JP3910782B2 - Electrochromic anti-glare mirror - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射膜の前面側に設けられたエレクトロクロミック膜を電気的に発色させて反射光の明るさを調整するエレクトロクロミック防眩ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に設置される車両用ミラーにおいては、基板ガラスの裏面側に設けられたエレクトロクロミック膜を電気的に発色させて反射光の明るさを調整する、いわゆるエレクトロクロミック防眩ミラーがある。このエレクトロクロミック防眩ミラーでは、例えば、基板ガラスの裏面に透明導電膜が設けられており、透明導電膜の裏面にはエレクトロクロミック膜が設けられている。エレクトロクロミック膜の裏面にはアルミ等の反射導電膜が設けられており、この透明導電膜、エレクトロクロミック膜及び反射導電膜によりエレクトロクロミック層が形成されている。このエレクトロクロミック層の裏面にはガラス製、金属製等の保護板が封止用接着剤によって接着されており、この保護板によってエレクトロクロミック層が保護されている。
【0003】
ここで、このエレクトロクロミック防眩ミラーは一対のエレクトロクロミック防眩端子を備えており、一方のエレクトロクロミック防眩端子は基板ガラス及び透明導電膜に接すると共に、他方のエレクトロクロミック防眩端子は基板ガラス及び反射導電膜に接している。この一対のエレクトロクロミック防眩端子には透明導電膜と反射導電膜との間を通電させるための配線(以下、「エレクトロクロミック防眩用配線」という)がコードによりなされており、このエレクトロクロミック防眩用配線には一対の電極(以下、「エレクトロクロミック防眩電極」という)が接続されている。このエレクトロクロミック防眩電極からエレクトロクロミック防眩用配線を介して透明導電膜と反射導電膜との間に電力を供給することにより、透明導電膜と反射導電膜との間をエレクトロクロミック膜を介して通電させてエレクトロクロミック膜を電気的に発色させる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラーによる反射光の明るさが調整される。
【0004】
さらに、エレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にはフェールセーフ用抵抗が配線されており、フェールセーフ用抵抗は透明導電膜と反射導電膜との間に電力を供給する電源が故障した際に透明導電膜と反射導電膜との間の電荷を放電する。これにより、フェールセーフ用抵抗はエレクトロクロミック膜が発色できない状態として、強制的にエレクトロクロミック防眩ミラーを昼用モードへ戻すように作用する。
【0005】
また、保護板の裏面にはヒータが設けられている。ヒータには一対のヒータ端子が設けられており、一対のヒータ端子間を通電させることによりヒータが発熱する。この一対のヒータ端子には一対のヒータ端子間を通電させるための配線(以下、「ヒータ用配線」という)がコードによりなされており、ヒータ用配線には一対の電極(以下、「ヒータ電極」という)が接続されている。この一対のヒータ電極からヒータ用配線を介して一対のヒータ端子間に電力を供給することにより、一対のヒータ端子間を通電させてヒータを発熱させる。これにより、ヒータが基板ガラスを加熱してエレクトロクロミック防眩ミラーの曇りが除去される。
【0006】
しかしながら、このようなエレクトロクロミック防眩ミラーでは、エレクトロクロミック防眩用配線及びヒータ用配線にコードが使用されているため、複雑なコード取り廻し作業が必要となる。このため、誤組付けを起こし易いのみならず、組付け性が悪いと共に作業工数が多く、これにより、高コストとなる。また、このコードはヒータの裏面側にブチルテープ等により取り付けられているため、エレクトロクロミック防眩ミラーが厚くなりエレクトロクロミック防眩ミラーを収容するためのスペースが大きくなる。さらに、鏡面調整の際にはコードが動くため、コードを挟み込み易い。
【0007】
またさらに、エレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線し、かつ、このフェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置を必要とするため、部品点数及び作業工数が多くなり、これにより、高コストとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、エレクトロクロミック膜を電気的に発色させるための配線に回路板を使用することにより、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上させると共に作業工数を減少させてコストを低減できるエレクトロクロミック防眩ミラーを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、透明基板の裏面側に透明導電膜と反射導電膜との間にエレクトロクロミック膜を挟持したエレクトロクロミック層を設け、前記透明導電膜と反射導電膜との間を前記エレクトロクロミック膜を介して通電させることにより前記エレクトロクロミック膜を電気的に発色させるエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、前記エレクトロクロミック層の裏面側に設けられ、前記透明導電膜と反射導電膜との間を通電させるための導体が設けられた回路板を備え、かつ、一対の端子間を通電させることにより発熱して前記透明基板を加熱するヒータを、前記エレクトロクロミック層と前記回路板の間に設けると共に、前記一対の端子を前記回路板に直接接続させ、さらに、前記透明導電膜と反射導電膜とから前記ヒータの裏面側に配置され、前記導体に接続されたエレクトロクロミック防眩端子を備えた、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーによれば、エレクトロクロミック層の透明導電膜と反射導電膜との間を通電させるための導体(以下、「エレクトロクロミック防眩用導体」という)を回路板に設け、このエレクトロクロミック防眩用導体を介して透明導電膜と反射導電膜との間に電力を供給することにより、透明導電膜と反射導電膜との間をエレクトロクロミック膜を介して通電させてエレクトロクロミック膜を電気的に発色させる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラーによる反射光の明るさが調整される。
【0011】
ここで、回路板にエレクトロクロミック防眩用導体を設けたため、従来のコードによる配線のような複雑なコード取り廻し作業が不要となる。このため、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、コストを低減できる。また、エレクトロクロミック防眩用導体は薄肉にできるため、エレクトロクロミック防眩ミラーを薄くして省スペース化を図ることができる。さらに、エレクトロクロミック防眩用導体は回路板に印刷などによって固定できるため、鏡面調整の際にエレクトロクロミック防眩用導体を挟み込むことを抑止できる。
また、ヒータの一対の端子は回路板に直接接続されており、回路板を通して一対の端子間に電力を供給することにより、一対の端子間を通電させてヒータを発熱させる。これにより、ヒータが透明基板を加熱してエレクトロクロミック防眩ミラーの曇りが除去される。
ここで、ヒータの一対の端子が回路板に直接接続されているため、従来のヒータ端子とヒータ電極を接続するコードを不要とできる。このため、従来のような複雑なコード取り廻し作業が不要となり、誤組付けをさらに防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、さらにコストを低減できる。またこのため、エレクトロクロミック防眩ミラーを薄くしてさらに省スペース化を図ることができると共に、鏡面調整の際にコードを挟み込むことを抑止できる。
【0012】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、前記透明導電膜と反射導電膜との間に電力を供給する電源が故障した際に前記透明導電膜と反射導電膜との間の電荷を放電するフェールセーフ用抵抗を、前記回路板に設けた、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーによれば、回路板に設けられたフェールセーフ用抵抗は透明導電膜と反射導電膜との間に電力を供給する電源が故障した際に透明導電膜と反射導電膜との間の電荷を放電する。これにより、フェールセーフ用抵抗はエレクトロクロミック膜が発色できない状態として、強制的にエレクトロクロミック防眩ミラーを昼用モードへ戻すように作用する。
【0014】
ここで、回路板にフェールセーフ用抵抗を設けたため、従来のようにエレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線する必要がなく、しかも、フェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置が不要となるため、部品点数及び作業工数を少なくしてコストを低減できる。
【0015】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1または請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、前記導体に接続されたエレクトロクロミック防眩電極と、前記端子に接続されたヒータ電極と、前記エレクトロクロミック防眩電極と前記ヒータ電極との両方に接続されたコネクタと、を備えたことを特徴としている。
【0018】
なお、エレクトロクロミック層の前面側には透明基板が設けられるが、この透明基板の材質はガラスに限らず、例えばプラスチックでよく、エレクトロクロミック層の透明導電膜が透明基板を兼ねる構成でもよい。また、エレクトロクロミック層の反射導電膜を透明の導電膜とし、反射膜をエレクトロクロミック層とは別に設置することも可能である。更に、回路板に導体やフェールセーフ用抵抗を設ける手法としては印刷、エッチング、接着等の各種の手法が適用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1には本発明の第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー10の主要部が背面図にて示されており、また、図2にはエレクトロクロミック防眩ミラー10の外観が正面図にて示されている。さらに、図3(A)にはエレクトロクロミック防眩ミラー10の概略構成が断面図(図1の3−3線断面図)にて示されており、図3(B)には主要部が斜視図にて示されている。また、図4にはエレクトロクロミック防眩ミラー10の主要部の構成が分解斜視図にて示されている。なお、図中の矢印FRはエレクトロクロミック防眩ミラー10の前面側を示すと共に、矢印REはエレクトロクロミック防眩ミラー10の裏面側(背面側)を示し、外光は矢印FR方向と反対方向にエレクトロクロミック防眩ミラー10へ入り、矢印FR方向へ向けて反射される。
【0020】
図3の(A)及び(B)に示す如く、エレクトロクロミック防眩ミラー10は、透明基板としての基板ガラス14を備えている。基板ガラス14の裏面(矢印RE方向)には透明導電膜16が設けられており、さらに、透明導電膜16の裏面にはエレクトロクロミック膜18が設けられている。また、エレクトロクロミック膜18の裏面にはアルミ等の反射導電膜20が設けられており、この透明導電膜16、エレクトロクロミック膜18及び反射導電膜20によりエレクトロクロミック層22が形成されている。ここで、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部には一対の端子(以下、「エレクトロクロミック防眩端子24」という)が設けられており、上部側のエレクトロクロミック防眩端子24は基板ガラス14及び透明導電膜16に接すると共に、下部側のエレクトロクロミック防眩端子24は基板ガラス14及び反射導電膜20に接している。これらのエレクトロクロミック防眩端子24は図3(B)に示されるように、銅板等の薄肉金属板から製作され、一端がコ字状に屈曲された把持部24Aとされて図3(A)のように基板ガラス14の上方で透明導電膜16と基板ガラス14とを、また基板ガラス14の下方で反射導電膜20と基板ガラス14とを挟持している。この一対のエレクトロクロミック防眩端子24を通じて透明導電膜16と反射導電膜20との間に電力を供給することにより、透明導電膜16と反射導電膜20との間をエレクトロクロミック膜18を介して通電させてエレクトロクロミック膜18を電気的に発色させる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラー10による反射光の明るさが調整される。
【0021】
エレクトロクロミック層22の裏面側は封止用接着剤26により封止されている。さらに、この封止用接着剤26によってエレクトロクロミック層22の裏面側にはガラス製、金属製等の保護板28が接着されており、この保護板28によってエレクトロクロミック層22が保護されている。
【0022】
保護板28の裏面にはシート部材30が設けられている。シート部材30は保護板28の裏面に接する位置に板状のヒータ32を備えている。図4に示す如く、ヒータ32には一対の互いに極性が異なる端子(以下、「ヒータ端子34」という)及び発熱体35が設けられており、この発熱体35はヒータ32の全面に行き渡っている。ヒータ32は図示しない保護フィルムで全面的に被覆されており、一対のヒータ端子34間を通電させることにより発熱体35が発熱し、これにより、ヒータ32が基板ガラス14を加熱してエレクトロクロミック防眩ミラー10の曇りが除去される。
【0023】
ヒータ32の裏面には、回路板としての薄肉可撓性の印刷回路板36が設けられている。図1及び図4に示す如く、印刷回路板36には上述したエレクトロクロミック層22の透明導電膜16と反射導電膜20との間を通電させるための細幅薄肉の導体である配線(以下、「エレクトロクロミック防眩用配線38」という)が印刷されている。
【0024】
さらに、印刷回路板36には一対の電極(以下、「エレクトロクロミック防眩電極42」という)が設けられている。これらのエレクトロクロミック防眩電極42は、印刷回路板36を貫通するリベット42Aにより印刷回路板36へ固定されている。この一対のエレクトロクロミック防眩電極42は互いに異なる極性を持ち、各々がエレクトロクロミック防眩用配線38に接続されており、一対のエレクトロクロミック防眩電極42からエレクトロクロミック防眩用配線38を介して一対のエレクトロクロミック防眩端子24間に電力が供給される。
【0025】
またさらに、印刷回路板36にはフェールセーフ用抵抗44が印刷されている。フェールセーフ用抵抗44はエレクトロクロミック防眩用配線38間に配線されており、フェールセーフ用抵抗44はエレクトロクロミック層22の透明導電膜16と反射導電膜20との間に電力を供給する後述の電源51Bが故障した際に透明導電膜16と反射導電膜20との間の電荷を放電する。これにより、フェールセーフ用抵抗44はエレクトロクロミック膜18が発色できない状態として、強制的にエレクトロクロミック防眩ミラー10を昼用モードへ戻すように作用する。
【0026】
また、印刷回路板36にはエレクトロクロミック防眩電極42と同様にリベット46Aによって一対の電極(以下、「ヒータ電極46」という)が固着されており、リベット46Aが印刷回路板36の表裏面へ露出している。ヒータ32と印刷回路板36が重ねて配置されるので上述したヒータ32の一対のヒータ端子34がリベット46Aを介して印刷回路板36の一対のヒータ電極46にそれぞれ接触している。一対のヒータ電極46及び上述した一対のエレクトロクロミック防眩電極42は図4に示される如く横長形状とされ、互いに接近かつ平行に配置されている。
【0027】
図4に示す如く、印刷回路板36の裏面にはカバーシート48が貼付されており、カバーシート48によって印刷回路板36が保護されている。また、一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42は、カバーシート48に設けた孔48Aから露出している。さらに、カバーシート48裏面側には銅合金板40が一対設けられており、図4、5に詳細に示す如く、各銅合金板40はカバーシート48を貫通するリベット45によってカバーシート48へ固着されている。リベット45のカバーシート48前面側への露出部は、印刷回路板36のエレクトロクロミック防眩用配線38の末端部(エレクトロクロミック防眩端子24側の端部)へ接続されている。また、銅合金板40は接合ハンダ、スポット溶接及び超音波溶接等による溶接部41によってエレクトロクロミック防眩端子24の脚部24Bに接続されている。これにより、エレクトロクロミック防眩用配線38に一対のエレクトロクロミック防眩端子24が接続されている。また、エレクトロクロミック防眩用配線38の末端部、銅合金板40、リベット45及び溶接部41はシリコンやブチルテープ等の封止部材43により封止されている。
【0028】
カバーシート48の裏面には4ポールメールコネクタ50が取り付けられており、4ポールメールコネクタ50は一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42に接続されている。4ポールメールコネクタ50は4ポールフィーメルコネクタ51A及び図示しないコードコンプリートを介して車両電源51Bに接続されている。これにより、この電源51Bからコードコンプリート、4ポールフィーメルコネクタ51A及び4ポールメールコネクタ50を介して一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42のそれぞれに電力が供給される。
【0029】
図2に示す如く、エレクトロクロミック防眩ミラー10は基台であるバイザー52に収容されており、バイザー52はステイ54を介してドア等の車体に支持された構成である。
【0030】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0031】
以上の構成のエレクトロクロミック防眩用ミラー10では、電源51Bからコードコンプリート、4ポールフィーメルコネクタ51A及び4ポールメールコネクタ50を介して印刷回路板36に設けられた一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42のそれぞれに電力が供給される。
【0032】
一対のエレクトロクロミック防眩電極42に電力が供給されると印刷回路板36に印刷されたエレクトロクロミック防眩用配線38を介して一対のエレクトロクロミック防眩端子24間に電力が供給される。このため、一対のエレクトロクロミック防眩端子24を通じてエレクトロクロミック層22の透明導電膜16と反射導電膜20との間に電力が供給されて、透明導電膜16と反射導電膜20との間をエレクトロクロミック膜18を介して通電させ、エレクトロクロミック膜18を電気的に発色させる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラー10による反射光の明るさが調整される。
【0033】
ここで、印刷回路板36にエレクトロクロミック防眩用配線38を印刷したため、従来のコードによる配線のような複雑なコード取り廻し作業が不要となる。このため、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、コストを低減できる。また、エレクトロクロミック防眩用配線38は印刷回路板36に印刷されているため、エレクトロクロミック防眩ミラー10を薄くして省スペース化を図ることができる。さらに、エレクトロクロミック防眩用配線38は印刷回路板36に印刷されて動くことがないため、鏡面調整の際にエレクトロクロミック防眩用配線38を挟み込むことを抑止できる。
【0034】
また、印刷回路板36に印刷されたフェールセーフ用抵抗44はエレクトロクロミック層22の透明導電膜16と反射導電膜20との間に電力を供給する電源51Bが故障した際に透明導電膜16と反射導電膜20との間の電荷を放電する。これにより、フェールセーフ用抵抗44はエレクトロクロミック膜18が発色できない状態として、強制的にエレクトロクロミック防眩ミラー10を昼用モードへ戻すように作用する。
【0035】
ここで、印刷回路板36にフェールセーフ用抵抗44を印刷したため、従来のようにエレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線する必要がなく、しかも、フェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置が不要となるため、部品点数及び作業工数を少なくしてコストを低減できる。
【0036】
一方、一対のヒータ電極46に電力が供給されると、一対のヒータ電極46から一対のヒータ端子34間に電力が供給されることにより、一対のヒータ端子34間を通電させてヒータ32を発熱させる。これにより、ヒータ32が基板ガラス14を加熱してエレクトロクロミック防眩ミラー10の曇りが除去される。
【0037】
ここで、ヒータ32のヒータ端子34がリベット46Aにより印刷回路板36のヒータ電極46に直接接続されているため、従来のヒータ端子とヒータ電極を接続するコードを不要とできる。このため、従来のような複雑なコード取り廻し作業が不要となり、誤組付けをさらに防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、さらにコストを低減できる。またこのため、エレクトロクロミック防眩ミラー10を薄くしてさらに省スペース化を図ることができると共に、鏡面調整の際にコードを挟み込むことを抑止できる。
【0038】
なお、本実施の形態では、リベット46Aを介して印刷回路板36に直接接続された一対のヒータ端子34に印刷回路板36に設けられた一対のヒータ電極46をそれぞれ接触させたが、これに限らず、印刷回路板36に直接接続された一対のヒータ端子34に印刷回路板36に設けられた一対のヒータ電極46をそれぞれ接続させる配線(導体)を印刷回路板36(回路板)に設けてもよく、これにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
図6には本発明の第2の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー60の主要部が背面図にて示されている。
【0039】
図6に示す如く、本実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー60は、上記第1の実施の形態と同様構造である基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22(図1〜4を参照)の上部及び下部さらには側部に3つのエレクトロクロミック防眩端子62が設けられており、側部のエレクトロクロミック防眩端子62は基板ガラス14及び透明導電膜16に接すると共に、上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子62は基板ガラス14及び反射導電膜20に接している。これにより、本実施の形態では、より均等にエレクトロクロミック膜18を電気的に発色させることができる。また、回路板としての印刷回路板64には細幅薄肉の導体であるエレクトロクロミック防眩用配線66が印刷されており、エレクトロクロミック防眩用配線66は3つのエレクトロクロミック防眩端子62に上述の第1の実施の形態と同様の方法で接続されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様構造で同様の機能を果たすようになっている。
【0040】
ここで、本実施の形態のように3つのエレクトロクロミック防眩端子62を設ける場合でも、印刷回路板64にエレクトロクロミック防眩用配線66が印刷されているため、従来のコードによる配線のような複雑なコード取り廻し作業が不要となる。このため、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、コストを低減できる。また、エレクトロクロミック防眩用配線66は印刷回路板64に印刷されているため、エレクトロクロミック防眩ミラー60を薄くして省スペース化を図ることができる。さらに、エレクトロクロミック防眩用配線66は印刷回路板64に印刷されて動くことがないため、鏡面調整の際にエレクトロクロミック防眩用配線66を挟み込むことを抑止できる。
【0041】
また、印刷回路板64にはフェールセーフ用抵抗44が印刷されており、このため、従来のようにエレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線する必要がなく、しかも、フェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置が不要となり、部品点数及び作業工数を少なくしてコストを低減できる。
【0042】
さらに、従来のヒータ端子とヒータ電極を接続するコードを不要とできるため、従来のような複雑なコード取り廻し作業が不要となり、誤組付けをさらに防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、さらにコストを低減できる。またこのため、エレクトロクロミック防眩ミラー60を薄くしてさらに省スペース化を図ることができると共に、鏡面調整の際にコードを挟み込むことを抑止できる。
【0043】
なお、本実施の形態では、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の側部のエレクトロクロミック防眩端子62が基板ガラス14及び透明導電膜16に接すると共に、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子62が基板ガラス14及び反射導電膜20に接した構成としたが、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の側部のエレクトロクロミック防眩端子62が基板ガラス14及び反射導電膜20に接すると共に、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子62は基板ガラス14及び透明導電膜16に接した構成としてもよい。
[第3の実施の形態]
図7には本発明の第3の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー70の主要部が背面図にて示されており、図8にはエレクトロクロミック防眩ミラー70の主要部が分解斜視図にて示されている。
【0044】
本実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー70では、前記各実施の形態と同様構造である基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部さらには側部に3つのエレクトロクロミック防眩端子72が設けられており、側部のエレクトロクロミック防眩端子72は基板ガラス14及び透明導電膜16に接すると共に、上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子72は基板ガラス14及び反射導電膜20に接している。これにより、本実施の形態では、より均等にエレクトロクロミック膜18を電気的に発色させることができる。
【0045】
さらに、回路板としての印刷回路板74には広幅薄板状の導体であるエレクトロクロミック防眩用導体76が印刷されており、エレクトロクロミック防眩用導体76は3つのエレクトロクロミック防眩端子72に上述の第1の実施の形態と同様の方法で接続されている。エレクトロクロミック防眩用導体76は一対のエレクトロクロミック防眩電極42に接続されており、この一対のエレクトロクロミック防眩電極42からエレクトロクロミック防眩用導体76を介してエレクトロクロミック防眩端子72間に電力が供給される。また、一対のエレクトロクロミック防眩電極42は印刷回路板74の上部及び下部に分離して配置されている。さらに、エレクトロクロミック防眩用導体76間にはフェールセーフ用抵抗44が配線されている。
【0046】
また、一対のヒータ端子34間に電力を供給する一対のヒータ電極46は印刷回路板74の上部及び下部に分離して配置されており、これにより、一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42はそれぞれ1つずつ組となって印刷回路板74の上部及び下部に配置されている。また、一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42は、図4の場合と同様にカバーシート48の孔48Aから露出している。
【0047】
カバーシート48の裏面には互いに異なる極性を有する2ポールメールコネクタ78が一対取り付けられており、一対の2ポールメールコネクタ78はそれぞれ印刷回路板74の上部及び下部に配置されたヒータ電極46及びエレクトロクロミック防眩電極42の組に接続されている。2ポールメールコネクタ78は図示しない2ポールフィーメルコネクタを介して図示しないコードコンプリートに接続されており、コードコンプリートは図示しない電源に接続されている。これにより、この電源からコードコンプリート、2ポールフィーメルコネクタ及び2ポールメールコネクタ78を介して一対のヒータ電極46及び一対のエレクトロクロミック防眩電極42のそれぞれに電力が供給される。その他の構成は上記第1の実施の形態と同様構造で同様の機能を果たすようになっている。
【0048】
ここで、本実施の形態のように3つのエレクトロクロミック防眩端子72を設ける場合でも、印刷回路板74にエレクトロクロミック防眩用導体76が印刷されているため、従来のコードによる配線のような複雑なコード取り廻し作業が不要となる。このため、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、コストを低減できる。また、エレクトロクロミック防眩用導体76は印刷回路板74に印刷されているため、エレクトロクロミック防眩ミラー70を薄くして省スペース化を図ることができる。さらに、エレクトロクロミック防眩用導体76は印刷回路板74に印刷されて動くことがないため、鏡面調整の際にエレクトロクロミック防眩用導体76を挟み込むことを抑止できる。
【0049】
また、印刷回路板74にはフェールセーフ用抵抗44が印刷されており、このため、従来のようにエレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線する必要がなく、しかも、フェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置が不要となり、部品点数及び作業工数を少なくしてコストを低減できる。
【0050】
さらに、従来のヒータ端子とヒータ電極を接続するコードを不要とできるため、従来のような複雑なコード取り廻し作業が不要となり、誤組付けをさらに防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、さらにコストを低減できる。またこのため、エレクトロクロミック防眩ミラー70を薄くしてさらに省スペース化を図ることができると共に、鏡面調整の際にコードを挟み込むことを抑止できる。
【0051】
なお、本実施の形態では、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の側部のエレクトロクロミック防眩端子72が基板ガラス14及び透明導電膜16に接すると共に、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子72が基板ガラス14及び反射導電膜20に接した構成としたが、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の側部のエレクトロクロミック防眩端子72が基板ガラス14及び反射導電膜20に接すると共に、基板ガラス14及びエレクトロクロミック層22の上部及び下部のエレクトロクロミック防眩端子72が基板ガラス14及び透明導電膜16に接した構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーによれば、回路板にエレクトロクロミック防眩用導体を設けたため、従来のコードによる配線のような複雑なコード取り廻し作業が不要となる。このため、誤組付けを防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、コストを低減できる。また、エレクトロクロミック防眩用導体は薄肉にできるため、エレクトロクロミック防眩ミラーを薄くして省スペース化を図ることができる。さらに、エレクトロクロミック防眩用導体は回路板に印刷などによって固定できるため、鏡面調整の際にエレクトロクロミック防眩用配線を挟み込むことを抑止できる。
また、従来のヒータ端子とヒータ電極を接続するコードを不要とできる。このため、従来のような複雑なコード取り廻し作業が不要となり、誤組付けをさらに防止できるのみならず、組付け性を向上できると共に作業工数を減少でき、これにより、さらにコストを低減できる。またこのため、エレクトロクロミック防眩ミラーを薄くしてさらに省スペース化を図ることができると共に、鏡面調整の際にコードを挟み込むことを抑止できる。
【0053】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーによれば、回路板にフェールセーフ用抵抗を設けたため、従来のようにエレクトロクロミック防眩用配線のコードコンプリート内にフェールセーフ用抵抗を配線する必要がなく、しかも、フェールセーフ用抵抗を防水テープ巻にする処置が不要となるため、部品点数及び作業工数を少なくしてコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部の背面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの外観を示す正面図である。
【図3】(A)は、第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの概略構成を示す断面図(図1の3−3線断面図)であり、(B)は、第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩端子を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部の分解斜視図である。
【図5】第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーのエレクトロクロミック防眩端子とエレクトロクロミック防眩用配線との接続部分を示す背面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部の背面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部の背面図である。
【図8】第3の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 エレクトロクロミック防眩ミラー
14 基板ガラス(透明基板)
16 透明導電膜
18 エレクトロクロミック膜
20 反射導電膜
22 エレクトロクロミック層
32 ヒータ
34 ヒータ端子(端子)
36 印刷回路板(回路板)
38 エレクトロクロミック防眩用配線(導体)
44 フェールセーフ用抵抗
51B 電源
60 エレクトロクロミック防眩ミラー
64 印刷回路板(回路板)
66 エレクトロクロミック防眩用配線(導体)
70 エレクトロクロミック防眩ミラー
74 印刷回路板(回路板)
76 エレクトロクロミック防眩用導体(導体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrochromic anti-glare mirror that adjusts the brightness of reflected light by electrically coloring an electrochromic film provided on the front side of a reflective film.
[0002]
[Prior art]
As a vehicle mirror installed in a vehicle, there is a so-called electrochromic anti-glare mirror that adjusts the brightness of reflected light by electrically coloring an electrochromic film provided on the back side of a substrate glass. In this electrochromic antiglare mirror, for example, a transparent conductive film is provided on the back surface of the substrate glass, and an electrochromic film is provided on the back surface of the transparent conductive film. A reflective conductive film such as aluminum is provided on the back surface of the electrochromic film, and an electrochromic layer is formed by the transparent conductive film, the electrochromic film, and the reflective conductive film. A protective plate made of glass, metal, or the like is adhered to the back surface of the electrochromic layer with a sealing adhesive, and the electrochromic layer is protected by the protective plate.
[0003]
Here, the electrochromic anti-glare mirror has a pair of electrochromic anti-glare terminals, one of the electrochromic anti-glare terminals is in contact with the substrate glass and the transparent conductive film, and the other electrochromic anti-glare terminal is the substrate glass. And the reflective conductive film. The pair of electrochromic anti-glare terminals is provided with wiring for energizing between the transparent conductive film and the reflective conductive film (hereinafter referred to as “electrochromic anti-glare wiring”). A pair of electrodes (hereinafter referred to as “electrochromic anti-glare electrodes”) is connected to the glare wiring. By supplying electric power from the electrochromic antiglare electrode to the transparent conductive film and the reflective conductive film through the electrochromic antiglare wiring, the electrochromic film is interposed between the transparent conductive film and the reflective conductive film. To cause the electrochromic film to develop color electrically. Thereby, the brightness of the reflected light by the electrochromic anti-glare mirror is adjusted.
[0004]
In addition, a fail-safe resistor is wired in the cord complete of the electrochromic anti-glare wiring, and the fail-safe resistor is provided when a power supply that supplies power between the transparent conductive film and the reflective conductive film fails. The electric charge between the transparent conductive film and the reflective conductive film is discharged. As a result, the fail-safe resistor acts to forcefully return the electrochromic anti-glare mirror to the daytime mode in a state where the electrochromic film cannot be colored.
[0005]
A heater is provided on the back surface of the protective plate. The heater is provided with a pair of heater terminals, and the heater generates heat by energizing between the pair of heater terminals. The pair of heater terminals is provided with wiring for energizing between the pair of heater terminals (hereinafter referred to as “heater wiring”), and the heater wiring includes a pair of electrodes (hereinafter referred to as “heater electrodes”). Are connected). By supplying electric power from the pair of heater electrodes to the pair of heater terminals via the heater wiring, the heater is heated by energizing the pair of heater terminals. Accordingly, the heater heats the substrate glass, and the fogging of the electrochromic antiglare mirror is removed.
[0006]
However, in such an electrochromic anti-glare mirror, cords are used for the electrochromic anti-glare wiring and the heater wiring, so that complicated cord handling work is required. For this reason, not only erroneous assembly is likely to occur, but also the assemblability is poor and the number of work steps is large, thereby increasing the cost. In addition, since this cord is attached to the back side of the heater with butyl tape or the like, the electrochromic anti-glare mirror becomes thick and a space for accommodating the electrochromic anti-glare mirror becomes large. Furthermore, since the cord moves during mirror surface adjustment, it is easy to pinch the cord.
[0007]
Furthermore, since a fail-safe resistor is wired in the cord complete of the electrochromic anti-glare wiring, and the fail-safe resistor needs to be wound with waterproof tape, the number of parts and the number of work steps are increased. As a result, the cost becomes high.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In consideration of the above facts, the present invention can not only prevent erroneous assembly by using a circuit board for wiring for electrically coloring the electrochromic film, but also improves the assembly performance and reduces the work man-hours. The object is to obtain an electrochromic anti-glare mirror that can be reduced in cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The electrochromic antiglare mirror according to claim 1, wherein an electrochromic layer having an electrochromic film sandwiched between a transparent conductive film and a reflective conductive film is provided on the back side of the transparent substrate, and the transparent conductive film and the reflective conductive film are provided. In an electrochromic anti-glare mirror that electrically colors the electrochromic film by passing a current through the electrochromic film, the transparent conductive film and the reflective conductive film are provided on the back side of the electrochromic layer. Provided with a circuit board provided with a conductor to energize between the membraneAnd a heater for heating the transparent substrate by generating heat by energizing between the pair of terminals is provided between the electrochromic layer and the circuit board, and the pair of terminals are directly connected to the circuit board, The electrochromic anti-glare terminal disposed on the back side of the heater from the transparent conductive film and the reflective conductive film and connected to the conductor,It is characterized by that.
[0010]
According to the electrochromic antiglare mirror according to claim 1, a conductor (hereinafter referred to as “electrochromic antiglare conductor”) for energizing between the transparent conductive film and the reflective conductive film of the electrochromic layer is a circuit. By providing electric power between the transparent conductive film and the reflective conductive film through the electrochromic antiglare conductor provided on the plate, current is passed between the transparent conductive film and the reflective conductive film through the electrochromic film. The electrochromic film is electrically colored. Thereby, the brightness of the reflected light by the electrochromic anti-glare mirror is adjusted.
[0011]
Here, since the electrochromic anti-glare conductor is provided on the circuit board, a complicated cord handling work such as wiring by a conventional cord becomes unnecessary. For this reason, not only erroneous assembly can be prevented, but also the assembly performance can be improved and the number of work steps can be reduced, thereby reducing the cost. Moreover, since the electrochromic anti-glare conductor can be made thin, the electrochromic anti-glare mirror can be made thin to save space. Furthermore, since the electrochromic antiglare conductor can be fixed to the circuit board by printing or the like, it is possible to prevent the electrochromic antiglare conductor from being sandwiched during mirror surface adjustment.
Further, the pair of terminals of the heater are directly connected to the circuit board. By supplying electric power between the pair of terminals through the circuit board, the heater is heated by energizing the pair of terminals. Thereby, a heater heats a transparent substrate and the cloudiness of an electrochromic anti-glare mirror is removed.
Here, since the pair of terminals of the heater are directly connected to the circuit board, a conventional cord for connecting the heater terminal and the heater electrode can be eliminated. This eliminates the need for a complicated code handling operation as in the prior art, and can not only prevent erroneous assembly, but also improve the assembly and reduce the number of work steps, thereby further reducing the cost. For this reason, the electrochromic anti-glare mirror can be thinned to further reduce the space, and the cord can be prevented from being caught during mirror surface adjustment.
[0012]
The electrochromic anti-glare mirror according to claim 2 is the electrochromic anti-glare mirror according to claim 1, wherein when the power supply for supplying power between the transparent conductive film and the reflective conductive film fails, the transparent The circuit board is provided with a fail-safe resistor for discharging electric charges between the conductive film and the reflective conductive film.
[0013]
According to the electrochromic anti-glare mirror according to claim 2, the fail-safe resistor provided on the circuit board has a transparent conductive film when a power source supplying power between the transparent conductive film and the reflective conductive film fails. And the charge between the reflective conductive film and the conductive film is discharged. As a result, the fail-safe resistor acts to forcefully return the electrochromic anti-glare mirror to the daytime mode in a state where the electrochromic film cannot be colored.
[0014]
Here, since the fail-safe resistance is provided on the circuit board, it is not necessary to wire the fail-safe resistance in the cord complete of the electrochromic anti-glare wiring as in the conventional case, and the fail-safe resistance is wound with waterproof tape. Therefore, the number of parts and the number of work steps can be reduced to reduce the cost.
[0015]
The electrochromic anti-glare mirror according to
[0018]
Although a transparent substrate is provided on the front side of the electrochromic layer, the material of the transparent substrate is not limited to glass, and may be plastic, for example, and the transparent conductive film of the electrochromic layer may also serve as the transparent substrate. Further, the reflective conductive film of the electrochromic layer may be a transparent conductive film, and the reflective film may be provided separately from the electrochromic layer. Furthermore, various methods such as printing, etching, and adhesion can be applied as a method of providing a conductor or a fail-safe resistor on the circuit board.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
FIG. 1 shows a main part of an electrochromic
[0020]
As shown in FIGS. 3A and 3B, the electrochromic
[0021]
The back side of the electrochromic layer 22 is sealed with a sealing
[0022]
A
[0023]
A thin flexible printed
[0024]
Further, the printed
[0025]
Furthermore, a fail-
[0026]
A pair of electrodes (hereinafter referred to as “
[0027]
As shown in FIG. 4, a
[0028]
A four-
[0029]
As shown in FIG. 2, the electrochromic
[0030]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0031]
In the electrochromic
[0032]
When power is supplied to the pair of electrochromic
[0033]
Here, since the electrochromic
[0034]
Further, the fail-
[0035]
Here, since the fail-
[0036]
On the other hand, when electric power is supplied to the pair of
[0037]
Here, since the
[0038]
In the present embodiment, the pair of
[Second Embodiment]
FIG. 6 is a rear view showing the main part of an electrochromic
[0039]
As shown in FIG. 6, the electrochromic
[0040]
Here, even when three electrochromic
[0041]
Further, the printed
[0042]
Furthermore, since the conventional cord for connecting the heater terminal and the heater electrode can be eliminated, the complicated cord handling work as in the past is not necessary, and it is possible not only to prevent erroneous assembly but also to improve the assembly. At the same time, the number of work steps can be reduced, thereby further reducing the cost. For this reason, the electrochromic
[0043]
In the present embodiment, the electrochromic
[Third Embodiment]
7 shows a main part of an electrochromic
[0044]
In the electrochromic
[0045]
Further, a printed
[0046]
In addition, a pair of
[0047]
A pair of two-
[0048]
Here, even when three electrochromic
[0049]
Further, the fail-
[0050]
Furthermore, since the conventional cord for connecting the heater terminal and the heater electrode can be eliminated, the complicated cord handling work as in the past is not necessary, and it is possible not only to prevent erroneous assembly but also to improve the assembly. At the same time, the number of work steps can be reduced, thereby further reducing the cost. For this reason, the electrochromic
[0051]
In the present embodiment, the electrochromic
[0052]
【The invention's effect】
According to the electrochromic anti-glare mirror according to claim 1, since the electrochromic anti-glare conductor is provided on the circuit board, a complicated cord handling operation such as wiring by a conventional cord becomes unnecessary. For this reason, not only erroneous assembly can be prevented, but also the assembly performance can be improved and the number of work steps can be reduced, thereby reducing the cost. Moreover, since the electrochromic anti-glare conductor can be made thin, the electrochromic anti-glare mirror can be made thin to save space. Furthermore, since the electrochromic antiglare conductor can be fixed to the circuit board by printing or the like, it is possible to prevent the electrochromic antiglare wiring from being sandwiched during the mirror surface adjustment.
Moreover, the cord which connects the conventional heater terminal and a heater electrode can be made unnecessary. This eliminates the need for a complicated code handling operation as in the prior art, and can not only prevent erroneous assembly, but also improve the assembly and reduce the number of work steps, thereby further reducing the cost. For this reason, the electrochromic anti-glare mirror can be thinned to further reduce the space, and the cord can be prevented from being caught during mirror surface adjustment.
[0053]
According to the electrochromic anti-glare mirror according to claim 2, since the fail-safe resistor is provided on the circuit board, it is necessary to wire the fail-safe resistor in the code complete of the electrochromic anti-glare wiring as in the past. In addition, since it is not necessary to take the resistance for fail safe with waterproof tape, the number of parts and the number of work steps can be reduced to reduce the cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear view of a main part of an electrochromic antiglare mirror according to a first embodiment.
FIG. 2 is a front view showing an appearance of the electrochromic antiglare mirror according to the first embodiment.
3A is a cross-sectional view (cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG. 1) showing a schematic configuration of the electrochromic anti-glare mirror according to the first embodiment, and FIG. It is a perspective view which shows the electrochromic anti-glare terminal which concerns on this embodiment.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a main part of the electrochromic antiglare mirror according to the first embodiment.
FIG. 5 is a rear view showing a connection portion between the electrochromic antiglare terminal and the electrochromic antiglare wiring of the electrochromic antiglare mirror according to the first embodiment.
FIG. 6 is a rear view of a main part of an electrochromic antiglare mirror according to a second embodiment.
FIG. 7 is a rear view of a main part of an electrochromic antiglare mirror according to a third embodiment.
FIG. 8 is an exploded perspective view of a main part of an electrochromic antiglare mirror according to a third embodiment.
[Explanation of symbols]
10 Electrochromic anti-glare mirror
14 Substrate glass (transparent substrate)
16 Transparent conductive film
18 Electrochromic film
20 Reflective conductive film
22 Electrochromic layer
32 Heater
34 Heater terminal (terminal)
36 Printed circuit boards (circuit boards)
38 Electrochromic anti-glare wiring (conductor)
44 Resistance for fail safe
51B power supply
60 Electrochromic anti-glare mirror
64 Printed circuit board (circuit board)
66 Electrochromic anti-glare wiring (conductor)
70 Electrochromic anti-glare mirror
74 Printed circuit board (circuit board)
76 Electrochromic antiglare conductor (conductor)
Claims (3)
前記エレクトロクロミック層の裏面側に設けられ、前記透明導電膜と反射導電膜との間を通電させるための導体が設けられた回路板を備え、
かつ、一対の端子間を通電させることにより発熱して前記透明基板を加熱するヒータを、前記エレクトロクロミック層と前記回路板の間に設けると共に、前記一対の端子を前記回路板に直接接続させ、
さらに、前記透明導電膜と反射導電膜とから前記ヒータの裏面側に配置され、前記導体に接続されたエレクトロクロミック防眩端子を備えた、
ことを特徴とするエレクトロクロミック防眩ミラー。An electrochromic layer having an electrochromic film sandwiched between a transparent conductive film and a reflective conductive film is provided on the back side of the transparent substrate, and a current is passed between the transparent conductive film and the reflective conductive film via the electrochromic film. In the electrochromic anti-glare mirror that electrically colors the electrochromic film,
Provided on the back side of the electrochromic layer, comprising a circuit board provided with a conductor for energizing between the transparent conductive film and the reflective conductive film ,
And, while providing a heater that heats the transparent substrate by heating between a pair of terminals, between the electrochromic layer and the circuit board, the pair of terminals is directly connected to the circuit board,
Furthermore, an electrochromic anti-glare terminal disposed on the back side of the heater from the transparent conductive film and the reflective conductive film and connected to the conductor,
An electrochromic anti-glare mirror.
前記端子に接続されたヒータ電極と、A heater electrode connected to the terminal;
前記エレクトロクロミック防眩電極と前記ヒータ電極との両方に接続されたコネクタと、A connector connected to both the electrochromic anti-glare electrode and the heater electrode;
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエレクトロクロミック防眩ミラー。The electrochromic anti-glare mirror according to claim 1 or 2, characterized by comprising:
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