JP3927775B2 - Image forming apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置に関し、特に、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置が具備する現像装置には、トナー粒子とキャリア粒子を主成分とした二成分現像剤が用いられている。特に、電子写真方式によりフルカラーやマルチカラー画像を形成するカラー画像形成装置には、画像の色味などの観点から、二成分現像剤を使用するのが好ましいとされている。周知のように、この二成分現像剤のトナー濃度(即ち、キャリア粒子とトナー粒子の合計重量に対するトナー粒子重量の割合)は画像品質を安定化させる上で極めて重要な要素になっている。現像剤のトナー粒子は現像時に消費され、現像装置(現像容器)内のトナー濃度は変化する。このため、トナー濃度制御装置(ATR)を使用して適時、現像装置内に収容されている現像剤(トナー)の濃度を正確に検出し、その変化に応じてトナー補給を行ない、トナー濃度を常に適正な範囲内に制御し、画像の品位を保持する必要がある。
【0003】
このように現像により現像装置内のトナー濃度が変化するのを補正するために、即ち、現像装置に補給するトナー量を制御するために、現像容器中のトナー濃度の検知方式及び現像剤濃度制御方式として、従来様々な方式が提案され実用化されている。
【0004】
例えば、(1)現像剤担持体として一般に多く用いられるスリーブ状の現像スリーブ或いは現像容器内の現像剤搬送経路に近接するようにして、現像スリーブ上に担持された現像剤或いは現像容器内の現像剤に光を当てたときの反射光を検知する手段を設け、この反射光強度がトナー濃度により異なることを利用してトナー濃度を検知し制御するトナー濃度制御装置がある。
【0005】
又、(2)現像容器の側壁などに位置して、磁性キャリアと非磁性トナーの混合比率による見かけの透磁率を検出して電気信号に変換するインダクタンスセンサとしてのインダクタンスヘッドを設置し、このインダクタンスヘッドからの検出信号によって現像容器内の現像剤の実際のトナー濃度を検知し、これを基準値との比較することに基づいてトナーを補給するようにしたインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置が使用されている。
【0006】
更に、(3)像担持体として一般に多く用いられる円筒状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム上に形成したパッチ画像濃度を、その表面に対向する位置に設けた光源及びその反射光を受けるセンサを使用して読み取り、パッチ画像濃度に応じた信号をアナログ−デジタル変換器でデジタル信号に変換した後CPUに送り、CPUで初期設定値と比較し、初期設定値より濃度が高い場合には初期設定値に戻るまでトナー補給が停止され、初期設定値より濃度が低い場合には初期設定値に戻るまで強制的にトナーが補給され、その結果トナー濃度が間接的に所望の値に維持される方式などがある。
【0007】
しかし、上記(1)のような、現像スリーブ上に搬送された現像剤或いは現像容器内の現像剤に光を当てたときの反射率からトナー濃度を検知する方式では、トナー飛散などにより検知手段が汚れてしまった場合、正確にトナー濃度を検知できないなどの問題がある。又、上記(3)のような、パッチ画像濃度から間接的にトナー濃度を制御する方式は、複写機などとされる画像形成装置の小型化に伴い、パッチ画像を形成するスペースや検知手段を設置するスペースが確保できないなどの問題がある。
【0008】
これに対して、上記(2)のようなインダクタンス検知方式は、センサ単体のコストが安価なことに加え、方式(1)、(3)で発生するようなトナー飛散による検知手段の汚れの問題、スペースの問題の影響を受けないため、低コスト、小スペースの画像形成装置を実現する上で最適なトナー濃度検知方式といえる。
【0009】
このようなインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置(インダクタンス検知方式ATR)は、例えば現像剤の見かけの透磁率が大きいと検知された場合、一定体積内で現像剤中のキャリア粒子が占める割合が多くなりトナー濃度が低くなったことを意味するので、トナー補給を開始する。逆に、見かけの透磁率が小さくなった場合、一定体積内で現像剤中のキャリアが占める割合が少なくなりトナー濃度が高くなったことを意味するので、トナー補給を停止する。このような制御に基づきトナー濃度を制御することになる。
【0010】
一方、従来一般に、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置が具備する、電子写真感光体・静電記録誘電体などとされる像担持体を帯電させる帯電処理手段(帯電装置)としては、コロナ帯電器が使用されてきた。しかし、近年、低オゾン・低電力などの利点を有することから、接触帯電装置、即ち被帯電体に電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行う方式の装置の実用化がなされてきている。特に、帯電部材として導電ローラを用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。
【0011】
しかし、上述のローラ帯電方式では、帯電が帯電部材から被帯電体への放電により行われるため、環境の変化による帯電ローラ及び像担持体の電気抵抗の変動により像担持体の表面電位も変動する。
【0012】
そこで、近年、環境変動の少ない帯電方式として、特願平5−66150号などに開示されるような、導電性の接触帯電部材(帯電ファーブラシ、帯電磁気ブラシ、帯電ローラーなど)に電圧を印加し、トラップ準位となる導電粉(SnO2など)を分散させた電荷注入層を表面に持つ感光体に、感光体電位と同極の電荷を注入して接触帯電を行う方法がある。
【0013】
この注入帯電方式は、環境依存性が少ないだけでなく、放電を用いないため、印加電圧は感光体電位と同程度で充分であり、又感光体の寿命を縮めるオゾンを発生しない利点がある。
【0014】
又、放電を用いた接触帯電では被帯電体に所望の帯電電位Vsを得るために、その所望の帯電電位Vsに放電開始電圧Vth(接触帯電部材に直流電圧を印加して被帯電部材の帯電が開始するときの接触帯電部材の印加電圧)を上乗せした直流バイアスVs+Vthを帯電部材に印加する必要があるが、電荷注入帯電では帯電部材に印加した直流バイアスとほぼ同じ帯電電位Vsが得られるため、帯電用の電源のコストダウンも可能になる。
【0015】
このような電荷注入方式の場合の接触帯電部材としては、帯電、接触の安定性などの点から、磁気ブラシ帯電部材やファーブラシ帯電部材が好ましく用いられる。
【0016】
磁気ブラシ帯電部材は、給電電極を兼ねる担持体に磁気拘束して形成保持させた導電性磁性粒子(以下、「帯電キャリア」と呼ぶ。)の磁気ブラシ(帯電磁気ブラシ)を有し、この帯電磁気ブラシを被帯電部材に接触させ、担持体に給電するものである。より具体的には、磁気ブラシ帯電部材は、帯電キャリアを、担持体として直接マグネット、或いはマグネットを内包するスリーブ上に磁気的に拘束して、穂立ちした磁気ブラシとして保持させることで形成される。そして、この磁気ブラシ帯電部材を停止或いは回転させながら、磁気ブラシ部を被帯電体に接触させ、且つ磁気ブラシ帯電部材に電圧を印加することによって被帯電体を帯電処理する。
【0017】
ファーブラシ帯電部材は、給電電極を兼ねる担持体に担持させた導電性繊維のブラシ部(ファーブラシ部)を有し、該導電性繊維ブラシ部を被帯電体に接触させ、担持体に給電するものである。
【0018】
磁気ブラシ帯電部材とファーブラシ帯電部材との対比すると、ファーブラシ帯電部材では、長期使用、長期放置による毛倒れが生じた場合に帯電性が悪化してしまい、又帯電の均一性がブラシ径の制約などから不均一になり易い。これに対して、磁気ブラシ帯電部材ではファーブラシ帯電部材にて発生する上述の現象は起きず、均一で安定した帯電を行うことが可能である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような磁気ブラシ帯電部材を用いた磁気ブラシ帯電装置を具備する画像形成装置には、次のような問題点が考えられる。
【0020】
即ち、磁気ブラシ帯電装置を使用すると、磁気ブラシ帯電部材の磁気ブラシ部を構成する帯電キャリアが、像担持体としての例えば感光体ドラムに付着し、流出してしまうことがある。インダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置によってトナー濃度を制御している現像装置では、上述のように像担持体上に付着し、流出した帯電キャリアが現像装置内に回収されると、即時的には形成される画像に影響を及ぼさない程度の微量の帯電キャリアであっても、画像形成動作を繰り返すうちに感光ドラムに付着、流出した帯電キャリアが現像装置内に蓄積されていく。現像装置にて用いられている磁性粒子(以下、「現像キャリア」と呼ぶ。)と、この帯電キャリアの透磁率が異なる場合には、現像剤全体の見かけの透磁率が変化し、インダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置によるトナー濃度制御に誤差が生じることがある。
【0021】
つまり、帯電キャリアの透磁率が現像キャリアの透磁率より大きい場合には、現像容器中のトナー濃度は一定であるにも拘わらず、帯電キャリアが現像装置内の二成分現像剤(現像剤)中に混入することによって、インダクタンスセンサは現像剤の平均透磁率が大きくなったと検知する。これは一定体積内で現像剤中のキャリア粒子が占める割合が多くなりトナー濃度が低くなったことを意味するので、トナー補給を開始してしまい、その結果適正なトナー濃度より高い濃度制御をしてしまうという問題を生じる。
【0022】
逆に、帯電キャリアの透磁率が現像キャリアの透磁率より小さい場合には、帯電キャリアが現像剤中に混入することによって、インダクタンスセンサは現像剤の平均透磁率が小さくなったと検知する。これは一定体積内で現像剤中のキャリアが占める割合が少なくなりトナー濃度が高くなったことを意味するので、インダクタンス検知方式ATRはトナー補給を停止してしまい、結果として適正なトナー濃度より低い濃度制御をしてしまうという問題を生じる。
【0023】
前者の場合、トナーの過補給によって、画像濃度が濃くなり過ぎるといった問題、トナー量の増加により総量が増加した現像剤が現像容器から溢れてしまうという問題、或いは現像剤のトナー比率の増加に伴うトナー帯電量低下により、トナー飛散が発生し易くなる問題などを引き起こす。一方、後者の場合には、現像剤中のトナー量減少による画像劣化、画像濃度薄などの問題を引き起こす。このような問題は、特に画像形成枚数が多くなるに従ってその影響が増大する可能性がある。
【0024】
更に、本発明者の検討によれば、帯電キャリアの感光体ドラムへの付着量は、複数の現像装置を用いて画像形成する構成の画像形成装置の場合、各現像装置の特性、例えば、各現像装置に用いられている現像剤の特性(例えば、トナーの単位重量当たりの帯電量)によって変化することが分かった。また、現像装置が使用されている環境条件(温度、湿度)によっても変化することが分かった。
【0025】
例えば、複数の感光体ドラム上に各々の現像装置を用いてトナー像を形成する画像形成装置の場合、各転写部において記録材に転写しきれずに感光体ドラム上に残留した、所謂、転写残トナーが帯電装置の磁気ブラシ帯電部材内に混入すると、磁気ブラシ帯電部材の抵抗が高くなってしまう。これによって磁気ブラシ帯電部材による感光体ドラム表層への電荷注入効率が低下し、帯電キャリアが感光体ドラムに付着、流出し易くなってしまった。
【0026】
又、各感光体ドラム上に形成されたトナー像の記録材への転写効率は、そのトナー像形成に用いられる現像装置(現像剤の特性(トナーの上記帯電量)など)や転写装置によって微妙に異なり、結果的に、各感光体ドラム上の転写残トナーの量が異なり、帯電キャリアの感光体ドラムへの付着、流出量は各画像形成部(各現像装置)毎に異なってしまう。
【0027】
更に、低湿環境下の場合においても、帯電キャリアや感光体ドラムの抵抗が高くなり、帯電キャリアによる感光体ドラム表層(注入帯電用の表層)への電荷の注入効率が低下し、帯電装置に印加したバイアスよりも感光ドラム表層の帯電電位の方が低下してしまう。そのため、帯電キャリア先端と、感光体ドラム表層の間に電位差が生じ、帯電キャリアが感光体ドラムに付着し易くなる。このように、感光体ドラムへの帯電キャリアの付着、流出量は各環境毎に異なってしまう。
【0028】
従って、本発明の目的は、帯電手段に用いられる磁性粒子が各現像手段へ混入したとしても、各現像手段に補給する現像剤量を適正化することができる画像形成装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。
【0036】
要約すれば、本発明によると、像担持体と、
前記像担持体に接触する磁性粒子を備え、前記像担持体を帯電する帯電手段と、
前記像担持体上に形成された静電潜像をトナー及びキャリアを含む現像剤で現像する現像手段と、
前記現像手段内の現像剤の透磁率に対応する情報を検知する検知手段と、
前記検知手段の出力及び目標値に応じて前記現像手段に補給する現像剤量を制御する制御手段と、
前記目標値を補正する補正手段と、
を有し、
前記磁性粒子の透磁率は前記キャリアの透磁率とは異なり、
前記補正手段による補正のタイミングは、画像形成装置本体内の湿度に応じて可変であり、低湿環境における補正の間隔は、高湿環境における補正の間隔よりも短いことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0037】
本発明の一実施態様によれば、前記像担持体上のトナー像は記録材に転写され、また、他の実施態様によれば、前記像担持体上のトナー像は記録材担持体に担持された記録材に転写される。
本発明の他の実施態様によれば、前記像担持体上のトナー像は中間転写体に転写された後、前記中間転写体から記録材に転写される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0039】
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施態様の概略構成を示す。本実施例にて画像形成装置は、フルカラー画像を形成し得るカラー電子写真複写器(以下、単に「画像形成装置」と呼ぶ。)100とされる。画像形成装置100は記録材担持体としての転写ベルト12の上側の軌道上に沿って、第1、第2、第3及び第4の像形成手段としての画像形成部(ステーション)16Y、16M、16C、及び16Kが一列に配置され、高速でフルカラー画像を形成できるようになっている。画像形成部16Y、16M、16C、16Kはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成を行なう。
【0040】
本実施例の画像形成装置100の画像形成動作の概略を説明すると、記録材収納カセット7に収納された例えば記録用紙とされる記録材Pは、ピックアップローラ8、給紙ローラ対9a、給紙ガイド9bなどによって搬送されてレジストローラ10に到達する。レジストローラ10は、各画像形成部16Y、16M、16C、16Kにおける画像形成プロセスとタイミングをとって、記録材Pを転写ベルト12上に送り出す。転写ベルト12は、駆動ローラ13a、従動ローラ13b、テンションローラ13cに掛け渡された絶縁性の樹脂シートにより形成される無端ベルトなどとされ、吸着帯電器11によって帯電され、記録材Pを静電的に吸着して担持搬送する。転写ベルト12によって記録材Pが各画像形成部16Y〜16Kを順次搬送されるに従い、記録材P上には、画像形成装置100に備えられた原稿読み取り装置(図示せず)、或いは画像形成装置100と通信可能に接続されたホストコンピュータなどから送信された色分解されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像情報信号に従って、詳しくは後述するように各画像形成部16Y〜16Kにて形成されたトナー像が順次多重転写される。第4の画像形成部(ブラック画像形成部)16Kを通過した記録材Pは分離帯電器17の作用によって転写ベルト12から分離され、定着手段としての熱定着器(熱ローラ定着器)14に送られる。熱定着器14は加熱手段を内蔵した定着ローラ14aと駆動ローラ14bによって記録材Pを狭持搬送すると共に未定着のトナー像を記録材P上に熱定着する。こうしてカラー画像が形成された記録材Pは装置本体から突出して設けられた排出トレイ15上に排出される。
【0041】
図2をも参照して各画像形成部16Y、16M、16C、16Kについて説明する。尚、図2においては、1つの画像形成部を示しており、構成は各画像形成部においてほぼ同様となっている。
【0042】
各画像形成部16Y〜16Kは、図中矢印方向に回転する像担持体としての円筒状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を備え、その周囲には、帯電手段である磁気ブラシ帯電装置2、感光体ドラム1の図中上方に配置された感光体ドラム1上に静電潜像を形成する手段としてのレーザービームスキャナーなどとされる露光手段3、現像装置4、及び転写手段である転写帯電器5などの画像形成手段を備えている。
【0043】
尚、以下の説明において、特に各画像形成部16Y、16M、16C、16Kに属する手段、部材を区別する場合は、例えばイエロー現像装置4Yなどのように、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを意味する、Y、M、C、Kなる添え字を各符号に付す。
【0044】
各画像形成部16Y〜16Kの画像形成プロセスを説明すると、先ず感光体ドラム1が、磁気ブラシ帯電装置2によって一様に帯電される。感光体ドラム1は、矢示にて示す方向(時計方向)に150mm/secのプロセススピード(周速度)で回転する。
【0045】
次に画像信号により変調されたレーザー光Lにより感光体ドラム1上の走査露光が行われ、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。例えば、CCDなどの光電変換素子を有する原稿読み取り装置(図示せず)は、原稿の画像情報に対応する画像情報信号を出力し、各画像形成部の露光手段3が備えたレーザービームスキャナーに内蔵された半導体レーザーは、色分解された原稿の画像情報信号に対応して制御され、変調されたレーザービームLを射出する。
【0046】
感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、感光体ドラム1の回転に伴って現像装置4によって静電的に反転現像され、可視像、即ち、トナー像となる。
【0047】
本実施例では、現像装置4は、現像剤として非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア(現像キャリア)を混合した二成分現像剤を用い、詳しくは後述するように、現像用の磁気ブラシを感光体ドラム1の表面に接触させて潜像の画像部にトナーを静電的に転移させる、二成分接触現像方式を用いる。この方式は、画像の色味などの観点から好ましいと共に、各感光体ドラム上に残留した転写残トナーを各現像装置に回収するクリーナレスシステムを採用する本実施例のような画像形成装置においては、磁気ブラシ帯電装置2から吐き出されたトナーの回収性を向上することができる。
【0048】
感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、給紙ローラ8、搬送ローラ対9a、給紙ガイド9bを経由して転写ベルト12上に担持されて搬送されてきた記録材Pに、転写帯電器(コロナ帯電器)5の作用により静電的に転写される。記録材Pに転写されずに感光体ドラム1の表面に残った転写残トナーは、磁気ブラシ帯電装置2に一時的に回収される。
【0049】
その後、感光体ドラム1に当接された除電手段としての導電性ブラシ6にACバイアス及びトナーの正規の帯電極性とは逆極性のDCバイアス、又はACバイアスとトナーの正規の帯電極性とは逆極性のDCバイアスを重畳したバイアスを印加して、感光体ドラム1を除電する。
【0050】
以上のような工程を、色分解されたイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色の画像について、それぞれ各画像形成部16Y〜16Kにおいて行うことによって、記録材上にフルカラー画像を得ることができる。
【0051】
尚、本実施例では像担持体として感光体ドラム1を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば無端ベルト状に形成された電子写真感光体、即ち、感光体ベルトなどであってもよい。又、本実施例では、磁気ブラシ帯電装置2に一時的に回収した転写残トナーを、その後感光体ドラム1上に吐き出させて現像装置4にて回収する方式を採っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来広く用いられている、感光体ドラム1に当接して転写残トナーを掻き取るためのブレード状などとされるクリーニング手段を備えたクリーニング装置を用いて、磁気ブラシ帯電装置2から感光体ドラム1上に吐き出された転写残トナーを回収する構成とすることも当然可能である。
【0052】
次に、本実施例にて用いられる感光体ドラム1について説明する。
【0053】
本実施例の感光体ドラム1は、負帯電のOPC感光体であり、φ30mmのアルミニウム製のドラム基体上に、次の第1〜第5の5層の機能層を下から順に設けたものである。
【0054】
第1層は下引き層であり、アルミニウムドラム基体(以下、「アルミ基体」と呼ぶ。)の欠陥などを均すため、又レーザー露光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約20μmの導電層である。
【0055】
第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって106Ω・cm程度に抵抗調整された、厚さ約1μmの中抵抗層である。
【0056】
第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レーザー露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0057】
第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0058】
第5層は磁気ブラシ帯電装置により注入帯電を達成するための電荷注入層であり、バインダーとしての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmの酸化錫の超微粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の約3μmの塗工層である。この電荷注入層の電気抵抗値(体積抵抗値)としては、充分な注入帯電性と、潜像が適正に形成されずに画像形成不良となってしまう、所謂、画像流れを防止するためには、1×1010〜1×1014Ω・cmとするのが好ましい。本実施例では、表面抵抗が1×1011Ω・cmである感光体ドラムを用いた。
【0059】
次に、図3を参照して本実施例にて用いられる磁気ブラシ帯電装置2について説明する。本実施例の画像形成装置は、感光体ドラム1の表面を帯電させる帯電手段として、電荷注入帯電を行う磁気ブラシ帯電装置(以下、単に「帯電装置」と呼ぶ。)2を用いる。
【0060】
帯電装置2は、容器20と、磁界発生手段としての帯電装置用固定磁石21を内蔵した、帯電用磁性粒子担持体としての非磁性材料からなる帯電スリーブ22と、感光体ドラム1に接触して電荷を注入する帯電用導電性磁性粒子(帯電キャリア)23と、帯電キャリア23を帯電スリーブ22の表面に均一の厚さにコートするための帯電用磁性粒子層厚規制手段としての帯電キャリア規制ブレード24を備えている。
【0061】
帯電スリーブ22は、感光体ドラム1と同じ方向、即ち、図中矢印にて示す時計方向に225mm/secの周速で回転する。又、帯電キャリア規制ブレード24は非磁性ステンレス製とされ、帯電スリーブ22の表面とのギャップが900μmになるように配置される。
【0062】
帯電スリーブ22内に固定配置されている帯電装置用固定磁石21は、帯電スリーブ22と感光体ドラム1の最近接位置から感光体ドラム1の回転方向上流側に10°の位置に、約900G(90mT)の磁極(主極)21aを配置してある。主極21aは、帯電スリーブ22と感光体ドラム1の最近接位置との角度、即ち、帯電スリーブ22と同心円である帯電用固定磁石21の断面中心から、同平面中の帯電スリーブ22と感光体ドラム1の最近接位置、及び主極21aへのそれぞれの線にて形成される図中θにて示す角度を、感光体ドラム1の回転方向上流側20°から、感光体ドラム回転方向下流側10°の範囲とすることが好ましく、更に好ましくは感光体ドラム1の回転方向上流側に15°〜0°とされる。角度θが、感光体ドラム1の回転方向下流側10°よりも下流側であると、主極位置に帯電キャリア23が引きつけられ、帯電時に帯電キャリア23が感光体ドラム1と接触する領域、所謂、帯電ニップより感光体ドラム1の回転方向下流側に、帯電キャリア23の滞留が発生し易くなる。反対に、角度θが感光体ドラム1の回転方向上流側20°よりも上流過ぎると、帯電ニップを通過した帯電キャリア23の搬送性が悪くなり、滞留が発生し易くなる。又、帯電ニップ部に磁極がない場合は、帯電キャリア23に働く帯電スリーブ22への拘束力が弱くなり、帯電キャリア23が感光体ドラム1に付着し易くなるのは明らかである。
【0063】
本実施例の帯電装置2では、帯電バイアスは、帯電装置用電源25によって帯電スリーブ22と帯電キャリア規制ブレード24に印加する。帯電バイアスのDC成分は、感光体ドラム1の表面の所望の帯電電位と同じ値(本実施例では、−700V)とした。帯電バイアスのAC成分のピーク間電圧(以下、「Vpp」と呼ぶ。)は、100V以上、2000V以下、特に300V以上、1200V以下であることが好ましい。Vppが100Vより小さいと、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄く、またVppが2000Vより大きいと、帯電キャリア23の滞留や感光体ドラム1への付着が悪化する。
【0064】
又、帯電バイアスのAC成分の周波数は、100Hz以上、5000Hz以下、特に500Hz以上、2000Hz以下が好ましい。周波数が100Hzより小さいと、帯電キャリア23の感光体ドラム1への付着が悪化したり、帯電均一性が悪くなったり、或いは電位の立ち上がり性向上の効果が薄くなり、又周波数が5000Hzより大きいと、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が得られ難くなる。ACの波形は矩形波、三角波、sin波などがよい。
【0065】
本実施例では、帯電キャリア23として、焼結した強磁性体(フェライト)を還元処理したものを用いた。この他に、樹脂と強磁性体粉を混練して粒子状に成形したもの、若しくはこれに抵抗値調節のために導電性カーボンなどを混ぜたものや表面処理を行ったものも同様に用いることができる。
【0066】
帯電キャリア23は、感光体ドラム1の表面のトラップ準位に電荷を良好に注入する役割と、感光体ドラム1上に生じたピンホールなどの欠陥に帯電電流が集中してしまうことに起因して生じる磁気ブラシ帯電部材26及び感光体ドラム1の通電破壊を防止する役割を兼ね備えていなければならない。従って、磁気ブラシ帯電部材26の抵抗値は1×104Ω〜1×109Ωであることが好ましく、特に1×104Ω〜1×107Ωであることが好ましい。磁気ブラシ帯電部材26の抵抗値が1×104Ω未満ではピンホールリークが生じやすくなる傾向があり、1×109Ωを超えると良好な電荷の注入がし難くなる傾向にある。又、磁気ブラシ帯電部材26の抵抗値を上述の範囲内に制御するためには、帯電キャリア23の体積抵抗値は1×104Ω・cm〜1×109Ω・cmであることが好ましく、特に1×104Ω・cm〜1×107Ω・cmであることが好ましい。
【0067】
又、粒子表面の汚染による帯電劣化防止の観点から、帯電キャリア23の平均粒径及び粒度分布測定におけるピークは5〜100μmの範囲にあることが好ましい。
【0068】
本実施例では、磁気ブラシ帯電部材26の体積抵抗値は、1×106Ω・cmとされる。又、測定方法など、詳しくは後述するように、本実施例にて用いられる帯電キャリア23の磁場1キロエルステッドにおける磁化の強さ(σ1000)は270emu/cm2である。
【0069】
このような構成の帯電装置2は、帯電スリーブ22に穂立ち状に帯電キャリア23が担持されて構成される磁気ブラシ帯電部材26を回転させながら感光体1の表面に当接させ、この磁気ブラシ帯電部材26に電圧を印加することによって、電荷注入帯電により感光体ドラム1を帯電させる。
【0070】
本実施例の帯電装置2においては、帯電バイアスのDC成分として−700Vを印加することで、感光体ドラム1の表面電位も−700Vとなり、注入帯電を実現している。
【0071】
次に、図4を参照して、本実施例にて用いられる現像装置4について説明する。本実施例の画像形成装置100は、上述のように、現像剤として現像キャリア(磁性キャリア)41と非磁性トナー(トナー)42とを含む二成分現像剤(現像剤)43を用いて、二成分接触現像方式にて感光体ドラム1上に形成された潜像を現像する。尚、本実施例では、トナーの正規の帯電極性が負極性のものを用いている。
【0072】
現像装置4は、二成分現像剤43を収容する現像容器44を有している。現像容器44は、感光体ドラム1に対向して配置されており、その内部は垂直方向に延在する隔壁51によって第1室(現像室)52と第2室(撹拌室)53とに区画されている。第1室52には、図中矢印方向に回転する現像剤担持体として、非磁性スリーブとされる現像スリーブ54が配置されている。現像スリーブ54内には、磁界発生手段としての現像装置用固定マグネット55が固定配置されている。現像スリーブ54は、現像剤層厚規制手段としての現像剤層厚規制ブレード56によって層厚規制された二成分現像剤43の層を担持搬送し、感光体ドラム1と対向する現像領域で、二成分現像剤43が穂立ちした現像用磁気ブラシを感光体ドラム1に接触させ、トナー42を感光体ドラム1上の静電潜像の画像部に供給して現像する。現像効率、即ち、潜像へのトナー42の付与率を向上させるために、現像スリーブ54には電源57から直流電圧を交流電圧に重畳した現像バイアス電圧が印加されている。
【0073】
第1室52及び第2室53にはそれぞれ第1、第2の現像剤撹拌スクリュー58及び59が配置されている。第1のスクリュー58は第1室52中の現像剤を撹拌搬送する。又、第2のスクリュー59は、後述するトナー補給槽60のトナー排出口61から搬送スクリュー62の回転によって供給された補給用トナー63と、既に現像容器44内にある現像剤43とを撹拌搬送し、現像容器内でのトナー濃度を均一化する。隔壁51には、図4の紙面手前側と奥側の端部において第1室52と第2室53とを相互に連通させる現像剤通路(図示せず)が形成されている。第1、第2のスクリュー58、59の搬送力により、現像によってトナーが消費されてトナー濃度の低下した第1室52内の現像剤43が、一方の通路から第2室53内へ移動し、第2室53内でトナー濃度の回復した現像剤43が他方の通路から第1室52内へ移動するように構成されている。
【0074】
本実施例の画像形成装置100は、詳しくは後述するように、インダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置(以下、単に「トナー濃度制御装置」と呼ぶ。)を備えている。このトナー濃度制御装置によって、静電潜像の現像により現像容器44内のトナー濃度を調整するために、即ち、現像容器44に補給するトナー量を制御するために、現像容器44の第1室(現像室)52の底壁に、インダクタンスセンサとしてのインダクタンスヘッド30(検知手段)が設置される。トナー濃度制御装置は、このインダクタンスヘッド30から検出信号(現像剤の透磁率に対応する情報)によって現像容器44内の、より具体的には第1現像室52内の現像剤43の、実際のトナー濃度を検知し、CPU(制御手段)67(図7)により、検出信号と基準値(目標値)とを比較することによって現像容器44へ補給するトナーの量が決定される。
【0075】
本発明では、二成分現像剤43に含まれるトナー粒子42は、特に限定することなく適宜選択して使用することができる。例えば、モノマーに着色剤及び荷電制御剤を添加したモノマー組成物を、水系の媒体中で懸濁し重合させる重合法によって作製される球形重合トナー粒子を好適に用いることができる。この方法は、安価に球形状のトナーを作製するのには好適である。又、従来広く用いられている粉砕法で作製したトナーを使用してもよい。
【0076】
現像キャリア41としては、低磁化キャリアを用いることができ、上述の球形重合トナーとの組み合わせで高画質化が達成される。本発明者の実験によると、現像スリーブ54と感光体ドラム1との距離(S−Dgap)が300〜1000μm、単位面積当たりの現像スリーブ54上の現像剤量(以下M/Sと称す)が15〜50mg/cm2、トナー濃度が5〜12%の範囲内では、現像キャリア41の磁化の強さは、磁場1キロエルステッド(Oe)における磁化の強さ(σ1000)が230emu/cm3以下、好ましくは140emu/cm3以下であれば、隣り合う磁気ブラシの磁気的な相互作用が低磁化量のために小さく、その結果磁気ブラシの穂が緻密に且つ短くなる。これにより、磁気ブラシが潜像上のトナー付着面をソフトにはくので、潜像に付着した現像トナーがかき取られる、所謂、スキャベンジングを防ぎ、画像として解像度の高いものを提供できる。
【0077】
本実施例では、磁場1キロエルステッドにおける現像キャリア41の磁化の強さ(σ1000)は135emu/cm2である。
【0078】
尚、上述の帯電キャリア23及び現像キャリア41の磁化特性は、理研電子(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−30を用いて測定した。キャリア粉体(帯電キャリア23、現像キャリア41)の磁気特性値は1キロエルステッドの外部磁場を作り、その時の磁化の強さを求める。キャリアは円筒状のプラスチック容器に十分密になるようなパッキングした状態に作製する。この状態で磁化モーメントを測定し、試料を入れたときの実際の重量を測定して、磁化の強さ(emu/g)を求める。ついで、キャリア粒子の真比重を乾式自動密度計アキュピック1330(島津製作所(株)社製)により求め、磁化の強さ(emu/g)に真比重をかけることで単位体積あたりの磁化の強さ(emu/cm3)を求めた。
【0079】
本実施例で用いた帯電キャリア23、現像キャリア41は共に軟磁性体であり、1キロエルステッド程度の磁場中までは磁化の強さは磁場の増加と共に線形的に増加する。従って透磁率は、図5に示す傾きtanα、tanβに比例することになる。本実施例にて用いる帯電キャリア23は、現像キャリア41と比較して、磁場1キロエルステッドにおける磁化の強さ(σ1000)がほぼ2倍であるので、透磁率も2倍になる。
【0080】
詳しくは後述するように、本実施例のように帯電キャリア23と現像キャリア41として透磁率の異なる磁性キャリアを用いると、帯電キャリア23が現像装置4に混入すると、現像装置内に収容されているトナー濃度が変動していないにも関わらず、インダクタンスヘッド30によって検出される見かけの透磁率は変化してしまう。
【0081】
次に、インダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置について説明する。
【0082】
上述のように、二成分現像剤43は現像キャリア41と非磁性トナー42を主成分としており、現像によるトナー42の消費などで現像剤43のトナー濃度(キャリア粒子とトナー粒子の合計重量に対するトナー粒子重量の割合)が変化すると、一定体積中の、現像キャリア41と非磁性トナー42の混合比率による見かけの透磁率が変化する。
【0083】
この見かけの透磁率をインダクタンスヘッド30によって検出して電気信号に変換すると、図6に示すように、この電気信号はトナー濃度に応じてほぼ直線的に変化する。即ち、インダクタンスヘッド30の検出信号(出力電気信号)は現像容器44内の二成分現像剤43の実際のトナー濃度に対応することになる。図6の横軸はT/C比(キャリア量に対するトナー量の比)を示しており、縦軸は、インダクタンスヘッド30の出力信号を変換した電気信号を示している。
【0084】
図7を参照して、インダクタンスヘッド30からの検出信号の処理を説明する。
【0085】
インダクタンスヘッド30からの検出電圧信号を比較器31の一方の入力に供給する。この比較器31の他方の入力には、基準電圧信号源32から、規定のトナー濃度(現像剤43のトナー濃度の初期設定値)の現像剤43の見かけの透磁率に対応する目標値としての基準電気信号が入力されている。従って、比較器31は規定のトナー濃度と現像容器44内の実際のトナー濃度とを比較することとなり、両入力信号の比較結果としての比較器31の出力信号は、CPU(中央演算処理装置)とされる制御手段67に供給される。
【0086】
制御手段67は、比較器31からの検出信号に基づいて、次回のトナー補給時間を調整するように制御する。例えば、インダクタンスヘッド30の検出出力が目標値よりも小さい(現像剤43の実際のトナー濃度が規定値よりも小さい)場合、つまり、トナーが補給不足である場合には、制御手段67は不足分のトナーを現像容器44に補給するように、トナー補給槽60の搬送スクリュー62を作動させる。即ち、制御手段67は、比較器31からの出力信号に基づいて、記憶手段としてのRAM68などに格納された演算式やテーブルを用いて、不足分のトナーを現像容器44に補給するのに要するスクリュー回転時間を算出する。そして、モータ駆動回路69を制御して、その時間だけモータ70を回転駆動し、不足分の補給用トナー63を現像容器44に補給する。
【0087】
又、インダクタンスヘッド30の検出出力が目標値よりも大きい(現像剤43の実際のトナー濃度が規定値よりも大きい)場合、つまり、トナーが過剰補給である場合には、制御手段67は比較器31からの出力信号に基づいて現像容器44内の現像剤43中の過剰トナー量を算出する。そして、その後の画像形成に際しては、この過剰のトナーが無くなるようにトナーを補給させるか、或は過剰のトナーが消費されるまでトナーを補給せずに画像を形成させ、即ち、トナー無補給で画像を形成して過剰のトナーを消費させ、過剰のトナーが消費された後にトナー補給動作を前述の通り行なわせるなどの制御を行なう。
【0088】
本実施例では、現像剤43の最適なトナー濃度として、規定トナー濃度6%を設定している。トナー濃度がこの値より高過ぎるとトナーのかぶり、飛散などが生じ、又、低すぎると画像濃度が薄くなるなどの問題が生じることがある。又、詳しくは後述するが、初期状態にて、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号は、最適トナー濃度6%に対応した2.5Vに設定してある。
【0089】
次に、図8のフローチャートを参照して上述のトナー補給動作について更に説明する。
【0090】
先ず、画像形成装置をスタートさせると(ステップ1)、トナー濃度の検出がスタートする(ステップ2)。インダクタンスヘッド30からの検出電圧信号aを比較器31に入力し(ステップ3)、比較器31にて基準電圧信号源32による基準電圧信号bと比較する(ステップ4)。次いで、その検出電圧信号aと基準電圧信号bとの差信号(a−b)を制御手段67に送る(ステップ5)。制御手段67において(a−b)>0か否かを判断し(ステップ6)、トナー濃度が基準値より低い場合(YES)、差信号(a−b)に基づいてトナー補給量、即ち、搬送スクリュー62の回転時間が決定される(ステップ7)。続いて、画像形成動作が開始されると(ステップ8)、ステップ7にて決定されたトナー補給時間だけ、画像形成と画像形成の間(像間)でトナー補給が行われる(ステップ9)。その後、ステップ2のトナー濃度検出のスタートに戻る。
【0091】
又、ステップ6の判断にて、トナー濃度が基準値より高い(NO)と判断された場合、続いて画像形成動作が開始され(ステップ10)、トナーの補給はされずにステップ2のトナー濃度検出のスタートに戻る。
【0092】
尚、図8のフローチャートでは、画像形成動作開始(再開)直前にトナー濃度検出をスタートさせているが、トナー濃度検出のタイミングは、画像形成動作再開直前でも、画像形成動作中でも構わない。例えば、装置100をスタートさせて1枚目の画像形成時には画像形成動作開始直前に行い、それ以後は画像形成動作中に検出してもよい。
【0093】
このようにして、本実施例のインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置は、検出電圧信号aと基準電圧信号bとの比較により、インダクタンスヘッド30による検出電圧信号aが、最適なトナー濃度(本実施例では6%)における検出電圧信号の基準電圧信号値bである2.5Vになるようにトナー補給量を調整する。
【0094】
つまり、本実施例では、基準電圧信号値bよりインダクタンスヘッド30の検出電圧信号aが大きければ(例えば3.0V)トナーを補給し、逆にインダクタンスヘッド30の検出電圧信号値aが小さければ(例えば2.0V)トナー補給を停止することになっている。しかし、当然、本発明はこの信号処理に限定されるものではなく、回路構成の変更により基準電圧信号値が2.5V以外の値であってもよく、又トナー濃度が最適値より低いときインダクタンスヘッド30の検出電圧信号値が基準電圧信号値より小さくなるようにし、逆にトナー濃度が最適値より高いときインダクタンスヘッド30の検出電圧信号値が大きくなるようにしても構わない。
【0095】
ここで、上述のように、磁気ブラシ帯電装置2を用いた画像形成装置100では、磁気ブラシ帯電部材26を構成する帯電キャリア23が感光体ドラム1の表面へ付着、流出するという問題が起こることがある。この付着、流出した帯電キャリア23が現像装置4に回収されると、従来のインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置を用いた現像装置4では、即時的には画像に悪影響を与えない程度の微量の帯電キャリア付着であっても、画像形成動作を繰り返して、画像形成枚数が大量になるにつれて、この帯電キャリア23が現像装置4内に蓄積される。この時、現像キャリア41と帯電キャリア23の透磁率が異なる場合には、現像装置内のトナー濃度が変わっていないにも関わらず、現像剤43の全体の見かけの透磁率が変化してしまい、トナー濃度制御装置によるトナー濃度制御に誤差が生じることがある。
【0096】
図9〜図11を参照して従来の問題点について更に説明する。先ず、例えば、現像剤43の最適なトナー濃度は6%に設定され、このトナー濃度の現像剤43の見かけの透磁率に対応したインダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号として、初期値2.5Vが設定される。
【0097】
しかし、画像形成動作が繰り返されるにつれて現像装置4内に帯電キャリア23が徐々に蓄積されてくると、現像装置4内の現像剤43の見かけの透磁率は変化してくる。即ち、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率より大きい場合は、現像剤43の見かけの透磁率は図9の点線(i)にて示すように徐々に大きくなる。逆に、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率より小さい場合は、現像剤43の見かけの透磁率は、図9の点線(ii)にて示すように徐々に小さくなる。図9の横軸は、現像装置の動作時間を示している。
【0098】
従って、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号は、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率よりも大きい場合は、図10の点線(i)にて示すように徐々に大きくなり、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率よりも小さい場合は、図10の点線(ii)にて示すように徐々に小さくなる。
【0099】
しかし、実際には、トナー濃度制御装置はトナー濃度が常に初期の6%となるように或いは常に最適値6%から適正な範囲内となるように、即ち、図10の実線(iii)にて示すようにインダクタンスヘッド30の検出電圧値があくまでも初期の基準値2.5Vとなるようにトナー補給がなされる。その結果、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率よりも大きい場合は、トナーを補給することによって現像剤43の見かけの透磁率を低くしようとするため、図11の点線(i)にて示すようにトナー濃度は徐々に高くなる。逆に、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率よりも小さい場合は、トナー補給を停止して現像剤43の見かけの透磁率を上げようとするため、図11の点線(ii)にて示すようにトナー濃度が徐々に低くなってしまう。
【0100】
尚、説明のため、以下本実施例の画像形成装置100に即して、帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率より大きい場合(約2倍)について更に具体的に説明する。しかし、本発明は帯電キャリア23の透磁率が現像キャリア41の透磁率より大きい場合に限定されるものではなく、図9〜図11を用いた説明から理解されるように、帯電キャリア23の透磁率と現像キャリア41の透磁率が異なれば、帯電キャリア23と現像キャリア41のどちらの透磁率が大きい場合にも本発明の原理は同様に適用できる。
【0101】
上述のように、本発明者の検討では、帯電キャリア23の現像装置4への混入量は、画像形成装置本体内の環境(雰囲気)や、各現像装置において用いる各現像剤の色の違いなどの各現像装置4の特性によって異なる。
【0102】
より具体的には、図12に示すように、低湿になるほど、厳密には空気中の絶対水分量が少ないほど帯電キャリア23の現像装置4への混入量は増加する。即ち、上述のように低湿環境下では、帯電キャリア23、感光体ドラム1の抵抗が高くなるため、帯電キャリア23による感光体ドラム1への電荷の注入効率が低下し、帯電装置2に印加したバイアスよりも感光体ドラム1の表面の帯電電位の方が低下してしまう。そのため、帯電キャリア23の先端と、感光体ドラム1の表面の間に電位差が生じ、帯電キャリア23が感光体ドラム1に付着し易くなり、帯電キャリア23の感光体ドラム1への付着、及び現像装置4内の現像剤43への混入が増加することになる。
【0103】
例えば、本実施例の画像形成装置100において、25℃/50%の環境におけるシアン現像装置4Cへの帯電キャリア23の混入量は、50000回の画像形成動作に対して約10g程度であることが分かった。そこで、試みにインダクタンスヘッド30の検出信号が2.5Vとなるようにトナー濃度を調整して、シアン現像装置4C内の現像剤43を最適なトナー濃度(6%)とした後、その現像剤43に強制的に帯電キャリア23を10gを混入させた。その結果、現像剤43の見かけの透磁率が大きくなり、初期の最適なトナー濃度を維持した場合、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号は初期の基準電圧信号値2.5Vから3.0Vへと、0.5V上昇した。従って、実際に従来通りにトナー濃度を制御すると、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号が2.5Vになるようにトナー補給がなされるため、結果的にトナー補給が過剰に行われてしまう。例えば、本実施例の画像形成装置100で用いたインダクタンスヘッド30の感度は0.5V/%(トナー濃度)(図6)であるので、このインダクタンスヘッド30を用いた場合、画像形成動作を50000回繰り返すと、最終的にはトナー濃度が最適なトナー濃度6%から7%へと、1%ずれて制御されてしまう。
【0104】
又、同様に、本実施例の画像形成装置100において、23℃/5%の環境におけるシアン現像装置4Cへの帯電キャリア23の混入量は、50000回の画像形成動作に対して約20g程度であることが分かった。そこで、試みにインダクタンスヘッド30の検出電圧信号が2.5Vとなるようにトナー濃度を調整してシアン現像装置4C内の現像剤43を最適なトナー濃度(6%)とした後、その現像剤43に強制的に帯電キャリア23を20g混入させた。その結果、現像剤43の見かけの透磁率が大きくなり、初期の最適なトナー濃度を維持した場合、インダクタンスヘッド30の検出信号は、初期の基準値2.5Vから3.5Vへと、1.0V上昇した。従って、実際に従来通りにトナー濃度を制御すると、インダクタンスヘッド30の検出信号が2.5Vになるようにトナー補給がなされるため、結果的にトナー補給が過剰に行われてしまう。上述と同様に、感度は0.5V/%(トナー濃度)(図6)のインダクタンスヘッド30を用いる場合、画像形成動作を50000回繰り返すと、最終的にはトナー濃度が最適なトナー濃度6%から8%へと、2%ずれて制御されてしまう。
【0105】
更に、本発明者の検討によると、図13に示すように、同じ環境下においても、帯電キャリア23の混入量は、用いるトナーの色などの各現像装置の特性によって異なる。図13には、例として、温湿度が25℃/50%の環境における、イエローとシアンの各現像装置4Y、YCについて比較しているが、本発明者の検討によると、互いに色が異なる現像装置同士では、その他の色についても同様のことがいえる。
【0106】
即ち、上述のように、転写しきれずに感光体ドラム1上に残留した、所謂、転写残トナーが帯電装置2内に混入すると、磁気ブラシ帯電部材26の抵抗が高くなり、感光体ドラム1への電荷注入効率が低下して、帯電キャリア23の感光体ドラム1への付着を引き起こし易くなる。
【0107】
一方、感光体ドラム1上に形成されたトナー像の記録材への転写効率はトナーの色毎で異なり、転写残トナー量、延いては帯電装置2に混入する転写残トナー量も異なるため、帯電キャリア23の混入量も、それぞれ異なる色の現像剤を用いてトナー像を形成する各現像装置毎で異なってしまう。
【0108】
従って、各現像装置毎で、画像形成動作を繰り返すうちに蓄積する帯電キャリア量が異なるため、各現像装置に関してトナー濃度制御の誤差量も異なってくる。
【0109】
そこで、本実施例の画像形成装置100では、本発明に従って帯電キャリア23の現像剤43への混入によるインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置によるトナー濃度の誤検知及び誤制御を、環境及び/又は用いる現像剤の色の違いなど、対象となる現像装置に応じて補正し、画像形成動作が大量に繰り返されても、常にトナー濃度を所定の値に一定に、或いは適正な範囲内に保つように制御する構成とする。
【0110】
更に説明すると、本実施例の画像形成装置100は、予め設定された最適トナー濃度に対するインダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号値を、現像装置の動作時間又は動作回数などに基づく所定のタイミングで補正する、基準信号補正手段35を有している。
【0111】
図7に示すように、本実施例では、基準信号値補正手段35は、画像形成動作をある時間又はある回数繰り返した時点で、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号値と比較される基準電圧信号値を設定し直すように予め命令が設定された、中央演算処理装置(CPU)35として構成される。
【0112】
基準値を設定し直すときの補正量は、環境、各現像装置4Y〜4K毎に異なるように設定されており、基準信号値補正手段35は、所定のタイミングになると、基準電圧信号源32から出力させる基準電圧信号値を新たに設定し直す。
【0113】
基準信号値補正手段35は、画像形成装置100に設けられた雰囲気センサとしての温湿度センサ33からの温湿度情報、又、詳しくは後述するようにして得たタイミング情報を用いて、各現像装置4Y〜4Kの動作時間又は動作回数などに基づく所定タイミングで、現像装置が置かれた環境に応じ、各現像装置4Y〜4Kに対してそれぞれ異なる補正量にてインダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号値を補正する。
【0114】
尚、温湿度センサなどの環境センサ33は各現像装置4Y〜4Kに対してそれぞれ設けることもできる。
【0115】
より具体的には、先ず、温湿度が25℃/50%の環境でのシアン現像装置4Cに関して、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号の初期値2.5Vを、画像形成動作を25000回繰り返した時点で補正する場合について説明する。本実施例の画像形成装置100では、帯電キャリア23のシアン現像装置4Cへの混入量が画像形成動作に比例したとすると、シアン現像装置4Cについて、帯電キャリア23のこの環境における混入量は、画像形成回数50000回に対して10g(10g/50000g)であるので(図13)、画像形成回数25000回では5g(5g/25000回)となる。ここで、上述のように、本実施例の画像形成装置100では、インダクタンスヘッド30の検出電圧値は、帯電キャリア23が10g混入すると0.5V変化するので、帯電キャリア23が約5g混入したときには0.25V変化することになる。
【0116】
従って、基準信号値補正手段35には、図8のフロチャート中のステップ4における検出電圧信号の基準電圧値b、即ち、ここでは温湿度25℃/50%でのシアン現像装置4Cに対するインダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号値を、画像形成回数が25000回となった時点で、初期値の2.5Vから2.75Vへと設定し直す命令を設定しておく。そして、制御手段35はそのタイミングになると、基準電圧信号源32から出力させる基準値bを2.75Vに設定し直す。
【0117】
これによって、図14の(i)線にて示すように、基準電圧信号値bの補正後にインダクタンスヘッド30の検出電圧信号が2.75Vになるまでトナー補給が停止されるため、それまでに生じていたトナー濃度の誤差が解消され、初期のトナー濃度6%に制御し直される。その結果、画像形成動作を50000回繰り返した時点でのトナー濃度は約6.5%程度と、インダクタンスヘッド30の検出信号基準信号を補正しない場合と比較して、トナー濃度制御の誤差を小さくすることができる。
【0118】
又、イエロー現像装置4Yの場合について、同じ25℃/50%の環境においてインダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号の初期値2.5Vを、画像形成動作を25000回繰り返した時点でこの基準値を設定し直す場合について説明する。本実施例画像形成装置100では、帯電キャリア23の現像装置4Yへの混入量が画像形成動作に比例したとすると、イエロー現像装置4Yについて、この環境において帯電キャリア23の混入量は画像形成回数50000回に対して12g(12g/50000回)となるので(図13)、画像形成動作を25000回繰り返した後の帯電キャリア23の混入量は6g(6g/25000回)となる。そして、本実施例では、そのときのインダクタンスヘッド30の検出信号値は0.3V変化することになる。
【0119】
そこで、イエロー現像装置4Yの場合は、画像形成回数が25000回となった時点で、図8のフロチャートのステップ4における検出電圧信号の基準電圧値b、即ち、ここでは温湿度25℃/50%でのイエロー現像装置4Yに対するインダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号を初期値の2.5Vから2.80Vに設定し直すように予め基準信号値補正手段35に命令を設定しておく。こうすることで、基準信号値補正手段35は所定のタイミングでインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を補正し、その後のトナー補給は検出信号が2.80Vとなるまで停止されるので、イエロー現像装置4Yについても図14の線(ii)にて示すように、画像形成動作を50000回繰り返した時点でのトナー濃度制御の誤差を小さくすることができる。
【0120】
同様にマゼンタ、ブラック現像装置についても、予め所定環境(ここでは温湿度25℃/50%)において、一定期間(画像形成回数)後にマゼンタ現像装置4M、ブラック現像装置4Kに混入する帯電キャリア23の量を求め、その量に対応した所望のインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値の補正量を決定し、適宜基準信号値補正手段35に所定タイミングでインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を補正する命令を設定しておくことで、マゼンタ及びブラックの現像剤のトナー濃度を適正に保つことが可能となる。
【0121】
次に、他の環境として、温湿度23℃/5%の環境について説明すると、この環境において、シアン現像装置4Cへの帯電キャリア23の混入量は、画像形成回数50000回に対して20g(20g/50000回)であるので(図12)、画像形成回数25000回に対して10g(10g/25000回)となる。上述のように、帯電キャリア23が10g混入すると、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号は0.5V変化する。従って、この環境におけるシアン現像装置4Cに対しては、画像形成動作を25000回繰り返した時点で、インダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を、初期値の2.5Vから3.0Vに設定し直す命令を、予め基準信号値補正手段35に設定しておく。これにより、図14の(iii)線に示すように、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準値を補正した後、検出電圧信号が3.0Vになるまでトナー補給が停止されることで、それまでに生じていたトナー濃度の誤差が解消され、初期のトナー濃度6%に制御し直されることになる。その結果、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号値の補正量を環境によって変化させない場合と比較して、画像形成動作を50000回繰り返した時におけるトナー濃度は約7%程度と、よりトナー濃度制御の誤差を小さくすることができる。
【0122】
同様に、23℃/5%の環境におけるシアン現像装置4C以外の各現像装置4Y、4M、4Kについても、基準信号値補正手段35にインダクタンスヘッド30の基準値を適宜補正するための命令を設定しておくことで、各現像装置4Y、4M、4Kのこの環境下でのトナー濃度制御の誤差を小さくすることができる。又、更に他の環境として、30℃/80%の環境での各現像装置4Y、4M、4C、4Kに対しても所定期間後にインダクタンスヘッド30の基準値を補正する命令を適宜設定したり、或いは更に他種類の環境での各現像装置4Y、4M、4C、4Kに対して適宜設定することで、各環境毎、各現像装置毎の現像剤のトナー濃度を適正に保つことが可能となる。
【0123】
ここで、インダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を設定し直すタイミングは、特に限定されるものではないが、画像形成動作回数カウント手段として、例えば制御手段67が各現像装置4Y〜4K毎にカウントする画像形成枚数(回数)情報に基づいて決定したり、若しくは各現像装置を用いて形成する画像情報信号のビデオカウント数に基づいて行ったりすることができる。又、画像形成動作時間カウント手段として、例えば制御手段67が各現像装置4Y〜4K毎に計測した各現像装置4Y〜4Kの動作時間に基づいて決定してもよい。
【0124】
以上、本発明によれば、画像形成動作が多く繰り返されても、現像剤43中のトナー濃度を常に一定に、或いは常に適正範囲内に保つように制御することができ、長期に渡り画質の安定した画像を形成することができる。
【0125】
実施例2
次に、本発明の他の実施態様について説明する。本実施例の画像形成装置は、基本的に実施例1の画像形成装置100と同様とされるので、同一機能、構成を有する部材には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0126】
実施例1では、基準信号値補正手段35は、25000回の画像形成が行われた時点でインダクタンスヘッド30の検出電圧信号と比較される基準電圧信号の初期値を補正するとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0127】
図15(a)に示すように、基準信号値補正手段35は、各環境毎、各現像装置毎に、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号値を適宜多段階に新たに設定し直す構成とすることができる。例えば、画像形成回数10000、20000、30000、40000、50000回の各時点で、徐々にインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を上げる構成とする。
【0128】
本実施例の構成とすることによって、図15の(b)に示すように、トナー濃度は比較的常に所望の濃度で一定とすることができ、より精度の高いトナー濃度制御が可能となる。
【0129】
ここで、実施例1同様、インダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を段階的に設定し直すタイミングは、特に限定されるものではないが、例えば、図15(a)に示すように各現像器4Y〜4Kについて、画像形成枚数(回数)情報に基づいて行ったり、画像情報信号のビデオカウント数に基づいて行ったり、或いは画像形成動作時間することができる。
【0130】
更に、好ましくは、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号値の補正は、各環境毎及び/又は各現像装置の色毎によってそれぞれ最適なタイミングで行う。例えば、上述のように、低湿環境下では帯電キャリア23の各現像装置4Y〜4Kへの混入量は高湿環境下よりも多くなり、画像形成動作を行うに従って、トナー濃度制御の誤差もより急激に起こる。従って、低湿環境では、高湿環境よりも短い間隔でインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を徐々に上げるとよい。又、図13から理解されるように、例えばシアン現像装置4Cよりもイエロー現像装置4Yにおいて、画像形成動作に従う帯電キャリア23の混入量は多く、トナー濃度制御の誤差もより急激となる。他の現像装置についても同様に考え、各現像装置4Y〜4Kにおける、画像形成動作に従う帯電キャリア23の混入量を鑑みて、常にトナー濃度が所望の値となるような間隔(タイミング)でインダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を補正するとよい。
【0131】
実施例3
次に、本発明の更に他の実施態様について説明する。本実施例の画像形成装置は、基本的に実施例1及び2の画像形成装置100と同様とされる。
【0132】
本実施例では、図16(a)に示すように、基準信号値補正手段35は、インダクタンスヘッド30の検出電圧信号の基準電圧信号値を、各環境毎、各現像装置毎に、適宜線形的に新たに設定し直す。比較的短い間隔の各現像装置4の画像形成動作時間、比較的少ない画像情報信号のビデオカウント数毎、或いは比較的少ない画像形成回数について、各環境における帯電キャリア23の各現像装置への混入量の略線形の推移を決定したり、或いは帯電キャリア23の混入量の線形的な推移を実測値や計算値から式にて表現し、この推移に対応して線形的に各環境、各現像装置毎に基準電圧信号値を補正する構成とすることができる。
【0133】
これによって、図16(b)に示すように、より精度の高いトナー濃度制御が可能となる。
【0134】
実施例4
次に、本発明の更に他の実施態様について説明する。本実施例の画像形成装置は、基本的に実施例1〜3の画像形成装置100と同様とされる。
【0135】
帯電キャリア23は、その粒径の分布にある程度の広がりを持っており、本発明者の検討によると、微小な帯電キャリア23から感光体ドラム1に付着し易いことが分かった。そのような微小な帯電キャリア23は、特に画像形成動作の時間又は回数が初期のうちにキャリア付着を起こし、現像装置4に回収されるので、画像形成装置を使用開始してからの時間又は画像形成回数に関して初期のうちの現像剤43の見かけの透磁率の変化は大きくなるものと考えられる。その後、帯電装置2内の微小な帯電キャリア23の量が減少してくると、現像剤43の見かけの透磁率の変化は徐々に小さくなる。即ち、画像形成装置の使用開始からの動作時間に関して、現像剤43の透磁率は、図17に示すように、非線形的に変化していくことが考えられる。
【0136】
従って、本実施例では、図18に示すように、基準信号値補正手段35は、各環境毎、各現像装置毎に、インダクタンスヘッド30の検出信号の基準値を、適宜予め求められた帯電キャリア23の現像装置への混入量の非線形的な推移に対応するようにして新たに設定し直す構成とする。実施例3と同様、比較的短い間隔の各現像装置4の画像形成動作時間、比較的少ない画像情報信号のビデオカウント数毎、或いは比較的少ない画像形成回数について、各環境における帯電キャリア23の各現像装置への混入量の推移を決定したり、或いは帯電キャリア23の混入量の非線形的な推移を実測値や計算値から式にて表現し、この推移に対応して非線形的に各環境、各現像装置毎に基準電圧信号値を補正する構成とすることができる。
【0137】
これにより、画像形成動作を繰り返すに従って帯電キャリア23の現像装置4への混入量が変化する場合にも、常に精度の高いトナー濃度制御が可能となる。
【0138】
尚、以上の各実施例では、本発明を電子写真方式のディジタルカラー複写機に適用した場合を示したが、本発明は当然これに限定されるものでなく、例えば電子写真方式、静電記録方式を用いた複写機、プリンタなどの任意の画像形成装置に等しく適用できるものである。例えば、本発明は画像の濃淡表現をディザ法で行なう画像形成装置にも適用できるし、又、原稿のコピーではなく、コンピュータなどから出力された画像情報信号によりトナー像を形成する画像形成装置、所謂、プリンタにも本発明は適用できる。更に、画像形成装置や制御系の構成などについて必要に応じて種々の変形及び変更がなし得ることは言うまでもない。
【0139】
例えば、本発明は図20に示すような画像形成装置にも適用することができる。尚、図20の画像形成装置において、前述の実施例において説明した部材と同様な機能を有する部材には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。例えば、磁気ブラシ帯電装置の構成は図3と同様であり、各現像装置の構成は図4と同様であり、トナー濃度制御装置の構成も図7のものと同様である。
【0140】
図20の画像形成装置は、互いに異なる現像剤(トナー)を収容する複数の現像装置を用いて画像形成する点では、図1の画像形成装置と共通であるが、単一の像担持体としての感光体ドラム1上に各現像装置4(4Y、4M、4C、4K)により順次トナー像を形成する点において異なる。尚、各現像装置4は回転装置300内に装着されており、回転装置300は各現像装置4を選択的に現像部へ移動させる機能を有している。
【0141】
図20に示す画像形成装置の画像形成工程の概略を説明すると、この画像形成装置では、先ず、各現像装置4により感光体ドラム1上に形成されたトナー像を、中間転写体としての中間転写ドラム12に順次重ねて1次転写し、そして、中間転写ドラム12上のフルカラートナー像を記録材に一括して2次転写する構成となっている。
【0142】
このような図20に示す画像形成装置においても、各現像装置毎に目標値の補正量を異ならせてトナー濃度制御を行うのは、以下の理由によるものである。
【0143】
つまり、各色のトナー毎にトリボ(単位重量当たりの帯電電荷量)が異なるために、現像剤の嵩密度が異なり、このため、インダクタンス検知センサ30に同じ電圧を印加したときの出力が異なってしまう。そこで、各現像装置4のインダクタンスセンサ30のいずれにおいても同じセンサ出力(例えば2.5V)を得るために、各現像装置4のインダクタンスセンサ30に印加する電圧を変える必要性が生じる。例えば、同じ2.5(V)という出力を得るために、インダクタンスセンサ30の基準コイルに印加するバイアスを、イエロー現像装置4Yでは10.5(V)、シアン現像装置4Cでは10.2(V)に設定するなどする。
【0144】
ここで、各現像装置4のインダクタンスセンサ30の出力値を同じ目標値(基準値)に合わせるのは、インダクタンスセンサ30の感度のためである。つまり、一般に、インダクタンスセンサ30は、低出力側(例えば0V近傍)や高出力側(例えば5V近傍)に行くほど感度が悪くなる傾向があり、最も感度の高いところ(例えば2.5V)を中心値としたいためである。
【0145】
このとき、磁気ブラシ帯電器2から各現像装置4内に同じ量の帯電用の磁性粒子(帯電キャリア)23が混入したとすると、各現像装置4のインダクタンスセンサ30に印加している電圧が異なるため、同じ量の磁性粒子23に対してもセンサ出力の変化量が異なってしまう。例えば、上記例では、各現像装置4に磁性粒子23が同量の1g混入したとしても、インダクタンスセンサ30の基準コイルに印加するバイアスとしてイエロー現像装置4Yでは10.5(V)が、シアン現像装置4Cでは10.2(V)がそれぞれ印加されており、そのために出力変動量が異なってしまう。
【0146】
以上の理由から、図20に示すような画像形成装置、即ち、単一の像担持体(感光体ドラム)1上に、複数の現像装置4より順次トナー像を形成する画像形成装置においても、各現像装置毎(各トナー毎)にインダクタンスセンサ30の出力と比較される目標値(基準値)の補正量を変える制御は有効となる。
【0147】
このように、図20に示す画像形成装置の各現像装置4においても、上述のトナー濃度制御装置を採用することにより、上記各実施例と同様の効果を奏することができる。
【0148】
尚、以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置において、像担持体(例えば、感光体ドラム)上に形成したトナー像は、記録材担持体に担持した記録材に直接転写しても、或いは中間転写体に転写した後に記録材に転写してもよい。従って、上述で例示した態様以外に、図1に示すように複数の像形成手段(画像形成部)を備えた構成において、トナー像を記録材担持体(例えば、転写ベルト)に担持した記録材に像担持体から順次多重転写する代わりに、中間転写体に順次多重転写した後に記録材に一括転写してもよい。又、図20に示すような、単一の像担持体(感光体ドラム)に複数の現像装置により順次トナー像を形成する構成において、トナー像を中間転写体(例えば、中間転写ドラム)に順次多重転写する代わりに、記録材担持体に担持した記録材に順次多重転写してもよい。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、帯電手段が備えた磁性粒子と現像剤が含むキャリアとの透磁率が異なっている場合に、磁性粒子が各現像手段へ混入したとしても、各現像手段に補給する現像剤量を適正化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の画像形成部の拡大概略構成図である。
【図3】図2の画像形成部が備える帯電装置の拡大概略断面図である。
【図4】図2の画像形成部が備える現像装置の拡大概略構成図である。
【図5】帯電キャリアと現像キャリアの透磁率の違いの一例を説明するための図である。
【図6】トナー濃度によるインダクタンスヘッドからの検出信号の変化の一例を示す図である。
【図7】本発明のインダクタンス検知方式のトナー濃度制御装置によるトナー補給制御を説明するための図である。
【図8】本発明に従ったトナー補給動作の一実施例を説明するためのフローチャート図である。
【図9】画像形成装置の動作時間と現像剤の見かけの透磁率との関係を説明するための図である。
【図10】画像形成装置の動作時間とインダクタンスヘッドの検出電圧信号との関係を説明するための図である。
【図11】画像形成装置の動作時間とトナー濃度との関係を説明するための図である。
【図12】環境(温湿度)の違いにより帯電キャリアの混入量が異なることを示す図である。
【図13】現像装置毎(現像剤の色の違い)により帯電キャリアの混入量が異なることを示す図である。
【図14】本発明に従うトナー濃度制御における、画像形成装置の動作時間とトナー濃度の関係の一例を示す図である。
【図15】本発明に従うトナー濃度制御における、(a)画像形成装置の動作時間とインダクタンスヘッドの検出信号の基準値との関係、(b)画像形成装置の動作時間とトナー濃度の関係の他の例を示す図である。
【図16】本発明に従うトナー濃度制御における、(a)画像形成装置の動作時間とインダクタンスヘッドの検出信号の基準値との関係、(b)画像形成装置の動作時間とトナー濃度の関係の更に他の例を示す図である。
【図17】画像形成装置の動作時間と現像剤の見かけの透磁率との関係の他の例を示す図である。
【図18】本発明に従うトナー濃度制御における、画像形成装置の動作時間とインダクタンスヘッドの検出信号の基準値との関係の更に他の例を示す図である。
【図19】本発明に従うトナー濃度制御における、画像形成装置の動作時間とトナー濃度との関係の他の例を示す図である。
【図20】本発明に係る画像形成装置の他の適用例を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体)
2 磁気ブラシ帯電装置(帯電手段)
3 露光装置
4 現像装置(現像手段)
5 転写帯電器
12 転写ベルト(記録材担持体)
14 熱ローラ定着器
30 インダクタンスヘッド(インダクタンスセンサ、検知手段)
33 環境センサ(温湿度センサ)
35 基準信号値補正手段(補正手段)
44 現像容器
60 トナー補給槽
67 制御手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming apparatus using an electrophotographic system or an electrostatic recording system, and more particularly to an image forming apparatus such as a copying machine, a printer, or a FAX.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, two-component developers mainly composed of toner particles and carrier particles have been used in developing devices included in electrophotographic and electrostatic recording image forming apparatuses. In particular, in a color image forming apparatus that forms a full-color or multi-color image by an electrophotographic method, it is preferable to use a two-component developer from the viewpoint of the color of the image. As is well known, the toner concentration of this two-component developer (that is, the ratio of the toner particle weight to the total weight of the carrier particles and the toner particles) is an extremely important factor in stabilizing the image quality. The toner particles of the developer are consumed during development, and the toner concentration in the developing device (developing container) changes. For this reason, the toner concentration control device (ATR) is used to detect the concentration of the developer (toner) contained in the developing device at an appropriate time, and the toner is replenished in accordance with the change, and the toner concentration is adjusted. It is necessary to always control within an appropriate range and maintain image quality.
[0003]
Thus, in order to correct the change in the toner density in the developing device due to the development, that is, to control the amount of toner supplied to the developing device, the toner density detection method and developer density control in the developing container are controlled. Various methods have been proposed and put into practical use.
[0004]
For example, (1) the developer carried on the developing sleeve or the development in the developing container so as to be close to the developer conveying path in the sleeve-shaped developing sleeve or developing container generally used as a developer carrying member. There is a toner concentration control device that provides means for detecting reflected light when light is applied to the agent, and detects and controls the toner concentration by utilizing the fact that the reflected light intensity varies depending on the toner concentration.
[0005]
Also, (2) an inductance head is installed as an inductance sensor located on the side wall of the developing container, which detects the apparent magnetic permeability due to the mixing ratio of the magnetic carrier and the non-magnetic toner and converts it into an electric signal. Used by an inductance detection type toner density control device that detects the actual toner density of the developer in the developer container based on the detection signal from the head and supplies the toner based on comparison with a reference value. Has been.
[0006]
Further, (3) a cylindrical electrophotographic photosensitive member generally used as an image carrier, that is, a patch image density formed on a photosensitive drum, a light source provided at a position facing the surface, and reflected light thereof. When the density is higher than the initial set value, the signal is read using the receiving sensor, and the signal corresponding to the patch image density is converted into a digital signal by the analog-digital converter and sent to the CPU. The toner supply is stopped until it returns to the initial setting value, and when the density is lower than the initial setting value, the toner is forcibly supplied until it returns to the initial setting value, so that the toner density is indirectly maintained at the desired value. There are methods.
[0007]
However, in the method of detecting the toner density from the reflectance when light is applied to the developer conveyed on the developing sleeve or the developer in the developing container as in the above (1), the detecting means is based on toner scattering or the like. When the toner becomes dirty, there is a problem that the toner density cannot be detected accurately. In addition, the method of indirectly controlling the toner density from the patch image density as described in (3) described above requires a space for forming a patch image and a detection means as the image forming apparatus such as a copying machine is downsized. There is a problem that the installation space cannot be secured.
[0008]
On the other hand, the inductance detection method as described in (2) above is not only low in the cost of the sensor alone, but also the problem of contamination of the detection means due to toner scattering as occurs in the methods (1) and (3). Since it is not affected by the space problem, it can be said that this is an optimum toner density detection method for realizing a low-cost, small-space image forming apparatus.
[0009]
In such an inductance detection type toner concentration control device (inductance detection type ATR), for example, when it is detected that the apparent magnetic permeability of the developer is large, the proportion of carrier particles in the developer is large in a certain volume. This means that the toner density has become low, so toner supply is started. On the other hand, when the apparent magnetic permeability decreases, it means that the ratio of the carrier in the developer in the fixed volume decreases and the toner concentration increases, so the toner supply is stopped. Based on such control, the toner density is controlled.
[0010]
On the other hand, as a charging processing means (charging device) for charging an image carrier, such as an electrophotographic photosensitive member or an electrostatic recording dielectric, generally provided in an electrophotographic or electrostatic recording image forming apparatus. Corona chargers have been used. However, in recent years, since it has advantages such as low ozone and low power, practical application of a contact charging device, that is, a device for charging a charged object by contacting a charged member to which a voltage is applied to the charged object Has been made. In particular, a roller charging apparatus using a conductive roller as a charging member is preferably used from the viewpoint of charging stability.
[0011]
However, in the roller charging method described above, charging is performed by discharging from the charging member to the member to be charged, so that the surface potential of the image carrier also fluctuates due to fluctuations in the electrical resistance of the charging roller and the image carrier due to environmental changes. .
[0012]
Therefore, in recent years, as a charging method with little environmental fluctuation, a voltage is applied to a conductive contact charging member (charging fur brush, charging magnetic brush, charging roller, etc.) as disclosed in Japanese Patent Application No. 5-66150. In addition, conductive powder (SnO2There is a method in which a charge having the same polarity as the potential of the photoreceptor is injected into a photoreceptor having a charge injection layer with a dispersed charge injection layer on the surface for contact charging.
[0013]
This injection charging system is not only less dependent on the environment, but also does not use discharge, so that it is sufficient that the applied voltage is the same as the photoreceptor potential, and there is an advantage that ozone that shortens the life of the photoreceptor is not generated.
[0014]
Further, in contact charging using discharge, in order to obtain a desired charging potential Vs on the object to be charged, a discharge start voltage Vth (a DC voltage is applied to the contact charging member to charge the member to be charged is applied to the desired charging potential Vs. It is necessary to apply to the charging member a DC bias Vs + Vth added with the voltage applied to the contact charging member when the charging starts, but in charge injection charging, a charging potential Vs substantially the same as the DC bias applied to the charging member is obtained. In addition, the cost of the charging power source can be reduced.
[0015]
As the contact charging member in such a charge injection method, a magnetic brush charging member or a fur brush charging member is preferably used from the viewpoint of charging, contact stability, and the like.
[0016]
The magnetic brush charging member has a magnetic brush (charged magnetic brush) of conductive magnetic particles (hereinafter referred to as “charging carrier”) formed and held in a magnetically restrained manner on a carrier that also serves as a feeding electrode. An electromagnetic brush is brought into contact with the member to be charged and power is supplied to the carrier. More specifically, the magnetic brush charging member is formed by holding a charge carrier directly on a magnet as a carrier or on a sleeve containing the magnet and holding it as a raised magnetic brush. . Then, the magnetic brush charging member is charged by applying a voltage to the magnetic brush charging member while the magnetic brush charging member is stopped or rotated and the magnetic brush portion is brought into contact with the charged body.
[0017]
The fur brush charging member has a conductive fiber brush portion (fur brush portion) carried on a carrier that also serves as a power feeding electrode, and the conductive fiber brush portion is brought into contact with the member to be charged to supply power to the carrier. Is.
[0018]
When comparing the magnetic brush charging member and the fur brush charging member, the charging performance of the fur brush charging member deteriorates when the hair falls due to long-term use and long-term standing. It tends to be non-uniform due to restrictions. On the other hand, in the magnetic brush charging member, the above-mentioned phenomenon that occurs in the fur brush charging member does not occur, and uniform and stable charging can be performed.
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
However, the image forming apparatus including the magnetic brush charging device using the magnetic brush charging member as described above may have the following problems.
[0020]
That is, when the magnetic brush charging device is used, the charge carrier constituting the magnetic brush portion of the magnetic brush charging member may adhere to, for example, a photosensitive drum as an image carrier and flow out. In the developing device in which the toner density is controlled by the inductance detection type toner density control device, when the charged carrier that has adhered to the image carrier and flows out as described above is collected in the developing device as described above, it is instantaneous. Even with a very small amount of charge carrier that does not affect the image to be formed, the charge carrier that adheres to and flows out of the photosensitive drum as the image forming operation is repeated is accumulated in the developing device. When the magnetic particles used in the developing device (hereinafter referred to as “development carrier”) and the charge carrier have different permeability, the apparent permeability of the entire developer changes, and the inductance detection method An error may occur in the toner density control by the toner density control apparatus.
[0021]
That is, when the magnetic permeability of the charge carrier is larger than the magnetic permeability of the development carrier, the charge carrier is in the two-component developer (developer) in the developing device even though the toner concentration in the developer container is constant. As a result, the inductance sensor detects that the average magnetic permeability of the developer has increased. This means that the proportion of carrier particles in the developer increases within a certain volume and the toner concentration is low, so toner replenishment is started, and as a result, density control higher than the appropriate toner concentration is performed. The problem of end up.
[0022]
On the contrary, when the magnetic permeability of the charge carrier is smaller than the magnetic permeability of the developer carrier, the inductance sensor detects that the average magnetic permeability of the developer has decreased due to the charge carrier mixed in the developer. This means that the ratio of the carrier in the developer in the fixed volume is reduced and the toner density is increased, so that the inductance detection method ATR stops the toner supply, and as a result, the toner density is lower than the proper toner density. This causes the problem of density control.
[0023]
In the former case, there is a problem that the image density becomes excessively high due to excessive supply of toner, a problem that the developer whose total amount increases due to an increase in the toner amount overflows from the developing container, or an increase in the toner ratio of the developer. A decrease in the toner charge amount causes a problem that toner scattering is likely to occur. On the other hand, in the latter case, problems such as image deterioration due to a decrease in the amount of toner in the developer and image density thin are caused. Such a problem may increase particularly as the number of images formed increases.
[0024]
Further, according to the inventor's study, the amount of charge carrier adhering to the photosensitive drum is determined by the characteristics of each developing device, for example, in the case of an image forming device configured to form an image using a plurality of developing devices, for example, It has been found that it varies depending on the characteristics of the developer used in the developing device (for example, the charge amount per unit weight of the toner). It has also been found that it varies depending on the environmental conditions (temperature, humidity) in which the developing device is used.
[0025]
For example, in the case of an image forming apparatus that forms a toner image on each of a plurality of photosensitive drums by using each developing device, the transfer portion does not completely transfer to a recording material but remains on the photosensitive drum. When toner is mixed into the magnetic brush charging member of the charging device, the resistance of the magnetic brush charging member is increased. As a result, the efficiency of charge injection into the surface of the photosensitive drum by the magnetic brush charging member is reduced, and the charge carrier is likely to adhere to and flow out of the photosensitive drum.
[0026]
In addition, the transfer efficiency of the toner image formed on each photosensitive drum to the recording material is slightly different depending on the developing device used for the toner image formation (developer characteristics (charge amount of toner), etc.) and the transfer device. As a result, the amount of transfer residual toner on each photoconductive drum is different, and the amount of adhesion and outflow of the charge carrier to the photoconductive drum is different for each image forming unit (each developing device).
[0027]
Furthermore, even in a low-humidity environment, the resistance of the charge carrier and the photosensitive drum is increased, and the charge injection efficiency of the charge carrier to the surface of the photosensitive drum (injection charging surface layer) is reduced and applied to the charging device. The charged potential on the surface of the photosensitive drum is lower than the bias applied. Therefore, a potential difference is generated between the front end of the charge carrier and the surface of the photoconductor drum, and the charge carrier easily adheres to the photoconductor drum. In this manner, the amount of charge carrier adhering to and outflow from the photosensitive drum varies depending on the environment.
[0028]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an image forming apparatus capable of optimizing the amount of developer to be replenished to each developing unit even if magnetic particles used for the charging unit are mixed in each developing unit. .
[0029]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the image forming apparatus according to the present invention.The
[0036]
In summary, the present inventionAccording to the image carrier,
Comprising magnetic particles in contact with the image carrier,Charging means for charging the image carrier;
Developing means for developing the electrostatic latent image formed on the image carrier with a developer containing toner and carrier;
Detecting means for detecting information corresponding to the magnetic permeability of the developer in the developing means;
Control means for controlling the amount of developer to be replenished to the developing means according to the output and target value of the detecting means;
Correction means for correcting the target value;
Have
SaidThe magnetic particle permeability is different from the carrier permeability,
The timing of correction by the correction means is,Inside the image forming deviceHumidityIs variable according toThe correction interval in the low humidity environment is shorter than the correction interval in the high humidity environmentAn image forming apparatus is provided.
[0037]
According to one embodiment of the present invention, the toner image on the image carrier is transferred to a recording material, and according to another embodiment, the toner image on the image carrier is carried on a recording material carrier. Is transferred to the recorded material.
According to another embodiment of the present invention, the toner image on the image carrier is transferred to an intermediate transfer member, and then transferred from the intermediate transfer member to a recording material.
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The image forming apparatus according to the present invention will be described below in more detail with reference to the drawings.
[0039]
Example 1
FIG. 1 shows a schematic configuration of an embodiment of an image forming apparatus according to the present invention. In this embodiment, the image forming apparatus is a color electrophotographic copying machine (hereinafter simply referred to as “image forming apparatus”) 100 capable of forming a full color image. The
[0040]
The outline of the image forming operation of the
[0041]
The
[0042]
Each of the
[0043]
In the following description, when distinguishing means and members belonging to the
[0044]
The image forming process of each of the
[0045]
Next, scanning exposure on the
[0046]
The electrostatic latent image formed on the
[0047]
In this embodiment, the developing
[0048]
The toner image formed on the
[0049]
After that, the AC brush and the DC bias having a polarity opposite to the normal charging polarity of the toner or the AC bias and the normal charging polarity of the toner are reversed on the
[0050]
A full color image can be obtained on the recording material by performing the above-described steps for each of the four color-separated images of yellow, magenta, cyan, and black in the
[0051]
In this embodiment, the
[0052]
Next, the
[0053]
The
[0054]
The first layer is an undercoat layer and is provided for leveling defects of an aluminum drum base (hereinafter referred to as “aluminum base”) and for preventing the occurrence of moire due to reflection of laser exposure. The conductive layer has a thickness of about 20 μm.
[0055]
The second layer is a positive charge injection preventing layer, which serves to prevent the positive charge injected from the aluminum substrate from canceling the negative charge charged on the surface of the photoreceptor, and is formed by an amylan resin and methoxymethylated nylon.6This is a medium resistance layer having a thickness of about 1 μm and having a resistance adjusted to about Ω · cm.
[0056]
The third layer is a charge generation layer, which is a layer having a thickness of about 0.3 μm in which a disazo pigment is dispersed in a resin, and generates positive and negative charge pairs upon receiving laser exposure.
[0057]
The fourth layer is a charge transport layer, which is a P-type semiconductor, in which hydrazone is dispersed in a polycarbonate resin. Accordingly, negative charges charged on the surface of the photoreceptor cannot move through this layer, and only positive charges generated in the charge generation layer can be transported to the surface of the photoreceptor.
[0058]
The fifth layer is a charge injection layer for achieving injection charging by a magnetic brush charging device. The resistance is reduced by doping anti-mony which is a light-transmitting conductive filler into a photo-curable acrylic resin as a binder. This is a coating layer of about 3 μm of a material in which ultrafine particles of tin oxide having a particle size of 0.03 μm are dispersed in an amount of 70 weight percent with respect to the resin. As the electric resistance value (volume resistance value) of the charge injection layer, in order to prevent the so-called image flow, which is sufficient injection chargeability and the image formation is poor because the latent image is not properly formed. 1 × 10Ten~ 1x1014It is preferable to set to Ω · cm. In this example, the surface resistance is 1 × 10.11A photosensitive drum having Ω · cm was used.
[0059]
Next, the magnetic
[0060]
The charging
[0061]
The charging
[0062]
The fixed
[0063]
In the
[0064]
The frequency of the AC component of the charging bias is preferably 100 Hz or more and 5000 Hz or less, particularly 500 Hz or more and 2000 Hz or less. When the frequency is less than 100 Hz, the adhesion of the
[0065]
In this embodiment, as the
[0066]
The
[0067]
Further, from the viewpoint of preventing charge deterioration due to contamination of the particle surface, it is preferable that the average particle diameter of the
[0068]
In this embodiment, the volume resistance value of the magnetic
[0069]
In the
[0070]
In the
[0071]
Next, the developing
[0072]
The developing
[0073]
First and second
[0074]
As will be described in detail later, the
[0075]
In the present invention, the
[0076]
As the developing
[0077]
In the present embodiment, the magnetization intensity (σ1000) of the developing
[0078]
The magnetization characteristics of the above-described
[0079]
Both the charging
[0080]
As will be described in detail later, when magnetic carriers having different magnetic permeability are used as the charging
[0081]
Next, an inductance detection type toner density control device will be described.
[0082]
As described above, the two-
[0083]
When this apparent magnetic permeability is detected by the
[0084]
Processing of the detection signal from the
[0085]
A detection voltage signal from the
[0086]
The control means 67 controls to adjust the next toner replenishment time based on the detection signal from the
[0087]
Further, when the detection output of the
[0088]
In this embodiment, the specified toner concentration of 6% is set as the optimum toner concentration of the
[0089]
Next, the above-described toner supply operation will be further described with reference to the flowchart of FIG.
[0090]
First, when the image forming apparatus is started (step 1), the detection of toner density starts (step 2). The detected voltage signal a from the
[0091]
If it is determined in
[0092]
In the flowchart of FIG. 8, the toner density detection is started immediately before the image forming operation is started (resumed). However, the toner density detection timing may be just before the image forming operation is restarted or during the image forming operation. For example, when the
[0093]
In this way, the inductance detection type toner density control apparatus according to the present embodiment compares the detection voltage signal a with the reference voltage signal b, so that the detection voltage signal a by the
[0094]
That is, in this embodiment, if the detection voltage signal a of the
[0095]
Here, as described above, in the
[0096]
The conventional problems will be further described with reference to FIGS. First, for example, the optimum toner concentration of the
[0097]
However, as the
[0098]
Accordingly, when the magnetic permeability of the charging
[0099]
However, in actuality, the toner density control device is designed so that the toner density is always 6% of the initial value or always within the appropriate range from the optimum value of 6%, that is, by the solid line (iii) in FIG. As shown, the toner is replenished so that the detected voltage value of the
[0100]
For the sake of explanation, the case where the magnetic permeability of the charging
[0101]
As described above, according to the inventor's study, the amount of the charging
[0102]
More specifically, as shown in FIG. 12, the amount of
[0103]
For example, in the
[0104]
Similarly, in the
[0105]
Further, according to the study of the present inventor, as shown in FIG. 13, even in the same environment, the mixing amount of the
[0106]
That is, as described above, when the so-called transfer residual toner remaining on the
[0107]
On the other hand, the transfer efficiency of the toner image formed on the
[0108]
Accordingly, the amount of charge carrier that accumulates as the image forming operation is repeated for each developing device differs, and the error amount of toner density control differs for each developing device.
[0109]
Therefore, in the
[0110]
More specifically, the
[0111]
As shown in FIG. 7, in this embodiment, the reference signal
[0112]
The correction amount when the reference value is reset is set to be different for each environment and each of the developing
[0113]
The reference signal value correcting means 35 uses the temperature / humidity information from the temperature /
[0114]
An
[0115]
More specifically, first, for the
[0116]
Accordingly, the reference signal
[0117]
As a result, as shown by the line (i) in FIG. 14, the toner supply is stopped until the detection voltage signal of the
[0118]
Further, in the case of the yellow developing
[0119]
Therefore, in the case of the yellow developing
[0120]
Similarly, for the magenta and black developing devices, the charging
[0121]
Next, as another environment, an environment having a temperature and humidity of 23 ° C./5% will be described. In this environment, the amount of the
[0122]
Similarly, for each of the developing
[0123]
Here, the timing for resetting the reference value of the detection signal of the
[0124]
As described above, according to the present invention, even when the image forming operation is repeated many times, the toner concentration in the
[0125]
Example 2
Next, another embodiment of the present invention will be described. Since the image forming apparatus of the present embodiment is basically the same as the
[0126]
In the first embodiment, the reference signal
[0127]
As shown in FIG. 15 (a), the reference signal value correcting means 35 newly resets the reference voltage signal value of the detection voltage signal of the
[0128]
By adopting the configuration of this embodiment, as shown in FIG. 15B, the toner density can be kept relatively constant at a desired density, and the toner density can be controlled with higher accuracy.
[0129]
Here, as in the first embodiment, the timing for resetting the reference value of the detection signal of the
[0130]
Further, preferably, the correction of the reference voltage signal value of the detection voltage signal of the
[0131]
Example 3
Next, still another embodiment of the present invention will be described. The image forming apparatus of this embodiment is basically the same as the
[0132]
In this embodiment, as shown in FIG. 16A, the reference signal value correcting means 35 appropriately sets the reference voltage signal value of the detection voltage signal of the
[0133]
As a result, as shown in FIG. 16B, more accurate toner density control is possible.
[0134]
Example 4
Next, still another embodiment of the present invention will be described. The image forming apparatus of the present embodiment is basically the same as the
[0135]
The
[0136]
Therefore, in this embodiment, as shown in FIG. 18, the reference signal
[0137]
As a result, even when the mixing amount of the charging
[0138]
In each of the embodiments described above, the present invention is applied to an electrophotographic digital color copying machine. However, the present invention is not limited to this example. For example, the present invention is not limited to this. The present invention is equally applicable to an arbitrary image forming apparatus such as a copying machine or a printer using the method. For example, the present invention can also be applied to an image forming apparatus that performs dithering of an image using a dither method, and an image forming apparatus that forms a toner image by an image information signal output from a computer or the like instead of copying a document, The present invention can also be applied to a so-called printer. Furthermore, it goes without saying that various modifications and changes can be made as necessary for the configuration of the image forming apparatus and the control system.
[0139]
For example, the present invention can be applied to an image forming apparatus as shown in FIG. In the image forming apparatus of FIG. 20, members having the same functions as those described in the above-described embodiments are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. For example, the configuration of the magnetic brush charging device is the same as that of FIG. 3, the configuration of each developing device is the same as that of FIG. 4, and the configuration of the toner concentration control device is also the same as that of FIG.
[0140]
The image forming apparatus in FIG. 20 is the same as the image forming apparatus in FIG. 1 in that an image is formed using a plurality of developing devices containing different developers (toners), but as a single image carrier. The difference is that toner images are sequentially formed on the
[0141]
The outline of the image forming process of the image forming apparatus shown in FIG. 20 will be described. In this image forming apparatus, first, the toner image formed on the
[0142]
In the image forming apparatus shown in FIG. 20 as well, the toner density control is performed by changing the correction amount of the target value for each developing device for the following reason.
[0143]
That is, since the tribo (charged charge amount per unit weight) is different for each color toner, the bulk density of the developer is different. For this reason, the output when the same voltage is applied to the
[0144]
Here, the reason why the output value of the
[0145]
At this time, if the same amount of magnetic particles (charging carrier) 23 for charging is mixed in each developing
[0146]
For the above reasons, an image forming apparatus as shown in FIG. 20, that is, an image forming apparatus that sequentially forms toner images from a plurality of developing
[0147]
As described above, also in each developing
[0148]
As is apparent from the above description, in the image forming apparatus of the present invention, the toner image formed on the image carrier (for example, the photosensitive drum) is directly transferred to the recording material carried on the recording material carrier. Alternatively, it may be transferred to the recording material after being transferred to the intermediate transfer member. Therefore, in addition to the embodiment exemplified above, a recording material in which a toner image is carried on a recording material carrier (for example, a transfer belt) in a configuration having a plurality of image forming means (image forming portions) as shown in FIG. Instead of sequential multiple transfer from the image carrier, sequential multiple transfer to the intermediate transfer body and then batch transfer to the recording material may be performed. Further, in a configuration in which toner images are sequentially formed on a single image carrier (photosensitive drum) as shown in FIG. 20 by a plurality of developing devices, the toner images are sequentially applied to an intermediate transfer member (for example, an intermediate transfer drum). Instead of multiple transfer, multiple transfer may be sequentially performed on the recording material carried on the recording material carrier.
[0149]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the magnetic particles provided in the charging unit and the carrier contained in the developer have different magnetic permeability, even if the magnetic particles are mixed into each developing unit, each developing unit The amount of developer to be replenished can be optimized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of an image forming apparatus according to the present invention.
2 is an enlarged schematic configuration diagram of an image forming unit of the image forming apparatus in FIG. 1;
3 is an enlarged schematic cross-sectional view of a charging device provided in the image forming unit of FIG.
4 is an enlarged schematic configuration diagram of a developing device provided in the image forming unit of FIG. 2;
FIG. 5 is a diagram for explaining an example of a difference in magnetic permeability between a charge carrier and a development carrier.
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a change in a detection signal from an inductance head due to toner concentration.
FIG. 7 is a diagram for explaining toner replenishment control by an inductance detection type toner density control device according to the present invention;
FIG. 8 is a flowchart for explaining an embodiment of a toner replenishing operation according to the present invention.
FIG. 9 is a diagram for explaining a relationship between an operation time of the image forming apparatus and an apparent magnetic permeability of the developer.
FIG. 10 is a diagram for explaining a relationship between an operation time of the image forming apparatus and a detection voltage signal of the inductance head.
FIG. 11 is a diagram for explaining a relationship between an operation time of the image forming apparatus and a toner density.
FIG. 12 is a diagram showing that the amount of charge carrier mixed in varies depending on the environment (temperature and humidity).
FIG. 13 is a diagram showing that the amount of charge carrier mixed in varies depending on the developing device (difference in developer color).
FIG. 14 is a diagram illustrating an example of a relationship between an operation time of the image forming apparatus and toner density in toner density control according to the present invention.
15A is a diagram illustrating (a) the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the reference value of the detection signal of the inductance head, and (b) the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the toner density in toner density control according to the present invention. FIG. It is a figure which shows the example of.
FIGS. 16A and 16B are diagrams showing (a) the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the reference value of the detection signal of the inductance head, and (b) the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the toner density in toner density control according to the present invention. It is a figure which shows another example.
FIG. 17 is a diagram illustrating another example of the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the apparent magnetic permeability of the developer.
FIG. 18 is a diagram showing still another example of the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the reference value of the detection signal of the inductance head in the toner density control according to the present invention.
FIG. 19 is a diagram illustrating another example of the relationship between the operation time of the image forming apparatus and the toner concentration in the toner concentration control according to the present invention.
FIG. 20 is a diagram illustrating another application example of the image forming apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Photosensitive drum (image carrier)
2 Magnetic brush charging device (charging means)
3 Exposure equipment
4 Developing device (Developing means)
5 Transfer charger
12 Transfer belt (recording material carrier)
14 Heat roller fixing device
30 Inductance head (inductance sensor, detection means)
33 Environmental sensor (temperature / humidity sensor)
35 Reference signal value correction means (correction means)
44 Developer container
60 Toner Supply Tank
67 Control means
Claims (4)
前記像担持体に接触する磁性粒子を備え、前記像担持体を帯電する帯電手段と、
前記像担持体上に形成された静電潜像をトナー及びキャリアを含む現像剤で現像する現像手段と、
前記現像手段内の現像剤の透磁率に対応する情報を検知する検知手段と、
前記検知手段の出力及び目標値に応じて前記現像手段に補給する現像剤量を制御する制御手段と、
前記目標値を補正する補正手段と、
を有し、
前記磁性粒子の透磁率は前記キャリアの透磁率とは異なり、
前記補正手段による補正のタイミングは、画像形成装置本体内の湿度に応じて可変であり、低湿環境における補正の間隔は、高湿環境における補正の間隔よりも短いことを特徴とする画像形成装置。An image carrier;
Charging means for charging the image carrier , comprising magnetic particles in contact with the image carrier;
Developing means for developing the electrostatic latent image formed on the image carrier with a developer containing toner and carrier;
Detecting means for detecting information corresponding to the magnetic permeability of the developer in the developing means;
Control means for controlling the amount of developer to be replenished to the developing means according to the output of the detecting means and the target value;
Correction means for correcting the target value;
Have
The magnetic particle permeability is different from the carrier permeability,
The timing of the correction by the correction unit is variable depending on the humidity in the image forming apparatus main body, distance correction in low humidity environment, an image forming apparatus characterized by shorter than a distance correction in the high-humidity environment.
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