JP3932735B2

JP3932735B2 - Genuine stain ink

Info

Publication number: JP3932735B2
Application number: JP28225899A
Authority: JP
Inventors: 裕能村
Original assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Current assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date: 1999-02-15
Filing date: 1999-10-04
Publication date: 2007-06-20
Anticipated expiration: 2019-10-04
Also published as: JP2000303010A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関や郵便局、駅、宝くじ販売所等に設置される装置内に収容される真券が不正な手段によって奪取される場合に、真券を汚染するためのインキに関する。
【０００２】
【従来の技術】
紙幣、有価証券、郵便切手、収入印紙、乗車券、当籤金付き証票等（以下、真券という）が、これらを取り扱う金融機関や郵便局、駅、宝くじ販売所等から強盗等によって不正に奪取されることがある。係る不正奪取行為を想定し、噴射器または容易に破壊し得る樹脂容器に、黄または橙などの目立つ色の蛍光染料を充填したものを上記金融機関等に予め用意しておき、実際の不正奪取行為の発生に際し、犯人又は真券に向けて前記噴射器の引き金を引いたり、前記容器を投げつけ容器を破壊したりして、蛍光染料を犯人又は真券に付着させ、犯人を容易に追跡できるようにする試みがなされている。しかし、犯人が追跡を振り切り逃げ失せてしまった事例も少なくなく、逃走に成功した場合には、不正に奪取された真券をそれ以外の真券から容易に識別できることが重要である。
【０００３】
従来、真券汚染に使用される蛍光染料は、いわゆる蛍光ペンと称する事務用途マーカー類の色と類似しているので、係る色彩が真券に付着していたとしても、その真券が直ちに不正手段によって奪取された真券であると認識することは容易ではなかった。また、真券汚染に使用される蛍光染料は、耐候性、耐薬品性に劣るので、汚染された真券を太陽光等に曝したり、アルカリ性溶液もしくは酸性溶液に浸漬したり等すると、色落ちしてしまい、もはやその真券が不正手段によって奪取された真券であると認識することができなくなってしまうという欠点があった。
【０００４】
現金自動支払預け払い機、金銭両替機、自動販売機等の普及している今日、前記金銭両替機等を悪用し、不正な手段による奪取の際に汚染された真券を汚染されていない真券等と交換したり、不正な手段による奪取の際に汚染された真券を用いて自動販売機で物品を購入することも十分に可能である。従って、人が目視で不正な手段によって奪取された真券であると認識できるだけでは不十分であり、機械的にも不正な手段によって奪取された真券であると識別できるようにすることが強く望まれている。
【０００５】
ところで、紙幣、有価証券、乗車券、当籤金付き証票等の真券には、これら真券に似せてつくられた偽物（以下、偽造券という）との相違を検知し、真贋を識別するために、真券製造時に磁気インキによる磁性印刷が施されている。真券が不正に奪取された場合に、磁性を帯びる真券汚染用インキで真券を汚染することにより、前記の真贋検知用の磁性印刷層をも汚染し、その結果として現金自動預け払い機等の機器でその真券が不正に奪取された真券であることを識別することができる。
【０００６】
また、磁性粒子は一般に蛍光染料に比してはるかに耐候性、耐薬品性に優れるので、磁性粒子を含有するインキも用いた場合には不正に奪取された真券上に不正である旨の証拠を長期にわたって残すことができる。
【０００７】
しかし、一般的な磁性インキに含有される磁性体は、粒径が５００ｎｍ程度よりも大きい粒子、もしくは長径が５００ｎｍ程度よりも大きい磁性体であり、高比重であるため、これら大きな磁性体を含有する一般的な磁性インキを印刷に供する場合は、撹拌下に使用することが必要である。撹拌しない場合には、安定な分散状態を維持することは困難であり、撹拌を止めてから６０分程度で磁性体が沈降してしまう。
現金自動預け払い機等内に収容される真券汚染用インキは、頻繁に真券汚染の用に供されるものではなく、滅多に発生しない不正奪取行為に備え、不正奪取行為が発生した際に、不正に奪取された真券を磁気をもって均等に汚染すべく、複数年にわたり安定した分散状態を維持する必要がある。ここで、磁性インキの分散状態を安定に保つ手段として、常に撹拌していること、磁性インキの粘度を高くし磁性体を沈降し難くする等が考えられる。
【０００８】
しかし、現金自動預け払い機等は、装置内のスペースの関係上、真券汚染用インキを撹拌する機構をその装置内に具備することは極めて難しく、現実的ではない。
また、不正奪取行為の発生に際し真券汚染用インキはその収容部材から緊急かつ速やか噴出し、真券に付着し、これを汚染する必要があるが、真券汚染用インキを高粘度化すると収容部材から緊急かつ速やか噴出し難い。さらに、真券の表面若しくは端面に付着したとしても、速やかにその内部に浸透し難い。
あるいは、不正奪取行為の発生に際し真券汚染用インキ中に真券を投入することによって真券を汚染することもでき、この場合は真券汚染用インキを噴出する場合に比して真券汚染用インキは高粘度であっても良いが、真券の表面若しくは端面に付着したとしても、速やかにその内部に浸透し難いという問題点を有している。
即ち、磁性インキが真券の内部に浸透せず、単に表面や端面に付着しているだけでは、不正奪取行為の後に犯人等がその汚れを簡単に落とすことができ、その後は不正奪取行為により得られた真券であることを認識できなくなり、その真券の使用を防止できない。
【０００９】
従って、インキ収容部材から緊急かつ速やかインキが噴出し得るように、また真券の内部に速やかに浸透し得るように、低粘度でありながら、格別の撹拌なしに、複数年の長きにわたり安定した分散状態を維持できるようにするために、さらに真券が紙等の浸透性の素材からなる場合には、汚染は単に表面層に留まることなく、その内部に至ることが重要である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、真券収容装置内で格別の撹拌なしに、複数年の長きにわたり安定した分散状態を維持でき、真券が不正な手段により奪取される際に迅速かつ確実に真券を汚染し得るインキであって、不正な手段により奪取された場合に、人の視覚においても、前記金銭両替機等の機械においてもそれらが不正手段により奪取された真券だと判る歴然とした証拠を長期にわたりその真券上に残し得る真券汚染用のインキを提供することを目的とし、さらに不正手段により奪取された真券の使用を不可能にすることを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、平均粒径５〜２５ｎｍの磁性粒子、および、８００〜１５００ｎｍの範囲に少なくとも１つ以上の吸光スペクトルを有する物質または２５０〜３８０ｎｍの波長の光を照射した場合に蛍光を発する物質を含有することを特徴とする非水性真券汚染用インキである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の真券汚染用インキについて説明する。当該インキは、平均粒径が５〜２５ｎｍの磁性粒子を含有することを特徴とするものである。
【００１３】
一般的な磁性インキに含有される磁性体は、その大きさ及び比重故に、係る磁性体を含有する磁性インキを印刷に供する場合は、撹拌下に使用することが必要であり、撹拌しない場合には、安定な分散状態を維持することは困難であり、撹拌を止めてから６０分程度で磁性体が沈降してしまうことは前記した次第であるが、磁性体の平均粒径が５〜２５ｎｍであると、該磁性体を含有する分散液の分散状態が極めて安定で、遠心力を作用させても凝集や沈降が起こらず、あたかも分散液が磁性を帯びた「溶液」であるかのような性質を呈する。また、磁界を作用させた場合には、磁界を作用させている間だけはその影響を受け、引き寄せられたりするが、磁界を取り去った後は元の磁性を帯びた「溶液」であるかのような状態に戻る。従って、格別の撹拌なしに、複数年の長きにわたり安定した分散状態を維持できる。
さらに平均粒径が上記のような範囲にあると、真券が紙等の浸透性の素材からなる場合には、汚染は単に表面層に留まることなく、その内部に速やかに至ることができる。従って、本発明の真券汚染用インキの磁性体の平均粒径は５〜２５ｎｍであることが重要であり、５〜２０ｎｍであることが好ましく、７〜１５ｎｍであることがより好ましい。
ここで、含有される磁性体としては、鉄、ニッケル、コバルト、フェライト、等が挙げられ、真券上に生じる見かけの磁性の強さの点からはフェライトが好ましく、中でもマグネタイト、マンガン亜鉛フェライト等の金属酸化物が好ましい。また、形状としては球状又は球状に近いことが好ましい。
【００１４】
本発明の真券汚染用インキは、水性の液状媒体又は非水性の液状媒体に平均粒径５〜２５ｎｍの磁性粒子を０．０５〜９０重量％分散せしめたものであることが好ましく、２〜５０重量％分散せしめたものであることがより好ましい。インキ中の磁性粒子含有量が０．０５重量％未満だと不正奪取行為に際し、適当に真券を汚染できたとしても、色が薄いため目視で、又は磁気が弱いため現金自動預け払い機等の機器の真贋検知用の機能を撹乱し、その真券が不正手段によって奪取されたものであることを認識することは難しい。また、インキ中の磁性粒子含有量が９０重量％よりも多くても、その含有量に応じた効果が期待できないばかりか、経済的に不利になるので好ましくない。
【００１５】
本発明の真券汚染用インキは、界面活性剤を用いて平均粒径５〜２５ｎｍの磁性粒子を水性の液状媒体又は非水性の液状媒体に分散せしめてなるものであることが好ましい。
界面活性剤としては、炭化水素鎖の炭素数が９以上の陰イオン型、陽イオン型あるいは非イオン型界面活性剤が利用可能であり、具体的には、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、ドデシル硫酸などを挙げることができる。
尚、界面活性剤を用いて平均粒径５〜２５ｎｍの磁性粒子を水性の液状媒体又は非水性の液状媒体に１０〜５０重量％程度分散せしめてなるものは、いわゆる磁性流体として入手可能である。
【００１６】
本発明の真券汚染用インキには、さらに平均粒径５〜２５ｎｍの磁性粒子の分散状態を損なわない範囲で、顔料、染料、樹脂等を含有せしめることができる。磁性体は、一般に暗黒色若しくは茶褐色を呈することが多いが、比較的薄色の磁性粒子を用いたり、暗黒色若しくは茶褐色の磁性粒子を比較的少量、例えばインキ中に２０重量％程度含有せしめる場合に、顔料、染料を併用すると、磁気を帯びつつ暗黒色若しくは茶褐色以外のインキを得ることができる。真券汚染用インキ中に含まれ得る顔料としては、分散安定性の点から０．１〜５μｍ程度の粒径を有するものが好ましく、また真券汚染用インキ中に含まれ得る染料としては酸やアルカリに強く容易には退色しないようなものが好ましい。
【００１７】
本発明の真券汚染用インキには、さらに８００〜１５００ｎｍの範囲に少なくとも１つ以上の吸光スペクトルを有する物質や、２５０〜３８０ｎｍの波長の光を照射した場合に蛍光を発する物質をそれぞれ０．０１〜１０重量％添加することもできる。
すなわち、真券には磁気インキの他に、赤外線吸収インキ、蛍光発色インキ等によって真贋検知用の印刷が施されることもあり、現金自動預け払い機等は磁気のみならず、種々の光学センサーを具備する場合もある。従って、不正手段によって奪取された真券であることをこれらのセンサーによっても識別し得るようにするために、赤外線吸収物質や蛍光発色物質をさらに含有することもできる。
【００１８】
本発明の真券汚染用インキは、真券収容装置内に、真券を収容する部材と、撹拌することなく複数年にわたり安定した分散状態を保ち得る前記の真券汚染用インキを収容する部材と、不正な手段によって真券を奪取する行為を検知する機能を有する部材と共に収容され、前記検知部材が前記不正行為を検知した際に、前記インキ収容部材から真券汚染用インキを出すか、又は前記インキ収容部材中の汚染用インキ中に真券を投入し、真券を汚染する。
【００１９】
ここでいう「不正な手段によって真券を奪取する行為」とは、正当な権原なき者が行う、
▲１▼ 真券収容装置自体を所定の設置場所から無理矢理に動かす行為、
▲２▼ 真券収容装置をこじ開ける行為、
▲３▼ 真券収容部材を真券収容装置から抜き出す行為、
▲４▼ 真券収容部材をこじ開ける行為、
▲５▼ 真券収容部材から真券を抜き出す行為、
▲６▼ その他これに類する行為をいう。
【００２０】
また、ここでいう不正奪取行為を「検知する機能を有する部材」とは、機械的なスイッチ、振動センサー、静電容量変化検知センサー、傾き検出センサー等の種々のセンサーをいう。
【００２１】
不正奪取行為を検知した際に、インキ収容部材から真券汚染用インキを出し、真券を汚染する機能を有する部材としては、単に前記収容部材を破壊し、インキが真券に付着できるようにするだけの機能を有するものであってもよい。また、る真券収容部材の天井部材とインキ収容部材の底部材とを共通にするように真券収容部材の上方にインキ収容部材を設置し、不正奪取行為を検知した際に、両部部材の境界を形成している天井（底）部材を破壊したり、引き抜いたりする機構を有するものであってもよい。あるいは、真券収容部材中の真券若しくは真券収容部材から抜き出されつつある真券に向けて前記収容部材中のインキを噴射する機能を有する部材であってもよい。
【００２２】
不正奪取行為を検知した際に、インキ収容部材中の汚染用インキ中に真券を投入し、真券を汚染する機能を有する部材としては、例えば、真券収容部材の底部材とインキ収容部材の天井部材とを共通にするように真券収容部材の下方にインキ収容部材を設置し、不正奪取行為を検知した際に、両部材の境界を形成している壁を破壊したり、引き抜いたりする機構を有するものであってもよい。
【００２３】
インキ収容部材から真券汚染用インキを出す機構・手段は、真券を的確に汚染し得るものであればよく、種々の機構・手段を選択し得る。また、積み重ねられた状態の真券の束の上面若しくは下面、又は端面に汚染用インキを滴下、噴出等することによって真券を汚染してもよいし、ランダムに収容されている真券に汚染用インキを滴下、噴出等することによって真券を汚染してもよいし、あるいは、積み重ねられた状態の真券の束若しくはランダムに収容されている真券を汚染用インキを収容している部材中に投入することによって真券を汚染してもよい。
【００２６】
実施例３
パラフィンおよび界面活性剤を使用してなる油性の磁性流体（商品名マーポマグナＦＮ−４０、平均粒径１０ｎｍの強磁性体を４０重量％含有、松本油脂製薬製）１０重量％、顔料と樹脂とがあらかじめ混合されている赤色顔料（商品名マイクロリスレッド２Ａ−Ｃ、チバガイギー製）２６重量％、カーボンブラック３重量％、油性蛍光染赤色０．５重量％、トルエン４１重量％、及び灯油１９．５重量％とを混合し、真券汚染用インキを得た。
得られた真券汚染用インキを、１０００円紙幣の端部から２０ｍｍの範囲の場所に帯状に付着させたところ、紙幣に速やかに浸透した。真券汚染用インキを付着させた紙幣を１０枚用意し、そのうち３枚を太陽光線に一週間に亘り曝した。別の３枚をメチルエチルケトン溶液中に３時間浸漬した後、取り出して乾燥させた。残り４枚をガソリンに３時間浸漬した後、取り出して乾燥させた。これら紙幣はなおも独特の暗赤色を呈し、ブラックライトを用いて紫外線を照射すると明瞭な赤色の蛍光を発し、また、赤外分光測定装置にて吸光スペクトルを分析すると、およそ８００ｎｍから１２００ｎｍにかけて明確な吸光スペクトルを示した。さらに、上記紙幣を市中銀行の金銭両替機に挿入したが、真正な銀行券ではないと機械が判断し、すべて両替ができなかった。
【００２７】
【発明の効果】
本発明により、紙幣、有価証券、郵便切手、収入印紙、乗車券、当籤金付き証票等の真券が強盗、窃盗等により不正な手段により奪取された場合に、迅速かつ確実に真券を汚染し、人の視覚的においても、また金銭自動両替機、自動販売機、自動改札機、自動番号読み取り装置等の機械においても磁気センサによってそれらが不正手段により奪取された真券だと判る歴然とした証拠を長期にわたりその真券上に残すことができるようになった。そして、その証拠は、不正手段により奪取された真券の使用を不可能することができ、その結果犯罪行為自体を未然防止、抑制するという効果を奏する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink for contaminating a genuine note when the genuine note contained in a device installed in a financial institution, a post office, a station, a lottery sales office, or the like is taken by an unauthorized means.
[0002]
[Prior art]
Banknotes, securities, postage stamps, revenue stamps, tickets, certificates with winning money (hereinafter referred to as true tickets) are illegally stolen from financial institutions, post offices, stations, lottery sales offices, etc. that handle these by robbery. May be. In anticipation of such fraudulent deeds, an actual fraudulent deprivation is prepared in advance in the above financial institution or the like, in which a jet or a resin container that can be easily destroyed is filled with a fluorescent dye of a noticeable color such as yellow or orange In the event of an act, triggering the injector toward the criminal or genuine note, throwing the container and destroying the container, attaches the fluorescent dye to the criminal or genuine note, and can easily track the criminal Attempts have been made to do so. However, there are not a few cases in which the criminal ran away from the pursuit and escaped, and if the escape was successful, it is important that the genuine note taken illegally can be easily identified from the other genuine bills.
[0003]
Conventionally, fluorescent dyes used for genuine stains are similar to the color of office use markers called so-called fluorescent pens, so even if the color is attached to the genuine note, the genuine note is immediately improper. It was not easy to recognize that it was a genuine note taken by means. In addition, fluorescent dyes used for genuine stains are inferior in weather resistance and chemical resistance, so discoloration will occur if the contaminated genuine stains are exposed to sunlight or immersed in an alkaline or acidic solution. As a result, the genuine note can no longer be recognized as a genuine note taken by fraud.
[0004]
Today, automatic teller machines, money changers, vending machines, etc. are widely used, and the true money that has been polluted in the case of take-off by illegal means using the money changer is not contaminated. It is also possible to purchase goods with a vending machine using a genuine ticket that has been exchanged for a ticket or the like, or has been polluted by illegal means. Therefore, it is not enough to allow a person to recognize that it is a genuine note taken by illegal means, and it is strongly possible to identify it as a genuine note taken by illegal means mechanically. It is desired.
[0005]
By the way, for authenticity such as banknotes, securities, tickets, certificates with award, etc., in order to detect the difference from counterfeits (hereinafter referred to as counterfeit tickets) that are made to resemble these genuine certificates, the authenticity is identified. In addition, magnetic printing with magnetic ink is performed at the time of manufacturing a genuine note. When a genuine note is illegally taken away, the genuine printed matter is contaminated with the magnetic stain contamination ink, thereby contaminating the magnetic printing layer for authenticity detection, and as a result, an automatic teller machine. It is possible to identify that the genuine note is a genuine note that was illegally taken.
[0006]
In addition, since magnetic particles are generally much better in weather resistance and chemical resistance than fluorescent dyes, if ink containing magnetic particles is also used, it is illegal on a genuine note taken illegally. Evidence can be left for a long time.
[0007]
However, the magnetic substance contained in a general magnetic ink is a particle having a particle diameter larger than about 500 nm, or a magnetic substance having a major axis larger than about 500 nm, and has a high specific gravity. When using general magnetic ink for printing, it is necessary to use it under stirring. Without stirring, it is difficult to maintain a stable dispersion state, and the magnetic substance settles in about 60 minutes after the stirring is stopped.
Genuine stain contamination ink stored in an automated teller machine, etc. is not frequently used for genuine note contamination. In addition, it is necessary to maintain a stable dispersed state over a period of several years in order to evenly pollute the genuine bills taken illegally with magnetism. Here, as means for keeping the dispersed state of the magnetic ink stable, it can be considered that the magnetic ink is constantly stirred and the viscosity of the magnetic ink is increased to make it difficult for the magnetic substance to settle.
[0008]
However, it is extremely difficult for an automatic teller machine or the like to be provided with a mechanism for agitating genuine bill contamination ink in the apparatus because of the space in the apparatus, which is not practical.
In addition, in the event of fraudulent piracy, genuine stain ink must be urgently and quickly ejected from its housing member and attached to the genuine bill to contaminate it. It is difficult to urgently and quickly eject from the member. Furthermore, even if it adheres to the surface or end face of a genuine note, it is difficult to quickly penetrate into the inside.
Alternatively, genuine bills can be contaminated by introducing genuine bills into genuine stain ink in the event of fraudulent piracy. In this case, genuine stains are contaminated as compared to the case of jetting genuine stain ink. The ink for use may have a high viscosity, but even if it adheres to the surface or end face of a genuine note, it has a problem that it does not readily penetrate into the inside.
That is, if the magnetic ink does not penetrate into the inside of the genuine note and simply adheres to the surface or end face, the criminal etc. can easily remove the dirt after the fraudulent act, and then the fraudulent act It becomes impossible to recognize that the obtained genuine note is used, and the use of the genuine note cannot be prevented.
[0009]
Therefore, it is stable for a long period of time without special stirring so that the ink can be ejected urgently and quickly from the ink containing member, and can penetrate into the inside of the genuine bill quickly. In order to maintain a dispersed state, when the genuine note is made of a permeable material such as paper, it is important that the contamination not only stays on the surface layer but also reaches the inside.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention can maintain a stable dispersed state for a long period of time without special stirring in the genuine note receiving device, and can contaminate the genuine note quickly and reliably when the genuine note is taken by unauthorized means. In the case where the ink is obtained by fraudulent means, there is a long-term evidence in human vision and in the machine such as the money changer that it is clear that it is a genuine note taken by fraudulent means. The purpose of the present invention is to provide genuine bill-stained ink that can be left on the genuine note, and to make it impossible to use the genuine note taken by illegal means.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention emits fluorescence when irradiated with magnetic particles having an average particle diameter of 5 to 25 nm, and a substance having at least one absorption spectrum in the range of 800 to 1500 nm or light having a wavelength of 250 to 380 nm. It is a non-aqueous genuine stain ink characterized by containing a substance .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The genuine stain staining ink of the present invention will be described. The ink contains magnetic particles having an average particle diameter of 5 to 25 nm.
[0013]
Due to the size and specific gravity of the magnetic material contained in general magnetic ink, it is necessary to use the magnetic ink containing the magnetic material for printing under stirring, and when it is not stirred. However, it is difficult to maintain a stable dispersion state, and as described above, the magnetic substance settles in about 60 minutes after the stirring is stopped, but the average particle diameter of the magnetic substance is 5 to 25 nm. In this case, the dispersion state of the dispersion containing the magnetic substance is extremely stable, and no aggregation or sedimentation occurs even when a centrifugal force is applied, as if the dispersion is a magnetic “solution”. It exhibits unique properties. In addition, when a magnetic field is applied, it is affected and attracted only while the magnetic field is applied, but after removing the magnetic field, it is a “solution” with the original magnetism. It returns to the state like this. Therefore, a stable dispersion state can be maintained for a long period of time without special stirring.
Further, when the average particle diameter is in the above range, when the genuine note is made of a permeable material such as paper, the contamination can quickly reach the inside without simply staying on the surface layer. Therefore, it is important that the average particle diameter of the magnetic material of the genuine stain ink of the present invention is 5 to 25 nm, preferably 5 to 20 nm, and more preferably 7 to 15 nm.
Here, examples of the magnetic substance to be contained include iron, nickel, cobalt, ferrite, and the like, and ferrite is preferable from the viewpoint of the apparent magnetic strength generated on the genuine note. Among them, magnetite, manganese zinc ferrite, etc. The metal oxide is preferred. The shape is preferably spherical or nearly spherical.
[0014]
The genuine stain ink of the present invention is preferably obtained by dispersing 0.05 to 90% by weight of magnetic particles having an average particle diameter of 5 to 25 nm in an aqueous liquid medium or a non-aqueous liquid medium. More preferably 50% by weight is dispersed. If the content of magnetic particles in the ink is less than 0.05% by weight, even if the genuine note can be properly contaminated in the case of fraudulent deeds, the color is thin so that it is thin or visually, or because the magnetism is weak, an automatic teller machine etc. It is difficult to perceive the authenticity detection function of the device and recognize that the genuine note has been taken by unauthorized means. Further, if the content of the magnetic particles in the ink is more than 90% by weight, an effect corresponding to the content cannot be expected, and it is not preferable because it is economically disadvantageous.
[0015]
The genuine stain ink of the present invention is preferably one obtained by dispersing magnetic particles having an average particle diameter of 5 to 25 nm in an aqueous liquid medium or a non-aqueous liquid medium using a surfactant.
As the surfactant, an anionic, cationic or nonionic surfactant having a hydrocarbon chain having 9 or more carbon atoms can be used. Specifically, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, Examples thereof include alkylbenzene sulfonate, alkyl sulfonate, and dodecyl sulfate.
In addition, what is obtained by dispersing about 10 to 50% by weight of a magnetic particle having an average particle diameter of 5 to 25 nm in an aqueous liquid medium or a non-aqueous liquid medium using a surfactant is available as a so-called magnetic fluid. .
[0016]
The genuine stain staining ink of the present invention may further contain pigments, dyes, resins, and the like as long as the dispersion state of magnetic particles having an average particle diameter of 5 to 25 nm is not impaired. In general, the magnetic material often exhibits dark black or brownish brown, but relatively light colored magnetic particles are used, or a relatively small amount of dark black or brownish magnetic particles are contained, for example, about 20% by weight in the ink. In addition, when a pigment and a dye are used in combination, an ink other than dark black or brown can be obtained while being magnetized. The pigment that can be contained in the genuine stain ink preferably has a particle size of about 0.1 to 5 μm from the viewpoint of dispersion stability, and the dye that can be contained in the genuine stain ink is an acid. Those which are strong against alkali and not easily discolored are preferred.
[0017]
In the genuine stain ink of the present invention, a substance having at least one absorption spectrum in the range of 800 to 1500 nm and a substance that emits fluorescence when irradiated with light having a wavelength of 250 to 380 nm are each set to an amount of 0.1. It is also possible to add 01 to 10% by weight.
In other words, in addition to magnetic ink, genuine bills are sometimes printed for authenticity detection using infrared absorbing ink, fluorescent coloring ink, etc., and automatic teller machines are not only magnetic but also various optical sensors. May be provided. Therefore, in order to be able to identify a genuine note taken by fraudulent means by these sensors, an infrared absorbing material and a fluorescent coloring material can be further contained.
[0018]
The genuine-stained ink according to the present invention includes a genuine-stained member in the genuine-stained device and a member that houses the genuine-stained ink that can maintain a stable dispersed state for a plurality of years without stirring. And stored together with a member having a function of detecting an act of taking a genuine note by an unauthorized means, and when the detecting member detects the illegal act, the ink for authenticity contamination is taken out from the ink containing member, Alternatively, a genuine note is put into the contamination ink in the ink containing member to contaminate the true note.
[0019]
Here, “the act of taking a genuine note by illegal means” is performed by a person without a legitimate authority,
(1) The act of forcibly moving the genuine note storage device itself from a predetermined installation location,
(2) Opening the genuine note storage device,
(3) The act of extracting the genuine note storage member from the genuine note storage device,
(4) The act of prying open the genuine note accommodation member,
(5) The act of extracting a genuine note from the genuine note containing member,
(6) Other acts similar to this.
[0020]
In addition, the “member having a function of detecting an unauthorized deprivation” here refers to various sensors such as a mechanical switch, a vibration sensor, a capacitance change detection sensor, and a tilt detection sensor.
[0021]
When a fraudulent piracy is detected, a member having a function of taking out genuine paper contamination ink from the ink storage member and contaminating the genuine paper can be simply destroyed so that the ink can adhere to the genuine paper. It may have a function to do only. In addition, when the ink containing member is installed above the genuine note containing member so that the ceiling member of the genuine note containing member and the bottom member of the ink containing member are made common, and both of the members are detected It may have a mechanism that breaks or pulls out the ceiling (bottom) member forming the boundary. Or the member which has a function which injects the ink in the said accommodating member toward the genuine note in the genuine note accommodating member or the genuine note currently being extracted from the genuine note accommodating member may be sufficient.
[0022]
As a member having a function of putting a genuine note into the contaminating ink in the ink containing member and contaminating the genuine note when detecting an illegal deprivation action, for example, the bottom member of the genuine note containing member and the ink containing member If the ink storage member is installed below the genuine note storage member so that the ceiling member of the wall is in common, and the fraudulent act is detected, the wall that forms the boundary between the two members is destroyed or pulled out. You may have a mechanism to do.
[0023]
The mechanism / means for ejecting genuine paper stain ink from the ink containing member may be any mechanism / means as long as it can accurately contaminate the genuine paper, and various mechanisms / means can be selected. In addition, the genuine note may be contaminated by dripping, jetting, or the like on the upper surface, the lower surface, or the end surface of the stack of genuine bills in a stacked state, or it may contaminate the genuine note accommodated at random. The genuine paper may be contaminated by dropping, jetting, etc. the ink for use, or the member containing the ink for the contamination of the stack of genuine paper in a stacked state or the genuine paper stored at random You may pollute a genuine note by throwing it in.
[0026]
Example 3
10% by weight of an oil-based magnetic fluid (trade name Marpo Magna FN-40, containing 40% by weight of a ferromagnetic material having an average particle size of 10 nm, manufactured by Matsumoto Yushi Seiyaku Co., Ltd.) using a paraffin and a surfactant. 26% by weight of premixed red pigment (trade name: Micro Rethread 2A-C, manufactured by Ciba Geigy), 3% by weight of carbon black, 0.5% by weight of oil-based fluorescent dye, 41% by weight of toluene, and 19.5 of kerosene By mixing with wt%, genuine stain staining ink was obtained.
When the obtained ink for authenticity contamination was attached in a band shape at a location within a range of 20 mm from the end of the 1000 yen banknote, it quickly penetrated into the banknote. Ten banknotes with genuine stain-contaminating ink were prepared, three of which were exposed to sunlight for a week. The other three pieces were immersed in a methyl ethyl ketone solution for 3 hours, then taken out and dried. The remaining 4 sheets were immersed in gasoline for 3 hours, then taken out and dried. These banknotes still have a unique dark red color, which emits clear red fluorescence when irradiated with ultraviolet light using a black light. When the absorption spectrum is analyzed with an infrared spectrometer, it is clear from about 800 nm to 1200 nm. Absorption spectrum was shown. Furthermore, the banknote was inserted into a money change machine of a commercial bank, but the machine judged that it was not a genuine banknote and could not be exchanged at all.
[0027]
【The invention's effect】
The present invention quickly and surely pollutes genuine bills, such as banknotes, securities, postage stamps, revenue stamps, tickets, and certificates with a winning deposit, if they are stolen by illegal means such as robbery or theft. However, it was obvious that in the visual sense of humans and in machines such as automatic money changers, vending machines, automatic ticket gates, automatic number readers, etc., these were genuine bills that were taken by illegal means by magnetic sensors. Evidence can be left on the genuine note for a long time. Then, the evidence can make it impossible to use the genuine note taken by the illegal means, and as a result, the criminal act itself is prevented and suppressed.

Claims

A magnetic particle having an average particle diameter of 5 to 25 nm, and a substance having at least one absorption spectrum in the range of 800 to 1500 nm or a substance that emits fluorescence when irradiated with light having a wavelength of 250 to 380 nm. Characteristic non-water-based authentic stain ink. (Here, “contamination” means that when a genuine note is illegally taken, the ink sufficiently permeates and contaminates the magnetic printing layer for authenticity detection in the genuine note, and it is a device such as an automatic teller machine. This means that it is possible to identify that the genuine note is a fraudulently taken note.)