JP3920748B2 - Sliding door device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具における上部にガイド輪を設け上部のガイドレールに沿って開閉移動を行う引戸において、引戸或いは家具本体側に僅かの製造上の不良が生じても、引戸の開閉時における脱輪を防止することができる引戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具には、ガラス窓を備えた引戸が装着されることが多い。この引戸は、小さい開口の収納家具であれば、開口箇所の上下にガイドレールが形成され、ガラス板の上下端部が前記上下両ガイドレールに挿入された極めて簡単な構造のものでよい。しかし、比較的大きな収納家具では、引戸自体も大型となり、引戸の自重も大きくなって、開閉時にその引戸を移動させるのに大きな力が必要である。この種の引戸では、下記特許文献1に図示されたように、枠体上部にガイド輪を設け、ガイドレール上を転動して開閉移動が行われるものが好適である。このようなガイド輪による引戸では、引戸自体の重量が重くても、比較的スムーズに開閉動作を行うことができるからである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−138739号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に見られるような引戸装置において、ガイド輪による引戸は、操作が極めて良好である反面、その組付精度が高く、正確でなければその動作は極めてぎこちないものになりかねない。特に引戸の枠自体が不正確に組み立てられている場合、たとえば、枠体の上枠と下枠等が平行でなく、枠体がねじれた状態にあると、たとえガイド輪が具備された引戸であっても、引戸はスムーズに動作せず、引戸の移動方向に沿って傾いてしまうことがある。
【0005】
このような状態になると、ガイドレールを転動するガイド輪はガイドレールから浮いた状態になってしまい、脱輪するおそれがある。また、引戸が移動中に傾くことがなくとも、ガイド輪にはガイドレールの方向以外に荷重がかかることがあり、やはり脱輪の原因となる。そして、一旦,引戸が脱輪した場合には、引戸自体の重量が極めて重い場合には、ガイド輪をガイドレールに戻すことは極めて困難となり、専門家でないと修理できないものである。本発明の目的は、引戸の枠体が不正確に組み立てられたものであっても、ガイド輪がガイドレールから脱輪しないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、引戸枠を構成する上部支持部材と、該上部支持部材に上下方向に揺動自在に枢支連結される揺動部材と、該揺動部材の揺動自由端側に装着され且つ外周に沿って案内溝が形成された上部ガイド輪と、前記上部ガイド輪の案内溝に挿入して上部ガイド輪が転動する上部ガイドレールとからなり、前記上部ガイド輪は前記上部ガイドレール側に弾性的に付勢され、前記揺動部材には内螺子部材が枢支連結され、且つ前記上部支持部材の頂部に遊挿状態で貫通し且つ頭部がストッパとなる規制ボルトが具備され、該規制ボルトは前記内螺子部材に螺合されてなる引戸装置としたことにより、食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具における上部にガイド輪を設け上部のガイドレールに沿って開閉移動を行う引戸において、引戸或いは家具本体側に僅かの製造上の不良が生じても、引戸の開閉時における脱輪を防止することができ、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。引戸装置は、図3に示すように、2つ以上の引戸から構成されるが、その引戸装置が装着される家具などによっては、引戸が一つの場合もありうる。本発明では、その引戸の構造は1つの場合でも2つの場合でもほとんど変わりはないので、ここでは引戸が2つで1組として使用される場合について説明する。まず、2つの引戸のうち、その一つを第1引戸A1 称し、他方を第2引戸A2 と称する。また、その第1引戸A1 と第2引戸A2 とは、その構造はほぼ同一であるので、第1引戸A1 を中心にして説明する。
【0008】
その第1引戸A1 は、図3,図4(A),(B)に示すように、上部支持部材1と,下部支持部材2と,縦支持部材3,3と、面板4とからなる。そして、前記上部支持部材1には、図5(A)に示すように、2つの上部ガイド輪5,5が揺動部材6,6を介して装着される。また下部支持部材2には、2つの下部ガイド輪14,14が装着される。その上部ガイド輪5は、図4(A)に示すように、プーリタイプであり、外周に沿って凹み状の案内溝5aが形成されたものである。そして、上部ガイド輪5が上部ガイドレール16上を転動するときには、その案内溝5aに上部ガイドレール16が入ることにより上部ガイド輪5が案内される。
【0009】
その上部支持部材1は、図1(A),図4(A)に示すように、前記面板4を支持固定する支持溝部を有する面板固定部1aの上端より、略直角に屈曲形成された平坦状の頂部1bが形成されている。該頂部1bの幅方向他端側(前記面板固定部1aの反対側)の位置には、前記頂部1bと直角となる垂下板状のガイド輪支持片1cが形成されている。該ガイド輪支持片1cには、揺動部材6を介して上部ガイド輪5が回動自在に装着され、該上部ガイド輪5が後述するガイドレール上を転動し、第1引戸A1 ,第2引戸A2 の開閉動作が行われる。なお、面板4としては、ガラス,アクリル等の透明板或いは木板,金属板等の化粧板等である。
【0010】
前記揺動部材6は、図1(A),(C)に示すように、枢支部7を介して前記ガイド輪支持片1cに揺動自在に装着されている。その枢支部7は、ピン材等が使用され前記ガイド輪支持片1cに圧入又はカシメ等の固着手段にて固着されている。前記揺動部材6は、帯板状に形成されており、前記枢支部7は、揺動部材6の長手方向のほぼ中心付近に設けられている。そして前記上部ガイド輪5は、枢支部7を揺動中心として揺動部材6の長手方向一方側に装着される。すなわちこの上部ガイド輪5は、揺動部材6の自由端に装着されることになり、揺動部材6が枢支部7を中心にして揺動したときには、図5(C)に示すように、上部ガイド輪5は上下方向に移動することができる。
【0011】
また、前記揺動部材6は、長手方向にほぼ直交するようにして段差部6bが形成されており、前記ガイド輪支持片1c側に近接する領域が上部ガイド輪5の装着側となっている〔図1(A)乃至(B)参照〕。また、その段差部6bにより、揺動部材6のガイド輪支持片1cに近接する領域は、ガイド輪支持片1cの幅方向両側箇所に形成されている切欠箇所に上部ガイド輪5とともに入り込むようになっている。
【0012】
その揺動部材6の他端側、すなわち枢支部7を中心として前記上部ガイド輪5が装着されている側と反対側には弾性付勢が行われる手段が設けられる。この弾性付勢手段は、前記上部ガイド輪5を下方に向かって弾性付勢するものである。その弾性付勢手段は、図1(A)に示すように、前記揺動部材6の他端側(上部ガイド輪5装着側と反対側)に押え突片8が形成されている。該押え突片8は、図1(C)に示すように、前記揺動部材6の面に対してほぼ直角に折曲げ形成された部位である。その押え突片8は、弾性材11の上端を押さえる部位であり、後述する螺子軸部9及び調整部10とともに弾性材11を挟持する役目をなすものである。弾性材11は、具体的にはコイルスプリング等であるが、特にコイルスプリングに限定されるものではなく、板バネ、捩じりコイルバネ等、適用できるものであれば、種類はなんでもかまわない。
【0013】
その押え突片8には、図1(C)に示すように、被貫通部8aが形成されている。該被貫通部8aは、貫通孔又は一箇所が開口した状態の切欠形状等であり、弾性材支持部Bが貫通する。該弾性材支持部Bは、図2(A)乃至(C)に示すように、螺子軸部9と、調整部10とから構成されている。その螺子軸部9は、ボルト,ビス等の部材であり、前記上部支持部材1の頂部1bに形成された貫通孔1b1 に螺子軸9aが挿入され、ボルト等の頭部9bが貫通孔1b1 の開口周辺に係止される状態で支持される。また調整部10は、ほぼ円筒状をなしており、図2(C)に示すように、その円筒状の筒状部10aと、該筒状部10aの軸方向一端側に形成されたフランジ状の受部10bとからなる。また、前記筒状部10a内には、内螺子10cが形成され、軸方向他端側(前記受部10bの反対側)には該内螺子10cの開口が位置している。
【0014】
また、前記調整部10の受部10bは、筒状部10aの直径方向で且つ外方にほぼ円板状となるように突出形成されたものであり、コイル状とした弾性材11の一端を受ける部位となる。また前記受部10bの下面側には、ネジ回し用溝10b1 が形成され、ドライバ等の工具にて調整部10を軸周方向に回動させることができ、前記螺子軸部9の軸方向に沿って上下方向に適宜の量だけ移動させることができる。
【0015】
そして、図1(A),(B)に示すように、前記コイルバネとした弾性材11に前記筒状部10aが挿通しながら、前記受部10bにより弾性材11の下端が支持され、また弾性材11の上端が揺動部材6に形成された押え突片8により挟持状態に支持される。そして、前記調整部10のネジ回し用溝10b1 を回転させることで、調整部10が上下方向に移動し、弾性材11の長さを適宜変化させ、弾性力を調整し、これによって、前記上部ガイド輪5,5の下方への押圧力を適宜調整することができるし、また上部ガイド輪5の無負荷状態の高さ位置を設定することも可能である。
【0016】
次に、前記揺動部材6には、揺動角度規制手段が備えられている。該揺動角度規制手段は、図1(A),(B)及び図2(A)等に示すように、内螺子部材12と規制ボルト13とから構成される。該内螺子部材12は、立方体状のブロック状部12aに内螺子12bが形成されたものであり、前記ブロック状部12aは前記揺動部材6に枢支連結されている。具体的には、そのブロック状部12aは前記枢支部7と弾性付勢手段(螺子軸部9,調整部10装着箇所)との間に位置している。
【0017】
一方、規制ボルト13は、頂部1bに形成された規制用貫通孔1b2 に挿通され,且つその頭部13aが図2(A)に示すように、前記規制用貫通孔1b2 の周囲に当接し、揺動部材6の揺動角度を規制するものである。また、前記規制ボルト13のボルト螺子部13bは、内螺子部材12の内螺子12bに螺合されている。そして、前記規制ボルト13の頭部13aと上部支持部材1の頂部1bとの間に適正な間隔が設定され、この間隔が規制ボルト13の上下動するストローク量となる。
【0018】
その揺動部材6が揺動すると、前記内螺子部材12に螺合された規制ボルト13が規制用貫通孔1b2 内を上下動し、その頭部13aが頂部1b上に当接することによって、揺動部材6の揺動の上限位置が設定される。また、規制ボルト13のボルト螺子部13bには、図1(A),図2(A)に示すように、前記内螺子部材12を上下方向に挟むようにして小規制部材13c1 ,13c2 が装着されている。この小規制部材13c1 ,13c2 により、内螺子部材12がボルト螺子部13bの軸方向移動が規制され、内螺子部材12がボルト螺子部13bからはずれたり、或いは内螺子部材12がボルト螺子部13bの上方に必要以上に移動することがないように規制している。上記小規制部材13c1 ,13c2 は、具体的には止め環等が使用される。
【0019】
次に、本発明の第2実施形態には、2つのタイプが存在し、その第1タイプから説明すると、図6に示すように、前記弾性材11が揺動部材6の上部ガイド輪5装着側に直接装着されたものである。その弾性材11は、コイルスプリングであり、揺動部材6の上端に突起6aが形成され、該突起6aにコイルスプリングとした弾性材11が係止状態に装着される。該弾性材11は、揺動部材6と上部支持部材1の頂部1bとの間に位置し、弾性材11により、揺動部材6の上部ガイド輪5装着側が常時下方に弾性付勢される。
【0020】
本発明の第2実施形態の第2タイプでは、図7(A)に示すように、上部ガイド輪5を弾性材11にて直接、押圧するものである。この場合には、弾性材11は、ピン状のバネとしたものであり、その一端は頂部1bに固着されている。その弾性材11の他端は、上部ガイド輪5を下方に弾性的に押圧するものである。また、弾性材11の上部ガイド輪5の押圧側には、図7(B)に示すように、小型ロール11bが軸受片11a1 ,11a1 に軸支されて、回動自在に装着されている。そして、その小型ロール11bが上部ガイド輪5の案内溝5aに押圧接触することで、上部ガイド輪5を下方に押圧し、且つ回動自在な小型ロール11bによる押圧なので上部ガイド輪5は、比較的滑らかに回動することができるものである。
【0021】
第2引戸A2 に装着される揺動部材6及び上部ガイド輪5,5等の装着構造は、前記第1引戸A1 とほぼ同様の構成である。なお、図4(A),(B)に示すように、第2引戸A2 の枠体は、前記第1引戸A1 の枠内の内部に納まるサイズ及び形状となっており、第2引戸A2 の上部支持部材1及び下部支持部材2は、第1引戸A1 よりも部分的にサイズが少し小さくなっている。また、図4(A)に示すように、前記第1引戸A1 と前記第2引戸A2 のそれぞれの上部ガイド輪5,5同士は、相互に干渉しないように設置される。
【0022】
次に、上部ガイド枠材Cは、上部ケーシング15と、 上部ガイドレール16とから構成され、上部ケーシング15に上部ガイドレール16が装着されている。また、下部ガイド枠材Dは、下部ケーシング17と下部ガイドレール18とから構成されている。その下部ケーシング17は、下部ガイドレール18が装着され、前記上部ケーシング15及び下部ケーシング17が家具本体20の収納開口部21の上下にそれぞれ装着される。
【0023】
上部ケーシング15は上部ガイドレール16を隠す役目をなしており、外面側は、化粧仕上げにすることが好適である。その上部ケーシング15は、形鋼でありアルミ引き抜き加工によって成形されることが、製造性及び耐久性等の観点から好ましい。上部ガイドレール16は、突出条タイプであり、前記プーリタイプの上部ガイド輪5に対応するものである。具体的に上部ガイドレール16は、断面略半円形状に形成されたものである。
【0024】
次に、下部ガイド枠材Dは、下部ケーシング17と下部ガイドレール18とから構成されている。その下部ケーシング17は、下部ガイドレール18を隠す役目をなしている。そして、前記下部ケーシング17の下面側に下部ガイドレール18が装着される。また下部ガイドレール18は、断面略下向き門形状をなし、下方に開口し且つ長手方向に溝形状となるガイド溝18aが形成されている。該下部ガイドレール18には前記下部ガイドレール18の下部ガイド輪14が遊挿するものである。前記ガイド溝18aは、第1引戸A1 及び第2引戸A2 に合わせて2本形成されている。
【0025】
【作用】
引戸の上部支持部材1には、揺動部材6が装着され、該揺動部材6に上部ガイド輪5が装着されているもので、上部ガイド輪5が弾性材11により常時下方に弾性付勢されている。第1引戸A1 又は第2引戸A2 が開き方向又は閉じ方向に移動する際に組付けの不具合等の何らかの原因により、図8に示すように、その引戸が移動方向に対して微小角度θ傾いたときには、上部ガイド輪5が上部ガイドレール16から浮き上がる状態になる。すなわち、図5(B),(C)に示すように、上部ガイドレール16を水平線と一致するものとし、これに対して引戸(第1引戸A1 ,第2引戸A2 )の水平方向との間に微小角度θのずれが生じることになる。
【0026】
引戸がこのように傾いて引戸の幅方向の一方側が上部ガイドレール16より浮かび上がるような状態となっても、前記弾性材11の弾性的付勢により、図5(B),(C)に示すように、前記上部ガイド輪5は上部ガイドレール16に接触した状態を維持することができ、これによって脱輪を防止できる。さらに、螺子軸部9に対して調整部10を回動させることで、前記弾性材11を縮めて圧縮し、弾性力を調整することができる。さらに規制ボルト13を回動させると内螺子部材12を上下動させ、揺動部材6の揺動範囲を適宜調整することができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明は、引戸枠を構成する上部支持部材1と、該上部支持部材1に上下方向に揺動自在に枢支連結される揺動部材6と、該揺動部材6の揺動自由端側に装着され且つ外周に沿って案内溝5aが形成された上部ガイド輪5と、前記上部ガイド輪5の案内溝5aに挿入して上部ガイド輪5が転動する上部ガイドレール16とからなり、前記上部ガイド輪5は前記上部ガイドレール16側に弾性的に付勢され、前記揺動部材6には内螺子部材12が枢支連結され、且つ前記上部支持部材1の頂部1bに遊挿状態で貫通し且つ頭部13aがストッパとなる規制ボルト13が具備され、該規制ボルト13は前記内螺子部材12に螺合されてなる引戸装置としたことにより、組付け時の精度が多少低くても、第1引戸A1 或いは第2引戸A2 等の引戸が上部ガイドレールに沿って移動する際に脱輪することを防止できる。
【0028】
上記効果を詳述すると、引戸は、組付け時の精度不良により、引戸(第1引戸A1 ,第2引戸A2 )が上部ガイドレール16に沿って上部ガイド輪5,5が転動する際に、脱輪する可能性がある。特に、引戸自体に捩じれ等の精度の不良があると脱輪し易いことが多い。これは、引戸が正確に組み立てられていないために、引戸の上下のガイドに案内される上部ガイド輪5,5がそれぞれ異なる方向に荷重がかかり易くなり、さらに引戸が移動するときに移動方向に傾いて、上部ガイド輪5,5が上部ガイドレールから浮き上がり、そのときに脱輪しやすくなる。そこで、前記上部ガイド輪5,5を常時下方に弾性的に付勢することにより、上部ガイド輪5,5は上部ガイドレール16上に接触した状態を常時維持することができ、上部ガイド輪5,5が上部ガイドレール16から極めて外れにくい状態にすることができるものである。
【0029】
さらに、前記揺動部材6には内螺子部材12が枢支連結され、且つ前記上部支持部材1の頂部1bに遊挿状態で貫通し且つ頭部13aがストッパとなる規制ボルト13が具備され、該規制ボルト13は前記内螺子部材12に螺合されてなることにより、揺動部材6の揺動角度を適宜に設定することができる。
【0030】
すなわち、規制ボルト13は、前記頂部1bに対して遊挿状態としたものである。また、内螺子部材12は前記揺動部材6に枢支連結されたもので、前記規制ボルト13が内螺子部材12に螺合されている。それゆえに、揺動部材6が揺動するときには、規制ボルト13が頂部1bに対して自由に上下動するとともに、その頭部13aがストッパとして、頂部1bに当接することで、揺動部材6の揺動が停止し、その揺動角度が規制される。これによって、規制ボルト13を内螺子部材12に対して回動させて頭部13aと頂部1bとの間隔を適正に設定することで、揺動部材6の揺動範囲を所望の範囲とし、ひいては引戸(第1引戸A1 ,第2引戸A2 )の移動動作を安定させ、良好な開閉とすることができるものである。
【0031】
請求項2の発明は、引戸枠を構成する上部支持部材1と、該上部支持部材1に上下方向に揺動自在に枢支連結される揺動部材6と、該揺動部材6の揺動自由端側に装着され且つ外周に沿って案内溝5aが形成された上部ガイド輪5と、前記上部ガイド輪5の案内溝5aに挿入して上部ガイド輪5が転動する上部ガイドレール16とからなり、前記上部ガイド輪5は前記上部ガイドレール16側に弾性的に付勢され、前記弾性的付勢による弾性力を適宜調整自在に具備された弾性力調整手段は、前記揺動部材6の枢支部7を中心にして前記上部ガイド輪5の装着側とは反対側に押え突片8が形成され、且つ軸方向の一端が前記上部支持部材1の頂部1bに支持される螺子軸部9と、受部10bが形成され,且つ前記螺子軸部9に螺合する内螺子10cが形成された調整部10とからなり、前記揺動部材6の押え突片8と前記受部10bとの間に前記弾性材11が配置されてなる引戸装置としたことにより、上部ガイド輪5,5の下方への弾性的付勢による弾性力又は圧力を適宜に変更させることができる。これは、引戸(第1引戸A1 ,第2引戸A2 )には、種々のサイズとともに種々の重量を有しており、それぞれの重量に対応させて弾性的付勢による上部ガイド輪5と上部ガイドレール16との設置圧力を調整することにより、引戸は常時安定した走行移動を維持することができる。
【0032】
また、前記弾性的付勢手段としてコイルスプリング等の弾性材11を使用すれば、引戸(第1引戸A1 ,第2引戸A2 )の上部ガイドレール16への組付け状態によって、その引戸と上部ガイドレール16との間の弾性材11は、予め自然長さにおける弾性力が決まっており、その長さを適宜調整自在な構成とすることで、弾性力の調整を簡単に行うことができ、一定の性能を維持するための保守管理を簡単にすることができる。
【0033】
さらに、具備された前記弾性力調整手段は、前記揺動部材6の枢支部7を中心にして前記上部ガイド輪5の装着側とは反対側に押え突片8が形成され、且つ軸方向の一端が前記上部支持部材1の頂部1bに支持される螺子軸部9と、受部10bが形成され,且つ前記螺子軸部9に螺合する内螺子10cが形成された調整部10とからなり、前記揺動部材6の押え突片8と前記受部10bとの間に前記弾性材11が配置されてなる引戸装置としたことにより、弾性材11の弾性力の調整を簡易且つ迅速に行うことができるし、引戸の組付け状態或いは引戸の組立て精度に応じて前記揺動部材6の揺動角度を設定することで、引戸の移動動作を良好なるものにできる。
【0034】
上記効果を詳述すると、弾性材11は、揺動部材6に形成された押え突片8と螺子軸部9及び調整部10により挟持状態に設置されている。そして螺子軸部9と調整部10とは螺合しており、調整部10を回動させるのみで、調整部10が螺子軸部9に対して移動することができ、挟持された弾性材11は、その長手方向の長さが適宜変更されるものである。これによって、弾性材11は極めて簡単に弾性力を調整することができる。特に、前記調整部10は、その軸方向が垂直方向となることで、その調整は、常時上部支持部材1箇所から下方に向いており、その調整部10の回動が極めて行いやすく、ひいては、作業員は無理のない姿勢で、調整作業を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の要部の構成を示す一部断面とした正面図
(B)は(A)の一部断面とした平面図
(C) は(A)の一部省略とした斜視図
【図2】(A)は本発明の要部の動作を示す一部断面とした正面図
(B)は(A)の要部の拡大断面図
(C) は(A)の要部の分解断面図
【図3】引戸装置の縦断側面図
【図4】(A)は引戸装置の上部拡大断面図
(B)は引戸装置の下部拡大断面図
【図5】(A)は引戸が上部ガイドレールに対して水平状態の要部略示図
(B)は引戸が上部ガイドレールに対して傾いた状態の要部略示図
(C) は(B)の要部の一部断面にした拡大断面図
【図6】本発明の第2実施形態の第1タイプの正面図
【図7】(A)は本発明の第2実施形態の第2タイプの一部断面とした正面図
(B)は(A)の要部側面図
【図8】引戸が開閉時に傾いた状態の略示図
【符号の説明】
1…上部支持部材
1b…頂部
5…ガイド輪
5a…案内溝
6…揺動部材
7…枢支部
8…押え突片
9…螺子軸部
9a…内螺子
10…調整部
10b…受部
11…弾性材
12…内螺子部材
16…上部ガイドレール
13…規制ボルト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sliding door that is provided with a guide ring at the top of various storage furniture such as a cupboard, a book shelf, a display shelf, etc., and opens and closes along the upper guide rail. The present invention relates to a sliding door device that can prevent wheel removal when the sliding door is opened and closed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various storage furniture such as cupboards, bookshelves, display shelves, etc. are often equipped with sliding doors equipped with glass windows. If this sliding door is storage furniture with a small opening, guide rails may be formed above and below the opening, and the upper and lower ends of the glass plate may be inserted into the upper and lower guide rails. However, in a relatively large storage furniture, the sliding door itself becomes large and the weight of the sliding door becomes large, and a large force is required to move the sliding door during opening and closing. As this type of sliding door, as illustrated in
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-138739
[Problems to be solved by the invention]
In the sliding door device as described in
[0005]
If it will be in such a state, the guide wheel which rolls a guide rail will be in the state which floated from the guide rail, and there exists a possibility of removing a wheel. Even if the sliding door does not tilt during movement, a load may be applied to the guide wheel in a direction other than the direction of the guide rail, which also causes the wheel to come off. Once the sliding door is removed, if the weight of the sliding door itself is extremely heavy, it is extremely difficult to return the guide wheel to the guide rail, and it cannot be repaired unless it is an expert. An object of the present invention is to prevent the guide wheel from being removed from the guide rail even if the frame of the sliding door is assembled incorrectly.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Accordingly, as a result of intensive studies and researches, the inventor has established an upper support member that constitutes a sliding door frame, and is pivotally connected to the upper support member so as to be swingable in the vertical direction. A swing member, an upper guide wheel mounted on the swing free end side of the swing member and having a guide groove formed along the outer periphery, and an upper guide wheel inserted into the guide groove of the upper guide wheel The upper guide wheel is elastically biased toward the upper guide rail, an inner screw member is pivotally connected to the swing member, and the upper support member A regulation bolt that penetrates in the top portion in a loosely inserted state and has a head as a stopper is provided, and the regulation bolt is a sliding door device that is screwed to the inner screw member, so that a cupboard, a book shelf, a display shelf, etc. A guide ring is provided on the top of various storage furniture In the sliding door that opens and closes along the guide rail, even if a slight manufacturing defect occurs on the sliding door or the furniture body side, the sliding door can be prevented from being removed when the sliding door is opened and closed. It is.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, a first embodiment of the invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 3, the sliding door device is composed of two or more sliding doors, but there may be one sliding door depending on the furniture to which the sliding door device is attached. In the present invention, the structure of the sliding doors is almost the same regardless of whether the number of sliding doors is one or two. Therefore, here, a case where two sliding doors are used as one set will be described. First, of the two sliding doors, one of them called first sliding door A 1, referred to the other and second sliding doors A 2. Further, since the first sliding door A 1 and the second sliding door A 2 have substantially the same structure, the first sliding door A 1 will be mainly described.
[0008]
The first sliding door A 1 includes an
[0009]
As shown in FIGS. 1 (A) and 4 (A), the
[0010]
As shown in FIGS. 1A and 1C, the
[0011]
Further, the
[0012]
On the other end side of the
[0013]
As shown in FIG. 1C, the presser protrusion 8 has a through-
[0014]
Further, the receiving
[0015]
As shown in FIGS. 1 (A) and 1 (B), the lower end of the
[0016]
Next, the
[0017]
On the other hand, the restricting
[0018]
When the
[0019]
Next, there are two types in the second embodiment of the present invention. The first type will be described below. As shown in FIG. 6, the
[0020]
In the second type of the second embodiment of the present invention, the
[0021]
Mounting structure such as a
[0022]
Next, the upper guide frame member C includes an
[0023]
The
[0024]
Next, the lower guide frame member D is composed of a
[0025]
[Action]
A
[0026]
Even if the sliding door is inclined in this way and one side in the width direction of the sliding door is raised from the
[0027]
【The invention's effect】
The invention of
[0028]
In detail, the sliding doors (first sliding door A 1 , second sliding door A 2 ) roll the
[0029]
Further, an
[0030]
That is, the
[0031]
The invention of
[0032]
If an
[0033]
Further, the provided elastic force adjusting means has a pressing protrusion 8 formed on the side opposite to the mounting side of the
[0034]
More specifically, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a partial cross-sectional front view showing the configuration of the main part of the present invention, FIG. 1B is a partial cross-sectional view of FIG. 1A, and FIG. FIG. 2A is a partially sectional front view showing the operation of the main part of the present invention. FIG. 2B is an enlarged cross-sectional view of the main part of FIG. Exploded sectional view of the main part [Fig. 3] Longitudinal side view of the sliding door device [Fig. 4] (A) is an upper enlarged sectional view of the sliding door device (B) is an enlarged lower sectional view of the sliding door device [Fig. (B) is a schematic view of the main part when the sliding door is tilted with respect to the upper guide rail. (C) is a part of the main part of (B). FIG. 6 is a front view of the first type of the second embodiment of the present invention. FIG. 7A is a front view showing a partial cross section of the second type of the second embodiment of the present invention. Figure (B) shows the main part of (A) Figure 8 [REFERENCE NUMERALS] schematic view of a state in which the sliding door is inclined by breaking
DESCRIPTION OF
Claims (2)
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