JP3939803B2 - camera - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ストロボ回路を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ストロボ回路を有し、内蔵ストロボの発光制御を行うカメラが知られている。ストロボ回路は、キセノン管などの発光管と充電用のコンデンサを有し、コンデンサを所定の電圧レベルまで充電し、その放電を利用して発光管を発光させるものである。コンデンサの充電は、カメラに装填された電池を電源として行う。
【0003】
ストロボ発光するためには、コンデンサの充電電圧がストロボが発光可能な電圧の下限値からコンデンサがフル充電された時の電圧(上限値)までの間であればよく、したがって、コンデンサの充電電圧をチェックして、フル充電になればコンデンサの充電を禁止し、また充電禁止中に上記下限値よりも充電電圧が低くなると充電を開始するようにストロボ回路を制御する必要がある。このため、ストロボ回路には、その動作を制御する信号の入出力端子として、充電を許可・禁止する信号の入力端子と充電電圧の出力端子が必要となる。しかしながら、コンデンサがフル充電状態となり充電が行われていない状態では充電電圧の出力端子を介して電流が流れコンデンサが放電してしまうという問題がある。このため、充電電圧出力端子をストロボ回路と電気的に切断・接続するためにスイッチ回路が設けられ、このスイッチ回路のオン・オフの制御信号が入力される端子も設けられている。
【0004】
上記のようなストロボ回路において、コンデンサが発光可能な電圧値まで充電された状態で、発光を開始するためのトリガ信号が入力される発光トリガ入力端子に、カメラの制御部から発光トリガが入力されると、トリガ回路がコンデンサを急激に放電させて高電圧を誘導し、この高電圧を発光管の発光トリガとして利用する事により、ストロボ発光を行っている。
【0005】
以上のように、従来のストロボ回路においては、その動作を制御する必要から、充電許可・禁止信号の入力端子、充電電圧出力端子、充電電圧端子を回路と切断・接続する制御信号の端子、そして発光トリガ入力端子が必要不可欠とされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電子制御カメラには様々な電子回路が組み込まれ、多数の電子回路の動作をポートの数の限られたCPUにて制御するために、各回路においてその制御端子の数を削減することが重要な課題となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載のカメラは、ストロボ回路と、ストロボ回路の充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、充電電圧が所定値に達した場合に、所定時間の間該充電電圧検知手段による該充電電圧の検知を禁止する制御手段と、を有する構成とした。
【0008】
また、請求項2に記載のカメラは、ストロボ回路と、ストロボ回路の充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、充電電圧が所定値に達した場合に、所定時間の間該ストロボ回路の充電を禁止する制御手段と、を有することを特徴としている。
ここで前記所定値とは前記ストロボ回路における充電電圧の最大値とする事ができる。
前記制御手段は、前記カメラの非操作時に充電が行われている場合に、前記充電電圧が所定値に達したか否かを判定する構成とすることができる。
また、充電処理と充電電圧検知処理を同時に許可または禁止することができる。
さらに、前記制御手段は、前記カメラの所定の部材が操作されている時に充電が行われている場合には、前記充電電圧が所定値に達したか否かを判定しない構成とすることができる。
【0009】
前記カメラはさらに、シャッタボタンと、シャッタボタンが操作されると測光を行う測光手段と、測光手段による測光結果に基づき露光時にストロボの発光が必要かどうかを判定するストロボ判定手段と、を有し、前記ストロボ判定手段がストロボ発光が必要と判定した場合には、充電電圧検知手段は前記所定値より小さいストロボ発光可能な電圧まで前記ストロボ回路が充電されたかどうかを判定し、ストロボ発光可能な電圧値なら前記制御手段は充電を終了するようにする事も可能である。
【0010】
請求項7に記載のカメラは、ストロボ回路と、ストロボ回路の充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、ストロボ回路の充電中のみ前記充電電圧検知手段による充電電圧の検知を許可する制御手段と、を有することを特徴としている。
ここで、前記ストロボ回路は、充電を行うかどうか示す充電信号が入力される端子と、充電電圧を出力する端子と、該充電電圧を出力する端子を前記ストロボ回路と電気的に接続または切断するスイッチ回路と、該スイッチ回路を制御する電圧検知許可信号が入力される端子と、ストロボ発光を開始させるトリガ信号が入力される端子を有し、該電圧検知許可信号が入力される端子と該充電信号が入力される端子とを同一の端子とすることができる。
【0011】
また、請求項9に記載のストロボ回路は、充電を行うかどうか示す充電信号が入力される端子と、充電電圧を出力する端子と、該充電電圧を出力する端子を前記ストロボ回路と電気的に接続または切断するスイッチ回路と、該スイッチ回路を制御する電圧検知許可信号が入力される端子と、ストロボ発光を開始させるトリガ信号が入力される端子とを有し、該電圧検知許可信号が入力される端子と該充電信号が入力される端子とを同一の端子としたこと、を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図示実施形態に基づいて本発明を説明する。この実施形態は、図13に示すレンズシャッタ式ズームレンズカメラに本発明を適用したものであり、最初に、この図13について、このズームレンズカメラの概念を説明する。レンズ構成は、前群レンズL1と後群レンズL2の2群である。
【0013】
カメラ本体には、全体移動モータ制御手段60、後群移動モータ制御手段61、ズーム操作手段62、シャッタレリーズ手段63、測距装置64、測光装置65、AEモータ制御手段66及びこれらを統括的に制御する制御手段(CPU)210が設けられている。
【0014】
CPU210は、カメラボディに設けたズームレバー等のズーム操作手段62(ズームワイドボタン62WB、ズームテレボタン62TB)が操作されたとき、全体移動モータ制御手段60に対し、前群レンズL1と後群レンズL2からなるズームレンズをワイド側からテレ側に移動させるための移動指令、またはテレ側からワイド側に移動させるための移動指令を与える。この移動指令を受けた全体移動モータ制御手段60は、全体移動モータ25を駆動してズームレンズをワイド側からテレ側に、またはワイド側からテレ側に移動させる。撮影者によるズーム操作手段62の操作によって焦点距離が変更され、任意の焦点距離に設定される。なお、図示しないが、ファインダ視野の像倍率は、ズーム操作手段62による焦点距離変化に連動して変化する。よって撮影者は、ズーム操作手段62の操作による焦点距離変化を、ファインダ視野の像倍率変化を観察することで知ることができる。また、ズーム操作手段62の操作によって設定される焦点距離は、例えば、LCD表示パネル224(図16参照)に表示される数値により認識することができる。
【0015】
CPU210はまた、シャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体移動モータ制御手段60を介して駆動される全体移動モータ25を駆動するととともに、後群移動モータ制御手段61を介して駆動される後群移動モータ30を駆動して、被写体にズームレンズを合焦させる。シャッタレリーズ手段63は、レリーズボタン217Bに連動する測光スイッチSWS及びレリーズスイッチSWRから構成されるもので、その一段押しで測光スイッチSWSがオンして測距装置64への測距指令と測光装置65への測光指令を与え、二段押しでレリーズスイッチSWRがオンしてAEモータ制御手段66を介して、AF/AEシャッタユニット21のAEモータ29を駆動してシャッタ27を動作させる。CPU210は、測光装置65からの測光出力を受けて、AEモータ29を駆動してシャッタ27のシャッタ羽根27aを所定時間開放する。
【0016】
CPU210は、ズーム操作手段62が操作されると、全体移動モータ25を駆動して前群レンズL1と後群レンズL2を一体に移動させる。この移動と同時に後群移動モータ制御手段61を介して後群移動モータ30を動作させてもよいが、本ズームレンズカメラにおいて重要な点は、ズーム操作手段62の操作を受けての前群レンズL1と後群レンズL2の移動は、焦点の位置を移動させることなく焦点距離を連続的に変化させる従来のズーミングの概念では行なわないということである。つまり、ズーム操作手段62が操作されたとき、
(1)全体移動モータ25のみを動作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させることなく前後に移動させる態様、及び、
(2)全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させながら(焦点位置は考慮しないで)移動させる態様、
とが可能である。
【0017】
(1)の態様では、特定距離の被写体に常時ピントが合うことはあり得ないが、撮影光学系による像を観察する訳ではない本カメラのようなレンズシャッタ式カメラでは、シャッタレリーズ時にピントが合えばよいから全く問題がない。また、(2)の態様では、焦点位置の移動を許容しつつ、前群レンズL1と後群レンズL2を移動させる。ピント合わせは、シャッタレリーズ時に全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させて行う。
【0018】
ズーム操作手段62の操作に応じて上記(1)または(2)の何れかの制御態様を実行した後、ズーム操作手段62によって設定される焦点距離の少なくとも一部の焦点距離域においてシャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させて被写体に合焦させる。このときの全体移動モータ25と後群移動モータ30による前群レンズL1と後群レンズL2の移動量は、測距装置64による被写体距離情報によって得られる移動量だけでなく、ズーム操作手段62によって設定される焦点距離情報によって得られる移動量を加味して決定される。このように、シャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させて合焦動作を行わせると、レンズ位置の制御に自由度が生れ、その制御が容易になる。
【0019】
なお、理論的には、ズーム操作手段62の操作時には、全体移動モータ25と後群移動モータ30のいずれも動作させずに単にファインダの視野倍率と焦点距離情報だけを変化させ、シャッタレリーズ手段63が操作されたときに、その焦点距離情報と測距装置64による被写体距離情報とにより全体移動モータ25と後群移動モータ30を同時に動作させて、その焦点距離情報と被写体距離情報によって一義的に決定される位置に前群レンズL1と後群レンズL2を移動させることもできる。
【0020】
次に、主に図11と図12を用いて、上記概念のズームレンズ鏡筒を具体的にした実施形態を説明する。
本ズームレンズ鏡筒10の概略構成と動作を最初に説明すると、前方から順に、第1移動鏡筒20、第2移動鏡筒19、第3移動鏡筒16、及び固定鏡筒ブロック12が備えられている。第3移動鏡筒16は、固定鏡筒ブロック12の筒状部に螺合され、回動とともに光軸方向に進退する。第3移動鏡筒16は、光軸方向に一体に移動する、回転を規制された直進案内筒17を内方に有し、第2移動鏡筒19はこの直進案内筒17に対して相対回転しながら光軸方向に進退する。第1移動鏡筒20は、回転を規制されていて、第2移動鏡筒19に対する相対回転により光軸方向に進退する。全体移動モータ25は、固定鏡筒ブロック12に固定され、AEモータ29と後群移動モータ30を搭載したシャッタ取付台40は、第1移動鏡筒20に固定されている。前群レンズL1は、レンズ支持筒34に支持された正のパワーを有するレンズであり、後群レンズL2は、レンズ支持筒50に支持された負のパワーを有するレンズである。
【0021】
カメラボディのアパーチャ板14の前方に固定される固定鏡筒ブロック12は、その筒状部の内周面に、雌ヘリコイド12aと、光軸Oと平行な複数の直進案内溝12bとを有している。この複数の直進案内溝12bの1つには、その底部に、所定のパターンを有するコード板13aが固定されている。このコード板13aは、固定鏡筒ブロック12の外方に位置するフレキシブルプリント基板13の一部として構成されている。アパーチャ板14は、フィルムへの露光領域を決定するアパーチャ14aを有する。
【0022】
固定鏡筒ブロック12の筒状部には、径方向外方に膨出しかつ光軸方向に延びるギア収納部12cが形成されている(図7参照)。このギア収納部12cには、光軸方向に長い駆動ピニオン15が回転自在に収納されている。この駆動ピニオン15はその軸7の両端部を、固定鏡筒ブロック12に設けた支持孔4とギア支持板31に設けた支持孔31aにそれぞれ回転自在に支持されている。この駆動ピニオン15の歯面は、固定鏡筒ブロック12の内周面に突出している。
【0023】
複数の直進案内溝12bの1つである直進案内溝12b′には、その底部に、所定のパターンを有するコード板13aが固定されている(図7参照)。この直進案内溝12b′は、固定鏡筒ブロック12においての撮影画面の略対角位置に位置するように設けられている。このコード板13aは、固定鏡筒ブロック12の軸(光軸)方向の略全域に亘って光軸Oと平行に備えられ、固定鏡筒ブロック12の外方に位置するフレキシブルプリント基板13の一部として構成されている。このフレキシブルプリント基板13には、全体移動モータ25の回転軸に固定した回転スリット板2と共に全体移動モータ25の回転検出用のエンコーダーを構成するフォトインタラプタ1が装着されている(図12参照)。
【0024】
固定鏡筒ブロック12の筒状部には、径方向外方に膨出しかつ光軸方向に延びるギア収納部12cが形成されている(図7参照)。このギア収納部12cには、光軸方向に長い駆動ピニオン15が回転自在に収納されている。この駆動ピニオン15はその軸7の両端部を、固定鏡筒ブロック12に設けた支持孔4とギア支持板31に設けた支持孔31aにそれぞれ回転自在に支持されている。この駆動ピニオン15の歯面は、固定鏡筒ブロック12の内周面に突出している。
【0025】
固定鏡筒ブロック12の内周には、第3移動鏡筒16が螺合されている。この第3移動鏡筒16は、内周面に、光軸方向に延びる複数の直進案内溝16cを有し、後端部外周に、固定鏡筒ブロック12の雌ヘリコイド12aと噛み合う雄ヘリコイド16aと、駆動ピニオン15と噛み合う外周ギア16b(図6参照)とを有している。駆動ピニオン15は、第3移動鏡筒16の光軸方向の全移動域において、この外周ギア16bと噛み合う軸方向長さを有する。
【0026】
第3移動鏡筒16の内周には、直進案内筒17が、この第3移動鏡筒16と光軸方向に一体に移動可能かつ光軸回りに相対回転可能に支持されている。直進案内筒17は、後部外周に、径方向外方に突出する複数の係合突起17cを備えた後端フランジ部17dと、この後端フランジ部17dの前方にやや隙間を開けて設けた、後端フランジ部17dより小径の抜止フランジ部17eとを有している。この抜止フランジ部17eの周方向に、複数の切欠部17fが形成されている。第3移動鏡筒16は、後端部内周に、径方向内方に突出する複数の係合突起16d(図11)を有し、この係合突起16dを上記切欠部17fから挿入して両フランジ部17d、17e間の隙間に位置させ、直進案内筒17に対し相対回転することにより該直進案内筒17と結合している。直進案内筒17の後端面には、アパーチャ14aと略同形の開口23aを有するアパーチャ板23が固定されている。
【0027】
直進案内筒17は、複数の係合突起17cを、対応する光軸Oと平行な直進案内溝12bに摺動自在に係合させて、固定鏡筒ブロック12に対する相対回転を規制されている。係合突起17cの1つである係合突起(直進案内キー)17c′には、直進案内溝12b′の底部に固定したコード板13aと摺接して、ズーミング時の焦点距離情報に対応する信号を発生させるための接触端子(ブラシ体)9が固定されている。この係合突起17c′は、撮影画面の略対角位置に位置するように設けられ、径方向への突出部70と、この突出部70に軸(光軸)方向と平行に形成した取り付けねじ孔71と、後方に突出させた一対の位置決め突起72を有している。係合突起17cは、固定鏡筒ブロック12の光軸Oと平行な直進案内溝12bに摺動自在に係合されており、回転を規制されている。
【0028】
接触端子9は、固定部9bと略直交しコード板13aに摺接する一対のブラシ部(電気接片)9aと、一対の位置決め突起72に嵌合する一対の位置決め孔9dとを有している。この一対のブラシ部9aは、固定部9bを介して互いに導通している。
【0029】
コード板13aは、図18に示すように、その長手方向と直交する方向に並ぶ4種類の電極パターンZC0、ZC1、ZC2、ZC3を備えている。これらの電極パターンZC0、ZC1、ZC2、ZC3は、上記一対のブラシ部9aがコード板13aの長手方向に摺動するとき、その摺動位置に応じて予め決められた電極パターンZC0、ZC1、ZC2、ZC3を導通して所定の信号(電圧)を出力するように、互いに組み合わされて所定パターンを形成している。
【0030】
直進案内筒17にはまた、その内周面に、光軸Oと平行な複数の直進案内溝17aと、この直進案内筒17の周壁を貫通しかつ円周方向及び光軸方向に対して傾斜する複数のリード溝17bとが形成されている。
【0031】
直進案内筒17の内周には、第2移動鏡筒19が嵌合されている。この第2移動鏡筒19は、内周面に、リード溝17bとは逆傾斜の複数のリード溝19cを有し、後端部外周に、径方向外方に突出する複数の断面台形状のフォロア突起19aと、このフォロア突起19a上に位置するフォロアピン18とを有する。このフォロアピン18は、リング部材18bと、このリング部材18bをフォロア突起19a上に支持する中心固定ねじ18aとからなっている。フォロア突起19aは、直進案内筒17のリード溝17bに摺動可能に嵌まり、フォロアピン18は、第3移動鏡筒16の直進案内溝16cに摺動可能に嵌まる。よって、第3移動鏡筒16が回転すると、第2移動鏡筒19が回転しながら光軸方向に直進移動する。
【0032】
第2移動鏡筒19の内周には、第1移動鏡筒20が嵌合されている。この第1移動鏡筒20は、後端部外周に備えた複数のフォロアピン24を、対応するリード溝19cに係合させ、かつ直進案内部材22により直進案内されている。この直進案内部材22は、図1と図2に示すように、環状部22aと、この環状部22aから光軸方向に延びる一対の案内脚部22bと、環状部22aの径方向外方に突出させた、直進案内溝17aに摺動自在に係合する複数の係合突起28とを有し、第1移動鏡筒20の内周面とAF/AEシャッタユニット21の間に案内脚部22bを直進案内可能に挿入している。
【0033】
また直進案内部材22の環状部22aは、第2移動鏡筒19の後端部に、光軸方向に一体に移動可能かつ光軸回りに相対回転可能に結合されている。この直進案内部材22は、後部外周に、径方向外方に突出する複数の係合突起28を備えた後端フランジ部22dと、この後端フランジ部22dの前方にやや隙間を開けて設けた、該フランジ部22dより小径の抜止フランジ部22cを有し、この抜止フランジ部22cの周方向に、複数の切欠部22eを有している(図1参照)。第2移動鏡筒19は、後端部内周に、径方向内方に突出する複数の係合突起19b(図11)を有し、この係合突起19bを上記切欠部22eから挿入して両フランジ部22c、22d間の隙間に位置させ、直進案内部材22に対し相対回転することにより該直進案内部材22と結合している。上記構成により、第1移動鏡筒20は、第2移動鏡筒19が正逆に回転するとき、回転を規制されたまま、該第2移動鏡筒19に対して光軸方向前後に直進移動する。
【0034】
この第1移動鏡筒20の前端部には、バリアプレート48a、48bを備えたバリア装置35が装着され、内周面には、3枚のシャッタ羽根27a(図5)からなるシャッタ27を備えたAF/AEシャッタユニット21が嵌合固定されている。このAF/AEシャッタユニット21は、シャッタ取付台40の外周部に等角度間隔で形成した複数の固定孔40a(図3)を有している。上記複数のフォロアピン24は、このAF/AEシャッタユニット21の固定手段を兼ねており、第1移動鏡筒20に形成したピン孔20aと、この固定孔40aに、このフォロアピン24が嵌入固定されて、このAF/AEシャッタユニット21が第1移動鏡筒20に固定されている(図4参照)。フォロアピン24は例えば接着、ねじ止め等の手段で固定できる。なお、41は、第1移動鏡筒20の前端部に固定される飾り板である。
【0035】
AF/AEシャッタユニット21は、図5と図12に示されるように、シャッタ取付台40と、このシャッタ取付台40の後部に固定されるシャッタ羽根支持環46と、このシャッタ取付台40に対して相対移動自在に支持されるレンズ支持筒50(後群レンズL2)とを有している。このシャッタ取付台40には、前群レンズL1とAEモータ29と後群移動モータ30が支持されている。このシャッタ取付台40は、レンズ支持筒34を挿通させる撮影開口40dを備えた環状部と、この環状部から後方に向けて延出された3つの脚部40bとを有している。この3つの脚部40b間の隙間のうち2箇所は、直進案内部材22の一対の案内脚部22bをそれぞれ摺動自在に係合させて移動ガイドする直進案内部40cとして構成されている。
【0036】
シャッタ取付台40にはさらに、AEモータ29の回転をシャッタ27に伝えるAEギア列45と、後群移動モータ30の回転をスクリューシャフト43に伝えるレンズ駆動ギア列42と、フレキシブルプリント基板6に接続されたフォトインタラプタ56、57と、放射方向に延びるスリットを円周方向に多数備えた回転スリット板58、59とが支持されている。上記フォトインタラプタ57と回転スリット板59によって、後群移動モータ30の回転を検知する後群移動モータ用エンコーダが構成され、フォトインタラプタ56と回転スリット板58によって、AEモータ29の回転を検知するAEモータ用エンコーダが構成されている。
【0037】
シャッタ取付台40とこの取付台40に固定したシャッタ羽根支持環46の間に、上記シャッタ27と、このシャッタ27の3枚のシャッタ羽根27aを枢支する支持部材47と、シャッタ羽根27aに回動力を付与する環状駆動部材49とが位置している。環状駆動部材49は、3枚のシャッタ羽根27aにそれぞれ係合する3つの操作突起49aを等角度間隔で備えている。シャッタ羽根支持環46は、前壁部に、撮影開口46aと、この撮影開口46aの周囲に等角度間隔で設けた3つの支持孔46bを有し、外周部に、直進案内部40cから露出して上記一対の案内脚部22bの内周面を摺動自在に支持する撓み規制面46cを有している(図9、図10参照)。
【0038】
また、シャッタ羽根支持環46の前方に位置する支持部材47は、撮影開口46aに対向する撮影開口47aと、3つの支持孔46bとそれぞれ対向する3つの軸部47b(図5に一箇所のみ示す)とを有している。3枚のシャッタ羽根27aはそれぞれ、一端部に、軸部47bを挿通させる軸孔27bを有し、他端部に、撮影開口46a、47aを遮蔽する遮蔽部を有し、該一端部と他端部の間に、上記操作突起49aを挿通させる長孔27cを有している。上記支持部材47は、シャッタ羽根27aをそれぞれ支持した各軸部47bを、シャッタ羽根支持環46の対応する支持孔46bに嵌合させた状態で、このシャッタ羽根支持環46に固定されている。
【0039】
環状駆動部材49は、外周部に、ギア列45からの回転を受けるギア部49bを有する。また支持部材47は、3つの軸部47bと近接する位置に、円周方向に沿う3つの円弧溝47cを有している。環状駆動部材49の上記3つの操作突起49aは、該3つの円弧溝47cを貫通して、各シャッタ羽根27aの長孔27cに係合している。シャッタ羽根支持環46は、これら環状駆動部材49、支持部材47及びシャッタ27を支持した状態でシャッタ取付台40の後方側から挿入され、このシャッタ取付台40にねじ止めされている。
【0040】
シャッタ羽根支持環46の後方には、シャッタ取付台40にスライドシャフト51、52を介して相対移動自在に支持されたレンズ支持筒50が配置されている。シャッタ取付台40とレンズ支持筒50は、スライドシャフト51に嵌合されたコイルばね3によって互いに離れる方向に移動付勢されており、これにより両者間のガタが除去されている。また、上記ギア列42に備えられた駆動ギア42aは、軸方向の移動が規制されており、その内周に雌ねじが形成されている。この雌ねじに、レンズ支持筒50に一端部を固定されたスクリューシャフト43が螺合しており、これら駆動ギア42aとスクリューシャフト43とにより送りねじ機構が構成されている。よって、後群移動モータ30が回転駆動して駆動ギア42aが正逆いずれかに回転すると、スクリューシャフト43がこの駆動ギア42aに対して進退し、レンズ支持筒50つまり該レンズ支持筒50に支持した後群レンズL2が前群レンズL1に対して相対移動する。
【0041】
シャッタ取付台40の前部には、このシャッタ取付台40に支持した上記モータ29、30等を押える押え部材53、55がねじ止めされている。シャッタ取付台40に一端部を固定された上記フレキシブルプリント基板6には、モータ29、30、及びフォトインタラプタ56、57が接続されている。第1〜第3移動鏡筒20、19、16及びAF/AEシャッタユニット21等を組立てた状態において、直進案内筒17の後端面にアパーチャ板23が固定され、また固定鏡筒ブロック12の前端部に、環状の抜止め部材33が嵌着されている。
【0042】
ズームレンズ鏡筒10の最前方の第1移動鏡筒20の前部には、一対ずつの従動バリアプレート48aと主動バリアプレート48bを備えたバリア装置35が設けられている。この第1移動鏡筒20の前端部に固定される飾り板41の裏面に環状プレート96が固定され、この飾り板41と環状プレート96の間に両バリアプレート48a、48bが枢着されている。また、第1移動鏡筒20の前端部においてのこの第1移動鏡筒20の前端面20bと裏板96の間に、一対のバリア駆動レバー98a、98bを備えたバリア駆動環97が回動自在に設けられている。このバリア駆動環97は、後群移動モータ30の回転を受けて回転駆動するバリア連結ギア92によって正逆に回転され、バリア駆動レバー98a、98bを介して主動バリアプレート48bを従動バリアプレート48aとともに開閉させる。
【0043】
以上の実施の形態では、前群レンズL1および後群レンズL2の二群からなるズームレンズを示したが、本発明は、さらに固定レンズ群を備えたズームレンズにも適用できるし、この実施の形態に限定されない。また、前群レンズL1と、レンズ支持筒50に支持した後群レンズL2を、AF/AEシャッタユニット21の構成部材の1つとし、後群移動モータ30を該ユニット21に搭載している。この構成によると、後群レンズL2の支持構造及び駆動構造を単純化できるという利点があるが、後群レンズL2を、シャッタ取付台40、環状駆動部材49、支持部材47、シャッタ羽根27a及びシャッタ羽根押え環46等を備えたAF/AEシャッタユニット21とは別部材とし、該ユニットとは別の支持部材に支持しても、本ズームレンズは成立する。
【0044】
本ズームレンズカメラにおいて、全体移動モータ25及び後群移動モータ30の回転により、次のように作動する。ズームレンズ鏡筒10が最も繰り込まれた図9のレンズ収納状態において、電源スイッチをオンすると、全体移動モータ25が正方向に若干量回転駆動する。すると、この回転が、支持部32に支持されたギア列26を介して駆動ピニオン15に伝えられ、第3移動鏡筒16が繰り出し方向に回転されるため、第2移動鏡筒19と第1移動鏡筒20が該第3移動鏡筒16とともに光軸方向に若干量繰り出され、カメラはズームレンズをワイド端に位置させた撮影可能状態となる。この際、直進案内筒17の固定鏡筒ブロック12に対する進退量がコード板13aと接触端子9の相対摺動によって検出されることに基づき、前、後群レンズL1、L2からなるズームレンズの焦点距離が検出されている。
【0045】
この撮影可能状態において、ズームテレスイッチ62Tがオンすると、全体移動モータ25を正方向に回転駆動し、駆動ピニオン15、外周ギア16bを介して第3移動鏡筒16を繰り出し方向に回転させる。したがって、この第3移動鏡筒16が雌ヘリコイド12aと雄ヘリコイド16aの関係により固定鏡筒ブロック12から繰り出され、同時に、直進案内筒17が、係合突起17cと直進案内溝12bの関係によって固定鏡筒ブロック12に対し相対回転しない状態で、該第3移動鏡筒16とともに光軸前方に進出する。このとき第2移動鏡筒19は、フォロアピン18をリード溝17bと直進案内溝16cに同時に係合させていることにより、第3移動鏡筒16と同方向に相対回転しながら該移動鏡筒16に対して光軸前方に相対移動する。また第1移動鏡筒20は、直進案内部材22によって直進案内されかつフォロアピン24をリード溝19cによって移動ガイドされるため、固定鏡筒ブロック12に対して相対回転しない状態で、第2移動鏡筒19からAF/AEシャッタユニット21とともに光軸前方に進出する。この際、直進案内筒17の固定鏡筒ブロック12に対する進退位置がコード板13aと接触端子9の相対摺動によって検出されることに基づき、前、後群レンズL1、L2からなるズームレンズの焦点距離が検出されている。
【0046】
ズームワイドスイッチ62Wがオンされると、全体移動モータ25が逆方向に回転駆動し、第3移動鏡筒16が繰り込み方向に回転されて、直進案内筒17とともに固定鏡筒ブロック12に繰り込まれる。同時に第2移動鏡筒19が、第3移動鏡筒16と同方向に回転しながら該移動鏡筒16に対して繰り込まれ、第1移動鏡筒20が、回転する第2移動鏡筒19に対してAF/AEシャッタユニット21とともに繰り込まれる。この繰込駆動時においても、後群移動モータ30は、上述の繰出駆動時と同様、駆動しない。
【0047】
ズームレンズ鏡筒10がズーミングに際して駆動される間、後群移動モータ30は駆動しないため、前群レンズL1と後群レンズL2は互いの距離を一定に保ったまま一体的に光軸方向に移動する(図8参照)。コード板13aを介して入力した焦点距離は、LCD表示パネル224によって表示される。
【0048】
ズーム操作手段62によって設定される任意の焦点距離において、レリーズボタン217Bが一段押しされると、CPU210は、測距装置64により測距し、測光装置65により測光し、全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を、設定されていた焦点距離情報及び測距装置64による被写体距離情報によって得られる移動量だけ前群レンズL1と後群レンズL2を移動させて設定焦点距離にするとともに被写体に合焦させる。この状態でレリーズボタン217Bが二段押しされると、AEモータ制御回路66を介してAEモータ29が、測光装置65からの被写体輝度情報に応じて環状駆動部材49を回転駆動し、所定の露出を満たすようにシャッタ27を駆動する。このシャッタレリーズの終了後、全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方が直ちに駆動されて、前群レンズL1と後群レンズL2がシャッタレリーズ前の状態に戻される。
【0049】
そしてズームレンズ鏡筒10は、電源スイッチ212がオン操作されて電源が切られると、これに基づき回転駆動する全体移動モータ25によって、図11に示すレンズ収納位置に繰り込まれる。その前に、全体移動モータ25が起動して、後群レンズL2がホーム位置まで移動される。
【0050】
図14から図16は、本発明を適用したレンズシャッタ式カメラの外観を示す正面図、背面図および平面図である。カメラボディ201の正面ほぼ中央にはズームレンズ鏡筒10が装着されていて、さらに正面には、測光用の受光素子65a、AFセンサー窓64a、ファインダー光学系のファインダー窓207a、ストロボの発光部91a、およびセルフタイマー表示ランプ229が設けられている。カメラボディ201の底面には、電池蓋202が設けられている。
【0051】
カメラボディ201の背面には、フィルム(パトローネ)を出し入れするための裏蓋203、裏蓋203を閉状態にロックするロック機構を解除操作するための裏蓋開閉レバー204、測距結果を表示する緑ランプ228、ストロボ充電状態を表示する赤ランプ227、ファインダー装置の接眼部207b、電源ボタン212Bが設けられている。
【0052】
カメラボディ201の上面には、図面左から、途中巻き戻しボタン216B、LCD表示パネル224、モードボタン224B、ドライブボタン225B、レリーズボタン217B、ズームワイドボタン62WB、ズームテレボタン62TBが設けられている。
【0053】
図17には、このズームレンズカメラの主要回路構成の実施の形態をブロックで示してある。このカメラは、カメラの機能全般を制御する制御手段としてCPU210を備えている。
【0054】
CPU210は、全体移動モータ制御回路60を介して全体移動モータ25を、後群移動モータ制御回路61を介して後群移動モータ30を、AEモータ制御回路66を介してAEモータ29をそれぞれ駆動制御する。さらにCPU210は、フィルム給送制御回路225を介して、フィルムのローディング、巻き上げ、巻き戻しを行うフィルム給送モータ226を駆動制御する。さらにCPU210は、ストロボ回路231を介して、内蔵ストロボの発光を制御する。
【0055】
CPU210は、電池211が装填された状態で動作可能な状態となり、電源スイッチ212、裏蓋スイッチ213、モードスイッチ214、ドライブスイッチ215、ズームテレスイッチ62T、ズームワイドスイッチ62W、途中巻き戻しスイッチ216、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRの操作を受けて、そのスイッチのオン/オフに応じた機能を実行する。
【0056】
電源スイッチ212は電源ボタン212Bに連動したスイッチであって、電源オフ状態(電力を遮断)でオンされると電源をオン(電力を供給)し、電源オン状態でオンされると電源をオフする。
裏蓋スイッチ213は裏蓋の開閉に連動してオン/オフするスイッチであり、裏蓋スイッチ213の状態変化により、フィルム給送モータを駆動してフィルムのローディング処理を実行し、または撮影枚数カウンタをクリアする。
モードスイッチ214はモードボタン224Bに連動した、撮影モードを変更するスイッチであって、オンされるごとに、オートストロボ発光モード、ストロボ強制発光モード、ストロボ発光禁止モード、スローシャッターモード、バルブモードなどのモードを切り換える。
ドライブスイッチ215はドライブボタン225Bに連動した、ドライブモードを変更するスイッチであって、オンされる毎に、コマ撮りモード、セルフタイマーモード、連写モード、多重露光モードなどのモードを切り換える。
ズームテレスイッチ62Tはズームテレボタン62TBに連動したボタンであって、オンされると、全体移動モータ25をテレズーミング(レンズ繰り出し)方向に駆動する。
ズームワイドスイッチ62Wはズームワイドボタン62WBに連動したスイッチであって、オンされると、全体移動モータ25をワイドズーミング(レンズ後退)方向に駆動する。
【0057】
測光スイッチSWS及びレリーズスイッチSWRはレリーズボタン217Bに連動したスイッチであって、レリーズボタン217Bの一段(半)押しで測光スイッチSWSがオンし、二段(全)押しでレリーズスイッチSWRがオンし、一段押しから二段押しの間、測光スイッチSWSはオン状態を維持する。ここで、測光スイッチSWSがオンすると、測光及び測距を実行し、レリーズスイッチSWRがオンすると、測距結果に基づいて全体移動モータ25及び後群移動モータ30を駆動して前群レンズL1及び後群レンズL2を、測距した被写体に合焦する位置まで駆動し、AEモータ29を駆動して測光値に基づいた露光処理を実行する。露光が終了すると、全体移動モータ25及び後群移動モータ30を駆動して前群レンズL1及び後群レンズL2を移動前の位置にリターンさせ、フィルム給送モータ226を起動してフィルムを1コマ分巻き上げる。
【0058】
CPU210には、フィルムのISO感度などの情報を読み込むDXコード情報入力回路218、コード板から現在のレンズ位置情報を読み込むズームコード情報入力回路219、ズームパルス入力回路220、AEパルス入力回路221、AFパルス入力回路222、フィルムの走行および走行量を検知するワインドパルス入力回路223、AFホーム位置検知回路232の出力が入力されている。
【0059】
CPU210には、表示手段として、焦点距離、撮影枚数、露出モードなどを表示するLCD表示パネル224、ストロボの充電状態を表示する赤ランプ227、測距回路64による測距結果を表示する緑ランプ228、セルフタイマー動作を表示するセルフタイマー表示ランプ229が接続されている。
【0060】
EEPROM230には、このカメラ組立時のデータ、例えばAE調整済みかどうかなどのデータや、一般ユーザーが使用するときには、設定した露出モード、撮影枚数 データなどがメモリされる。
【0061】
ズームコード情報入力回路219は、図19に示したように、直列に接続された4個の抵抗を備え、抵抗R0はグランドに接地され、抵抗R3には基準電圧Vccが印加されている。そして、抵抗R0とグランドとの間に電極パターンZC0が接続され、抵抗R0、R1間に電極パターンZC1が、抵抗R1、R2間に電極パターンZC2が、抵抗R3、R2間に電極パターンZC3が接続されている。さらに抵抗R3、R2間が、CPU210のA/D変換入力ポートに接続されている。
【0062】
コード板13aは、図18の(A)に示したように、絶縁基板13b上に形成された、4枚の独立した電極パターン(ズームコード部)ZC0、ZC1、ZC2、ZC3を備えている。各導電板ZC0、ZC1、ZC2、ZC3が、抵抗R0、R1、R2、R3の間に接続されている。接触端子9は、導通部9bで互いに導通した一対のブラシ部9a、9aを備え、これらのブラシ部9a、9aは、電極パターンZC0、ZC1、ZC2、ZC3のいずれか二つを導通するように、コード板13a上を摺接移動するように形成されている。したがって、電極パターンZC0、ZC1、ZC2、ZC3のいずれか二つが導通すると、その導通する組合せによってズームコード情報入力回路219の出力電圧が変化する(図18(C)参照)。CPU210は、その出力電圧をディジタル値にA/D変換し、変換したディジタル値を対応するズームコードに変換する。そしてCPU210は、そのコードによってズームレンズの位置を検知する。
【0063】
本実施の形態では、ブラシ部9aの接触位置に応じて発生する電圧を、7個のコード0、1、2、3、4、5、6に変換する(図18(D)参照)。ここで、ズームコード1が収納位置、ズームコード2がワイド位置、ズームコード6がテレ位置、ズームコード3、4、5がワイド位置とテレ位置の中間位置を示しており、ズームコード0は電極パターンのいずれも導通していないOFFコード(収納位置とワイド位置との間)を示している。中間位置では、ズームコードが3、4、5の順で4回繰り返して、ズーム領域を14個のズームステップに分割してズームステップコード化している。本実施の形態では、ワイド端にズームステップ0、テレ端にズームステップ13を割り付け、ワイド端とテレ端の間にズームステップ1から12を割り付けてある。
【0064】
図19、20には、抵抗R0、R1、R2、R3の具体的な値の一実施例およびズームコード情報入力回路219の出力電圧を示してある。
【0065】
ズームパルス入力回路220は、フォトインタラプタ1および回転スリット板2からなるエンコーダを備え、全体移動モータ25の駆動軸の回転に連動して回転する回転スリット板2のスリットの通過によって変化するフォトインタラプタ1の出力をズームパルスとして出力する。
【0066】
AEパルス入力回路221は、フォトインタラプタ57および回転スリット板59からなるエンコーダを備え、AEモータ29の駆動軸の回転に連動して回転する回転スリット板59のスリットの通過によって変化するフォトインタラプタ57の出力を、AEパルスとして出力する。この回転スリット板59は、1回転未満しか回転しない構成である。
【0067】
AFパルス入力回路222は、フォトインタラプタ56および回転スリット板59からなるエンコーダを備え、後群移動モータ30の駆動軸の回転に連動して回転する回転スリット板59のスリットの通過によって変化するフォトインタラプタ56の出力を、AFパルスとして出力する。
【0068】
AFホーム位置検知回路232は、後群レンズL2が、前群レンズL1に対して最も接近した基準位置(AFホーム位置)にあることを検知する手段である。本実施の形態では、後群レンズL2の位置を、このAFホーム位置を基準としてAFパルス数で制御する。このAFホーム位置検知回路232は、フォトインタラプタ301を備え、後群レンズL2と一体に移動するチョッパ302(チョッパ板302a)がフォトインタラプタ301の光路を遮光する位置がAFホーム位置として設定されていて、フォトインタラプタ301の出力変化によって後群レンズL2がAFホーム位置にあることを検知する。
【0069】
図21はストロボ装置231の回路構成を示す図である。
ストロボ回路500は、接地端子GND、電圧入力端子VBATおよび3つのストロボ制御端子STRG、CHEN、RLSを有している。端子VBATとGNDにはカメラのバッテリ電圧が供給される。制御端子STRG、CHEN、RLSはそれぞれCPU210に接続されている。端子STRGはストロボ発光信号(ストロボトリガ)入力端子で、通常(ストロボ非発光時)は端子STRGはL(ロー)レベルとなっており、ストロボ発光を行わせる際にH(ハイ)レベルの信号が入力される。端子CHENは充電信号が入力される端子で、L(ロー)状態では充電が行われず、H(ハイ)状態で充電が行われる。端子RLSは充電電圧出力端子で、充電電圧に対応した電圧をCPU210のA/D変換器に出力する。
【0070】
まず、充電および充電電圧のモニタについて説明する。
上述のように、充電は端子CHENのレベルをH(充電信号:オン)にすることにより行われる。端子CHENをHレベルにすると、トランジスタ501のベースがHレベルとなりトランジスタ501がオンされる。トランジスタ501がオンされることにより、トランジスタ502、トランス510の一次巻線511および二次巻線512、ダイオード521からなる昇圧回路(即ちDC−DCコンバータ)が動作しコンデンサ530の充電が行われる。なお、充電時に端子CHENにHレベルの信号が供給されることにより、トランジスタ573および576もオンされ、ツェナダイオード570がトランジスタ576、抵抗577および578を介してコンデンサ530の両端に接続される。
【0071】
本実施の形態において、コンデンサ530は300ボルトまで充電される。また、ツェナダイオード570のツェナ電圧は230ボルトである。コンデンサ530が充電され、ツェナダイオード570に印加される電圧が上記ツェナ電圧を越えると、ツェナ電流が流れる。ツェナ電流が流れると、コンデンサ530の充電電圧が抵抗577および578により分圧され、端子RLSに印加される。
【0072】
前述のように、端子CHENがHレベルとなる時には、直列に接続されたツェナダイオード530、抵抗577および578が、さらにコンデンサ530の両端に電気的に接続される。コンデンサ530の充電電圧がツェナ電圧(降伏電圧)に達しないうちは、抵抗577および578には電流は流れない。コンデンサ530の充電電圧がツェナ電圧(230ボルト)に達すると、コンデンサ530の充電電圧からツェナダイオード570のツェナ電圧を引いた電圧を抵抗577および578により分圧した電圧値が端子RLSには出力される。この分圧電圧は、コンデンサ530の充電電圧に対応した値となっている。図17に示されるように、端子RLSに印加された電圧値はCPU210に入力される。CPU210は、端子RLSの出力電圧をA/D変換することにより、コンデンサ530の充電電圧を検知することができる。なお、ダイオード507はトランジスタ501の耐圧を越えないようにするための保護用ダイオードであり、コンデンサ503、抵抗504およびコイル513からなる回路は昇圧動作を安定化するための回路である。
【0073】
もしもCPU210が、コンデンサ530の充電電圧が最大値(300ボルト)を越えたと判定した場合には、CPU210は端子CHENをLレベルに設定する。端子CHENがLレベルの時にはトランジスタ501および502はオフ状態となるためコンデンサ530の充電は行われない。また、端子CHENがLレベル(充電信号:オフ)の時にはトランジスタ573および576もオフ状態であるため、抵抗577および578はコンデンサ530と電気的に切り離されており、端子RLSからコンデンサ530の充電電圧を検知することはできない。
上述のように、コンデンサ530の充電と、端子RLSからの充電電圧の検知は、端子CHENの信号レベルを設定することにより同時に制御される。
【0074】
次に、ストロボ発光について説明する。
コンデンサ530の充電電圧が発光可能レベル以上となっている場合には、ストロボトリガを端子STRGに入力することにより、ストロボ発光が行われる。端子STRGにストロボトリガ信号が入力されると(すなわち、STRGにHレベルの信号が入力されると)、SCR(サイリスタ)が導通状態となる。この時トランス550の一次巻線511に接続されたコンデンサ544が急激に放電する事により、トランス550の二次巻線512に高電圧が発生する。トランス550の二次巻線512の高電圧がキセノン管560のトリガ電極551に印加されてキセノン管560の発光を開始させる。
【0075】
図25〜図28には、後群レンズL2の初期位置であるAFホーム位置を検知するための機構を示してある。このAFホーム位置とは、前群レンズL1に対すして後群レンズL2が接近した初期位置であり、この位置をフォーカシングの基準位置として、前群レンズL1から離反する方向に、光軸Oに沿って並行移動される。後群レンズL2は前群レンズL1に対して、電源投入時、シャッタレリーズ完了時、収納時、ズームステップ0から4を除いたズームステップ位置などでは、このAFホーム位置を保つように制御され、ズームスップ0から4では所定パルス数AP1分AFホーム位置から後退した位置に移動される。
【0076】
後群レンズ支持筒50は、一対のスライドシャフト51、52を介してシャッタ取付台40に光軸に沿って移動可能に支持されている。スライドシャフト51、52の一方の端部は、レンズ支持筒50の外周面に突設されたシャフト支持ボス50b、50cに固定されている。そしてスライドシャフト51は、シャッタ取付台40に固定されたスライド軸受51aにスライド自在に挿入支持されている。
【0077】
スクリューシャフト43の一方の端部は、レンズ支持筒50の外周面にシャフト支持ボス50bに近接して突設されたシャフト支持ボス50aに固定されている。そしてスクリューシャフト43は、シャッタ取付台40およびシャッタ27に、回動自在にかつ軸方向移動が規制された状態で支持された駆動ギア42aに螺合している。駆動ギア42aが後群移動モータ30によって回動駆動されると、スクリューシャフト43が駆動ギア42aに対して進退動し、レンズ支持筒50つまりこのレンズ支持筒50に支持した後群レンズL2が前群レンズL1に対して相対移動する。スクリューシャフト43と駆動ギア42aとの間のバックラッシュを除去するために、一方のスライドシャフト51には、スライド軸受51aとシャフト支持ボス50bとの間に後群付勢コイルばね3が嵌装されている。後群付勢コイルばね3は、レンズ支持筒50をシャッタ取付台40から離反する方向(シャッタ取付台40に対して後方)に付勢してバックラッシュを除去している。
【0078】
シャッタ取付台40の前端部(押さえ部材55)には、AFホーム位置検知回路232を構成するフォトインタラプタ301およびチョッパ302が装着されている。フォトインタラプタ301は、フレキシブルプリント基板6に装着され、シャッタ取付台40に固定されている。チョッパ302は、シャッタ取付台40に植設され、先端部が押え部材55に支持されたチョッパガイド軸303にスライド自在に支持され、かつ押え部材55との間に装着されたチョパ付勢ばね304によってシャッタ取付台40に向かって(光軸O後方に向かって)付勢されている。チョッパ302は、フォトインタラプタ301のスリットに進入したチョッパ板302aを備えていて、チョッパ302がチョパ付勢ばね304の付勢力によって後退位置にあるときはフォトインタラプタ301の光路を開放し、チョッパ付勢ばね304の付勢力に抗して所定位置まで前進したときにフォトインタラプタ301の光路を遮断する。
【0079】
スクリューシャフト43と一方のスライドシャフト51の先端部には、ストッパ板306がロックワッシャ305を介して固定されている。ストッパ板306には一体に、レンズ支持筒50が前進したときにチョッパ302に当接してこれをチョッパ付勢ばね304の付勢力に抗して前進移動させるチョッパ押圧部306aが形成されている。このチョッパ押圧部306aは、後群レンズL2を支持するレンズ支持筒50が、シャッタ取付台40に対して所定位置まで接近したときにチョッパ302の突起302bに当接し、レンズ支持筒50のさらなる前進によってチョッパ302をチョッパ付勢ばね303の付勢力に抗して前進させる。そしてレンズ支持筒50がシャッタ取付台40に対して接近したAFホーム位置まで移動したとき、チョッパ302のチョッパ板302aがフォトインタラプタ301の光路を遮断する。CPU210は、フォトインタラプタ301の出力をチェックすることで、後群レンズL2を支持するレンズ支持筒50がAFホーム位置にあるかどうかを検知する。
【0080】
上述のズームレンズカメラの動作について、さらに図示したフローチャートを参照して説明する。この処理は、CPU210によって、CPU210の内部ROMにメモリされたプログラムに基づいて実行される。
【0081】
図29は、このカメラのメイン処理に関するフローチャートである。カメラにバッテリーが装填されたときにCPU210が起動し、このメインルーチンを立ち上げて、撮影者によって何らかの操作がなされるのを待つ待機状態に入る。
【0082】
メイン処理に入ると、まずステップ(以下「S」)0001のリセット処理を行う。このリセット処理では、CPU210の各ポートなどのハードの初期化、RAMの初期化、調整データの読み込み、テスト関数呼び出し、シャッターの初期化、AFレンズの初期化、およびレンズ収納処理を行う。
【0083】
リセット処理が終了すると、エラーフラグがセットされているか、巻戻しスイッチ216がオンしているか、裏蓋スイッチ213が変化したか、電源がオン状態かどうか、電源スイッチ212がオフからオンに変化したか、テレスイッチ62Tがオンしているか、ワイドスイッチ62Wがオンしているか、ドライブスイッチ215がオフからオンに変化したか、モードスイッチ214がオフからオンに変化したか、測光スイッチSWSがオフからオンに変化したか、充電要求フラグがセットされているかどうかをチェックして、チェック結果に応じた処理を実行する(S0003〜S0057)。
【0084】
エラーフラグに1がセットされているときには、後述のいずれかの処理でエラーが発生してエラーフラグに1がセットされたエラー状態なので、S0005〜S0013のエラー初期化処理を実行して、エラー状態が解消され、エラーフラグがクリアされるのを待つ。このエラー初期化処理では、いずれかのスイッチが変化するのを待ち(S0005)、変化したら、エラーフラグに0をセットし、シャッタ初期化処理、AFレンズ初期化処理を実行する(S0006、S0007、S0009)。そして、これらの処理でエラーフラグに1がセットされたかどうかをチェックし(S0011)、1がセットされていればS1003に戻ってS0005からの処理を繰り返す。エラーフラグに1がセットされていなければエラー状態が解消されているので、レンズ収納処理を実行してからS0003に戻る(S0013)。
【0085】
エラーフラグがクリアされ、かつ電源がオフ状態のときには、巻戻しスイッチ216がオンしているか、裏蓋スイッチ213が変化したか、電源がオン状態かどうか、電源スイッチ212がオフからオンに変化したどうかのチェックを繰り返す(S0015、S0019、S0023、S0025、S003)。そして、巻き戻しスイッチがオンしたとき、裏蓋スイッチ213の状態が変化したとき、あるいは電源スイッチ212がオフ状態からオンしたときに下記の処理を実行する。
【0086】
巻き戻しスイッチ216がオンしたときには、巻き戻しモータを起動してフィルムの巻き戻し処理を実行する(S0015、S0017)。
裏蓋スイッチ213の状態が変化したとき、つまり、裏蓋が閉じられたとき、または裏蓋が開放されたときには、フィルカウンタをクリア、またはフィルムのローディング処理などの裏蓋関係処理を実行する(S0019、S0021)。
電源スイッチ212がオフ状態からオンに変化したときは、電源をオンし、レンズ繰り出し処理を実行する。なお、CPU210は、電源スイッチ212がオンされるごとに、電源がオフ状態のときは電源をオンし、電源がオン状態のときは電源をオフする。
【0087】
電源がオン状態になると、S0023からS0029に進み、さらにS0029からS0053の処理を実行する。S0029からS0053の処理では、電源スイッチ212がオフからオンに変化したか、テレスイッチ62Tがオンしているか、ワイドスイッチ62Wがオンしているか、ドライブスイッチがオフからオンに変化したか、モードスイッチがオフからオンに変化したか、測光スイッチSWSがオフからオンに変化したか、充電要求フラグがセットされているかどうかをチェックする。
【0088】
電源スイッチ212がオフからオンに変化したときは、電源をオフするので、レンズ収納処理をコールする(S0029、S0031)。レンズ収納処理は、レンズ鏡筒を収納位置まで繰り込む処理である。
テレスイッチ62Tがオンしたときは、ズームテレ移動処理をコールする(S0033、S0035)。ズームテレ移動処理は、全体移動モータ25をレンズ繰り出し方向に駆動する処理である。
ワイドスイッチ62Wがオンしたときは、ズームワイド移動処理をコールする(S0037、S0039)。ズームワイド移動処理は、全体移動モータ25をレンズ繰り込み方向に駆動する処理である。
ドライブスイッチ215がオフからオンに変化したときは、ドライブ設定処理を実行する(S0041、S0043)。ドライブ設定処理は、詳細は図示しないが、例えば、ドライブモードをいわゆるコマ撮りモード、セルフタイマーモード、連写モード、多重露光モードなどの中から選択する処理である。
モードスイッチ214がオフからオンに変化したときには、モード設定処理を実行する(S0045、S0047)。このモード設定処理は、詳細は図示しないが、例えば、撮影モードを、オートストロボ発光モード、ストロボ強制発光モード、ストロボ発光禁止モード、スローシャッターモード、バルブモードの中から選択する処理である。
測光スイッチSWSがオフからオンすると、撮影処理をコールして撮影処理を実行する(S0049、S0051)。
さらに、充電要求フラグがセットされているときには、メイン充電処理をコールして、ストロボ回路231の充電処理を実行する(S0053、S0055)。
【0089】
電源がオフ状態のときには、以上のS0003〜S0055の処理を繰り返して、撮影者の操作に応じた処理を実行し、操作されない間は撮影可能な状態を維持して待機している。
【0090】
図30には、S001のリセット処理のフローチャートを示してある。このリセット処理は、CPU210の各ポートなどのハードの初期化、RAMの初期化、テスト関数呼び出し、調整データの読み込み、シャッタの初期化、AFレンズの初期化、およびレンズ収納処理を行う処理である。
【0091】
リセット処理に入ると、まず、CPU210の各ポートのレベルを初期化するハード初期化およびCPU210の内部RAMをクリアするRAM初期化を行う(S1101、S1103)。
【0092】
テスト関数呼び出し処理(S1105)は、カメラ組立時、あるいは組み立て後に、カメラの諸機能を外部測定器(例えばコンピュータ)によってテストする処理である。本実施の形態のテスト関数呼び出し処理は、テストしたい処理に関するコマンドを外部測定機器が出力するが、実際の処理はCPU210が行うことに特徴を有する。
【0093】
調整データ読み込み処理では、調整データを、EEPROM230から読み込む(S1107)。調整データには、露出補正値、ピント補正値、絞り調整済みのデータが含まれる。露出補正値は、例えば設計絞り値と実際の絞り値との誤差、レンズの透過率の相違を補正する値であって、カメラ出荷前に個別に書き込まれる。
絞り調整済みデータとは、AEモータ29を駆動してAEエンコーダで検出したAEパルス数に対して、シャッタ羽根の設計開放量と実際の開放量との差を補正したかどうかを識別するデータである。補正してある場合は、絞り補正値が調整データの一つとしてEEPROM230に書き込まれている。
【0094】
シャッタ初期化処理では、シャッタ羽根27aを完全に閉じるシャッタ初期化処理を行う(S1107)。本実施の形態では、シャッタ羽根27aの開閉をAEモータ29で行っているので、シャッタが開いた状態で電池が抜かれ、シャッタが開いた状態で電池が装填されることがある。そこで、AEモータ29をシャッタ閉方向に駆動してシャッタ羽根27aを閉じて、シャッタ羽根27aが初期位置ストッパ(不図示)に当接した閉状態にする。
【0095】
AFレンズ初期化処理では、後群レンズL2を最も繰り出した初期位置まで移動させる。本実施の形態では、後群移動モータ30を起動して後群レンズL2を最も前進させて前群レンズL1に接近させた初期位置まで移動させる。
【0096】
そして、エラーフラグがセットされているかどうかをチェックして、エラーフラグがセットされていたら何もせずにリターンし、セットされていなければレンズ収納処理を実行してリターンする(S1111、S1113)。
レンズ収納処理は、全体移動モータ25によってレンズ鏡筒をカメラボディ201内の収納位置まで後退させ、バリアプレート48a、48bを閉じる処理である。通常の使用状態ではエラーフラグがクリアされているので、レンズ収納処理を実行する。エラーフラグに1がセットされているときは、AF初期化処理において、後群レンズL2が初期位置(AFホーム位置)にある保証がなく、そのままレンズ収納を行うと、後群レンズL2がアパーチャ板14に衝突する虞れがあるため、レンズ収納をストップさせる。
【0097】
図31は、レンズ初期化処理に関するフローチャートである。AFレンズ初期化処理は、レンズが収納状態にあるときには、全体移動モータ25を正転させて、後群移動モータ30を不図示のバリア駆動ギヤ機構に接続し、全体移動モータ25によって前群レンズL1および後群レンズL2を一体にワイド位置まで繰り出し、さらに後群移動モータ30を駆動して後群レンズL2を最も前群レンズL1に接近したAFホーム位置まで移動する処理である。
レンズが収納位置以外にあるときには、全体移動モータ25を正転駆動し、いずれかのズームコードを検知したら、後群移動モータ30を起動して後群レンズL2を最も前群レンズL1に接近したAFホーム位置まで移動させる。
ただし、後群移動モータ30は、収納位置ではバリア駆動ギヤ機構に接続され、収納位置以外では後群レンズ駆動ギヤ機構に連結されるため、後群レンズL2を駆動するときは、全体移動モータ25を駆動して前群レンズL1、後群レンズL2を収納位置以外に(ワイド端またはワイド端よりも)繰り出しておく必要がある。
【0098】
AFレンズ初期化処理に入ると、まず、全体移動モータ25を正転(レンズ繰り出し方向回転)駆動する(S1201)。レンズが収納状態にあった場合は、これにより、バリア駆動機構がバリア駆動ギヤから離脱し、レンズ駆動ギヤに噛み合い、以降、後群レンズL2の駆動が可能な状態になる。
【0099】
CPU210は、ズームコード情報入力回路219から入力した電圧をA/D変換してそのディジタル値をズームコードに変換し、変換したズームコードをチェックして、2〜6のいずれかであれば、直ちに全体移動モータ25をストップさせる(S1203、S1205、S1207)。本実施の形態では、ズームコード1が収納位置、2がワイド端位置、6がテレ端位置、3、4、5が中間ズーム領域を、0がOFFコードを識別している。S1201〜S1207の処理は、ズームコード2〜6のいずれかを検知する位置までレンズ鏡筒16、19、20を繰り出す処理である。
【0100】
全体移動モータ25を停止させたら、AFパルス確認処理を実行して後群レンズL2をAFホーム位置に移動させる(S1209)。AFパルス確認処理は、後群移動モータ30を正転駆動および逆転駆動して、カム溝とカムフォロワピンなど、機械的構成部品のいわゆる食い付きを外すことに特徴を有する。後群レンズL2をAFホーム位置に移動させたら、リターンする。
【0101】
図32、33はレンズ収納処理のフローチャートである。レンズ収納処理は、レンズ(前群レンズL1および後群レンズL2)を収納位置に戻す処理で、後群駆動モータ30によって後群レンズL2をAFホーム位置まで戻すと共に、全体移動モータ25によってレンズ(前群レンズL1および後群レンズL2)を収納位置まで後退させ、レンズバリアを閉じる処理である。
【0102】
レンズ収納処理が呼び出されると、全体移動モータ25を正転方向(テレズーム方向)に駆動する(S1301)。現ズームコード(レンズ収納処理が呼び出された時点でのレンズ位置に対応するズームコード)を検知するまでズームコード入力処理を実行し(S1303)、ズームコードを検知すると(YES:S1305)、全体移動モータ25の駆動を停止する(S1307)。次に、後群レンズL2がAFホーム位置にあるかどうかを判定する(S1309)。後群レンズL2がAFホーム位置になければ(NO:S1309)、AFリターン処理を実行して後群レンズをAFホーム位置まで移動する。
【0103】
後群レンズがAFホーム位置に位置していない状態(すなわち、後群レンズL2がフィルム側に突出した状態)でレンズ収納動作を行うとレンズが収納位置に到達する前に後群レンズL2がカメラ本体のアパーチャ板14に当接してしまうおそれがある。これを避けるために、上記の処理において、レンズを収納する前に(すなわち全体移動モータ25を逆転駆動する前に)後群レンズL2をAFホーム位置に戻している。
【0104】
ここで、レンズ収納処理が呼び出された時点で、レンズがワイド端に位置していた場合、後群移動モータ30が、後群レンズL2の移動機構ではなくバリア開閉機構に接続されている場合がある。もしも後群移動モータ30がバリア開閉機構に接続されており、しかも後群レンズL2がホーム位置から繰り出した状態にあると、後群移動モータ30を駆動しても後群レンズL2がAFホーム位置まで移動しないことになる。
【0105】
S1301〜S1307の処理では、レンズをテレ側に駆動して一旦ワイド端を越えた位置まで移動させることにより(図22参照)、S1307の後では必ず後群移動モータ30が後群レンズL2の駆動機構に接続されるようにしている。従って、S1309で後群レンズL2がホーム位置にないと判断された場合、S1311おけるAFリターン処理で後群移動モータ30を駆動することにより、後群レンズL2を確実に移動させることができる。
【0106】
なお、S1309において、後群レンズL2がAFホーム位置にあると判定されれば、CPU210は、AFリターン処理をスキップしてS1311から始まる収納のための動作へ処理を進める。
【0107】
つぎに、全体移動モータ25を逆転させて、レンズのワイド端へ向けての移動を開始させ(S1311)、2秒タイマをスタートする(S1313)。以下、S1315からS1329において、2秒タイマがタイムアップしないうちは、レンズの移動に伴って変化するズームコードを入力して、ワイド端に達するのを検知する。
【0108】
S1315では、CPU210はタイマがタイムアップしたかどうかを判定する。タイムアップしていなければ、ズームコード入力処理を呼び出し(S1321)、ズームコードを入力する。ズームコードが変化したかどうかをS1323で判定し、ズームコードが変化していれば、2秒タイマをリセットする。S1323においてズームコードが変化していないと判定されれば、レンズが収納位置に達したかどうかをS1327において判定する。収納位置に達していない場合にはワイド端に達したかどうかを判定する(S1329)。収納コードもワイドコードも検知されない場合には、CPU210はS1315からの処理を繰り返す。
【0109】
上記の処理を繰り返すうちに、タイムアップすると、CPU210は、全体移動モータ25を停止し(S1317)、エラーフラグにエラー発生を示す1をセットして、レンズ収納処理を終了し、本サブルーチンがコールされた位置へ戻る。ここでタイムアップする場合というのは、2秒の間にズームコードの変化が検知されなかった場合であり、レンズの移動が止まっている場合である。
【0110】
上記処理中(S1315〜S1329)にワイドコードが検出されると(YES:S1329)、次に4秒タイマをセットして(S1331)、カウンタをクリアし(カウンタに0をセットし)、4秒タイマがタイムアップするまでS1337からS1361の処理を繰り返す。ここでは、全体移動モータ25が連続して駆動している状態(レンズがワイド端を通過してさらに収納位置に向かっている状態)で、後群移動モータ30を間欠的に駆動する処理を行っている。
【0111】
本実施形態のカメラにおいては、前述のように、後群移動モータ30により後群レンズL2の移動とバリアの開閉とを行っている。レンズがワイド端よりテレ側に位置している時には後群移動モータ30は後群レンズL2の駆動機構に接続され、バリア開閉機構とは接続されていないが、レンズ収納時にレンズがワイド端より収納位置側に位置すると、後群移動モータ30がバリア開閉機構に接続されるよう、バリア/レンズ切り替えギア機構を切り替える必要がある。
【0112】
ギヤの切換はレンズの移動に対応してカム機構により行われる様になっているが、この時、バリア/レンズ切り替えギヤ機構がバリア駆動ギヤの歯と確実に係合するよう、レンズがワイド端から収納位置に向かって移動している間(すなわち、全体移動モータ25の逆転が開始されるS1311以降)、間欠的に後群移動モータ30を駆動するようにしている。
【0113】
S1337において、4秒タイマがタイムアップしたかどうかが判定される。異常が発生しない限りタイムアップする事は無く、通常はS1337ではNと判定される。S1345では1ms待った後、カウンタをインクリメントして(S1347)、カウンタの値が100に達したかどうかをS1349で判定する。カウンタの値が100未満の時にはS1349においてNと判定し、次にS1351においてカウンタが80に達したかどうかを判定する。
【0114】
ここでカウンタの値が80未満であれば(N:S1351)、ズームコード入力処理を呼び出してズームコードを入力し、収納コードが検出されなければ、S1337に戻って処理を繰り返す。S1351において、カウンタの値が80に達した場合には後群移動モータ30の逆転駆動を行う(S1353)。またカウンタの値が100に達した場合には、カウンタをリセットし(カウンタに0をセットし)、後群移動モータ30を停止する(S1355、S1357)。
【0115】
ここで、S1345において1msの待ち時間を設けているため、上記の処理は100msを周期として、繰り返される。従って、カウンタの値が0から80未満であれば(ワイド端コードが検出されてから80msに達するまで)、全体移動モータ25のみが駆動され、カウンタの値が80以上100未満(ワイド端コードが検出されてから80ms以上100ms未満)であれば全体移動モータ25と後群移動モータ30の両方が駆動され、カウンタの値が100になると(100msに達すると)、後群移動モータ30の駆動は停止され、全体移動モータ25のみが駆動され続ける。以上の処理が繰り返されるため、全体移動モータ25が駆動されている間、100ms毎に20msだけ後群移動モータ30が駆動されることになる。
【0116】
なお、4秒タイマがタイムアップするまでに収納コードが検知されない場合には、S1337でタイムアップと判定される。4秒間のうちに収納コードが検知されないのは、何らかの理由でレンズの移動が妨げられている場合であり、後群移動モータ30および全体移動モータ25を停止し(S1339、S1341)、エラーフラグにエラー発生を示す1をセットして処理を終了する。
【0117】
上記の処理中に、収納コードが検知されると、CPU210は、後群移動モータ30を停止し(S1363)、さらに全体移動モータ25を停止して(S1365)、バリア閉処理を呼び出してバリアを閉じた後、レンズ収納処理を終了する。なお、バリア閉処理は、後群移動モータ30によりレンズバリアを閉じる処理である。
【0118】
図34はレンズ繰り出し処理のフローチャートである。レンズ繰り出し処理は、カメラが待機状態から電源オン状態(作動状態)になった時にレンズバリアを開き、レンズ(前群レンズL1および後群レンズL2)を収納位置からワイド端まで繰り出す処理である。
【0119】
レンズ繰り出し処理が呼び出されると、まずバリア開処理をコールし(S1403)、後群移動モータ30を駆動してバリアを開く。バリア開処理において、AFパルス入力回路222からパルスが出力されないと(すなわち、後群移動モータ30が回転しないと)、エラーフラグに1がセットされる。
【0120】
S1403においては、バリア開処理においてセットされるエラーフラグが1かどうかを判定する。エラーフラグが1となるのはバリアを開く処理が正常終了しなかった場合であり、この時には、S1405以降のレンズ繰り出しの処理を行わず(N:S1403)リターンする。エラーフラグが0となるのは、正常にバリア開処理が実行された場合であり、この場合には、次に全体移動モータ25を正転して後群レンズL2および前群レンズL1のテレ方向への駆動を開始する(S1405)。
【0121】
CPU210は、全体移動モータ25の駆動開始とともに、4秒タイマをスタートし(S1407)、タイマのタイムアップまでにワイド端コードが検知されるかどうか(レンズがワイド端に達するかどうか)をモニタする。
【0122】
CPU210は、まず、S1409にてタイマがタイムアップしたかどうかを判定する。通常は、レンズ繰り出しを開始してから4秒以内にレンズはワイド端に達するため、S1409の判定はNOとなる。次に、ズームコード入力処理をコールして(S1415)、入力されたコード(レンズ位置に対応したズームコード)がテレ端コードかどうかを判定し(S1417)、テレ端コードでなければワイド端コードかどうかを判定する(S1419)。
【0123】
レンズは収納位置からテレ端まで4秒以内に移動する。従って、4秒タイマがタイムアップする前にテレ端コードもワイド端コードも検知されないのは、例えばレンズの移動が妨げられている場合である。このため、レンズ移動中にタイムアップと判定されると(Y:S1409)、全体移動モータ25の駆動を停止し(S1411)、エラーフラグに、エラーが発生したことを示す1をセットして(S1413)、レンズ繰り出し処理を終了する。
【0124】
通常の繰り出し処理においては、レンズが繰り出されるとまずワイド端コードが検知される。ワイド端コードが検知されると(S1419)、レンズ位置を示す指標であるズームステップにワイド位置に対応した値0をセットする(S1423)。その後、レンズ停止のための処理を行う(S1425以降)。
【0125】
もしも、ワイド端コードが検知されないままにレンズの繰り出しが継続すると、レンズは移動可能な領域の端部に到達してもはや移動できない状態となる。本実施形態のカメラにおいては、レンズ繰り出し処理の時に、もしもワイド端が検知されないままにレンズが移動し続けた場合でも、テレ端コードが検知されれば(S1417)レンズの移動を停止する(S1425以降の処理)ようにしている。なお、レンズがテレ端に達したときには、ズームステップにテレ端位置に対応した値である13をセットし(S1421)ている。このため、レンズ繰り出し処理において、テレ端までレンズが移動した場合でもズームステップはレンズ位置に対応した正しい値がセットされる。
【0126】
以上のようにして、レンズが繰り出され、ズームステップがレンズ位置に対応してセットされた後、S1425からS1435において、レンズを停止させるための処理が行われる。本実施の形態のカメラにおいては、レンズ位置を得るためにズームコードを検知してズームステップをセットしているが、レンズ停止時には常にズームコード検出のためのブラシ部9aがズームコードより所定量だけワイド端側に位置した状態(待機位置)で停止するようになっている。そして、ズーミングあるいはフォーカシングのためにレンズを移動させる場合には、移動方向がワイド端側かテレ端側かにかかわらず、一旦レンズをテレ側に移動させてズームコード検出用のブラシ部9aをズームコードに接触させてCPU210にズームコードを入力し、CPU210はズームコードが入力された位置を基準にしてズームレンズの移動量を制御している。
【0127】
S1425においては、ズームパルスカウンタに所定値の第1ズームパルスZP1をセットし、ズームドライブ処理をコールする(図22参照)。ズームドライブ処理は、全体移動モータ25を正転駆動して(レンズがテレ側に進む方向に駆動して)、全体移動モータ25の回転に同期してズームパルス入力回路220がCPU210に出力するパルス数とズームパルスカウンタにセットされたカウント値とが一致するまで全体移動モータ25を駆動することにより、ズームコードを検出するブラシ部9aがズームコードを検出した位置よりさらに所定量だけテレ側にレンズを進めてレンズを停止する。
【0128】
なお、S1425でズームパルスカウンタにセットされる第1ズームパルスZP1としては、ズームドライブ処理によりレンズが移動された時、ズームコード検出用のブラシがズームコードを越え、確実にテレ側の非導通部分に位置する値が用いられる。また、この第1ズームパルスZP1は、次の条件を満たす値でもある。本カメラにおいては、レンズの移動に連動してファインダー光学系の倍率が変化するようになっている。第1ズームパルスZP1は、たとえこのパルス数に対応する量だけレンズが移動してもファインダーの倍率に影響を与えないように定められている。尚、本実施の形態においては、レリーズボタン217Bを押すとレンズが移動するが、そのときのレンズの移動量に対応したズームパルスは上記第1ズームパルスZP1を越えない値に設定されている。
【0129】
レンズがズームパルスZP1に対応する量だけ移動された後、後群レンズL2がAFホーム位置に位置しているかどうかを判定し(S1429)、後群レンズL2がAFホーム位置にない時(AFホーム位置より繰出しているとき)には(N:S1431)、AFリターン処理をコールして後群レンズL2をAFホーム位置に移動させる(S1431)。こうして後群レンズL2をAFホーム位置に位置させた状態で、AF2段繰り出し処理(S1433)およびズームリターン処理(S1435)を実行してリターンする。
【0130】
AF2段繰り出し処理は、後群レンズL2をAFホーム位置より所定量繰り出すための処理である。本カメラにおいては、ズーミング時に前群レンズL1および後群レンズL2が同時に移動した後、撮影時(シャッターボタン半押し時)に、合焦および焦点距離の調整のために、全体移動モータ25による前群レンズL1と後群レンズL2の移動に加えて後群移動モータ30による後群レンズL2のみの移動も行われる。
【0131】
撮影時の後群レンズL2の移動量はレンズがワイド端側にある時には比較的大きいため、レンズがワイド側にある時には、シャッターボタンを操作してから実際に露光が行われるまでの時間差であるレリーズタイムラグが比較的長くなる。このレリーズタイムラグを短くするために、本カメラにおいては、比較的後群レンズL2の移動量が大きいワイド側にレンズが位置している時にはあらかじめ後群レンズL2を所定量繰り出しておくようにしている。AF2段繰り出し処理は、このための処理で、レンズ位置がワイド側の時に限り、後群レンズL2を所定量だけ繰り出す処理である。なお、本実施の形態においてはレンズがワイド側か否かをズームステップが4より小さいか否かにより判定している(後述)。
【0132】
図35は、ズームテレ処理に関するフローチャートである。ズームテレ処理時における前群レンズL1および後群レンズL2の位置と、コード板13aとの関係を示した図22を参照して説明する。ズームテレ移動処理は、レンズ鏡筒16、19、20が突出する方向(焦点距離が長くなる方向)に全体移動モータ25を駆動する処理、つまり前群レンズL1および後群レンズL2を互いの空気間隔を変えることなく一体に前進させる処理である。このズームテレ移動処理では、全体移動モータ25を正転駆動して現在のレンズ位置に対応するズームコードを検知し、全体移動モータ25を停止するときは、ズームコードがオンしたときを基準にしてさらに、所定数の第1ズームパルス数ZP1分全体移動モータ25を正転駆動してレンズを前進させた後(ズームコードがオフしてから)逆転駆動し、再び先のズームコードがオン/オフしたときを基準にしてさらにズームパルス数ZP2分逆転駆動した後、バックラッシュ取りズームパルス数ZP3分正転駆動してから、全体移動モータ25を停止させる。このズームテレ移動処理によってズームレンズは、前進方向のバックラッシュがある程度除かれた状態で、ズームコードの間に停止する。
【0133】
さらに本実施の形態では、全体移動モータ25を停止するときのズームステップが4以下のときには、後群レンズL2を所定AFパルス数(AP1)分後退させる。本実施の形態では、ワイド(ワイド端)からテレ(テレ端)までの焦点距離を14分割して、ワイド端をズームステップ0、テレ端をズームステップ13とし、その間の焦点距離にズームステップ1から12を付して、現在のレンズ位置を管理している。
【0134】
ズームテレ移動処理に入ると、まず、レンズがテレ位置(テレ端位置)にあるかどうかをチェックし、レンズがテレ位置にあればテレズーミングの必要がないのでそのままリターンする(S1501)。
レンズがテレ位置になければ、全体移動モータ25を正転方向(テレズーム方向)に駆動し、ズームコード入力処理を実行して、ズームステップに対応した現ズームコードを検知するのを待つ(S1501、S1503、S1505、S1507)。ズームステップに対応した現ズームコードを検知したら、全体移動モータ25が一定時間(2秒)回転できなかった状態を検知する2秒タイマーをスタートさせる(S1507、S1509)。
【0135】
2秒タイマーをスタートさせたら、タイムアップしたかどうかをチェックするが、通常動作時はタイムアップしないので、ズームコード入力処理を実行する(S1511、S1513)。そして、ズームコードが変化したかどうかをチェックし、ズームコードが変化していなければそのままテレコード検知チェックを行い、変化したら2秒タイマーを再スタートさせてからテレコード検知チェックを行う(S1515、S1519またはS1515、S1517、S1519)。
【0136】
全体移動モータ25を駆動しているにも拘らず所定時間経過してもズームコードが変化しないときは、レンズ鏡筒が何かに触れている場合など、何らかの異常状態が予想される。そこで、2秒タイマーをスタートさせた後、ズームコードの変化がなく2秒経過して2秒タイマーがタイムアップしたら全体移動モータ25を停止させて、エラーフラグに1をセットしてリターンする(S1511、S1537、S1539)。
【0137】
テレ端コードを検知していなけば、次のズームコードを検知したかどうかを判断し、検知していなければS1511に戻って、S1511〜S1519の処理を繰り返し、次のズームコードを検知したら、ズームステップを1インクリメントしてテレスイッチ62Tがオンしていることを条件に、S1511に戻って以上の処理を繰り返し、テレスイッチ62TがオフしていたらS1525に抜ける。つまり、この処理に一旦入ると、1ズームステップ分ズームしないうちにズームスイッチ62Tがオフされても、1ズームステップ分はテレズームする。
【0138】
レンズがテレ端に達するか、テレスイッチ62TがオフされるとS1529に抜ける(S1525、S1529またはS1519、S1527、S1529)。テレ端に達して抜けるときは、ズームステップに13をセットとする(S1527)。
【0139】
S1529では、ズームパルスカウンタに所定値の第1ズームパルス数ZP1をセットする。そして、ズームドライブ処理、AF2段繰り出し処理およびズームリターン処理を実行してリターンする(S1529、S1531、S1533、S1535)。
【0140】
ズームドライブ処理では、ズームパルスカウンタの値(第1ズームパルス数ZP1)分、全体移動モータ25を正転方向(レンズ繰り出し方向)に駆動する。
AF2段繰り出し処理では、全体移動モータ25を停止するときのズームステップが4以下のときには、後群レンズL2をAFホーム位置から所定AFパルス数(AP1)分後退させる。ズームコードがオン/オフしたときを基準にしてさらにズームパルス数ZP2分逆転駆動した後、バックラッシュ取り第3ズームパルス数ZP3分正転駆動してから、全体移動モータ25を停止させる。このズームテレ移動処理によってズームレンズは、前進方向のバックラッシュがある程度除かれた状態で、ズームコードの間に停止する。
【0141】
ズームリターン処理は、全体移動モータ25を逆転駆動し、ズームコードがオン/オフしたときを基準にしてさらにズームパルス数ZP2分逆転駆動した後、バックラッシュ取りズームパルス数ZP3分正転駆動してから、全体移動モータ25を停止させて、前群レンズL1及び後群レンズL2を、ズームコード間の待機位置で止める処理である。
【0142】
図36は、ズームワイド処理に関するフローチャートである。ズームワイド処理時における前群レンズL1および後群レンズL2の位置と、コード板13aとの関係を示した図22を参照して説明する。ズームワイド移動処理は、レンズ鏡筒16、19、20を引き込む方向(焦点距離が短くなる方向)に全体移動モータ25を駆動する処理、つまり、前群レンズL1および後群レンズL2を互いの空気間隔を変えることなく一体に後退させる処理である。ズームワイド移動処理では、まず全体移動モータ25を正転駆動して現在のズームステップに対応するズームコードを検知してから逆転駆動する。そして全体移動モータ25を停止するときは、ズーム中間領域においては、ズームコードがオン/オフしたときを基準にして第2ズームパルス数ZP2分さらに逆転駆動し、その後バックラッシュ取りパルスPZ3分正転駆動してから停止させる。このズームワイド移動処理によってレンズは、前進方向のバックラッシュがある程度除かれた状態で、ズームコードの間に停止する。
【0143】
さらに本実施の形態では、全体移動モータ25を停止するときのズームステップが4以下のときには、後群レンズL2をAFホーム位置から所定AFパルス数(AP1)分後退させる。ズームコードがオン/オフしたときを基準にしてさらにズームパルス数ZP2分逆転駆動した後、バックラッシュ取り第3ズームパルス数ZP3分正転駆動してから、全体移動モータ25を停止させる。このズームテレ移動処理によってズームレンズは、前進方向のバックラッシュがある程度除かれた状態で、ズームコードの間に停止する。
【0144】
ズームワイド移動処理に入ると、まず、レンズがワイド位置(ワイド端位置)にあるかどうかをチェックし、レンズがワイド位置にあればズーミングの必要がないのでそのままリターンする(S1601)。
【0145】
レンズがワイド位置になければ、レンズが押し込まれたときにバックラッシュ分により次のズームコードを越えてしまっている虞れがあるので、全体移動モータ25を正転方向(テレズーム方向)に駆動し、ズームコード入力処理を実行して現ズームステップに対応するズームコードを検知するのを待つ(S1601、S1603、S1605、S1607)。現ズームコードを検知したら、全体移動モータ25を停止してから逆転させ、2秒タイマーをスタートさせる(S1607、S1609、S1611、S1613)。
【0146】
2秒タイマーをスタートさせたら、タイムアップしたかどうかを検知し、通常はタイムアップしないので、ズームコード入力処理を実行する(S1615、S1617)。そして、ズームコードが変化したかどうかをチェックし、ズームコードが変化していれば2秒タイマーを再スタートしてから、ズームコードが変化していなければなにもせずに収納コードを検知したかどうかチェックする(S1619、S1621、S1623、またはS1619、S1623)。収納コードを検知していなければワイド端コードを検知したかどうかチェックし、ワイド端コードも検知していなければ次のズームコードを検知したかどうかをチェックする(S1623、S1625、S1627)。次のズームコードを検知していなければS1615に戻って次のズームコードを検知するまでS1615からS1627の処理を繰り返す。
【0147】
次のズームコードを検知したら、ズームステップを1デクリメントし、ワイドスイッチ62WがオンしているときはS1615に戻って以上のS1615からS1631の処理を繰り返す。そして、ワイド端コードを検知するか、ワイドスイッチ62WがオフしたらS1635に抜けてズームリターン処理をコールする(S1625、S1633、S1635、S1637、または、S1631、S1635、S1637)。なお、ワイド端コードを検知して抜けるときは、ズームステップを0にする(S1633)。
【0148】
S1635のズームリターン処理では、前群レンズL1及び後群レンズL2を、撮影処理におけるレンズドライブ処理で移動する前の待機位置に戻す。
【0149】
S1637のAF2段繰り出し処理では、現ズームステップに応じて、後群レンズL2をAFホーム位置またはAFホーム位置からAFパルスAP1分だけ後退させる。
【0150】
以上は通常の動作であるが、レンズ鏡筒が強制的に押し込まれた場合など、S1623で収納コードを検知したことをチェックすると、全体移動モータ25を停止し、レンズ繰り出し処理を実行してリターンする(S1623、S1639、S1641)。また、レンズ鏡筒が押さえられて移動できなかった場合など、2秒タイマーがタイムアップしたときには、全体移動モータ25を停止し、エラーフラグに1をセットしてリターンする(S1615、S1645、S1647)。
【0151】
なお、本ズームワイド移動処理では、現ズームコードを検知し、さらに次のズームコードを検知してからワイドスイッチチェックを行うので、一旦このズームワイド移動処理に入ると、1ズームステップ分ズームしないうちにワイドスイッチ62Wがオフされても、1ズームステップ分はワイドズームする。
【0152】
図37は、撮影処理に関するフローチャートである。本実施の形態の撮影処理は、測光スイッチSWSがオンされたときにコールされ、まず、前群レンズL1が待機位置にあることを確認し、レリーズスイッチSWRがオンされてから、前群レンズL1および後群レンズL2を、設定された焦点距離で測距した被写体に合焦する位置まで移動させることに特徴の一つを有する。
【0153】
撮影処理に入ると、まず、ズーム待機確認処理を実行して前群レンズL1を現焦点距離に対応する待機位置に移動させる(S1701)。
【0154】
そして、測距処理を実行して撮影距離を求め、測光処理を実行して被写体輝度を求め、AE演算処理を実行してシャッタ速度および絞り値、ストロボ発光の要不要を求める(S1703、S1705、S1707)。ストロボ発光要の場合とは、自動ストロボ発光モードで被写体輝度がストロボ発光レベル以下のとき、ストロボ強制発光モードが設定されている場合などである。そして、ストロボ発光が必要がどうかをチェックし、必要であると判断したときは、撮影充電処理を実行し、撮影充電処理において測光スイッチSWSがオフされた場合や、充電タイマがタイムアップしたときにはリターンし、十分な充電が完了したときなときは、フラッシュマチック演算処理を実行してからS1717に進む(S1709、S1711、S1713、S1715、S1717)。ストロボの発光が不要の場合は、S1711〜S1715をスキップしてS1717に進む。
【0155】
S1717は測光スイッチSWSチェックで、測光スイッチSWSがオフしていたらそのままリターンする。測光スイッチSWSがオンしていたら、測光スイッチSWSがオンしている間、レリーズスイッチSWRがオンするのを待つ(S1717、S1719)。
【0156】
レリーズスイッチSWRがオンすると、セルフモードで無い場合はそのままレンズドライブ演算処理を実行し、セルフモードの場合は所定時間待つセルフウエイト処理を実行してからレンズドライブ演算処理を実行する(S1721、S1725またはS1721、S1723、S1725)。
【0157】
レンズドライブ演算処理では、測距結果と、現在の焦点距離より、ズームコードのオフ/オンの変化点を基準とした前群レンズL1の移動量(ズームパルス数)と、AFホーム信号の変化点(AFホーム位置)を基準とした後群レンズL2の移動量(AFパルス数)を演算する。
【0158】
そして、レンズドライブ演算処理で算出した前群レンズL1移動量及び後群レンズL2移動量に基づいて、レンズドライブ処理を実行する(S1725、S1727)。このレンズドライブ処理では、前群レンズL1の駆動に並行して、後群レンズL2が駆動され、被写体に合焦するよう制御される。
【0159】
レンズ移動が終了したら、シャッタが切れることを撮影者に知らせるために、緑ランプ228を点灯(に通電)してから露出処理を実行する(S1729、S1731)。緑ランプ228は、撮影者が認識できるだけの僅かな時間だけ発光した後消える。
【0160】
露出処理が終了したら、S1727で移動する前のレンズ位置まで前群レンズL1及び後群レンズL2を復帰させるレンズリターン処理を実行する(S1733)。
【0161】
そして、フィルム巻き上げ処理を実行し、フィルムが終端でなければそのままリターンし、フィルム終端を検知したら巻き戻し処理を実行してリターンする(S1735、S1737、S1739)。
【0162】
図38は、メイン充電処理のフローチャートである。メイン充電処理は、図29に示すメインフローにおいて充電要求フラグ=1の時にコール(実行)される、メイン処理中で呼び出される充電処理である。
【0163】
CPU210は、S1801において充電禁止タイマが0になっているかどうかを判定する。充電禁止タイマは充電を禁止する時間がセットされるタイマで、ストロボ回路231の発光用コンデンサ530がフル充電されると3秒の充電禁止時間がセットされる。充電禁止タイマがタイムアップしていなければ(N:S1801)、充電要求フラグに0をセットし(S1803)、処理を終了する。すなわち充電禁止タイマが3秒の充電禁止時間をカウント中は、CPU210は充電電圧をチェックすることなく無条件に充電を禁止する。ストロボ回路231の端子CHENをLレベルにすることにより充電を中断(禁止)する事ができる。
【0164】
充電禁止タイマがタイムアップしていると(Y:S1801)、CPU210は、充電中断フラグが1かどうかを判定する(S1805)。充電中断フラグは、後述するが、充電処理を途中で中断した場合に1がセットされる。本メイン充電処理及び後述する撮影充電処理において、充電電圧が所定値に達するか、あるいは充電時間が所定時間(本カメラにおいては8秒)に達した場合に充電処理が正常終了したものとしている。もしも充電中に、他のスイッチの操作などにより充電が中断された場合には、上記所定時間(8秒)から中断前に充電に費やした時間を差し引いた残り時間をメモリに格納しておき、充電が再会された場合にはその残り時間の間に充電電圧が所定値に達するかどうかを判定するようにしている。
【0165】
このため、充電中断フラグに1がセットされていた場合には、充電中断フラグをクリアし(0をセットし)、メモリに格納されている残り時間を充電タイマにセットして充電処理を行う。充電中断フラグが1では無いとき、すなわち充電処理が中断されていなかった場合には(N:S1805)、充電タイマに所定の充電時間(すなわち8秒)をセットして充電を行う。
【0166】
CPU210は、充電を開始するため、充電信号をオンにする(S1813)。すなわち、ストロボ回路231の端子CHENをハイ(H)レベルにして、充電を開始する。ストロボ回路231の端子CHENがHレベルの間は、ストロボ回路231の端子RLSの出力(充電電圧に対応)がA/D変換されてCPU210に入力される。CPU210は、A/D変換された電圧値に基づいて充電電圧をチェックする(S1815)。もしも充電電圧が上限値に達していたなら(Y:S1817)、CPU210は充電禁止タイマに充電禁止時間である3秒をセットすることにより、3秒間充電を禁止し、ストロボ回路231の端子CHENをロー(L)にすることにより充電を停止し(S1821)、充電要求フラグに0をセットしてメイン充電処理を終了する。
【0167】
CPU210は、S1817において充電電圧が上限に達していないと判断すると、充電タイマがタイムアップしたかどうかを判定する(S1825)。充電タイマがタイムアップした場合には、ストロボ回路231の端子CHENをロー(L)にして充電を停止し(S1821)、充電処理が完了したことを示す充電要求フラグに0をセットする(S1823)。なお、充電タイマがタイムアップしてメイン充電処理が終了した場合には、3秒間の充電禁止時間は設定されない。
【0168】
充電タイマがタイムアップしていなければ(N:S1825)、CPU210は、何らかのスイッチの状態が変化したかどうかを判断する(S1827)。スイッチ状態の変化が検出された場合には、充電処理を中断して操作されたスイッチに対応した処理を優先的に行う。このため、CPU210は、スイッチ状態の変化を検出すると、S2819において充電信号をオフにし(すなわちストロボ回路231の端子CHENをローにし)、充電タイマーが示す残り時間をメモリに格納し(S1831)、充電中断フラグに1をセットして充電が中断されたことを示し(S1835)、メイン充電処理を終了する。S1831でメモリに格納された残り時間と、S1835においてセットされた充電中断フラグは、次にメイン充電処理または撮影充電処理が実行される際に参照される。
【0169】
図39は、シャッタ初期化処理に関するフローチャートである。本実施の形態のシャッター初期化処理は、シャッタ27を駆動するAEモータ29をシャッタ閉方向に駆動してシャッタ羽根をストッパに当接するまで完全に閉じる処理である。
【0170】
この処理に入ると、まず、AEモータ29を逆転させてシャッタ羽根27aを閉方向に駆動し、AEパルスカウントリミット時間タイマーをスタートさせてAEパルスカウント処理をコールしてAEパルスを検知しながら、AEパルスカウントリミット時間タイマーがタイムアップするのを待つ(S1901、S1903、S1905、S1907)。
【0171】
シャッタ羽根27aが完全に閉じてAEモータ29が回転不能になるとAEパルスカウントリミット時間タイマーがタイムアップするので、タイムアップしたらAEモータ29をフリーにしてリターンする(S1907、S1909)。
【0172】
以上の処理によって、シャッタ27はシャッタ羽根27aが完全に閉じた初期位置に設定される。
【0173】
図40はズームコード入力処理のフローチャートである。ズームコード入力処理は、CPU210のA/D入力端子に入力されたズームコード情報入力回路219からの電圧のA/D変換値に基づいてズームコードをセットする処理である。
【0174】
S3201において、ズームコード情報入力回路219からCPU210のA/D端子に電圧が入力される。CPU210は入力電圧のA/D変換値を図20に示すスレッシュホールド電圧Va〜Vfと比較して入力電圧に対応したズームコードをセットする。ズームコードのセットは以下のようにして行われる。
【0175】
CPU210は、入力電圧のA/D変換値とスレッシュホールド電圧Vaとを比較する(S3203)。入力電圧のA/D変換値がスレッシュホールド電圧Vaより大きい場合(Y:S3203)にはズームコードとして0をセットして(S3205)、リターンする。
【0176】
入力電圧のA/D変換値がVa以下(N:S3203)であり、Vbより大きい場合(Y:S3207)には、ズームコードに5がセットされる(S3209)。
【0177】
入力電圧のA/D変換値がVb以下(N:S3207)であり、Vcより大きい場合(Y:S3211)には、ズームコードに4がセットされる(S3213)。
【0178】
入力電圧のA/D変換値がVc以下(N:S3211)であり、Vdより大きい場合(Y:S3215)には、ズームコードに3がセットされる(S3217)。
【0179】
入力電圧のA/D変換値がVd以下(N:S3215)であり、Veより大きい場合(Y:S3219)には、ズームコードに6がセットされる(S3221)。
【0180】
入力電圧のA/D変換値がVe以下(N:S3219)であり、Vfより大きい場合(Y:S3223)には、ズームコードに1がセットされる(S3225)。
【0181】
入力電圧のA/D変換値がVf以下(N:S3223)の場合には、ズームコードに2がセットされる(S3221)。
【0182】
なお、ここで、スレッシュホールド電圧間の間隔が比較的大きいVd、Ve、Vfにより識別されるコードに対して、レンズ位置の基準点となる、レンズ収納位置(ズームコード=1)、ワイド端(ズームコード=2)、テレ端(ズームコード=6)が割当てられている。こうすることにより、電圧の変動などによりCPU210への入力電圧が多少ずれることがあっても、少なくとも基準点に関しては、正しいズームコードがセットされることになる。
【0183】
図41は、AFパルス確認処理に関するフローチャートである。AFパルス確認処理は、後群移動モータ30を正逆に交互に回転する処理である。たとえば、何らかの原因で後群移動モータ30を駆動してもこれらのモータが回転できなかった場合に、後群移動モータ30を正逆に交互に回転することで、後群移動モータ30の移動を阻害している原因を取り除き、後群レンズの移動を可能にする。本実施の形態では、後群移動モータ30を正逆に交互に回転し、後群移動モータ30が所定量以上回転したことを確認してから後群レンズL2をAFホーム位置に移動させる。正逆の駆動を5回繰り返してもこの確認ができなかったとき、あるいは、確認できても所定時間内に後群レンズL2がAFホーム位置に移動しなかったときには、後群移動モータ30を停止させ、エラーフラグに1をセットする。
【0184】
AFパルス確認処理にはいると、後群移動モータ30を正逆交互に駆動する最大回数を規定するカウンタの値を5にセットする(S3301)。
【0185】
そして、まず、後群移動モータ30を正転方向(後群レンズ後退方向)に起動し、AFパルスカウンタの値を50にセットして、AFパルスカウント処理を行って、AFパルスが50個出力されるのを待つ(S3303、S3305、S3307)。AFパルスカウンタの値が0になったら、後群移動モータ30を停止させる(S3309)。
【0186】
OKフラグをチェックし、OKフラグがセットされていれば、つまりAFパルスが50回出力されれば、後群レンズL2がAFホーム位置にあるかどうかをチェックする(S3311、S3329)。AFホーム位置にあればリターンするが、AFホーム位置にない場合は、後群移動モータ30を逆転駆動(後群レンズL2をAFホーム位置方向に移動する方向)して500msタイマーをスタートさせる(S3331、S3335)。通常は、500msタイマーがタイムアップする前に後群レンズL2がAFホーム位置に達するので、後群レンズL2がAFホーム位置に達したら後群移動モータ30を停止させてリターンする(S3335、S3337、S3339)。ここで、もし、500msタイマーがタイムアップする前に後群レンズL2がAFホーム位置に達しなかったときは、後群移動モータ30を停止させ、エラーフラグに1をセットしてリターンする(S3335、S3341、S3343)。
【0187】
以上は、通常の処理であるが、後群レンズL2が容易に動かなかったときは、下記の処理を実行する。S3307のAFパルスカウント処理において、後群移動モータ30を駆動しているにも拘わらずAFパルスが所定時間出力されなかったときは、噛み付きなどによって後群移動モータ30が回転できない状態なので、OKフラグをクリアする。したがって、S3311からS3313の揺動処理に進む。S3313に進むと、100ms待ってから、後群移動モータ30を逆回転駆動する(S3315)。そしてAFパルスカウンタの値を50にセットし、AFパルスカウント処理を行って、後群移動モータ30を停止させる(S3317、S3319、S3321)。AFパルスカウント処理では、AFパルスが50個出力されたときはOKフラグをセットし、所定時間AFパルスが出力されなかったときはOKフラグをクリアしている。したがって、この後群移動モータ30の逆回転で、後群レンズL2が移動したときはS3329の処理に進み、移動しなかったときはS3325に進む。
【0188】
S3325では、カウンタを1デクリメントし、カウンタが0でなければS3303に戻って、S3303からの処理を繰り返す。カウンタが0になったら、つまり、後群移動モータ30の正逆駆動を5回繰り返しても後群レンズL2が移動しなかったときは、レンズ駆動系に何らかの異常が発生していることがあるので、後群移動モータ30を停止させ、エラーフラグに1をセットしてリターンする(S3327、S3341、S3343)。
【0189】
図42は、AFリターン処理のフローチャートである。AFリターン処理は、後群レンズL2をAFホーム位置に戻す処理である。
【0190】
AFリターン処理に入ると、後群移動モータ30を逆転方向(レンズ前進方向)駆動して後群レンズL2をAFホーム位置に向かって前進させて、後群レンズL2がAFホーム位置に達するのを待つ(S3401、S3403)。
【0191】
後群レンズL2がAFホーム位置に達したことをフォトインタラプタ301を介して検知したら、後群移動モータ30の駆動を低速逆転駆動に変えて、カウンタに10をセットし、AFパルスの立ち上がりをカウントしてカウントする毎にカウンタを1デクリメントして、カウンタの値が0になるのを待つ(S3405、S3407、S3409、S3411、S3413)。
【0192】
カウンタが0になったら、後群移動モータ30をストップさせる(S3413、S3415)。これにより、後群レンズL2がAFホーム位置で確実に停止する。
【0193】
本実施の形態では、後群レンズL2がAFホーム位置に到達してからさらに10パルス分後群移動モータ30の駆動を継続しているが、これは、後群レンズL2の駆動パルスカウントをAFホーム信号の切り換わりを基準としているので、待機状態で確実に後群レンズL2をAFホーム位置にするためである(図26から図28参照)。
【0194】
図43はバリア閉処理のフローチャートである。バリア閉処理は、レンズ収納時にバリアを閉じるための処理である。
まずカウンタに、後述する不具合発生時に実行される開閉処理の繰り返し回数である3をセットする。本実施形態においては、バリア閉処理が正常に終了したか否かは後群移動モータ30が正転方向に所定量回転したかどうか(すなわち、後群移動モータ30を正転駆動しAFパルスが所定数カウントされたか否か)に基づいて判定している。
【0195】
もしも後群移動モータ30を正転駆動した時に所定数のAFパルスがAFパルス入力回路222から入力されない場合には、何らかの理由でバリアが閉じられなかったかバリアが既に閉じた状態でバリア閉処理が実行された場合が考えられる。
【0196】
このため、本実施の形態においては、後群移動モータ30を正転駆動してAFパルスが所定数カウントされなかった場合には、一旦後群移動モータ30を逆転方向に所定量(閉じられているバリアを開放させるに十分な量)だけ駆動し、その後再び後群移動モータ30を正転駆動するようにしている。S3501で設定する回数は、上記の一旦後群移動モータ30を逆転方向に駆動した後、再度正転駆動するという処理の実行回数を制限するための値である。
【0197】
S3503では後群移動モータ30を正転駆動し(バリアが閉じる方向に駆動し)、AFパルスカウンタに300をセットして(S3505)、AFパルスカウント処理をコールする(S3507)。AFパルスカウント処理は、後群移動モータ30の回転と同期してAFパルス入力回路222がCPU210に出力するパルス信号に基づいて、S3505でセットされたAFパルスカウンタをデクリメントする処理である。
【0198】
AFパルスカウント処理では、所定時間の間にパルスが出力されなくなるか、デクリメントされたAFパルスカウンタのカウント値が0になると、処理を終了する。
【0199】
AFパルスカウント処理が終わると、後群移動モータ30が停止され(S3509)、AFパルスカウンタ処理でデクリメントされた残りのAFパルスカウントが100未満かどうかが判定される(S3511)。
【0200】
S3511において、AFパルスカウンタの値が100未満であれば(すなわち、AFパルスカウント処理において200以上デクリメントされた場合は)、バリアは正常に閉じたと判断して、バリア閉処理を終了する。もしも、AFパルスカウンタの値が100以上の場合には(N:S3511)、何らかの理由で後群移動モータ30が回転しないと考えられ、後群移動モータ30を一旦逆方向(バリアが開く方向)に回転させ、再度正転させることにより、障害を取り除くようにしている。
【0201】
S3513においてカウンタをデクリメントし、カウンタが0にならない限り、S3519に処理を進める。S3519では、後群移動モータ30を逆転し、AFパルスカウンタに300をセットしてAFパルスカウント処理をコールする。AFパルスカウント処理が終了すると、後群移動モータ30を停止し、S3503に戻って、後群移動モータ30の正転、AFパルスカウンタのセット、AFパルスカウント処理の実行、後群移動モータ30の停止を実行し(S3503、S3505、S3507、S3509)、再度AFパルスカウンタの値に基づきバリアが閉じたか否かを判定する(S3511)。本実施の形態においては、S3501においてカウンタに3がセットされているため、バリアが閉じない場合には、上記の再試行処理は2回繰り返される。
【0202】
この間にバリアが閉じれば、S3511にてAFパルスカウンタが100未満となり(Y:S3511)、バリア閉処理は終了する。また、繰り返しのうちに最後までAFパルスカウンタが100未満とはならなかった場合には(Y:S3515)、バリアが閉じなかったと判定され、エラーフラグに異常発生を示す1がセットされてバリア閉処理は終了する。
【0203】
図44はバリア開処理のフローチャートである。バリア開処理は、レンズを収納位置から繰り出す時にバリアを開くための処理である。
まずカウンタに処理の繰り返し回数である3をセットする(S3601)。通常はバリアが閉じた状態でバリア開処理が呼出される。しかし、例えばレンズが繰り出された状態で(すなわちバリアが開いた状態で)カメラのバッテリを交換したような場合には、バリアが開いている状態でバリア開処理が実行されることになる。あるいは何らかの障害によりレンズ収納時にバリアが閉じられないままにバリア開処理が呼出される可能性もある。バリアが開いた状態でバリアを開くために後群モータ30を駆動した場合には、既にバリアが開いているために後群移動モータ30が回転せずAFパルス入力回路222がパルスを発生しないことになる。
【0204】
このため、本処理では、まずバリアを開くように後群移動モータ30を駆動し、バリアが開いたことが確認できなかった場合(AFパルス入力回路222がCPU210にパルスを出力しない場合)には、バリアを閉じる方向に後群移動モータ30を駆動した後もう一度バリアを開く方向に後群移動モータ30を駆動する。S3601においてカウンタにセットする回数は、最初に後群移動モータ30を駆動したときにバリアが開いたことが確認できなかった場合に行われる、上述のバリアを一旦閉じた後再度バリアを開く処理の実行回数を限定するための値である。
【0205】
まずS3603において、後群移動モータ30を逆転し(バリアが開く方向に駆動し)、AFパルスカウンタに300をセットして(S3605)、AFパルスカウント処理をコールする(S3607)。AFパルスカウント処理は、後群移動モータ30の回転と同期してAFパルス入力回路222から出力されるパルス信号に基づいて、セットされたAFパルスカウンタをデクリメントする処理である。
【0206】
AFパルスカウント処理では、所定時間の間にAFパルス入力回路222からCPU210にパルスが出力されなくなるか、デクリメントされたAFパルスカウンタのカウント値が0になると、処理を終了する。AFパルスカウント処理が終わると、後群移動モータ30が停止され、AFパルスカウンタ処理でデクリメントされた残りのAFパルスカウントが100未満かどうかが判定される。
【0207】
ここでAFパルスカウンタの値が100未満であれば(すなわち、AFパルスカウント処理においてカウント値が200以上デクリメントされた場合は)、バリアは正常に開いたと判断して、バリア開処理を終了する。
【0208】
もしも、AFパルスカウンタの値が100以上の場合には、何らかの理由で後群移動モータ30が回転しないと考えられ、後群移動モータ30を一旦正転方向(バリアが閉じる方向)に回転させ、再度逆転させることにより、障害を取り除くようにしている。
【0209】
まず、カウンタをデクリメントし(S3613)、カウンタが0にならない限り(N:S3615)、S3619に処理を進める。S3619では、後群移動モータ30を逆転し、AFパルスカウンタに300をセットしてAFパルスカウント処理をコールする(すなわち、バリアを閉じる様に後群移動モータ30を駆動する)。S3623のAFパルスカウント処理が終了すると、後群移動モータ30を停止し(S3625)、S3603に戻って、後群移動モータ30の逆転、AFパルスカウンタのセット、AFパルスカウント処理の実行、後群移動モータ30の停止を実行し、再度AFパルスカウンタの値に基づきバリアが開いたか否かを判定する。
【0210】
本実施の形態においてはカウンタに3がセットされているため、バリアが開かない場合(N:S3611)にはS3619からS3625を経てS3609までの処理を2回繰り返す。この間にバリアが開けば、S3611にてAFパルスカウンタが100未満となり、バリア開処理は終了する。また、繰り返しのうちに最後までAFパルスカウンタが100未満とはならなかった場合には、バリアが開かなかったと判定され、エラーフラグに異常発生を示す1がセットされてバリア開処理は終了する。
【0211】
図45は、ズームドライブ処理のフローチャートである。ズームドライブ処理は、前群レンズL1および後群レンズL2を被写体距離に合焦させるために、ズームパルスカウンタの値分、全体移動モータ25を正転方向(レンズ繰り出し方向)に駆動制御する処理である(図22参照)。
【0212】
ズームドライブ処理に入ると、まずズームパルスカウンタの値をズームパルスとしてメモリする(3701)。そして、ズームシーケンスを0にして全体移動モータ25を正転起動(前進方向に駆動)し、ドライブチェック処理を行ってズームシーケンスが5になるのを待ち、ズームシーケンスが5になったらリターンする(S3703、S3705、S3707、S3709)。
【0213】
ズームシーケンスとは、全体移動モータ制御回路60の動作シーケンスの状態を識別する識別子であって、0はズームパルスのカウント基準であるズームコードの切り換わり検知状態、1および2はズームパルスのカウントを行っている状態を示しており、3は逆転ブレーキ駆動状態、4はショートブレーキ状態、5は端子オープン状態(非作動状態)で、ズームドライブの一連のシーケンスが終了したこと示す(図23、24参照)。
【0214】
図46はAF2段繰り出し処理のフローチャートである。AF2段繰り出し処理は、レンズの焦点距離が変更された場合に実行される処理で、レンズがワイド側に位置している場合に、予め後群レンズL2をAFホーム位置から所定量(AP1)繰出しておく処理である。
【0215】
AF2段繰り出し処理がコールされると、CPU210は、現在後群レンズL2がAF2段繰り出し処理により所定量繰出された状態となっているかどうかを判定する(S3801)。前回AF2段繰り出し処理が実行された時にレンズがワイド端側(ズームステップが4未満)にあった場合には後群レンズが所定量繰り出されて2段繰り出しフラグに1がセットされている。また、前回AF2段繰り出し処理が実行されたときにズームステップが4以上であれば、後群レンズは繰り出されておらず(AFホーム位置に位置しており)、2段繰り出しフラグには0がセットされている。
【0216】
AF2段繰り出し処理が呼出され、2段繰り出しフラグに1がセットされている場合には(Y:S3801)、次にCPU210は現在のレンズ位置に対応するズームステップが4より大きいかどうかを判定する(S3805)。ズームステップが4より大きい場合(後群および前群レンズがテレ側にある場合)には、AFリターン処理をコールして既に繰り出されている後群レンズL2をAFホーム位置に戻し、2段繰り出し済フラグをクリアして(0をセットして)リターンする(S3807、S3809)。現在のズームステップが4以下の場合には、後群レンズL2を繰り出しておく必要があるが、既に前回AF2段繰り出し処理が実行されたときに後群レンズL2は繰り出されており、ここでは何もせずにリターンする。
【0217】
S3801で2段繰り出し済フラグが1でなかった場合(すなわち0がセットされている場合)には、前回のAF2段繰り出し処理が終了した時点で後群レンズはAFホーム位置に位置していることになる。この場合には、CPU210は、ズームステップが4以下かどうかを判定し(S3803)、ズームステップが4を越えている場合には(N:S3803)、後群レンズL2を繰り出す必要は無いため(AFホーム位置のままで良いため)、後群レンズL2の繰り出しの処理は行わず、そのままリターンする。ズームステップが4以下の場合(すなわちレンズがワイド側に位置している場合)には(Y:S3809)、後群レンズL2を繰り出す処理を行うが、この時、レンズがワイド端にあるか否かにより処理方法が異なる。
【0218】
まず、ズームステップが0かどうか(すなわち、レンズがワイド端に位置しているか否か)を判定する(S3811)。レンズがワイド端に位置している場合には、後群移動モータ30がバリア開閉機構に接続されていて後群レンズ移動機構に接続されていない場合がある。すなわち、レンズがワイド端に位置している状態で後群移動モータ30を駆動した場合、後群レンズL2が駆動されずにバリアの開閉が行われる可能性がある。
【0219】
一方、レンズがワイド端よりテレ側にある場合には必ず後群移動モータ30は後群レンズ駆動機構に接続されている。このため、レンズがワイド端に位置していないとき(すなわちズームステップが0でない時)には(N:S3811)、AFパルスカウンタに所定値AP1をセットし(S3823)、AFドライブ処理をコールすることにより(S3825)、後群レンズをAFホーム位置からAFパルス数AP1に対応した量だけ突出させることができる。後群レンズを繰出した後、CPU210は、2段繰り出し済フラグに1をセットしてリターンする。
【0220】
ズームステップが0の時(すなわちレンズがワイド端に位置している時)には(Y:S3811)、前述のように後群移動モータ30がバリア開閉機構に接続されている可能性がある。ただし、AF2段繰り出し処理がレンズリターン処理中でコールされる場合に限り、後群移動モータは後群レンズ移動機構に接続されていることが保証される。このため、S3813において、実行中のAF2段繰り出し処理がレンズリターン処理において呼出された処理か否かを示すズームリターンフラグにより処理を分岐している。実行中のAF2段繰り出し処理がレンズリターン処理においてコールされたものである場合には、ズームリターンフラグには1がセットされている。この場合には、後群レンズの駆動だけが行われる(S3823、S3825)。
【0221】
これに対し、実行中のAF2段繰り出し処理がレンズリターン処理以外のルーチンにおいて呼出されたものである場合には、ズームリターンフラグには0がセットされており、CPU210はS3815からの処理を実行する。
【0222】
CPU210は、ズームパルスカウンタおよびAFパルスカウンタにそれぞれ所定値ZP1およびAP1をセットし(S3815、S3817)、レンズドライブ処理を呼出して(S3819)、まず全体移動モータ25を駆動して前群および後群レンズをズームパルスZP1に対応する量だけ駆動すると共に、後群移動モータ30を駆動して後群レンズをAFパルスAP1に対応する量だけ駆動した後、ズームリターン処理において(S3821)、全体移動モータ25を駆動してZP2に対応する量だけ前群および後群レンズを戻している。すなわち、レンズを一旦テレ側に所定量移動して後群移動モータ30が確実に後群レンズL2の駆動機構に係合するようにした上で後群移動モータを駆動して後群レンズを繰り出し、その後レンズをワイド側に所定量戻すことにより、結果的には後群レンズL2のみをワイド側に移動するようにしている。
【0223】
以上のように、AF2段繰り出し処理が終った時点で、レンズがワイド側にある時(ズームステップが4以下の時)には後群レンズL2が所定量繰り出され、かつ2段繰り出し済フラグには1がセットされている。またレンズがテレ側にある時(ズームステップが4より大きい時)には、後群レンズL2がAFホーム位置に位置し、2段繰り出し済フラグには0がセットされている。
【0224】
図47は、ズームリターン処理のフローチャートである。ズームリターン処理は、前群レンズL1及び後群レンズL2を、撮影処理におけるレンズドライブ処理で移動する前の待機位置に戻す処理である。つまり、全体移動モータ25を、現ズームコードの収納位置側切り換え点から第2ズームパルス数ZP2分逆転させて前群レンズL1および後群レンズL2を待機位置に戻し、さらに全体移動モータ25を第3ズームパルス数ZP3分正転させてバックラッシュをある程度除去した状態で停止する処理である(図22のレンズドライブの部分および図24参照)。
【0225】
ズームリターン処理に入ると、ズームパルスメモリにメモリされているパルス数が第1ズームパルス数ZP1未満であるかどうかをチェックし、未満であれば、全体移動モータ25を正転(テレ方向回転)し、第1ズームパルス数ZP1からズームパルスメモリにメモリされた駆動パルス数を減算したパルス数をズームパルスカウンタにセットし、ズームパルスカウント処理を実行してズームパルスカウンタが0になるのを待ち、0になったら、つまり現ズームコードの切り換え点から第1ズームパルス数ZP1分駆動したら全体移動モータ25をストップさせる(S3901、S3905、S3907、S3909、S3911)。これは、レンズが現ズームコードのテレ側切り換え点付近に停止しているときには全体移動モータ25への通電初期にズームコードが不安定になり、待機位置がずれる虞れがあるので、これを防止するために、確実にズームコードがオフになるように第1ズームパルス数ZP1分正転させるのである。そして、エラーフラグに1がセットされていればリターンし、エラーフラグに1がセットされていなければS3915に進む(S3911、S3913)。
【0226】
ズームパルスメモリにメモリされた駆動パルス数が第1ズームパルス数ZP1と等しい場合は、現ズームコードがオフする位置までレンズが移動しているので、全体移動モータ25を正転する処理をスキップする(S3901、S3915)。
【0227】
S3915では、全体移動モータ25を逆転(ワイド方向回転)する。そして、ズームコード入力処理をコールしてズームコードを検知し、ワイドコードを検知したか、収納コードを検知したか、現ズームコードを検知したかをチェックする(S3917、S3923、S3929)。ワイドコードを検知したらレンズワイド位置をセットし、収納コードを検知したら全体移動モータ25をストップさせて、レンズ繰り出し処理を実行してからリターンする(S3919、S3921、S3923、またはS3923、S3925、S3927)。
【0228】
現ズームコードを検知したら、ズームコード入力処理を実行する(S3929、S3931)。そして、OFFコードを検知する(現ズームコードがOFFする)のを待ち、OFFコードを検知したら、ズームパルスカウンタに第2ズームパルス数ZP2をセットし、ズームパルスカウント処理をコールしてズームパルスカウンタが0になるのを待つ(S3931、S3933)。
【0229】
ズームパルスカウント処理からリターンすると、全体移動モータ25をストップさせる(S3937、S3939)。エラーフラグに1がセットされているとき(ズームパルスカウンタが0にならずにリターンしたとき)はそのままリターンし、エラーフラグがセットされていないとき(ズームパルスカウンタが0になってリターンしたとき)は全体移動モータ25を正転し、ズームパルスカウンタにバックラッシュ取りパルス数ZP3をセットし、ズームパルスカウント処理をコールしてズームパルスカウンタが0になるのを待つ(S3941、S3943、S3945、S3947)。そして、ズームパルスカウント処理からリターンすると、全体移動モータ25を停止してリターンする(S3947、S3949)。
【0230】
このようにズームリターン処理によって前群レンズL1は、現ズームコードの後端エッジよりも第2ズームパルス数ZP2分後退した待機位置(OFF位置)に移動される。この待機位置では、全体移動モータ25がテレ方向に回転する際のバックラッシュがある程度除去されている。
【0231】
図48は、ズーム待機確認処理に関するフローチャートである。ズーム待機確認処理は、撮影処理においてコールされ、測光スイッチSWSがオンしたときにレンズが正しい待機位置にあるかを確認し、正しい待機位置に無い場合にレンズを正しい待機位置に移動させる処理である。なお、ズーム確認処理のS3931以降の処理は、ズームリターン処理と同一である。
【0232】
ズーム待機確認処理に入ると、まず、ズームコード入力処理をコールしてズームコードを入力し、現ズームコードを検知できなければ、レンズが正しい待機位置にあると考えられるのでそのままリターンする(S4001、S4003)。現ズームコードを検知できたら、レンズが正しい待機位置から移動しているので、全体移動モータ25を逆転(ワイド方向回転)して、S3931に進み、ズームコード入力処理を実行する(S4003、S4005、S3931)。
【0233】
そして、ズームコードのOFFコードを検知するのを待ち、OFFコードを検知したら、ズームパルスカウンタに第2ズームパルス数ZP2をセットし、ズームパルスカウント処理をコールしてズームパルスカウンタが0になるのを待つ(S3931、S3933)。
【0234】
ズームパルスカウント処理からリターンすると、全体移動モータ25を停止させる(S3937、S3939)。エラーフラグがセットされているとき(ズームパルスカウンタが0にならずにリターンしたとき)はそのままリターンし、エラーフラグがセットされていないとき(ズームパルスカウンタが0になってリターンしたとき)は全体移動モータ25を正転駆動し、てズームパルスカウンタにバックラッシュ取りパルスZP3をセットし、ズームパルスカウント処理をコールしてズームパルスカウンタが0になるのを待つ(S3941、S3943、S3945、S3947)。そして、ズームパルスカウント処理からリターンすると、全体移動モータ25を停止させてリターンする(S3947、S3949)。
【0235】
このようにズーム待機確認処理は、ズームステップに対応する現ズームコードを検知することを条件に、前群レンズL1及び後群レンズL2を、現ズームコードのワイド側切り換え位置よりも所定距離後退した撮影待機位置に移動させる。
【0236】
図50は、ピント調整処理に関するフローチャートである。ピント調整処理では、レンズドライブ演算処理によって演算された全体移動モータ駆動パルス数および後群移動モータ駆動パルス数に基づいて、全体移動モータ25を正転方向(レンズ繰り出し方向)に駆動し、後群移動モータ30を正転方向(後群レンズL2が後退するレンズ後退方向)に駆動して前群レンズL1および後群レンズL2を合焦位置まで移動させる処理である(図22のレンズドライブ参照)。そしてこのピント調整処理は、全体移動モータ25および後群移動モータ30の両方を同時に駆動(並列駆動)することに特徴を有する。
【0237】
ピント調整処理に入ると、まず、ズームパルスカウンタ値(レンズドライブ演算処理で演算した、全体移動モータ25を現ズームコードの収納側切り替え点からの駆動パルス数)をズームパルスメモリに書き込む(S4201)。そして、ズームシーケンスを0にして全体移動モータ25を正転方向に起動してからドライブチェック処理を行ってズームシーケンスが1になるのを、つまり、現ズームコードを検知(オフからオン)するのを待ち、ズームシーケンスが1になったらAFシーケンスを0にする(S4203、S4205、S4207、S4209、S4211)。
【0238】
そして、後群移動モータ30を正転方向に駆動してからAFパルスカウンタの値が50未満であるかどうかをチェックし、50未満であれば後群移動モータ30の制御を低速制御(PWM制御)に変え、50以上であればそのままで、ズームドライブチェック処理に進む(S4213、S4215、S4217、S4219またはS4213、S4215、S4219)。
【0239】
ズームシーケンスおよびAFシーケンスがともに5になるのを待ち、双方が5になったら(全体移動モータ25および後群移動モータ30が停止したら)リターンする(S4219、S4221、S4223、S4225)。
【0240】
このようにピント調整処理は、全体移動モータ25および後群移動モータ30の両方を同時に駆動するので、前群レンズL1および後群レンズL2を合焦位置まで移動させる、合焦に要する時間が短縮される。
【0241】
図51から図53は、露出処理に関するフローチャートである。露出処理は、レリーズスイッチSWRがオンされたときにコール(実行)される。この露出処理では、シャッターに関する補正処理、シャッターの初期位置確認処理などを実行してからシャッターを開放し、露出を行う。
【0242】
露出処理に入ると、まず、AE調整済みかどうかをチェックし、AE調整済みでないか、AE調整済みでもAEデータが10Ev未満であれば、AE演算処理で求めたAEデータに基づいて、ROMにメモリした固定データの中からAEタイマー時間を選択する( S4301、S4305またはS4301、S4303、S4305)。AE調整済みかつAEデータが10Ev以上であれば、AE演算処理で求めたAEデータに基づいて、リセット処理時に読み込んだ調整データの中からAEタイマー時間を決定する(S4301、S4303、S4307)。AEデータが10Ev未満のときにROM上の固定データを使用するのは、10Ev未満のときはシャッタ開放時間が長いので、誤差の影響がきわめて小さいし、ROM上のデータを使用する方が短時間で処理できるからである。
【0243】
次にFM調整済みかどうかをチェックし、FM調整済みでなければ、FMデータに基づいて、ROM上の固定データからFMタイマー時間を選択し、FM調整済みであればリセット処理時の調整データ読み込み処理で読み込んだデータを使用する(S4309、S4311またはS4309、S4313)。
【0244】
タイマーの設定が終了すると、まず、シャッター初期位置確認処理を実行する( S4315、S4317、S4319、S4321)。つまり、AEモータを逆転してシャッター羽根27aを閉鎖方向に駆動し、AEパルスカウントリミット時間タイマーをスタートさせ、AEパルスカウント処理を実行してタイムアップするのを待つ(S4315、S4317、S4319、S4321)。シャッタ羽根27aが完全に閉じて移動できなくなるとAEモータが回転できなくなるので、タイムアップする。
【0245】
タイムアップしたらAEモータ29を正転してシャッタを開方向に駆動し、AEパルスカウントリミット時間タイマーをスタートさせる(S4323、S4325)。そして、AEパルスカウント処理を実行し、AEパルスカウントリミット時間タイマーがタイムアップしたかどうかをチェックしながら、AEパルスカウント処理により基準パルスのカウントが終了するのを待つ(S4327、S4329、S4331)。AEパルスカウント処理については詳述しないが、リミット時間内にAEパルスが出力された場合にはAEパルスカウントリミット時間タイマーがリスタートされる。
【0246】
ここで、もしAEパルスカウントリミット時間タイマーがタイムアップしたら、何らかの理由でAEモータ29の回転が阻止されているので、シャッターエラーフラグをセットし、AEモータ29をフリー(不通電)にしてリターンする(S4329、S4333、S4335)。基準パルスのカウントが終了した時点あたりからシャッタ羽根27aが開き始めるので、AEタイマー及びFMタイマーをスタートさせ、発光終了フラグをクリアする(S4331、S4337、S4339、S4341)。
【0247】
そして、発光終了フラグがセットされているか、発光モードかをチェックするが、ストロボを発光しないときは発光終了フラグはクリアされたままであり、発光モードでもないので、AEタイマーがタイムアップするのを待つ(S4343、S4345、S4347)。
【0248】
AEタイマーがタイムアップしたら、バルブモードではないことを条件に、AEモータ29を逆転(シャッタ閉方向回転)させてシャッター羽根閉鎖動作を開始し、AEパルスカウントリミット時間タイマーをスタートさせる(S4371、S4373)。そして、AEパルスカウント処理を実行しながらAEパルスカウンタがタイムアップするのを、つまり、シャッタ羽根27aが閉じてAEモータ29が停止するのを待ち、タイムアップしたらAEモータ29をフリーにしてからリターンする(S4375、S4377、S4379)。バブルモードのときは、測光スイッチSWSがオンされている間は、AEモータ29への過負荷を防止するためにAEモータ29をフリーにして測光スイッチSWSがオフされるのを待つ(S4365、S4367、S4369)。
【0249】
なお、ストロボ発光モードのときは、発光モードなので、S4345からS4349に進んで発光中かどうかをチェックし、当初は発光中ではないので、FMタイマーがタイムアップするのを待つ(S4349、S4351、S4347、S4343、S4345)。通常は、FMタイマーの方がAEタイマーよりも短時間なのでFMタイマーが先にタイムアップする。FMタイマーがタイムアップしたら、発光をスタートし、2msタイマーをスタートする( S4351、S4353、S4355)。この2msタイマーは、ストロボが完全に発光終了するのを待つためのタイマーであって、待ち時間はストロボの特性によって変わり、2msに限定されない。
【0250】
発光をスタートさせると、発光中になるので、2msタイマーがタイムアップするのを待つ(S4349、S4357、S4347、S4343、S4345)。2msタイマーがタイムアップしたら、発光を停止し、発光終了フラグをセットし、充電要求フラグをセットする(S4357、S4359、S4361、S4363)。そして、発光終了フラグがセットされているので、AEタイマーがタイムアップするのを待つ(S4343、S4347)。
【0251】
図49は撮影充電処理のフローチャートである。撮影充電処理は、測光スイッチがオンとなっている時に行われる充電処理で、撮影処理においてストロボ発光が必要と判定された場合に呼び出される充電処理である。
【0252】
撮影充電処理が呼出されると、CPU210は、S4101において充電禁止タイマが0になっているかどうかを判定する。充電禁止タイマは充電を禁止する期間を計時するタイマで、図29のメイン充電処理において、ストロボ回路231の発光用コンデンサ530がフル充電された場合に3秒の充電禁止時間がセットされる。すなわち、充電禁止タイマがタイムアップしていない(0でない)場合には、ストロボ発光用のコンデンサ530の充電は禁止されており、かつコンデンサ530はほぼフル充電状態であってストロボ発光が可能な状態となっている。このため、充電禁止タイマがタイムアップしていない場合(N:S4101)には、充電OKフラグに、ストロボ発光可能であることを示す1をセットし(S4103)充電要求フラグに0をセットして(S4104)、撮影充電処理を終了しリターンする。
【0253】
充電禁止タイマがタイムアップしていれば(N:S4101)、ストロボ回路231はフル充電されていないか、もしくはフル充電された後3秒以上経っている場合である。この時には、充電は禁止されていないため、CPU210は、S4102で充電OKフラグに0をセットした後、S4105以降の充電のための処理を実行する。
【0254】
CPU210は、S4105で、充電中断フラグに1がセットされているか否かを判定する。メイン充電処理の実行中にスイッチ操作が行われると充電処理は中断されて、操作されたスイッチに対応した処理が行われる。その際に充電中断フラグに1がセットされる。
【0255】
充電中断フラグに0がセットされている場合、すなわちメイン充電処理は中断されなかった場合には(N:S4105)、充電時間を制限するため、充電タイマに所定の制限時間(8秒)をセットする。もしも、充電中断フラグに1がセットされていた場合(Y:S4105)には、充電が再開されるので充電中断フラグをクリアし(0をセットし)、充電タイマには充電が中断された時の充電制限時間の残り時間をセットする(S4107、S4109)。すなわち、充電が中断されている場合には、既に中断前の充電処理において所定の充電制限時間(8秒)のうちのどれだけかが既に充電に費やされており、従って中断後の充電処理においては所定の充電制限時間(8秒)のうち前記既に費やされた時間の残りの時間を充電時間とすることにより、結果的には所定の充電時間だけ充電が行われると、タイムアップにより充電を終了するようにしている。
【0256】
S4111またはS4109において充電タイマに時間をセットすると、次に、CPU210は、赤ランプ点滅フラグに1をセットし、赤ランプ227の点滅を行わせる。メイン充電処理においては、ストロボ発光用のコンデンサ530の充電は撮影者に認識されないままに実行されるが、撮影充電処理における充電は、撮影者がレリーズボタン217Bを半押しした状態で実行されるため、充電中であることを撮影者に示すことが好ましい。このため、撮影充電処理においては、赤ランプ227を点滅させて、充電中であることを撮影者が認識できるようにしている。
【0257】
充電タイマがセットされると、充電信号をONにして(すなわちストロボ回路231の端子CHENのレベルをHにして)、充電を開始する(S4115)。ストロボ回路231の端子RLSの出力(充電電圧に対応)がA/D変換されてCPU210に入力される。CPU210は、A/D変換された充電電圧をチェックする(S4117)。もしも充電電圧がストロボ発光可能なレベルに達していたなら(Y:S4119)、CPU210は、ストロボ発光が可能であることを示すために充電OKフラグに1をセットし(S4121)、ストロボ回路500の端子CHENをロー(L)にすることにより充電を停止し(S4123)、赤ランプ点滅フラグに0をセットして赤ランプの点滅を終了させ(S4125)て、充電処理が完了したこと(すなわち、ストロボ発光できない状態ではなくなったこと−撮影可能になったこと)を撮影者に認識させる。
【0258】
CPU210は、S4119において充電電圧がストロボ発光可能な電圧値に達していないと判断すると、次に充電タイマがタイムアップしたかどうかを判定する(S4127)。充電タイマがタイムアップした場合には、ストロボ回路500の端子CHENをロー(L)にして充電を停止し(S4123)、赤ランプ点滅フラグに0をセットして赤ランプの点滅を終了させる(S4125)。なお、S4127でタイムアップとなった時には、充電電圧は発光可能なレベルに達していないため、充電OKフラグには1はセットされない。
【0259】
充電タイマがタイムアップしていなければ(N:S4127)、CPU210は、測光スイッチがオフになったかどうかを判定する(S4129)。測光スイッチがON状態であれば、S4117からS4129の処理が繰り返される。すなわち、レリーズボタン217Bが少なくとも半押しされている間は充電電圧が発光可能なレベルに達するか充電制限時間(8秒)が経過するまで充電が行われる。
【0260】
S4129において測光スイッチがオフであると判定された場合、すなわち充電中にレリーズボタン217Bの半押し状態が解除された場合には(N:S4129)、CPU210は、S4131において充電信号をオフにし(すなわちストロボ回路500の端子CHENをローにし)、充電タイマーが示す残り時間をメモリに格納し(S4133)、充電中断フラグに1をセットして充電が中断されたことを示し(S4135)、さらにメイン充電処理において中断された充電処理の続きを実行するために充電要求フラグに1をセットし(S4137)、赤ランプ点滅フラグに0をセットして赤ランプ227の点滅を停止して、撮影充電処理を終了する。上述のように、S4133でメモリに格納された残り時間と、充電中断フラグおよび充電要求フラグは、メイン充電処理が実行される際に参照される。
【0261】
図54は、レンズリターン処理のフローチャートである。レンズリターン処理は、撮影処理時に合焦位置まで移動させた前群レンズL1及び後群レンズL2を、撮影処理前の位置まで復帰させる処理である。前群レンズL1は、現焦点距離を識別するズームステップに対応するズームコードのワイド側切り換え点から第2ズームパルスZP2分収納位置方向に後退した待機位置に戻し、後群レンズL2を、ズームステップが5以上のときにはAFホーム位置に戻し、ズームステップが0から4のときにはAFホーム位置からAFパルスAP1分繰り出した(後退させた)位置に移動する処理である。
【0262】
このレンズリターン処理に入ると、AFリターン処理をコールして、後群レンズL2をAFホーム位置に戻してからズームリターンフラグをセットし、AF2段繰り出し処理をコールして後群レンズL2をズームコードが5以上のときにはそのままで、4以下のときにはAFパルスAP1分繰り出し(後退させ)てからズームリターンフラグをクリア(0をセット)し、ズームリターン処理をコールして、前群レンズLlを現ズームコードの待機位置に移動させてリターンする(S4401、S4403、S4405、S4407、S4409)。
【0263】
図55は、レンズドライブ演算処理のフローチャートである。レンズドライブ演算処理は、測距処理によって得られた被写体距離(または撮影距離)および現ズームステップに基づいて、全体移動モータ25および後群移動モータ30を駆動するパルス数を、現ズームステップに対応する現ズームコードのワイド側切り換え点(オフ/オン点)からのズームパルス数及びAFホーム位置からのAFパルス数として求める処理である。なお、本実施の形態の焦点調整において、全体移動モータ25の駆動方向は前群レンズL1を前進させる(繰り出し)方向であり、後群移動モータ30の駆動方向は、後群レンズL2をAFホーム位置から後退(前群レンズL1から離反)させる方向である。
【0264】
また、本実施の形態では、ワイド端では全体移動モータ25により前群レンズL1および後群レンズL2を一体に移動させる全体フォーカシングを行い、テレ端では被写体距離に応じて後群レンズL2のみを移動させる後群フォーカシングを行い、ワイド端とテレ端の間では、全体移動モータ25によって前群レンズL1および後群レンズL2を移動させるとともに、後群移動モータ30によって後群レンズL2を(カメラに対する絶対位置が変動しないように)移動させる前群フォーカシングを行う。
【0265】
レンズドライブ演算処理に入ると、現ズームステップ及び測距処理によって得られた被写体距離に基づいて、基準レンズ移動量(パルス数)Δ2Tを算出する(S4501)。次に、現在のズームステップが0(ワイド端)、1〜12(ワイド端)、13(テレ端)のいずれであるかを判断して、ズームステップに応じたパルス演算処理を実行する(S4503、S4505、S4507、S4509、S4511、S4513、S4515)。ワイド端であれば全体フォーカシングを行うのでズームパルスカウンタには(a×ΔX2T)を、AFパルスカウンタには0をセットする(S4505、S4507)。中間であれば前群フォーカシングを行うので、ズームパルスカウンタには(b×ΔX2T)を、AFパルスカウンタには(c×ΔX2T)をセットする(S4509、S4511)。テレ端であれば後群フォーカシングを行うので、ズームパルスカウンタには0を、AFパルスカウンタには(ΔX2T)をセットする(S4513、S4515)。
【0266】
パルスカウンタのセットが終了したら、AFパルスカウンタの値に、焦点距離に応じた補正値X2fを加算する(S4517)。さらに、EEPROM230から調整データを読み込み、調整データをAFパルスカウンタおよびズームパルスカウンタに加算する(S4519、S4521)。さらに、AF2段繰り出し済みフラグがセットされているかどうかをチェックし、セットされているときはすでに後群レンズL2がAFパルスAF1分AFホーム位置から繰り出されている(後退している)ので、AFパルスカウンタからAF1を減算する(S4523、S4525)。
【0267】
以上の処理によって、現在の焦点距離において被写体に合焦するレンズ位置まで前群レンズL1および後群レンズL2を移動するための、全体移動モータ25の駆動パルス数および後群移動モータ30の駆動パルス数のセットが終了する。
【0268】
図56はテスト関数呼び出し処理のフローチャートである。テスト関数呼び出し処理は、カメラの機能をテストするための処理で、カメラに測定器を接続した状態で呼出され、カメラの各関数を実行する。
【0269】
従来、カメラに測定器を接続してテストを行う場合には、測定器からカメラに入力されるコマンドが予め定められており、カメラ側では測定器から入力された各コマンドに対応して所定の処理を実行するようになっていた。しかし、そのような方法でテストを行う場合、予め定められた動作のみが実行可能であり、それ以外の動作を実行させることはできなかった。従って、プログラム作成時に考慮されていたテスト項目のみしかテスト動作をさせることができず、その後にテスト項目を追加することができなかった。本実施形態のカメラにおいては、測定器から、カメラの動作を制御するプログラムを関数単位で指定し実行させることができる。なお、ここで関数とは、本実施の形態においてはCPU210の内部ROMに格納されているプログラムの各モジュールを指しており、ROMのアドレスを指定することにより当該アドレスに格納されているプログラムモジュールを実行している。
【0270】
テスト関数呼び出し処理はリセット処理が実行されるとリセット処理中で呼び出される。すなわち、カメラに測定器(図示せず)を接続した状態でカメラにバッテリを装着することにより実行される。
【0271】
テスト関数呼び出し処理が呼び出されると、カメラのCPU210とカメラに接続された測定器との間でハンドシェークが行われ(S7101)、通信条件が設定される。ハンドシェーク中にエラーが発生した場合やカメラに測定器が接続されていない場合にはハンドシェークは不成功となり(N:S7103)、テスト関数呼び出し処理は打切られ、リターンする。ハンドシェークが成功し通信が可能になると(Y:S7103)、測定器側からCPU210側へのコマンド入力が可能になる。
【0272】
CPU210が測定器側からコマンドデータをシリアル通信により受信すると(S7105)、CPU210はコマンドデータがテスト関数呼び出し処理の終了を示す値0かどうかを判定する(S7107)。コマンドデータが、テスト関数呼び出し処理の終了を示す値0の場合には(Y:S7107)、テスト関数呼び出し処理を終了しリターンする。コマンドデータが0でない場合には(N:S7107)、呼出す関数の上位アドレスおよび下位アドレスをシリアル通信により測定器から受信し(S7109、S7111)、そのアドレスに格納されている関数を実行する(S7113)。以上を、コマンドデータの0を受信するまで繰返すことにより、必要なテスト項目に関する処理を実行する。
【0273】
上述のように、本実施形態のカメラにおいては、測定器からのデータ入力により、カメラの制御プログラムを関数単位で指定して実行させることができるため、きめ細かなテストを行うことができる。
【0274】
図57はAFパルスカウント処理のフローチャートである。AFパルスカウント処理は、所定の期間内にAFパルスの変化が検出されると、予め設定されているAFパルスカウンタを1づつデクリメントし、AFパルスカウンタが0になると、OKフラグに1をセットする処理である。なお、上記所定期間中にAFパルスカウンタが0にならなかった場合にはOKフラグに0をセットする。
【0275】
CPU210は、AFパルスカウント処理に入ると、まずAFパルスの変化をモニタする期間として200msをタイマにセットする(S7201)。以下の処理においては、200msの間にAFパルスの変化がなければ、上記のように、CPU210はOKフラグに0をセットする。
【0276】
まず、CPU210は、200msタイマがタイムアップしたかどうかを判定する(S7203)。タイムアップしていなければ、AFパルス入力回路222からCPU210への出力信号に基づき、AFパルスの変化があったかどうかを判定する(S7207)。ここでAFパルスが変化したかどうかは、パルスのH(ハイ)からL(ロー)への変化およびL(ロー)からH(ハイ)への変化の両方を検出することにより判定している。
【0277】
AFパルスの変化が無ければ(N:S7207)、CPU210は処理をS7203に戻す。従って、200msの間にAFパルスの変化が検出されなければ、S7203でタイムアップと判定し、OKフラグに0をセットして処理を終了する(S7205)。すなわち、AFパルスカウント処理を実行している間に、AFパルスカウント処理が呼び出される前にAFパルスカウンタにセットされた値と同数のパルスが検出できなかった場合に、OKフラグに0がセットされることになる。
【0278】
CPU210は、AFパルスが変化したことを検出すると(Y:S7207)、タイマをリセットして再度200msをセットする(S7209)。検出したAFパルスの変化が、AFパルスの立上がりである場合には(Y:S7211)、AFパルスカウンタを1だけデクリメントする(S7213)。ここでAFパルスカウンタには、AFパルスカウント処理が実行される前に、カウントすべき値すなわち後群移動モータにより後群レンズを駆動する量に対応した値がセットされている。CPU210は、デクリメントしたAFパルスカウンタが0であればOKフラグに1をセットして処理を終了する。すなわち、AFパルスカウント処理がコールされる前にAFパルスカウンタにセットされていた値と同数のパルスがカウントされた場合にOKフラグに1がセットされる。
【0279】
以上のように、AFパルスカウント処理においては、予めAFパルスカウンタにセットした値と同数だけAFパルス入力回路222からCPU210にパルスが出力されればOKフラグに1がセットされ、AFパルス入力回路222が、AFパルスカウンタにセットされている値と同数のパルスをCPU210に出力する前にパルスの出力を中止した場合にはOKフラグに0がセットされる。
【0280】
図58はズームドライブチェック処理のフローチャートである。また、図23に全体移動モータ25の駆動状態とズームシーケンスの関係をタイミングチャートで示す。ズームドライブチェック処理は、被写体距離への合焦のための全体移動モータ25によるレンズの駆動がどのような段階にあるかを判定すると共に、全体移動モータ25の駆動制御を行う処理である。
【0281】
ズームドライブチェック処理が実行されると、全体移動モータ25の駆動状態(全体移動モータ制御回路60の動作状態)を現す指標であるズームシーケンスの値(0〜5)により処理が分岐する。ズームドライブチェック処理が呼出される場合には全体移動モータ25が正転駆動され、ズームシーケンスは0にセットされた状態となっている。
【0282】
CPU210は、ズームシーケンスが0の場合にはズームコード入力処理をコールし、ズームコードの値を入力する(S7303)。ズームコード検出用の端子はレンズ停止時にはズームコードよりワイド側に位置している。そして、全体移動モータ25が正転駆動されると、ズームコード検出用の端子は現在のレンズ位置に対応したズームコードにまず接触する。ズームコード入力処理で入力されたズームコードが現在のズームコードとしてメモリに格納されている値と等しければ(Y:S7305)、ズームシーケンスに1をセットする(S7307)。ズームコード入力処理でセットされたズームコードが現在のズームコードとして格納されている値と異なる場合には(N:S7305)ズームシーケンスは0のままで、ズームドライブチェック処理を終了する。
【0283】
ズームシーケンスが1の場合、すなわち現ズームコードが検出された後、CPU210は、ズームパルス入力回路220が出力するズームパルスの立上がりを監視する(S7311)。ズームパルスの立上がりを検出した場合にのみズームパルスカウンタをデクリメントし(S7311、S7313)、ズームパルスカウンタが20未満となると(Y:S7315)CPU210は、全体移動モータ25を低速制御に切換え(S7317)、ズームシーケンスを2とする(S7319)。ズームパルスカウンタが20以上の場合には(N:S7315)、ズームシーケンスは1のままでズームドライブチェック処理を終了する。
【0284】
従って、全体移動モータ25が起動されると、現ズームコードを基準として、ズームパルス入力回路220がCPU210に出力するパルスに基づいて、ズームパルスカウンタがデクリメントされる。ズームパルスカウンタが20になるまでは全体移動モータ25は通常のDC駆動により駆動される。全体移動モータ25が通常の速度で駆動されている間はズームシーケンスは1である。DC駆動の状態で駆動を続けた場合、慣性力などにより、全体移動モータ停止時に所望のパルス数以上にレンズが移動する可能性がある。このため、ズームパルスカウンタが20未満になると、全体移動モータ25は低速制御される。低速制御は、PWM(Pulse Width Modulation)制御により行われる。全体移動モータ25の駆動が低速制御に切り替ると、ズームシーケンスには2がセットされる。
【0285】
ズームシーケンスが2の場合に、すなわち全体移動モータ25が低速制御されている時にズームドライブチェック処理がコールされると、S7321からの処理が実行される。ここでもCPU210は、ズームパルスの立上がりを監視し(S7321)、ズームパルスの立上がりを検出するとズームパルスカウンタをデクリメントする(S7323)。ズームパルスの立上がりが検出されなければ(N:S7321)、S7323の処理はスキップする。
【0286】
全体移動モータ25が低速制御されてレンズが駆動される間に1ずつデクリメントされたズームパルスが0に達するまでは、ズームドライブチェック処理がコールされる毎にS7321およびS7323の処理が実行される。その場合、ズームシーケンスは2のままである。ズームパルスが0になると、全体移動モータ25を逆転駆動することにより(S7327)、ブレーキングの処理(逆転ブレーキ)を行う。全体移動モータ25の逆転を開始した後、逆転駆動の期間である5msをタイマにセットし(S7328)、ズームシーケンスに3をセットする。すなわち、ズームシーケンスが3の場合には全体移動モータ25がブレーキングのために逆転駆動されている状態となっている。
【0287】
ズームシーケンスが3の場合にズームドライブチェック処理がコールされると、CPU210は、全体移動モータ25の逆転駆動の期間である5msが経過したかどうかを判定し(S7331)、5msが経過していなければ、ズームシーケンスは3のままでリターンする。全体移動モータ25の逆転駆動期間である5msが経過した後(Y:S7331)、全体移動モータ25の両端子をショート状態にすることによりブレーキを作用させ、20msタイマをスタートさせ、ズームシーケンスに4をセットして(S7333、S7335、S7337)リターンする。
【0288】
ズームシーケンスが4の場合にズームドライブチェック処理がコールされると、CPU210は、ズームパルスが変化するかどうかを監視する(S7341)。すなわちブレーキが作用している状態で全体移動モータ25が回転しているかどうかを、ズームパルスが20ms以内に変化するかどうかにより判定している。
【0289】
CPU210は、S7341でズームパルスが変化していないと判定し、かつS7345で20msタイマがタイムアップしたと判定すると、全体移動モータ25の制御を終了してモータの端子をオープン状態(非駆動状態)とし、ズームシーケンスに5をセットする(S7347、S7349)。もしもS7341でズームパルスが変化したことを検出した場合には、20msタイマをリスタートして、ズームパルス変化後の20ms以内に次のズームパルスの変化が検出されるかどうかを監視する。なお、S7345で20msタイマがタイムアップしたと判定されるまでは、全体移動モータ25にブレーキを作用させた状態で、かつズームシーケンスは4のままでリターンする。
【0290】
ズームシーケンスが5の場合にズームドライブチェック処理がコールされた場合には、フローチャートに示すように、ズームドライブチェック処理では何も処理されないままリターンする。
【0291】
以上のように、ズームドライブチェック処理においては、まずレンズを基準位置である現ズームコードの位置まで移動し(ズームシーケンス=0)、ズームパルスカウンタが20以上の時は通常の速度でレンズを移動し(ズームシーケンス=1)、ズームパルスカウンタが20未満になるとレンズを低速で移動し(ズームシーケンス=2)、ズームパルスカウンタが0になると全体移動モータ25を5msの間逆転駆動し(ズームシーケンス=3)、その後全体移動モータ25の端子をショート状態にしてブレーキを作用させ(ズームシーケンス=4)、全体移動モータ25が完全に停止したら制御を終了し(ズームシーケンス=5)、それ以降は新たにズームパルスカウンタに値がセットされズームシーケンスが0にセットされるまでは全体移動モータ25の制御は行わない(非駆動状態となる)。
【0292】
図59は、AFドライブ処理のフローチャートである。AFドライブ処理は、被写体距離に合焦させるために、後群移動モータ30を、後群レンズL2が後退するレンズ後退方向に駆動制御する処理である。
AFドライブ処理に入ると、まずAFシーケンスを0にする(S7401)。そして、後群移動モータ30を正転駆動(後退方向に駆動)してからAFパルスカウンタの値が50未満であるかどうかをチェックし、50未満であれば後群移動モータ30の制御を低速制御(PWM制御)に変え、50以上であればそのままで、AFドライブチェック処理をコールする(S7403、S7405、S7407、S7409またはS7403、S7405、S7409)。そして、AFドライブチェック処理を行いながらAFシーケンスが5になるのを待ち、AFシーケンスが5になったらリターンする(S7409、S7411)。
【0293】
AFシーケンスは、後群移動モータ制御回路61の動作シーケンスの状態を識別する識別子であって、図23、24に示したように、0は、AFパルスのカウント基準であるAFホーム信号の切り換わり検知状態、1、2はAFパルスのカウントを行っている状態を示し、1はDC駆動状態、2は低速制御状態、3は逆転ブレーキ駆動状態、4はショートブレーキ状態、5は端子オープン状態(非作動状態)で、一連のシーケンスが終了したことを表している。
【0294】
なお、AFパルスカウンタの値が50未満の時(Y:S7403)には、AFシーケンスは0から1に変わった後直ちに2へ移行するため、見かけ上はAFシーケンスは0から2に移行する(図23参照)。
【0295】
また後群移動モータ30を駆動すべきAFパルス数が少ないときは、後群移動モータ30をDC駆動すると、慣性力などの影響によって、駆動すべきAFパルス数以上駆動してしまうおそれがある。そこで、AFパルス数が50未満のときは、始めからAFシーケンス2と同じ低速で起動および駆動することにした。
【0296】
図60はズームパルスカウント処理のフローチャートである。ズームパルスカウント処理は、所定の期間内にズームパルス入力回路220から出力されるズームパルスの変化が検出されると、予め設定されているズームパルスカウンタを1づつデクリメントし、ズームパルスカウンタが0になると、終了する処理である。なお、上記所定期間中にズームパルスの変化が検出されなかった場合にはエラーフラグに1をセットする。
【0297】
CPU210は、ズームパルスカウント処理に入ると、まずズームパルスの変化をモニタする期間として200msをタイマにセットする(S7501)。以下の処理において、200msの間にズームパルスの変化がなければ、上記のように、CPU210はエラーフラグに1をセットする。まず、CPU210は、200msタイマがタイムアップしたかどうかを判定する(S7503)。タイムアップしていなければ(N:S7503)、ズームパルス入力回路220の出力パルスに基づいて、ズームパルスの変化があったかどうかを判定する(S7507)。ここでズームパルスが変化したかどうかは、パルスがH(ハイ)からL(ロー)への変化およびL(ロー)からH(ハイ)への変化を検出することにより判定している。
【0298】
ズームパルスの変化が無ければ(N:S7507)、CPU210は処理をS7503に戻す。従って、200msの間にズームパルスの変化が検出されなければ、S7503でタイムアップと判定され、エラーフラグに1がセットされて処理は終了する(S7505)。すなわち、ズームパルスカウント処理実行中に、ズームパルスカウント処理が呼出される前にズームパルスカウンタにセットされた値と同数のパルスが検出できなかった場合には、エラーフラグに1をセットしてリターンする。
【0299】
CPU210は、ズームパルスが変化したことを検出すると(Y:S7507)、タイマをリセットして再度200msをセットする(S7509)。検出した変化がズームパルスの立上がりである場合には(Y:S7511)、ズームパルスカウンタを1だけデクリメントする(S7513)。ここでズームパルスカウンタには、ズームパルスカウント処理が実行される前に、カウントすべき値すなわち全体移動モータ25によりレンズを駆動する量に対応した値(ズームパルス入力回路220が出力するパルスのカウント数)がセットされている。CPU210は、デクリメントしたズームパルスカウンタが0になると処理を終了する。すなわち、ズームパルスカウント処理がコールされる前にズームパルスカウンタにセットされていた値と同数のパルスがカウントされると処理を正常終了する。
【0300】
以上のように、ズームパルスカウント処理においては、予めズームパルスカウンタにセットした値と同数だけズームパルスをカウントした場合にはそのままリターンし、ズームパルス入力回路220がズームパルスカウンタにセットされている値と同数だけのパルスをカウントできなかった場合にはエラーフラグに1をセットしてリターンする。
【0301】
図61はAFドライブチェック処理のフローチャートである。また、図23に後群移動モータ30の駆動状態とAFシーケンスの関係をタイミングチャートで示す。AFドライブチェック処理は、後群レンズL2がAFパルスカウンタにセットされた値に基づいて駆動されるよう、後群移動モータ30の制御を行う処理である。
【0302】
AFドライブチェック処理が実行されると、後群移動モータ制御回路61の動作シーケンスの状態を識別する識別子であるAFシーケンスの値(0〜5)により処理が分岐する。初めてAFドライブチェック処理が実行される場合には、後群移動モータ30が駆動され、AFシーケンスは0にセットされている。図23に後群移動モータ30の駆動状況とAFシーケンスとの関係を示す。
【0303】
CPU210は、AFシーケンスが0の場合には、AFH(AFホーム)信号がH(ハイ)からL(ロー)に変化したかどうかを判定する(S7603)。AFH信号は、後群レンズがホーム位置に位置している時にはH(ハイ)で有り、後群レンズが移動してホーム位置から離れるとL(ロー)に変る。以下に説明するAFパルスカウンタに基づく後群レンズの移動は、AFH信号がLに変化した位置を基準に行われる。AFH信号がHからLに変ると(Y:S7603)、CPU210はAFシーケンスに1をセットしてリターンする(S7605)。AFH信号がHの間はAFシーケンスは0のまま、リターンする。
【0304】
AFシーケンスが1の場合、すなわちAFH信号のHからLへの変化が検出された後は、CPU210は、AFパルスの立上がりを監視する(S7611)。AFパルスの立上がりを検出した場合にのみAFパルスカウンタをデクリメントし(S7611、S7613)、AFパルスカウンタが200未満となると(Y:S7615)CPU210は、後群移動モータ30を低速制御に切換え(S7617)、AFシーケンスを2とする(S7619)。AFパルスカウンタが200以上の場合には(N:S7615)、AFシーケンスは1のままでAFドライブチェック処理を終了しリターンする。後群移動モータ30を終始DC駆動すると、慣性力などの影響によって、所望のAFパルス数を越えてしまうおそれがある。そこで、AFパルス数の残りが200になると、PWM(Pulse Width Modulation)制御により後群移動モータ30を低速で駆動している。
【0305】
以上のように、後群移動モータ30が起動されるとAFH信号がHからLに変った点を基準としてAFパルスカウンタがデクリメントされ、AFパルスカウンタが200になるまでは通常のDC駆動により後群移動モータ30が駆動される。後群移動モータ30が通常のDC駆動により駆動されている間はAFシーケンスは1である。AFパルスカウンタが200未満になると、後群移動モータ30の駆動は低速制御(PWM制御)される。後群移動モータ30が低速制御されると、AFシーケンスには2がセットされる。
【0306】
AFシーケンスが2の場合に、すなわち後群移動モータ30の駆動が低速制御されている状態の時にAFドライブチェック処理がコールされると、S7621からの処理が実行される。ここでもCPU210は、AFパルスの立上がりを監視し(S7621)、AFパルスの立上がりを検出するとAFパルスカウンタをデクリメントする(S7623)。AFパルスの立上がりが検出されなければ(N:S7621)、S7623の処理はスキップする。
【0307】
後群移動モータ30が低速制御されて後群レンズが駆動される間に1ずつデクリメントされたAFパルスが0に達するまでは、AFドライブチェック処理がコールされる毎にS7621およびS7623の処理が実行される。その場合、AFシーケンスは2のままである。AFパルスが0になると、後群移動モータ30を逆転駆動することにより(S7627)、ブレーキングの処理(逆転ブレーキ)を行う。後群移動モータ30の逆転駆動を開始した後、逆転駆動の期間である5msをタイマにセットし(S7628)、AFシーケンスに3をセットする。すなわち、AFシーケンスが3の場合には後群移動モータ30がブレーキングのために逆転駆動されている状態となっている。
【0308】
AFシーケンスが3の場合にAFドライブチェック処理がコールされると、CPU210は、後群移動モータ30の逆転駆動の期間である5msが経過したかどうかを判定し(S7631)、5msが経過していなければ、AFシーケンスは3のままでリターンする。後群移動モータ30の逆転駆動期間である5msが経過した後(Y:S7631)、後群移動モータ30の端子をショート状態にしてブレーキを作用させ、20msタイマをスタートさせ、AFシーケンスに4をセットして(S7633、S7635、S7637)リターンする。
【0309】
AFシーケンスが4の場合にAFドライブチェック処理がコールされると、CPU210は、AFパルスが変化するかどうかを監視する(S7641)。すなわちブレーキが作用している状態で後群移動モータ30が回転しているかどうかを、AFパルスが20ms以内に変化するかどうかにより判定している。CPU210は、S7641でAFパルスが変化していないと判定し、かつS7645で20msタイマがタイムアップしたと判定すると、後群移動モータ30の制御を終了してモータの電圧印加端子をオープン状態(非駆動状態)とし、AFシーケンスに5をセットする(S7647、S7649)。もしもS7641でAFパルスが変化したことを検出した場合には、20msタイマをリスタートして、AFパルス変化後の20ms以内に次のAFパルスの変化が検出されるかどうかを監視する。なお、S7645で20msタイマがタイムアップしたと判定されるまでは、後群移動モータ30にブレーキを作用させた状態で、かつAFシーケンスは4のままでリターンする。
【0310】
AFシーケンスが5の場合にAFドライブチェック処理がコールされた場合には、フローチャートに示すように、AFドライブチェック処理では何も処理されないままリターンする。
【0311】
以上のように、AFドライブチェック処理においては、まずレンズを基準位置であるAFH信号がLになる位置まで移動し(AFシーケンス=0)、AFパルスカウンタが200以上の時は通常のDC駆動により後群レンズを移動し(AFシーケンス=1)、AFパルスカウンタが200未満になると後群レンズをPWMにより低速で移動し(AFシーケンス=2)、AFパルスカウンタが0になると後群移動モータ30を5msの間逆転駆動し(AFシーケンス=3)、その後後群移動モータ30にブレーキを作用させ(AFシーケンス=4)、後群移動モータ30が完全に停止したら制御を終了し(AFシーケンス=5)、それ以降は新たにAFパルスカウンタに値がセットされAFシーケンスが0にセットされるまでは後群移動モータ30の制御は行わない(非駆動状態となる)。
【0312】
図21に示したように、端子CHENをオンする事により、ストロボ回路500の充電が行われると共に、トランジスタ573および576が共にオン状態となり、電圧検出端子RLSがストロボ回路500に電気的に接続される。すなわち、端子CHENは、充電制御信号の入力端子であると同時に、充電電圧を検出するための端子RLSをストロボ回路500に電気的に接続・切断する制御信号の入力端子としても機能している。
【0313】
充電を行っていない状態では端子CHENはオフ状態(すなわちローレベル状態)となっている。この時には、端子RLSはストロボ回路500から電気的に切り離されている。もしもここで充電電圧をチェックしようとすると、端子CHENをオン状態(ハイレベル状態)にしなければならないが、上述のように端子CHENをオン状態にすると充電が行われる。すなわち、充電電圧がチェックされる毎に充電が行われることになる。しかしながら、本実施形態においては、充電が行われないのはコンデンサ530がフル充電状態の時であることから、充電が行われていない時には電圧のチェックを行わないようにしている。
【0314】
このため、本実施の形態においては、図38のメイン充電処理に示すように、コンデンサ530がフル充電されると(Y:S1817)、充電禁止タイマに時間をセットして(S1819)、3秒間充電を禁止している。すなわち、充電禁止タイマに3秒をセットし、S1821にて充電信号をオフにする(すなわち端子CHENをローレベルにする)。充電禁止タイマが0でない限り(すなわちコンデンサ530がフル充電となってから3秒間)は、図38のメイン充電処理、図49の撮影充電処理のいずれにおいても充電は行われない(N:S1801、N:S4101)。従って、充電禁止タイマに時間がセットされてから3秒間は充電が禁止されることになる。
【0315】
これは言い換えれば、コンデンサ530がフル充電されると充電のチェックを3秒間禁止していることになる。上述のように、充電電圧のチェックは、端子CHENをオン状態にすることにより可能となる。しかし、充電電圧のチェックを行うと、充電が同時に実行されてしまう。このため、コンデンサ530がフル充電されると、それ以上充電されるのを避けるために充電電圧のチェックを行わないようにしている。
【0316】
【発明の効果】
ストロボ回路において、コンデンサの充電処理は充電電圧のチェックを許容し、コンデンサがフル充電されると充電処理をおよび充電電圧のチェックを同時に禁止しているため、両処理の制御端子を同一の端子とすることができ、ストロボ回路の制御端子の数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したズームレンズ鏡筒の一部を拡大して示す斜視図である。
【図2】 同ズームレンズ鏡筒の一部を図1と異なる状態を示す斜視図である。
【図3】 同ズームレンズ鏡筒の一部を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】 同ズームレンズ鏡筒のAF/AEシャッタユニットを第1移動鏡筒に組付けた状態を示す斜視図である。
【図5】 同ズームレンズ鏡筒のAF/AEシャッタユニットの主要な部材を示す分解斜視図である。
【図6】 同ズームレンズ鏡筒の第3移動鏡筒を示す斜視外観図である。
【図7】 同ズームレンズ鏡筒の固定鏡筒ブロックを示す正面図である。
【図8】 同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態を示す上半断面図である。
【図9】 同ズームレンズ鏡筒のレンズ収納状態における要部を示す上半断面図である。
【図10】 同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態における要部を示す上半断面図である。
【図11】 同ズームレンズ鏡筒全体のレンズ収納状態を示す上半断面図である。
【図12】 同ズームレンズ鏡筒全体を示す分解斜視図である。
【図13】 同ズームレンズ鏡筒の作動を制御する制御系を示すブロック図である。
【図14】 本発明を適用したズームレンズカメラの一実施の形態を示す正面図である。
【図15】 同ズームレンズカメラの背面図である。
【図16】 同ズームレンズカメラの平面図である。
【図17】 同ズームレンズカメラの制御系の主要部をブロックで示す図である。
【図18】 同ズームレンズカメラの、レンズ位置を検知する検知手段としての、ズームコード板及びブラシ部の構成、およびブラシ部が接触したズームコードの位置を識別する構成を説明する図である。
【図19】 ブラシ部が接触したズームコードを電圧として識別する回路の一実施例を示す図である。
【図20】 ブラシ部の接触によって得られた電圧をコードに変換するテーブルを示す図である。
【図21】 ストロボ回路の一実施例を示す図である。
【図22】 同ズームレンズカメラのおける、前群レンズおよび後群レンズの移動態様を示す図である。
【図23】 同ズームレンズカメラの、全体移動モータおよび後群移動モータの動作シーケンスを示す図である。
【図24】 同ズームレンズカメラの、全体移動モータおよび後群移動モータの動作シーケンスを示す図である。
【図25】 同ズームレンズ鏡筒の、後群レンズ周辺機構を示す分解斜視図である。
【図26】 同後群レンズの初期位置検知機構の一実施例の要部を示す平面図である。
【図27】 同後群レンズの初期位置検知機構を、後群レンズが初期位置にある状態で示す断面図である。
【図28】 同後群レンズの初期位置検知機構を、後群レンズが初期位置にない状態で示す断面図である。
【図29】 本発明のズームレンズカメラのメイン処理に関するフローチャートを示す図である。
【図30】 同ズームレンズカメラのリセット処理に関するフローチャートを示す図である。
【図31】 同ズームレンズカメラのAFレンズ初期化処理に関するフローチャートを示す図である。
【図32】 同ズームレンズカメラのレンズ収納処理に関するフローチャートを示す図である。
【図33】 図32と共に、同ズームレンズカメラのレンズ収納処理に関するフローチャートを示す図である。
【図34】 同ズームレンズカメラのレンズ繰り出し処理に関するフローチャートを示す図である。
【図35】 同ズームレンズカメラのズームテレ移動処理に関するフローチャートを示す図である。
【図36】 同ズームレンズカメラのズームワイド移動処理に関するフローチャートを示す図である。
【図37】 同ズームレンズカメラの撮影処理に関するフローチャートを示す図である。
【図38】 同ズームレンズカメラのメイン充電処理に関するフローチャートを示す図である。
【図39】 同ズームレンズカメラのシャッタ初期化処理に関するフローチャートを示す図である。
【図40】 同ズームレンズカメラのズームコード入力処理に関するフローチャートを示す図である。
【図41】 同ズームレンズカメラのAFパルス確認処理に関するフローチャートを示す図である。
【図42】 同ズームレンズカメラのAFリターン処理に関するフローチャートを示す図である。
【図43】 同ズームレンズカメラのバリア閉処理に関するフローチャートを示す図である。
【図44】 同ズームレンズカメラのバリア開処理に関するフローチャートを示す図である。
【図45】 同ズームレンズカメラのズームドライブ処理に関するフローチャートを示す図である。
【図46】 図47と共に同ズームレンズカメラのAF2段繰り出し処理に関するフローチャートを示す図である。
【図47】 同ズームレンズカメラのズームリターン処理に関するフローチャートを示す図である。
【図48】 同ズームレンズカメラのズーム待機確認処理に関するフローチャートを示す図である。
【図49】 同ズームレンズカメラの撮影充電処理に関するフローチャートを示す図である。
【図50】 同ズームレンズカメラのピント調整処理に関するフローチャートを示す図である。
【図51】 同ズームレンズカメラの露出処理に関するフローチャートを示す図である。
【図52】 図51と共に同ズームレンズカメラの露出処理に関するフローチャートを示す図である。
【図53】 図51と共に同ズームレンズカメラの露出処理に関するフローチャートを示す図である。
【図54】 同ズームレンズカメラのレンズリターン処理に関するフローチャートを示す図である。
【図55】 同ズームレンズカメラのレンズドライブ演算処理に関するフローチャートを示す図である。
【図56】 同ズームレンズカメラのテスト関数呼び出し処理に関するフローチャートを示す図である。
【図57】 同ズームレンズカメラの露出AFパルスカウント処理に関するフローチャートを示す図である。
【図58】 同ズームレンズカメラのズームドライブチェック処理に関するフローチャートを示す図である。
【図59】 同ズームレンズカメラのAFドライブ処理に関するフローチャートを示す図である。
【図60】 同ズームレンズカメラのズームパルスカウント処理に関するフローチャートを示す図である。
【図61】 同ズームレンズカメラのAFドライブチェック処理に関するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
L1 前群レンズ
L2 後群レンズ
9 接触端子(ブラシ体)
9a ブラシ部(電気接片)
10 ズームレンズ鏡筒
12 固定鏡筒ブロック
13a コード板
13b 絶縁基板
21 AF/AEシャッタユニット
25 全体移動モータ
27 シャッタ
29 AEモータ
30 後群移動モータ
34 レンズ支持筒
35 バリア装置
48a,48b バリアプレート
56 フォトインタラプタ
57 フォトインタラプタ
58 回転スリット板
59 回転スリット板
60 全体移動モータ制御手段
61 後群移動モータ制御手段
62 ズーム操作手段
63 シャッタレリーズ手段
210 制御手段(CPU)
211 電池
212 電源スイッチ
217B レリーズボタン
219 ズームコード情報入力回路
220 ズームパルス入力回路
221 AEパルス入力回路
222 AF基準パルス入力回路
227 赤ランプ
228 緑ランプ
230 EEPROM[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a camera having a strobe circuit.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a camera that has a strobe circuit and controls light emission of a built-in strobe is known. The strobe circuit has an arc tube such as a xenon tube and a charging capacitor, charges the capacitor to a predetermined voltage level, and uses the discharge to cause the arc tube to emit light. The capacitor is charged using a battery loaded in the camera as a power source.
[0003]
In order to emit strobe light, the capacitor charging voltage may be between the lower limit of the voltage at which the strobe can emit light and the voltage when the capacitor is fully charged (upper limit). It is necessary to control the strobe circuit so as to prohibit charging of the capacitor when full charging is performed and to start charging when the charging voltage becomes lower than the lower limit value while charging is prohibited. For this reason, the strobe circuit is permitted / prohibited to charge as an input / output terminal for signals that control its operation. Do Signal input terminal When Charging voltage of An output terminal is required. However, if the capacitor is fully charged and not charged, the charging voltage of Output terminal Through There is a problem that current flows and the capacitor is discharged. For this reason, a switch circuit is provided to electrically disconnect and connect the charging voltage output terminal to the strobe circuit, and a terminal to which an on / off control signal for the switch circuit is input is also provided.
[0004]
In such a strobe circuit, the voltage at which the capacitor can emit light value When a light emission trigger is input from the camera control unit to the light emission trigger input terminal to which a trigger signal for starting light emission is input in a state where the battery has been charged until the trigger circuit suddenly discharges the capacitor, the high voltage By using this high voltage as a light emission trigger of the arc tube, strobe light emission is performed.
[0005]
As described above, in the conventional strobe circuit, since it is necessary to control its operation, the input terminal of the charge permission / prohibition signal, the charge voltage output terminal, the terminal of the control signal for disconnecting / connecting the charge voltage terminal to the circuit, and A light emission trigger input terminal has been considered essential.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, various electronic circuits have been incorporated into electronic control cameras, and in order to control the operation of a large number of electronic circuits with a CPU having a limited number of ports, it is possible to reduce the number of control terminals in each circuit. It is an important issue.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the camera according to
[0008]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a camera comprising: a strobe circuit; charging voltage detecting means for detecting a charging voltage of the strobe circuit; and charging of the strobe circuit for a predetermined time when the charging voltage reaches a predetermined value. And a control means for prohibition.
Here, the predetermined value can be the maximum value of the charging voltage in the strobe circuit.
The control means may be configured to determine whether or not the charging voltage has reached a predetermined value when charging is performed when the camera is not operated.
In addition, the charging process and the charging voltage detection process can be permitted or prohibited at the same time.
Furthermore, the control means may be configured not to determine whether or not the charging voltage has reached a predetermined value when charging is performed when a predetermined member of the camera is being operated. .
[0009]
The camera further includes a shutter button, a photometric unit that performs photometry when the shutter button is operated, and a strobe determining unit that determines whether or not the flash should be emitted during exposure based on a photometric result of the photometric unit. When the strobe determining means determines that strobe light emission is necessary, the charging voltage detecting means determines whether or not the strobe circuit has been charged to a voltage capable of strobe light emission that is smaller than the predetermined value, and the strobe light emission voltage. If it is a value, it is possible for the control means to terminate charging.
[0010]
The camera according to
Here, the strobe circuit electrically connects or disconnects a terminal to which a charging signal indicating whether or not to perform charging is input, a terminal that outputs a charging voltage, and a terminal that outputs the charging voltage from the strobe circuit. A switch circuit; a terminal to which a voltage detection permission signal for controlling the switch circuit is input; a terminal to which a trigger signal for starting strobe light emission is input; a terminal to which the voltage detection permission signal is input; The terminal to which a signal is input can be the same terminal.
[0011]
The strobe circuit according to
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on illustrated embodiments. In this embodiment, the present invention is applied to the lens shutter type zoom lens camera shown in FIG. 13. First, the concept of the zoom lens camera will be described with reference to FIG. The lens configuration includes two groups, a front group lens L1 and a rear group lens L2.
[0013]
The camera body includes an overall movement motor control means 60, a rear group movement motor control means 61, a zoom operation means 62, a shutter release means 63, a
[0014]
When the zoom operation unit 62 (zoom wide button 62WB, zoom tele button 62TB) such as a zoom lever provided on the camera body is operated, the
[0015]
The
[0016]
When the zoom operation means 62 is operated, the
(1) A mode in which only the whole moving
(2) A mode in which both the entire moving
Is possible.
[0017]
In the mode (1), it is impossible to always focus on a subject at a specific distance, but in a lens shutter type camera such as this camera that does not observe an image by the photographing optical system, the focus is not released. There is no problem at all because it only has to match. In the mode (2), the front lens group L1 and the rear lens group L2 are moved while allowing the movement of the focal position. Focusing is performed by operating both the entire moving
[0018]
After executing the control mode (1) or (2) according to the operation of the zoom operation means 62, the shutter release means in at least a part of the focal length range set by the zoom operation means 62. When 63 is operated, both the whole moving
[0019]
Theoretically, when the
[0020]
Next, a specific embodiment of the zoom lens barrel of the above concept will be described mainly with reference to FIGS. 11 and 12.
First, the schematic configuration and operation of the
[0021]
The fixed
[0022]
The cylindrical portion of the fixed
[0023]
A
[0024]
The cylindrical portion of the fixed
[0025]
A third
[0026]
A
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
As shown in FIG. 18, the
[0030]
The
[0031]
A second
[0032]
A first
[0033]
The
[0034]
A
[0035]
As shown in FIGS. 5 and 12, the AF /
[0036]
The
[0037]
Between the
[0038]
Further, the
[0039]
The
[0040]
Behind the shutter
[0041]
At the front portion of the
[0042]
A
[0043]
In the above embodiment, the zoom lens composed of the two groups of the front group lens L1 and the rear group lens L2 has been shown. However, the present invention can also be applied to a zoom lens having a fixed lens group. The form is not limited. In addition, the front group lens L1 and the rear group lens L2 supported by the
[0044]
The zoom lens camera operates as follows by the rotation of the
[0045]
When the
[0046]
When the zoom
[0047]
Since the rear
[0048]
When the
[0049]
When the
[0050]
14 to 16 are a front view, a rear view, and a plan view showing the appearance of a lens shutter camera to which the present invention is applied. The
[0051]
On the back of the
[0052]
On the upper surface of the
[0053]
FIG. 17 is a block diagram showing an embodiment of the main circuit configuration of this zoom lens camera. This camera includes a
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
The
The
The
The
The
The zoom
[0057]
The metering switch SWS and the release switch SWR are linked to the
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
As shown in FIG. 19, the zoom code
[0062]
As shown in FIG. 18A, the
[0063]
In the present embodiment, the voltage generated according to the contact position of the
[0064]
19 and 20 show an example of specific values of the resistors R0, R1, R2, and R3 and the output voltage of the zoom code
[0065]
The zoom
[0066]
The AE
[0067]
The AF
[0068]
The AF home position detection circuit 232 is means for detecting that the rear group lens L2 is at a reference position (AF home position) closest to the front group lens L1. In the present embodiment, the position of the rear lens group L2 is controlled by the number of AF pulses with the AF home position as a reference. The AF home position detection circuit 232 includes a
[0069]
FIG. 21 is a diagram showing a circuit configuration of the
The
[0070]
First, charging and charging voltage monitoring will be described.
As described above, charging is performed by setting the level of the terminal CHEN to H (charging signal: on). When the terminal CHEN is set to H level, the base of the
[0071]
In the present embodiment,
[0072]
As described above, when the terminal CHEN is at the H level, the
[0073]
If the
As described above, the charging of the
[0074]
Next, strobe light emission will be described.
When the charging voltage of the
[0075]
25 to 28 show a mechanism for detecting the AF home position, which is the initial position of the rear lens group L2. The AF home position is an initial position at which the rear group lens L2 approaches the front group lens L1, and this position is set as the reference position for focusing on the optical axis O in a direction away from the front group lens L1. Are translated along. The rear group lens L2 is controlled so as to maintain the AF home position with respect to the front group lens L1 when the power is turned on, when the shutter release is completed, at the time of the zoom step position except zoom steps 0 to 4, etc. In
[0076]
The rear lens
[0077]
One end of the
[0078]
A
[0079]
A
[0080]
The operation of the above zoom lens camera will be further described with reference to the illustrated flowchart. This process is executed by the
[0081]
FIG. 29 is a flowchart relating to the main processing of this camera. When the battery is loaded in the camera, the
[0082]
When entering the main process, first, the reset process of step (hereinafter “S”) 0001 is performed. In this reset process, hardware such as each port of the
[0083]
When the reset process is finished, the error flag is set, the
[0084]
When the error flag is set to 1, since an error has occurred in one of the processes described later and the error flag is set to 1, the error initialization process of S0005 to S0013 is executed and the error state is set. Wait until the error is cleared and the error flag is cleared. In this error initialization process, it waits for any switch to change (S0005), and when it changes, 0 is set in the error flag, and shutter initialization process and AF lens initialization process are executed (S0006, S0007, S0009). Then, in these processes, it is checked whether or not the error flag is set to 1 (S0011). If 1 is set, the process returns to S1003 and the processes from S0005 are repeated. If 1 is not set in the error flag, the error state has been resolved, and the process returns to S0003 after executing the lens storage process (S0013).
[0085]
When the error flag is cleared and the power is off, the
[0086]
When the
When the state of the
When the
[0087]
When the power is turned on, the process proceeds from S0023 to S0029, and further, the processes from S0029 to S0053 are executed. In the processing from S0029 to S0053, whether the
[0088]
When the
When the
When the
When the
When the
When the photometric switch SWS is turned on from off, the photographing process is called to execute the photographing process (S0049, S0051).
Further, when the charge request flag is set, the main charging process is called to execute the charging process of the strobe circuit 231 (S0053, S0055).
[0089]
When the power is off, the above-described processing of S0003 to S0055 is repeated to execute processing according to the operation of the photographer, and while not being operated, the camera is in a standby state while being ready for shooting.
[0090]
FIG. 30 shows a flowchart of the reset process of S001. This reset processing is processing for initializing hardware such as each port of the
[0091]
In the reset process, first, hardware initialization for initializing the level of each port of the
[0092]
The test function call process (S1105) is a process for testing various functions of the camera with an external measuring instrument (for example, a computer) during or after the camera assembly. The test function call processing of the present embodiment is characterized in that the external measurement device outputs a command related to the processing desired to be tested, but the actual processing is performed by the
[0093]
In the adjustment data reading process, the adjustment data is read from the EEPROM 230 (S1107). The adjustment data includes exposure correction values, focus correction values, and aperture adjusted data. The exposure correction value is, for example, a value for correcting an error between the designed aperture value and the actual aperture value and a difference in the transmittance of the lens, and is individually written before the camera is shipped.
The aperture adjusted data is data for identifying whether or not the difference between the designed opening amount of the shutter blade and the actual opening amount is corrected with respect to the number of AE pulses detected by the AE encoder by driving the
[0094]
In the shutter initialization process, a shutter initialization process for completely closing the
[0095]
In the AF lens initialization process, the rear lens group L2 is moved to the most extended initial position. In the present embodiment, the rear
[0096]
Then, it is checked whether or not the error flag is set. If the error flag is set, the process returns without doing anything, and if it is not set, the lens storing process is executed and the process returns (S1111, S1113).
The lens storage process is a process of retracting the lens barrel to the storage position in the
[0097]
FIG. 31 is a flowchart regarding lens initialization processing. In the AF lens initialization process, when the lens is in the retracted state, the entire moving
When the lens is in a position other than the storage position, the entire moving
However, since the rear
[0098]
When the AF lens initialization process is started, first, the
[0099]
The CPU 210 A / D converts the voltage input from the zoom code
[0100]
When the entire moving
[0101]
32 and 33 are flowcharts of the lens storage process. The lens storage process is a process of returning the lenses (the front group lens L1 and the rear group lens L2) to the storage position. The rear group drive
[0102]
When the lens storage process is called, the
[0103]
When the lens storage operation is performed in a state where the rear group lens is not positioned at the AF home position (that is, the rear group lens L2 protrudes toward the film side), the rear group lens L2 is moved to the camera before the lens reaches the storage position. There is a risk of abutting against the
[0104]
Here, if the lens is positioned at the wide end when the lens storage process is called, the rear
[0105]
In the processing of S1301 to S1307, the rear
[0106]
If it is determined in S1309 that the rear lens group L2 is at the AF home position, the
[0107]
Next, the entire moving
[0108]
In S1315, the
[0109]
If the time is up while repeating the above processing, the
[0110]
If a wide code is detected during the above processing (S1315 to S1329) (YES: S1329), then a 4-second timer is set (S1331), the counter is cleared (0 is set to the counter), and 4 seconds The processes from S1337 to S1361 are repeated until the timer expires. Here, a process of intermittently driving the rear
[0111]
In the camera of this embodiment, as described above, the rear
[0112]
The gear is switched by a cam mechanism corresponding to the movement of the lens. At this time, the lens is moved to the wide end so that the barrier / lens switching gear mechanism is securely engaged with the teeth of the barrier driving gear. The rear
[0113]
In S1337, it is determined whether the 4-second timer has expired. As long as no abnormality occurs, the time does not increase, and it is usually determined as N in S1337. In S1345, after waiting for 1 ms, the counter is incremented (S1347), and it is determined in S1349 whether or not the counter value has reached 100. When the value of the counter is less than 100, it is determined as N in S1349, and then it is determined whether or not the counter has reached 80 in S1351.
[0114]
If the counter value is less than 80 (N: S1351), the zoom code input process is called to input the zoom code. If the storage code is not detected, the process returns to S1337 and the process is repeated. If the counter value reaches 80 in S1351, the rear
[0115]
Here, since a waiting time of 1 ms is provided in S1345, the above processing is repeated with a period of 100 ms. Therefore, if the counter value is 0 to less than 80 (until 80 ms is reached after the wide end code is detected), only the entire moving
[0116]
If the storage code is not detected before the 4-second timer expires, it is determined in S1337 that the time is up. The storage code is not detected within 4 seconds when the movement of the lens is hindered for some reason. The rear
[0117]
When the storage code is detected during the above processing, the
[0118]
FIG. 34 is a flowchart of lens extension processing. The lens extension process is a process of opening the lens barrier when the camera is switched from the standby state to the power-on state (operating state), and extending the lenses (front group lens L1 and rear group lens L2) from the storage position to the wide end.
[0119]
When the lens extension process is called, the barrier opening process is first called (S1403), and the rear
[0120]
In S1403, it is determined whether or not the error flag set in the barrier opening process is 1. The error flag is set to 1 when the process of opening the barrier does not end normally. At this time, the lens extension process after S1405 is not performed (N: S1403), and the process returns. The error flag becomes 0 when the barrier opening process is normally executed. In this case, the entire moving
[0121]
The
[0122]
The
[0123]
The lens moves from the storage position to the tele end within 4 seconds. Therefore, the tele end code and the wide end code are not detected before the 4-second timer expires, for example, when the movement of the lens is hindered. For this reason, if it is determined that the time is up during the lens movement (Y: S1409), the driving of the
[0124]
In the normal extension process, when the lens is extended, the wide end code is first detected. When the wide end code is detected (S1419), a
[0125]
If the extension of the lens continues without detecting the wide end code, the lens reaches the end of the movable area and can no longer move. In the camera of the present embodiment, if the tele end code is detected (S1417) even if the lens continues to move without detecting the wide end during the lens extension process, the movement of the lens is stopped (S1425). The following process). When the lens reaches the tele end, 13 is set as a value corresponding to the tele end position in the zoom step (S1421). Therefore, in the lens extension process, even when the lens moves to the telephoto end, the zoom step is set to a correct value corresponding to the lens position.
[0126]
As described above, after the lens is extended and the zoom step is set corresponding to the lens position, processing for stopping the lens is performed in S1425 to S1435. In the camera of the present embodiment, the zoom code is detected and the zoom step is set in order to obtain the lens position. However, when the lens is stopped, the
[0127]
In S1425, a first zoom pulse ZP1 having a predetermined value is set in the zoom pulse counter, and zoom drive processing is called (see FIG. 22). In the zoom drive process, the
[0128]
Note that the first zoom pulse ZP1 set in the zoom pulse counter in S1425 is that the zoom code detection brush exceeds the zoom code when the lens is moved by zoom drive processing, and the tele-side non-conductive portion is surely The value located at is used. The first zoom pulse ZP1 is also a value that satisfies the following condition. In this camera, the magnification of the finder optical system changes in conjunction with the movement of the lens. The first zoom pulse ZP1 is determined so as not to affect the magnification of the finder even if the lens moves by an amount corresponding to the number of pulses. In the present embodiment, the lens moves when the
[0129]
After the lens is moved by an amount corresponding to the zoom pulse ZP1, it is determined whether or not the rear lens group L2 is located at the AF home position (S1429). When the rear lens group L2 is not at the AF home position (AF home position) When it is extended from the position) (N: S1431), the AF return process is called to move the rear lens group L2 to the AF home position (S1431). With the rear lens group L2 thus positioned at the AF home position, the AF two-stage extension process (S1433) and the zoom return process (S1435) are executed, and the process returns.
[0130]
The AF two-stage extension process is a process for extending the rear lens group L2 by a predetermined amount from the AF home position. In this camera, after the front lens group L1 and the rear lens group L2 simultaneously move during zooming, the front of the entire moving
[0131]
Since the amount of movement of the rear lens group L2 at the time of shooting is relatively large when the lens is on the wide end side, when the lens is on the wide side, it is the time difference from when the shutter button is operated until actual exposure is performed. The release time lag is relatively long. In order to shorten the release time lag, in the present camera, when the lens is positioned on the wide side where the movement amount of the rear group lens L2 is relatively large, the rear group lens L2 is advanced by a predetermined amount in advance. . The AF two-stage extension process is a process for this purpose, and is a process for extending the rear lens group L2 by a predetermined amount only when the lens position is on the wide side. In the present embodiment, whether the lens is on the wide side is determined by whether the zoom step is smaller than 4 (described later).
[0132]
FIG. 35 is a flowchart regarding zoom tele processing. A description will be given with reference to FIG. 22 showing the relationship between the position of the front lens group L1 and the rear lens group L2 and the
[0133]
Furthermore, in the present embodiment, when the zoom step when stopping the
[0134]
When the zoom tele movement process is started, first, it is checked whether or not the lens is in the tele position (tele end position). If the lens is in the tele position, there is no need for tele zooming, and the process returns as it is (S1501).
If the lens is not in the tele position, the
[0135]
When the 2-second timer is started, it is checked whether the time is up or not, but the time is not up during normal operation, so zoom code input processing is executed (S1511, S1513). Then, it is checked whether or not the zoom code has changed. If the zoom code has not changed, the telerecord detection check is performed as it is. If the zoom code has changed, the 2-second timer is restarted and then the telerecord detection check is performed (S1515, S1519). Or S1515, S1517, S1519).
[0136]
If the zoom code does not change after a predetermined time has passed even though the entire moving
[0137]
If the tele end code is not detected, it is determined whether or not the next zoom code has been detected.If not, the process returns to S1511 and repeats the processing from S1511 to S1519. If the step is incremented by 1 and the
[0138]
When the lens reaches the tele end or the
[0139]
In S1529, a first zoom pulse number ZP1 having a predetermined value is set in the zoom pulse counter. Then, the zoom drive process, the AF two-stage feed process, and the zoom return process are executed and the process returns (S1529, S1531, S1533, S1535).
[0140]
In the zoom drive process, the
In the AF two-stage payout process, when the zoom step when the entire moving
[0141]
In the zoom return process, the entire moving
[0142]
FIG. 36 is a flowchart regarding zoom wide processing. A description will be given with reference to FIG. 22 showing the relationship between the position of the front lens group L1 and the rear lens group L2 and the
[0143]
Further, in the present embodiment, when the zoom step when stopping the entire moving
[0144]
When the zoom wide movement process is entered, it is first checked whether or not the lens is in the wide position (wide end position). If the lens is in the wide position, zooming is not necessary and the process returns as it is (S1601).
[0145]
If the lens is not in the wide position, there is a possibility that the next zoom code may be exceeded due to the backlash when the lens is pushed in, so the
[0146]
When the 2-second timer is started, it is detected whether or not the time is up. Normally, the time is not up, so zoom code input processing is executed (S1615, S1617). Check if the zoom code has changed. If the zoom code has changed, restart the 2-second timer. If the zoom code has not changed, have you detected the storage code? Check whether or not (S1619, S1621, S1623, or S1619, S1623). If the storage code is not detected, it is checked whether the wide end code is detected. If the wide end code is not detected, it is checked whether the next zoom code is detected (S1623, S1625, S1627). If the next zoom code is not detected, the process returns to S1615 and repeats the processing from S1615 to S1627 until the next zoom code is detected.
[0147]
When the next zoom code is detected, the zoom step is decremented by 1, and when the
[0148]
In the zoom return process of S1635, the front group lens L1 and the rear group lens L2 are returned to the standby positions before moving in the lens drive process in the photographing process.
[0149]
In the AF two-stage extension process of S1637, the rear lens group L2 is moved backward by the AF pulse AP1 from the AF home position or the AF home position in accordance with the current zoom step.
[0150]
The above is a normal operation, but if it is checked that the storage code has been detected in S1623, such as when the lens barrel is forcibly pushed in, the entire moving
[0151]
In this zoom wide movement process, the current zoom code is detected, and further, the next zoom code is detected, and then the wide switch check is performed. Even if the
[0152]
FIG. 37 is a flowchart regarding the photographing process. The photographing process of the present embodiment is called when the photometry switch SWS is turned on. First, it is confirmed that the front group lens L1 is in the standby position, and after the release switch SWR is turned on, the front group lens L1 is turned on. One feature is that the rear lens group L2 is moved to a position where the object measured at the set focal length is focused.
[0153]
When the photographing process is started, first, a zoom standby confirmation process is executed to move the front lens group L1 to a standby position corresponding to the current focal length (S1701).
[0154]
Then, a distance measurement process is performed to obtain a shooting distance, a photometry process is performed to determine subject brightness, and an AE calculation process is performed to determine whether shutter speed, aperture value, and strobe light emission are necessary (S1703, S1705, S1707). The case where the flash is required is when the subject brightness is equal to or lower than the flash emission level in the automatic flash emission mode, or when the forced flash emission mode is set. Then, it checks whether or not strobe light emission is necessary, and if it is determined that it is necessary, it executes shooting charging processing, and returns when the metering switch SWS is turned off in the shooting charging processing or when the charging timer times out. However, when sufficient charging is completed, the flashmatic calculation process is executed, and then the process proceeds to S1717 (S1709, S1711, S1713, S1715, S1717). When the flash does not need to be emitted, S1711 to S1715 are skipped and the process proceeds to S1717.
[0155]
S1717 is a photometric switch SWS check. If the photometric switch SWS is off, the process returns. If the photometric switch SWS is on, the system waits for the release switch SWR to be on while the photometric switch SWS is on (S1717, S1719).
[0156]
When the release switch SWR is turned on, if it is not in the self mode, the lens drive calculation processing is executed as it is, and if it is in the self mode, the lens drive calculation processing is executed after executing the self-wait processing waiting for a predetermined time (S1721, S1725 or S1725). S1721, S1723, S1725).
[0157]
In the lens drive calculation processing, based on the distance measurement result and the current focal length, the movement amount (number of zoom pulses) of the front lens group L1 based on the change point of the zoom code OFF / ON, and the change point of the AF home signal The movement amount (number of AF pulses) of the rear lens group L2 with respect to (AF home position) is calculated.
[0158]
Then, the lens drive process is executed based on the movement amount of the front lens group L1 and the movement amount of the rear lens group L2 calculated in the lens drive calculation process (S1725, S1727). In this lens drive process, the rear group lens L2 is driven in parallel with the driving of the front group lens L1, and is controlled to focus on the subject.
[0159]
When the lens movement is completed, in order to notify the photographer that the shutter will be released, the
[0160]
When the exposure process is completed, a lens return process for returning the front lens group L1 and the rear lens group L2 to the lens position before moving in S1727 is executed (S1733).
[0161]
Then, the film winding process is executed, and if the film is not at the end, the process returns. If the film end is detected, the rewinding process is executed and the process returns (S1735, S1737, S1739).
[0162]
FIG. 38 is a flowchart of the main charging process. The main charging process is a charging process called (executed) when the charging request flag = 1 in the main flow shown in FIG. 29 and called during the main process.
[0163]
In step S1801, the
[0164]
When the charge prohibition timer has expired (Y: S1801), the
[0165]
For this reason, when 1 is set in the charging interruption flag, the charging interruption flag is cleared (0 is set), and the remaining time stored in the memory is set in the charging timer to perform the charging process. When the charge interruption flag is not 1, that is, when the charging process is not interrupted (N: S1805), the charging is performed by setting a predetermined charging time (that is, 8 seconds) in the charging timer.
[0166]
The
[0167]
If
[0168]
If the charge timer has not expired (N: S1825), the
[0169]
FIG. 39 is a flowchart regarding shutter initialization processing. The shutter initialization process of this embodiment is a process of completely closing the
[0170]
When entering this process, first, the
[0171]
When the
[0172]
With the above processing, the
[0173]
FIG. 40 is a flowchart of zoom code input processing. The zoom code input process is a process for setting a zoom code based on the A / D conversion value of the voltage from the zoom code
[0174]
In S3201, a voltage is input from the zoom code
[0175]
The
[0176]
When the A / D conversion value of the input voltage is Va or less (N: S3203) and greater than Vb (Y: S3207), the zoom code is set to 5 (S3209).
[0177]
When the A / D conversion value of the input voltage is equal to or less than Vb (N: S3207) and greater than Vc (Y: S3211), 4 is set to the zoom code (S3213).
[0178]
When the A / D conversion value of the input voltage is equal to or less than Vc (N: S3211) and greater than Vd (Y: S3215), 3 is set in the zoom code (S3217).
[0179]
When the A / D conversion value of the input voltage is equal to or less than Vd (N: S3215) and greater than Ve (Y: S3219), 6 is set in the zoom code (S3221).
[0180]
When the A / D conversion value of the input voltage is equal to or less than Ve (N: S3219) and greater than Vf (Y: S3223), 1 is set to the zoom code (S3225).
[0181]
When the A / D conversion value of the input voltage is Vf or less (N: S3223), 2 is set in the zoom code (S3221).
[0182]
Here, with respect to a code identified by Vd, Ve, Vf having relatively large intervals between threshold voltages, a lens storage position (zoom code = 1), a wide end ( Zoom code = 2) and tele end (zoom code = 6) are assigned. By doing so, even if the input voltage to the
[0183]
FIG. 41 is a flowchart regarding AF pulse confirmation processing. The AF pulse confirmation process is a process of alternately rotating the rear
[0184]
When the AF pulse confirmation process is entered, the value of the counter that defines the maximum number of times the rear
[0185]
First, the rear
[0186]
The OK flag is checked. If the OK flag is set, that is, if the AF pulse is
[0187]
The above is a normal process, but when the rear lens group L2 does not move easily, the following process is executed. In the AF pulse counting process of S3307, if the AF pulse is not output for a predetermined time even though the rear
[0188]
In S3325, the counter is decremented by 1. If the counter is not 0, the process returns to S3303 and repeats the processes from S3303. When the counter reaches 0, that is, when the rear lens group L2 does not move even after the forward / reverse driving of the rear lens
[0189]
FIG. 42 is a flowchart of the AF return process. The AF return process is a process for returning the rear lens group L2 to the AF home position.
[0190]
When the AF return process is started, the rear
[0191]
When it is detected via the
[0192]
When the counter reaches 0, the rear
[0193]
In this embodiment, after the rear lens group L2 reaches the AF home position, the driving of the rear
[0194]
FIG. 43 is a flowchart of the barrier closing process. The barrier closing process is a process for closing the barrier when the lens is housed.
First, the counter is set to 3, which is the number of times of opening / closing processing executed when a malfunction described later occurs. In the present embodiment, whether or not the barrier closing process has been normally completed is determined by whether or not the rear
[0195]
If the predetermined number of AF pulses are not input from the AF
[0196]
For this reason, in the present embodiment, when the rear
[0197]
In S3503, the rear
[0198]
In the AF pulse count process, the process ends when no pulse is output within a predetermined time or when the count value of the decremented AF pulse counter becomes zero.
[0199]
When the AF pulse count process ends, the rear
[0200]
In S3511, if the value of the AF pulse counter is less than 100 (that is, if the AF pulse count process has been decremented by 200 or more), it is determined that the barrier has been closed normally, and the barrier closing process is terminated. If the value of the AF pulse counter is 100 or more (N: S3511), it is considered that the rear
[0201]
The counter is decremented in S3513, and the process proceeds to S3519 unless the counter reaches zero. In S3519, the rear
[0202]
If the barrier is closed during this time, the AF pulse counter becomes less than 100 in S3511 (Y: S3511), and the barrier closing process ends. If the AF pulse counter does not become less than 100 until the end of the repetition (Y: S3515), it is determined that the barrier has not been closed, and the error flag is set to 1 indicating that an abnormality has occurred and the barrier is closed. The process ends.
[0203]
FIG. 44 is a flowchart of the barrier opening process. The barrier opening process is a process for opening the barrier when the lens is extended from the storage position.
First, 3 which is the number of repetitions of processing is set in the counter (S3601). Normally, the barrier opening process is called with the barrier closed. However, for example, when the camera battery is replaced with the lens extended (that is, with the barrier open), the barrier opening process is executed with the barrier open. Alternatively, the barrier opening process may be invoked without closing the barrier when the lens is accommodated due to some trouble. When the
[0204]
Therefore, in this process, when the rear
[0205]
First, in S3603, the rear
[0206]
In the AF pulse count processing, the processing ends when no pulse is output from the AF
[0207]
Here, if the value of the AF pulse counter is less than 100 (that is, if the count value is decremented by 200 or more in the AF pulse counting process), it is determined that the barrier is normally opened, and the barrier opening process is terminated.
[0208]
If the value of the AF pulse counter is 100 or more, it is considered that the rear
[0209]
First, the counter is decremented (S3613), and unless the counter reaches 0 (N: S3615), the process proceeds to S3619. In S3619, the rear
[0210]
In this embodiment, since the counter is set to 3, when the barrier is not opened (N: S3611), the processing from S3619 to S3625 to S3609 is repeated twice. If the barrier is opened during this time, the AF pulse counter becomes less than 100 in S3611, and the barrier opening process ends. If the AF pulse counter does not become less than 100 until the end of the repetition, it is determined that the barrier has not been opened, 1 indicating the occurrence of an abnormality is set in the error flag, and the barrier opening process ends.
[0211]
FIG. 45 is a flowchart of zoom drive processing. The zoom drive process is a process for driving and controlling the
[0212]
When the zoom drive process is started, first, the value of the zoom pulse counter is stored as a zoom pulse (3701). Then, the zoom sequence is set to 0, the
[0213]
The zoom sequence is an identifier for identifying the state of the operation sequence of the entire moving
[0214]
FIG. 46 is a flowchart of AF two-stage feed processing. The AF two-stage payout process is executed when the focal length of the lens is changed. When the lens is positioned on the wide side, the rear lens group L2 is advanced from the AF home position by a predetermined amount (AP1) in advance. It is a process to keep.
[0215]
When the AF two-stage extension process is called, the
[0216]
When the AF two-stage extension process is called and 1 is set in the two-stage extension flag (Y: S3801), the
[0217]
If the two-stage extended flag is not 1 in S3801, that is, if 0 is set, the rear lens group is positioned at the AF home position when the previous AF two-stage extension process is completed. become. In this case, the
[0218]
First, it is determined whether or not the zoom step is 0 (that is, whether or not the lens is positioned at the wide end) (S3811). When the lens is positioned at the wide end, the rear
[0219]
On the other hand, when the lens is on the telephoto side from the wide end, the rear
[0220]
When the zoom step is 0 (that is, when the lens is positioned at the wide end) (Y: S3811), the rear
[0221]
On the other hand, when the AF two-stage payout process being executed is called in a routine other than the lens return process, 0 is set in the zoom return flag, and the
[0222]
The
[0223]
As described above, when the AF two-stage extension process is completed, when the lens is on the wide side (when the zoom step is 4 or less), the rear lens group L2 is extended by a predetermined amount, and the two-stage extension flag is set. Is set to 1. When the lens is on the tele side (when the zoom step is larger than 4), the rear lens group L2 is positioned at the AF home position, and 0 is set in the two-stage extended flag.
[0224]
FIG. 47 is a flowchart of zoom return processing. The zoom return process is a process of returning the front group lens L1 and the rear group lens L2 to the standby position before moving in the lens drive process in the photographing process. That is, the entire moving
[0225]
When the zoom return process is started, it is checked whether or not the number of pulses stored in the zoom pulse memory is less than the first zoom pulse number ZP1, and if less, the entire moving
[0226]
If the number of drive pulses stored in the zoom pulse memory is equal to the first zoom pulse number ZP1, the lens has moved to the position where the current zoom code is turned off, so the process of rotating the entire moving
[0227]
In S3915, the entire moving
[0228]
When the current zoom code is detected, zoom code input processing is executed (S3929, S3931). Then, it waits for the OFF code to be detected (the current zoom code is turned OFF). When the OFF code is detected, the second zoom pulse number ZP2 is set in the zoom pulse counter, the zoom pulse count process is called, and the zoom pulse counter Wait for 0 to become 0 (S3931, S3933).
[0229]
When returning from the zoom pulse counting process, the entire moving
[0230]
In this way, the zoom return process moves the front lens group L1 to the standby position (OFF position) that is retracted by the second zoom pulse number ZP2 from the rear end edge of the current zoom code. At this standby position, backlash when the entire moving
[0231]
FIG. 48 is a flowchart regarding zoom standby confirmation processing. The zoom standby confirmation process is a process that is called in the photographing process and checks whether the lens is in the correct standby position when the photometry switch SWS is turned on, and moves the lens to the correct standby position if it is not in the correct standby position. . Note that the processing after S3931 of the zoom confirmation processing is the same as the zoom return processing.
[0232]
When the zoom standby confirmation process is entered, first, the zoom code input process is called and the zoom code is input. If the current zoom code cannot be detected, it is assumed that the lens is in the correct standby position, and the process directly returns (S4001, S4003). If the current zoom code can be detected, the lens has moved from the correct standby position. Therefore, the entire moving
[0233]
Then, it waits for detection of the OFF code of the zoom code. When the OFF code is detected, the second zoom pulse number ZP2 is set in the zoom pulse counter, the zoom pulse count process is called, and the zoom pulse counter becomes zero. Wait (S3931, S3933).
[0234]
When returning from the zoom pulse count processing, the entire moving
[0235]
Thus, in the zoom standby confirmation process, the front group lens L1 and the rear group lens L2 are moved backward by a predetermined distance from the wide-side switching position of the current zoom code on condition that the current zoom code corresponding to the zoom step is detected. Move to the shooting standby position.
[0236]
FIG. 50 is a flowchart regarding focus adjustment processing. In the focus adjustment process, based on the total movement motor drive pulse number and the rear group movement motor drive pulse number calculated by the lens drive calculation process, the
[0237]
When the focus adjustment process is started, first, the zoom pulse counter value (the number of drive pulses from the storage side switching point of the current zoom code calculated by the lens drive calculation process) is written into the zoom pulse memory (S4201). . Then, after the zoom sequence is set to 0, the entire moving
[0238]
Then, after driving the rear
[0239]
The process waits until both the zoom sequence and the AF sequence become 5, and when both become 5 (when the entire moving
[0240]
As described above, since the focus adjustment process drives both the entire moving
[0241]
51 to 53 are flowcharts relating to the exposure process. The exposure process is called (executed) when the release switch SWR is turned on. In this exposure process, after performing a correction process related to the shutter, an initial position confirmation process of the shutter, etc., the shutter is opened to perform exposure.
[0242]
When the exposure process is started, it is first checked whether or not the AE adjustment has been completed. If the AE adjustment has not been completed or if the AE data is less than 10 Ev even if the AE adjustment has been completed, AE timer time is selected from the stored fixed data (S4301, S4305 or S4301, S4303, S4305). If the AE adjustment is completed and the AE data is 10 Ev or more, the AE timer time is determined from the adjustment data read during the reset process based on the AE data obtained by the AE calculation process (S4301, S4303, S4307). The fixed data on the ROM is used when the AE data is less than 10 Ev. Since the shutter opening time is long when the AE data is less than 10 Ev, the influence of the error is extremely small, and it is shorter to use the data on the ROM. This is because it can be processed.
[0243]
Next, it is checked whether FM adjustment has been completed. If FM adjustment has not been performed, FM timer time is selected from fixed data on the ROM based on FM data. If FM adjustment has been completed, adjustment data is read at the time of reset processing. The data read in the process is used (S4309, S4311 or S4309, S4313).
[0244]
When the timer setting is completed, first, an initial shutter position confirmation process is executed (S4315, S4317, S4319, S4321). That is, the AE motor is rotated in the reverse direction to drive the
[0245]
When the time is up, the
[0246]
Here, if the AE pulse count limit time timer expires, the rotation of the
[0247]
Then, it checks whether the light emission end flag is set or whether it is in the light emission mode, but when the flash is not fired, the light emission end flag remains cleared and is not in the light emission mode, so it waits for the AE timer to time out. (S4343, S4345, S4347).
[0248]
When the AE timer expires, on the condition that it is not the valve mode, the
[0249]
Since the flash mode is the flash mode, the process proceeds from S4345 to S4349 to check whether or not the flash is being emitted. At first, since the flash is not being emitted, the FM timer is timed up (S4349, S4351 and S4347). , S4343, S4345). Usually, since the FM timer is shorter than the AE timer, the FM timer times out first. When the FM timer expires, light emission is started and a 2 ms timer is started (S4351, S4353, S4355). This 2 ms timer is a timer for waiting for the strobe to finish emitting light completely, and the waiting time varies depending on the characteristics of the strobe and is not limited to 2 ms.
[0250]
When the light emission is started, the light emission is in progress, so that the 2 ms timer waits for the time to expire (S4349, S4357, S4347, S4343, S4345). When the 2 ms timer expires, light emission is stopped, the light emission end flag is set, and the charge request flag is set (S4357, S4359, S4361, S4363). Since the light emission end flag is set, it waits for the AE timer to expire (S4343, S4347).
[0251]
FIG. 49 is a flowchart of the photographing charging process. The photographing charging process is a charging process that is performed when the photometry switch is turned on, and is a charging process that is called when it is determined in the photographing process that strobe light emission is necessary.
[0252]
When the photographing charging process is called, the
[0253]
If the charge prohibition timer has expired (N: S4101), the
[0254]
In S4105, the
[0255]
When the charge interruption flag is set to 0, that is, when the main charging process is not interrupted (N: S4105), a predetermined time limit (8 seconds) is set in the charging timer to limit the charging time. To do. If the charge interruption flag is set to 1 (Y: S4105), charging is resumed, so the charge interruption flag is cleared (set to 0), and the charge timer is interrupted. The remaining time of the charge limit time is set (S4107, S4109). That is, when the charging is interrupted, only the predetermined charging time limit (8 seconds) has already been spent in the charging process before the interruption, and thus the charging process after the interruption. In the predetermined charging time limit (8 seconds), the remaining time of the already spent time is set as the charging time. As a result, if charging is performed only for the predetermined charging time, Charging is terminated.
[0256]
When the time is set in the charging timer in S4111 or S4109, the
[0257]
When the charging timer is set, the charging signal is turned ON (that is, the level of the terminal CHEN of the
[0258]
If
[0259]
If the charge timer has not expired (N: S4127), the
[0260]
If it is determined in S4129 that the metering switch is off, that is, if the
[0261]
FIG. 54 is a flowchart of the lens return process. The lens return process is a process of returning the front group lens L1 and the rear group lens L2 that have been moved to the in-focus position during the shooting process to the position before the shooting process. The front lens group L1 returns to the standby position retracted in the direction of the storage position by the second zoom pulse ZP2 from the zoom code wide-side switching point corresponding to the zoom step for identifying the current focal length, and the rear lens group L2 is moved to the zoom step. When the zoom step is from 0 to 4, the process returns to the AF home position, and when the zoom step is from 0 to 4, the process moves from the AF home position to a position that is advanced (retracted) by the AF pulse AP1.
[0262]
When this lens return process is entered, the AF return process is called to return the rear group lens L2 to the AF home position, the zoom return flag is set, and the AF two-stage feed process is called to set the rear group lens L2 to the zoom code. When the zoom lens is 5 or more, it is left as it is, and when it is 4 or less, the AF pulse AP is advanced (retracted) for 1 minute, then the zoom return flag is cleared (set to 0), the zoom return process is called, and the front lens L1 is zoomed into the current zoom. Move to the standby position of the code and return (S4401, S4403, S4405, S4407, S4409).
[0263]
FIG. 55 is a flowchart of lens drive calculation processing. The lens drive calculation process corresponds to the current zoom step with the number of pulses for driving the
[0264]
In the present embodiment, overall focusing is performed by integrally moving the front lens group L1 and the rear lens group L2 by the entire moving
[0265]
In the lens drive calculation process, a reference lens movement amount (number of pulses) Δ2T is calculated based on the subject distance obtained by the current zoom step and the distance measurement process (S4501). Next, it is determined whether the current zoom step is 0 (wide end), 1 to 12 (wide end), or 13 (tele end), and pulse calculation processing corresponding to the zoom step is executed (S4503). , S4505, S4507, S4509, S4511, S4513, S4515). If it is the wide end, the entire focusing is performed, so (a × ΔX2T) is set in the zoom pulse counter, and 0 is set in the AF pulse counter (S4505, S4507). If it is in the middle, the front group focusing is performed, so (b × ΔX2T) is set in the zoom pulse counter and (c × ΔX2T) is set in the AF pulse counter (S4509, S4511). Since rear group focusing is performed at the telephoto end, 0 is set in the zoom pulse counter and (ΔX2T) is set in the AF pulse counter (S4513, S4515).
[0266]
When the setting of the pulse counter is completed, the correction value X2f corresponding to the focal length is added to the value of the AF pulse counter (S4517). Further, the adjustment data is read from the
[0267]
Through the above processing, the number of drive pulses of the entire
[0268]
FIG. 56 is a flowchart of the test function call process. The test function calling process is a process for testing the function of the camera. The test function calling process is called with a measuring instrument connected to the camera and executes each function of the camera.
[0269]
Conventionally, when a test is performed with a measuring instrument connected to a camera, commands input from the measuring instrument to the camera are determined in advance, and a predetermined value corresponding to each command input from the measuring instrument is set on the camera side. It was supposed to execute the process. However, when the test is performed by such a method, only a predetermined operation can be executed, and other operations cannot be executed. Therefore, only the test items considered at the time of creating the program can be tested, and the test items cannot be added thereafter. In the camera of this embodiment, a program for controlling the operation of the camera can be specified and executed from the measuring instrument in units of functions. In this embodiment, the function refers to each module of the program stored in the internal ROM of the
[0270]
The test function call process is called during the reset process when the reset process is executed. That is, it is executed by attaching a battery to the camera with a measuring instrument (not shown) connected to the camera.
[0271]
When the test function call process is called, a handshake is performed between the
[0272]
When the
[0273]
As described above, in the camera according to the present embodiment, a camera control program can be specified and executed in units of functions by inputting data from a measuring instrument, so that a detailed test can be performed.
[0274]
FIG. 57 is a flowchart of AF pulse count processing. In the AF pulse count process, when a change in AF pulse is detected within a predetermined period, the preset AF pulse counter is decremented by one, and when the AF pulse counter reaches 0, the OK flag is set to 1. It is processing. If the AF pulse counter does not become 0 during the predetermined period, 0 is set in the OK flag.
[0275]
When the
[0276]
First, the
[0277]
If there is no change in the AF pulse (N: S7207), the
[0278]
When the
[0279]
As described above, in the AF pulse count process, if the same number of pulses as the value previously set in the AF pulse counter are output from the AF
[0280]
FIG. 58 is a flowchart of zoom drive check processing. FIG. 23 is a timing chart showing the relationship between the driving state of the
[0281]
When the zoom drive check process is executed, the process branches depending on the zoom sequence value (0 to 5), which is an index representing the driving state of the entire moving motor 25 (the operating state of the entire moving motor control circuit 60). When the zoom drive check process is called, the
[0282]
If the zoom sequence is 0, the
[0283]
When the zoom sequence is 1, that is, after the current zoom code is detected, the
[0284]
Therefore, when the
[0285]
When the zoom sequence is 2, that is, when the zoom drive check process is called when the
[0286]
The process of S7321 and S7323 is executed every time the zoom drive check process is called until the zoom pulse decremented by 1 while the entire moving
[0287]
When the zoom drive check process is called when the zoom sequence is 3, the
[0288]
When the zoom drive check process is called when the zoom sequence is 4, the
[0289]
If the
[0290]
If the zoom drive check process is called when the zoom sequence is 5, as shown in the flowchart, the zoom drive check process returns without being processed.
[0291]
As described above, in the zoom drive check process, the lens is first moved to the position of the current zoom code which is the reference position (zoom sequence = 0), and the lens is moved at a normal speed when the zoom pulse counter is 20 or more. When the zoom pulse counter is less than 20, the lens is moved at a low speed (zoom sequence = 2). When the zoom pulse counter is 0, the
[0292]
FIG. 59 is a flowchart of AF drive processing. The AF drive process is a process of driving and controlling the rear
When the AF drive process is started, the AF sequence is first set to 0 (S7401). Then, after the rear
[0293]
The AF sequence is an identifier for identifying the state of the operation sequence of the rear-group mobile
[0294]
When the value of the AF pulse counter is less than 50 (Y: S7403), the AF sequence shifts to 0 immediately after changing from 0 to 1, so that the AF sequence apparently shifts from 0 to 2 ( (See FIG. 23).
[0295]
In addition, when the number of AF pulses to drive the rear
[0296]
FIG. 60 is a flowchart of zoom pulse count processing. In the zoom pulse count process, when a change in the zoom pulse output from the zoom
[0297]
When entering the zoom pulse count process, the
[0298]
If there is no change in the zoom pulse (N: S7507), the
[0299]
When the
[0300]
As described above, in the zoom pulse counting process, when the same number of zoom pulses as the value set in the zoom pulse counter is counted in advance, the processing returns as it is, and the value that the zoom
[0301]
FIG. 61 is a flowchart of the AF drive check process. FIG. 23 is a timing chart showing the relationship between the driving state of the rear
[0302]
When the AF drive check process is executed, the process branches depending on the AF sequence value (0 to 5) that is an identifier for identifying the state of the operation sequence of the rear group mobile
[0303]
When the AF sequence is 0, the
[0304]
When the AF sequence is 1, that is, after the change of the AFH signal from H to L is detected, the
[0305]
As described above, when the rear
[0306]
When the AF sequence is 2, that is, when the AF drive check process is called when the driving of the rear
[0307]
The processes of S7621 and S7623 are executed each time the AF drive check process is called until the AF pulse decremented by 1 while the rear
[0308]
When the AF drive check process is called when the AF sequence is 3, the
[0309]
When the AF drive check process is called when the AF sequence is 4, the
[0310]
If the AF drive check process is called when the AF sequence is 5, as shown in the flowchart, the process returns without performing any process in the AF drive check process.
[0311]
As described above, in the AF drive check process, first, the lens is moved to a position where the AFH signal as the reference position becomes L (AF sequence = 0). When the AF pulse counter is 200 or more, normal DC driving is performed. The rear lens group is moved (AF sequence = 1). When the AF pulse counter becomes less than 200, the rear lens group is moved at a low speed by PWM (AF sequence = 2). Is driven reversely for 5 ms (AF sequence = 3), and then the rear
[0312]
As shown in FIG. 21, by turning on the terminal CHEN, the
[0313]
In a state where charging is not performed, the terminal CHEN is in an off state (that is, a low level state). At this time, the terminal RLS is electrically disconnected from the
[0314]
Therefore, in the present embodiment, as shown in the main charging process of FIG. 38, when the
[0315]
In other words, when the
[0316]
【The invention's effect】
In the strobe circuit, the capacitor charging process allows the charging voltage to be checked, and when the capacitor is fully charged, the charging process and the charging voltage check are prohibited at the same time. The number of control terminals of the strobe circuit can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective view showing a part of a zoom lens barrel to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing a part of the zoom lens barrel different from FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing an enlarged part of the zoom lens barrel.
FIG. 4 is a perspective view showing a state in which an AF / AE shutter unit of the zoom lens barrel is assembled to a first movable barrel.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing main members of an AF / AE shutter unit of the zoom lens barrel.
FIG. 6 is a perspective external view showing a third movable lens barrel of the zoom lens barrel.
FIG. 7 is a front view showing a fixed barrel block of the zoom lens barrel.
FIG. 8 is an upper half sectional view showing a maximum extension state of the zoom lens barrel;
FIG. 9 is an upper half cross-sectional view showing the main part of the zoom lens barrel in the lens storage state.
FIG. 10 is an upper half sectional view showing a main part of the zoom lens barrel in a maximum extended state.
FIG. 11 is an upper half sectional view showing a lens housing state of the entire zoom lens barrel;
FIG. 12 is an exploded perspective view showing the entire zoom lens barrel.
FIG. 13 is a block diagram showing a control system for controlling the operation of the zoom lens barrel.
FIG. 14 is a front view showing an embodiment of a zoom lens camera to which the present invention is applied.
FIG. 15 is a rear view of the zoom lens camera.
FIG. 16 is a plan view of the zoom lens camera.
FIG. 17 is a block diagram showing the main part of the control system of the zoom lens camera.
FIG. 18 is a diagram illustrating a configuration of a zoom code plate and a brush unit as a detecting unit that detects a lens position of the zoom lens camera, and a configuration for identifying a position of a zoom code that is in contact with the brush unit;
FIG. 19 is a diagram illustrating an example of a circuit that identifies a zoom code touched by a brush unit as a voltage;
FIG. 20 is a diagram illustrating a table for converting a voltage obtained by contact of a brush unit into a code.
FIG. 21 is a diagram showing an embodiment of a strobe circuit.
FIG. 22 is a diagram illustrating a movement mode of a front lens group and a rear lens group in the zoom lens camera.
FIG. 23 is a diagram showing an operation sequence of the whole moving motor and the rear group moving motor of the zoom lens camera.
FIG. 24 is a diagram showing an operation sequence of an entire movement motor and a rear group movement motor of the zoom lens camera.
FIG. 25 is an exploded perspective view showing a rear lens group peripheral mechanism of the zoom lens barrel.
FIG. 26 is a plan view showing a main part of an embodiment of the initial position detecting mechanism for the rear lens group.
FIG. 27 is a sectional view showing the initial position detecting mechanism of the rear group lens in a state where the rear group lens is in the initial position.
FIG. 28 is a sectional view showing the initial position detecting mechanism of the rear group lens in a state where the rear group lens is not in the initial position.
FIG. 29 is a diagram showing a flowchart regarding main processing of the zoom lens camera of the present invention.
FIG. 30 is a diagram illustrating a flowchart regarding reset processing of the zoom lens camera.
FIG. 31 is a diagram showing a flowchart regarding AF lens initialization processing of the zoom lens camera.
FIG. 32 is a diagram illustrating a flowchart regarding lens storage processing of the zoom lens camera.
FIG. 33 is a view showing a flowchart related to lens storage processing of the zoom lens camera together with FIG. 32;
FIG. 34 is a diagram showing a flowchart regarding lens extension processing of the zoom lens camera.
FIG. 35 is a diagram showing a flowchart regarding zoom tele movement processing of the zoom lens camera.
FIG. 36 is a diagram showing a flowchart regarding zoom wide movement processing of the zoom lens camera.
FIG. 37 is a diagram showing a flowchart relating to photographing processing of the zoom lens camera.
FIG. 38 is a view illustrating a flowchart regarding main charging processing of the zoom lens camera.
FIG. 39 is a diagram illustrating a flowchart regarding shutter initialization processing of the zoom lens camera.
FIG. 40 is a diagram illustrating a flowchart regarding zoom code input processing of the zoom lens camera.
FIG. 41 is a diagram showing a flowchart regarding AF pulse confirmation processing of the zoom lens camera.
FIG. 42 is a diagram showing a flowchart regarding AF return processing of the zoom lens camera.
FIG. 43 is a diagram illustrating a flowchart regarding a barrier closing process of the zoom lens camera.
FIG. 44 is a diagram showing a flowchart regarding barrier opening processing of the zoom lens camera.
FIG. 45 is a diagram showing a flowchart regarding zoom drive processing of the zoom lens camera;
FIG. 46 is a view showing a flowchart regarding AF two-stage extension processing of the zoom lens camera together with FIG. 47;
FIG. 47 is a diagram showing a flowchart regarding zoom return processing of the zoom lens camera.
FIG. 48 is a diagram showing a flowchart regarding zoom standby confirmation processing of the zoom lens camera.
FIG. 49 is a diagram showing a flowchart regarding photographing charging processing of the zoom lens camera.
FIG. 50 is a diagram illustrating a flowchart regarding focus adjustment processing of the zoom lens camera.
FIG. 51 is a diagram showing a flowchart regarding exposure processing of the zoom lens camera.
FIG. 52 is a view showing a flowchart regarding exposure processing of the zoom lens camera together with FIG. 51;
FIG. 53 is a view showing a flowchart regarding exposure processing of the zoom lens camera together with FIG. 51;
FIG. 54 is a diagram showing a flowchart regarding lens return processing of the zoom lens camera.
FIG. 55 is a diagram showing a flowchart regarding lens drive calculation processing of the zoom lens camera.
FIG. 56 is a diagram showing a flowchart regarding test function calling processing of the zoom lens camera.
FIG. 57 is a diagram showing a flowchart regarding exposure AF pulse count processing of the zoom lens camera.
FIG. 58 is a diagram illustrating a flowchart regarding zoom drive check processing of the zoom lens camera.
FIG. 59 is a diagram illustrating a flowchart regarding AF drive processing of the zoom lens camera.
FIG. 60 is a diagram showing a flowchart regarding zoom pulse count processing of the zoom lens camera.
FIG. 61 is a view illustrating a flowchart regarding AF drive check processing of the zoom lens camera.
[Explanation of symbols]
L1 front lens group
L2 Rear lens group
9 Contact terminal (Brush body)
9a Brush part (electric contact piece)
10 Zoom lens barrel
12 Fixed lens barrel block
13a code board
13b Insulating substrate
21 AF / AE shutter unit
25 Overall moving motor
27 Shutter
29 AE motor
30 Rear group moving motor
34 Lens support tube
35 Barrier device
48a, 48b Barrier plate
56 Photointerrupter
57 Photointerrupter
58 Rotating slit plate
59 Rotating slit plate
60 Whole moving motor control means
61 Rear group moving motor control means
62 Zoom operation means
63 Shutter release means
210 Control means (CPU)
211 battery
212 Power switch
217B Release button
219 Zoom code information input circuit
220 Zoom pulse input circuit
221 AE pulse input circuit
222 AF reference pulse input circuit
227 red lamp
228 Green lamp
230 EEPROM
Claims (5)
該第1の端子からの出力を用いて該ストロボ回路のコンデンサの充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、
該第2の端子に該電圧検知許可信号を入力して該充電電圧検知手段による該コンデンサの充電電圧の検知を行い、且つ該第3の端子に該トリガ信号を入力する制御手段と、
を有するカメラであって、
該制御手段は、
該充電電圧が上限電圧に達していると判断した時は、所定時間の間該第2の端子へ該電圧検知許可信号を入力させないことによって、該第1の端子が該コンデンサと電気的に接続されないようにして該充電電圧検知手段による充電電圧の検知を禁止すると共に、さらなる該コンデンサへの充電が該所定時間の間に行われないようにし、
該充電電圧が上限電圧に達していると判断された時より該所定時間以内に該トリガ信号の該第3の端子への入力要求が発生した場合は、該第3の端子へ該トリガ信号を入力し、
該充電電圧が上限電圧に達していると判断された時より該所定時間経過後に該トリガ信号の該第3の端子への入力要求が発生した場合は、該第2の端子に該電圧検知許可信号を入力して該コンデンサの充電電圧の検知を行い、その検知結果に基づいて該第3の端子へ該トリガ信号を入力するかどうかを決定する、
ことを特徴とするカメラ。A capacitor, charging means for charging the capacitor, a first terminal (RLS) from which a charging voltage of the capacitor is output , and a switch circuit for electrically connecting or disconnecting the first terminal with the capacitor; A second terminal (CHEN) to which a voltage detection permission signal for controlling the switch circuit is input and a charging signal for setting whether to charge the capacitor is input, and a trigger signal for starting strobe light emission A strobe circuit having a third terminal (STRG) to which
Charging voltage detecting means for detecting a charging voltage of a capacitor of the strobe circuit using an output from the first terminal;
Control means for inputting the voltage detection permission signal to the second terminal to detect the charging voltage of the capacitor by the charging voltage detection means, and inputting the trigger signal to the third terminal;
A camera having
The control means includes
When it is determined that the charging voltage has reached the upper limit voltage, the first terminal is electrically connected to the capacitor by not allowing the voltage detection permission signal to be input to the second terminal for a predetermined time. The charging voltage detecting means prohibits detection of the charging voltage and prevents further charging of the capacitor during the predetermined time period.
When a request to input the trigger signal to the third terminal is generated within the predetermined time from when it is determined that the charging voltage has reached the upper limit voltage, the trigger signal is sent to the third terminal. Input,
If a request to input the trigger signal to the third terminal occurs after the predetermined time has elapsed since it was determined that the charging voltage has reached the upper limit voltage, the voltage detection permission is applied to the second terminal. Detecting a charging voltage of the capacitor by inputting a signal, and determining whether to input the trigger signal to the third terminal based on the detection result;
A camera characterized by that.
シャッタボタンと、
該シャッタボタンが操作されると測光を行う測光手段と、
該測光手段による測光結果に基づき露光時にストロボの発光が必要かどうかを判定するストロボ判定手段と、を有し、
ストロボ発光が必要と前記ストロボ判定手段が判定した場合には、充電電圧検知手段は前記上限電圧より小さいストロボ発光可能な電圧まで前記ストロボ回路が充電されたかどうかを判定し、ストロボ発光可能な電圧値なら前記制御手段は充電を終了すること、を特徴とする請求項4に記載のカメラ。The camera further includes:
A shutter button;
Metering means for metering when the shutter button is operated;
Strobe determining means for determining whether or not strobe light emission is necessary at the time of exposure based on a photometric result by the photometric means,
When the strobe light determining means determines that strobe light emission is necessary, the charging voltage detecting means determines whether or not the strobe circuit has been charged to a voltage at which strobe light emission is smaller than the upper limit voltage , and a voltage value at which strobe light emission is possible. 5. The camera according to claim 4, wherein the control means ends charging.
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