JP3918456B2 - Oil pan structure - Google Patents
Oil pan structure Download PDFInfo
- Publication number
- JP3918456B2 JP3918456B2 JP2001153701A JP2001153701A JP3918456B2 JP 3918456 B2 JP3918456 B2 JP 3918456B2 JP 2001153701 A JP2001153701 A JP 2001153701A JP 2001153701 A JP2001153701 A JP 2001153701A JP 3918456 B2 JP3918456 B2 JP 3918456B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil pan
- inner member
- oil
- flange
- drain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダブロック下部に取付けられるオイルパンの構造、特に、2重構造のオイルパンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関は多くの摺動部や加熱部を有し、これら部位の潤滑や冷却のためのオイル循環系を備え、そのオイル循環系の最下部に油溜り部を成すオイルパンを備える。通常、オイルパンはシリンダブロック下部にボルト止めされ、強度や放熱性確保のため、深皿形状の板金部材として形成される。
ところで、車体軽量化の一環としてオイルパンの軽量化を図るため、樹脂成形されたオイルパンや、アルミ合金製のオイルパンの採用が検討されており、一部のトラック関連で、樹脂製オイルパンが市場に供給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、樹脂やアルミ合金製のオイルパンを採用した場合、軽量化には適すが、オイルパンは車体の最下部に配備されることが多く、車両走行時に石跳ねによるチッピングを受けたり、縁石等へ乗り上げた場合のひび割れ破損の可能性があり、そのような場合、オイル漏れが発生し、そのまま気付かず走行するとエンジン焼き付き等の重大な故障を招くこととなる。
そこで、樹脂製のオイルパンを採用する場合、その下方に金属や樹脂製のアンダーカバーを配備することが考えられるが、軽量化を図る上では好ましくない。
【0004】
なお、特開2000−18094号公報には2重壁構造のオイルパンが開示されるが、ここでは内側部材を遮音壁を成す外側部材で覆い遮音性を確保するもので、全体形状が大型化し、地上高が低くなり、取り付けスペース確保や石跳び縁石乗り上げ等の頻度が高まるとの問題が生じる。更に、特開平7−26929号公報には、オイルパン内部に樹脂のインナパンを配設し、そのインナパンの上縁部を複数のゴム片を介しオイルパンの内壁面の数カ所にずれなく当接させた2重構成を採るオイルパンが開示される。しかし、これはオイルパンとインナパンの間の油層によりエンジン騒音の拡散を防止する機能を得るものであり、オイルパンの破損時にインナパンがオイル漏れを防止する機能は持っていない。
【0005】
本発明は、以上のような課題に基づき、外形の大型化を抑えた上で、車両走行時にチッピングやひび割れ破損を受けてもオイル漏れを抑え、エンジン焼き付き等の重大な故障を防止できるオイルパンの構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内燃機関のシリンダブロック下部周縁の取付けフランジに下方より重ね合わされボルト止めされる連結フランジと同連結フランジのオイルパン内側端より屈曲して延出形成される深皿部とその内方に突出しドレーン穴が形成されたドレーン部とを有したオイルパンの構造において、上記取付けフランジと上記連結フランジとに挟まれボルト締めされ環状に形成される挟圧フランジ部と、同挟圧フランジ部より延出し上記ドレーン部と対向する開口部を除いた部分がオイルパン内壁面全域に単独で撓み変位可能に敷設される袋状部と、を有した可撓性のインナ部材を具備したことを特徴とする。
このように、オイルパン内壁面全域に単独で撓み変位可能に敷設される袋状部を有し可撓性のインナ部材を設けたので、オイルパンが外部からの衝撃でひび割れや破損を生じても、その際に可撓性のインナ部材は単独で撓み変位し、ひび割れや破損を免れることとなり、外形の大型化を抑えた上で、オイル漏れを防止でき、エンジン本体の焼き付き等の重大な故障を防止できる。
【0007】
好ましくは、オイルパンは樹脂製あるいはアルミ合金製であっても良い。この場合、オイルパンの軽量化を図れる。
好ましくは、可撓性のインナ部材はフィルム材あるいは軟質合成樹脂材で成形されてもよい。このようにフィルム材あるいは軟質合成樹脂材でインナ部材が成形された場合、オイルパンのひび割れや破損時におけるインナ部材の撓み変位が確実に成され、インナ部材の破損を回避でき、オイル漏れを防止できる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載のオイルパンの構造において、上記ドレーン部の外周縁に上記インナ部材の開口部の周縁と密に接合する環状シール面を形成したことを特徴とする。
このように、ドレーン部の環状シール面にインナ部材の開口部の周縁が密に接合できるので、オイルのオイルパンとインナ部材間の隙間への浸入を防止し、オイル交換時の作業性を向上できる。
【0009】
好ましくは、上記ドレーン部の環状シール面が上記開口部の周縁と密に接合すると共に同開口部の周縁のずれを規制するシール用係止部材を取付け可能に形成されることが望ましい。この場合、シール用係止部材で開口部の周縁のずれを規制するので、環状シール面が上記開口部の周縁と密に接合する状態が安定し、オイルのオイルパンとインナ部材間の隙間への浸入を確実に防止し、オイル交換時の作業性を向上でき、しかも、インナ部材のオイルパン内でのずれを確実に防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図4には本発明の実施形態としてのオイルパンの構造を適用したオイルパン1を示す。このオイルパン1は図示しない車両の内燃機関であるディーゼルエンジン(以後単にエンジンと記す)2のシリンダブロック3下部に一体結合される。
シリンダブロック3はその下部周縁の全域に、シリンダブロック3の外方に向けて突出し幅L1(図4、5参照)で取付けフランジ4を突出し形成している。取付けフランジ4はその周縁長手方向A(図4、5では紙面垂直方向)に沿って下向きのシール面fが連続形成される。下向きのシール面fには所定間隔で螺子穴5(図5参照)が順次形成される。
【0011】
図2乃至図4に示すように、オイルパン1はオイルパン本体7(図3参照)と、オイルパン本体7の内部に敷設されるインナ部材8(図2参照)とを備え、両者により2重構造のオイルパン1を構成している。
オイルパン本体7はシリンダブロック3の取付けフランジ4のシール面fに重ね合わされる連結フランジ9と、連結フランジ9のオイルパン内側端より屈曲して下方に延出しオイルパン内室を形成する深皿部11と、深皿部11の傾斜壁に形成されるドレーン部12とを備え、これらが一体的に樹脂成形される。オイルパン本体7は強度、剛性、耐熱性において優れる複合樹脂材料であるSMCで成形される。
【0012】
なお、SMCは不飽和ポリエステル樹脂もしくはビニルエステル樹脂を基材とし、その中にチョップド繊維(長さ12、5mm程度)及び充填剤(炭酸カルシウム等)を混入した複合材のことをいい、熱プレス成形により作成される。
図5に示すように、樹脂成形されたオイルパン本体7の連結フランジ9はシリンダブロック3の取付けフランジ4のシール面fと同等の突出し幅L1でオイルパン外方に延出形成される。連結フランジ9は上向きのシール面f1を形成され、下向きのシール面fの各ボルト穴5との対向位置にボルトVを挿通させるボルト穴13が順次形成されている。しかも、上向きのシール面f1にはボルト穴13よりオイルパン内方側に周縁長手方向Aに連続してビード状に噛み込み凹部6(図5参照)が形成され、同噛み込み凹部6には円形断面の紐状のガスケット23が圧入され、両シール面f、f1のシール性を強化している。
【0013】
図3に示すように、オイルパン本体7の深皿部11はたて向きで環状に延びる側壁111と、これら側壁111の下端より傾斜壁112を介し延出する低壁113とを有し、全体は図示しないオイルポンプのストレーナが配備される深底部a(図3参照)と浅底部bとを有した形状を成す。
オイルパン本体7の深底部a側の傾斜壁112にはオイルパン1の内方に突出するドレーン部12が形成される。図4、図7に示すように、ドレーン部12は短い円柱体状を成し、中央にドレーン穴14を形成され、外周縁にインナ部材8の後述する開口部15の折り返し周縁151(ここでは弾性リング32を噛み込んだ状態で折り返される)と密に接合できる環状シール面Fが形成される。このドレーン穴14は螺子穴であり、オイル交換時以外はドレーンプラグ16の螺着によりオイル漏れを防止する。
【0014】
更に、図7に示すように、折り返し周縁151はドレーン部12に外嵌された上で同ドレーン部12に螺着されるナット17でずれを規制された状態で締め付け固定される。
オイルパン本体7内に敷設されるインナ部材8は、図5に示すように、シリンダブロックの取付けフランジ4のシール面fと連結フランジ9のシール面f1とに挟まれ環状に形成された挟圧フランジ部19と、同挟圧フランジ部19より延出しオイルパン本体7のほぼ内壁面全域に当接可能な袋状部22とを備える。
【0015】
このインナ部材8は、耐油性、耐熱性、可撓性において優れるPA(ポリアミド)製フィルムが採用され、真空成形(図示せず)で厚さ0.1〜2mm程度の可撓性を有したオイルパン形状に成形される。なお、これに代えて、PET(ポリエチレンテレフタレート)あるいは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)のフィルムを使用しても良い。
【0016】
インナ部材8の挟圧フランジ部19は連結フランジ9のボルト穴13と連続する部位にボルト穴21を形成され、しかも、シリンダブロック3の連結フランジ9と嵌合可能なずれ止め用の上向きの環状ビード23を形成される。
インナ部材8の袋状部22の低部でドレーン部12と対向する部位には、ドレーン部12の環状シール面Fと密に接合する開口部15が形成される。図7に示すように、開口部15はその開口縁に内方に膨出する環状膨出部151を有し、同環状膨出部151が環状シール面Fと接合する。しかも、環状溝18に係止されたOリング17で環状膨出部151のずれを防止する。
【0017】
図1、4のオイルパン1は、エンジン組み立て時に、まず、オイルパン本体7にインナ部材8を敷設し、その際、開口部15の開口縁をドレーン部12のテーパ面である環状シール面Fに嵌着し、側壁111側に押し込み、環状膨出部151を環状シール面Fに密に接合させる。次いで、環状溝18にOリング17を係止して開口部15の環状シール面Fでのずれを防止し、しかもOリング17の側面で環状膨出部151を側壁111側に圧接し、環状シール面F側と側壁111側の2箇所にシール面s(図7参照)を形成し、オイルパン本体7とインナ部材8間にオイルが浸入することを防止でき、オイル交換時にオイルパン本体7とインナ部材8間に浸入したオイルの排除に手間取るという事態を無くすことができ、この点で作業性を向上できる。しかも、インナ部材8のオイルパン本体7内でのずれを防止できる。
【0018】
次いで、オイルパン1の連結フランジ9の噛み込み凹部6にガスケット23が圧入され、更に、オイルパン本体7にインナ部材8を確実に敷設して2重構造となったオイルパン1をシリンダブロック3下部に対向させる。次いで、挟圧フランジ部19を挟んだ状態で取付けフランジ4と連結フランジ9をボルトVで締め付け、その際、可撓性を有する合成樹脂の挟圧フランジ部19及びガスケット23が取付けフランジ4と連結フランジ9の間の隙間を確実にシールでき、オイルパン1の取付けを完了させることができる。
【0019】
このようなオイルパン1は2重構造であるが、オイルパン本体7にインナ部材8を敷設するのみの構造を採ることより、全体形状が大型化することが無く、取付けスペースの確保に問題を生じることは無い。しかも、外形の大型化が抑えられたので地上高が低くなることもなく、走行時に石跳びや縁石乗り上げ等の頻度が高まることも無い。特に、オイルパン本体7が、たとえ石跳びによるチッピングを生じたり、縁石乗り上げでひび割れ破損を生じても、可撓性を有するインナ部材8は単独で撓み変位し、ひび割れや破損を免れることとなり、オイル漏れを防止でき、エンジン2の焼き付き等の重大な故障を防止できる。
【0020】
上述のところにおいて、オイルパン1の連結フランジ9には噛み込み凹部6が形成され、そこにガスケット23が圧入され、ガスケット23と挟圧フランジ部19とでシール性を確保していた。しかし,場合により、図6に示すように、挟圧フランジ部19に噛み込み凹部25を形成し、ここに、挟圧フランジ部19の下面より噛み込み凹部25に嵌合するシール部23bを突き出すように一体成形しても良い。この場合も、図1、4のインナ部材8を有したオイルパン1と同様の作用効果が得られ、特に装置の簡素化を図れる。
【0021】
上述のところにおいて、ドレーン部12にナット17を螺着してインナ部材8のずれを防止していたが、これに代えて、図8(a)に示すように、ドレーン部12の環状溝18aにインナ部材8の筒状開口部15aを嵌合させ、その上で筒状開口部15aで覆われた環状溝18aに環状ばね26を挟圧状態で外嵌させシール面sを形成し、オイルパン本体7とインナ部材8間にオイルが浸入することを防止し、インナ部材8の筒状開口部15aのずれを防止しても良い。あるいは、図8(b)に示すように、装置簡素化のため、ドレーン部12の環状シール面Fにインナ部材8の開口部15bを図示しない接着剤で接着させて(符号dで示す)、オイルパン本体7とインナ部材8間にオイルが浸入することを防止し、開口部15bのずれを防止しても良い。これらの場合も、図1,4のインナ部材8を有したオイルパン1と同様の作用効果が得られる。
【0022】
なお、上述のインナ部材8はオイルパン本体7内に敷設されるのみであったが、場合により、図9に示すようにオイルパン本体7内壁の適所(インナ部材8のずれ易い部分との対向部)に係止溝27を有するボス部28を形成し、インナ部材8のボス部対向部分を係止溝27にガスケット30を介し押し込み,その部位に固定プレート29を重ねて螺子31で止めても良い。この場合、オイルパン本体7内壁に対するインナ部材8の過度なずれを防止できる。
上述のところにおいて、オイルパン本体7は樹脂製として説明したが、これに限定されるものではなく、アルミ合金製、鋼鈑製のオイルパン本体を用いたものであっても良く、これらの場合も、図1のオイルパン1と同様の作用効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、オイルパン内壁面全域に単独で撓み変位可能に敷設される袋状部を有し可撓性のインナ部材を設けたので、オイルパンが外部からの衝撃でひび割れや破損を生じても、その際に可撓性のインナ部材は単独で撓み変位し、ひび割れや破損を免れることとなり、外形の大型化を抑えた上で、オイル漏れを防止でき、エンジン本体の焼き付き等の重大な故障を防止できる。
【0024】
特に、請求項2の発明ではドレーン部の環状シール面にインナ部材の開口部の周縁が密に接合できるので、オイルのオイルパンとインナ部材間の隙間への浸入を防止し、オイル交換時の作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのオイルパンのエンジンの斜視図である。
【図2】図1のオイルパンの一部を成すインナ部材の斜視図である。
【図3】図1のオイルパンの一部を成すオイルパン本体の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのオイルパンの縦断面図である。
【図5】図1のオイルパンのシリンダブロックとの連結部分の拡大切欠断面図である。
【図6】図1のオイルパンのシリンダブロックとの連結部分の変形例を示す拡大切欠断面図である。
【図7】図1のオイルパンのドレーン部の拡大切欠断面である。
【図8】図1のオイルパンのドレーン部の変形例であり、(a)は第1変形例を、(b)第2変形例を示す拡大切欠断面である。
【図9】図1のオイルパンの変形例で採用されるインナ部材とオイルパン本体の結合部分の拡大切欠断面である。
【符号の説明】
1 オイルパン
2 エンジン(内燃機関)
3 シリンダブロック
4 取付けフランジ
8 インナ部材
9 連結フランジ
12 ドレーン部
14 ドレーン穴
15 開口部
15a 筒状開口部
17 ナット(シール用係止部材)
18、18a 環状溝
19 挟圧フランジ部
22 袋状部
26 環状ばね(シール用係止部材)
s シール面
F 環状シール面
V ボルト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of an oil pan attached to a lower part of a cylinder block of an internal combustion engine, and more particularly to a structure of a double structure oil pan.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an internal combustion engine has many sliding parts and heating parts, and has an oil circulation system for lubrication and cooling of these parts, and an oil pan that forms an oil reservoir at the lowest part of the oil circulation system. Usually, the oil pan is bolted to the lower part of the cylinder block, and is formed as a deep plate-shaped sheet metal member to ensure strength and heat dissipation.
By the way, in order to reduce the weight of oil pans as part of the weight reduction of vehicle bodies, the adoption of resin-molded oil pans and aluminum alloy oil pans is being studied. Is supplied to the market.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when an oil pan made of resin or aluminum alloy is used, it is suitable for weight reduction, but the oil pan is often deployed at the bottom of the vehicle body, and it is subject to chipping caused by hopping when driving, curbs, etc. In such a case, there is a possibility of cracking damage, and in such a case, oil leakage occurs, and serious troubles such as engine seizure will occur if the vehicle runs without notice.
Therefore, when a resin oil pan is employed, a metal or resin under cover may be provided below the oil pan, but this is not preferable in terms of weight reduction.
[0004]
In addition, although the oil pan of a double wall structure is disclosed by Unexamined-Japanese-Patent No. 2000-18094, an inner member is covered with the outer member which comprises a sound-insulating wall, and sound insulation is ensured, the whole shape enlarges, There is a problem that the ground clearance becomes lower and the frequency of securing a mounting space and climbing a stone curb increases. Further, Japanese Patent Laid-Open No. 7-26929 discloses that an inner pan made of resin is disposed inside the oil pan, and the upper edge of the inner pan is brought into contact with several locations on the inner wall surface of the oil pan through a plurality of rubber pieces. An oil pan having a double structure is disclosed. However, this obtains the function of preventing the spread of engine noise by the oil layer between the oil pan and the inner pan, and the inner pan does not have the function of preventing oil leakage when the oil pan is broken.
[0005]
Based on the above-described problems, the present invention is an oil pan that suppresses oil leakage even if it is subjected to chipping or cracking damage while the vehicle is running, and prevents serious failures such as engine seizure, while suppressing the increase in size of the outer shape. The purpose is to provide a structure.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
As described above, since the inner wall surface of the oil pan has a bag-like portion that is laid so as to be able to bend and displace alone, a flexible inner member is provided, so that the oil pan is cracked or damaged by an external impact. However, at that time, the flexible inner member bends and displaces alone, avoids cracks and breakage, suppresses the enlargement of the outer shape, prevents oil leakage, and causes serious damage such as seizure of the engine body. Failure can be prevented.
[0007]
Preferably, the oil pan may be made of resin or aluminum alloy. In this case, the weight of the oil pan can be reduced.
Preferably, the flexible inner member may be formed of a film material or a soft synthetic resin material. When the inner member is molded with a film material or soft synthetic resin material in this way, the inner member can be reliably displaced and displaced when the oil pan cracks or breaks, preventing damage to the inner member and preventing oil leakage. it can.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the structure of the oil pan according to the first aspect, an annular sealing surface is formed on the outer peripheral edge of the drain portion so as to be closely joined to the peripheral edge of the opening of the inner member.
Thus, since the periphery of the opening of the inner member to the annular sealing surface of the drain portion can be tightly joined, to prevent the penetration into the gap between the oil pan and the inner member of the oil, improving workability in oil change it can.
[0009]
Preferably, the annular sealing surface of the drain part is formed so as to be tightly joined to the periphery of the opening and to be able to attach a seal locking member that restricts the deviation of the periphery of the opening. In this case, since the shift of the peripheral edge of the opening is restricted by the seal locking member, the state in which the annular seal surface is closely joined to the peripheral edge of the opening is stable, and the gap between the oil pan of the oil and the inner member is stable. Can be reliably prevented, the workability at the time of oil change can be improved, and the displacement of the inner member in the oil pan can be reliably prevented.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 4 show an
The
[0011]
As shown in FIGS. 2 to 4, the
The
[0012]
SMC refers to a composite material in which an unsaturated polyester resin or vinyl ester resin is used as a base material, and chopped fibers (
As shown in FIG. 5, the connecting
[0013]
As shown in FIG. 3, the deep pan portion 11 of the
A
[0014]
Further, as shown in FIG. 7, the folded
As shown in FIG. 5, the
[0015]
The
[0016]
The pinching
An
[0017]
In the
[0018]
Next, the
[0019]
Such an
[0020]
As described above, the
[0021]
In the above description, the nut 17 is screwed onto the
[0022]
The
In the above description, the
[0023]
【The invention's effect】
As described above, since the invention according to
[0024]
In particular, since the periphery of the opening of the inner member to the annular sealing surface of the drain region in the second aspect of the present invention can be bonded tightly to prevent the penetration into the gap between the oil pan and the inner member of the oil, at the time of oil change Workability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an oil pan engine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of an inner member that forms part of the oil pan of FIG. 1;
FIG. 3 is a perspective view of an oil pan main body forming a part of the oil pan of FIG. 1;
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of an oil pan as an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged cutaway cross-sectional view of a portion where the oil pan of FIG. 1 is connected to a cylinder block.
6 is an enlarged cutaway cross-sectional view showing a modified example of a connecting portion of the oil pan shown in FIG. 1 connected to a cylinder block.
7 is an enlarged cutaway cross section of a drain portion of the oil pan of FIG. 1. FIG.
8 is a modified example of the drain part of the oil pan of FIG. 1, wherein (a) is an enlarged cutaway cross section showing a first modified example and (b) a second modified example.
FIG. 9 is an enlarged cutaway cross section of a joint portion between an inner member and an oil pan body that is employed in a modification of the oil pan of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
1
3
18, 18a
s Seal surface F Annular seal surface V Bolt
Claims (2)
上記取付けフランジと上記連結フランジとに挟まれボルト締めされ環状に形成される挟圧フランジ部と、同挟圧フランジ部より延出し上記ドレーン部と対向する開口部を除いた部分がオイルパン内壁面全域に単独で撓み変位可能に敷設される袋状部と、を有した可撓性のインナ部材を具備したことを特徴とするオイルパンの構造。A connecting flange that is overlapped with a mounting flange at the lower peripheral edge of the cylinder block of the internal combustion engine and bolted from below, a deep dish portion that is bent and extended from the inner end of the oil pan of the connecting flange, and a drain hole that protrudes inwardly In the structure of the oil pan having a drain part formed with
An oil pan inner wall surface is formed by a clamping flange portion that is clamped between the mounting flange and the coupling flange and is formed in an annular shape, and an opening that extends from the clamping pressure flange portion and that opposes the drain portion. A structure of an oil pan comprising a flexible inner member having a bag-like portion laid so as to be able to bend and displace independently in the entire region.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153701A JP3918456B2 (en) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | Oil pan structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153701A JP3918456B2 (en) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | Oil pan structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002349225A JP2002349225A (en) | 2002-12-04 |
JP3918456B2 true JP3918456B2 (en) | 2007-05-23 |
Family
ID=18998180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001153701A Expired - Fee Related JP3918456B2 (en) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | Oil pan structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3918456B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5302069B2 (en) * | 2009-03-30 | 2013-10-02 | ダイキョーニシカワ株式会社 | Oil pan |
JP5281951B2 (en) * | 2009-04-24 | 2013-09-04 | ダイキョーニシカワ株式会社 | Oil pan protective cover mounting structure |
JP5739735B2 (en) * | 2011-06-08 | 2015-06-24 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | Drain plug mounting structure of synthetic resin cover |
JP7323976B2 (en) * | 2019-08-26 | 2023-08-09 | 株式会社ティラド | Flange structure and heat exchanger with same structure |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001153701A patent/JP3918456B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002349225A (en) | 2002-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101946071B (en) | Vehicle engine and snap-on engine cover assembly thereof and method of assembly of the cover assembly to the engine | |
JP5296067B2 (en) | Valve cover assembly and method of building | |
US6036195A (en) | Metal gasket with double beads | |
EP1522769B1 (en) | Seal structure | |
GB2375582A (en) | A cover to dampen the noise of a combustion engine and a method of manufacture thereof | |
US6543787B1 (en) | Boundary gasket with waffle pattern sealing beads | |
WO2011049606A1 (en) | A multi-layered gasket | |
JP3918456B2 (en) | Oil pan structure | |
CA2577983A1 (en) | Valve cover | |
JP2004360913A (en) | Cylinder head gasket | |
JPH03100358A (en) | Oil pan with reduced noise | |
EP1098114B1 (en) | Metal gasket assembly for cylinder head | |
JPH0849597A (en) | Metal-laminated gasket with coupling device | |
JP2014181593A (en) | Oil pan for internal combustion engine | |
CA2123026C (en) | Cover | |
JP2007170189A (en) | Oil strainer | |
JP2003201929A (en) | Carrier gasket | |
JP3395611B2 (en) | Plastic fuel tank | |
US7316214B2 (en) | Cover for tightly sealing a device | |
JP2009293508A (en) | Oil pan | |
JP3533411B2 (en) | Strut mount insulator | |
JP3158964B2 (en) | Oil pan mounting structure | |
JPH081327Y2 (en) | Gasket with seal ring | |
JP2598244B2 (en) | Vertical telescopic device at the joint of road bridge and its joint structure | |
JPS6350457Y2 (en) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061006 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |