JP3941678B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents
テレビジョン受信機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3941678B2 JP3941678B2 JP2002344318A JP2002344318A JP3941678B2 JP 3941678 B2 JP3941678 B2 JP 3941678B2 JP 2002344318 A JP2002344318 A JP 2002344318A JP 2002344318 A JP2002344318 A JP 2002344318A JP 3941678 B2 JP3941678 B2 JP 3941678B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isolator
- switch
- television receiver
- channel
- leakage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受信機に関し、特に、局部発振器の発振信号の漏洩の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のテレビジョン受信機においては、局部発振器の発振信号はアンテナ側に漏洩するので、その漏洩を抑制するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1、2)。特に、テレビジョン受信機のようにアンテナを備えたものにおいては、その漏洩信号がアンテナを介して放射されるという不都合がある。この局部発振器の発振信号の漏洩を抑制するために、特許文献1、2においては例えば入力側に増幅器を挿入したり、或いは受動部品であるアイソレータを挿入している。
【0003】
【特許文献1】
特開平2000−151272号公報
【特許文献2】
特開昭61−65578号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、局部発振器の発振信号の漏洩を抑制するために入力側に増幅器を挿入すると、強入力時の飽和や混変調が問題になり、PINアッテネータが必要になる。こうした構成は、コスト、サイズ、消費電力の増大につながる。その点に関しては、受動部品であるアイソレータを挿入すればよいが、テレビの受信周波数は帯域が広すぎて、1個のアイソレータで全帯域をカバーすることは事実上不可能である、という問題点があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、特性を悪化させることなく、また、コスト、サイズを大きく増加させることなく、消費電力をほとんど増加させることなく、EMI規格をクリアしたテレビ受像機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るテレビジョン受信機は、アンテナ端子とチューナーとの間に配置されたアイソレータと、前記アイソレータに対して並列に接続され、定常的には閉状態になっており、特定の受信チャンネルにおいて開放されるスイッチとを備えたものである。このように構成したことにより、アイソレータの動作帯域幅には制限があるが、特定の受信チャンネル例えば周波数の高い帯域においてアイソレータを機能させて局部発振器の発振信号の漏洩を抑制する。周波数が相対的に低い帯域においては漏洩も相対的に少ないので、結果として、全周波数帯域に亘って局部発振器の発振信号の漏洩量を規格値以下に抑制することができる。従って、本発明によれば特性を悪化させることなく、また、コスト、サイズを大きく増加させることなく、消費電力をほとんど増加させることなく、EMI規格をクリアしたテレビ受像機を実現することが可能になっている。
【0007】
また、本発明に係るテレビジョン受信機において、特定の受信チャンネルはUHFのハイチャンネルである。局部発振器の発振信号の漏洩は周波数が高くなると増大する傾向にあるが、このように構成したことにより、周波数が高いUHFのハイチャンネルにおいてアイソレータを機能させて、発振信号の漏洩を抑制している。
【0009】
また、本発明に係るテレビジョン受信機において、スイッチはダイオードスイッチから構成されている。このように構成したことにより、ダイオードスイッチをオン・オフするという簡単な制御だけで、アイソレータを機能させるかどうかを制御することができる。
【0010】
また、本発明に係るテレビジョン受信機は、チャンネル情報に基づいてスイッチの開閉を制御する演算部を備えている。このように構成したことにより、演算部は特定の受信チャンネルのチャンネル情報が入力されたときに、スイッチを開放してアイソレータを機能させる。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係るテレビ受信機のチューナー部分を抽出した構成図である。アンテナ10で受信した信号は、アンテナ端子10aを介してアイソレータ12に供給される。アイソレータ12の出力はチューナー14に接続されている。チューナー14は、RFアンプ16、ミキサー(混合噐)18及び局部発振器20から構成されている。アイソレータ12にはスイッチ24が並列に接続されている。スイッチ24は、定常的には閉の状態になっており、アイソレータ12が短絡されて機能しないようになっているが、後述のようにUHFのハイチャンネル時に開の状態になり、アイソレータ12が機能するようになっている。CPU22は、チャンネル情報を受信し、そのチャンネル情報に基づいて、チューナー14の局部発振器20の発振周波数を制御するとともに、スイッチ24の開閉を制御する。なお、アイソレータ12は、例えば導波管の中に板状や棒状のフェライトを挿入したものであり、一方向にのみ信号が伝送され、逆方向には伝送されない2端子回路であり、その帯域幅は60MHz程度であるから、UHFのハイチャンネルの帯域において有効に機能することができる。
【0012】
図2は図1のスイッチ24の構成を示した回路図である。このスイッチ24は、コンデンサC1、ダイオードD及びコンデンサC2が直列に接続されており、コンデンサC1とダイオードDとの接続点には抵抗R1の一方の端子が接続されている。この抵抗R1の他方の端子にはCPU22からの制御電圧(+V)が印加される。また、ダイオードDとコンデンサC2との接続点には抵抗R2の一方の端子が接続されており、この抵抗R2の他方の端子は接地されている。このスイッチ24は、CPU22からの制御電圧(+V)が抵抗R1の他方の端子に印加されていない状態においては、ダイオードDは非導通状態であるため、このダイオードDを含んだ経路は非導通状態になっており、スイッチ24は開放されており、アイソレータ12が機能する状態になる。CPU22からの制御電圧(+V)が抵抗R2の他方の端子に印加された状態においては、ダイオードDに順方向の電圧が印加されて導通状態になり、コンデンサC1、ダイオードD及びコンデンサC2は短絡回路を構成してスイッチ24が閉じられた状態になり、アイソレータ12は短絡されて機能しない状態になる。本実施形態においては、定常的には制御電圧(+V)が抵抗R2に印加されて、スイッチ24は閉じられた状態になっている。
【0013】
次に、図1のテレビ受信機の動作について説明する。
CPU24は、例えばリモートコントローラ(図示せず)からチャンネル情報を受信すると、そのチャンネル情報に基づいてチューナー14の局部発振器20の局部発振周波数を制御する。アンテナ10を介して受信した受信信号は、アイソレータ12を介してチューナー14に入力し、チューナー14のRFアンプ16で増幅されてミキサー18に入力する。ミキサ−18では、RFアンプ16からの受信信号の周波数をf1とし、局部発振器20の局部発振周波数をf2としたとき、ミキサ−18からはf=f2−f1の中間周波の信号が得られる。この中間周波の信号は中間増幅器(図示せず)で増幅された後に検波器(図示せず)で復調されることになる。
【0014】
ここで、CPU24は、例えばリモートコントローラからのチャンネル情報がUHFのハイチャンネルでない場合(例えば60CHよりも小さい場合)には、制御電圧を出力してスイッチ24を閉じて、アンテナ10からの受信信号が、アイソレータ12を経由せずに、コンデンサC1、ダイオードD及びコンデンサC2からなる短絡回路を経由してRFアンプ16に入力する。このようにして、アイソレータ12を利用していないので、局部発振器20の発振信号はミキサー18及びRFアンプ16を経由してアンテナ10から放射されることになる。このような発振信号の漏洩は周波数の増大に伴って増大する傾向を示す。つまり、局部発振器20とアンテナ10との間の浮遊容量による結合インピーダンスZはZ=1/2πfCで表され、周波数fが高くなると小さくなり、結合の度合いが大きくなる。また、RFアンプ16を構成するトランジスタの帰還パラメータ(S12)は周波数fが高くなると大きくなり、これも結合の増大に寄与することとなる。したがって、チャンネルが大きくなるに従って(周波数が大きくなるに従って)、漏洩量も増大することになる。しかし、例えばUHFのローチャンネルではその漏洩量はEMIの規格を越えないことが確認されている。なお、EMI(Electro Magnetic Interference)は電磁妨害放射規制であり、主として30MHz〜1000MHzの周波数帯域において、他の電子機器への妨害を排除するために、電子機器から漏れ出る電磁気的雑音(電波)の放射、伝搬が規制されている。
【0015】
次に、CPU22は、例えばリモートコントローラからのチャンネル情報がUHFのハイチャンネル(例えば60CH以上)の場合には制御電圧(+V)の出力を停止してスイッチ24を開いて、アンテナ10からの受信信号をアイソレータ12を経由してRFアンプ16に入力させる。局部発振噐20の発振信号は、ミキサー18、RFアンプ16及びアイソレータ12を経由してアンテナ10から放射することになるが、アイソレータ12によって阻止されて減衰することになる。したがって、チャンネルがUHFのハイチャンネル(60CH以上)の場合においても、その漏洩量はEMIの規格を越えない。
【0016】
図3は周波数(チャンネル)と局部漏洩量との関係を示した特性図である。同図に示されるように、UHFのハイチャンネルの領域においては、通常の場合には局部漏洩量が規格を越えることになるが、その領域においてアイソレータ12を挿入することにより局部漏洩量を減少させて規格を越えないようにしている。
【0017】
以上のように本実施形態1においては、アンテナ端子10aとチューナー14との間にアイソレータ12を配置し、アイソレータ12に並列に定常的に閉の状態にあるスイッチ24を接続し、UHFのハイチャンネルにおいてそのスイッチ24を開いてアイソレータを機能させるようにし、周波数の高い領域においてアイソレータ12を有効に機能させるようにしたので、局部漏洩を効率良く阻止することが可能になっている。
【0018】
実施形態2.
なお、上記の実施形態1においては、UHFのハイチャンネルとして60CH以上の場合にアイソレータ12を挿入する例について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、テレビ受信機の全帯域幅において局部漏洩量が規格を越えないようにするものであればよい。また、スイッチ24の例としてダイオードスイッチを用いた例について説明したが、本発明においてはその例に限定されるものではなく、同様な機能を発揮するものであれば他の形式のスイッチを用いてもよい。また、本発明の対象となっているテレビ受信機は、家庭用のものだけでなく、例えばプロジェクタテレビ、携帯機器に内蔵されたテレビ等を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るテレビ受信機のチューナー部分を抽出した構成図。
【図2】 図1のスイッチの構成を示した回路図。
【図3】 チャンネル(周波数)と局部漏洩量との関係を示した特性図。
【符号の説明】
10 アンテナ、10a アンテナ端子、12 アイソレータ、14 チューナー、22 CPU、24 スイッチ。
Claims (4)
- アンテナ端子とチューナーとの間に配置されたアイソレータと、
前記アイソレータに対して並列に接続され、定常的には閉状態になっており、特定の受信チャンネルにおいて開放されるスイッチと
を備えたことを特徴とするテレビジョン受信機。 - 前記特定の受信チャンネルはUHFのハイチャンネルであることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。
- 前記スイッチはダイオードスイッチから構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のテレビジョン受信機。
- チャンネル情報に基づいて前記スイッチの開閉を制御する演算部を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のテレビジョン受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344318A JP3941678B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | テレビジョン受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344318A JP3941678B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | テレビジョン受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004180014A JP2004180014A (ja) | 2004-06-24 |
JP3941678B2 true JP3941678B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
ID=32705845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002344318A Expired - Fee Related JP3941678B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | テレビジョン受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3941678B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4604566B2 (ja) | 2004-06-17 | 2011-01-05 | 日産自動車株式会社 | 車両用操舵装置 |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002344318A patent/JP3941678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004180014A (ja) | 2004-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6704550B1 (en) | Antenna switching circuit and communication system using the same | |
US7120394B2 (en) | Front-end module and communication terminal | |
US5717368A (en) | Varactor tuned helical resonator for use with duplex filter | |
US6359513B1 (en) | CMOS power amplifier with reduced harmonics and improved efficiency | |
US5822684A (en) | Antenna switching circuit and wireless communication system | |
EP0818879B1 (en) | Amplifier circuit and multistage amplifier circuit | |
US5748042A (en) | Method for altering a difference frequency signal and amplifier circuit thereof | |
KR100549812B1 (ko) | 안테나 스위치회로 | |
JP3941678B2 (ja) | テレビジョン受信機 | |
US7394505B2 (en) | High linearity, low noise figure tuner front end circuit | |
JPH05300043A (ja) | アッテネータ回路 | |
US6157269A (en) | Local oscillator noise rejection circuit | |
JP2001127652A (ja) | 高周波無線装置 | |
JP3836044B2 (ja) | スイッチ回路 | |
US6163686A (en) | Signal selecting circuit | |
JP2003163606A (ja) | スイッチ半導体集積回路 | |
US6369664B1 (en) | Voltage controlled oscillator and electronic apparatus using same | |
JP5521089B2 (ja) | 高周波スイッチ及び受信回路 | |
JP2010226559A (ja) | 高周波スイッチ及び受信回路 | |
JP3461668B2 (ja) | チュ−ナ | |
KR0178196B1 (ko) | 듀얼게이트-모스페트를 이용한 튜너 | |
Robinson | A saw stabilized monolithic pulse amplitude modulated microtransmitter | |
JP2002300078A (ja) | アンテナスイッチ回路およびそれを用いたマイクロ波用無線機 | |
JP2003298435A (ja) | 携帯無線器 | |
KR200220461Y1 (ko) | 900MHz 대역 무선 전화기의 전압 제어 발진 회로 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070313 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070326 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |