JP3915008B2 - Glass surface adhesion silicone film removing agent and method for removing silicone film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はガラス表面付着シリコーン被膜除去剤及びシリコーン被膜の除去方法に関し、さらに詳しくは、自動車、航空機、船舶、電車等の乗物等におけるガラス表面に強固に被着された撥水性のシリコーン膜を迅速かつ簡単に、かつムラなく確実に除去することができるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤、及びガラス表面に付着するシリコーン被膜を、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しなく、完全に除去することのできるシリコーン被膜の除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車や航空機のフロントガラス等の撥水性を向上させ得る撥水剤が多数提供されている。これらの撥水剤の中でも、アルキルポリシロキサンを硫酸などの酸を含むアルコール類に溶解してなるシリコーン系撥水剤は、ガラス表面に撥水性のシリコーン膜を強固にしかも簡単に被着形成させることができる。これは、ガラス表面のシラノール基と前記アルキルポリシロキサンにおいて生じたシラノール基とが脱水反応し、前記ガラスと前記アルキルポリシロキサンとがシロキサン結合により強固に結合するからである。このため、前記シリコーン系撥水剤は広く使用されている。
【0003】
ところが、前記シリコーン系撥水剤を用いても、ガラス表面の撥水性は物理的あるいは化学的要因により劣化するので、適宜、ガラス表面に形成したシリコーン被膜を除去し、新しいシリコーン被膜をガラス表面に形成することが必要になる。また、種々の要因により、ガラス表面にシリコーンによる汚れが付着した場合には、この汚れを除去することが必要になる。
【0004】
従来においては、このような場合、以下のようにしてシリコーン被膜をガラス表面から除去していた。すなわち、シリカ等の微粒子を研摩材として含有する分散液などを用いてガラス表面を水研ぎすることにより、物理的にシリコーン被膜をガラス表面から擦り落とし、除去していた。
【0005】
しかしながら、このようなシリコーン被膜の除去操作は、煩雑であり、多大な労力と時間とを要する。しかも、このようなシリコーン被膜の除去操作では、ガラス表面からシリコーン被膜をムラなく確実に除去することができないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記従来における問題を解決することをその課題とする。また、この発明は、自動車、航空機、船舶、電車等の乗物等におけるガラス表面に強固に被着された撥水性のシリコーン被膜を迅速かつ簡単に、しかもガラス表面に傷を付けることなく、ムラなく確実に除去することができるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を提供することをその課題とする。この発明は、酸性フッ化化合物を含有する組成物を用いてガラス表面に付着するシリコーン被膜を除去する場合に、酸性フッ化化合物が残留することによるガラスの受ける悪影響を防止することができるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を提供することをその課題とする。この発明は、ガラス表面に付着するシリコーン被膜を除去することができ、しかもガラス表面にガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しを容易に検出することのできるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を提供することをその課題とする。この発明は、自動車、航空機、船舶、電車等の乗物等におけるガラス表面に強固に被着された撥水性のシリコーン被膜を迅速かつ簡単に、しかもガラス表面に傷を付けることなく、ムラなく確実に除去することができ、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しを容易に検出することのできるガラス表面付着シリコーン被膜の除去方法を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためのこの発明の手段は、
(1)全体に対して0.15〜17.5重量%であるところの、酸性フッ化アンモニウムおよび酸性フッ化カリウムよりなる酸性フッ化化合物の群から選択される少なくとも1種類と、全体に対して0.05〜20重量%の無機粉体及び/又は有機粉体と、水とを含有してなることを特徴とするガラス表面付着シリコーン被膜除去剤であり、
(2)前記無機粉体及び/又は有機粉体の粒径が、0.5〜20μmである前記(1)に記載のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤であり、
(3)前記酸性フッ化化合物の重量に対して1〜2倍の重量のフッ化アンモニウムをさらに含有してなる前記(1)又は(2)に記載のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤であり、
(4)前記酸性フッ化化合物の重量に対して1〜2倍の重量のフッ化アルカリ金属をさらに含有してなる前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤であり、
(5)前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤をガラス表面に供給し、液体成分を除去した後、ガラス表面に付着する前記無機粉体及び/又は有機粉体を除去することを特徴とするシリコーン被膜の除去方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
(ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤)
この発明のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、水と、特定の酸性フッ化化合物とを必須の成分とし、更に粉体を含有させることにより、効果的にシリコーン被膜を除去することができるものである。また、この発明のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、さらに必要に応じて、フッ化アンモニウム、フッ化アルカリ金属、その他の成分を含有していてもよい。
【0009】
−−水−−
この発明における水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜に選択することができるが、たとえば、水道水、イオン交換水、蒸留水、地下水、湧水、ろ過水などが挙げられる。
【0010】
−−酸性フッ化化合物−−
この発明における酸性フッ化化合物は、酸性フッ化アンモニウムおよび酸性フッ化カリウムよりなる群から選択される少なくとも1種類である。前記酸性フッ化化合物は、酸性フッ化アンモニウムおよび酸性フッ化カリウムのいずれか一種を単独で使用し、あるいは両方を併用することができる。
【0011】
前記酸性フッ化アンモニウムは、「酸性フッ化アンモン」、「アンモニウム」または「重フッ化アンモニウム」とも呼ばれ、一般式、NH4 F・HFで示される物質である。前記酸性フッ化アンモニウムは、無色斜方晶系結晶または単斜系結晶である。
【0012】
この発明における酸性フッ化アンモニウムは、フッ化水素の酸性溶液と液体アンモニアとから合成したものを用いてもよく、あるいは市販品を用いてもよい。前記酸性フッ化アンモニウムの規格としては、工業薬品JIS K 1407−78、試薬JIS K 8817−79などがある。なお、この発明においては、前記酸性フッ化アンモニウムとして、フレーク状酸性フッ化アンモニウムを用いてもよい。
【0013】
前記酸性フッ化カリウムは、「カリウム」または「重フッ化カリウム」とも呼ばれ、一般式、KF・HFで示される物質である。前記酸性フッ化カリウムは、無色正方晶系結晶であり、規格としては、試薬 JIS K 8818−79がある。
【0014】
前記酸性フッ化化合物のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における含有量は、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の全体に対し、通常0.15〜15重量%であり、1.5〜15重量%であるのが好ましく、5〜12重量%であるのが特に好ましい。前記含有量が0.15〜15重量%であると、この発明の目的を効果的に達成することができ、前記含有量が1.5〜15重量%であると、ガラス表面からシリコーン被膜を効果的に除去することができ、前記含有量が5〜12重量%であると、前記除去の効果が著しい点で有利である。
【0015】
また、この発明においては前記含有量として、0.15重量%、1.5重量%、5重量%、あるいは後述するいずれかの実施例において採用した酸性フッ化アンモニウムの含有量(重量%)を下限値とし、12重量%、15重量%、あるいは後述するいずれかの実施例において採用した酸性フッ化アンモニウムの含有量(重量%)を上限値とする範囲を採用してもよい。
【0016】
−−粉体−−
この発明に係るガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、特定の含有割合で含有される前記特定の酸性フッ化化合物と水とを必須の成分とするので、シリコーン被膜を除去するという強力な除去能力を発揮する反面、場合によっては、ガラス表面を侵すという副作用が生じることがある。
【0017】
たとえば、この二成分を含有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を過剰にガラス表面に付着させた場合、あるいは、この二成分を含有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤がガラス表面に塗布された後に、液体成分が蒸発していく過程において、ガラス表面上で前記酸性フッ化化合物が徐々に濃縮されて行く場合に、酸性フッ化化合物がガラス表面を侵す可能性がある。
【0018】
そこで、前記二成分を含有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に更に粉体を含有させると、前記二成分及びこの粉体を含有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、上記問題を解消する。その理由は次のようであると考えられる。すなわち、ガラス表面に流延されたガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が乾燥する場合に、粉体の表面に酸性フッ化化合物が吸着され、かつ濃縮されていく。粉体の表面に酸性フッ化化合物が吸着され、かつ濃縮されていくと、その結果としてガラス表面にはこれを侵す程の量の酸性フッ化化合物が存在しなくなり、酸性フッ化化合物によるガラス表面の侵襲が極めて小さくなる。したがって、粉体を含有するこの発明に係るガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、ガラス表面の侵襲を極めて小さくしてシリコーン被膜を除去することができる。この点において、この発明における粉体は、酸性フッ化化合物によるガラス表面の侵襲を防止するという作用を有していると考えられる。
【0019】
ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に粉体を含有させることの利点は上記のみに限られない。
【0020】
ガラス表面に塗布したガラス表面付着シリコ−ン被膜除去剤の除去操作を行ったときに、もしガラス表面上にこのガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が残留したときには、液体成分が蒸発等によりガラス表面から失われても、含有されていた粉体はガラス表面上に残留する。したがって、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を操作する人は、ガラス表面付着シリコーン除去剤の除去されていない部分を、粉体残留ということにより容易に発見することができる。そして操作者がガラス表面上のその粉体残留部位をふき取り操作をするなどして、取り残された粉体を除去し、最終的にはガラス表面上からガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を完全に除去することができるのである。この残留粉体を除去することは、極めて重要である。というのは、もしガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が粉体を含有していないときに、ガラス表面にこのガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しがあると、その取り残し部分は通常透明であるから操作者に気づかれず、長期間に渡り残留する。そうすると、取り残し部分には、酸性フッ化化合物が濃縮された状態で存在するから、ガラスの侵襲が著しく、ガラス表面に傷がつくのである。このように、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤中に含有される粉体は、インジケータとして、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しを容易に発見させるという機能及び粉体に酸性フッ化化合物を濃縮させて、残留酸性フッ化化合物の除去を容易にするという機能を有する。
【0021】
また、粉体を含有するこの発明に係るガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、ガラス表面上に粉体が残留していれば、未だ完全にガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が除去ざれていないと操作者に明確に分かるのであるから、ガラス表面上に残留する粉体は、操作者に、更にガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の除去操作を継続することを促すという機能を有する。
【0022】
前記粉体としては、無機粉体及び/又は有機粉体を使用することができる。
【0023】
前記無機粉体としては、アルミナ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛などを挙げることができる。これらの中でも好ましいのは酸化チタンである。
【0024】
前記有機粉体としては、例えばメチルメタアクリレートの単独重合体パウダー及びエチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体パウダーなどのアクリル系パウダー、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、スチレンパウダー、尿素樹脂パウダー、メラミンホルムアルデヒド縮合物パウダーなどを挙げることができる。これらの中でも好ましいのはアクリル系パウダー、特にメチルメタアクリレートの単独重合体のパウダーである。
【0025】
前記粉体の粒径は、ガラス表面を傷つけず、またこのガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の保存中に沈降分離しない程度の大きさであることが好ましく、具体的には0.5〜20μmである。このような細かな粉体であると、粉体独自の色を呈し、ガラス表面上に残留する粉体の存在が、その粉体の色により容易に判別することができるという利点がある。
【0026】
前記粉体の含有量は、沈降して分離しない程度の量が好ましく、通常ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の全体に対し、通常0.05〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10重量%である。前記含有量が前記範囲内であると、この発明の目的を効果的に達成することができる。
【0027】
なお、この発明のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、ガラス中のケイ素とシリコーン被膜中のケイ素との酸素を介した化学的な結合すなわちシロキサン結合を、シロキサン結合しているシリカを化学的に断ち切って、除去する働きを有し、シリコーン被膜を研磨剤でこすり落とすことによりシリコーン被膜を除去することに力点を置くものではない。したがって、この発明のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、研磨剤を特に含有する必要はない。
【0028】
−−フッ化アンモニウム−−
この発明において、前記フッ化アンモニウムは、必要に応じてガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に助剤として含有させることができる。ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が前記フッ化アンモニウムを助剤として含有すると、前記酸性フッ化アンモニウムが分解してフッ化水素になるのを効果的に防止し、このフッ化水素が揮散するのを防止するので、シリコーン被膜の除去能を高く維持することができる。
【0029】
前記フッ化アンモニウムは、一般式、NH4 Fで示される物質であり、六方晶系針状結晶である。この発明におけるフッ化アンモニウムは、合成したものを用いてもよく、あるいは市販品を用いてもよい。
【0030】
前記フッ化アンモニウムのガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における含有量としては、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における前記酸性フッ化化合物の含有量(重量%)に対し、1〜2倍である含有量(重量%)が好ましい。この場合、ガラス表面からシリコーン被膜を効果的に除去することができる点で有利である。
【0031】
−−フッ化アルカリ金属−−
この発明において、前記フッ化アルカリ金属は、必要に応じてガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に助剤として含有させることができる。ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が前記フッ化アルカリ金属を助剤として含有すると、前記フッ化アルカリ金属が前記酸性フッ化アンモニウムが分解してフッ化水素になるのを効果的に防止し、このフッ化水素が揮散するのを防止するので、シリコーン被膜の除去能を高く維持することができる。
【0032】
前記フッ化アルカリ金属としては、たとえば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウムなどが挙げられる。
【0033】
前記フッ化ナトリウムは、「フッ化ソーダ」とも呼ばれ、一般式、NaFで示される物質である。前記フッ化ナトリウムは、無色等軸晶系結晶である。この発明においては、前記フッ化ナトリウムとして、合成したものを用いてもよく、あるいは市販品を用いてもよい。前記フッ化ナトリウムの規格としては、工業薬品JIS K 1406−57、試薬JIS K 8821−79などがある。なお、この発明においては、前記フッ化ナトリウムとして、ペレット状フッ化ナトリウムを用いてもよい。
【0034】
前記フッ化ナトリウムを助剤として用いた場合、前記フッ化ナトリウムは水に対する溶解度が小さいので、その一部が水に溶解せず、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤中で固体状になって分散することがあるが、この分散固体は研摩材として機能し得るので実用上弊害はない。
【0035】
前記フッ化カリウムは、一般式、KFで示される物質である。前記フッ化カリウムは、嵩高い微粉体である。この発明においては、前記フッ化カリウムとして、合成したものを用いてもよく、あるいは市販品を用いてもよい。
【0036】
前記フッ化カリウムを助剤として用いた場合、前記フッ化カリウムは水に対する溶解度が大きいので、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤中で固体状になって分散することはないが、前記フッ化アルカリ金属は水に溶解した状態で、前記酸性フッ化アンモニウムの分解、揮散を防止し得る。
【0037】
前記フッ化アルカリ金属のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における含有量としては、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における前記酸性フッ化化合物の含有量(重量%)に対し、1〜2倍である含有量(重量%)が好ましい。この場合、ガラス表面からシリコーン被膜を効果的に除去することができる点で有利である。
【0038】
−−その他の成分−−
この発明におけるその他の成分としては、この発明の目的を害しない限り、特に制限はないが、たとえば、アルコール、界面活性剤、防腐剤、安定剤などの各種の添加剤が挙げられる。前記その他の成分を目的に応じてガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に含有させることにより、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の特性をさらに高め、あるいはその本来の特性に加えて新たな特性を付与することができる。
【0039】
−アルコール−
前記アルコールとしては、一価アルコール類および多価アルコール類が挙げられる。
【0040】
前記一価アルコール類としては、たとえば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2−メチルプロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、n−ペンタノール、3−メチルブタノール、2−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメチルブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタノール、2−オクタノール、n−デカノール、n−ドデカノール、n−テトラデカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノールなどが挙げられる。
【0041】
前記多価アルコール類としては、たとえば、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ジメチル−ブタンジオール、1,2,3−プロパントリオールなどが挙げられる。
【0042】
前記アルコールのガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における含有量としては、通常10重量%以下である。
【0043】
−界面活性剤−
前記界面活性剤としては、たとえば、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などが挙げられる。
【0044】
前記陰イオン界面活性剤としては、たとえば、カルボン酸塩およびスルホン酸塩などの有機酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩などが挙げられる。
【0045】
前記カルボン酸塩としては、たとえば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、エーテルカルボン酸塩などが挙げられる。
【0046】
前記スルホン酸塩としては、たとえば、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ならびにアルキルアリルスルホン酸塩たとえばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、およびアルキルアリルスルホン酸塩のホルマリン縮合物などが挙げられる。
【0047】
前記硫酸エステル塩としては、たとえば、高級アルコール硫酸エステル塩、二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルアリールエーテル硫酸エステル、アルキル硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、硫酸化油などが挙げられる。
【0048】
前記リン酸エステル塩としては、たとえば、ジデシルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0049】
前記陽イオン界面活性剤としては、たとえば、アミン塩および四級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0050】
前記アミン塩としては、たとえば、アルキルアミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体などが挙げられる。
【0051】
前記四級アンモニウム塩としては、たとえば、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩、水酸基を有する四級アンモニウム塩、エーテル結合を有する四級アンモニウム塩、アミド結合を有する四級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0052】
前記両性界面活性剤としては、たとえば、N−ラウリルβ−アラニン、N−ステアリルβ−アラニン、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−メチル N,N−ジヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ミリスチル N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−パルミチル N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、、N−ステアリル N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ヘキシル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−オクチル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−デシル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ウンデシル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ラウリル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ミリスチル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−パルミチル N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ステアリル N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−ピリジウムベタイン、1−α−ピコリニウムベタインなどが挙げられる。
【0053】
前記非イオン界面活性剤としては、たとえば、エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤などが挙げられる。
【0054】
前記エーテル型非イオン界面活性剤としては、たとえば、単一鎖長ポリオキシエチレンエーテル型のエーテル型非イオン界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールなどのポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルアリルエーテル類;アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体などが挙げられる。
【0055】
前記エーテルエステル型非イオン界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等のエステル結合を含むポリオキシエチレンエーテル;天然油脂およびロウ類のポリオキシエチレン誘導体などが挙げられる。
【0056】
前記エステル型非イオン界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、多価アルコールエステルなどが挙げられる。
【0057】
前記ブロックポリマー型非イオン界面活性剤としては、たとえば、プルロニック型の非イオン界面活性剤、テトロニック型の非イオン界面活性剤、アルキル基を含むブロックポリマーなどが挙げられる。
【0058】
前記含窒素型非イオン界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリオキシアルキルアミンなどが挙げられる。
【0059】
これらの界面活性剤の中でも陰イオン界面活性剤が好ましく、特に、有機酸塩、アルキル乳酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩が好しい。前記陰イオン界面活性剤は、一般にナトリウム塩あるいはその水溶液として供給される。
【0060】
前記界面活性剤のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤における含有量としては、5重量%以下が好ましい。
【0061】
(ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の製造)
この発明におけるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、たとえば以下のようにして好適に製造することができる。まず、所定量の前記水に所定量の前記特定の酸性フッ化化合物の結晶粉末を混合し、攪拌して溶液を調製する。次いで、この溶液に、所定量の前記粉体を混合し、更に要すれば、フッ化アンモニウム、前記フッ化アルカリ金属、前記その他の成分を混合し、攪拌することにより所望のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を調製することができる。また、いずれの成分をどのような順序で混合するかについては、前述した手順に限られない。
【0062】
なお、前記混合の方法、攪拌の方法については、特に制限はなく、それ自体公知の方法に従って行うことができる。
【0063】
(シリコーン被膜の除去方法)
この発明におけるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、以下のようにしてガラス表面に固着したシリコーン被膜を取り除くことができる。
【0064】
この発明のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤をガラス表面に散布し、あるいは塗布する。好ましくは、このガラス表面付着シリコーン被膜除去剤でガラス表面全体を一様に濡れた状態にする。そうすると、
4HF+SiO2 →SiF4 +2H2 O
の反応が進行して、ガラス表面にシロキサン結合をしているシリコーン被膜が水に溶解する。ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤でガラス一面を濡れた状態にしてそのまま放置すると、たとえば自動車のフロントグラス、サイドグラス等は傾斜しあるいはほぼ垂直に配設されているので、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が流下する。流下とともに、ガラス表面に結合していたシリコーン被膜も流れ落ちる。
【0065】
このガラス表面付着シリコーン被膜除去剤に粉体が含有されていないときには、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が流れ落ちたガラス表面上に多量の水を散布して、ガラス表面にこれから分離したまま残留するシリコーン被膜及び残留するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を洗い落とすのが良い。
【0066】
このガラス表面付着シリコーン被膜除去剤が粉体を含有している場合には、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤がガラス表面上に残留していると、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤中の粉体がその残留部位に付着したままになる。すなわち、このガラス表面付着シリコーン被膜除去剤中の粉体は、残留するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を検出する作用を示す。そこで、この粉体の付着するガラス表面に集中的に水を流下する。これによって、完全に、残留するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤がガラス表面から除去される。また、ガラス表面上に取り残しのシリコーン被膜があると、このシリコーン被膜に粉体が吸着されることもあるので、シリコーン被膜の取り残しを容易に発見することができる。
【0067】
なお、このガラス表面付着シリコーン被膜除去剤は、これをガラス表面に均一な被膜となるように添加した後に、上述のように大量の水でガラス表面を洗浄するのがもっとも好ましい使用形態であるが、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤をスポンジあるいは布に染み込ませ、そのスポンジや布でガラス表面を擦るようにしてガラス表面のシリコーン被膜を除去する使用形態もある。
【0068】
【実施例】
以下、この発明に係るガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の実施例および比較例につき説明する。なお、この発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
【0069】
(比較例1〜4)
表1に示す組成を有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を調製した。前記調製は、表1に示す所定量の水に、表1に示す所定量の酸性フッ化アンモニウムまたは酸性フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウムを添加し、混合・攪拌することにより行った。得られたガラス表面付着シリコーン被膜除去剤につき、以下の評価を行った。
【0070】
<評価>
撥水剤(販売元:タイホー工業(株)、「レインアップ リキッド」)を塗布したガラス板(5×10×0.5cm)をテストピースとした。このガラス板の表面には、前記撥水剤によりシリコーン被膜が形成されている。
【0071】
発泡ポリエチレン製スポンジ(3×3×0.5cm)に、試料のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を5g取り、均一な力で前記テストピースにおける撥水剤を塗布した面に塗り付ける。乾燥させた後に、前記面に水道水を流し、前記面の撥水状態を目視にて観察する。この操作を繰り返し、前記面の撥水性がなくなったときの、前記塗り付け回数および前記面の目視による表面状態を表1に示した。
【0072】
なお、表1において、前記擦り付け回数の欄における、×は20回以上擦り付けを行っても撥水していた状態を意味し、前記表面状態の欄における、○は濁りや曇りがなく、クリアな状態であったことを意味する。
【0073】
(比較例5〜6)
表1に示す研摩型油膜取り剤の市販品を用いた外は実施例1と同様にして評価を行い、その結果を表1に示した。
【0074】
(比較例7〜9)
表1に示す液体型油膜取り剤の市販品を用いた外は実施例1と同様にして評価を行い、その結果を表1に示した。
【0075】
【表1】
【0076】
(実施例14〜26)
表2に示す組成を有するガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を調製した。前記調製は、表1に示す所定量の水に、表1に示す所定量の酸性フッ化アンモニウムまたは酸性フッ化カリウム、粉体、フッ化アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウムを添加し、混合・攪拌することにより行った。得られたガラス表面付着シリコーン被膜除去剤につき、以下の評価を行った。
【0077】
<評価>
撥水剤(販売元:タイホー工業(株)、「レインアップ リキッド」)を塗布したガラス板(5×10×0.5cm)をテストピースとした。このガラス板の表面には、前記撥水剤によりシリコーン被膜が形成されている。
【0078】
発泡ポリエチレン製スポンジ(3×3×0.5cm)に、試料のガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を5g取り、均一な力で前記テストピースにおける撥水剤を塗布した面に塗り付ける。次いで、前記面に水道水を流し、前記面の撥水状態を目視にて観察する。この操作を繰り返し、前記面の撥水性がなくなったときの、前記塗り付け回数および前記面の目視による表面状態を表1に示した。
【0079】
なお、表2において、前記擦り付け回数の欄における、×は20回以上擦り付けを行っても撥水していた状態を意味し、前記表面状態の欄における、○は濁りや曇りがなく、クリアな状態であったことを意味する。
【0080】
【表2】
【0081】
また、粉体を含有しているので、ガラス表面上に残留するシリコーン被膜、ガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を容易に発見することができ、これらを確実に除去することができた。
【0082】
【発明の効果】
この発明によると、前記従来における問題を解決することができる。すなわち、この発明の組成物は、自動車、航空機、船舶、電車等の乗物等におけるガラス表面に強固に被着された撥水性のシリコーン被膜を迅速かつ簡単に、しかもガラス表面に傷を付けることなく、ムラなく確実に除去することができるガラス表面付着シリコーン被膜除去剤を提供することができる。特に粉体が含有されている場合には、処理後のガラス表面にガラス表面付着シリコーン被膜除去剤の取り残しがあっても、その取り残し部位を容易に検出することができ、取り残し部位に水を流下させることにより、容易にその取り残しを除去することができる。
【0083】
この発明の除去方法は、酸性フッ化化合物と粉体を含有する組成物を用いてガラス表面に付着するシリコーン被膜を除去する。この発明の除去方法では、上記粉体が、残留する酸性フッ化化合物を吸着するから、除去処理後、酸性フッ化化合物の残留によるガラスの受ける悪影響を防止することができる。更に、処理後のガラス表面に粉体の残存を見いだすことにより、除去剤の取り残しを容易に検出することができ、その粉体残留部位を水で洗い流すことにより、残留している酸性フッ化化合物を簡単に除去することができる。したがって、この発明の除去方法によると、迅速かつ簡単に、しかもガラス表面に傷をつけることなく、ムラなく確実にガラス表面のシリコーン被膜を除去することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a glass surface adhesion silicone film removing agent and a method for removing a silicone film. The glass surface adhesion silicone film remover that can be easily and surely removed without unevenness, and the silicone film adhering to the glass surface can be completely removed without leaving the glass surface adhesion silicone film remover. The present invention relates to a method for removing a silicone coating.
[0002]
[Prior art]
In recent years, many water repellents capable of improving the water repellency of automobiles and aircraft windshields have been provided. Among these water repellents, silicone water repellents obtained by dissolving alkylpolysiloxanes in alcohols containing acids such as sulfuric acid form a water-repellent silicone film firmly and easily on glass surfaces. be able to. This is because a silanol group on the glass surface and a silanol group generated in the alkylpolysiloxane undergo a dehydration reaction, and the glass and the alkylpolysiloxane are firmly bonded by a siloxane bond. For this reason, the silicone-based water repellent is widely used.
[0003]
However, even if the silicone-based water repellent is used, the water repellency of the glass surface deteriorates due to physical or chemical factors. Therefore, the silicone film formed on the glass surface is appropriately removed, and a new silicone film is applied to the glass surface. It is necessary to form. In addition, when dirt due to silicone adheres to the glass surface due to various factors, it is necessary to remove the dirt.
[0004]
Conventionally, in such a case, the silicone coating has been removed from the glass surface as follows. That is, the silicone film is physically scraped off from the glass surface by water polishing using a dispersion containing fine particles such as silica as an abrasive.
[0005]
However, such a silicone film removal operation is complicated and requires a great deal of labor and time. In addition, such a silicone film removal operation has a problem that the silicone film cannot be reliably removed from the glass surface without unevenness.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the conventional problems. In addition, the present invention provides a water-repellent silicone coating that is firmly attached to the glass surface of vehicles such as automobiles, aircraft, ships, and trains, etc., quickly and easily, and without causing scratches on the glass surface. It is an object of the present invention to provide a glass surface adhesion silicone film removing agent that can be reliably removed. The present invention provides a glass surface capable of preventing the adverse effects of glass caused by the remaining acid fluoride compound when the silicone film adhering to the glass surface is removed using a composition containing the acid fluoride compound. It is an object of the present invention to provide an adhesive silicone film removing agent. The present invention provides a glass surface-adhesive silicone film removing agent that can remove a silicone film adhering to a glass surface and that can easily detect the remaining of the glass surface-adhered silicone film remover on the glass surface. Is the subject. The present invention provides a water-repellent silicone coating that is firmly attached to the glass surface of vehicles such as automobiles, aircraft, ships, and trains, etc., quickly and easily, and without causing scratches on the glass surface. It is an object of the present invention to provide a method for removing a glass surface-attached silicone coating that can be removed and that can easily detect the remaining of the glass surface-attached silicone coating remover.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Means of the present invention for solving the above problems
(1)0.15 to the whole17.5% by weightAnd at least one selected from the group of acidic fluoride compounds consisting of acidic ammonium fluoride and acidic potassium fluoride,0.05 to 20% by weight of inorganic powder and / or organic powder with respect to the whole, A glass surface adhesion silicone film remover characterized by containing water,
(2) In the above (1), the particle diameter of the inorganic powder and / or the organic powder is 0.5 to 20 μm.It is a glass surface adhesion silicone film remover as described,
(3) It further contains 1-2 times the weight of ammonium fluoride relative to the weight of the acidic fluoride compound.In (1) or (2) aboveIt is a glass surface adhesion silicone film remover as described,
(4) It further contains an alkali metal fluoride in a weight of 1 to 2 times the weight of the acidic fluoride compound.Any one of (1) to (3)It is a glass surface adhesion silicone film remover as described,
(5)Any one of (1) to (4)The glass surface adhesion silicone film remover described above is supplied to the glass surface, and after removing liquid components, it adheres to the glass surface.The inorganic powder and / or organic powderIt is a removal method of the silicone film characterized by removing.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Glass surface adhesion silicone film remover)
The glass surface adhesion silicone film removing agent of the present invention can effectively remove a silicone film by containing water and a specific acidic fluoride compound as essential components and further containing powder. is there. Moreover, the glass surface adhesion silicone film removal agent of this invention may contain ammonium fluoride, an alkali metal fluoride, and another component further as needed.
[0009]
--- Water--
There is no restriction | limiting in particular as water in this invention, Although it can select suitably according to the objective, For example, tap water, ion-exchange water, distilled water, ground water, spring water, filtered water etc. are mentioned.
[0010]
--Acid fluorinated compound--
The acidic fluoride compound in the present invention is at least one selected from the group consisting of acidic ammonium fluoride and acidic potassium fluoride. As the acidic fluoride compound, any one of acidic ammonium fluoride and acidic potassium fluoride can be used alone, or both can be used in combination.
[0011]
Said acidic ammonium fluoride is also referred to as “acidic ammonium fluoride”, “ammonium” or “ammonium bifluoride” and has the general formula NHFour It is a substance represented by F · HF. The acidic ammonium fluoride is a colorless orthorhombic crystal or monoclinic crystal.
[0012]
As the acidic ammonium fluoride in this invention, one synthesized from an acidic solution of hydrogen fluoride and liquid ammonia may be used, or a commercially available product may be used. Standards for the acidic ammonium fluoride include industrial chemicals JIS K 1407-78, reagents JIS K 8817-79, and the like. In the present invention, flaky acidic ammonium fluoride may be used as the acidic ammonium fluoride.
[0013]
The acidic potassium fluoride is also called “potassium” or “potassium bifluoride”, and is a substance represented by the general formula KF · HF. The acidic potassium fluoride is a colorless tetragonal crystal, and as a standard, there is a reagent JIS K 8818-79.
[0014]
The content of the acidic fluoride compound in the glass surface adhesion silicone film remover is usually 0.15 to 15% by weight and 1.5 to 15% by weight with respect to the whole glass surface adhesion silicone film remover. And is particularly preferably 5 to 12% by weight. When the content is 0.15 to 15% by weight, the object of the present invention can be effectively achieved, and when the content is 1.5 to 15% by weight, a silicone film is formed from the glass surface. It can be effectively removed, and when the content is 5 to 12% by weight, the removal effect is advantageous.
[0015]
In the present invention, the content is 0.15% by weight, 1.5% by weight, 5% by weight, or the content (% by weight) of ammonium acid fluoride employed in any of the examples described later. The lower limit value may be 12% by weight, 15% by weight, or a range in which the content (% by weight) of ammonium acid fluoride employed in any of the examples described later is the upper limit value.
[0016]
--- Powder--
The glass surface adhesion silicone film remover according to the present invention has the specific acid fluoride compound and water contained in a specific content ratio as essential components, and therefore has a powerful removal capability of removing the silicone film. On the other hand, in some cases, the side effect of eroding the glass surface may occur.
[0017]
For example, when the glass surface adhesion silicone film remover containing the two components is excessively adhered to the glass surface, or after the glass surface adhesion silicone film remover containing the two components is applied to the glass surface, In the process of evaporating the liquid component, when the acid fluoride compound is gradually concentrated on the glass surface, the acid fluoride compound may attack the glass surface.
[0018]
Therefore, when a powder is further contained in the glass surface-attached silicone film removing agent containing the two components, the two components and the glass surface-attached silicone film removing agent containing the powder solve the above-mentioned problem. The reason is considered as follows. That is, when the glass surface adhesion silicone film removing agent cast on the glass surface is dried, the acidic fluoride compound is adsorbed and concentrated on the surface of the powder. When the acid fluoride compound is adsorbed and concentrated on the surface of the powder, there is no acid fluoride compound in the glass surface so that the glass surface is damaged. The invasion is extremely small. Therefore, the glass surface-attached silicone film removing agent according to the present invention containing powder can remove the silicone film with extremely reduced invasion of the glass surface. In this respect, the powder according to the present invention is considered to have an action of preventing invasion of the glass surface by the acidic fluoride compound.
[0019]
The advantage of including the powder in the glass surface adhesion silicone film removing agent is not limited to the above.
[0020]
When the glass surface adhering silicone film removing agent applied to the glass surface is removed, if this glass surface adhering silicone film removing agent remains on the glass surface, the liquid component is removed from the glass surface by evaporation or the like. Even if lost, the contained powder remains on the glass surface. Therefore, the person who operates the glass surface adhesion silicone film remover can easily find the portion where the glass surface adhesion silicone remover has not been removed, because it is a powder residue. Then, the operator removes the remaining powder by wiping off the powder residue on the glass surface, and finally the glass surface adhesion silicone film remover is completely removed from the glass surface. It can be done. It is extremely important to remove this residual powder. This is because if the glass surface adhering silicone film remover contains no powder and there is any remaining glass surface adhering silicone film removing agent on the glass surface, the remaining part is usually transparent. It remains for a long time without being noticed. Then, since the acid fluoride compound is present in a concentrated state in the remaining portion, the invasion of the glass is remarkable and the glass surface is damaged. As described above, the powder contained in the glass surface-adhesive silicone film remover has a function of easily finding the remaining glass surface-adhesive silicone film remover as an indicator, and the acid fluoride compound is concentrated in the powder. Thus, it has a function of facilitating removal of the residual acid fluoride compound.
[0021]
Further, the glass surface adhesion silicone coating remover according to the present invention containing powder is operated if the glass surface adhesion silicone coating removal agent has not been completely removed as long as the powder remains on the glass surface. Therefore, the powder remaining on the glass surface has a function of urging the operator to continue the removal operation of the glass surface adhesion silicone film removing agent.
[0022]
As the powder, inorganic powder and / or organic powder can be used.
[0023]
Examples of the inorganic powder include alumina, calcium carbonate, aluminum hydroxide, magnesium oxide, titanium oxide, zirconium oxide, and zinc oxide. Among these, titanium oxide is preferable.
[0024]
Examples of the organic powder include acrylic powder such as homopolymer powder of methyl methacrylate and copolymer powder of ethylene and methyl methacrylate, nylon powder, polyethylene powder, polyurethane powder, styrene powder, urea resin powder, Mention may be made of melamine formaldehyde condensate powder. Among these, acrylic powder, particularly methyl methacrylate homopolymer powder is preferred.
[0025]
The particle size of the powder is preferably such a size that does not damage the glass surface and does not settle and separate during storage of the glass surface-attached silicone film remover, specifically 0.5 to 20 μm. is there. Such a fine powder has an advantage that the powder has a unique color and the presence of the powder remaining on the glass surface can be easily discriminated by the color of the powder.
[0026]
The amount of the powder is preferably such that it settles and does not separate, and is usually 0.05 to 20% by weight, preferably 0.5 to 10%, based on the entire glass surface-adhering silicone film remover. % By weight. If the content is within the above range, the object of the present invention can be effectively achieved.
[0027]
It should be noted that the glass surface adhesion silicone film removing agent of the present invention chemically breaks the silica bonded to the siloxane by chemically bonding the silicon in the glass and the silicon in the silicone film via oxygen, that is, the siloxane bond. Thus, it has a function of removing, and does not place emphasis on removing the silicone film by rubbing the silicone film with an abrasive. Therefore, the glass surface adhesion silicone film removal agent of this invention does not need to contain an abrasive in particular.
[0028]
--Ammonium fluoride--
In this invention, the said ammonium fluoride can be contained as an auxiliary agent in the glass surface adhesion silicone film removal agent as needed. When the glass surface adhesion silicone film removing agent contains the ammonium fluoride as an auxiliary, the acidic ammonium fluoride is effectively prevented from being decomposed into hydrogen fluoride, and the hydrogen fluoride is volatilized. Therefore, the ability to remove the silicone coating can be maintained high.
[0029]
The ammonium fluoride has the general formula NHFour It is a substance represented by F and is a hexagonal acicular crystal. As the ammonium fluoride in the present invention, a synthesized product or a commercially available product may be used.
[0030]
As content in the glass surface adhesion silicone film removal agent of the said ammonium fluoride, content which is 1-2 times with respect to content (weight%) of the said acidic fluoride compound in a glass surface adhesion silicone film removal agent ( % By weight) is preferred. This is advantageous in that the silicone film can be effectively removed from the glass surface.
[0031]
--Alkali metal fluoride--
In the present invention, the alkali metal fluoride can be added as an auxiliary to the glass surface-attached silicone film removing agent, if necessary. When the glass surface adhesion silicone film removing agent contains the alkali metal fluoride as an auxiliary agent, the alkali metal fluoride effectively prevents the acidic ammonium fluoride from being decomposed into hydrogen fluoride. Since hydrogen fluoride is prevented from evaporating, the ability to remove the silicone coating can be maintained high.
[0032]
Examples of the alkali metal fluoride include sodium fluoride and potassium fluoride.
[0033]
The sodium fluoride is also called “sodium fluoride” and is a substance represented by the general formula NaF. The sodium fluoride is a colorless equiaxed crystal. In the present invention, the sodium fluoride may be synthesized or a commercially available product may be used. Examples of the sodium fluoride include industrial chemicals JIS K 1406-57, reagents JIS K 8821-79, and the like. In the present invention, pelletized sodium fluoride may be used as the sodium fluoride.
[0034]
When the sodium fluoride is used as an auxiliary agent, the sodium fluoride has a low solubility in water, so a part of the sodium fluoride does not dissolve in water and disperses in a solid state in the glass surface-attached silicone film remover. However, since this dispersed solid can function as an abrasive, there is no practical problem.
[0035]
The potassium fluoride is a substance represented by the general formula KF. The potassium fluoride is a bulky fine powder. In the present invention, a synthesized product may be used as the potassium fluoride, or a commercially available product may be used.
[0036]
When the potassium fluoride is used as an auxiliary agent, the potassium fluoride has a high solubility in water, so it does not disperse in a solid state in the glass surface adhesion silicone film remover. Can prevent decomposition and volatilization of the acidic ammonium fluoride while dissolved in water.
[0037]
As content in the glass surface adhesion silicone film removal agent of the said alkali metal fluoride, content which is 1-2 times with respect to content (weight%) of the said acidic fluoride compound in a glass surface adhesion silicone film removal agent (% By weight) is preferred. This is advantageous in that the silicone film can be effectively removed from the glass surface.
[0038]
-Other ingredients-
The other components in the present invention are not particularly limited as long as the object of the present invention is not impaired, and examples thereof include various additives such as alcohols, surfactants, preservatives, and stabilizers. By adding the above-mentioned other components to the glass surface adhesion silicone film remover depending on the purpose, the characteristics of the glass surface adhesion silicone film removal agent are further enhanced, or new characteristics are imparted in addition to the original characteristics. Can do.
[0039]
-Alcohol-
Examples of the alcohol include monohydric alcohols and polyhydric alcohols.
[0040]
Examples of the monohydric alcohols include methanol, ethanol, n-propanol, 2-propanol, n-butanol, 2-methylpropanol, 2-butanol, 2-methyl-2-propanol, n-pentanol, 3- Methylbutanol, 2-methyl-1-butanol, 2-methyl-2-butanol, 2,2-dimethylbutanol, n-hexanol, n-octanol, 2-octanol, n-decanol, n-dodecanol, n-tetradecane Nord, n-hexadecanol, n-octadecanol and the like.
[0041]
Examples of the polyhydric alcohols include 1,2-ethanediol, 1,2-propanediol, 1,3-propanediol, 1,4-butanediol, 2,3-dimethyl-butanediol, 1,2 , 3-propanetriol and the like.
[0042]
As content in the glass surface adhesion silicone film removal agent of the said alcohol, it is 10 weight% or less normally.
[0043]
-Surfactant-
Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, an amphoteric surfactant, and a nonionic surfactant.
[0044]
Examples of the anionic surfactant include organic acid salts such as carboxylate and sulfonate, sulfate ester salt, phosphate ester salt and the like.
[0045]
Examples of the carboxylate include sodium laurate, potassium laurate, sodium myristate, sodium palmitate, sodium stearate, sodium oleate, potassium oleate, and ether carboxylate.
[0046]
Examples of the sulfonate include higher alkyl sulfonates, α-olefin sulfonates, higher fatty acid ester sulfonates, dialkyl sulfosuccinates, higher fatty acid amide sulfonates, and alkyl allyl sulfonates. Examples include alkylbenzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonate, and formalin condensate of alkyl allyl sulfonate.
[0047]
Examples of the sulfate ester salt include higher alcohol sulfate ester, secondary higher alcohol sulfate ester salt, alkyl ether sulfate ester salt, alkyl aryl ether sulfate ester, alkyl sulfate ester salt, sulfate ester salt of higher fatty acid ester, and higher fatty acid. Examples include alkylolamide sulfates and sulfated oils.
[0048]
Examples of the phosphate ester salt include sodium didecyl phosphate, polyoxyethylene lauryl ether sodium phosphate, polyoxyethylene cetyl ether sodium phosphate, polyoxyethylene oleyl ether sodium phosphate, and polyoxyethylene alkylphenyl ether sodium phosphate. Etc.
[0049]
Examples of the cationic surfactant include amine salts and quaternary ammonium salts.
[0050]
Examples of the amine salt include alkylamine salts, polyamines, amino alcohol fatty acid derivatives and the like.
[0051]
Examples of the quaternary ammonium salt include alkyl quaternary ammonium salts, cyclic quaternary ammonium salts, quaternary ammonium salts having a hydroxyl group, quaternary ammonium salts having an ether bond, and quaternary ammonium salts having an amide bond. Can be mentioned.
[0052]
Examples of the amphoteric surfactant include N-lauryl β-alanine, N-stearyl β-alanine, N, N, N-trimethylaminopropionic acid, N-hydroxyethyl N, N-dimethylaminopropionic acid, N- Methyl N, N-dihydroxyethylaminopropionic acid, N, N, N-trihydroxyethylaminopropionic acid, N-lauryl N, N-dimethylaminopropionic acid, N-myristyl N, N-dimethylaminopropionic acid, N- Palmityl N, N-dimethylaminopropionic acid, N-stearyl N, N-dimethylaminopropionic acid, N-hexyl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-octyl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-decyl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-undecyl N, N-dimethylaminovinegar N-lauryl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-myristyl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-palmityl N, N-dimethylaminoacetic acid, N-stearyl N, N-dimethylaminoacetic acid, 1-pyridium betaine 1-α-picolinium betaine, and the like.
[0053]
Examples of the nonionic surfactant include an ether type nonionic surfactant, an ether ester type nonionic surfactant, an ester type nonionic surfactant, a block polymer type nonionic surfactant, and a nitrogen-containing nonionic surfactant. Surfactant etc. are mentioned.
[0054]
Examples of the ether type nonionic surfactant include a single chain length polyoxyethylene ether type ether type nonionic surfactant; polyoxyethylene fatty alcohol ether, polyoxyethylene alkylallyl ether, polyoxyethylene lanolin alcohol And polyoxyethylene alkyl or alkyl allyl ethers such as ethylene oxide derivatives of alkylphenol formalin condensates.
[0055]
Examples of the ether ester type nonionic surfactant include polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene glyceryl mono fatty acid esters, polyoxyethylene propylene glycol fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitol fatty acid esters, Examples include oxyethylene ethers; natural fats and waxes, and polyoxyethylene derivatives of waxes.
[0056]
Examples of the ester type nonionic surfactant include polyoxyethylene fatty acid esters and polyhydric alcohol esters.
[0057]
Examples of the block polymer type nonionic surfactant include a pluronic type nonionic surfactant, a tetronic type nonionic surfactant, and a block polymer containing an alkyl group.
[0058]
Examples of the nitrogen-containing nonionic surfactant include polyoxyethylene fatty acid amide, alkylolamide, and polyoxyalkylamine.
[0059]
Among these surfactants, anionic surfactants are preferable, and organic acid salts, alkyl lactate salts, N-acyl amino acid salts, and alkyl ether carboxylates are particularly preferable. The anionic surfactant is generally supplied as a sodium salt or an aqueous solution thereof.
[0060]
The content of the surfactant in the glass surface adhesion silicone film removing agent is preferably 5% by weight or less.
[0061]
(Manufacture of glass surface adhesion silicone film remover)
The glass surface adhesion silicone film removal agent in this invention can be suitably manufactured as follows, for example. First, a predetermined amount of the specific acidic fluoride compound crystal powder is mixed with a predetermined amount of the water and stirred to prepare a solution. Next, a predetermined amount of the powder is mixed with this solution, and if necessary, ammonium fluoride, the alkali metal fluoride, and the other components are mixed and stirred to obtain a desired glass surface-attached silicone coating. A scavenger can be prepared. In addition, the order of mixing which components is not limited to the above-described procedure.
[0062]
The mixing method and the stirring method are not particularly limited and can be carried out according to a method known per se.
[0063]
(Removal method of silicone coating)
The glass surface adhesion silicone film removing agent in this invention can remove the silicone film adhered to the glass surface as follows.
[0064]
The glass surface adhesion silicone film removing agent of the present invention is sprayed or applied to the glass surface. Preferably, the entire glass surface is wetted uniformly by the glass surface adhesion silicone film removing agent. Then
4HF + SiO2 → SiFFour + 2H2 O
As the reaction proceeds, the silicone film having a siloxane bond on the glass surface dissolves in water. If the glass surface is wetted with the glass surface adhesion silicone film remover and left as it is, for example, the front glass, side glass, etc. of an automobile are inclined or arranged almost vertically. Flows down. Along with the flow down, the silicone film bonded to the glass surface also flows down.
[0065]
When no powder is contained in this glass surface adhesion silicone coating remover, a large amount of water is sprayed on the glass surface from which the glass surface adhesion silicone coating removal agent has flowed down, and the silicone that remains separated from the glass surface remains. The coating and any remaining glass surface adhesion silicone coating remover should be washed off.
[0066]
When the glass surface adhesion silicone coating remover contains powder, if the glass surface adhesion silicone coating removal agent remains on the glass surface, the powder in the glass surface adhesion silicone coating removal agent It remains attached to the remaining site. That is, the powder in this glass surface adhesion silicone film removal agent has the effect | action which detects the remaining glass surface adhesion silicone film removal agent. Therefore, water is concentrated on the glass surface to which the powder adheres. This completely removes any remaining glass surface-deposited silicone film remover from the glass surface. In addition, if there is a silicone film left on the glass surface, powder may be adsorbed on the silicone film, so that it is possible to easily find the silicone film left behind.
[0067]
The glass surface adhesion silicone film remover is most preferably used after the glass surface is added to form a uniform film on the glass surface and then the glass surface is washed with a large amount of water as described above. There is also a use form in which a glass surface-attached silicone film removing agent is soaked into a sponge or cloth, and the glass surface is removed by rubbing the glass surface with the sponge or cloth.
[0068]
【Example】
Hereinafter, examples and comparative examples of the glass surface adhesion silicone film removing agent according to the present invention will be described. The present invention is not limited to the following examples.
[0069]
(Comparative Examples 1-4)
The glass surface adhesion silicone film removal agent which has a composition shown in Table 1 was prepared. In the preparation, a predetermined amount of acidic ammonium fluoride or acidic potassium fluoride, ammonium fluoride, ammonium fluoride, sodium fluoride, or potassium fluoride shown in Table 1 is added to a predetermined amount of water shown in Table 1, and mixed and stirred. Was done. The following evaluation was performed about the obtained glass surface adhesion silicone film removal agent.
[0070]
<Evaluation>
A glass plate (5 × 10 × 0.5 cm) coated with a water repellent (distributor: Taiho Kogyo Co., Ltd., “Rain Up Liquid”) was used as a test piece. A silicone film is formed on the surface of the glass plate with the water repellent.
[0071]
Take 5 g of the glass surface adhesion silicone film removing agent of the foamed polyethylene sponge (3 × 3 × 0.5 cm) and apply it on the surface of the test piece to which the water repellent agent has been applied with a uniform force. After drying, tap water is poured over the surface, and the water-repellent state of the surface is visually observed. Table 1 shows the number of times of application and the surface condition of the surface when the surface was not water-repellent when this operation was repeated.
[0072]
In Table 1, in the column of the number of rubs, × means a state of being water-repellent even when rubbed 20 times or more, and in the column of the surface state, ◯ is clear and free of turbidity and cloudiness. It means that it was in a state.
[0073]
(Comparative Examples 5-6)
Evaluation was carried out in the same manner as in Example 1 except that commercially available abrasive oil film removers shown in Table 1 were used, and the results are shown in Table 1.
[0074]
(Comparative Examples 7-9)
Evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that a commercially available liquid type oil film remover shown in Table 1 was used. The results are shown in Table 1.
[0075]
[Table 1]
[0076]
(Examples 14 to 26)
The glass surface adhesion silicone film removal agent which has a composition shown in Table 2 was prepared. In the preparation, a predetermined amount of acidic ammonium fluoride or acidic potassium fluoride, powder, ammonium fluoride, sodium fluoride, potassium fluoride shown in Table 1 is added to a predetermined amount of water shown in Table 1, and mixed. -Performed by stirring. The following evaluation was performed about the obtained glass surface adhesion silicone film removal agent.
[0077]
<Evaluation>
A glass plate (5 × 10 × 0.5 cm) coated with a water repellent (distributor: Taiho Kogyo Co., Ltd., “Rain Up Liquid”) was used as a test piece. A silicone film is formed on the surface of the glass plate with the water repellent.
[0078]
Take 5 g of the glass surface adhesion silicone film removing agent of the foamed polyethylene sponge (3 × 3 × 0.5 cm) and apply it on the surface of the test piece to which the water repellent agent has been applied with a uniform force. Next, tap water is poured on the surface, and the water-repellent state of the surface is visually observed. Table 1 shows the number of times of application and the surface condition of the surface when the surface is not water-repellent when this operation is repeated.
[0079]
In addition,Table 2In the column of the number of rubbing, × means a state of water repellency even after rubbing 20 times or more, and ○ in the surface state column is clear and free of turbidity and cloudiness Means that.
[0080]
[Table 2]
[0081]
In addition, since it contains powder, it was possible to easily find a silicone film remaining on the glass surface and a glass surface-attached silicone film remover, which could be removed reliably.
[0082]
【The invention's effect】
According to the present invention, the conventional problems can be solved. That is, the composition of the present invention provides a water-repellent silicone coating that is firmly attached to the glass surface of vehicles such as automobiles, aircraft, ships, and trains, quickly and easily, and without scratching the glass surface. Thus, it is possible to provide a glass surface-attached silicone film removing agent that can be reliably removed without unevenness. In particular, when powder is contained, even if there is a glass surface adhesion silicone film remover left on the glass surface after treatment, the remaining part can be easily detected, and water flows down to the remaining part. By doing so, the remainder can be easily removed.
[0083]
In the removing method of the present invention, the silicone film adhering to the glass surface is removed using a composition containing an acidic fluoride compound and powder. In the removal method of the present invention, since the powder adsorbs the remaining acidic fluoride compound, it is possible to prevent the adverse effect of the glass due to the residual acidic fluoride compound after the removal treatment. Further, by finding the residual powder on the glass surface after the treatment, it is possible to easily detect the removal agent remaining, and by washing away the residual powder portion with water, the remaining acidic fluoride compound Can be easily removed. Therefore, according to the removal method of the present invention, the silicone film on the glass surface can be removed quickly and easily, and without causing damage to the glass surface, without any unevenness.
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