JP3928153B2 - Sheet patch - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚粘着性、低皮膚刺激性に優れ、有価物質の高濃度溶解性に優れた基材を用いて、生理活性成分を皮膚に有効に浸透させ、皮膚トラブルや皮膚疾患の改善効果の高い皮膚用貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニキビ、しみ、そばかす、日焼け後の色素沈着、乾燥、シワ、脱毛症、くすみ、くま、肌荒れなどの皮膚トラブルやアトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、小児乾燥性湿疹、角化症、白癬症などの皮膚疾患の改善には、軟膏、クリーム、ローション等の基剤や、ハイドロゲルシートなどが使われている。軟膏、クリーム、ローション等は、べたついたり、衣服に付着し汚すばかりでなく、塗付できる量が限られ1日に何度も塗りなおす必要があった。又、貼付型剤形のハイドロゲル基剤は、経皮吸収性が低く、又長時間貼付する場合は、水分の蒸発により粘着力が低下しはがれてしまうという欠点があった。また医薬貼付剤に用いられている基剤には、スチレン−イソプレンブロック共重合体に粘着付与樹脂とオイルを加えた組成物が既知であるが、それらは粘着力が強すぎ、従って皮膚刺激も強く医薬品パッチとしては適当であっても顔に貼ることを想定した化粧品用基剤としては不適であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みて、生理活性成分を、皮膚に有効に浸透させることができ、低刺激で、長時間貼付することができ、しかも剥離時に皮膚を刺激しない化粧品用途の粘着性皮膚用貼付剤を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のシート状貼付剤は、水添共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体100重量部、ホホバ油のみからなる可塑化成分50〜300重量部、及びビタミン類のみからなる生理活性成分0.001〜100重量部が配合されてなることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のシート状貼付剤において、ベースポリマーとなるのは、水添共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体である。ブロック共重合体の一方の成分である水添共役ジエンとは、一対の共役二重結合を有するジオレフィンを水素添加により二重結合をなくしたものであり、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(いわゆるイソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等の水添物が挙げられる。ブロック共重合体を調製するにあたって、これらの共役ジエンは、1種のみならず2種以上混合して用いてもよい。
【0006】
ブロック共重合体のもう一方の成分であるビニル芳香族炭化水素とは、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環のような芳香族環を有し、そこに無置換のまたは置換されたビニル基が結合した化合物であり、例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、などが挙げられる。なかでも特に一般的なものはスチレンである。これらのビニル芳香族炭化水素も、ブロック共重合体を調製するにあたり、1種のみならず2種以上混合して用いてもよい。
【0007】
ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素の含有量は、25〜40重量%の範囲が好ましい。ビニル芳香族炭化水素の含有量が40重量%を越えると、基剤組成物のタックが低下し、また溶融粘度も高くなる。逆にビニル芳香族炭化水素の含有量が25重量%未満になると、接着剤としての保持力やクリープ特性が不充分となる。
【0008】
本発明では、このような(水添)共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体に対し、加工性、生理活性物質の溶解性、および皮膚粘着性を付与するため可塑化成分を添加する。 上記可塑化成分の配合量は、ブロック共重合体100重量部に対して、50−300重量部の範囲とするのが好ましい。可塑化成分の量が50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する。また300重量部より多くなると、基材が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなりすぎるため、望ましくない。このようなブロック共重合体と可塑化成分を適当な割合に混合したものを本発明の基材組成物とする。
【0009】
本発明における可塑化成分としては、ホホバ油のみが用いられ、その他の可塑化成分は含有されない。
【0010】
本発明のシート状貼付剤は上記(水添)共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体と上記可塑化成分との2種の混合物をベース基剤としそれに生理活性物質を添加したものであることを特徴とする。従来既知の、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、等のゴム系レジンに粘着付与樹脂をブレンドしたゴム系粘着剤は化粧品用途のためには粘着力が強すぎて不適であり、皮膚刺激性も強く顔に貼るための貼付剤としては使用が困難である。また上記ゴム系粘着剤にオイル成分を第3成分として添加することも既知であるが、粘着力、凝集力を高く保つ要請のゆえに現在製品においてはオイル成分の添加量はゴム系レジン100部に対し50部より低いのが通例である。
【0011】
本発明の化粧品用シート状貼付剤は上記の技術とは異なり、皮膚に優しくフィットし低刺激であることを特徴とするものであって粘着付与樹脂を含まず、従来技術から想定するよりはるかに多量の可塑化成分を含むことを特徴とする。このような基剤に生理活性物質を溶解させて皮膚に貼付すると皮膚への生理活性物質の浸透が高く有効性も高いものである。
【0012】
本発明のシート状貼付剤は、種種の方法、(例えば全原料を溶媒に溶解させ基材に塗工後乾燥させる)、によって製造することができるが、最も簡便容易なのはホットメルト製法である。例えば、基材組成物、酸化防止剤、有価物原料、等を同時にまたは溶融粘度の低いものから順次に混合機(ニーダー)中へ投入し、100〜200℃の温度で加熱溶融混合し均一に混合した溶融物を90−150℃においてホットメルト塗工することにより製造できる。またより小規模の製造においては上記混合溶融物を加熱プレスにより製造することも出来る。
【0013】
本発明における生理活性成分としては、ビタミン類のみが用いられ、その他の生理活性成分は含有されない。
【0020】
ビタミン類としては、特に限定されないが、たとえば、油溶性ビタミン類としてビタミンA油、肝油、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチノール、デヒドロレチノール、ビタミンA3、レチノイン酸、ビタミンD、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミン誘導体、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酪酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル、天然ビタミンE、ビタミンK、ビタミンUなどを、又水溶性ビタミン類として、ビタミンB1(サイアミン)、ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル)、ビタミンB6(ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシンなど脂肪酸エステル)、ビタミンB12(コバラミン)、ビタミンB13、ビタミンB14、ビタミンB15(パンガミン酸)、葉酸、カルニチン、チオクト酸、パントテニールアルコール、パントテニールエチルエーテル、パントテン酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、コリン、イノシトール、ビタミンC(アスコルビン酸)、ステアリン酸アスコルビル、パントテン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンP(ヘスペリジン)などが挙げられる。
【0024】
本発明の皮膚外用組成物には、本発明の効果を阻害しない程度に、界面活性剤、水溶性多価アルコール、他の慣用の添加剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、収斂剤、顔料、色素、香料、紫外線吸収剤、増粘剤、pH調整剤、粉体、ホルモン、角質溶解剤などを適量含有させることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明のシート状貼付剤は種種の親油性、親水性化粧品原料、を含有した皮膚に優しい微粘着シートであり低粘着性による低刺激を実現しており、生理活性成分を皮膚に有効に浸透させ皮膚トラブルや皮膚疾患の改善効果の高いものであって、ホットメルト法により工業的に容易に製造し得るものである。
【0026】
【実施例】
以下に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例は好ましい具体例を示すものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお実施例中の%および部は、特にことわらないかぎり重量基準である。
【0027】
比較例1
スチレン/イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)を100部、流動パラフィンを150部、酸化防止剤としてBHTを0.5部、ビタミンEアセテートの20部からなる混合物をニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得
た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.3mmの皮膚用貼付剤を得た。
【0028】
実施例1
スチレン/水添ブタジエン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、ホホバ油100部、をニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。ニーダー温度を90℃に下げビタミンAパルミテート10部を添加し2分間混錬した。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0029】
比較例2
流動パラフィンの添加量を400部にした以外はすべて比較例1と同様にして皮膚用貼付剤を得た。
【0030】
比較例3
ホホバ油の添加量を30部にした以外はすべて実施例1と同様にして皮膚用貼付剤を得た。
【0031】
比較例4
流動パラフィンの添加量を30部とし、さらに粘着付与樹脂として水添ロジンを150部添加した以外はすべて比較例1と同様にして皮膚用貼付剤を得た。
【0032】
比較例5
ホホバ油100部添加の代わりに鉱物油(シェルフレックス371)30部を添加し、さらに粘着付与樹脂としてフェノールテルペン樹脂130部添加した以外はすべて実施例1と同様にして皮膚用貼付剤を得た。
【0033】
比較例6
ホホバ油100部添加の代わりにミリスチン酸イソプロピル100部を添加した以外はすべて実施例1と同様にして皮膚用貼付剤を得た。
【0035】
比較例7
スチレン/イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、流動パラフィン100部、酸化防止剤としてBHTを0.5部、をニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。ニーダー温度を90℃に下げグリチルレチン酸2部を添加して2分間混錬した。得られたホットメルト接着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmの皮膚用貼付剤を得た。
【0036】
〔評価〕上記実施例1及び比較例1〜7で得られた皮膚用粘着シートを40℃、75%の加湿条件下で2週間保存した後、下記評価を行い、その結果を表1、2に示す。
【0037】
(官能評価)作成した試料の性状を観察した。その後3人のボランテイアの上腕に貼付し、皮膚への接着性、2時間後剥離時の痛みの有無を評価した。その結果を第1表に示す。
上記結果より、比較例3及び6の試料は以後の試験に供しなかった。
【表1】
【0038】
(接着力試験)
ベークライト板に、幅25mmに切断した帯状の各貼付剤サンプルを貼付し、荷重300gのローラーを1往復させて密着させた後、180度方向に300mm/分の速度で剥離し、その際の剥離力を測定した。結果を第2表に示す。
【0039】
(再剥離試験)
新聞紙に幅25mmに切断した帯状の各テープサンプルを貼付し、荷重300gのローラーを1往復させて密着させた後、180度方向に300mm/分の速度で剥離し、その際の粘着剤による紙毟りの有無および粘着剤層の凝集破壊の有無を確認した。紙毟り試験は皮膚貼付時の角質剥離を評価するための代用試験として行った。結果を第2表に示す。
【0040】
(皮膚刺激性試験)直径2.0cmの円形に打ち抜いたサンプルをボランティア3名の上腕内部に貼り付け24時間経過後に剥離し、直後の皮膚刺激性強度を下記の採点基準によって求め平均値を算出した。結果を第2表に示す。
評価基準;
0:皮膚刺激なし、1:わずかに皮膚刺激有り、2:若干の皮膚刺激有り
3:皮膚刺激有り、4:強い皮膚刺激有り
【表2】
比較例2は凝集破壊が激しく接着力測定不能。以後の試験を行わなかった。
【0043】
【比較例8】
日本薬局方親水軟膏基剤100gにビタミンCパルミテートを0.5g加えてよく混和均一化し試料とした。
【0044】
(In vitro経皮吸収試験)Franz型拡散セルを用いた、拡散断面積は3.14cm2であった。透過膜としてはウイスター系雄性ラット腹部皮膚を剃毛して用いた。レセプター溶液にはエタノールを用いた。ラット皮膚の角質側にサンプルを貼付し、その後一定時間ごとに100ulのレセプター溶液を採取しラット皮膚を拡散しレセプターに移行する生理活性物質の濃度を高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測定した。
HPLC測定条件
カラム:ODS型逆相分配カラムを用いた。
移動相:ビタミンCパルミテート条件=メタノール+エタノール(60:40、体積比)
検出:220nmの紫外光
【0046】
(ビタミンCパルミテートの経皮吸収性評価試験)
実施例1、比較例5、比較例8、の各試料をラット皮膚角質側に貼付あるいは縫って、1、3,5,7、時間後のレセプター中のビタミンCパルミテート濃度を測定して経皮吸収性を評価した。得られた結果は図1に示す。軟膏基剤からの経皮吸収は全く観察されなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビタミンCパルミテートの経皮吸収性評価を、実施例1、比較例5、比較例8、の試料に関して行った結果のグラフ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is effective in improving skin troubles and skin diseases by effectively penetrating a physiologically active ingredient into the skin using a base material excellent in skin adhesiveness, low skin irritation and high concentration solubility of valuable substances. The present invention relates to a high skin patch.
[0002]
[Prior art]
Skin troubles such as acne, spots, freckles, pigmentation after sunburn, dryness, wrinkles, alopecia, dullness, bears, rough skin, atopic dermatitis, senile psoriasis, childhood dry eczema, keratosis, ringworm Bases such as ointments, creams, lotions, and hydrogel sheets are used to improve skin diseases such as infectious diseases. Ointments, creams, lotions, and the like were not only sticky or adhered to clothes and soiled, but the amount that could be applied was limited and had to be reapplied several times a day. In addition, the hydrogel base in a patch-type dosage form has a drawback that the transdermal absorbability is low, and when it is applied for a long time, the adhesive strength is lowered and peeled off due to evaporation of moisture. Further, as a base used in a pharmaceutical patch, a composition obtained by adding a tackifying resin and an oil to a styrene-isoprene block copolymer is known, but they are too strong, and therefore do not cause skin irritation. Although it was strongly suitable as a pharmaceutical patch, it was unsuitable as a cosmetic base intended to be applied to the face.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above circumstances, the present invention is able to effectively penetrate a physiologically active ingredient into the skin, can be applied for a long time with low irritation, and does not irritate the skin when peeled. The purpose is to provide an adhesive patch.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The sheet-like patch of the present invention comprises 100 parts by weight of a triblock copolymer composed of a hydrogenated conjugated diene and a vinyl aromatic hydrocarbon, 50 to 300 parts by weight of a plasticizing component composed only of jojoba oil, and vitamins alone. 0.001-100 weight part of bioactive ingredients are mix | blended, It is characterized by the above-mentioned.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The sheet patch of the present invention, The basis polymer is a block copolymer comprising a hydrogenated conjugated diene and a vinyl aromatic hydrocarbon. The hydrogenated conjugated diene which is one component of the block copolymer, which has lost the double bond by hydrogenation of diolefin having a pair of conjugated double bonds, such as 1,3-butadiene, 2 -Hydrogenated substances such as methyl-1,3-butadiene (so-called isoprene), 2,3-dimethyl-1,3-butadiene, 1,3-pentadiene, 1,3-hexadiene and the like . In preparing the block copolymer, these conjugated dienes may be used alone or in combination of two or more.
[0006]
The vinyl aromatic hydrocarbon which is the other component of the block copolymer has an aromatic ring such as a benzene ring, a naphthalene ring and an anthracene ring, and an unsubstituted or substituted vinyl group is bonded thereto. Examples of the compound include styrene, α-methylstyrene, o-methylstyrene, and the like. Of these, styrene is particularly common. These vinyl aromatic hydrocarbons may also be used as a mixture of not only one type but also two or more types in preparing the block copolymer.
[0007]
The vinyl aromatic hydrocarbon content in the block copolymer is preferably in the range of 25 to 40% by weight. When the content of the vinyl aromatic hydrocarbon exceeds 40% by weight, the tackiness of the base composition is lowered and the melt viscosity is also increased. On the other hand, when the content of vinyl aromatic hydrocarbon is less than 25% by weight, the holding power and creep properties as an adhesive are insufficient.
[0008]
In the present invention, a plasticizing component is added to the block copolymer comprising such a (hydrogenated) conjugated diene and a vinyl aromatic hydrocarbon to impart processability, solubility of a physiologically active substance, and skin adhesiveness. Added. The amount of the plasticizing component is preferably in the range of 50 to 300 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the block copolymer. When the amount of the plasticizing component is less than 50 parts by weight, the texture becomes hard and the tackiness is also deteriorated. On the other hand, if it exceeds 300 parts by weight, the substrate becomes too soft and the cohesive force becomes too low, which is not desirable. A mixture of such a block copolymer and a plasticizing component in an appropriate ratio is used as the base material composition of the present invention.
[0009]
As the plasticizing component in the present invention , only jojoba oil is used, and no other plasticizing components are contained.
[0010]
The sheet-like patch of the present invention is based on a mixture of the above (hydrogenated) conjugated diene and a block copolymer comprising a vinyl aromatic hydrocarbon and the above plasticizing component, and a physiologically active substance is added thereto. It is characterized by being. Conventional rubber adhesives, such as styrene-isoprene block copolymers, polyisobutylene, and other rubber resins blended with tackifying resins, are too unsuitable for cosmetic applications due to their too strong adhesive strength, causing skin irritation It is difficult to use as a patch for sticking to the face because of its strong nature. It is also known to add an oil component as a third component to the rubber-based pressure-sensitive adhesive. However, the amount of oil component added in the current product is 100 parts of rubber-based resin because of the need to maintain high adhesive strength and cohesive strength. On the other hand, it is usually lower than 50 parts.
[0011]
Unlike the above technique, the cosmetic sheet-like patch of the present invention is characterized by gently fitting to the skin and being hypoallergenic, does not contain a tackifying resin, and is far more than expected from the prior art. It contains a large amount of plasticizing component. When a physiologically active substance is dissolved in such a base and applied to the skin, the penetration of the physiologically active substance into the skin is high and the effectiveness is high.
[0012]
The sheet-like patch of the present invention can be produced by various methods (for example, all raw materials are dissolved in a solvent and applied to a substrate and then dried). The simplest and easiest method is a hot melt production method. For example, a base material composition, an antioxidant, a valuable material, etc. are simultaneously or sequentially introduced into a mixer (kneader) from a low melt viscosity, and heated, melted and mixed uniformly at a temperature of 100 to 200 ° C. The mixed melt can be produced by hot melt coating at 90-150 ° C. In a smaller scale production, the mixed melt can be produced by a hot press.
[0013]
As the physiologically active ingredient in the present invention , only vitamins are used and no other physiologically active ingredient is contained.
[0020]
Vitamins are not particularly limited. For example, as oil-soluble vitamins, vitamin A oil, liver oil, retinol acetate, retinol palmitate, retinol, dehydroretinol, vitamin A 3 , retinoic acid, vitamin D, vitamin D 2 (ergo Calciferol), vitamin D 3 (cholecalciferol), vitamin derivatives, vitamin E (tocopherol), dl-α-tocopherol acetate, dl-α-tocopherol, tocopherol butyrate, tocopherol nicotinate, benzyl nicotinate, natural vitamin E , Vitamin K, vitamin U, and other water-soluble vitamins such as vitamin B 1 (thyamine), vitamin B 2 (riboflavin butyrate), vitamin B 6 (pyridoxine dicaprylate, pyridomate dipalmitate) Fatty acid esters such as xin), vitamin B 12 (cobalamin), vitamin B 13 , vitamin B 14 , vitamin B 15 (pangaminic acid), folic acid, carnitine, thioctic acid, pantotenyl alcohol, pantotenyl ethyl ether, pantothenic acid, nicotinic acid Nicotinamide, choline, inositol, vitamin C (ascorbic acid), ascorbyl stearate, ascorbyl pantothenate, ascorbyl dipalmitate, vitamin H (biotin), vitamin P (hesperidin) and the like.
[0024]
In the composition for external use of the skin of the present invention, surfactant, water-soluble polyhydric alcohol, other conventional additives, preservatives, sequestering agents, antioxidants, astringents, etc. An appropriate amount of agents, pigments, dyes, fragrances, ultraviolet absorbers, thickeners, pH adjusters, powders, hormones, keratolytic agents, and the like can be contained.
[0025]
【The invention's effect】
The sheet-like patch of the present invention is a skin-friendly slightly adhesive sheet containing various lipophilic and hydrophilic cosmetic raw materials, which realizes low irritation due to low adhesiveness and effectively penetrates the physiologically active ingredient into the skin. It is highly effective in improving skin troubles and skin diseases, and can be easily manufactured industrially by the hot melt method.
[0026]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described in more detail with reference to the following examples. However, these examples show preferred specific examples and do not limit the scope of the present invention. In the examples,% and part are based on weight unless otherwise specified.
[0027]
Comparative Example 1
Add a mixture of 100 parts of styrene / isoprene, triblock copolymer (styrene content 30%), 150 parts of liquid paraffin, 0.5 part of BHT as an antioxidant and 20 parts of vitamin E acetate to a kneader. Then, it was melt kneaded at 110 ° C. to obtain a hot melt pressure-sensitive adhesive composition. The obtained hot melt adhesive composition was sandwiched between polyethylene terephthalate release films and pressed using a hot press heated to 90 ° C. to obtain a skin patch having a thickness of 0.3 mm.
[0028]
Example 1
Styrene / hydrogenated butadiene, 100 parts of a triblock copolymer (styrene content 30%), and 100 parts of jojoba oil were put into a kneader and melt-kneaded at 110 ° C. to obtain a hot-melt pressure-sensitive adhesive composition. The kneader temperature was lowered to 90 ° C., 10 parts of vitamin A palmitate was added and kneaded for 2 minutes. The obtained hot melt pressure-sensitive adhesive composition was sandwiched between polyethylene terephthalate release films and pressed using a hot press heated to 90 ° C. to obtain a sheet having a thickness of 0.2 mm.
[0029]
Comparative Example 2
A skin patch was obtained in the same manner as in Comparative Example 1 except that the amount of liquid paraffin added was 400 parts.
[0030]
Comparative Example 3
A skin patch was obtained in the same manner as in Example 1 except that the amount of jojoba oil added was changed to 30 parts.
[0031]
Comparative Example 4
A skin patch was obtained in the same manner as in Comparative Example 1 except that 30 parts of liquid paraffin was added and 150 parts of hydrogenated rosin was added as a tackifying resin.
[0032]
Comparative Example 5
A skin patch was obtained in the same manner as in Example 1 except that 30 parts of mineral oil (Shelf Rex 371) was added instead of 100 parts of jojoba oil and 130 parts of phenol terpene resin was added as a tackifying resin. .
[0033]
Comparative Example 6
A skin patch was obtained in the same manner as in Example 1 except that 100 parts of isopropyl myristate was added instead of 100 parts of jojoba oil.
[0035]
Comparative Example 7
Styrene / isoprene, triblock copolymer (styrene content 30%) 100 parts,
[0036]
[Evaluation] Example 1 and Comparative Examples 1 to 7 40 ° C. The resulting skin adhesive sheet, after storage 2 weeks at 75% humidified conditions, make the following evaluation, Tables 1 and 2 and the results Shown in
[0037]
(Sensory evaluation) The properties of the prepared samples were observed. Thereafter, it was affixed to the upper arms of three volunteers, and the adhesiveness to the skin was evaluated after 2 hours for the presence or absence of pain. The results are shown in Table 1.
From the above results, the samples of Comparative Examples 3 and 6 were not subjected to subsequent tests.
[Table 1]
[0038]
(Adhesion test)
Each band-shaped patch sample cut to a width of 25 mm is affixed to a bakelite plate, a roller with a load of 300 g is reciprocated once and brought into close contact, and then peeled off at a speed of 300 mm / min in the 180 ° direction. The force was measured. The results are shown in Table 2.
[0039]
(Re-peeling test)
Paste each strip of tape sample cut to a width of 25mm on newspaper, and make it come into close contact with a roller with a load of 300g, then peel it off at a speed of 300mm / min in the direction of 180 degrees. The presence or absence of warpage and the presence or absence of cohesive failure of the adhesive layer were confirmed. The paper-making test was conducted as a substitute test for evaluating exfoliation during skin application. The results are shown in Table 2.
[0040]
(Skin irritation test) A sample punched into a circle with a diameter of 2.0 cm was applied to the upper arm of three volunteers, peeled off after 24 hours, and the skin irritation intensity immediately after was determined according to the following scoring standard and the average value was calculated. did. The results are shown in Table 2.
Evaluation criteria;
0: No skin irritation 1: Slight skin irritation 2: Slight skin irritation 3: Skin irritation 4: Strong skin irritation [Table 2]
In Comparative Example 2, the cohesive failure is so severe that the adhesive force cannot be measured. No further testing was done.
[0043]
[Comparative Example 8]
0.5 g of vitamin C palmitate was added to 100 g of the Japanese Pharmacopoeia hydrophilic ointment base and mixed well to prepare a sample.
[0044]
(In vitro transdermal absorption test) Using a Franz type diffusion cell, the diffusion cross-sectional area was 3.14 cm2. As the permeable membrane, Wistar male rat abdominal skin was shaved and used. Ethanol was used for the receptor solution. A sample was affixed to the horny side of rat skin, and then a 100 ul receptor solution was collected at regular intervals, and the concentration of the physiologically active substance that diffused through the rat skin and transferred to the receptor was measured using a high performance liquid chromatograph (HPLC). .
HPLC measurement condition column: ODS type reverse phase distribution column was used.
Mobile phase: Vitamin C palmitate condition = methanol + ethanol (60:40, volume ratio)
Detection: 220 nm ultraviolet light
(Vitamin C palmitate transdermal absorbability evaluation test)
Each sample of Example 1 , Comparative Example 5 and Comparative Example 8 was affixed or sewed to the rat skin stratum corneum, and the vitamin C palmitate concentration in the receptor after 1, 3, 5, 7 and hours was measured to transdermally. Absorbability was evaluated. The obtained results are shown in FIG. No percutaneous absorption from the ointment base was observed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the results of evaluation of transdermal absorbability of vitamin C palmitate on samples of Example 1, Comparative Example 5, and Comparative Example 8.
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