JP3908565B2

JP3908565B2 - Oil-in-water emulsion composition and method for producing emulsion composition

Info

Publication number: JP3908565B2
Application number: JP2002051603A
Authority: JP
Inventors: 俊樹森
Original assignee: DKS CO. LTD.
Current assignee: DKS CO. LTD.
Priority date: 2002-02-27
Filing date: 2002-02-27
Publication date: 2007-04-25
Anticipated expiration: 2022-02-27
Also published as: JP2003253144A; CN1248674C; CN1440741A; KR20030071485A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中油型乳化組成物およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の水中油型乳化組成物は、界面活性剤やヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、プルラン、ペクチンなどの水溶性高分子を使用した乳化により製造されてきた。また、近年では、フレグランスジャーナル，２６，８，７９（１９９８）、高分子電解質錯体（アニオン性高分子とカチオン性高分子）、フレグランスジャーナル，２６，８，４２（１９９８）などにアクリル酸／メタクリル酸アルキル共重合体を使用した製造方法が記載されている。
【０００３】
しかしながら、このような従来の水中油型乳化組成物においては、つぎのような問題があった。界面活性剤を用いた場合には、界面活性剤によるベタツキなど使用感への悪影響があり、また、界面活性剤が経皮吸収される可能性のために安全性にも問題があった。界面活性剤を用いて乳化させた水中油型乳化組成物を化粧料に応用した場合には、界面活性剤が皮膚上に残存するために、汗や水分によって再乳化しやすく、化粧もちがわるくなるという問題もあった。
【０００４】
また、水溶性高分子による乳化はこれまでも種々検討されているが、従来の乳化では、乳化安定性および使用性の点で充分なものが得られなかった。
【０００５】
アクリル酸／メタクリル酸アルキル共重合体を用いた乳化の場合は、乳化粒子が大きく経時安定性を保つのが難しい。また、高分子のゲルで安定化したものであるため独特の使用感を有し、応用範囲の広いものではなかった。
【０００６】
そのほかの高分子を使用した乳化系も種々検討されているが、高分子電解質錯体を利用したものも含め、乳化安定性の面でまだ充分ではない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、界面活性剤を用いない経時安定性の良好な水中油型乳化組成物と、その製造方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものである。すなわち、本発明は、脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された一種以上の油分、ならびに前記油分に可溶な一種以上の高分子を含み、かつ界面活性剤を含まないことを特徴とする水中油型乳化組成物、
前記油分に可溶な高分子が、ポリビニルピロリドンホモポリマー、またはビニルピロリドンを含む共重合体である前記の水中油型乳化組成物、
さらに、三価以上の多価アルコールを含む前記の水中油型乳化組成物、
さらに、前記油分に不溶な水溶性高分子を含む前記の水中油型乳化組成物、および
脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された一種以上を含む油分、前記油分に可溶な高分子、ならびに三価以上の多価アルコールまたは三価以上の多価アルコール水溶液によりゲルを形成させたのち、水中油型乳化組成物とすることを特徴とする乳化組成物の製造方法に関する。
【０００９】
本発明の水中油型乳化組成物は、界面活性剤を含まず、かつ経時安定性が良好であるという特徴を有する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の水中油型乳化組成物は、脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された一種以上の油分、前記油分に可溶な一種以上の高分子を含有する。
【００１１】
水中油型乳化組成物は、外水相および内油相を有し、前記油分が内油相を形成し、前記油分に可溶な高分子が乳化剤として作用している。
【００１２】
脂肪酸は炭素数６以上で常温（２５℃）で液状のものが好ましい。炭素数が６未満では親油性が不充分である。油相を形成する脂肪酸の親油性が不充分である場合には、前記油分に可溶な高分子が油相に配向しにくくなり、乳化剤としての作用が低下するため、乳化組成物の安定性が低下する傾向がある。また、常温で液状でない場合には、油相を形成する成分として前記油分以外の油分、特にシリコーン系油を配合するときに、相溶性がよくない傾向がある。ただし、液状の脂肪酸、液状の高級アルコールおよび液状のエステル油などの液状油と併用することにより、相溶性を向上させることができる。脂肪酸としては、カプロン酸、カプリル酸、ステアリル酸などの直鎖脂肪酸；イソパルミチン酸、イソステアリン酸などの分岐脂肪酸；オレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸などを使用することができる。
【００１３】
高級アルコールは炭素数６以上で常温（２５℃）で液状のものが好ましい。炭素数が６未満では親油性が不充分である。油相を形成する高級アルコールの親油性が不充分である場合には、前記油分に可溶な高分子が油相に配向しにくくなり、乳化剤としての作用が低下するため、乳化組成物の安定性が低下する傾向がある。また、常温で液状でない場合には、油相を形成する成分として前記油分以外の油分、特にシリコーン系油を配合するときに、相溶性がよくない傾向がある。ただし、液状の脂肪酸、液状の高級アルコールおよび液状のエステル油などの液状油と併用することにより、相溶性を向上させることができる。高級アルコールとしては、オクタノ−ル、デカノールなどの直鎖高級アルコール；イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分岐高級アルコール；オレイルアルコールなどの不飽和高級アルコールを使用することができる。
【００１４】
前記油分の配合量は、好ましくは０．１重量％以上、より好ましくは１重量％以上である。０．１重量％未満では良好な乳化組成物を得ることができない。前記油分の配合量に特に上限はなく、使用性などを考慮して配合することができる。
【００１５】
前記油分に可溶な高分子としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体、ポリビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン／ビニルカプロラクタム共重合体、ポリＮ−ビニルアセトアミドなどがあげられ、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。
【００１６】
前記油分に可溶な高分子の分子量としては、重量平均分子量が１０００〜１５０００００、なかんづく５０００〜５０００００のものが用いられる。前記油分に可溶な高分子としては、市販品を用いることができる。分子量が低すぎるときには、経皮吸収されるおそれがあるため、界面活性剤を使用するメリットが失われる可能性があり、分子量が高すぎるときには、ぬめり、およびベタツキなどが生じるため使用性がわるくなる。ビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体中、酢酸ビニルは１０〜９０モル％含有されることができる。また、ビニルピロリドン／ビニルカプロラクタム共重合体については、ポリビニルピロリドンおよびポリビニルカプロラクタムともに単独で前記油分に可溶な高分子として使用することができるため、特に組成は限定されないが、たとえば、共重合体中、ビニルカプロラクタムを１〜９９モル％含有することができる。
【００１７】
前記油分に可溶な高分子として用いられるビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体およびビニルピロリドン／ビニルカプロラクタム共重合体は、ランダム共重合体あるいはブロック共重合体として使用される。
【００１８】
前記油分に可溶な高分子は、好ましくは０．１〜１０重量％、より好ましくは０．２〜２重量％配合される。０．１重量％未満では乳化剤としての効果が不充分であり、１０重量％をこえると系の粘度が高くなりすぎて使用性がわるく、また高分子によるぬめりなども感じられるため好ましくない。前記油分に可溶な高分子は、内油相、外水相のいずれか、あるいは両方に添加してもよいが、内油相に添加した方が乳化状態は良好である。
【００１９】
本発明の水中油型乳化組成物は、界面活性剤を含まない。
【００２０】
本発明の水中油型乳化組成物は、さらに三価以上の多価アルコールを含有することができる。三価以上のアルコールを配合しない場合にも良好な乳化物を得ることはできるが、油分および三価以上の多価アルコールによってゲルを形成したのち、水相に分散させることで、さらに良好な乳化組成物を得ることができる。したがって、三価以上の多価アルコールを配合させることにより、乳化状態および経時安定性がさらに良好になる。
【００２１】
三価以上の多価アルコールとしては、グリセリン、ソルビトールなどがあげられる。三価以上の多価アルコールとしては、高分子量体、たとえばポリグリセリンなどを使用することもでき、価数の上限については特に限定されるものでなない。三価未満のアルコールでは油分とともにゲルを形成することができない。三価以上の多価アルコールは、好ましくは１〜２０重量％、より好ましくは３〜１５重量％配合される。１重量％未満ではゲルを形成することができず、２０重量％をこえるとべたついた使用感となる。三価以上の多価アルコールは、そのまま添加してもよく、また、水溶液として添加してもよい。水溶液の多価アルコールの濃度は多価アルコールの種類により異なるため特に限定されないが、可能な限り高濃度であることが好ましい。
【００２２】
本発明の水中油型乳化組成物は、さらに、前記油分に不溶な水溶性高分子を含むことができる。
【００２３】
前記油分に不溶な水溶性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースなどがあげられる。前記油分に不溶な水溶性高分子の添加により、乳化が行ないやすくなり、また、外水相を増粘することで経時安定性を良好にでき、使用感を調整することもできる。前記油分に不溶な水溶性高分子は、好ましくは０．０５〜１０重量％、より好ましくは０．１〜１重量％配合される。１０重量％をこえるとぬめり、およびベタツキなどが生じるため、使用感がわるくなる。
【００２４】
本発明の水中油型乳化組成物には、油相を形成する成分として、前記油分以外の油分を含有させることができる。前記油分以外の油分としては、常温で固形、ペースト状、液状いずれの形状のものでも配合することができ、炭化水素系の極性油、非極性油、シリコーン系油などを使用することができる。たとえば、トリオクタン酸グリセリン、流動パラフィン、ジメチルシリコーンなどを用いることができる。
【００２５】
本発明の水中油型乳化組成物には、脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された一種以上の油分、前記油分に可溶な高分子、三価以上の多価アルコール、ならびに前記油分に不溶な水溶性高分子以外に保湿剤、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、ｐＨ調整剤、紫外線吸収剤、酸化チタンや酸化バリウムのような粉体、酸化鉄のような着色料などを含有することができる。
【００２６】
本発明の水中油型乳化組成物は、油相および水相を必要であれば加温しておのおの均一化したのち、ディスパーおよびホモミキサーなどを用いて混合撹拌することにより調製される。たとえば、油分に可溶な高分子を油分に溶解させたのち、水に添加することにより調製される。ポリビニルピロリドンなどの油分に可溶な高分子を油分に溶解させる場合には、通常加温が必要であるが、ポリビニルピロリドンなどの油分に可溶な高分子を溶解させる溶媒、たとえばエタノールなどを用いることで操作を簡便にすることができる。
【００２７】
本発明の水中油型乳化組成物に三価以上の多価アルコールを含有させるときには、たとえば、三価以上の多価アルコールおよび油分に可溶な高分子を油分に溶解させてゲルを形成させたのち、水を添加することにより乳化組成物を調製することができる。
【００２８】
本発明の水中油型乳化組成物は、界面活性剤を含有しない経時安定性の良好な水中油型乳化組成物として有効に利用される。本発明の水中油型乳化組成物は、たとえば、乳液、保湿クリーム、ファンデーション、日焼け止めクリーム、ヘアクリームなどの乳化化粧料、クリーム製剤などの乳化医薬品などに応用することができる。
【００２９】
【実施例】
実施例１〜７および比較例１〜２
表１において、Ａ相中、イソステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸およびオクチルドデカノールは油分、ＰＶＰは油分に可溶な高分子、グリセリンは多価アルコール、エタノールはＰＶＰを溶解させる溶媒に相当する。Ｂ相中、トリオクタン酸グリセリン、流動パラフィンおよびジメチルシリコーンは油相を形成するそのほかの成分に相当する。Ｃ相中、グリセリンは多価アルコール、カルボキシメチルセルロースおよびキサンタンガムは油分に不溶な水溶性高分子に相当する。Ｄ相中、カルボキシビニルポリマーは油分に不溶な水溶性高分子、トリエタノールアミンは中和剤（ｐＨ調整剤）に相当する。
【００３０】
表１に示す配合組成（重量比）のＡ相を必要に応じて加熱撹拌して均一にし、あらかじめ溶解させたＢ相を添加してディスパー撹拌で乳化した。そののちＣ相を加え均一化させることで乳化を行ない、必要な場合には、さらにＤ相を添加して、最終的な乳化組成物とした。
【００３１】
調製した乳化組成物の安定性は、以下の評価方法および評価基準によって評価した。
【００３２】
＜安定性評価方法＞
調製した乳化組成物をサンプル瓶に充填し、５０℃で１ヵ月放置したのち状態を目視にて観察した。
【００３３】
＜安定性評価基準＞
◎：全く分離が認められない。
〇：ほとんど分離が認められない。
△：わずかに分離が認められる。
×：明確な分離が認められる。
【００３４】
結果を表１に示す。
【００３５】
【表１】

【００３６】
【発明の効果】
本発明によれば、油分に可溶な高分子を配合することにより、界面活性剤を用いることなく、経時安定性の良好な水中油型乳化組成物を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil-in-water emulsion composition and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventional oil-in-water emulsion compositions have been produced by emulsification using a surfactant and a water-soluble polymer such as hydroxyethylcellulose, sodium carboxymethylcellulose, pullulan, and pectin. In recent years, acrylic acid / methacrylic acid has been added to fragrance journals, 26, 8, 79 (1998), polyelectrolyte complexes (anionic polymers and cationic polymers), fragrance journals, 26, 8, 42 (1998), etc. A production method using an acid alkyl copolymer is described.
[0003]
However, such conventional oil-in-water emulsion compositions have the following problems. When a surfactant is used, there is an adverse effect on the feeling of use such as stickiness due to the surfactant, and there is also a problem in safety due to the possibility that the surfactant is absorbed percutaneously. When an oil-in-water emulsified composition emulsified with a surfactant is applied to cosmetics, the surfactant remains on the skin, making it easy to re-emulsify with sweat and moisture, making the makeup different. There was also a problem of becoming.
[0004]
Further, various studies have been made on emulsification with a water-soluble polymer. However, conventional emulsification has not been sufficient in terms of emulsification stability and usability.
[0005]
In the case of emulsification using an acrylic acid / alkyl methacrylate copolymer, the emulsion particles are large and it is difficult to maintain stability over time. Moreover, since it was stabilized with a polymer gel, it had a unique feeling of use and was not widely applied.
[0006]
Various emulsification systems using other polymers have been studied, but those using a polyelectrolyte complex are still not sufficient in terms of emulsion stability.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an oil-in-water emulsion composition having good stability over time without using a surfactant, and a method for producing the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made paying attention to such conventional problems. That is, the present invention includes one or more oils selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols, and one or more polymers soluble in the oils, and does not contain a surfactant. Oil-type emulsion composition,
The oil-in-water emulsion composition, wherein the oil-soluble polymer is a polyvinylpyrrolidone homopolymer or a copolymer containing vinylpyrrolidone,
Furthermore, the oil-in-water emulsion composition comprising a trihydric or higher polyhydric alcohol,
Further, the oil-in-water emulsion composition containing a water-soluble polymer insoluble in the oil, an oil containing one or more selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols, a polymer soluble in the oil, and The present invention relates to a method for producing an emulsion composition, wherein a gel is formed with a trihydric or higher polyhydric alcohol or a trihydric or higher polyhydric alcohol aqueous solution, and then an oil-in-water emulsion composition is formed.
[0009]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention is characterized in that it does not contain a surfactant and has good stability over time.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The oil-in-water emulsion composition of the present invention contains one or more oils selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols and one or more polymers soluble in the oils.
[0011]
The oil-in-water emulsion composition has an outer water phase and an inner oil phase, the oil component forms an inner oil phase, and a polymer soluble in the oil component acts as an emulsifier.
[0012]
Fatty acids are preferably those having 6 or more carbon atoms and liquid at normal temperature (25 ° C.). When the number of carbon atoms is less than 6, the lipophilicity is insufficient. When the lipophilicity of the fatty acid forming the oil phase is insufficient, the polymer soluble in the oil is less likely to be oriented in the oil phase and the action as an emulsifier is reduced, so the stability of the emulsion composition Tends to decrease. Moreover, when it is not liquid at normal temperature, when oil components other than the said oil component, especially silicone type oil are mix | blended as a component which forms an oil phase, there exists a tendency for compatibility not to be good. However, compatibility with liquid oils such as liquid fatty acids, liquid higher alcohols, and liquid ester oils can improve compatibility. Examples of fatty acids include linear fatty acids such as caproic acid, caprylic acid and stearic acid; branched fatty acids such as isopalmitic acid and isostearic acid; unsaturated fatty acids such as oleic acid, myristoleic acid and palmitoleic acid. .
[0013]
The higher alcohol is preferably a liquid having 6 or more carbon atoms and liquid at normal temperature (25 ° C.). When the number of carbon atoms is less than 6, the lipophilicity is insufficient. If the higher alcohol that forms the oil phase is insufficiently lipophilic, the polymer soluble in the oil is less likely to be oriented in the oil phase, and the action as an emulsifier is reduced. Tend to decrease. Moreover, when it is not liquid at normal temperature, when oil components other than the said oil component, especially silicone type oil are mix | blended as a component which forms an oil phase, there exists a tendency for compatibility not to be good. However, compatibility with liquid oils such as liquid fatty acids, liquid higher alcohols, and liquid ester oils can improve compatibility. As the higher alcohol, linear higher alcohols such as octanol and decanol; branched higher alcohols such as isostearyl alcohol and octyldodecanol; unsaturated higher alcohols such as oleyl alcohol can be used.
[0014]
The blending amount of the oil is preferably 0.1% by weight or more, more preferably 1% by weight or more. If it is less than 0.1% by weight, a good emulsion composition cannot be obtained. There is no particular upper limit to the amount of the oil component, and the oil component can be added in consideration of usability and the like.
[0015]
Examples of the oil-soluble polymer include polyvinyl pyrrolidone, vinyl pyrrolidone / vinyl acetate copolymer, polyvinyl caprolactam, vinyl pyrrolidone / vinyl caprolactam copolymer, poly N-vinylacetamide, and the like. / Vinyl acetate copolymer is particularly preferred.
[0016]
As the molecular weight of the polymer soluble in the oil, those having a weight average molecular weight of 1000 to 1500,000, especially 5000 to 500,000 are used. A commercially available product can be used as the oil-soluble polymer. If the molecular weight is too low, it may be absorbed through the skin, so the benefits of using a surfactant may be lost. If the molecular weight is too high, slimming, stickiness, etc. may occur, resulting in poor usability. . In the vinyl pyrrolidone / vinyl acetate copolymer, vinyl acetate can be contained in an amount of 10 to 90 mol%. The vinyl pyrrolidone / vinyl caprolactam copolymer is not particularly limited because it can be used alone as a polymer soluble in the oil component with both polyvinyl pyrrolidone and polyvinyl caprolactam. For example, in the copolymer, 1 to 99 mol% of vinylcaprolactam can be contained.
[0017]
The vinyl pyrrolidone / vinyl acetate copolymer and vinyl pyrrolidone / vinyl caprolactam copolymer used as the oil-soluble polymer are used as a random copolymer or a block copolymer.
[0018]
The oil-soluble polymer is preferably added in an amount of 0.1 to 10% by weight, more preferably 0.2 to 2% by weight. If the amount is less than 0.1% by weight, the effect as an emulsifier is insufficient, and if it exceeds 10% by weight, the viscosity of the system becomes too high and the usability is undesired. The oil-soluble polymer may be added to either or both of the inner oil phase and the outer aqueous phase, but the emulsified state is better when added to the inner oil phase.
[0019]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention does not contain a surfactant.
[0020]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention can further contain a trihydric or higher polyhydric alcohol. Even when trihydric or higher alcohols are not blended, a good emulsion can be obtained, but after forming a gel with oil and trihydric or higher polyhydric alcohols, further emulsification can be achieved by dispersing in a water phase. A composition can be obtained. Therefore, by incorporating a trihydric or higher polyhydric alcohol, the emulsified state and stability over time are further improved.
[0021]
Examples of the trihydric or higher polyhydric alcohol include glycerin and sorbitol. As the trihydric or higher polyhydric alcohol, a high molecular weight substance such as polyglycerin can be used, and the upper limit of the valence is not particularly limited. Alcohols less than trivalent cannot form a gel with oil. The trihydric or higher polyhydric alcohol is preferably blended in an amount of 1 to 20% by weight, more preferably 3 to 15% by weight. If it is less than 1% by weight, a gel cannot be formed, and if it exceeds 20% by weight, it becomes a sticky feeling. The trihydric or higher polyhydric alcohol may be added as it is, or may be added as an aqueous solution. The concentration of the polyhydric alcohol in the aqueous solution is not particularly limited because it varies depending on the type of the polyhydric alcohol, but is preferably as high as possible.
[0022]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention may further contain a water-soluble polymer that is insoluble in the oil.
[0023]
Examples of the water-soluble polymer insoluble in the oil include carboxyvinyl polymer, sodium acrylate, xanthan gum, sodium alginate, sodium carboxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose and the like. The addition of a water-soluble polymer insoluble in the oil makes it easier to emulsify, and by increasing the viscosity of the outer water phase, the stability over time can be improved and the feeling in use can be adjusted. The water-soluble polymer insoluble in the oil is preferably blended in an amount of 0.05 to 10% by weight, more preferably 0.1 to 1% by weight. If it exceeds 10% by weight, slimming, stickiness, and the like occur, and the feeling of use becomes unclear.
[0024]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention may contain an oil component other than the oil component as a component that forms an oil phase. The oil other than the oil can be blended in solid, paste or liquid form at room temperature, and hydrocarbon polar oil, nonpolar oil, silicone oil, etc. can be used. For example, glyceryl trioctanoate, liquid paraffin, dimethyl silicone and the like can be used.
[0025]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention includes one or more oils selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols, polymers soluble in the oils, trihydric or higher polyhydric alcohols, and insoluble in the oils. Contains moisturizers, bactericides, preservatives, antioxidants, pH adjusters, UV absorbers, powders such as titanium oxide and barium oxide, colorants such as iron oxide, etc. be able to.
[0026]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention is prepared by heating and homogenizing the oil phase and the aqueous phase, if necessary, and then mixing and stirring the mixture using a disper, a homomixer, or the like. For example, it is prepared by dissolving a polymer soluble in oil in oil and then adding it to water. When a polymer soluble in oil such as polyvinylpyrrolidone is dissolved in the oil, heating is usually required, but a solvent that dissolves the polymer soluble in oil such as polyvinylpyrrolidone, such as ethanol, is used. Therefore, the operation can be simplified.
[0027]
When the trihydric or higher polyhydric alcohol is contained in the oil-in-water emulsion composition of the present invention, for example, a trihydric or higher polyhydric alcohol and a polymer soluble in the oil are dissolved in the oil to form a gel. After that, an emulsified composition can be prepared by adding water.
[0028]
The oil-in-water emulsion composition of the present invention is effectively used as an oil-in-water emulsion composition that does not contain a surfactant and has good stability over time. The oil-in-water emulsion composition of the present invention can be applied to, for example, emulsions, moisturizing creams, foundations, sunscreen creams, emulsified cosmetics such as hair creams, and emulsified pharmaceuticals such as cream preparations.
[0029]
【Example】
Examples 1-7 and Comparative Examples 1-2
In Table 1, in the A phase, isostearic acid, oleic acid, stearic acid, and octyldodecanol correspond to oil, PVP corresponds to a polymer soluble in oil, glycerin corresponds to a polyhydric alcohol, and ethanol corresponds to a solvent that dissolves PVP. In phase B, glyceryl trioctanoate, liquid paraffin and dimethyl silicone correspond to the other components forming the oil phase. In phase C, glycerin corresponds to a polyhydric alcohol, carboxymethylcellulose and xanthan gum correspond to a water-soluble polymer insoluble in oil. In the D phase, carboxyvinyl polymer corresponds to a water-soluble polymer insoluble in oil, and triethanolamine corresponds to a neutralizing agent (pH adjusting agent).
[0030]
The A phase of the composition (weight ratio) shown in Table 1 was heated and stirred as necessary to make it uniform, and the B phase dissolved in advance was added and emulsified by disper stirring. After that, emulsification was carried out by adding and homogenizing phase C. When necessary, phase D was further added to obtain a final emulsion composition.
[0031]
The stability of the prepared emulsion composition was evaluated by the following evaluation methods and evaluation criteria.
[0032]
<Stability evaluation method>
The prepared emulsified composition was filled in a sample bottle and allowed to stand at 50 ° C. for 1 month, and the state was visually observed.
[0033]
<Stability evaluation criteria>
(Double-circle): Separation is not recognized at all.
A: Almost no separation is observed.
Δ: Slight separation is observed.
X: Clear separation is recognized.
[0034]
The results are shown in Table 1.
[0035]
[Table 1]

[0036]
【The invention's effect】
According to the present invention, an oil-in-water emulsion composition having good stability over time can be provided without using a surfactant by blending a polymer that is soluble in oil.

Claims

An oil-in-water emulsion composition comprising at least one oil selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols, and at least one polymer soluble in the oil, and not containing a surfactant.

The oil-in-water emulsion composition according to claim 1, wherein the oil-soluble polymer is a polyvinylpyrrolidone homopolymer or a copolymer containing vinylpyrrolidone.

The oil-in-water emulsion composition according to claim 1, further comprising a trihydric or higher polyhydric alcohol.

The oil-in-water emulsion composition according to claim 1, further comprising a water-soluble polymer insoluble in the oil.

After forming a gel with an oil containing one or more selected from the group consisting of fatty acids and higher alcohols, a polymer soluble in the oil, and a trihydric or higher polyhydric alcohol or a trihydric or higher polyhydric alcohol aqueous solution. A method for producing an emulsified composition, comprising an oil-in-water emulsified composition.