JP3922123B2

JP3922123B2 - Sound playback device

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Publication number: JP3922123B2
Application number: JP2002210528A
Authority: JP
Inventors: 洋成川合
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 2002-07-19
Filing date: 2002-07-19
Publication date: 2007-05-30
Anticipated expiration: 2022-07-19
Also published as: JP2004056418A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチチャンネル音響再生機能を有する音響再生装置に係り、特に２系統のスピーカ出力端子への出力を独立にオン／オフ制御可能な音響再生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、マルチチャンネル音響再生システムとして、ドルビー（登録商標）デジタルやＤＴＳ（登録商標）（Digital Theater Systems ）、ＡＡＣ（Advanced Audio Coding ）などの音声圧縮技術を使ったデジタルサラウンドシステムが普及している。
【０００３】
一方、最近では、１台のアンプを用いて複数の部屋に音声信号を配信するマルチゾーン音響再生システムも普及し始めている。従来、音響再生装置を用いてマルチゾーン音響再生機能を実現する場合には、第１のゾーン（区域）にメインスピーカのＡ系統を配置し、第２のゾーンにメインスピーカのＢ系統を配置して、音響再生装置のメインスピーカ切替スイッチでＡ系統のメインスピーカへの出力とＢ系統のメインスピーカへの出力とを独立にオン／オフ制御していた。
【０００４】
図１０は従来の音響再生装置の構成を示すブロック図である。２チャンネルのアナログ音声信号ＡＬＩＮ，ＡＲＩＮが入力端子１−１，１−２に入力されると、Ａ／Ｄ変換器２はアナログ音声信号ＡＬＩＮ，ＡＲＩＮをデジタル音声信号に変換し、変換後のデジタル音声信号はデジタルシグナルプロセッサ（以下、ＤＳＰとする）３に入力され、必要に応じて音場処理が施される。一方、ドルビーデジタルやＤＴＳまたはＡＡＣで圧縮符号化されたデジタル音声信号ＤＩＮが入力端子１−３に入力されると、ＤＳＰ３は、内部のデコーダ（不図示）により圧縮符号化デジタル音声信号ＤＩＮを伸張復号化して、メイン信号Ｌ（左），Ｒ（右）、リア信号ＲＬ（後左），ＲＲ（後右）、センター信号Ｃ（中央）、サブウーハ信号ＬＦＥ（低周波）の各アナログ音声信号を生成する。
【０００５】
ここで、ＤＳＰ３がオフ（又はダウンミックス）（２チャンネル音響再生）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒが出力され、ＤＳＰ３がオン（マルチチャンネル音響再生）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥが出力される。
【０００６】
第１のゾーンで音響再生を行う場合には、メインスピーカ切替スイッチ６−１，６−２をオンにする。メイン信号Ｌ，Ｒは、それぞれパワーアンプ４−１，４−２により増幅され、メインスピーカ切替スイッチ６−１，６−２を通ってスピーカ出力端子５−１，５−２から出力される。また、マルチチャンネル音響再生を行う場合、ＤＳＰ３から出力されたリア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃは、それぞれパワーアンプ４−３，４−４，４−５により増幅されて、スピーカ出力端子５−３，５−４，５−５から出力され、ＤＳＰ３から出力されたサブウーハ信号ＬＦＥは、サブウーハ出力端子７から出力される。一方、第２のゾーンに音声信号を配信する場合には、メインスピーカ切替スイッチ６−３，６−４をオンにする。この場合、ＤＳＰ３から出力されたメイン信号Ｌ，Ｒは、それぞれパワーアンプ４−１，４−２により増幅され、メインスピーカ切替スイッチ６−３，６−４を通ってスピーカ出力端子５−６，５−７から出力される。
【０００７】
図１１は、マルチチャンネル音響再生が可能な第１のゾーンＺｏｎｅＡと２チャンネル音響再生が可能な第２のゾーンＺｏｎｅＢのスピーカ配置を示す平面図である。図１１において、Ｕは試聴位置を示す。第１のゾーンＺｏｎｅＡでマルチチャンネル音響再生を行う場合、スピーカ出力端子５−１，５−２，５−３，５−４，５−５から出力されたメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃは、それぞれメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲ、リアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲ、センタースピーカＳＰ−Ｃに供給される。また、サブウーハ出力端子７から出力されたサブウーハ信号ＬＦＥは、アンプを内蔵したサブウーハＳＰ−ＳＷに供給される。一方、第２のゾーンＺｏｎｅＢに２チャンネルの音声信号を配信する場合には、スピーカ出力端子５−６，５−７から出力されたメイン信号Ｌ，ＲがそれぞれスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲに供給される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の音響再生装置では、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲへの出力とＢ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲへの出力とを独立にオン／オフ制御することができるが、Ｂ系統のスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡにあるのか第２のゾーンＺｏｎｅＢにあるのかは考慮されていなかった。そのため、Ａ系統のスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置され、Ｂ系統のスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置された状態で、第１のゾーンＺｏｎｅＡでＤＳＰ３がオンされマルチチャンネル音響再生が行われているとき、Ａ系統のスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲへの出力がオフになると、サラウンド信号のみが第１のゾーンＺｏｎｅＡで再生されるという問題点があった。また、従来の音響再生装置では、Ｂ系統のスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲを第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置した場合、第２のゾーンＺｏｎｅＢでサラウンド信号を再生することができず、第２のゾーンＺｏｎｅＢでマルチチャンネル音響再生効果を得ることができないという問題点があった。
【０００９】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、２系統のスピーカ出力端子への出力を独立にオン／オフ制御可能な音響再生装置において、２系統のメインスピーカが異なるゾーンに配置され、第１のゾーンのメインスピーカと接続された第１のスピーカ出力端子への出力がオフで、第２のゾーンのメインスピーカと接続された第２のスピーカ出力端子への出力がオンの場合に、不要なサラウンド信号が第１のゾーンで再生されることを防止することを目的とする。
また、本発明は、メインスピーカのみが設置された第２のゾーンで十分なマルチチャンネル音響再生効果を得ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、聴取者の前方から再生すべきメイン信号をメインスピーカに供給し、聴取者に包囲感を与えるサラウンド信号をサラウンドスピーカに供給する音響再生装置であって、前記サラウンド信号を出力するデジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）と、前記メイン信号を増幅するメイン信号用パワーアンプと、前記メイン信号用パワーアンプから第１（Ａ系統）のメインスピーカ出力端子への出力と第２（Ｂ系統）のメインスピーカ出力端子への出力とをそれぞれ独立にオン／オフ制御する切替スイッチと、前記第１のメインスピーカ出力端子に接続された第１のメインスピーカと前記第２のメインスピーカ出力端子に接続された第２のメインスピーカと前記サラウンド信号用パワーアンプあるいは前記ＤＳＰからサラウンド信号が供給されるサラウンドスピーカとを第１のゾーンに配置して使用する第１のモードと、前記第１のメインスピーカと前記サラウンドスピーカとを前記第１のゾーンに配置し前記第２のメインスピーカを第２のゾーンに配置して使用する第２のモードの２つのモードのうちいずれか一方の選択が可能なモード設定手段とを有し、前記ＤＳＰは、前記第１のメインスピーカ出力端子への出力がオフで、前記第２のメインスピーカ出力端子への出力がオン、かつ前記第２のモードが選択された場合、前記サラウンド信号の出力を停止するものである。
【００１１】
また、本発明の音響再生装置の１構成例において、前記ＤＳＰは、前記第１のメインスピーカ出力端子への出力がオフで、前記第２のメインスピーカ出力端子への出力がオン、かつ前記第２のモードが選択された場合、前記メイン信号に対して効果音を付加するものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
［第１の実施の形態］
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の第１の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の音響再生装置は、入力端子１（１−１，１−２，１−３）、Ａ／Ｄ変換器２、ＤＳＰ３ａ、パワーアンプ４（４−１，４−２，４−３，４−４，４−５）、スピーカ出力端子５（５−１，５−２，５−３，５−４，５−５，５−６，５−７）、メインスピーカ切替スイッチ６（６−１，６−２，６−３，６−４）、サブウーハ出力端子７および制御部８を有する。以下、メインスピーカ切替スイッチ６−１，６−２をｓｐＡ、メインスピーカ切替スイッチ６−３，６−４をｓｐＢとする。制御部８は、Ｂ系統のメインスピーカの使用場所を設定するモード設定手段となる。また、ＤＳＰ３ａは、Ａ系統のメインスピーカへの出力がオフ（ｓｐＡがオフ）で、Ｂ系統のメインスピーカへの出力がオン（ｓｐＢがオン）、かつＢ系統のメインスピーカの配置場所として後述する「ＺｏｎｅＢ」が選択された場合、サラウンド信号の供給を停止する。
【００１３】
本実施の形態は、マルチチャンネル音響再生の代表的な例である５．１チャンネル音響再生を行う装置であり、２チャンネルのアナログ音声信号ＡＬＩＮ，ＡＲＩＮが入力端子１−１，１−２に入力されると、Ａ／Ｄ変換器２はアナログ音声信号ＡＬＩＮ，ＡＲＩＮをデジタル音声信号に変換し、変換後のデジタル音声信号はＤＳＰ３ａに入力され、必要に応じて音場処理が施されるが、本発明が対象とするマルチチャンネル音声入力ではないため、説明を省略する。一方、ドルビーデジタルやＤＴＳまたはＡＡＣで圧縮符号化されたデジタル音声信号ＤＩＮが入力端子１−３に入力されると、ＤＳＰ３ａは、内部のデコーダ（不図示）により圧縮符号化デジタル音声信号ＤＩＮを伸張復号化して、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥの各アナログ音声信号を生成する。ここで、ＤＳＰ３ａがオフ（又はダウンミックス）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒが出力され、ＤＳＰ３ａがオン（マルチチャンネル音響再生）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥが出力される。
【００１４】
第１のゾーンＺｏｎｅＡと第２のゾーンＺｏｎｅＢのスピーカ配置は図１１に示したとおりである。スピーカ出力端子５−１，５−２，５−３，５−４，５−５は、第１のゾーンＺｏｎｅＡのメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲ、リアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲ、センタースピーカＳＰ−Ｃと接続され、サブウーハ出力端子７は、アンプを内蔵したサブウーハＳＰ−ＳＷと接続されている。また、スピーカ出力端子５−６，５−７は、第２のゾーンＺｏｎｅＢのメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲと接続されている。
【００１５】
Ｂ系統のメインスピーカの配置場所には、「ＺｏｎｅＡ」と「ＺｏｎｅＢ」が考えられている。ユーザ（聴取者）は、図１１のように第２のゾーンＺｏｎｅＢにＢ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲを設置する場合、音響再生装置を操作して、Ｂ系統のメインスピーカの使用モードを「ＺｏｎｅＢ」にする。このとき、音響再生装置の制御部８は、モード切替信号ＭＳＥＬを有効にする。また、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲを第１のゾーンＺｏｎｅＡに設置して、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲとの聞き比べ等をする場合には、Ｂ系統のメインスピーカの使用モードを「ＭＡＩＮ」にする。このとき、制御部８は、モード切替信号ＭＳＥＬを無効にする。
【００１６】
以下の説明では、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置され、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置され、ＤＳＰ３ａがオンに設定されていることを前提として説明する。この場合には、ｓｐＡがオン、ｓｐＢがオンの場合と、ｓｐＡがオン、ｓｐＢがオフの場合と、ｓｐＡがオフ、ｓｐＢがオンの場合と、ｓｐＡがオフ、ｓｐＢがオフの場合の４つの状態が考えられる。
【００１７】
［ｓｐＡがオン、ｓｐＢがオフの場合］
ユーザは、第１のゾーンＺｏｎｅＡでＡ系統のメインスピーカを用いて音響再生を行う場合、音響再生装置のメインスピーカ選択ボタン（不図示）の「Ａ」を押す。図２はメインスピーカを切り替える場合の音響再生装置の動作を示すフローチャート図である。制御部８は、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下されていない場合（図２ステップＳ１においてＮＯ、ステップＳ２においてＹＥＳ）、Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡを有効、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢを無効にする（ステップＳ３）。
【００１８】
Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが有効の場合、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡはオンとなり、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが無効の場合、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢはオフとなる（ステップＳ４）。また、ＤＳＰ３ａは、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥを出力する（ステップＳ５）。ＤＳＰ３ａから出力されたメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃは、それぞれパワーアンプ４−１，４−２，４−３，４−４，４−５により増幅され、スピーカ出力端子５−１，５−２，５−３，５−４，５−５から出力される。また、サブウーハ出力端子７から出力されたサブウーハ信号ＬＦＥは、アンプを内蔵したサブウーハＳＰ−ＳＷに供給される。こうして、第１のゾーンＺｏｎｅＡで５．１チャンネル音響再生が行われる。
【００１９】
［ｓｐＡがオフ、ｓｐＢがオンの場合］
一方、第２のゾーンＺｏｎｅＢで音響再生を行う場合、ユーザは、音響再生装置のメインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」を押し、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」を押下しない。制御部８は、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下されていない場合（ステップＳ１においてＹＥＳ、ステップＳ６においてＮＯ）、Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡを無効、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢを有効にする（ステップＳ７）。Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効の場合、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡはオフとなり、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効の場合、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢはオンとなる（ステップＳ８）。
【００２０】
一方、ＤＳＰ３ａは、Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効で、かつモード切替信号ＭＳＥＬが有効の場合（ステップＳ９においてＹＥＳ）、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥの各サラウンド信号の出力を停止する（ステップＳ１０）。さらに、ＤＳＰ３ａは、メイン信号Ｌ，Ｒに対して効果音の付加を行う（ステップＳ１１）。効果音が付加されたメイン信号Ｌ，Ｒは、それぞれパワーアンプ４−１，４−２により増幅され、メインスピーカ切替スイッチｓｐＢを通ってスピーカ出力端子５−６，５−７からＢ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲに供給される。
【００２１】
ここで、メイン信号Ｌ，Ｒに対する効果音付加処理の概念について説明する。２チャンネルのメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲで５．１チャンネルのマルチチャンネル音響再生を再現するには、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃおよびサブウーハ信号ＬＦＥをメイン信号Ｌ，Ｒに振り分けて供給することが必要となる。
【００２２】
センタースピーカＳＰ−Ｃ用の音声信号であるセンター信号Ｃは、Ｌ，Ｒの中間に定位すればよいので、メイン信号Ｌ，Ｒに振り分ければよく、サブウーハＳＰ−ＳＷ用のサブウーハ信号ＬＦＥも音像の定位が問題とならないことから、メイン信号Ｌ，Ｒに振り分ければよい。
【００２３】
一方、リア信号ＲＬ，ＲＲをメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲから出力し、その音像をそれぞれリアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲの位置に定位させようとすると、音声信号の周波数特性や遅延時間を後方から聞こえてくる音の特性に変換する必要がある。すなわち、ユーザは、左右の耳に聞こえてくる音の時間差や周波数成分の違いによってその音の方向や距離などを推定するよう経験的に学習しており、リア信号ＲＬ，ＲＲをメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲから出力し、かつ後方から音が聞こえているように音像を定位させる、所謂バーチャルスピーカを実現する場合には、リア信号ＲＬ，ＲＲを実際にリアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲから出力したときユーザに伝達される時間差や周波数成分を有するように加工して、メインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲに供給する必要がある。
【００２４】
以下、効果音付加処理の詳細について説明する。図３はメイン信号Ｌ，Ｒに対するＤＳＰ３ａの効果音付加処理の１例を示す図である。なお、図３はＤＳＰ３ａの処理を図形化したものであって、必ずしもＤＳＰ３ａの実際の構成を示すものではない。センター信号Ｃは、加算回路３０１により分割されて、メイン信号Ｌ，Ｒに加算される。同様に、サブウーハ信号ＬＦＥは、加算回路３０２により分割されて、メイン信号Ｌ，Ｒに加算される。
【００２５】
フィルタ３０３には、リアスピーカＳＰ−ＲＬからユーザの左耳までの音響特性である頭部伝達関数をユーザの頭部形状の標準モデルを用いてシミュレートしたフィルタ係数が予め設定されている。これにより、リア信号ＲＬは、リアスピーカＳＰ−ＲＬから出力されてユーザの左耳に到達するときの周波数特性や遅延時間を有するようにフィルタ３０３でフィルタ処理される。フィルタ３０４には、リアスピーカＳＰ−ＲＬからユーザの右耳までの音響の特性である頭部伝達関数を前記標準モデルを用いてシミュレートしたフィルタ係数が予め設定されている。これにより、リア信号ＲＬは、リアスピーカＳＰ−ＲＬから出力されてユーザの右耳に到達するときの周波数特性や遅延時間を有するようにフィルタ３０４でフィルタ処理される。フィルタ３０５には、リアスピーカＳＰ−ＲＲからユーザの右耳までの音響特性である頭部伝達関数を前記標準モデルを用いてシミュレートしたフィルタ係数が予め設定されている。これにより、リア信号ＲＲは、リアスピーカＳＰ−ＲＲから出力されてユーザの右耳に到達するときの周波数特性や遅延時間を有するようにフィルタ３０５でフィルタ処理される。そして、フィルタ３０６には、リアスピーカＳＰ−ＲＲからユーザの左耳までの音響の特性である頭部伝達関数を前記標準モデルを用いてシミュレートしたフィルタ係数が予め設定されている。これにより、リア信号ＲＲは、リアスピーカＳＰ−ＲＲから出力されてユーザの左耳に到達するときの周波数特性や遅延時間を有するようにフィルタ３０６でフィルタ処理される。
【００２６】
フィルタ３０３でフィルタ処理されたリア信号ＲＬとフィルタ３０６でフィルタ処理されたリア信号ＲＲは、アダー３０７によって加算され、クロストークキャンセル回路３０９でクロストーク成分が除去された後、アダー３１０によってメイン信号Ｌに加算される。また、フィルタ３０５でフィルタ処理されたリア信号ＲＲとフィルタ３０４でフィルタ処理されたリア信号ＲＬは、アダー３０８によって加算され、クロストークキャンセル回路３０９でクロストーク成分が除去された後、アダー３１１によってメイン信号Ｒに加算される。
【００２７】
ＤＳＰ３ａは、以上のように効果音を付加したメイン信号Ｌ，Ｒを出力する。ＤＳＰ３ａから出力されたメイン信号Ｌ，Ｒは、それぞれパワーアンプ４−１，４−２を経由してメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲに供給される。
【００２８】
以上のように、本実施の形態では、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置され、Ｂ系統のメインスピーカの使用モードが「ＺｏｎｅＢ」に設定され、Ａ系統のメインスピーカへの出力がオフで、Ｂ系統のメインスピーカへの出力がオンされた場合には、第１のゾーンＺｏｎｅＡへのリア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥの各サラウンド信号の供給を停止するようにしたので、第１のゾーンＺｏｎｅＡで不要なサラウンド信号が再生されることを防止することができる。また、メイン信号Ｌ，Ｒに対して効果音を付加することにより、第２のゾーンＺｏｎｅＢの２チャンネルのメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲでマルチチャンネル音響再生の臨場感を再現することができる。
【００２９】
［ｓｐＡがオン、ｓｐＢがオンの場合］
音響再生装置の制御部８は、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」，「Ｂ」が共に押下された場合（ステップＳ１においてＹＥＳ、ステップＳ６においてＹＥＳ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡ，ＳＳＥＬＢを共に有効にする（ステップＳ１３）。メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡ，ＳＳＥＬＢが有効の場合、メインスピーカ切替スイッチｓｐＡ，ｓｐＢがオンとなる（ステップＳ１４）。ＤＳＰ３ａは、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥをそのまま出力する（ステップＳ１５）。これにより、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲとリアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲ、センタースピーカＳＰ−Ｃ、サブウーハＳＰ−ＳＷとを使って第１のゾーンＺｏｎｅＡで５．１チャンネル音響再生が行われると同時に、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲを使って第２のゾーンＺｏｎｅＢで２チャンネル音響再生が行われる。
【００３０】
［ｓｐＡがオフ、ｓｐＢがオフの場合］
音響再生装置の制御部８は、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」，「Ｂ」が共に押下されない場合（ステップＳ１においてＮＯ、ステップＳ２においてＮＯ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡ，ＳＳＥＬＢを共に無効にする。そのため、メインスピーカ切替スイッチｓｐＡ，ｓｐＢがオフになり、音声は出力されない。
【００３１】
以上でＢ系統のメインスピーカが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置された場合を説明した。なお、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲをＡ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲと一緒に第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置してもよいことは言うまでもない。この場合には、前述のように、Ｂ系統のメインスピーカの使用モードを「ＭＡＩＮ」にする。Ｂ系統のメインスピーカの使用モードが「ＭＡＩＮ」に設定された場合、ＤＳＰ３ａは、Ｂ系統のメインスピーカの配置場所に関係なく、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥをそのまま出力する。したがって、Ａ系統とＢ系統のメインスピーカを同時に使用する場合の動作は、Ｂ系統のスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置されている点を除いて、前述のステップＳ１３〜Ｓ１５と同じである。
【００３２】
一方、Ｂ系統のメインスピーカの使用モードが「ＭＡＩＮ」に設定され、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」のみが押下された場合には、図２のステップＳ９において判定ＮＯとなり、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥがそれぞれメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲ、リアスピーカＳＰ−ＲＬ，ＳＰ−ＲＲ、センタースピーカＳＰ−Ｃ、サブウーハＳＰ−ＳＷに供給される（ステップＳ１２）。
【００３３】
［第２の実施の形態］
図４は本発明の第２の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図１と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態では、６．１チャンネル音響再生を行う装置について説明する。ＤＳＰ３ｂは、入力されたデジタル音声信号ＤＩＮからメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣ（後中央）の各アナログ音声信号を生成する。ＤＳＰ３ｂがオフ（又はダウンミックス）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒが出力され、ＤＳＰ３ｂがオンに設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣが出力される。
【００３４】
図５に、図４の音響再生装置を用いる場合の第１のゾーンＺｏｎｅＡと第２のゾーンＺｏｎｅＢのスピーカ配置を示す。本実施の形態では、図１１で説明した第１のゾーンＺｏｎｅＡのスピーカ配置にリアセンタースピーカＳＰ−ＲＣを追加している。スピーカ出力端子５−８は、リアセンタースピーカＳＰ−ＲＣと接続される。
【００３５】
メインスピーカを切り替える場合の音響再生装置の動作は、第１の実施の形態とほぼ同様であるので、図２を参照して本実施の形態の動作を説明する。以下の説明では、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置され、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置され、ＤＳＰ３ｂがオンに設定されていることを前提として説明する。
【００３６】
メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下されていない場合（図２ステップＳ１においてＮＯ、ステップＳ２においてＹＥＳ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが有効、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが無効となり（ステップＳ３）、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡがオンとなり、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢがオフとなる（ステップＳ４）。ＤＳＰ３ｂは、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣを出力する（ステップＳ５）。ＤＳＰ３ｂから出力されるメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥの処理は、第１の実施の形態と同じである。ＤＳＰ３ｂから出力されたリアセンター信号ＲＣは、パワーアンプ４−６により増幅され、スピーカ出力端子５−８から出力される。こうして、第１のゾーンＺｏｎｅＡで６．１チャンネル音響再生が行われる。
【００３７】
一方、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下されていない場合（ステップＳ１においてＹＥＳ、ステップＳ６においてＮＯ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効となり（ステップＳ７）、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡがオフ、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢがオンとなる（ステップＳ８）。ＤＳＰ３ｂは、Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効で、かつモード切替信号ＭＳＥＬが有効の場合（ステップＳ９においてＹＥＳ）、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣの各サラウンド信号の出力を停止し（ステップＳ１０）、メイン信号Ｌ，Ｒに対して効果音の付加を行う（ステップＳ１１）。
【００３８】
このときの効果音付加処理は、第１の実施の形態の効果音付加処理に加えて、リアセンタースピーカＳＰ−ＲＣからユーザに到達するときの時間差や周波数成分を有するようにリアセンター信号ＲＣを加工して、メインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲに供給すればよい。
【００３９】
図６はメイン信号Ｌ，Ｒに対するＤＳＰ３ｂの効果音付加処理の１例を示す図であり、図３と同一の処理には同一の符号を付してある。リアセンター信号ＲＣは、リア信号ＲＬ，ＲＲの中間に定位すればよいので、フィルタ処理前のリア信号ＲＬ，ＲＲに振り分ければよい。すなわち、リアセンター信号ＲＣは、加算回路３１２によって分割されて、フィルタ処理前のリア信号ＲＬ，ＲＲに加算される。リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥの処理は第１の実施の形態と同じである。ＤＳＰ３ｂは、以上のように効果音を付加したメイン信号Ｌ，Ｒを出力する。こうして、第２のゾーンＺｏｎｅＢの２チャンネルのメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲでマルチチャンネル音響再生の臨場感を再現することができる。
【００４０】
以上の説明では、Ａ系統又はＢ系統のいずれか一方のメインスピーカを使用する場合について説明したが、第１の実施の形態と同様に、Ａ系統とＢ系統のメインスピーカを同時に使用することも可能である。
【００４１】
［第３の実施の形態］
図７は本発明の第３の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図４と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態では、８．１チャンネル音響再生を行う装置について説明する。ＤＳＰ３ｃは、入力されたデジタル音声信号ＤＩＮからメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣ、フロント信号ＦＬ（前左），ＦＲ（前右）の各アナログ音声信号を生成する。
【００４２】
ＤＳＰ３ｃがオフ（又はダウンミックス）に設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒが出力され、ＤＳＰ３ｃがオンに設定されている場合には、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣ、フロント信号ＦＬ，ＦＲが出力される。
【００４３】
図８に、図７の音響再生装置を用いる場合の第１のゾーンＺｏｎｅＡと第２のゾーンＺｏｎｅＢのスピーカ配置を示す。本実施の形態では、図５で説明した第２の実施の形態の第１のゾーンＺｏｎｅＡのスピーカ配置にフロントスピーカＳＰ−ＦＬ，ＳＰ−ＦＲを追加している。スピーカ出力端子５−９，５−１０は、それぞれフロントスピーカＳＰ−ＦＬ，ＳＰ−ＦＲと接続されている。このとき、Ａ，Ｂ２つの系統のメインスピーカは、それぞれ異なるゾーンに配置されているので、モード切替信号ＭＳＥＬは有効とされる。
【００４４】
メインスピーカを切り替える場合の音響再生装置の動作は、第１の実施の形態とほぼ同様であるので、図２を参照して本実施の形態の動作を説明する。以下の説明では、Ａ系統のメインスピーカＳＰ−ＡＬ，ＳＰ−ＡＲが第１のゾーンＺｏｎｅＡに配置され、Ｂ系統のメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲが第２のゾーンＺｏｎｅＢに配置され、ＤＳＰ３ｃがオンに設定されていることを前提として説明する。
【００４５】
メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下されていない場合（図２ステップＳ１においてＮＯ、ステップＳ２においてＹＥＳ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが有効、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが無効となり（ステップＳ３）、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡがオンとなり、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢがオフとなる（ステップＳ４）。ＤＳＰ３ｃは、メイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣ、フロント信号ＦＬ，ＦＲを出力する（ステップＳ５）。ＤＳＰ３ｃから出力されるメイン信号Ｌ，Ｒ、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣの処理は、第２の実施の形態と同じである。ＤＳＰ３ｃから出力されたフロント信号ＦＬ，ＦＲは、それぞれパワーアンプ４−７，４−８により増幅され、スピーカ出力端子５−９，５−１０から出力される。こうして、第１のゾーンＺｏｎｅＡで８．１チャンネル音響再生が行われる。
【００４６】
一方、メインスピーカ選択ボタンの「Ｂ」が押下され、メインスピーカ選択ボタンの「Ａ」が押下されていない場合（ステップＳ１においてＹＥＳ、ステップＳ６においてＮＯ）、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効、メインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効となり（ステップＳ７）、Ａ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＡがオフ、Ｂ系統のメインスピーカ切替スイッチｓｐＢがオンとなる（ステップＳ８）。ＤＳＰ３ｃは、Ａ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＡが無効、Ｂ系統のメインスピーカ選択信号ＳＳＥＬＢが有効で、かつモード切替信号ＭＳＥＬが有効の場合（ステップＳ９においてＹＥＳ）、リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣ、フロント信号ＦＬ，ＦＲの各サラウンド信号の出力を停止し（ステップＳ１０）、メイン信号Ｌ，Ｒに対して効果音の付加を行う（ステップＳ１１）。
【００４７】
このときの効果音付加処理は、第２の実施の形態の効果音付加処理に加えて、フロント信号ＦＬ，ＦＲをそれぞれメイン信号Ｌ，Ｒに加算すればよい。図９はメイン信号Ｌ，Ｒに対するＤＳＰ３ｃの効果音付加処理の１例を示す図であり、図６と同一の処理には同一の符号を付してある。リア信号ＲＬ，ＲＲ、センター信号Ｃ、サブウーハ信号ＬＦＥ、リアセンター信号ＲＣの処理は第２の実施の形態と同じである。
【００４８】
フロント信号ＦＬは、加算回路３１４によりメイン信号Ｌに加算され、フロント信号ＦＲは、加算回路３１５によりメイン信号Ｒに加算される。ＤＳＰ３ｃは、以上のように効果音を付加したメイン信号Ｌ，Ｒを出力する。こうして、第２のゾーンＺｏｎｅＢの２チャンネルのメインスピーカＳＰ−ＢＬ，ＳＰ−ＢＲでマルチチャンネル音響再生の臨場感を再現することができる。
【００４９】
以上の説明では、Ａ系統又はＢ系統のいずれか一方のメインスピーカを使用する場合について説明したが、第１の実施の形態と同様に、Ａ系統とＢ系統のメインスピーカを同時に使用することも可能である。
【００５０】
【発明の効果】
本発明によれば、音響再生装置にモード設定手段を設けることにより、第１のスピーカ出力端子に接続されたスピーカと第２のスピーカ出力端子に接続されたスピーカとを第１のゾーンに配置して使用する第１のモードと、第１のスピーカ出力端子に接続されたスピーカを第１のゾーンに配置し第２のスピーカ出力端子に接続されたスピーカを第２のゾーンに配置して使用する第２のモードの２つのモードのうちいずれか一方の使用方法を設定することができるので、第２のスピーカ出力端子に接続されたスピーカの使用方法に応じた最適な音響再生の実現が可能になる。そして、第１のスピーカ出力端子への出力がオフで、第２のスピーカ出力端子への出力がオン、かつ第２のモードが選択された場合は、ＤＳＰがサラウンド信号の出力を停止するようにしたので、第１のゾーンで不要なサラウンド信号が再生されることを防止することができる。
【００５１】
また、第１のスピーカ出力端子への出力がオフで、第２のスピーカ出力端子への出力がオン、かつ第２のモードが選択された場合は、ＤＳＰでメイン信号に対して効果音を付加するようにしたので、リア信号の音像を聴取者の後方に定位させる所謂バーチャルスピーカを実現することができ、２チャンネルのメインスピーカでマルチチャンネル音響再生の臨場感を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態においてメインスピーカを切り替える場合の音響再生装置の動作を示すフローチャート図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態におけるＤＳＰの効果音付加処理の１例を示す図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図５】本発明の第２の実施の形態における第１のゾーンと第２のゾーンのスピーカ配置を示す平面図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態におけるＤＳＰの効果音付加処理の１例を示す図である。
【図７】本発明の第３の実施の形態となる音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図８】本発明の第３の実施の形態における第１のゾーンと第２のゾーンのスピーカ配置を示す平面図である。
【図９】本発明の第３の実施の形態におけるＤＳＰの効果音付加処理の１例を示す図である。
【図１０】従来の音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図１１】マルチチャンネル音響再生を行う第１のゾーンと２チャンネル音響再生を行う第２のゾーンのスピーカ配置を示す平面図である。
【符号の説明】
１…入力端子、２…Ａ／Ｄ変換器、３ａ、３ｂ、３ｃ…ＤＳＰ、４…パワーアンプ、５…スピーカ出力端子、６…メインスピーカ切替スイッチ、７…サブウーハ出力端子、８…制御部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sound reproducing device having a multi-channel sound reproducing function, and more particularly to a sound reproducing device capable of independently controlling on / off outputs to two speaker output terminals.
[0002]
[Prior art]
In recent years, digital surround systems using audio compression techniques such as Dolby (registered trademark) digital, DTS (registered trademark) (Digital Theater Systems), and AAC (Advanced Audio Coding) have become widespread as multi-channel sound reproduction systems.
[0003]
On the other hand, recently, a multi-zone sound reproduction system that distributes audio signals to a plurality of rooms using a single amplifier has begun to spread. Conventionally, when a multi-zone sound reproduction function is realized using a sound reproduction device, a main speaker A system is arranged in the first zone (area), and a main speaker B system is arranged in the second zone. Thus, the output to the main speaker of the A system and the output to the main speaker of the B system are controlled on / off independently by the main speaker switching switch of the sound reproducing device.
[0004]
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of a conventional sound reproducing apparatus. When the 2-channel analog audio signals ALIN and ARIN are input to the input terminals 1-1 and 1-2, the A / D converter 2 converts the analog audio signals ALIN and ARIN into digital audio signals, and converts the converted digital audio signals. The audio signal is input to a digital signal processor (hereinafter referred to as DSP) 3 and subjected to sound field processing as necessary. On the other hand, when the digital audio signal DIN compression-encoded by Dolby Digital, DTS, or AAC is input to the input terminal 1-3, the DSP 3 decompresses the compression-encoded digital audio signal DIN by an internal decoder (not shown). After decoding, analog audio signals of main signals L (left), R (right), rear signals RL (rear left), RR (rear right), center signal C (center), and subwoofer signal LFE (low frequency) are obtained. Generate.
[0005]
Here, when the DSP 3 is set to off (or downmix) (two-channel sound reproduction), the main signals L and R are output, and the DSP 3 is set to on (multi-channel sound reproduction). Main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, and subwoofer signal LFE are output.
[0006]
When sound reproduction is performed in the first zone, the main speaker change-over switches 6-1 and 6-2 are turned on. The main signals L and R are amplified by the power amplifiers 4-1 and 4-2, respectively, and output from the speaker output terminals 5-1 and 5-2 through the main speaker change-over switches 6-1 and 6-2. When multi-channel sound reproduction is performed, the rear signals RL and RR and the center signal C output from the DSP 3 are amplified by the power amplifiers 4-3, 4-4, and 4-5, respectively, and the speaker output terminal 5- The subwoofer signal LFE output from 3, 5-4, 5-5 and output from the DSP 3 is output from the subwoofer output terminal 7. On the other hand, when the audio signal is distributed to the second zone, the main speaker change-over switches 6-3 and 6-4 are turned on. In this case, the main signals L and R output from the DSP 3 are amplified by the power amplifiers 4-1 and 4-2, respectively, passed through the main speaker change-over switches 6-3 and 6-4, and the speaker output terminals 5-6 and 6. 5-7.
[0007]
FIG. 11 is a plan view showing speaker arrangements of the first zone ZoneA capable of multi-channel sound reproduction and the second zone ZoneB capable of two-channel sound reproduction. In FIG. 11, U indicates a trial listening position. When multi-channel sound reproduction is performed in the first zone ZoneA, the main signals L and R and the rear signals RL and RL output from the speaker output terminals 5-1, 5-2, 5-3, 5-4, and 5-5, The RR and the center signal C are supplied to the main speakers SP-AL and SP-AR, the rear speakers SP-RL and SP-RR, and the center speaker SP-C, respectively. Further, the subwoofer signal LFE output from the subwoofer output terminal 7 is supplied to a subwoofer SP-SW incorporating an amplifier. On the other hand, when the two-channel audio signal is distributed to the second zone ZoneB, the main signals L and R output from the speaker output terminals 5-6 and 5-7 are respectively transmitted to the speakers SP-BL and SP-BR. Supplied.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional sound reproducing apparatus, the output to the A system main speakers SP-AL and SP-AR and the output to the B system main speakers SP-BL and SP-BR are independently controlled on / off. However, it was not considered whether the B-system speakers SP-BL and SP-BR were in the first zone ZoneA or the second zone ZoneB. Therefore, in a state where the A system speakers SP-AL and SP-AR are arranged in the first zone ZoneA and the B system speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, When the DSP 3 is turned on in the zone Zone A and multi-channel sound reproduction is being performed, if the output to the speakers A-system SP-AL and SP-AR is turned off, only the surround signal is reproduced in the first zone Zone A. There was a problem. In the conventional sound reproducing device, when the B system speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, the surround signal cannot be reproduced in the second zone ZoneB, There is a problem that a multi-channel sound reproduction effect cannot be obtained in the zone ZoneB.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problem, and in an audio reproduction device capable of independently turning on / off the output to the two speaker output terminals, the two main speakers are arranged in different zones. When the output to the first speaker output terminal connected to the main speaker in the first zone is OFF and the output to the second speaker output terminal connected to the main speaker in the second zone is ON An object is to prevent unnecessary surround signals from being reproduced in the first zone.
Another object of the present invention is to obtain a sufficient multi-channel sound reproduction effect in the second zone in which only the main speaker is installed.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an acoustic reproduction apparatus for supplying a main signal to be reproduced from the front of a listener to a main speaker, and supplying a surround signal for giving a sense of siege to the listener to the surround speaker, wherein the digital signal that outputs the surround signal is provided. A signal processor (DSP) and amplifies the main signal For main signal A power amplifier; For main signal First (A system) from the power amplifier Maine Output to speaker output terminal and second (B system) Maine A change-over switch for independently controlling on / off of the output to the speaker output terminal; Maine Connected to the speaker output terminal 1st main Speaker and said second Maine Connected to the speaker output terminal Second main With speakers A surround speaker to which a surround signal is supplied from the surround signal power amplifier or the DSP; In a first zone for use in the first zone, and the first mode A main speaker and the surround speaker; In the first zone and the second Maine Mode setting means capable of selecting either one of the two modes of the second mode in which the speaker is disposed in the second zone and used, and the DSP Maine When the output to the speaker output terminal is off, the second Maine When the output to the speaker output terminal is on and the second mode is selected, the output of the surround signal is stopped.
[0011]
Further, in one configuration example of the sound reproducing device of the present invention, the DSP includes the first Maine When the output to the speaker output terminal is off, the second Maine When the output to the speaker output terminal is on and the second mode is selected, a sound effect is added to the main signal.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the sound reproducing apparatus according to the first embodiment of the present invention. The sound reproducing apparatus of the present embodiment includes an input terminal 1 (1-1, 1-2, 1-3), an A / D converter 2, a DSP 3a, and a power amplifier 4 (4-1, 4-2, 4- 3, 4-4, 4-5), speaker output terminal 5 (5-1, 5-2, 5-3, 5-4, 5-5, 5-6, 5-7), main speaker switch 6 (6-1, 6-2, 6-3, 6-4), a subwoofer output terminal 7 and a control unit 8. Hereinafter, the main speaker change-over switches 6-1 and 6-2 are referred to as spA, and the main speaker change-over switches 6-3 and 6-4 are referred to as spB. The control unit 8 serves as a mode setting means for setting the place where the B system main speaker is used. Further, the DSP 3a will be described later as the location of the B system main speaker when the output to the A system main speaker is off (spA is off), the output to the B system main speaker is on (spB is on). When “ZoneB” is selected, the supply of the surround signal is stopped.
[0013]
This embodiment is a device that performs 5.1 channel sound reproduction, which is a typical example of multichannel sound reproduction. Two-channel analog audio signals ALIN and ARIN are input to input terminals 1-1 and 1-2. Then, the A / D converter 2 converts the analog audio signals ALIN and ARIN into digital audio signals, and the converted digital audio signals are input to the DSP 3a and subjected to sound field processing as necessary. Since this is not the multi-channel audio input that is the subject of the present invention, the description is omitted. On the other hand, when the digital audio signal DIN compression-encoded by Dolby Digital, DTS, or AAC is input to the input terminal 1-3, the DSP 3a decompresses the compression-encoded digital audio signal DIN by an internal decoder (not shown). Decoding is performed to generate analog audio signals of main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, and subwoofer signal LFE. Here, when the DSP 3a is set to off (or downmix), the main signals L and R are output, and when the DSP 3a is set to on (multichannel sound reproduction), the main signal L is output. , R, rear signals RL, RR, center signal C, and subwoofer signal LFE are output.
[0014]
The speaker arrangement in the first zone ZoneA and the second zone ZoneB is as shown in FIG. Speaker output terminals 5-1, 5-2, 5-3, 5-4, and 5-5 are main speakers SP-AL and SP-AR, rear speakers SP-RL and SP-RR of the first zone ZoneA, Connected to the center speaker SP-C, the subwoofer output terminal 7 is connected to a subwoofer SP-SW incorporating an amplifier. The speaker output terminals 5-6 and 5-7 are connected to the main speakers SP-BL and SP-BR in the second zone ZoneB.
[0015]
“Zone A” and “Zone B” are considered as the locations of the B system main speakers. When the user (listener) installs the B system main speakers SP-BL and SP-BR in the second zone ZoneB as shown in FIG. 11, the user operates the sound reproducing device and uses the B system main speakers. Set the mode to “ZoneB”. At this time, the control unit 8 of the sound reproducing device validates the mode switching signal MSEL. In addition, when the B main speakers SP-BL and SP-BR are installed in the first zone Zone A and compared with the A main speakers SP-AL and SP-AR, the B system The main speaker use mode is set to “MAIN”. At this time, the control unit 8 invalidates the mode switching signal MSEL.
[0016]
In the following description, system A main speakers SP-AL and SP-AR are arranged in the first zone ZoneA, system B main speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, and the DSP 3a. A description will be made on the assumption that is set to ON. In this case, there are four cases: spA is on, spB is on, spA is on, spB is off, spA is off, spB is on, spA is off, and spB is off. The state is considered.
[0017]
[When spA is on and spB is off]
When performing sound reproduction using the A system main speaker in the first zone ZoneA, the user presses “A” of a main speaker selection button (not shown) of the sound reproduction device. FIG. 2 is a flowchart showing the operation of the sound reproducing apparatus when the main speaker is switched. When the main speaker selection button “A” is pressed and the main speaker selection button “B” is not pressed (NO in step S1 in FIG. 2, YES in step S2), the control unit 8 performs the main speaker for system A. The selection signal SSELA is enabled, and the B main speaker selection signal SSELB is disabled (step S3).
[0018]
When the A system main speaker selection signal SSELA is valid, the A system main speaker selection switch spA is turned on, and when the B system main speaker selection signal SSELB is invalid, the B system main speaker selection switch spB is turned off. (Step S4). The DSP 3a outputs main signals L and R, rear signals RL and RR, a center signal C, and a subwoofer signal LFE (step S5). The main signals L, R, rear signals RL, RR, and center signal C output from the DSP 3a are amplified by the power amplifiers 4-1, 4-2, 4-3, 4-4, 4-5, respectively, and output from the speaker. Output from terminals 5-1, 5-2, 5-3, 5-4, 5-5. Further, the subwoofer signal LFE output from the subwoofer output terminal 7 is supplied to a subwoofer SP-SW incorporating an amplifier. Thus, 5.1 channel sound reproduction is performed in the first zone ZoneA.
[0019]
[When spA is off and spB is on]
On the other hand, when performing sound playback in the second zone ZoneB, the user presses “B” of the main speaker selection button of the sound playback device, and does not press “A” of the main speaker selection button. When the main speaker selection button “B” is pressed and the main speaker selection button “A” is not pressed (YES in step S1, NO in step S6), the control unit 8 selects the main speaker selection signal for the A system. SSELA is disabled and the B main speaker selection signal SSELB is enabled (step S7). When the A system main speaker selection signal SSELA is invalid, the A system main speaker selection switch spA is turned off, and when the B system main speaker selection signal SSELB is valid, the B system main speaker selection switch spB is turned on. (Step S8).
[0020]
On the other hand, in the DSP 3a, when the A system main speaker selection signal SSELA is invalid, the B system main speaker selection signal SSELB is valid, and the mode switching signal MSEL is valid (YES in step S9), the rear signals RL, RR, The output of the surround signals of the center signal C and the subwoofer signal LFE is stopped (step S10). Further, the DSP 3a adds sound effects to the main signals L and R (step S11). The main signals L and R to which the sound effects are added are amplified by the power amplifiers 4-1 and 4-2, respectively, passed through the main speaker selector switch spB, and from the speaker output terminals 5-6 and 5-7 to the main of the B system. Supplied to speakers SP-BL and SP-BR.
[0021]
Here, the concept of the sound effect addition processing for the main signals L and R will be described. In order to reproduce 5.1-channel multi-channel sound reproduction with the 2-channel main speakers SP-BL and SP-BR, the rear signals RL and RR, the center signal C and the subwoofer signal LFE are distributed to the main signals L and R. It is necessary to supply.
[0022]
Since the center signal C, which is an audio signal for the center speaker SP-C, may be localized between L and R, it may be distributed to the main signals L and R, and the subwoofer signal LFE for the subwoofer SP-SW is also a sound image. Therefore, it is sufficient to distribute the signals to the main signals L and R.
[0023]
On the other hand, if the rear signals RL and RR are output from the main speakers SP-BL and SP-BR and the sound images are localized at the positions of the rear speakers SP-RL and SP-RR, respectively, the frequency characteristics and delay of the audio signal It is necessary to convert the time into the characteristics of the sound coming from behind. That is, the user has empirically learned to estimate the direction and distance of the sound based on the time difference and frequency component of the sound heard by the left and right ears, and the rear signals RL and RR are used as the main speaker SP-. In the case of realizing a so-called virtual speaker that outputs from BL and SP-BR and localizes a sound image so that sound is heard from behind, rear signals RL and RR are actually used as rear speakers SP-RL and SP-. It is necessary to process the signal so as to have a time difference or frequency component transmitted to the user when output from the RR, and supply the processed signal to the main speakers SP-BL and SP-BR.
[0024]
Hereinafter, details of the sound effect addition processing will be described. FIG. 3 is a diagram showing an example of the sound effect addition processing of the DSP 3a for the main signals L and R. Note that FIG. 3 is a graphic representation of the processing of the DSP 3a, and does not necessarily indicate the actual configuration of the DSP 3a. The center signal C is divided by the adder circuit 301 and added to the main signals L and R. Similarly, the subwoofer signal LFE is divided by the adding circuit 302 and added to the main signals L and R.
[0025]
The filter 303 is preset with a filter coefficient that simulates a head-related transfer function, which is an acoustic characteristic from the rear speaker SP-RL to the user's left ear, using a standard model of the user's head shape. As a result, the rear signal RL is filtered by the filter 303 so as to have frequency characteristics and a delay time that are output from the rear speaker SP-RL and reach the user's left ear. The filter 304 is preset with a filter coefficient that simulates a head-related transfer function, which is a characteristic of sound from the rear speaker SP-RL to the user's right ear, using the standard model. Thus, the rear signal RL is filtered by the filter 304 so as to have a frequency characteristic and a delay time when it is output from the rear speaker SP-RL and reaches the right ear of the user. The filter 305 is preliminarily set with a filter coefficient that simulates a head-related transfer function, which is an acoustic characteristic from the rear speaker SP-RR to the user's right ear, using the standard model. Thus, the rear signal RR is filtered by the filter 305 so as to have a frequency characteristic and a delay time when it is output from the rear speaker SP-RR and reaches the right ear of the user. The filter 306 is preliminarily set with a filter coefficient that simulates a head-related transfer function, which is a characteristic of sound from the rear speaker SP-RR to the user's left ear, using the standard model. Thereby, the rear signal RR is filtered by the filter 306 so as to have a frequency characteristic and a delay time when it is output from the rear speaker SP-RR and reaches the left ear of the user.
[0026]
The rear signal RL filtered by the filter 303 and the rear signal RR filtered by the filter 306 are added by the adder 307, and after the crosstalk component is removed by the crosstalk cancellation circuit 309, the main signal L is added by the adder 310. Is added to Further, the rear signal RR filtered by the filter 305 and the rear signal RL filtered by the filter 304 are added by an adder 308, a crosstalk component is removed by a crosstalk cancel circuit 309, and then the main signal is added by an adder 311. It is added to the signal R.
[0027]
The DSP 3a outputs main signals L and R to which sound effects are added as described above. The main signals L and R output from the DSP 3a are supplied to the main speakers SP-BL and SP-BR via the power amplifiers 4-1 and 4-2, respectively.
[0028]
As described above, in the present embodiment, the B-system main speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, the use mode of the B-system main speakers is set to “ZoneB”, and the A When the output to the main speaker of the system is off and the output to the main speaker of the B system is turned on, each surround of the rear signals RL and RR, the center signal C, and the subwoofer signal LFE to the first zone ZoneA Since the supply of the signal is stopped, it is possible to prevent an unnecessary surround signal from being reproduced in the first zone ZoneA. Further, by adding sound effects to the main signals L and R, it is possible to reproduce the realism of multi-channel sound reproduction with the two-channel main speakers SP-BL and SP-BR in the second zone ZoneB. .
[0029]
[When spA is on and spB is on]
When the main speaker selection buttons “A” and “B” are both pressed (YES in step S1 and YES in step S6), the control unit 8 of the sound reproducing device enables both the main speaker selection signals SSELA and SSELB. (Step S13). When the main speaker selection signals SSELA and SSELB are valid, the main speaker changeover switches spA and spB are turned on (step S14). The DSP 3a outputs the main signals L and R, the rear signals RL and RR, the center signal C, and the subwoofer signal LFE as they are (step S15). As a result, 5.1 channels in the first zone ZoneA using the A system main speakers SP-AL and SP-AR, the rear speakers SP-RL and SP-RR, the center speaker SP-C, and the subwoofer SP-SW. Simultaneously with the sound reproduction, two-channel sound reproduction is performed in the second zone ZoneB using the B system main speakers SP-BL and SP-BR.
[0030]
[When spA is off and spB is off]
When both of the main speaker selection buttons “A” and “B” are not pressed (NO in step S1, NO in step S2), the control unit 8 of the sound reproduction device invalidates both the main speaker selection signals SSELA and SSELB. . Therefore, the main speaker changeover switches spA and spB are turned off, and no sound is output.
[0031]
The case where the B-system main speaker is arranged in the second zone Zone B has been described above. It goes without saying that the B main speakers SP-BL and SP-BR may be arranged in the first zone ZoneA together with the A main speakers SP-AL and SP-AR. In this case, as described above, the use mode of the B system main speaker is set to “MAIN”. When the use mode of the B system main speaker is set to “MAIN”, the DSP 3a does not depend on the location of the B system main speaker, but the main signal L, R, the rear signal RL, RR, the center signal C, the subwoofer. The signal LFE is output as it is. Therefore, the operation when using the main speakers of the A system and the B system at the same time is the same as that of step S13 described above except that the speakers SP-BL and SP-BR of the B system are arranged in the first zone ZoneA. Same as ~ S15.
[0032]
On the other hand, when the use mode of the B system main speaker is set to “MAIN” and only the main speaker selection button “B” is pressed, the determination is NO in step S9 of FIG. , Rear signals RL, RR, center signal C, and subwoofer signal LFE are supplied to main speakers SP-BL, SP-BR, rear speakers SP-RL, SP-RR, center speaker SP-C, and subwoofer SP-SW, respectively. (Step S12).
[0033]
[Second Embodiment]
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a sound reproducing device according to the second embodiment of the present invention. The same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals. In this embodiment, an apparatus that performs 6.1-channel sound reproduction will be described. The DSP 3b generates analog audio signals of main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, subwoofer signal LFE, and rear center signal RC (rear center) from the input digital audio signal DIN. When the DSP 3b is set to off (or downmix), the main signals L and R are output. When the DSP 3b is set to on, the main signals L and R, the rear signals RL, RR, A center signal C, a subwoofer signal LFE, and a rear center signal RC are output.
[0034]
FIG. 5 shows the speaker arrangement of the first zone ZoneA and the second zone ZoneB when the sound reproducing device of FIG. 4 is used. In the present embodiment, a rear center speaker SP-RC is added to the speaker arrangement of the first zone ZoneA described in FIG. The speaker output terminal 5-8 is connected to the rear center speaker SP-RC.
[0035]
Since the operation of the sound reproduction apparatus when switching the main speaker is substantially the same as that of the first embodiment, the operation of this embodiment will be described with reference to FIG. In the following description, system A main speakers SP-AL and SP-AR are arranged in the first zone ZoneA, system B main speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, and the DSP 3b. A description will be made on the assumption that is set to ON.
[0036]
When “A” of the main speaker selection button is pressed and “B” of the main speaker selection button is not pressed (NO in step S1 in FIG. 2, YES in step S2), the main speaker selection signal SSELA is valid, the main speaker The selection signal SSELB becomes invalid (step S3), the A system main speaker switching switch spA is turned on, and the B system main speaker switching switch spB is turned off (step S4). The DSP 3b outputs main signals L, R, rear signals RL, RR, center signal C, subwoofer signal LFE, and rear center signal RC (step S5). The processing of the main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, and subwoofer signal LFE output from the DSP 3b is the same as in the first embodiment. The rear center signal RC output from the DSP 3b is amplified by the power amplifier 4-6 and output from the speaker output terminal 5-8. Thus, 6.1 channel sound reproduction is performed in the first zone ZoneA.
[0037]
On the other hand, when the main speaker selection button “B” is pressed and the main speaker selection button “A” is not pressed (YES in step S1, NO in step S6), the main speaker selection signal SSELA is invalid, the main speaker The selection signal SSELB becomes valid (step S7), the A-system main speaker switching switch spA is turned off, and the B-system main speaker switching switch spB is turned on (step S8). In the DSP 3b, when the A-system main speaker selection signal SSELA is invalid, the B-system main speaker selection signal SSELB is valid, and the mode switching signal MSEL is valid (YES in step S9), the rear signals RL and RR, the center signal The output of the surround signals C, subwoofer signal LFE, and rear center signal RC is stopped (step S10), and sound effects are added to the main signals L and R (step S11).
[0038]
In addition to the sound effect addition process of the first embodiment, the sound effect addition process at this time is performed by changing the rear center signal RC so as to have a time difference and a frequency component when reaching the user from the rear center speaker SP-RC. What is necessary is just to process and supply to main speaker SP-BL and SP-BR.
[0039]
FIG. 6 is a diagram showing an example of the sound effect adding process of the DSP 3b for the main signals L and R, and the same processes as those in FIG. Since the rear center signal RC may be localized between the rear signals RL and RR, it may be distributed to the rear signals RL and RR before the filter processing. That is, the rear center signal RC is divided by the addition circuit 312 and added to the rear signals RL and RR before the filter processing. The processing of the rear signals RL, RR, the center signal C, and the subwoofer signal LFE is the same as that in the first embodiment. The DSP 3b outputs the main signals L and R to which the sound effect is added as described above. In this way, the realism of multi-channel sound reproduction can be reproduced with the two-channel main speakers SP-BL and SP-BR in the second zone ZoneB.
[0040]
In the above description, the case of using either one of the main speakers of the A system or the B system has been described. However, as in the first embodiment, the main speakers of the A system and the B system may be used simultaneously. Is possible.
[0041]
[Third Embodiment]
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a sound reproducing device according to the third embodiment of the present invention. The same components as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals. In this embodiment, an apparatus for performing 8.1-channel sound reproduction will be described. The DSP 3c receives main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, subwoofer signal LFE, rear center signal RC, front signals FL (front left) and FR (front right) from the input digital audio signal DIN. Each analog audio signal is generated.
[0042]
When the DSP 3c is set to off (or downmix), the main signals L and R are output. When the DSP 3c is set to on, the main signals L and R, the rear signals RL and RR, A center signal C, a subwoofer signal LFE, a rear center signal RC, and front signals FL and FR are output.
[0043]
FIG. 8 shows the speaker arrangement of the first zone ZoneA and the second zone ZoneB when the sound reproducing device of FIG. 7 is used. In the present embodiment, front speakers SP-FL and SP-FR are added to the speaker arrangement of the first zone ZoneA of the second embodiment described in FIG. Speaker output terminals 5-9 and 5-10 are connected to front speakers SP-FL and SP-FR, respectively. At this time, since the main speakers of the two systems A and B are arranged in different zones, the mode switching signal MSEL is valid.
[0044]
Since the operation of the sound reproduction apparatus when switching the main speaker is substantially the same as that of the first embodiment, the operation of this embodiment will be described with reference to FIG. In the following description, system A main speakers SP-AL and SP-AR are arranged in the first zone ZoneA, system B main speakers SP-BL and SP-BR are arranged in the second zone ZoneB, and the DSP 3c. A description will be made on the assumption that is set to ON.
[0045]
When “A” of the main speaker selection button is pressed and “B” of the main speaker selection button is not pressed (NO in step S1 in FIG. 2, YES in step S2), the main speaker selection signal SSELA is valid, the main speaker The selection signal SSELB becomes invalid (step S3), the A system main speaker switching switch spA is turned on, and the B system main speaker switching switch spB is turned off (step S4). The DSP 3c outputs main signals L, R, rear signals RL, RR, center signal C, subwoofer signal LFE, rear center signal RC, front signals FL, FR (step S5). The processing of the main signals L and R, rear signals RL and RR, center signal C, subwoofer signal LFE, and rear center signal RC output from the DSP 3c is the same as that in the second embodiment. The front signals FL and FR output from the DSP 3c are amplified by the power amplifiers 4-7 and 4-8, respectively, and output from the speaker output terminals 5-9 and 5-10. Thus, 8.1-channel sound reproduction is performed in the first zone ZoneA.
[0046]
On the other hand, when the main speaker selection button “B” is pressed and the main speaker selection button “A” is not pressed (YES in step S1, NO in step S6), the main speaker selection signal SSELA is invalid, the main speaker The selection signal SSELB becomes valid (step S7), the A-system main speaker switching switch spA is turned off, and the B-system main speaker switching switch spB is turned on (step S8). In the DSP 3c, when the A system main speaker selection signal SSELA is invalid, the B system main speaker selection signal SSELB is valid, and the mode switching signal MSEL is valid (YES in step S9), the rear signals RL and RR, the center signal The output of the surround signals C, subwoofer signal LFE, rear center signal RC, and front signals FL and FR is stopped (step S10), and sound effects are added to the main signals L and R (step S11).
[0047]
The sound effect addition processing at this time may be performed by adding the front signals FL and FR to the main signals L and R, respectively, in addition to the sound effect addition processing of the second embodiment. FIG. 9 is a diagram showing an example of the sound effect adding process of the DSP 3c for the main signals L and R. The same processes as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals. The processing of the rear signals RL, RR, the center signal C, the subwoofer signal LFE, and the rear center signal RC is the same as that in the second embodiment.
[0048]
The front signal FL is added to the main signal L by the adding circuit 314, and the front signal FR is added to the main signal R by the adding circuit 315. The DSP 3c outputs the main signals L and R to which the sound effect is added as described above. In this way, the realism of multi-channel sound reproduction can be reproduced with the two-channel main speakers SP-BL and SP-BR in the second zone ZoneB.
[0049]
In the above description, the case of using either one of the main speakers of the A system or the B system has been described. However, as in the first embodiment, the main speakers of the A system and the B system may be used simultaneously. Is possible.
[0050]
【The invention's effect】
According to the present invention, the sound reproducing apparatus is provided with the mode setting means, so that the speaker connected to the first speaker output terminal and the speaker connected to the second speaker output terminal are arranged in the first zone. The first mode to be used and the speaker connected to the first speaker output terminal are arranged in the first zone and the speaker connected to the second speaker output terminal is arranged in the second zone and used. Since either one of the two modes of the second mode can be set, it is possible to realize optimal sound reproduction according to the method of using the speaker connected to the second speaker output terminal. Become. When the output to the first speaker output terminal is off, the output to the second speaker output terminal is on, and the second mode is selected, the DSP stops outputting the surround signal. Therefore, it is possible to prevent unnecessary surround signals from being reproduced in the first zone.
[0051]
If the output to the first speaker output terminal is off, the output to the second speaker output terminal is on, and the second mode is selected, the DSP adds sound effects to the main signal As a result, a so-called virtual speaker that localizes the sound image of the rear signal behind the listener can be realized, and the realism of multi-channel sound reproduction can be reproduced with a two-channel main speaker.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a sound reproducing device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing the operation of the sound reproduction device when the main speaker is switched in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing an example of DSP sound effect addition processing according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a sound reproduction device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view showing speaker arrangements in the first zone and the second zone in the second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing an example of DSP sound effect addition processing according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a sound reproducing device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing speaker arrangements in a first zone and a second zone in the third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of DSP sound effect addition processing according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a block diagram illustrating a configuration of a conventional sound reproducing device.
FIG. 11 is a plan view showing speaker arrangements of a first zone that performs multi-channel sound reproduction and a second zone that performs two-channel sound reproduction.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Input terminal, 2 ... A / D converter, 3a, 3b, 3c ... DSP, 4 ... Power amplifier, 5 ... Speaker output terminal, 6 ... Main speaker switch, 7 ... Subwoofer output terminal, 8 ... Control part.

Claims

In a sound reproduction device that supplies a main signal to be reproduced from the front of a listener to a main speaker and supplies a surround signal that gives the listener a surround feeling to the surround speaker.
A digital signal processor (DSP) for outputting the surround signal;
A main signal power amplifier for amplifying the main signal ;
A surround signal power amplifier for amplifying at least a part of the surround signal output from the DSP;
A changeover switch that independently controls on / off of the output from the main signal power amplifier to the first main speaker output terminal and the output to the second main speaker output terminal;
The first first main speaker and the second second surround signal to the main speakers from the surround signal for the power amplifier or the DSP which is connected to the main speaker output terminal connected to the main speaker output terminal supplies A first mode in which the surround speakers to be used are arranged and used in the first zone, and the first main speaker and the surround speakers are arranged in the first zone and the second main speaker is arranged in the first zone. Mode setting means capable of selecting either one of the two modes of the second mode used by being arranged in two zones;
The DSP outputs the surround signal when the output to the first main speaker output terminal is off, the output to the second main speaker output terminal is on, and the second mode is selected. The sound reproduction device characterized by stopping.

The sound reproducing device according to claim 1,
When the output to the first main speaker output terminal is off, the output to the second main speaker output terminal is on, and the second mode is selected, the DSP responds to the main signal. A sound reproducing device characterized by adding sound effects.