JP3923850B2 - 電子文書作成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子文書の利用において、文字の入力機能・登録機能・閲覧機能・編集機能・出力機能を有し、規格外の文字を含めた文字表現を、正しく かつ、高品位に実現する電子文書作システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及により、ネットワーク上で、さまざまなサービスの申込みや手続きを行う機会が増えており、今後、電子政府の設立に伴う行政文書の電子化や、電子書籍ビジネスの拡大による電子文書コンテンツの制作業務が増加することも予想される。
しかし、姓名や住所などに用いられている旧字体・異体字等は、一般的な文字コード規格(Unicode、JIS)にはない文字、いわゆる規格外の文字が含まれることもあり、現状のパーソナルコンピュータ環境では、扱うことが困難となっている。また、一般的な文字コード規格の文字であっても、パーソナルコンピュータに搭載されたFEP(文字入力ソフト)のかな漢字変換機能にて選択できない文字もあり、入力ができないケースもある。
一般的に、規格外の文字が入力された電子文書を、複数のパーソナルコンピュータ(端末入力装置)間でやり取りする場合に、▲1▼各パーソナルコンピュータにおける文字コード体系の相違(ハンドリング可能な文字の種類、数、マッピングの相違)、▲2▼ユーザー外字エリアのマッピング状況の相違などの理由により、文字化けが発生する可能性がある。
また、一般的に利用されている文字コードのユーザー外字エリアに規格外の文字をマッピングし、システム内でハンドリングすることで情報交換を可能とした手法が存在するが、この場合、使用できる外字数がユーザー外字エリアの空きコード数に限定されてしまう。最も普及し、一般的であるS-JISコードのユーザー外字エリアで約2,000字となる。今後、普及が予想されるUNICODEを使用した場合でも、ユーザー外字エリアで約7,000字程となり、ユーザー外字エリアに秀英体(登録商標)の様な2万文字以上を持つ書体を利用することは困難である。
上記の問題を解消するための従来技術として、フォントサーバーに搭載した文字画像の所在を表す一意のURLを、電子文書中に埋め込む事により、ネットワークに接続された複数のパーソナルコンピュータ間で電子文書を交換する際に、電子文書の互換性のある文字化けしない環境を実現する手法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のURLを電子文書中に埋め込む手法では、フォントサーバーにアクセスしなければ電子文書を入手できないという問題がある。さらに、この電子文書交換の際、互換性のある文字化けのしない環境を実現する手法は、電子文書の表示時に、JISなどの規格内の文字と規格外の文字とで、異なる文字画像フォーマットを使うため、高品質な画面表示や印字ができない問題がある。
上記の仕組みでは、JIS等の規格内の文字は、パーソナルコンピュターに標準搭載されるフォントファイルから読み出した文字画像で表示され、規格外の文字は、フォントサーバーから取得する文字画像が用いられることが一般的である。このように、JIS等の規格内の文字は、パソコンに標準搭載されるシステムフォントに含まれたドットフォントか、もしくは、アウトラインフォントからラスタライズされたドットデータをブラウザ画面に読み出して表示し、規格外の文字はフォントサーバーから取得するドット画像データを画面に表示することが一般的であるが、この場合、規格内の文字と規格外の文字は、異なるリソースから出力される文字画像となり、互いに、ベースラインや、字間が整わず、文字デザイン自体の統一性も欠けるため、文字表現品質が良くないという問題がある。
また、フォントサーバーから配信するフォントは画面表示用のドット画像であるため、「商業印刷物として求められる高品位なプリントアウトを行うことができない」といった問題がある。さらに、「表示する電子文書の文字サイズ毎のドット画像データをフォントサーバー側に用意する多大な作業も必要となる他、フォントサーバーの文字画像を読み込んで表示するために堅牢なネットワークの構築も要求される。」
本発明は、電子文書の利用において、規格外の文字を含む電子文書を作成するシステムにおいて、規格外の文字を含めて文字表現を、正しく かつ、高品位に実現することができるシステムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明は、電子文書作成システムであって、規格外文字を含む文字の一つを指定する識別情報と、各文字の属性情報と、規格外文字および標準文字の表示用フォントと、を関連付けて格納する外字サーバーと、
標準文字よりなる文字列を入力する標準文字入力手段と、表示用の標準文字フォントを格納する利用文字格納手段と、前記標準文字入力手段が入力待ち状態の時に、前記規格外文字を電子文書に挿入するために文字属性からなる検索条件を前記外字サーバーに通知する検索条件通知手段と、検索条件に該当する文字を前記外字サーバーから受け取り文字一覧を表示する文字一覧表示手段と、利用者による前記文字一覧からの文字の選択を受け付けると選択された文字が規格外文字の場合には該規格外文字を識別する外字識別情報を前記標準文字入力手段が示す文字挿入箇所に挿入する外字入力手段と、前記外字入力手段により入力された外字識別情報が必要な箇所に挿入された1つ以上の文字列により構成される電子文書を作成する文字登録手段と、作成した電子文書を電子文書加工配信サーバーに配信する手段と、電子文書に基づいて作成される外字電子文書を表示するドキュメント表示手段と、
を備えたクライアント端末と、
規格外文字及び標準文字を揃えた一のフォントとしてのアウトラインフォントが格納されるアウトラインフォント格納手段と、前記電子文書を構成する外字識別情報が必要な箇所に挿入された文字列に対して該当する文字のアウトラインフォントを対応づけるフォントコード変換テーブルと、配信されてきた電子文書に基づいて該電子文書に含まれる標準文字については該当する標準文字のアウトラインフォントを、該電子文書に含まれる外字識別情報で指定される規格外文字については該当する規格外文字のアウトラインフォントを、指定された組版指定にしたがって埋め込むことにより外字電子文書を作成する外字電子文書作成手段と、外字電子文書をクライアント端末に返信する外字文書配信手段を備えた電子文書加工配信サーバーと、
がネットワークにより接続されて構成されることを特徴とする電子文書作成システムである。
【0005】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1の電子文書作成システムに、さらに電子文書を管理する電子文書管理サーバーを加えた構成としたものである。
【0013】
【作用】
請求項1の発明の作用を以下に説明する。文字一覧表示手段が、クライアントのコンピュータシステムに存在しない規格外文字を規格外文字のフォント(文字画像)を搭載する外字サーバーから画数、部首等の検索条件に該当する文字を受け取り、その一覧を表示して、外字入力手段が、選択された文字の外字識別情報を挿入箇所に挿入し、文字登録手段が外字識別情報を有する電子文書を作成する。作成された電子文書は、アウトラインフォントを搭載した電子文書加工配信サーバーに送信され、この電子文書加工配信サーバーにおいて、全ての文字情報が電子文書加工配信サーバーに搭載されたアウトラインフォントに置き換わり、規格外文字だけでなく標準文字も含む全ての文字のフォントが文書にエンベット(埋め込み)された電子ファイルが生成される。この電子ファイルは、規格内文字と規格外文字が混在しているときも同一のフォントで作成されるので、文字表現を高品位に実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
なお、以下の説明における「電子文書」とは、説明を簡略化するために、例えば図8に示されている1レコードの中の名前、ふりがななどの文字列群で構成される例で説明する。また、「外字電子文書」とは、例えば図10に示すように、規格外の文字(図では「なぎ」)を含む編集された電子文書である。
【0015】
図1は、本発明の1実施形態に係る電子文書作成システムを示すブロック図である。ネットワーク1は、種々の回線を利用して構築された広域ネットワークである。新規入力装置1、修正/更新装置2は、規格外文字(以下、「外字」ともいう)を保有していないクライアントマシンであり、所望の外字を入力及び表示する機能を有する。文書閲覧装置3は、規格外文字(以下、「外字」ともいう)を保有していないクライアントマシンであり、外字を含むドキュメントを印刷用且つ画面表示用のデータ、すなわち、外字フォントを埋め込んだ外字電子文書、の作成指示を行う機能を有するとともに、その電子文書を閲覧参照と印刷をする機能を有する。電子文書加工配信サーバー6は、クライアント(文書閲覧装置3)の要求を受けて、規格外文字を含むフォントを埋め込んだ外字電子文書の生成を行い、生成した外字電子文書を文書閲覧装置3に配信するサーバーである。外字サーバー4は、外字を豊富に持つ「秀英体(登録商標)」の文字画像を搭載したサーバーであり、クライアントのディスプレイ上で規格外文字の表示ができるように文字画像をクライアントに配信する機能を有する。電子文書管理サーバー5は、クライアントで作成した電子文書を登録するサーバーである。
【0016】
(新規入力装置1)
図1における新規入力装置1は、JIS規格等の標準フォントのみを保有するクラインマシンであり、市販の汎用パーソナルコンピュータに、WWWブラウザソフトウエアをインストールした汎用システムを利用することができる。新規入力装置1は、後述する電子文書データベースBに電子文書を登録する文字登録手段10aと、規格外の文字を入力する外字入力手段20aと、規格内文字を入力する標準文字入力手段11aと、表示用フォント(文字画像ファイル)を格納する利用文字格納手段Daを有する。表示用フォントとは、ディスプレイ上に文字を表示するためのものであり、文字画像を含めた情報のことをいう。
【0017】
標準文字入力手段11aは、パーソナルコンピュータの標準のFEP(文字入力ソフト)であり、入力可能な文字が、JISに代表される一般的な文字コード規格の範囲に限定される。
ここで、文字登録手段10aを用いて電子文書を作成する方法を以下に説明する。文字登録手段10aの具体的なユーザーインタフェースの例を図2に示す。図2の入力フォーム20は、名前、ふりがな、住所、会社名の入力欄を設けた入力フォームであり、Webブラウザで動作する。
ユーザーが入力フォーム20に規格外の文字を入力する場合には、外字ボタン201をマウスでクリックすると、外字入力インタフェース(図4)を表示するので、このユーザーインターフェースを用いて規格外文字の入力を行なうことができる。このとき規格外文字は、外字識別情報として入力される。外字識別情報は、後に規格外文字のフォントを埋め込む為の識別情報として利用されるもので、図6において、その例示として符号601で示されている。
入力外字字形確認ウインドウ204は、外字識別情報を表示する外字識別情報ウインドウ205と、その外字識別情報に対応する文字の字形を表示する入力外字字形ウインドウ206で構成されており、これによってユーザーは入力した規格外文字の字形を確認することができる。入力外字削除207ボタンは、外字入力手段20aで入力した規格外文字を削除するためのもので、外字識別情報を一塊にして削除するようにしており、ユーザーの編集ミスを防ぐようにしている。登録ボタン202は、ユーザーフォーム20に入力したデーターを後述の電子文書管理サーバー5の電子文書データベースBに登録するためのボタンである。
【0018】
次に、外字入力手段20aを用いて規格外文字を入力する方法を以下に説明する。ユーザーは、入力フォーム20の名前の入力欄にインサーションカーソルをおいて、外字ボタン201をポインティングディバイスでクリックすると、図4に示す外字入力インタフェースを表示させることができる。ユーザーが外字入力インタフェース(図4)に検索条件を設定した後、検索条件通知手段21aにより、検索条件を後述の外字サーバー4に通知することにより、検索条件に一致する文字が文字一覧表示手段22aにより表示される。ユーザーは文字一覧表示手段22aを用いて所望の文字を選択すれば、インサーションカーソルの挿入箇所に、外字識別情報が挿入される。
【0019】
具体的には、図3の「なぎ」の様な規格外の文字を入力する場合には、ユーザーは、検索条件の部首入力欄402に「3画「弓」」と総画数入力欄403に「11〜15」を設定する。ユーザーが検索ボタン401を押すと後述する外字サーバー4に設定した検索条件を通知する。外字入力手段20aは、サーバー上に存在する検索条件に該当する漢字の一覧を外字サーバー4から受けて、検索結果ウィンドウ404に一覧表示する。ユーザーが、検索結果ウインドウ404の漢字一覧から、マウスで所望の漢字をクリックすると、入力候補文字ウインドウ405に表示されるので、確認後、決定ボタン407をマウスでクリックすると、選択された漢字の外字識別情報が入力フォーム20の入力欄における文字列中に入力される。類似表示ボタン406をマウスでクリックすると、入力候補文字405に類似する漢字を検索結果ウインドウ404に表示して、ユーザーが選択することが可能である。入力フォーム20に名前、ふりがな、住所、会社名を入力した状態を図6に示す。外字識別情報601は、図3の文字を外字入力手段20aで入力したときの外字識別情報である。外字識別情報601は、入力外字字形確認ウインドウの外字識別情報ウインドウ604に表示され、それに対応する外字字形は入力外字字形605に表示される。外字識別情報602は、外字識別情報606、入力外字字形607で表示される。
【0020】
また、ユーザーが入力フォーム20に入力した文字を効率よく確認・修正できるように、ユーザーが外字入力の指示をした場合に、入力外字字形確認ウインドウ204を設ける代わりに、名前、住所、会社名の記入欄に外字識別情報ではなく、直接、外字字形を表示してもよい。
【0021】
このように外字入力手段20aは、電子文書に外字(規格外文字)を挿入するときに重要な役割を果たすものである。前述したように標準文字入力手段11aは、パーソナルコンピュータに標準搭載される一般的な規格内の文字であっても、例えばJIS等の文字でも、難漢字などは、入力できない文字があるのに対し、外字入力手段20aは、これらの文字を含む文字画像を予め搭載している外字サーバー4から外字識別情報601を得ることにより、難漢字などの外字を入力ができるのである。
利用画像格納手段Daは、外字入力手段20aで入力した規格外文字の表示用フォントを記憶する記憶手段である。利用画像格納手段Daは、コンピュータシステム上のディレクトリまたはフォルダに、文字画像(表示用フォント)を格納したものでもよい。この表示用フォントは、外字入力手段20aで文字を入力したきに、後述の外字サーバー4から配信を受けたものである。
【0022】
また、外字入力手段20aで入力した文字であっても、規格内の文字と判別された場合は、通常の文字として文字登録手段10aに入力される。この場合は、外字の文字画像の表示ではなく、新規入力装置1に搭載されている標準フォントで表示する。
【0023】(修正/更新装置2)
次に図1における修正/更新装置2を説明する。この修正/更新装置2は、新規入力装置1と同様に、JIS規格等の標準フォントのみを保有するクラインマシンであり、市販の汎用パーソナルコンピュータに、WWWブラウザソフトウエアをインストールした汎用システムを利用することができる。
修正/更新装置2は、後述の電子文書管理サーバー5から、電子文書を呼び出した後、文字登録手段10bを用いて修正更新(=編集)を行うクラインアント装置である。この文字登録手段10bの具体的なユーザーインタフェースは、文字登録手段10aと同様であり、その例を図2に示す。図2の入力フォーム20は、名前、ふりがな、住所、会社名を入力して電子文書を作成するための入力フォームであり、Webブラウザで動作する。標準文字入力手段11bは、パーソナルコンピュータの標準のFEP(文字入力ソフト)であり、入力可能な文字が、JISに代表される一般的な文字コード規格の範囲に限定される。ユーザーは、ネットワーク1を通じて、後述の電子文書データベースBの電子文書を呼び出して、文字登録手段10bを用いて電子文書の修正を行なう。電子文書の修正後、ユーザーが再登録を行なうことにより電子文書データベースBの更新が行なわれる。
【0024】
ユーザーが修正/更新装置2からネットワーク1を通して電子文書データベースBの電子文書を呼び出したときに、電子文書に規格外文字が含まれている場合、文字画像配信手段30bは、後述する利用文字画像データベースDbから、その電子文書で利用されている規格外文字の文字画像を利用文字格納手段Dcに配信する。これによって、修正/更新装置2で規格外文字表示が可能になる。この利用文字格納手段Dcは、コンピュータシステム上のディレクトリまたはフォルダであり、電子文書で利用している文字画像(表示用フォント)を格納したものでもよい。
【0025】
(文書閲覧装置3)
次に図1における文書閲覧装置3を説明する。この文書閲覧装置3は、新規入力装置1と同様に、JIS規格等の標準フォントのみを保有するクラインマシンであり、市販の汎用パーソナルコンピュータに、WWWブラウザソフトウエアをインストールした汎用システムを利用することができる。
文書閲覧装置3は、規格外文字の印刷用フォントを埋め込んだ電子文書を作成するための指示を与える外字電子文書作成指示手段90と、外字電子文書を閲覧表示するドキュメント表示手段100と、組版記述ファイル指示手段110と、組版記述ファイル表示手段120aを有する。
外字電子文書作成指示手段90は、後述の電子文書データベースBの電子文書をユーザーが選択指示したときに、選択された電子文書を後述する電子文書加工配信サーバー6に送信する機能を有する。なお、電子文書加工配信サーバー6においては印刷用フォントを埋め込んだ外字電子文書が作成される。
【0026】
組版記述ファイル指示手段110は、外字電子文書を作成するときの組版記述ファイルをユーザーが指定する機能を有する。組版記述ファイル表示手段120aは、組版記述ファイルをユーザーがディスプレイ上に表示して、体裁を確認する機能を有する。これらの手段を図面を用いてより具体的に説明すると、以下のとおりである。組版記述ファイル表示手段120aは、後述の組版記述ファイル格納手段70に格納されている複数の組版記述ファイルの体裁を、ユーザーが確認するためにディスプレイに表示する手段である。組版記述ファイルをディスプレイ上で表示した例を図9に示す。図9の名前欄901、会社名欄902、住所欄903の組版情報が、図6の名前、住所、会社名の記入欄に入力された文字列の組版情報として使用される。組版記述ファイル指示手段110は、組版記述ファイル表示手段120aを用いてユーザーが確認した組版記述ファイルから所望の記述ファイルを指定する手段である。外字電子文書は、ここで指定された組版記述ファイルを用いて作成される。
【0027】
以上、図1における、新規入力装置1、修正/更新装置2、文書閲覧装置3を説明したが、これらの装置は、同一のユーザーが使用する場合は、同一のコンピュータシステムで構成することができる。
【0028】
(外字サーバー4)
次に図1における外字サーバー4を説明する。この外字サーバー4は、秀英体の全保有文字の表示用フォントを格納した文字画像データベースAと、文字検索用の属性情報(部首・画数・異体字情報・部品など)を管理する検索文字属性データベースRと、文字画像(表示用フォント)を配信する文字画像配信手段30aと、文字検索手段31から構成されるサーバーである。検索文字属性情報の部品とは、部首のような漢字を構成するパーツを複数組み合わせて指定することができる検索条件である。
文字画像配信手段30aは、外字入力手段20aの外字検索条件に合致した外字に対応するフォントの文字画像ファイル(表示用フォント)を利用文字格納手段Daに送信する機能を有する。文字検索手段31は、検索条件通知手段21a,21bから通知された検索条件を用いて、該当する文字を検索文字属性データベースRから検索する手段である。具体的には、文字検索手段31は、検索条件通知手段21a,21bから通知された検索条件を用いて、検索文字属性データベースRの検索を行い、検索条件に該当する文字の外字識別情報と、その外字識別情報に対応する文字画像を全文字画像データベースAから取得する手段である。
【0029】
全文字画像データベースAは、秀英体でパーソナルコンピュータに標準搭載されるJIS規格外の文字画像も含めた約3万文字が登録されている文字画像データベースである。登録されている文字画像のファイル名は、ファイル名に秀英体の全文字に付与した一意のフォントファイル名と文字コードをつなげたものに、拡張子をつけて構成している。外字識別情報は、フォントファイル名と文字コードをつなげて構成しているため、文字画像と一意に対応づけられている。
【0030】
(電子文書管理サーバー5)
次に図1における電子文書管理サーバー5を説明する。この電子文書管理サーバー5は、新規入力装置1で作成された、または修正/更新装置2で修正された電子文書が格納された電子文書データベースBと、電子文書を登録する電子文書登録手段41と電子文書データベースBに登録した電子文書を後述する電子文書加工配信サーバー6に配信する電子文書配信手段40と、電子文書に使用されている規格外文字の表示用フォントを登録した利用文字画像データベースDbと、文字画像を配信する手段30bを有する。
【0031】
電子文書データベースBには、入力フォーム20で入力した電子文書が文字データベースとして登録されている。具体的な電子文書データベースを、図8を用いて説明する。登録番号801は、入力フォーム20で電子文書データベースに電子文書を登録したときのユニークな登録番号である。名前欄802、ふりがな欄803、住所欄804には、それぞれ入力フォーム20の名前、ふりがな、住所の項目に入力した文字列が登録されている。805で示した<SYUEI#0004>は、外字識別情報であり、図3の「なぎ」に対応するものである。SYUEIと0004は、それぞれ秀英体のフォント名とCTS番号(コード番号)を示す。文字画像ファイル807は、<SYUEI#0004>に対応する文字画像ファイルである。文字画像ファイルのファイル名は、外字識別情報に、拡張子「.png」を付加して構成している。
【0032】
電子文書登録手段41は、文字登録手段10a,10bに入力した文字データと、その文字データに利用されている外字の文字画像を、それぞれ電子文書データベースB、利用画像文字データベースDbに登録またはコピーする手段である。利用文字画像データベースDbは、電子文書データベースBの電子文書に使用されている文字画像(表示用フォント)を格納しているコンピュータシステム上のフォルダまたはディレクトリからなる。
文字画像配信手段30bは、修正/更新装置2で電子文書データベースBの電子文書を修正するときに、修正する電子文書に含まれる外字のみの文字画像ファイル(表示用フォント)を修正/更新装置2に配信する機能を有する。
電子文書配信手段40は、ユーザーが外字電子文書作成指示手段90で指示した電子文書データベースBのレコードを、後述の電子文書加工配信サーバー6に配信する機能を有する。
【0033】
(電子文書加工配信サーバー6)
次に図1における電子文書加工配信サーバー6を説明する。この電子文書加工配信サーバー6は、電子文書データベースBの電子文書中の規格内、規格外の文字に関わらず、全てアウトラインフォントの同一文字を使用して、埋め込む処理を行い印刷用且つ画面表示用の電子文書に変換するサーバーである。電子文書加工配信サーバー6は、外字電子文書配信手段50と、外字電子文書作成手段80と、フォントコード変換テーブルTと、秀英体アウトラインフォント格納手段60と、組版記述ファイル格納手段70と、組版記述ファイル表示手段120bと、組版記述作成手段130を有する。
【0034】
外字電子文書作成手段80は、電子文書中の文字をフォントコード変換テーブルTを用いてフォントコード変換を行い、続いて、組版記述ファイル格納手段70の組版記述ファイルの組版情報に従って電子文書を作成する。更に、電子文書に秀英体アウトラインフォントを埋め込み外字電子文書を作成する。図10は、本システムにより作成された外字電子文書の一例であり、図8の登録番号000003から電子文書を作成したものである。
フォントコード変換テーブルTは、外字識別情報と後に使用するアウトラインフォントに定義づけられたコード情報及び書体名を対応づけたテーブルである。具体的には、秀英体のCTSコードを含む外字識別情報とUnicodeを対応付けたテーブルであり、または秀英体のCTSコードを含む外字識別情報と書体名を含むJISコードを対応づけた変換テーブルである。
【0035】
組版記述ファイル格納手段70は、電子文書データベースBを再構築(以下において再構築という語句を用いるときは、電子文書データベースBのレコードと組版記述ファイルを用いて新たな電子文書を作成することを示す語句として用いる)するときの組版情報を記述した組版記述ファイルを格納している。
組版記述ファイルの具体的な例としては、図9のように印刷形態を表現したファイルで、市販のレイアウトアプリケーションを使用して作成することができる。また、Webで作成した出力用のフォームをそのまま利用してもよい。図9の組版記述ファイルは、市販のレイアウトアプリケーションで作成しており、ファイルに記述した名前(901)、会社名(902)、住所(903)の配置位置、フォント、色、サイズ等が組版情報として利用される。組版記述ファイルの名前(901)、会社名(902)、住所(903)は、それぞれ電子文書データベースBの「名前」、「会社名」、「住所」のフィールド項目に対応している。
具体的には、「名前欄(901)文字列のフォントを秀英体にして、サイズを12ポイント、文字色を黒にする」という設定をした記述ファイルを組版記述ファイル格納手段70に格納しておき、電子文書データベースBに登録した登録No.000003(図8)のデータを外字電子文書に変換すると、名前欄802の「草<SYUEI0004>橋之介」は、秀英体フォント、12ポイント、文字色黒の組版で作成される。また、名前901に段落設定を行なえば、同様にその段落設定が有効になる。
【0036】
アウトラインフォント格納手段60は、フォントファイルが格納されており、これらの各フォントファイルでは、同一文字コードに対して、それぞれ同じ文字が対応づけられている。例えば、秀英体のフォントファイル、明朝体のフォントファイル、ゴシック体のフォントファイル、毛筆体のフォントファイル、というように異なる書体のフォントファイルであっても、文字コードと文字の対応関係は同一である。
秀英体のフォントを1フォントファイルにする場合は、UNICODEなどの規格化された文字コード体系とそのユーザー外字エリア等を利用して、システムで必要とされる秀英体の全ての文字を1フォントファイル内に搭載したものでもよい。また、秀英体の全ての文字を複数のフォントファイルに分けて搭載させたものでも良い。
【0037】
組版記述ファイル表示手段120bは、組版記述ファイルをディスプレイ上に表示する機能を有する。組版記述ファイル作成手段130は、組版記述ファイルを組版記述ファイル表示手段120bを用いてディスプレイ上に表示しながら、組版記述ファイルを作成/編集する機能を有する。
外字電子文書配信手段50は、外字電子文書作成手段80で作成した外字電子文書を文書閲覧装置3に配信する機能を有する。
【0038】
以下、図11に示すフローチャートに従って、図1に示す電子文書作成システムを利用して外字電子文書(外字フォントが埋め込まれた電子文書)を作成する処理動作を説明する。ここでは、図10に示されている外字電子文書を作成するまでの処理を説明する。
【0039】
(新規電子文書作成)
ステップ1は、ユーザーが新規入力装置1の文字登録手段10aを利用して文字入力を行い、電子文書を作成するステップである。具体的には、図6に示すように、入力フォーム20に所定の文字列を入力するステップである。
このステップ1において、ユーザーは文字登録手段10aを利用して、図2の入力フォーム20を表示して、名前、ふりがな、住所、会社名の入力を行なう。規格外文字の入力を行なう場合には、入力フォーム上の外字ボタン201をクリックして、外字入力インタフェース(図4)を表示して入力を行なう。
入力フォーム20上にある「名前」の入力欄に「くさなぎ たろう」を漢字で入力するには、「くさ」が規格内の文字で、「なぎ」が図3の漢字(JIS規格外の漢字)であるため、JIS規格のフォントしか搭載していない新規入力装置1では入力ができない。
【0040】
そこでユーザーは、外字ボタン201をマウスでクリックして、外字入力インタフェース(図4)を表示する。
ユーザーは、図3の「なぎ」の検索条件として、漢字入力インターフェースの部首401を「3画、弓、ゆみ」、総画数402を「11〜15画」と設定する。部首は、図5の部首一覧表から選択する。ユーザーが検索条件を設定した後に、検索ボタンをマウスでクリックすると、検索条件通知手段21aが、外字サーバー4に検索条件を通知する。
続いて、外字サーバー4はその検索条件を受け取り、文字検索手段31が、文字属性とそれに対応する外字識別情報が記載されている検索文字属性データベースRから、検索条件に含まれる外字識別情報を検出する。外字サーバー4の文字画像配信手段30aは、外字識別情報と表示用フォント(文字画像ファイル)を新規入力装置1に送信する。続いて、新規入力装置1にて、検出した外字識別情報に対応する漢字を検索結果ウインドウ403に表示する(図4参照)。続いて、ユーザーが、検索条件に該当する漢字一覧から、所望する文字をマウスで選択すると、JIS規格外の文字の識別情報が「名前」のテキストボックスに挿入される。入力した結果は、図6の601のようになる。
ユーザーが規格外文字を入力した場合は、それに対応する文字画像ファイルが全文字画像データベースAから、文字画像配信手段30aによって、利用文字格納手段Daに格納される。
以上の処理により、図6における項目がすべて入力され、ステップ1が終了する。
【0041】
(電子文書登録)
ステップ2は、ユーザーが文字登録手段10aを用いて、電子文書管理サーバー5の電子文書データベースBにステップ1で作成した電子文書を登録するステップである。具体的には、図8における登録番号000003に対応するレコードを作成し電子文書データベースBに登録する処理と、「なぎ」に対応する文字画像ファイル(ファイル名:SYUEI#0004.png)を文字利用画像データベースにDbに登録する処理が行なわれる。以下に、その処理を具体的に説明する。
【0042】
ユーザーが、新規電子文書作成のステップで、入力フォーム20に所定の文字を入力した後、登録ボタン202を押すと、新規入力装置に図7に示したような確認画面が表示される。ユーザーは、図7で入力した文字を確認してから、登録ボタン701を押すと、入力した文字が電子文書登録手段41に渡される。電子文書登録手段41は、受け取った文字を電子文書データベースBの登録番号No.000003に、名前、ふりがな、住所等を登録する。登録された文字に外字識別情報として、SYUEI#0004、SYUEI#0110、SYUEI#0230(図6における601〜603を参照)が含まれているので、電子文書登録手段41は、外字サーバー4から外字識別情報に対応する文字画像(SYUEI#0004.png、SYUEI#0110.png、SYUEI#0230.png)を受け取り、利用文字画像データベースDbに登録する。
これら一連の処理の結果、電子文書管理サーバー5の電子文書データベースBに電子文書(登録番号000003)が登録され、ステップ2が終了する。
【0043】
(電子文書修正/更新)
ステップ3は、ユーザーが修正/更新装置2を用いて、電子文書管理サーバー5の電子文書データベースBの修正、更新を行なうステップであり、必要に応じて行われる。
ユーザーは、修正/更新装置2を用いて、ネットワーク1を通して電子文書管理サーバーにアクセスする。ユーザーは電子文書データベースBの修正したいレコードを選択する。選択したレコードは、文字登録手段10bの入力フォーム20の「名前」、「ふりがな」などの各項目に表示され、ユーザーは、必要な修正を行う。
入力フォーム20に外字識別情報が含まれる場合は、外字識別情報に対応する文字画像ファイルが文字画像配信手段30bによって、修正/更新装置2の利用文字格納手段Dcに配信コピーされる。
ユーザーが新たに規格外文字を入力した場合は、文字画像配信手段30aが全文字画像データベースAから文字画像ファイルを利用文字格納手段Dcに配信する。
このステップ3により電子文書が修正された場合は、電子文書登録手段41はステップ2と同様に、修正された電子文書を電子文書データベースBに登録するとともに、規格外文字が使用されているときにはその表示用フォントを外字サーバー4から受け取り、利用文字画像データベースDbに登録する。
【0044】
(外字電子文書作成)
ステップ4は、電子文書データベースBに登録されている電子文書を秀英体のフォントコードに変換して、フォントを埋め込んだ外字電子文書を作成するステップである。具体的には、ユーザーが文書閲覧装置3を用いて、図8における登録番号000003に対応するレコードと、その出力フォーマット(組版記述ファイル)が指定されることにより、電子文書加工配信サーバー6において、「なぎ」に対応する秀英体フォントを電子文書に埋め込むなどの必要な処理が行われ、図10に示す外字電子文書が作成される。
【0045】
以下に、その処理を具体的に説明する。
ユーザーは、組版記述ファイル表示手段120aを用いて、組版記述ファイル格納手段70に格納されている組版記述ファイルを、ディスプレイ上に表示しながら、所望する組版記述ファイルを組版記述ファイル指定手段110を用いて選択する。次に、ユーザーが、外字電子文書作成指示手段90を用いて、電子文書データベースBのレコードを選択する。選択されたレコードは、電子文書配信手段40により、電子文書加工サーバー6に配信される。なお、組版記述ファイル格納手段70に格納されている組版記述ファイルは、電子文書加工サーバー6の組版記述ファイル130と組版記述ファイル表示手段120bを用いて、印刷会社側で予め作成されたものでも良い。この場合は、ユーザーは、組版記述ファイルを指定するだけでよく、ユーザーにとって利便性が高くなる。
続いて、外字電子文書作成手段80は、データ内に含まれる外字識別情報をフォントコード変換テーブルTを用いてコード変換を行なう。更に、コード変換されたデータは、予めユーザーが指定した組版記述ファイルに従って再構築される。再構築された電子文書は、アウトラインフォント格納手段60の秀英体フォントが埋め込まれて、外字電子文書が完成する。生成した外字電子文書は、外字電子文書配信手段50により、文書閲覧装置3に配信される。
ユーザーは、文書閲覧装置3のドキュメント表示手段100を用いて、配信された外字電子文書の閲覧することができる。
また、本ステップでは、電子文書にアウトラインフォントを埋め込んで外字電子文書を作成しているが、ビットマップフォント、文字画像等を埋め込んで外字電子文書を作成してもよい。
【0046】
以上、本発明の一実施例として図1に示した電子文書作成システムを説明したが、種々の変更が可能である。
上述の実施例では、電子文書管理サーバー5に一旦電子文書を格納したが、電子文書管理サーバーを介さずに、新規入力装置1または、修正/更新装置2で作成した電子文書を直接、電子文書加工配信サーバーに配信して、秀英体アウトラインフォントを埋め込んだ電子文書を生成することも可能である。
また、電子文書データベースBの外字を含む電子文書データをプリンターサーバーに送信する手段と、電子文書に含まれる外字識別情報を含めた文字コードを他の文字コード体系に変換する手段を備えたプリンターサーバーを用意して、外字を含む電子文書をプリンターサーバーでパーソナルコンピュータ環境より多くの文字範囲を扱うことを可能としているメインフレーム用の文字コード体系(JEFコードなど)に変換処理することで、電子文書データをプリンターから出力することができる。このように市販の規格外のフォントを保有していないパーソナルコンピュータ上で、規格外のフォントを含む、多くの文字範囲を扱うことが可能な帳票印刷や、専門組版を行う印刷用原稿入力が可能となる。
【0047】
また、ユーザーが作成する「電子文書」を、文字列群で構成される例で説明したが、文字列以外にも、画像データ、動画データなどを含むことができる。さらに、「電子文書」は、文字列、画像などの素材データ群に限定されるものではなく、例えば、上述の組版記述ファイルと関連づけておくこともできる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1または請求項2に記載の発明によれば、ユーザーは、JIS等に含まれない規格外のフォントを搭載しないクライアントのコンピュータシステムを用いて、規格外文字のフォントがエンベット(埋め込み)処理されたPDFなどの電子文書を作成することができる。この電子文書は、規格内文字と規格外文字が混在しているときも同一のフォントで外字電子文書が作成されるので、文字表現を高品位に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子文書の作成システムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す文字登録手段10a,bのユーザーインタフェースの例である。
【図3】「なぎ」のJIS規格外漢字の例である。
【図4】図1に示すJIS規格外文字の漢字入力手段20a,bのユーザーインターフェース例である。
【図5】図4に示す「部首」のブルダウンメニューを選択したときに表示する部首一覧表のユーザーインタフェース例である。
【図6】図1のユーザーインタフェースにJIS規格外文字を含めて入力を行なった例である。
【図7】電子文書を登録した際の確認画面表示例である。
【図8】図1の電子文書データベースBの実施例である。
【図9】図1の組版記述ファイル70の表示例である。
【図10】図1の組版記述ファイル70を利用して作成した規格外文字を含む電子文書の例である。
【図11】図1の電子文書の作成システムを用いて規格外文字を含む電子文書作成のフローチャートである。
【符号の説明】
10a,b 文字登録手段
11a,b 標準文字入力手段
20a,b 外字入力手段
21a,b 検索条件通知手段
22a,b 文字一覧表示手段
30a,b 文字画像配信手段
40 電子文書配信手段
41 電子文書登録手段
50 外字電子文書配信手段
60 アウトラインフォントファイル格納手段
70 組版記述ファイル格納手段
80 外字電子文書作成手段
90 外字電子文書作成指示手段
100 ドキュメント表示手段
110 組版記述ファイル作成手段
120a,b 組版記述ファイル表示手段
130 組版記述ファイル作成手段
201 外字ボタン
202 登録ボタン
203 クリアボタン
204 入力外字字形確認ウィンドウ
205 外字識別情報ウインドウウインドウ
206 入力外字字形ウインドウ
207 入力外字削除
401 検索ボタン
402 部首選択プルダウンメニュー
403 総画数選択プルダウンメニュー
404 検索結果一覧表示ウインドウ
405 入力候補文字表示ウインドウ
406 類似表示ボタン
407 決定ボタン
601、602、603 外字識別情報
604、606、608 入力外字字形
701 登録ボタン
801 登録番号
802 フィールド(氏名)
803 フィールド(ふりがな)
804 フィールド(住所)
805 外字識別情報
806 外字識別情報の構成
807 文字画像ファイル
901 「名前」
902 「会社名」
901 「住所」
A 秀英体の全ての文字画像データベース
B 電子文書データベース
Da,b,c 利用文字画像データベース
R 検索文字属性データベース
T フォントコード変換テーブル
Claims (2)
- 規格外文字を含む文字の一つを指定する識別情報と、各文字の属性情報と、規格外文字および標準文字の表示用フォントと、を関連付けて格納する外字サーバーと、
標準文字よりなる文字列を入力する標準文字入力手段と、表示用の標準文字フォントを格納する利用文字格納手段と、前記標準文字入力手段が入力待ち状態の時に、前記規格外文字を電子文書に挿入するために文字属性からなる検索条件を前記外字サーバーに通知する検索条件通知手段と、検索条件に該当する文字を前記外字サーバーから受け取り文字一覧を表示する文字一覧表示手段と、利用者による前記文字一覧からの文字の選択を受け付けると選択された文字が規格外文字の場合には該規格外文字を識別する外字識別情報を前記標準文字入力手段が示す文字挿入箇所に挿入する外字入力手段と、前記外字入力手段により入力された外字識別情報が必要な箇所に挿入された1つ以上の文字列により構成される電子文書を作成する文字登録手段と、作成した電子文書を電子文書加工配信サーバーに配信する手段と、電子文書に基づいて作成される外字電子文書を表示するドキュメント表示手段と、
を備えたクライアント端末と、
規格外文字及び標準文字を揃えた一のフォントとしてのアウトラインフォントが格納されるアウトラインフォント格納手段と、前記電子文書を構成する外字識別情報が必要な箇所に挿入された文字列に対して該当する文字のアウトラインフォントを対応づけるフォントコード変換テーブルと、配信されてきた電子文書に基づいて該電子文書に含まれる標準文字については該当する標準文字のアウトラインフォントを、該電子文書に含まれる外字識別情報で指定される規格外文字については該当する規格外文字のアウトラインフォントを、指定された組版指定にしたがって埋め込むことにより外字電子文書を作成する外字電子文書作成手段と、外字電子文書をクライアント端末に返信する外字文書配信手段を備えた電子文書加工配信サーバーと、
がネットワークにより接続されて構成されることを特徴とする電子文書作成システム。 - 規格外文字を含む文字の一つを指定する識別情報と、各文字の属性情報と、規格外文字および標準文字の表示用フォントと、を関連付けて格納する外字サーバーと、
標準文字よりなる文字列を入力する標準文字入力手段と、表示用の標準文字フォントを格納する利用文字格納手段と、前記標準文字入力手段が入力待ち状態の時に、前記規格外文字を電子文書に挿入するために文字属性からなる検索条件を前記外字サーバーに通知する検索条件通知手段と、検索条件に該当する文字を前記外字サーバーから受け取り文字一覧を表示する文字一覧表示手段と、利用者による前記文字一覧からの文字の選択を受け付けると選択された文字が規格外文字の場合には該規格外文字を識別する外字識別情報を前記標準文字入力手段が示す文字挿入箇所に挿入する外字入力手段と、前記外字入力手段により入力された外字識別情報が必要な箇所に挿入された1つ以上の文字列により構成される電子文書を作成し電子文書管理サーバーに登録する文字登録手段と、
を備えた第1のクライアント端末と、
登録された電子文書からの外字電子文書の作成を指示する外字電子文書作成指示手段と、外字電子文書を表示するドキュメント表示手段と、を備えた第2のクライアント端末と、前記電子文書を格納する電子文書データベースと、電子文書で使用される規格外文字の表示用フォントを格納する利用文字画像データベースと、第1のクライアント端末からの電子文書の新規登録要求に対して、この電子文書に登録番号を付与して前記電子文書データベースに登録し、さらに、前記電子文書を構成する文字列に外字識別情報が含まれているときには、対応する表示用フォントのみを外字サーバーから受け取り、前記利用文字画像データベースに登録する電子文書登録手段と、第2のクライアント端末からの外字電子文書作成指示に応じて該当する電子文書を電子文書加工配信サーバーに配信する電子文書配信手段と、
を備えた電子文書管理サーバーと、
規格外文字及び標準文字を揃えた一のフォントとしてのアウトラインフォントが格納されるアウトラインフォント格納手段と、前記電子文書を構成する外字識別情報が必要な箇所に挿入された文字列に対して該当する文字のアウトラインフォントを対応づけるフォントコード変換テーブルと、配信されてきた電子文書に基づいて該電子文書に含まれる標準文字については該当する標準文字のアウトラインフォントを、該電子文書に含まれる外字識別情報で指定される規格外文字については該当する規格外文字のアウトラインフォントを、指定された組版指定にしたがって埋め込むことにより外字電子文書を作成する外字電子文書作成手段と、外字電子文書を第2のクライアント端末に返信する外字文書配信手段を備えた電子文書加工配信サーバーと、
がネットワークにより接続されて構成されることを特徴とする電子文書作成システム。
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