JP3943388B2 - 秘密情報分散共有方法、これらの装置及びプログラム - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
この発明はパスワード、共通鍵暗号の共通鍵、公開鍵暗号の秘密鍵などの秘密情報を複数の箇所に分散共有し、これらのうち、いくつか以上により原秘密情報を再構成可能とする(k,n)しきい値秘密情報分散共有方法、その装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク上で各種情報のセキュリティ(安全性)を保つために、暗号技術が用いられる。この際、ユーザ(利用者)の認証に用いるパスワード、共通鍵暗号に用いる共通鍵、公開鍵暗号に用いる秘密鍵といった秘密情報を保管する場合、秘密情報の紛失や破壊のおそれと、秘密情報の盗難のおそれがある。紛失や破壊に対しては、秘密情報のコピーを複数作ることにより対処できるが、コピーが増えると盗難のおそれが増加する。
これらの問題の解決手段として、秘密分散法がある。その中の一つに(k,n)しきい値秘密分散法がある。これは、秘密情報Sを定数項とする(k−1)次の多項式f(x)を、
f(x)=S+a1x+a2x2+…ak−1xk−1 mod p(p:素数)とし、秘密情報Sを分配する秘密分配者は、分散された秘密情報(分散情報)を保存する各秘密分割保持者i(i=1,2,…,n)に分散情報wi=f(i)を配るものである。
【0003】
この(k,n)しきい値秘密分散法は、任意のk(k≦n)個の分散された秘密情報(分散情報wi)がそろえば、f(x)に関する連立方程式を解くことによって秘密情報Sを復元できる。しかし、任意のk−1個までの秘密情報がそろってもf(x)に関する連立方程式を解くことができず秘密情報Sは復元できない。したがって、k−1個までの秘密情報が他人に知られても秘密情報Sが漏れず、n−k個まで分散情報を失っても秘密情報Sを復元できるという特徴を持つ。(k,n)しきい値秘密分散法について、詳しくは、A.Shamir,“How to Share a Secret”, Commun. of ACM, Vol.22, No.11, pp.612-613, 1979に述べられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の(k,n)しきい値秘密分散法を用いて、情報の暗号化、復号化を行うには、以下の問題があった。(1)素数pを準備する必要がある。一般に大きな素数を見つける計算は、計算量が大きく時間と費用がかかる。(2)秘密情報Sを分割する際にも、その分割情報から再構成する際にも、算術演算が必要である。
この発明は、秘密情報を分散させるために算術演算をほとんど用いず、主としてデータの分割・結合のみで(k,n)しきい値秘密分散共有方法、その装置及びプログラムを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、2以上の整数の配布数nと、再構成に必要な最低数である2以上n以下の整数のしきい値kとから、 nCn-k+1 =M(n個のものからn−k+1個の組み合わせを作る数)を求め、秘密情報Sを含むM個の第1乃至第M番の共有要素情報を作り、また文字、数字、記号、図形など(以下数字で代表する)0と1の一方の数字0をk−1個含み、他方の数字1をn−k+1個含むn個の数字を1行とし、その数字の並び方が異なる全てのM行よりなる配布行列を作り、そのM×n配布行列の各列ごとに、その数字1が属する全ての第m行(m=1,2,…,M)と対応した第m番の共有要素情報からなる配布情報をそれぞれ構成し、これらn個の配布情報をn個の保存装置に各1個づつ分配保存させる。
【0006】
秘密情報を再構成する際は、k個以上の保存装置から、(M−n-1Ck)の共有要素情報よりなる配布情報を集め、これら配布情報をそれぞれ構成する共有要素情報中の互いに異なるものの全てを各1個選出し、これら選出したM個の共有要素情報から秘密鍵を再構成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施形態を実施例により説明する。
実施例1
図1にこの発明の実施例1における秘密情報分散共有装置10の機能構成例を示す。
この装置10は、入力部11、記憶部12、配布行列作成部13、共有要素作成部14、配布情報作成部15、配布部16、及び制御部17から構成される。
この秘密情報分散共有装置10の処理手順の例を図2に示す。
【0008】
秘密情報S、2以上の整数の配布数n、再構成に必要な最低数である2以上の整数のしきい値kを入力部11より入力すると、これらS,n,kは記憶部12に一時記憶される(S1)。
nとkを配布行列作成部13に入力して、配布行列作成部13でn個のものからn−k+1個の組み合せの数M= nCn-k+1を計算して、共有要素情報の数Mを求める(S2)。また文字、数字、記号、図形などの二つ(以下数字で代表して記す)0と1の一方の数字0のk−1個と他方の数字1のn−k+1個を1行に並べた時の、互いに異なる並べ方を行にもつM×n行列を配布行列DMとして作成し、その配布行列DMを例えば記憶部12の配布行列領域12aに保管する(S3)。
【0009】
いまn=5、k=3の場合の配布行列DMの例を図3に示す。このような行列は例えば1行目に数字0をk−1=2個並べ、次に数字1をn−k+1個並べて1行目の配列00111とし、次にこの1行目の配列の2番目からの4つ0111について右循環シフトを1つ行ったものを2行目配列01011、2つ行ったものを3行目配列、3(=k)つ行ったものを4行目配列とし、その後、1行目配列を右循環シフトを1つ行ったもの10011を5行目配列とし、この5行目配列の3番目からの3つ011について右循環シフトを1つ行ったものを6行目配列10101、2(=k−1)つ行ったものを7行目配列とし、その後、1行目配列を右循環シフトを2つ行ったもの11001を8行目配列とし、この8行目配列の4(=n−1)番目から2つ01について右循環シフトを1(=k−2)つ行ったものを9行目配列とし、次に1行目配列を3(=k)つ右循環シフトしたものを10行目配列とする。このようにして得られた全ての行配列の数が共有要素情報数Mであり、この配布行列DMを作ることによりnCn-k+1を計算しなくてもMは自動的に求まる。
【0010】
次に秘密情報Sと共有要素情報数Mを共有要素作成部14に入力してSを含む第1乃至第M番の共有要素情報Je1,Je2,…,JeMを作成する(S4)。この場合秘密情報Sは共有要素情報Je1,…,JeM内に全体として含まれていればよく、共有要素情報Je1,…,JeMの一部の情報にのみSが含まれていてもよい。この実施例1においては1,0の配列で表示された秘密情報Sを、例えば図4に示すように上位ビットからM個に分割し、分割された秘密情報s1,s2,…,sMを上位ビット側から順次第1,第2,…,第M番共有要素情報Je1,Je2,…,JeMとする。分割秘密情報s1,s2,…,sMにはそれぞれ、その順番を区別する番号情報が図に示していないが付けられて、Je1,…,JeMとされる。なおこのビット分割は等ビット数分割でなくてもよい。
【0011】
次に配布情報作成部15に共有要素情報Je1,…,JeMを入力し、記憶部12に保存している配布行列DMを参照してn個の配布情報DS1,…,DSnを作成する(S5)。つまり配布行列DMの各列について、その列中の数字1が属する行の番号jの全てに対し、これと対応した第j番の共有要素情報Jejを取り出して(M−n-1Ck)個の共有要素情報からなる1つの配布情報を作成する。例えば図3に示す配布行列の場合、2列目についてみれば数字1は行番号(j)2,3,4,8,9,10に属している、よって第2,第3,第4,第8,第9,第10番の共有要素情報Je2(=s2),Je3(=s3),Je4(=s4),Je8(=s8),Je9(=s9),Je10(=s10)が配布情報として作成される。図3に示した配布行列DMの場合、1…5列に基づき、それぞれ図5に示す配布情報DS1,…,DS5が作成される。各配布情報DSはそれぞれ(M−n-1Ck)個の共有要素情報、図5に示した例では各6個の共有要素情報から構成される。
【0012】
配布部16はこれらn個の配布情報DS1,…,DSnを、n人の保管者の保存装置20−1,…,20−nにそれぞれ各1個づつ配布保存させる(S6)。各保存装置20−i(i=1,…,n)は配布された配布情報DSiを保存処理部21により保存部(記憶部)22に格納保存する。5人の保管者x,y,z,w,vに図5に示した配布情報DS1,…,DS5をそれぞれ配布し、その保管装置20−1,…,20−5にDS1,…,DS5が保存されることになる。なお、配布情報DSiの配布は暗号化して通信手段により送信する、あるいは可撓性磁気記録媒体やICカードなどに記録して保管者へ渡すなど各種の手段により行うことが、その手段に応じて配布部16、保存処理部21の機能構成が異なるものとなる。また秘密情報分散共有装置10は各部を順次動作させて装置10としての機能を行うためのものである。
【0013】
次に実施例1における秘密情報再構成について述べる。図6にこの場合の秘密情報再構成装置30の機能構成例を示す。秘密情報再構成装置30は入力部31、記憶部32、有意要素選出部33、再構成部34、出力部35、制御部36を備える。
この秘密情報再構成装置30における処理手順の例を図7に示す。
n人の保管者の保存装置20−1,…,20−n中の任意のk(2<k<n)個以上からその保存している配布情報DSを取得して入力部31に入力し、記憶部32に一時記憶する(S1)。そのk個以上の保存装置20−iのそれぞれはその保存部22から取出部23により配布情報DSiを取出し、その配布情報DSiを入力部31に入力する。この入力部31と取出部23は、配布情報DSiの配布の際の配布部16と保存処理部21と対応した機能をそれぞれ備える。いまk個の配布情報DS−1,…,DS−kが入力されたとする。
【0014】
有意要素選出部33は入力されたk個以上の配布情報DS−1,…,DS−kから、各配布情報を構成する(M−nCn-k+1)個の共有要素情報中の互いに異なるものを全て、有意要素情報として選出する(S2)。例えば図5に示した例において、保管者x,y,zの保存装置からの配布情報DS1,DS2,DS3が入力部31に入力されたとすると、これら配布情報DS1,DS2,DS3が構成する各10−4=6個の共有要素情報の全体、つまり3×6=18個の共有要素情報中で互いに異なるものs1(Je1),s2(Je2),s3(Je3),s4(Je4),s5(Je5),s6(Je6),s7(Je7),s8(Je8),s9(Je9),s10(Je10)を有意要素情報として選出する。例えば共有要素情報s3(Je3)は2個あるが、その1個のみを、また共有要素情報s10(Je10)は3個あるが1個のみを選出し、その他も同様に、重複した選出は行なわない。このような選出により、秘密情報分散共有装置10(図1)中の共有要素作成部14で作成されたM個の共有要素情報Je1,…,JeMが得られる。
【0015】
再構成部34はこれら選出されたM個の有意要素情報を用いて秘密情報Sを再構成する(S3)。この実施例1では第1乃至第M番の共有要素情報Je1,…,JeMは秘密情報をビット分割して作成したものであるから、共有要素情報をその番号順にビット連結s1‖s2‖…‖sMすれば秘密情報Sが再構成される。
このようにして再構成された秘密情報Sは出力部35から必要に応じて出力される(S4)。なお制御部36は各部を順次動作させ、装置30の全体としての機能を行わせるものである。
【0016】
この実施例1によれば大きな素数を見つける必要がなく、また一切の算術演算を用いず、データの分割、結合でのみ(k,n)しきい値秘密分散を実現することができる。
実施例2
以下にこの発明の実施例2を説明するが、実施例1と異なる部分を主として説明する。
実施例2では秘密情報分散共有装置10内の共有要素作成部14における第1乃至第M番の共有要素情報Je1,…,JeMの作成方法が実施例1と異なる。この共有要素作成部14は例えば図8に示すように、乱数生成部141に共有要素情報数Mと秘密情報Sのビット数pが入力され、ビット数pの(M−1)個の乱数R1,…,RM−1が生成され、これら乱数と秘密情報Sが排他的論理和演算部142に入力されて、これらのビットごとの排他的論理和演算が行われる。この演算結果RM
RM=R1(+)R2(+)……(+)RM−1(+)S
ここでA(+)BはAとBのビットごとの排他的論理和演算を表わす
を第M番の共有要素情報JeMとし、乱数R1,…,RM−1をそれぞれ第1番乃至第M−1番の共有要素情報Je1,…,JeM−1とする。なおRMを第1乃至第M番の共有要素情報Je1,…,JeMの任意の1に割当て、その残りの共有要素情報にR1,…,RM−1を割当ててもよい。何れの場合も、第1乃至第M番の共有要素情報Je1,…,JeMは互いに区別できる識別子、例えば番号が付けられる。この例では秘密情報Sは1つの共有要素情報にのみ含まれたものとなる。つまり秘密情報Sは第1乃至第M番の共有要素情報中に含まれていればよい。
【0017】
このようにして作ったM個の第1乃至第M番の共有要素情報Je1,…,JeMを用いて配布情報DS1,…,DSnを作成する手法は実施例1と同様である。
次にこのようにして作った共有要素情報に基づく配布情報から秘密情報Sを再構成する手法を説明する。k個以上の配布情報を入力して、これらから有意要素情報を選択するまでは実施例1と同様であり、有意要素情報から秘密情報Sを再構成する手法が実施例1と異なる。この実施例2では再構成部34で得られたM個の有意要素情報のビットごとの排他的論理和演算
R1(+)R2(+)…(+)R+1(+)RM=S
を求める。前記例ではRM=R1(+)R2(+)…(+)RM−1(+)Sであるから、Je1,…,JeMの前記排他的論理和演算結果が再構成された秘密情報Sとなる。この再構成法によればRMをJe1,…,JeMの何れに割当ててもよく、またJe1,…,JeMは番号付けをしなくても互いに区別できればよく、配布情報を作成する際にJe1,…,JeMを配布行列の各行に適当に割付ければよい。
【0018】
この実施例1では各保管者へ秘密情報Sの一部がそのまま渡されるため、秘密情報Sが一部であるが漏れることになる。しかし実施例2では例えば共有要素情報Je1,…,JeM−1は乱数であり、共有要素情報JeMも秘密情報Sと乱数との排他的論理和であり、各保管者は配布された配布情報から秘密情報Sに関する情報を得ることができなく、より安全性が高いものとなる。
実施例1及び2の何れにおいても、nとkが決っている場合はM=nCn-k+1の計算及び配布行列DMを予め作成保管しておき、これを利用して、配布情報を作成すればよい。この場合は秘密情報分散共有装置10に秘密情報Sのみを入力すればよい。またこの場合はCPUの無い環境でも実現できる。図1に示した秘密情報分散共有装置10、図6に示した秘密情報再構成装置30の何れも、コンピュータによりプログラムを実行させて機能させることができる。この場合、その秘密情報分散共有プログラム、あるいは分散共有秘密情報再構成プログラムをCD−ROM、可撓性磁気ディスクなどからコンピュータにインストールし、又は通信回線を介してダウンロードして実行するようにすればよい。これらプログラムは図2又は図7に示した処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、素数を作成したり、累乗の計算をしたりという多くの計算をすることなく、主としてデータの分割や結合で(k,n)秘密分散共有を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の秘密情報分散共有装置の実施例の機能構成を示す図。
【図2】この発明の秘密情報分散共有方法の実施例中の分散情報(配布情報)を作成する処理手順の例を示す流れ図。
【図3】配布行列の例を示す図。
【図4】実施例1における秘密情報Sのビット分割を説明するための図。
【図5】配布情報の例を示す図。
【図6】この発明方法の実施例中の再構成処理の手順を示す流れ図。
【図7】この発明の分散共有秘密情報再構成装置の実施例の機能構成を示す図。
【図8】この発明の実施例2における共有要素作成部14の具体例の機能構成を示す図。
Claims (6)
- 秘密情報分散共有化装置に秘密情報Sと、2以上の整数の配布数nと、再構成に必要な最低数である2以上n以下の整数のしきい値kとを入力し、
秘密情報分散共有化装置は、
配布数nとしきい値kとにより、 nCn-k+1 を演算し、その結果を共有要素情報数Mとして求め、
数字、文字、記号など(以下数字で代表して示す)の0と1を用い、
左から0をk−1個、1をn−k+1個並べ、これを初期配列とするとともに配布行列の1行目とし、
前記初期配列の右からn−1個について、1個右循環シフトするごとにその時点での配列を前記配布行列に1行ずつ付加して、合計n−2回右循環シフトし、
更に、初期配列を1個右循環シフトするごとにその時点での配列をその時点での配布行列に1行ずつ付加し、これをk−1回繰り返すとともに、
前記初期配列を1個右循環シフトする各回ごとに、
a回目には、その時点での配列を右からn−(a+1)個について右循環シフトし、1個右循環シフトするごとにその時点での配列をその時点での配布行列に1行ずつ付加して、合計n−(a+2)回右循環シフトし、
最後に初期配列をk個右循環シフトしてその時点での配列をその時点での配布行列に付加して、その並び方が異なる全てのM行よりなる配布行列を作成し、
秘密情報を含む第1乃至第M番の共有要素情報を作成し、
上記配布行列の各列をn個の保存装置にそれぞれ割当て、各保存装置に、その割当てられた列中の数字1の全てがそれぞれ属する第m行(m=1,2,…,M)に対し、第m番の共有要素情報を配布情報として格納保存し、
k個以上の保存装置からその配布情報をそれぞれ取り出し、
これらk個以上の配布情報を秘密情報再構成装置に入力し、
秘密情報再構成装置はこれらk個以上の配布情報から互いに異なる第m番共有要素情報の全てを有意要素情報として取り出し、
これら有意要素情報から秘密情報Sを再構成することを特徴とする秘密情報分散共有方法。 - 上記第1乃至第M番共有要素情報は上記秘密情報SをM個にビット分割して作成し、上記秘密情報Sの再構成は、上記有意要素情報をそれに与えられている番号の順にビット連結して構成することを特徴とする請求項1記載の秘密情報分散共有方法。
- 上記第1乃至第M番共有要素情報は、第1乃至第M番中の第j番を除いて各番の共有要素情報として、乱数を生成し、これらM−1個の乱数と秘密情報との排他的論理和演算を行い、その演算結果を第j番の共有要素情報とし、
上記秘密情報の再構成は、上記有意要素情報の排他的論理和演算を行い、その結果を秘密情報とすることを特徴とする請求項1記載の秘密情報分散共有方法。 - 秘密情報S、2以上の整数の配布数n、再構成に必要な最低数である2以上n以下の整数のしきい値kを入力する入力部と、
上記配布数nとしきい値kが入力され、数字、文字、記号など(以下数字で代表して示す)の0と1を用い、
左から0をk−1個、1をn−k+1個並べ、これを初期配列とするとともに配布行列の1行目とし、
前記初期配列の右からn−1個について、1個右循環シフトするごとにその時点での配列を前記配布行列に1行ずつ付加して、合計n−2回右循環シフトし、
更に、初期配列を1個右循環シフトするごとにその時点での配列をその時点での配布行列に1行ずつ付加し、これをk−1回繰り返すとともに、
前記初期配列を1個右循環シフトする各回ごとに、
a回目には、その時点での配列を右からn−(a+1)個について右循環シフトし、1個右循環シフトするごとにその時点での配列をその時点での配布行列に1行ずつ付加して、合計n−(a+2)回右循環シフトし、
最後に初期配列をk個右循環シフトしてその時点での配列をその時点での配布行列に付加して、
その並び方が異なる全てのM行よりなる配布行列を作成する配布行列作成部と、
上記配布行列の行数Mと上記秘密情報Sが入力され、第1乃至第M番の共有要素情報を作成する共有要素作成部と、
上記第1乃至第M番の共有要素情報が入力され、上記配布行列を参照して、配布行列の各列ごとに、その列中の数字1の全てがそれぞれ属する第m行(m=1,2,…,M)に対し、第m番の共有要素情報よりなる配布情報を作成する配布情報作成部と、
これらn個の配布情報が入力され、n個の保存装置に各1個づつ格納保存させる配布部とを具備する秘密情報分散共有装置。 - 上記共有要素作成部は上記秘密情報Sを、ビット分割して第1乃至第M番の共有要素情報を作成するものであることを特徴とする請求項4記載の秘密情報分散共有装置。
- 上記共有要素作成部は、第1乃至第M番の共有要素情報のひとつ第j番を除いて各番が共有要素情報としてそれぞれ乱数を生成する乱数生成部と、上記M−1個の乱数と上記秘密情報Sとの排他的論理和を演算して第j番の共有要素情報とする演算部とを備えることを特徴とする請求項4記載の秘密情報分散共有装置。
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