JP3946723B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents
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Description
動画像データの高能率符号化方法としては、フレーム/フィールド間予測符号化方法が知られている。
この符号化方法では、動画像データが時間方向に相関性が高いことを利用する。図1の動作を簡単に説明すると、入力された原画像と予測画像との差分画像を減算機39にて生成し、その差分画像を直交変換手段31,量子化手段32及び係数エントロピー符号化手段40にて符号化する。また、量子化手段32の出力を逆量子化手段33及び逆直交変換手段34により差分画像を復元し、復号画像生成手段35にて復元した差分画像と符号化時に用いた予測画像とから符号化画像を復元する。その復元された画像は、復号画像記憶手段36に記憶され、動きベクトル計算手段37にて、次の入力画像との間の動きベクトルを計算し、その動きベクトルにより予測画像生成手段38にて予測画像を生成する。生成された動きベクトルはベクトルエントロピー符号化手段41にて符号化され、係数エントロピー符号化手段40で符号化された係数符号化データとともにMUX42を介して出力される。すなわち、動画像データは、一般に、あるタイミングのフレーム/フィールドデータと次のタイミングのフレーム/フィールドデータとの類似度が高いことが多いので、フレーム/フィールド間予測符号化方法では、その性質を使用する。例えば、フレーム/フィールド間予測符号化方法を用いたデータ伝送システムでは、送信装置において、前フレーム/フィールドの画像から対象フレーム/フィールドの画像への「動き」を表す動きベクトルデータ、及びその前フレーム/フィールドの画像からその動きベクトルデータを用いて作成した対象フレーム/フィールドの予測画像と対象フレーム/フィールドの実際の画像との差分データを生成し、それら動きベクトルデータおよび差分データを受信装置に送出する。一方、受信装置は、受信した動きベクトルデータおよび差分データから対象フレーム/フィールドの画像を再生する。
なお、この図3以降、本発明に関わる技術は、動きベクトルの垂直成分に関わるものであるので、本明細書においては、水平成分の画素は図示せず、かつ、動きベクトルの水平成分は、全て、便宜上、0として説明する。また、各フィールドの輝度、色差の画素の位置関係は、正しく図示している。
図4は、フレーム予測モード時に、2枚の連続するフィールド(隣接するTop及びBottomのフィールド)からフレームを構成する方法を説明したものである。
図5はフレーム予測モードを説明したものである。この図では、各フレーム84a、84b、84c・・は、図4で説明したとおり、2枚の連続するフィールド(Top及びBottomのフィールド)から、既に再構成されたものとする。このフレーム予測モードでは、Top及びBottomの両フィールドから構成された符号化対象フレームを対象に符号化が行なわれる。そして、参照画像としても、連続する参照用に蓄積された2枚のフィールド(Top及びBottomのフィールド)から一枚の参照フレームを構成し、前符号化対象フレームの予測に用いる。そして、この2枚のフレーム画像を、図1に図示したブロック図に従って符号化する。このフレーム予測符号化モードの場合、動きベクトルの表現方法については、ゼロベクトル、即ち (0,0)は、空間的に同位置の画素を指し示す。具体的にはFrame #2(84b)に属する輝度の画素82に対して、動きベクトル(0,0)を指し示す動きベクトルは、Frame#1(84a)の画素位置81を指し示すものである。
図6はフィールド間予測モード時の予測方法を説明する図である。フィールド予測モードでは、符号化対象は、原画として入力された一枚のTop フィールド(94a、94b・・)あるいはBottom フィールド(95a、95b・・)である。そして、参照画像としては、過去に蓄積されたTopフィールドあるいはBottomフィールドが使用可能である。ここで、原画フィールドと参照フィールドがパリティが同じ、とは、原画像のフィールドと参照フィールドが、両方ともTopフィールド、あるいは両方ともBottomフィールドであること、と一般に定義される。例えば、図中90の同パリティのフィールド予測は、原画(94b)、参照(94a)の両フィールドともTopフィールドである。同様に、原画フィールドと参照フィールドがパリティが異なる、とは、原画像のフィールドと参照フィールドの、一方がTopフィールド、もう片方がBottomフィールドであること、と一般に定義される。例えば、図中91に図示した異パリティのフィールド予測は、原画はBottom フィールド(95a)、参照はTopフィールド(94a)である。そして、この原画フィールド画像と参照フィールド画像を図1に図示したブロック図に従って符号化する。
図8は、従来のフィールド間の対応する画素間の動きベクトルの算出方法を説明する図である。動きベクトルを定義するには、参照元の位置と参照先の位置が必要である。そして、この2点の間で動きベクトルが定義されることとなる。ここで、参照元のフィールド内の座標201が(Xs,Ys)の点 と参照先のフィールド内の座標202が(Xd,Yd)の点の間の動きベクトルを求める。従来のフィールド間に対応する画素間の動きベクトルの算出方法においては、参照元、および参照先が、Topフィールド、あるいはBottomフィールドに関わらず、以下に説明する、同一の方法で動きベクトルが求められていた。すなわち、参照元フィールド座標201(Xs,Ys)と、参照先フィールド座標202(Xd,Yd)が動きベクトル算出手段200に入力され、この二点間の動きベクトル203として、(Xd-Xs, Yd-Ys)が与えられるというものである。
すなわち、輝度の動きベクトル221を(MV_x,MV_y)、色差の動きベクトルを222を(MVC_x,MVC_y)とした場合、色差成分動きベクトル222は、色差成分動きベクトル生成手段220によって、
(MVC_x, MVC_y) = (MV_x/2, MV_y/2) ・・(式1)
という式に従って求められる。この導出方法は、従来方式では、動きベクトルが同一パリティのフィールド間、異なるパリティのフィールド間で予測を行なっているかどうかに関わらない。
図中、黒丸は整数画素を、点線白丸は補間画素を示している。ここで補間画素G(256)は、水平方向の座標は、点A(250)と点C(252)の各水平座標をα:1-αに内分したものであり、垂直方向の座標は、点A(250)と点B(251)の各垂直座標をβ:1-βに内分したものであるとする。ここでα及びβは0以上、1未満の値である。上記のような位置で定義される補間画素G(256)を算出する場合、その周囲の整数画素A(250)、B(251)、C(252)、D(253)とα、βを用いて、凡そ以下のように求められる。
G=(1-α)・(1-β)・A+(1-α)・β・B+α・(1-β)・C+α・β・D (式2)
図11を用いた色差成分の画素の補間方法については、補間画素を求めるための一例であり、他の算出方法を用いても問題はない。
・輝度と色差のゼロベクトルが平行でない。
という点を説明した。この点が、異なるパリティを持つフィールド間の予測において、全てのベクトルに対しても、AVC FCDにおいて、以下のような問題を引き起こす。図13、及び、図14は、この問題を図示したものである。AVC FCDに従って、問題を示す。なお、本発明の課題は、動きベクトルの垂直成分のみに関わるものであるので、以降の説明では、動きベクトルの水平成分は、全て、便宜上、0とする。
本発明の動画像符号化方法は、各フレームが2枚のフィールドで構成され、色差の垂直成分の画素数と輝度の垂直成分の画素数が異なる動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行い、符号化処理を行う動画像符号化方法において、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドのときには、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy = MVy+ 2
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成することを特徴とする。
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドのときには、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy = MVy+ 2
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する手段を有することを特徴とする。
本発明の実施形態では、複数のフィールドで構成される動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行う動画像符号化方式において、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する複数の色差成分動きベクトル生成手段を備え、さらに、動きベクトルの参照先フィールドと参照元フィールドのパリティによって色差成分動きベクトルの生成に用いる色差成分動きベクトル生成手段を選択する選択手段をさらに備え、選択手段で選択された色差成分動きベクトル生成手段によって、輝度情報の動きベクトル情報から色差成分の予測ベクトルを生成することを特徴とする。ここで、選択手段では、輝度成分と平行な色差成分の動きベクトルを生成するものを選択する。
MVCy =MVy÷2
として求める。
MVCy =MVy÷2 +0.25
として求める。
MVCy =MVy÷2 −0.25
として求める。
MVCy =MVy
として求める。
MVCy =MVy +2
として求める。
MVCy =MVy −2
として求める。
以下の実施形態では、主に符号化装置について説明する。なお、本発明は、動きベクトルの垂直成分に関わるものであるので、動きベクトルの水平成分は、全て、便宜上、0とする。また、復号装置に関する実施形態も、符号化装置の実施形態と同様の構成をとる。
図15は、本発明の実施形態における、輝度成分動きベクトルから色差成分動きベクトルの算出方法を説明する図である。本実施形態における、フィールド予測における輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する生成手段の実施形態においては、生成手段は、三種類の色差成分の動きベクトル生成手段と一つの選択手段から構成される。
まず、与えられた輝度成分の動きベクトル231を(MV_x,MV_y)とする。そして、この輝度成分のベクトルを、第一の色差成分動きベクトル生成手段233、第二の色差成分動きベクトル生成手段234、第三の色差成分動きベクトル生成手段235、の入力として与える。そして、それぞれの出力を選択手段230に入力する。そして、選択手段230では、入力された動きベクトルの参照元フィールドのパリティ237と動きベクトルの参照先のパリティ238の情報を元に、第一、第二、第三の色差成分動きベクトル生成手段の出力のうち一つを選択して、色差成分の動きベクトル232のベクトル成分(MVC_x, MVC_y)として出力する。
本実施形態においては、第一の色差成分動きベクトル生成手段260に対して、(MV_x, MV_y)のベクトル値をもつ輝度の動きベクトル261が入力され、(MVC1_x, MVC1_y)のベクトル値を持つ第一の色差の動きベクトル候補262を出力することを表している。そして、第一の色差の動きベクトル候補262は、色差成分動きベクトル生成手段260によって、輝度の動きベクトル261から、以下の式、
(MVC1_x, MVC1_y) = (MV_x/2, MV_y/2) ・・(式3)
に従って計算される。そして、求められた第一の色差の動きベクトル候補262は、選択手段へ出力される。
本実施形態においては、第二の色差成分動きベクトル生成手段270に対して、(MV_x, MV_y)のベクトル値をもつ輝度の動きベクトル271が入力され、(MVC2_x, MVC2_y)のベクトル値を持つ第二の色差の動きベクトル候補272を出力することを表している。そして、第二の色差の動きベクトル候補272は、色差成分動きベクトル生成手段270によって、輝度の動きベクトル271から、以下の式、
(MVC2_x, MVC2_y) = (MV_x/2, MV_y/2 + 1/4) ・・(式4)
に従って計算される。そして、求められた第二の色差の動きベクトル候補272は、選択手段へ出力される。
本実施形態においては、第三の色差成分動きベクトル生成手段280に対して、(MV_x, MV_y)のベクトル値をもつ輝度の動きベクトル281が入力され、(MVC3_x, MVC3_y)のベクトル値を持つ第三の色差の動きベクトル候補282を出力することを表している。そして、第三の色差の動きベクトル候補282は、色差成分動きベクトル生成手段280によって、輝度の動きベクトル281から、以下の式、
(MVC3_x, MVC3_y) = (MV_x/2, MV_y/2 − 1/4) ・・(式5)
に従って計算される。そして、求められた第三の色差の動きベクトル候補282は、選択手段へ出力される。
まず、本実施形態では、動きベクトルの参照元フィールドのパリティ247と動きベクトルの参照先フィールドのパリティ248がそれぞれ、条件判断テーブル241によって判断され、選択すべき色差成分動きベクトル生成手段の選択情報249が出力される。本実施形態では、この条件判断テーブル241を用いると、参照先フィールド及び参照元フィールドの両方が等しい場合には、第一の色差成分動きベクトル候補244を選択すべき選択情報が出力される。また、参照先フィールドがTopフィールドで参照元フィールドがBottomフィールドの場合には第二の色差成分動きベクトル候補245を選択する選択情報が出力される。そして、参照先フィールドがBottomフィールドで参照元フィールドがTopフィールドの場合には第三の色差成分動きベクトル候補246を選択する選択情報が出力される。
(MVC3_x, MVC3_y)=(MV_x/2, MV_y/2−1/4)=(0/2, 1/2 - 1/4)=(0, 1/4) (式6)
となる。そして、この値が図19の色差成分の動きベクトル242として出力される。このベクトル(0, 1/4)を参照元Top フィールド色差成分の画素162に適用すると、参照先Bottom フィールド色差成分の画素位置163が予測値として用いられることとなる。図20においては、各画素の縦方向の位置関係は実際の場合に即している。本図で分かるとおり、輝度成分動きベクトル(0,1)と色差成分動きベクトル(0,1/4)は平行であることが分かる。このことより、従来技術で問題となっていた、輝度成分と色差成分の色ずれが、本発明により解消されることとなる。
(MVC2_x, MVC2_y)=(MV_x/2, MV_y/2+1/4)=(0/2, 1/2 + 1/4)=(0, 3/4) (式7)
となる。そして、この値が図19の色差成分の動きベクトル242として出力される。このベクトル(0, 3/4)を参照元Bottomフィールド色差成分の画素172に適用すると、予測に用いる位置として参照先Topフィールド色差成の画素位置173が予測値として用いられることとなる。図21においては、各画素の縦方向の位置関係は実際の場合に即している。本図で分かるとおり、輝度成分動きベクトル(0,1)と色差成分動きベクトル(0,3/4)は平行であることが分かる。このことより、従来技術で問題となっていた、輝度成分と色差成分の色ずれが、本発明により解消されることとなる。
図22〜図24は、本発明における第一の色差成分動きベクトル生成手段、第二の色差成分動きベクトル生成手段、第三の色差成分動きベクトル生成手段の別の実施形態を説明する図である。
(MVC1_x, MVC1_y) = (MV_x, MV_y) ・・(式8)
に従って計算される。そして、求められた第一の色差の動きベクトル候補262aは、選択手段へ出力される。
(MVC2_x, MVC2_y) = (MV_x, MV_y+2) ・・(式9)
に従って計算される。そして、求められた第二の色差の動きベクトル候補272aは、選択手段へ出力される。
(MVC3_x, MVC3_y) = (MV_x, MV_y−2) ・・(式10)
に従って計算される。そして、求められた第二の色差の動きベクトル候補282aは、選択手段へ出力される。
なお、本実施形態は、AVC FCDを例として説明したが、ここでの説明は一実施形態であり、他の実施形態を制限するものではない。
複数のフィールドで構成される動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行う動画像符号化方式において、
輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する複数の色差成分動きベクトル生成手段と、
動きベクトルの参照先フィールドと参照元フィールドのパリティを入力として、色差成分動きベクトルの生成に用いる色差成分動きベクトル生成手段の一つを選択する選択手段を有し、
選択手段で選択された色差成分動きベクトル生成手段によって、輝度情報の動きベクトル情報から色差成分の予測ベクトルを生成することを特徴とする動画符号化装置。
付記1において、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する色差成分動きベクトル生成手段として、
参照先フィールドと参照元フィールドが同じパリティの際に、選択手段により選択される第一の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドの際に、選択手段により選択される第二の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがBottomフィールドであり参照元フィールドがTop フィールドの際に、選択手段により選択される第三の色差成分動きベクトル生成手段とを有することを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 +0.25
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 −0.25
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy +2
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
付記2において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy −2
として求められることを特徴とする動画像符号化装置。
複数のフィールドで構成される動画像信号に対しフィールド間の動き補償予測を行う動画像復号方式において、
輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する複数の色差成分動きベクトル生成手段と、
動きベクトルの参照先フィールドと参照元フィールドのパリティを入力として、色差成分動きベクトルの生成に用いる色差成分動きベクトル生成手段の一つを選択する選択手段を有し、
選択手段で選択された色差成分動きベクトル生成手段によって、輝度情報の動きベクトル情報から色差成分の予測ベクトルを生成することを特徴とする動画像復号装置。
付記9において、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する色差成分動きベクトル生成手段として、
参照先フィールドと参照元フィールドが同じパリティの際に、選択手段により選択される第一の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドの際に、選択手段により選択される第ニの色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがBottomフィールドであり参照元フィールドがTop フィールドの際に、選択手段により選択される第三の色差成分動きベクトル生成手段とを有することを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 +0.25
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 −0.25
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy+ 2
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
付記10において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy− 2
として求められることを特徴とする動画像復号装置。
複数のフィールドで構成される動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行う動画像符号化/復号方法において、
輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する複数の色差成分動きベクトル生成手段を設けるステップと、
動きベクトルの参照先フィールドと参照元フィールドのパリティを入力として、色差成分動きベクトルの生成に用いる色差成分動きベクトル生成手段の一つを選択する選択ステップを有し、
選択ステップで選択された色差成分動きベクトル生成手段によって、輝度情報の動きベクトル情報から色差成分の予測ベクトルを生成することを特徴とする動画符号化/復号方法をコンピュータに実現させるプログラム。
付記17において、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する色差成分動きベクトル生成手段として、
参照先フィールドと参照元フィールドが同じパリティの際に、選択ステップにより選択される第一の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドの際に、選択ステップにより選択される第二の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがBottomフィールドであり参照元フィールドがTop フィールドの際に、選択ステップにより選択される第三の色差成分動きベクトル生成手段とを有することを特徴とするプログラム。
付記18において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2
として求められることを特徴とするプログラム。
付記18において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 +0.25
として求められることを特徴とするプログラム。
付記18において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が1を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy÷2 −0.25
として求められることを特徴とするプログラム。
付記18において、第一の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy
として求められることを特徴とするプログラム。
付記18において、第二の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy +2
として求められることを特徴とするプログラム。
付記2において、第三の色差成分動きベクトル生成手段は、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy =MVy −2
として求められることを特徴とするプログラム。
複数のフィールドで構成される動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行う動画像符号化/復号方法において、
輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する複数の色差成分動きベクトル生成手段を設けるステップと、
動きベクトルの参照先フィールドと参照元フィールドのパリティを入力として、色差成分動きベクトルの生成に用いる色差成分動きベクトル生成手段の一つを選択する選択ステップを有し、
選択ステップで選択された色差成分動きベクトル生成手段によって、輝度情報の動きベクトル情報から色差成分の予測ベクトルを生成することを特徴とする動画符号化/復号方法。
付記25において、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する色差成分動きベクトル生成手段として、
参照先フィールドと参照元フィールドが同じパリティの際に、選択ステップにより選択される第一の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドの際に、選択ステップにより選択される第二の色差成分動きベクトル生成手段と、
参照先フィールドがBottomフィールドであり参照元フィールドがTop フィールドの際に、選択ステップにより選択される第三の色差成分動きベクトル生成手段とを有することを特徴とする動画符号化/復号方法。
32 量子化手段
33 逆量子化手段
34 逆直交変換手段
35 復号画像生成手段
36 復号画像記憶手段
37 動きベクトル計算手段
38 予測画像生成手段
39 予測誤差信号生成手段
40 係数エントロピー符号化手段
41 動きベクトルエントロピー符号化手段
42 多重化手段
50a-50d Top Field輝度第1,3,5,7ライン
51a-51d Bottom Field輝度第2,4,6,8ライン
52a-52b Top Field色差第1,3ライン
53a-53b Bottom Field色差第2,4ライン
64a-64c Top Field
65a-65c Bottom Field
81 Frame#1輝度成分
82 Frame#2輝度成分
84a-84c Frame#1〜#3
90 同パリティフィールド間予測
91 異パリティフィールド間予測
94a-94b Top Field
95a-95b Bottom Field
130 Top Field
131 Bottom Field
132 Top Field
133a-133b 符号化対象輝度成分
134a-134b 符号化対象色差成分
135a-135b 参照フィールドの輝度成分
136a-136b 予測として好ましい色差成分
137a-137b 参照フィールドの色差成分
140 参照元Top フィールド輝度成分の画素
141 予測値として用いられる参照先Bottom フィールド輝度成分の画素位置
142 参照元Top フィールド色差成分の画素
143 予測値として用いられる参照先Bottom フィールド色差成分の画素位置
145 好ましい色差成分の予測画素位置
150 参照元Bottomフィールド輝度成分の画素
151 予測値として用いられる参照先Topフィールド輝度成分の画素位置
152 参照元Bottomフィールド色差成分の画素
153 予測値として用いられる参照先Topフィールド色差成の画素位置
155 好ましい色差成分の予測画素位置
160 参照元Top フィールド輝度成分の画素
161 予測値として用いられる参照先Bottom フィールド輝度成分の画素位置
162 参照元Top フィールド色差成分の画素
163 予測値として用いられる参照先Bottom フィールド色差成分の画素位置
170 参照元Bottomフィールド輝度成分の画素
171 予測値として用いられる参照先Topフィールド輝度成分の画素位置
172 参照元Bottomフィールド色差成分の画素
・ 予測値として用いられる参照先Topフィールド色差成の画素位置
180 座標を求めたい位置
181 画素の定義位置
200 動きベクトル算出手段
201 参照元フィールド座標
202 参照先フィールド座標
203 動きベクトル
210 画素対応付け手段
211 動きベクトル
212 参照元フィールド座標
213 参照先フィールド座標
220 色差成分動きベクトル生成手段
221 輝度成分動きベクトル
222 色差成分動きベクトル
230 選択手段
231 輝度成分の動きベクトル
232 色差成分の動きベクトル
233 第一の色差成分動きベクトル生成手段
234 第二の色差成分動きベクトル生成手段
235 第三の色差成分動きベクトル生成手段
237 動きベクトルの参照元フィールドのパリティ
238 動きベクトルの参照先フィールドのパリティ
240 選択手段
241 条件判定テーブル
242 色差成分の動きベクトル
243 セレクタ
244 第一の色差成分動きベクトルの候補
245 第二の色差成分動きベクトルの候補
246 第三の色差成分動きベクトルの候補
247 動きベクトルの参照元フィールドのパリティ
248 動きベクトルの参照先フィールドのパリティ
249 選択情報
250〜255 整数画素
256 補間画素
260,260a 第一の色差成分動きベクトル生成手段
261,261a 輝度成分動きベクトル
262,262a 第一の色差成分動きベクトル候補
270,270a 第二の色差成分動きベクトル生成手段
271,271a 輝度成分動きベクトル
272,272a 第二の色差成分動きベクトル候補
280,280a 第三の色差成分動きベクトル生成手段
281,281a 輝度成分動きベクトル
282,282a 第三の色差成分動きベクトル候補
Claims (5)
- 各フレームが2枚のフィールドで構成され、色差の垂直成分の画素数と輝度の垂直成分の画素数が異なる動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行い、符号化処理を行う動画像符号化方法において、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドのときには、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy = MVy+ 2
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成することを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1に記載の動画像符号化方法において、
参照先フィールドと参照元フィールドがTopフィールドどうし又はBottomフィールドどうしのときには、
MVCy = MVy
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化方法。 - 各フレームが2枚のフィールドで構成され、色差の垂直成分の画素数と輝度の垂直成分の画素数が異なる動画像信号に対し、フィールド間の動き補償予測を行い、符号化処理を行う動画像符号化装置において、
参照先フィールドがTopフィールドであり参照元フィールドがBottom フィールドのときには、ベクトル成分の値が4を単位としてフィールド画像の輝度成分の一画素分の垂直方向の動きを示す輝度成分の動きベクトルをMVy、ベクトル成分の値が8を単位としてフィールド画像の色差成分の一画素分の垂直方向の動きを示す色差成分の動きベクトルをMVCyとしたとき
MVCy = MVy+ 2
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する手段を有することを特徴とする動画像符号化装置。 - 請求項3に記載の動画像符号化装置において、
参照先フィールドと参照元フィールドがTopフィールドどうし又はBottomフィールドどうしのときには、
MVCy = MVy
で表される計算に基づいて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成する手段を有することを特徴とする動画像符号化装置。 - 請求項4に記載の動画像符号化装置において、
参照先フィールドと参照元フィールドのパリティに応じて、輝度成分の動きベクトルから色差成分の動きベクトルを生成するための前記計算方法を適応的に選択する手段を有することを特徴とする動画像符号化装置。
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