JP3921696B2 - Asymmetric epoxidation of cycloalkadienes - Google Patents

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬及び農薬等の重要中間体である、光学活性なシクロペンタジエンモノエポキシドを初めとする光学活性エポキシ化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
1,3−シクロアルカジエンの光学活性モノエポキシ化合物(光学活性なサイクリックビニルエポキシド)は、医薬、農薬を初めとする種々の生理活性物質の重要な中間体である。
なかでも、光学活性なシクロペンタジエンモノエポキシド(3,4−エポキシシクロ−1−ペンテン)は、例えば、J. Am. Chem. Soc. 101, 1623 (1979) あるいは J. Org. Chem. 52, 4898 (1987) に示されているようにプロスタグランジン類の中間体として、又、J. Am. Chem. Soc. 110, 621 (1988) あるいは J. Org. Chem. 56, 4990 (1991) に示されているように、天然物合成等の重要中間体としてよく知られている。
【0003】
1,3−シクロアルカジエンからの、光学活性モノエポキシ化合物の直接的な不斉合成法は、現在までほとんど知られておらず、最近、ヤコブセン(Jacobsen)等がTetrahedron Lett. 35, 669 (1994) に報告している光学活性なサレンマンガン錯体を触媒に使った反応が唯一報告されているのみである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ヤコブセン(Jacobsen)等の方法は非常に優れた方法であるが、報告されている生成物の光学純度は、基質によっては満足できるものではなく、特に、医薬、農薬の中間体として重要な、光学活性3,4−エポキシシクロ−1−ペンテンの収率は低く(45%)、光学純度も満足できる値ではない(64%ee)。
【0005】
このために、現在も改善を計るための研究が盛んに行なわれているのが現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は1,3−シクロアルカジエン化合物を、光学活性マンガン錯体を触媒として使用して不斉エポキシ化反応を行ない、光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物を製造する方法に関するものである。
【0007】
更に詳しくは、
式(1)
【0008】
【化8】

Figure 0003921696
【0009】
〔式中、nは1〜8の整数を意味する。
1、Z2、Z3、Z4、Z5及びZ6はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい。))、C1〜C4アルコキシ基、C2〜C5アルカノイル基、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基、C2〜C5アルコキシカルボニル基、ニトロ基又はシアノ基を意味する。〕
で表わされる1,3−シクロアルカジエン化合物を、
式(2)
【0010】
【化9】
Figure 0003921696
【0011】
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい。)を意味し、又、いずれか2つが一緒になってC4〜C8の環を形成してもよい。
Rは水素原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基で置換されていてもよい。)、又は置換シリル基を意味する。
【0012】
-は塩を形成しうる陰イオン対を意味する。
Yは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基を意味する。〕
で表わされる光学活性マンガン錯体を触媒として使用して不斉エポキシ化反応を行ない、
式(3)
【0013】
【化10】
Figure 0003921696
【0014】
〔式中、n、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5及びZ6は前記に同じ。*で示された炭素原子の絶対配位はを意味する。〕
で表わされる光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物を製造する方法に関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記式(1)、(2)、(3)において、
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、沃素原子が挙げられる。
1〜C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基等が挙げられる。
【0016】
1〜C4アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基等が挙げられる。
2〜C5アルカノイル基、アシル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、i−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基等が挙げられる。
【0017】
2〜C5アルキルカルボニルオキシ基としては、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、i−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、i−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
2〜C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
【0018】
置換シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルt−ブチルシリル基等が挙げられる。
本発明の式(1)の1,3−シクロアルカジエン化合物としては、1,3−シクロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,3−シクロヘプタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロドデカジエン、及びそれらのアルキル置換体、アリール置換体、アルコキシ置換体、アセトキシ置換体、ニトロ置換体、シアノ置換体等が挙げられる。
【0019】
上記アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル等が挙げられる。
アリールとしては、フェニル、o−トリル、m−トリル、p−トリル等が挙げられる。
アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ等が挙げられる。
【0020】
本発明の式(2)の光学活性マンガン錯体化合物としては、
【0021】
【化11】
Figure 0003921696
【0022】
等及びそれらのエナンチオマーが挙げられる。
次に、不斉エポキシ化反応の具体的な方法について説明する。
【0023】
【化12】
Figure 0003921696
【0024】
光学活性マンガン錯体の使用量は、式(1)の1、3−シクロアルカジエン化合物に対して、通常0.1モル%から5モル%の範囲である。
酸化剤の種類としては、ヨードシルベンゼン、2−ヨードシル安息香酸、次亜塩素酸ナトリウム、過ヨウ素酸テトラブチルアンモニウム、過酸化水素、酸素、空気等を挙げることができる。
【0025】
酸化剤の使用量としては、1、3−シクロアルカジエン化合物に対して、通常1当量から10当量、好ましくは1当量から3当量の範囲がよい。
酸化剤として、空気又は酸素ガスを用いる場合は、大過剰の空気又は酸素ガスを反応系中に吹き込むか、又は大気中、開放系で撹拌することにより、供給される。
【0026】
反応溶媒としては、水、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、クロロベンゼン及びこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
特に、酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムの場合は、水とジクロロメタンのように2相系で実施するほうが好ましい場合がある。
【0027】
又、反応系にピリジン−N−オキシド、4−フェニルピリジン−N−オキシド、ルチジン−N−オキシド、ピコリン−N−オキシド又は2−メチルイミダゾール等のマンガン錯体に配位能力を持つ成分を共存させることもできる。
配位能力を持つ成分の使用量については特に制限がない。
反応温度は通常−50℃から50℃の範囲、好ましくは−25℃から25℃の範囲がよい。
【0028】
反応終了後は有機溶媒を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー又は蒸留等により分離すれば、目的とする光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物を単離することができる。
得られた光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物の光学純度は、光学活性クロマトグラフィーカラムや旋光度によって分析することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
1,3−シクロヘプタジエン(9.4mg、0.1ミリモル)と光学活性マンガン錯体(2.3mg、2.0マイクロモル)と4−フェニルピリジン−N−オキサイド(3.4mg、20マイクロモル)をジクロロメタン(1.0ml)に溶解した後、−20℃に冷却し、食塩を飽和した次亜塩素酸ナトリウム(5重量%、195μl、0.15ミリモル)を加えた。
【0030】
−20℃で4時間反応後、反応混合物を分液し更にジクロロメタンで抽出を行なった。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで注意深く濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ペンタン/エーテル=1/0〜1(9/1)により精製した。
【0031】
3,4−エポキシシクロヘプテンの収量4.1mg(収率37%)であり、不斉収率は94%ee[(1HNMR(400MHz)、キラルシフト試薬;Eu(hfc)3]であった。
【0032】
【化13】
Figure 0003921696
【0033】
実施例2〜5
実施例1と同様に各種の1、3−シクロアルカジエンに対して、光学活性マンガン錯体を触媒として用い、不斉エポキシ化したときの結果を下表に示す。
Figure 0003921696
実施例6
実施例1と同様に1,3−シクロオクタジエンに対して、光学活性マンガン錯体を触媒として用い、−18℃で4時間不斉エポキシ化を行ったところ、化学収率は55%、不斉収率は77%であった。
【0034】
【化14】
Figure 0003921696
【0035】
【発明の効果】
本発明の方法に従えば、1,3−シクロアルカジエンの不斉エポキシ化により、
医薬及び農薬等の生理活性物質の合成に有用な重要中間体である光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物を容易に得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a process for producing optically active epoxy compounds including optically active cyclopentadiene monoepoxide, which is an important intermediate for pharmaceuticals and agricultural chemicals.
[0002]
[Prior art]
An optically active monoepoxy compound (optically active cyclic vinyl epoxide) of 1,3-cycloalkadiene is an important intermediate of various physiologically active substances including pharmaceuticals and agricultural chemicals.
Among them, optically active cyclopentadiene monoepoxide (3,4-epoxycyclo-1-pentene) is, for example, J. Am. Chem. Soc. 1101 , 1623 (1979) or J. Org. Chem. 52 , As an intermediate of prostaglandins as shown in 4898 (1987), and also in J. Am. Chem. Soc. 110 , 621 (1988) or J. Org. Chem. 5 6 , 4990 (1991) Is well known as an important intermediate for natural product synthesis and the like.
[0003]
The direct asymmetric synthesis method of an optically active monoepoxy compound from 1,3-cycloalkadiene is hardly known until now, and recently, Jacobsen et al., Tetrahedron Lett. 35 , 669 (1994 Only the reaction using the optically active salen manganese complex reported in) as a catalyst has been reported.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned method such as Jacobsen is a very excellent method, but the optical purity of the reported product is not satisfactory depending on the substrate, and is particularly important as an intermediate for pharmaceuticals and agricultural chemicals. The yield of optically active 3,4-epoxycyclo-1-pentene is low (45%) and the optical purity is not satisfactory (64% ee).
[0005]
For this reason, the present situation is that active research is being carried out for improvement.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have completed the present invention.
That is, the present invention relates to a method for producing an optically active cycloalkadiene monoepoxy compound by subjecting a 1,3-cycloalkadiene compound to an asymmetric epoxidation reaction using an optically active manganese complex as a catalyst.
[0007]
For more details,
Formula (1)
[0008]
[Chemical 8]
Figure 0003921696
[0009]
[In formula, n means the integer of 1-8.
Z 1 , Z 2 , Z 3 , Z 4 , Z 5 and Z 6 are each independently a hydrogen atom, a halogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group is a halogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, C 1 -C 4 alkoxy group, may be substituted with a cyano group or a nitro group.)), C 1 ~C 4 alkoxy groups, C 2 -C 5 alkanoyl group, C 2 -C 5 alkylcarbonyloxy group, C 2 -C 5 alkoxycarbonyl group, means a nitro group or a cyano group. ]
1,3-cycloalkadiene compound represented by
Formula (2)
[0010]
[Chemical 9]
Figure 0003921696
[0011]
[Wherein R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each independently a hydrogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group is a halogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, , C 1 -C 4 alkoxy group means a cyano group or may be substituted by nitro group.) Alternatively, any two may form a ring of C 4 -C 8 together .
R is a hydrogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group, a halogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, optionally substituted by C 1 -C 4 alkoxy group.), Or A substituted silyl group is meant.
[0012]
X means an anion pair capable of forming a salt.
Y represents a hydrogen atom, a halogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, C 1 -C 4 alkoxy group, a nitro group or a cyano group. ]
An asymmetric epoxidation reaction is carried out using an optically active manganese complex represented by
Formula (3)
[0013]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003921696
[0014]
[Wherein, n, Z 1 , Z 2 , Z 3 , Z 4 , Z 5 and Z 6 are the same as above. The absolute coordination of the carbon atom indicated by * means R or S. ]
The present invention relates to a method for producing an optically active cycloalkadiene monoepoxy compound represented by the formula:
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the above formulas (1), (2), (3),
Examples of the halogen atom include fluorine, chlorine, bromine and iodine atoms.
The C 1 -C 4 alkyl group, a methyl group, an ethyl group, n- propyl group, i- propyl, n- butyl group, i- butyl and sec- butyl group.
[0016]
The C 1 -C 4 alkoxy group, a methoxy group, an ethoxy group, n- propoxy group, i- propoxy, n- butoxy, i- butoxy group, sec- butoxy group and the like.
C 2 -C 5 alkanoyl group, an acyl group, an ethyl group, n- propyl group, i- propyl group, n- butyl group, i- butyl group, etc. sec- butyl carbonyl group.
[0017]
The C 2 -C 5 alkylcarbonyloxy group, a methyl carbonyloxy group, ethyl carbonyloxy group, n- propyl carbonyloxy group, i- propyl carbonyloxy group, n- butyl carbonyloxy group, i- butyl carbonyloxy group, and sec-butylcarbonyloxy group.
The C 2 -C 5 alkoxycarbonyl group, a methoxycarbonyl group, an ethoxycarbonyl group, n- propoxycarbonyl group, i- propoxycarbonyl group, n- butoxycarbonyl group, i- butoxycarbonyl group, etc. sec- butoxycarbonyl group Can be mentioned.
[0018]
Examples of the substituted silyl group include a trimethylsilyl group, a triethylsilyl group, a dimethyl t-butylsilyl group, and the like.
Examples of the 1,3-cycloalkadiene compound of the formula (1) of the present invention include 1,3-cyclopentadiene, 1,3-cyclohexadiene, 1,3-cycloheptadiene, 1,3-cyclooctadiene, , 3-cyclododecadiene, and alkyl-substituted, aryl-substituted, alkoxy-substituted, acetoxy-substituted, nitro-substituted, cyano-substituted and the like thereof.
[0019]
Examples of the alkyl include methyl, ethyl, n-propyl, n-butyl and the like.
Aryl includes phenyl, o-tolyl, m-tolyl, p-tolyl and the like.
Alkoxy includes methoxy, ethoxy, n-propoxy, n-butoxy and the like.
[0020]
As the optically active manganese complex compound of the formula (2) of the present invention,
[0021]
Embedded image
Figure 0003921696
[0022]
And their enantiomers.
Next, a specific method of the asymmetric epoxidation reaction will be described.
[0023]
Embedded image
Figure 0003921696
[0024]
The amount of the optically active manganese complex used is usually in the range of 0.1 mol% to 5 mol% with respect to the 1,3-cycloalkadiene compound of the formula (1).
Examples of the oxidizing agent include iodosylbenzene, 2-iodosylbenzoic acid, sodium hypochlorite, tetrabutylammonium periodate, hydrogen peroxide, oxygen, air, and the like.
[0025]
The amount of the oxidizing agent used is usually in the range of 1 to 10 equivalents, preferably 1 to 3 equivalents, relative to the 1,3-cycloalkadiene compound.
When air or oxygen gas is used as the oxidant, it is supplied by blowing a large excess of air or oxygen gas into the reaction system or stirring in the open system in the atmosphere.
[0026]
Examples of the reaction solvent include water, acetonitrile, dichloromethane, dichloroethane, ethyl acetate, methyl isobutyl ketone, chlorobenzene, and mixed solvents thereof.
In particular, when the oxidizing agent is sodium hypochlorite, it may be preferable to carry out in a two-phase system such as water and dichloromethane.
[0027]
In addition, a component having a coordination ability coexisting with a manganese complex such as pyridine-N-oxide, 4-phenylpyridine-N-oxide, lutidine-N-oxide, picoline-N-oxide or 2-methylimidazole in the reaction system. You can also.
There is no restriction | limiting in particular about the usage-amount of the component which has coordination ability.
The reaction temperature is usually in the range of −50 ° C. to 50 ° C., preferably in the range of −25 ° C. to 25 ° C.
[0028]
After completion of the reaction, the target optically active cycloalkadiene monoepoxy compound can be isolated by concentrating the organic solvent under reduced pressure and separating by silica gel column chromatography or distillation.
The optical purity of the obtained optically active cycloalkadiene monoepoxy compound can be analyzed by an optically active chromatography column or optical rotation.
[0029]
【Example】
Hereinafter, although an Example demonstrates in more detail, this invention is not limited to these.
Example 1
1,3-cycloheptadiene (9.4 mg, 0.1 mmol), optically active manganese complex 1 (2.3 mg, 2.0 μmol) and 4-phenylpyridine-N-oxide (3.4 mg, 20 μm) Mol) was dissolved in dichloromethane (1.0 ml), cooled to −20 ° C., and sodium hypochlorite (5 wt%, 195 μl, 0.15 mmol) saturated with sodium chloride was added.
[0030]
After reacting at −20 ° C. for 4 hours, the reaction mixture was separated and further extracted with dichloromethane.
The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate and then carefully concentrated.
The residue was purified by silica gel column chromatography (elution solvent: pentane / ether = 1/0 to 1 (9/1)).
[0031]
The yield of 3,4-epoxycycloheptene was 4.1 mg (yield 37%), and the asymmetric yield was 94% ee [( 1 HNMR (400 MHz), chiral shift reagent; Eu (hfc) 3 ]. .
[0032]
Embedded image
Figure 0003921696
[0033]
Examples 2-5
As in Example 1, the following table shows the results of asymmetric epoxidation of various 1,3-cycloalkadienes using optically active manganese complex 1 as a catalyst.
Figure 0003921696
Example 6
As in Example 1, when 1,3-cyclooctadiene was subjected to asymmetric epoxidation at −18 ° C. for 4 hours using optically active manganese complex 2 as a catalyst, the chemical yield was 55%. The yield was 77%.
[0034]
Embedded image
Figure 0003921696
[0035]
【The invention's effect】
According to the method of the present invention, by asymmetric epoxidation of 1,3-cycloalkadiene,
An optically active cycloalkadiene monoepoxy compound which is an important intermediate useful for the synthesis of physiologically active substances such as pharmaceuticals and agricultural chemicals can be easily obtained.

Claims (6)

式(1)
Figure 0003921696
〔式中、nは1〜8の整数を意味する。 1 及びZ 2 は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい。)、1〜C4アルコキシ基、C2〜C5アルカノイル基、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基、C2〜C5アルコキシカルボニル基、ニトロ基又はシアノ基を意味する。 3 、Z 4 、Z 5 及びZ 6 は水素原子を意味する。〕で表わされる1,3−シクロアルカジエン化合物を、
式(2)
Figure 0003921696
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい。)を意味し、又、いずれか2つが一緒になってC4〜C8の環を形成してもよい。Rは水素原子、C1〜C4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基で置換されていてもよい。)、又は置換シリル基を意味する。X-は塩を形成しうる陰イオン対を意味する。Yは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基を意味する。〕で表わされる光学活性マンガン錯体を触媒として使用して不斉エポキシ化反応を行ない、
式(3)
Figure 0003921696
〔式中、n、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5及びZ6は前記に同じ。*で示された炭素原子の絶対配位はRかSを意味する。〕で表わされる光学活性シクロアルカジエンモノエポキシ化合物の製造法。
Formula (1)
Figure 0003921696
[In formula, n means the integer of 1-8. Z 1 and Z 2 are each independently a hydrogen atom, a halogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group is a halogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, a C 1 -C 4 group). May be substituted with an alkoxy group, a cyano group or a nitro group. ), C 1 -C 4 alkoxy group, C 2 -C 5 alkanoyl group, C 2 -C 5 alkylcarbonyloxy group, C 2 -C 5 alkoxy A carbonyl group, a nitro group or a cyano group is meant. Z 3 , Z 4 , Z 5 and Z 6 mean a hydrogen atom. 1,3-cycloalkadiene compound represented by
Formula (2)
Figure 0003921696
[Wherein R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each independently a hydrogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group is a halogen atom, a C 1 -C 4 alkyl group, , C 1 -C 4 alkoxy group means a cyano group or may be substituted by nitro group.) Alternatively, any two may form a ring of C 4 -C 8 together . R is a hydrogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, a phenyl group (the phenyl group, a halogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, optionally substituted by C 1 -C 4 alkoxy group.), Or A substituted silyl group is meant. X means an anion pair capable of forming a salt. Y represents a hydrogen atom, a halogen atom, C 1 -C 4 alkyl group, C 1 -C 4 alkoxy group, a nitro group or a cyano group. An asymmetric epoxidation reaction is carried out using an optically active manganese complex represented by
Formula (3)
Figure 0003921696
[Wherein, n, Z 1 , Z 2 , Z 3 , Z 4 , Z 5 and Z 6 are the same as above. The absolute coordination of the carbon atom indicated by * means R or S. ] The manufacturing method of the optically active cycloalkadiene monoepoxy compound represented by this.
式(1)で表される1,3−シクロアルカジエン化合物が、シクロペンタジエンである請求項1記載の製造法。The process according to claim 1, wherein the 1,3-cycloalkadiene compound represented by the formula (1) is cyclopentadiene. 式(2)で表される光学活性マンガン錯体化合物が、
式(4)及び(4’)
Figure 0003921696
で表わされる光学活性サレンマンガン錯体化合物である請求項1記載の製造法。
An optically active manganese complex compound represented by the formula (2) is:
Equations (4) and (4 ′)
Figure 0003921696
The production method according to claim 1, which is an optically active salen manganese complex compound represented by the formula:
式(2)で表される光学活性マンガン錯体化合物が、
式(5)及び(5’)
Figure 0003921696
で表わされる光学活性サレンマンガン錯体化合物である請求項1記載の製造法。
An optically active manganese complex compound represented by the formula (2) is:
Equations (5) and (5 ′)
Figure 0003921696
The production method according to claim 1, which is an optically active salen manganese complex compound represented by the formula:
式(2)で表される光学活性マンガン錯体化合物が、
式(6)及び(6’)
Figure 0003921696
で表わされる光学活性サレンマンガン錯体化合物である請求項1記載の製造法。
An optically active manganese complex compound represented by the formula (2) is:
Equations (6) and (6 ′)
Figure 0003921696
The production method according to claim 1, which is an optically active salen manganese complex compound represented by the formula:
式(2)で表される光学活性マンガン錯体化合物が、
式(7)及び(7’)
Figure 0003921696
で表わされる光学活性サレンマンガン錯体化合物である請求項1記載の製造法。
An optically active manganese complex compound represented by the formula (2) is:
Equations (7) and (7 ')
Figure 0003921696
The production method according to claim 1, which is an optically active salen manganese complex compound represented by the formula:
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