JP3918508B2 - Particle size distribution measuring apparatus and method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒径分布測定装置および方法に係り、特に内燃機関の排気ガスに含まれる粒子状物質(以下「PM(Particulate Matter)」という。)等の浮遊粒子の粒径分布を測定するのに用いて好適な粒径分布測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、空気中の浮遊粒子の粒径を測定する方法の1つとして、レーザ誘起白熱法(以下「LII法」という。)が知られている。LII法は、パルスレーザを浮遊粒子に照射して浮遊粒子の温度をすすの蒸発温度(約4500K)まで瞬間的に上昇させて浮遊粒子からの白熱光を検出し、そのときのレーザ誘起白熱光信号(以下「LII信号」という。)の減衰速度が粒径によって異なることを利用して、粒径を測定するものである。
【0003】
図11は、パルスレーザ照射後の時間に対するLII信号強度の関係を示す図である。同図に示すように、中心粒径Dnが100、90、80、…、10[nm]になるに従ってLII信号強度の減衰速度は速くなっている。
【0004】
ところで、空気中の浮遊粒子の粒径は一定ではなく、ある分布幅をもっているのが通常である。このため、LII信号の強度は、時間が経過するに従って粒径の大きい粒子の影響が大きくなる傾向がある。
【0005】
図12(A)は、中心粒径Dnが20[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合におけるパルスレーザ照射後の時間[ns]に対するLII信号強度の関係を示す図である。図12(B)は、中心粒径Dnが20[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合における浮遊粒子の数密度分布を示す図である。
【0006】
図13(A)は、中心粒径Dnが50[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合におけるパルスレーザ照射後の時間[ns]に対するLII信号強度の関係を示す図である。図13(B)は、中心粒径Dnが50[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合における浮遊粒子の数密度分布を示す図である。
【0007】
図12及び図13に示すように、中心粒径Dnが大きくなるに従ってLII信号の減衰速度は遅くなり、また、同じ中心粒径であっても分布幅によってLII信号の経時変化が異なっている。したがって、単分散を仮定して得られる粒径と分布中心粒径とは差異が生じることになる。
【0008】
米国特許6181419B1号明細書(以下「先行文献1」という。)には、図14(A)及び(B)に示すように、初期のLII信号の強度と発光強度の積算値の比が粒径の関数になることを利用して平均粒径を求めることが記載されている。
【0009】
また、文献“SAE1999−01−0146”(以下「先行文献2」という。)には、図15(A)及び(B)に示すように、LII信号の減衰時間から粒径を決定することが記載されている。
【0010】
しかし、先行文献1及び2に記載された技術は、単分散粒子と仮定してLII信号を解析しているので、粒径分布を正確に測定することができない問題がある。
【0011】
そこで、LII信号の経時変化から粒径分布を算出する方法として、一般には、LII信号を数値的にデコンボリュートして、元の粒子分布関数を求める方法が考えられる。しかし、この方法は、演算処理に時間がかかり、実時間連続測定のような迅速性を要する系への適用には限界がある。このため、より簡便かつ迅速な粒径分布の解析方法が必要である。
【0012】
図16(A)は、減衰速度定数が約0〜4.0×107[s-1]における中心粒径Dnに対する分布幅σの粒径分布のマップを示す図である。図16(B)は、上記マップを減衰速度定数k1の軸方向からみたときの中心粒径Dnに対する分布幅σの粒径分布を示す図である。
【0013】
LII信号の減衰速度の粒径依存度を考慮すると、図16(A)及び(B)に示すように、50[nm]以下のナノ粒子の領域では、減衰時間の変化率は大きい。しかし、粒径が大きくなるに従って、減衰時間の変化率が小さくなり、粒径の測定精度が低下する。したがって、LII法を用いて浮遊粒子の粒径を測定する場合、計測可能な粒径の上限が制約される問題がある。
【0014】
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、粒径の大きさを問わず、簡便かつ迅速に、浮遊粒子の粒径分布を測定する粒径分布測定装置および方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
[第1の発明]
最初に、第1の本発明の原理を説明する。
【0016】
LII信号の減衰速度は、図11に示すように、浮遊粒子の粒径が大きくなるに従って遅くなる。また、ある粒径分布を有する系のLII信号の減衰速度は、図12に示すように、分布幅によって異なる。これは、LII信号の減衰初期段階では分布のピーク付近に影響が大きく、減衰終期段階では粒径の大きい粒子の影響が大きくなるからである。よって、2つの時間領域に分けて減衰速度を求めると、中心粒径及び分布幅に関する情報が得られる。
【0017】
例えば、レーザ照射後30〜100[ns]の減衰速度定数をk1とした場合、減衰速度定数k1における中心粒径(Dn)−分布幅(σ)のマップは、図16に示すようになる。また、レーザ照射後100〜300[ns]の減衰速度定数をk2とした場合、k2/k1における中心粒径(Dn)−分布幅(σ)のマップは、図1に示すようになる。
【0018】
図16に示すマップと図1に示すマップとでは、等高線(中心粒径−分布幅)の通る位置、すなわち等高線の偏りが異なる。特に、微小粒径になるに従って、各マップの等高線の偏りの相違が顕著になる。そこで、2つのマップの等高線を重ね合わせることによって、中心粒径(Dn)及び分布幅(σ)で与えられる粒径分布を一義的に求めることができる。すなわち、従来困難であった中心粒径と分布幅の同時決定が可能となる。
【0019】
そこで、請求項1記載の発明は、浮遊粒子にレーザを照射するレーザ照射手段と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、を備えている。
【0020】
請求項5記載の発明は、浮遊粒子にレーザを照射するレーザ照射工程と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出工程と、前記白熱光検出工程で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算工程と、予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、が記憶されたマップ記憶部から、前記減衰速度定数演算工程で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記減衰速度定数演算工程で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算工程と、前記演算工程で演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、を備えている。
【0021】
上記発明では、レーザ照射手段は、浮遊粒子にレーザを照射することで、浮遊粒子をレーザ誘起させて加熱させる。なお、浮遊粒子としては、内燃機関の排気ガスに含まれるPMが好ましく、特にPMの主成分であるすす粒子が好ましい。浮遊粒子は、加熱されると白熱光を放射する。このとき、白熱光検出手段は、浮遊粒子から放射された白熱光強度を検出する。
【0022】
減衰速度定数演算手段は、白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における第1及び第2の減衰速度定数をそれぞれ演算する。ここで、第1及び第2の減衰速度定数は互いに大きく異なっているほど、粒径分布の測定精度が向上する。したがって、第1の減衰速度定数の時間領域と、第2の減衰速度定数の時間領域とは、できるだけ時間差があるのが好ましい。
【0023】
第1の中心粒径−分布幅マップは、予め理論計算により求められたデータであり、第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示すデータである。したがって、第1の中心粒径−分布幅マップによると、第1の減衰速度定数が定まると、当該第1の減衰速度定数に対応する中心粒径及び分布幅の関係が分かるようになっている。
【0024】
第2の中心粒径−分布幅マップは、予め理論計算により求められたデータである。第2の中心粒径−分布幅マップは、第2の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示すデータ、又は、第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示すデータである。ここで、第2の減衰速度定数を有するパラメータとは、第2の減衰速度定数以外の定数又は変数を含むパラメータを意味する。したがって、第2の中心粒径−分布幅マップによると、第2の減衰速度定数が定まると、当該第2の減衰速度定数に対応する中心粒径及び分布幅の関係、又は、当該第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径及び分布幅の関係が分かるようになっている。
【0025】
演算手段は、第1の中心粒径−分布幅マップから、減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応した第1の関係を演算する。演算手段は、同様に、第2の中心粒径−分布幅マップから、減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数に対応した第2の関係を演算する。そして、決定手段は、演算手段により演算された第1及び第2の関係を重ね合わせて、重ね合った位置から前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する。
【0026】
したがって、上記発明によれば、予め理論計算を行って用意しておいた第1及び第2の中心粒径−分布幅マップから、実際の演算値に対応した第1及び第2の関係を演算し、第1及び第2の関係に基づいて浮遊粒子の粒径分布を測定することにより、簡便かつ迅速に粒径分布を測定することができる。
【0027】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の減衰速度定数を有するパラメータは、第2の減衰速度定数を第1の減衰速度定数で除したパラメータであることを特徴とする。
【0028】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2の減衰速度定数を有するパラメータは、第2の減衰速度定数を第1の減衰速度定数で除したパラメータであることを特徴とする。
【0029】
上記発明では、第1の中心粒径−分布幅マップは、請求項1又は請求項5に記載されたものと同様に構成されている。一方、第2の中心粒径−分布幅マップは、(第2の減衰速度定数/第1の減衰速度定数)、中心粒径及び分布幅の関係を示すデータである。したがって、第2の中心粒径−分布幅マップによると、(第2の減衰速度定数/第1の減衰速度定数)が定まると、当該(第2の減衰速度定数/第1の減衰速度定数)に対応する中心粒径及び分布幅の関係が分かるようになっている。
【0030】
演算手段は、第1の中心粒径−分布幅マップから、減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応した中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係を演算する。また、第1の中心粒径−分布幅マップから、(減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数/減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数)に対応した中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係を演算する。
【0031】
これにより、決定手段は、演算された第1及び第2の関係の交点に基づいて、簡便かつ迅速に浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定することができる。
【0032】
[第2の発明]
つぎに、第2の発明について説明する。
【0033】
浮遊粒子の粒径が大きくなるに従って、LII信号の減衰速度定数k1の変化率は小さくなるので、粒径測定精度は低下する。一方、浮遊粒子の粒径が大きくなるに従って、2角の散乱光強度比I1/I2の変化率は大きくなる。そこで、光散乱法を組み合わせることにより、粒径が大きい領域における測定精度の低下を補完する。
【0034】
ここで、2角の散乱光強度比I1/I2における中心粒径(Dn)−分布幅(σ)のマップは、図2に示すようになる。LII法により得られた図1に示すマップと、光散乱法により得られた図2に示すマップとでは、等高線の通る位置が異なる。そこで、2つのマップの等高線を重ね合わせることによって、粒径が大きい場合であっても、中心粒径(Dn)及び分布幅(σ)で与えられる粒径分布を一義的に求めることができる。
【0035】
そこで、請求項3記載の発明は、浮遊粒子にレーザを照射する第1のレーザ照射手段と、散乱光を生じさせるためのレーザを照射する第2のレーザ照射手段と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の所定時間領域における減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する散乱光強度検出手段と、前記散乱光強度検出手段により検出された各散乱光強度に基づいて、2方向の散乱光強度比を演算する散乱光強度比演算手段と、予め求めておいた減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記散乱光強度比演算手段で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、を備えている。
【0036】
請求項7記載の発明は、浮遊粒子に第1のレーザを照射すると共に、散乱光を生じさせるための第2のレーザを照射するレーザ照射工程と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出すると共に、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する検出工程と、前記検出工程で検出された白熱光強度の時間変化に基づいてレーザ照射後の所定時間領域における減衰速度定数を演算すると共に、前記検出工程により検出された各散乱光強度に基づいて2方向の散乱光強度比を演算する第1の演算工程と、予め求めておいた減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、が記憶されたマップ記憶部から、前記第1の演算工程で演算された減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第1の演算工程で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する第2の演算工程と、前記第2の演算工程により演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、を備えている。
【0037】
上記発明では、浮遊粒子をレーザ誘起させるためのレーザとしてはパルスレーザが好ましく、散乱光を生じさせるためのレーザとしては連続発光レーザが好ましい。
【0038】
減衰速度定数演算手段は、白熱光検出手段で検出された白熱光強度に基づいてレーザ照射後の所定時間領域における減衰速度定数を演算する。なお、レーザ照射後の所定時間領域は特に限定されず、白熱光の減衰初期であっても、減衰終期であっても、その間であってもよい。
【0039】
散乱光強度比演算手段は、散乱光強度検出手段により検出された2方向の散乱光強度に基づいて2方向の散乱光強度比を演算する。なお、散乱光の散乱角は、特に限定されるものではないが、例えば、散乱光放射用のレーザの入射方向に対して30度や150度を用いることができる。
【0040】
第1の中心粒径−分布幅マップは、LII法により予め理論計算で求められたものであり、減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示している。第2の中心粒径−分布幅マップは、光散乱法により予め理論計算で求められたものであり、散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示している。
【0041】
ここで、浮遊粒子の粒径が大きくなるに従って、例えば図16(B)に示すように、減衰速度定数の変化率は小さくなるので、第1の中心粒径−分布幅マップによる粒径分布の精度は低くなる。一方、浮遊粒子の粒径が大きくなるに従って、例えば図2に示すように、散乱光強度比の変化率は大きくなるので、第2の中心粒径−分布幅マップによる粒径分布の精度は高くなる。
【0042】
演算手段は、第1の中心粒径−分布幅マップから、減衰速度定数演算手段で演算された減衰速度定数をに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係を演算する。演算手段は、第2の中心粒径−分布幅マップから、散乱光強度比演算手段で演算された散乱光強度比に対応するような中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係を演算する。
【0043】
決定手段は、演算された第1及び第2の関係に基づいて、浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する。したがって、LII法によって求められた第1の関係と、光散乱法によって求められた第2の関係とを用いているので、LII法による測定精度の低下を補完して、比較的大きな粒径であっても、正確に、粒径分布を測定することができる。
【0044】
なお、第1及び第2の発明を組み合わせることによって第3の発明を構成してもよい。第3の発明によれば、ナノ粒子の場合は第1の発明によって粒径分布を測定し、50〜100[nm]の微小粒子の場合は第2の発明によって粒径分布を測定することができるので、測定可能な粒径範囲を拡大することができる。
【0045】
具体的には、請求項4記載の発明は、浮遊粒子にレーザを照射する第1のレーザ照射手段と、散乱光を生じさせるためのレーザを照射する第2のレーザ照射手段と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する散乱光強度検出手段と、前記散乱光強度検出手段により検出された各散乱光強度に基づいて、2方向の散乱光強度比を演算する散乱光強度比演算手段と、予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第3の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、前記第3の中心粒径−分布幅マップから前記散乱光強度比演算手段で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第3の関係と、を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された第1から第3の少なくとも2つの関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、を備えている。
【0046】
また、請求項8記載の発明は、浮遊粒子に第1のレーザを照射すると共に、散乱光を生じさせるための第2のレーザを照射するレーザ照射工程と、前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出すると共に、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する検出工程と、前記検出工程により検出された白熱光強度の時間変化に基づいてレーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算すると共に、前記検出工程により検出された各散乱光強度に基づいて2方向の散乱光強度比を演算する第1の演算工程と、予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第3の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶部から、前記第1の演算工程で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第1の演算工程で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、前記第1の演算工程で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第3の関係と、を演算する第2の演算工程と、前記第2の演算工程により演算された第1から第3の少なくとも2つの関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、を備えている。
【0047】
その他の発明として、コンピュータにインストールされている粒径分布測定プログラムを適用してもよい。例えば、コンピュータを、浮遊粒子のレーザ誘起による白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、として機能させることを特徴とする粒径分布測定プログラムを用いることができる。粒径分布測定プログラムにおいては、前記第2の減衰速度定数を有するパラメータとして、第2の減衰速度定数を第1の減衰速度定数で除したパラメータを用いてもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る粒径分布測定装置は、排気ガスに含まれるPMがナノ粒子(粒径50[nm]以下)の場合に、PMの粒径分布を測定するのに好適なものである。
【0050】
図3は、第1の実施形態の形態に係る粒径分布測定装置の構成を示す図である。粒径分布測定装置は、浮遊粒子にパルスレーザを照射するパルス発振レーザ装置11と、浮遊粒子のレーザ誘起による白熱光を濾過するフィルタ12と、フィルタ12を介して入射された白熱光を検出する光電子倍増管13と、浮遊粒子の粒径分布を演算するコンピュータ20と、を備えている。
【0051】
パルス発振レーザ装置11は、浮遊粒子が存在する観測領域(例えば、内燃機関の排気管)にパルスレーザを照射することで浮遊粒子をレーザ誘起させる。浮遊粒子は、レーザ誘起によって加熱されると白熱光を放射する。
【0052】
フィルタ12は、例えば400〜500[nm]までの波長域の光を透過し、それ以外の波長域の光をカットする性質を有する。光電子倍増管13は、フィルタ12を介して入射された白熱光を光電面において電子に変換して、白熱光の強度に応じた電流を出力する。
【0053】
コンピュータ20は、光電子倍増管13で検出された電流に基づいて2つの減衰速度定数k1,k2を演算する。そして、減衰速度定数k1及び減衰速度定数比k2/k1にそれぞれ対応する中心粒径−分布幅データを演算して、各中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を求める。コンピュータ20は、このような処理を行うために、具体的には次のような機能構成になっている。
【0054】
図4は、コンピュータ20の機能的な構成を示すブロック図である。図5は、コンピュータ20の処理内容を模式的に示した図である。
【0055】
コンピュータ20は、光電子倍増管13で検出された白熱光の波形を記憶する波形記憶部21と、減衰速度定数k1を演算するk1演算部22と、減衰速度定数k1の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するk1マップ記憶部23と、演算された減衰速度定数k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算するk1データ演算部24と、を備えている。
【0056】
さらに、コンピュータ20は、減衰速度定数比k2/k1を演算するk2/k1演算部25と、減衰速度定数比k2/k1の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するk2/k1マップ記憶部26と、中心粒径−分布幅3次元マップから中心粒径−分布幅データを演算するk2/k1データ演算部27と、演算された2つの中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を測定する粒径分布測定部28と、を備えている。
【0057】
k1演算部22は、波形記憶部21に記憶されている白熱光の波形のうち減衰初期(時刻t0〜t1)における波形を用いて、減衰初期の減衰速度定数k1を演算する。
【0058】
k1マップ記憶部23には、予め用意された理論計算値である中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。中心粒径−分布幅3次元マップは、減衰速度定数k1が様々な値を取るときの中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表したものである。したがって、中心粒径−分布幅3次元マップによると、減衰速度定数k1が定まると、当該減衰速度定数k1に対応する中心粒径Dnと分布幅σとの関係を示す中心粒径−分布幅データが定まるようになっている。
【0059】
例えば、30〜100[ns]までを減衰初期の時間領域とした場合、k1マップ記憶部23には、図16(A)及び(B)に示すような中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。この中心粒径−分布幅3次元マップによると、減衰速度定数k1が約0〜4.0×107[s-1]までのいずれかで定まると、中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表す中心粒径−分布幅データが定まるようになっている。
【0060】
k1データ演算部24は、k1マップ記憶部23に記憶されている中心粒径−分布幅3次元マップから、k1演算部22で演算された減衰速度定数k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算し、この中心粒径−分布幅データを粒径分布測定部28に供給する。
【0061】
k2/k1演算部25は、最初に波形記憶部21に記憶されている白熱光の波形のうち減衰終期(時刻t’0〜t’1)における波形を用いて、減衰終期の減衰速度定数k2を演算する。そして、この減衰速度定数k2と、k1演算部22で演算された減衰速度定数k1と、を用いて、減衰速度定数比k2/k1を演算する。
【0062】
k2/k1マップ記憶部26には、予め用意された理論計算値である中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。中心粒径−分布幅3次元マップは、減衰速度定数比k2/k1が様々な値を取るときの中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表したものである。したがって、中心粒径−分布幅3次元マップによると、減衰速度定数比k2/k1が定まると、当該減衰速度定数比k2/k1に対応する中心粒径Dnと分布幅σとの関係を示す中心粒径−分布幅データが定まるようになっている。
【0063】
例えば、30〜100[ns]までを減衰初期の時間領域とし、100〜300[ns]までを減衰終期の時間領域とした場合、k2/k1マップ記憶部26には、図1に示すような中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。この中心粒径−分布幅3次元マップによると、減衰速度定数比k2/k1が約0.2〜0.9までのいずれかで定まると、中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表す中心粒径−分布幅データが定まるようになっている。
【0064】
k2/k1データ演算部27は、k2/k1マップ記憶部26に記憶されている中心粒径−分布幅3次元マップから、k2/k1演算部25で演算された減衰速度定数比k2/k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算し、この中心粒径−分布幅データを粒径分布測定部28に供給する。
【0065】
粒径分布測定部28は、k1データ演算部24から供給された中心粒径−分布幅データとk2/k1データ演算部27から供給された中心粒径−分布幅データとを重ね合わせる。ナノ粒子の場合では、図5に示すように、これらの中心粒径−分布幅データは1点で交わり、この交点が観測領域における粒径分布を表している。そこで、粒径分布測定部28は、2つの中心粒径−分布幅データに基づいて、重なり合う点(中心粒径Dn,分布幅σ)を求める。
【0066】
そして、粒径分布測定部28は、中心粒径Dn,分布幅σを用いて正規対数分布の粒子数分布P(D)を測定するときは、以下の式(1)を演算する。なお、Dは粒径を示している。
【0067】
【数1】
【0068】
なお、粒径分布は、正規対数分布に限らない。
【0069】
以上のように、第1の実施形態に係る粒径分布測定装置は、浮遊粒子が放射した白熱光の時間領域が異なる減衰速度定数k1,k2を測定し、演算された減衰速度定数k1,k2と中心粒径−分布幅3次元マップとに基づいて2つ中心粒径−分布幅データを求め、各中心粒径−分布幅データを重ね合わせることによって、浮遊粒子の中心粒径Dn及び分布幅σを測定することができる。
【0070】
この際、予め用意しておいた理論計算値である2つ中心粒径−分布幅3次元マップから、測定された減衰速度定数k1及び減衰速度定数比k2/k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算しているので、簡便かつ迅速に粒径分布を測定することができる。
【0071】
また、粒径分布測定装置は、レーザによる光学的手法を用いているので、実時間で、かつ浮遊粒子に接触することなく、粒径分布を測定することができる。したがって、内燃機関の過渡運転状態のように、観測領域の浮遊粒子の粒径分布が時間的に変化する場合においても、正確に粒径分布を測定することができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、減衰速度定数k1及び減衰速度定数比k2/k1のそれぞれの中心粒径−分布幅3次元マップを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、k2/k1の中心粒径−分布幅3次元マップに代えて、k1/k2の中心粒径−分布幅3次元マップを用いることもできる。
【0073】
[第2の実施形態]
つぎに、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部位については同一の符号を付し、重複する部位の詳細な説明は省略する。 第2の実施形態に係る粒径分布測定装置は、排気ガスに含まれるPMが微小粒子(粒径50〜100[nm]程度)の場合に、PMの粒径分布を測定するのに好適なものである。
【0074】
図6は、第2の実施の形態に係る粒径分布測定装置の構成を示す図である。粒径分布測定装置は、浮遊粒子にパルスレーザを照射するパルス発振レーザ装置11と、浮遊粒子からの白熱光を濾過するフィルタ12と、フィルタ12を介して入射された白熱光を検出する光電子倍増管光電子倍増管13と、光散乱用の連続発振レーザ装置(以下「CWレーザ装置」という。)14と、フィルタ15,17と、散乱光の強度を検出する光検出器16,18と、散乱光の強度をディジタル化するデジタイザ19と、浮遊粒子の粒径分布を測定するコンピュータ20と、を備えている。
【0075】
CWレーザ装置14は、浮遊粒子の観測領域に対して光散乱用のCWレーザを出射して、観測領域に散乱光を生じさせる。なお、CWレーザの入射角は特に限定されるものではない。
【0076】
光検出器16は、CWレーザ出射方向に対して約30度の角度で観測領域において散乱した散乱光を、フィルタ15を介して検出する。光検出器18は、CWレーザ出射方向に対して約150度の角度で観測領域において散乱した散乱光を、フィルタ17を介して検出する。
【0077】
デジタイザ19は、光検出器16で検出された光強度I1をディジタル化し、光検出器18で検出された光強度I2をディジタル化し、光強度I1,I2のデータをコンピュータ20に供給する。
【0078】
コンピュータ20は、光電子倍増管13で検出された電流に基づいて減衰初期の減衰速度定数k1を演算し、求められた減衰速度定数k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算する。さらに、散乱光強度比I1/I2を演算し、求められた散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径−分布幅データを演算して、各中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を求める。具体的にはコンピュータ20は、次のような機能構成になっている。
【0079】
図7は、コンピュータ20の機能的な構成を示すブロック図である。図8は、コンピュータ20の処理内容を模式的に示した図である。
【0080】
コンピュータ20は、光電子倍増管13で検出された白熱光の波形を記憶する波形記憶部21と、減衰速度定数k1を演算するk1演算部22と、減衰速度定数k1の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するk1マップ記憶部23と、演算された減衰速度定数k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算するk1データ演算部24と、を備えている。
【0081】
さらに、コンピュータ20は、散乱光強度比I1/I2を演算するI1/I2演算部31と、散乱光強度比I1/I2の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するI1/I2マップ記憶部32と、演算された散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径−分布幅データを演算するI1/I2データ演算部33と、2つの中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を測定する粒径分布測定部28と、を備えている。
【0082】
I1/I2演算部31は、デジタイザ19から供給される光強度I1,I2を用いてI1/I2を演算し、演算結果をI1/I2データ演算部33に供給する。
【0083】
I1/I2マップ記憶部32には、予め用意された理論計算値である中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。中心粒径−分布幅3次元マップは、散乱光強度比I1/I2が様々な値を取るときの中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表したものである。したがって、中心粒径−分布幅3次元マップによると、散乱光強度比I1/I2が定まると、当該散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径及び分布幅の関係が定まるようになっている。
【0084】
I1/I2マップ記憶部23には、例えば図2に示すような中心粒径−分布幅3次元マップが記憶されている。この中心粒径−分布幅3次元マップは、散乱光強度比I1/I2が約1〜14の所定値毎に、中心粒径Dnと分布幅σとの関係を表す複数の中心粒径−分布幅データで構成されている。
【0085】
I1/I2データ演算部33は、I1/I2マップ記憶部32に記憶されている中心粒径−分布幅3次元マップから、I1/I2演算部31で演算された散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径−分布幅データを演算し、この中心粒径−分布幅データを粒径分布測定部28に供給する。
【0086】
粒径分布測定部28は、k1データ演算部24から供給された中心粒径−分布幅データとk2/k1データ演算部27から供給された中心粒径−分布幅データとを重ね合わせる。微小粒子の場合では、図8に示すように、これらの中心粒径−分布幅データは1点で交わり、この交点が観測領域における粒径分布を表している。そこで、粒径分布測定部28は、2つの中心粒径−分布幅データに基づいて、重なり合う点(中心粒径Dn,分布幅σ)を求める。
【0087】
そして、粒径分布測定部28は、中心粒径Dn,分布幅σを用いて正規対数分布の粒子数分布P(D)を測定するときは、上述した式(1)を演算すればよい。
【0088】
以上のように、第2の実施の形態に係る粒径分布測定装置は、浮遊粒子が放射した白熱光の減衰速度定数k1と、散乱光強度比I1/I2を測定し、これらの測定値と中心粒径−分布幅3次元マップとに基づいて2つ中心粒径−分布幅データを求め、各中心粒径−分布幅データを重ね合わせることによって、浮遊粒子の中心粒径Dn及び分布幅σを測定することができる。
【0089】
特に、粒径が大きくなるに従って、光散乱法によって得られる散乱光強度比I1/I2の変化率は大きくなる性質がある。したがって、粒径分布測定装置は、LII法で粒径分布測定の精度が低下するような粒径領域(50〜100[nm]程度)であっても、光散乱法を用いることで、正確に粒径分布を測定することができる。
【0090】
また、予め用意しておいた理論計算値である2つ中心粒径−分布幅3次元マップから、測定された減衰速度定数k1及び散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径−分布幅データを読み出しているので、簡便かつ迅速に粒径分布を測定することができる。
【0091】
さらに、粒径分布測定装置は、第1の実施形態と同様にレーザによる光学的手法を用いているので、実時間で、かつ浮遊粒子に接触することなく、粒径分布を測定することができ、この結果、観測領域の浮遊粒子の粒径分布が時間的に変化する場合においても正確に粒径分布を測定することができる。
【0092】
なお、本実施の形態では、散乱角として30度と150度の場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の散乱角を用いてもよいのは勿論である。例えば、散乱角X度のときの光強度をIX、散乱角Y度のときの光強度をIYとした場合、I1/I2マップ記憶部32に、予め理論計算によりIX/IYの中心粒径−分布幅3次元マップを記憶しておけばよい。
【0093】
さらに、減衰速度定数k1の中心粒径−分布幅3次元マップに代えて、減衰速度定数k2の中心粒径−分布幅3次元マップを用いることができるのは勿論である。
【0094】
[第3の実施形態]
つぎに、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と同一の部位については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0095】
第3の実施形態に係る粒径分布測定装置は、第2の実施形態と同様に、図6に示すように構成されている。但し、コンピュータ20は、第2の実施形態と異なり、次のように構成されている。
【0096】
図9は、コンピュータ20の機能的な構成を示すブロック図である。図10は、コンピュータ20の処理内容を模式的に示した図である。
【0097】
コンピュータ20は、光電子倍増管13で検出された白熱光の波形を記憶する波形記憶部21と、減衰速度定数k1を演算するk1演算部22と、減衰速度定数k1の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するk1マップ記憶部23と、演算された減衰速度定数k1に対応する中心粒径−分布幅データを演算するk1データ演算部24と、を備えている。
【0098】
また、コンピュータ20は、減衰速度定数比k2/k1を演算するk2/k1演算部25と、減衰速度定数比k2/k1の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するk2/k1マップ記憶部26と、中心粒径−分布幅3次元マップから中心粒径−分布幅データを演算するk2/k1データ演算部27と、演算された2つの中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を測定する粒径分布測定部28と、を備えている。
【0099】
さらに、コンピュータ20は、散乱光強度比I1/I2を演算するI1/I2演算部31と、散乱光強度比I1/I2の中心粒径−分布幅3次元マップを記憶するI1/I2マップ記憶部32と、演算された散乱光強度比I1/I2に対応する中心粒径−分布幅データを演算するI1/I2データ演算部33と、2つの中心粒径−分布幅データに基づいて粒径分布を測定する粒径分布測定部28と、を備えている。
【0100】
例えば浮遊粒子がナノ粒子の場合では、粒径分布測定部28は、k1データ演算部24で演算された中心粒径−分布幅データと、k2/k1データ演算部27で演算された中心粒径−分布幅データと、を重ね合わせて粒径分布(Dn,σ)を測定する。
【0101】
また、例えば浮遊粒子が微小粒子の場合では、粒径分布測定部28は、k1データ演算部24で演算された中心粒径−分布幅データと、I1/I2データ演算部33で演算された中心粒径−分布幅データと、を重ね合わせて粒径分布(Dn,σ)を測定する。また、粒径分布測定部28は、k2/k1データ演算部27で演算された中心粒径−分布幅データと、I1/I2データ演算部33で演算された中心粒径−分布幅データと、を重ね合わせて粒径分布(Dn,σ)を測定してもよい。
【0102】
さらに、例えば浮遊粒子の粒径の予測ができないときは、粒径分布測定部28は、k1データ演算部24で演算された中心粒径−分布幅データと、I1/I2データ演算部33で演算された中心粒径−分布幅データと、k2/k1データ演算部27で演算された中心粒径−分布幅データと、を重ね合わせて粒径分布(Dn,σ)を測定してもよい。
【0103】
以上のように、第3の実施形態に係る粒径分布測定装置は、浮遊粒子の粒径の大きさに応じて参照すべき中心粒径−分布幅3次元マップ及び中心粒径−分布幅データを演算することによって、浮遊粒子の粒径の大きさを問わず、粒径分布を正確に測定することができる。
【0104】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で様々な設計上の変更を行うことができるのは勿論である。
【0105】
【発明の効果】
本発明に係る粒径分布測定装置および方法によれば、予め理論計算を行って用意しておいた複数の中心粒径−分布幅3次元マップから、実際の演算値に対応する少なくとも2つの関係を演算し、これらの関係に基づいて浮遊粒子の粒径分布を決定することにより、簡便かつ迅速に粒径分布を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】100から300[ns]の減衰速度定数をk2として、k2/k1における中心粒径(Dn)−分布幅(σ)のマップ上での関係を示す図である。
【図2】2角の散乱光強度比I1/I2における中心粒径(Dn)−分布幅(σ)のマップ上での関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る粒径分布測定装置の構成を示す図である。
【図4】粒径分布測定装置に備えられたコンピュータの機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】コンピュータの処理内容を模式的に示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る粒径分布測定装置の構成を示す図である。
【図7】粒径分布測定装置に備えられたコンピュータの機能的な構成を示すブロック図である。
【図8】コンピュータの処理内容を模式的に示した図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る粒径分布測定装置に備えられたコンピュータの機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】コンピュータの処理内容を模式的に示した図である。
【図11】パルスレーザ照射後の時間に対するLII信号強度の関係を示す図である。
【図12】中心粒径Dnが20[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合において、(A)はパルスレーザ照射後の時間[ns]に対するLII信号強度の関係を示す図であり、(B)は浮遊粒子の数密度分布を示す図である。
【図13】中心粒径Dnが50[nm]で分布幅σが単分散、0.1、0.2、……、0.7になった場合において、(A)はパルスレーザ照射後の時間[ns]に対するLII信号強度の関係を示す図であり、(B)は浮遊粒子の数密度分布を示す図である。
【図14】初期のLII信号の強度と発光強度の積算値の比が粒径の関数になることを利用して平均粒径を求めることを説明するための図である。
【図15】LII信号の減衰時間から粒径を決定することを説明するための図である。
【図16】(A)は、減衰速度定数k1が0から4.0×107[s-1]における中心粒径Dnに対する分布幅σの粒径分布を3次元で示す図である。(B)は、減衰速度定数k1が0から4.0×107[s-1]まで所定値毎に変化したときの中心粒径Dnに対する分布幅σの粒径分布を示す図である。
【符号の説明】
11 パルスレーザ装置
12,15,17 フィルタ
13 光電子倍増管
14 CWレーザ装置
16,18 光検出器
19 デジタイザ
20 コンピュータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a particle size distribution measuring apparatus and method, and in particular, to measure the particle size distribution of suspended particles such as particulate matter (hereinafter referred to as “PM (Particulate Matter)”) contained in exhaust gas of an internal combustion engine. The present invention relates to a particle size distribution measuring apparatus and method suitable for use in the present invention.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, a laser-induced incandescent method (hereinafter referred to as “LII method”) is known as one of methods for measuring the particle size of airborne particles. In the LII method, the suspended particles are irradiated with a pulsed laser to instantaneously raise the temperature of the suspended particles to the soot evaporation temperature (about 4500 K) to detect incandescent light from the suspended particles, and the laser-induced incandescent light at that time The particle size is measured by utilizing the fact that the decay rate of the signal (hereinafter referred to as “LII signal”) varies depending on the particle size.
[0003]
FIG. 11 is a diagram showing the relationship of the LII signal intensity with respect to the time after pulse laser irradiation. As shown in FIG. n Becomes 100, 90, 80,..., 10 [nm], and the attenuation rate of the LII signal intensity increases.
[0004]
By the way, the particle size of suspended particles in the air is not constant, and usually has a certain distribution width. For this reason, the intensity of the LII signal tends to increase as the influence of particles having a larger particle diameter increases with time.
[0005]
FIG. 12A shows the center particle diameter D. n Is a graph showing the relationship of LII signal intensity with respect to time [ns] after pulse laser irradiation when the distribution width σ is monodisperse, 0.1, 0.2,. It is. FIG. 12B shows the center particle diameter D. n Is a diagram showing the number density distribution of suspended particles when the distribution width σ is monodispersed, 0.1, 0.2,.
[0006]
FIG. 13A shows the center particle diameter D. n Is a diagram showing the relationship of the LII signal intensity with respect to the time [ns] after pulse laser irradiation when the distribution width σ is monodisperse, 0.1, 0.2,. It is. FIG. 13B shows the center particle diameter D. n Is a diagram showing the number density distribution of suspended particles when the distribution width σ is monodispersed, 0.1, 0.2,.
[0007]
As shown in FIG. 12 and FIG. n As the value increases, the decay rate of the LII signal decreases, and even with the same center particle size, the change over time of the LII signal varies depending on the distribution width. Therefore, there is a difference between the particle size obtained assuming monodispersion and the distribution center particle size.
[0008]
In US Pat. No. 6,181,419 B1 (hereinafter referred to as “
[0009]
Further, in the document “SAE1999-01-0146” (hereinafter referred to as “preceding
[0010]
However, since the techniques described in the
[0011]
Therefore, as a method for calculating the particle size distribution from the change over time of the LII signal, generally, a method of obtaining the original particle distribution function by numerically deconvoluting the LII signal can be considered. However, this method takes time for arithmetic processing, and has a limit to application to a system that requires rapidity such as real-time continuous measurement. For this reason, a simpler and quicker analysis method of particle size distribution is required.
[0012]
In FIG. 16A, the damping rate constant is about 0 to 4.0 × 10. 7 [S -1 ] Central particle diameter D n It is a figure which shows the map of the particle size distribution of distribution width (sigma) with respect to. FIG. 16 (B) shows the above map with the damping rate constant k. 1 Central particle diameter D when viewed from the axial direction of n It is a figure which shows the particle size distribution of distribution width (sigma) with respect to.
[0013]
Considering the particle size dependence of the decay rate of the LII signal, as shown in FIGS. 16A and 16B, the rate of change of the decay time is large in the nanoparticle region of 50 [nm] or less. However, as the particle size increases, the rate of change of the decay time decreases, and the particle size measurement accuracy decreases. Therefore, when measuring the particle size of suspended particles using the LII method, there is a problem that the upper limit of the measurable particle size is restricted.
[0014]
The present invention has been proposed in order to solve the above-mentioned problems, and provides a particle size distribution measuring apparatus and method for measuring the particle size distribution of suspended particles easily and quickly regardless of the particle size. The purpose is to provide.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
[First invention]
First, the principle of the first present invention will be described.
[0016]
As shown in FIG. 11, the attenuation rate of the LII signal decreases as the particle size of the suspended particles increases. Further, the attenuation rate of the LII signal of a system having a certain particle size distribution varies depending on the distribution width as shown in FIG. This is because the influence in the vicinity of the distribution peak is large in the initial attenuation stage of the LII signal, and the influence of the large particle diameter is increased in the final attenuation stage. Therefore, when the decay rate is obtained by dividing into two time regions, information on the center particle size and the distribution width can be obtained.
[0017]
For example, the decay rate constant of 30 to 100 [ns] after laser irradiation is k 1 The damping rate constant k 1 Center particle diameter (D n ) -Distribution width (σ) is as shown in FIG. Further, the attenuation rate constant of 100 to 300 [ns] after laser irradiation is set to k. 2 K 2 / K 1 Center particle diameter (D n ) -Distribution width (σ) is as shown in FIG.
[0018]
The map shown in FIG. 16 and the map shown in FIG. 1 differ in the position through which the contour line (center particle diameter-distribution width) passes, that is, the contour line bias. In particular, as the particle diameter becomes smaller, the difference in the contour lines of each map becomes more significant. Therefore, by superposing the contour lines of the two maps, the center particle size (D n ) And the distribution width (σ) can be uniquely determined. That is, it is possible to simultaneously determine the center particle size and the distribution width, which has been difficult in the past.
[0019]
Therefore, the invention according to
[0020]
The invention according to
[0021]
In the said invention, a laser irradiation means irradiates a floating particle with a laser, carries out laser induction of a floating particle, and heats it. As the suspended particles, PM contained in the exhaust gas of the internal combustion engine is preferable, and soot particles that are the main component of PM are particularly preferable. Airborne particles emit incandescent light when heated. At this time, the incandescent light detecting means detects the incandescent light intensity emitted from the suspended particles.
[0022]
The attenuation rate constant calculating means calculates the first and second attenuation rate constants in different time regions after laser irradiation based on the time change of the incandescent light intensity detected by the incandescent light detecting means. Here, the measurement accuracy of the particle size distribution improves as the first and second attenuation rate constants are greatly different from each other. Therefore, it is preferable that there is a time difference as much as possible between the time domain of the first decay rate constant and the time domain of the second decay rate constant.
[0023]
The first central particle size-distribution width map is data obtained by theoretical calculation in advance, and is data indicating the relationship between the first damping rate constant, the central particle size, and the distribution width. Therefore, according to the first center particle size-distribution width map, when the first attenuation rate constant is determined, the relationship between the center particle size and the distribution range corresponding to the first attenuation rate constant can be understood. .
[0024]
The second center particle size-distribution width map is data obtained in advance by theoretical calculation. The second center particle size-distribution width map is data indicating the relationship between the second damping rate constant, the center particle size and the distribution width, or a parameter having the second damping rate constant, the center particle size and the distribution width. Data indicating the relationship. Here, the parameter having the second damping rate constant means a parameter including constants or variables other than the second damping rate constant. Therefore, according to the second center particle size-distribution width map, when the second attenuation rate constant is determined, the relationship between the center particle size and the distribution range corresponding to the second attenuation rate constant, or the second The relationship between the center particle diameter and the distribution width corresponding to the parameter having the decay rate constant can be understood.
[0025]
The calculating means calculates a first relationship corresponding to the first damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating unit from the first central particle size-distribution width map. Similarly, the calculating means calculates a second relationship corresponding to the second damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating unit from the second center particle size-distribution width map. Then, the determining means superimposes the first and second relationships calculated by the calculating means, and determines at least one of the center particle size and the distribution width of the suspended particles from the overlapping position.
[0026]
Therefore, according to the above-described invention, the first and second relations corresponding to the actual calculation values are calculated from the first and second center particle diameter-distribution width maps prepared by performing theoretical calculation in advance. Then, by measuring the particle size distribution of the suspended particles based on the first and second relationships, the particle size distribution can be measured easily and quickly.
[0027]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the parameter having the second damping rate constant is a parameter obtained by dividing the second damping rate constant by the first damping rate constant. It is characterized by.
[0028]
According to a sixth aspect of the present invention, in the fifth aspect of the invention, the parameter having the second damping rate constant is a parameter obtained by dividing the second damping rate constant by the first damping rate constant. It is characterized by.
[0029]
In the said invention, the 1st center particle size-distribution width map is comprised similarly to what was described in
[0030]
The calculation means has a first relationship indicating a relationship between the center particle diameter and the distribution width corresponding to the first attenuation rate constant calculated by the attenuation rate constant calculation unit from the first center particle size-distribution width map. Calculate. Further, from the first central particle size-distribution width map, it corresponds to (second damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating unit / first damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating unit). A second relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width is calculated.
[0031]
Thereby, the determination means can determine at least one of the center particle diameter and distribution width of a floating particle simply and rapidly based on the calculated intersection of the first and second relationships.
[0032]
[Second invention]
Next, the second invention will be described.
[0033]
Decrease rate constant k of LII signal as the particle size of suspended particles increases 1 Since the rate of change of becomes small, the particle size measurement accuracy decreases. On the other hand, as the particle size of the suspended particles increases, the scattered light intensity ratio I 1 / I 2 The rate of change increases. Therefore, by combining the light scattering method, the decrease in measurement accuracy in a region where the particle diameter is large is complemented.
[0034]
Here, the two-angle scattered light intensity ratio I 1 / I 2 Center particle diameter (D n ) -Distribution width (σ) is as shown in FIG. The map shown in FIG. 1 obtained by the LII method and the map shown in FIG. 2 obtained by the light scattering method differ in the positions where the contour lines pass. Therefore, by superimposing the contour lines of the two maps, even if the particle size is large, the center particle size (D n ) And the distribution width (σ) can be uniquely determined.
[0035]
Accordingly, the invention described in
[0036]
The invention according to claim 7 is a laser irradiation step of irradiating the suspended particles with the first laser and irradiating a second laser for generating scattered light, and an incandescent light intensity induced by the laser from the suspended particles. And detecting the intensity of scattered light in two directions from the suspended particles, and the decay rate in a predetermined time region after laser irradiation based on the temporal change of the incandescent light intensity detected in the detection process A first calculation step that calculates a constant, and calculates a scattered light intensity ratio in two directions based on each scattered light intensity detected by the detection step, a previously determined attenuation rate constant, center particle size, and A first central particle size-distribution width map showing the relationship of the distribution width, a second central particle size-distribution width map showing the relationship of the scattered light intensity ratio, the central particle size and the distribution width determined in advance; Was remembered The first relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the decay rate constant calculated in the first calculation step, and the scattering calculated in the first calculation step A second calculation step of calculating a second relationship indicating the relationship between the center particle size corresponding to the light intensity ratio and the distribution width; and the first and second relationships calculated by the second calculation step. And a determination step of determining at least one of a center particle size and a distribution width of the suspended particles.
[0037]
In the above invention, a pulse laser is preferable as a laser for inducing suspended particles, and a continuous light emission laser is preferable as a laser for generating scattered light.
[0038]
The attenuation rate constant calculating means calculates an attenuation rate constant in a predetermined time region after laser irradiation based on the incandescent light intensity detected by the incandescent light detecting means. Note that the predetermined time region after the laser irradiation is not particularly limited, and may be in the early decay period of incandescent light, in the final decay period, or in the meantime.
[0039]
The scattered light intensity ratio calculating means calculates a scattered light intensity ratio in two directions based on the scattered light intensity in two directions detected by the scattered light intensity detecting means. The scattering angle of the scattered light is not particularly limited, and for example, 30 degrees or 150 degrees can be used with respect to the incident direction of the scattered light emitting laser.
[0040]
The first central particle size-distribution width map is obtained by theoretical calculation in advance by the LII method, and shows the relationship between the damping rate constant, the central particle size, and the distribution width. The second center particle size-distribution width map is obtained by theoretical calculation in advance by the light scattering method, and shows the relationship between the scattered light intensity ratio, the center particle size, and the distribution width.
[0041]
Here, as the particle size of the suspended particles increases, for example, as shown in FIG. 16B, the rate of change of the decay rate constant decreases, so the particle size distribution of the first central particle size-distribution width map The accuracy is low. On the other hand, as the particle size of the suspended particles increases, for example, as shown in FIG. 2, the rate of change of the scattered light intensity ratio increases, so the accuracy of the particle size distribution by the second center particle size-distribution width map increases. Become.
[0042]
The calculating means calculates a first relationship indicating a relationship between the center particle diameter and the distribution width corresponding to the damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating means from the first center particle size-distribution width map. . The calculating means is a second relationship indicating a relationship between the center particle diameter and the distribution width corresponding to the scattered light intensity ratio calculated by the scattered light intensity ratio calculating means from the second center particle diameter-distribution width map. Is calculated.
[0043]
The determining means determines at least one of the center particle size and the distribution width of the suspended particles based on the calculated first and second relationships. Therefore, since the first relationship obtained by the LII method and the second relationship obtained by the light scattering method are used, the decrease in measurement accuracy by the LII method is complemented, and a relatively large particle size is obtained. Even if it exists, a particle size distribution can be measured correctly.
[0044]
Note that the third invention may be configured by combining the first and second inventions. According to the third invention, in the case of nanoparticles, the particle size distribution is measured by the first invention, and in the case of fine particles of 50 to 100 [nm], the particle size distribution can be measured by the second invention. Therefore, the measurable particle size range can be expanded.
[0045]
Specifically, the invention according to claim 4 is the first laser irradiation means for irradiating the suspended particles with laser, the second laser irradiation means for irradiating the laser for generating scattered light, and the suspended particles. An incandescent light detecting means for detecting the intensity of the incandescent light induced by the laser, and a first incandescent light intensity in a different time region after laser irradiation based on the temporal change of the incandescent light intensity detected by the incandescent light detecting means. And an attenuation rate constant calculating means for calculating the second attenuation rate constant, scattered light intensity detecting means for detecting scattered light intensity in two directions from the suspended particles, and each detected by the scattered light intensity detecting means. A scattered light intensity ratio calculating means for calculating a scattered light intensity ratio in two directions based on the scattered light intensity, and a first relationship indicating a relationship between a first attenuation rate constant, a center particle diameter, and a distribution width obtained in advance. Center particle size-min A width map and a second center particle size-distribution width map showing a relationship between a second attenuation rate constant or a parameter having the second attenuation rate constant determined in advance, a center particle size and a distribution width; Map storage means for storing a third central particle size-distribution width map indicating the relationship between the scattered light intensity ratio, the central particle size and the distribution width, and the first central particle size-distribution width map. The first relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the first attenuation rate constant calculated by the attenuation rate constant calculating means, and the attenuation from the second center particle size-distribution width map. A second relationship indicating a relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the second damping rate constant calculated by the rate constant calculating means or the parameter having the second damping rate constant; and the third center particle Calculated by the scattered light intensity ratio calculation means from the diameter-distribution width map Calculating means for calculating a relationship between the center particle size corresponding to the scattered light intensity ratio and the distribution width, and at least two relations calculated by the calculating means. And determining means for determining at least one of the center particle diameter and the distribution width of the suspended particles.
[0046]
The invention according to
[0047]
As another invention, a particle size distribution measurement program installed in a computer may be applied. For example, the computer calculates a decay rate constant calculating means for calculating first and second decay rate constants of the incandescent light intensity in different time regions after laser irradiation based on the time change of the incandescent light intensity induced by the laser of the suspended particles. A first center particle diameter-distribution width map showing the relationship between the first attenuation rate constant, center particle size and distribution width obtained in advance, and the second attenuation rate constant or second obtained in advance. A map storage means for storing a second center particle size-distribution width map indicating a relationship between a parameter having a damping rate constant, a center particle size, and a distribution width, and from the first center particle size-distribution width map The first relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the first attenuation rate constant calculated by the attenuation rate constant calculating means, and the attenuation from the second center particle size-distribution width map. Calculated by speed constant calculation means The second damping rate constant or the second relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the parameter having the second damping rate constant, and the computing unit. Using a particle size distribution measurement program characterized by functioning as a determining means for determining at least one of a center particle size and a distribution width of the suspended particles based on the first and second relationships. it can. In the particle size distribution measurement program, a parameter obtained by dividing the second attenuation rate constant by the first attenuation rate constant may be used as the parameter having the second attenuation rate constant.
[0048]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0049]
[First Embodiment]
The particle size distribution measuring apparatus according to the first embodiment is suitable for measuring the particle size distribution of PM when the PM contained in the exhaust gas is nanoparticles (particle size of 50 [nm] or less). is there.
[0050]
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of the particle size distribution measuring apparatus according to the first embodiment. The particle size distribution measuring device detects a
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
FIG. 4 is a block diagram illustrating a functional configuration of the
[0055]
The
[0056]
In addition, the
[0057]
k 1 The
[0058]
k 1 The
[0059]
For example, when 30 to 100 [ns] is set as the initial time region of attenuation, k 1 The
[0060]
k 1 The
[0061]
k 2 / K 1 The
[0062]
k 2 / K 1 The
[0063]
For example, when 30 to 100 [ns] is the time domain of the initial attenuation, and 100 to 300 [ns] is the time domain of the final attenuation, k 2 / K 1 The
[0064]
k 2 / K 1 The
[0065]
The particle size
[0066]
Then, the particle size
[0067]
[Expression 1]
[0068]
The particle size distribution is not limited to the normal logarithmic distribution.
[0069]
As described above, the particle size distribution measuring apparatus according to the first embodiment has the decay rate constant k in which the time domain of the incandescent light emitted by the suspended particles is different. 1 , K 2 And the calculated damping rate constant k 1 , K 2 And the center particle size-distribution width three-dimensional map to obtain two center particle size-distribution width data and superimpose each center particle size-distribution width data to obtain the center particle size D of the suspended particles. n And the distribution width σ can be measured.
[0070]
At this time, the measured damping rate constant k is calculated from two center particle diameter-distribution width three-dimensional maps which are theoretical calculation values prepared in advance. 1 And damping rate constant ratio k 2 / K 1 Since the center particle size-distribution width data corresponding to is calculated, the particle size distribution can be measured easily and quickly.
[0071]
In addition, since the particle size distribution measuring apparatus uses an optical method using a laser, the particle size distribution can be measured in real time without contacting the suspended particles. Therefore, the particle size distribution can be accurately measured even when the particle size distribution of the suspended particles in the observation region changes with time as in the transient operation state of the internal combustion engine.
[0072]
In the present embodiment, the damping rate constant k 1 And damping rate constant ratio k 2 / K 1 Although each center particle diameter-distribution width three-dimensional map has been described as an example, the present invention is not limited to this. For example, k 2 / K 1 Instead of the center particle size-distribution width 3D map of k 1 / K 2 It is also possible to use a three-dimensional map of the center particle diameter-distribution width.
[0073]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the site | part same as 1st Embodiment, and detailed description of the overlapping site | part is abbreviate | omitted. The particle size distribution measuring apparatus according to the second embodiment is suitable for measuring the particle size distribution of PM when the PM contained in the exhaust gas is fine particles (particle size of about 50 to 100 [nm]). Is.
[0074]
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a particle size distribution measuring apparatus according to the second embodiment. The particle size distribution measuring device includes a
[0075]
The
[0076]
The
[0077]
The
[0078]
Based on the current detected by the
[0079]
FIG. 7 is a block diagram illustrating a functional configuration of the
[0080]
The
[0081]
Further, the
[0082]
I 1 / I 2 The
[0083]
I 1 / I 2 The
[0084]
I 1 / I 2 In the
[0085]
I 1 / I 2 The
[0086]
The particle size
[0087]
Then, the particle size
[0088]
As described above, the particle size distribution measuring apparatus according to the second embodiment has the decay rate constant k of incandescent light emitted by suspended particles. 1 And scattered light intensity ratio I 1 / I 2 Are obtained, and based on these measured values and the center particle size-distribution width three-dimensional map, two center particle size-distribution width data are obtained, and each center particle size-distribution width data is overlaid to obtain floating particles. Center particle diameter D n And the distribution width σ can be measured.
[0089]
In particular, the scattered light intensity ratio I obtained by the light scattering method as the particle size increases. 1 / I 2 The rate of change of is large. Therefore, the particle size distribution measuring apparatus accurately uses the light scattering method even in a particle size region (about 50 to 100 [nm]) where the accuracy of the particle size distribution measurement is lowered by the LII method. The particle size distribution can be measured.
[0090]
Further, from the two center particle diameter-distribution width three-dimensional maps which are theoretical calculation values prepared in advance, the measured damping rate constant k 1 And scattered light intensity ratio I 1 / I 2 Since the center particle size-distribution width data corresponding to is read out, the particle size distribution can be measured easily and quickly.
[0091]
Furthermore, since the particle size distribution measuring apparatus uses an optical technique using a laser as in the first embodiment, the particle size distribution can be measured in real time and without contacting floating particles. As a result, the particle size distribution can be accurately measured even when the particle size distribution of the suspended particles in the observation region changes with time.
[0092]
In the present embodiment, the case where the scattering angle is 30 degrees and 150 degrees has been described as an example. However, the present invention is not limited to this, and other scattering angles may be used. Of course. For example, the light intensity at the scattering angle X degree is expressed as I X , The light intensity when the scattering angle is Y degrees Y I 1 / I 2 The
[0093]
Furthermore, the damping rate constant k 1 Instead of a three-dimensional map of the center particle size-distribution width of 2 Of course, a three-dimensional map of the center particle diameter-distribution width can be used.
[0094]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. In addition, about the site | part same as embodiment mentioned above, the same code | symbol is attached | subjected and detailed description is abbreviate | omitted.
[0095]
The particle size distribution measuring apparatus according to the third embodiment is configured as shown in FIG. 6 as in the second embodiment. However, unlike the second embodiment, the
[0096]
FIG. 9 is a block diagram illustrating a functional configuration of the
[0097]
The
[0098]
In addition, the
[0099]
Further, the
[0100]
For example, when the suspended particles are nanoparticles, the particle size
[0101]
For example, when the suspended particles are fine particles, the particle size
[0102]
Further, for example, when the particle size of the suspended particles cannot be predicted, the particle size
[0103]
As described above, the particle size distribution measuring apparatus according to the third embodiment has the center particle size-distribution width three-dimensional map and the center particle size-distribution width data to be referred to according to the size of the particle size of the suspended particles. Is calculated, the particle size distribution can be accurately measured regardless of the size of the particle size of the suspended particles.
[0104]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made within the scope described in the claims.
[0105]
【The invention's effect】
According to the particle size distribution measuring apparatus and method according to the present invention, at least two relationships corresponding to actual calculated values from a plurality of center particle size-distribution width three-dimensional maps prepared by theoretical calculation in advance. Is calculated, and the particle size distribution of the suspended particles is determined based on these relationships, whereby the particle size distribution can be measured easily and quickly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an attenuation rate constant from 100 to 300 [ns] as k. 2 As k 2 / K 1 Center particle diameter (D n It is a figure which shows the relationship on the map of distribution width ((sigma)).
FIG. 2 Scattered light intensity ratio I of two angles 1 / I 2 Center particle diameter (D n It is a figure which shows the relationship on the map of distribution width ((sigma)).
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a particle size distribution measuring apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing a functional configuration of a computer provided in the particle size distribution measuring apparatus.
FIG. 5 is a diagram schematically showing processing contents of a computer.
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a particle size distribution measuring apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram showing a functional configuration of a computer provided in the particle size distribution measuring apparatus.
FIG. 8 is a diagram schematically showing processing contents of a computer.
FIG. 9 is a block diagram showing a functional configuration of a computer provided in a particle size distribution measuring apparatus according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram schematically showing processing contents of a computer.
FIG. 11 is a diagram showing the relationship of LII signal intensity with respect to time after pulse laser irradiation.
FIG. 12: Center particle diameter D n Is 20 [nm] and the distribution width σ is monodisperse, 0.1, 0.2,..., 0.7, (A) shows the LII signal intensity with respect to the time [ns] after pulse laser irradiation. (B) is a figure which shows the number density distribution of floating particle | grains.
FIG. 13: Center particle diameter D n Is 50 [nm] and the distribution width σ is monodisperse, 0.1, 0.2,..., 0.7, (A) shows the LII signal intensity with respect to the time [ns] after pulse laser irradiation. (B) is a figure which shows the number density distribution of floating particle | grains.
FIG. 14 is a diagram for explaining that the average particle diameter is obtained by utilizing the fact that the ratio of the integrated value of the intensity of the initial LII signal and the emission intensity is a function of the particle diameter.
FIG. 15 is a diagram for explaining the determination of the particle diameter from the decay time of the LII signal.
FIG. 16A shows a damping rate constant k. 1 Is from 0 to 4.0 × 10 7 [S -1 ] Central particle diameter D n It is a figure which shows the particle size distribution of distribution width (sigma) with respect to three-dimensionally. (B) is the damping rate constant k 1 Is from 0 to 4.0 × 10 7 [S -1 ] To the center particle diameter D n It is a figure which shows the particle size distribution of distribution width (sigma) with respect to.
[Explanation of symbols]
11 Pulse laser equipment
12, 15, 17 Filter
13 Photomultiplier tube
14 CW laser equipment
16, 18 photodetector
19 Digitizer
20 computers
Claims (8)
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、
前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、
予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、
前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算手段と、
前記演算手段で演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、
を備えた粒径分布測定装置。Laser irradiation means for irradiating suspended particles with laser;
Incandescent light detecting means for detecting the intensity of laser-induced incandescent light from the suspended particles;
Attenuation rate constant calculating means for calculating the first and second attenuation rate constants of the incandescent light intensity in different time regions after laser irradiation based on the temporal change of the incandescent light intensity detected by the incandescent light detecting unit;
A first central particle size-distribution width map showing the relationship between the first attenuation rate constant, center particle size and distribution width obtained in advance, and the second attenuation rate constant or second attenuation obtained in advance. Map storage means for storing a parameter having a rate constant, a second center particle size-distribution width map indicating a relationship between the center particle size and the distribution width;
A first relationship showing a relationship between a center particle size corresponding to a first damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating means from the first center particle size-distribution width map and a distribution range; 2 shows the relationship between the central particle size corresponding to the second damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating means or the parameter having the second damping rate constant from the center size-distribution width map of 2 and the distribution range. A computing means for computing the second relationship;
Determining means for determining at least one of a center particle size and a distribution width of the suspended particles based on the first and second relationships calculated by the calculating means;
A particle size distribution measuring apparatus.
を特徴とする請求項1記載の粒径分布測定装置。2. The particle size distribution measuring apparatus according to claim 1, wherein the parameter having the second decay rate constant is a parameter obtained by dividing the second decay rate constant by the first decay rate constant.
散乱光を生じさせるためのレーザを照射する第2のレーザ照射手段と、
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、
前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の所定時間領域における減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、
前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する散乱光強度検出手段と、
前記散乱光強度検出手段により検出された各散乱光強度に基づいて、2方向の散乱光強度比を演算する散乱光強度比演算手段と、
予め求めておいた減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、
前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記散乱光強度比演算手段で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、
を備えた粒径分布測定装置。First laser irradiation means for irradiating the suspended particles with laser;
A second laser irradiation means for irradiating a laser for generating scattered light;
Incandescent light detecting means for detecting the intensity of laser-induced incandescent light from the suspended particles;
An attenuation rate constant calculating means for calculating an attenuation rate constant in a predetermined time region after laser irradiation based on the time change of the incandescent light intensity detected by the incandescent light detection means,
Scattered light intensity detecting means for detecting scattered light intensity in two directions from the suspended particles,
A scattered light intensity ratio calculating means for calculating a scattered light intensity ratio in two directions based on each scattered light intensity detected by the scattered light intensity detecting means;
The first central particle size-distribution width map showing the relationship between the attenuation rate constant, the center particle size and the distribution width obtained in advance, and the relationship between the scattered light intensity ratio, the center particle size and the distribution width obtained in advance. Map storage means for storing a second center particle size-distribution width map shown;
A first relationship indicating a relationship between a center particle size and a distribution width corresponding to an attenuation rate constant calculated by the attenuation rate constant calculating means from the first center particle size-distribution width map; and the second center A calculating means for calculating a second relationship indicating a relationship between the center particle diameter and the distribution width corresponding to the scattered light intensity ratio calculated by the scattered light intensity ratio calculating means from the particle diameter-distribution width map;
Determining means for determining at least one of a central particle size and a distribution width of the suspended particles based on the first and second relationships calculated by the calculating means;
A particle size distribution measuring apparatus.
散乱光を生じさせるためのレーザを照射する第2のレーザ照射手段と、
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出手段と、
前記白熱光検出手段で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算手段と、
前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する散乱光強度検出手段と、
前記散乱光強度検出手段により検出された各散乱光強度に基づいて、2方向の散乱光強度比を演算する散乱光強度比演算手段と、
予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第3の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶手段と、
前記第1の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第2の中心粒径−分布幅マップから前記減衰速度定数演算手段で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、前記第3の中心粒径−分布幅マップから前記散乱光強度比演算手段で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第3の関係と、を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された第1から第3の少なくとも2つの関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定手段と、
を備えた粒径分布測定装置。First laser irradiation means for irradiating the suspended particles with laser;
A second laser irradiation means for irradiating a laser for generating scattered light;
Incandescent light detecting means for detecting the intensity of laser-induced incandescent light from the suspended particles;
Attenuation rate constant calculating means for calculating the first and second attenuation rate constants of the incandescent light intensity in different time regions after laser irradiation based on the temporal change of the incandescent light intensity detected by the incandescent light detecting unit;
Scattered light intensity detecting means for detecting scattered light intensity in two directions from the suspended particles,
A scattered light intensity ratio calculating means for calculating a scattered light intensity ratio in two directions based on each scattered light intensity detected by the scattered light intensity detecting means;
A first central particle size-distribution width map showing the relationship between the first attenuation rate constant, center particle size and distribution width obtained in advance, and the second attenuation rate constant or second attenuation obtained in advance. A second center particle size-distribution width map showing the relationship between the parameter having the rate constant, the center particle size and the distribution width, and a third relationship showing the relationship between the scattered light intensity ratio, the center particle size and the distribution width determined in advance. A center particle size-distribution width map of map storage means for storing,
A first relationship showing a relationship between a center particle size corresponding to a first damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating means from the first center particle size-distribution width map and a distribution range; 2 shows the relationship between the central particle size corresponding to the second damping rate constant calculated by the damping rate constant calculating means or the parameter having the second damping rate constant from the center size-distribution width map of 2 and the distribution range. A third relationship showing a second relationship and a relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the scattered light intensity ratio calculated by the scattered light intensity ratio calculation means from the third center particle size-distribution width map. A computing means for computing the relationship,
Determining means for determining at least one of a center particle size and a distribution width of the suspended particles based on at least two relationships from the first to the third calculated by the calculating means;
A particle size distribution measuring apparatus.
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出する白熱光検出工程と、
前記白熱光検出工程で検出された白熱光強度の時間変化に基づいて、レーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算する減衰速度定数演算工程と、
予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、が記憶されたマップ記憶部から、前記減衰速度定数演算工程で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記減衰速度定数演算工程で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する演算工程と、
前記演算工程で演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、
を備えた粒径分布測定方法。A laser irradiation process for irradiating the suspended particles with a laser;
Incandescent light detection step for detecting the intensity of laser-induced incandescent light from the suspended particles;
An attenuation rate constant calculating step of calculating first and second attenuation rate constants of the incandescent light intensity in different time regions after laser irradiation based on the temporal change of the incandescent light intensity detected in the incandescent light detecting step;
A first central particle size-distribution width map showing the relationship between the first attenuation rate constant, center particle size and distribution width obtained in advance, and the second attenuation rate constant or second attenuation obtained in advance. A parameter having a rate constant, a second center particle size-distribution width map showing a relationship between the center particle size and the distribution width, and the first storage rate calculated in the decay rate constant calculating step from the stored map storage unit. A first relationship indicating the relationship between the center particle diameter corresponding to the damping rate constant and the distribution width, and a parameter having the second damping rate constant or the second damping rate constant calculated in the damping rate constant calculating step. A calculation step of calculating a second relationship indicating a relationship between a corresponding center particle size and distribution width;
A determination step of determining at least one of a center particle size and a distribution width of the floating particles based on the first and second relationships calculated in the calculation step;
A particle size distribution measuring method comprising:
を特徴とする請求項5記載の粒径分布測定方法。6. The particle size distribution measuring method according to claim 5, wherein the parameter having the second decay rate constant is a parameter obtained by dividing the second decay rate constant by the first decay rate constant.
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出すると共に、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する検出工程と、
前記検出工程で検出された白熱光強度の時間変化に基づいてレーザ照射後の所定時間領域における減衰速度定数を演算すると共に、前記検出工程により検出された各散乱光強度に基づいて2方向の散乱光強度比を演算する第1の演算工程と、
予め求めておいた減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、が記憶されたマップ記憶部から、前記第1の演算工程で演算された減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第1の演算工程で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、を演算する第2の演算工程と、
前記第2の演算工程により演算された第1及び第2の関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、
を備えた粒径分布測定方法。A laser irradiation step of irradiating the suspended particles with a first laser and irradiating a second laser for generating scattered light;
A detection step of detecting incandescent light intensity induced by laser from the suspended particles and detecting scattered light intensity in two directions from the suspended particles;
Based on the time change of the incandescent light intensity detected in the detection step, an attenuation rate constant in a predetermined time region after laser irradiation is calculated, and scattering in two directions is performed based on each scattered light intensity detected in the detection step. A first calculation step of calculating a light intensity ratio;
The first central particle size-distribution width map showing the relationship between the attenuation rate constant, the center particle size and the distribution width obtained in advance, and the relationship between the scattered light intensity ratio, the center particle size and the distribution width obtained in advance. The second central particle size-distribution width map shown in FIG. 1 shows the relationship between the central particle size corresponding to the damping rate constant calculated in the first calculation step and the distribution width from the map storage unit storing the second central particle size-distribution width map. A second calculation step of calculating a relationship of 1 and a second relationship indicating a relationship between a central particle size corresponding to the scattered light intensity ratio calculated in the first calculation step and a distribution width;
A determination step of determining at least one of a central particle size and a distribution width of the suspended particles based on the first and second relationships calculated by the second calculation step;
A particle size distribution measuring method comprising:
前記浮遊粒子からのレーザ誘起による白熱光強度を検出すると共に、前記浮遊粒子からの2方向の散乱光強度をそれぞれ検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された白熱光強度の時間変化に基づいてレーザ照射後の異なる時間領域における白熱光強度の第1及び第2の減衰速度定数を演算すると共に、前記検出工程により検出された各散乱光強度に基づいて2方向の散乱光強度比を演算する第1の演算工程と、
予め求めておいた第1の減衰速度定数、中心粒径及び分布幅の関係を示す第1の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータ、中心粒径及び分布幅の関係を示す第2の中心粒径−分布幅マップと、予め求めておいた散乱光強度比、中心粒径及び分布幅の関係を示す第3の中心粒径−分布幅マップと、を記憶するマップ記憶部から、前記第1の演算工程で演算された第1の減衰速度定数に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第1の関係と、前記第1の演算工程で演算された第2の減衰速度定数又は第2の減衰速度定数を有するパラメータに対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第2の関係と、前記第1の演算工程で演算された散乱光強度比に対応する中心粒径と分布幅との関係を示す第3の関係と、を演算する第2の演算工程と、
前記第2の演算工程により演算された第1から第3の少なくとも2つの関係に基づいて、前記浮遊粒子の中心粒径及び分布幅の少なくとも1つを決定する決定工程と、
を備えた粒径分布測定方法。A laser irradiation step of irradiating the suspended particles with a first laser and irradiating a second laser for generating scattered light;
A detection step of detecting incandescent light intensity induced by laser from the suspended particles and detecting scattered light intensity in two directions from the suspended particles;
The first and second decay rate constants of the incandescent light intensity in different time regions after laser irradiation are calculated based on the temporal change in the incandescent light intensity detected by the detecting step, and each detected by the detecting step A first calculation step of calculating a scattered light intensity ratio in two directions based on the scattered light intensity;
A first central particle size-distribution width map showing the relationship between the first attenuation rate constant, center particle size and distribution width obtained in advance, and the second attenuation rate constant or second attenuation obtained in advance. A second center particle size-distribution width map showing the relationship between the parameter having the rate constant, the center particle size and the distribution width, and a third relationship showing the relationship between the scattered light intensity ratio, the center particle size and the distribution width determined in advance. A first storage showing a relationship between a central particle size corresponding to the first decay rate constant calculated in the first calculation step and a distribution width from a map storage unit storing a central particle size-distribution width map of A second relationship indicating the relationship between the center particle size and the distribution width corresponding to the second attenuation rate constant calculated in the first calculation step or the parameter having the second attenuation rate constant; Central particle size and distribution corresponding to the scattered light intensity ratio calculated in the first calculation step A second calculation step of calculating a third relationship that shows the relationship between,
A determination step of determining at least one of a center particle size and a distribution width of the suspended particles based on at least two relationships from the first to the third calculated by the second calculation step;
A particle size distribution measuring method comprising:
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