JP3926637B2 - 絵本 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂セル原画シートを絵を表示した紙葉間に介装した絵本に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記のような透明なシートを用いた絵本等が提案されている。
▲1▼特開平10−297141号公報
この公報所載の技術は「セル原画印刷物」に係り、カレンダーを構成する背面印刷シートの上から透明部、絵部分を有するセル原画シートを重ねたものである。
▲2▼特開2001−277749号公報
この公報所載の技術は「学習絵本」に係り、文字を表示した紙葉に透明合成樹脂プレートを綴じ込み、透明樹脂プレートの上から水性ペンで消去可能に下の紙葉に表示した文字をなぞり、文字学習を行なわせるようにしたものである。
▲3▼:実用新案登録第3009890号公報
この公報所載の技術は「透過式注釈、答え参照書籍」に係り、紙葉の片側に問題等を、これと一緒に綴った半透明のシートに注釈、答え等を印刷したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術においては、上記▲1▼はセル原画シートを重ねた背景画の臨場感をもたせる機能のみで、面白味は少ない。
上記▲2▼は、透明合成樹脂プレートの上から下の紙葉の文字をなぞって文字を憶えたりする学習であって、幼児等が最も興味をもつ遊びを通して幼児の知育向上を図るこには不向きである。
上記▲3▼は、学習参考書であり、上記▲2▼と同様に幼児等が最も興味をもつ遊びを通して幼児の知育向上を図ることには不向きである。
【0004】
本発明は、以上の従来の透明シートを用いた印刷物や学習絵本等に鑑みなされたものである。
本発明の目的とする処は、幼児が遊びを通して絵本に親しみ、且つ絵本を通して幼児の知育向上を図ることができ、又幼児においても経時的な遊びを楽しく、創造性をもって行ない得るようにした絵本を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、絵本であって、左の紙葉と右の紙葉と、これ等左右の紙葉の間に介在させた透明な紙葉とを単位とし、該単位を複数備え、左右の紙葉の夫々には絵要素を表示するともに、透明な紙葉には、一方の紙葉の絵要素から他方の紙葉の絵要素に移すことのできる絵要素を表示し、一方の紙葉には経時的に前段階の絵要素を表示し、他方の紙葉には経時的に後段階の絵要素を表示し、この間に介装した前記透明な紙葉は左右の夫々に関連する絵要素を表示し、透明な紙葉を経時的に後段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に前段階の場面を構成し、爾後、該透明な紙葉を捲って経時的に前段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に後段階の場面を構成するようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項1では、左右の紙葉の一方の紙葉に表示した絵要素と、紙葉間に介装した透明な紙葉を重ねることで、双方の絵要素を合体して特定の事物や事項を表わし、透明な紙葉を他方の紙葉に移すことで、透明な紙葉の絵要素と他方の紙葉の絵要素とを合体させて他の特定の事物や事項を表わすことができる。
また、左右の紙葉に経時的なストーリの前後の段階が表示され、透明な紙葉を一方の紙葉から他方の紙葉に移動させることで、絵合せにより経時的な遊びや学習が行なえる。
【0009】
請求項2は、請求項1において、絵本は、表表紙、裏表紙、背表紙を備え、表紙間に複数の紙葉及び該紙葉間に透明な紙葉を有する絵本であることを特徴とする。
【0010】
請求項2では、絵要素を表示した複数の紙葉及びこの間に介装された関連する絵要素を表示した透明な紙葉を複数単位備え、表裏の表紙、背表紙を備えた絵本なので、透明な紙葉及びこれの絵要素と紙葉の絵要素とを組み合わせて特定のテーマの幼児向けの経時的なお話や、幼児が参加する作業等を手順を踏んで絵本に親しみながら読み、遊ぶことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明に係る絵本の表紙側の外観斜視図である。
絵本1は、表表紙2、裏表紙3、背表紙4及び後述するように、この間に介装された紙等の不透明な紙葉、透明な紙葉からなる。
実施の形態では幼児用のお料理に関する絵本で、表表紙2にはタイトル等の文字表示5及び幼児に理解し易く、幼児が好む絵要素6が表示され、実施の形態では「包丁」や「おたま」を持った幼児6aや料理に用いるじゃが芋、人参、玉葱等の野菜6b…(…は複数を表わす。以下同じ)が表示されている。
【0012】
絵本1の紙等の不透明な紙葉(以下単に紙葉と記載する)を7で表わし、紙葉7…は後述する透明な紙葉を含んで複数枚綴り具8…で開閉自在に綴じられている。
図2は、実施の形態に係る絵本1の第1頁(左側)及び第2頁(右側)を開いた状態を示し、紙葉7,7を示している。左側の紙葉7には、上方にのみ開放した収容袋9を接着等して設置し、上端部の開放部から挿抜自在に厚紙等で作成した包丁おもちゃ10が収容されている。収容袋9の表面には幼児に対する指示表示文字、例えば「ほうちょうがはいっています」、「あそびおわったら、またここにしまってね。」等の文字表示5aが表示されている。
【0013】
右側の紙葉7には、テーマを進行させる上で最初の過程を示す絵要素、例えば、台所及び俎の絵要素6d、野菜6b…が表示され、且つ料理を行なう親子の絵要素6cが表示されている。
又余白には、文字表示5b、例えば「きょうのおしょくじ、なにかな?さあ、おてつだいし・て・ね!」のような幼児に理解し易く、且つ日常において見聞きし、興味をもち易いテーマによる進行指示が表示されている。
【0014】
図3は、本発明に係る絵本の最も特徴とする構成を表わした斜視図である。
絵本1は、左右の不透明な紙等で形成され、後述するように絵要素を夫々表示した紙葉7,7と、この間に介装された透明な紙葉11からなる。左右の紙葉7,7と透明な紙葉11とで単位12を構成する。この単位12を複数備える。
透明な紙葉11はセル画と同様の構成で、透明樹脂シートに絵を表示したものからなり、後述するように左右の紙葉7,7と関連する絵要素が半透明の状態で表示されている。
複数の単位12…は、表表紙2、裏表紙3、背表紙4間に綴り具8…で開閉自在に綴じ込まれている。この透明紙葉11は、左右の紙葉7,7の間を捲ることで移動自在である。
【0015】
図4は、実施の形態における第1の単位の一方の紙葉に透明紙葉を重ね合せた状態を示す図である。
図では左右の紙葉7A,7Bの両方にわたって俎を表わす絵要素6dを表示しており、右側の紙葉7B上に透明紙葉11Aが重なっている。
俎の絵要素6dの右側の紙葉7Bに表示された俎の上には、人参の一部を表わした絵要素6eが表示されており、紙葉7B上に重ね合わせた透明紙葉11Aには人参の他の一部を表わした絵要素6e−1を表示した。
【0016】
以上の一方の紙葉7B(右側の紙葉)と透明紙葉11Aとを重ね合わせた状態で、切断前の人参の絵要素6e−2を構成する。
左側の紙葉7Aには文字表示5b、例えば「にんじん にんじん きって…」の指示表示を表示し、又右側の紙葉7Bの文字表示5bには、例えば「とん とん とん」、透明紙葉を捲る際の指示等が文字表示5cとして表示されている。
【0017】
図5は、図4の右側の紙葉を用いて料理遊びを行なう一例を説明した図である。
絵本を読む幼児に、前記した収容袋9から包丁10を取り出させ、包丁10の柄を手Hで握り、透明紙葉11Aの上から絵要素6e−2の切り線に沿って包丁により人参を切るまねを行なわせ、料理遊びにおいて人参を切る遊びを行なわせる。
【0018】
図6は、図4の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図である。
前記した透明紙葉11Aを、綴り具8を介して左側の紙葉7A上に重ね合せる。これにより、俎の絵要素6dの右側の紙葉7Bの俎の絵要素6dの上には、料理のために複数個に切断された人参の一部を表わした絵要素6eが表示されることとなる。
又紙葉7A上には、透明紙葉11Aをこの側に移動させ、透明紙葉11Aに表示した切断された複数個の人参の他の一部を表わした絵要素6e−1が、透視される左側の紙葉7Aの俎上に表示されることとなる。
【0019】
このように図4の状態で、人参の全体の絵が、絵要素6e−2として俎の絵要素6dの右側に透明紙葉11A及び右側の紙葉7Bにより表わされ、図5に示したように幼児が恰も包丁で人参を切る操作を疑似的に行なわせる。
これにより、図5で明らかな通り経時的に前段階となる絵要素が表示される。
爾後、透明紙葉11Aを捲り、左側の紙葉7A側に移動させ、これと重ね合せることで、複数のピースに切断された人参6e,6e−1が紙葉7A,7Bの俎の絵要素6d上に表れる。
これにより、図6で明らかな通り経時的に後段階となる絵要素が表示される。これにより幼児に料理遊びの最初の段階を行なわせることができる。
【0020】
図7は、料理に使用する他の野菜の一例として、玉葱を切断する例を示す図である。
左右の紙葉7C,7Dには、この間にわたって俎を表わした絵要素6d,6dが表示されている。右側の紙葉7D及びこれと重ねられた透明紙葉11Bには、玉葱の全体の絵要素6f、皮の絵要素6f−1…、身の絵要素6f−2、切断線を入れた身の絵要素6f−3…が分離して表示されている。紙葉7Dと透明紙葉11Bとを重ねることで、切断前の玉葱を表示した。
又左側の紙葉7Cには、玉葱を切断する旨の指示表示が文字表示5bとして表示されている。
【0021】
図8は、図7の透明紙葉を移動させた状態を示す図である。
透明紙葉11Bを左側の紙葉7C側に移動させ、この上に重ね合せることで、切り離された玉葱を表わした絵要素6f−1…,6f−2…,6f−3…が左右の紙葉7C,7Dの両方の俎上に、皮を剥いた状態、小ピースに切り離した状態、剥いて残った皮の状態で表示されることとなる。
これにより、前記した人参とともに玉葱を切り、料理の下拵えの一部が行なわれたこととなり、幼児に料理遊びを絵本を通して行なわせることができる。
【0022】
図9は、料理に使用する他の野菜の一例としてじゃが芋を切断する例を示す図である。
左右の紙葉7E,7Fには、この間にわたって俎を表わした絵要素6dが表示されており、右側の紙葉7F及びこれと重ねられた透明紙葉11Cには、じゃが芋の全体の絵要素6g、皮の絵要素6g−2…、身の絵要素6g−1、切断線を入れた身の絵要素6g−3…が分離して表示されている。紙葉7Fと透明紙葉11Cとを重ねることで、切断前のじゃが芋を表示した。
又左側の紙葉7Eには、じゃが芋を切断する旨の指示表示が文字表示5bとして表示されている。
【0023】
図10は、図9の透明紙葉を移動させた状態を示す図である。
透明紙葉11Cを左側の紙葉7E側に移動させ、この上に重ね合せることで、じゃが芋を表わした絵要素6g,6g−1,6g−2,6g−3…が左右の紙葉7E,7Fの両方の俎上に、皮を剥いた状態、小ピースに切り離した状態、剥いて残った皮の状態で表示されることとなる。
これにより、前記した人参,玉葱とともにじゃが芋を切り、料理の下拵えの一部が行なわれたこととなり、幼児に料理遊びを絵本を通して行なわせることができる。
【0024】
図11は、料理において、切断した材料を鍋に投入する前の状態を示す図である。
左側の紙葉7Gには料理用の大鍋6iが表示されており、又鍋が煮える状態を示す文字表示5bが表示されている。
右側の紙葉7H上には透明紙葉11Dが重ねられており、紙葉7Hには手で掴んだ俎の絵要素6r,6dが表示されており、透明紙葉11Dには、表示された俎の絵要素上に臨むように、前記で切断した料理用の材料6h…(小ピースとなった人参、玉葱、じゃが芋等)が位置する。
又右側の紙葉7Hの上辺部には、遊びかたの指示文字表示5bが、例えば「きったおやさい、おなべにいれて…とうめいシートをめくっておやさいを いれてね。」として表示されている。
【0025】
図12は、図11の透明紙葉を移動させた状態を示す図である。
透明紙葉11Dを左側の紙葉7Gに重ね合せることで、透明紙葉11Dに表示した小ピースの料理用の材料6h…が大鍋を表わした絵要素6i上に移動し、これにより、料理用の材料6h…を大鍋に投入した状態となり、料理用の材料6h…を大鍋で煮る状態を現出し、幼児に料理の遊びを経時的に行なわせることができる。
【0026】
図13は、料理の一例として、カレーが出来上がった状態を示す図である。
左側の紙葉7Iには皿上にご飯をもった状態の絵要素6mを表示し、この上に文字表示5b、例えば「できたよ! おいしそう カレーライス!!」の表示を行なった。
右側の紙葉7Jには、大鍋の絵要素6i内に出来上がったカレーの絵要素6jが表示されており、この上の透明紙葉11Eには、カレーの絵要素6jと重ね合わせるようにカレーブロックの絵要素6k及びカレーをすくうおたまの絵要素6nを表示した。
【0027】
図14は、図13の透明紙葉を移動させた状態を示す図である。
透明紙葉11Eに表示されたカレーブロックの絵要素6k及びカレーをすくうおたまの絵要素6nが、左側の紙葉7Iに表示した皿上にご飯をもった状態の絵要素6m上に臨み、恰もカレーを大鍋からすくい、ご飯の上にかける感を呈し、料理を材料から切断したり、皮を剥いたりして小ピースとし、鍋に投入し、煮てカレーが出来上がり、ご飯に盛ってカレーライスを料理する経時的な遊びを絵本を通して行なわせることができる。
【0028】
図15は、絵本1の本実施の形態における最終の部分に配置された左右の紙葉7K,7Lを開いて示した図である。
前記した紙葉及びこの間に介装された透明紙葉の各単位によって経時的に進められたストーリーを総括した絵要素6p,6qが左右の各紙葉7K,7Lに表示されており、又各絵要素6p,6qに対応する文字表示5b,5bが、例えば「いただきまあす!」、「おいしそうなカレーライス、いっしょに いただきます!」として表示されており、前記した紙葉及び透明紙葉の単位で、幼児において遊ばせながら学習し進行させたカレーライスの材料の切断、材料の鍋への投入、煮込み、カレーの完成、盛り付けのストーリーの最終として、カレーライスを母親とともに食事する状態を表わした。
【0029】
以上により、絵本の左右の紙葉、この間に介装した透明紙葉を左右の紙葉に移動させることで、幼児にストーリーに沿った遊びを行なわせつつ、絵本に親しみ、学習を行なわせ、幼児に絵本に興味をもたせ、文字を憶えさせ、絵要素の内容、紙葉と透明紙葉の組み合わせによる絵の変化を通して幼児の知育向上を図ることができる。
以上、実施の形態では、幼児や子供が好む食事の一例として、カレーライスを例とした料理を経時的に進行させたテーマをストーリー展開させたが、絵本のテーマやストーリー、ストーリー展開等は任意である。
【0030】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、左の紙葉と右の紙葉と、これ等左右の紙葉の間に介在させた透明な紙葉とを単位とし、該単位を複数備え、左右の紙葉の夫々には絵要素を表示するともに、透明な紙葉には、一方の紙葉の絵要素から他方の紙葉の絵要素に移すことのできる絵要素を表示し、一方の紙葉には経時的に前段階の絵要素を表示し、他方の紙葉には経時的に後段階の絵要素を表示し、この間に介装した前記透明な紙葉は左右の夫々に関連する絵要素を表示し、透明な紙葉を経時的に後段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に前段階の場面を構成し、爾後、該透明な紙葉を捲って経時的に前段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に後段階の場面を構成するようにした。
【0031】
請求項1では、左右の紙葉の一方の紙葉に表示した絵要素と、紙葉間に介装した透明な紙葉を重ねることで、双方の絵要素を合体して特定の事物や事項の前段階を表わし、透明な紙葉を他方の紙葉に重ねて移すことで、透明な紙葉の絵要素と他方の紙葉の絵要素とを合体させて他の特定の事物や事項を後段階を表わすことができる。
従って、左右の紙葉間の透明な紙葉を、左右の紙葉に選択的に重ね合せることで、左右の紙葉の絵要素と透明紙葉の絵要素を選択的に組み合わせ、左右の紙葉にわたって前後の段階の場面が変ったり、事物が移動したり、物語を経時的に進めたりすることができ、絵本を捲り、透明紙葉を左右の紙葉に選択的に重ね、移動するという幼児が行ない易い操作を通して、幼児に楽しく、興味をもって本に親しませることができ、絵本を見ながら、遊びを通して幼児の知育向上を図ることができる。
【0033】
また、左右の紙葉に経時的なストーリの前後の段階が表示され、透明な紙葉を一方の紙葉から他方の紙葉に移動させることで、絵合せにより経時的な遊びや学習が行なえる。
従って、透明な紙葉の絵要素に特定の事物や物を表示しておき、左右の紙葉には、透明な紙葉の事物や物と関連し、且つこの絵要素と組み合わせることで時間的な要素を含んだ事物や物を表示することで、時間的要素を含んだ作業等を表わすこともでき、絵本の楽しさを一層向上させ、且つ幼児に作業等の手順等をも学習させることができ、絵本を通した幼児の知育向上に資する処が大きい。
【0034】
請求項2は、請求項1において、絵本は、表表紙、裏表紙、背表紙を備え、表紙間に複数の紙葉及び該紙葉間に透明な紙葉を有する絵本とした。
【0035】
請求項2では、絵要素を表示した複数の紙葉及びこの間に介装された関連する絵要素を表示した透明な紙葉を複数単位備え、表裏の表紙、背表紙を備えた絵本なので、透明な紙葉及びこれの絵要素と左右の紙葉の絵要素との組み合わせの単位を複数順序だてて配設することができ、幼児が理解し易い、親しみ易いテーマの幼児向けの経時的なお話や、幼児が参加する遊びやままごと等の複数の場面からなる作業等を、経時的に手順を踏んで絵本に親しみながら遊び、読ませ、幼児の学習、知育向上に資する処が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絵本の表紙側の外観斜視図
【図2】実施の形態に係る絵本の第1頁(左側)、第2頁(右側)を開いた状態を示す図
【図3】本発明に係る絵本の最も特徴とする構成を表わした斜視図
【図4】実施の形態における第1の単位の一方の紙葉に透明紙葉を重ね合せた状態を示す図
【図5】図4の右側の紙葉を用いて料理遊びを行なう一例をとして人参を説明した図
【図6】図4の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図
【図7】料理に使用する他の野菜の一例として玉葱を切断する例を示す図
【図8】図7の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図
【図9】料理に使用する他の野菜の一例としてじゃが芋を切断する例を示す図
【図10】図9の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図
【図11】料理において、切断した材料を鍋に投入する前の状態を示す図
【図12】図11の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図
【図13】料理の一例として、カレーが出来上がった状態を示す図
【図14】図13の透明紙葉を左側の紙葉に移動させた状態を示す図
【図15】絵本の本実施の形態における最終の部分に配置された左右の紙葉を開いて示した図
【符号の説明】
1…絵本、 2…表表紙、 3…裏表紙、 4…背表紙、 5,5a,5b…文字表示、 6,6a〜6q…絵要素、 7,7A〜7L…左右の紙葉、 11〜11E…透明紙葉、 12…単位。

Claims (2)

  1. 左の紙葉と右の紙葉と、これ等左右の紙葉の間に介在させた透明な紙葉とを単位とし、該単位を複数備え、
    前記左右の紙葉の夫々には絵要素を表示するともに、透明な紙葉には、一方の紙葉の絵要素から他方の紙葉の絵要素に移すことのできる絵要素を表示し、
    前記一方の紙葉には経時的に前段階の絵要素を表示し、前記他方の紙葉には経時的に後段階の絵要素を表示し、この間に介装した前記透明な紙葉は左右の夫々に関連する絵要素を表示し、
    前記透明な紙葉を経時的に後段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に前段階の場面を構成し、爾後、該透明な紙葉を捲って経時的に前段階の絵要素を表示した紙葉に重ね、左右の紙葉にわたって経時的に後段階の場面を構成する、
    ようにしたことを特徴とする絵本。
  2. 前記絵本おもちゃは、表表紙、裏表紙、背表紙を備え、表紙間に複数の紙葉及び該紙葉間に透明な紙葉を有する絵本であることを特徴とする請求項1に記載の絵本。
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