JP3914106B2 - ガスタービン発電システム及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高効率で、かつ、高信頼性の運転を実現するガスタービン発電システム及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平09-289776に記載されているように、従来のガスタービン発電システムにおいては、出力すべき負荷電力から回転数指令値を求め、それをタービン制御装置に入力し、ガスタービンの回転数を制御することにより、発電機の回転数を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の技術は、タービンの出力電力はその回転数に比例するという知見に基づき、出力電力から回転数指令値を算出している。
【0004】
タービン制御装置は、その求められた回転数指令値によって燃料供給量を調整し、回転数を制御している。しかしながら、タービン効率は、吸気温度などにより影響されるため、ある燃料量に対して最も高い効率、低Noxとなる回転数でタービンを常に運転できるとは限らない。従って、タービンの効率を常に高い状態に維持することは難しい。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、タービンの出力を発電機と、交流−直流間の変換が可能な電力変換器を介して電力系統に出力するガスタービン発電システムにおいて、発電機に接続された電力変換器により発電機の速度制御を常に実施することである。
【0006】
また、タービンの状態量から最適速度指令を作成し、最適速度指令に基づいて、発電機に接続される電力変換器により発電機の速度制御を行うことである。
【0007】
また、燃料調節などにより燃料量が変動し、電力変換器の電流が所定の値よりも大きくなった場合に一時的に発電機速度を増加させることである。
【0008】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
以下本発明を適用したガスタービン発電システムの一実施例について図を用いて説明する。図1はガスタービン発電システムのブロックダイアグラムを示している。
【0009】
図において、タービン10の回転軸12は、永久磁石発電機14の回転子16を支持する軸に接続される。永久磁石発電機14の固定子18側は、変換器20の交流側22に接続されている。永久磁石発電機14は、発電運転時は、その出力を変換器20へ供給し、電動運転時には変換器20から電力を受ける。
【0010】
変換器20の直流端子24、26側は、コンデンサ28を介して変換器30の直流側32に接続される。変換器30の交流出力側34は、高調波除去用の交流フィルタを構成するリアクトル36に接続される。変換器20、30は、良く知られた半導体スイッチング素子により構成され、ゲートパルスをオン・オフ制御することにより、交流・直流間での変換を行う。
【0011】
この実施例では、変換器20は、発電運転時は交流発電機14の交流出力を直流に変換し、変換器30は、変換器20からの直流出力を交流へ変換し、電力系統からの交流を直流へ変換し変換器20へ供給する。電動運転時には、その逆に変換器30は、電力系統の電力を受け、交流出力を直流に変換し、変換器20へ供給する。変換器20は、その直流を交流へ変換し、交流発電機を電動機として運転する。
【0012】
リアクトル36は、交流フィルタを構成するコンデンサ38およびリアクトル40に接続される。これらの直列接続された二つのリアクトル36、40、その接続点に接続されたコンデンサ38によりT型交流フィルタを構成する。リアクトル40は、遮断器42を介して電力系統44に接続される。
【0013】
変換器30の直流電圧制御装置46には、検出値S1、検出値S2、電圧検出値S3、直流電圧指令値S4が入力され、ゲート信号S5を変換器30に出力する。
【0014】
検出値S1は、リアクトル40を流れる電流を検出する電流検出器48、検出値S2は、リアクトル40の電力系統44側に設置された電圧検出器50、電圧検出値S3は、変換器30の直流側に設置されたコンデンサ28の電圧検出器52からそれぞれ供給される。
【0015】
また、変換器20に接続する発電機速度制御装置54には、検出値S6、最適速度指令値S7が入力され、ゲート信号S8を変換器20に出力する。検出値S6、最適速度指令値S7は、それぞれ永久磁石発電機14の出力する電流を検出する電流検出器56、タービン制御装置58から出力される。
【0016】
タービン制御装置58には、電力検出値S9と、電力指令S10と、タービン10からの温度や圧力などの状態量S11が入力され、タービン10に燃料調節指令S12を出力する。
【0017】
電力検出器60は、交流電流S1及び交流電圧S2から電力を検出し、電力検出値S9を出力する。また、タービン制御装置58は、電力変換器20に接続する発電機速度度制御装置54に、最適速度指令値S7を出力する。
【0018】
図2は、変換器20に接続するの発電機速度制御装置54の詳細な構成を示すブロックダイアグラムである。図において、発電機速度制御装置54には、最適速度指令値S7と、発電機電流検出値S6が入力される。最適速度指令値S7は、減算器64に入力される。
【0019】
位相検出器62には、変換器20の出力電圧指令値S13、S14と、発電機電流検出値S6が入力され、センサレス位相検出方式を用いて発電機14の誘起電圧の位相信号Thgを演算し、3相2相座標変換器66と、2相3相座標変換器68と、速度演算器70に出力する。
【0020】
速度演算器70は、誘起電圧位相信号Thgから式(1)により速度Omegを演算する。
【0021】
【数1】
減算器64は、最適速度指令値S7と速度演算値Omegとの偏差を演算し、速度調整器72に出力する。速度調整器72は、たとえば、比例積分制御器により構成できる。速度調節器72は、速度偏差を零にするようにq軸電流指令値(トルク電流指令値)S15を調整し、減算器74に出力する。
【0022】
3相2相座標変換器66は、入力された発電機電流検出値S6と誘起電圧位相信号Thgから、d軸電流(励磁電流成分)Idとq軸電流(トルク電流成分)Iqを式(2)により演算する。d軸電流検出値Idは、減算器76に出力され、q軸電流検出値Iqは減算器74に出力される。
【0023】
【数2】
減算器74は、q軸電流指令値S15とq軸電流検出値Iqの偏差を演算し、電流調整器78に出力する。電流調節器78は、指令値S15と検出値Iqとの偏差を零にするようにq軸電圧指令値S16を調整し、2相3相座標変換器68に出力する。
【0024】
また、減算器76は、d軸電流指令値S17とd軸電流検出値Idの偏差を演算し、電流調整器80に出力する。電流調整器80は、指令値S17と検出値Idの偏差を零にするように、その出力であるd軸電圧指令値S18を調整し、2相3相座標変換器68に出力する。電流調整器78、80は、たとえば、比例積分制御器により構成できる。
【0025】
2相3相座標変換器68には、位相信号Thgと、d軸電圧指令値S18と、q軸電圧指令値S16が入力され、式(3)および式(4に)より変換器20の出力する電圧指令値S13、S14、S19を演算し、PWM演算器(パルス幅変調演算器)82に出力する。
【0026】
【数3】
【数4】
PWM演算器82は、入力された電圧指令S13、S14、S19からゲート信号S8を演算する。この信号S8は、パルス幅変調方式により構成された変換器20に与えられ、その半導体素子をオン・オフ制御する。
【0027】
次に図2の動作の一例を説明する。いま、図2の発電機速度制御装置54において、発電機14の電動機運転時のトルク電流を正、発電運転時のトルク電流を負と定義する。
【0028】
今、タービン制御装置58の最適速度指令値S7が増加すると、速度調整器72の入力は増加する。したがって、速度調整器72の出力(トルク電流指令値S15)は正の方向に増加する。
【0029】
発電運転時のトルク電流は負と定義したので、トルク電流指令値S15が正の方向に増加するというのは、トルク電流が減少することを意味する。トルク電流指令値S15が正方向に増加すると、電流調整器78の入力が増加する。
【0030】
トルク電流を減少させるために、電流調整器78は、q軸電圧指令値S16を変化させ、変換器20が出力している電圧の位相を遅らせる。これによって、発電機14の誘起電圧との位相差を小さくなり、トルク電流は、小さくなる。
【0031】
トルク電流の減少は、発電機14から取り出す電気的なエネルギーを小さくすることに相当する。発電機14は、取り出されるエネルギーが減った分、回転エネルギーが増し、したがって回転速度が増加することになる。
【0032】
これは式(5)に示す発電機の運動方程式からも説明できる。式(5)において発電機14がタービン10から受け取るエネルギーをT、発電機14から変換器20により取り出されるエネルギーをTiとすると、T>Tiのとき、加速することを示しており、T=Tiでは一定速度、T<Tiでは減速することを示している。
【0033】
【数5】
逆に、発電運転時に速度指令値S7が減少すると、速度調整器72の正方向入力は減少する。それ故、速度調整器72の出力(トルク電流指令値S15)は負の方向に大きくなる。
【0034】
発電運転時のトルク電流は負と定義したので、トルク電流指令値S15が負の方向に変化することは、トルク電流を増加させることを意味する。
トルク電流を増加させるために、電流調整器78は、q軸電圧指令値S16を減少させ、変換器20が出力している電圧の位相を進める。それにより、発電機14の誘起電圧との位相差を大きくする。
【0035】
トルク電流の増大は、発電機14から取り出す電気的なエネルギーを大きくすることに相当し、発電機14は、取り出されるエネルギーが増加した分、回転エネルギーが減少し、したがって回転速度が減少することになる。
【0036】
この場合は、発電機14がタービン10から入力されるエネルギーをT、発電機14から変換器20により取り出されるエネルギーをTiは、T<Tiであり減速する。
【0037】
図3は、変換器30の直流電圧制御装置46の詳細な構成を示すブロックダイアグラムである。図において、直流電圧制御装置46には、電流検出値S1と、電圧検出値S2と、直流電圧検出値S3と、直流電圧指令値S4が入力される。
【0038】
交流電圧検出値S2は、位相検出器84と3相2相座標変換器86に入力される。位相検出器84は、電力系統44の電圧に追従する位相信号Thnを、例えば位相同期ループ(PLL:Phase Locked Loop)方式で演算し、位相信号Thnを3相2相座標変換器88、86および2相3相座標変換器90に出力する。
【0039】
直流電圧指令値S4と直流電圧検出値S3は、減算器92に入力され、減算器92は、直流電圧指令値S4と直流電圧検出値S3の偏差を電圧調整器94に出力する。
【0040】
電圧調整器94は、たとえば、比例積分制御器により構成できる。直流電圧調整器94は入力された偏差が零になるように出力のd軸電流指令値(有効分電流指令値)S22を調整し、減算器96に出力する。
【0041】
3相2相座標変換器88は、入力された電流S1から式(2)に示した変換式を用いて、d軸電流検出値Idn(有効分電流)とq軸電流検出値Iqn(無効分電流)を演算し、d軸電流検出値Idnを減算器96に、q軸電流検出値Iqnを減算器98に出力する。
【0042】
減算器96は、d軸電流指令値S22とd軸電流検出値Idnの偏差を演算し、電流調整器100に出力する。電流調節器100は、指令値S22と検出値Idnの偏差を零にするようにd軸電圧指令値S23を調整し、加算器102に出力する。
【0043】
同様に、減算器98は、q軸電流指令値S24とq軸電流検出値Iqnの偏差を演算し、電流調整器102に出力する。電流調整器102は、入力された指令値と検出値の偏差を零にするように出力のq軸電圧指令値S25を調整し、加算器104に出力する。ここで電流調整器100、102は、たとえば、比例積分制御器により構成できる。
【0044】
3相2相座標変換器86は、入力された電圧S2から式(2)に示した変換式を用いて、d軸電圧検出値(系統電圧44に一致する位相成分)Vdnとq軸電圧検出値(d軸電圧検出値と直交する成分)Vqnを演算し、それぞれを加算器103および104に出力する。
【0045】
加算器103は、d軸電圧指令値S23とd軸電圧検出値Vdnを加算して2相3相座標変換器90に出力する。同様に加算器104は、q軸電圧指令値S25とq軸電圧検出値Vqnを加算して2相3相座標変換器90に出力する。
【0046】
2相3相座標変換器90は、位相信号Thnと、各加算器104、103の結果を入力し、式(3)および式(4)に示した変換式により変換器の出力する電圧指令値S26、S27、S28を演算し、PWM演算器106に出力する。
【0047】
PWM演算器106は、入力された電圧指令S26、S27、S28からゲート信号S5を演算する。パルス幅変調方式により構成する変換器30の半導体素子をオン・オフ制御すため、このゲート信号5は、変換器30に供給される。
【0048】
図4は、タービン制御装置58の詳細な構成を示すブロックダイアグラムである。図において、タービン制御装置58には、電力指令値S10と、電力検出値S9と、状態量S11が入力される。
【0049】
減算器108は、電力指令値S10と電力検出値S9の偏差を演算し、交流電力調整器110に出力する。交流電力調整器110は、たとえば、比例積分制御器により構成できる。交流電力調整器110は、指令値と検出値の偏差を零にするように電力指令値S10を補正した電力指令値S30を出力する。
【0050】
補正された電力指令値S30は、燃料換算器112に入力され、燃料換算器112により電力から燃料調節用指令値S12を求め、それを出力する。
【0051】
また、補正された電力指令値S30は、最適速度演算器114にも入力される。最適速度演算器114には、補正された電力指令値S30と、状態量S11が入力され、予め定められた各状態での最適運転条件を参照し、タービン効率の良い最適速度指令値S7を出力する。
【0052】
次に図5を用いて、最適速度演算器114の動作について説明する。図5(a)のグラフは、発電機14の回転数とタービン10の出口温度の関係を示す。また、(b)のグラフは発電効率とタービン10の出口温度の関係を示す。
【0053】
タービン10の状態量S11として、例えば、タービン出口温度を用いると、最も高い発電効率で運転するための最適回転数(図中(a)のグラフに示した)から最適速度指令S7が定まる。
【0054】
図5のグラフは、ある電力出力条件であり、例えば出力電力毎に最適回転数をテーブル化すると、最適速度演算器114は、常に最適な速度指令値S7を出力できる。
【0055】
また、上記テーブル化の他に、タービン温度が許容最高温度のTmaxになるように、タービン出口温度が低い場合は速度を低下、タービン出口温度が高い場合は速度を上昇させても最適速度指令値S7を求めることが出来る。
【0056】
ここではタービン出口温度で説明したが、タービン出口温度に相当する状態量でも同等の機能が得られる。また、上記のように一般的なガスタービンは回転数で効率が変化し、高湿分空気利用ガスタービンでも同様な効果が得られる。
【0057】
本実施の形態によれば、発電運転中も常に発電機14に接続される変換器20によって速度制御できるため、一旦制御を停止してダイオード整流する場合に比べて、制御が簡単になる。
【0058】
また、タービン10の状態量S11から最適速度指令S7を作成し、最適速度指令S7に基づいて、発電機14に接続される変換器20によって発電機の速度制御を行うことにより、タービン効率の良い速度で発電機10を運転することができる。
【0059】
本実施例では、発電機10の変換器制御にセンサレス制御を用いているが、発電機10の回転軸12に接続した位置検出器を用いて位相検出を行う場合でも同様な効果が得られる。
【0060】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、各図を通して同等の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明は省略することにする。
【0061】
【実施例2】
図6から図8は、本発明のガスタービン用電力変換装置及び制御方法を実現するための他の実施例を示している。図6の発電機速度制御装置118は、実施例1の発電機速度制御装置54と一部の構成が異なる。
【0062】
タービン制御装置58から入力される最適速度指令値S7を速度指令演算器116に入力し、速度指令演算器116の出力を速度指令値として用いる構成としている。この発電機速度制御装置118を図1の発電機速度制御装置54と置換して使用することができる。
【0063】
図7は、図6に示した速度指令演算器116の構成を示すブロックダイアグラムである。速度指令演算器116はd軸電流検出値Id(励磁電流成分)と、q軸電流検出値Iqと(トルク電流成分)、最適速度指令値S7を入力する。
【0064】
d軸電流検出値Idと、q軸電流検出値Iqは振幅演算器118に入力され、振幅演算器118は式(6)に従い電流の振幅Isを演算し、不感帯リミッタ120に出力する。
【0065】
【数6】
不感帯リミッタ120は、入力値Isが設定した値を超えたとき、出力に入力値Isを出力する。不感帯リミッタ120の出力値はゲイン乗算器122に入力され、所定のゲインを乗算して加算器124に結果を出力する。
【0066】
加算器124は、乗算結果と、最適速度指令値S7を入力し、加算結果を指令値過速度防止用のリミッタ126に出力する。リミッタ126は、入力値がリミット値を超えた場合はリミット値を出力し、入力値がリミット値以下では入力値を出力する。
【0067】
本実施の形態によれば、実施例1の効果に加え、タービンの燃料調節により燃料が変動し、変換器20の電流が所定の値よりも大きくなる様な過渡変動時に一時的に発電機の速度を増加して慣性エネルギーによるエネルギーの吸収/放出を行う。
【0068】
すなわち、機械入力の変動を回転体の機械エネルギーで吸収し電気的な変動を抑制することができるため、変換器20の過電流を防止でき信頼性の高いシステムが実現できる。
【0069】
また、本実施例では、電流の振幅を用いた方式について述べているが、図8に示すようにq軸電流(トルク電流)検出値を用いる速度指令演算器128でも同様な効果が得られる。
【0070】
以上述べたように、上記実施例では、発電運転中も常に発電機に接続される変換器によって速度制御を実施するため、一旦制御を停止してダイオード整流する場合に比べて、制御が簡単になる。
また、タービンの状態量から最適速度指令を作成し、最適速度指令に基づいて、発電機に接続される変換器にて発電機の速度制御を実施することにより、タービン効率の良い速度で発電機を運転することが実現できる。
【0071】
また、燃料調節により燃料が変動し、変換器の電流が所定の値よりも大きくなる様な過渡変動時に一時的に発電機の速度を増加して慣性エネルギーによるエネルギーの吸収/放出を行うことができるため、変換器の過電流を防止でき信頼性の高いシステムが実現できる。
【0072】
変換器の電流が大きくなった場合に、一時的に速度を増加させる制御を用いるため、変換器の過電流を防止でき信頼性の高いシステムが実現できる。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、発電運転中も常に発電機に接続される変換器によって速度制御を実施するため、一旦制御を停止してダイオード整流する場合に比べて、制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるガスタービン用電力変換システムの主回路と制御系の全体構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】本発明の一実施例による制御装置54の詳細構成を示すブロックダイアグラムである。
【図3】本発明の一実施例による制御装置46の詳細構成を示すブロックダイアグラムである。
【図4】本発明の一実施例による制御装置58の詳細構成を示すブロックダイアグラムである。
【図5】本発明の第2の実施例による制御装置58の最適速度演算記114を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例による制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例による速度指令演算器116の詳細構成を示すブロックダイアグラムである。
【図8】本発明の第2の実施例で用いる速度指令演算器128の詳細構成を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
10…タービン、14…発電機、20、30…変換器、28、38…コンデンサ、36、40…リアクトル、42…遮断器、44…電力系統、52…電圧検出器、58…タービン制御装置、54…発電機速度制御装置、46…直流電圧制御装置、S11…タービン状態量、S12…燃料調整量、S6…発電機電流検出値、S8、S5…ゲート信号、S3…直流電圧検出値、S1…システム交流電流検出値、S2…交流電圧検出値、S7…最適速度指令値、S9…システム出力電力検出値、S10…電力指令値、S4…直流電圧指令値、56、36…電流検出器、62…位相検出器、64、74、76、96、98…減算器、66、86、88…3相2相座標変換器、68、90…2相3相座標変換器、70…速度演算器、72…速度調整器、S15…q軸電流指令値、78、80、100、102…電流調整器、S16…q軸電圧指令値、S18…d軸電圧指令値、S17…d軸電流指令値、82、106…PWM演算器、Thg…発電機位相検出値、Omeg…回転数検出値、Id…d軸電流検出値、Iq…q軸電流検出値、84…系統位相検出器、94…直流電圧調整器、S22…d軸電流指令値、S24…q軸電流指令値、S23…d軸電圧指令値、S25…q軸電圧指令値、102、104、124…加算器、S26、S27、S28…出力電圧指令値、Idn…d軸電流検出値、Iqn…q軸電流検出値、Thn…系統位相検出値、110…交流電力調整器、S30…補正された電力指令値、112…燃料換算器、114…最適速度演算器、116、128…速度指令演算器、127…速度指令演算器出力、118…振幅演算器、120…不感帯リミッタ、122…ゲイン乗算器、126…リミッタ
Claims (5)
- 交流発電機と、前記交流発電機を駆動するガスタービンと、交流−直流間の変換が可能で、その交流側が前記交流発電機に接続された第1の変換器と、直流−交流間の変換が可能で、その直流側が前記第1の変換器の直流側に接続された第2の変換器と、前記第1の変換器と前記第2の変換器との間に接続された平滑用コンデンサと、前記第2の変換器の交流側と電力系統との間に接続された遮断器と、前記第1の変換器を制御する発電機速度制御手段と、前記第2の変換器の直流側電圧を制御する直流電圧制御手段と、前記ガスタービンを制御するガスタービン制御手段を備え、
前記ガスタービン制御手段は、前記ガスタービンの状態量を取得し、この状態量から求まる前記交流発電機の最適回転数指令値を前記発電機速度制御手段に供給し、前記発電機速度制御手段は、最適回転数指令値に基づいて、前記第1の変換器を制御し、前記交流発電機の回転数を制御することを特徴とするガスタービン発電システム。 - 請求項1において、前記発電機速度制御手段は、前記交流発電機の出力電流を検出する手段を備え、前記交流発電機の電流検出値が所定値を超えた場合に、前記最適回転数指令値を変更し、前記交流発電機の回転数を変化させるガスタービン発電システム。
- 請求項1または2において、前記発電機速度制御手段は、前記ガスタービンが発生する機械的エネルギーの変動を、前記交流発電機の回転エネルギーに変換することにより、前記交流発電機の出力する電気的な変動を抑制する手段を備えたガスタービン発電システム。
- ガスタービンで駆動される交流発電機の出力を、交流−直流間の変換が可能な電力変換器を介して電力系統へ出力するガスタービン発電システムの制御方法において、
前記ガスタービン発電システムが交流発電機と、前記交流発電機を駆動するガスタービンと、交流−直流間の変換が可能で、その交流側が前記交流発電機に接続された第1の変換器と、直流−交流間の変換が可能で、その直流側が前記第1の変換器の直流側に接続された第2の変換器と、前記第1の変換器と前記第2の変換器との間に接続された平滑用コンデンサと、前記第2の変換器の交流側と電力系統との間に接続された遮断器と、前記第1の変換器を制御する発電機速度制御手段と、前記第2の変換器の直流側電圧を制御する直流電圧制御手段と、前記ガスタービンを制御するガスタービン制御手段を備え、
前記ガスタービン制御手段は、電力検出値と、電力指令と、前記ガスタービンの状態量とを入力して前記交流発電機の最適回転数指令値を出力し、前記発電機速度制御手段は、前記最適回転数指令値と発電機電流検出値とを入力し、前記第1の変換器の駆動信号を出力して、前記交流発電機の回転数を制御することを特徴とするガスタービン発電システムの制御方法。 - 請求項4において、前記発電機速度制御手段が、前記最適回転数指令値の増加に応じてトルク電流を減少させ、前記最適回転数指令値の減少に応じてトルク電流を増加させるガスタービン発電システムの制御方法。
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