JP3907093B2

JP3907093B2 - Image forming method and image forming apparatus

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Publication number: JP3907093B2
Application number: JP2000081302A
Authority: JP
Inventors: 宏永目; 洋太左近; 成人小島
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2000-03-23
Filing date: 2000-03-23
Publication date: 2007-04-18
Anticipated expiration: 2020-03-23
Also published as: JP2001265185A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関し、さらに詳しくは、ファクシミリ、プリンター、電子写真複写機等に適用される、耐摩耗性、トナークリーニング性に優れた感光体を用い、高湿環境下にも良好な作像性を達成することができ、しかも静粛性を保持することのできる画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電子写真法を用いたファクシミリ、プリンター、電子写真複写機等の画像形成方法及びその装置においては、感光体に対して、帯電、像露光、現像、転写、クリーニング及び除電の各工程をその順に作用させて画像形成が行われる。
感光体には、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アモルファスセレン、アモルファスシリコン等が使用されてきたが、近年では、作製が容易であること、高感度であること、低コスト、無公害であること等の利点から、有機系感光体が主流となってきている。
有機系感光体材料としては、高抵抗で透明性が高く、極性依存性のないポリカーボネート系樹脂（Ａ型ポリカーボネート、Ｃ型ポリカーボネート、Ｚ型ポリカーボネート等）が一般的に使用されるが、この材料をバインダーとして感光層を形成した場合、硬度が１０〜２０ｋｇ／ｍｍ²と低く、しかも引張り強度が小さいため、脆く、摩耗しやすいという欠点があった。
また、感光層面には、帯電時に使用される帯電装置から生ずるコロナ生成物やその他、トナー構成物、紙粉等が付着するため、解像性、クリーニング性、転写効率の低下を生じて、画像の均一化が損なわれやすいという問題もあった。
さらに、感光体の摩擦係数が高いため、ブレードクリーニングを使用した画像形成においては、高周波音（ブレード鳴き）が発生する等の問題があり、電気特性、光学特性等の諸特性を維持しながら、機械特性を向上させるのには限度があった。
【０００３】
このため、潤滑剤の機能を有効に活用する方法が検討されている。
例えば、これら検討事例として、次の（１）〜（７）が挙げられる。
（１）特開昭５３−１３３４３９号公報
ブレードを使用したトナー像のクリーニング後から画像形成までの間に、液状の潤滑剤（シリコーンオイル）を感光体表面に付与することによって、感光体の損傷による画像欠陥を予防し、ブレードの慴擦時の異常音発生を防止すること。（２）特開昭５６−５１７６７号公報
感光体表面に付着した汚染物質を排除し、良好な画像を維持し続ける手段として、研磨剤と潤滑剤が交互に形成された像保持部材用潤滑研磨部材を設置し、研磨と潤滑剤付与を交互に行い、感光体に付着したトナー等を排除し、高画像品質位を維持すること。
（３）特開昭５６−１１３１８３号公報
外表面に潤滑剤を保有している回転自在の円筒状潤滑剤補給部材を感光体に当接し、潤滑剤を感光体表面に供給することにより画像品質の安定化を図ること。（４）特開平６−３４２２３６号公報
固体疎水潤滑剤（ステアリン酸亜鉛等の固体）を帯電ローラーを介して、像担持体に上記潤滑剤を円滑に安定供給し、クリーニング不良やフィルミングの発生を防止すること。
（５）特開平８−２０２２２６号公報
潤滑剤（ステアリン酸亜鉛等）の塗布量をコントロールしながら、像担持体にブラシを介して常に適切な量を供給することにより、良好な画像の安定化を図ること。
（６）特開平８−３０５２３３号公報
トナー像を検知する手段を有する画像形成装置において、その検知内容に基いて、トナークリーニングブラシの回転数をコントロールしながら、潤滑剤の感光体への供給量を調整し、高品質画像の安定化を図ること。
（７）特開平１１−２９９４号公報
デジタル方式の複写機とフッ素系樹脂粉体を分散した層を最表面に有する感光体との組み合わせで使用した場合、レーザー光照射の際のスポットによる散乱のために、解像度の劣化が生じ、この現象を回避するために、感光層上に形成したフッ素系樹脂粉体を分散した層の代わりに、トナーに対して離型性を示すフッ素樹脂を含有する材料又はバインダー樹脂中に１０〜９０ｗｔ％分散された材料を感光体表層に塗布すること。
【０００４】
これらの検討事例は、潤滑剤を感光体表層に供給（外添）することによって、画像品質の劣化防止、感光体の損傷防止、耐摩耗性、転写効率（画像抜け防止）、クリーニング性の向上、画像流れの抑制、ブレードのめくれ防止、クリーニングブレードの延命等を企図したものである。
しかしながら、これらの検討事例には、次のような問題点があった。
（１）の事例の場合
潤滑性に優れたシリコーンオイルを感光体に塗布することにより、感光体の摩擦係数を低減化させて所期目的を達成させるものである。
しかし、シリコーンオイルを常時安定した薄層で感光体表面に供給することは極めて困難である。
また、シリコーンオイルを用いて摩擦係数を低減化するには、少量でも効果が高いため、常時供給された場合には、クリーニングブレードが滑り、感光体に固着したコロナ生成物等の汚染物質が除去されなくなって解像性低下を起こし、遂には画像流れに到る場合がある。
（２）の事例の場合
良好な画像を維持し続けることを企図したもので、巻き取り方式のベルトに酸化セリウム等の研磨剤層とポリテトラフルオロエチレン、四フッ化エチレン等のの潤滑層を交互に形成し感光層上に形成された付着物を研磨剤で削った後、潤滑剤で表面性を修復しながら、感光層表面を清浄に保持する方法である。
しかし、この方法では一定の成果は得られるものの、研磨剤を使用するため、感光層表面が荒れやすく、不均一な削れが起こり画像品質が低下しやすい。
また、感光層が摩耗し、耐久性が短くなる等の問題があった。
（３）の事例の場合
細孔を有する布製のポーチ等に粉末状の潤滑剤を内在させ、その外表面に粉末状潤滑剤を保有させ、回転させながら常時感光体に潤滑剤を付与し、ブレードと感光体間の摩擦抵抗を低減化させることを企図したものである。
しかし、回転により粉末を補給する場合、飛散は避けられず、周囲を汚しやすく、また、塗布を均一な薄層にコントロールすることは困難であって、摩擦係数に不均衡が生じやすいという問題があった。
塗布量が多すぎた場合には画像劣化にもつながることになる。
（４）の事例の場合
潤滑剤を感光体の回転速度とは線速度を変えた帯電ローラーに一旦塗布し、それを感光体に再塗布し、感光体に潤滑効果を与えるものである
この方法は、線速度を変えることによって塗布ムラをなくし、均一塗布を行うことを企図したものである。
しかし、ステアリン酸亜鉛のような固形ワックスを使用しているため、帯電ローラーに塗布する場合、少しでも塗布が不均一になると、電気抵抗にムラを生じやすくなり、感光体の帯電均一性が失われ、画像欠陥（例えば、黒点、モヤムラ等）が発生しやすいという問題があった。
帯電ローラーを用いる場合、コロナ放電法に比べ、オゾン、ＮＯｘの発生は少ないが、ステアリン酸亜鉛にコロナ生成物が巻き込まれ、８０〜９０％ＲＨの高湿環境では作像性低下が起こる可能性が高いものとなる。
（５）の事例の場合
ブラシに一旦塗布したものを感光体に塗布することによって、均一塗布性が向上し、画像の均一化には好ましい方法である。
潤滑性に優れたステアリン酸亜鉛等を塗布すると、耐摩耗性にも優れたものとなる。
しかし、ステアリン酸亜鉛塗布を極薄層で均質に塗布するためのコントロールが困難で、感光体に厚く付着すると除去しにくくなるため、効果の持続性はあるものの帯電過程で生成されるコロナ生成物（画像流れの主原因）等の低抵抗物質、埃を巻き込みやすくなり、摩擦係数も徐々に増加する傾向となる。
ステアリン酸亜鉛層が一層形成されると、掻き取り効果が低下するため、摩擦係数が低下し過ぎると、局部的な画像品質低下を起こす危険性が大きい。
したがって、コントロールを行う場合には、センサーのＳ／Ｎ比を大きくとり、さらに極薄層とするための正確な塗布制御機能が要求されるものである。
（６）の事例の場合
トナー像を検知する手段を有する画像形成装置において、その検知内容に基づいて、トナークリーニングブラシの回転数をコントロールしながら、潤滑剤の感光体への供給量を調整し、高品質画像の安定化を図るものである。
しかし、この方法は、画像からの判断により塗布量を自動コントロールするため、画像の大きな劣化があった場合、ある程度の判定はできるが、局部的な劣化や僅かな劣化ではほとんど対応できないという問題があった。
また、ステアリン酸亜鉛が連続的に塗布される場合には、コロナ生成物等の汚染物質を取り込み、次第に摩擦係数が上昇し、コロナ生成物の影響で画像流れも生じやすくなるという問題もあった。
（７）の事例の場合
フッ素樹脂分散層を感光体層上に形成した場合に、レーザー光が照射されると散乱が生じ、解像度が低下したり、転写効率が次第に低下する現象があるため、フッ素樹脂分散層の代わりにフッ素樹脂の粉末を感光層上に塗布するか、粉末を分散した材料を感光体に押し当て塗布することにより、トナーに対する離型層を形成して問題点の改善を図るものである。
これによって転写効率の低下が抑制され、さらには感光層の摩耗も抑制されることになる。
フッ素樹脂層を感光体表層に形成することで摩擦係数が低下し、トナーに対し優れた離型性が発現され、感光体の摩耗も抑制される。
しかし、画像品質及び感光体を適正な状態に維持するためには適正な塗布条件で管理する必要がある。フッ素樹脂の必要以上の塗布は過大な低摩耗化を起こし、画像流れの原因になる。
また、感光層の摩擦係数が低下することで、感光層の膜厚減少が抑制されるが、反面、クリーニングブレードや現像剤の滑りが生じ、画像濃度が大きく低下したり、感光体にトナー固着が起こり、画像品質の低下の要因ともなる。
粉体状のフッ素樹脂を感光体に塗布した後、ブレードでならす方法にあっては、摩擦係数に偏りを生じたり、局部的に粉体のまま固着する現象が起こり、逆に画像品質を乱すことが起こる場合がある。
また、フッ素樹脂粉末を分散した部材で離型層を形成する場合には、感光層を損傷しやすく、塗布層が不均一になったり、電荷移動性に差異が生じて画像品質を落とすという問題もあった。
このように、潤滑剤を感光体表層に供給する方法は、潤滑剤の効果が有効に機能する反面、問題を生じる場合も多い。
また、塗布ローラーを介して潤滑剤を感光体に塗布する方法は、潤滑性付与部材と塗布ローラーを使用して行われるが、この方法では、連続的に使用された場合、潤滑剤が過剰に供給され、摩擦係数が下がり過ぎることが多く、高湿環境下では画像流れが起こることがあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題点を解消し、耐摩耗性、トナークリーニング性に優れた感光体を用い、高湿環境下にも良好な作像性を達成することができ、しかも静粛性を保持することのできる画像形成方法及び画像形成装置を提供することをその課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、クリーニングに着目して鋭意検討を重ねた結果、クリーニングを潤滑剤を存在させて行うことによって耐摩耗性、トナークリーニング性に優れた感光体を得ることができ、この感光体を用いることにより、高湿環境下にも良好な作像性を達成することができ、しかも静粛性を保持することのできる画像形成方法及び画像形成装置とすることができるということを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明によれば、感光体に対し、帯電、像露光、現像、転写及びクリーニングを行う画像形成方法であって、該クリーニングを潤滑剤を存在させて行うことを特徴とする画像形成方法及び感光体に、帯電装置、像露光装置、現像装置、転写装置及びクリーニング装置を配置した画像形成装置であって、該クリーニング装置に、潤滑剤塗布装置を配置したことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
一般に、複写プロセスにおいて、感光体への帯電にはコロナ帯電法や接触帯電法が採用される。
帯電装置には、直流電圧又は交流重畳直流電圧が印加され、感光体の表面電位は±４００〜１０００Ｖに設定される。
感光体を帯電する際には多少の放電現象を伴うため、電荷以外の副産物として、オゾン（Ｏ₃）や窒素酸化物（ＮＯｘ）等のコロナ生成物が発生する。
このコロナ生成物が感光体に作用すると、電子写真特性を劣化させたり、感光層の表面抵抗を低下させ、解像性低下、さらには全面画像流れを引き起こす。
また、コロナ生成物が感光体に付着することによって、さらには感光層に浸透することによって、感光層の摩擦係数を高め、感光層の摩耗が促進され、感光体寿命が短くなることになる。
【０００８】
接触帯電法を使用する場合には、印加電圧がコロナ帯電法の１／４〜１／６程度に設定するため、コロナ帯電法に比べ、オゾンの発生量はコロナ放電法の１／１００〜１／２００程度（０．１ｐｐｍ以下）、窒素酸化物は１／５０〜１／１００程度（０．０１ｐｐｍ以下）と少ない。
しかし、感光体の極間近で起こるため、コロナ生成物の影響はほぼ１００％近く感光体に作用する。
環境面ではコロナ生成物の発生量が少ない分、接触帯電法の方が良好であるが、ＮＯｘは大気中の水分により硝酸となるため、感光体を低抵抗化させ、画像流れの原因となり、一方では、トナーや紙粉などの異物を吸着し、帯電ロール汚れの原因ともなる。
オゾンは、環境面における危険なガス種であり、化学的性質として漂白作用や強力な酸化作用があるため、感光体の構成物質の分子間結合を切断したり、感光体の輸送能力、感光性機能を低下させるものである。
したがって、感光層には必要に応じて、２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、等のモノフェノール化合物、２，２'−メチレン−ビス−（４−エチル−６ｔ−ブチルフェノール）等のビスフェノール等のビスフェノール系化合物、１，３，５−トリメチル−２，４，６−トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）ベンゼン等の高分子フェノール系化合物、ハイドロキノン類、有機燐化合物類等の酸化防止剤もしくは酸化抑制剤、又は可塑剤を重量比で１〜２０％添加される場合がある。
この処理によりオゾンが層中へ浸透していくことは抑制できるが、感光層表層は常にオゾンに晒されているため、酸化防止剤の機能の低下又は消失と共に、表面抵抗が低下し、大気中の水分が吸着しやすくなり画像品質低下を生じる。
【０００９】
さらに、感光体がコロナ生成物により汚染されると、摩擦係数が大きくなり感光層の摩耗が促進されたり、画像の局部的な転写不良、クリーニング性能の低下が起こりやすくなる。
感光層の摩耗は劣化した層を削り取ることにもなるので、画像の劣化はほとんど回避できるという利点もあるが、削れのために寿命が短くなり、高耐久化を目的とする場合には対策が必要となる。
なお、上記以外の画像劣化を起こす要因物質としては、トナーの構成物質（帯電制御剤等の被覆剤等）、紙に含まれる結着剤等、感光層の削れ粉、定着装置から出るガス成分等があり、いずれも摩擦係数を上げる要因となる。
このため、感光体の寿命を延ばすには、コロナ生成物に汚染された最表層の領域のみを僅かに削りながら、作像する方法が望ましいと言える。すなわち、僅かに感光層が削れる程度の摩擦係数を維持することが必要となってくるのである。
【００１０】
本発明は、上記のような状況に鑑み、感光体に対し、帯電、像露光、現像、転写及びクリーニングを行う画像形成方法であって、該クリーニングを潤滑剤を存在させて行うことを特徴とする画像形成方法及び感光体に、帯電装置、像露光装置、現像装置、転写装置及びクリーニング装置を配置した画像形成装置であって、該クリーニング装置に、潤滑剤塗布装置を配置したことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
そして、感光体に付与する潤滑剤の量をコントロールすることにより、感光体の摩擦係数を好適な範囲に設定し、感光体の耐摩耗性を図るとともに、高湿環境下にも良好な作像性を達成するものである。
また、摩擦係数を好適な範囲に設定することにより、トナークリーニング性を向上させ、感光体表層を常に清浄なレベルに保ち、Ｓ／Ｎの良好な作像性を維持し、さらには軋み音等を発生させることのなく静粛性を保持することのできる画像形成方法及び画像形成装置とするものである。
【００１１】
感光体に潤滑剤を均一に塗布する手段としては、少なくとも、潤滑性付与部材、塗布ローラー及び摩擦係数調整部材をクリーニング装置内又はクリーニング装置とは別にクリーニング装置と帯電装置間に配置し、作動させることを採用することにより、感光体表層の摩擦係数を好適な範囲に設定することが可能となる。塗布ローラーの回転方向に潤滑性付与部材、摩擦係数調整部材を配置することにより、潤滑剤を付与された塗布ローラーが摩擦係数調整部材と摺擦し、余分な潤滑剤が排除され、感光体に突入するため、感光体に付与される潤滑剤の量はコントロールされた量が供給される。
そのため、感光体の摩擦係数はあるレベルに設定され、一方、塗布ローラーは潤滑剤が過剰になることが避けられるため、長時間使用しても感光体の摩擦係数が必要以上に下がりきることがない。
さらに、塗布ローラーの回転方向で、潤滑剤の入口側に摩擦係数調整部材を配置することにより、不必要なトナー、さらには潤滑剤が削減されるため、塗布ローラーはトナーの影響が軽減され、さらに安定した摩擦係数が維持できる。
【００１２】
潤滑性付与部材には固体で、転移性が良く、少ない量で効果が得られるフッ素系樹脂が好適である。
フッ素系樹脂としては、フィルム状又はブロック状のものが使用でき、複写枚数や画像形成装置の耐用時間に合わせて適宜、選択すればよい。
潤滑剤を感光体に均一になるように付与するるためにの部材として、ブラシ状塗布ローラーを採用すると、感光体に与えるダメージが少なく、摺擦音を発生させないという効果を奏するので好ましい部材となる。
【００１３】
本発明の画像形成方法及び画像形成装置を、図面に基づいて説明する。
図１は、クリーニング装置内に、クリーニングブラシに接触するように配置さされた感光体の摩擦係数を低減化するためのクリーニング部材、潤滑性付与部材及び摩擦係数調整部材を配置した画像形成装置である。
図２は、クリーニング装置とは別個に潤滑性付与部材、塗布ローラー及び摩擦係数調整部材を配置した画像形成装置である。
ここに、１０１は感光体、１０２は帯電装置、１０３は画像露光系、１０４は現像装置、１０５は転写装置、１０６はクリーニング装置、１０７は除電装置、１０８は定着装置、１０９はコピー用紙、２００は潤滑剤塗布装置（潤滑性付与部材、塗布ローラー及び摩擦係数調整部材の総称）を示す。
【００１４】
感光体１０１には、帯電装置１０２により（±）４００〜１０００Ｖ程度に帯電される。
感光体１０１には、セレン系、シリコン系、有機系等の感光体があるが、本発明では有機系感光体（ＯＰＣ）に有効である。
感光体の構成は、マイナス帯電、プラス帯電によって異なり、図３（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び（ｄ）に示すものがある。
図３（ａ）は、導電性支持体１上に下引き層２を形成し、その上に電荷輸送材と電荷発生材とを一体化した感光層５からなる単層タイプの感光体である。
図３（ｂ）は、導電性支持体１上に電荷発生層３、次いで電荷輸送層４を形成した機能分離型の感光体である。
図３（ｃ）は、導電性支持体１に下引き層２を形成し、その上に順に電荷発生層３、電荷輸送層４を形成した機能分離型の感光体である。
図３（ｄ）は、電荷輸送層の上に保護層６を形成した感光体である。
プラス帯電の場合は図３（ａ）の感光体が、マイナス帯電の場合は図３（ｂ）〜図３（ｄ）の感光体が多く使用される。
電荷輸送層４を形成する主な理由は、耐久性を向上させることにある。
【００１５】
電荷輸送材のバインダー樹脂には、各種ポリカーボネート樹脂（Ａ型ポリカーボネート、Ｃ型ポリカーボネート、Ｚ型ポリカーボネート等）やポリオレフィン樹脂等が用いられ、ドナーで正孔移動度を高められる。
ポリカーボネート樹脂が好ましく使用されるのは、耐候性が良好で極性依存が少なく、耐磨耗性、光透過性に優れる等の性質を有するためである。
【００１６】
感光体１０１にプラス又はマイナス電荷の付与（荷電）が行われた後、画像露光系１０３により感光体面に画像露光が行われる。
アナログ複写機の場合、ハロゲンランプや蛍光灯等の露光ランプで照射された原稿像が可視光投影され、デジタルの場合には、ＣＣＤ（電荷結合素子）で読みとられた原稿像が６３０〜７８０ｎｍのＬＤやＬＥＤのデジタル信号に変換されて、感光体上に結像される。
結像によって感光層では電荷分離が行われ、感光体１０１に潜像形成が行われる。原稿に応じた潜像形成が行われた感光体１０１は、現像装置１０４で１成分又は２成分の現像剤により現像が行われ、原稿像は顕像化（トナー像）される。次に、感光体１０１上のトナー像は、転写分離装置によりコピー用紙に転写後、分離され、定着装置１０８に送られてハードコピーとなる。
一方、感光体１０１は、転写後、クリーニング装置１０６でトナー像が清掃さされると同時に又はクリーニング後、潤滑剤塗布装置２００により、コントローされた潤滑剤が感光体に付与され、感光体の表面摩擦係数が好適なレベルまで低減化、維持された後、除電装置１０７で残留潜像を消去されて一連の複写プロセスは終了する。
【００１７】
次に潤滑剤塗布装置２００について説明する。
潤滑剤を塗布ローラーを介して感光体に付与する場合の問題点として、塗布量のコントロールが効かないために摩擦係数が下がりすぎるという現象がある。
例えば、摩擦係数は０．１５前後まで下がりきるような潤滑剤及び方式で使用した場合、摩耗がほとんどなくなるため感光体は高寿命になる。
この程度の低摩擦係数では、通常の環境では特に問題となることはないが、湿度が上昇した場合には、解像度の低下が起こり、ついには全面画像流れとなる。すなわち、摩擦係数が低いためにクリーニングブレード及び現像剤による削れがほとんどないために、感光体に付着したコロナ生成物が除去されず、吸湿により低抵抗化するためである。
したがって、画像流れが生じない程度に感光層を削る設定が必要となり、感光層の削れを潤滑剤の塗布量をコントロールすることにより摩耗量と作像性のバランスをとる必要が生じるのである。
本発明ではこの目的を達成するために、上記したように感光層表層の摩擦係数が所定のレベルに均一になるように付与する潤滑剤塗布装置２００を配置したものである。
【００１８】
潤滑剤塗布装置２００の例を、図４（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示す。
図４（ａ）は、潤滑性付与部材２０２の塗布ローラー２０１の出口側に斜め方向に板状の摩擦係数調整部材Ｂ２０５を配置したものである。
図４（ｂ）は、縦に板状、摩擦係数調整部材Ａ２０３を配置したものである。図４（ｃ）は、潤滑剤塗布装置に入口側（図では左側）と出口側（図では右側）に夫々摩擦係数調整部材Ｂ２０５、摩擦係数調整部材Ａ２０３を配置したものである。
入口側の摩擦係数調整部材Ｂ２０５は主として、塗布ローラー２０１にクリーニング後のトナーが余分に付着し、トナーが障害になり潤滑剤が均一に塗布ローラー２０１に付与されないことから、摩擦係数の暴れを軽減するものであり、フリッカー・バーに相当するものである。
出口側の摩擦係数調整部材Ａ２０３と塗布ローラー２０１に付与された潤滑剤が感光体に移行されずに残留することにより過剰になり、継続的に使用した場合に、感光体１０１の摩擦係数の下がり過ぎを抑制するための部材である。
図２のように、潤滑剤塗布装置を別個に設置する場合には、摩擦係数調整部材Ｂ２０５は特に配置しなくてもよい場合もある。
【００１９】
入口側の摩擦係数調整部材Ｂ２０５によりトナーが掻きとられ、潤滑性付与部材２０４に塗布ローラーが接触する確率が増加するため、潤滑性付与部材の塗布ローラーとの接触が均一化されるようになり、より一層、塗布ローラーへの潤滑剤の塗布は良好となる。
一方、出口側の摩擦係数調整部材Ａ２０３では、塗布ローラーとの食い込み量を（深さ）調整することにより、付着した余分の潤滑剤が失われ、必要量だけが感光体に運ばれることとなり、感光体の摩擦係数の上昇は抑制される。
これにより、感光体に制限された潤滑剤の塗布が均一に行われるため、摩擦係数が下がりきることはなくなり、摩擦係数のレベルに応じた感光層摩耗が行われる結果、高湿での作像性は改善され、感光層の摩耗も抑制される。
特に、塗布ローラーにブラシ状の塗布ローラーを用いた場合には、感光体の損しようは最小限に抑えられ、均一な塗布が行える。
【００２０】
摩擦係数調整部材Ａ２０３、摩擦係数調整部材Ｂ２０５は、金属、樹脂のいずれもが使用できる。
また、必要に応じて、電圧を印加させることも可能である。
金属を使用する場合には、ステンレス、アルミニウム、燐青銅、銅部材等が、樹脂を使用する場合には、ポリエステル樹脂、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、カーボン分散樹脂、炭素繊維等も使用できる。
摩擦係数調整部材２０３、２０５に対する食い込み量についても上記と同様である。
摩擦係数調整部材Ａ、Ｂの塗布ローラーへの食い込み量が深過ぎると、塗布ローラーの回転不良を来たし、耐久性にも影響を及ぼすこととなる。
したがって、トナー又は潤滑剤の除去効率と合わせ設定する必要があり、通常は、１〜３ｍｍ程度の食い込みがあるように設定される。
【００２１】
塗布ローラーは、ブラシ状やウレタン樹脂の発泡状（スポンジやフォーム）のものが使用できるが、静粛性、均一性塗布が要求される本発明では、ブラシ状のものが好ましい。
材質としては、ポリエステル樹脂やナイロン樹脂、ポリプロピレン等の繊維等が挙げられ、耐久性、効果の持続性の点からポリエステル樹脂製のものが好ましい。
ブラシの植毛形態には大別して直毛状とループ状があり、効果の面で多少の違いがあるもののいずれも使用可能である。
塗布ローラーとしてのブラシは、長さ３〜６ｍｍ程度、繊維度３〜１５デニール／フィラメント、密度、２０００〜１５０００本／ｉｎｃｈ₂である。
塗布ローラーの回転数によっても効果、部材の耐久性等への影響があるが、通常は、１００〜５００ｒｐｍの範囲内、好ましくは、２５０〜３５０ｒｐｍである。
ブラシの感光体への食い込み量は、１．５〜２ｍｍ程度に設定される。
【００２２】
潤滑剤塗布装置２００を作用させることにより、感光体の摩擦係数は目標とする範囲に設定可能となる。好適な摩擦係数は０．２以上、好ましくは、０．２５前後である。
潤滑剤塗布装置２００はクリーニング装置内に設置しても、クリーニング装置とは別に設置してもよい。別に設置することで、トナーの影響が少なくなるため、潤滑剤が効率よく塗布でき、効果及び永続性の面でさらに良好なものとなる。感光体の摩擦係数を低下させるための潤滑性付与部材２０４は、乾式でも転移性がよく、取扱いが簡易で、少ない量で摩擦係数を低減化できるフッ素樹脂（ＰＴＦＥ：ポリテトラフルオロエチレン）が好適であるが、ＰＴＦＥは潤滑作用が高いために上記したような問題が生じる。
そこで、ＰＴＦＥを使用する場合には、本発明で示すように潤滑剤塗布装置２００を使用することにより、上記問題を回避できるのである。
なお、必要に応じて、転移量をコントロールするために、他の種類のフッ素系樹脂を混合した部材を使用することもできる。
【００２３】
潤滑性付与部材の形態はフィルム状、ブロック状のいずれでも使用でき、金属や樹脂等の基体に固定し使用する。フィルム状のものは１００μｍ程度のものから使用でき、適用できる幅は２ｍｍ以上あれば摩擦係数を下げることができる。この幅が広過ぎると転移量が多くなり、摩擦係数が低くなりすぎるため、必要以上に幅広の潤滑剤を使用することは好ましくない。
塗布ローラーとしてブラシ状ローラーを使用した場合、到達する摩擦係数は接触幅や食い込み量によっても左右される。
例えば、食い込み量を２〜３ｍｍ程度に設定した場合、潤滑性付与部材の実用的な幅は３〜７ｍｍもあればよく、感光体長手方向は画像形成領域をカバーするに足る長さにすれば十分である。
潤滑性付与部材２０２の取り付け方は、台座２０４に両面テープで取り付けてもよく、接着剤で固定してもよい。長期に亘って使用されるため、フッ素系樹脂は剥離防止処理等の表面処理を行ったものが望ましい。
摩擦係数が低いほど、感光層は削れ難くなるが、画像流れが起こるようになる。一方、摩擦係数が高くなると、画像流れは起こり難くなるが、感光層の摩耗が促進される。
摩擦係数は通常は、０．２〜０．４以下であるが、好ましくは、０．２２〜０．３に設定される。
【００２４】
なお、本発明における摩擦係数は、下記により算出するものである。
測定用の感光体を固定し、ベルトとして厚さ８５μｍ、幅３０ｍｍ、長さ２９０ｍｍにカットした上質紙を用意し、上記上質紙を感光体の上に乗せ、ベルト端部の一方に１００ｇｒの分銅を取り付け、もう一方の片端に重量を測るデジタル・フォース・ゲージを取り付け、デジタル・フォース・ゲージをゆっくり引き、ベルトが移動開始する時の重量を読み取り、次の式で静止摩擦係数を算出する。
μｓ＝２／π×ｌｎ（Ｆ／Ｗ）
（式中、μｓは静止摩擦係数、πは円周率、Ｆは読み取り荷重、Ｗは分銅の重量を示す）。
この測定法（オイラー・ベルト方式）については、ＪＯＰ９−１６６９１９〔出願：平成７．１２．１８、公開：平成９．６．２４、日本ゼオン（株）〕にも示されている。
【００２５】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これら実施例によって本発明はなんら限定されるものではない。
なお、「部」とあるのは重量基準である。
〔感光体の作製〕
厚さ１．２ｍｍ、φ６０ｍｍのアルミニウムドラムに下記処方の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次塗布し、各層形成毎に乾燥することにより、３．５〜４μｍの下引き層、０．２〜０．２５μｍの電荷発生層、２６〜３０μｍの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。

【化１】

【００２６】
実施例１〜４、参考例１
上記感光体、クリーニング装置、帯電ローラーからなるプロセスカートリッジ内に、クリーニングブラシの感光体との食い込み量を１．５ｍｍとし、潤滑性付与部材として幅３ｍｍ、３．５ｍｍ、５ｍｍ及び８ｍｍのフッ素樹脂（ＰＴＦＥ，ニチアス社製＃９００１，０．３ｍｍｔ）を用意して、アクリル板と発泡ウレタン樹脂を台座とし、クリーニングブラシとの食い込み量が約２．５ｍｍになるように取り付けた。次いで、摩擦係数調整部材Ｂ２０５として入口側に当たる部分に高さ５ｍｍのＬ字型に加工した０．３ｍｍｔのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム（以下、ＰＥＴと言う）を潤滑性付与部材の端より４ｍｍ離して取り付け、塗布ローラーに対する食い込み量が約２ｍｍになるようにした。続いて、摩擦係数調整部材Ａ２０３として、出口側に当たる部位に幅５ｍｍ、厚み２ｍｍの発泡ウレタン樹脂に０．４ｍｍｔのＰＥＴを潤滑性付与部材に並べて貼り付けて潤滑剤塗布装置（図４（ｃ）参照）を作製した。これらを順に実施例１、２、３、４とする。一方、潤滑性付与部材として幅５ｍｍとし、入口側の摩擦係数調整部材Ｂ２０５を外した場合を参考例１とする。なお、塗布ローラーはポリエステル繊維を使用したφ１５ｍｍで、回転数は３００ｒｐｍ一定とした。
【００２７】
比較例１〜２
潤滑性付与部材を残置し、他の摩擦係数調整部材を除外した場合を比較例１、潤滑性付与部材を除外した場合を比較例２とし、その他は実施例と同様にして潤滑剤塗布装置を作製した。
【００２８】
比較例３〜４
塗布ローラーのクリーニングブラシを発泡ウレタンフォーム（スポンジ状）に代え、感光体との食い込み量を１ｍｍに、入口側に摩擦係数調整部材Ｂを高さ４ｍｍのＰＥＴに、出口側の摩擦係数調整部材Ａは２ｍｍｔの幅５ｍｍの発泡ウレタン樹脂に０．２ｍｍのＰＥＴを貼り付けた。
潤滑性付与部材は０．３ｍｍのＰＴＦＥを使用し、塗布ローラーとの食い込み量を１ｍｍとして、台座に貼り付けて潤滑剤塗布装置を作製した。これを比較例３とする。
一方、摩擦係数調整部材Ａ、Ｂを共に除外した場合を比較例４とする。
【００２９】
〔評価〕
このようにして作製した潤滑性付与部材装置の効果確認用の装置として、帯電ロール形式の接触帯電装置、感光体、ブレードクリーニング、クリーニングブラシを内蔵した電子写真複写機（イマジオＭＦ３５００機改造機、リコー製）を用意し、以下に示す条件で作成した感光体を搭載し評価を行った。評価方法は連続通紙とし、適時、指定の原稿による画像評価、上記方法による摩擦係数、フィッシャー社の渦電流式の膜厚計（ＭＭＳ）による膜厚の測定を行った。通紙複写枚数はＡ４サイズ横送りとし、５万枚で評価を行った。評価環境は２２〜２４℃／６０〜７０％ＲＨ、及び３０℃／９０％ＲＨである。実施例１〜４、参考例１の結果を表１に示す。
【表１】

また、実施例２における摩擦係数の推移を図５に示す。摩擦係数の位置的なバラツキ（σ）は０．２５であった。摩擦係数調整部材を取り付け、潤滑性付与部材の幅を８ｍｍにした場合には、解像性低下が認められたが、それ以外の場合には良好な画像であった。入口側の摩擦係数調整部材を除外すことによって、トナーの流れ込みが多くなり、全面ハーフトーン画像にしたときに局部的に少し薄くなる領域が生じたが、これは摩擦係数調整部材の適正化により改善可能な範囲であると判断された。比較例１、２の結果を表１に示す。また、比較例１、２の摩擦係数の推移を図６、７に示す。位置的なバラツキ（σ）は０．０３の間であった。潤滑性付与部材のみとした場合には、この条件下では摩擦係数が下がり過ぎ、画像流れに到った。一方、潤滑性付与部材をも除外した場合には、画像品質への影響は全くなかったが、感光層の削れが進行し、対策を行った場合に比べ、８倍以上の削れとなった。表１の「判定」は次のとおりである。
○：問題なし。
△：調整により○になるもの。
×：実用性がないもの。
μｓは摩擦係数を表す。比較例３、４の結果を表２に示す。また、摩擦係数の推移を図８に示す。
【表２】

発泡ウレタンフォームに代えることによって、感光体の摩耗が進行する傾向にあり、高湿環境での解像性の低下は抑えられた。しかし、回転ムラによると思われる画像品質にムラが出ることがあり、品質的にブラシ状の方が均一性は良好であった。一方、摩擦係数調整部材Ａ、Ｂを除外することによって、感光体に潤滑剤の塗布がほぼ均一に行われたが、摩擦係数の低下が著しく、実用的ではなかった。また、回転時の摺擦音が発生し、静粛性に問題があった。表２の「判定」は、表１と同様である。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、ファクシミリ、プリンター、電子写真複写機等に適用される、耐摩耗性、トナークリーニング性に優れた感光体を用い、高湿環境下にも良好な作像性を達成することができ、しかも静粛性を保持することのできる画像形成方法及び画像形成装置が提供される。
すなわち、
（１）感光体の摩擦係数を低減化する手段として、潤滑性付与部材、塗布ローラー及び摩擦係数調整部材からなる潤滑剤塗布装置を画像形成装置内で動作させることにより、摩擦係数の下がり過ぎを抑制できる。
その結果、摩擦係数を０．２以上に設定できるため、感光層を適度に摩耗させることができ、高湿環境でも画像の乱れが抑えられ、また、感光層の摩耗も従来に比して少ないため、感光体の長寿命化が達成できる。
（２）塗布ローラーの回転方向で、潤滑性付与部材の出口側又は入口側と出口側に摩擦係数調整部材を配置することにより、摩擦係数調整部材がない場合に比べ、摩擦係数を高めに設定できるため、感光層が程良く削れることになり、画像品質の低下が抑えられる。
また、感光層の膜削れが増加するものの、潤滑剤塗布装置を使用しない場合に比べ、１／８程度に大幅な膜削れが抑制されるため、感光体の長寿命化が図れる。
（３）潤滑剤をフッ素系樹脂とすることによって、少ない量で効率よく、感光体の摩擦係数を下げられる。
また、乾式であるため、取扱いが容易である。条件を適正化することにより、安定した摩擦係数が確保できる。
（４）フッ素樹脂にはフィルム状、ブロック状のものが制約を受けず使用でき、膜厚が厚いほど一度設定することにより、半永久的に使用することが可能となる。
（５）塗布ローラーにブラシを使用することにより、感光体に潤滑材をほぼムラなく付与することが可能となる。
したがって、画像品質の安定化と共に、感光体の偏った減りがなくなるため、感光体の長寿命化が図られる。
このような効果を奏するため、ファクシミリ、プリンター、電子写真複写機等の分野においてこれらの設計、製作に寄与するところは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のクリーニング部材、潤滑性付与部材及び摩擦係数調整部材を配置した画像形成装置の概略図である。
【図２】本発明のクリーニング装置とは別個に潤滑性付与部材、塗布ローラー及び摩擦係数調整部材を配置した画像形成装置の概略図である。
【図３】本発明に用いる感光体の概略図である。
【図４】本発明に用いる潤滑剤塗布装置の概略図である。
【図５】実施例２における摩擦係数の推移を示す図である。
【図６】比較例１における摩擦係数の推移を示す図である。
【図７】比較例２における摩擦係数の推移を示す図である。
【図８】比較例３、４における摩擦係数の推移を示す図である。
【符号の説明】
１０１：感光体
１０２：帯電装置
１０３：画像露光系
１０４：現像装置
１０５：転写装置
１０６：クリーニング装置
１０７：除電装置
１０８：定着装置
１０９：コピー用紙
２００：潤滑剤塗布装置
１：導電性支持体
２：下引き層
３：電荷発生層
４：電荷輸送層
５：感光層
６：保護層
２０１：塗布ローラー
２０２：潤滑性付与部材
２０３：摩擦係数調整部材Ａ
２０４：台座
２０５：摩擦係数調整部材Ｂ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming method and an image forming apparatus. More specifically, the present invention is applied to a facsimile, a printer, an electrophotographic copying machine, and the like. In particular, the present invention relates to an image forming method and an image forming apparatus that can achieve good image forming properties and can maintain quietness.
[0002]
[Prior art]
In image forming methods and apparatuses such as facsimiles, printers, and electrophotographic copying machines using electrophotography, each process of charging, image exposure, development, transfer, cleaning, and charge removal is applied to the photoreceptor in that order. Thus, image formation is performed.
For the photoreceptor, cadmium sulfide, cadmium selenide, amorphous selenium, amorphous silicon, and the like have been used. However, in recent years, it is easy to produce, high sensitivity, low cost, non-polluting, etc. From the above advantages, organic photoreceptors have become mainstream.
As the organic photoconductor material, polycarbonate resin (A type polycarbonate, C type polycarbonate, Z type polycarbonate, etc.) that has high resistance, high transparency, and no polarity dependence is generally used. When a photosensitive layer is formed as a binder, the hardness is 10 to 20 kg / mm.²In addition, since the tensile strength is small, there is a drawback that it is brittle and easily worn.
In addition, corona products generated from the charging device used during charging and other toner components, paper dust, and the like adhere to the photosensitive layer surface, resulting in a decrease in resolution, cleaning performance, and transfer efficiency. There was also a problem that the homogenization of the glass was easily impaired.
Furthermore, since the photoconductor has a high coefficient of friction, image formation using blade cleaning has problems such as the generation of high-frequency sound (blade squeal), while maintaining various characteristics such as electrical characteristics and optical characteristics. There was a limit to improving the mechanical properties.
[0003]
For this reason, a method for effectively utilizing the function of the lubricant has been studied.
For example, the following (1) to (7) can be cited as examples of these studies.
(1) Japanese Patent Laid-Open No. 53-133439
By applying a liquid lubricant (silicone oil) to the surface of the photoreceptor between the cleaning of the toner image using the blade and the image formation, image defects due to damage to the photoreceptor are prevented, and the blade is rubbed. To prevent abnormal noises from occurring. (2) JP-A-56-51767
As a means to eliminate contaminants adhering to the surface of the photoconductor and to maintain a good image, a lubricating abrasive member for image holding member in which an abrasive and a lubricant are alternately formed is installed to polish and apply the lubricant. Alternately, remove toner adhering to the photoreceptor and maintain high image quality.
(3) Japanese Patent Laid-Open No. 56-113183
A rotatable cylindrical lubricant supply member having a lubricant on the outer surface is brought into contact with the photosensitive member, and the lubricant is supplied to the surface of the photosensitive member to stabilize the image quality. (4) JP-A-6-342236
A solid hydrophobic lubricant (solid such as zinc stearate) is smoothly and stably supplied to the image carrier via a charging roller to prevent the occurrence of poor cleaning and filming.
(5) JP-A-8-202226
A good image stabilization is achieved by always supplying an appropriate amount to the image carrier through a brush while controlling the amount of lubricant (zinc stearate, etc.) applied.
(6) JP-A-8-305233
In an image forming apparatus having means for detecting a toner image, the amount of lubricant supplied to the photoconductor is adjusted while controlling the number of rotations of the toner cleaning brush based on the detected contents, thereby stabilizing a high-quality image. To plan.
(7) Japanese Patent Laid-Open No. 11-2994
When used in combination with a digital copying machine and a photoconductor having a layer with dispersed fluororesin powder on the outermost surface, the resolution is degraded due to scattering by the spot during laser light irradiation. In order to avoid the phenomenon, instead of the layer in which the fluororesin powder formed on the photosensitive layer is dispersed, 10 to 90 wt% in a material or binder resin containing a fluororesin exhibiting releasability with respect to the toner. Applying the dispersed material to the surface of the photoreceptor.
[0004]
In these studies, lubricant is supplied to the surface of the photoconductor (external addition) to prevent image quality deterioration, photoconductor damage, wear resistance, transfer efficiency (image loss prevention), and cleaning performance. This is intended to suppress the image flow, prevent the blade from turning over, prolong the life of the cleaning blade, and the like.
However, these examination cases have the following problems.
In case of (1)
By applying a silicone oil having excellent lubricity to the photoreceptor, the friction coefficient of the photoreceptor is reduced and the intended purpose is achieved.
However, it is extremely difficult to supply silicone oil to the surface of the photoreceptor in a stable thin layer at all times.
In addition, reducing the friction coefficient with silicone oil is highly effective even in small amounts, so if it is constantly supplied, the cleaning blade will slip, removing contaminants such as corona products fixed to the photoreceptor. In some cases, the resolution is lowered and resolution is deteriorated, and finally an image stream is reached.
In case of (2)
Intended to maintain a good image, an abrasive layer such as cerium oxide and a lubricating layer such as polytetrafluoroethylene and tetrafluoroethylene are alternately formed on the photosensitive belt on the winding belt. In this method, the surface of the photosensitive layer is kept clean while the surface property is repaired with a lubricant after the deposit formed on the surface is shaved with an abrasive.
However, although a certain result can be obtained by this method, since the abrasive is used, the surface of the photosensitive layer is likely to be rough, and non-uniform shaving occurs and the image quality is likely to be deteriorated.
In addition, there is a problem that the photosensitive layer is worn and durability is shortened.
Case (3)
A powdery lubricant is contained in a cloth pouch or the like having pores, the powdery lubricant is held on the outer surface, and the lubricant is constantly applied to the photoconductor while rotating, and the friction between the blade and the photoconductor This is intended to reduce the resistance.
However, when powder is replenished by rotation, scattering is unavoidable, the surroundings are easily soiled, and it is difficult to control the application to a uniform thin layer, and there is a problem that imbalance in the friction coefficient tends to occur. there were.
If the amount of application is too large, image deterioration will also occur.
Case (4)
Lubricant is temporarily applied to a charging roller whose linear speed is different from the rotational speed of the photoconductor, and then applied again to the photoconductor to give a lubricating effect to the photoconductor.
This method is intended to eliminate coating unevenness by changing the linear velocity and perform uniform coating.
However, since a solid wax such as zinc stearate is used, when it is applied to the charging roller, if the coating becomes uneven even a little, the electrical resistance tends to become uneven and the charging uniformity of the photoreceptor is lost. However, there has been a problem that image defects (for example, black spots, haze unevenness, etc.) are likely to occur.
When a charging roller is used, ozone and NOx are less generated than in the corona discharge method, but corona products are involved in zinc stearate, and image formation may be reduced in a high humidity environment of 80 to 90% RH. Is expensive.
In case of (5)
By applying the material once applied to the brush to the photoconductor, the uniform application property is improved, which is a preferable method for making the image uniform.
When zinc stearate or the like having excellent lubricity is applied, the wear resistance is also improved.
However, it is difficult to control the application of zinc stearate uniformly in an ultrathin layer, and it is difficult to remove it when it adheres to the photoconductor. Low resistance substances such as (the main cause of image flow) and dust are easily caught, and the friction coefficient tends to gradually increase.
When the zinc stearate layer is formed, the scraping effect is reduced. Therefore, if the friction coefficient is excessively reduced, there is a high risk of causing a local deterioration in image quality.
Therefore, when performing the control, an accurate application control function is required to increase the S / N ratio of the sensor and to form an extremely thin layer.
Case (6)
In an image forming apparatus having means for detecting a toner image, the amount of lubricant supplied to the photoconductor is adjusted while controlling the number of rotations of the toner cleaning brush based on the detected contents, thereby stabilizing a high-quality image. Is intended.
However, since this method automatically controls the coating amount based on judgment from the image, it can be judged to some extent if there is a large degradation of the image, but there is a problem that it can hardly cope with local degradation or slight degradation. there were.
In addition, when zinc stearate is continuously applied, there is a problem that a contaminant such as a corona product is taken in, the coefficient of friction gradually increases, and an image flow is likely to occur due to the influence of the corona product. .
In case of (7)
When the fluororesin dispersion layer is formed on the photoreceptor layer, scattering occurs when irradiated with laser light, resulting in a phenomenon that the resolution is lowered or the transfer efficiency is gradually lowered. The problem is solved by forming a release layer for the toner by applying a fluororesin powder on the photosensitive layer or by applying a powder-dispersed material against the photoreceptor.
This suppresses a decrease in transfer efficiency and further suppresses wear of the photosensitive layer.
By forming the fluororesin layer on the surface of the photoreceptor, the coefficient of friction is reduced, an excellent releasability for the toner is expressed, and wear of the photoreceptor is suppressed.
However, in order to maintain the image quality and the photoreceptor in an appropriate state, it is necessary to manage them under appropriate application conditions. If the fluororesin is applied more than necessary, it causes excessive low wear and causes image flow.
In addition, a decrease in the coefficient of friction of the photosensitive layer suppresses a decrease in the thickness of the photosensitive layer, but on the other hand, the cleaning blade and the developer slip, resulting in a significant decrease in image density and toner adhesion to the photosensitive member. Occurs, which also causes a decrease in image quality.
In the method of applying a powdery fluororesin to the photoconductor and then smoothing with a blade, the friction coefficient is biased or the powder is locally fixed and the image quality is disturbed. Things may happen.
In addition, when the release layer is formed with a member in which the fluororesin powder is dispersed, the photosensitive layer is easily damaged, the coating layer becomes non-uniform, or the charge mobility is different, resulting in a decrease in image quality. There was also.
As described above, the method of supplying the lubricant to the surface of the photosensitive member often causes a problem while the effect of the lubricant functions effectively.
In addition, the method of applying the lubricant to the photoreceptor via the application roller is performed using a lubricity-imparting member and the application roller. However, in this method, the lubricant is excessive when used continuously. In many cases, the coefficient of friction is too low, and image flow may occur in a high humidity environment.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention eliminates such conventional problems, uses a photoconductor excellent in abrasion resistance and toner cleaning properties, can achieve good image forming properties even in a high humidity environment, and is quiet. It is an object of the present invention to provide an image forming method and an image forming apparatus that can maintain the property.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present inventors have made extensive studies focusing on cleaning, and as a result, by performing cleaning in the presence of a lubricant, a photoconductor excellent in wear resistance and toner cleaning properties can be obtained. By using this photoconductor, an image forming method and an image forming apparatus capable of achieving good image formation even in a high humidity environment and maintaining quietness can be obtained. Based on this finding, the present inventors have completed the present invention.
That is, according to the present invention, there is provided an image forming method in which charging, image exposure, development, transfer and cleaning are performed on a photoreceptor, and the cleaning is performed in the presence of a lubricant. And an image forming apparatus in which a charging device, an image exposure device, a developing device, a transfer device, and a cleaning device are arranged on the photosensitive member, wherein a lubricant coating device is arranged in the cleaning device. Is provided.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In general, in a copying process, a corona charging method or a contact charging method is employed for charging a photoconductor.
A DC voltage or an AC superimposed DC voltage is applied to the charging device, and the surface potential of the photoreceptor is set to ± 400 to 1000V.
When the photosensitive member is charged, there is a slight discharge phenomenon. As a by-product other than charge, ozone (O_Three) And nitrogen oxides (NOx) and the like are generated.
When this corona product acts on the photoreceptor, the electrophotographic characteristics are deteriorated, the surface resistance of the photosensitive layer is lowered, the resolution is lowered, and the entire image is caused to flow.
Further, when the corona product adheres to the photosensitive member and further penetrates into the photosensitive layer, the friction coefficient of the photosensitive layer is increased, the wear of the photosensitive layer is promoted, and the life of the photosensitive member is shortened.
[0008]
When the contact charging method is used, the applied voltage is set to about 1/4 to 1/6 that of the corona charging method. Therefore, compared with the corona charging method, the amount of ozone generated is 1/100 to 1 of that of the corona discharging method. / 200 (0.1 ppm or less) and nitrogen oxides are as low as about 1/50 to 1/100 (0.01 ppm or less).
However, since it occurs close to the photoreceptor, the effect of the corona product acts on the photoreceptor almost 100%.
In terms of the environment, the contact charging method is better because the amount of corona products generated is small. However, NOx becomes nitric acid due to moisture in the atmosphere, so the resistance of the photoconductor is reduced, causing image flow, On the other hand, foreign matters such as toner and paper dust are adsorbed, which causes charging roll contamination.
Ozone is an environmentally hazardous gas species, and its chemical properties include bleaching action and strong oxidation action. Therefore, it breaks the intermolecular bonds of the constituent elements of the photoreceptor, and the transport capacity and photosensitivity of the photoreceptor. It reduces the function.
Therefore, a monophenol compound such as 2,6-di-t-butyl-p-cresol and butylated hydroxyanisole, 2,2′-methylene-bis- (4-ethyl-) is optionally added to the photosensitive layer. Bisphenol compounds such as bisphenol such as 6t-butylphenol), and high molecular phenols such as 1,3,5-trimethyl-2,4,6-tris (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) benzene In some cases, 1 to 20% by weight of an antioxidant or an oxidation inhibitor such as a system compound, a hydroquinone, or an organic phosphorus compound, or a plasticizer is added.
Although it is possible to suppress the penetration of ozone into the layer by this treatment, the surface layer of the photosensitive layer is always exposed to ozone. Moisture easily adsorbs, resulting in degradation of image quality.
[0009]
Further, when the photoconductor is contaminated with a corona product, the coefficient of friction is increased, and the wear of the photosensitive layer is promoted.
The abrasion of the photosensitive layer also scrapes off the deteriorated layer, so there is an advantage that the deterioration of the image can be almost avoided, but there is an advantage that the life is shortened due to the abrasion and the purpose is high durability. Necessary.
Other factors that cause image degradation other than the above include toner constituents (coating agents such as charge control agents), binders contained in paper, etc., photoconductive layer scraps, and gas components emitted from the fixing device. Etc., both of which increase the friction coefficient.
Therefore, in order to extend the life of the photoreceptor, it can be said that a method of forming an image while slightly shaving only the outermost layer region contaminated with the corona product is desirable. That is, it is necessary to maintain a friction coefficient that can slightly scrape the photosensitive layer.
[0010]
In view of the above situation, the present invention is an image forming method in which charging, image exposure, development, transfer, and cleaning are performed on a photoreceptor, and the cleaning is performed in the presence of a lubricant. An image forming apparatus in which a charging device, an image exposure device, a developing device, a transfer device, and a cleaning device are arranged on an image forming method and a photoreceptor, wherein a lubricant coating device is arranged in the cleaning device. An image forming apparatus is provided.
By controlling the amount of lubricant applied to the photoconductor, the coefficient of friction of the photoconductor is set within a suitable range to improve the wear resistance of the photoconductor and to achieve good image formation even in high humidity environments. To achieve sex.
In addition, by setting the friction coefficient within a suitable range, the toner cleaning property is improved, the surface of the photoreceptor is always kept at a clean level, the good image-forming property of S / N is maintained, and the squeaking noise is also generated. The image forming method and the image forming apparatus can maintain the quietness without generating the image.
[0011]
As a means for uniformly applying the lubricant to the photosensitive member, at least the lubricity imparting member, the application roller, and the friction coefficient adjusting member are disposed in the cleaning device or between the cleaning device and the charging device, and operated. By adopting this, it is possible to set the friction coefficient of the surface layer of the photosensitive member within a suitable range. By arranging the lubricity imparting member and the friction coefficient adjusting member in the rotation direction of the application roller, the application roller to which the lubricant has been applied rubs against the friction coefficient adjusting member, so that excess lubricant is eliminated and the photosensitive member is removed. For entry, a controlled amount of lubricant is applied to the photoreceptor.
For this reason, the coefficient of friction of the photoconductor is set to a certain level, and on the other hand, the application roller can avoid excessive lubricant, so that the coefficient of friction of the photoconductor can be lowered more than necessary even when used for a long time. Absent.
Furthermore, by arranging the friction coefficient adjusting member on the lubricant inlet side in the rotation direction of the application roller, unnecessary toner and further lubricant are reduced, so the influence of the toner on the application roller is reduced, Furthermore, a stable friction coefficient can be maintained.
[0012]
As the lubricity-imparting member, a fluororesin that is solid, has good transferability, and is effective in a small amount is suitable.
As the fluorine-based resin, a film-like or block-like one can be used, and may be appropriately selected according to the number of copies and the service life of the image forming apparatus.
When a brush-like application roller is used as a member for uniformly applying the lubricant to the photoconductor, the damage to the photoconductor is small and the effect of not generating a rubbing sound is obtained. Become.
[0013]
An image forming method and an image forming apparatus of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an image forming apparatus in which a cleaning member, a lubricity imparting member, and a friction coefficient adjusting member for reducing the friction coefficient of a photoconductor arranged so as to come into contact with a cleaning brush are arranged in a cleaning device. is there.
FIG. 2 shows an image forming apparatus in which a lubricity imparting member, a coating roller, and a friction coefficient adjusting member are arranged separately from the cleaning device.
Here, 101 is a photosensitive member, 102 is a charging device, 103 is an image exposure system, 104 is a developing device, 105 is a transfer device, 106 is a cleaning device, 107 is a static eliminating device, 108 is a fixing device, 109 is a copy sheet, and 200 Indicates a lubricant application device (a general term for a lubricity imparting member, an application roller, and a friction coefficient adjusting member).
[0014]
The photosensitive member 101 is charged to about (±) 400 to 1000 V by the charging device 102.
The photoconductor 101 includes selenium-based, silicon-based, and organic photoconductors. The present invention is effective for an organic photoconductor (OPC).
The structure of the photoconductor differs depending on the negative charge and the positive charge, and there are those shown in FIGS. 3 (a), (b), (c) and (d).
FIG. 3A shows a single-layer type photosensitive member comprising a photosensitive layer 5 in which an undercoat layer 2 is formed on a conductive support 1 and a charge transport material and a charge generation material are integrated thereon. .
FIG. 3B shows a function-separated type photoreceptor in which the charge generation layer 3 and then the charge transport layer 4 are formed on the conductive support 1.
FIG. 3C shows a function-separated type photoreceptor in which an undercoat layer 2 is formed on a conductive support 1, and a charge generation layer 3 and a charge transport layer 4 are formed thereon in that order.
FIG. 3D shows a photoreceptor in which a protective layer 6 is formed on the charge transport layer.
In the case of positive charging, the photoconductor shown in FIG. 3A is often used. In the case of negative charging, the photoconductor shown in FIGS. 3B to 3D is often used.
The main reason for forming the charge transport layer 4 is to improve durability.
[0015]
Various binder resins (A-type polycarbonate, C-type polycarbonate, Z-type polycarbonate, etc.), polyolefin resins, and the like are used for the binder resin of the charge transport material, and the hole mobility can be increased by a donor.
The polycarbonate resin is preferably used because it has properties such as good weather resistance, little polarity dependence, and excellent wear resistance and light transmittance.
[0016]
After a positive or negative charge is applied (charged) to the photoconductor 101, image exposure is performed on the surface of the photoconductor by the image exposure system 103.
In the case of an analog copying machine, a document image irradiated with an exposure lamp such as a halogen lamp or a fluorescent lamp is projected by visible light. In the case of digital, the document image read by a CCD (charge coupled device) is 630 to 780 nm. Are converted into digital signals of LD and LED and imaged on the photoreceptor.
By image formation, charge separation is performed in the photosensitive layer, and a latent image is formed on the photosensitive member 101. The photosensitive member 101 on which a latent image has been formed according to the document is developed with a one-component or two-component developer in the developing device 104, and the document image is visualized (toner image). Next, the toner image on the photoconductor 101 is transferred to a copy sheet by a transfer / separation device, and then separated and sent to the fixing device 108 to be a hard copy.
On the other hand, after the transfer, after the toner image is cleaned by the cleaning device 106 after the transfer, or after the cleaning, the controlled lubricant is applied to the photoconductor by the lubricant application device 200, and the surface friction of the photoconductor 101 is increased. After the coefficient is reduced and maintained to a suitable level, the residual latent image is erased by the static eliminator 107, and the series of copying processes is completed.
[0017]
Next, the lubricant application device 200 will be described.
As a problem when applying the lubricant to the photoreceptor via the application roller, there is a phenomenon that the friction coefficient is too low because the application amount is not controlled.
For example, when used with a lubricant and method whose friction coefficient can be reduced to around 0.15, wear is almost eliminated and the photoconductor has a long life.
With such a low friction coefficient, there is no particular problem in a normal environment, but when the humidity increases, the resolution decreases, and finally the entire image flows. That is, since the friction coefficient is low, there is almost no scraping by the cleaning blade and the developer, so that the corona product adhering to the photoreceptor is not removed and the resistance is reduced by moisture absorption.
Accordingly, it is necessary to set the photosensitive layer to be scraped to such an extent that no image flow occurs, and it is necessary to balance the amount of wear and the image forming property by controlling the amount of lubricant applied to scrape the photosensitive layer.
In the present invention, in order to achieve this object, as described above, the lubricant application device 200 for providing the friction coefficient of the surface layer of the photosensitive layer so as to be uniform at a predetermined level is disposed.
[0018]
An example of the lubricant application device 200 is shown in FIGS. 4 (a), 4 (b), and 4 (c).
FIG. 4A shows a plate-like friction coefficient adjusting member B205 disposed in an oblique direction on the exit side of the application roller 201 of the lubricity imparting member 202. FIG.
FIG. 4B shows a plate-like, friction coefficient adjusting member A203 arranged vertically. FIG. 4C shows a lubricant application device in which a friction coefficient adjusting member B205 and a friction coefficient adjusting member A203 are arranged on the inlet side (left side in the figure) and on the outlet side (right side in the figure), respectively.
The friction coefficient adjusting member B205 on the inlet side mainly reduces the friction coefficient fluctuation because excessive toner after cleaning adheres to the application roller 201 and the toner becomes an obstacle and the lubricant is not uniformly applied to the application roller 201. And corresponds to a flicker bar.
When the lubricant applied to the exit side friction coefficient adjusting member A203 and the application roller 201 remains without being transferred to the photosensitive member, it becomes excessive, and when continuously used, the friction coefficient of the photosensitive member 101 decreases. It is a member for suppressing the excess.
As shown in FIG. 2, when the lubricant application device is installed separately, the friction coefficient adjusting member B205 may not be particularly arranged.
[0019]
Since the toner is scraped off by the friction coefficient adjusting member B205 on the entrance side and the probability that the application roller contacts the lubricity imparting member 204 increases, the contact of the lubricity imparting member with the application roller becomes uniform. Further, the application of the lubricant to the application roller becomes better.
On the other hand, in the friction coefficient adjusting member A203 on the outlet side, by adjusting the depth of penetration with the application roller, the attached extra lubricant is lost, and only the necessary amount is carried to the photoreceptor. An increase in the coefficient of friction of the photoreceptor is suppressed.
As a result, the restricted lubricant is uniformly applied to the photoconductor, so that the friction coefficient does not decrease and the photosensitive layer is worn according to the level of the friction coefficient. Performance is improved and wear of the photosensitive layer is also suppressed.
In particular, when a brush-like application roller is used as the application roller, damage to the photoreceptor is minimized and uniform application can be performed.
[0020]
As the friction coefficient adjusting member A203 and the friction coefficient adjusting member B205, either metal or resin can be used.
Moreover, it is also possible to apply a voltage as needed.
When using metal, stainless steel, aluminum, phosphor bronze, copper members, etc., when using resin, polyester resin, nylon, polyethylene terephthalate resin, polycarbonate resin, urethane resin, etc. Carbon fiber can also be used.
The amount of biting into the friction

coefficient adjusting members

203 and 205 is the same as described above.
If the amount of friction coefficient adjusting members A and B biting into the application roller is too deep, the application roller will rotate poorly and the durability will be affected.
Therefore, it is necessary to set it together with the toner or lubricant removal efficiency, and it is usually set so that there is a bite of about 1 to 3 mm.
[0021]
The application roller may be a brush or urethane resin foam (sponge or foam), but in the present invention where a quiet and uniform application is required, a brush is preferable.
Examples of the material include polyester resins, nylon resins, fibers such as polypropylene, and the like, and those made of polyester resin are preferable from the viewpoint of durability and effect durability.
Brush flocking forms are roughly divided into straight hairs and loops, and any of them can be used, although there are some differences in effect.
Brush as application roller is about 3-6mm in length, fiber degree 3-15 denier / filament, density, 2000-15000 / inch₂It is.
The effect and the durability of the member are also affected by the number of rotations of the application roller, but it is usually in the range of 100 to 500 rpm, preferably 250 to 350 rpm.
The amount of penetration of the brush into the photoconductor is set to about 1.5 to 2 mm.
[0022]
By operating the lubricant application device 200, the coefficient of friction of the photosensitive member can be set within a target range. A suitable coefficient of friction is 0.2 or more, preferably around 0.25.
The lubricant application device 200 may be installed in the cleaning device or may be installed separately from the cleaning device. By installing separately, the influence of the toner is reduced, so that the lubricant can be efficiently applied, and the effect and durability are further improved. The lubricity-imparting member 204 for reducing the coefficient of friction of the photoreceptor is preferably a fluororesin (PTFE: polytetrafluoroethylene) that has good transferability even in a dry type, is easy to handle, and can reduce the coefficient of friction with a small amount. However, PTFE has the above-mentioned problems due to its high lubricating action.
Therefore, when PTFE is used, the above problem can be avoided by using the lubricant application device 200 as shown in the present invention.
In addition, as needed, in order to control the transfer amount, a member in which another type of fluororesin is mixed can be used.
[0023]
The form of the lubricity imparting member can be either a film shape or a block shape, and is used by being fixed to a base such as metal or resin. A film-like thing can be used from the thing of about 100 micrometers, and if the applicable width | variety is 2 mm or more, a friction coefficient can be lowered | hung. If the width is too wide, the amount of transfer increases, and the friction coefficient becomes too low. Therefore, it is not preferable to use a lubricant that is wider than necessary.
When a brush roller is used as the application roller, the friction coefficient to be reached also depends on the contact width and the amount of biting.
For example, when the biting amount is set to about 2 to 3 mm, the practical width of the lubricity imparting member may be 3 to 7 mm, and the longitudinal direction of the photoreceptor is long enough to cover the image forming area. It is enough.
The method of attaching the lubricity imparting member 202 may be attached to the base 204 with a double-sided tape or may be fixed with an adhesive. Since it is used over a long period of time, it is desirable that the fluorine-based resin is subjected to surface treatment such as peeling prevention treatment.
The lower the coefficient of friction, the less the photosensitive layer will be scraped, but image bleed will occur. On the other hand, when the coefficient of friction is high, image blur is less likely to occur, but wear of the photosensitive layer is promoted.
The friction coefficient is usually 0.2 to 0.4 or less, but is preferably set to 0.22 to 0.3.
[0024]
The friction coefficient in the present invention is calculated by the following.
A photoconductor for measurement is fixed, and a high-quality paper cut to a thickness of 85 μm, a width of 30 mm, and a length of 290 mm is prepared as a belt. The high-quality paper is placed on the photoconductor, and a weight of 100 gr is placed on one end of the belt. , Attach a digital force gauge that measures the weight to the other end, slowly pull the digital force gauge, read the weight when the belt starts moving, and calculate the coefficient of static friction using the following formula.
μs = 2 / π × ln (F / W)
(Wherein μs is the coefficient of static friction, π is the circumference, F is the read load, and W is the weight of the weight).
This measurement method (Euler belt method) is also shown in JOP9-166919 [application: Heisei 7.12.18, publication: Heisei 9.6.24, Nippon Zeon Co., Ltd.].
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples.
Note that “parts” are based on weight.
[Production of photoconductor]
By applying an undercoat layer coating solution, a charge generation layer coating solution, and a charge transport layer coating solution to a 1.2 mm thick, φ60 mm aluminum drum in sequence, and drying each layer formation. An undercoat layer of 3.5 to 4 μm, a charge generation layer of 0.2 to 0.25 μm, and a charge transport layer of 26 to 30 μm were formed to produce an electrophotographic photosensitive member.

[Chemical 1]

[0026]
Example 14. Reference Example 1
In the process cartridge consisting of the photosensitive member, the cleaning device, and the charging roller, the amount of biting with the photosensitive member of the cleaning brush is 1.5 mm, and the fluororesin (widths 3 mm, 3.5 mm, 5 mm, and 8 mm) as the lubricity imparting member PTFE, manufactured by NICHIAS Corporation # 9001, 0.3 mmt) was prepared, and an acrylic plate and urethane foam resin were used as a pedestal and attached so that the amount of biting with the cleaning brush was about 2.5 mm. Next, as a friction coefficient adjusting member B205, a 0.3 mmt polyethylene terephthalate resin film (hereinafter referred to as PET), which is processed into an L-shape with a height of 5 mm, is attached to the portion corresponding to the inlet side at a distance of 4 mm from the end of the lubricity imparting member The amount of biting into the application roller was about 2 mm. Subsequently, as a friction coefficient adjusting member A203, a lubricant application device (FIG. 4 (c)) is formed by arranging 0.4 mmt of PET on a urethane foam resin having a width of 5 mm and a thickness of 2 mm on a portion corresponding to the outlet side. Reference) was made. These are referred to as Examples 1, 2, 3, and 4 in order. On the other hand, when the lubricity imparting member has a width of 5 mm and the friction coefficient adjusting member B205 on the inlet side is removed.Reference example 1And The application roller was 15 mm using polyester fiber and the rotation speed was constant at 300 rpm.
[0027]
Comparative Examples 1-2
The case where the lubricity imparting member is left and the other friction coefficient adjusting member is excluded is Comparative Example 1, the case where the lubricity imparting member is excluded is referred to as Comparative Example 2, and the rest is the same as in the example. Produced.
[0028]
Comparative Examples 3-4
The coating roller cleaning brush is replaced with foamed urethane foam (sponge-like), the amount of biting into the photoconductor is 1 mm, the friction coefficient adjusting member B is 4 mm high on the entrance side, and the friction coefficient adjusting member A is on the exit side. Were affixed with 0.2 mm PET to a foamed urethane resin having a width of 2 mm and a width of 5 mm.
The lubricity imparting member was made of PTFE of 0.3 mm, and the amount of biting with the coating roller was set to 1 mm. This is referred to as Comparative Example 3.
On the other hand, the case where both the friction coefficient adjusting members A and B are excluded is referred to as Comparative Example 4.
[0029]
[Evaluation]
As an apparatus for confirming the effect of the lubricity imparting member device thus produced, an electrophotographic copying machine (Imagio MF3500 remodeling machine, Ricoh Co., Ltd.) incorporating a charging roller type contact charging device, a photoreceptor, blade cleaning, and a cleaning brush. And a photoconductor prepared under the following conditions was mounted and evaluated. The evaluation method was continuous paper passing, and timely, image evaluation with a specified manuscript, friction coefficient according to the above method, and measurement of film thickness with a Fischer eddy current film thickness meter (MMS) were performed. The number of sheets to be passed was A4 size lateral feed, and evaluation was performed at 50,000 sheets. The evaluation environment is 22-24 ° C./60-70% RH and 30 ° C./90% RH. Example 14. Reference Example 1The results are shown in Table 1.
[Table 1]

Moreover, the transition of the friction coefficient in Example 2 is shown in FIG. The positional variation (σ) of the friction coefficient was 0.25. When the friction coefficient adjusting member was attached and the width of the lubricity imparting member was 8 mm, a decrease in resolution was observed, but in other cases, the image was good. By excluding the friction coefficient adjusting member on the inlet side, the amount of toner flowed in increased, resulting in a region that was slightly thinned locally when a full-tone halftone image was created. It was judged that it could be improved. The results of Comparative Examples 1 and 2 are shown in Table 1. Moreover, transition of the friction coefficient of Comparative Examples 1 and 2 is shown in FIGS. The positional variation (σ) was between 0.03. When only the lubricity-imparting member was used, the friction coefficient was too low under this condition, resulting in an image flow. On the other hand, when the lubricity-imparting member was also excluded, there was no effect on the image quality, but the photosensitive layer was further scraped, resulting in a scraping of 8 times or more compared with the case where countermeasures were taken. The “determination” in Table 1 is as follows.
○: No problem.
(Triangle | delta): It becomes (circle) by adjustment.
X: Not practical.
μs represents a friction coefficient. The results of Comparative Examples 3 and 4 are shown in Table 2. Further, the transition of the friction coefficient is shown in FIG.
[Table 2]

By replacing with foamed urethane foam, the wear of the photoconductor tends to progress, and a decrease in resolution in a high humidity environment was suppressed. However, the image quality, which seems to be due to rotation unevenness, may be uneven, and the brush-like quality is more uniform in quality. On the other hand, by excluding the friction coefficient adjusting members A and B, the lubricant was applied almost uniformly to the photoreceptor, but the friction coefficient was remarkably lowered, which was not practical. In addition, rubbing noise was generated during rotation, and there was a problem in quietness. “Determination” in Table 2 is the same as in Table 1.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, a photoconductor excellent in abrasion resistance and toner cleaning properties, which is applied to a facsimile, a printer, an electrophotographic copying machine, etc., is used, and a good image forming property is achieved even in a high humidity environment. An image forming method and an image forming apparatus capable of maintaining the quietness are provided.
That is,
(1) As a means for reducing the friction coefficient of the photoconductor, a lubricant application device including a lubricity imparting member, an application roller, and a friction coefficient adjusting member is operated in the image forming apparatus, thereby reducing the friction coefficient too much. Can be suppressed.
As a result, since the coefficient of friction can be set to 0.2 or more, the photosensitive layer can be appropriately worn, image disturbance can be suppressed even in a high humidity environment, and the wear of the photosensitive layer is also less than before. Therefore, it is possible to extend the life of the photoreceptor.
(2) By setting the friction coefficient adjusting member on the outlet side or the inlet side and the outlet side of the lubricity imparting member in the rotation direction of the application roller, the friction coefficient is set higher than when there is no friction coefficient adjusting member. As a result, the photosensitive layer can be scraped well and the deterioration of image quality can be suppressed.
In addition, although the film abrasion of the photosensitive layer increases, since the film abrasion is suppressed to about 1/8 as compared with the case where no lubricant coating device is used, the life of the photoreceptor can be extended.
(3) By using a fluororesin as the lubricant, the friction coefficient of the photoreceptor can be lowered efficiently with a small amount.
Moreover, since it is a dry type, handling is easy. A stable friction coefficient can be secured by optimizing the conditions.
(4) The fluororesin can be used in the form of a film or a block without any restrictions. By setting the film thickness once as the film thickness increases, it can be used semipermanently.
(5) By using a brush for the application roller, the lubricant can be applied almost uniformly to the photoreceptor.
Accordingly, since the image quality is stabilized and there is no uneven decrease in the photoconductor, the life of the photoconductor is extended.
In order to achieve such an effect, there is a great deal of contribution to the design and manufacture of these in the fields of facsimiles, printers, electrophotographic copying machines and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of an image forming apparatus in which a cleaning member, a lubricity imparting member, and a friction coefficient adjusting member of the present invention are arranged.
FIG. 2 is a schematic view of an image forming apparatus in which a lubricity imparting member, a coating roller, and a friction coefficient adjusting member are arranged separately from the cleaning device of the present invention.
FIG. 3 is a schematic view of a photoreceptor used in the present invention.
FIG. 4 is a schematic view of a lubricant application device used in the present invention.
FIG. 5 is a graph showing a transition of a friction coefficient in Example 2.
6 is a graph showing a transition of a friction coefficient in Comparative Example 1. FIG.
7 is a graph showing a transition of a friction coefficient in Comparative Example 2. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a transition of a friction coefficient in Comparative Examples 3 and 4;
[Explanation of symbols]
101: Photoconductor
102: Charging device
103: Image exposure system
104: Developing device
105: Transfer device
106: Cleaning device
107: Static elimination device
108: Fixing device
109: Copy paper
200: Lubricant application device
1: Conductive support
2: Undercoat layer
3: Charge generation layer
4: Charge transport layer
5: Photosensitive layer
6: Protective layer
201: Application roller
202: Lubricity imparting member
203: Friction coefficient adjusting member A
204: Pedestal
205: Friction coefficient adjusting member B

Claims

The photosensitive member, a charging, image exposure, development, image forming for performing transfer and cleaning, an image forming method that performs the cleaning in the presence of a lubricant, the lubricant is more lubricity imparting member The friction coefficient adjusting member is arranged on the outlet side and the inlet side of the lubricity imparting member in the rotation direction of the brush-like application roller, and is applied to the photoreceptor by the brush-like application roller. An image forming method, wherein a friction coefficient of a photosensitive member is maintained by sliding an application roller on a friction coefficient adjusting member.

The image forming method according to claim 1, wherein the lubricity imparting member is a fluororesin.

The image forming method according to claim 2, wherein the fluororesin is in the form of a film or a block.

An image forming apparatus in which a charging device, an image exposure device, a developing device, a transfer device, and a cleaning device are disposed on a photoreceptor , and a lubricant coating device is disposed on the cleaning device . A brush-like application roller comprising an imparting member, a friction coefficient adjusting member and a brush-like application roller, wherein the friction coefficient adjusting member is disposed on the outlet side and the inlet side of the lubricity-giving member in the rotation direction of the brush-like application roller. An image forming apparatus characterized in that the friction coefficient of the photosensitive member is maintained by sliding the toner on the friction coefficient adjusting member .

The image forming apparatus according to claim 4 , wherein the lubricant applying device is mounted in the cleaning device or is provided outside the cleaning device.

The image forming apparatus according to claim 4 , wherein the lubricity imparting member is a fluorine-based resin.

The image forming apparatus according to claim 6, wherein the fluororesin is in a film shape or a block shape.