JP3923232B2 - コンベヤベルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト幅方向及びベルト長手方向に複数配置されたモジュールリンクが、ベルト長手方向において連結ピンにより連結されたコンベヤベルトに関するものであって、電気・電子部品、食品、医薬品、瓶等を載せて搬送するのに適したベルト幅の拡幅とベルト長さの増長が可能であるコンベヤベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
表面略々平板状で、裏面にスプロケットの歯とボス部が係合するように凹部が形成されたエンジニアリングプラスチック製のモジュールリンクを、ベルト幅方向及びベルト長手方向に複数配置して、ベルト長手方向に隣接するモジュールリンクを連結ピンで連結したベルト幅の拡幅とベルト長さの増長が可能なコンベヤベルトは、実用新案登録第2551150号公報にみられるように公知である。
【0003】
図5〜図8には、従来のコンベヤベルトが示されており、コンベヤベルト31は、ピン挿通孔32が形成された複数のボス部33を有する長さの異なる複数のモジュールリンク34が、ボス部33を指組状にして、1本の連結ピン35で連結されて形成されている。
この連結ピン35は、ベルト両外側のモジュールリンク34の外端壁34’に設けられるストッパ38間に収められるため、ベルト幅より長さが短いものである。モジュールリンク34は、ボス部33がジクザクに設けられた矩形状のもので、裏面には、補強リブ、凹部36を備え、その表面側の上からみると、平板状あるいは網状をなしている。
このコンベヤベルト31は、複数のモジュールリンク34がベルト幅方向に横に並べて行をなすと共に、ベルト長手方向にこのモジュールリンクの行が隣接配置されて形成されたもので、複数のモジュールリンク34がレンガ積み状に配置されたものである。
ベルト幅方向に並べられたモジュールリンク34の外端壁34’には、それぞれ長孔37が穿設され、図5、図6に示されるように、ベルト外側に設けられたモジュールリンク34の外端壁34’に形成されている長孔37にストッパ38がベルト裏面側から嵌着され、連結ピン35の抜け出しが防止されている。
このコンベヤベルト31は、ベルト幅方向に横に行として並べられるモジュールリンク34の個数の増加によりベルト幅が調整されて拡幅が可能になっていると共に、ベルト長手方向に設けられるモジュールリンク34の行数の増加によりベルト長さを増長できるようになっている。
そして、コンベヤベルト31は、シャフトに所定の間隔を開けて複数個設けられた肉薄のスプロケット39に掛け渡され、スプロケット39の歯にボス部33が係合して駆動されることにより、ベルト幅方向に設けられた複数本の細幅ガイドレール40上を摺動して走行する(図8参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように構成されているコンベヤベルト31は、ベルト幅を変更して製作される場合、その都度ベルト幅に合わせて連結ピン35の長さを決めて製作すると、製作に時間がかかり製作効率が悪いため、連結ピン35の長さを予め設定して製作することが一般的である。
この場合、連結ピン35は、製作図面上で規定された個々のモジュールリンク34の長さの製作公差、連結ピン長さの製作公差を考慮して、ベルト幅方向に並べるモジュールリンク34の個数、ベルト外側端からストッパ38までの間隔S(図7におけるS)をもとに次の式で設定して製作されている。
連結ピン長さ=モジュールリンク長さ×モジュールリンク個数−2S−連結ピン長さの製作公差/2
【0005】
ところが、ベルト幅の広いコンベヤベルトの場合、ベルトの行に設けられるモジュールリンク34の個数が多いため、実際に、モジュールリンク34を組み合わせてコンベヤベルトを作成すると、ベルト幅に比べて連結ピン35の長さが見かけ上短くなり、ベルト外端部のモジュールリンク34に嵌着されたストッパ38と連結ピン35の終端面との間に隙間Lができることが往々にしてある(図5参照。)。
そうすると、この隙間Lができたところでは、モジュールリンク34のボス部33に形成されたピン挿通孔32に連結ピン35が掛からなくなり、モジュールリンク34の端部は自由に上下方向に動くようになる。
このような状態でコンベヤベルト31が運転されると、図8に示されるように、コンベヤベルト31に張力が作用することにより、ボス部33がスプロケット39の歯に係合しなくなり、モジュールリンク34の外側端が正常位置より浮き上がる現象が現れるという問題点があった。
ひいては、ガイドレール40に沿って走行してきたコンベヤベルト31が、その浮き上がったモジュールリンク34”の部分で、駆動側のスプロケット39を回動するとき搬送物品を移載するためのデッドプレート41に接触し、このデッドプレート41先端部の鋭利な角にモジュールリンク端部が噛み込まれ、コンベヤベルトの切断、デッドプレート41の破損等、簡単に復旧できない状況になるという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解消するものであって、ベルト幅方向に多数並べたモジュールリンクと複数のピン部材からなる連結ピンとで構成されるコンベヤベルトがスプロケットの歯と係合するときに生じがちなベルト外側に配置されたモジュールリンクの外側端浮き上がりを防止できるとともにベルト幅の拡幅とベルト長さの増長が可能なコンベヤベルトを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、複数のボス部を有するモジュールリンクがベルト幅方向及びベルト長手方向にレンガ積み状に複数配置されているとともに、ベルト長手方向に隣接配置された行のモジュールリンク同士が前記ボス部を指組状にしてボス部に形成されたピン挿通孔に連結ピンを挿通して連結することによって形成されたコンベヤベルトにおいて、前記連結ピンが、抜け止め防止用の突部を備えてベルト外側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた2本の保持ピン部材と、該2本の保持ピン部材間に位置してベルト内側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた本体ピン部材とで構成されているとともに、前記保持ピン部材と本体ピン部材の端面同士が、前記行のベルト幅方向に並べられたモジュールリンク同士の当接部と少なくとも1つのボス部を越えてずらせた突き合わせ部で突き合わされており、モジュールリンクのボス部には、前記保持ピン部材と本体ピン部材がピン挿通孔に挿通されているか否かを確認をするため貫通孔が穿設されているコンベヤベルトであり(請求項1)、該コンベヤベルトにおける保持ピン部材の一方の端部には、ピン挿通阻止用の鍔状ストッパ片が設けられているものである(請求項2)。
【0008】
【作用】
上記の構成からなるコンベヤベルトは、複数のボス部を有するモジュールリンクがベルト幅方向及びベルト長手方向にレンガ積み状に複数配置されているとともに、ベルト長手方向に隣接配置された行のモジュールリンク同士が前記ボス部を指組状にしてボス部に形成されたピン挿通孔に連結ピンを挿通して連結することによって形成され、ベルト長手方向に隣接する2つの行のモジュールリンクを連結する連結ピンは、抜け止め防止用の突部を備えてベルト外側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた2本の保持ピン部材と、該2本の保持ピン部材間に位置してベルト内側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた本体ピン部材とで構成されており、前記モジュールリンクのボス部には、保持ピン部材と本体ピン部材がピン挿通孔に挿通されているか否かを確認をするため貫通孔が穿設されていることにより、ベルト幅方向に並べられたモジュールリンクの個数、モジュールリンクの行数、連結ピンを構成するピン部材の本数を増減すると、ベルト幅及びベルト長さが任意に調整される。
また、これらピン部材の端面同士は、隣接する行に並べられたモジュールリンク同士の当接部と少なくとも1つのボス部を越えてずらせた突き合わせ部で突き合わされ、ベルト外側に配置されたモジュールリンクは、抜け止め防止用の突部を有する保持ピン部材で連結されていることにより、モジュールリンク同士の当接部及びベルト外側において、ボス部のピン挿通孔にピン部材が挿通され、スプロケットの歯との係合時に生じがちなモジュールリンクの浮き上がりが防止される。
また、上記各コンベヤベルトにおける保持ピン部材の一方の端部には、ピン挿通阻止用の鍔状ストッパ片が設けられていることにより、ベルト外側からピン部材を挿通する場合、押し込まれ過ぎないようになり、さらに、モジュールリンク及びピン部材を増減するとき、鍔状ストッパ片とモジュールリンク外端壁との間にドライバなどを差し込むと、保持ピン部材が容易に外されるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例に基づき図1〜図4を参照して説明する。
図1には、コンベヤベルト1の裏面側が示されており、コンベヤベルト1は、エンジニアリングプラスチック製、例えばポリアセタール、ポリアミド等のモジュールリンク4をベルト幅方向及びベルト長手方向に複数並べてレンガ積み状に配置し、連結ピン5で連結することにより形成されている。
【0010】
コンベヤベルト1を構成するモジュールリンク4は、図1,図2に示されるように、ピン挿通孔2が形成された複数のボス部3を両側にジグザグ状に有する矩形状のもので、ベルト長手方向に隣接するモジュールリンク4が、そのボス部3を指組状にしてピン挿通孔2に連結ピン5を挿通して連結される。
【0011】
コンベヤベルト1は、長さの異なるモジュールリンク4A、4B(モジュールリンクを総称するときは、以下、単に「モジュールリンク4」と表記する。)が、ベルト幅方向に横に複数並べられて行をなすと共に、このモジュールリンクの行がべルト長手方向に隣接して配置され、ベルト幅方向に横に複数並べられて行をなすモジュールリンク同士の当接部Tと、隣接する行のモジュールリンク同士の当接部T’とが、相互に位置をずらされることにより、複数のモジュールリンクがレンガ積み状に配置されたものとなる。
この実施例のものは、短い長さのモジュールリンク4Aは、モジュールリンク4Bの半分の長さのもので、ちなみに、図1に示されているコンベヤベルト1は、下側の行には、ベルト幅方向に短いモジュールリンク4A、複数の長いモジュールリンク4B、短いモジュールリンク4Aの順に並べられ、上側の行は、モジュールリンク4Bのみで構成されている。
【0012】
ベルト長手方向に隣接する2つの行のモジュールリンク4を連結する連結ピン5は、両方のベルト外側に配置された2本の保持ピン部材5Aと、必要に応じてこの2本の保持ピン部材5Aの間に設けられる本体ピン部材5Bとで構成される複数のピン部材からなる。
そして、これら保持ピン部材5A及び本体ピン部材5Bからなる連結ピン5は、その断面形状は特に限定しないが、本実施例では、図4に示されるような略々D形状のものとする。
また、この保持ピン部材5Aは、ベルト外側のモジュールリンクを連結するためのもので、モジュールリンク4の外端壁4’と隣り合うボス部3Aの間に設置されるピン部材抜け出し防止用の突部6をその平坦面5’に有し、その一方の端部には、ピンが押し込まれ過ぎないようにすると共に、抜き出すときに便利な鍔状ストッパ片7が設けられ、この鍔状ストッパ片7は、ベルト外側に配置されたモジュールリンク4の外端壁4’に形成された窪み8に格納される。
保持ピン部材5Aは、主に射出成形、本体ピン部材5Bは主に押し出し成形の樹脂製品で、これらピン部材は同じ材質であることが好ましい。
また、これらピン部材5A、5Bは、複数のボス部3にまたがる長さであって、特に、保持ピン部材5Aを比較的長いものとすると、メンテナンス時に手で持ちやすく着脱が容易となる。
【0013】
モジュールリンク4は、前記したように、ピン挿通孔2が形成された複数のボス部3を両側にジグザグ状に有する矩形状のもので、図1〜図3において、モジュールリンク4の上側に設けられたボス部3Aの全てには、連結ピン5の断面と同一形状のD形状のピン挿通孔2Aが形成され、下側に設けられたボス部3B全てには、円形のピン挿通孔2Bが形成されている。
これらのピン挿通孔2A,2Bに断面D形状の連結ピン5が挿通されたとき、D形状のピン挿通孔2Aに挿通された連結ピン5に対してモジュールリンク4は回転しないが、円形のピン挿通孔2Bに挿通された連結ピン5に対してモジュールリンク4は自由に回転する。
また、モジュールリンク4の所定のボス部3には、保持ピン部材5A、本体ピン部材5B等のピン部材がピン挿通孔2に挿通されているか否かを確認をするため貫通孔9が穿設されている。
【0014】
ベルト長手方向に隣接するモジュールリンク4は、全てのボス部3A、3Bが指組状に組み合わされ、ピン挿通孔2A、2Bに保持ピン部材5Aと本体ピン部材5Bとからなる断面D形状の連結ピン5を挿通してコンベヤベルト1を形成すると、図1において、上の行に並べられている全てのモジュールリンク4の下側のボス部3B全部が円形のピン挿通孔2Bを有するものとなり、下の行に並べられている全てのモジュールリンク4の上側のボス部3A全部がD形状のピン挿通孔2Aを有するものとなるので、上の行に並べられているモジュールリンク4と下の行に並べらたモジュールリンク4とは、ヒンジ構造となり、両者は自由に屈曲する。
【0015】
上記のとおり、ベルト長手方向に隣接する行のモジュールリンク4は、ヒンジ構造となり、ベルト外側に配置されるモジュールリンク4が、ピン部材抜け出し防止用の突部6を有する保持ピン部材5Aにより連結され、ベルト内側に配置されたモジュールリンク4は、本体ピン部材5Bにより連結される。
この場合、図1に示されるように、ベルト幅方向に横に複数並べられて行をなすモジュールリンク4,4同士の当接部Tと、隣接する行のモジュールリンク4,4同士の当接部T’とが、相互に位置をずらされ、さらに、これら当接部T、T’と、ベルト長手方向に隣接する行のモジュールリンク4,4を連結する保持ピン部材5Aあるいは本体ピン部材5B等のピン部材端面同士の突き合わせ部Pとの位置を少なくとも1つのボス部3を越えてずらせるようにしてコンベヤベルト1は形成される。
ここで、ピン部材端面同士は、当接部T、T’から少なくとも2つ離れたボス部3の中央で突き合わせるようにするのが好ましく、その突き合わせ部Pは、駆動スプロケットの歯との係合を外れる位置にすることが好ましい。
そして、このコンベヤベルト1は、ヒンジ構造をなして連結されたモジュールリンク4がベルト長手方向に連接されてエンドレスに形成されるので、スプロケットの外周に沿って屈曲しながら走行する。
【0016】
以上のように構成されているコンベヤベルト1は、ベルト外側に配置されるモジュールリンク4が、ピン部材抜け出し防止用の突部6を有し、その一方の端部には、ピンが押し込まれ過ぎないように鍔状ストッパ片7が設けられた保持ピン部材5Aにより連結されるので、ベルト外側のモジュールリンク4のピン挿通孔2に保持ピン部材5Aが挿通され、スプロケットの歯との係合時にモジュールリンクの外側端浮き上がりを防止することができると共に、鍔状ストッパ片7と窪み8の間に先の細いマイナスドライバを差し込むことにより容易に抜き出すことができるので、メンテナンス時の作業を容易に行うことができる。
また、コンベヤベルト1は、モジュールリンク4がベルト幅方向及びベルト長手方向に複数配置されると共に、ベルト長手方向に隣接するモジュールリンク4が、複数のピン部材からなる連結ピン5で連結されて形成されているので、モジュールリンク4の増減、異なる長さのモジュールリンク4の組み合わせ、ピン部材5A、5Bの増減が容易に行われるようになり、その結果、ベルト幅及びベルト長さを容易に変更することができる。
【0017】
また、コンベヤベルト1は、ベルト幅方向に横に複数並べられて行をなすモジュールリンク4,4同士の当接部Tと、隣接する行のモジュールリンク4,4同士の当接部T’とが、相互に位置をずらされ、さらに、これら当接部T、T’と、ベルト長手方向に隣接する行のモジュールリンク4,4を連結する保持ピン部材5Aあるいは本体ピン部材5B等のピン部材端面同士の突き合わせ部Pとの位置を少なくとも1つのボス部3を越えてずらせるようにして形成されていることにより、モジュールリンク4の当接部T、T’において連続して連結ピン5が通ることになり、当接部T、T’においてもスプロケットの歯との係合時におけるモジュールリンク4の外側端浮き上がりを防止することができる。
さらに、連結ピン5を異形断面(略々D形断面)とした場合は、モジュールリンク4に対して連結ピン5が回転しないようになるので、従来の全てのモジュールリンクが円形のピン挿通孔に円形の連結ピンで連結されで回転するようになっているベルトコンベヤに比べてその耐摩耗伸び性能が向上される。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明のコンベヤベルトによると、複数のボス部を有するモジュールリンクがベルト幅方向及びベルト長手方向にレンガ積み状に複数配置されているとともに、ベルト長手方向に隣接配置された行のモジュールリンク同士が前記ボス部を指組状にしてボス部に形成されたピン挿通孔に連結ピンを挿通して連結され、前記連結ピンが、抜け止め防止用の突部を備えてベルト外側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた2本の保持ピン部材と、該2本の保持ピン部材間に位置してベルト内側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた本体ピン部材とで構成されており、前記モジュールリンクのボス部には、前記保持ピン部材と本体ピン部材がピン挿通孔に挿通されているか否かを確認をするため貫通孔が穿設されているので、ベルトの幅方向に並べられたモジュールリンクの個数、モジュールリンクの行数、連結ピンを構成するピン部材の本数を増減して、ベルト幅及びベルト長さを任意に変更して製作することができる。
【0019】
ベルト外側に配置されたモジュールリンクは、ピン部材のうちの抜け止め防止用の突部を有する保持ピン部材により連結されているので、ベルト外側におけるモジュールリンクのボス部には連続して連結ピンが掛かって自由に上下方向に動かなくなり、スプロケットの歯との係合時におけるベルト外側に配置されたモジュールリンクの外側端浮き上がりを防止することができ、その結果、コンベヤベルトが、駆動側のスプロケット近傍に設けられている搬送物品を移載するためのデッドプレートに接触することを防止でき、コンベヤベルトの切断、デッドプレートの破損等を防止することができる。
【0020】
ベルト長手方向に隣接する2つの行のモジュールリンクを連結する連結ピンは、抜け止め防止用の突部を備えてベルト外側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた2本の保持ピン部材と、該2本の保持ピン部材間に位置してベルト内側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた本体ピン部材からなると共に、該保持ピン部材と本体ピン部材との端面同士は、前記隣接する行に並べられたモジュールリンク同士の当接部と少なくとも1つのボス部を越えてずらせた突き合わせ部で突き合わされているので、モジュールリンクの当接部におけるモジュールリンクのボス部には連続して連結ピンが通って自由に上下方向に動かなくなり、当接部においてもスプロケットの歯との係合時におけるモジュールリンクの浮き上がりを防止することができる。
【0021】
また、上記各コンベヤベルトにおける保持ピン部材の一方の端部には、ピン挿通阻止用の鍔状ストッパ片が設けられていることにより、ベルト外側からピン部材を挿通する場合、押し込まれ過ぎないようにすることができると共に、モジュールリンク及びピン部材を増減するとき、鍔状ストッパ片とモジュールリンク外端壁との間にマイナスドライバなどを差し込むと、保持ピン部材が容易に外されるようになるので、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0022】
さらに、ベルト外側に配置されたモジュールリンクは、抜け止め防止用の突部を有する保持ピン部材により連結されているので、特に、搬送物品の安定搬送を狙うベルトコンベヤの場合、ベルトピッチ(ベルト長手方向のボス間距離)が20mm以下の比較的小さなものを採用することが多いが、従来のコンベヤベルト外側のモジュールリンクの外端壁にストッパ部材を設けたものでは、ベルトピッチが小さくなるにつれてストッパ部材も小さくなり、組立性、メンテナンス作業性が悪くなるのに対して、ベルトピッチが小さくなっても、保持ピン部材を比較的長くでき、そのため手で持ちやすくなり作業性が向上するなど、その効果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のコンベヤベルトの連結状態を示す一部断面平面図。
【図2】同上コンベヤベルトの拡大一部断面平面図。
【図3】図2を右側から見た一部断面側面図。
【図4】保持ピン部材の斜視図。
【図5】従来のコンベヤベルトの連結状態を示す一部断面平面図。
【図6】同上コンベヤベルトの外側の斜視図。
【図7】同上コンベヤベルトの外側の長孔位置を示す斜視図。
【図8】同上コンベヤベルトのスプロケットとの係合状態の説明図。
【符号の説明】
1 ・・・コンベヤベルト
2、2A、2B ・・・ピン挿通孔
2A ・・・略々D形状のピン挿通孔
2B ・・・円形のピン挿通孔
3 ・・・ボス部
3A ・・・モジュールリンクの上側(図2)のボス部
3B ・・・モジュールリンクの下側(図2)のボス部
4、4A、4B ・・・モジュールリンク
4’ ・・・外端壁
5 ・・・連結ピン
5A ・・・保持ピン部材
5B ・・・本体ピン部材
6 ・・・突部
7 ・・・鍔状ストッパ片
8 ・・・窪み
9 ・・・貫通孔
T、T’・・・モジュールリンク同士の当接部
P ・・・ピン部材端面の突き合わせ部
Claims (2)
- 複数のボス部を有するモジュールリンクがベルト幅方向及びベルト長手方向にレンガ積み状に複数配置されているとともに、ベルト長手方向に隣接配置された行のモジュールリンク同士が前記ボス部を指組状にしてボス部に形成されたピン挿通孔に連結ピンを挿通して連結することによって形成されたコンベヤベルトにおいて、
前記連結ピンが、抜け止め防止用の突部を備えてベルト外側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた2本の保持ピン部材と、該2本の保持ピン部材間に位置してベルト内側に配置されたモジュールリンクを連結する複数のボス部にまたがる長さを備えた本体ピン部材とで構成されているとともに、
前記保持ピン部材と本体ピン部材の端面同士が、前記行のベルト幅方向に並べられたモジュールリンク同士の当接部と少なくとも1つのボス部を越えてずらせた突き合わせ部で突き合わされており、
前記モジュールリンクのボス部には、前記保持ピン部材と本体ピン部材がピン挿通孔に挿通されているか否かを確認をするため貫通孔が穿設されていることを特徴とするコンベヤベルト。 - 前記保持ピン部材の一方の端部には、ピン挿通阻止用の鍔状ストッパ片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルト。
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