JP3914426B2 - Condenser microphone - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は振動板と背電極により形成されたエレクトレットコンデンサを有するコンデンサマイクロフォンに関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトレットコンデンサを形成する振動板と背電極の間にギャップ成形するのに、従来は、例えば図4に例示されるように平らな背電極1と振動板2の間に薄いリング状のスペーサ3を介在させ、或は、図5に例示されるように背電極1に凸状の突起物4を1個から複数個設ける等の構成が採用されていた。図示は省略するが、前記突起物を背電極に1個から複数個設ける構成も採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようのな従来構造では以下のような問題のあることを本発明者は見出した。
(1)狭いギャップが必要な場合、平らな背電極を使用すると振動板が吸引され振動板吸着不良を生じ易かった。
(2)スペーサを用いてギャップを形成する方法では、スペーサ自体にコストがかかる他、組立て工数も増えてしまう。
(3)背電極や振動板に凸状の突起物を設ける構造は、振動板にテンションをかけることになり、共振周波数が上がってしまい、尚かつ振動板の有効面積を減らすことになりマイクロフォン感度を上げるのが困難になる。
【0004】
本発明の目的は、電極に与えられる電荷の吸引力によるエレクトレットコンデンサの両極(背電極、振動板)間吸着現象を解消することができるコンデンサマイクロフォンを提供することにある。
【0005】
本発明の別の目的は、振動板と背電極の間にギャップ成形するのための部品を削減することができるコンデンサーマイクロフォンを提供することにある。
【0006】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンデンサマイクロフォンは、振動板と背電極により形成されたエレクトレットコンデンサを備え、前記背電極は、前記振動板に臨んで湾曲凹状部を有し、前記湾曲凹状部の最大深さ部分が前記振動板の最大振幅位置近傍とされる。前記湾曲凹状部の湾曲面は例えば縦断面形状がサインカーブ、コサインカーブ又は円弧などであってよい。
【0008】
上記より、前記振動板の最大振幅位置近傍を最大深さ部分とするように前記背電極を湾曲凹状に形成することにより、エレクトレットコンデンサ両極間(背電極、振動板)の吸引力を中心部分(振動板の最大振幅部分近傍)に集中させないようにすることができる。要するに、振動板の振幅が大きな部分ほど背電極と振動板のギャップが大きくされ、背電極、振動板間の吸着現象を解消し易くなる。換言すれば、振動板が最大限に吸引される中心部でも振動板吸着不良が発生し難くなる。更に、振動板の振幅が小さな部分ほど背電極と振動板のギャップが小さくされるから、蓄積電荷量が増え、コンデンサマイクロフォンの高感度化に寄与する。
【0009】
前記湾曲凹状部の最大深さ部分は10μm〜100μmとされる。この最大深さ部分の寸法範囲10μm〜100μmは、成極電圧や感度等の通常要求される仕様や湿度や温度等の実使用上の変動要因などを考慮して検討した結果から得られたものである。
【0010】
即ち、コンデンサーマイクロフォンの振動板と背電極に挟まれた空隙が図3に例示され、横軸は振動板に想定される変位、縦軸はその変位状態で振動板に作用してくる力の大きさ示している。そしてカーブC1は背電極によって作用される静電的吸引力、カーブC2は振動板のバネ定数による復元力を示す。このC1,C2の両曲線は常に2つの交点A,Bで交わる。これらの交点では吸引力と復元力が相等しいので、振動板はこの点で平衡が保たれる。
【0011】
平衡点Aでは、振動板を平衡点Aから原位置側(左側)に移動させると復元力より吸引力の方が大きくなり平衡点Aに引き戻そうとする力がかかる。逆に振動板を背電極側(右側)に移動してみると復元力の方が大きくなるので、ここでも平衡点Aに引き戻そうとする力がかかることになる。
【0012】
それに対し平衡点Bでは、振動板を原位置側に移動させると復元力の方が大きくなり振動板はさらに原位置側に動こうとして平衡点Bには戻ろうとはしない。逆に背電極側に移動させると吸引力の方が大きくなり背電極に吸引され平衡点Bに戻らなくなる。これが振動板吸着不良である。
【0013】
上記の事柄を数式化すると動作空隙長d0を、次のようにして求めることができる。
【0014】
ここに、両極間にかけられた偏極用直流電圧(成極電圧)V0によって振動板のところに発生される静電場の強さをE、電束をD、また空隙(ギャップ)の誘電率をε0、背電極面積をSとすれば、振動板に作用してくる静電的吸引力F0は式(1)のように書かれる。
【0015】
【数1】
【0016】
そして、この振動板が原位置から背電極に向かってΔxだけ変位した状態で、ギャップ間距離をdiとすると、この電場の強さEは式(2)のように与えられる。
【0017】
【数2】
【0018】
従って、この位置で振動板が受ける吸引力F0は式(1)から、式(3)のようになる。
【0019】
【数3】
【0020】
一方この状態で振動板に働く復元力は振動板のスチフネスをsdとして、sdxのように表せるから、平衡点Aは上記式(3)とsdxを等しいとして式(4)のように計算される。尚Δx/di≪1の関係が満たされているものとする。
【0021】
【数4】
【0022】
安定平衡点Aまでの距離Δxが式(4)のように知られたので、このコンデンサマイクロフォンの動作空隙長d0は式(5)のように決定されることになる。
【0023】
【数5】
【0024】
例として既存のエレクトレットコンデンサマイクロフォン(φ5.8×2mm)の動作空隙距離d0を求める。式(4)の各々の値を、
ε0=8.855×10−12(F/m)、S=13.2×10−6(m2)、V0=−200(V)、di=25×10−6(m)、sd=939.74(N/m)
とすると、平衡点Aまでの距離Δxは、
Δx=5.84×10−6
となり、5.84×10−6(m)と求められる。これにより、式(5)から動作空隙距離d0は19.16×10−6(m)となる。
【0025】
動作空隙距離d0は成極電圧V0やギャップ間距離di等に応じて変わる。マイクロフォンの感度を上げる為に成極電圧V0を増加させ若しくはギャップ間距離diを更に狭め、或は温湿度が変化したりすると、安定平衡点Aが不安定平衡点Bに近づき、前記のような振動板吸着現象の生じる可能性が高くなる。この為、背電極から安定平衡点Aまでの距離を確実に保てるように考慮することが必要であり、本発明では、エレクトレットコンデンサマイクロフォンの実用的な大きさなどを考慮し、例えば、背電極の直径が1mm〜40mmのような範囲において、前記最大深さ部分の寸法を10μm〜100μmの範囲の中から選べば良いという結論を見出した。
【0026】
本発明の望ましい形態の一つとして、前記背電極に、前記湾曲凹状部の周縁部分に前記振動板とのギャップを形成する段差部を形成するとよい。この段差部は背電極と振動板の間のリング状スペーサの代わりになるから、コンデンサマイクロフォンの部品点数削減、組立て行程の簡素化に資することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には本発明に係るコンデンサマイクロフォン一例が断面にて示される。同図に示されるコンデンサマイクロフォン10は、特に制限されないが、横断面円形のボタン型のマイクロフォン用ケーシング11を有し、その筒内には、音波通過開口(一端開口部)12に面してコンデンサの一極を成す振動板13と、間隙をもって前記振動板13の対極(コンデンサの他極)を成す背電極14と、マイクロフォン用回路基板16とが設けられている。前記振動板13は、ポリエステルフィルムなどの誘電体膜の一面に金属膜が蒸着され、その金属膜が振動板リング18に固定され、その誘電体面が背電極14に面している。
【0028】
前記背電極14は、前記振動板13に臨んで湾曲凹状部14Aを有し、前記湾曲凹状部14Aの最大深さ部分は前記振動板の最大振幅位置近傍とされる。この例では振動板13は円形であり、図2例示されるようにその中心部が最大振幅位置とされる。前記湾曲凹状部14Aの最大深さ部分は10μm〜100μmの範囲から選ばれた値が設定される。最大深さ部分の寸法決定に際しては、ギャップ間距離diに対して動作空隙長d0が例えば70%以上というように比較的大きくなるようにされる。当然最大深さ部分の寸法を決定するときは湿度や温度によって振動板のテンションが低下する場合を想定することが望ましく、数10%程度の余裕を持つことが望ましい。例えば前記φ5.8×2mmの外形寸法を有する具体例に係るコンデンサマイクロフォンの場合には、湾曲凹状部14Aの深さ寸法を25μmとし、その湾曲形状を縦断面で円弧形状とする。
【0029】
前記背電極14は前記湾曲凹状部14Aの周縁部分に前記振動板とのギャップを形成する段差部14Bを有する。この段差部14Bは背電極14と振動板13の間のリング状スペーサの代わりになり、振動板13の周縁部分においても背電極14との間に最低限のギャップが形成され、その部分も有効なコンデンサとして機能することができる。したがって、単体部品としてのリング状スペーサは不要になる。
【0030】
前記背電極14は、絶縁性リング19の内側段差部分に概略同心状態に嵌合固定される。絶縁性リング19の内側には導電性接続リング20が挿入され、導電性接続リング20はマイクロフォン用回路基板16及び背電極14に接する。前記ケーシング11の他端開口部21は内側に折り曲げられ、折り曲げられた周縁部が前記マイクロフォン用回路基板16を導電性接続リング20に向けて押圧固定している。要するに、前記マイクロフォン用回路基板16のか締め付けにより導電性接続リング20が背電極14に押圧される。
【0031】
前記振動板13と背電極14はエレクトレットコンデンサを構成して、電気音響変換を行なう。前記マイクロフォン用回路基板16は、そのエレクトレットコンデンサに臨む一面に、出力インピーダンス変換に利用される電界効果トランジスタなどの回路素子22が搭載される。前記マイクロフォン用回路基板16の他面にはインピーダンス変換された電気音響信号を出力する外部接続電極(図示せず)が形成されている。
【0032】
前記背電極14とマイクロフォン用回路基板16上の所定の導電パターンとの接続は前記導電性接続リング20を介して行われる。前記振動板13の金属膜とマイクロフォン用回路基板16上の所定の導電パターンとの接続は前記振動板リング18からケーシング11の周面を通ってその周端縁部のか締め付け部分に至る経路で行われる。前記マイクロフォン用回路基板16の表裏面に形成された導電パターンは、前記背電極14及び振動板13に前記回路素子22を接続し、前記回路素子25を前記外部接続電極に接続する。
【0033】
上記コンデンサマイクロフォン10によれば、前記振動板の最大振幅位置近傍を最大深さ部分とするように前記背電極14を湾曲凹状に形成するから、振動板13の振幅が大きな部分ほど背電極14と振動板13のギャップが大きくされ、背電極14・振動板13間の吸着現象を解消し易くなる。換言すれば、振動板13が最大限に吸引される中心部でも振動板吸着不良が発生し難くなる。更に、振動板13の振幅が小さな部分ほど背電極14と振動板13のギャップが小さくされるから、蓄積電荷量が増え、コンデンサマイクロフォン10は高感度化される。更に、前記背電極14は前記湾曲凹状部14Aの周縁部分に前記振動板13とのギャップを形成する段差部14Bを有するから、背電極14と振動板13の間に単体部品としてのリング状スペーサを設けなくても良く、コンデンサマイクロフォン10の部品点数削減、組立て行程の簡素化を実現することができる。
【0034】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0035】
例えば、コンデンサマイクロフォンの具体的な構造は図2の断面構造に限定されず適宜変更可能である。尚、図1において前期湾曲凹上部14Aの深さは実際の寸法に比べて強調して図示してあり、実際の寸法は明細書記載の通りである。
【0036】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0037】
すなわち、振動板の最大振幅する部分に合わせ背電極に湾曲凹状部分を形成したから振動板吸着不良を解消することが容易になる。背電極の湾曲凹状部分の外周縁に段差部を設けることにより単体部品としてのスペーサの部品数を減らすことができ組立て工程も簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサーマイクロフォンの縦断面図である。
【図2】振動板最大振幅位置の説明図である。
【図3】コンデンサーマイクロフォンの振動板と背電極に挟まれた空隙における振動板の想定変位とその変位状態にいて振動板に作用する力の関係を示す説明図である。
【図4】振動板と背電極とのギャップを単体部品としてのリング状スペーサで形成する従来構造を例示する断面図である。
【図5】振動板と背電極とのギャップを凸状の突起物により形成する従来構造を例示する断面図である。
【符号の説明】
10 コンデンサマイクロフォン
11 マイクロフォン用ケーシング
13 振動板
14 背電極
14A 湾曲凹状部
14B 段差部
16 マイクロフォン用回路基板
19 絶縁性リング
20 導電性接続リング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a condenser microphone having an electret condenser formed by a diaphragm and a back electrode.
[0002]
[Prior art]
In order to form a gap between the diaphragm forming the electret capacitor and the back electrode, conventionally, a thin ring-
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the present inventors have found that the conventional structure as described above has the following problems.
(1) When a narrow gap is required, if a flat back electrode is used, the diaphragm is attracted and the diaphragm is not easily attracted.
(2) In the method of forming a gap using a spacer, the spacer itself is expensive and the number of assembling steps increases.
(3) The structure in which convex projections are provided on the back electrode and the diaphragm applies tension to the diaphragm, which increases the resonance frequency and reduces the effective area of the diaphragm. It becomes difficult to raise.
[0004]
An object of the present invention is to provide a condenser microphone that can eliminate the phenomenon of adsorption between the two electrodes (back electrode and diaphragm) of an electret condenser due to the attractive force of charges applied to the electrodes.
[0005]
Another object of the present invention is to provide a condenser microphone that can reduce the number of parts for forming a gap between the diaphragm and the back electrode.
[0006]
The above and other objects and novel features of the present invention will be apparent from the description of this specification and the accompanying drawings.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A condenser microphone according to the present invention includes an electret capacitor formed by a diaphragm and a back electrode, and the back electrode has a curved concave portion facing the diaphragm, and a maximum depth portion of the curved concave portion is It is set near the maximum amplitude position of the diaphragm. The curved surface of the curved concave portion may have, for example, a sine curve, a cosine curve, an arc, or the like as a longitudinal cross-sectional shape.
[0008]
From the above, by forming the back electrode in a curved concave shape so that the vicinity of the maximum amplitude position of the diaphragm is the maximum depth part, the attraction force between the electret capacitor electrodes (back electrode, diaphragm) is the central part ( It is possible not to concentrate on the vicinity of the maximum amplitude portion of the diaphragm. In short, the larger the amplitude of the diaphragm, the larger the gap between the back electrode and the diaphragm, making it easier to eliminate the adsorption phenomenon between the back electrode and the diaphragm. In other words, it is difficult for the diaphragm suction failure to occur even in the central portion where the diaphragm is sucked to the maximum. Further, the smaller the amplitude of the diaphragm, the smaller the gap between the back electrode and the diaphragm, so that the amount of stored charge increases and contributes to higher sensitivity of the condenser microphone.
[0009]
The maximum depth portion of the curved concave portion is 10 μm to 100 μm. The size range of 10 μm to 100 μm of the maximum depth is obtained from the results of examination considering normally required specifications such as polarization voltage and sensitivity, and actual use fluctuation factors such as humidity and temperature. It is.
[0010]
That is, a gap sandwiched between the diaphragm and back electrode of the condenser microphone is illustrated in FIG. 3, the horizontal axis is the displacement assumed for the diaphragm, and the vertical axis is the magnitude of the force acting on the diaphragm in the displaced state. It shows. Curve C1 shows the electrostatic attractive force applied by the back electrode, and curve C2 shows the restoring force due to the spring constant of the diaphragm. The curves C1 and C2 always intersect at two intersections A and B. At these intersections, the suction force and the restoring force are the same, so the diaphragm is balanced at this point.
[0011]
At the equilibrium point A, when the diaphragm is moved from the equilibrium point A to the original position side (left side), the suction force becomes larger than the restoring force, and a force to pull back to the equilibrium point A is applied. On the contrary, when the diaphragm is moved to the back electrode side (right side), the restoring force becomes larger, so that a force to pull back to the equilibrium point A is also applied here.
[0012]
On the other hand, at the equilibrium point B, when the diaphragm is moved to the original position side, the restoring force becomes larger, and the diaphragm further moves to the original position side and does not return to the equilibrium point B. On the other hand, when it is moved to the back electrode side, the suction force becomes larger and is attracted to the back electrode and does not return to the equilibrium point B. This is a diaphragm adsorption failure.
[0013]
When the above matter is mathematically expressed, the operating gap length d 0 can be obtained as follows.
[0014]
Here, E represents the strength of the electrostatic field generated at the diaphragm by the polarized DC voltage (polarization voltage) V 0 applied between the two electrodes, D represents the electric flux, and the dielectric constant of the gap (gap). Is ε 0 , and the back electrode area is S, the electrostatic attraction force F 0 acting on the diaphragm can be written as in equation (1).
[0015]
[Expression 1]
[0016]
Then, in a condition in which the vibrating plate is displaced by Δx toward the back electrode from the original position, when the gap distance is d i, the intensity E of the electric field is given by equation (2).
[0017]
[Expression 2]
[0018]
Accordingly, the suction force F 0 received by the diaphragm at this position is changed from the equation (1) to the equation (3).
[0019]
[Equation 3]
[0020]
On the other hand the stiffness of the diaphragm as s d restoring force acting on the diaphragm in this state, since represented as s d x, equilibrium point A is set to equal the a s d x the formula (3) formula (4) Is calculated as follows. It is assumed that the relationship Δx / d i << 1 is satisfied.
[0021]
[Expression 4]
[0022]
Since the distance Δx to the stable equilibrium point A is known as shown in equation (4), the operating gap length d 0 of this condenser microphone is determined as shown in equation (5).
[0023]
[Equation 5]
[0024]
As an example, an operating air gap distance d 0 of an existing electret condenser microphone (φ5.8 × 2 mm) is obtained. Each value of equation (4) is
ε 0 = 8.855 × 10 −12 (F / m), S = 13.2 × 10 −6 (m 2 ), V 0 = −200 (V), d i = 25 × 10 −6 (m) , S d = 939.74 (N / m)
Then, the distance Δx to the equilibrium point A is
Δx = 5.84 × 10 −6
And 5.84 × 10 −6 (m). As a result, the operating air gap distance d 0 is 19.16 × 10 −6 (m) from Equation (5).
[0025]
The operating air gap distance d 0 varies depending on the polarization voltage V 0 , the gap distance d i, and the like. Further narrowing the polarization voltage V 0 across the allowed or gap increases the distance d i in order to increase the sensitivity of the microphone, or the temperature when the humidity changes or stable equilibrium point A approaches the unstable equilibrium point B, of the The possibility of such a diaphragm adsorption phenomenon is increased. For this reason, it is necessary to consider so that the distance from the back electrode to the stable equilibrium point A can be surely maintained. In the present invention, considering the practical size of the electret condenser microphone, In the range of diameters from 1 mm to 40 mm, it was found that the dimension of the maximum depth portion may be selected from the range of 10 μm to 100 μm.
[0026]
As one of desirable modes of the present invention, a stepped portion that forms a gap with the diaphragm at the peripheral portion of the curved concave portion may be formed on the back electrode. Since this step portion replaces the ring-shaped spacer between the back electrode and the diaphragm, it can contribute to the reduction in the number of components of the condenser microphone and the simplification of the assembly process.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a sectional view showing an example of a condenser microphone according to the present invention. The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
According to the
[0034]
Although the invention made by the present inventor has been specifically described based on the embodiments, it is needless to say that the present invention is not limited thereto and can be variously modified without departing from the gist thereof.
[0035]
For example, the specific structure of the condenser microphone is not limited to the cross-sectional structure shown in FIG. In FIG. 1, the depth of the first curved concave
[0036]
【The invention's effect】
The effects obtained by the representative ones of the inventions disclosed in the present application will be briefly described as follows.
[0037]
That is, since the curved concave portion is formed on the back electrode in accordance with the maximum amplitude portion of the diaphragm, it becomes easy to eliminate the diaphragm adsorption failure. By providing a step portion on the outer peripheral edge of the curved concave portion of the back electrode, the number of spacer components as a single component can be reduced, and the assembly process can be simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a condenser microphone according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a diaphragm maximum amplitude position.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a relationship between an assumed displacement of a diaphragm in a gap sandwiched between a diaphragm and a back electrode of a condenser microphone and a force acting on the diaphragm in the displaced state.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating a conventional structure in which a gap between a diaphragm and a back electrode is formed by a ring-shaped spacer as a single component.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating a conventional structure in which a gap between a diaphragm and a back electrode is formed by convex protrusions.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記湾曲凹状部は深さがその中央部で最大にされ半径方向外周縁に向かって深さが漸次減少され、
前記湾曲凹状部の最大深さ部分は前記振動板の最大振幅位置近傍であることを特徴とするコンデンサマイクロフォン。 In the condenser microphone having an electret condenser formed by a circular diaphragm and a back electrode, the back electrode has a circular curved concave portion facing the diaphragm,
The curved concave portion has a maximum depth at its central portion, and the depth is gradually reduced toward the radially outer periphery,
Condenser microphone, wherein the maximum depth portion of the curved concave portion is the maximum amplitude position near the diaphragm.
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