JP3921442B2 - Impact detection structure for mobile terminal equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯端末機器の衝撃検出構造に係り、特にバイブレータを有する携帯端末機器の衝撃検出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末機器が破損した場合、携帯端末機器の破損状況によっては、落下等の衝撃による破損であるのか、外部押圧等による破損であるのか判別しにくく、携帯端末機器の破損状況から破損原因を推測し、再現評価にて原因をつきとめ改善対策を施すため、改善対策までに時間がかかる。また、再現評価にしてもあくまで推測にすぎないため、真の破損原因が不明のため、適切な改善対策を施せない可能性がある。
【0003】
そこで、衝撃検知機能を備えた携帯端末機器が従来より知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1記載の携帯端末機器は、携帯端末機器に加わった衝撃を検出する衝撃センサと、衝撃センサで衝撃が検出されたときに携帯端末機器の自己診断を実行する自己診断回路と、自己診断回路により異常が認められた場合に、その障害内容を記憶する障害記憶メモリと、自己診断メモリに記憶された障害内容を表示する液晶表示器とから衝撃を検出して表示する構成とされている。
【0004】
また、特許文献2記載の携帯端末機器は、機器本体に衝撃センサを設け、制御部に衝撃センサから設定値より大きい信号が入力したとき動作して携帯端末機器の表示部に衝撃があったことを表示させると共に、それをメモリに記憶させるように作用する割り込みコントローラを設けた構成である。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−169285号公報(第3−4頁、図1、図2)
【特許文献2】
特開平11−225188号公報(第2頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記の特許文献1及び2記載の携帯端末機器は、いずれも衝撃センサを用いて電気回路により落下等の衝撃を検出する構成であるため、衝撃、経年変化その他何らかの原因により、衝撃センサを含む電気回路系の故障が発生した場合は衝撃を検出できず、確実に衝撃を検出することは困難であるという問題がある。また、衝撃検出用の衝撃センサ及びメモリ等を追加するため、それらの実装範囲が必要となり、装置サイズに影響を与えるという問題がある。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、携帯端末機器の内部のバイブレータに位置する筐体及びプリント基板上に感圧紙を設けることにより、現状の実装スペースを変更せず、また、電気回路を利用せずに、短時間の解析で、より確実にある一定以上の衝撃を受けたことを判別できる構造を有する携帯端末機器の衝撃検出構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、バイブレータ駆動用モータと、バイブレータ駆動用モータのシャフトに固定されて回転する分銅とよりなる片持ち構造のバイブレータが筐体内部に設けられた携帯端末機器の衝撃検出構造であって、携帯端末機器の筐体内の分銅の周囲の少なくとも1ヶ所の離間対向する位置に、接触により色が変化する感圧紙を設け、一定以上の衝撃により分銅が感圧紙に接触するように構成したものである。
【0009】
この発明では、携帯端末機器の内部にある既存の片持ち構造のバイブレータの分銅の周囲の少なくとも1ヶ所の離間対向する位置に感圧紙を設けるようにしたため、携帯端末機器に一定上の落下等の衝撃があると分銅位置が変位して感圧紙に接触することで感圧紙の色が変化するようにできる。
【0010】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、分銅に離間対向する筐体の部分に設置された透明の窓レンズと、窓レンズに感圧紙を接着する透明の接着部材とを更に有することを特徴とする。この発明では、窓レンズを通して窓レンズに接着された感圧紙の色の変化を視認することができる。
【0011】
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、バイブレータ駆動用モータは、外周側面がゴムホルダにより覆われており、衝撃により変形可能なゴムホルダの圧縮力を利用して携帯端末機器の筐体内に固定されていることを特徴とする。この発明では、携帯端末機器に衝撃が加わると、ゴムホルダが変形するため、衝撃が加わった時の分銅の方持ち部の変位量を大きくすることができる。
【0012】
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、感圧紙を顕色剤層を持つ第1の感圧紙と、発色剤層を持つ第2の感圧紙との積層構造とし、第1の感圧紙が分銅に離間対向するように固定されていることを特徴とする。この発明では、第1の感圧紙を通して第2の感圧紙に力が加わると、第1の感圧紙の色が第2の感圧紙の発色剤の色に変化するようにできる。
【0013】
また、上記の目的を達成するため、第5の発明は、感圧紙を分銅に対し対面する2ヶ所の離間対向する位置に設けられていることを特徴とする。この発明では、分銅の断面形状が半円形であっても、衝撃があったときはどちらか一方の感圧紙の色を変化させることができる。
【0014】
更に、上記の目的を達成するため、第6の発明は、分銅と感圧紙の表面との間の隙間の距離は、製品の衝撃耐久仕様に応じて設定されていることを特徴とする。この発明では、製品の衝撃耐久仕様以上の衝撃が携帯端末機器に加わったときに、分銅が感圧紙に接触するようにできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第1の実施の形態の通常時の構成断面図を示す。同図において、筐体ケース1は、内部にプリント基板3を保持するリブ1aが設置されている。筐体カバー2は、内部にプリント基板3を保持するリブ2aが設置されている。また、筐体カバー2には、内部にバイブレータ駆動用モータ(以下、バイブモータという)4を圧入固定するためのバイブモータ保持部2bが設けられている。
【0016】
バイブモータ4は、そのシャフトに断面が半円形又は扇形状の分銅4aの中心部が貫通固定されており、分銅4aと共にバイブレータを構成する直流モータであり、分銅4aの回転により携帯端末機器本体を振動させて、着信報知などを行うために使用される公知のバイブレータ駆動用モータである。このバイブモータ4の外周部はゴムホルダ5により覆われている。バイブモータ4はこのゴムホルダ5の圧縮力により、筐体カバー2とプリント基板3に挟まれ固定されている。
【0017】
バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aと筐体カバー2との間の筐体カバー壁には、テープ8aより二周り小さい発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aとテープ8aより一周り小さい顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aが、テープ8a、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6a、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aの順に積層され、貼付されている。最上層の顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aと分銅4aの外周面との間には隙間9が形成されている。
【0018】
同様に、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aとプリント基板3との間のプリント基板3上にも、テープ8bより二周り小さい発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6bとテープ8bより一周り小さい顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bが、テープ8b、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6b、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bの順に積層され、貼付されている。最上層の顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bと分銅4aの外周面との間には隙間10が形成されている。
【0019】
ここで、上記のテープ8aと8b、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aと6b、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aと7bとからなる積層構造を、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aの対面二ヵ所にしているのは、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aの断面形状が半円形で構成されることが多いためである。また、隙間9と10の距離を調整することにより、製品の衝撃耐久仕様外の衝撃を受けたことを判別できるようにされている。すなわち、隙間9と10は、製品の衝撃耐久仕様に応じて距離が設定されている。
【0020】
次に、落下等の衝撃が図1の携帯端末機器に加わった場合に構造について説明する。図2は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第1の実施の形態の衝撃付与後の構成断面図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1の構造の携帯端末機器が落下等の衝撃を受けると、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aがゴムホルダ5の変形によりプリント基板3側に傾くか、もしくは、プリント基板3が変形し、隙間10は狭くなる。
【0021】
衝撃が大きいほど、隙間10は狭くなり、製品の衝撃耐久仕様で定められた、ある一定以上の衝撃が加わると、図2にIで示すようにバイブモータ4の片持ち構造の分銅4aとプリント基板3上に貼付されている顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bが接触し、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bを通して発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6bが押圧されることから、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6bの発色剤が付着する。衝撃付与動作が収束すると、携帯端末機器は図1の状態に戻る。従って、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7bに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6bの発色剤が付着していることを検出することにより、一定以上の衝撃が加わったことが分かる。
【0022】
図3は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第1の実施の形態の衝撃付与後の他の例の構成断面図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1の構造の携帯端末機器が落下等の衝撃を受けると、衝撃が加わった方向によっては図2とは異なり、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aがゴムホルダ5の変形により筐体カバー2側に傾くか、もしくは、筐体カバー2が変形し、隙間9は狭くなる。
【0023】
衝撃が大きいほど、隙間9は狭くなり、製品の衝撃耐久仕様で定められた、ある一定以上の衝撃が加わると、図3にIIで示すように、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aと筐体カバー2壁に貼付されている顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aが接触し、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aを通して発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aが押圧されることから、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aの発色剤が付着する。
【0024】
衝撃付与動作が収束すると、携帯端末機器は図1の状態に戻る。従って、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aの発色剤が付着していることを検出することにより、一定以上の衝撃が加わったことが分かる。
【0025】
このように、本実施の形態によれば、筐体内に本来存在していた空間内にテープ8a(8b)、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6a(6b)、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7a(7b)の積層構造を設け、既存のバイブモータ4の分銅4aを利用し、ある一定以上の衝撃が加わると、分銅4aが上記の積層構造に接触するようにして顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7a又は7bの色が、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6a又は6bの発色剤の色に変化するようにしたため、現状の実装スペースを変更せず、また、電気回路を利用せずに、短時間の解析で、より確実にある一定以上の衝撃を受けたことを判別できる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第2の実施の形態の通常時の構成断面図を示す。同図において、筐体ケース11は、内部にプリント基板13を保持するリブ11aが設置されている。筐体カバー12は、内部にプリント基板13を保持するリブ12aが設置されている。また、筐体カバー12には、内部にバイブモータ14を圧入固定するためのバイブモータ保持部12bが設けられている。
【0027】
バイブモータ14は、そのシャフトに断面が半円形又は扇形状の分銅14aの中心部が貫通固定されており、前記バイブモータ4と同様構造の公知のバイブレータ駆動用モータである。このバイブモータ14の外周部にはゴムホルダ15が取り付けられており、バイブモータ14はゴムホルダ15の圧縮力により、筐体カバー12とプリント基板13に挟まれ固定されている。
【0028】
バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aに離間対向する筐体カバー12の部分には、透明の窓レンズ21が設置されており、窓レンズ21は、透明の両面テープ22の一方の面により筐体カバー12に貼付固定されている。上記の両面テープ22の他方の面はテープ18aに貼付されている。
【0029】
更に、テープ18a上には、テープ18aより二周り小さい発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aと、テープ18aより一周り小さい顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aとが、テープ18a、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16a、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aの順に積層されており、最上層の顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aと分銅14aの外周面との間には隙間19が形成されている。
【0030】
一方、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aとプリント基板13との間のプリント基板13上には、テープ18bより二周り小さい発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16bとテープ18bより一周り小さい顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bが、テープ18b、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16b、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bの順に積層され、貼付されている。最上層の顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bと分銅14aの外周面との間には隙間20が形成されている。
【0031】
ここで、第1の実施の形態と同様に上記のテープ18aと18b、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aと16b、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aと17bとからなる積層構造を、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aの対面二ヵ所にしているのは、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aの断面形状が半円形で構成されることが多いためであるが、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aの周囲に少なくとも一ヶ所あればよい。また、隙間19と20は、製品の衝撃耐久仕様に応じて距離が設定されている。
【0032】
次に、落下等の衝撃が図4の携帯端末機器に加わった場合に構造について説明する。図5は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第2の実施の形態の衝撃付与後の構成断面図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4の構造の携帯端末機器が落下等の衝撃を受けると、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aがゴムホルダ15の変形によりプリント基板13側に傾くか、もしくはプリント基板13が変形し、隙間20は狭くなる。
【0033】
衝撃が大きいほど、隙間20は狭くなり、製品の衝撃耐久仕様で定められた、ある一定以上の落下等の衝撃が加わると、図5にIIIで示すようにバイブモータ14の片持ち構造の分銅14aとプリント基板13上に貼付されている顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bが接触し、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bを通して発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16bが押圧されることから、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16bの発色剤が付着する。衝撃付与動作が収束すると、携帯端末機器は図4の状態に戻る。従って、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17bに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16bの発色剤が付着していることを検出することにより、製品の衝撃耐久仕様外の衝撃を受けたことが分かる。
【0034】
図6は本発明になる携帯端末機器の衝撃検出構造の第2の実施の形態の衝撃付与後の他の例の構成断面図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4の構造の携帯端末機器が落下等の衝撃を受けると、衝撃が加わった方向によっては図5とは異なり、バイブモータ14の片持ち構造の分銅14aがゴムホルダ15の変形により筐体カバー12側に傾くか、もしくは、筐体カバー12が変形し、隙間19は狭くなる。
【0035】
落下等の衝撃が大きいほど、隙間19は狭くなり、製品の衝撃耐久仕様で定められた、ある一定以上の落下衝撃が加わると、図6にIVで示すようにバイブモータ14の片持ち構造の分銅14aと顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aが接触し、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aを通して発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aが押圧されることから、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aの発色剤が付着する。
【0036】
衝撃付与動作が収束すると、携帯端末機器は図4の状態に戻る。このとき、窓レンズ21を通して携帯端末機器の外部から顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aに発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aの発色剤が付着したことの確認ができる。
【0037】
このように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、現状の実装スペースを変更せず、また、電気回路を利用せずに、短時間の解析で、より確実にある一定以上の衝撃を受けたことを判別でき、更に本実施の形態では、窓レンズ21及び両面テープ22を通して、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aの色を携帯端末機器の筐体を分解することなく、筐体の外部から視認できるため、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16aの色が顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aの色に変わったことを視認できたときは、一定以上の衝撃が加わったことが確認できる。
【0038】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば図1のテープ8aと8b、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6aと6b、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7aと7bの順に積層されている構成は、バイブモータ4の片持ち構造の分銅4aの周囲に少なくとも一ヶ所設けられていればよい。また、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)6a、6bと、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)7a、7bとが一部品で構成されている支持体(感圧紙)を使用してもよい。同様に、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16a、16bと、顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17a、17bが一部品で構成されている支持体(感圧紙)を使用してもよい。
【0039】
また、図4の窓レンズ21と筐体カバー12の固定は、接着剤にて固定、もしくは、圧入固定等でもよい。また、発色剤層を持つ支持体(感圧紙)16a、16bの色は、窓レンズ21を通して内部の顕色剤層を持つ支持体(感圧紙)17aが確認できる色であれば何でもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の種々の特長を有するものである。
【0041】
(1)携帯端末機器の内部にある既存の片持ち構造のバイブレータの分銅の周囲の少なくとも1ヶ所の離間対向する位置に感圧紙を設けることにより、携帯端末機器に一定上の落下等の衝撃があると分銅位置が変位して感圧紙に接触することで感圧紙の色が変化するようにしたため、現状の携帯端末機器の実装スペースを変更することなく、また電気回路を利用せずに、短時間の解析で、より確実に衝撃を受けたことを感圧紙の色で判別できる。
【0042】
(2)窓レンズを通して感圧紙の色の変化を視認することができるようにしたため、携帯端末機器の筐体を分解することなく、携帯端末機器に一定以上の衝撃が加わったことが確認できる。
【0043】
(3)携帯端末機器に衝撃が加わると、ゴムホルダが変形することにより、衝撃が加わった時の分銅の方持ち部の変位量を大きくするようにしたため、衝撃が加わったことをより検出し易くできる。
【0044】
(4)感圧紙を顕色剤層を持つ第1の感圧紙を通して、発色剤層を持つ第2の感圧紙に力が加わると、第1の感圧紙の色が第2の感圧紙の発色剤の色に変化するようにしたため、電気回路を使用することなく、携帯端末機器に一定以上の衝撃が加わったことが第1の感圧紙の色により簡単に確認することができる。
【0045】
(5)感圧紙を分銅に対し対面する2ヶ所の離間対向する位置に設けることにより、分銅の断面形状が半円形であっても、衝撃があったときはどちらか一方の感圧紙の色を変化させることができるため、分銅の断面形状が半円形であっても、衝撃が加わったことを確実に検出することができる。
【0046】
(6)分銅と感圧紙の表面との間の隙間の距離を、製品の衝撃耐久仕様に応じて設定することにより、製品の衝撃耐久仕様以上の衝撃が携帯端末機器に加わったときに、分銅が感圧紙に接触するようにしたため、携帯端末機器に加わった衝撃が製品の衝撃耐久仕様以上であることを確実、かつ、短時間に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示した通常時の構成分解図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示した落下衝撃時の構成断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示した落下衝撃時の構成断面図である。
【図4】本発明の他の一実施の形態を示した通常時の構成分解図である。
【図5】本発明の他の一実施の形態を示した落下衝撃時の構成断面図である。
【図6】本発明の他の一実施の形態を示した落下衝撃時の構成断面図である。
【符号の説明】
1、11 筐体ケース
1a、2a、11a、12a リブ
2、12 筐体カバー
3、13 プリント基板
4、14 バイブレータ駆動用モータ(バイブモータ)
4a 分銅
5、15 ゴムホルダ
6、7、16、17 支持体(感圧紙)
8、18 テープ
9、10、19、19、20 隙間
21 窓レンズ
22 両面テープ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an impact detection structure for a mobile terminal device, and more particularly to an impact detection structure for a mobile terminal device having a vibrator.
[0002]
[Prior art]
When a mobile terminal device is damaged, depending on the damage status of the mobile terminal device, it is difficult to determine whether it is a damage due to an impact such as a drop or an external press, and the cause of the damage is estimated from the damage status of the mobile terminal device. However, since the cause is determined by reproduction evaluation and improvement measures are taken, it takes time until the improvement measures. In addition, since the reproducibility evaluation is only an estimation, the cause of the true damage is unknown, so there is a possibility that appropriate improvement measures cannot be taken.
[0003]
Then, the portable terminal device provided with the impact detection function is known conventionally (for example, refer
[0004]
Further, the portable terminal device described in
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-169285 (page 3-4, FIGS. 1 and 2)
[Patent Document 2]
JP-A-11-225188 (2nd page, FIG. 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of the portable terminal devices described in
[0007]
The present invention has been made in view of the above points, and by providing pressure sensitive paper on a casing and a printed circuit board located in a vibrator inside a portable terminal device, the current mounting space is not changed, and an electric circuit is provided. An object of the present invention is to provide an impact detection structure for a mobile terminal device having a structure capable of more reliably discriminating that an impact of a certain level or more has been received in a short time analysis without using the.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first invention is a portable device in which a vibrator having a cantilever structure including a vibrator driving motor and a weight fixed to a shaft of the vibrator driving motor and rotating is provided inside the casing. An impact detection structure for terminal equipment is provided with pressure sensitive paper whose color changes by contact at least one position around the weight in the casing of the mobile terminal equipment. It is configured to come into contact with the pressure paper.
[0009]
In the present invention, since the pressure sensitive paper is provided in at least one spaced-apart position around the weight of the existing cantilever vibrator inside the portable terminal device, the portable terminal device may be subjected to a certain drop or the like. When there is an impact, the weight position is displaced, and the pressure-sensitive paper color can be changed by contacting the pressure-sensitive paper.
[0010]
In order to achieve the above object, the second invention further includes a transparent window lens installed in a portion of the casing that is spaced from and opposed to the weight, and a transparent adhesive member that bonds the pressure sensitive paper to the window lens. It is characterized by having. In this invention, the change in the color of the pressure sensitive paper adhered to the window lens through the window lens can be visually recognized.
[0011]
In order to achieve the above object, according to a third aspect of the present invention, a vibrator driving motor has an outer peripheral side surface covered with a rubber holder, and utilizes the compressive force of the rubber holder that can be deformed by an impact. It is fixed in the body. In the present invention, when an impact is applied to the mobile terminal device, the rubber holder is deformed, so that the displacement amount of the weight holding portion when the impact is applied can be increased.
[0012]
In order to achieve the above object, according to a fourth aspect of the present invention, a pressure sensitive paper has a laminated structure of a first pressure sensitive paper having a developer layer and a second pressure sensitive paper having a color developer layer. The pressure sensitive paper is fixed so as to be opposed to the weight. In the present invention, when a force is applied to the second pressure-sensitive paper through the first pressure-sensitive paper, the color of the first pressure-sensitive paper can be changed to the color of the color former of the second pressure-sensitive paper.
[0013]
In order to achieve the above object, the fifth invention is characterized in that the pressure sensitive paper is provided at two positions facing each other facing the weight. In the present invention, even if the weight has a semicircular cross-sectional shape, the color of one of the pressure-sensitive papers can be changed when there is an impact.
[0014]
Furthermore, in order to achieve the above object, the sixth invention is characterized in that the distance of the gap between the weight and the surface of the pressure sensitive paper is set according to the impact durability specification of the product. In the present invention, when an impact exceeding the impact durability specification of the product is applied to the mobile terminal device, the weight can be brought into contact with the pressure sensitive paper.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a normal configuration of a first embodiment of an impact detection structure for a portable terminal device according to the present invention. In the figure, a
[0016]
The
[0017]
On the housing cover wall between the
[0018]
Similarly, on the printed
[0019]
Here, a laminated structure comprising the
[0020]
Next, the structure will be described when an impact such as dropping is applied to the mobile terminal device of FIG. FIG. 2 is a sectional view showing the structure of the first embodiment of the impact detection structure of the portable terminal device according to the present invention after the impact is applied. In the figure, the same components as those in FIG. When the portable terminal device having the structure shown in FIG. 1 receives an impact such as dropping, the
[0021]
The larger the impact is, the narrower the
[0022]
FIG. 3 shows a cross-sectional view of another example of the impact detection structure of the portable terminal device according to the present invention after applying the impact according to the first embodiment. In the figure, the same components as those in FIG. When the mobile terminal device having the structure of FIG. 1 receives an impact such as a drop, the
[0023]
The larger the impact, the narrower the
[0024]
When the impact application operation converges, the mobile terminal device returns to the state shown in FIG. Therefore, a certain level of impact was applied by detecting that the color former of the support (pressure-sensitive paper) 6a having the color developer layer adhered to the support (pressure-sensitive paper) 7a having the developer layer. I understand that.
[0025]
As described above, according to the present embodiment, the
[0026]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a sectional view showing a normal configuration of a second embodiment of the impact detection structure for a portable terminal device according to the present invention. In the figure, a
[0027]
The
[0028]
A
[0029]
Further, on the
[0030]
On the other hand, on the printed
[0031]
Here, as in the first embodiment, the
[0032]
Next, the structure will be described when an impact such as dropping is applied to the mobile terminal device of FIG. FIG. 5 shows a sectional view of the second embodiment of the impact detection structure of the portable terminal device according to the present invention after the impact is applied. In the figure, the same components as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. When the mobile terminal device having the structure shown in FIG. 4 receives an impact such as dropping, the
[0033]
The larger the impact, the narrower the
[0034]
FIG. 6 shows a sectional view of another example of the second embodiment of the impact detection structure for a portable terminal device according to the present invention after the impact is applied. In the figure, the same components as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. When the mobile terminal device having the structure of FIG. 4 receives an impact such as a drop, the
[0035]
The larger the impact, such as a drop, the narrower the
[0036]
When the impact application operation converges, the mobile terminal device returns to the state shown in FIG. At this time, it can be confirmed from the outside of the portable terminal device through the
[0037]
As described above, according to the present embodiment, as in the first embodiment, the current mounting space is not changed, and an electric circuit is not used. In the present embodiment, the color of the support (pressure-sensitive paper) 16a having the color former layer can be determined through the
[0038]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, the
[0039]
Further, the
[0040]
【The invention's effect】
As described above, the present invention has the following various features.
[0041]
(1) By providing pressure sensitive paper at at least one spaced-apart position around the weight of an existing cantilever vibrator inside the mobile terminal device, the mobile terminal device is subjected to a certain drop or other impact. In some cases, the position of the weight is displaced and the pressure-sensitive paper changes its color by contacting the pressure-sensitive paper.Therefore, the mounting space of the current mobile terminal device is not changed, and an electric circuit is not used. By analyzing the time, it can be determined by the color of the pressure sensitive paper that the shock has been received more reliably.
[0042]
(2) Since the change in the color of the pressure sensitive paper can be visually recognized through the window lens, it can be confirmed that a certain level of impact is applied to the mobile terminal device without disassembling the housing of the mobile terminal device.
[0043]
(3) When an impact is applied to the mobile terminal device, the rubber holder is deformed to increase the amount of displacement of the holding portion of the weight when the impact is applied, making it easier to detect the impact. it can.
[0044]
(4) When force is applied to the second pressure-sensitive paper having the color developer layer through the first pressure-sensitive paper having the developer layer, the color of the first pressure-sensitive paper is the color of the second pressure-sensitive paper. Since the color is changed to the color of the agent, it is possible to easily confirm from the color of the first pressure-sensitive paper that a certain level of impact has been applied to the mobile terminal device without using an electric circuit.
[0045]
(5) By providing the pressure sensitive paper at two spaced facing positions facing the weight, even if the weight has a semicircular cross section, the color of one of the pressure sensitive papers will change when there is an impact. Since it can be changed, it is possible to reliably detect that an impact has been applied even if the weight has a semicircular cross-sectional shape.
[0046]
(6) By setting the distance of the gap between the weight and the surface of the pressure sensitive paper according to the impact durability specification of the product, when an impact exceeding the impact durability specification of the product is applied to the mobile terminal device, the weight Since the pressure sensor is in contact with the pressure sensitive paper, it is possible to reliably detect in a short time that the impact applied to the portable terminal device is equal to or higher than the impact durability specification of the product.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded view of a normal configuration illustrating an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a structural cross-sectional view at the time of a drop impact showing an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a structural cross-sectional view at the time of a drop impact showing an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an exploded configuration diagram in a normal state showing another embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a structural cross-sectional view at the time of a drop impact showing another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a configuration at the time of a drop impact according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
8, 18
Claims (6)
前記携帯端末機器の筐体内の前記分銅の周囲の少なくとも1ヶ所の離間対向する位置に、接触により色が変化する感圧紙を設け、一定以上の衝撃により前記分銅が該感圧紙に接触するように構成したことを特徴とする携帯端末機器の衝撃検出構造。A shock detection structure for a mobile terminal device in which a vibrator having a cantilever structure including a vibrator driving motor and a weight fixed to a shaft of the vibrator driving motor and rotating is provided inside the housing,
Pressure sensitive paper whose color changes by contact is provided at at least one position in the casing of the portable terminal device that is spaced apart from the weight so that the weight comes into contact with the pressure sensitive paper by a certain impact or more. An impact detection structure for a portable terminal device, characterized in that it is configured.
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