JP3922428B2 - Piezoelectric vibrator, piezoelectric vibration component, and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発振回路などを構成する際に用いられる圧電振動子、圧電振動部品及びそれらの製造方法に関する。本発明は、特に厚み縦振動モードを利用した圧電振動子の構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発振周波数を得る共振子として、圧電振動子を利用した圧電振動部品が知られている。圧電振動子は、圧電基板の一面及び他面に、1対の対向電極を付与した構造を有する。この圧電振動子は、発振回路を構成する2個の負荷容量を形成する容量素子と、互いの厚み方向の一面が向い合う位置関係に固定される。更に、接続導体により、入力電極、出力電極および接地電極がそれぞれ電気的機械的に接合され、また、キャップで封止される。
【0003】
このような圧電振動部品は、例えば、特開昭60ー123120号公報、特開平1−236715号公報、特開平8ー237066号公報または特開平10ー135215号公報等に開示されている。
【0004】
厚み縦振動モードを利用する圧電振動部品には、基本波振動モードを利用するものと、高調波振動モード、特に、第三次高調波振動モードを利用するものが知られている。
【0005】
第三次高調波振動モードを利用する圧電振動部品の典型例は、エネルギー閉じ込め型である。このタイプの圧電振動部品は、圧電基板内に非振動部分が存在するため、その部分を支持固定することにより、特性劣化のない圧電振動部品が得られ、多方面に利用されている。
【0006】
厚み縦基本振動モードの圧電振動部品は、基本波振動を利用するため、共振特性の高い(Qmax大)ものが得られる。しかし、エネルギー閉じ込め型とは異なって、非振動部分が得られにくい。特に小型化に移行していく場合、圧電基板全体が振動している状態であり、基板の支持固定が困難となる。
【0007】
また、圧電振動部品の基本波振動モードを利用するため、圧電基板の誘電基板上への搭載接続において、導電ペースト接続時の粘度変化による接着面積のバラツキおよび滲み出し等により接続強度が不安定となり、圧電振動部品の振動エネルギーの抑制による特性劣化、不要振動の抑圧不足による共振特性の劣化を発生し、不安定な発振飛びなど発振不良を発生することがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、安定に支持し得る圧電振動子及び圧電振動部品を提供することである。
【0009】
本発明のもう一つの課題は、小型化された場合でも、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、安定に支持し得る圧電共振子及び圧電振動部品を提供することである。
【0010】
本発明のもう一つの課題は、上述した圧電振動子及び圧電振動部品を得るのに適した製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る圧電振動子は、圧電基体と、溝とを含み、厚み縦基本振動モードを利用する。前記圧電基体は、振動部と、非振動部とを含んでいる。前記溝は、前記圧電基体の厚み方向にある2つの主面の少なくとも一方において、前記振動部の周りに設けられ、前記振動部と非振動部とを区分する。
【0012】
上述のように本発明に係る圧電振動子は、厚み縦振動モードを利用するものであり、振動部は厚み縦振動モードで動作する。
【0013】
本発明に係る圧電振動子では、溝を含んでいる。この溝は、圧電基体の厚み方向にある2つの主面の少なくとも一方において、振動部の周りに設けられ、振動部と非振動部とを区分する。従って、振動部から伝搬する漏れ振動が、溝によって遮断され、非振動部には伝達されない。
【0014】
しかも、非振動部は、溝によって振動部から区分されているから、非振動部分で圧電振動子を支持する構成をとることができる。このため、支持構造を単純化するとともに、支持安定性を向上させ、振動エネルギーの放散、不要振動の抑圧不足、振動特性の劣化、及び、不安定な発振飛びなどの発振不良を抑え、振動特性の代表値であるQmax値が大きく、安定した振動特性を発揮し得る圧電振動子が実現される。
【0015】
また、振動部を、非振動部から区分する方法として、溝を利用する。この溝は、圧電基体の主面に設けるだけでよい。従って、製造が容易である。
【0016】
振動部を、圧電基体に設けられる溝によって、非振動部から区分する別の利点として、圧電基体に振動部を設定するだけの寸法があれば、圧電基体の外形寸法を変更しなくても、溝の加工寸法を変更するだけで振動部の形状(寸法)を変更できるという構造上の利点を挙げることができる。この利点によれば、振動領域の変更に付随して変化する振動特性を、溝2の設定加工により調節でき、製品の多様化を確保し得ると共に、通常この種の圧電振動子が使用される電子部品の小型化傾向が著しい現状において、需要に応じて搭載基板の外形・容量を変化させるための設計・検討を行なうことなく、迅速な製品の生産及び供給が可能となる。
【0017】
溝は2つの主面の一方のみに設けてもよいが、圧電振動部品として組み立てる際の厚み方向の方向性をなくし、組立工程の簡素化を図る観点、及び、溝による振動遮断性の向上の観点などから、両主面に設けることが好ましい。また溝は、連続溝ではなく、不連続溝であってもよい。
【0018】
本発明は、更に、上述した圧電振動子と、支持基板とを組み合わせた圧電振動部品、及び、その製造方法についても開示する。本発明の他の目的、構成及び利点については、添付の図面を参照し、更に詳しく説明する。図は単なる例に過ぎない。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る圧電振動子の斜視図、図2は図1の2ー2線に沿った断面図である。図示された圧電振動子は、圧電基体1と、溝2とを含み、厚み縦基本振動モードを利用する。
【0020】
圧電基体1は、略六面体であり、圧電燒結体を所定厚みに研磨し、高電界で、厚み方向に分極処理をしたものである。圧電基体1の材質は、環境への配慮から、PbOを含まない非鉛材料を用いるのが好ましい。また、圧電基体1は、実効ポアソン比が1/3未満の圧電材料によって構成することができる。本発明によれば、実効ポアソン比が1/3未満の材料を用いても基本波について良好な波形が得られる。
【0021】
実効ポアソン比が1/3未満の圧電材料としては、例えば、タンタル酸化合物あるいはニオブ酸化合物などのペロブスカイト構造を有する化合物およびその固溶体、イルメナイト構造を有する化合物および固溶体、パイロクロア構造を有する化合物、ビスマスを含む層状構造化合物、またはタングステンブロンズ構造を有する化合物などが挙げられる。この圧電基体1はこれらの圧電材料を最大含有成分である主成分として含んでいる。
【0022】
タンタル酸化合物またはニオブ酸化合物としては、例えば、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、およびリチウム(Li)などからなる群のうちの少なくとも1種の第1の元素と、タンタル(Ta)およびニオブ(Nb)からなる群のうちの少なくとも1種の第2の元素と、酸素とを含むものが挙げられる。これらは、第1の元素をAとし、第2の元素をBとすると、一般式
ABO3
で表される。また、ビスマスを含む層状構造化合物としては、例えば、ビスマスと、ナトリウム、カリウム、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、鉛(Pb)、カルシウム(Ca)、イットリウム(Y)、およびランタノイド(Ln)およびビスマスなどからなる群のうちの少なくとも1種の第1の元素と、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、アンチモン(Sb)、チタン(Ti)、ニオブ、タンタル、タングステン(W)およびモリブデン(Mo)などからなる群のうちの少なくとも1種の第2の元素と、酸素とを含むものが挙げられる。これらは、第1の元素をCとし、第2の元素をDとすると、次の一般式
(Bi2O2)2+(Cm-1DmO3m+1)2-
但し、m:1から8までの整数
で表される。更に、ダングステンブロンズ化合物には一般式はなく、例えば、
NaW06BaNaNbO15
などがある。但し、ここで示した化学式はいずれも科学量論組成を表したものであり、圧電基体1を構成する圧電材料としては科学量論組成でないものが用いられてもよい。
【0023】
ちなみに、これらの中でも、ビスマスを含む層状構造化合物は圧電基体1を構成する圧電材料として好ましい。機械的品質係数Qmおよびキュリー温度が大きく、特にレゾネータとして優れた特性を得ることができるからである。例えば、ビスマスとストロンチウムとチタンと酸素とを含む層状構造化合物が好ましく、特に、この層状構造化合物にランタノイドを含むものがより好ましい。
【0024】
圧電基体1は、振動部101と、非振動部102とを含む。溝2は、振動部101の全周にわたって設けられ、振動部101と、非振動部102とを区分する。図示実施例において、溝2は、主面100において、4本備えられ、その内の2本は振動部101の相対する両側に配置され、他の2本は振動部101の他の両側に配置されている。
【0025】
主面130においても、溝2は4本備えられ、その内の2本は振動部101の相対する両側に配置され、他の2本は振動部101の他の両側に配置されている。図示の溝2は、直線状であり、主面100及び130のそれぞれの平面内における同一位置で、対向するように設けられている。但し、これは、好ましい形状及び配置として例示したにすぎない。
【0026】
圧電振動子の振動部101は、第1の振動電極41と、第2の振動電極51とを含む。第1及び第2の振動電極41、51は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法などの薄膜技術や厚膜印刷技術によって形成することができる。材質としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、クロム(Cr)またはそれらの合金などを用いることができる。
【0027】
第1の振動電極41は、主面100に設けられ、第2の振動電極51は、主面130に設けられるとともに、第1の振動電極41と向かいあう。非振動部102は、第1の端子電極42と、第2の端子電極52とを含む。
【0028】
第1の端子電極42は、第1のリード電極421を介して、第1の振動電極41に電気的に接続されている。第1の端子電極42は、圧電基体1の側面に付着されるともに、その両端が、主面100、130に延長されている。
【0029】
第1のリード電極421は、主面100の表面及び溝2の内面に付着され、一端が第1の振動電極41に接続され、他端が第1の端子電極42に接続されている。図示された第1のリード電極421は、均一幅の帯形状であるが、他の形状、例えば、一部湾曲形状や波形状等であってもよい。
【0030】
第2の端子電極52は、第2のリード電極521を介して、第2の振動電極51に電気的に接続されている。第2の端子電極52は、第1の端子電極42と対向する関係で、圧電基体1の側面に付着されるともに、その両端が、主面100、130に延長されている。
【0031】
第2のリード電極521は、主面130の表面及び溝2の内面に付着され、一端が第2の振動電極51に接続され、他端が第2の端子電極52に接続されている。図示された第2のリード電極521は、均一幅の帯形状であるが、他の形状、例えば、一部湾曲形状や波形状等であってもよい。
【0032】
第1及び第2の端子電極42、52、並びに、第1及び第2のリード電極421、521は、基本的には、第1及び第2の振動電極41、51と同材質の導体材料によって形成される。
【0033】
上述したように、本発明に係る圧電振動子では、主面100に、第1の振動電極41が備えられており、主面130に、第2の振動電極51が備えられている。第2の振動電極51は、第1の振動電極41と向きあっている。従って、第1の振動電極41及び第2の振動電極51に、電気エネルギーを供給することにより、当該圧電振動子を、厚み縦振動モードで動作させることができる。実施例において、第1及び第2の端子電極42、52を備えており、第1の端子電極42は、導体からなり、第1の振動電極41に電気的に導通し、第2の端子電極52は、導体からなり、第2の振動電極51に電気的に導通する。従って、第1及び第2の端子電極42、52に電気エネルギーを供給して、圧電振動子を励振することができる。
【0034】
上述のように本発明に係る圧電振動子は、厚み縦振動モードを利用するものであり、振動部は厚み縦振動モードで動作する。励振モードとしては、特に、厚み縦基本波振動モードが適している。
【0035】
厚み縦基本波振動モードの圧電振動子は、前述したように、基本波振動を利用するため、振動特性の高い(Qmax大)ものが得られる。
【0036】
一方、厚み縦基本振動モードを利用する圧電振動子は、エネルギー閉じ込め型とは異なって、圧電基体1の全体が振動している状態であり、圧電基体1の支持固定が難しい。小型化に移行していく場合、特にその支持困難性が顕著になる。
【0037】
図3は、図1及び図2に示した圧電振動子の振動変位量の分布図である。図3において、振動変位量は、A〜Eの5段階区分として示してある。白抜きの参照符号A1〜A4で示す領域の変位量が最も小さく、次に鎖線で示すB領域、縦実線で示すC領域、横実線で示すD領域、斜実線で示すE領域の順で振動変位量が大きくなっている。
【0038】
図3に図示するように、六面体である圧電基体1を、厚み縦振動モードで動作させた場合、厚み方向の両面のそれぞれにおいて、その4つのコーナ部に、振動変位が最小になる領域A1〜A4が生じる。
【0039】
もし、圧電振動子を、直接に支持しようとすれば、図3において、振動変位が最小になる領域Aに、ピンポイント的に支持バンプ等を形成しなければならず、圧電基体1の支持固定が難しい。小型化に移行していく場合には、特に、その支持困難性が顕著になる。
【0040】
また、圧電振動子を、誘電体基板等の上に搭載する場合、従来から、導電性ペーストを用いている。しかし、厚み縦基本振動モードを利用する圧電振動子の場合、圧電基体1の誘電基板上への搭載接続において、導電ペースト接続時の粘度変化による接着面積のバラツキおよび滲み出し等により接続強度が不安定となり、圧電振動子の振動エネルギーの抑制による特性劣化、不要振動の抑圧不足による振動特性の劣化を発生し、不安定な発振飛びなど発振不良を発生することがある。
【0041】
このような厚み縦基本振動モードを利用する圧電振動子に固有の問題点に対して、本発明に係る圧電振動子では、溝2を含んでいる。この溝2は、圧電基体1の厚み方向にある2つの主面100、130において、振動部101の周りに設けられ、振動部101と非振動部102とを区分する。従って、振動部101から伝搬する漏れ振動が、溝2によって遮断され、非振動部102には伝達されない。
【0042】
しかも、非振動部102は、溝2によって振動部101から区分されているから、非振動部102で圧電振動子3を支持した圧電振動部品を得ることができる。
【0043】
このため、振動エネルギーの放散、不要振動の抑圧不足、振動特性の劣化、及び、不安定な発振飛びなどの発振不良を抑え、振動特性の代表値であるQmax値が大きく、安定した振動特性を発揮し得る圧電振動子及び圧電振動部品が実現される。
【0044】
更に、振動部101を、非振動部102から区分するに当って、圧電基体1の主面100、130に溝2を設けるだけでよい。従って、製造が容易である。
【0045】
また、振動部101を、圧電基体1に設けられる溝2によって設定する更に別の利点として、圧電基体1に振動部101を設定するだけの寸法があれば、圧電基体1の外形寸法を変更しなくとも、溝2の加工寸法を変更するだけで振動部101を設定変更できるという利点を挙げることがある。この利点によれば、振動領域の変更に付随して変化する振動特性を、溝2の設定加工により調節でき、製品の多様化を確保し得ると共に、通常この種の圧電振動子が使用される電子部品の小型化傾向が著しい現状において、需要に応じて事後的に搭載基板の外形・容量を変化させるための設計・検討を行なうことなく、迅速な製品の生産及び提供が可能となる。
【0046】
また、溝2の深さdは、誘電体基体1の厚みDの14%より大きいことが好ましい。即ち、
(d/D)×100>14(%)
である。溝2の深さdの上限値は、誘電体基板1に要求される機械的強度を考慮して決定される。次にこの点について、データを参照して説明する。
【0047】
図4は溝2の深さdを0.07mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図、図5は同じく周波数−位相特性を示す図である。圧電基体1は、基本波共振周波数4.5(MHz)とし、そのサイズを、幅1.2mm、長さ1.2mm、厚さ0.5mmとした。振動電極41、51のサイズは幅1.0mm、長さ1.0mm、厚さ1.0(μm)とした。溝2は、振動部101が1.2mm×1.2mmのサイズとなる位置に設けた。圧電振動子は、溝2の外部の非振動領域102で抑圧した。
【0048】
図4、図5に図示した例の場合、
(d/D)×100=14(%)
であり、
(d/D)×100>14(%)
を満たしていない。
【0049】
図4及び図5に示されるように、溝2が(d/D)×100>14(%)を満たしていない場合、基本波共振周波数4.5(MHz)よりも高い周波数領域で、スプリアス及び位相の乱れが生じている。
【0050】
図6は溝2の深さdを0.14mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図、図7は同じく周波数−位相特性を示す図である。圧電基体1は、基本波共振周波数4.5(MHz)とし、そのサイズを、幅1.2mm、長さ1.2mm、厚さ0.5mmとした。振動電極41、51のサイズは幅1.0mm、長さ1.0mm、厚さ1.0(μm)とした。溝2は、振動部101が1.2mm×1.2mmのサイズとなる位置に設けた。圧電振動子は、溝2の外部の非振動領域で抑圧した。
【0051】
図6、図7に図示した例の場合、
(d/D)×100=28(%)
であり、
(d/D)×100>14(%)
を満たす。
【0052】
図6及び図7に示されるように、(d/D)×100>14(%)を満たす場合は、スプリアス及び位相の乱れは生じない。
【0053】
圧電振動子は、溝2の外部の非振動領域102で抑圧することが重要である。図8は溝2の深さdを0.21mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図、図9は同じく周波数−位相特性を示す図である。圧電基体1のサイズは、幅2.0mm、長さ2.0mm、厚さ0.5mmとした。振動電極41、51のサイズは幅1.0mm、長さ1.0mm、厚さ1.0(μm)とした。溝2は、振動部101が1.2mm×1.2mmのサイズとなる位置に設けた。圧電振動子は、溝2の外部の非振動領域102では抑圧しなかった。
【0054】
図8、図9に図示した例の場合、
(d/D)×100=48(%)
であり、
(d/D)×100>14(%)
を満たす。しかし、圧電振動子は、抑圧されていない。この場合は、図8及び図9の例に示されるように、大きなスプリアス及び位相の乱れを生じている。
【0055】
図10は溝2の深さdを0.21mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示し、図11は同じく周波数−位相特性を示す図である。圧電基体1のサイズは、幅2.0mm、長さ2.0mm、厚さ0.5mmとした。振動電極41、51のサイズは幅1.0mm、長さ1.0mm、厚さ1.0(μm)とした。溝2は、振動部101が1.2mm×1.2mmのサイズとなる位置に設けた。圧電振動子は、溝2の外部の非振動領域102で抑圧した。従って、図8及び図9図示とは、圧電振動子を、溝2の外部の非振動領域102で抑圧した点で異なるだけである。
【0056】
図10及び図11のデータを、図8及び図9のデータと比較すると明らかなように、圧電振動子を、溝2の外部の非振動領域102で抑圧した場合、周波数−インピーダンス特性及び周波数−位相特性の何れも改善される。
【0057】
図12は本発明に係る圧電振動子を用いた圧電振動部品の斜視図、図13は図12の13ー13線に沿った断面図である。図示された圧電振動部品は、圧電振動子3と、支持基板6と、封止構造体を構成する封止ケース8とを含む。圧電振動子3は、図1及び図2に示した圧電振動子である。
【0058】
支持基板6は、誘電体材料を用いて形成された誘電体基体61に、3つの接続電極62〜64を、間隔を隔てて帯状に形成してある。圧電振動子3は、支持基板6に搭載され、第1の端子電極41及び第2の端子電極52の所定の側面が2つの接続電極62及び63に接続されると共に、全体的に支持される。また、接続電極62〜64のうち、接続電極62、63は、入出力端子となり、接続電極64は中間接地電極となる。
【0059】
組立に当っては、圧電振動子3を支持基板6の表面に搭載し、導電性接合9を用いて、第1及び第2の端子電極42、52を、2つの接続電極62、63に接続する。封止ケース8は、圧電振動子3を密閉し保護する。
【0060】
図12及び図13に示した圧電振動部品は、図1、図2に示した圧電振動子を用いているので、圧電振動子に関して述べた作用効果がそのまま得られる。図12、図13に示した実施例の場合、非振動部102が抑圧されるので、抑圧による作用効果も得られる。
【0061】
図14は本発明に係る圧電振動子を用いた圧電振動部品の斜視図、図15は図14の15ー15線に沿った断面図である。図示された圧電振動部品は、圧電振動子3と、第1及び第2の封止構造体93及び94とを含む。圧電振動子3は図1、図2に図示されたものからなる。第1及び第2の封止構造体93及び94は、接着層91、92によって、圧電振動子3の主面100、130に面接合され、圧電振動子3の周りに振動空間を形成する。
【0062】
第1及び第2の封止構造体93及び94は、少なくとも一方が面板状の誘電体基板、例えば、誘電体セラミックス板によって構成される。接着層91、92は、溝2を含む非振動部102に設けられる。
【0063】
第2の封止構造体94には、コンデンサ電極81、83と、中間電極82とが設けられており、圧電振動子3の第1及び第2の端子電極42、52は、コンデンサ電極81、83にそれぞれ電気的に接続されている。
【0064】
この実施例の場合も、図12、図13に示した圧電振動部品と同等の作用効果が得られる。更に、図14、図15に示した圧電振動部品は、接着層91、92を、ダンピング層として構成することにより、ダンピング効果を得ることができる。ダンピング作用を得る場合、接着層91、92としては、エポキシ樹脂等が適している。
【0065】
図16はダンピング層を持たない圧電振動子の周波数ーインピーダンス特性、及び、周波数ー位相特性を示している。図において、実線で示す曲線L11がインピーダンス特性、一点鎖線で示す曲線L12が位相特性である。図16において、横軸に周波数(MHz)、左縦軸にインピーダンス(Ω)、右縦軸に位相(deg.)をとってある。Qmaxは、8.24である。
【0066】
図16に示すように、ダンピング層を持たない場合、インピーダンス特性、位相特性ともに、かなり乱れる。
【0067】
図17は接着層91、92をダンピング層として構成した場合の圧電振動子の周波数ーインピーダンス特性、及び、周波数ー位相特性を示している。図において、実線で示す曲線L21がインピーダンス特性、一点鎖線で示す曲線L22が位相特性である。図17において、横軸に周波数(MHz)、左縦軸にインピーダンス(Ω)、右縦軸に位相(deg.)をとってある。ダンピング層を構成する接着層91、92には熱硬化型エポキシ樹脂配合物を用いた。
【0068】
図17のデータを、図16のデータと比較すると明らかなように、接着層91、92をダンピング層として働かせた場合、周波数−インピーダンス特性及び周波数−位相特性の何れも改善される。また、Qmaxは、ダンピング層を持たない場合の8.24に対して、9.52であり、品質特性が改善される。
【0069】
次に、本発明に係る圧電振動子の製造方法について、図18〜図23を参照して説明する。まず図18に示すように、分極処理及び研摩等の必要な工程を終了した大判の圧電母材板10を用意する。
【0070】
このような圧電母材板10の材料組成、及び、製造方法は、周知である。その一例を説明すると、例えば、出発原料として、主に酸化物の原料を用い、それらを所望の組成となるように秤量し、純水あるいはアセトンなどの溶媒中で、ジルコニアボールを使い、ボールミル混合を行う。次いで、混合した原料粉末を十分に乾燥させたのち、例えば、プレス成形したのち700〜900℃の温度で仮焼成をする。
【0071】
続いて、例えば、この仮焼成体を再度ボールミル粉砕したのち、乾燥させ、バインダーとしてポリビニルアルコールを適量加えて造粒する。
【0072】
造粒したのち、例えば、この造粒粉を、一軸プレス成型器を用いて、200〜300MPaの加重により、縦20mm、横20mm、厚み約1.5mmの薄板状に成形する。
【0073】
次に、例えば、熱処理により、成形体からバインダーを揮発させ、1100〜1350℃の温度で本焼成を行う。本焼成を行ったのち、この焼成体の厚さを、例えば、ラップ研磨機により研磨し、圧電基体の圧電母材板10を形成する。
【0074】
圧電母材板10を形成した後、例えば、銅を真空蒸着することにより、圧電母材板10の両面に分極処理用電極を形成する。その後、例えば、この分極処理用電極を形成した圧電母材板10を、200〜300℃に加熱したシリコンオイル中に浸し、5〜10Kv/mmの電界を1分間印加して分極処理を行う。
【0075】
分極処理を行った後、分極処理用電極を除去してダイシングソーなどにより圧電母材板10の大きさを整え、圧電母材板10とする。
【0076】
次に、図19に示すように、圧電母材板10の両面の同一位置に、溝2を格子状に形成する。溝2は、ダイシングソー等を使用して、所定の深さ及び本数で加工する。ダイシングソーのような精密機器を使用することで、均一な溝2を形成でき、高品質な圧電振動子を提供できる。
【0077】
次に、図20に示すように、圧電母材板10の両面に、振動電極、リード電極、及び、端子電極の一部のための導体パターン40を形成する。導体パターン40は蒸着やスパッタリング等の手段によって形成できる。導体パターン40は、図1、図2に示した電極パターン、及び、分割工程を考慮して定める。具体的には、振動電極41、51のパターンを、2本の溝2を挟んで形成し、端子電極の一部となるパターンを帯状に形成する。
【0078】
次に、図20に示すように、振動電極41、51となる領域を挟む切断位置W1において、圧電母材板10を切断する。切断位置W1は、端子電極の一部が帯状に形成された位置である。切断にはダイシングソーを用いる。
上述した切断工程により、図21に示すように、複数の圧電振動子要素Q1〜Q3を配列した集合体が得られる。
【0079】
次に、図22に示すように、集合体の幅方向の両端に、第1及び第2の端部電極42、52を形成する。端部電極42、52は蒸着やスパッタリング等の手段によって形成できる。
【0080】
次に、圧電振動子要素Q1〜Q3のそれぞれの境界位置W2で、集合体を切断することにより、図23に示すように、圧電振動子の単品が得られる。
【0081】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、安定に支持し得る圧電振動子及び圧電振動部品を提供することができる。
(b)小型化された場合でも、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、安定に支持し得る圧電共振子及び圧電振動部品を提供することができる。
(c)上述した圧電振動子及び圧電振動部品を得るのに適した製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電振動子の斜視図である。
【図2】図1の2ー2線に沿った断面図である
【図3】図1及び図2に示した圧電振動子の振動変位量の分布図である。
【図4】溝の深さdを0.07mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図である。
【図5】溝の深さdを0.07mmとした場合の周波数−位相特性を示す図である。
【図6】溝の深さdを0.14mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図である。
【図7】溝2の深さdを0.14mmとした場合の周波数−位相特性を示す図である。
【図8】溝の深さdを0.21mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図である。
【図9】溝の深さdを0.21mmとした場合の周波数−位相特性を示す図である。
【図10】溝の深さdを0.21mmとした場合の周波数−インピーダンス特性を示す図である。
【図11】溝の深さdを0.21mmとした場合の周波数−位相特性を示す図である。
【図12】本発明に係る圧電振動子を用いた圧電振動部品の斜視図である。
【図13】図12の13ー13線に沿った断面図である。
【図14】本発明に係る圧電振動子を用いた圧電振動部品の斜視図である。
【図15】図14の15ー15線に沿った断面図である。
【図16】ダンピング層を持たない圧電振動子の周波数ーインピーダンス特性、及び、周波数−位相特性を示す図である。
【図17】接着層をダンピング層として構成した場合の圧電振動子の周波数ーインピーダンス特性、及び、周波数ー位相特性を示す図である。
【図18】本発明に係る圧電振動子の製造方法に含まれる工程示す図である。
【図19】図18に示した工程の後の工程を示す図である。
【図20】図19に示した工程の後の工程を示す図である。
【図21】図20に示した工程の後の工程を示す図である。
【図22】図21に示した工程の後の工程を示す図である。
【図23】図22に示した工程の後の工程を示す図である。
【符号の説明】
1 圧電基体
100 主面
130 主面
2 溝
101 振動部
102 非振動部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a piezoelectric vibrator, a piezoelectric vibration part, and a method for manufacturing the same used in configuring an oscillation circuit and the like. The present invention particularly relates to a structure of a piezoelectric vibrator using a thickness longitudinal vibration mode.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a piezoelectric vibration component using a piezoelectric vibrator is known as a resonator for obtaining an oscillation frequency. The piezoelectric vibrator has a structure in which a pair of counter electrodes are provided on one surface and the other surface of a piezoelectric substrate. This piezoelectric vibrator is fixed in a positional relationship in which the capacitive elements forming the two load capacitors constituting the oscillation circuit face each other in the thickness direction. Furthermore, the input electrode, the output electrode, and the ground electrode are electrically and mechanically joined to each other by the connection conductor and sealed with a cap.
[0003]
Such piezoelectric vibration parts are disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 60-123120, 1-223615, 8-237066, and 10-135215.
[0004]
As piezoelectric vibration parts using the thickness longitudinal vibration mode, those using the fundamental wave vibration mode and those using the harmonic vibration mode, particularly, the third harmonic vibration mode are known.
[0005]
A typical example of the piezoelectric vibration component using the third harmonic vibration mode is an energy confinement type. Since this type of piezoelectric vibration component has a non-vibration portion in the piezoelectric substrate, a piezoelectric vibration component having no characteristic deterioration is obtained by supporting and fixing the portion, and is used in various fields.
[0006]
The piezoelectric vibration component in the thickness longitudinal fundamental vibration mode uses fundamental wave vibration, and therefore has a high resonance characteristic (Qmax large). However, unlike the energy confinement type, it is difficult to obtain a non-vibrating portion. In particular, when shifting to miniaturization, the entire piezoelectric substrate is vibrating, and it becomes difficult to support and fix the substrate.
[0007]
In addition, since the fundamental wave vibration mode of the piezoelectric vibration component is used, the connection strength becomes unstable due to variations in the adhesion area due to changes in viscosity when the conductive paste is connected and oozing, etc., when the piezoelectric substrate is mounted on the dielectric substrate. In some cases, deterioration of characteristics due to suppression of vibration energy of piezoelectric vibration parts, deterioration of resonance characteristics due to insufficient suppression of unnecessary vibrations, and oscillation failure such as unstable oscillation skip may occur.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a piezoelectric vibrator and a piezoelectric vibration component that can be stably supported while minimizing the attenuation of vibration energy.
[0009]
Another object of the present invention is to provide a piezoelectric resonator and a piezoelectric vibration component that can be stably supported while minimizing the attenuation of vibration energy even when downsized.
[0010]
Another object of the present invention is to provide a manufacturing method suitable for obtaining the above-described piezoelectric vibrator and piezoelectric vibration component.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the piezoelectric vibrator according to the present invention includes a piezoelectric substrate and a groove, and uses a thickness longitudinal basic vibration mode. The piezoelectric base includes a vibrating portion and a non-vibrating portion. The groove is provided around the vibrating part on at least one of the two main surfaces in the thickness direction of the piezoelectric substrate, and divides the vibrating part and the non-vibrating part.
[0012]
As described above, the piezoelectric vibrator according to the present invention uses the thickness longitudinal vibration mode, and the vibration section operates in the thickness longitudinal vibration mode.
[0013]
The piezoelectric vibrator according to the present invention includes a groove. The groove is provided around the vibrating portion on at least one of the two main surfaces in the thickness direction of the piezoelectric substrate, and divides the vibrating portion and the non-vibrating portion. Therefore, the leakage vibration propagating from the vibration part is blocked by the groove and is not transmitted to the non-vibration part.
[0014]
In addition, since the non-vibrating part is separated from the vibrating part by the groove, a configuration in which the piezoelectric vibrator is supported by the non-vibrating part can be employed. This simplifies the support structure, improves support stability, suppresses oscillation failures such as vibration energy dissipation, insufficient suppression of unnecessary vibration, deterioration of vibration characteristics, and unstable oscillation skipping. Thus, a piezoelectric vibrator capable of exhibiting stable vibration characteristics is realized.
[0015]
Moreover, a groove | channel is utilized as a method of dividing a vibration part from a non-vibration part. This groove need only be provided on the main surface of the piezoelectric substrate. Therefore, manufacture is easy.
[0016]
As another advantage of dividing the vibration part from the non-vibration part by the groove provided in the piezoelectric substrate, if the piezoelectric substrate has dimensions sufficient to set the vibration part, the external dimensions of the piezoelectric substrate can be changed. There is a structural advantage that the shape (dimension) of the vibration part can be changed only by changing the processing dimension of the groove. According to this advantage, the vibration characteristics that change with the change of the vibration region can be adjusted by setting the
[0017]
Although the groove may be provided only on one of the two main surfaces, the direction of the thickness direction when assembling as a piezoelectric vibration component is eliminated, the viewpoint of simplifying the assembly process, and the improvement of vibration isolation by the groove From the viewpoint, it is preferable to provide both main surfaces. The groove may be a discontinuous groove instead of a continuous groove.
[0018]
The present invention further discloses a piezoelectric vibration component combining the above-described piezoelectric vibrator and a support substrate, and a method for manufacturing the same. Other objects, configurations and advantages of the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings. The figure is just an example.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view of a piezoelectric vibrator according to the present invention, and FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG. The illustrated piezoelectric vibrator includes a
[0020]
The
[0021]
Examples of piezoelectric materials having an effective Poisson's ratio of less than 1/3 include compounds having a perovskite structure such as a tantalate compound or niobate compound and solid solutions thereof, compounds and solid solutions having an ilmenite structure, compounds having a pyrochlore structure, and bismuth. Examples thereof include a lamellar structure compound or a compound having a tungsten bronze structure. The
[0022]
Examples of the tantalate compound or niobate compound include at least one first element selected from the group consisting of sodium (Na), potassium (K), and lithium (Li), tantalum (Ta), and niobium. Examples include those containing at least one second element in the group consisting of (Nb) and oxygen. These are general formulas where A is the first element and B is the second element.
ABOThree
It is represented by Examples of the layered structure compound containing bismuth include bismuth, sodium, potassium, barium (Ba), strontium (Sr), lead (Pb), calcium (Ca), yttrium (Y), and lanthanoid (Ln). And at least one first element selected from the group consisting of bismuth, vanadium (V), zirconium (Zr), antimony (Sb), titanium (Ti), niobium, tantalum, tungsten (W) and molybdenum ( And those containing at least one second element in the group consisting of Mo) and the like, and oxygen. When the first element is C and the second element is D, the following general formula
(Bi2O2)2+(Cm-1DmO3m + 1)2-
Where m is an integer from 1 to 8
It is represented by Furthermore, there is no general formula for dungsten bronze compounds, for example,
NaW06BaNaNbO15
and so on. However, all the chemical formulas shown here represent the stoichiometric composition, and the piezoelectric material constituting the
[0023]
Incidentally, among these, a layered structure compound containing bismuth is preferable as a piezoelectric material constituting the
[0024]
The
[0025]
Also on the
[0026]
The
[0027]
The first vibrating
[0028]
The first
[0029]
The first
[0030]
The second
[0031]
The second
[0032]
The first and second
[0033]
As described above, in the piezoelectric vibrator according to the present invention, the
[0034]
As described above, the piezoelectric vibrator according to the present invention uses the thickness longitudinal vibration mode, and the vibration section operates in the thickness longitudinal vibration mode. The thickness longitudinal fundamental wave vibration mode is particularly suitable as the excitation mode.
[0035]
As described above, since the piezoelectric vibrator in the thickness longitudinal fundamental wave vibration mode uses fundamental wave vibration, a piezoelectric vibrator having high vibration characteristics (large Qmax) can be obtained.
[0036]
On the other hand, unlike the energy trapping type, the piezoelectric vibrator using the thickness longitudinal fundamental vibration mode is in a state where the entire
[0037]
FIG. 3 is a distribution diagram of the vibration displacement amount of the piezoelectric vibrator shown in FIGS. 1 and 2. In FIG. 3, the vibration displacement amount is shown as a 5-stage section of A to E. The displacements of the areas indicated by the white reference signs A1 to A4 are the smallest, and then the vibrations occur in the order of B area indicated by a chain line, C area indicated by a vertical solid line, D area indicated by a horizontal solid line, and E area indicated by a diagonal solid line The displacement is large.
[0038]
As shown in FIG. 3, when the hexagonal
[0039]
If the piezoelectric vibrator is to be directly supported, a support bump or the like must be formed in a pinpoint manner in the region A where the vibration displacement is minimized in FIG. Is difficult. When shifting to downsizing, the support difficulty becomes particularly remarkable.
[0040]
Further, when the piezoelectric vibrator is mounted on a dielectric substrate or the like, a conductive paste has been conventionally used. However, in the case of a piezoelectric vibrator using the thickness longitudinal fundamental vibration mode, the connection strength of the
[0041]
In contrast to the problems inherent to the piezoelectric vibrator using the thickness longitudinal fundamental vibration mode, the piezoelectric vibrator according to the present invention includes the
[0042]
In addition, since the
[0043]
For this reason, it suppresses oscillation failure such as vibration energy dissipation, insufficient suppression of unnecessary vibration, deterioration of vibration characteristics, and unstable oscillation skipping, and the Qmax value, which is a representative value of vibration characteristics, is large, and stable vibration characteristics are achieved. A piezoelectric vibrator and a piezoelectric vibration component that can be exhibited are realized.
[0044]
Further, when the vibrating
[0045]
Further, as another advantage of setting the vibrating
[0046]
The depth d of the
(D / D) × 100> 14 (%)
It is. The upper limit value of the depth d of the
[0047]
FIG. 4 is a diagram showing frequency-impedance characteristics when the depth d of the
[0048]
In the case of the example illustrated in FIGS. 4 and 5,
(D / D) × 100 = 14 (%)
And
(D / D) × 100> 14 (%)
Does not meet.
[0049]
As shown in FIGS. 4 and 5, when the
[0050]
FIG. 6 is a diagram showing the frequency-impedance characteristics when the depth d of the
[0051]
In the case of the example illustrated in FIGS.
(D / D) × 100 = 28 (%)
And
(D / D) × 100> 14 (%)
Meet.
[0052]
As shown in FIGS. 6 and 7, when (d / D) × 100> 14 (%) is satisfied, spurious and phase disturbance do not occur.
[0053]
It is important to suppress the piezoelectric vibrator in the
[0054]
In the case of the example illustrated in FIGS.
(D / D) × 100 = 48 (%)
And
(D / D) × 100> 14 (%)
Meet. However, the piezoelectric vibrator is not suppressed. In this case, as shown in the examples of FIGS. 8 and 9, large spurious and phase disturbance are generated.
[0055]
FIG. 10 shows the frequency-impedance characteristic when the depth d of the
[0056]
As apparent from the comparison of the data in FIGS. 10 and 11 with the data in FIGS. 8 and 9, when the piezoelectric vibrator is suppressed in the
[0057]
12 is a perspective view of a piezoelectric vibration component using the piezoelectric vibrator according to the present invention, and FIG. 13 is a sectional view taken along line 13-13 in FIG. The illustrated piezoelectric vibration component includes a
[0058]
The support substrate 6 has three
[0059]
In assembly, the
[0060]
Since the piezoelectric vibration component shown in FIGS. 12 and 13 uses the piezoelectric vibrator shown in FIGS. 1 and 2, the effects described with respect to the piezoelectric vibrator can be obtained as they are. In the case of the embodiment shown in FIGS. 12 and 13, the
[0061]
14 is a perspective view of a piezoelectric vibration component using the piezoelectric vibrator according to the present invention, and FIG. 15 is a cross-sectional view taken along the line 15-15 in FIG. The illustrated piezoelectric vibration component includes a
[0062]
At least one of the first and
[0063]
The
[0064]
In the case of this embodiment as well, the same effects as the piezoelectric vibration component shown in FIGS. 12 and 13 can be obtained. Furthermore, the piezoelectric vibration component shown in FIGS. 14 and 15 can obtain a damping effect by configuring the
[0065]
FIG. 16 shows frequency-impedance characteristics and frequency-phase characteristics of a piezoelectric vibrator having no damping layer. In the figure, a curve L11 indicated by a solid line is an impedance characteristic, and a curve L12 indicated by a one-dot chain line is a phase characteristic. In FIG. 16, the horizontal axis represents frequency (MHz), the left vertical axis represents impedance (Ω), and the right vertical axis represents phase (deg.). Qmax is 8.24.
[0066]
As shown in FIG. 16, when the damping layer is not provided, both the impedance characteristic and the phase characteristic are considerably disturbed.
[0067]
FIG. 17 shows the frequency-impedance characteristics and frequency-phase characteristics of the piezoelectric vibrator in the case where the
[0068]
As is apparent from the comparison of the data in FIG. 17 with the data in FIG. 16, both the frequency-impedance characteristics and the frequency-phase characteristics are improved when the
[0069]
Next, a method for manufacturing a piezoelectric vibrator according to the present invention will be described with reference to FIGS. First, as shown in FIG. 18, a large-sized piezoelectric
[0070]
The material composition and manufacturing method of the
[0071]
Subsequently, for example, the temporarily fired body is ball milled again, dried, and granulated by adding an appropriate amount of polyvinyl alcohol as a binder.
[0072]
After granulation, for example, this granulated powder is formed into a thin plate having a length of 20 mm, a width of 20 mm, and a thickness of about 1.5 mm with a load of 200 to 300 MPa using a uniaxial press molding machine.
[0073]
Next, the binder is volatilized from the molded body by, for example, heat treatment, and main baking is performed at a temperature of 1100 to 1350 ° C. After performing the main firing, the thickness of the fired body is polished by, for example, a lapping machine to form the
[0074]
After the
[0075]
After performing the polarization treatment, the polarization treatment electrode is removed, and the size of the
[0076]
Next, as shown in FIG. 19,
[0077]
Next, as shown in FIG. 20, the
[0078]
Next, as illustrated in FIG. 20, the piezoelectric
By the cutting process described above, as shown in FIG. 21, an assembly in which a plurality of piezoelectric vibrator elements Q1 to Q3 are arranged is obtained.
[0079]
Next, as shown in FIG. 22, first and
[0080]
Next, by cutting the assembly at each boundary position W2 of the piezoelectric vibrator elements Q1 to Q3, a single piezoelectric vibrator is obtained as shown in FIG.
[0081]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the following effects can be obtained.
(A) It is possible to provide a piezoelectric vibrator and a piezoelectric vibration component that can be stably supported while minimizing the attenuation of vibration energy.
(B) Even when downsized, it is possible to provide a piezoelectric resonator and a piezoelectric vibration component that can stably support vibration energy while minimizing attenuation of vibration energy.
(C) A manufacturing method suitable for obtaining the above-described piezoelectric vibrator and piezoelectric vibration component can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a piezoelectric vibrator according to the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line 2-2 in FIG.
3 is a distribution diagram of a vibration displacement amount of the piezoelectric vibrator shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 4 is a diagram showing frequency-impedance characteristics when a groove depth d is 0.07 mm.
FIG. 5 is a diagram showing frequency-phase characteristics when a groove depth d is 0.07 mm.
FIG. 6 is a diagram showing frequency-impedance characteristics when the groove depth d is 0.14 mm.
FIG. 7 is a diagram showing frequency-phase characteristics when the depth d of the
FIG. 8 is a diagram showing frequency-impedance characteristics when a groove depth d is 0.21 mm.
FIG. 9 is a diagram showing frequency-phase characteristics when the depth d of the groove is 0.21 mm.
FIG. 10 is a diagram showing frequency-impedance characteristics when the groove depth d is 0.21 mm.
FIG. 11 is a diagram showing frequency-phase characteristics when the groove depth d is 0.21 mm.
FIG. 12 is a perspective view of a piezoelectric vibration component using the piezoelectric vibrator according to the present invention.
13 is a cross-sectional view taken along line 13-13 of FIG.
FIG. 14 is a perspective view of a piezoelectric vibration component using a piezoelectric vibrator according to the present invention.
15 is a cross-sectional view taken along line 15-15 in FIG.
FIG. 16 is a diagram showing frequency-impedance characteristics and frequency-phase characteristics of a piezoelectric vibrator having no damping layer.
FIG. 17 is a diagram illustrating frequency-impedance characteristics and frequency-phase characteristics of a piezoelectric vibrator when an adhesive layer is configured as a damping layer.
FIG. 18 is a diagram illustrating steps included in the method for manufacturing a piezoelectric vibrator according to the invention.
FIG. 19 is a diagram showing a step after the step shown in FIG.
FIG. 20 is a diagram showing a step after the step shown in FIG.
FIG. 21 is a diagram showing a step after the step shown in FIG.
22 is a diagram showing a step after the step shown in FIG. 21. FIG.
FIG. 23 is a diagram showing a step after the step shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Piezoelectric substrate
100 main surface
130 Main surface
2 grooves
101 Vibration part
102 Non-vibrating part
Claims (8)
前記圧電基体は、実効ポアソン比が1/3未満の圧電材料からなり、振動部と、非振動部とを含んでおり、
前記振動部は、第1の振動電極と、第2の振動電極とを含み、
前記第1の振動電極は、前記主面の一方に設けられ、
前記第2の振動電極は、前記主面の他方に設けられ、前記第1の振動電極と向かいあい、
前記非振動部は、第1の端子電極と、第2の端子電極とを含み、
前記第1の端子電極は、前記第1の振動電極に電気的に接続されており、
前記第2の端子電極は、前記第2の振動電極に電気的に接続されており、
圧電振動子は、更に、第1のリード電極と、第2のリード電極とを含み、
前記第1のリード電極は、前記圧電基体の表面に形成された導体膜からなり、
前記第1の振動電極と前記第1の端子電極とを電気的に接続し、
前記第2のリード電極は、前記圧電基体の表面に形成された導体膜からなり、
前記第2の振動電極と前記第2の端子電極とを電気的に接続しており、
前記溝は、前記圧電基体の厚み方向にある2つの主面の少なくとも一方において、前記振動部の周りに設けられ、該溝によって、前記振動部と前記非振動部とが区分される
圧電振動子。A piezoelectric vibrator that includes a piezoelectric substrate and a groove and uses a fundamental wave vibration mode of thickness longitudinal vibration ,
The piezoelectric substrate is made of a piezoelectric material having an effective Poisson's ratio of less than 1/3 , and includes a vibrating portion and a non-vibrating portion.
The vibration unit includes a first vibration electrode and a second vibration electrode,
The first vibrating electrode is provided on one of the main surfaces,
The second vibration electrode is provided on the other of the main surfaces, facing the first vibration electrode,
The non-vibrating portion includes a first terminal electrode and a second terminal electrode,
The first terminal electrode is electrically connected to the first vibrating electrode;
The second terminal electrode is electrically connected to the second vibrating electrode;
The piezoelectric vibrator further includes a first lead electrode and a second lead electrode,
The first lead electrode is composed of a conductor film formed on the surface of the piezoelectric substrate,
Electrically connecting the first vibrating electrode and the first terminal electrode;
The second lead electrode is composed of a conductor film formed on the surface of the piezoelectric substrate,
Electrically connecting the second vibrating electrode and the second terminal electrode;
The groove is provided around the vibration part on at least one of two main surfaces in the thickness direction of the piezoelectric substrate, and the vibration part and the non-vibration part are separated by the groove. > Piezoelectric vibrator.
前記圧電振動子は、請求項1乃至5の何れかに記載されたものからなり、
前記封止構造体は、前記圧電振動子に結合され、前記圧電振動子の厚み方向の両面に振動空間を形成する
圧電振動部品。A piezoelectric vibration component including a piezoelectric vibrator and a sealing structure,
The piezoelectric vibrator is made of any one of claims 1 to 5 ,
The sealing structure is a piezoelectric vibration component that is coupled to the piezoelectric vibrator and forms a vibration space on both surfaces in the thickness direction of the piezoelectric vibrator.
前記封止構造体は、第1の封止部材と、第2の封止部材とを含み、
前記第1の封止部材及び前記第2の封止部材は前記圧電振動子を両面側から挟持する
圧電振動部品。 The piezoelectric vibration component according to claim 6 ,
The sealing structure includes a first sealing member and a second sealing member,
The first sealing member and the second sealing member are piezoelectric vibration components that sandwich the piezoelectric vibrator from both sides.
前記封止構造体は、支持部材と、キャップとを含み、
前記支持部材はその一面上に前記圧電振動子が搭載されており、
前記キャップは、前記圧電振動子を包囲し、前記支持部材の前記一面上に搭載されている
圧電振動部品。 The piezoelectric vibration component according to claim 6 ,
The sealing structure includes a support member and a cap,
The support member has the piezoelectric vibrator mounted on one surface thereof,
The cap is a piezoelectric vibration component that surrounds the piezoelectric vibrator and is mounted on the one surface of the support member.
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