JP3908872B2

JP3908872B2 - Clear royal jelly emulsion composition and method for producing the same

Info

Publication number: JP3908872B2
Application number: JP03693899A
Authority: JP
Inventors: ▲隆▼茂大槻; 裕彦渡辺
Original assignee: House Wellness Foods Corp
Current assignee: House Wellness Foods Corp
Priority date: 1999-02-16
Filing date: 1999-02-16
Publication date: 2007-04-25
Anticipated expiration: 2019-02-16
Also published as: JP2000232856A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローヤルゼリーを高濃度に含有し、かつ澄明な乳化組成物、およびその製造方法、ならびにかかる乳化組成物を含有してなる飲食品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ローヤルゼリーは古くから栄養価が高い健康食品、あるいは医薬品として利用されている。その効果としては間脳自律神経中枢の老化防止、血清コレステロール値の増加抑制効果、抗腫瘍効果、一過性の血流増加作用、精神的疲労の改善、抗酸化効果などが報告されている。
ところで、ローヤルゼリーを清涼飲料水（栄養飲料、スポーツ飲料、果汁飲料等）、乳飲料、医薬ドリンク剤、ゼリー等の各種飲食物に利用しようとする場合、生ローヤルゼリーを単に添加するだけでは、生ローヤルゼリー中に多量に含有されている蛋白質、脂質等が、飲食品等のｐＨやその中に含まれる多価フェノール、金属イオン等の影響により、経時的に凝集、沈殿、相分離等を起こし、外観上好ましい状態を得ることが困難である。そこで従来から、ローヤルゼリーのエチルアルコール抽出画分や、酸および酵素分解、乳化処理物を飲食品等に添加する方法が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エチルアルコールで抽出すると、生ローヤルゼリーに特有の成分である１０−ヒドロキシ−δ²−デセン酸をはじめとする脂肪酸類および他のエチルアルコール可溶性成分はかなりの割合で抽出することができるが、それでも１５％以上の損失が生じる。さらに、生理活性効果が高いと考えられている蛋白質や糖質等の有効成分が大量に失われてしまう。また、酸による蛋白分解処理（特開平第５−２３１２０（アピ（株）））および酵素による蛋白分解処理（特許第２６２３０４４号（（株）バイオックス））も、やはり、生理活性効果が高いと考えられている蛋白質を変性あるいは分解してしまう。したがって、これらの方法では生ローヤルゼリー中の有効かつバランスの良い栄養分を利用できなくなるという問題点があった。
一方、乳化法としては乳化剤および食用油脂を用いる方法（特許第２５６６６４３号）や、特開平第４−２３９５６号の方法がある。特開平第４−２３９５６号には、レシチン、ＨＬＢ値１０以下の多価アルコール脂肪酸エステルおよびアラビアガムのうち１種以上を主成分とすることを特徴とする、ローヤルゼリーを水に分散させる分散剤を用いるローヤルゼリーの水分散液の製造方法が記載されているが、かかる方法により得られる水分散液は半透明ないし白濁状のものが多く、澄明度の高いものを得ることは困難であった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは上記事情に鑑み、ローヤルゼリー本来の成分を極力損なわず、自然の組成に近い状態で含有し、かつ長期間安定である澄明なローヤルゼリー乳化組成物を調製し、これを含有してなる飲食品等を得ることを目的として鋭意研究した結果、特定領域のｐＨと温度において、ローヤルゼリーの水分散液について、ＨＬＢ値のより高い乳化剤を用いる乳化処理およびＨＬＢ値のより低い乳化剤を用いる乳化処理に分けて乳化処理を行うことにより、非常に澄明でしかも生ローヤルゼリーに含まれる有効成分がほとんど失われておらず、その中に含まれる粒子径も小さく、かつ粒度分布の幅が狭く、安定性にも優れた乳化組成物を得ることに成功し、その用途についても検討を進めて本発明を完成したものである。
【０００５】
すなわち、本発明は、
（１）ローヤルゼリーを０.０５％以上含有し、ローヤルゼリー中の蛋白質が６０％以上残存し、かつ透過率が１０％以上で澄明度が高いローヤルゼリー乳化組成物、
（２）約６０℃以上において、ｐＨが約４.０以下のローヤルゼリー水分散液について、ＨＬＢ値のより高い乳化剤を用いる乳化処理およびＨＬＢ値のより低い乳化剤を用いる乳化処理に分けて乳化処理を行うことにより得ることのできる（１）に記載の乳化組成物、
（３）約６０℃以上において、ｐＨが約４.０以下のローヤルゼリー水分散液について、ＨＬＢ値のより高い乳化剤を用いる乳化処理およびＨＬＢ値のより低い乳化剤を用いる乳化処理に分けて乳化処理を行うことを特徴とする、（１）または（２）に記載の乳化組成物の製造方法、
（４）（１）または（２）に記載の乳化組成物を含有してなる飲食品、および
（５）（１）または（２）に記載の乳化組成物を含有してなる医薬品
に関するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明のローヤルゼリー乳化組成物の製造に際して用いられるローヤルゼリーは、特に限定されるものではなく、例えば、「ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約」で定義されているような「生ローヤルゼリー」、「乾燥ローヤルゼリー」あるいは「調製ローヤルゼリー」のいずれも使用できる。本発明の目的からすると、天然状態で含まれる各種有効成分をできるだけ高濃度に含むものを原料とすることが、当然好ましい。
【０００７】
まず、ローヤルゼリーの水分散液を調製するが、この際、ローヤルゼリー、ｐＨ調整剤、乳化剤、イオン交換水を、均一な分散物が得られる温度、例えば約６０℃以上、好ましくは７０〜８５℃に加熱し、撹拌機等を用いて均一に分散させる。この分散工程における上限温度は特に限定されないが、一般に１００℃までで十分であり、それ以上に加熱する必要は特にない。ローヤルゼリーの水分散液中のローヤルゼリー配合量は、最終の乳化組成物中に０.０５重量％以上となるようにする。最終の乳化組成物中に約２０.０重量％の高濃度となるようにしても本発明の目的とする澄明な乳化組成物が得られるが、好ましくは最終の乳化組成物中に１.０〜２０.０重量％、さらに好ましくは５.０〜１０.０重量％含まれるように配合する。このような高濃度で実施すれば作業効率上有利である。この水分散液のｐＨを約４.０以下に調整する。好ましくはｐＨ２.５〜３.５の間とする。ｐＨ調整には可食性でありローヤルゼリーの風味を損なわない有機酸あるいは無機酸を用いるのが好ましい。一般に、有機酸としてはクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸あるいは酢酸などが好ましく、とりわけクエン酸が好ましい。無機酸としてはリン酸などが好ましい。このｐＨ調整のためには、酸水溶液、例えば無水クエン酸の場合、約０.２〜１％の濃度の水溶液として添加してもよい。得られた水分散液を乳化処理に付す前に、異物等がある場合には常法により数１０μｍの孔サイズのフィルターで濾過してこれを除去してもよい。
【０００８】
次いで、この水分散液について、ＨＬＢ値のより高い乳化剤を用いる乳化処理（以下、一次乳化という）およびＨＬＢ値のより低い乳化剤を用いる乳化処理に分けて乳化処理（以下、二次乳化という）を行う。好ましくは、ＨＬＢ値が１０以上の乳化剤を単品または２種以上組み合わせて用いて一次乳化を行い、好ましくは、ＨＬＢ値が１０またはそれ未満の乳化剤を単品または２種以上組み合わせて用いて二次乳化を行う。一次乳化および二次乳化はそれぞれ１回または２回以上行うことができる。一次乳化および二次乳化のいずれを先に行ってもよい。一次乳化および二次乳化の回数および順序、ならびに乳化剤の種類およびＨＬＢ値については使用原料、使用機器、水分散液の物理的および化学的状態、ならびに目的とする最終製品等の諸要因に応じて適宜選択または変更できる。かかる乳化処理を行う理由は、ローヤルゼリー中の有効成分である１０−ヒドロキシ−δ²−デセン酸をはじめとする脂肪酸類と、蛋白類とにそれぞれ適した乳化剤を用いて十分に乳化させるためである。なお、より高いＨＢＬ値を有する乳化剤を用いる一次乳化は脂肪酸類の乳化に適し、より低いＨＬＢ値を有する乳化剤を用いる二次乳化は蛋白類の乳化に適している。
【０００９】
使用する乳化剤は本発明の目的からすると可食性のものが好ましい。乳化剤の使用量は、処理条件や原料にもよるが、一次乳化、二次乳化ともにローヤルゼリーに対して合計０.０５〜２０重量％とするのが好ましい。一次乳化に用いられるＨＬＢ値が１０以上の乳化剤の種類としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エスエル、ホスホグリセリン脂肪酸エステルなどがある。例としては、デカグリセリンモノラウレート（ＨＬＢ１６）、デカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）、デカグリセリンモノオレエート（ＨＬＢ１２）等が挙げられる。特にデカグリセリンモノオレエートが好ましい。二次乳化に用いられるＨＬＢ値が１０またはそれ未満の乳化剤の種類としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エスエル、ホスホグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、サポニンなどがある。例としては、デカグリセリンデカオレエート（ＨＬＢ３.４）、ソルビタンモノステアレート（ＨＬＢ４.７）、ソルビタンモノオレエート（ＨＬＢ４.９）、有機酸モノグリセリド類（例えば、乳酸モノグリセリド、コハク酸モノグリセリド、酢酸モノグリセリド）（ＨＬＢ０〜１０）等が挙げられる。特にソルビタンモノオレエートが好ましい。
【００１０】
乳化処理に付すに際して水分散液を約６０℃以上、好ましくは約７５〜８５℃に加熱する。上限温度は特に限定されないが、一般に１００℃までで十分であり、それ以上に加熱する必要は特にない。一次乳化、二次乳化は、超音波乳化機あるいは高圧ホモジナイザーなどを用いて行われ、同一の装置あるいは別の装置を用いてもよい。とりわけ、超音波乳化機で乳化処理すると澄明度のより高い乳化組成物が得られる。例えば、超音波乳化機を用いる場合、処理量に応じて振動体を数個連結した装置を用い、振動体の出力にもよるが、適当時間、例えば６００Ｗの出力で２分間処理を行ってもよい。また、高圧ホモジナイザーで２段均質法を用いる場合、圧力の合計を７００〜１０００ｋｇｆ／ｃｍ²以上にして処理し、また圧力の合計が５００〜７００ｋｇｆ／ｃｍ²の場合には２回以上処理を行うのが好ましい。
【００１１】
このように、従来の乳化法とは異なり、本発明においては、濁りの原因である従来の食用油脂を乳化剤に置き換え、上記のごとく乳化処理を２段階またはそれ以上行うことにより、澄明なローヤルゼリー乳化組成物を得ることが可能となった。本発明方法においては食用油脂を配合しないので、基本的には比重調整を行う必要がなくなった。
【００１２】
乳化処理後、必要ならば糖類を添加し、常法により撹拌機等で均一に分散させることにより比重調節を行ってもよい。使用する糖類は本発明の目的からすると可食性であることが好ましく、例としてはハチミツ、糖アルコール、還元麦芽糖水飴、ブドウ糖、果糖、ショ糖、サイクロデキストリンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【００１３】
次に、必要ならば濾過を行ってもよい。濾過方法は特に限定されないが、一般には常法により孔サイズ１μｍのメンブランフィルターを用いるのが好ましい。濾過により品質的により安定な水溶液が得られやすくなる。
【００１４】
上記のような乳化処理を行うことにより、ローヤルゼリーを高濃度に含み、かつ澄明な乳化組成物が得られる。本発明ローヤルゼリー乳化組成物中にはローヤルゼリー中の各種有効成分が極めて高含量状態で存在して、ローヤルゼリー本来の栄養や生理活性効果を十分に活かすことができる。かかる効果は従来のローヤルゼリーのエタノール抽出物や酸および酵素分解物にはみられないものである。
【００１５】
また、本発明乳化組成物中の粒子径は小さく、またそのばらつきも少ない。粒子径が小さいことは澄明度を向上させ、粒度分布の幅が狭いことは組成物およびこれを含有してなる飲食物等の安定性、長期保存性の向上につながる。乳化組成物の粒度分布は体積分布で９５％以上が１.０μｍ以下のもの、さらには９５％以上が０.５μｍ〜０.３μｍ以下のものを得ることもできる。平均粒子径は０．３μｍ以下、さらには０.１５μｍ〜０.１０μｍ以下のものが得られる。粒子径の分布の範囲に関しては、体積分布における標準偏差が０.３μｍ以下のもの、さらには０.１５μｍ〜０.０５μｍ以下のものを得ることもできる。
【００１６】
かくして得られる本発明乳化組成物は澄明感に優れている。例えば、特許第２５６６６４３号に記載のごとく調製した、ローヤルゼリー１０重量％配合の乳化組成物（以下、従来品という）の透過率は０.１〜０.３％であったが、本発明によれば、ローヤルゼリーを１０重量％配合した場合、透過率が１０.０％以上、さらには２０.０〜６０.０％以上の乳化組成物を得ることができる。ローヤルゼリーを１０重量％配合した本発明乳化組成物を２.０重量％配合した水分散液（最終ローヤルゼリー濃度０.２重量％）の透過率は９０.０％以上、さらには９０.０〜９５.０％以上とすることもできる。同一ローヤルゼリー濃度の従来品による水分散物の透過率は８５％未満であり、濁りが大きい。
【００１７】
上記のごとく得られる本発明乳化組成物は、ローヤルゼリーを高濃度に含み、澄明感に優れ、かつ安定で長期間保存しても分離が起こらず品質的に良好である。本発明乳化組成物は、そのまま飲食品や医薬品に配合することができる。また、本発明乳化組成物をそのままあるいは賦形剤を配合して、公知の凍結乾燥法または噴霧乾燥法等により乾燥させて粉末化させることもできる。使用可能な賦形剤としては、可食性のものであればよく、粉末食品素材または乾燥可能な食品等が挙げられるが、特に限定されない。賦形剤としては水に澄明に分散する食品素材（例えば、でんぷん類、糖類等）が好ましい。また医薬品に利用する際は、賦形剤は医薬上許容されるもの（例えば、乳糖、ショ糖、でんぷん、ペクチン等）でなくてはならない。このようにして得られる粉末乳化組成物は水に容易に分散し、均一で澄明な乳化水溶液となる。
【００１８】
本発明乳化組成物はそのまま広範な飲食品または医薬品として利用することも可能であり、さらに各種の飲食品、医薬品に配合して加工してもよい。しかも、その使用に際しては、水と単に混合するだけで均一な溶液となり、強い撹拌や新たな乳化処理等は不必要である。対象とする飲食品等としては、清涼飲料水（栄養飲料、スポーツ飲料、果汁飲料等）、乳飲料（例えば、乳酸菌飲料、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳等）、炭酸飲料水、医薬ドリンク剤（例えば、各種ビタミン、生薬エキス類配合の内服液等）、デザート類（例えばゼリー、プリン等）、ヨーグルト、ババロアの素、錠剤、飴、焼き菓子（ソフトケーキ、ビスケット等）、ゼリーの素、ホット飲料粉末、チョコレート、液状調味料等が挙げられるが、特に透明感を必要とする清涼飲料水、炭酸飲料水、ゼリーなどへの利用が好ましい。また、粉末化させた本発明乳化組成物をそのまま、あるいは賦形剤を混合してローヤルゼリー製剤とすることもできる。配合量は適宜目的に応じて選択できるが、通常、製品中のローヤルゼリー濃度が０.０１重量％以上となるように配合される。
【実施例】
【００１９】
次に、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例１ローヤルゼリー乳化組成物の調製
表１に示す３種の処方で、乳化組成物を調製した（表１の各成分の数値は重量％）。
【００２０】
【表１】

【００２１】
すなわち、生ローヤルゼリー、クエン酸、一次乳化用乳化剤、イオン交換水を撹拌混合し、加熱しながら溶解した後（ｐＨ３．０とする）、液温が７０〜８５℃となったところで30 CD型高圧ホモジナイザー（APV GAULIN製）により８００ｋｇｆ／ｃｍ²で１回、あるいはUS-600型超音波乳化機（日本精機製作所製）により６００Ｗで２分間（１回照射）の乳化処理を行い、ついで、二次乳化用乳化剤を添加して30 CD型高圧ホモジナザー（APV GAULIN製）により８００ｋｇｆ／ｃｍ²で１回、あるいはUS-600型超音波乳化機（日本精機製作所製製）により６００Ｗで２分間（１回照射）の乳化処理後、孔サイズ１μｍのメンブランフィルターで濾過を行った。果糖ブドウ糖液糖、精製ハチミツまたはサイクロデキストリンを添加し、混合撹拌した後、９５℃達温で殺菌して生ローヤルゼリー５重量％（処方１）または１０重量％（処方２、３）を含有する澄明な乳化組成物を得た。この乳化組成物中におけるローヤルゼリーの各種成分残存率を常法により分析した結果を表２に示す。
【００２２】
【表２】

【００２３】
表１の処方２を用い、上記のごとく高圧ホモジナイザーにより一次乳化および二次乳化することにより調製したローヤルゼリー濃度が１０.０重量％の乳化組成物（処方２のイ）、上記のごとく超音波乳化機により一次乳化および二次乳化することにより調製したローヤルゼリー濃度が１０.０重量％の乳化組成物（処方２のロ）、さらに従来品につき、透過率を調べた。透過率測定条件は、U-3210型自記分光光度計（日立製作所）を用い、波長６６０ｎｍとし、１０ｍｍｘ１０ｍｍのセルを使用した。処方２のイおよびロについてはそれぞれ２１.０６％および６３.０９％であり、従来品については０.１８％であった。さらに、これらの乳化組成物をイオン交換水で希釈したものにつき透過率を調べた。生ローヤルゼリーの最終濃度と透過率の関係を表３に示す（数値は透過率％）。
【００２４】
【表３】

【００２５】
これらの結果を図１にも示す。本発明乳化組成物はいずれも従来品と比較して透過率が高く、ローヤルゼリーを高濃度（０.６重量％）とした場合であっても、透過率の低下が少なく、いずれも８５％以上の透過率となり、澄明性において非常に優れていることが示されたが、従来品は透過率が６０％未満であり、濁りが大きかった。
【００２６】
上記処方２のイおよびロ、ならびに従来品について、粒子分析機（ベックマン・コールター社製、LS-230型）により、粒度分布を調べた。結果を図２に示す。処方２のイおよび処方２のロの体積分布はそれぞれ９５％以上が０.３μｍ以下および０.２μｍ以下であり、平均粒径はそれぞれ０.１２７μｍおよび０.１１１μｍであった。また、処方２のイおよび処方２のロの体積分布における標準偏差はそれぞれ０.０４８μｍおよび０.０２３μｍであった。一方、従来品の体積分布は９５％以上が０.４１４μｍ、平均粒径は０.１９１μｍ、体積分布における標準偏差は０.１１１μｍであった。図２からわかるように、本発明乳化組成物の平均粒径および標準偏差が従来品と比較して非常に小さく、単分散的な乳化組成物であることがわかった。粒径の小さいこと、その標準偏差が小さいことは、製品の澄明性および安定性に貢献する。
本処方２のイおよびロを５℃で１２カ月間の保存試験に付したところ、粒度分布の変化がほとんどなく、白濁、沈殿および分離等の外観変化は認められなかった。
【００２７】
実施例２飲料製剤の調製
実施例１の処方２で調製した乳化組成物を用いて下記処方により飲料製剤を調製した。
＜処方＞（数値は重量％）
乳化組成物０.４
果糖ブドウ糖液糖９.０
クエン酸０.４
ビタミン製剤０.０５
レモン果汁０.４
香料０.３
イオン交換水８９.４５
上記のごとく調製した飲料製剤は透明または澄明で、このものを２５℃で１２カ月間の保存試験に付したところ、粒度分布の変化および外観変化などがほとんどなく、ローヤルゼリー成分の沈殿および分離等も認められず、その乳化安定性は極めて良好であった。
【００２８】
実施例３飲料製剤の調製
実施例１の処方２で調製した乳化組成物を用いて下記処方により飲料製剤を調製した。
＜処方＞（数値は重量％）
乳化組成物１０.００
精製ハチミツ２０.００
クエン酸０.３５
ビタミン製剤０.１５
香料０.３０
生薬エキス０.５０
イオン交換水６８.７０
上記のごとく調製した飲料製剤は透明または澄明で、このものを２５℃で１２カ月間の保存試験に付したところ、粒度分布の変化および外観変化などがほとんどなく、ローヤルゼリー成分の沈殿および分離等も認められず、その乳化安定性は極めて良好であった。
【００２９】
実施例４ゼリーの調製
実施例１の処方２で調製した乳化組成物を用いて下記処方によりゼリーを調製した。
＜処方＞（数値は重量％）
乳化組成物５.０
精製ハツミツ２０.０
ゼラチン５.０
クエン酸０.２
香料１.５
イオン交換水６８.３
上記のごとく調製したゼリーは透明または澄明で、このものを２５℃で６カ月間の保存試験に付したところ、外観変化などがほとんどなく、ローヤルゼリー成分の沈殿および分離等も認められず、その乳化安定性は極めて良好であった。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、ローヤリゼリーを高濃度に含有し、ローヤルゼリー中の有効成分の損失も少なく、かつ非常に澄明なローヤルゼリー乳化組成物が得られる。この乳化組成物は安定性が高く長期保存しても白濁、沈殿および分離などの現象が認められない。これを飲食品等に利用すると、生ローヤルゼリーに含まれる有効成分を十分活かし、しかも外観上好ましいものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明乳化組成物および従来品を用いて調製した水分散液の透過率を比較したグラフである。
【図２】本発明乳化組成物および従来品における粒度分布を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a clear emulsified composition containing royal jelly at a high concentration, a method for producing the same, and a food or drink containing such an emulsified composition.
[0002]
[Prior art]
Royal jelly has long been used as a health food or medicine with high nutritional value. As its effects, it has been reported that the aging of the diencephalon autonomic nerve center, the effect of suppressing the increase in serum cholesterol level, the antitumor effect, the effect of transient blood flow increase, the improvement of mental fatigue, the antioxidant effect, etc.
By the way, when trying to use royal jelly for various drinks such as soft drinks (nutrient drinks, sports drinks, fruit juice drinks, etc.), milk drinks, pharmaceutical drinks, jelly, etc., simply adding fresh royal jelly, Proteins, lipids, etc. contained in large amounts inside cause aggregation, precipitation, phase separation, etc. over time due to the pH of food and drink, polyhydric phenols contained therein, metal ions, etc. It is difficult to obtain a preferable state. Therefore, conventionally, a method of adding a royal jelly ethyl alcohol extract fraction, an acid, an enzymatic decomposition, and an emulsified processed product to foods and drinks has been adopted.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when extracted with ethyl alcohol, fatty acids such as 10-hydroxy-δ ² -decenoic acid and other ethyl alcohol-soluble components, which are unique to raw royal jelly, can be extracted in a considerable proportion. Still, more than 15% loss occurs. Furthermore, a large amount of active ingredients such as proteins and carbohydrates that are considered to have a high bioactivity effect are lost. In addition, proteolytic treatment with acid (Japanese Patent Laid-Open No. 5-23120 (Api)) and proteolysis with enzyme (Japanese Patent No. 2623044 (Biox)) are also considered to have high bioactivity effect. It denatures or degrades the protein that is being used. Therefore, these methods have a problem in that it is impossible to use effective and well-balanced nutrients in raw royal jelly.
On the other hand, as an emulsification method, there are a method using an emulsifier and an edible fat (Patent No. 25666643) and a method disclosed in JP-A-4-23956. JP-A-4-23956 discloses a dispersant for dispersing royal jelly in water, characterized by comprising at least one of lecithin, a polyhydric alcohol fatty acid ester having an HLB value of 10 or less, and gum arabic as a main component. Although a method for producing an aqueous dispersion of royal jelly to be used is described, many of the aqueous dispersions obtained by such a method are translucent or cloudy, and it has been difficult to obtain a product with high clarity.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in view of the above circumstances, the present inventors prepared a clear royal jelly emulsified composition containing the original component of royal jelly as much as possible without damaging it as much as possible, in a state close to the natural composition, and stable for a long period of time. As a result of earnest research for the purpose of obtaining foods and drinks, etc., emulsification treatment using a higher emulsifier with a higher HLB value and a lower emulsifier with a lower HLB value for the aqueous dispersion of royal jelly at a specific region of pH and temperature. By performing the emulsification process separately from the emulsification process to be used, the active ingredient contained in the raw royal jelly is very clear and almost lost, the particle size contained therein is small, and the width of the particle size distribution is narrow The present inventors have succeeded in obtaining an emulsified composition excellent in stability, and have studied the use thereof to complete the present invention.
[0005]
That is, the present invention
(1) A royal jelly emulsified composition containing 0.05% or more of royal jelly, 60% or more of the protein in the royal jelly remaining, having a transmittance of 10% or more and high clarity,
(2) For a royal jelly aqueous dispersion having a pH of about 4.0 or less at a temperature of about 60 ° C. or higher, the emulsification process is divided into an emulsification process using an emulsifier having a higher HLB value and an emulsification process using an emulsifier having a lower HLB value. The emulsion composition according to (1), which can be obtained by performing
(3) For a royal jelly aqueous dispersion having a pH of about 4.0 or less at about 60 ° C. or higher, the emulsification treatment is divided into an emulsification treatment using an emulsifier having a higher HLB value and an emulsification treatment using an emulsifier having a lower HLB value. A method for producing an emulsified composition according to (1) or (2),
(4) It relates to a food or drink comprising the emulsion composition according to (1) or (2), and a pharmaceutical comprising the emulsion composition according to (5) (1) or (2). is there.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The royal jelly used in the production of the royal jelly emulsified composition of the present invention is not particularly limited, and for example, “raw royal jelly” and “dried royal jelly” as defined in “Fair Competition Rules for Labeling of Royal Jelly”. Alternatively, any of “prepared royal jelly” can be used. For the purpose of the present invention, it is naturally preferable to use a raw material that contains various active ingredients contained in a natural state as much as possible.
[0007]
First, an aqueous dispersion of royal jelly is prepared. At this time, the royal jelly, pH adjuster, emulsifier, and ion-exchanged water are heated to a temperature at which a uniform dispersion is obtained, for example, about 60 ° C. or higher, preferably 70 to 85 ° C. Heat and disperse uniformly using a stirrer or the like. The upper limit temperature in this dispersion step is not particularly limited, but generally up to 100 ° C. is sufficient, and it is not particularly necessary to heat beyond that. The amount of the royal jelly in the aqueous dispersion of royal jelly is set to 0.05% by weight or more in the final emulsified composition. Even if the concentration of the final emulsified composition is about 20.0% by weight, the clear emulsified composition targeted by the present invention can be obtained, but preferably 1.0 in the final emulsified composition. It mix | blends so that it may contain -20.0 weight%, More preferably, it is 5.0-10.0 weight%. Implementation at such a high concentration is advantageous in terms of work efficiency. The pH of this aqueous dispersion is adjusted to about 4.0 or lower. Preferably, the pH is between 2.5 and 3.5. For pH adjustment, it is preferable to use an organic acid or an inorganic acid that is edible and does not impair the flavor of royal jelly. In general, the organic acid is preferably citric acid, malic acid, lactic acid, tartaric acid, fumaric acid or acetic acid, with citric acid being particularly preferred. As the inorganic acid, phosphoric acid or the like is preferable. In order to adjust the pH, an aqueous acid solution, for example, anhydrous citric acid, may be added as an aqueous solution having a concentration of about 0.2 to 1%. Before the resulting aqueous dispersion is subjected to an emulsification treatment, if there is a foreign substance or the like, it may be removed by filtering with a filter having a pore size of several tens of μm by a conventional method.
[0008]
Subsequently, the aqueous dispersion is divided into an emulsification treatment using an emulsifier having a higher HLB value (hereinafter referred to as primary emulsification) and an emulsification treatment using an emulsifier having a lower HLB value (hereinafter referred to as secondary emulsification). Do. Preferably, primary emulsification is performed using one or a combination of two or more emulsifiers having an HLB value of 10 or more. Preferably, secondary emulsification is performed using one or a combination of two or more emulsifiers having an HLB value of 10 or less. I do. Primary emulsification and secondary emulsification can each be performed once or twice or more. Either primary emulsification or secondary emulsification may be performed first. The number and order of primary emulsification and secondary emulsification, as well as the types and HLB values of emulsifiers, depending on factors such as the raw materials used, the equipment used, the physical and chemical state of the aqueous dispersion, and the desired final product It can be selected or changed as appropriate. The reason for performing the emulsification treatment is to sufficiently emulsify using an emulsifier suitable for each of fatty acids including 10-hydroxy-δ ² -decenoic acid, which is an active ingredient in royal jelly, and proteins. . Note that primary emulsification using an emulsifier having a higher HBL value is suitable for emulsification of fatty acids, and secondary emulsification using an emulsifier having a lower HLB value is suitable for emulsification of proteins.
[0009]
The emulsifier used is preferably edible for the purposes of the present invention. The amount of the emulsifier used is preferably 0.05 to 20% by weight in total with respect to the royal jelly, although it depends on the processing conditions and raw materials. Examples of emulsifiers having an HLB value of 10 or more used for primary emulsification include glycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, and phosphoglycerin fatty acid ester. Examples include decaglycerin monolaurate (HLB16), decaglycerin monostearate (HLB12), decaglycerin monooleate (HLB12), and the like. Decaglycerin monooleate is particularly preferable. Examples of emulsifiers having an HLB value of 10 or less used for secondary emulsification include glycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, phosphoglycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, lecithin, and saponin. Examples include decaglycerin decaoleate (HLB3.4), sorbitan monostearate (HLB4.7), sorbitan monooleate (HLB4.9), organic acid monoglycerides (eg, lactic acid monoglyceride, succinic acid monoglyceride, acetic acid Monoglyceride) (HLB0-10) and the like. Particularly preferred is sorbitan monooleate.
[0010]
In the emulsification treatment, the aqueous dispersion is heated to about 60 ° C. or higher, preferably about 75 to 85 ° C. The upper limit temperature is not particularly limited, but generally up to 100 ° C. is sufficient, and it is not particularly necessary to heat it further. The primary emulsification and the secondary emulsification are performed using an ultrasonic emulsifier or a high-pressure homogenizer, and the same device or another device may be used. In particular, when an emulsification treatment is performed with an ultrasonic emulsifier, an emulsified composition with higher clarity can be obtained. For example, when an ultrasonic emulsifier is used, an apparatus in which several vibrators are connected according to the processing amount is used, and depending on the output of the vibrator, the treatment can be performed for an appropriate time, for example, 600 W for 2 minutes. Good. In the case of using the two-stage homogenization process at a high pressure homogenizer, and treated the total pressure in 700~1000kgf / cm ² or more, and performs the process more than once when the total pressure is 500~700kgf / cm ² Is preferred.
[0011]
Thus, unlike the conventional emulsification method, in the present invention, the conventional edible oil and fat that is the cause of turbidity is replaced with an emulsifier, and the emulsification treatment is performed in two or more stages as described above, thereby providing a clear royal jelly emulsification. It became possible to obtain a composition. In the method of the present invention, edible fats and oils are not blended, so that it is basically unnecessary to adjust the specific gravity.
[0012]
After the emulsification treatment, if necessary, saccharides may be added, and the specific gravity may be adjusted by uniformly dispersing with a stirrer or the like by a conventional method. The sugars used are preferably edible for the purposes of the present invention, and examples include, but are not limited to, honey, sugar alcohol, reduced maltose starch syrup, glucose, fructose, sucrose, cyclodextrin and the like.
[0013]
Next, if necessary, filtration may be performed. The filtration method is not particularly limited, but it is generally preferable to use a membrane filter having a pore size of 1 μm by a conventional method. Filtration makes it easier to obtain a more stable aqueous solution.
[0014]
By performing the above-described emulsification treatment, a clear emulsified composition containing royal jelly at a high concentration can be obtained. In the royal jelly emulsified composition of the present invention, various active ingredients in the royal jelly are present in a very high content state, and the nutritional and physiological activity effects inherent in the royal jelly can be fully utilized. Such an effect is not found in conventional royal jelly ethanol extracts or acid and enzyme degradation products.
[0015]
Moreover, the particle diameter in this invention emulsion composition is small, and its dispersion | variation is also few. A small particle size improves clarity, and a narrow particle size distribution leads to improved stability and long-term storage stability of the composition and food and drink containing the composition. The particle size distribution of the emulsified composition may be 95% or more and 1.0 μm or less, and further 95% or more may be 0.5 μm to 0.3 μm in volume distribution. An average particle size of 0.3 μm or less, further 0.15 μm to 0.10 μm or less is obtained. With respect to the range of the particle size distribution, it is possible to obtain one having a standard deviation in the volume distribution of 0.3 μm or less, more preferably 0.15 μm to 0.05 μm.
[0016]
The emulsified composition of the present invention thus obtained is excellent in clarity. For example, the transmittance of an emulsion composition (hereinafter referred to as a conventional product) containing 10% by weight of royal jelly prepared as described in Japanese Patent No. 25666643 was 0.1 to 0.3%. For example, when 10% by weight of royal jelly is blended, an emulsified composition having a transmittance of 10.0% or more, further 20.0 to 60.0% or more can be obtained. The transmittance of an aqueous dispersion (final royal jelly concentration: 0.2% by weight) containing 2.0% by weight of the emulsified composition of the present invention containing 10% by weight of royal jelly is 90.0% or more, more preferably 90.0-95. It can also be made 0.0% or more. The transmittance of the aqueous dispersion by the conventional product having the same royal jelly concentration is less than 85%, and the turbidity is large.
[0017]
The emulsified composition of the present invention obtained as described above contains a high concentration of royal jelly, is excellent in clearness, is stable and does not cause separation even when stored for a long period of time, and is excellent in quality. The emulsified composition of the present invention can be blended as it is in foods and beverages and pharmaceuticals. Further, the emulsified composition of the present invention can be powdered as it is or with an excipient and dried by a known freeze-drying method or spray-drying method. The excipient that can be used may be any edible one, and examples thereof include powdered food materials and foods that can be dried, but are not particularly limited. As the excipient, a food material (for example, starches, sugars, etc.) that is clearly dispersed in water is preferable. In addition, when used in medicine, the excipient must be pharmaceutically acceptable (for example, lactose, sucrose, starch, pectin, etc.). The powder emulsified composition thus obtained is easily dispersed in water to form a uniform and clear emulsified aqueous solution.
[0018]
The emulsified composition of the present invention can be used as it is as a wide variety of foods and drinks or medicines, and may be further processed by blending with various foods and drinks and medicines. In addition, when it is used, it becomes a uniform solution simply by mixing with water, and strong agitation and new emulsification treatment are unnecessary. As target foods and drinks, soft drinks (nutrient drinks, sports drinks, fruit juice drinks, etc.), milk drinks (eg, lactic acid bacteria drinks, coffee milk, fruit milk, etc.), carbonated drinks, pharmaceutical drinks (eg, (Vitamins, internal liquids containing herbal extracts, etc.), desserts (eg jelly, pudding, etc.), yogurt, bavaroa element, tablets, rice cake, baked confectionery (soft cake, biscuits, etc.), jelly element, hot beverage powder , Chocolate, liquid seasoning, and the like are mentioned, but use for soft drinks, carbonated drinks, jellies and the like that particularly require transparency is preferable. Moreover, the powdered emulsified composition of the present invention can be used as it is or by mixing with an excipient to form a royal jelly preparation. The blending amount can be appropriately selected according to the purpose, but is usually blended so that the royal jelly concentration in the product is 0.01% by weight or more.
【Example】
[0019]
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
Example 1 Preparation of Royal Jelly Emulsified Composition Emulsified compositions were prepared with the three formulations shown in Table 1 (the numerical values of the respective components in Table 1 are% by weight).
[0020]
[Table 1]

[0021]
That is, after stirring and mixing raw royal jelly, citric acid, emulsifier for primary emulsification, and ion-exchanged water and dissolving while heating (pH 3.0), when the liquid temperature reached 70 to 85 ° C., 30 CD type high pressure Emulsification is performed once with a homogenizer (APV GAULIN) at 800 kgf / cm ² or with a US-600 ultrasonic emulsifier (manufactured by Nippon Seiki Seisakusho) at 600 W for 2 minutes (once irradiation). Add emulsifier for emulsification and use 30 CD type high pressure homogenizer (APV GAULIN) once at 800 kgf / cm ² , or US-600 type ultrasonic emulsifier (manufactured by Nippon Seiki Seisakusho) at 600 W for 2 minutes (once) Irradiation) was followed by filtration through a membrane filter having a pore size of 1 μm. Fructose dextrose liquid sugar, purified honey or cyclodextrin is added, mixed and stirred, then sterilized at 95 ° C. and containing 5% by weight of raw royal jelly (formulation 1) or 10% by weight (formulation 2, 3) An emulsified composition was obtained. Table 2 shows the results of analyzing the residual ratios of various components of royal jelly in this emulsion composition by a conventional method.
[0022]
[Table 2]

[0023]
An emulsion composition (formulation 2a) having a royal jelly concentration of 10.0% by weight prepared by primary emulsification and secondary emulsification using a high-pressure homogenizer as described above using formulation 2 in Table 1, and ultrasonic emulsification as described above The transmittance of the emulsified composition having a royal jelly concentration of 10.0% by weight prepared by primary emulsification and secondary emulsification using a machine (B in Formula 2) and the conventional product were examined. The transmittance measurement conditions were a U-3210 type self-recording spectrophotometer (Hitachi), a wavelength of 660 nm, and a 10 mm × 10 mm cell. In Formula 2 (a) and (b), they were 21.06% and 63.09%, respectively, and 0.18% for the conventional product. Furthermore, the transmittance was examined for those emulsion compositions diluted with ion-exchanged water. The relationship between the final concentration of raw royal jelly and the transmittance is shown in Table 3 (numerical values are transmittance%).
[0024]
[Table 3]

[0025]
These results are also shown in FIG. All of the emulsified compositions of the present invention have a higher transmittance than conventional products, and even when the royal jelly has a high concentration (0.6% by weight), the decrease in the transmittance is small and both are 85% or more. It was shown that the transparency was very excellent in clarity, but the conventional product had a transmittance of less than 60% and was highly turbid.
[0026]
With respect to A and B of the above-mentioned prescription 2 and conventional products, the particle size distribution was examined with a particle analyzer (Beckman Coulter, model LS-230). The results are shown in FIG. The volume distributions of Formula 2 (a) and Formula 2 (b) were 95% or more and 0.3 μm or less and 0.2 μm or less, respectively, and the average particle diameters were 0.127 μm and 0.111 μm, respectively. In addition, the standard deviations in the volume distributions of Formula 2 (a) and Formula 2 (b) were 0.048 μm and 0.023 μm, respectively. On the other hand, the volume distribution of the conventional product was 0.414 μm at 95% or more, the average particle size was 0.191 μm, and the standard deviation in the volume distribution was 0.111 μm. As can be seen from FIG. 2, the average particle size and standard deviation of the emulsified composition of the present invention were very small compared to the conventional product, and it was found that the emulsified composition was a monodispersed emulsion composition. The small particle size and its small standard deviation contribute to the clarity and stability of the product.
When the preparation 2 was subjected to a storage test at 5 ° C. for 12 months, there was almost no change in the particle size distribution, and changes in appearance such as cloudiness, precipitation and separation were not observed.
[0027]
Example 2 Preparation of Beverage Preparation A beverage preparation was prepared according to the following formulation using the emulsified composition prepared in Formula 1 of Example 1.
<Prescription> (Value is% by weight)
Emulsified composition 0.4
Fructose glucose liquid sugar 9.0
Citric acid 0.4
Vitamin preparation 0.05
Lemon juice 0.4
Fragrance 0.3
Ion exchange water 89.45
The beverage preparation prepared as described above is transparent or clear, and when subjected to a storage test for 12 months at 25 ° C., there is almost no change in particle size distribution or appearance change, and there is no precipitation or separation of royal jelly components. The emulsification stability was very good.
[0028]
Example 3 Preparation of Beverage Preparation A beverage preparation was prepared according to the following formulation using the emulsified composition prepared according to the formulation 2 of Example 1.
<Prescription> (Value is% by weight)
Emulsified composition 10.00
Purified honey 20.00
Citric acid 0.35
Vitamin preparation 0.15
Fragrance 0.30
Herbal extract 0.50
Ion exchange water 68.70
The beverage preparation prepared as described above is transparent or clear, and when subjected to a storage test for 12 months at 25 ° C., there is almost no change in particle size distribution or appearance change, and there is no precipitation or separation of royal jelly components. The emulsification stability was very good.
[0029]
Example 4 Preparation of Jelly A jelly was prepared according to the following formulation using the emulsified composition prepared in Formula 1 of Example 1.
<Prescription> (Value is% by weight)
Emulsified composition 5.0
Refined Honey 20.0
Gelatin 5.0
Citric acid 0.2
Fragrance 1.5
Ion exchange water 68.3
The jelly prepared as described above was transparent or clear, and when subjected to a storage test for 6 months at 25 ° C., there was almost no change in appearance, and no precipitation or separation of the royal jelly component was observed, and its emulsification The stability was very good.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, a royal jelly emulsified composition containing a high concentration of royal jelly, little loss of active ingredients in the royal jelly, and a very clear royal jelly can be obtained. This emulsified composition is highly stable and does not show phenomena such as white turbidity, precipitation and separation even after long-term storage. When this is used for food and drink, etc., the active ingredient contained in the raw royal jelly can be fully utilized, and an appearance-preferred one can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph comparing the transmittance of an aqueous dispersion prepared using the emulsion composition of the present invention and a conventional product.
FIG. 2 is a graph showing the particle size distribution of the emulsified composition of the present invention and a conventional product.

Claims

Royal jelly contains more than 0.05%, a pH of 4.0 or less of royal jelly aqueous dispersion, in a state in 60 ° C. or more, the emulsification process using HLB values as a primary emulsification is 1 or more 10 or more emulsifiers After performing the emulsification treatment using one or more emulsifiers having an HLB value of less than 10 as secondary emulsification , the protein in the royal jelly remains 60% or more, and the transmittance is 10% or more. A method for producing a royal jelly emulsion composition having high clarity.

The food-drinks or pharmaceutical which contains the emulsion composition obtained by the manufacturing method of Claim 1.