JP3926027B2

JP3926027B2 - Caisson construction method

Info

Publication number: JP3926027B2
Application number: JP09860698A
Authority: JP
Inventors: 多克和木; 正美折笠; 充野々田; 隆彦伊藤; 勝夫松崎; 雄三鴻上; 浩中野
Original assignee: Nippon Road Co Ltd; Taisei Rotec Corp
Current assignee: Nippon Road Co Ltd; Taisei Rotec Corp
Priority date: 1998-04-10
Filing date: 1998-04-10
Publication date: 2007-06-06
Anticipated expiration: 2018-04-10
Also published as: JPH11293682A

Description

【０００１】
本発明は、ケーソンの建造方法に関し、特に、鋼製ケーソンやハイブリッドケーソン等の鋼製のケーソンを、造船所の船渠（ドック）を利用して建造する方法に関する。
【従来の技術】
防波堤や護岸、岸壁等のような海洋構造物を構築するに際しては、一般に海底地盤を均してから捨石等を用いて基礎マウンドを構築し、その基礎マウンドの上面を平らに均した上にケーソンを設置して構築している。前記構造物は、一般にコンクリート製の箱型のものの他に、鋼製のものや、鋼製の構造物の表面に所定の厚さのコンクリートを被覆して構成するハイブリッドケーソンと呼ばれるもの等が用いられる。また、前記ケーソンは陸上で構成されたものを、海上に浮かべて構築箇所まで搬送したり、台船に載せて搬送することや、クレーン等により吊り下げた状態で搬送され、構造物構築現場で海底に沈めて基礎マウンドの上に載置される。
【０００２】
前記構造物はその底部が鋼板であるために、基礎マウンドを構成する石との間での摩擦係数が小さく、波浪の圧力等により、基礎マウンドの上で構造物が移動することが懸念される。そこで、前記構造物の滑動の問題を解消するために、構造物の底部にアスファルトマットやゴムマット等のマット部材を配置し、前記マット部材を構造物により押圧することにより、マット下面を基礎マウンドの石の表面の凹凸に応じて変形させる。そして、マット部材の上面に置かれる構造物と基礎マウンド表面との間で、マット部材を圧縮することにより摩擦係数を増大させ、構造物の安定性を向上させることが行われている。
【０００３】
前記ケーソンは、大重量のものを海に向けて容易に移動させ得るように、海岸や岸壁等のような場所で建造されるもので、ケーソン建造ヤードの地盤を平らに均してから、そのケーソン建造面の上にアスファルトの付着を防止するシート等を敷設する。そして、そのシート上に所定の厚さのアスファルトマットを構築してから、造船所で船を建造する場合と同様に、所定のサイズに構成したケーソンブロックを組み合わせて大きなケーソンを建造するような手段を用いている。また、ハイブリッドケーソンの場合には、鋼製のケーソン構造物を構築してから、その表面にコンクリートを所定の厚さで打設して一体化して構成する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記ケーソンは、近年特に大型化する傾向にあり、超大型のケーソンでは長さが１００ｍで、巾と高さがそれぞれ２０ｍ以上もあり、重量が１万トン程度のものが建造されることが多くなっている。前記超大型のケーソンを陸上で建造しようとすると、一般の岸壁では１平方ｍ当りの荷重負担許容値が１トン程度に設計されている岸壁を利用しなければならない。ところが、前記超大型のケーソンでは、１平方ｍあたり５トン以上の重量を負荷しなければならないという問題があり、岸壁に杭を多数本打設する等の地盤強化の処理を行ってから、ケーソンの構築を行うことが求められる。つまり、一般の岸壁を利用して超大型のケーソンのような海洋構造物を構築する時には、その建造ヤードとしての岸壁に対する強化工事を行ってから、ケーソンを製造することになるために、ケーソンの工事期間が長くなることの他に、少数のケーソンを製造するときには、その準備工事を含めてケーソン１基当りの製造コストが非常に高くなるという問題がある。
【０００５】
前述したような問題に対処させるために、超大型のケーソンを構築する場所を特定の箇所に指定して、地盤の強化の工事を施し、施工場所までの遠距離をタグボートで曳航することも考えられるが、外洋を大型の不安定な構造物を曳航することは、非常に多くの経費を必要とするという問題がある。そこで、国内に多数ある大型の船舶を建造・修繕可能な造船所の船渠を利用して、超大型のケーソンを建造することが考えられており、そのような既存の施設を用いる場合には、地盤の強化等の準備作業を行う必要がなく、船舶の修繕・建造に用いる大型のクレーン等の設備と、鋼製の大型のブロックを製造する設備を使用することができるので、鋼製ケーソンやハイブリッドケーソンの建造には最も適していると考えられる。
【０００６】
ところが、前記船渠の渠底は一般に海側に向けて１〜３％程度の角度で傾斜しているので、そのような渠底の表面をそのままケーソンの建造に用いることができないという問題がある。そこで、船渠の底面にコンクリートを平面状となるように打設してからケーソンを構築し、その作業終了後に、コンクリートを除去した後に、船舶の建造・修繕に供し直すことが考えられている。しかしながら、コンクリートのケーソン建造床面を船渠底盤上に構築することと、ケーソン建造後に除去することは、船渠の使用期間が長くなる問題と、瓦礫の除去の問題とが重なるために、好ましいことではない。
【０００７】
前記ケーソン構築期間とコストの問題に加えて、造船所で船の建造の合間の、船渠の空いている期間のみを用いて、ケーソンを構築するためには、例えば、１か月前後の期間のみに限定されることが多いと考えられる。つまり、造船所で長大型ケーソンを構築しようとする場合には、できるだけ短い期間の間に、準備作業とケーソンの構築、および、後始末を終えることが要求される。また、１０〜２０ｍ程度の長さの小型の鋼製ケーソンを構築するために、小型船舶の建造に使用する小型の造船所を利用することも考えられる。一般の小型船舶を建造する造船所では、傾斜路を介して滑らせながら進水させる手段を用いていることが多くある。そこで、前述したような小型の造船所を利用してケーソンを構築しようとする場合には、比較的大きな障害が残っているのが現状である。
【０００８】
本発明は、前述したような造船所を利用して鋼製ケーソン等を構築する際の種々の課題を解決しようとするもので、ケーソン構築面を砂利等で平らに形成する手段を用いて、船渠やその他の造船設備を利用して、準備と後始末が容易なケーソンの構築方法を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、造船所の船渠を用いてケーソンを建造する方法に関する。
請求項１の発明は、前記船渠の渠底に設けている溝の各々に対してカバー部材を設け、前記船渠の渠底上には、仮設作業床を区画する仕切り部材を配置し、
前記仕切り部材に囲まれた内部に仮設作業床を構築するもので、
前記仮設作業床を構築する材料として、砂利もしくは任意の粒状または塊状材料を使用し、
前記仮設作業床の上面を平らに均してから、ケーソンの構築を行うことを特徴とする。
【００１０】
請求項２の発明は、前記仮設作業床の上面を平らに均して、渠底の勾配を修正した水平な仮設作業床を構成し、
前記仮設作業床上にマット部材を敷き込み、
前記マット部材の上にケーソンの底板を敷設してから、ケーソン本体を構築して、前記マット部材を下面に一体に設けたケーソンを構成することを特徴とする。
【００１１】
前述したように、船渠を利用してケーソンを建造しようとする際に、船渠の傾斜している底盤上に粒状材料等を用いて仮設作業床を設けることにより、仮設作業床の構築と撤去を行い得るので、準備と後始末を短期間で行うことができる。そして、前記粒状材料として砂利のように入手が容易なものを使用すると、ケーソン構築に付帯する経費を低減することができる。また、ケーソンをブロックの組み合わせにより構築する手法を用いる場合には、ケーソンの建造期間を短縮して、超大型のケーソンを容易に建造することを可能にする。さらに、あらかじめ作成している定盤構造物を敷き並べる手段を用いて、仮設作業床を形成する手段を用いる場合には、仮設作業床の構築と撤去を行い得るので、準備と後始末を短期間で行うことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明のケーソンの建造方法を説明する。本発明においては、大型の商船を建造するために用いる船渠を利用して、超大型の鋼製ケーソンを構築する場合を示しているものであるが、図１に示すように、前記船渠１０は一般に海側の開口部にゲート１１を配置して、船渠内部を水密に仕切る手段を備えている。前記船渠１０の底盤１２は、水平面に対して海側に向けて角度θが２〜３％に傾斜されており、前記底盤１２には縦横に配管や電線等を収容する溝状部材１３が設けられている。また、前記船渠１０に船を入れて修理を行う場合や、新しい船を建造する場合には、船渠のゲート１１を閉じてから内部の水を排水し、乾燥させた状態で仕事を行うようにする。そして、修理した船や建造した船を船渠から出す際には、船渠の内部に注水して船を浮かべてからゲートを開き、タグボート等により曳航して係留用の岸壁に移動させる。
【００１３】
本発明においては、前記船渠で船の建造を行っている合間に、ケーソンを建造することを意図しているもので、船の建造や修理の合間の短い期間を利用して、超大型のケーソンを建造しようとするものである。前記船渠１０を用いてケーソンを建造する際には、前記底盤１２の傾斜が障害となるのであるから、その障害を克服するために、本発明においては、図２に示すように、底盤１２に設けている溝状部材１３に対して、シール性を発揮できるカバー部材１４を用いて塞ぎ、ケーソンの建造に際して余分なものが溝状部材に入り込むことを防止する。次いで、建造するケーソンよりも若干長い間隔で前止板１５と後止板１６とを配置して底盤上に固定し、前記２つの前止板の間に砂利等を充満させて、その上面をローラ装置等を用いて平らに均し、仮設作業床１７を構築することによりケーソンの製造床面を水平に形成する。
【００１４】
前記仮設作業床を構築する材料として、あらかじめ建造されている定盤構造物を敷き並べる場合には、任意のブロック状または板状の部材を準備しておき、渠底の上に前記ブロック等を並べることにより、作業床を構成することができる。また、前記ブロック状等の既成の部材を敷き並べた後で、その仮設の作業床の表面を平らに修正する必要がある場合には、粒状の材料等を床表面に所定の厚さで配置し、その上面を平らに均すことにより、水平な作業床を構築することができる。さらに、本発明において、前記仮設作業床を構築するための材料としては、前記砂利等の他に、造船所で大量に発生するサンドブラスト屑や、コンクリートの破砕屑、砂等のようなものを用いることもでき、前記コンクリートの破砕屑としては、ショベルやバケットで取扱い得る程度の大きさの礫が混入していても良い。
【００１５】
前述したようにして構築した仮設作業床１７を用いて、鋼製ケーソンの建造を行うのであるが、まず、最初に図３に示すように、仮設作業床１７上にケーソンの底面の全部を覆う状態にマット部材２を敷設する。従来のマット部材をケーソンの底面に取付ける際においては、ケーソン構築ヤードの床面にアスファルトマスチックを打設して構築する方法を用いていることが多い。これに対して、本発明においては、そのようなアスファルトマットの現場での製作を行うと、船渠の使用期間が長くなることから、既成のアスファルトマットを敷設して対応させるようにする。前記アスファルトマットとしては、例えば、遠隔地の工場でトラックに積載可能なサイズに作成したものを、多数枚縦横に敷き詰めてアスファルトマットを形成することができるものであり、または、船渠の近くで大サイズのアスファルトマットを作成して、クレーンで吊り下げて船渠まで搬送するような方法を用いても良い。
【００１６】
前述したようにして、仮設作業床上に所定のサイズのアスファルトマット２を敷き込んでから、図４にそのアスファルトマット２の上にケーソンのケーソン底板３を配置して、アスファルトマットとケーソン底板とを一体化する処理を行う。次いで、図５に示すように、そのケーソン底板の上にブロック４を積み重ねて接続する作業を行い、図６に示すようなケーソン１を構築する。前記本発明の実施例において、アスファルトマットをケーソン底板の下面に一体に接続する際には、アスファルトマットの表面に多数の針金等を突出させて配置し、前記針金をケーソン底板に設けた孔から上に突出させてから、任意の固定手段を用いてケーソンに一体化させることができる。また、ケーソンをブロックにより構成する場合には、任意の大きさに形成しているブロックを、ケーソン底板上に積み重ねて接続部を溶接等の手段を用いて接続することにより、任意のサイズのケーソンを短期間で構築することができる。
【００１７】
前記船渠を用いてケーソンを構築した後では、船渠に注水してケーソンを浮かせ、ゲートを開いてケーソンを港に向けて搬出することができる。そして、前述したようにして船渠を出してから、再びゲートを閉じて船渠の内部から排水し、仮設作業床の砂利を搬出してからカバー部材を除去し、次の船の建造や修理に備えるようにする。つまり、本発明の方法を用いてケーソンを建造する場合には、船渠の底盤上に平らなヤードを構築できる量の砂利等を準備しておき、その砂利等を底盤上に敷き詰める準備作業と、ケーソンを構築した後で仮設作業床を除去する作業とを、短期間で行い得るようにすることと、ケーソンをブロックの組み合わせにより建造させる手段を用いることができる。そして、ケーソンの建造の準備期間と、後片付けの期間とを短縮して、船舶建造の合間の１〜数か月の間に、超大型のケーソンを容易に構築することができる。
【００１８】
なお、本発明のケーソン構築方法において、船渠の底盤上に平らに敷き詰める砂利等は、例えば、底盤の傾斜角度が２％の場合に、長さ１００ｍで巾が２０ｍのものを建造するとして、前止板１５と後止板１６の間隔を約１００ｍと考えると、｛１００×３０ｍ×１ｍ×（１／２）｝＝１５００立方ｍとなる。前記仮設作業床を構成する砂利の量は、船渠に向けて供給する場合と、船渠から除去する場合との両方で、大型のショベル等を用いることにより容易に行い得るものであり、コンクリートを底盤上に平らに打設する場合に比較して、非常に容易に仮設作業床を形成することができるものとなる。しかも、本実施例では、仮設作業床を形成する際に、粒状の材料の敷き詰め作業と除去作業とを容易に行い得るような砂利を用いているものであるから、その仮設作業床形成材料の取扱いを容易に行うことができる。なお、本発明においては、仮設作業床を形成する材料として、近傍で入手可能な任意の粒状の材料を用いることができる。
【００１９】
（応用例）
前記船渠を用いてケーソンを構築する場合の他に、本発明の応用例として、図７以降に説明するような手法を用いることができる。この例においては、小型の船舶を建造する造船所で空き船台を用いて、小型のケーソンを構築する際にも適用が可能である。つまり、図７等に示す例のように、小型のケーソンを陸上造船所で建造する場合にも、台車上に仮設作業床を形成してからケーソンの建造を行うことにより、準備と後始末を容易に行うことができる。この例においては、小型の船舶を建造する陸上造船所２０において、台車２２をガイドウエイ２１に沿って海中に移動させて、船舶の進水を行うようにしている。前記陸上造船所２０に示されるように、傾斜しているガイドウエイ２１の途中に停止させている台車２２上でケーソンを建造する場合には、図７、８に示すように、前記ガイドウエイ２１上に所定の高さの前止板２３と両側の側板２４とを固定配置する。そして、前記側板により囲まれた内部に砂利やその他の粒状材料や、既成の任意の大きさのブロック状の部材、または、板状の部材等を敷き詰めてから、その上面を平らに均して仮設作業床２５を構築する。
【００２０】
前述したようにして仮設作業床２５を作成してから、前記図３の場合と同様にして、アスファルトマット２をケーソンのサイズに対応させて敷き詰めて配置し、図９に示すようにして、前記アスファルトマット２の上にケーソン１を建造する。前記陸上造船所において建造するケーソンは、例えば、小型の船舶を載置して支持できる程度の台車を使用するのであるから、１０〜２０ｍ程度の長さで、１０ｍ程度の幅を有するものを容易に建造することができる。また、この方法を用いて小型のケーソンを構築する際には、船台が長ければ、複数台の台車を並べて、複数個のケーソンを同時に建造することができるので、比較的短期間の間に多数個の小型のケーソンを同時に建造でき、その後で、仮設作業床を台車から除去することによって、小型の船舶の建造に対応させることができる。
【００２１】
なお、前記陸上造船所を用いて小型のケーソンを建造する場合には、鋼製ケーソンのみでなしに、コンクリートケーソンをも容易に建造することが可能であり、従来の限定されたケーソン建造ヤードで製造する場合に比較して、準備と後片付けの作業を容易に行うことが可能になる。さらに、前記小型のケーソンの建造に適した陸上造船所は、非常に多数立地しているものであるから、ケーソンを用いて海洋構造物を構築する現場に近い陸上造船所を利用することにり、構築現場までの搬送距離を短縮することもできる。
【００２２】
【発明の効果】
本発明は、前述したように船渠を利用してケーソンを建造しようとする際に、船渠の傾斜している底盤に粒状材料を用いて仮設作業床を形成することにより、仮設作業床の構築と撤去を行い得るので、準備と後始末を短期間で行うことができる。また、前記粒状材料として砂利のように入手が容易なものを使用すると、ケーソン構築に付帯する経費を低減することができる。そして、ケーソンをブロックの組み合わせにより構築することにより、ケーソンの建造期間を短縮して、超大型のケーソンを容易に建造することを可能にする。さらに、小型のケーソンを陸上造船所で建造する場合にも、台車上に仮設作業床を形成してからケーソンの建造を行うことにより、準備と後始末を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用する船渠の説明図である。
【図２】船渠の底盤に仮設作業床を形成する状態の説明図である。
【図３】仮設作業床の上にマットを敷設する工程の説明図である。
【図４】マットの上にケーソン底板を載置してケーソンを構築する状態の説明図である。
【図５】ケーソンをブロックにより構成する例の説明図である。
【図６】船渠内で建造されたケーソンの説明図である。
【図７】陸上造船所で小型のケーソンを構築する際の仮設作業床の形成状態の説明図である。
【図８】台車上にアスファルトマットを敷設した状態の平面図である。
【図９】台車上で建造したケーソンの説明図である。
【符号の説明】
１ケーソン、２アスファルトマット、３ケーソン底板、
４ブロック、１０船渠、１１ゲート、１２底盤、
１３溝状部材、１４前止板、１５後止板、
１７仮設作業床、２０陸上造船所、２１ガイドウエイ、
２２台車、２３前止板、２５仮設作業床。[0001]
The present invention relates to a caisson construction method, and more particularly to a method of constructing a steel caisson such as a steel caisson or a hybrid caisson using a dock of a shipyard.
[Prior art]
When constructing offshore structures such as breakwaters, revetments, quay walls, etc., in general, the bottom mound is leveled and then the foundation mound is constructed using rubble, and the upper surface of the foundation mound is leveled and the caisson Is installed and built. In addition to the concrete box type, the structure is generally made of steel, or a so-called hybrid caisson made by covering the surface of the steel structure with concrete of a predetermined thickness, etc. It is done. In addition, the caisson is constructed on land, floats on the sea, transports it to the construction site, transports it on a trolley, or hangs it with a crane, etc. Sink on the bottom of the sea and rest on the foundation mound.
[0002]
Since the bottom of the structure is a steel plate, the coefficient of friction with the stones constituting the foundation mound is small, and there is a concern that the structure may move on the foundation mound due to wave pressure or the like. . Therefore, in order to solve the problem of the sliding of the structure, a mat member such as an asphalt mat or a rubber mat is arranged at the bottom of the structure, and the mat member is pressed by the structure so that the lower surface of the mat is fixed to the base mound. Deform according to the irregularities of the stone surface. Then, the friction coefficient is increased by compressing the mat member between the structure placed on the upper surface of the mat member and the surface of the foundation mound, thereby improving the stability of the structure.
[0003]
The caisson is built at a place such as the coast or quay so that a large weight can be easily moved toward the sea. Install a sheet to prevent asphalt adhesion on the caisson construction surface. Then, after constructing an asphalt mat of a predetermined thickness on the sheet, a means for constructing a large caisson by combining caisson blocks configured to a predetermined size, similar to the case of building a ship at a shipyard Is used. In the case of a hybrid caisson, a steel caisson structure is constructed, and then concrete is cast on the surface thereof with a predetermined thickness to be integrated.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the caisson tends to be particularly large in recent years, and an ultra-large caisson has a length of 100 m, a width and a height of 20 m or more, and has a weight of about 10,000 tons. Is increasing. If the super large caisson is to be built on land, a general quay must use a quay that is designed to have a load tolerance per square meter of about 1 ton. However, the super large caisson has a problem that a weight of 5 tons or more per square meter must be loaded, and after performing ground strengthening treatment such as placing a number of piles on the quay, Is required to be constructed. In other words, when building a marine structure such as a super large caisson using a general quay, the caisson is manufactured after the reinforcement work for the quay as the building yard is made. In addition to the long construction period, when manufacturing a small number of caissons, there is a problem that the manufacturing cost per caisson is very high including the preparation work.
[0005]
In order to deal with the problems mentioned above, it is also possible to specify the location where the super large caisson is to be built as a specific location, perform ground strengthening work, and tow the long distance to the construction location with a tug boat However, towing a large and unstable structure in the open ocean has the problem that it requires a very high cost. Therefore, it is considered to build a super large caisson using the shipyard of a shipyard that can build and repair a large number of large ships in the country. When using such an existing facility, There is no need to perform preparatory work such as strengthening the ground, and it is possible to use equipment such as large cranes used for ship repair and construction, and equipment for manufacturing large steel blocks. It seems to be most suitable for the construction of a hybrid caisson.
[0006]
However, since the bottom of the ship is generally inclined at an angle of about 1 to 3% toward the sea, there is a problem that the surface of such a bottom cannot be used as it is for the construction of a caisson. Therefore, it is considered to construct a caisson after placing concrete in a flat shape on the bottom of the ship, and after removing the concrete after completion of the work, it is considered to be used for construction and repair of the ship. However, it is preferable to construct a concrete caisson floor on the bottom of the shipboard and to remove it after the caisson is built because the problem of longer ship use and the problem of removing rubble overlap. Absent.
[0007]
In addition to the caisson construction period and cost problems, in order to construct a caisson using only the vacant period between ship constructions at the shipyard, for example, only a period of around one month. It is thought that it is often limited to. In other words, when trying to construct a long and large caisson at a shipyard, it is required to finish the preparation work, the construction of the caisson, and the cleanup in as short a period as possible. Further, in order to construct a small steel caisson having a length of about 10 to 20 m, it is conceivable to use a small shipyard used for the construction of a small ship. Shipyards that construct general small vessels often use a means of launching while sliding through a ramp. Therefore, when trying to construct a caisson using a small shipyard as described above, there is a relatively large obstacle at present.
[0008]
The present invention is intended to solve various problems when building a steel caisson or the like using a shipyard as described above, using means for forming the caisson construction surface flat with gravel, etc. The purpose is to provide a caisson construction method that is easy to prepare and clean up using shipboard and other shipbuilding equipment.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a method for constructing caissons using a shipyard shipyard.
Invention of Claim 1 provides a cover member with respect to each of the groove | channels provided in the bottom of the said ship, The partition member which divides a temporary work floor is arrange | positioned on the bottom of the said ship,
A temporary work floor is constructed inside the partition member,
As a material for constructing the temporary work floor, gravel or any granular or massive material is used,
The caisson is constructed after leveling the upper surface of the temporary work floor flat.
[0010]
The invention of claim 2 constitutes a horizontal temporary work floor in which the upper surface of the temporary work floor is leveled and the slope of the bottom is corrected.
A mat member is laid on the temporary work floor,
The caisson bottom plate is laid on the mat member, and then the caisson main body is constructed to form a caisson in which the mat member is integrally provided on the lower surface.
[0011]
As described above, when building a caisson using a ship, the temporary work floor is constructed and removed by providing a temporary work floor using granular material on the sloped bottom of the ship. Because it can be done, preparation and cleanup can be done in a short period of time. And when the thing which is easy to obtain like a gravel as said granular material is used, the expense incidental to caisson construction can be reduced. Further, when a method of constructing caisson by combining blocks is used, it is possible to easily construct a super large caisson by shortening the caisson construction period. Furthermore, when using a means for forming a temporary work floor using a means for laying a surface plate structure prepared in advance, the temporary work floor can be constructed and removed, so preparation and cleanup can be done in a short time. Can be done between.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The caisson construction method of the present invention will be described according to the illustrated example. In the present invention, a case where an ultra-large steel caisson is constructed using a ship used for constructing a large merchant ship is shown. As shown in FIG. In general, a gate 11 is arranged at the opening on the sea side, and a means for watertightly partitioning the inside of the ship is provided. The bottom plate 12 of the boat 10 is inclined at an angle θ of 2 to 3% toward the sea side with respect to a horizontal plane. It has been. When a ship is put in the ship 10 for repair or when a new ship is constructed, the work is performed after the ship's gate 11 is closed and the internal water is drained and dried. To do. Then, when a repaired ship or a built ship is taken out from the ship, water is poured into the ship and the ship is floated, the gate is opened, and the ship is towed by a tugboat and moved to the mooring quay.
[0013]
In the present invention, the caisson is intended to be constructed during the construction of the ship with the ship, and the super large caisson is utilized by utilizing a short period between the construction and repair of the ship. Is trying to build. When the caisson is constructed using the boat 10, the inclination of the bottom board 12 becomes an obstacle. Therefore, in order to overcome the obstacle, in the present invention, as shown in FIG. The provided groove-like member 13 is closed with a cover member 14 capable of exhibiting a sealing property, thereby preventing extra material from entering the groove-like member when the caisson is constructed. Next, the front stop plate 15 and the rear stop plate 16 are arranged at intervals slightly longer than the caisson to be constructed and fixed on the bottom board, and gravel or the like is filled between the two front stop plates. The caisson manufacturing floor is formed horizontally by flattening with a flat plate or the like and constructing the temporary work floor 17.
[0014]
As a material for constructing the temporary work floor, in the case where a pre-built surface plate structure is laid out, an arbitrary block-like or plate-like member is prepared, and the block etc. A work floor can be comprised by arranging. In addition, when it is necessary to flatten the surface of the temporary work floor after laying out the existing members such as blocks, a granular material or the like is arranged on the floor surface with a predetermined thickness. And a horizontal work floor can be constructed by leveling the upper surface flat. Further, in the present invention, as the material for constructing the temporary work floor, in addition to the gravel and the like, a material such as sandblasting waste generated in a large amount at a shipyard, concrete shredding waste, sand or the like is used. In addition, as the concrete crushing waste, gravel having a size that can be handled by an excavator or a bucket may be mixed.
[0015]
A steel caisson is constructed using the temporary work floor 17 constructed as described above. First, as shown in FIG. 3, the entire bottom surface of the caisson is covered on the temporary work floor 17. The mat member 2 is laid in the state. When attaching a conventional mat member to the bottom surface of a caisson, a method of constructing by placing asphalt mastic on the floor surface of the caisson construction yard is often used. On the other hand, in the present invention, when such an asphalt mat is manufactured in the field, the use period of the ship becomes long, so that an existing asphalt mat is laid. As the asphalt mat, for example, asphalt mats can be formed by laying a large number of sheets prepared in a size that can be loaded on a truck in a remote factory, vertically or horizontally, or near a ship. A method may be used in which a size asphalt mat is prepared, suspended by a crane and transported to the ship.
[0016]
As described above, the asphalt mat 2 having a predetermined size is laid on the temporary work floor, and the caisson bottom plate 3 is placed on the asphalt mat 2 in FIG. Perform the integration process. Next, as shown in FIG. 5, the work of stacking and connecting the blocks 4 on the caisson bottom plate is performed to construct the caisson 1 as shown in FIG. In the embodiment of the present invention, when the asphalt mat is integrally connected to the lower surface of the caisson bottom plate, a large number of wires are projected on the surface of the asphalt mat, and the wires are inserted from the holes provided in the caisson bottom plate. After protruding upward, it can be integrated into the caisson using any fixing means. In addition, when the caisson is constituted by blocks, the caisson of any size can be obtained by stacking blocks formed in an arbitrary size on the caisson bottom plate and connecting the connecting portions using means such as welding. Can be built in a short period of time.
[0017]
After the caisson is constructed using the boat, water can be poured into the boat to float the caisson, and the gate can be opened to carry the caisson toward the port. Then, after the ship is taken out as described above, the gate is closed again, the inside of the ship is drained, the gravel of the temporary work floor is taken out, the cover member is removed, and the next ship is built and repaired. Like that. That is, when building a caisson using the method of the present invention, prepare gravel etc. in an amount that can build a flat yard on the bottom board of the ship, and prepare work to spread the gravel etc. on the bottom board, The construction for removing the temporary work floor after the caisson is constructed can be performed in a short period of time, and a means for constructing the caisson by a combination of blocks can be used. And the preparation period of construction of a caisson and the period of cleanup can be shortened, and an ultra-large caisson can be easily constructed in one to several months between ship constructions.
[0018]
In the caisson construction method of the present invention, for example, gravel laid flat on the bottom plate of a ship is assumed to be constructed with a length of 100 m and a width of 20 m when the bottom plate has an inclination angle of 2%. Assuming that the distance between the stop plate 15 and the rear stop plate 16 is about 100 m, {100 × 30 m × 1 m × (1/2)} = 1500 cubic m. The amount of gravel constituting the temporary work floor can be easily obtained by using a large excavator or the like in both cases of supplying to the ship and removing from the ship. Compared with the case of placing it flatly, a temporary work floor can be formed very easily. Moreover, in the present embodiment, gravel is used so that the granular material can be laid and removed easily when the temporary work floor is formed. It can be handled easily. In the present invention, any granular material available in the vicinity can be used as the material for forming the temporary work floor.
[0019]
(Application examples)
In addition to the case where a caisson is constructed using the ship's vessel, as an application example of the present invention, a technique described in FIG. In this example, the present invention can also be applied to the construction of a small caisson using an empty pedestal at a shipyard where a small ship is constructed. In other words, as in the example shown in FIG. 7 and the like, even when a small caisson is built at an onshore shipyard, preparation and cleanup can be done by forming the temporary work floor on the carriage and then building the caisson. It can be done easily. In this example, in the onshore shipyard 20 for building a small ship, the carriage 22 is moved into the sea along the guideway 21 to launch the ship. As shown in the onshore shipyard 20, when the caisson is constructed on the carriage 22 stopped in the middle of the inclined guideway 21, the guideway 21 is constructed as shown in FIGS. A front stopper plate 23 having a predetermined height and side plates 24 on both sides are fixedly arranged on the top. Then, gravel, other granular materials, block-shaped members of arbitrary size, or plate-shaped members, etc. are laid in the interior surrounded by the side plates, and the upper surface is leveled flat. A temporary work floor 25 is constructed.
[0020]
After creating the temporary work floor 25 as described above, the asphalt mat 2 is laid and arranged corresponding to the size of the caisson in the same manner as in FIG. 3, and as shown in FIG. Build caisson 1 on asphalt mat 2. The caisson constructed at the onshore shipyard uses, for example, a cart that can mount and support a small ship, so that it is easy to have a length of about 10 to 20 m and a width of about 10 m. Can be built. In addition, when building a small caisson using this method, if the stern is long, it is possible to arrange a plurality of carts and build a plurality of caissons at the same time. One small caisson can be built at the same time, and then the temporary work floor can be removed from the carriage to accommodate the construction of a small vessel.
[0021]
When building a small caisson using the above-mentioned onshore shipyard, it is possible to easily construct a concrete caisson as well as a steel caisson. Compared with the case of manufacturing, it is possible to easily perform preparation and clean-up operations. Furthermore, since there are a large number of onshore shipyards suitable for the construction of the small caisson, it is necessary to use an onshore shipyard that is close to the site where an offshore structure is constructed using caisson. Also, the transport distance to the construction site can be shortened.
[0022]
【The invention's effect】
As described above, when the caisson is constructed by using the ship as described above, the present invention forms the temporary work floor by using the granular material on the inclined bottom plate of the ship, thereby constructing the temporary work floor. Since it can be removed, preparation and cleanup can be done in a short time. In addition, when a material such as gravel that is easily available is used as the granular material, it is possible to reduce the costs associated with the caisson construction. And by constructing the caisson with a combination of blocks, the construction period of the caisson can be shortened, and an ultra-large caisson can be easily constructed. Furthermore, even when a small caisson is constructed at an onshore shipyard, the caisson is constructed after forming a temporary work floor on the carriage, whereby preparation and cleanup can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a ship to which the present invention is applied.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a state in which a temporary work floor is formed on the bottom plate of the ship.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a process of laying a mat on a temporary work floor.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a state in which a caisson is constructed by placing a caisson bottom plate on a mat.
FIG. 5 is an explanatory diagram of an example in which a caisson is configured by blocks.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a caisson built in a ship's boat.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a formation state of a temporary work floor when a small caisson is constructed at an onshore shipyard.
FIG. 8 is a plan view showing a state in which an asphalt mat is laid on a carriage.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a caisson built on a carriage.
[Explanation of symbols]
1 caisson, 2 asphalt mat, 3 caisson bottom plate,
4 blocks, 10 boats, 11 gates, 12 bottom boards,
13 groove-like member, 14 front stop plate, 15 rear stop plate,
17 Temporary work floor, 20 Onshore shipyard, 21 Guideway,
22 trolleys, 23 front stop plates, 25 temporary work floors.

Claims

A method of building a caisson using a shipyard ship,
A cover member is provided for each of the grooves provided in the bottom of the ship,
On the bottom of the ship, a partition member that divides the temporary work floor is disposed,
A temporary work floor is constructed inside the partition member,
As a material for constructing the temporary work floor, gravel or any granular or massive material is used,
A caisson construction method comprising constructing a caisson after leveling an upper surface of the temporary work floor flat.

Leveling the upper surface of the temporary work floor flatly to form a horizontal temporary work floor with a corrected slope of the bottom,
A mat member is laid on the temporary work floor,
After laying the bottom plate of the caisson on the mat member, construct the caisson body,
The caisson construction method according to claim 1, wherein a caisson is provided in which the mat member is integrally provided on a lower surface.