JP3926892B2 - Hydraulic pump cut-off device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧駆動装置に備えられる油圧ポンプに係わり、特に、油圧ポンプの吐出圧力が所定の圧力になるとその吐出流量を減少させるカットオフ制御を行う油圧ポンプのカットオフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のカットオフ装置としては、例えば、特開平5−302575号公報記載のものがある。この従来の油圧ポンプのカットオフ装置は、油圧ポンプ、この油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータ、及び油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を決定するリリーフ弁を有する油圧駆動装置に設けられるものであり、油圧ポンプの吐出回路の圧力(以下適宜、回路圧力という)を検出する圧力センサと、この圧力センサからの信号により油圧ポンプの吐出流量を制御するコントローラ及びレギュレータとを有している。
上記構造において、圧力センサにより検出された回路圧力が、リリーフ弁のリリーフ圧付近となるようにコントローラに予め設定された圧力(以下適宜、カットオフ圧力という)以上になると、油圧ポンプの吐出流量を減少させるカットオフ制御が行われる。これにより、回路圧力がリリーフ圧に達してリリーフ弁が作動したときのエネルギロスを低減し、経済性を向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
カットオフ制御が機能するためには、回路圧力がカットオフ圧力に達する必要がある。このカットオフ圧力は、上記したような経済性向上の観点からは、本来、リリーフ弁のリリーフ圧に等しく設定されるのが好ましい。
しかし、一般に、リリーフ弁の実際のリリーフ圧の大きさは製品毎にある程度バラツキがあり、このバラツキのため、実際のリリーフ圧がリリーフ弁の設計上のリリーフ圧よりも低い場合がある。このような場合に、カットオフ圧力を設計上のリリーフ圧に等しく設定すると、回路圧力が設計上のリリーフ圧に達する前にリリーフ弁が動作して回路圧力が設計上のリリーフ圧まで上昇せず、カットオフ制御が機能しなくなるという問題が生じる。
また、圧力センサの精度にも製品毎にバラツキがあるため、同様の問題が生じる。
【0004】
このような実際のリリーフ圧や圧力センサの検出精度のバラツキによる弊害を避けカットオフ制御を確実に機能させるために、通常、コントローラに設定されるカットオフ圧力は、設計上のリリーフ圧よりもこれらバラツキの最大幅に余裕を加味した分だけ低い値に設定される。例えば、リリーフ弁の設計上のリリーフ圧を350kg/cm2とした場合、実際のリリーフ圧や圧力センサの検出精度のバラツキの最大幅の合計を15kg/cm2とすれば、5kg/cm2の余裕を加味して、カットオフ圧力は330kg/cm2に設定される。
【0005】
ところが、上記のような設定とすると、回路圧力が設定されたカットオフ圧力に達してリリーフ弁が動作する前にカットオフ制御が機能し油圧ポンプの吐出流量を減少させることから、例えば油圧ショベルの重掘削作業時等、リリーフ弁の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに通常の流量を供給し力強い動作をさせたい場合に、油圧アクチュエータの速度が急に遅くなり、作業性が低下するという別の問題が新たに生じる。
これを解決するために、上記従来技術では、カットオフ機能を解除するためのカットオフ機能解除スイッチを設け、このスイッチによってカットオフ機能を実行するかしないかを選択可能としている。すなわち、リリーフ時のエネルギロスを低減し省エネルギを図ることを優先する場合には、このスイッチをONにしてカットオフ制御を行う一方、アクチュエータに力強い動作をさせることを優先する場合には、このスイッチをOFFにしてカットオフ制御を行わないようにすることができる。
【0006】
しかし、この従来技術では、省エネルギと力強さとを両立させるためには、オペレータがその都度カットオフ機能解除スイッチを切り換えて使い分ける必要があり、オペレータの操作が煩雑となっていた。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オペレータの煩雑な操作を必要とすることなく、省エネルギと力強さとを両立できる油圧ポンプのカットオフ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を決定するリリーフ弁と、前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、これら複数のアクチュエータをそれぞれ操作する複数の操作手段と、前記油圧ポンプの押しのけ容積を制御するポンプ制御手段とを備える油圧駆動装置に設けられ、前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、この吐出圧検出手段で検出された吐出圧が前記リリーフ弁で決定される最大圧力近くの所定のカットオフ圧力になると、前記油圧ポンプの吐出流量が所定のカットオフ流量まで減少するよう前記ポンプ制御手段を動作させるカットオフ制御手段とを備えた油圧ポンプのカットオフ装置において、前記複数の操作手段のうちの少なくとも1つの操作手段の操作状態を検出し、対応する操作検出信号を前記カットオフ制御手段へ出力する操作検出手段を有し、かつ、前記カットオフ制御手段は、前記操作検出信号に応じて、前記油圧ポンプの吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する応答特性変更手段を備え、前記応答特性変更手段は、前記カットオフ流量のうち前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧と前記カットオフ圧力との偏差に応じた比例成分を決定する比例成分決定手段と、前記カットオフ流量のうち前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧と前記カットオフ圧力との偏差の経時変化に応じた積分成分を決定する積分成分決定手段と、前記比例成分と前記積分成分とを加算しこの加算値に基づき前記カットオフ流量を決定するカットオフ流量決定手段とを備えており、かつ、前記比例成分決定手段は前記操作検出信号に基づき比例ゲインを変更し、前記積分成分決定手段は前記操作検出信号に基づき積分ゲインを変更する。
油圧駆動装置においてリリーフ弁のリリーフ圧近くまで吐出回路圧力が増加するのは、動作対象物によってアクチュエータが大きな負荷を受けている場合である。例えばこの油圧駆動装置が油圧ショベルに適用されるときには、 (1) 地山から大きな負荷を受けつつ掘削を行っている状態と、 (2) それ以外の動作において外部から何らかの大きな負荷を受けている状態、の2つに大別して考えることができる。ここで、上記 (2) の場合には、吐出回路の圧力がリリーフ圧に達しリリーフする時のエネルギロスを低減し省エネルギを図ってもよいが、 (1) の場合には、いわゆる重掘削作業に相当するため、吐出回路の圧力がリリーフ圧近くになってもリリーフ弁の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに通常の流量を供給し力強い動作をさせることが望ましい。
本発明においては、少なくとも1つの操作手段の操作状態を操作検出手段で検出し、これに応じてカットオフ制御手段の応答特性変更手段で油圧ポンプの吐出流量がカットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する。これにより、操作検出手段で (1) の場合に相当する操作状態が検出された場合には、応答特性を鈍くしてカットオフ制御への移行を遅らせる一方、 (2) の場合に相当する操作状態が検出された場合には、応答特性を鋭くしてカットオフ制御を直ちに解除させることができる。このようにすることで、 (1) の場合には、カットオフ制御への移行が完了するまでの間リリーフ弁の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに比較的多い流量を供給して力強い動作をさせることができ、また (2) の場合には、吐出回路圧力がリリーフ圧に達してリリーフ弁が作動したときのエネルギロスを低減し経済性を向上するというカットオフ制御本来の効果を確保することができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記比例成分決定手段は、前記操作検出信号に応じて予め定められた第1比例ゲイン及び第2比例ゲインのうちいずれか1つを選択する比例ゲイン選択手段と、この比例ゲイン選択手段で選択された比例ゲインを用いて前記比例成分を算出する第1比例成分演算手段とを備えており、前記積分成分演算手段は、前記操作検出信号に応じて予め定められた第1積分ゲイン及び第2積分ゲインのうちいずれか1つを選択する積分ゲイン選択手段と、この積分ゲイン選択手段で選択された積分ゲインを用いて前記積分成分を算出する第1積分成分演算手段とを備える。
【0011】
(3)上記(1)において、また好ましくは、前記複数の操作手段のうちの少なくとも1つの操作手段の操作量を検出し、対応する操作量検出信号を前記カットオフ制御手段へ出力する操作量検出手段をさらに有し、かつ、前記比例成分決定手段は、前記操作検出信号及び前記操作量検出信号に応じて比例ゲインの値を連続的に可変に設定する比例ゲイン設定手段と、この比例ゲイン設定手段で設定された比例ゲインを用いて前記比例成分を算出する第2比例成分演算手段とを備えており、前記積分成分決定手段は、前記操作検出信号及び前記操作量検出信号に応じて積分ゲインの値を連続的に可変に設定する積分ゲイン設定手段と、この積分ゲイン設定手段で設定された積分ゲインを用いて前記積分成分を算出する第2積分成分演算手段とを備える。
【0012】
(4)また上記目的を達成するために、原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を決定するリリーフ弁と、前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動されるブームシリンダ及びアームシリンダを含む複数のアクチュエータと、前記ブームシリンダ及びアームシリンダをそれぞれ操作するブーム用操作手段及びアーム用操作手段を含む複数の操作手段と、前記油圧ポンプの押しのけ容積を制御するポンプ制御手段とを備える油圧駆動装置に設けられ、前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、この吐出圧検出手段で検出された吐出圧が前記リリーフ弁で決定される最大圧力近くの所定のカットオフ圧力になると、前記油圧ポンプの吐出流量が所定のカットオフ流量まで減少するよう前記ポンプ制御手段を動作させるカットオフ制御手段とを備えた油圧ポンプのカットオフ装置において、前記複数の操作手段の操作状態を検出し、対応する操作検出信号を前記カットオフ制御手段へ出力する操作検出手段を有し、かつ、前記カットオフ制御手段は、前記操作検出手段でオペレータのアームクラウド操作が検出された場合を含む第1の場合とこの第1の場合以外の第2の場合とで、前記油圧ポンプの吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する応答特性変更手段を備えている。
これにより、上記(1)に相当する第1の場合には、応答特性を鈍くしてカットオフ制御への移行を遅らせ、移行完了までの間アクチュエータに比較的多い流量を供給して力強い動作をさせることができる。また、上記(2)に相当する第2の場合には、応答特性を鋭くしてカットオフ制御へ直ちに移行させ、リリーフ弁作動時のエネルギロスを低減し経済性を向上することができる。
【0013】
(5)上記(4)において、好ましくは、前記応答特性変更手段は、前記第1の場合には、前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧が前記カットオフ圧力になって前記吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答時間を前記第2の場合よりも長くし、かつ前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧が前記カットオフ圧力を下回って前記吐出流量が前記カットオフ流量から復帰するまでの応答時間を前記第2の場合よりも短くする。
【0014】
(6)上記(4)において、また好ましくは、前記応答特性変更手段は、前記第1の場合として、前記操作検出手段でオペレータのアームクラウド単独操作又はアームクラウド・ブーム上げの複合操作が検出された場合を含み、この第1の場合とこれ以外の第2の場合とで、前記油圧ポンプの吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を図1〜図13により説明する。
図1は、本実施形態による油圧ポンプのカットオフ装置が備えられる油圧駆動装置の油圧回路図を示している。この油圧駆動装置は、例えば油圧ショベルに備えられるものであり、原動機例えばエンジン3によって駆動される可変容量型の第1及び第2油圧ポンプ1,2と、これら第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出回路の最大圧力を決定するリリーフ弁4と、第1及び第2油圧ポンプ1,2から吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータ、例えば油圧シリンダ5,6,8及び油圧モータ9,10,11と、これら油圧シリンダ5,6,8及び油圧モータ9,10,11をそれぞれ操作する複数の操作手段、例えば操作レバー装置12,13,14及び15,16,18と、第1及び第2油圧ポンプ1,2の押しのけ容積をそれぞれ制御するポンプ制御手段、例えばレギュレータ19,20とを備えている。
【0016】
油圧シリンダ5,6,8は、図示しない油圧ショベルの作業フロントを構成するアーム、ブーム、及びバケットをそれぞれ回動するためのアームシリンダ5、ブームシリンダ6、及びバケットシリンダ8である。また油圧モータ9〜11は、図示しない油圧ショベルの下部走行体に対し上部旋回体を旋回させるための旋回モータ9と、下部走行体の左・右両側にそれぞれ備えられる履帯を駆動し走行させるための左・右走行モータ10,11である。そして、これら複数のアクチュエータに対し第1及び第2油圧ポンプ1,2からそれぞれ圧油が供給されるとき、その流量及び方向が、第1及び第2アームコントロールバルブ21,22、第1及び第2ブームコントロールバルブ23,24、バケットコントロールバルブ25、旋回コントロールバルブ26、左・右走行コントロールバルブ28,29によって制御されるようになっている。
このとき、コントロールバルブ26,21,23,28には第1油圧ポンプ1から圧油が供給されるが、旋回コントロールバルブ26、第1アームコントロールバルブ21、及び第1ブームコントロールバルブ23は、左走行コントロールバルブ28よりも優先的に第1油圧ポンプ1からの圧油を対応するアクチュエータ9,5,6に供給するようにタンデムに接続され、かつこれら旋回コントロールバルブ26、第1アームコントロールバルブ21、及び第1ブームコントロールバルブ23は互いにパラレルに接続されている。またコントロールバルブ29,25,24,22には第2油圧ポンプ2から圧油が供給されるが、これら右走行コントロールバルブ29、バケットコントロールバルブ25、及び第2アームコントロールバルブ24、及び第2ブームコントロールバルブ22は、この順序で優先的に圧油が供給されるようにタンデムに接続されている。なお、左走行コントロールバルブ28は、通常は遮断状態にあり所定の場合(後述)に連通する切換弁30を備えた配管31を介し、第2油圧ポンプ2の吐出回路に接続されており、切換弁30が連通状態にある場合には、右走行コントロールバルブ29と互いにパラレルに接続されるようになっている。
【0017】
操作レバー装置12〜16,18は、第1及び第2アームコントロールバルブ21,22を切り換えてアームを操作するためのアーム用操作レバー装置12と、第1及び第2ブームコントロールバルブ23,24を切り換えてブームを操作するためのブーム用操作レバー装置13と、バケットコントロールバルブ25を切り換えてバケットを操作するためのバケット用操作レバー装置14と、旋回コントロールバルブ26を切り換えて上部旋回体を操作するための旋回用操作レバー装置15と、左・右走行コントロールバルブ28,29をそれぞれ切り換えて下部走行体を操作するための左・右走行用操作レバー装置16,18である。これら操作レバー装置12〜16,18はそれぞれ、パイロット圧を発生し、対応するパイロット管路を介しそのパイロット圧により対応するコントロールバルブを切り換えるようになっている。操作レバー装置12を例にとると、操作レバー12a及び減圧弁12bが備えられており、操作レバー12aをアームクラウド方向(又はダンプ方向)に操作すると、図示しない油圧源からのパイロット圧が減圧弁12bでその操作量に応じて減圧され、このパイロット圧がパイロット管路32a(又は32b)を介して第1及び第2アームコントロールバルブ21,22の駆動部21a,22a(又は21b,22b)に導かれ、コントロールバルブ21,22が切り換えられる。これによりアームシリンダ5のボトム側(又はロッド側)に圧油が供給され、アームがクラウド方向(又はダンプ方向)に回動するようになっている。また他の操作レバー装置13〜16,18についても同様に、操作レバー装置の操作レバーを操作すると、減圧弁からのパイロット圧がパイロット管路を介しコントロールバルブの駆動部に導かれ、油圧シリンダ6,8又は油圧モータ9〜11に圧油が供給されて対応する作業機が動作するようになっている。これら複数のパイロット管路内の圧力は、対応する圧力センサ33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,38a,38b,39a,39bで検出され、コントローラ40へ出力されるようになっている。なお、これら複数のパイロット管路内の圧力のうち、左・右走行用操作レバー装置16,18以外の操作レバー装置から発生されたものは、図示するように、7個のシャトル弁46,48,49,50,51,52,53を介して切換弁30の駆動部30aに導かれている。これによって、左・右走行用操作レバー装置16,18以外の操作レバー装置が操作された場合には、切換弁30が連通状態に切り換えられるようになっている。
【0018】
リリーフ弁4は、ばね4aを備えており、第1及び第2油圧ポンプ1,2とコントロールバルブ26,29とを接続する吐出回路の管路41,42から分岐しタンク43に至る管路44に逆止弁45a,45bを介して設けられている。そして、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出回路の圧力(以下適宜、回路圧力という)がばね4aのばね力により設定されるリリーフ圧Prに達すると動作し、第1及び第2油圧ポンプ1,2からの圧油をタンク43に戻すようになっている。
【0019】
レギュレータ19,20は、コントローラ40から出力される目標押しのけ容積qo1,qo2(後に詳述)に応じ第1及び第2油圧ポンプ1,2の斜板1a,2aの傾転角を制御し、これによってそれぞれの押しのけ容積を制御するようになっている。このコントローラ40の機能を図2に示す。
図2において、コントローラ40は、第1油圧ポンプ1の制御に係わる第1制御部54と、第2油圧ポンプの制御に係わる第2制御部55とを備えている。
【0020】
第1制御部54は、操作レバー装置12,13,15,16からのパイロット圧P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bに応じたポジティブ制御による目標押しのけ容積qp1を算出するポジコン制御部54aと、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出圧に基づき、第1油圧ポンプ1の入力トルクが第2油圧ポンプ2の入力トルクと合わせてエンジン3の出力トルク以下となるような馬力制御による目標押しのけ容積qh1を算出する馬力制御部54bと、カットオフ制御による目標押しのけ容積qc1を算出するカットオフ制御部54cと、このカットオフ制御部54cからの目標押しのけ容積qc1を導通・遮断するスイッチ部54dと、これらポジコン制御部54a、馬力制御部54b、カットオフ制御部54cからの目標押しのけ容積qp1,qh1,qc1のうち最小値を選択するための最小値選択部54eとを備えている。
ポジコン制御部54aの詳細機能を図3に示す。この図3において、ポジコン制御部54aは、前述した圧力センサ33a,33b,34a,34b,36a,36b,38a,38bで検出されたパイロット圧P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bが入力されている。そして、これらパイロット圧P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bに応じた目標押しのけ容積q1a,q1b,q2a,q2b,q3a,q3b,q4a,q4bを演算部54a1,54a2,54a3,54a4,54a5,54a6,54a7,54a8に予め設定された図示テーブルでそれぞれ演算し、さらにこれらのうちの最大値を最大値選択部54a9で選択して、ポジティブ制御による目標押しのけ容積qp1として出力するようになっている。
馬力制御部54bの詳細機能を図4に示す。この図4において、馬力制御部54bは、圧力センサ56で検出された第1油圧ポンプ1のポンプ吐出圧Pd1と、圧力センサ58で検出された第2油圧ポンプ2のポンプ吐出圧Pd2とが入力されており、図示のテーブルによって、馬力制御による目標押しのけ容積qh1を算出する。すなわち、ポンプ吐出圧の平均値(Pd1+Pd2)/2の増加にしたがって目標押しのけ容積qh1をq3(ポンプ最大流量)からq2(ポンプ最小流量)まで減少させるようになっている。ここでPd1とPd2との両方が入力されその平均値(Pd1+Pd2)/2に基づきqh1を算出しているのは、特に詳細を説明しないが、いわゆる公知のクロスセンシング制御によってエンジン3の馬力を第1及び第2油圧ポンプ1,2で有効に活用するためである。
【0021】
図2に戻り、また第2制御部55は、第1制御部54とほぼ同様の機能となっている。すなわち、特に詳細を図示しないが、操作レバー装置12,13,14,18からのパイロット圧P1a,P1b,P2a,P2b,P5a,P5b,P6a,P6bに応じ、図3に示したテーブルとほぼ同様のテーブルによってポジティブ制御による目標押しのけ容積qp2を算出するポジコン制御部55aと、圧力センサ56,58で検出した第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出圧Pd1,Pd2に基づき、図4に示したテーブルとほぼ同様のテーブルによって第2油圧ポンプ2の入力トルクが第1油圧ポンプ1の入力トルクと合わせてエンジン3の出力トルク以下となるような馬力制御による目標押しのけ容積qh2を算出する馬力制御部55bと、カットオフ制御による目標押しのけ容積qc2を算出するカットオフ制御部55cと、このカットオフ制御部55cからの目標押しのけ容積qc2を導通・遮断するスイッチ部55dと、これらポジコン制御部55a、馬力制御部55b、カットオフ制御部55cからの目標押しのけ容積qp2,qh2,qc2のうち最小値を選択するための最小値選択部55eとを備えている。
【0022】
なお、第1及び第2制御部54,55に備えられたカットオフ制御部54c,55c及びスイッチ部54d,55dについては、後にさらに詳述する。
【0023】
以上のような油圧駆動装置に本実施形態による油圧ポンプのカットオフ装置が設けられている。このカットオフ装置は、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出圧Pd1,Pd2をそれぞれ検出する吐出圧検出手段としての上記圧力センサ56,58と、この検出された吐出圧Pd1,Pd2がリリーフ弁3で決定される最大圧力(=リリーフ圧Pr)近くの所定のカットオフ圧力Pc(例えばPc=330kg/cm2)になると、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出流量が所定のカットオフ流量(詳細は後述)まで減少するようレギュレータ19,20を動作させるカットオフ制御を行うカットオフ制御手段としての上記カットオフ制御部54c,55cと、走行用レバー装置16,18のパイロット圧を検出する圧力センサ38a,38b,39a,39bからの検出信号P4a,P4b,P6a,P6bによってオペレータが走行操作を行ったかどうかを判断し、走行操作が行われたときには遮断状態となりそれ以外のときには導通状態となる上記スイッチ部54d,55dと、操作レバー装置12〜16,18の操作状態を検出し対応する操作検出信号P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bをカットオフ制御部54c,55cに出力する操作検出手段としての上記圧力センサ33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,38a,38b,39a,39bとから形成されている。
【0024】
カットオフ制御部54c,55cは、上記圧力センサ33a〜39a,33b〜39bからの動作検出信号P1a〜P6a及びP1b〜P6bと、圧力センサ56,58からの吐出圧Pd1,Pd2とが入力され、動作検出信号P1a〜P6a及びP1b〜P6bに応じて、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出流量がカットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する。このようなカットオフ制御部54c,55cの制御が本実施形態の要部であり、その制御内容を、カットオフ制御部54cを例にとって図5、図6、及び図7により説明する。
【0025】
図5は、カットオフ制御部54cの制御機能を表すブロック図である。この図5において、カットオフ制御部54cは、圧力センサ56からの第1ポンプ吐出圧Pd1と予め固定値として記憶されていた所定のカットオフ圧力Pcとが入力され、これらの偏差ΔPc=Pc−Pd1を求める減算部54caと、最終的に出力される目標押しのけ容積qc1のうち偏差ΔPcに応じた比例成分を決定する比例成分決定手段としての比例項決定部54cbと、目標押しのけ容積qc1のうち偏差ΔPcの経時変化に応じた積分成分を決定する積分成分決定手段としての積分項決定部54ccと、比例項決定部54cbで決定した比例成分と積分項決定部54ccで決定した積分成分とを加算しその加算値に基づき目標押しのけ容積qc1を決定するカットオフ流量決定手段としての目標押しのけ容積決定部54cdとから形成されている。
【0026】
比例項決定部54cbは、圧力センサ33a〜38a,33b〜38bからの動作検出信号P1a〜P4a,P1b〜P4bが入力されこれに応じて第1比例ゲイン(後述)及び第2比例ゲイン(同)のうちいずれか1つを選択する比例ゲイン選択手段としてのスイッチ部54cb1と、このスイッチ部54cb1の切り替え位置に応じ、図示のテーブルに示される第1及び第2比例ゲインによってΔPcから比例項qcpをそれぞれ算出する第1積算部54cb2及び第2積算部54cb3とを備えている。スイッチ部54cb1は、動作検出信号P1a〜P4a及びP1b〜P4bによって、オペレータによる操作状態を判断し、作業フロントであるブーム・アーム・バケットに関して、アームクラウド単独操作、アームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作、ブーム上げとアームクラウドとの複合操作、ブーム上げとアームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作のうちいずれかの操作が行われたとき(以下、アームクラウド等操作時と略す。図示も同様)には第1積算部54cb2側に切り替わり、これ以外の操作のとき(以下、他の操作時と略す。図示も同様)には第2積算部54cb3側に切り替わるようになっている。この第1積算部54cb2及び第2積算部54cb3における第1比例ゲイン及び第2比例ゲインの設定の詳細を図6(a)及び図6(b)に示す。
これら図6(a)及び図6(b)において、ΔPc=0は、ポンプ吐出圧Pd1がカットオフ圧力Pcである場合を示している。そしてΔPc>0の場合、すなわちポンプ吐出圧Pd1がカットオフ圧力Pcよりも小さい場合のゲイン設定についてみると、図6(a)及び図6(b)ともに、ΔPc<Pc1(所定の基準偏差)の範囲においては比例項qcp=0であるが、ΔPcがこれを超えると直線的に立ち上がり、それぞれ基準偏差Pc2▲2▼及びPc2▲1▼でqcp=q3に達するようになっている。このq3は、図4で前述した馬力制御における最大目標流量(すなわちポンプ最大流量)である。また、このときのゲインの傾きは、図6(a)の第1比例ゲインのほうが図6(b)の第2比例ゲインよりも大きくなっている。なお、Pc,Pc1,Pc2▲1▼,Pc2▲2▼の値は、例えばPc=330kg/cm2、Pc1=10kg/cm2(第1ポンプ1のポンプ吐出圧Pd1=320kg/cm2に相当)、Pc2▲2▼=15kg/cm2(Pd1=315kg/cm2に相当)、Pc2▲1▼=30kg/cm2(Pd1=300kg/cm2に相当)である。そしてこの場合、ΔPc<Pc1の範囲は、320kg/cm2<Pd1<330kg/cm2の範囲に相当する。以下、説明を容易にするために、この数値例を適宜引用して説明する。
またΔPc<0の場合(ポンプ吐出圧Pd1がカットオフ圧力Pcよりも大きい場合)は、−Pc1<ΔPc(330kg/cm2<Pd1<340kg/cm2)ではqcp=0であるが、ΔPcがこれ未満となると直線的に立ち下がり、それぞれΔPc=Pc3▲2▼,Pc3▲1▼となるまで急激に減少する。なお、基準偏差Pc3▲1▼及びPc3▲2▼の値は、例えばPc3▲1▼=−15kg/cm2(Pd1=345kg/cm2に相当)、Pc3▲2▼=−30kg/cm2(Pd1=360kg/cm2に相当)である。このときのゲインの傾きは上記と逆に、図6(b)の第2比例ゲインほうが図6(a)の第1比例ゲインよりも大きくなっている。
【0027】
図5に戻り、積分項決定部54ccは、スイッチ部54cb1と同様に動作検出信号P1a〜P4aが入力されこれに応じて第1若しくは第2積分ゲイン(後述)のうちいずれか1つを選択する積分ゲイン選択手段としてのスイッチ部54cc1と、このスイッチ部54cc1の切り替え位置に応じ、図示のテーブルに示される第1及び第2積分ゲインによってΔPcから積分要素Δqciをそれぞれ算出する第1積算部54cc2及び第2積算部54cc3と、この第1積算部54cc1若しくは第2積算部54cc2で算出された積分要素Δqciに対し、1サイクル前の演算結果を記憶しておいて加算する機能を備えたZ変換部54cc4及び加算部54cc5と、図4で前述した馬力制御における最小目標流量q2及びこのq2より小さな所定のカットオフ流量q1をそれぞれ上限・下限とする制限を加え最終的な積分項qciとして出力するリミッタ54cc6とを備えている。スイッチ部54cc1は、スイッチ部54cb1と同様、アームクラウド等操作時には第1積算部54cc2側に切り替わり、これ以外の操作のときには第2積算部54cc3側に切り替わるようになっている。この第1積算部54cc2及び第2積算部54cc3における第1積分ゲイン及び第2積分ゲインの設定の詳細を図7(a)及び図7(b)に示す。
これら図7(a)及び図7(b)において、図6同様、ΔPc=0は、ポンプ吐出圧Pd1=カットオフ圧力Pc(すなわちPd1=330kg/cm2)の場合である。図7(a)及び図7(b)ともに、このΔPc=0を境にしてΔPc>0側(Pd1<330kg/cm2側)が直線的に増加しΔPc<0側(Pd1>330kg/cm2側)がΔPc<0側とは異なる傾きで直線的に減少するゲイン設定となっている。但し、ゲインの傾きは、ΔPc>0では図7(a)の第1積分ゲインのほうが図7(b)の第2積分ゲインよりも大きくなり、ΔPc<0ではその逆となっている。
【0028】
図5に再び戻り、目標押しのけ容積決定部54cdは、比例項決定部54cbで決定された比例項qcpと、積分項決定部54ccで決定された積分項qciとを加算しqci’=qcp+qciを求める加算部54cd1と、この加算部54cd1からのqci’に対しq3及びq1(前述)をそれぞれ上限・下限とする制限を加え最終的なカットオフ目標押しのけ容積qc1として出力するリミッタ54cd2とを備えている。
【0029】
なお、カットオフ制御部55cの制御内容は、以上のカットオフ制御部54cと機能的には同一であるので、説明を省略する。
また、上記構成のうち、比例項決定部54cb、積分項決定部54cc、及び目標押しのけ容積決定部54cdは、操作検出信号に応じて第1油圧ポンプ1の吐出流量がカットオフ流量q1に減少するまでの応答特性を変更する応答特性変更手段を構成し、そのうち比例項決定部54cbの第1積算部54cb2及び第2積算部54cb3はスイッチ部54cb1で選択された比例ゲインを用いて比例成分を算出する第1比例成分演算手段を構成し、積分項決定部54ccの第1積算部54cc2及び第2積算部54cc3はスイッチ部54cc1で選択された積分ゲインを用いて積分成分を算出する第1積分成分演算手段を構成する。さらに、アームクラウド等操作時は、操作検出手段でオペレータのアームクラウド単独操作又はアームクラウド・ブーム上げの複合操作が検出された場合を含む第1の場合に対応し、他の操作時は、第1の場合以外の第2の場合に対応する。
【0030】
次に、以上のように構成した本実施形態の動作及び効果を説明する。
オペレータが何らかの作業を行うことを意図して操作レバー装置12〜18のうち少なくとも1つを操作すると、その操作により発生したパイロット圧によって対応するコントロールバルブが中立位置から切り換えられ、第1又は第2油圧ポンプ1,2からの圧油が対応するアクチュエータに供給されてそのアクチュエータが駆動する。このとき、発生したパイロット圧が対応する圧力センサ33a〜39bで検出されてコントローラ40のポジコン制御部54a,55aに入力され、これに応じてポジティブ制御による目標押しのけ容積qp1,qp2が算出される。またこのときそれらパイロット圧は、圧力センサ56,58からの第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出圧Pd1,Pd2とともにコントローラ40のカットオフ制御部54c,55cにも入力され、カットオフ制御部54c,55cでこれらに応じてカットオフ制御による目標押しのけ容積qc1,qc2が算出される。さらに一方、第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出圧Pd1,Pd2はコントローラ40の馬力制御部54b,55bにも入力され、これらに応じた馬力制御による目標押しのけ容積qh1,qh2が算出される。
【0031】
ここで、オペレータが走行単独操作若しくは走行を含む複合操作を行う場合には、コントローラ40のスイッチ部54d,55dが遮断状態となってカットオフ制御部54c,55cからの目標押しのけ容積qc1,qc2は最小値選択部54e,55eに入力されない。したがって、通常のポジティブ制御同様、最小値選択部54e,55eで、馬力制御部54b,55bからの目標押しのけ容積qh1,qh2とポジコン制御部54a,55aからの目標押しのけ容積qp1,qp2との小さいほうが選択され、最終的な目標押しのけ容積qo1,qo2としてレギュレータ19,20に出力される。
【0032】
オペレータが走行以外の操作を行う場合で、かつ重掘削等を行い第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出回路の圧力が比較的高くなってカットオフ圧力Pc近くになる場合には、カットオフが開始されてカットオフ制御部54c,55cからの目標押しのけ容積qc1,qc2が比較的小さくなり、常に馬力制御部54b,55bからの目標押しのけ容積qh1,qh2以下となる。したがって馬力制御部54b,55bからの目標押しのけ容積qh1,qh2が最小値選択部54e,55eの選択に影響を与えないようになり、従来のカットオフ制御同様、最小値選択部54e,55eでカットオフ制御部54c,55cからの目標押しのけ容積qc1,qc2とポジコン制御部54a,55aからの目標押しのけ容積qp1,qp2との小さいほうが選択され、最終的な目標押しのけ容積qo1,qo2としてレギュレータ19,20に出力される。
このときこの目標押しのけ容積qc1,qc2の値の挙動の例を、図8〜図13を参照しつつ場合分けして説明する。
【0033】
(1)カットオフ制御なしの状態から、油圧ポンプ吐出圧が増大してカットオフ制御が開始される場合
(1−A)油圧ポンプ吐出圧Pd1,Pd2が、カットオフ圧力Pcより非常に小さい状態(ΔPc>Pc2▲1▼すなわちPd1,Pd2<300kg/cm2:図6の領域(I))からカットオフ圧力Pcをわずかに上回った状態(−Pc1<ΔPc<0すなわち330kg/cm2<Pd1,Pd2<340kg/cm2:図6の領域(V))になった場合
この場合における油圧ポンプ吐出圧Pd1(又はPd2)の挙動を図8(a)に示し、この吐出圧Pd1(又はPd2)とカットオフ圧力Pcとの偏差ΔPc=Pc−Pd1(又はPd2)の挙動を図8(b)に示し、これに対応する本実施形態のカットオフ目標押しのけ容積qc1,qc2の挙動を図8(c)に示す。なお図8(c)においては、アームクラウド等操作時を実線で示し、他の操作時を破線で示している。
【0034】
図8(a)に示すように初期の状態ではポンプ吐出圧Pdが低く、図8(b)に示すようにΔPc>Pc2▲1▼(領域(I))となる。このような状況では、図6(a)及び図6(b)に示すように、比例項決定部54cbの第1及び第2積算部54cb1,54cb2からの比例項qcpはq3となる。一方、積分項決定部54ccでは、第1及び第2積算部54cc2,54cc3のいずれであっても積分要素Δqciが正の値であり、この正の値がZ変換部54cc4及び加算部54cc5で累積的に加算されて飽和し、結局リミッタ54cc6を介し積分項qciは上限のq2となる。これらにより、目標押しのけ容積決定部54cdのリミッタ54cd2を介し、最終的に、図8(c)に示すようにカットオフ目標押しのけ容積qc1=q3が出力される(qc2も同様、以下qc2については説明を省略)。
そして、この状態から、図8(a)に示すように第1油圧ポンプ1の吐出圧Pd1が増加して図8(b)に示すように−Pc1<ΔPc<0(330kg/cm2<Pd1<340kg/cm2:領域(V))となると、まず比例項決定部54cbでは、第1及び第2積算部54cb1,54cb2からの比例項qcpがいずれにしても0となる。一方、積分項決定部54ccでは、第1及び第2積算部54cc2,54cc3のいずれであっても積分要素Δqciが負の値に変わるため、時間の経過とともにこの負の値がZ変換部54cc4及び加算部54cc5で累積的に加算されていき、結局リミッタ54cc6を介し積分項qciはq2からq1まで減っていく。これらにより、目標押しのけ容積決定部54cdのリミッタ54cd2を介し出力されるカットオフ目標押しのけ容積qc1は、図8(c)に示すようにq3からq1へと次第に減少する。このとき、図7を用いて説明したように、積分項決定部54ccで、第1積算部54cc2のゲインの傾きのほうが第2積算部54cc3のゲインの傾きよりも小さい。これにより、図8(c)に示すように、アームクラウド等操作時にカットオフ目標押しのけ容積qc1がq3からq1へ減少するときの減り方を、他の操作時における減り方よりも遅くすることができる。
【0035】
(1−B)油圧ポンプ吐出圧Pd1が、同じ領域(I)の状態から、さらに大きい状態(Pc3▲1▼<ΔPc<−Pc1すなわち340kg/cm2<Pd1<345kg/cm2:図6の領域(VI))になった場合
この場合における吐出圧Pd1の挙動を図9(a)に、偏差ΔPcの挙動を図9(b)に、対応するカットオフ目標押しのけ容積qc1の挙動を図9(c)に示す。この場合、図9(c)に示すようにカットオフ目標押しのけ容積qc1はq3から瞬間的に減少した後、徐々にq1まで減少していく。そしてこの場合、瞬間的に減少する量はアームクラウド等操作時のほうが他の操作時よりも小さく、さらにその後の減り方も、アームクラウド等操作時のほうが他の操作時よりも遅くなっている。
【0036】
(1−C)油圧ポンプ吐出圧Pd1が、さらに大きい状態(Pc3▲2▼<ΔPc<Pc3▲1▼すなわち345kg/cm2<Pd1<360kg/cm2:図6の領域(VII))になった場合
この場合における吐出圧Pd1、偏差ΔPc、及びカットオフ目標押しのけ容積qc1の挙動はそれぞれ図10(a)、図10(b)、及び図10(c)となる。この場合、アームクラウド等操作時及び他の操作時ともにカットオフ目標押しのけ容積qc1の減少の度合いがさらに速くなり、他の操作時の場合はカットオフ目標押しのけ容積qc1がq3からq1まで瞬間的に減少するようになる。
【0037】
(1−D)カットオフ制御開始時の効果
以上(1−A)〜(1〜C)で説明したように、本実施形態によれば、カットオフ制御が開始される際、アームクラウド等操作時におけるカットオフ目標押しのけ容積qc1の減り方を他の操作時における減り方よりも遅くなる。
Pd=Pcになると直ちにカットオフを開始していた従来構造では、本来力強い動作をさせたいアームクラウド等操作時であっても領域(V)に入ったと同時に急激にカットオフ目標押しのけ容積が小さくなるため、油圧アクチュエータの速度が急に遅くなり、作業性が悪くなるという不具合があった。そのため、アームクラウド等操作を行いたい場合には予めカットオフ機能解除スイッチをOFFにしてカットオフを行わないようにしておく必要があった。
これに対して本実施形態は、上記したようにアームクラウド等操作時には自動的にカットオフ目標押しのけ容積qc1が減少するときの減り方を遅くし、カットオフ制御への移行を遅らせることができる。したがって、カットオフ制御への移行が完了するまでの間、リリーフ弁4の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに多量の圧油を供給し、力強い動作をさせることができる。これにより作業効率を向上させることができる。また他の操作時にはカットオフ目標押しのけ容積qc1が減少するときの減り方を速くし、カットオフ制御の移行を速くすることができる。したがって直ちにポンプ吐出流量を減少させることができる。これにより、軽作業時にはエネルギロスを少なくすることができる。
【0038】
(2)カットオフ制御中の状態から、油圧ポンプ吐出圧が減少してカットオフ制御が終了する場合
(2−A)油圧ポンプ吐出圧Pd1が、カットオフ圧力Pcをわずかに上回った状態(−Pc1<ΔPc<0すなわち330kg/cm2<Pd1<340kg/cm2:図6の領域(V))から、カットオフ圧力Pcをわずかに下回った状態(Pc1>ΔPc>0すなわち320kg/cm2<Pd1<330kg/cm2:図6の領域(IV))になった場合
この場合のポンプ吐出圧Pd1、偏差ΔPc、及びカットオフ目標押しのけ容積qc1の挙動をそれぞれ図11(a)、図11(b)、及び図11(c)に示す。
【0039】
図11(a)に示すように、ポンプ吐出圧Pdがカットオフ圧力Pcをわずかに上回った状態、すなわち−Pc1<ΔPc<0(330kg/cm2<Pd1<340kg/cm2:領域(V))の状態では、図6(a)及び図6(b)に示すように、比例項決定部54cbの第1及び第2積算部54cb1,54cb2からの比例項qcpは0となる。一方、積分項決定部54ccでは、第1及び第2積算部54cc2,54cc3のいずれであっても積分要素Δqciが負の値であるため、この負の値がZ変換部54cc4及び加算部54cc5で累積的に加算されて飽和し、結局リミッタ54cc6を介し積分項qciはq1となる。これらにより、目標押しのけ容積決定部54cdのリミッタ54cd2を介し、最終的に、図11(c)に示すようにカットオフ目標押しのけ容積qc1=q1が出力される。
そして、この状態から、図11(a)に示すように第1油圧ポンプ1の吐出圧Pd1が減少してPc1>ΔPc>0(320kg/cm2<Pd1<330kg/cm2、領域(IV))となると、まず比例項決定部54cbでは、第1及び第2積算部54cb1,54cb2の比例項qcpがいずれにしても0のままで変わらない。一方、積分項決定部54ccでは、第1及び第2積算部54cc2,54cc3のいずれであっても積分要素Δqciが正の値に変わるため、時間の経過とともにこの正の値がZ変換部54cc4及び加算部54cc5で累積的に加算されていき、結局リミッタ54cc6を介し積分項qciはq1からq2まで増加していく。これらにより、目標押しのけ容積決定部54cdのリミッタ54cd2を介し出力されるカットオフ目標押しのけ容積qc1も、図11(c)に示すようにq1からq2へと次第に増加する。このとき、図7を用いて説明したように、積分項決定部54ccで、第1積算部54cc2のゲインの傾きのほうが第2積算部54cc3のゲインの傾きよりも大きいため、図11(c)に示すように、アームクラウド等操作時にカットオフ目標押しのけ容積qc1がq1からq2へ増加するときの増え方を、他の操作時における増え方よりも速くすることができる。
【0040】
(2−B)油圧ポンプ吐出圧Pd1が、同じ領域(V)の状態から、さらに小さい状態(Pc1<ΔPc<Pc2▲2▼すなわち315kg/cm2<Pd1<320kg/cm2:図6の領域(III))になった場合
この場合における吐出圧Pd1、偏差ΔPc、及びカットオフ目標押しのけ容積qc1の挙動をそれぞれ図12(a)、図12(b)、及び図12(c)に示す。この場合、図12(c)に示すようにカットオフ目標押しのけ容積qc1はq1から瞬間的に増加した後、徐々にq3まで増加していく。そしてこの場合も、瞬間的に増加する量はアームクラウド等操作時のほうが他の操作時よりも大きく、さらにその後徐々に増加するときの増え方も、アームクラウド等操作時のほうが他の操作時よりも速くなっている。
【0041】
(2−C)油圧ポンプ吐出圧Pd1が、さらに小さい状態(Pc2▲2▼<ΔPc<Pc2▲1▼すなわち300kg/cm2<Pd1<315kg/cm2:図6の領域(II))になった場合
この場合の吐出圧Pd1、偏差ΔPc、及びカットオフ目標押しのけ容積qc1の挙動はそれぞれ図13(a)、図13(b)、及び図13(c)となる。この場合、アームクラウド等操作時及び他の操作時ともにカットオフ目標押しのけ容積qc1の増加の度合いがさらに速くなり、アームクラウド等操作時の場合はカットオフ目標押しのけ容積qc1がq1からq3まで瞬間的に増加するようになる。
【0042】
(2−D)カットオフ制御終了時の効果
以上(2−A)〜(2〜C)で説明したように、本実施形態によれば、カットオフ制御を終了する際、他の操作時におけるカットオフ目標押しのけ容積qc1の増え方をアームクラウド等操作時における増え方よりも遅くする。したがってポンプ吐出流量が増加するのを抑制できる。
【0043】
なお、オペレータが走行以外の操作を行う場合で、かつ重掘削でない通常の掘削時等第1及び第2油圧ポンプ1,2の吐出回路の圧力がカットオフ圧力Pcよりはるかに小さい場合(ΔPc>Pc2▲2▼すなわちPd1<300kg/cm2の場合:図6の領域(I))には、カットオフ制御部54c,55cからの目標押しのけ容積qc1,qc2は常にq3となり馬力制御部54b,55bからの目標押しのけ容積qh1,qh2以上となることから、最小値選択部54e,55eにおける選択に影響を与えない。したがって、前述した走行を含む操作が行われた場合と同様、最小値選択部54e,55eで、馬力制御部54b,55bからの目標押しのけ容積qh1,qh2とポジコン制御部54a,55aからの目標押しのけ容積qp1,qp2との小さいほうが選択され、最終的な目標押しのけ容積qo1,qo2としてレギュレータ19,20に出力される。
【0044】
以上説明したように、本実施形態によれば、アームクラウド等操作時であるか他の操作時であるかに応じて、カットオフ制御手段54c,55cで第1及び第2油圧ポンプ1,2のカットオフ目標押しのけ容積qc1,qc2の応答特性を変更する。すなわち、力強さが重要であるアームクラウド等操作時においては、カットオフ制御が開始されるときに応答特性を鈍く(すなわち応答時間を長く)してカットオフ制御への移行を遅らせ、ポンプ吐出流量の減少を抑制することができる。これにより、カットオフ制御への移行が完了するまでの間リリーフ弁4の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに比較的多い流量を供給して力強い動作をさせることができる。
一方、省エネルギが重要である他の操作時においては、カットオフ制御が開始されるときに応答特性を鋭く(すなわち応答時間を短く)してカットオフ制御への移行を早めることができる。また、カットオフ制御が終了するときに応答特性を鈍く(すなわち応答時間を長く)してカットオフ制御の解除を遅らせ、ポンプ吐出流量が増加するのを抑制することができる。これにより、吐出回路圧力がリリーフ圧に達してリリーフ弁4が作動したときのエネルギロスを低減し経済性を向上するというカットオフ制御本来の効果を十分確保することができる。
以上により、従来のようなスイッチ切換といったオペレータの煩雑な操作を必要とすることなく、省エネルギと力強さとを両立することができる。
【0045】
なお、上記実施形態においては、カットオフ圧力Pc=330kg/cm2とし、また基準偏差Pc1=10kg/cm2、Pc2▲2▼=15kg/cm2、Pc2▲1▼=30kg/cm2、Pc3▲1▼=−15kg/cm2、Pc3▲2▼=−30kg/cm2としたが、これに限られず適宜他の値に設定可能であることはいうまでもない。
【0046】
本発明の第2実施形態を図14〜図16により説明する。本実施形態は、コントローラ内におけるカットオフ制御部の制御内容を変えた場合の実施形態である。第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第1実施形態と同様、コントローラ内の2つのカットオフ制御部のうち第1油圧ポンプの制御に係るものを例にとって以下説明する。図14はそのカットオフ制御部254cの制御内容を表す機能ブロック図を示し、第1実施形態のカットオフ制御部54cとは比例ゲイン及び積分ゲインを可変に設定するようになっている点が異なり、詳細には、ゲイン要素等決定部254ceが新たに設けられた点と、比例項決定部254cb及び積分項決定部254ccの制御内容とが特に異なる。
【0047】
すなわち、ゲイン要素等決定部254ceは、圧力センサ33a〜38a,33b〜38bからの動作検出信号P1a〜P4a,P1b〜P4bが入力され、これに応じてまずゲイン要素αの値を決定する。図15はこのゲイン要素等決定部254ce内の処理を示すフローチャートである。まずステップ101で圧力センサ33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,37a,37b,38a,38bからの動作検出信号P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bを入力する。そしてステップ102で、これら動作検出信号に基づき、オペレータの操作がアームクラウド等操作であるかどうか、すなわち作業フロントであるブーム・アーム・バケットに関し、アームクラウド単独操作、アームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作、ブーム上げとアームクラウドとの複合操作、ブーム上げとアームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作のうちいずれかの操作であるかどうかを判断する。これ以外の操作(=他の操作)である場合にはこの判定が満たされずステップ103に移り、ゲイン要素α=0とする。一方、アームクラウド等操作である場合にはステップ104に移り、ゲイン要素α=Aとする。ここでこのAは、アームクラウド又はブーム上げの操作量により別途決定される値である。この決定は、図16に示されるように、圧力センサ33aで検出したパイロット圧P1a及び圧力センサ34aで検出したパイロット圧P2aを0〜1の値に変換し、これの最大値をAとするようになっている。すなわち、アームクラウド等操作として上記した4つの操作のうち、アームクラウド単独操作及びアームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作の場合にはブーム上げ操作量を表すP2aが0であるので、アームクラウド操作量を表すP1aが変換されてそのままゲインAとなる。ブーム上げとアームクラウドとの複合操作、ブーム上げとアームクラウドとバケットクラウド/ダンプとの複合操作の場合には、アームクラウド操作量を表すP1aとブーム上げ操作量を表すP2aとの両方が正の値となるので、これら変換値の最大値が選択されてAとなる。これにより、いずれの場合も、ゲイン要素αは、0<α≦1の範囲で決定されることとなる。
ステップ103又はステップ104が終わったら、ステップ105に移り、ステップ103又はステップ104で決定したαの値と、予め定められる基準偏差Pc2(詳細は後述)の最大値Pc2max(例えば30kg/cm2)とによって、下記の式により、Pc2、基準偏差Pc3(詳細は後述)、及び積分要素Δqci(同)の値を設定する。
なお、Kは所定の正の定数である。
その後、ステップ106に移り、上記の式によって決定した基準偏差Pc2及びPc3を比例項決定部254cbに出力するとともに、積分要素Δqciを積分項決定部254ccに出力し、このフローを終了する。
【0048】
比例項決定部254cbは、図示テーブルの比例ゲイン、すなわち0<ΔPc<Pc1の範囲では比例項qcp=0、ΔPcがこれを超えると直線的に立ち上がりΔPc=Pc2でqcp=q3、−Pc1<ΔPc<0の範囲では比例項qcp=0、ΔPcがこれ未満になると直線的に立ち下がりΔPc=Pc3となるまで急激に減少するようなゲインが設定された積算部254cb23を備えている。このとき、この積算部254cb23には、前述したゲイン要素等決定部254ceで設定された基準偏差Pc2,Pc3が入力されており、これに応じて図中矢印のように比例ゲインの形状が連続的に変化する。例えばPc2=Pc1,Pc3=−Pc2max(すなわちα=1)の場合は図中実線で示すように比例項qcpの値がΔPc=Pc1において瞬間的にq3まで急増する一方でΔPcが−Pc1より小さくなる場合には比較的緩やかに減少する。またPc2=Pc2max,Pc3=−Pc1(すなわちα=0)の場合は図中破線で示すように比例項qcpの値はΔPcがPc1を超えてもq3まで緩やかに増加する一方ΔPc=−Pc1において瞬間的に急減する。なお、このようなPc2,Pc3の設定によって図示のように比例ゲインが連続的に可変となることから、前述したゲイン要素等決定部254ceは、操作検出信号・操作量検出信号P1a〜P4a,P1b〜P4bに応じて比例ゲインの値を連続的に可変に設定する比例ゲイン設定手段として機能していることがわかる。
【0049】
積分項決定部254ccは、図示テーブルの積分ゲイン、すなわち0<ΔPc側が直線的に増加するとともにΔPc<0側は0<ΔPc側とは異なる傾きで直線的に減少するゲインにより、減算部54caから入力された偏差ΔPcから積分要素Δqciを算出する積算部254cc23を備えている。このときこの積算部254cc23には、前述したゲイン要素等決定部254cで設定された(式3)(式4)で表される関数が入力されており、これに応じて図中矢印のように積分ゲインの形状が連続的に変化する。例えばα=1の場合はΔPc>0の範囲でΔqci=2K×ΔPcとなるため図中実線で示すように比較的大きい傾きで積分要素Δqciが直線的に急増する一方、ΔPc<0の範囲ではΔqci=K×ΔPcとなるため比較的小さい傾きで減少する。またα=0の場合はΔPc>0の範囲でΔqci=K×ΔPcとなり図中破線のように比較的小さい傾きで積分要素Δqciが増加し、ΔPc<0ではΔqci=2K×ΔPcとなり比較的大きい傾きで減少する。
なお、このようなΔqciの設定によって図示のように積分ゲインが連続的に可変となることから、前述したゲイン要素等決定部254ceは、操作検出信号・操作量検出信号P1a〜P4a,P1b〜P4bに応じて積分ゲインの値を連続的に可変に設定する積分ゲイン設定手段としても機能していることがわかる。
【0050】
カットオフ制御部254cのその他の部分の機能は第1実施形態のカットオフ制御部54cとほぼ同様である。またコントローラ内のもう一方の第2油圧ポンプの制御に係るカットオフ制御部の機能は、このカットオフ制御部254cとほぼ同様である。したがっていずれも説明を省略する。
【0051】
なお、上記構成において、圧力センサ33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,38a,38b,39a,39bは、操作レバー装置12〜16,18の操作状態を検出し対応する操作検出信号をカットオフ制御部54c,55cに出力する操作検出手段を構成し、そのうち圧力センサ33a,34aは、操作レバー装置12,13の操作量を検出し対応する操作量検出信号をカットオフ制御部54c,55cに出力する操作量検出手段を構成する。また比例項決定部254cbの積算部254cb23はゲイン要素等決定部254cbで設定された比例ゲインを用いて比例項qcpを算出する第2比例成分演算手段を構成し、積分項決定部254ccの積算部254cc23はゲイン要素等決定部254cbで設定された積分ゲインを用いて積分要素Δqciを算出する第2積分成分演算手段を構成する。
【0052】
以上のように構成した本実施形態においても、第1実施形態とほぼ同等の動作を行い、同様の効果を得る。すなわち、アームクラウド等操作時には図15のステップ104においてα=A(0<A≦1)に設定されるため、図14に示す比例項決定部254cbの積算部254cb23での比例ゲインや積分項決定部254ccの積算部254cc23での積分ゲインが、他の操作時の比例ゲイン・積分ゲイン(破線)よりも実線側に変わる。したがって、第1実施形態と同様、カットオフ制御が開始される際にカットオフ目標押しのけ容積qc1の減り方を他の操作時における減り方よりも遅くする。これにより、カットオフ制御への移行を遅らせることができ、リリーフ弁4の作動開始ぎりぎりまでアクチュエータに比較的多い流量を供給し、力強い動作をさせることができる。これによりさらに作業効率を向上させることができる。
またこれに加え、図16で説明したようにこのAの値がアームクラウド操作量及びブーム上げ操作量の最大値によって決定されるため、操作量が大きいほどαの値が1に近づき、上記比例ゲインや積分ゲインがより図14の実線側に変わる。つまりカットオフ制御が開始される際のカットオフ目標押しのけ容積qc1の減り方を操作量が大きいほどさらに遅くする。すなわち、より力強い動作をしようとしてオペレータが操作量を大きくするほどカットオフ制御に移行しにくくなるため、さらに力強い動作を得ることができる。
【0053】
なお、以上第1及び第2実施形態においては、カットオフ圧力Pcの値は固定値としてカットオフ制御部54c,254cに記憶されていたが、これに限られず、別途入力手段等によって外部より設定可能としても良い。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、力強さを優先したい場合には自動的にカットオフ制御への移行を遅らせるとともにカットオフ制御の解除を速めることができ、省エネルギを優先したい場合にはカットオフ制御への移行を速めるとともにカットオフ制御の解除を遅らせることができる。したがって、従来のようなスイッチ切換といったオペレータの煩雑な操作を必要とすることなく、省エネルギと力強さとを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による油圧ポンプのカットオフ装置が備えられる油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図2】コントローラの機能を表すブロック図である。
【図3】ポジコン制御部の詳細機能を表すブロック図である。
【図4】馬力制御部の詳細機能を表すブロック図である。
【図5】カットオフ制御部の制御機能を表すブロック図である。
【図6】第1積算部及び第2積算部における第1比例ゲイン及び第2比例ゲインの設定の詳細を示す図である。
【図7】第1積算部及び第2積算部における第1積分ゲイン及び第2積分ゲインの設定の詳細を示す図である。
【図8】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図9】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図10】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図11】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図12】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図13】油圧ポンプ吐出圧、吐出圧とカットオフ圧力との偏差、及びカットオフ目標押しのけ容積の挙動の一例を表す図である。
【図14】本発明の第2実施形態によるカットオフ装置の要部であるカットオフ制御部の制御内容を表す機能ブロック図である。
【図15】ゲイン要素等決定部内の処理を示すフローチャートである。
【図16】ゲイン要素の決定手順の一部を示す図である。
【符号の説明】
1 第1油圧ポンプ
2 第2油圧ポンプ
3 エンジン(原動機)
4 リリーフ弁
5 アームシリンダ(アクチュエータ)
6 ブームシリンダ(アクチュエータ)
8 バケットシリンダ(アクチュエータ)
9 旋回モータ(アクチュエータ)
10 左走行モータ(アクチュエータ)
11 右走行モータ(アクチュエータ)
12 アーム用操作レバー装置(操作手段)
13 ブーム用操作レバー装置(操作手段)
14 バケット用操作レバー装置(操作手段)
15 旋回用操作レバー装置(操作手段)
16 左走行用操作レバー装置(操作手段)
18 右走行用操作レバー装置(操作手段)
19 レギュレータ(ポンプ制御手段)
20 レギュレータ(ポンプ制御手段)
33a 圧力センサ(操作検出手段、操作量検出手段)
33b 圧力センサ(操作検出手段)
34a 圧力センサ(操作検出手段、操作量検出手段)
34b 圧力センサ(操作検出手段)
35a,b 圧力センサ(操作検出手段)
36a,b 圧力センサ(操作検出手段)
38a,b 圧力センサ(操作検出手段)
39a,b 圧力センサ(操作検出手段)
54c カットオフ制御部(カットオフ制御手段)
54cb 比例項決定部(比例成分決定手段、応答特性変更手段)
54cb1 スイッチ部(比例ゲイン選択手段)
54cb2 第1積算部(第1比例成分演算手段)
54cb3 第2積算部(第1比例成分演算手段)
54cc 積分項決定部(積分成分決定手段、応答特性変更手段)
54cc1 スイッチ部(積分ゲイン選択手段)
54cc2 第1積算部(第1積分成分演算手段)
54cc3 第2積算部(第1積分成分演算手段)
54cd 目標押しのけ容積決定部(カットオフ流量決定手段、応答特性変更手段)
54d スイッチ部
55c カットオフ制御部(カットオフ制御手段)
55d スイッチ部
56 圧力センサ(吐出圧検出手段)
58 圧力センサ(吐出圧検出手段)
254c カットオフ制御部(カットオフ制御手段)
254cb 比例項決定部(比例成分決定手段、応答特性変更手段)
254cb23 積算部(第2比例成分演算手段)
254cc 積分項決定部(積分成分決定手段、応答特性変更手段)
254cc23 積算部(第2積分成分演算手段)
254ce ゲイン要素等決定部(比例ゲイン設定手段、積分ゲイン設定手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic pump provided in a hydraulic drive device, and more particularly to a cutoff device of a hydraulic pump that performs cutoff control for reducing the discharge flow rate when the discharge pressure of the hydraulic pump reaches a predetermined pressure.
[0002]
[Prior art]
As a conventional cutoff device of this type, for example, there is one described in JP-A-5-302575. This conventional hydraulic pump cutoff device is provided in a hydraulic drive device having a hydraulic pump, a hydraulic actuator driven by the hydraulic pump, and a relief valve that determines the maximum pressure of a discharge circuit of the hydraulic pump, It has a pressure sensor for detecting the pressure of the discharge circuit of the hydraulic pump (hereinafter referred to as circuit pressure as appropriate), and a controller and regulator for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump by a signal from this pressure sensor.
In the above structure, when the circuit pressure detected by the pressure sensor becomes equal to or higher than a pressure preset in the controller so as to be in the vicinity of the relief pressure of the relief valve (hereinafter, referred to as cutoff pressure as appropriate), the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced. Cut-off control to decrease is performed. Thereby, the energy loss when the circuit pressure reaches the relief pressure and the relief valve is operated is reduced, and the economy is improved.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order for the cutoff control to work, the circuit pressure needs to reach the cutoff pressure. This cut-off pressure is preferably set to be equal to the relief pressure of the relief valve from the viewpoint of improving the economy as described above.
However, in general, the actual relief pressure of the relief valve varies to some extent from product to product. Due to this variation, the actual relief pressure may be lower than the relief valve design of the relief valve. In such a case, if the cutoff pressure is set equal to the designed relief pressure, the relief valve will operate before the circuit pressure reaches the designed relief pressure, and the circuit pressure will not rise to the designed relief pressure. This causes a problem that the cut-off control does not function.
Further, since the accuracy of the pressure sensor varies from product to product, the same problem occurs.
[0004]
In order to avoid such adverse effects due to variations in the actual relief pressure and the detection accuracy of the pressure sensor and to ensure that the cutoff control functions properly, the cutoff pressure set in the controller is usually higher than the designed relief pressure. It is set to a lower value by adding a margin to the maximum variation width. For example, the relief pressure on the relief valve design is 350 kg / cm.2In this case, the total of the maximum width of the actual relief pressure and the variation in detection accuracy of the pressure sensor is 15 kg / cm.2If so, 5kg / cm2The cutoff pressure is 330 kg / cm, taking into account the margin of2Set to
[0005]
However, if the above settings are used, the cutoff control functions before the relief pressure is activated when the circuit pressure reaches the set cutoff pressure and the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced. Another problem is that when the normal flow rate is supplied to the actuator until the start of the relief valve operation, such as during heavy excavation work, the hydraulic actuator speed suddenly decreases and workability decreases. To occur.
In order to solve this, in the above-described conventional technology, a cut-off function release switch for releasing the cut-off function is provided, and it is possible to select whether or not the cut-off function is executed by this switch. In other words, when priority is given to reducing energy loss and reducing energy during relief, this switch is turned on to perform cut-off control, while when priority is given to actuators to perform powerful operations, The switch can be turned off so that the cutoff control is not performed.
[0006]
However, in this prior art, in order to achieve both energy saving and strength, it is necessary for the operator to switch and use the cut-off function release switch each time, and the operation of the operator is complicated.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a hydraulic pump cut-off device that can achieve both energy saving and strength without requiring a complicated operation by an operator. Is to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, the present invention provides a variable displacement hydraulic pump driven by a prime mover, a relief valve for determining the maximum pressure of a discharge circuit of the hydraulic pump, and a discharge from the hydraulic pump. Provided in a hydraulic drive device comprising a plurality of actuators driven by the pressurized oil, a plurality of operation means for operating each of the plurality of actuators, and a pump control means for controlling the displacement of the hydraulic pump. A discharge pressure detecting means for detecting the discharge pressure of the pump, and a discharge flow rate of the hydraulic pump when the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means reaches a predetermined cutoff pressure near the maximum pressure determined by the relief valve. A hydraulic pump comprising: cutoff control means for operating the pump control means so as to decrease to a predetermined cutoff flow rate An operation detection means for detecting an operation state of at least one operation means of the plurality of operation means and outputting a corresponding operation detection signal to the cut-off control means; and The control means includes response characteristic changing means for changing a response characteristic until the discharge flow rate of the hydraulic pump decreases to the cut-off flow rate according to the operation detection signal.The response characteristic changing unit includes a proportional component determining unit that determines a proportional component according to a deviation between the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting unit and the cutoff pressure, and the cutoff flow rate. The integral component determining means for determining an integral component in accordance with the change over time in the deviation between the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means and the cutoff pressure, and adding the proportional component and the integral component. A cutoff flow rate determining means for determining the cutoff flow rate based on the addition value, the proportional component determining means changes a proportional gain based on the operation detection signal, and the integral component determining means is the operation The integral gain is changed based on the detection signal.
In the hydraulic drive device, the discharge circuit pressure increases to near the relief pressure of the relief valve when the actuator is subjected to a large load by the operation target. For example, when this hydraulic drive is applied to a hydraulic excavator, (1) The state where excavation is being performed while receiving a large load from the natural ground, (2) In other operations, it can be broadly divided into two states: a state in which some kind of external load is applied. Where above (2) In this case, the energy loss when the pressure of the discharge circuit reaches the relief pressure and the relief is performed may be reduced to save energy. (1) In this case, since it corresponds to a so-called heavy excavation work, it is desirable to supply a normal flow rate to the actuator until the pressure of the discharge circuit is close to the relief pressure so that the actuator operates strongly.
In the present invention, the operation state of at least one operation means is detected by the operation detection means, and the response until the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced to the cutoff flow rate by the response characteristic changing means of the cut-off control means accordingly. Change characteristics. As a result, the operation detection means (1) When the operation state corresponding to the case of is detected, the response characteristic is dulled to delay the shift to the cut-off control, (2) When an operation state corresponding to the case is detected, the response characteristic can be sharpened and the cutoff control can be immediately canceled. By doing this, (1) In this case, a relatively large flow rate can be supplied to the actuator until the relief valve is started until the transition to the cut-off control is completed. (2) In this case, it is possible to secure the original effect of cut-off control that reduces energy loss and improves economy when the discharge circuit pressure reaches the relief pressure and the relief valve is operated.
[0010]
(2)the above(1)GoodPreferably, the proportional component determining means includes a proportional gain selecting means for selecting any one of a first proportional gain and a second proportional gain determined in advance according to the operation detection signal, and the proportional gain selection. First proportional component calculating means for calculating the proportional component using the proportional gain selected by the means, wherein the integral component calculating means is a first integral gain predetermined according to the operation detection signal. And an integral gain selecting means for selecting any one of the second integral gain and a first integral component calculating means for calculating the integral component using the integral gain selected by the integral gain selecting means.
[0011]
(3)the above(1Preferably, the apparatus further includes an operation amount detection means for detecting an operation amount of at least one operation means of the plurality of operation means and outputting a corresponding operation amount detection signal to the cut-off control means. The proportional component determining means is set by a proportional gain setting means for continuously and variably setting the value of the proportional gain according to the operation detection signal and the operation amount detection signal, and the proportional gain setting means. A second proportional component calculation unit that calculates the proportional component using a proportional gain, and the integral component determination unit continuously calculates an integral gain value according to the operation detection signal and the operation amount detection signal. And an integral gain setting means for variably setting, and a second integral component calculating means for calculating the integral component using the integral gain set by the integral gain setting means.
[0012]
(4In order to achieve the above object, a variable displacement hydraulic pump driven by a prime mover, a relief valve for determining the maximum pressure of a discharge circuit of the hydraulic pump, and driven by pressure oil discharged from the hydraulic pump A plurality of actuators including a boom cylinder and an arm cylinder, a plurality of operation means including a boom operation means and an arm operation means for operating the boom cylinder and the arm cylinder, respectively, and a displacement volume of the hydraulic pump. A discharge pressure detecting means for detecting a discharge pressure of the hydraulic pump, and a discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means is close to a maximum pressure determined by the relief valve. When the predetermined cut-off pressure is reached, the discharge flow rate of the hydraulic pump decreases to the predetermined cut-off flow rate. In a hydraulic pump cutoff device comprising a cutoff control means for operating the pump control means, the operation state of the plurality of operation means is detected and a corresponding operation detection signal is output to the cutoff control means. An operation detection means, and the cut-off control means includes a first case including a case where an arm cloud operation of an operator is detected by the operation detection means, and a second case other than the first case. Then, response characteristic changing means for changing response characteristics until the discharge flow rate of the hydraulic pump decreases to the cut-off flow rate is provided.
This makes the above(1)In the first case corresponding to the above, it is possible to slow down the response characteristic and delay the shift to the cut-off control, and to supply a relatively large flow rate to the actuator until the shift is completed to perform a strong operation. Also, above(2)In the second case corresponding to the above, it is possible to sharpen the response characteristic and immediately shift to the cut-off control, reduce the energy loss during the operation of the relief valve, and improve the economic efficiency.
[0013]
(5)the above(4In the first case, the response characteristic changing unit preferably reduces the discharge flow rate to the cut-off flow rate when the discharge pressure detected by the discharge pressure detection unit becomes the cut-off pressure. The response time until the discharge time is made longer than that in the second case, and the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means falls below the cut-off pressure and the discharge flow rate returns from the cut-off flow rate. The time is made shorter than in the second case.
[0014]
(6)the above(4Preferably, the response characteristic changing means includes, as the first case, a case where the operation detecting means detects an arm cloud single operation of the operator or an arm cloud boom raising combined operation. The response characteristic until the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced to the cutoff flow rate is changed between the first case and the other second case.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a hydraulic circuit diagram of a hydraulic drive apparatus provided with a cutoff device for a hydraulic pump according to the present embodiment. The hydraulic drive device is provided in, for example, a hydraulic excavator, and includes variable displacement type first and second
[0016]
The
At this time, pressure oil is supplied from the first
[0017]
The operating
[0018]
The
[0019]
The
In FIG. 2, the
[0020]
The
Detailed functions of the
Detailed functions of the
[0021]
Returning to FIG. 2, the
[0022]
The cut-off
[0023]
The hydraulic drive apparatus as described above is provided with the cutoff device for the hydraulic pump according to the present embodiment. This cutoff device includes the
[0024]
The cut-off
[0025]
FIG. 5 is a block diagram showing the control function of the
[0026]
The proportional term determining unit 54cb receives operation detection signals P1a to P4a and P1b to P4b from the
6A and 6B, ΔPc = 0 indicates a case where the pump discharge pressure Pd1 is the cut-off pressure Pc. When ΔPc> 0, that is, when the pump discharge pressure Pd1 is smaller than the cut-off pressure Pc, the gain setting in both FIG. 6 (a) and FIG. 6 (b) is ΔPc <Pc1 (predetermined reference deviation). In this range, the proportional term qcp = 0, but when ΔPc exceeds this, it rises linearly and reaches qcp = q3 at the reference deviations Pc2 <2> and Pc2 <1>, respectively. This q3 is the maximum target flow rate (that is, the pump maximum flow rate) in the horsepower control described above with reference to FIG. In addition, the slope of the gain at this time is larger in the first proportional gain in FIG. 6A than in the second proportional gain in FIG. The values of Pc, Pc1, Pc2 (1), Pc2 (2) are, for example, Pc = 330 kg / cm2, Pc1 = 10kg / cm2(Pump discharge pressure Pd1 of the
When ΔPc <0 (when the pump discharge pressure Pd1 is higher than the cutoff pressure Pc), −Pc1 <ΔPc (330 kg / cm2 <Pd1 <340 kg / cm)2), Qcp = 0, but when ΔPc becomes less than this, it falls linearly and decreases sharply until ΔPc = Pc3 (2) and Pc3 (1), respectively. The values of the standard deviations Pc3 (1) and Pc3 (2) are, for example, Pc3 (1) =-15 kg / cm2(Pd1 = 345kg / cm2), Pc3 (2) = -30 kg / cm2(Pd1 = 360kg / cm2Equivalent). The slope of the gain at this time is opposite to the above, and the second proportional gain in FIG. 6B is larger than the first proportional gain in FIG.
[0027]
Referring back to FIG. 5, the integral term determining unit 54cc receives the operation detection signals P1a to P4a in the same manner as the switch unit 54cb1, and selects either one of the first or second integral gain (described later) accordingly. A
7 (a) and 7 (b), as in FIG. 6, ΔPc = 0 is the pump discharge pressure Pd1 = cut-off pressure Pc (ie, Pd1 = 330 kg / cm).2). In both FIG. 7A and FIG. 7B, ΔPc> 0 side (Pd1 <330 kg / cm) with ΔPc = 0 as a boundary.2Side) increases linearly and ΔPc <0 side (Pd1> 330 kg / cm)2Side) has a gain setting that linearly decreases with a slope different from that of ΔPc <0. However, the slope of the gain is larger for the first integral gain in FIG. 7A than for the second integral gain in FIG. 7B when ΔPc> 0, and vice versa for ΔPc <0.
[0028]
Returning to FIG. 5 again, the target displacement determining unit 54cd adds the proportional term qcp determined by the proportional term determining unit 54cb and the integral term qci determined by the integral term determining unit 54cc to obtain qci '= qcp + qci. An adder 54cd1 and a limiter 54cd2 for adding q3 and q1 (described above) as upper and lower limits to qci 'from the adder 54cd1 and outputting as a final cut-off target displacement qc1 are provided. .
[0029]
The control content of the cut-off control unit 55c is functionally the same as that of the above-described cut-off
In the above configuration, the proportional term determining unit 54cb, the integral term determining unit 54cc, and the target displacement determining unit 54cd reduce the discharge flow rate of the first
[0030]
Next, operations and effects of the present embodiment configured as described above will be described.
When the operator operates at least one of the
[0031]
Here, when the operator performs a traveling single operation or a combined operation including traveling, the
[0032]
When the operator performs an operation other than traveling, and when heavy excavation or the like is performed and the pressure in the discharge circuit of the first and second
At this time, examples of behavior of the values of the target displacement volumes qc1 and qc2 will be described for each case with reference to FIGS.
[0033]
(1) When the cut-off control starts when the hydraulic pump discharge pressure increases from the state without the cut-off control
(1-A) The hydraulic pump discharge pressures Pd1 and Pd2 are much smaller than the cutoff pressure Pc (ΔPc> Pc2 <1>, that is, Pd1, Pd2 <300 kg / cm2: State slightly exceeding the cutoff pressure Pc from the region (I) in FIG. 6 (−Pc1 <ΔPc <0, that is, 330 kg / cm)2<Pd1, Pd2 <340 kg / cm2: Region (V) in Fig. 6
FIG. 8A shows the behavior of the hydraulic pump discharge pressure Pd1 (or Pd2) in this case, and the behavior of the deviation ΔPc = Pc−Pd1 (or Pd2) between the discharge pressure Pd1 (or Pd2) and the cutoff pressure Pc. FIG. 8B shows the behavior of the cut-off target displacements qc1, qc2 corresponding to this in FIG. 8C. In FIG. 8C, the time of operation such as arm cloud is indicated by a solid line, and the time of other operations is indicated by a broken line.
[0034]
As shown in FIG. 8A, the pump discharge pressure Pd is low in the initial state, and ΔPc> Pc2 1 (region (I)) as shown in FIG. 8B. In such a situation, as shown in FIGS. 6A and 6B, the proportional term qcp from the first and second integrating units 54cb1 and 54cb2 of the proportional term determining unit 54cb is q3. On the other hand, in the integral
From this state, the discharge pressure Pd1 of the first
[0035]
(1-B) The hydraulic pump discharge pressure Pd1 is larger than the same region (I) (Pc3 <1> <ΔPc <-Pc1, that is, 340 kg / cm2<Pd1 <345 kg / cm2: In case of area (VI) in Fig. 6
FIG. 9A shows the behavior of the discharge pressure Pd1 in this case, FIG. 9B shows the behavior of the deviation ΔPc, and FIG. 9C shows the behavior of the corresponding cutoff target displacement qc1. In this case, as shown in FIG. 9C, the cut-off target displacement qc1 is instantaneously reduced from q3 and then gradually reduced to q1. In this case, the amount of instantaneous decrease is smaller during the operation of the arm cloud, etc. than during other operations, and the subsequent decrease is also slower during the operation of the arm cloud, etc. than during other operations. .
[0036]
(1-C) The hydraulic pump discharge pressure Pd1 is further increased (Pc3 <2> <ΔPc <Pc3 <1>, that is, 345 kg / cm2<Pd1 <360kg / cm2: In case of area (VII) in Fig. 6
The behaviors of the discharge pressure Pd1, the deviation ΔPc, and the cutoff target displacement qc1 in this case are as shown in FIGS. 10 (a), 10 (b), and 10 (c), respectively. In this case, the degree of decrease in the cut-off target displacement volume qc1 is further increased both during the arm cloud operation and during other operations. In other operations, the cut-off target displacement volume qc1 is instantaneously changed from q3 to q1. It will decrease.
[0037]
(1-D) Effect at the start of cut-off control
As described above in (1-A) to (1-C), according to the present embodiment, when the cutoff control is started, the method of reducing the cutoff target displacement volume qc1 when operating the arm cloud or the like is described. It will be slower than how to decrease during other operations.
In the conventional structure in which the cut-off is started immediately when Pd = Pc, the target displacement of the cut-off target is suddenly reduced at the same time as entering the region (V) even when the arm cloud or the like for which a strong operation is originally desired is operated. For this reason, there has been a problem that the speed of the hydraulic actuator suddenly decreases and workability deteriorates. Therefore, when performing an operation such as an arm cloud, it is necessary to turn off the cut-off function release switch in advance so that the cut-off is not performed.
On the other hand, in the present embodiment, as described above, when the cut-off target displacement qc1 is automatically reduced during the operation of the arm cloud or the like, it is possible to delay the decrease when the cut-off target displacement qc1 is decreased, and to delay the shift to the cut-off control. Therefore, until the transition to the cut-off control is completed, a large amount of pressure oil can be supplied to the actuator until the
[0038]
(2) When cut-off control ends when the hydraulic pump discharge pressure decreases from the state during cut-off control
(2-A) State where the hydraulic pump discharge pressure Pd1 is slightly higher than the cut-off pressure Pc (−Pc1 <ΔPc <0, that is, 330 kg / cm2<Pd1 <340kg / cm2: From the region (V) in FIG. 6, a state where the cut-off pressure Pc is slightly lower (Pc1> ΔPc> 0, that is, 320 kg / cm2<Pd1 <330kg / cm2: Region (IV) in Fig. 6)
The behavior of the pump discharge pressure Pd1, the deviation ΔPc, and the cutoff target displacement qc1 in this case is shown in FIGS. 11 (a), 11 (b), and 11 (c), respectively.
[0039]
As shown in FIG. 11A, the pump discharge pressure Pd is slightly higher than the cutoff pressure Pc, that is, −Pc1 <ΔPc <0 (330 kg / cm2<Pd1 <340kg / cm2: In the region (V)), as shown in FIGS. 6A and 6B, the proportional term qcp from the first and second integrating units 54cb1 and 54cb2 of the proportional term determining unit 54cb is 0. Become. On the other hand, in the integral
From this state, as shown in FIG. 11A, the discharge pressure Pd1 of the first
[0040]
(2-B) The hydraulic pump discharge pressure Pd1 is smaller than the same region (V) (Pc1 <ΔPc <Pc2 <2>, that is, 315 kg / cm).2<Pd1 <320kg / cm2: Region (III) in Fig. 6)
The behaviors of the discharge pressure Pd1, the deviation ΔPc, and the cutoff target displacement qc1 in this case are shown in FIGS. 12 (a), 12 (b), and 12 (c), respectively. In this case, as shown in FIG. 12C, the cut-off target displacement qc1 increases momentarily from q1 and then gradually increases to q3. In this case as well, the amount that increases instantaneously is larger during the operation of the arm cloud, etc. than during the other operations, and when increasing gradually thereafter, the increase during the operation of the arm cloud, etc. Is faster than.
[0041]
(2-C) The hydraulic pump discharge pressure Pd1 is further reduced (Pc2 <2> <ΔPc <Pc2 <1>, that is, 300 kg / cm2<Pd1 <315kg / cm2: Region (II) in Figure 6)
The behaviors of the discharge pressure Pd1, the deviation ΔPc, and the cutoff target displacement qc1 in this case are as shown in FIGS. 13 (a), 13 (b), and 13 (c), respectively. In this case, the increase in the cut-off target displacement volume qc1 is further accelerated both during the arm cloud operation and other operations, and when the arm cloud operation is performed, the cut-off target displacement volume qc1 is instantaneous from q1 to q3. To increase.
[0042]
(2-D) Effect at the end of cut-off control
As described above in (2-A) to (2-C), according to the present embodiment, when the cutoff control is terminated, the arm cloud is used to determine how to increase the cutoff target displacement volume qc1 during other operations. Slower than how to increase during equal operations. Therefore, it is possible to suppress an increase in pump discharge flow rate.
[0043]
When the operator performs an operation other than traveling, and when the pressure in the discharge circuits of the first and second
[0044]
As described above, according to the present embodiment, the first and second
On the other hand, during other operations where energy saving is important, the response characteristic can be sharpened (ie, the response time is shortened) when cut-off control is started, so that the shift to cut-off control can be accelerated. Further, when the cutoff control is finished, the response characteristic is blunted (that is, the response time is lengthened), so that release of the cutoff control is delayed, and an increase in pump discharge flow rate can be suppressed. As a result, it is possible to sufficiently ensure the original effect of the cutoff control that reduces the energy loss and improves the economy when the discharge circuit pressure reaches the relief pressure and the
As described above, it is possible to achieve both energy saving and strength without requiring a complicated operation of the operator such as conventional switch switching.
[0045]
In the above embodiment, the cutoff pressure Pc = 330 kg / cm2Reference deviation Pc1 = 10 kg / cm2, Pc2 (2) = 15kg / cm2, Pc2 ▲ 1 ▼ = 30kg / cm2, Pc3 ▲ 1 ▼ = -15kg / cm2, Pc3 (2) = -30kg / cm2However, the present invention is not limited to this, and it is needless to say that other values can be set as appropriate.
[0046]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an embodiment in the case where the control content of the cutoff control unit in the controller is changed. Parts equivalent to those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted as appropriate.
As in the first embodiment, the following description will be made by taking as an example one of the two cutoff control units in the controller that relates to the control of the first hydraulic pump. FIG. 14 is a functional block diagram showing the control contents of the cutoff control unit 254c, which is different from the
[0047]
That is, the gain element etc. determining unit 254ce receives the operation detection signals P1a to P4a and P1b to P4b from the
When
K is a predetermined positive constant.
Thereafter, the process proceeds to step 106, where the reference deviations Pc2 and Pc3 determined by the above equation are output to the proportional term determining unit 254cb, and the integral element Δqci is output to the integral term determining unit 254cc, and this flow is terminated.
[0048]
The proportional term determination unit 254cb rises linearly when the proportional term qcp = 0 in the range of 0 <ΔPc <Pc1 and ΔPc exceeds this, and qcp = q3, −Pc1 <ΔPc when ΔPc exceeds this. In the range of <0, there is provided an integration unit 254cb23 in which a gain is set such that the proportional term qcp = 0 and ΔPc falls linearly when it becomes less than this, and decreases sharply until ΔPc = Pc3. At this time, the reference deviations Pc2 and Pc3 set by the gain element determination unit 254ce described above are input to the integration unit 254cb23, and the shape of the proportional gain is continuously indicated as indicated by an arrow in the figure. To change. For example, when Pc2 = Pc1 and Pc3 = −Pc2max (ie, α = 1), the value of the proportional term qcp increases instantaneously to q3 at ΔPc = Pc1 while ΔPc is smaller than −Pc1 as shown by the solid line in the figure. In this case, it decreases relatively slowly. When Pc2 = Pc2max and Pc3 = −Pc1 (that is, α = 0), the value of the proportional term qcp increases gradually to q3 even when ΔPc exceeds Pc1, while ΔPc = −Pc1. Decreases momentarily. Since the proportional gain is continuously variable as shown in the figure by such setting of Pc2 and Pc3, the above-described gain element etc. determining unit 254ce operates the operation detection signals / operation amount detection signals P1a to P4a, P1b. It can be seen that it functions as a proportional gain setting means for continuously and variably setting the value of the proportional gain according to .about.P4b.
[0049]
The integral term determining unit 254 cc has an integral gain of the illustrated table, that is, a gain that linearly increases on the 0 <ΔPc side and linearly decreases on the ΔPc <0 side with a slope different from that on the 0 <ΔPc side. An integrating unit 254cc23 is provided that calculates an integral element Δqci from the input deviation ΔPc. At this time, the function represented by (Equation 3) and (Equation 4) set by the above-described gain element determination unit 254c is input to the accumulating unit 254cc23, and according to this, as indicated by an arrow in the figure. The shape of the integral gain changes continuously. For example, when α = 1, Δqci = 2K × ΔPc in the range of ΔPc> 0, so that the integral element Δqci increases linearly with a relatively large slope as shown by the solid line in the figure, while in the range of ΔPc <0. Since Δqci = K × ΔPc, it decreases with a relatively small slope. In the case of α = 0, Δqci = K × ΔPc in the range of ΔPc> 0, and the integral element Δqci increases with a relatively small slope as shown by the broken line in the figure. When ΔPc <0, Δqci = 2K × ΔPc, which is relatively large. Decrease with inclination.
Since the integral gain becomes continuously variable as shown in the figure by such setting of Δqci, the above-described gain element determination unit 254ce operates the operation detection signals / operation amount detection signals P1a to P4a, P1b to P4b. It can be seen that it also functions as an integral gain setting means for continuously and variably setting the value of the integral gain according to.
[0050]
The functions of the other parts of the cutoff control unit 254c are substantially the same as the
[0051]
In the above configuration, the
[0052]
In the present embodiment configured as described above, an operation substantially similar to that of the first embodiment is performed, and the same effect is obtained. That is, since α = A (0 <A ≦ 1) is set in
In addition to this, since the value of A is determined by the maximum value of the arm cloud operation amount and the boom raising operation amount as described with reference to FIG. 16, the value of α approaches 1 as the operation amount increases. The gain and integral gain change to the solid line side in FIG. That is, the method of decreasing the cut-off target displacement qc1 when the cut-off control is started is further delayed as the operation amount increases. That is, as the operator increases the operation amount in order to perform a more powerful operation, it becomes more difficult to shift to the cut-off control, so that a more powerful operation can be obtained.
[0053]
In the first and second embodiments, the value of the cut-off pressure Pc is stored as a fixed value in the cut-off
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, when priority is given to strength, the shift to the cutoff control can be automatically delayed and release of the cutoff control can be accelerated, and when priority is given to energy saving, the cutoff control is performed. And the release of cut-off control can be delayed. Therefore, it is possible to achieve both energy saving and strength without requiring a complicated operation of the operator such as conventional switch switching.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a hydraulic circuit diagram of a hydraulic drive apparatus provided with a cutoff device for a hydraulic pump according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating functions of a controller.
FIG. 3 is a block diagram showing detailed functions of a positive control unit.
FIG. 4 is a block diagram showing detailed functions of a horsepower control unit.
FIG. 5 is a block diagram illustrating a control function of a cutoff control unit.
FIG. 6 is a diagram showing details of setting of a first proportional gain and a second proportional gain in the first integration unit and the second integration unit.
FIG. 7 is a diagram showing details of setting of a first integral gain and a second integral gain in a first integration unit and a second integration unit.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 10 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 12 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of the behavior of the hydraulic pump discharge pressure, the deviation between the discharge pressure and the cutoff pressure, and the cutoff target displacement.
FIG. 14 is a functional block diagram showing control contents of a cutoff control unit which is a main part of a cutoff device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a flowchart showing processing in a gain element etc. determination unit;
FIG. 16 is a diagram showing a part of a procedure for determining a gain element;
[Explanation of symbols]
1 First hydraulic pump
2 Second hydraulic pump
3 Engine (motor)
4 Relief valve
5 Arm cylinder (actuator)
6 Boom cylinder (actuator)
8 Bucket cylinder (actuator)
9 Swing motor (actuator)
10 Left travel motor (actuator)
11 Right travel motor (actuator)
12 Arm operating lever device (operating means)
13 Boom operation lever device (operation means)
14 Bucket operation lever device (operation means)
15 Operation lever device for turning (operating means)
16 Left-side operation lever device (operation means)
18 Control lever device for right travel (operating means)
19 Regulator (pump control means)
20 Regulator (pump control means)
33a Pressure sensor (operation detection means, operation amount detection means)
33b Pressure sensor (operation detection means)
34a Pressure sensor (operation detection means, operation amount detection means)
34b Pressure sensor (operation detection means)
35a, b Pressure sensor (operation detection means)
36a, b Pressure sensor (operation detection means)
38a, b Pressure sensor (operation detection means)
39a, b Pressure sensor (operation detection means)
54c Cut-off control unit (cut-off control means)
54cb proportional term determining unit (proportional component determining means, response characteristic changing means)
54cb1 switch (proportional gain selection means)
54cb2 first integration unit (first proportional component calculation means)
54cb3 second integration unit (first proportional component calculation means)
54 cc integral term determining unit (integral component determining means, response characteristic changing means)
54 cc1 switch (integral gain selection means)
54cc2 1st integration part (1st integral component calculation means)
54 cc3 Second integration unit (first integral component calculation means)
54cd target displacement determining unit (cutoff flow rate determining means, response characteristic changing means)
54d Switch part
55c Cut-off control unit (cut-off control means)
55d Switch part
56 Pressure sensor (discharge pressure detection means)
58 Pressure sensor (Discharge pressure detection means)
254c Cut-off control unit (cut-off control means)
254cb proportional term determining unit (proportional component determining means, response characteristic changing means)
254cb23 integration unit (second proportional component calculation means)
254 cc integral term determining unit (integral component determining means, response characteristic changing means)
254cc23 integration unit (second integral component calculation means)
254ce Gain element determination unit (proportional gain setting means, integral gain setting means)
Claims (6)
前記複数の操作手段のうちの少なくとも1つの操作手段の操作状態を検出し、対応する操作検出信号を前記カットオフ制御手段へ出力する操作検出手段を有し、かつ、
前記カットオフ制御手段は、前記操作検出信号に応じて、前記油圧ポンプの吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する応答特性変更手段を備え、
前記応答特性変更手段は、前記カットオフ流量のうち前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧と前記カットオフ圧力との偏差に応じた比例成分を決定する比例成分決定手段と、前記カットオフ流量のうち前記吐出圧検出手段で検出された吐出圧と前記カットオフ圧力との偏差の経時変化に応じた積分成分を決定する積分成分決定手段と、前記比例成分と前記積分成分とを加算しこの加算値に基づき前記カットオフ流量を決定するカットオフ流量決定手段とを備えており、かつ、前記比例成分決定手段は前記操作検出信号に基づき比例ゲインを変更し、前記積分成分決定手段は前記操作検出信号に基づき積分ゲインを変更することを特徴とする油圧ポンプのカットオフ装置。 A variable displacement hydraulic pump driven by a prime mover; a relief valve for determining a maximum pressure of a discharge circuit of the hydraulic pump; a plurality of actuators driven by the pressure oil discharged from the hydraulic pump; A discharge pressure detection means for detecting a discharge pressure of the hydraulic pump, provided in a hydraulic drive device including a plurality of operation means for operating each actuator and a pump control means for controlling a displacement volume of the hydraulic pump; When the discharge pressure detected by the pressure detection means reaches a predetermined cut-off pressure close to the maximum pressure determined by the relief valve, the pump control means is set so that the discharge flow rate of the hydraulic pump decreases to a predetermined cut-off flow rate. In a cutoff device of a hydraulic pump provided with a cutoff control means to be operated,
An operation detection unit that detects an operation state of at least one of the plurality of operation units, and outputs a corresponding operation detection signal to the cut-off control unit; and
The cutoff control means includes response characteristic changing means for changing a response characteristic until the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced to the cutoff flow rate according to the operation detection signal.
The response characteristic changing unit includes a proportional component determining unit that determines a proportional component according to a deviation between the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting unit and the cutoff pressure, and the cutoff flow rate. The integral component determining means for determining an integral component in accordance with the change over time in the deviation between the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means and the cutoff pressure, and adding the proportional component and the integral component. A cutoff flow rate determining means for determining the cutoff flow rate based on the addition value, the proportional component determining means changes a proportional gain based on the operation detection signal, and the integral component determining means is the operation A hydraulic pump cutoff device, wherein an integral gain is changed based on a detection signal.
前記複数の操作手段の操作状態を検出し、対応する操作検出信号を前記カットオフ制御手段へ出力する操作検出手段を有し、かつ、
前記カットオフ制御手段は、前記操作検出手段でオペレータのアームクラウド操作が検出された場合を含む第1の場合とこの第1の場合以外の第2の場合とで、前記油圧ポンプの吐出流量が前記カットオフ流量に減少するまでの応答特性を変更する応答特性変更手段を備えていることを特徴とする油圧ポンプのカットオフ装置。A variable displacement hydraulic pump driven by a prime mover, a relief valve for determining the maximum pressure of a discharge circuit of the hydraulic pump, and a plurality of boom cylinders and arm cylinders driven by pressure oil discharged from the hydraulic pump A hydraulic drive apparatus comprising: a plurality of operation means including an actuator for the boom, a plurality of operation means for a boom for operating the boom cylinder and the arm cylinder, and an operation means for the arm; and a pump control means for controlling a displacement volume of the hydraulic pump. Provided, a discharge pressure detecting means for detecting the discharge pressure of the hydraulic pump, and when the discharge pressure detected by the discharge pressure detecting means becomes a predetermined cutoff pressure near the maximum pressure determined by the relief valve, The pump control means is operated so that the discharge flow rate of the hydraulic pump is reduced to a predetermined cutoff flow rate. In the cut-off device of a hydraulic pump and a cut-off control means,
An operation detection unit that detects operation states of the plurality of operation units and outputs a corresponding operation detection signal to the cut-off control unit; and
The cut-off control means has a discharge flow rate of the hydraulic pump in a first case including a case where an arm cloud operation of an operator is detected by the operation detection means and a second case other than the first case. A hydraulic pump cut-off device comprising response characteristic changing means for changing a response characteristic until the flow rate decreases to the cut-off flow rate.
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