JP3908340B2 - Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same - Google Patents
Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP3908340B2 JP3908340B2 JP20990197A JP20990197A JP3908340B2 JP 3908340 B2 JP3908340 B2 JP 3908340B2 JP 20990197 A JP20990197 A JP 20990197A JP 20990197 A JP20990197 A JP 20990197A JP 3908340 B2 JP3908340 B2 JP 3908340B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formaldehyde
- layer
- wallpaper
- backing paper
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、ホテル、公共施設等の壁面に用いられる壁紙とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁紙としては、裏打紙に塩化ビニル樹脂発泡体層、絵柄印刷層、透明保護層を順に設けた構成のものが多く用いられており、壁面の下地材の表面に貼合せて使用されている。これらの壁面の下地材を構成する基材は、一般的に木材合板、木質繊維板、パーチクルボード等の木質系基材、石膏ボード、石膏スラグボード等の石膏系基材、パルプセメント板、石綿スレート板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント板、GRCおよびコンクリート等である。ところが、壁紙を貼り合わせる下地材の中には、ホルムアルデヒドを発生させる材料が用いられているものが多く存在する。例えば、木質系基材は接着剤によって結合されており、この接着剤としては接着性能やコストの点から尿素系、メラミン系あるいはフェノール系樹脂の接着剤を用いることが多い。ところが、これらの接着剤には遊離のホルムアルデヒドが含まれており、また、樹脂の分解によってホルムアルデヒドが遊離してくる。従って、このような木質系基材に壁紙をそのまま貼合せるとホルムアルデヒドは強い刺激臭、いわゆるホルマリン臭を有する有毒物質であり、上記の木質系基材はこのホルムアルデヒドを放出し、衛生環境を損なうことになる。また、壁面の下地材に壁紙を貼合せるときに用いられる接着剤には、接着剤の安定剤、防腐剤としてホルムアルデヒドが含まれているものがあり、これらの接着剤を用いた場合にも、ホルムアルデヒドが空気中に放出され、同じく室内等の衛生環境を損なうという問題もあった。
【0003】
さらに、建築物の内装には、天井材、床材等の内装材、扉、襖等の造作材等、木質系基材からなる下地材に接着剤を介して紙質系化粧シートを貼着した化粧材または化粧板が多く用いられており、これらの内装材、造作材からもホルムアルデヒドが空気中に放出され室内等の衛生環境を損なうという問題もあった。
【0004】
そこで、これらの木質系基材からのホルムアルデヒドの放出を防止する方法として数多くの提案が成されている。例えば、酢酸ビニル系樹脂等のホルムアルデヒドを含まない樹脂を使用したり、尿素樹脂等のホルムアルデヒドを発生する樹脂の中に有機アミノ化合物からなるホルムアルデヒド捕捉物質を添加するなどの対策が採られているが、ホルムアルデヒドを含まない樹脂は接着力が弱いために、合板の場合には層間の接着力が不十分になるという問題があり、パーチクルボード、木質繊維板の場合には強度等の物性が変わってしまうという問題点があった。
【0005】
また、熱分解型発泡剤入り発泡性樹脂による発泡樹脂層の発泡時に、有機アミノ化合物で形成されたホルムアルデヒド捕捉層を有する壁紙は、発泡樹脂層の形成に要する加熱によって有機アミノ化合物が熱分解又は揮発する可能性も有り、その場合、ホルムアルデヒドを捕捉する機能を減少させるといった問題が発生するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱分解型発泡剤入り等の発泡性樹脂層を用いた壁紙にホルムアルデヒドの捕捉機能を付与した壁紙およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の解決手段は、裏打紙の一方の面に発泡樹脂層、絵柄印刷層が設けられた積層体において、前記積層体の表面にホルムアルデヒド捕捉層が設けられていることを特徴とするホルムアルデヒド捕捉壁紙とすることである。
このような構成とすることにより、壁面の下地材である基材の結合、あるいは基材への壁紙の貼着のために使用する接着剤、または天井材、床材等から発生するホルムアルデヒドは積層体の表面に設けたホルムアルデヒド捕捉剤を含有するホルムアルデヒド捕捉層によって捕捉、吸着されるためホルムアルデヒドによる刺激臭がすることの非常に少なくなるものである。
【0008】
また、ホルムアルデヒド捕捉層が前記積層体の裏打紙の他方の面に設けられていることを特徴とするものである。こうすることによって、壁面の下地材である基材の結合、あるいは基材への壁紙の貼着のために使用する接着剤から発生するホルムアルデヒドは積層体の裏打紙の他方の面に設けたホルムアルデヒド捕捉剤を含有するホルムアルデヒド捕捉層によって捕捉、吸着されるため壁紙の表面側からホルムアルデヒドが放出されることが少なくなり、よってホルムアルデヒドによる刺激臭がすることの非常に少なくなるものである。
【0009】
また、ホルムアルデヒド捕捉層を絵柄印刷層上に表面保護層として形成してもよく、また、絵柄印刷層上に設けられた表面保護層上に形成してもよいものである。こうすることによって、天井材、床材等に用いられている木質系基材などから発生するホルムアルデヒドを効率的に捕捉、吸着することができ、室内を常に衛生環境のよい状態に保持することができる。
【0010】
また、裏打紙の一方の面上に発泡性樹脂層を設ける工程、前記発泡性樹脂層の表面上に絵柄印刷層、さらに必要に応じて透明樹脂層よりなる表面保護層を設ける工程、次いで発泡性樹脂層を発泡させる加熱工程、次いで前記裏打紙の他方の面、前記絵柄印刷層、又は前記表面保護層上面の少なくとも一つの面にホルムアルデヒド捕捉層を塗布・形成することを特徴とするホルムアルデヒド捕捉壁紙の製造方法である。このように製造することにより、ホルムアルデヒド捕捉層が熱分解型発泡剤入りの樹脂組成物よりなる発泡性樹脂層を発泡させるための加熱による影響を受けることがないので、熱による有機アミノ化合物の熱分解や揮発によるホルムアルデヒド捕捉性能の劣化を防ぐことができ、その結果ホルムアルデヒド捕捉層のホルムアルデヒドの捕捉、吸着性能を十分に発揮することができる。
【0011】
また、裏打紙の一方の面上に発泡性樹脂層を設ける工程、前記発泡性樹脂層の表面上に絵柄印刷層、さらに必要に応じてホルムアルデヒド捕捉剤を含有する透明樹脂層よりなる表面保護層を設ける工程、次いで発泡性樹脂層を発泡させる加熱工程、次いで前記裏打紙の他方の面にホルムアルデヒド捕捉層を塗布・形成することを特徴とするホルムアルデヒド捕捉壁紙の製造方法である。このように製造することにより、ホルムアルデヒド捕捉層が壁紙の表裏両面に形成されることになるので、ホルムアルデヒドの捕捉、吸着性能を十分に発揮することができるホルムアルデヒド捕捉壁紙を容易に確実に製造できるものである。
【0012】
さらに、裏打紙の一方の面上に設けられる発泡性樹脂層が熱分解型発泡剤入りの樹脂組成物よりなることを特徴とするホルムアルデヒド捕捉壁紙の製造方法とすることで、特に高温にての加熱を要し、加熱、発泡の時ホルムアルデヒド捕捉剤が熱分解又は揮発してしまう可能性が非常に高い熱分解型発泡剤を使用した壁紙においても確実にホルムアルデヒドの捕捉、吸着性能を発揮するホルムアルデヒド捕捉壁紙を製造可能にするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図6は本発明の壁紙の実施形態の積層構成を示す断面図であり、1、10、20、30、40、50は壁紙、2は裏打紙、3は発泡樹脂層、4は絵柄印刷層、5は表面保護層、6はホルムアルデヒド捕捉層をそれぞれ表している。
【0014】
本発明の壁紙の第1の実施形態の壁紙1の積層構成は図1に示すように、裏打紙2の上面に発泡樹脂層3、およびベタインキ層4aと絵柄インキ層4bからなる絵柄印刷層4を積層し、該裏打紙2の下面にホルムアルデヒド捕捉層6を積層した構成からなるものであり、ここで、ホルムアルデヒド捕捉層6を発泡性樹脂層を加熱発泡後、裏打紙2の下面に積層することにより、壁面下地材および壁紙と下地材との貼合せに用いられる接着剤から発生するホルムアルデヒドを捕捉、吸着する性能を十分に発揮しやすくしたものである。
【0015】
また、図2は本発明の壁紙の第2の実施形態の壁紙10の積層構成を示すもので、裏打紙2の上面に発泡樹脂層3、およびベタインキ層4aと絵柄インキ層4bからなる絵柄印刷層4を積層し、その上から表面保護層5が積層され、該裏打紙2の下面にホルムアルデヒド捕捉層6を積層した構成からなるものであり、絵柄印刷層4の上、すなわち、壁紙の最表面に、壁紙に摩耗、擦傷性、汚染性等の物性を付与することを目的として、透明樹脂からなる表面保護層5が形成されている。
【0016】
本発明に使用する裏打紙2はセルロース繊維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊維、合成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、他の填料、乾燥紙力増強剤、湿潤 紙力増強剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加し抄紙することで得られ、特に、70〜100g/m2 の秤量を有する厚さ0.10〜0.12mmのビニル壁紙用の難燃紙が好ましく用いられる。
【0017】
本発明の発泡性樹脂層3に用いられる樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルを主成分として酢酸ビニル、アクリル酸、エチレン酢酸ビニル共重合体等との共重合体、又はこれらの共重合体とポリ塩化ビニルとの混合体を適宜安定剤、可塑剤、分散剤を配合して塗料状とするか、又は溶剤等に溶解して塗料状とするか、あるいは、酢酸ビニル系水性エマルジョン、ウレタン系水性エマルジョン、アクリル系水性エマルジョン、ポリオレフィン系水性エマルジョンの1種又は2種以上の樹脂混合物に無機質充填材、金属水和物を添加して水溶性エマルジョンの状態で塗料状としたものが使用可能である。
【0018】
また、発泡性樹脂層3に用いられる発泡剤としては、上記発泡性樹脂層3に用いられる樹脂が完全に溶融ゲル化する温度以下で、かつその樹脂の軟化点以上で分解する熱分解型のもの、あるいは、気体や低沸点の有機溶剤を内包したマイクロカプセル型のものがある。
熱分解型発泡剤の例としては、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼンのようなアゾ系発泡剤、N,N' −ジメチル−N,N' −ジニトロソテレフタルアミドなどのニトロソ系発泡剤、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド系発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウムなどが挙げられ、マイクロカプセル型発泡剤の例としては、ポリアクリロニトリル系、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系などの有機発泡剤系ものが挙げられる。
また、熱分解型発泡剤の場合には、しゅう酸、クエン酸、酒石酸、尿素、亜鉛化合物、銅化合物などの分解助剤を併用して分解温度を調整し、発泡性樹脂の加工温度以下で分解しガスを発生するようにすることが望ましい。
【0019】
また、酸化チタン、カーボンブラック、シアニンブルー等の着色剤や炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、三酸化アンチモン、酸化モリブデン等の難燃剤を適宜配合することもできる。
【0020】
発泡樹脂層3に付される絵柄印刷層4は、全面ベタ刷りのベタインキ層4aと例えば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する絵柄インキ層4bが付されており、インキのビヒクルとしては公知のものが使用でき、例えばアクリル系、塩化ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン、ニトロセルロース、ウレタン系等の樹脂系からなる単体又は複数の混合体に必要に応じて、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いることが出来る。また図示してないが、意匠性を付与するために、絵柄インキ層4bの一部を発泡剤の分解を妨げるか若しくは発泡促進剤の作用を妨げる化合物を含有する組成物即ち発泡抑制インキを用いて発泡性樹脂層上に発泡抑制模様を形成し、これを加熱発泡させて発泡抑制模様部分が凹んだ発泡体を形成することで、化学反応による発泡抑制エンボスを施して良い。
【0021】
本発明に用いられる透明樹脂からなる表面保護層5は発泡樹脂層3を構成する樹脂よりも高い軟化点を有する樹脂であればよい。この表面保護層5としての樹脂は、インキ状、ゾル状のものを塗工する形態で形成可能である。例えば、イソシアネート、アミン等で架橋したポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、高分子量のポリ塩化ビニル樹脂等からなるインキを塗工、乾燥し、必要に応じ熱等で硬化架橋させる。又は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリル樹脂、フッ素樹脂等のフイルムを2液硬化型のウレタン、ポリエステル系接着剤等公知の適宜な接着剤にてラミネートしても良い。また、表面保護層5の表面には、図示してないが、さらに高意匠特性を付与するために凸部を有するエンボス版で凹凸模様を設けてもよいものである。
【0022】
次に、ホルムアルデヒド捕捉層6は、硝化綿/アルキッド系、セルロース系、塩化ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、アクリル系、アクリルポリオール系、エステル系等の溶剤タイプやエマルジョンタイプのビヒクルにホルムアルデヒド捕捉作用のある物質と添加剤等を任意に加えて混練りした塗工液を難燃性裏打紙に塗布することにより形成することができる。ホルムアルデヒド捕捉作用のある代表的な物質は有機アミノ化合物であり、この化合物はホルムアルデヒドと容易に反応し、その生成物がホルムアルデヒドを解離せず、無害で安定な物質であって、例えば、尿素、エチレン尿素、プロピレン尿素、5−ヒドロキシプロピレン尿素、5−メトキシプロピレン尿素、5−メチルプロピレン尿素、パラバン酸(グリオキザールモノウレイン)、4,5−ジメトキシエチレン尿素、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ジシアンジアミド、2−ヒドラゾベンゾチアゾールもしくはその誘導体、等のアミン類、アミド類、イミド類などが挙げられる。また、必要に応じて水酸化アンモニウムを添加してもよい。さらに、前記ホルムアルデヒド捕捉物質をシリカ、タルク、クレー、活性炭、ゼオライト、セピオライト等の無機質系粉末に担持させたものであってもよい。
【0023】
また、ホルムアルデヒド捕捉層6の形成は前記積層体の裏打紙2の下面に、前記有機アミン化合物からなるホルムアルデヒド捕捉剤を混練した塗工液を周知のロールコート法で容易に形成することができる。また、後述する図3に示すように、前記積層体の絵柄印刷層4、あるいは、図4に示すように、表面保護層5の上面に、スポンジロールコート法、ナイフコート法等でホルムアルデヒド捕捉層6を容易に形成することもできる。図3の場合のホルムアルデヒド捕捉層6は表面保護層としての特性を備えているものであってもよい。さらに発泡性樹脂層を加熱発泡と同時にエンボス版にて加圧し絵柄印刷層4あるいは表面保護層5の上面に形成された凹凸模様(図示してないが)面にスポンジロールコート法、ナイフコート法等で形成することで凹部により多く塗工することができ、汚染性、スクラッチ性等の表面物性も向上させることができる。
【0024】
本発明の壁紙の第3の実施形態の壁紙20の積層構成を図3に示す。
以下、既に説明した構成要素と同一の符号によって表記し、重複する説明は省略する。
壁紙20は第1実施形態の壁紙1、または第2実施形態の壁紙10とはホルムアルデヒド捕捉層6を形成する面が異なるものである。即ち壁紙20はホルムアルデヒド捕捉層6を絵柄印刷層4の上面に設けられる表面保護層を形成する樹脂中にホルムアルデヒド捕捉剤を添加した塗料により形成したものを示しており、表面保護層にホルムアルデヒド捕捉剤を含ませることにより、天井材、床材等に用いられている木質系基材などから発生するホルムアルデヒドを効率的に捕捉、吸着することができ、室内を常に衛生環境の良い状態に保持することができる。また、ホルムアルデヒド捕捉層を一層別途に設けずに済むため、工数の低減ひいてはコスト低減になる。
【0025】
本発明の壁紙の第4の実施形態の壁紙30の積層構成を図4に示す。
本実施形態の壁紙30は、裏打紙2の上面に発泡樹脂層3、およびベタインキ層4aと絵柄インキ層4bからなる絵柄印刷層4を積層し、その上から表面保護層5が積層され、該表面保護層5の上面にホルムアルデヒド捕捉層6を積層した構成からなるものであり、天井材、床材等に用いられている木質系基材などから発生するホルムアルデヒドを効果的に捕捉、吸着するため室内環境を常に衛生環境の良い状態にすることができるものである。
【0026】
本発明の壁紙の第5の実施形態の壁紙40の積層構成を図5に示す。
本実施形態の壁紙40は図2と同様の裏打紙2の下面にホルムアルデヒド捕捉層6を積層した構成に、さらに図4の壁紙30と同様に表面保護層5の上面にホルムアルデヒド捕捉層6を形成した構成からなるもので、裏打紙2の表面に発泡樹脂層3、絵柄印刷層4、表面保護層5の順に積層した積層体の表裏両面にホルムアルデヒド捕捉層6が設けられたものを示している。裏打紙2の上面に設けた発泡樹脂層3はホルムアルデヒドを透過させにくい性能を有しているため、裏打紙2に設けたホルムアルデヒド捕捉層6が下地材である基材の結合、あるいは基材への壁紙の貼着のために使用する接着剤から発生するホルムアルデヒドを捕捉、吸着し空気中への放出を防止し、表面保護層5の上面に設けたホルムアルデヒド捕捉層6が天井材、床材から放出された空気中のホルムアルデヒドを捕捉、吸着するため室内環境を常に衛生環境の良い状態にすることができるものである。
【0027】
本発明の壁紙の第6の実施形態の壁紙50の積層構成を図6に示す。
本実施形態の壁紙50は図3と同様の絵柄印刷層4の上面に表面保護層5を兼ねたホルムアルデヒド捕捉層6が形成された構成に、さらに裏打紙2の他方の面にホルムアルデヒド捕捉層6を形成した構成からなるもので、裏打紙2の表面に発泡樹脂層3、絵柄印刷層4の順に積層した積層体の表裏両面にホルムアルデヒド捕捉層6が設けられたものを示しており、本発明の第5の実施形態の壁紙40と同様な効果を有するものである。絵柄印刷層4の上面に設けられているホルムアルデヒド捕捉層6を絵柄印刷層4を形成するときに同時に形成し、あとから、裏打紙2の他方の面にホルムアルデヒド捕捉層6を形成するようにしてもよいものである。
【0028】
しかしながら、裏打紙2に塩化ビニル樹脂に熱分解型発泡剤を添加した発泡性樹脂を塗工し、熱分解型発泡剤の発泡温度以上に加熱して発泡性樹脂を発泡させて発泡樹脂層3を形成した壁紙において、ホルムアルデヒド捕捉層6を形成するホルムアルデヒド捕捉剤が有機アミノ化合物よりなる場合においては、塩化ビニル樹脂系発泡樹脂の熱分解型発泡剤の発泡温度は180〜220℃と高く、一方の有機アミノ化合物の融点は90〜100℃と比較的低温のため、塩化ビニル樹脂よりなる発泡性樹脂層を加熱発泡する前に、有機アミノ化合物からなるホルムアルデヒド捕捉層を形成すると、発泡性樹脂を加熱溶融し発泡剤を分解する熱によって有機アミノ化合物が熱分解したり、揮発してホルムアルデヒドを捕捉する機能を低下させるといった結果になる。
【0029】
そこで、本発明は有機アミノ化合物からなるホルムアルデヒド捕捉層が形成されるとともに該裏打紙の表面に発泡樹脂層、絵柄印刷層、及び表面保護層を形成した壁紙を製造する場合、裏打紙の一方の面に熱分解型発泡剤入りの発泡性樹脂層、絵柄印刷層、表面保護層を積層し、高温で加熱して熱分解型発泡剤入りの発泡性樹脂層を発泡させ発泡樹脂層を形成した後に、前記裏打紙の他方の面、および/又は絵柄印刷層、又は表面保護層上面に有機アミノ化合物からなるホルムアルデヒド捕捉層を塗布・形成することにより、ホルムアルデヒド捕捉性に優れた壁紙を得ることができる。
【0030】
【実施例】
実施例1
秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)製、TT−70)にコンマコーターにて、発泡剤アゾジカルボンアミドを含有する塩化ビニルペースト塗料を前記難燃性裏打紙に200μm膜厚に塗工し160℃/1分でゲル化させ、その上に塩化ビニル系インキを使用してグラビア印刷で着色ベタインキ層と絵柄模様インキ層を印刷し、さらに該絵柄模様インキ層面にアクリル系透明塗料を1.8g/m2 (乾燥時)になるようにグラビアコーターで塗布した後220℃で40秒間加熱処理し発泡させ壁紙を作製した。次いで前記で得られた壁紙の難燃性裏打紙のもう一方の面にホルムアルデヒド捕捉層を形成し、ホルムアルデヒド捕捉壁紙を作製した。ホルムアルデヒド捕捉層の形成は、ホルムアルデヒド捕捉剤(三木理研(株)製、FC−18−6)を含有するアクリル樹脂系メタノール溶液(ザ・インクテック(株)製、FCコート液C)をグラビアコーターにて3.6g/m2 (乾燥時)になるように塗工した。
【0031】
実施例2
秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)製、TT−70)にコンマコーターにて、発泡剤アゾジカルボンアミドを含有する塩化ビニルペースト塗料を前記難燃性裏打紙に200μm膜厚に塗工し160℃/1分でゲル化させ、その上に塩化ビニル系インキを使用してグラビア印刷で着色ベタインキ層と絵柄模様インキ層を印刷し、更にホルムアルデヒド捕捉剤を含有する表面保護用塗料(日信化学(株)製、ビニブランS−800)を2.0g/m2 (乾燥時)になるようにグラビアコーターで塗布した後220℃で40秒間加熱処理し発泡させ壁紙を作製した。次いで実施例1と同様に前記で得られた難燃性裏打紙のもう一方の面にホルムアルデヒド捕捉剤(三木理研(株)製、FC−18−6)を含有するアクリル樹脂系メタノール溶液(ザ・インクテック(株)製、FCコート液C)をグラビアコーターにて3.6g/m2 (乾燥時)になるように塗工し、ホルムアルデヒド捕捉壁紙を作製した。
【0032】
比較例1
秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)製、TT−70)にコンマコーターにて、発泡剤アゾジカルボンアミドを含有する塩化ビニルペースト塗料を前記難燃性裏打紙に200μm膜厚に塗工し160℃/1分でゲル化させ、その上に塩化ビニル系インキを使用してグラビア印刷で着色ベタインキ層と絵柄模様インキ層を印刷し、さらに該絵柄模様インキ層面にアクリル系透明塗料を1.8g/m2 (乾燥時)になるようにグラビアコーターで塗布し、更に220℃で40秒間加熱処理し発泡させ壁紙を作製した。
【0033】
上記の実施例1、2および比較例1の各壁紙をラワン材単板相互を尿素系接着剤で貼合せた2.5mmの木質合板の表裏両面に壁紙用接着剤(ヤヨイ化学(株)製、アミノール)を用いてそれぞれ貼合せた。そして前記の各貼合せ板から5×15cmの試料片12枚を切り取り、その12枚の試料片を直径24cmのデシケーター中に入れ、そのデシケーターの底部中央に置いたシャーレに300mlの蒸留水を入れ、20℃で24時間静置したあと、蒸留水に吸収されたホルムアルデヒドの量をアセチルアセトン比色法で測定した。このようにしてホルムアルデヒド濃度を測定した結果、ホルムアルデヒド放散量は、実施例1の壁紙で1.4mg/l、実施例2の壁紙で0.6mg/l、比較例の壁紙では4.7mg/lであった。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の壁紙は、壁面の下地材あるいは下地材への壁紙の貼着のために使用する接着剤から発生するホルムアルデヒドを有効に捕捉することができると共に、天井材、床材等から放出されるホルムアルデヒドも有効に捕捉することができる。また、発泡性樹脂を加熱発泡させた後でホルムアルデヒド捕捉層を塗布・形成する、本発明の製造方法とすることによりホルムアルデヒドを有効に捕捉する性能を発揮するものであり、特に熱分解型発泡剤入りの樹脂組成物を用いる場合においても、効果が確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁紙の第1の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の壁紙の第2の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の壁紙の第3の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図4】本発明の壁紙の第4の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図5】本発明の壁紙の第5の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図6】本発明の壁紙の第6の実施形態の積層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20、30、40、50 壁紙
2 裏打紙
3 発泡樹脂層
4 絵柄印刷層
4a ベタインキ層
4b 絵柄インキ層
5 表面保護層
6 ホルムアルデヒド捕捉層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wallpaper used for a wall surface of a house, a hotel, a public facility or the like and a method for manufacturing the wallpaper.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, wallpaper is often used with a backing paper that has a vinyl chloride resin foam layer, a pattern printing layer, and a transparent protective layer in this order. Yes. The base material that constitutes the base material of these wall surfaces is generally wood base material such as wood plywood, wood fiber board, particle board, gypsum base material such as gypsum board, gypsum slag board, pulp cement board, asbestos slate. These include fiber cement boards such as boards, asbestos cement boards and wood chip cement boards, GRC and concrete. However, many base materials that are used to bond wallpaper use materials that generate formaldehyde. For example, wood base materials are bonded by an adhesive, and as this adhesive, an adhesive of urea, melamine or phenolic resin is often used from the viewpoint of adhesive performance and cost. However, these adhesives contain free formaldehyde, and formaldehyde is released by decomposition of the resin. Therefore, formaldehyde is a toxic substance with a strong irritating odor, so-called formalin odor, when wallpaper is pasted on such a wooden base material as it is, and the above wooden base material releases this formaldehyde and impairs the hygienic environment. become. In addition, the adhesive used when bonding the wallpaper to the base material of the wall surface includes those containing formaldehyde as an adhesive stabilizer and preservative, and even when these adhesives are used, There is also a problem that formaldehyde is released into the air, which also impairs the hygienic environment such as indoors.
[0003]
In addition, a paper-based decorative sheet was attached to the interior of the building via an adhesive on a base material made of a wooden base material, such as interior materials such as ceiling materials and flooring materials, doors, fences, and other construction materials. Many decorative materials or decorative plates are used, and formaldehyde is also released into the air from these interior materials and artificial materials, and there is also a problem that the hygienic environment such as the room is impaired.
[0004]
Therefore, many proposals have been made as methods for preventing the release of formaldehyde from these woody base materials. For example, measures such as using a resin that does not contain formaldehyde, such as vinyl acetate resin, or adding a formaldehyde scavenging substance made of an organic amino compound in a resin that generates formaldehyde, such as urea resin, have been taken. Resin that does not contain formaldehyde has a weak adhesive force, so in the case of plywood, there is a problem that the adhesive strength between layers becomes insufficient, and in the case of particle board and wood fiber board, physical properties such as strength change. There was a problem.
[0005]
In addition, when the foamed resin layer is foamed with the foamable resin containing the pyrolytic foaming agent, the wallpaper having the formaldehyde capturing layer formed of the organic amino compound is thermally decomposed or decomposed by heating required for forming the foamed resin layer. There is also the possibility of volatilization, in which case the problem of reducing the function of capturing formaldehyde occurs.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such problems, and the object of the present invention is to provide a wallpaper using a foaming resin layer containing a pyrolytic foaming agent and the like, and a wallpaper having a formaldehyde-capturing function. It is in providing the manufacturing method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The solution means of the present invention for achieving the above object is a laminate in which a foamed resin layer and a pattern printing layer are provided on one side of a backing paper, and a formaldehyde capturing layer is provided on the surface of the laminate. It is to formaldehyde capture wallpaper characterized by this.
By adopting such a configuration, the formaldehyde generated from the adhesive used for bonding of the base material, which is the base material of the wall surface, or the sticking of wallpaper to the base material, or the ceiling material, flooring material, etc. is laminated. Since it is trapped and adsorbed by a formaldehyde trapping layer containing a formaldehyde scavenger provided on the surface of the body, it is very unlikely that an irritating odor is caused by formaldehyde.
[0008]
Further, the formaldehyde capturing layer is provided on the other side of the backing paper of the laminate. By doing so, formaldehyde generated from the adhesive used for bonding the base material of the wall surface or sticking the wallpaper to the base material is formaldehyde provided on the other side of the backing paper of the laminate. Since it is trapped and adsorbed by the formaldehyde trapping layer containing the trapping agent, formaldehyde is less likely to be released from the surface side of the wallpaper, and therefore, the irritating odor due to formaldehyde is extremely reduced.
[0009]
Further, the formaldehyde capturing layer may be formed as a surface protective layer on the pattern printing layer, or may be formed on the surface protection layer provided on the pattern printing layer. By doing so, it is possible to efficiently capture and adsorb formaldehyde generated from wood-based base materials used for ceiling materials, flooring materials, etc., and keep the room in a good sanitary environment at all times. it can.
[0010]
Also, a step of providing a foamable resin layer on one side of the backing paper, a step of providing a pattern printing layer on the surface of the foamable resin layer, and a surface protective layer comprising a transparent resin layer as necessary, followed by foaming A formaldehyde-trapping layer, wherein a formaldehyde-trapping layer is applied and formed on at least one surface of the other side of the backing paper, the pattern printing layer, or the upper surface of the surface protective layer. This is a wallpaper manufacturing method. By manufacturing in this way, the formaldehyde trapping layer is not affected by heating for foaming the foamable resin layer made of the resin composition containing the pyrolytic foaming agent. Degradation of formaldehyde trapping performance due to decomposition or volatilization can be prevented, and as a result, formaldehyde trapping and adsorption performance of the formaldehyde trapping layer can be sufficiently exhibited.
[0011]
Further, a step of providing a foamable resin layer on one side of the backing paper, a surface printing layer comprising a pattern print layer on the surface of the foamable resin layer, and a transparent resin layer containing a formaldehyde scavenger as required A heating step for foaming the foamable resin layer, and then forming and forming a formaldehyde-trapping layer on the other side of the backing paper. By manufacturing in this way, formaldehyde capture layers will be formed on both the front and back of the wallpaper, so formaldehyde capture wallpaper that can fully exhibit formaldehyde capture and adsorption performance can be easily and reliably produced. It is.
[0012]
Furthermore, by using a formaldehyde-trapping wallpaper manufacturing method characterized in that the foamable resin layer provided on one side of the backing paper is composed of a resin composition containing a pyrolytic foaming agent, particularly at high temperatures. Formaldehyde that reliably captures and adsorbs formaldehyde even in wallpaper that uses a pyrolytic foaming agent that requires heating and has a high possibility of thermal decomposition or volatilization of the formaldehyde scavenger during heating and foaming It makes it possible to produce capture wallpaper.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 6 are cross-sectional views showing the laminated structure of the embodiment of the wallpaper of the present invention. 1, 10, 20, 30, 40, 50 are wallpaper, 2 is backing paper, 3 is a foamed resin layer, 4 is The pattern printing layer, 5 represents a surface protective layer, and 6 represents a formaldehyde capturing layer.
[0014]
As shown in FIG. 1, the laminated structure of the
[0015]
FIG. 2 shows a laminated structure of the
[0016]
The
[0017]
Examples of the resin used for the
[0018]
Moreover, as a foaming agent used for the
Examples of the thermal decomposition type foaming agent, azodicarbonamide, azobisisobutyronitrile, azo foaming agents, such as diazoaminobenzene, N, N '- dimethyl -N, N' - such as dinitrosoterephthalamide Nitroso-based blowing agents, benzenesulfonyl hydrazide, toluenesulfonyl hydrazide, sulfonyl hydrazide-based blowing agents such as P, P'-oxybisbenzenesulfonyl hydrazide, sodium bicarbonate, etc. Examples thereof include organic foaming agents such as polyacrylonitrile, vinylidene chloride-acrylonitrile copolymer, phenol resin, and epoxy resin.
In the case of pyrolytic foaming agents, the decomposition temperature is adjusted by using a decomposition aid such as oxalic acid, citric acid, tartaric acid, urea, zinc compound, copper compound, etc. It is desirable to decompose and generate gas.
[0019]
Moreover, colorants such as titanium oxide, carbon black, and cyanine blue, fillers such as calcium carbonate and clay, and flame retardants such as antimony trioxide and molybdenum oxide can be appropriately blended.
[0020]
The
[0021]
The surface protective layer 5 made of a transparent resin used in the present invention may be a resin having a higher softening point than the resin constituting the foamed
[0022]
Next, the
[0023]
The
[0024]
The laminated structure of the
Hereinafter, the same reference numerals as those of the components already described are used, and redundant descriptions are omitted.
The
[0025]
The laminated structure of the
The
[0026]
The laminated structure of the
The
[0027]
The laminated structure of the
The
[0028]
However, a foamable resin obtained by adding a pyrolytic foaming agent to a vinyl chloride resin is applied to the
[0029]
Therefore, in the present invention, when producing a wallpaper in which a formaldehyde capturing layer made of an organic amino compound is formed and a foamed resin layer, a pattern printing layer, and a surface protective layer are formed on the surface of the backing paper, A foamable resin layer containing a pyrolytic foaming agent, a print printing layer, and a surface protective layer were laminated on the surface and heated at a high temperature to foam the foamable resin layer containing the pyrolytic foaming agent to form a foamed resin layer Later, by applying and forming a formaldehyde capturing layer comprising an organic amino compound on the other side of the backing paper and / or the pattern printing layer or the upper surface of the surface protective layer, a wallpaper having excellent formaldehyde scavenging properties can be obtained. it can.
[0030]
【Example】
Example 1
A flame retardant backing paper having a weight of 70 g / m 2 (TTK-70 manufactured by Tokushu Paper Industries Co., Ltd.) is coated with a vinyl chloride paste paint containing a foaming agent azodicarbonamide on the flame retardant backing paper using a comma coater. It is coated to a film thickness and gelled at 160 ° C for 1 minute, on which a colored solid ink layer and a pattern ink layer are printed by gravure printing using a vinyl chloride ink, and acrylic on the surface of the pattern ink layer A transparent paint was applied with a gravure coater so as to be 1.8 g / m 2 (during drying) and then heat-treated at 220 ° C. for 40 seconds to produce a wallpaper. Next, a formaldehyde-trapping layer was formed on the other side of the flame-retardant backing paper of the wallpaper obtained above to prepare a formaldehyde-trapping wallpaper. The formaldehyde scavenging layer is formed by using an acrylic resin-based methanol solution (manufactured by The Inktec Co., Ltd., FC coating liquid C) containing a formaldehyde scavenger (manufactured by Miki Riken Co., Ltd., FC-18-6) as a gravure coater. And 3.6 g / m 2 (when dry).
[0031]
Example 2
A flame retardant backing paper having a weight of 70 g / m 2 (TTK-70 manufactured by Tokushu Paper Industries Co., Ltd.) is coated with a vinyl chloride paste paint containing a foaming agent azodicarbonamide on the flame retardant backing paper using a comma coater. Coating to a film thickness and gelling at 160 ° C / min, printing a colored solid ink layer and a pattern ink layer by gravure printing using a vinyl chloride ink, and a surface containing a formaldehyde scavenger Protective paint (Nishin Chemical Co., Ltd., Vinyblan S-800) was applied with a gravure coater to 2.0g / m 2 (during drying) and then heat-treated at 220 ° C for 40 seconds to foam the wallpaper. Produced. Next, in the same manner as in Example 1, an acrylic resin-based methanol solution containing a formaldehyde scavenger (FC-18-6, manufactured by Miki Riken Co., Ltd.) on the other side of the flame-retardant backing paper obtained above was used. -Inktec Co., Ltd. product, FC coating liquid C) was coated with a gravure coater so as to be 3.6 g / m 2 (when dried) to prepare a formaldehyde-trapping wallpaper.
[0032]
Comparative Example 1
A flame retardant backing paper having a weight of 70 g / m 2 (TTK-70 manufactured by Tokushu Paper Industries Co., Ltd.) is coated with a vinyl chloride paste paint containing a foaming agent azodicarbonamide on the flame retardant backing paper using a comma coater. It is coated to a film thickness and gelled at 160 ° C for 1 minute, on which a colored solid ink layer and a pattern ink layer are printed by gravure printing using a vinyl chloride ink, and acrylic on the surface of the pattern ink layer A transparent paint was applied with a gravure coater so as to be 1.8 g / m 2 (when dried), and further heat-treated at 220 ° C. for 40 seconds to produce a wallpaper.
[0033]
Adhesive for wallpaper (Yayoi Chemical Co., Ltd.) on both front and back sides of 2.5mm wood plywood in which each wallpaper of Examples 1 and 2 and Comparative Example 1 was laminated with lauan veneer with urea adhesive , Aminol), respectively. Then, cut out 12 pieces of 5 × 15 cm specimens from each of the pasting plates, put the 12 specimen pieces into a 24 cm diameter desiccator, and put 300 ml of distilled water in a petri dish placed at the center of the bottom of the desiccator. After standing at 20 ° C. for 24 hours, the amount of formaldehyde absorbed in distilled water was measured by the acetylacetone colorimetric method. As a result of measuring the formaldehyde concentration in this way, the formaldehyde emission amount was 1.4 mg / l for the wallpaper of Example 1, 0.6 mg / l for the wallpaper of Example 2, and 4.7 mg / l for the wallpaper of the comparative example. Met.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, the wallpaper of the present invention can effectively capture formaldehyde generated from the adhesive used for the wall base material or the wallpaper to be adhered to the base material, as well as the ceiling material and floor material. Formaldehyde released from the like can also be effectively captured. In addition, the formaldehyde-capturing layer is applied and formed after the foamable resin is heated and foamed, so that the production method of the present invention exhibits the performance of effectively capturing formaldehyde, particularly a pyrolytic foaming agent. Even in the case of using a filled resin composition, the effect is surely obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a laminated structure of a first embodiment of wallpaper of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a laminated configuration of a second embodiment of the wallpaper of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a laminated structure of a third embodiment of the wallpaper of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a laminated configuration of a fourth embodiment of the wallpaper of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a laminated configuration of a fifth embodiment of the wallpaper of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a laminated structure of a sixth embodiment of the wallpaper of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 10, 20, 30, 40, 50
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20990197A JP3908340B2 (en) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20990197A JP3908340B2 (en) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1134241A JPH1134241A (en) | 1999-02-09 |
JP3908340B2 true JP3908340B2 (en) | 2007-04-25 |
Family
ID=16580530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20990197A Expired - Fee Related JP3908340B2 (en) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3908340B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002006291A1 (en) * | 2000-07-17 | 2002-01-24 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Composition for scavenging acylation reagents and/or aldehyde |
JP5138332B2 (en) * | 2007-10-09 | 2013-02-06 | 旭化成建材株式会社 | Flame retardant phenolic resin foam laminate and its manufacturing method |
JP2014069433A (en) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Dainippon Printing Co Ltd | Manufacturing method of foamed laminated sheet |
JP6733171B2 (en) * | 2015-12-18 | 2020-07-29 | 凸版印刷株式会社 | Foam wallpaper |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20990197A patent/JP3908340B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1134241A (en) | 1999-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4417453B2 (en) | Manufacturing method of decorative sheet | |
JP3908340B2 (en) | Formaldehyde capture wallpaper and method for producing the same | |
JPH1148413A (en) | Formaldehyde trad wall paper and manufacture thereof | |
JPH11115111A (en) | Formaldehyde scavenging wall paper | |
JP2001001479A (en) | Decorative material having moisture absorbing/releasing performance | |
JPH11198268A (en) | Formaldehyde trapping wall paper | |
JP2000211049A (en) | Foamed decorative material | |
JP2008183830A (en) | Decorative material | |
JP2000177088A (en) | Decoration sheet | |
JP3988896B2 (en) | Wall covering sheet | |
JP2001199030A (en) | Decorative sheet and wall material using the same | |
JP4390883B2 (en) | Moisture absorbing / releasing cosmetic material for interior and method for producing the same | |
JP2001011250A (en) | Interior decorative material having moisture absorbing and releasing property | |
JP2000094560A (en) | Ammonia-catching wall paper | |
JPH11190000A (en) | Formaldehyde-trapping wall paper | |
JP2000052498A (en) | Ammonia capturing wallpaper and its production | |
JPH10337835A (en) | Decorative sheet | |
JP2000096494A (en) | Ammonia-capturing wall paper and its production | |
JP2002036449A (en) | Moisture absorbable and dischargeable decorative material | |
JP4735652B2 (en) | Hygroscopic interior decoration material | |
JP2001096656A (en) | Decorative board for interior finish work | |
JP2000117913A (en) | Decorative material having moisture absorbing/desorbing performance | |
JP4184501B2 (en) | Cosmetic material with hygroscopic performance | |
JPH10100334A (en) | Wallpaper | |
JPH1120088A (en) | Decorative sheet and decorative material |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060629 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |