荷重を吸収することができる。ここで、シャフト11b′のステイ本体11aからの最終的な抜け落ちはピン72によって阻止される。なお、ステイ本体11aを硬い金属とする代わりに、小内径部Sの外周に補強用のリブを設けて変形しにくいように構成することもできる。また、シャフト11b′をステイ本体11aよりも硬い材質として、シャフト11b′の移動時にステイ本体11a側が押し広げられるように変形させてもよい。
【0038】
図12の例は、同図(A)に断面図、(B)にその平面断面図を示すように、シャフト11bのステイ本体11aの奥側の端部に、幅の一様な長孔81の一端にその長孔81の幅よりも大きな直径の孔82が連通して形成されたアルミ等の軟らかい金属製の変形用移動部材83を固着し、あるいはシャフト11bに一体形成するとともに、ステイ本体11aには、長孔81の幅よりも直径が大きいピン84を固着して孔82内に挿入した構造とする。このような構成において、荷室からの荷物の衝突によりシャフト11bがステイ本体11aから抜け出す際、ピン84が移動阻止部材として機能し、長孔81の幅よりも大きな直径のピン84により、長孔81が広がるように変形用移動部材83が変形し、その変形抵抗によって荷物の衝突による衝撃荷重を吸収することができる。なお、この場合、図12(C)に示すように、ピン84の断面形状を楔状として、長孔81の変形を安定化したり、あるいは同図(D)に示すように、長孔81の幅が先端側(ステイ本体11aの奥側)ほど狭くして、シャフト11bのステイ本体11aからの抜け出し量が多くなるほど衝撃荷重の吸収能力を高くするといった変形が可能である。
【0039】
その他、材料の変形抵抗を利用したものとしては、シャフト11bのステイ本体11aの奥側の端部に針金を固着し、ステイ本体11a内には、その長手方向に伸びる波形のガイド溝を有する固定部材を設け、そのガイド溝内に沿うように針金を波形に賦形して挿入した構成を採用することができる。この構成においては、シャフト11bがステイ本体11aから抜け出す際、針金がその軸方向に波形のガイド溝内を移動することになり、従って針金はその波形の位相を変えながらガイド溝内を通過して、その変形抵抗によって衝撃荷重を吸収することができる。
【0040】
また、銅または鉄等の金属からなる帯状部材を、ステイ本体11a内に固定されたピンの回りに渦巻き状に巻回してその内側の基端部をピンに固着し、その帯状部材の先端をシャフト11bに固着した構造を採用することができる。この場合、シャフト11bがステイ本体11aから抜け出す際に、帯状部材がピンの回りを巻き戻されるように変形することになり、その変形抵抗によって荷物の衝突による衝撃荷重を吸収することができる。
【0041】
なお、本発明は、ネットの下端縁に設けられる第2ステイを装着するための係止具の配設位置については、先の実施の形態に示したようにシート2のシートバック21に設けるほか、荷室の床面、あるいは荷室の左右の内側壁等に設けてもよいことは勿論であり、この場合、ネット10の大きさはそれに応じた大きさとされる。また、第2ステイについては、前記した実施の形態のように単純なパイプ材やバー材とするほか、ネットの巻取機能を内蔵した巻取式のものとすることも可能であることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットに結合されて車室内の天井部の一対の係止具にその両端が装着される第1ステイを、ステイ本体と、その両端に摺動可能に設けられて係止具に着脱自在に装着される装着部材によって構成するとともに、その装着部材とステイ本体との間には、装着部材がステイ本体から抜け出す際に機能する衝撃吸収手段を介在させているので、車両の急減速等によってネットまたは第1ステイに荷室からの荷物が衝突したとき、ステイ本体が湾曲や屈曲しても、その両端の装着部材がステイ本体から抜け出すためにこれらが係止具から外れることを防止することができると同時に、衝撃吸収手段が機能して荷物の衝突に伴う衝撃荷重を吸収するため、ステイ本体の変形量が抑制されるとともに、その両端の装着部材並びに係止具が破損することを防止することができる。
【0043】
しかも、衝撃吸収手段として、装着部材に固着されてその装着部材とともにステイ本体内で移動するワイヤと、そのワイヤに対して摺動接触して摩擦抵抗を付与する摩擦抵抗付与手段を備えた構成(請求項1)、あるいは、装着部材に係合してその装着部材とともにステイ本体内で移動する移動部材と、その移動部材の移動を阻止する移動阻止部材を設けて、移動部材の移動により当該移動部材および/または移動阻止部材が変形するときの変形抵抗を利用した構成(請求項3)を採用しているため、細いステイ本体内への組み込みが容易で、しかも大きな衝撃吸収能力を備えたカーゴネットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の全体構成を示す正面図(A)およびその右側面図(B)である。
【図2】 自動車の荷室の後方からリアシート2を臨む模式図で示す本発明の実施の形態の装着状態の説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態の第2ステイ12を装着するためのリアシート2のシートバック21に固着される係止具22の構成例を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の第1ステイ11を装着するための天井部3側の係止具31の構成例の説明図で、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の第1ステイ11の一端部近傍の断面図である。
【図6】 その第1ステイ11の一端部近傍の一部分解斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態に荷物が衝突したときの第1ステイ11の衝撃吸収動作の説明図である。
【図8】 本発明におけるワイヤループに対して摩擦抵抗を付与するための部材の変形例の説明図で、図8(A)は2つ孔のアルミ異形パイプ431、図8(B)は異形孔が形成されアルミ異形パイプ432の斜視図であり、図8(C)はこれらを用いてワイヤループをかしめた状態の説明図である。
【図9】 衝撃吸収手段としてワイヤ41の他部材に対する摺動接触による摩擦抵抗を利用する場合の、本発明の他の実施の形態の要部断面図である。
【図10】 衝撃吸収手段として材料の変形抵抗を利用する場合の、本発明の他の実施の形態の説明図で、図10(A)は要部断面図、図10(B)はその変形用移動部材6の斜視図である。
【図11】 衝撃吸収手段として、シャフト自体の変形を利用した本発明の更に他の実施の形態の要部断面図である。
【図12】 衝撃吸収手段として材料の変形抵抗を利用した本発明の更にまた他の実施の形態の説明図で、図12(A)はその要部断面図で、図12(B)はその平面断面図であり、また、図12(C)は更にその変形例の説明図であって、図12(D)は更にまたその変形例の説明図である。
【符号の説明】
1 カーゴネット
10 ネット
11 第1ステイ
11a ステイ本体
11b,11b′ シャフト
12 第2ステイ
2 リアシート
21 シートバック
22 係止具
3 天井部
31 係止具
41 ワイヤ
42 ピン
43 かしめリング
5 圧縮コイルバネ
6,83 変形用移動部材
61,84 ピン(移動阻止部材)
S ステイ本体11aの小内径部
s シャフト11b′の小径部
T ステイ本体11aのテーパ面
t シャフト11b′のテーパ面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cargo net for partitioning between a passenger seat and a cargo compartment in an automobile cabin, and more specifically, a stay is coupled to each end of the net, and one of the stays is connected to the ceiling of the cabin and the other The cargo net is used by attaching the stay to the back of the seat or the luggage compartment.
[0002]
[Prior art]
In an automobile equipped with a luggage compartment behind the passenger seat in the passenger compartment, when the luggage is loaded higher than the rear seat of the passenger seat in the luggage compartment, for example, when the vehicle suddenly decelerates, the luggage exceeds the seat back to the passenger seat side. There is a risk of jumping in or falling. In order to solve such a problem, a so-called cargo net for extending a net between a passenger seat and a luggage compartment and partitioning the net has been put into practical use.
[0003]
A conventional cargo net basically has a structure in which stays are coupled to the upper and lower ends of a net having a size for partitioning between a passenger seat and a luggage compartment, and the stay on the upper edge of the net is connected to the interior of the vehicle interior. Removably attach to a pair of latches provided near both ends in the vehicle width direction of the ceiling portion of the ceiling, and attach the stay on the lower edge side to a plurality of fasteners provided on the back of the seat or in the luggage compartment As a result, the net is used between the passenger seat and the luggage compartment.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the cargo net as described above, the baggage that is about to jump into the passenger seat from the cargo compartment due to a sudden deceleration of the vehicle, etc. is caught on the net, and the net is prevented from moving when the bag is extended. If the impact load increases beyond a certain limit, the stay, particularly the stay on the upper edge of the net attached to the locking device on the ceiling of the vehicle interior, may be deformed to bend or bend in the impact direction, or There is a problem that the engaging portion with respect to the locking tool is broken and the stay is detached from the locking tool, and the jumping of the luggage into the passenger seat may not be effectively prevented.
[0005]
In order to solve such problems, if the strength of the stay is sufficiently high, the locking device will be damaged before the stay is deformed or broken, and the stay will come off as above and the luggage will jump into the passenger seat. Can not be prevented. Therefore, it is conceivable to increase the strength of the locking tool. In this case, however, the strength of the vehicle body itself must be increased, and there is a problem that the cost is inevitably increased.
[0006]
The present invention has been made in view of such a situation, and the current locking device that has already been put into practical use is used as it is, and the locking device or stay is damaged even when a large impact load is applied. An object of the present invention is to provide a cargo net that can effectively prevent a stay from coming off from a locking member and effectively prevent a luggage from jumping into a passenger seat.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the cargo net of the present invention is coupled to a net having a size that can be stretched between a vehicle interior ceiling and a seat back surface or a cargo floor surface, and one end edge of the net. A first stay that is attached to both ends of a pair of locking tools that are arranged opposite to both ends of the vehicle interior ceiling in the vicinity of the vehicle width direction, and is connected to the other end edge of the net and arranged in the back of the seat or in the luggage compartment A second stay that is mounted on the locking device, and the first stay is slidable in the axial direction at both ends of the stay main body and is detachable from each locking device. A mounting member that engages with the stay main body, and when an impact load acts on the net or the first stay between the mounting member and the stay main body, the mounting member comes out of the stay main body and absorbs the impact load. Shock absorbing means InterposedThe shock absorbing means includes a wire fixed to the mounting member, and a friction resistance applying member that is disposed on the stay main body side, and generates frictional resistance by sliding contact with the wire when the mounting member comes out of the stay main body. Consist of(Claim 1). In addition, in said structure, when the latching tool for latching a 2nd stay is arrange | positioned in a cargo compartment, any of the inner wall of the floor surface of a cargo compartment and the right-and-left both sides of a cargo compartment may be sufficient.
[0008]
AboveShock absorbing means comprising a wire and frictional resistance applying meansofAs a specific configuration, the mounting member has an engaging portion that is slidably inserted into the hollow stay main body at one end and can be engaged with a locking device on the vehicle interior at the other end. The shock absorbing means includes a pin fixed through the first stay so as to be orthogonal to the first stay, and both ends fixed to one end of the shaft. A wire in which the pin is inserted into the loop, and a caulking ring that sandwiches the loop of the wire closer to the tip of the loop than the pin insertion position of the wire ( Claim2).
[0009]
Further, as another preferred configuration of the impact absorbing means in the present invention, a moving member that engages with the mounting member and moves together with the mounting member in the hollow first stay, and the movement of the moving member in the first stay. It is possible to employ a configuration in which a movement blocking member arranged to block the movement is sometimes provided and the impact load is absorbed by the deformation resistance of the movement blocking member and / or the moving member.3).
[0010]
Furthermore, in the present invention, a configuration including an urging means for urging the mounting member in a direction protruding from the end portion of the first stay is employed.4) Is preferred.
[0011]
According to the present invention, shock absorption is applied to the stay on the side that is attached to the locking device on the ceiling of the vehicle interior and to which an impact load is applied by the movement of the load in the cargo compartment at the time of sudden deceleration of the vehicle. By providing the function, the impact load is absorbed by the first stay, and the first stay is prevented from falling off from the locking member even when a large impact load is applied.
[0012]
That is, with the first stay attached to a pair of locking devices on the vehicle interior ceiling at both ends, the net is extended, and the luggage in the cargo compartment moves forward due to sudden deceleration of the vehicle or the like. When it collides with one stay, a force is applied to the first stay so as to come out of the locking tools at both ends. When such a force is applied, the mounting member that is slidably provided at both ends of the stay main body of the first stay and is attached to the locking tool is pulled out of the stay main body, and thereby the stay main body due to the impact load. Regardless of the state, it is possible to prevent the mounting member from coming off the locking tool. Further, the impact absorbing means interposed between the mounting member and the stay main body absorbs the impact load when the mounting member is pulled out, so that the first stay has both the stay main body and the mounting member. The amount of deformation is suppressed to a small level, no breakage occurs, and damage to the locking tool can be prevented.
[0013]
And as a shock absorbing meansWhen the mounting member is pulled out from the stay body, the friction resistance generated by the sliding contact of the friction resistance applying member on the stay body side with the wire attached to the mounting member is used.Since the means is used, the impact load can be effectively absorbed when the mounting member is pulled out from the stay body, andIt is easy to install in the narrow first stay and at the same time has high shock absorption capability.It can be demonstrated.
[0014]
Claim2The invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
The invention according to claim 4 is for stabilizing the operational effects of the above-described inventions, and the shock absorbing function according to the invention of each of the above-mentioned inventions ensures that the mounting members at both ends of the first stay are securely attached. It is demonstrated by being mounted on each locking tool, but by urging the mounting member in a direction that protrudes from both ends of the stay body, the engagement relationship of each mounting member with the locking tool is stabilized. Thus, the shock absorbing function by the shock absorbing means can be ensured.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view (A) and a right side view (B) showing the overall configuration of the embodiment of the present invention.
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
That is, FIG. 2 is a schematic view of the
[0021]
As shown in FIG. 3, each of the
[0022]
On the other hand, the pair of
[0023]
The feature of this embodiment lies in the structure of both end portions of the
[0024]
The
[0025]
Further, the
[0026]
To assemble the above embodiment of the present invention, as shown in FIG. 6, both ends of the
[0027]
In the configuration of the above embodiment, since the
[0028]
In the state where the
[0029]
FIG. 7 is a diagram for explaining the operation. When the luggage in the luggage compartment collides with the net 10 or the
[0030]
Further, when the
[0031]
As a result of absorbing the impact load generated by the collision of the load against the net 10 or the
[0032]
In the above embodiment, the
[0033]
Further, the
[0034]
In the present invention, the impact absorbing means interposed between the stay
[0035]
As shown in FIG. 9, one end of the wire 411 is fixed to the insertion end of the
[0036]
Next, examples of impact absorbing means using the deformation resistance of the material are shown in FIGS. The example of FIG. 10 is a base end of the
[0037]
The example of FIG. 11 utilizes the deformation resistance of the
[0038]
In the example of FIG. 12, as shown in the cross-sectional view of FIG. 12A and the cross-sectional plan view of FIG. 12B, a
[0039]
In addition, as a material utilizing the deformation resistance of the material, a wire is fixed to the end portion of the stay
[0040]
Further, a band-shaped member made of a metal such as copper or iron is spirally wound around a pin fixed in the stay
[0041]
In the present invention, the disposition position of the locking tool for mounting the second stay provided at the lower edge of the net is provided on the seat back 21 of the
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, the first stay connected to the net and attached to the pair of locking members of the ceiling portion in the vehicle interior is provided with the stay main body and the both ends slidably provided and locked. Since the mounting member is detachably mounted on the tool, and an impact absorbing means that functions when the mounting member comes out of the stay main body is interposed between the mounting member and the stay main body, When a load from the luggage compartment collides with the net or the first stay due to sudden deceleration, etc., even if the stay main body is bent or bent, the mounting members at both ends will come out of the stay main body so that they will come off the locking tool At the same time, the impact absorbing means functions to absorb the impact load accompanying the load collision, so that the deformation amount of the stay main body is suppressed, and the mounting members and the locking tools at both ends thereof are provided. It is possible to prevent that the Sonsuru.
[0043]
In addition, the shock absorbing means includes a wire that is fixed to the mounting member and moves in the stay body together with the mounting member, and a friction resistance applying means that slides against the wire and applies friction resistance ( (1) Alternatively, a moving member that engages with the mounting member and moves in the stay body together with the mounting member, and a movement blocking member that blocks the movement of the moving member are provided, and the movement is performed by the movement of the moving member. Since the structure using the deformation resistance when the member and / or the movement preventing member is deformed (Claim 3) is adopted, the cargo can be easily incorporated into the thin stay main body and has a large shock absorbing capability. The net is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view (A) and a right side view (B) showing an overall configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a mounting state of the embodiment of the present invention shown in a schematic view of the
FIG. 3 is a perspective view illustrating a configuration example of a
FIGS. 4A and 4B are explanatory views of a configuration example of a
FIG. 5 is a cross-sectional view of the vicinity of one end of the
6 is a partially exploded perspective view of the vicinity of one end portion of the
FIG. 7 is an explanatory diagram of an impact absorbing operation of the
FIG. 8 is an explanatory view of a modified example of a member for imparting frictional resistance to the wire loop in the present invention. FIG. 8 (A) is a two-hole aluminum modified
FIG. 9 is a cross-sectional view of an essential part of another embodiment of the present invention in which frictional resistance due to sliding contact with another member of the
FIGS. 10A and 10B are explanatory views of another embodiment of the present invention in the case where deformation resistance of a material is used as an impact absorbing means, FIG. 10A is a cross-sectional view of the main part, and FIG. FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view of an essential part of still another embodiment of the present invention that utilizes deformation of the shaft itself as shock absorbing means.
FIG. 12 is an explanatory view of still another embodiment of the present invention using the deformation resistance of the material as the impact absorbing means, FIG. 12 (A) is a cross-sectional view of the main part thereof, and FIG. FIG. 12C is a plan sectional view, and FIG. 12C is an explanatory diagram of the modification, and FIG. 12D is an explanatory diagram of the modification.
[Explanation of symbols]
1 Cargo net
10 net
11 First stay
11a Stay body
11b, 11b 'shaft
12 Second stay
2 Rear seat
21 Seat back
22 Locking tool
3 Ceiling
31 Locking tool
41 wire
42 pins
43 Caulking Ring
5 Compression coil spring
6,83 Deformation moving member
61,84 pin (movement blocking member)
S Small inner diameter part of
s Small diameter part of
T Tapered surface of
t Tapered surface of
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36492698A JP3948586B2 (en) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | Cargo net |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36492698A JP3948586B2 (en) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | Cargo net |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185600A JP2000185600A (en) | 2000-07-04 |
JP3948586B2 true JP3948586B2 (en) | 2007-07-25 |
Family
ID=18483003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36492698A Expired - Fee Related JP3948586B2 (en) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | Cargo net |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3948586B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1356994B1 (en) * | 2002-04-19 | 2005-09-21 | Ford Global Technologies, Inc. | Retaining hook for a safety net of a vehicle |
JP4204037B2 (en) * | 2003-02-21 | 2009-01-07 | 芦森工業株式会社 | Load collapse prevention device |
JP5189006B2 (en) * | 2009-02-13 | 2013-04-24 | 芦森工業株式会社 | Cargo net equipment |
FR2982816B1 (en) * | 2011-11-22 | 2013-11-29 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | LOAD STOP SYSTEM FOR MOTOR VEHICLE |
JP6684026B2 (en) * | 2016-09-02 | 2020-04-22 | 本田技研工業株式会社 | Vehicle luggage compartment structure |
KR101896523B1 (en) | 2016-12-28 | 2018-09-10 | 아시모리코리아(주) | Stay device for holding vehicle barrier net |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP36492698A patent/JP3948586B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000185600A (en) | 2000-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4138652B2 (en) | Seat belt pretensioner device | |
JP3057114B2 (en) | Inflatable seat belt device | |
CN101195353B (en) | Energy absorbing seat anchor restraint system for child safety seats | |
US8104841B2 (en) | Energy absorbing seat anchor restraint system for child safety seats | |
RU2699167C1 (en) | Device of three-point safety belt | |
US6739625B2 (en) | Seat-belt guide anchor | |
JP2012511461A (en) | Automotive curtain airbag and bracket for securing the curtain airbag to the automobile | |
KR20010080913A (en) | Luggage compartment cover for a vehicle | |
US5954380A (en) | Safety arrangement for a cargo space of a motor vehicle | |
JP3948586B2 (en) | Cargo net | |
US20040041390A1 (en) | Seatbelt device | |
JP2012071827A (en) | Airbag device for front passenger seat | |
US5685567A (en) | Seat belt tightening device | |
JP3256515B2 (en) | Assembly for protecting the vehicle occupant's head from collision | |
US7306260B1 (en) | Lap fuse belt for a seat belt | |
JPH07172265A (en) | Seat belt device for automobile | |
KR100439789B1 (en) | Pretenstioner structure for a safety belt of an automobile | |
JP2004161037A (en) | Seat belt device | |
US11192520B2 (en) | Seat belt device for a vehicle seat | |
JP2001322531A (en) | Buckle device | |
JP2003341473A (en) | Retractor for seat belt | |
JP4928235B2 (en) | Attachment structure for vehicle curtain airbag clip and pillar garnish, and curtain airbag clip | |
KR20150068592A (en) | Webbing guide equipping second seat of vehicle | |
JP4565957B2 (en) | Webbing insertion member | |
JP6974396B2 (en) | Through anchor and seat belt device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070411 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |