JP3926143B2 - Power supply - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源から負荷に給電するための電源スイッチの前段にLCフィルタ回路を設けた電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電磁調理器のための電源装置には、加熱コイル駆動用のインバータ回路についてのEMI(Electro-Magnetic Interference) 対策を行って雑音端子電圧の低減を図るために、一次側(電源プラグ側)にコモンモードチョークコイル及びライン間コンデンサを組み合わせたLCフィルタ(EMCノイズフィルタ)を挿入することが一般的に行われている。この場合、電磁調理器のようにインバータ回路のようなスイッチング電源を含むものにおいては、ライン間コンデンサとして比較的大きな容量(例えば1μF程度)のものを使用する必要がある。但し、このようなコンデンサが使用される電気器具に対しては電気用品取締法による規制がある。具体的には、電気用品取締法には、電気器具の電源プラグを電源コンセントから引き抜いた後に1秒が経過した時点で、その電源プラグの端子間電圧(差し込み刃間の電圧)が45V以下であることが規定されている。このような規定を満足するために、従来では、電源ライン間に放電用抵抗を接続してライン間コンデンサの放電時間を短縮することが行われている。
【0003】
上記放電用抵抗は数百KΩ〜数MΩオーダーとされるのが一般的であり、このため、電源プラグが電源コンセントに差し込まれた状態での消費電力は微少なレベルに抑制される。しかしながら、近年では家庭用電気機器での待機電力の低減というニーズが極めて高くなっているため、このような微小電力でも放置できなくなっているという事情がある。
そこで、従来では、例えば特開2001−95261号公報に見られるように、電源投入状態でオフされて電源ライン間から放電用抵抗を切り離すと共に、電源遮断時にオンされてライン間コンデンサの充電電荷を放電用抵抗を通じて放電するスイッチング素子を設ける手段が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載された手段では、放電用抵抗に起因した待機電力を零にできるが、ライン間コンデンサは電源ラインに接続されたままであるため、例えば、ライン間コンデンサの後段に電源スイッチが設けられていた場合には、そのコンデンサを通じて無効電流が流れるという欠点がある。また、電源事情が悪い状態時には、電源電圧波形の歪みによりコンデンサから異音が発生する場合があり、これは特に深夜などの静寂雰囲気においてユーザに不快感を与える原因となる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ライン間コンデンサ及び放電用抵抗を備えたものでありながら、放電用抵抗での電力損失を零にできると共に、ライン間コンデンサを通じて無効電流が流れる事態及び当該コンデンサで異音が発生する事態を確実に防止できるなどの効果を奏する電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、トッププレートを具備した電磁調理器の加熱コイルを駆動するインバータ回路に対し、オンされた状態で交流電源から給電する電源スイッチと、この電源スイッチと前記交流電源との間に介在された輻射ノイズ抑制用のLCフィルタ回路とを備えた電源装置において、
前記LCフィルタ回路内のライン間コンデンサの充電電荷を放電するために設けられ常時において前記交流電源から切り離された放電用抵抗と、前記ライン間コンデンサを前記交流電源の両端に接続した第1の状態と前記ライン間コンデンサを前記放電用抵抗の両端に接続した第2の状態とに切り替わるスイッチ要素と、前記インバータ回路内のスイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子用温度センサまたは前記加熱コイルによる加熱温度を検出するトッププレート用温度センサからの検出信号が入力される制御手段を備え、前記制御手段は、前記電源スイッチがオンのときに前記スイッチ要素を前記第1の状態に切り替え、前記電源スイッチがオフで且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときに前記スイッチ要素を前記第2の状態に切り替えると共に前記インバータ回路を冷却するファン装置の駆動を停止するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、放電用抵抗は常時において交流電源から切り離されているから、この放電用抵抗での電力損失ひいては待機電力を零にできる。また、電源スイッチがオンのときには、スイッチ要素が第1の状態に切り替えられて、ライン間コンデンサが交流電源の両端に接続された状態となる。これにより、LCフィルタ回路が動作するようになって輻射ノイズに起因した雑音端子電圧を抑制する機能が得られる。この状態から電源スイッチがオフされ且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときには、スイッチ要素が第2の状態に切り替えられて、ライン間コンデンサが放電用抵抗の両端に接続されるから、そのライン間コンデンサの充電電荷が放電用抵抗を通じて速やかに放電される。このように、交流電源から切り離された放電用抵抗の両端に対してライン間コンデンサが接続された場合には、そのライン間コンデンサも交流電源から切り離された状態となる。このため、電源スイッチのオフ状態時において、その電源スイッチ及び交流電源間に介在されたLCフィルタ回路内のライン間コンデンサを通じて無効電流が流れる事態や、電源電圧波形の歪みに起因してライン間コンデンサで異音が発生する事態を確実に防止できるようになる。
【0008】
負荷がインバータ回路であった場合にはEMIノイズが増大するため、ライン間コンデンサの容量を大きな値に設定することになる。このような場合には、ライン間コンデンサを通じて流れる無効電流が大きくなる可能性があるため、無効電流が流れる事態を確実に防止できるという前述した効果の有益性が高まることになる。
【0009】
また、前記インバータ回路は電磁調理器の加熱コイルを駆動するために設けられたものである。
電磁調理器においては、ライン間コンデンサの容量をかなり大きな値に設定することになる。このような場合には、ライン間コンデンサを通じて流れる無効電流がさらに大きくなる可能性があるため、無効電流が流れる事態を確実に防止できるという前述した効果の有益性が一段と高まることになる。
【0010】
請求項2記載の発明のように、前記電源スイッチの後段に位置した一対の電源ライン間に、前記LCフィルタ回路内のライン間コンデンサより容量が大きな補助コンデンサを接続する構成としても良い。
このような構成によれば、負荷に近い位置に補助コンデンサが設けられているから、負荷からのノイズを抑制する効果が高くなる。特に、補助コンデンサは、その容量がLCフィルタ回路内のライン間コンデンサの容量より大きくなっているからノイズ抑制効果を一段と高め得るようになる。このような構成は、負荷のための配線基板とLCフィルタ回路のための配線基板とが離れて設置されている場合に特に有益となる。
【0011】
この場合、請求項3記載の発明のように、前記補助コンデンサは、前記一対の電源ライン間に突入電流抑制用抵抗を直列に介して接続されたものであっても良い。
この構成によれば、電源投入時において、容量が比較的大きな補助コンデンサに対して大きな突入電流が流れる事態を未然に防止できる。
【0012】
さらに、このように突入電力抑制用抵抗を設ける場合、請求項4記載の発明のように、オン状態で前記突入電流抑制用抵抗の両端を短絡する補助スイッチ要素と、前記電源スイッチのオン後に所定の遅れ時間が経過したときに前記補助スイッチ要素をオンさせると共に、前記電源スイッチがオフされたときに前記補助スイッチ要素をオフさせる補助制御手段とを備えた構成とすることができる。
この構成によれば、電源投入時に突入電流抑制用抵抗を機能させた後には、その突入電流抑制用抵抗の両端が補助スイッチ要素により短絡されて、補助コンデンサの両端が一対の電源ライン間に接続された状態となる。このため、前記補助コンデンサによるノイズ抑制効果を最大限に発揮させ得るようになる。
【0013】
なお、前記電源スイッチのオフ状態で前記制御手段に電源を供給する補助電源回路と、オン状態で前記交流電源を前記負荷に供給する補助電源スイッチとを備えた上で、前記制御手段を、外部からの動作指令を受けたときに前記補助電源スイッチをオン状態に切り替えると共に、前記スイッチ要素を前記第1の状態に切り替える動作を実行し、前記補助電源スイッチがオフ状態に復帰し且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときに前記スイッチ要素を前記第2の状態に切り替える動作を実行する構成とすることができる。
この構成によれば、電源スイッチがオフされた状態でも、制御手段が補助電源回路から電源供給されて動作している。この制御手段は、外部から例えば携帯電話機のような通信手段を通じて動作指令を受けたときに、前記補助電源スイッチをオン状態に切り替える。すると、交流電源が負荷に供給されるようになって、その負荷を駆動可能な状態になる。また、このときには、制御手段によりスイッチ要素が前記第1の状態に切り替えられるから、ライン間コンデンサが交流電源の両端に接続された状態となる。これにより、LCフィルタ回路が動作するようになって負荷の駆動に伴う輻射ノイズを抑制する機能が得られる。その後に、前記補助電源スイッチがオフ状態に復帰し且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときには、制御手段が前記スイッチ要素を前記第2の状態に切り替える。すると、ライン間コンデンサが放電用抵抗の両端に接続されるから、そのコンデンサの充電電荷が放電用抵抗を通じて速やかに放電される。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を電磁調理器に適用した第1実施例について図1を参照しながら説明する。
図1において、電磁調理器1は、商用交流電源2に接続された電源コンセントに対し電源プラグ(何れも図示せず)を介して接続されている。その電源プラグの両端に接続された一対の電源ラインL1及びL2には、輻射ノイズ抑制用のEMIフィルタとして機能するLCフィルタ回路3が介在されている。
【0015】
このLCフィルタ回路3は、電源ラインL1及びL2に対し直列に挿入されたコモンモードチョークコイル4と、第1のリレー5のリレースイッチ5B(本発明でいうスイッチ要素に相当)を介して電源ラインL1及びL1間に接続されるライン間コンデンサ(以下、単にコンデンサと呼ぶ)6とにより構成されている。上記リレースイッチ5Bは、2回路切替形式のもので、リレーコイル5Aに通電された状態で接点(c−a)間をオンした第1の状態に切り換わり、リレーコイル5Aが断電された状態で接点(c−b)間をオンした第2の状態に切り替わる。
【0016】
この場合、リレースイッチ5Bは、常開接点aが電源ラインL1に接続され、常閉接点bが放電用抵抗7を介して電源ラインL2に接続され、さらに、共通接点cがコンデンサ6を介して電源ラインL2に接続されている。従って、コンデンサ6は、リレースイッチ5Bが第1の状態(接点(c−a)間オン状態)に切り替わったときに電源ラインL1及びL2間(商用交流電源2の両端)に接続され、リレースイッチ5Bが第2の状態(接点(c−b)間オン状態)に切り替わったときに放電用抵抗7の両端に接続されることになる。
ここで、上記コンデンサ6及び放電用抵抗7の放電時定数は、例えば1秒以下に設定される。また、放電用抵抗7は、常時において商用交流電源2から切り離された状態を呈している。但し、ここで言う商用交流電源2から切り離された状態とは、電源ラインL1及びL2間から給電されない状態を指す。
【0017】
負荷としてのインバータ回路8は、電磁調理器1用の加熱コイル(図示せず)を駆動するためのもので、その一方の電源端子が電源ラインL1′及び電源スイッチ9を介して電源ラインL1に接続され、他方の電源端子が電源ラインL2に接続された構成となっている。電源スイッチ9の後段に位置した電源ラインL1′と電源ラインL2との間には、第2のリレー10のリレーコイル10Aが接続されると共に、分圧抵抗11a及び11bの直列回路より成る電圧検出回路11が接続される。この場合、電圧検出回路11は、電源スイッチ9がオンされた状態で分圧回路11a及び11bの共通接続点から検出信号を発生するものであり、その検出信号を後述する制御回路12(制御手段、補助制御手段に相当)の信号入力端子S1に与える構成となっている。
【0018】
上記リレーコイル10Aは、その通電状態で常開形のリレースイッチ10Bをオンさせる構成のもので、前記制御回路12は、一方の電源端子P1が当該リレースイッチ10Bを介して電源ラインL1に接続され、他方の電源端子P2が電源ラインL2に接続されている。また、第1のリレー5は、リレースイッチ5Bの他に、常開形のリレースイッチ5Cを備えており、このリレースイッチ5Cは前記リレースイッチ10Bと並列に接続されている。尚、図示しないが、制御回路12は、電源端子P1及びP2間に供給される交流電力に基づいて制御用電源となる直流定電圧を発生する電源回路を内蔵している。
【0019】
ファン装置13は、前記インバータ回路8及び図示しない加熱コイルなどを冷却するために設けられている。駆動回路14は、制御回路12からの指令に応じてファン装置13を駆動するためのもので、その一方の電源端子がリレースイッチ5C及び10Bを並列に介して電源ラインL1に接続され、他方の電源端子が電源ラインL2に接続されている。
【0020】
制御回路12は、信号出力端子Q1及びQ2からの指令信号によりインバータ回路8及び駆動回路14の制御を行うと共に、出力端子Q3及びQ4からの出力によりリレーコイル5Aの通断電制御を行い得るようになっている。また、図示しないが、電磁調理器1には、インバータ回路8内のスイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子用温度センサ及びトッププレートの温度を検出するトッププレート用温度センサが設けられており、これら温度センサによる検出出力も制御回路12に与えられる構成となっている。さらに、制御回路2には、図示しない操作パネルからの操作信号も入力されるようになっている。
【0021】
この制御回路12は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されたもので、予め設定されたプログラム並びに上記のような各入力信号などに基づいた制御動作を行うようになっている。以下においては、制御回路12による制御内容について関連した作用と共に説明する。
【0022】
即ち、電源スイッチ9がオフされた初期状態では、リレーコイル10Aが断電されているためリレースイッチ10Bがオフされている。また、制御回路12は、電源スイッチ9がオン状態からオフされたときには、所定の制御動作を実行した後にリレーコイル5Aをオフする構成となっている。このため、リレースイッチ5Bが常閉側の接点(c−b)間をオンした第2の状態を呈しており、また、リレースイッチ5Cがオフされている。
【0023】
このような状態から電源スイッチ9がオンされたときには、インバータ回路8に対し電源が供給されると共に、リレーコイル10Aに通電されてリレースイッチ10Bがオンされるため、電源ラインL1及びL2間から制御回路12及び駆動回路14に給電されるようになる。制御回路12は、このように電源供給されたときにはリレーコイル5Aに通電開始する制御動作を行う構成となっている。
【0024】
このため、電源スイッチ9のオン後に所定の遅れ時間(制御回路12の電源立ち上がり時間や第1のリレー5の動作遅れ時間などの合計時間)が経過したときに、リレースイッチ5Bが常開側の接点(c−a)間をオンした第1の状態に切り替られると共に、リレースイッチ5Cがオンされるようになる。このようにリレースイッチ5Bが第1の状態に切り替えられると、コンデンサ6が電源ラインL1及びL2間に接続された状態となって、LCフィルタ回路3が機能するようになる。
また、制御回路12は、自身がオンオフ制御するリレースイッチ5Cを通じて電源供給されるという自己保持状態を呈するようになる。尚、電源スイッチ9のオン状態では、電圧検出回路11から検出信号が出力されて制御回路12の信号入力端子S1に与えられた状態となる。このため、制御回路12においては、当該検出信号の消失に基づいて電源スイッチ9がオフされた状態を直ちに検知できるようになる。
【0025】
制御回路12は、図示しない操作パネルから調理開始を指令する操作信号が与えられたときには、インバータ回路8を所定出力(操作パネルを通じた指令値に応じた出力)で駆動すると共に、駆動回路14を通じてファン装置13の駆動するものであり、以て調理動作(誘導加熱動作)が開始される。このようにインバータ回路8が駆動されるのに伴い発生する輻射ノイズはLCフィルタ回路3により減衰されるから、雑音端子電圧が抑制されることになる。また、このような調理動作時には、放電用抵抗7が電源ラインL1及びL2間から切り離されているため、当該放電用抵抗7で電力損失が発生することはない。
【0026】
この後に、電源スイッチ9がオフされたときには、インバータ回路8の電源が遮断されてその駆動が停止される。また、リレーコイル10Aが断電されるため、リレースイッチ10Bがオフされるが、制御回路12の電源はリレースイッチ5Cを通じて維持される。さらに、電源スイッチ9がオフされたときには、電圧検出回路11からの検出信号が消失するため、制御回路12は、その消失に基づいて電源スイッチ9がオフされたことを検知する。制御回路12は、電源スイッチ9のオフを検知したときには、図示しないスイッチング素子用温度センサ及びトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下するまでリレーコイル5Aへの通電状態を維持する。従って、この間はファン装置13の駆動が継続されて、インバータ回路8内のスイッチング素子などの冷却運転が続行される。制御回路12は、その後において上記各センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときにリレーコイル5Aを断電する。
【0027】
すると、リレースイッチ5Cがオフされて制御回路12及び駆動回路14の電源が遮断されると共に、リレースイッチ5Bが常閉側の接点(c−b)間をオンした第2の状態に復帰するようになる。このような復帰に応じてコンデンサ6が放電用抵抗7の両端に接続されるから、そのコンデンサ6の充電電荷が放電用抵抗7を通じて速やかに放電される。尚、電源スイッチ9がオフされた状態で、電磁調理器1の電源プラグが電源コンセントから引き抜かれたときには、コンデンサ6が電源ラインL1及びL2間から既に切り離された状態となっている。また、電源スイッチ9のオン状態で電源プラグが引き抜かれたときには、リレーコイル5Aの断電に応じてリレースイッチ5Bが第2の状態に復帰する。このため、コンデンサ6が電源ラインL1及びL2間から切り離された状態となる。
【0028】
以上要するに、上記した本実施例の構成によれば以下に述べるような作用・効果を奏することができる。
放電用抵抗7は、電源スイッチ9のオン時及びオフ時の何れの期間においても電源ラインL1及びL2間から切り離されているから、この放電用抵抗7での電力損失を零にでき、当然、電源スイッチ9のオフ期間における待機電力も零にできる。また、電源スイッチ9がオンされたときには、リレースイッチ5Bが常開側の接点(c−a)間をオンした第1の状態に切り替えられて、LCフィルタ回路3内のコンデンサ6が電源ラインL1及びL2間に接続された状態となるから、LCフィルタ回路3が機能するようになる。このため、インバータ回路8の駆動に伴い発生する輻射ノイズがLCフィルタ回路3により減衰され、以て雑音端子電圧の増大が抑制されるようになる。
【0029】
この状態から電源スイッチ9がオフされたときには、リレースイッチ5Bが常閉側の接点(c−b)間をオンした第2の状態に切り替えられて、コンデンサ6が放電用抵抗7の両端に接続されるから、そのコンデンサ6の充電電荷が放電用抵抗7を通じて速やかに放電される。このように、電源ラインL1及びL2間から切り離された放電用抵抗7の両端に対してコンデンサ6が接続された場合には、当該コンデンサ6も電源ラインL1及びL2間から切り離された状態となる。このため、電源スイッチ9のオフ状態時において、その電源スイッチ9と商用交流電源1との間に介在されたLCフィルタ回路3内のコンデンサ6を通じて無効電流が流れる事態や、電源電圧波形の歪みに起因してコンデンサ6で異音が発生する事態を確実に防止できるようになる。
【0030】
特に、本実施例のように、負荷がインバータ回路8であった場合にはEMIノイズが増大するため、コンデンサ6の容量を大きな値に設定することになる。このような場合には、コンデンサ6を通じて流れる無効電流が大きくなる可能性があるため、無効電流が流れる事態を確実に防止できるという上述のような効果の有益性が高まることになる。また、本実施例のような電磁調理器1においては、コンデンサ6の容量をかなり大きな値に設定することになる。このような場合には、コンデンサ6を通じて流れる無効電流がさらに大きくなる可能性があるため、無効電流が流れる事態を確実に防止できるという前述した効果の有益性が一段と高まることになる。
【0031】
電磁調理器1の電源プラグが電源コンセントから引き抜かれたときには、コンデンサ6が電源ラインL1及びL2間から切り離された状態となる。このため、電気用品取締法の規定(電源プラグを電源コンセントから引き抜いた後に1秒が経過した時点で、その電源プラグの端子間電圧が45V以下であること)に対処できることになる。また、コンデンサ6及び放電用抵抗の放電時定数が1秒以下に設定されているから、電磁調理器1のメンテナンス時に分解作業を行った場合などにおいて、その作業者が感電する恐れがなくなる。
【0032】
(第2の実施の形態)
図2には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて第1実施例と異なる部分のみ説明する。
この第2実施例では、図2に示すように、電源スイッチ9の後段に位置した電源ラインL1′及びL2間に、LCフィルタ回路3内のコンデンサ6より容量が大きな補助コンデンサ15を接続した構成としている。
【0033】
この構成によれば、負荷であるインバータ回路8に近い位置に補助コンデンサ15が設けられているから、インバータ回路8からのノイズを抑制する効果が高くなる。特に、補助コンデンサ15は、その容量がコンデンサ6の容量より大きくなっているからノイズ抑制効果を一段と高め得るようになる。このような構成は、インバータ回路8のための配線基板とLCフィルタ回路3のための配線基板とが離れて設置されている場合に特に有益となる。
【0034】
(第3の実施の形態)
図3には、上記第2実施例に変更を加えた本発明の第3実施例が示されており、以下これについて第2実施例と異なる部分のみ説明する。
この第3実施例は、図3に示すように、補助コンデンサ15が、電源ラインL1′及びL2間に突入電流抑制用抵抗16を直列に介して接続された構成となっていることに特徴を有する。
【0035】
この構成によれば、電源投入時において、容量が比較的大きな補助コンデンサ15に対して大きな突入電流が流れる事態を未然に防止できる。これにより、電源スイッチ9の負担を軽減できるようになり、その寿命長期化などを図る上で有益になる。
【0036】
(第4の実施の形態)
図4には、上記第3実施例に変更を加えた本発明の第4実施例が示されており、以下これについて第3実施例と異なる部分のみ説明する。
この第4実施例では、図4に示すように、突入電流抑制用抵抗16と並列に第3のリレー17の常開形のリレースイッチ17B(補助スイッチ要素に相当)を接続している。この第3のリレー17のリレーコイル17Aは、第1のリレー5のリレーコイル5Aと並列に接続されている。従って、リレースイッチ17Bは、電源スイッチ9のオンに応じて制御回路12に電源供給された後に、所定の遅れ時間が経過したときにオンされることになり。そのオン状態では、突入電流抑制用抵抗16の両端が短絡される。
【0037】
この構成によれば、電源投入時に突入電流抑制用抵抗16を機能させた後には、当該抵抗16の両端がリレースイッチ17Bにより短絡されて、補助コンデンサ15の両端が電源ラインL1′及びL2間に接続された状態となる。このため、当該補助コンデンサ15によるノイズ抑制効果を最大限に発揮させ得るようになる。
【0038】
(第5の実施の形態)
図5及び図6には本発明の第5実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
この第5実施例では、図5に示すように、電源スイッチ9と並列に第4のリレー18のリレースイッチ18B(補助電源スイッチに相当)を接続している。この第4のリレー18のリレーコイル18Aはリレーコイル5Aと並列に接続されている。
【0039】
図6には、本実施例における制御回路5′(制御手段に相当)の概略的な内部構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図6において、制御回路5′は、マイコン19を主体に構成されており、この他に以下に述べる構成要素が設けられている。即ち、電源端子P1及びP2間に供給される交流電力に基づいてマイコン19の制御用電源となる直流定電圧を発生する電源回路20、この電源回路20が動作停止している状態時にマイコン19の制御用電源となる補助電源回路21(例えば二次電池或いは大容量のコンデンサなどにより構成できる)、インバータ回路8を制御するためのIH制御回路22、リレーコイル5A及び18Aを駆動するためのリレー駆動回路23、外部の通信装置24(例えば携帯電話機)からの指令を受けてマイコン19に与える通信制御回路25が設けられている。
尚、図6中に示していないが、IH制御回路22、リレー駆動回路23の電源は電源回路20から与えられる構成となっており、特にリレー駆動回路23の電源は補助電源回路21からも与えられる構成となっている。また、通信制御回路25の電源は、補助電源回路21から与えられる構成となっているが、電源回路20が動作した状態では当該電源回路20から供給される構成としても良い。
【0040】
この場合、マイコン19は、電源スイッチ9のオフ状態では補助電源回路21から電源供給されて動作しており、通信装置24からの調理開始指令を通信制御回路25を通じて受けたときに、リレーコイル5A及び18Aにリレー駆動回路23を通じて通電する。これにより、これによりリレースイッチ5Bが接点(c−a)間をオンした第1の状態に切り替えられてLCフィルタ回路3が機能するようになる。また、リレースイッチ18Bがオンされてインバータ回路8の電源が供給されるようになる。さらに、これと同時にリレースイッチ5Cがオンされて、電源回路20が動作するようになり、その電源回路20からマイコン19、IH制御回路22などに電源供給されるようになる。
【0041】
マイコン12は、電源回路20から電源供給された状態となったときに、IH制御回路22を通じてインバータ回路8を駆動し、以て誘導加熱調理を開始させる。また、マイコン12は、誘導加熱調理時間を例えばタイマにより監視しており、そのタイマがタイムアップしたときに、インバータ回路8の駆動を停止すると共にリレーコイル5A及び18Aを断電する。これにより、LCフィルタ回路3内のコンデンサ6の充電電荷が放電用抵抗7を通じて放電されると共に、インバータ回路8及び電源回路20への電源供給が遮断され、マイコン19は補助電源回路21から電源供給された状態に戻ることになる。
このような構成によっても前記第1実施例と同様の効果を奏するものであり、特に本実施例によれば、電磁調理器1の付加価値の向上を実現できることになる。
【0042】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
負荷としては電磁調理器用のインバータ回路に限られるものではなく、輻射ノイズを発生する機器全般に適用できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば以上の説明によって明らかなように、LCフィルタ回路用のライン間コンデンサ及びこのライン間コンデンサの充電電荷を放電するための放電用抵抗を備えた電源装置において、その放電用抵抗を、常時において交流電源から切り離した状態とした上で、前記ライン間コンデンサを交流電源の両端に接続した第1の状態と前記ライン間コンデンサを前記放電用抵抗の両端に接続した第2の状態とに切り替わるスイッチ要素と、電源スイッチがオンのときに前記スイッチ要素を前記第1の状態に切り替え、前記電源スイッチがオフで且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときに前記スイッチ要素を前記第2の状態に切り替えると共に前記インバータ回路を冷却するファン装置の駆動を停止する制御手段とを設ける構成としたから、前記放電用抵抗での電力損失を零にできると共に、前記ライン間コンデンサを通じて無効電流が流れる事態及び前記ライン間コンデンサで異音が発生する事態を確実に防止できるなどの有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図3】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図6】要部の機能ブロック図
【符号の説明】
1は電磁調理器、2は商用交流電源、3はLCフィルタ回路、4はコモンモードチョークコイル、5は第1のリレー5、5Bはリレースイッチ(スイッチ要素)、6はライン間コンデンサ、7は放電用抵抗、8はインバータ回路(負荷)、9は電源スイッチ、10は第2のリレー、11は電圧検出回路、12は制御回路(制御手段、補助制御手段)、15は補助コンデンサ、16は突入電流抑制用抵抗、17は第3のリレー、17Bはリレースイッチ(補助スイッチ要素)、18は第4のリレー、18Bはリレースイッチ(補助電源スイッチ)、19はマイコン、20は電源回路、21は補助電源回路、25は通信制御回路、L1、L1′、L2は電源ラインを示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power supply device in which an LC filter circuit is provided in a preceding stage of a power switch for supplying power from an AC power supply to a load.
[0002]
[Prior art]
For example, in a power supply device for an electromagnetic cooker, on the primary side (power plug side) in order to reduce the noise terminal voltage by taking EMI (Electro-Magnetic Interference) measures for the inverter circuit for driving the heating coil In general, an LC filter (EMC noise filter) in which a common mode choke coil and an inter-line capacitor are combined is inserted. In this case, a device including a switching power supply such as an inverter circuit such as an electromagnetic cooker needs to use a capacitor having a relatively large capacity (for example, about 1 μF) as an inter-line capacitor. However, electric appliances using such capacitors are regulated by the Electrical Appliance and Material Control Law. Specifically, in the Electrical Appliance and Material Control Law, the voltage between terminals of the power plug (the voltage between the insertion blades) is 45 V or less when one second has elapsed after the power plug of the electrical appliance is pulled out of the power outlet. It is specified that there is. In order to satisfy such regulations, conventionally, a discharging resistor is connected between power supply lines to shorten the discharge time of the inter-line capacitor.
[0003]
The discharging resistor is generally in the order of several hundreds KΩ to several MΩ, and therefore, power consumption in a state where the power plug is inserted into a power outlet is suppressed to a minute level. However, in recent years, the need for reducing standby power in household electric appliances has become extremely high, and there is a situation that even such minute power cannot be left unattended.
Therefore, conventionally, for example, as seen in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-95261, it is turned off when the power is turned on to disconnect the discharging resistor from between the power lines, and is turned on when the power is turned off to Means for providing a switching element for discharging through a discharging resistor has been considered.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the means described in the above publication, the standby power due to the discharge resistor can be made zero, but the line-to-line capacitor remains connected to the power line, so, for example, a power switch is provided after the line-to-line capacitor. In such a case, there is a drawback that a reactive current flows through the capacitor. In addition, when the power supply situation is bad, abnormal noise may be generated from the capacitor due to distortion of the power supply voltage waveform, which causes discomfort to the user particularly in a quiet atmosphere such as midnight.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide an inter-line capacitor and a discharge resistor, while reducing the power loss at the discharge resistor to zero and through the inter-line capacitor. It is an object of the present invention to provide a power supply device that can effectively prevent a situation in which a reactive current flows and a situation in which abnormal noise occurs in the capacitor.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
A discharge resistor provided to discharge the charge of the inter-line capacitor in the LC filter circuit and disconnected from the AC power source at all times, and a first state in which the inter-line capacitor is connected to both ends of the AC power source When Between the lines A switch element that switches to a second state in which a capacitor is connected across the discharge resistor; A control means for receiving a detection signal from a temperature sensor for a switching element for detecting a temperature of the switching element in the inverter circuit or a temperature sensor for a top plate for detecting a heating temperature by the heating coil; Switch the switch element to the first state when the power switch is on The above Power switch is off And the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor has dropped below a predetermined temperature. sometimes Said Switch the switch element to the second state And the fan device for cooling the inverter circuit is stopped. The
[0007]
According to this configuration, since the discharging resistor is always disconnected from the AC power supply, the power loss in the discharging resistor and the standby power can be reduced to zero. When the power switch is on, the switch element is switched to the first state, and the inter-line capacitor is connected to both ends of the AC power source. Thereby, the LC filter circuit is operated, and a function of suppressing the noise terminal voltage caused by the radiation noise is obtained. From this state, the power switch is turned off. In addition, the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor falls below a predetermined temperature. When the switch element is switched to the second state, the line-to-line capacitor is connected to both ends of the discharge resistor. Between lines The charge of the capacitor is quickly discharged through the discharging resistor. Thus, when a line-to-line capacitor is connected to both ends of the discharging resistor disconnected from the AC power supply, Between the lines The capacitor is also disconnected from the AC power source. For this reason, when the power switch is in the OFF state, the reactive current flows through the line-to-line capacitor in the LC filter circuit interposed between the power switch and the AC power source, and the line-to-line capacitor is caused by distortion of the power-supply voltage waveform. It is possible to reliably prevent the occurrence of abnormal noise.
[0008]
negative Since the EMI noise increases when the load is an inverter circuit, the capacitance of the line-to-line capacitor is set to a large value. In such a case, the reactive current flowing through the line-to-line capacitor may be increased, so that the benefit of the above-described effect that the situation in which the reactive current flows can be reliably prevented is increased.
[0009]
Also ,in front The inverter circuit is electromagnetic cooking Vessel It is provided to drive the heating coil. Ru .
In an electromagnetic cooker, the capacity of the line-to-line capacitor is set to a considerably large value. In such a case, the reactive current flowing through the line-to-line capacitor may be further increased, so that the beneficial effect of the above-described effect that the situation where the reactive current flows can be surely prevented is further increased.
[0010]
According to such a configuration, since the auxiliary capacitor is provided at a position close to the load, the effect of suppressing noise from the load is enhanced. In particular, since the capacity of the auxiliary capacitor is larger than the capacity of the line-to-line capacitor in the LC filter circuit, the noise suppression effect can be further enhanced. Such a configuration is particularly useful when the wiring board for the load and the wiring board for the LC filter circuit are installed apart from each other.
[0011]
In this case, the
According to this configuration, it is possible to prevent a large inrush current from flowing to an auxiliary capacitor having a relatively large capacity when the power is turned on.
[0012]
Further, in the case of providing the inrush power suppression resistor in this way, the
According to this configuration, after operating the inrush current suppression resistor at the time of power-on, For suppressing inrush current Both ends of the resistor are short-circuited by the auxiliary switch element, and both ends of the auxiliary capacitor are connected between the pair of power supply lines. For this reason, Said The noise suppression effect by the auxiliary capacitor can be maximized.
[0013]
In addition An auxiliary power supply circuit that supplies power to the control means when the power switch is in an off state, and an auxiliary power switch that supplies the AC power to the load when the power switch is on. When the operation command is received, the auxiliary power switch is turned on, and the switch element is switched to the first state. The auxiliary power switch returns to the off state. In addition, the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor falls below a predetermined temperature. The switch element can be configured to execute an operation of switching the switch element to the second state.
According to this configuration, even when the power switch is turned off, the control means operates by being supplied with power from the auxiliary power circuit. This control means switches the auxiliary power switch to the ON state when receiving an operation command from the outside through a communication means such as a mobile phone. Then, AC power is supplied to the load, and the load can be driven. At this time, since the switch element is switched to the first state by the control means, the inter-line capacitor is connected to both ends of the AC power supply. As a result, the LC filter circuit is operated, and a function of suppressing the radiation noise accompanying the drive of the load is obtained. After that, the auxiliary power switch returns to the off state. In addition, the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor falls below a predetermined temperature. When the control means is reached, the control means switches the switch element to the second state. Then, since the line-to-line capacitor is connected to both ends of the discharging resistor, the charge of the capacitor is quickly discharged through the discharging resistor.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is applied to an electromagnetic cooker will be described with reference to FIG.
In FIG. 1, the
[0015]
This
[0016]
In this case, the relay switch 5B has a normally open contact a connected to the power supply line L1, a normally closed contact b connected to the power supply line L2 via the discharge resistor 7, and a common contact c connected via the
Here, the discharge time constants of the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The control circuit 12 can control the
[0021]
The control circuit 12 is configured mainly with a microcomputer, for example, and performs a control operation based on a preset program and each input signal as described above. Below, the control content by the control circuit 12 is demonstrated with a related effect | action.
[0022]
That is, in the initial state where the
[0023]
When the
[0024]
For this reason, when a predetermined delay time (total time such as the power supply rise time of the control circuit 12 and the operation delay time of the first relay 5) elapses after the
Further, the control circuit 12 exhibits a self-holding state in which power is supplied through the relay switch 5C that is controlled to turn on and off. In the ON state of the
[0025]
The control circuit 12 drives the
[0026]
After that, when the
[0027]
Then, the relay switch 5C is turned off to cut off the power supply to the control circuit 12 and the
[0028]
In short, according to the configuration of the present embodiment described above, the following operations and effects can be achieved.
Since the discharge resistor 7 is disconnected from the power supply lines L1 and L2 in both periods when the
[0029]
When the
[0030]
In particular, when the load is the
[0031]
When the power plug of the
[0032]
(Second Embodiment)
FIG. 2 shows a second embodiment of the present invention, and only portions different from the first embodiment will be described below.
In the second embodiment, as shown in FIG. 2, an auxiliary capacitor 15 having a capacity larger than that of the
[0033]
According to this configuration, since the auxiliary capacitor 15 is provided at a position close to the
[0034]
(Third embodiment)
FIG. 3 shows a third embodiment of the present invention, which is a modification of the second embodiment, and only parts different from the second embodiment will be described below.
As shown in FIG. 3, the third embodiment is characterized in that the auxiliary capacitor 15 has a configuration in which an inrush
[0035]
According to this configuration, it is possible to prevent a large inrush current from flowing to the auxiliary capacitor 15 having a relatively large capacity when the power is turned on. As a result, the burden on the
[0036]
(Fourth embodiment)
FIG. 4 shows a fourth embodiment of the present invention in which a modification is made to the third embodiment, and only portions different from the third embodiment will be described below.
In the fourth embodiment, as shown in FIG. 4, a normally
[0037]
According to this configuration, after the inrush
[0038]
(Fifth embodiment)
FIGS. 5 and 6 show a fifth embodiment of the present invention, and only parts different from the first embodiment will be described below.
In the fifth embodiment, as shown in FIG. 5, a
[0039]
FIG. 6 shows a schematic internal configuration of the
Although not shown in FIG. 6, the power of the
[0040]
In this case, the
[0041]
When the power is supplied from the power supply circuit 20, the microcomputer 12 drives the
Even with such a configuration, the same effects as those of the first embodiment can be obtained. In particular, according to the present embodiment, the added value of the
[0042]
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and the following modifications or expansions are possible.
The load is not limited to an inverter circuit for an electromagnetic cooker, and can be applied to all devices that generate radiation noise.
[0043]
【The invention's effect】
According to the present invention, as will be apparent from the above description, an interline capacitor for an LC filter circuit and Between this line In a power supply device provided with a discharging resistor for discharging the charging charge of the capacitor, the discharging resistor is always disconnected from the AC power supply, and the interline capacitor is connected to both ends of the AC power supply. The first state and Between the lines A switch element that switches to a second state in which a capacitor is connected to both ends of the discharging resistor, and the switch element switches to the first state when a power switch is on. The above Power switch is off And the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor has dropped below a predetermined temperature. sometimes Said Switch the switch element to the second state And the drive of the fan device for cooling the inverter circuit is stopped. Since the control means is provided, Said The power loss at the discharge resistor can be made zero, Said Situation where reactive current flows through line-to-line capacitors and Between the lines This provides a beneficial effect such as reliably preventing abnormal noise from being generated by the capacitor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit configuration diagram showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view corresponding to FIG. 1 showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a view corresponding to FIG. 1 showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a view corresponding to FIG. 1 showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view corresponding to FIG. 1 showing a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a functional block diagram of the main part.
[Explanation of symbols]
1 is an electromagnetic cooker, 2 is a commercial AC power supply, 3 is an LC filter circuit, 4 is a common mode choke coil, 5 is a
Claims (4)
前記LCフィルタ回路内のライン間コンデンサの充電電荷を放電するために設けられ、常時において前記交流電源から切り離された放電用抵抗と、
前記ライン間コンデンサを前記交流電源の両端に接続した第1の状態と前記ライン間コンデンサを前記放電用抵抗の両端に接続した第2の状態とに切り替わるスイッチ要素と、
前記インバータ回路内のスイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子用温度センサまたは前記加熱コイルによる加熱温度を検出するトッププレート用温度センサからの検出信号が入力される制御手段を備え、
前記制御手段は、前記電源スイッチがオンのときに前記スイッチ要素を前記第1の状態に切り替え、前記電源スイッチがオフで且つ前記スイッチング素子用温度センサまたはトッププレート用温度センサによる検出温度が所定温度以下に低下したときに前記スイッチ要素を前記第2の状態に切り替えると共に前記インバータ回路を冷却するファン装置の駆動を停止するように構成されていることを特徴とする電源装置。 To inverter circuit for driving the heating coil of an electromagnetic cooker provided with the top plate, and a power switch for al supply electricity or the AC power supply in a state of being turned on, the radiation which is interposed between the AC power source and the power switch In a power supply device including an LC filter circuit for noise suppression,
A discharge resistor provided to discharge the charge of the inter-line capacitor in the LC filter circuit, and disconnected at all times from the AC power supply;
A switching element for switching between a first state in which the inter-line capacitor is connected to both ends of the AC power supply and a second state in which the inter-line capacitor is connected to both ends of the discharging resistor;
A control means for inputting a detection signal from a temperature sensor for a switching element for detecting a temperature of the switching element in the inverter circuit or a temperature sensor for a top plate for detecting a heating temperature by the heating coil;
The control means switches the switch element to the first state when the power switch is on , the power switch is off , and the temperature detected by the switching element temperature sensor or the top plate temperature sensor is a predetermined temperature. A power supply device configured to switch the switch element to the second state and to stop driving a fan device that cools the inverter circuit when the voltage drops below .
前記電源スイッチの後段に位置した一対の電源ライン間に、前記LCフィルタ回路内のライン間コンデンサより容量が大きな補助コンデンサを接続したことを特徴とする電源装置。 The power supply device according to claim 1, wherein
Wherein between the power pair of which is located downstream of the switch power line, the LC filter circuit power supplies you characterized in that capacitance than the capacitor between the line connecting the large auxiliary capacitor in.
前記補助コンデンサは、前記一対の電源ライン間に突入電流抑制用抵抗を直列に介して接続されていることを特徴とする電源装置。The power supply device according to claim 2, wherein
The power supply device, wherein the auxiliary capacitor is connected in series with an inrush current suppression resistor between the pair of power supply lines .
オン状態で前記突入電流抑制用抵抗の両端を短絡する補助スイッチ要素と、
前記電源スイッチのオン後に所定の遅れ時間が経過したときに前記補助スイッチ要素をオンさせると共に、前記電源スイッチがオフされたときに前記補助スイッチ要素をオフさせる補助制御手段とを備えたことを特徴とする電源装置。 The power supply device according to claim 3, wherein
An auxiliary switch element that short-circuits both ends of the inrush current suppression resistor in an on state;
Auxiliary control means for turning on the auxiliary switch element when a predetermined delay time elapses after the power switch is turned on and turning off the auxiliary switch element when the power switch is turned off is provided . It shall be the power supply.
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