JP3939019B2

JP3939019B2 - Cartridge-type drug vial with injection nozzle and injection syringe body

Info

Publication number: JP3939019B2
Application number: JP12073098A
Authority: JP
Inventors: 充星; 辰男木村; 昌彦米谷
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1998-04-30
Filing date: 1998-04-30
Publication date: 2007-06-27
Anticipated expiration: 2018-04-30
Also published as: JPH11309211A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、針無注射用の薬液が入っているカートリッジ型薬液バイアル（薬液容器）、およびこのカートリッジ型薬液バイアルと結合して針無注射を行う噴射式注射器本体に係り、使用者にとって非常に取り扱い易い針無注射方式を実現するための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
噴射式注射器は、注射器の先端に設けられたジェット噴射口から薬液をジェット噴射することにより薬液を皮下に注入できる注射器である。つまり、噴射式注射器による注射は、針無注射であり、針有注射の場合に比べると、痛みを伴わない、注射痕が出来無い、針刺し事故が起こる心配がない等の数々の利点があるので、医療施設のみならず、例えば糖尿病患者がインシュリンを日常的に自己注射するのにも使われている。
【０００３】
従来の噴射式注射器の場合、無針であることから、注射する薬液を入れてある薬液バイアル（薬液容器）から注射器内に薬液を吸引する際は、図１２に示すように、中空針部材８２を持つ特別のアダプタ８１を使う。図１３に示すように、中空針部材８２がガラス製の薬液バイアル８３のゴム栓８４を貫通するようにしてアダプタ８１を薬液バイアル８３の口へ取り付け、図１４に示すように、針無注射器８５の注射器先端部８６をアダプタ８１の嵌合凹所８７に嵌め込み、針無注射器８５とアダプタ８１を連結する。
【０００４】
そして、針無注射器８５のピストン８８を、矢印ＲＡで示すように、引き下げると、薬液バイアル８３の中の薬液が、中空針部材８２の通路８９を通りアダプタ８１の嵌合凹所８７の側に出て来て、さらに注射器先端部８６のジェット噴射口９０から針無注射器８５の中に入る。注射器内に１回の注射に必要な量の薬液が吸引できたら、針無注射器８５をアダプタ８１から外し、針無注射器８５の注射器先端部８６を注射個所に当てて、薬液をジェット噴射口９０からジェット噴射させる。
注射が終われば、針無注射器８５の注射器先端部８６とアダプタ８１の嵌合凹所８７のそれぞれに保護キャップ（図示省略）を被せてから、針無注射器８５およびアダプタ８１を分離状態で保管することになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の噴射式注射器の場合、使用者（注射を行う者）にとって取り扱い易い注射器であるとは言いがたい。
上述したように、注射を行う度に毎回、アダプタ８１を使ってバイアル８３から針無注射器８５の中に１回分の薬液を取り込む面倒な操作を行う必要がある。継続してインシュリン注射を行わなければならない糖尿病患者にとっては、１回の注射ごとに面倒な操作が必ずあることは負担である。
【０００６】
また、糖尿病患者の場合、外出先でインシュリンを打たなければならないことが往々にしてあり、そのため、針無注射器８５と薬液バイアル８３を携帯して出掛けるのであるが、従来の噴射式注射器の場合、針無注射器８５と薬液バイアル８３が分離状態で保管されていることから、針無注射器８５と薬液バイアル８３のどちらかを忘れることがあるという不都合もある。
【０００７】
この発明は、上記事情に鑑み、使用者にとって非常に取り扱い易い針無注射方式を実現することのできる噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアル、および、噴射式注射器本体を提供することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項１の発明に係る噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアルは、針無注射用の噴射式注射器本体に結合されるカートリッジ型薬液バイアルであって、薬液バイアルの非装着側端面に開設されたジェット噴射口と、薬液バイアルの装着側端面に開設されて注射器本体のピストンロッドを受け入れるロッド導入口と、先端がジェット噴射口に通じているとともに後端がロッド導入口に通じている空所内に複数回分の量の薬液を貯留する薬液溜部と、薬液溜部の後端側に薬液溜部内を先端側に向けて摺動可能に嵌め込まれている液漏れ防止用シール部材と、注射器本体側の結合機構と協動してピストンロッドがロッド導入口に受け入れられるように薬液バイアルを注射器本体に分離可能に結合するとともに結合状態の薬液バイアルを注射器本体の方へ差し込んでゆくことで、ピストンロッドの先端が薬液溜部内の液漏れ防止用シール部材の後端に当たるまで移動させることができる薬液バイアル側の結合機構とを備えている。
【０００９】
さらに、請求項２の発明に係る噴射式注射器本体は、請求項１に記載の複数回分の量の薬液が封入された噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアルと結合して針無注射を行う噴射式注射器本体であって、薬液バイアル側の結合機構と協動して薬液バイアルを分離可能に注射器本体と結合するとともに結合状態の薬液バイアルを注射器本体の方へ差し込ませてゆける本体側の結合機構が先端部に設けられた筒状体と、筒状体の軸方向に往復移動可能に配設されていて先端部が結合中の薬液バイアルのロッド導入口に受入れられるピストンロッドと、ピストンロッドを前進方向に付勢するロッド付勢手段と、ロッド付勢手段による付勢力に抗してピストンロッドを所定距離だけ後退させた位置でラッチするロッドラッチ手段と、ピストンロッドのラッチ状態を解除するラッチ解除手段とを備え、本体側の結合機構は、薬液バイアルの薬液溜部内の前記液漏れ防止用シール部材の後端にピストンロッドの先端が当たるまで結合状態の薬液バイアルを注射器本体の方へ差し込ませることができることを特徴とする。
【００１０】
また、請求項３の発明は、請求項２に記載の注射器本体において、薬液バイアルの薬液溜部に残っている薬液残量を読み取るための薬液残量指標が筒状体の先端側周表面に表示されている。
【００１１】
〔作用〕
次に、この発明に係る噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアル（以下、適宜「薬液バイアル」と略記）、および噴射式注射器本体（以下、適宜「注射器本体」と略記）を使用して針無注射を行う際の作用を説明する。
この発明の薬液バイアルと注射器本体とによって針無注射を実行する場合、先ず、噴射式注射器本体および薬液バイアルに備えられてある結合機構により薬液バイアルを注射器本体の先端部に結合した後、注射器本体のピストンロッドをロッドラッチ手段によって所定距離（１回の注射の薬液噴出量に対応する距離）だけ後退させた位置でラッチする。次に、薬液バイアルをさらに注射器本体の方に差し込んでゆき、ロッド導入口から受け入れられたピストンロッドの先端が薬液バイアルの薬液溜部内の液漏れ防止用シール部材の後端に当たったところで薬液バイアルの差し込み操作を止める。
【００１２】
そして、薬液バイアルの非装着側端面のジェット噴射口を患者（被注射者）の注射箇所に押し当てておいて、ラッチ解除手段によりピストンロッドのラッチを解除する。ラッチが解除されたピストンロッドは、ロッド付勢手段による付勢力によって、後退した所定距離だけ瞬間的に前進する。ピストンロッドの前進と同時に液漏れ防止用シール部材も所定距離だけピストンロッドの先端に押されて薬液溜部内を先端に向かって瞬間的に摺動させられる結果、シール部材の移動距離に応じた量の薬液がジェット噴射口からジェット噴射されて皮下に注入される。つまり液漏れ防止用シール部材がプランジャーとして機能するのである。薬液が噴射注入されれば、初回の針無注射が完了したことになる。
【００１３】
薬液バイアルの薬液溜部内には複数回分の量の薬液が予め封入されていて、初回の注射後だと少なくとも未だ１回は注射が行える量の薬液が残っているので、薬液バイアルを噴射式注射器本体の先端部に結合したまま薬液バイアルと噴射式注射器本体を一体物として次回の注射を実施する時まで保管する。次回の注射時も、もちろん初回の注射時と同様の操作で実行されることになる。
また、注射が繰り返されて薬液バイアルが空になると、注射器本体から空の薬液バイアルを外して薬液バイアルだけを捨て、注射器本体は捨てずに新しい薬液バイアルを結合して継続使用する。
【００１４】
請求項３の噴射式注射器本体の場合には、注射器本体の筒状体の先端側周表面に表示されている薬液残量指標によって、注射器本体の筒状体に結合中の薬液バイアルにおける薬液残量を読み取り、使用中の薬液バイアルが空になりそうかどうかを簡単にチェックすることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。図１は実施例の噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアルおよび噴射式注射器本体を分離状態で示す断面図、図２は実施例の薬液バイアルおよび注射器本体を結合状態で示す平面図である。
図１（ａ）が薬液バイアル１であって、図１（ｂ）が薬液バイアル１が結合される注射器本体２であり、以下、薬液バイアル１および注射器本体２の具体的構成を順に説明する。
【００１６】
薬液バイアル１は、図１（ａ）に示すように、全体が二重筒状構造となっていて、内筒部３の内側に軸方向に続く空所（スペース）からなる薬液溜部４を備えている。さらに内筒部３は、薬液バイアル１の非装着側端面５にオリフィス状に開設されたジェット噴射口６と、薬液バイアルの装着側端面７に開設されたロッド導入口８とを備えている。薬液溜部４の先端はジェット噴射口６に通じ、薬液溜部４の後端はロッド導入口８に通じている。また、薬液バイアル１の非装着側端面５ではジェット噴射口６の形成箇所を囲むように環状の凹部５ａが形成されていて、ジェット噴射口６が患者の注射箇所にしっかり安定して押し当てることができる構成になっている。
【００１７】
そして、薬液溜部４の後端側には、液漏れ防止用のシール部材９が薬液溜部４内を先端側へ摺動可能に嵌め込まれているとともに、薬液溜部４内におけるシール部材９とジェット噴射口６の間のスペースには複数回の注射が行える量の薬液Ｑが封入されている。液漏れ防止用のシール部材９は鏃（やじり）状体９ａと鏃状体９ａの根元外周面に沿って環状に形成された溝にはめ込まれたＯ−リング９ｂとからなり、Ｏ−リング９ｂの外縁部が薬液溜部４の壁面に密着することによりシール機能を発揮し薬液の封入状態が保たれる構成になっている。
薬液バイアル１に封入される薬液Ｑとしては、例えばインスリンが挙げられ、薬液Ｑの初期封入量としては例えば１００単位（５〜７回程度の注射回数の量）が挙げられる。なお、実施例の薬液バイアル１はポリカーボネイト等の耐薬品性に富む透明樹脂製であり、薬液Ｑの封入状態が外側から透けて見える構成となっている。
【００１８】
一方、薬液バイアル１の内筒部３の外周面には軸方向に沿って雄ネジ１０が螺設されているとともに、内筒部３と外筒部１１の空間は薬液バイアル１の後端側で開口されており、後述するように、内筒部３と外筒部１１の間の空間に注射器本体２の先端部が進入しながら雄ネジ１０と螺合することにより、薬液バイアル１が注射器本体に分離可能に結合されるとともに結合状態の薬液バイアル１を注射器本体２の方へ差し込んでゆける構成になっている。この雄ネジ１０はこの発明における薬液バイアル側の結合機構に相当する。
【００１９】
さらに、薬液バイアル１の非装着側端面５には保護用表キャップ１２が被せられていて、装着側端面７には保護用裏キャップ１３が被せられている。保護用表キャップ１２の内面におけるジェット噴射口６に当接する位置には弾性ゴムシート１２ａが貼設されていて、保護用表キャップ１２を非装着側端面５に被せた時には、ゴムシート１２ａでジェット噴射口６がきっちり塞がれた状態となる構成となっている。
【００２０】
続いて、薬液バイアル１を結合して針無注射を行う噴射式注射器本体２の具体的構成を説明する。注射器本体２は、いずれも両端面が開口している前側円筒１５と後側円筒１６とがネジ結合されてなるステンレス製あるいは硬質樹脂製の円筒体（筒状体）１４を備えている。そして、前側円筒１５は、先端が開口しているとともに先端部１５ａの内周面に、薬液バイアル１の内筒部３の雄ネジ１０とネジ結合する雌ネジ１７が螺設されている。この雌ネジ１７はこの発明における注射器本体側の結合機構に相当する。また、両円筒１５，１６のネジ結合は、前側円筒１５の内周面の雌ネジ１８と後側円筒１６の外周面の雄ネジ１９との螺合により行われている。
【００２１】
そして、注射器本体２は、図１（ｂ）に示すように、円筒体１４の軸方向に往復移動可能なピストンロッド２０を備えている。ピストンロッド２０の先端部２０ａは薬液バイアル１のロッド導入口８に受入れられる。このピストンロッド２０には、ロッドの先端から全長の約１／３の長さのところにフランジリング２１が一体的に取り付けられている。ピストンロッド２０の後端にはフランジ２２が付いたガイドパイプ２３が軸方向に移動可能な状態で嵌め込まれている。さらに前側円筒１５の内面には、その先端から全長の約１／４の長さだけ奥に入ったに位置にピストンロッド２０の挿通孔を有するストッパープレート２４が固定されている。加えて、ピストンロッド２０の後端近傍の周面には、後述するラッチボールが落ち込む複数個のラッチ孔２０ｂが堀り込み形成されている。
【００２２】
また、フランジリング２１とフランジ２２の間には、ピストンロッド２０に通された強力な圧縮バネ（ロッド付勢手段）２５が介設されていて、圧縮バネ２５によりピストンロッド２０が前進方向（先端側）へ常に付勢された構成となっている。もちろん、フランジリング２１がストッパープレート２４に当たったところ（図１（ｂ）に示した状態）以上にピストンロッド２０が前進するということはない。
【００２３】
一方、後側円筒１６の内側には、固定リング２６が止め突起２７に当たる位置までネジ込まれて後側円筒１６に一体的に取り付け（固定）られている。固定リング２６の後側にはスライドリング２８が軸方向に移動可能に内挿設置されている。さらにスライドリング２８の後側にラッチ解除ボタン（ラッチ解除手段）２９が後側円筒１６の後端開口から少し突出した状態で軸方向に移動可能に嵌め込まれている。固定リング２６の後端側には可動小ピース３０が軸方向に移動可能に嵌め込まれている。この可動小ピース３０とスライドリング２８の後端面の間に圧縮バネ３１が介設されていて、圧縮バネ３１によりスライドリング２８が後退方向へ常に付勢されている。
【００２４】
また、固定リング２６の後端段落部には周方向に貫通する複数個の小孔３２が形成されていて、各小孔３２にラッチボール３３がそれぞれ嵌め込まれている。スライドリング２８の前端部内面がラッチボール３３の先に進出し、圧縮バネ３１による付勢力によってスライドリング２８がラッチボール３３と係止して、スライドリング２８が後側円筒１６から飛び出さないように構成されている。言い換えると、図１（ｂ）の状態では、スライドリング２８とラッチボール３３の係止により、スライドリング２８や可動小ピース３０も後側円筒１６と一体化された状態にあり、前側円筒１５に後側円筒１６をネジ込んでゆけば、固定リング２６〜ラッチボール３３までの部品が後側円筒１６と一緒に前進するという構成になっている。
なお、フランジ２２の後端面と固定リング２６の前端面との間には、スラストベアリング３４が介在しており、後側円筒１６の回転が円滑に行われる構成にもなっている。
【００２５】
一方、図２に示すように、前側円筒１５の後端側の薄肉部１５ｂの周表面には、１回の注射で噴射する薬液の量を示す薬液噴射量目盛ＳＡが表示されている。また、前側円筒１５の先端部１５ａの周表面には、使用中の薬液バイアル１の薬液溜部４に残っている薬液残量を読み取るための薬液残量目盛（薬液残量指標）ＳＢが表示されている。
他方、図１（ｂ）に示すように、後側円筒１６の中程のところが、軸方向に一定距離範囲に渡って二重筒状になっており、前側円筒１５に後側円筒１６がねじ込まれるに伴って外筒１６ａと内筒１６ｂの間に前側円筒１５の後端側の薄肉部１５ｂが進入する構造となっていて、詳しくは後述するが外筒１６ａの先端縁で薬液噴射量目盛ＳＡが読み取れる構成となっている。
【００２６】
また、図１０に示すように、外筒１６ａの内面には突出片１６ｃが付設されていて、前側円筒１５の外周面の適当な箇所には凹み１５ｃが形成されており、後側円筒１６が回転するのに伴って突出片１６ｃが凹み１５ｃを出入りするよう構成されていて、突出片１６ｃが凹み１５ｃを出入りする毎にカチカチとクリック音が発生して、後側円筒１６の回転量をクリック音を数えることで知ることができるようにも構成されている。後側円筒１６の回転量は１回の注射で噴射する薬液の量の調節に関連しているので、後側円筒１６の回転量をクリック音で知ることができれば、例えば目の不自由な人でも、１回の注射で噴射する薬液の量の調節が容易に行えるようになる。
【００２７】
続いて、上述した薬液バイアル１および注射器本体２により針無注射を実行する時の一連の操作の流れに即して、実施例の構成をより詳しく説明する。
針無注射を行う場合、先ず、図１（ａ）に示す未使用の薬液バイアル１の保護用裏キャップ１３を外してから、図３に示すように、薬液バイアル１の内筒部３の雄ネジ１０を注射器本体２における先端部１５ａの雌ネジ１７へネジ込んでゆき、ピストンロッド２０の先端がシール部材９の後端に当たれば、薬液バイアル１を注射器本体２へ結合できたことになる。
【００２８】
薬液バイアル１の結合が済めば、次に前側円筒１５を一方の手で把持したまま他方の手で後側円筒１６を回転させ、前側円筒１５へ後側円筒１６をネジ込んで前進させてゆく。そうすると、先ず可動小ピース３０の先端がピストンロッド２０の先端面の凹み２０ｃに嵌入して可動小ピース３０は止まる。一方、スライドリング２８はラッチボール３３に係止したまま固定リング２６に引っ張られて前進してゆく。そして、図４に示すように、やがてラッチボール３３がラッチ孔２０ｂに半ば落ち込むと同時に、圧縮バネ３１で後退方向に付勢されているスライドリング２８がラッチボール３３を横から押さえ続ける形となる。その結果、ラッチボール３３がラッチ孔２０ｂから飛び出さずに、ピストンロッド２０をラッチボール３３で固定リング２６に係止させた状態が維持されることになる。
なお、図４に示す結合状態では、後側円筒１６の外筒１６ａの先端縁が薬液噴射量目盛ＳＡの０のラインに位置するよう設定されている。
【００２９】
次に、前側円筒１５を一方の手で把持したまま他方の手で後側円筒１６を逆回転させて、図５に示すように、固定リング２６に係止したピストンロッド２０も引き連れて後退させながら前側円筒１５から後側円筒１６を退出させる。ピストンロッド２０の後退距離、すなわち後側円筒１６の後退距離が、１回の注射で噴射する薬液の量（インスリンの場合は普通２０単位前後）に対応しているので、注射すべき量に合わせて後側円筒１６の後退距離を調整することになる。つまり、後側円筒１６の外筒１６ａの先端縁が、１回の必要薬液量を示す薬液噴射量目盛ＳＡの目盛りラインのところに丁度合うように後側円筒１６を逆回転させるのである。
なお、後側円筒１６を逆回転させる時、突出片１６ｃが凹み１５ｃを出入りする毎にカチカチと聞こえるクリック音の数を勘定することによって、ピストンロッド２０の後退距離を調整することも可能である。
【００３０】
ピストンロッド２０の後退操作が終われば、保護用表キャップ１２を外してから、薬液バイアル１を注射器本体２の方にさらにネジ込んで、図６に示すように、薬液バイアル１をシール部材９の後端がピストンロッド２０の先端に当たるまで注射器本体２の方へ差し込む。シール部材９の後端がピストンロッド２０の先端に当たったことは、例えばジェット噴射口６から僅かに薬液Ｑが零れることなどで知ることができる。なお、図６に示す結合状態では、薬液バイアル１の外筒部１１の後端縁が薬液残量目盛ＳＢの初期封入薬液量を示すラインに丁度合うように設定されている。つまり、１回も注射を実行しない時は、初期封入薬液量の全量が全薬液残量であるからである。
【００３１】
そして、ジェット噴射口６を患者の注射箇所に当てた状態で、ラッチ解除ボタン（レリースボタン）２９を押すと、図７に示すように、圧縮バネ３１が押し縮められるとともにスライドリング２８が前進してラッチボール３３がラッチ孔２０ｂから飛び出すので、ピストンロッド２０と固定リング２６の係止が外れる。ピストンロッド２０と固定リング２６の係止が外れると、ピストンロッド２０は強力な圧縮バネ２５の付勢力によってフランジリング２１がストッパープレート２４に当たるところまで瞬間的に前進する。この時の前進距離は、上述のピストンロッド２０の後退距離に等しいことは言うまでもない。
【００３２】
一方、前進するピストンロッド２０の先端部２０ａによって、図８に示すように、薬液バイアル１の薬液溜部４のシール部材９が瞬間的に押し進められるので、シール部材９の前進距離に見合う薬液Ｑが瞬間的にジェット噴射口６から押し出されて（ジェット噴射されて）患者の皮下に注入される。したがって、ピストンロッド２０の後退操作による後退距離が１回の注射で噴射する薬液の量を決めることになるわけである。
【００３３】
これで初回（第１回目）の針無注射が終わることになるので、保護用表キャップ１２を再び薬液バイアル１の非装着端面５に被せてから、薬液バイアル１と注射器本体２を一体物として保管する。
次の第２回目の注射の時も、初回の注射と同じ操作で行うことになるが、薬液バイアル１の外筒部１１の後端縁は、順に少ない残量を示す薬液残量目盛ＳＢの目盛りラインへ移動してゆくことになる。
そして、遂には、図９に示すように、シール部材９が薬液バイアル１の薬液溜部４の先端に達して薬液Ｑを使い切った時点で空の薬液バイアル１を外して捨て、新たな薬液バイアル１を注射器本体２に結合し直して使用する。
【００３４】
この発明は上記実施の形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
（１）実施例の場合、薬液噴射量目盛ＳＡや薬液残量目盛ＳＢは、注射器本体２の前側円筒１５の方だけに刻まれていたが、前側円筒１５の周表面には十（１０）の位の目盛りを刻み、後側円筒１６の前縁周表面や薬液バイアル１の外筒部１１の後端縁周表面には一（１）の位の目盛りを刻み、測寸用マイクロメータゲージのような精密な液量調整や残液量測定が計測できる構成のものが変形例として挙げられる。
【００３５】
（２）実施例の場合、目盛りでもって薬液残量を示す構成であったが、図１１に示すように、前側円筒１５の先端部１５ａに螺旋状に数字を表示しておくとともに、薬液バイアル１の外筒部１１の後端側に正方形窓マークＭＫを描いておき、正方形窓マークＭＫと数字の位置関係によって薬液残量が分かるようになっている構成のものが、変形例として挙げられる。
【００３６】
（３）実施例の場合、薬液残量目盛ＳＢから直接的に薬液の残量が読み取れる構成であったが、薬液残量目盛ＳＢの代わりに薬液の積算使用量を示す目盛りを設け、間接的に薬液の残量が読み取られる構成となっているものも、変形例として挙げられる。
【００３７】
（４）実施例の場合、クリック音によってピストンロッド２０の後退距離を調整することが可能な構成であったが、クリック音を全く発生しない構成のものも、変形例として挙げられる。
【００３８】
（５）実施例では、薬液としてインスリンを例示したが、この発明が対象とする薬液はインスリンに限らないことは言うまでもない。
【００３９】
【発明の効果】
以上に述べたように、請求項１の噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアルによれば、薬液バイアルの薬液溜部に薬液が予め封入されているとともに、薬液バイアルを針無注射用の注射器本体に結合させた状態で薬液バイアルのジェット噴射口から薬液を繰り返し噴射させることが可能な構成を備えているので、噴射式注射器本体に薬液バイアルを一度結合しておけば、注射を行う度に別体の薬液容器から薬液を取り込む面倒な操作を一々行わずとも針無注射が何度も行えるのに加え、薬液バイアルと注射器本体を結合したままで薬液バイアルと注射器本体を一体物として保管できることから、使用者にとっては非常に取り扱い易い針無注射方式を実現することが可能になる。
【００４０】
さらに、請求項２の噴射式注射器本体によれば、請求項１の噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアルを結合しておくと、注射を行う度に別体の薬液容器から１回分の薬液を取り込む面倒な操作を一々行わずとも、薬液溜部に封入されている薬液量に応じた複数回の針無注射が行えるのに加え、薬液バイアルを結合したままで薬液バイアルと注射器本体を一体物として保管できることから、使用者にとっては非常に取り扱い易い針無注射方式を実現することができる。
【００４１】
また、請求項３の噴射式注射器本体によれば、注射器本体の筒状体の先端側周表面に表示されている薬液残量指標により、使用中の薬液バイアルにおける薬液残量が読み取れるので、薬液バイアルが空になりそうかどうかが容易に分かり、薬液バイアルを交換しなければならない時期を事前に察知できる結果、突然に薬液切れになって困る事態を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の薬液バイアルおよび注射器本体を分離状態で示す断面図である。
【図２】実施例の薬液バイアルおよび注射器本体を結合状態で示す平面図である。
【図３】実施例の薬液バイアルの注射器本体への初期結合状態を示す断面図である。
【図４】ピストンロッドと固定リングとの係止状態を示す断面図である。
【図５】ラッチ状態のピストンロッドと薬液バイアルの関係を示す断面図である。
【図６】ラッチ状態のピストンロッドに対する薬液バイアルの差し込み状況を示す断面図である。
【図７】注射器本体のラッチ解除ボタンを押した瞬間の状況を示す断面図である。
【図８】薬液噴射後の薬液バイアルとピストンロッドの関係を示す断面図である。
【図９】空の薬液バイアルとピストンロッドの関係を示す断面図である。
【図１０】実施例の注射器本体におけるクリック音の発生機構を示す概略断面図である。
【図１１】変形例における薬液残量指標を示す平面図である。
【図１２】従来の噴射式注射器用アダプタを示す正面図である。
【図１３】従来の噴射式注射器用アダプタの薬液バイアルへの装着状態を示す正面図である。
【図１４】従来の噴射式注射器による薬液吸引状況を示す正面図である。
【符号の説明】
１ …噴射ノズル付きカートリッジ型薬液バイアル
２ …噴射式注射器本体
４ …薬液溜部
５ …非装着側端面
６ …ジェット噴射口
７ …装着側端面
８ …ロッド導入口
９ …液漏れ防止用のシール部材
１０ …雄ネジ
１４ …円筒体
１５ａ …先端部
１７ …雌ネジ
２０ …ピストンロッド
２０ｂ …ラッチ孔
２５ …圧縮バネ
２９ …ラッチ解除ボタン
３３ …ラッチボール
Ｑ …薬液
ＳＢ …薬液残量目盛[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cartridge type drug solution vial (medical solution container) containing a drug solution for injection without a needle, and an injection type syringe main body that performs needleless injection in combination with this cartridge type drug solution vial. The present invention relates to a technique for realizing an easy-to-handle needle-free injection method.
[0002]
[Prior art]
An injection type syringe is a syringe which can inject | pour a chemical | medical solution subcutaneously by jetting a chemical | medical solution from the jet injection port provided in the front-end | tip of a syringe. In other words, injection with a jet-type syringe is needle-free injection, and has many advantages such as no pain, no trace of injection, and no worry about needle stick accidents compared with needle injection. In addition to medical facilities, for example, diabetics are also routinely self-injecting insulin.
[0003]
In the case of a conventional injection type syringe, since there is no needle, when a drug solution is sucked into a syringe from a drug solution vial (medical solution container) containing a drug solution to be injected, as shown in FIG. 12, a hollow needle member 82 is used. Use a special adapter 81 with As shown in FIG. 13, the adapter 81 is attached to the mouth of the chemical vial 83 so that the hollow needle member 82 penetrates the rubber stopper 84 of the glass-made chemical vial 83, and as shown in FIG. Is inserted into the fitting recess 87 of the adapter 81, and the needleless syringe 85 and the adapter 81 are connected.
[0004]
Then, when the piston 88 of the needleless syringe 85 is pulled down as indicated by an arrow RA, the drug solution in the drug solution vial 83 passes through the passage 89 of the hollow needle member 82 toward the fitting recess 87 of the adapter 81. It exits and enters the needleless syringe 85 from the jet injection port 90 of the syringe tip 86. When the amount of chemical liquid necessary for one injection can be sucked into the syringe, the needleless syringe 85 is removed from the adapter 81, the syringe tip 86 of the needleless syringe 85 is applied to the injection site, and the liquid medicine is injected into the jet nozzle 90. From the jet.
When the injection is finished, the protective cap (not shown) is put on the syringe tip 86 of the needleless syringe 85 and the fitting recess 87 of the adapter 81, and then the needleless syringe 85 and the adapter 81 are stored in a separated state. It will be.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the conventional injection type syringe, it is difficult to say that the syringe is easy to handle for the user (the person who performs the injection).
As described above, each time an injection is performed, it is necessary to perform a troublesome operation of taking the chemical solution for one time from the vial 83 into the needleless syringe 85 using the adapter 81. For diabetics who have to continue with insulin injections, it is a burden to have troublesome operations for each injection.
[0006]
In addition, in the case of diabetic patients, it is often necessary to hit insulin on the go. Therefore, the needleless syringe 85 and the drug solution vial 83 are carried out, but in the case of a conventional injection type syringe Further, since the needleless syringe 85 and the drug solution vial 83 are stored in a separated state, there is a disadvantage that either the needleless syringe 85 or the drug solution vial 83 may be forgotten.
[0007]
In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a cartridge type liquid medicine vial with an injection nozzle and an injection type syringe body that can realize a needle-free injection method that is very easy for a user to handle.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a cartridge type liquid medicine vial with an injection nozzle according to the invention of claim 1 is a cartridge type liquid medicine vial coupled to an injection type syringe body for needle-free injection, and the non-mounting side of the liquid medicine vial A jet injection port established on the end surface, a rod introduction port established on the end surface on the side where the drug vial is attached and receiving the piston rod of the syringe body, and a leading end leading to the jet ejection port and a rear end leading to the rod introduction port A chemical reservoir for storing a plurality of chemicals in the empty space, and a liquid leakage prevention seal member slidably fitted on the rear end side of the chemical reservoir toward the front end side of the chemical reservoir In addition, the drug vial is detachably coupled to the syringe body and coupled so that the piston rod can be received by the rod inlet in cooperation with the coupling mechanism on the syringe body side. It is provided with a coupling mechanism on the side of the medicinal solution vial that can be moved by inserting the medicinal solution vial toward the syringe body until the tip of the piston rod hits the rear end of the liquid leakage preventing seal member in the medicinal solution reservoir. .
[0009]
Further, an injection-type syringe body according to the invention of claim 2 is an injection-type injector that performs needleless injection by being combined with a cartridge type liquid medicine vial with an injection nozzle in which a plurality of doses of the chemical liquid according to claim 1 is enclosed. The main body side coupling mechanism is connected to the syringe body in such a manner that it can be separated from the syringe body in cooperation with the coupling mechanism on the side of the medicinal liquid vial, and the medicinal vial in the coupled state can be inserted toward the syringe main body. A cylindrical body provided in the part, a piston rod which is disposed so as to be reciprocally movable in the axial direction of the cylindrical body and whose tip is received in the rod inlet of the liquid medicine vial being coupled, and the piston rod in the forward direction Rod urging means for urging the piston rod, rod latch means for latching the piston rod at a position retracted by a predetermined distance against the urging force by the rod urging means, and the piston rod A latch release means for releasing the latched state, and the coupling mechanism on the main body side holds the chemical vial in the coupled state until the tip of the piston rod hits the rear end of the liquid leakage prevention seal member in the chemical liquid reservoir of the chemical vial. It is characterized in that it can be inserted toward the syringe body.
[0010]
The invention of claim 3 is the syringe main body according to claim 2, wherein a chemical remaining amount index for reading the remaining amount of the chemical liquid remaining in the chemical liquid reservoir of the chemical liquid vial is provided on the peripheral surface on the distal end side of the cylindrical body. It is displayed.
[0011]
[Action]
Next, a needle type injection is performed using a cartridge type drug solution vial with an injection nozzle according to the present invention (hereinafter abbreviated as “medical solution vial” as appropriate) and an injection type syringe body (hereinafter abbreviated as “syringe body” as appropriate). The effect | action at the time of performing is demonstrated.
When needleless injection is performed by the drug solution vial and the syringe body of the present invention, first, after the drug vial is coupled to the distal end portion of the syringe body by the coupling mechanism provided in the injection type syringe body and the drug solution vial, the syringe body The piston rod is latched at a position retracted by a predetermined distance by the rod latch means (a distance corresponding to the amount of liquid medicine ejected for one injection). Next, the drug vial is further inserted toward the syringe body, and the tip of the piston rod received from the rod introduction port hits the rear end of the liquid leakage prevention seal member in the drug solution reservoir of the drug vial. Stop the plug-in operation.
[0012]
Then, the jet nozzle on the non-wearing side end face of the drug vial is pressed against the injection site of the patient (injectee), and the latch of the piston rod is released by the latch release means. The piston rod released from the latch is instantaneously advanced by a predetermined distance retracted by the urging force of the rod urging means. Simultaneously with the advancement of the piston rod, the liquid leakage prevention seal member is also pushed by the tip of the piston rod by a predetermined distance and is slid instantaneously in the chemical reservoir toward the tip, resulting in an amount corresponding to the travel distance of the seal member The chemical liquid is jet-jetted from the jet nozzle and injected subcutaneously. That is, the seal member for preventing liquid leakage functions as a plunger. If the medicinal solution is injected, the first needleless injection is completed.
[0013]
In the drug vial reservoir, multiple doses of drug solution are sealed in advance, and after the first injection, there is still a drug solution that can be injected at least once. The drug vial and the injection syringe main body are integrated with the tip of the main body and stored until the next injection is performed. Of course, the next injection is executed in the same manner as the first injection.
When injection is repeated and the drug vial becomes empty, the empty drug vial is removed from the syringe body and only the drug vial is discarded, and a new drug vial is combined and continuously used without discarding the syringe body.
[0014]
In the case of the injection type syringe main body according to claim 3, the liquid chemical residue in the liquid medicine vial being coupled to the cylindrical body of the syringe main body is indicated by the chemical liquid remaining amount index displayed on the peripheral surface of the distal end side of the cylindrical body of the syringe main body. You can read the volume and easily check if the drug vial in use is about to empty.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a cartridge type drug solution vial with an injection nozzle and an injection type syringe body according to an embodiment in a separated state, and FIG.
FIG. 1A shows a drug solution vial 1 and FIG. 1B shows a syringe body 2 to which the drug solution vial 1 is coupled. Specific configurations of the drug solution vial 1 and the syringe body 2 will be described in order below.
[0016]
As shown in FIG. 1 (a), the chemical vial 1 has a double cylindrical structure as a whole, and has a chemical reservoir 4 comprising a space (space) extending in the axial direction inside the inner cylindrical portion 3. I have. Further, the inner cylinder portion 3 includes a jet injection port 6 opened in an orifice shape on the non-mounting side end surface 5 of the drug solution vial 1 and a rod introduction port 8 opened on the mounting side end surface 7 of the drug solution vial. The tip of the chemical reservoir 4 communicates with the jet injection port 6, and the rear end of the chemical reservoir 4 communicates with the rod inlet 8. In addition, an annular recess 5a is formed on the non-wearing side end face 5 of the drug solution vial 1 so as to surround the formation site of the jet injection port 6, and the jet injection port 6 is firmly and stably pressed against the injection site of the patient. It is configured to be able to.
[0017]
A seal member 9 for preventing liquid leakage is fitted on the rear end side of the chemical solution reservoir 4 so as to be slidable in the chemical solution reservoir 4 toward the front end side, and the seal member 9 in the chemical solution reservoir 4 is inserted. The space between the jet nozzles 6 is filled with an amount of a chemical Q that can be injected multiple times. The seal member 9 for preventing liquid leakage includes a hook-like body 9a and an O-ring 9b fitted into a groove formed in an annular shape along the base outer peripheral surface of the hook-like body 9a. When the outer edge portion of the liquid crystal is in close contact with the wall surface of the chemical solution reservoir 4, the sealing function is exhibited and the chemical solution is kept in an enclosed state.
An example of the drug solution Q enclosed in the drug solution vial 1 is insulin, and an example of the initial amount of the drug solution Q is 100 units (amount of injections of about 5 to 7 times). In addition, the chemical | medical solution vial 1 of an Example is a product made from transparent resin with many chemical resistances, such as a polycarbonate, It has the structure which can see through the sealing state of the chemical | medical solution Q from the outside.
[0018]
On the other hand, a male screw 10 is screwed along the axial direction on the outer peripheral surface of the inner cylinder part 3 of the drug solution vial 1, and the space between the inner cylinder part 3 and the outer cylinder part 11 is the rear end side of the drug solution vial 1. As will be described later, when the distal end portion of the syringe body 2 enters the space between the inner cylinder portion 3 and the outer cylinder portion 11 and is screwed with the male screw 10, the drug vial 1 is injected into the syringe. The medicine vial 1 is coupled to the main body in a separable manner and can be inserted into the syringe main body 2. The male screw 10 corresponds to the coupling mechanism on the drug vial side in the present invention.
[0019]
Further, the non-mounting side end face 5 of the drug vial 1 is covered with a protective front cap 12, and the mounting side end face 7 is covered with a protective back cap 13. An elastic rubber sheet 12a is affixed to the inner surface of the protective front cap 12 at a position where it abuts against the jet injection port 6. When the protective front cap 12 is put on the non-mounting side end face 5, the rubber sheet 12a The injection port 6 is configured to be completely closed.
[0020]
Next, a specific configuration of the injection syringe body 2 that combines the drug vial 1 and performs needleless injection will be described. The syringe body 2 includes a cylindrical body (cylindrical body) 14 made of stainless steel or hard resin, in which a front cylinder 15 and a rear cylinder 16 whose both end surfaces are open are screw-coupled. The front cylinder 15 is open at the tip, and is provided with a female screw 17 screwed to the male screw 10 of the inner cylinder portion 3 of the drug solution vial 1 on the inner peripheral surface of the tip portion 15a. The female screw 17 corresponds to the coupling mechanism on the syringe body side in the present invention. The cylinders 15 and 16 are screwed together by screwing a female screw 18 on the inner peripheral surface of the front cylinder 15 and a male screw 19 on the outer peripheral surface of the rear cylinder 16.
[0021]
The syringe body 2 includes a piston rod 20 that can reciprocate in the axial direction of the cylindrical body 14 as shown in FIG. The tip 20 a of the piston rod 20 is received in the rod introduction port 8 of the drug solution vial 1. A flange ring 21 is integrally attached to the piston rod 20 at a length of about 1/3 of the entire length from the tip of the rod. A guide pipe 23 with a flange 22 is fitted into the rear end of the piston rod 20 so as to be movable in the axial direction. Further, a stopper plate 24 having an insertion hole for the piston rod 20 is fixed to the inner surface of the front cylinder 15 at a position about a quarter of the entire length from the tip. In addition, a plurality of latch holes 20b into which latch balls described later fall are formed in the peripheral surface near the rear end of the piston rod 20.
[0022]
Further, a strong compression spring (rod urging means) 25 that is passed through the piston rod 20 is interposed between the flange ring 21 and the flange 22, and the piston rod 20 is moved forward (tip) by the compression spring 25. Side) is always energized. Of course, the piston rod 20 does not advance more than when the flange ring 21 hits the stopper plate 24 (the state shown in FIG. 1B).
[0023]
On the other hand, on the inner side of the rear cylinder 16, the fixing ring 26 is screwed to a position where it comes into contact with the stop protrusion 27 and is attached (fixed) integrally to the rear cylinder 16. A slide ring 28 is inserted behind the fixing ring 26 so as to be movable in the axial direction. Further, a latch release button (latch release means) 29 is fitted on the rear side of the slide ring 28 so as to be movable in the axial direction while slightly protruding from the rear end opening of the rear cylinder 16. A movable small piece 30 is fitted on the rear end side of the fixing ring 26 so as to be movable in the axial direction. A compression spring 31 is interposed between the movable small piece 30 and the rear end surface of the slide ring 28, and the slide ring 28 is always urged in the backward direction by the compression spring 31.
[0024]
In addition, a plurality of small holes 32 penetrating in the circumferential direction are formed in the rear end stage of the fixing ring 26, and latch balls 33 are fitted into the small holes 32, respectively. The inner surface of the front end of the slide ring 28 advances beyond the latch ball 33, and the slide ring 28 is locked to the latch ball 33 by the urging force of the compression spring 31 so that the slide ring 28 does not jump out of the rear cylinder 16. It is configured. In other words, in the state of FIG. 1B, the slide ring 28 and the movable small piece 30 are also integrated with the rear cylinder 16 by the engagement of the slide ring 28 and the latch ball 33. When the rear cylinder 16 is screwed in, the components from the fixing ring 26 to the latch ball 33 are advanced together with the rear cylinder 16.
A thrust bearing 34 is interposed between the rear end surface of the flange 22 and the front end surface of the fixing ring 26, so that the rear cylinder 16 is smoothly rotated.
[0025]
On the other hand, as shown in FIG. 2, on the peripheral surface of the thin portion 15b on the rear end side of the front cylinder 15 is displayed a chemical injection amount scale SA indicating the amount of the chemical injected by one injection. Further, on the peripheral surface of the front end portion 15a of the front cylinder 15 is displayed a chemical remaining amount scale (chemical solution remaining index) SB for reading the remaining amount of the chemical remaining in the chemical reservoir 4 of the chemical vial 1 in use. Has been.
On the other hand, as shown in FIG. 1B, the middle of the rear cylinder 16 has a double cylindrical shape over a certain distance range in the axial direction, and the rear cylinder 16 is screwed into the front cylinder 15. Accordingly, a thin wall portion 15b on the rear end side of the front cylinder 15 enters between the outer cylinder 16a and the inner cylinder 16b. Although described in detail later, a chemical injection amount scale is provided at the front edge of the outer cylinder 16a. The SA can be read.
[0026]
Further, as shown in FIG. 10, a protruding piece 16 c is attached to the inner surface of the outer cylinder 16 a, and a recess 15 c is formed at an appropriate position on the outer peripheral surface of the front cylinder 15. The projecting piece 16c enters and exits the recess 15c as it rotates, and a click and click sound is generated each time the projecting piece 16c enters and exits the recess 15c, and the amount of rotation of the rear cylinder 16 is clicked. It is also configured to know by counting sounds. Since the amount of rotation of the rear cylinder 16 is related to the adjustment of the amount of the chemical liquid ejected by one injection, if the amount of rotation of the rear cylinder 16 can be known by clicking sound, for example, a blind person However, it is possible to easily adjust the amount of the chemical liquid ejected by one injection.
[0027]
Next, the configuration of the embodiment will be described in more detail in accordance with the flow of a series of operations when performing needleless injection with the above-described drug solution vial 1 and syringe body 2.
When performing needleless injection, first, the protective back cap 13 of the unused drug solution vial 1 shown in FIG. 1 (a) is removed, and then, as shown in FIG. When the screw 10 is screwed into the female screw 17 of the tip 15a of the syringe body 2 and the tip of the piston rod 20 hits the rear end of the seal member 9, the drug vial 1 can be coupled to the syringe body 2. .
[0028]
When the chemical vial 1 is connected, the rear cylinder 16 is rotated with the other hand while the front cylinder 15 is held with one hand, and the rear cylinder 16 is screwed into the front cylinder 15 to advance. . Then, first, the distal end of the movable small piece 30 is fitted into the recess 20c on the distal end surface of the piston rod 20, and the movable small piece 30 stops. On the other hand, the slide ring 28 is pulled forward by the fixing ring 26 while being locked to the latch ball 33. As shown in FIG. 4, the latch ball 33 eventually falls halfway into the latch hole 20b, and at the same time, the slide ring 28 biased in the backward direction by the compression spring 31 continues to hold the latch ball 33 from the side. . As a result, the latch ball 33 does not jump out of the latch hole 20b, and the state where the piston rod 20 is locked to the fixing ring 26 by the latch ball 33 is maintained.
In the combined state shown in FIG. 4, the leading edge of the outer cylinder 16 a of the rear cylinder 16 is set to be positioned on the 0 line of the chemical injection amount scale SA.
[0029]
Next, while holding the front cylinder 15 with one hand, the rear cylinder 16 is reversely rotated with the other hand, and the piston rod 20 locked to the fixing ring 26 is also retracted as shown in FIG. The rear cylinder 16 is then retracted from the front cylinder 15. The retraction distance of the piston rod 20, that is, the retraction distance of the rear cylinder 16, corresponds to the amount of liquid medicine to be injected in one injection (usually around 20 units in the case of insulin). Thus, the receding distance of the rear cylinder 16 is adjusted. That is, the rear cylinder 16 is reversely rotated so that the front end edge of the outer cylinder 16a of the rear cylinder 16 is exactly aligned with the scale line of the chemical injection amount scale SA indicating the required amount of chemical liquid at one time.
When the rear cylinder 16 is rotated in the reverse direction, it is also possible to adjust the retreat distance of the piston rod 20 by counting the number of click sounds that can be heard every time the protruding piece 16c enters and exits the recess 15c. .
[0030]
After the piston rod 20 is retracted, the protective front cap 12 is removed, and then the drug vial 1 is further screwed into the syringe body 2 so that the drug vial 1 is attached to the seal member 9 as shown in FIG. The syringe body 2 is inserted until the rear end hits the tip of the piston rod 20. The fact that the rear end of the seal member 9 has hit the front end of the piston rod 20 can be known, for example, when the chemical liquid Q slightly spills from the jet injection port 6. In the combined state shown in FIG. 6, the rear end edge of the outer cylinder portion 11 of the chemical vial 1 is set so as to exactly match the line indicating the initial amount of the medicinal solution remaining amount scale SB. That is, when no injection is performed once, the total amount of the initial encapsulated drug solution is the total remaining amount of the drug solution.
[0031]
Then, when the latch release button (release button) 29 is pressed while the jet injection port 6 is in contact with the injection site of the patient, the compression spring 31 is compressed and the slide ring 28 is advanced as shown in FIG. As a result, the latch ball 33 jumps out of the latch hole 20b, so that the piston rod 20 and the fixing ring 26 are unlocked. When the engagement between the piston rod 20 and the fixing ring 26 is released, the piston rod 20 is instantaneously advanced to the point where the flange ring 21 contacts the stopper plate 24 by the urging force of the strong compression spring 25. Needless to say, the forward distance at this time is equal to the backward distance of the piston rod 20 described above.
[0032]
On the other hand, as shown in FIG. 8, the seal member 9 of the drug solution reservoir 4 of the drug solution vial 1 is momentarily pushed forward by the tip 20a of the piston rod 20 that moves forward, so that the drug solution Q that matches the advance distance of the seal member 9 Is instantaneously pushed out of the jet nozzle 6 (jetted) and injected into the patient's skin. Therefore, the retreat distance by the retreat operation of the piston rod 20 determines the amount of the chemical solution to be ejected by one injection.
[0033]
This completes the first (first) needle-free injection, so that the protective surface cap 12 is again put on the non-mounting end face 5 of the drug vial 1 and then the drug vial 1 and the syringe body 2 are integrated. store.
At the time of the next second injection, the same operation as that of the first injection is performed, but the rear end edge of the outer cylinder portion 11 of the drug solution vial 1 is in order of the drug remaining amount scale SB indicating a small remaining amount in order. It will move to the scale line.
Finally, as shown in FIG. 9, when the seal member 9 reaches the tip of the drug solution reservoir 4 of the drug vial 1 and the drug solution Q is used up, the empty drug solution vial 1 is removed and discarded, and a new drug solution vial is obtained. 1 is re-coupled to the syringe body 2 and used.
[0034]
The present invention is not limited to the above embodiment, and can be modified as follows.
(1) In the case of the example, the medicinal solution injection amount scale SA and the medicinal solution remaining amount scale SB are engraved only on the front cylinder 15 of the syringe body 2, but there are ten (10) on the peripheral surface of the front cylinder 15. A scale of 1 (1) is engraved on the peripheral surface of the front edge of the rear cylinder 16 and the peripheral surface of the rear end of the outer cylinder 11 of the drug vial 1 to measure the micrometer gauge. The thing of the structure which can measure precise | minute liquid amount adjustment and residual liquid amount measurement like this is mentioned as a modification.
[0035]
(2) In the case of the example, the remaining amount of the chemical solution is indicated by a scale. However, as shown in FIG. A modified example is a configuration in which a square window mark MK is drawn on the rear end side of one outer cylinder portion 11 so that the remaining amount of the chemical solution can be recognized by the positional relationship between the square window mark MK and the numbers. .
[0036]
(3) In the case of the embodiment, the remaining amount of the chemical solution can be read directly from the remaining amount of the chemical solution scale SB, but a scale indicating the accumulated usage amount of the chemical solution is provided instead of the remaining amount of the chemical solution scale SB. A configuration in which the remaining amount of the chemical is read is also included as a modified example.
[0037]
(4) In the case of the embodiment, the configuration is such that the retreat distance of the piston rod 20 can be adjusted by a click sound, but a configuration that does not generate a click sound at all is also included as a modified example.
[0038]
(5) In the embodiment, insulin is exemplified as the chemical solution, but it goes without saying that the chemical solution targeted by the present invention is not limited to insulin.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the cartridge type drug solution vial with an injection nozzle of claim 1, the drug solution is pre-sealed in the drug solution reservoir of the drug solution vial, and the drug solution vial is coupled to the syringe body for needleless injection. In this state, it is possible to repeatedly inject the drug solution from the jet port of the drug vial, so once the drug vial is connected to the injection syringe body, a separate solution is provided for each injection. In addition to being able to perform needle-free injection many times without having to perform the troublesome operation of taking the drug solution from the drug solution container one by one, it is possible to store the drug solution vial and the syringe body as a single unit with the drug solution vial and the syringe body connected. It becomes possible for a person to realize a needle-free injection method that is very easy to handle.
[0040]
Furthermore, according to the injection type syringe main body of claim 2, when the cartridge type drug solution vial with the injection nozzle of claim 1 is connected, it is troublesome to take one time of drug solution from a separate drug solution container each time an injection is performed. In addition to performing multiple needle-free injections according to the amount of the drug solution sealed in the drug solution reservoir, without having to perform a single operation, the drug vial and syringe body are stored as a single unit while the drug vial remains connected. Therefore, it is possible to realize a needle-free injection method that is very easy for the user to handle.
[0041]
Further, according to the injection type syringe main body of the third aspect, since the remaining amount of the liquid medicine in the liquid medicine vial in use can be read from the liquid volume remaining index displayed on the distal side peripheral surface of the cylindrical body of the syringe body, As a result of easily knowing whether or not the vial is likely to be emptied and knowing in advance when the drug solution vial must be replaced, it is possible to reliably avoid a situation where the drug solution suddenly runs out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a drug vial and a syringe body according to an embodiment in a separated state.
FIG. 2 is a plan view showing the drug solution vial and the syringe body of the embodiment in a coupled state.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an initial coupling state of the drug solution vial of the embodiment to the syringe body.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a locked state of a piston rod and a fixing ring.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the relationship between a latched piston rod and a chemical vial.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state in which a drug vial is inserted into a piston rod in a latched state.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the situation at the moment when the latch release button of the syringe body is pressed.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the relationship between a chemical vial and a piston rod after chemical injection.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the relationship between an empty drug vial and a piston rod.
FIG. 10 is a schematic sectional view showing a click sound generation mechanism in the syringe body of the embodiment.
FIG. 11 is a plan view showing a remaining chemical index in a modified example.
FIG. 12 is a front view showing a conventional injection syringe adapter.
FIG. 13 is a front view showing a state in which a conventional injection-type syringe adapter is attached to a drug vial.
FIG. 14 is a front view showing a state of drug solution suction by a conventional injection type syringe.
[Explanation of symbols]
1 ... Cartridge type chemical vial with injection nozzle
2 ... Injection-type syringe body
4 ... Chemical reservoir
5 ... non-mounting side end face
6 ... Jet jet
7: End surface on the mounting side
8 ... Rod inlet
9 ... Sealing member for preventing liquid leakage
10 ... Male thread
14 ... Cylindrical body
15a ... tip
17 ... Female thread
20 ... Piston rod
20b ... Latch hole
25 ... Compression spring
29 ... Latch release button
33 ... Latch ball
Q: Chemical solution
SB: Scale of remaining chemicals

Claims

A cartridge-type medicinal solution vial connected to an injection-type syringe body for needle-free injection, which has a jet injection port opened on the non-mounting side end surface of the medicinal solution vial and a mounting port end side of the medicinal solution vial. A rod inlet for receiving the piston rod, a chemical reservoir for storing a plurality of amounts of chemical in a space where the tip communicates with the jet injection port and the rear end communicates with the rod inlet, and the chemical reservoir The piston rod can be received in the rod inlet by cooperating with the liquid leakage prevention seal member slidably fitted on the rear end side so that the inside of the liquid medicine reservoir can be slid toward the front end side, and the coupling mechanism on the syringe body side The medicine vial is releasably joined to the syringe body and the joined medicine vial is inserted toward the syringe body so that the tip of the piston rod is in the medicine reservoir. Rear injection nozzle with a cartridge-type chemical vials, characterized in that it comprises a coupling mechanism of the chemical liquid vial side which can be moved until it hits the leakage preventing seal member.

An injection-type syringe body for performing needleless injection by being combined with a cartridge-type chemical liquid vial with an injection nozzle enclosing a plurality of doses of the chemical liquid according to claim 1, and cooperating with a coupling mechanism on the side of the chemical vial A cylindrical body with a body-side coupling mechanism provided at the distal end portion for coupling the medicinal solution vial to the syringe body in a separable manner and inserting the coupled medicinal solution vial toward the syringe body, and a shaft of the cylindrical body A piston rod which is disposed so as to be reciprocally movable in the direction and whose tip is received in the rod inlet of the liquid medicine vial being coupled, a rod biasing means for biasing the piston rod in the forward direction, and a rod biasing means A rod latch means for latching the piston rod at a position retracted by a predetermined distance against the urging force; and a latch release means for releasing the latched state of the piston rod. The coupling mechanism on the side is characterized in that the medicinal solution vial in a coupled state can be inserted toward the syringe body until the tip of the piston rod hits the rear end of the liquid leakage prevention seal member in the medicinal solution reservoir of the medicinal solution vial. The injection type syringe body.

The injection type syringe main body according to claim 2, wherein a chemical liquid remaining index for reading the remaining amount of the chemical liquid remaining in the chemical liquid reservoir of the chemical liquid vial is displayed on a peripheral surface on a distal end side of the cylindrical body.