JP3936071B2

JP3936071B2 - Fluoro-treated silicone resin powder

Info

Publication number: JP3936071B2
Application number: JP16768398A
Authority: JP
Inventors: ゆかり坂崎; 和博西方
Original assignee: Pola Chemical Industries Inc
Current assignee: Pola Chemical Industries Inc
Priority date: 1998-06-01
Filing date: 1998-06-01
Publication date: 2007-06-27
Anticipated expiration: 2018-06-01
Also published as: JPH11343416A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メークアップ化粧料などの化粧料に好適な表面処理シリコーン樹脂粉体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
シリコーン樹脂粉体は、無機性と有機性を兼ね備えた粉体であり、そのバランスが皮膚上では好ましく、そのために広く化粧品原料として、化粧料の分野で使用されている。このものについて、耐水性は充分備えていることが知られているが、皮脂などの油性成分に対しては更なる向上が望まれていた。この様な場合、通常の粉体であれば、パーフルオロ処理などの表面処理により、好ましく改質しうることが知られている。しかしながら、この粉体に対する表面改質手段としては、僅かにシランカップリング処理とハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理等が知られているのみであり、表面特性を大きく変えることはできない。これは、表面処理に際して処理剤が反応する官能基を、僅かに残存するアルコキシ基以外、これらの粉体が有していないためである。即ち、シリコーン樹脂粉体に対して、パーフルオロアルキル処理などの溌油性処理が望まれているにもかかわらず、この様な技術が存在しないのが現状であった。
【０００３】
一方、粉体類の溌油性化処理としては、パーフルオロアルキル基を用いるものが広く行われており、具体的には、パーフルオロアルキル基を有するシランカップリング剤で処理する方法と、パーフルオロアルキル燐酸エステル塩で処理する方法が知られており、この２者では、パーフルオロアルキル燐酸エステル塩で処理する方法がより一般的に行われている。これは、シリル化剤が高価であることと、未反応のシリル化剤の除去の問題などが存在するためである。従って、上記の如く、シリコーン樹脂をパーフルオロ処理する事は望まれているにもかかわらず、従来の技術に於いては、シリコーン樹脂をパーフルオロアルキル燐酸エステル塩で処理することは不可能なことであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、化粧料に好適な、パーフルオロアルキル燐酸エステルで処理されたシリコーン樹脂粉体を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑み、本発明者らは、パーフルオロアルキル燐酸エステルで処理されたシリコーン樹脂粉体を提供すべく、鋭意研究努力を重ねた結果、シリコーン樹脂粉体を予めアルカリで処理し、しかる後に一般式（Ｉ）に表される化合物で処理することにより、かかるシリコーン樹脂粉体が得られることを見いだした。このものを化粧料に含有させたところ、期待通りの物性を発揮し、密着感ある、化粧持ちに優れた化粧料が得られることを見いだし、発明を完成させるに至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【０００６】
【化２】

（但し、式中ｎは１〜２０の整数を表し、ｍは１〜２の整数を表す）
【０００７】
【発明の実施の形態】
（１）本発明のパーフルオロ処理シリコーン樹脂粉体とその製造法
本発明のパーフルオロ処理シリコーン樹脂粉体は、上記一般式（Ｉ）に表される化合物で処理されていることを特徴とする。ここで、一般式（Ｉ）に表される化合物は既知の化合物であり、これらの殆どは市販されており、入手は容易である。上記化合物の内、本発明に用いるのに好適なものは、ｍが１である、モノパーフルオロアルキル燐酸エステルである。更に、ｎの好ましい値としては、１〜２０であり、より好ましくは６〜１２である。これらの内では、特にｎが７のものが好ましい。かかる一般式（Ｉ）の化合物を用いて、シリコーン樹脂粉体を処理するには、次の二通りの方法が可能である。即ち、一般式（Ｉ）に表される化合物を中和して予め塩とし、このものをメカノケミカル的にシリコーン樹脂粉体にコーティングする方法と予めシリコーン樹脂粉体をアルカリで処理しておき、これに一般式（Ｉ）に表される化合物で処理する方法である。処理の確実な点とできあがった処置粉体の物性の点から、後者の処理を取ることが好ましい。
後者の処理としては、予めシリコーン樹脂粉体をつくる際にアルカリを含有させておく方法と、シリコーン樹脂粉体の表面をアルカリで処理し、しかる後に一般式（Ｉ）に表される化合物を反応させる方法とがあり、この２者では、シリコーン樹脂粉体の表面をアルカリで処理し、しかる後に一般式（Ｉ）に表される化合物を反応させる方法がより好ましい。これは、予めシリコーン樹脂粉体をつくる際にアルカリを含有させておく方法では、樹脂粉体内部に処理後アルカリが残存する場合があるからである。
ここで、アルカリとしては、生理的に許容されるものであれば特段の限定を受けず使用することが出来、例えば、トリエチルアミンやトリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の有機アミン等が好ましく例示できる。
又、シリコーン樹脂粉体としては、トリアルコキシアルキルシラン、ジアルコキシジアルキルシラン等を重合若しくは共重合したものであって、三次元的な構造、即ち、アルキル基を１個だけ有し、他の３つの結合は酸素原子を介して珪素原子と結合した状態の構造を少なくとも１０％含むものが好ましく例示できる。この様なシリコーン樹脂粉体は既に市販されており、例えば、殆どが三次元構造である、メチルシロキサン網状重合体としては、東芝シリコーン株式会社製のトスパールが好ましく例示でき、一部が三次元構造である、架橋型ジメチルポリシロキサンとしては、東レ株式会社製のトレフィル等が例示できる。これらを製造するには、トリアルコキシアルキルシラン及び／又はジアルコキシジアルキルシランを大過剰のアルカリを含有する水溶液中で重合することにより得られる。これらのシリコーン樹脂粉体は更にアルコキシトリアルキルシラン等でエンドキャッピングすることも可能である。尚、表面の処理に使用する一般式（Ｉ）に表される化合物の量は、シリコーン樹脂粉体に対して０．１〜２０重量％が好ましく、更に好ましくは１〜１０重量％である。これは少なすぎると表面処理効果が現れない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになるからである。又、表面処理に際しては、本発明の効果を損ねない範囲に於いて、界面活性剤や溶媒としての油脂類、バインダーとしての金属石鹸類、無機塩類等を任意に含有することもでき、この様なものも本発明の処理粉体に属する。かくして得られた表面処理シリコーン樹脂粉体は、撥水性と撥油性に優れ、密着感を有する。
【０００８】
（２）本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記表面処理シリコーン樹脂粉体を含有することを特徴とする。本発明の化粧料に於いて、当該表面処理シリコーン樹脂粉体の好ましい含有量は１〜５０重量％であり、更に好ましくは２〜１５重量％である。これは、多すぎると本発明の表面処理シリコーン樹脂粉体の物性が突出する事があり、少なすぎると発明の効果が得られない場合があるからである。本発明の化粧料としては、ファンデーション、チークカラー、アイカラー等のメークアップ化粧料が好ましく、中でもファンデーションが特に好ましい。これは、この様な剤形に於いて化粧持ちが特に重要な要素であるためである。本発明の化粧料では、上記必須成分である、表面処理シリコーン樹脂粉体以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや１，３−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が好ましく例示できる。本発明の化粧料はこれらの成分を常法に従って処理することにより得られる。
【０００９】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【００１７】
＜実施例８＞
遊星ボールミルを用いてメチルシロキサン網状重合体９５ｇを水１ｌに分散させ、これに１１．５ｇのジエタノールアミンを加え、良く攪拌し、更に攪拌しながら５ｇのトリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルを加え、混練りし、濾別した後、２回水洗し、送風乾燥して本発明の処理粉体８を得た。
【００１８】
＜実施例９＞
実施例８と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをトリデカフルオロオクチル燐酸ジエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、５．７ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体９を得た。
【００２０】
＜実施例１１＞
実施例８と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをヘンイコサフルオロドデシル燐酸モノエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、１６．９ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体１１を得た。
【００２１】
＜実施例１２＞
実施例８と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをヘプタデカフルオロデシル燐酸モノエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、１４．２ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体１２を得た。
【００２２】
＜実施例１３＞
遊星ボールミルを用いて架橋型ジメチルポリシロキサン樹脂粉体（トレフィル）９５ｇを水１ｌに分散させ、これに１１．５ｇのジエタノールアミンを加え、良く攪拌し、更に攪拌しながら５ｇのトリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルを加え、混練りし、濾別した後、２回水洗し、送風乾燥して本発明の処理粉体１３を得た。
【００２３】
＜実施例１４＞
実施例１３と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをトリデカフルオロオクチル燐酸ジエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、５．７ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体１４を得た。
【００２５】
＜実施例１６＞
実施例１３と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをヘンイコサフルオロドデシル燐酸モノエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、１６．９ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体１６を得た。
【００２６】
＜実施例１７＞
実施例１３と同様の操作で、トリデカフルオロオクチル燐酸モノエステルをヘプタデカフルオロデシル燐酸モノエステルに変え、１１．５ｇのジエタノールアミンを、１４．２ｇのジエタノールアミンに変え、処理粉体１７を得た。
【００２８】
＜実施例１９＞
上記、本発明の表面処理シリコーン樹脂粉体である、処理粉体８、９、１１〜１４、１６および１７について、その耐水性と耐油性を調べた。対照としては、無処理のメチルシロキサン網状重合体を用いた。比較例には、メチルシロキサン網状重合体を粉体に対して３重量％の割合でジメチルヘプタデカフルオロデシルメトキシシランを用いてシリルカップリング処理したものを用いた。方法は、０．１ｇの検体をパフを用いて上腕内側部４ｃｍ×４ｃｍの部位に一様に塗布し、各種溶剤を５ｍｌ滴下した後、指で軽く擦過し、タオルを押し当てて溶媒を除去し、粉体の残り具合を見て判断した。
判断基準は、＋＋：対照に比べて著しく残存している、＋：対照に比べて明らかに多く残存している、±：対照に比べやや多く残存している、−：対照と同程度かそれ以下の残存を用いた。
結果を、表１に示す。これより、本発明の表面処理シリコーン樹脂粉体は、安価で未反応物の心配もなく、簡便に製造しうるにもかかわらず、フルオロアルキルシリルカップリング処理したものと同程度の耐水・耐油性を有していることがわかる。
【００２９】
【表１】

【００３０】
＜実施例２９、３０、３２〜３５、３７および３８＞
下記に示す処方に従って、ファンデーションを作成した。即ち、イの処方成分をヘンシェルミキサーで混合した後、０．９ｍｍ丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を滴下しながらヘンシェルミキサーでよく混合し、１ｍｍヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕して、金皿に充填し加圧成型してファンデーションを得た。このものについて、密着性、化粧持ちを専門パネラーにより判定した結果を表２に示す。尚、比較１は本発明の表面処理シリコーン樹脂粉体をメチルシロキサン網状重合体に変えたものであり、比較２は本発明の表面処理シリコーン樹脂粉体を架橋型ジメチルポリシロキサン粉体に変えたものである。これより、本発明の化粧料は、密着性・化粧持ちが良いことがわかる。
（評価基準）
＋＋：非常によい
＋：良い
± ：やや良い
− ：悪い
イ
表面処理シリコーン樹脂粉体＊１０重量部
シリコーン処理二酸化チタン２０重量部
シリコーン処理タルク２０重量部
シリコーン処理セリサイト２０重量部
シリコーン処理黄色酸化鉄５重量部
シリコーン処理ベンガラ２重量部
ソフトシェードＤＨ＊＊３重量部
シリカゲル１０重量部
ロ
オレイン酸オクタドデシル５重量部
ジメチコン４重量部
パラメトキシ桂皮酸イソオクチル１重量部
＊詳細は表２に記す。
＊＊味の素株式会社製、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸イソオクチル
【００３１】
【表２】

【００３２】
【発明の効果】
本発明によれば、化粧料に好適な、パーフルオロアルキル燐酸エステルで処理されたシリコーン樹脂粉体を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface-treated silicone resin powder suitable for cosmetics such as makeup cosmetics.
[0002]
[Prior art]
Silicone resin powder is a powder having both inorganic and organic properties, and its balance is preferable on the skin. Therefore, it is widely used as a cosmetic raw material in the cosmetic field. Although it is known that this product has sufficient water resistance, further improvement has been desired for oily components such as sebum. In such a case, it is known that an ordinary powder can be preferably modified by surface treatment such as perfluoro treatment. However, as surface modification means for this powder, only silane coupling treatment and hydrogenmethylpolysiloxane baking treatment are known, and the surface characteristics cannot be greatly changed. This is because these powders do not have a functional group with which the treating agent reacts during the surface treatment other than a slightly remaining alkoxy group. That is, the present situation is that such a technique does not exist even though the oil-repellent treatment such as perfluoroalkyl treatment is desired for the silicone resin powder.
[0003]
On the other hand, as the oil-repellent treatment of powders, those using a perfluoroalkyl group are widely performed. Specifically, a method of treating with a silane coupling agent having a perfluoroalkyl group, A method of treating with an alkyl phosphate ester salt is known, and in these two methods, a method of treating with a perfluoroalkyl phosphate ester salt is more generally performed. This is because the silylating agent is expensive and there are problems of removing the unreacted silylating agent. Therefore, as described above, it is impossible to treat a silicone resin with a perfluoroalkyl phosphate salt in the prior art, although it is desired to treat the silicone resin with a perfluoro. Met.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made under such circumstances, and an object thereof is to provide a silicone resin powder treated with a perfluoroalkyl phosphate ester suitable for cosmetics.
[0005]
[Means for solving problems]
In view of such a situation, the present inventors have made extensive research efforts to provide a silicone resin powder treated with a perfluoroalkyl phosphate ester . As a result, the silicone resin powder was previously treated with an alkali, Thereafter, it was found that such a silicone resin powder was obtained by treatment with a compound represented by the general formula (I). When this product was incorporated in a cosmetic, it was found that a cosmetic with excellent physical properties as expected, exhibiting close contact properties, and excellent cosmetics was obtained, and the present invention was completed. Hereinafter, the present invention will be described in detail with a focus on embodiments.
[0006]
[Chemical 2]

(In the formula, n represents an integer of 1 to 20, and m represents an integer of 1 to 2).
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) Perfluoro-treated silicone resin powder of the present invention and its production method The perfluoro-treated silicone resin powder of the present invention is treated with the compound represented by the above general formula (I). . Here, the compounds represented by the general formula (I) are known compounds, and most of them are commercially available and are easily available. Among the above compounds, those suitable for use in the present invention are monoperfluoroalkyl phosphate esters in which m is 1. Furthermore, as a preferable value of n, it is 1-20, More preferably, it is 6-12. Of these, those having n of 7 are particularly preferred. In order to treat the silicone resin powder using the compound of the general formula (I), the following two methods are possible. That is, the compound represented by the general formula (I) is neutralized in advance to obtain a salt, and this is mechanochemically coated on the silicone resin powder and the silicone resin powder is treated with an alkali in advance. This is a method of treating with a compound represented by the general formula (I). It is preferable to take the latter treatment from the point of reliable treatment and the physical properties of the finished treatment powder.
The latter treatment includes a method of previously containing an alkali when preparing the silicone resin powder, and the surface of the silicone resin powder is treated with an alkali, and then the compound represented by the general formula (I) is reacted. In these two methods, the method of treating the surface of the silicone resin powder with an alkali and then reacting the compound represented by the general formula (I) is more preferable. This is because alkali may remain in the resin powder in the method in which an alkali is contained when the silicone resin powder is produced in advance.
Here, the alkali can be used without particular limitation as long as it is physiologically acceptable. For example, organic amines such as triethylamine, triethanolamine, and diethanolamine can be preferably exemplified.
The silicone resin powder is obtained by polymerizing or copolymerizing trialkoxyalkylsilane, dialkoxydialkylsilane, etc., and has a three-dimensional structure, that is, only one alkyl group. One bond preferably includes at least 10% of a structure in which it is bonded to a silicon atom via an oxygen atom. Such silicone resin powders are already commercially available. For example, as the methylsiloxane network polymer, most of which has a three-dimensional structure, Tospearl manufactured by Toshiba Silicone Co., Ltd. can be preferably exemplified, and a part of the three-dimensional structure As the cross-linked dimethylpolysiloxane, Toray Co., Ltd. manufactured by Toray Industries, Inc. can be exemplified. These can be produced by polymerizing trialkoxyalkylsilane and / or dialkoxydialkylsilane in an aqueous solution containing a large excess of alkali. These silicone resin powders can be further endcapped with alkoxytrialkylsilane or the like. The amount of the compound represented by the general formula (I) used for the surface treatment is preferably from 0.1 to 20% by weight, more preferably from 1 to 10% by weight, based on the silicone resin powder. This is because if the amount is too small, the surface treatment effect may not appear, and if the amount is too large, the effect reaches a peak. In addition, the surface treatment can optionally contain a surfactant, a fat or oil as a solvent, a metal soap as a binder, an inorganic salt, or the like as long as the effects of the present invention are not impaired. Also belong to the treated powder of the present invention. The surface-treated silicone resin powder thus obtained is excellent in water repellency and oil repellency and has a feeling of adhesion.
[0008]
(2) Cosmetics of this invention The cosmetics of this invention contain the said surface treatment silicone resin powder, It is characterized by the above-mentioned. In the cosmetic of the present invention, the content of the surface-treated silicone resin powder is preferably 1 to 50% by weight, more preferably 2 to 15% by weight. This is because if the amount is too large, the physical properties of the surface-treated silicone resin powder of the present invention may protrude, and if it is too small, the effects of the invention may not be obtained. As cosmetics of this invention, makeup cosmetics, such as a foundation, a teak color, and an eye color, are preferable, and a foundation is especially preferable especially. This is because the makeup In such a dosage form is a particularly important element. In the cosmetic of the present invention, in addition to the surface-treated silicone resin powder, which is the essential component, an optional component usually used in cosmetics can be contained. Examples of such optional components include hydrocarbons such as petroleum jelly and microcrystalline wax, esters such as jojoba oil and geiwa, triglycerides such as beef tallow and olive oil, higher alcohols such as cetanol and oleyl alcohol, Fatty acids such as stearic acid and oleic acid, polyhydric alcohols such as glycerin and 1,3-butanediol, nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, ethanol, carbopol, etc. Preferred examples include thickeners, preservatives, ultraviolet absorbers, antioxidants, dyes, and powders. The cosmetic of the present invention can be obtained by treating these components according to a conventional method.
[0009]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but it is needless to say that the present invention is not limited to these examples.
[0017]
<Example 8>
Using a planetary ball mill, 95 g of a methylsiloxane network polymer is dispersed in 1 l of water, to which 11.5 g of diethanolamine is added, stirred well, and further added with 5 g of tridecafluorooctyl phosphate monoester with stirring. And filtered, washed twice with water and blown and dried to obtain the treated powder 8 of the present invention.
[0018]
<Example 9>
In the same manner as in Example 8, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to tridecafluorooctyl phosphate diester, 11.5 g of diethanolamine was changed to 5.7 g of diethanolamine, and treated powder 9 was obtained.
[0020]
<Example 11>
In the same manner as in Example 8, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to henicosafluorododecyl phosphate monoester, 11.5 g of diethanolamine was changed to 16.9 g of diethanolamine, and treated powder 11 was obtained. .
[0021]
<Example 12>
In the same manner as in Example 8, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to heptadecafluorodecyl phosphate monoester, 11.5 g of diethanolamine was changed to 14.2 g of diethanolamine, and treated powder 12 was obtained.
[0022]
<Example 13>
Using a planetary ball mill, 95 g of a crosslinked dimethylpolysiloxane resin powder (trefil) is dispersed in 1 liter of water, to which 11.5 g of diethanolamine is added, stirred well, and further stirred with 5 g of tridecafluorooctyl phosphate mono The ester was added, kneaded and filtered, then washed twice with water and dried by blowing to obtain the treated powder 13 of the present invention.
[0023]
<Example 14>
In the same manner as in Example 13, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to tridecafluorooctyl phosphate diester, 11.5 g of diethanolamine was changed to 5.7 g of diethanolamine, and treated powder 14 was obtained.
[0025]
<Example 16>
In the same manner as in Example 13, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to henicosafluorododecyl phosphate monoester, 11.5 g of diethanolamine was changed to 16.9 g of diethanolamine, and treated powder 16 was obtained. .
[0026]
<Example 17>
In the same manner as in Example 13, tridecafluorooctyl phosphate monoester was changed to heptadecafluorodecyl phosphate monoester, and 11.5 g of diethanolamine was changed to 14.2 g of diethanolamine to obtain treated powder 17.
[0028]
<Example 19>
The treated powders 8, 9, 11-14, 16 and 17 which are the above-mentioned surface-treated silicone resin powders of the present invention were examined for water resistance and oil resistance. As a control, an untreated methylsiloxane network polymer was used. In the comparative example, a methylsiloxane network polymer was subjected to silyl coupling treatment using dimethylheptadecafluorodecylmethoxysilane at a ratio of 3% by weight to the powder. The method is to apply 0.1 g of sample uniformly to the 4 cm x 4 cm part of the upper arm inner part using a puff. After 5 ml of various solvents are dripped, gently rub with a finger and press a towel to remove the solvent. Judgment was made by checking the remaining amount of the powder.
Judgment criteria are ++: Remaining significantly compared to the control, +: Remarkably more remaining than the control, ±: Remaining slightly more than the control,-: Same as or equal to the control The following residues were used.
The results are shown in Table 1. As a result, the surface-treated silicone resin powder of the present invention is inexpensive and has no worries about unreacted substances, and although it can be easily produced, it has the same water / oil resistance as that obtained by the fluoroalkylsilyl coupling treatment. It can be seen that
[0029]
[Table 1]

[0030]
<Examples 29, 30, 32-35, 37 and 38 >
The foundation was created according to the prescription shown below. That is, after mixing the prescription ingredients of A with a Henschel mixer, pulverize with a Palverizer equipped with a 0.9 mm round hole screen, mix well with a Henschel mixer while dripping the B ingredients, and a Palverizer equipped with a 1 mm herringbone screen. Was crushed with, filled into a metal pan and pressure-molded to obtain a foundation. About this thing, the result of having judged adhesiveness and the makeup possession by the professional panelist is shown in Table 2. In comparison 1, the surface-treated silicone resin powder of the present invention was changed to a methylsiloxane network polymer, and in comparison 2, the surface-treated silicone resin powder of the present invention was changed to a crosslinked dimethylpolysiloxane powder. Is. From this, it can be seen that the cosmetic of the present invention has good adhesion and long-lasting makeup.
(Evaluation criteria)
++: Very good +: Good ±: Slightly good-: Bad A Surface-treated silicone resin powder * 10 parts by weight Silicone-treated titanium dioxide 20 parts by weight Silicone-treated talc 20 parts by weight Silicone-treated sericite 20 parts by weight Silicone-treated yellow oxidation Iron 5 parts by weight Silicone treated bengara 2 parts by weight Soft shade DH ** 3 parts by weight Silica gel 10 parts by weight
B
Octadodecyl oleate 5 Parts by weight dimethicone 4 parts by weight isooctyl paramethoxycinnamate 1 part by weight * Details are given in Table 2.
** manufactured by Ajinomoto Co., Inc. Isooctyl dimethoxybenzylidene dioxoimidazolidine propionate [0031]
[Table 2]

[0032]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the silicone resin powder processed with the perfluoroalkyl phosphate ester suitable for cosmetics can be provided.

Claims

The silicone resin powder is treated only with pre Me organic amines, surface treated silicone resin powder obtained by treating a compound represented by the general formula (I) thereafter.

(In the formula, n represents an integer of 1 to 20, and m represents an integer of 1 to 2).

The surface-treated silicone resin powder according to claim 1, wherein the organic amine is diethanolamine.

The surface-treated silicone resin powder according to claim 1 or 2, wherein the silicone resin powder is a methylsiloxane network polymer or a crosslinked dimethylpolysiloxane.

Cosmetics containing the surface-treated silicone resin powder as described in any one of Claims 1-3.

The cosmetic according to claim 4, which is a makeup cosmetic.