JP3906505B2 - Brake fluid pressure control device for automobiles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用制動液圧制御装置に関し、より詳細には、自動車の自動制動過程の開始感度を車両の状態に関係して決定する自動車用制動液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用制動液圧制御装置は、例えば特開平7−76267号公報に開示されるように、ブレーキ操作部材と、前記ブレーキ操作部材が操作されることにより作動液が前記ブレーキ操作部材によって車輪に向けて押圧付勢され、前記車輪に対して第1制動力を付与する第1制動力発生手段と、前記第1制動力に第2制動力を付加する第2制動力発生手段と、前記ブレーキ操作部材の操作速度を検出する操作速度検出手段と、前記操作速度検出手段の検出結果と閾値とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記第2制動力発生手段を作動させる制御手段とを備えたものである。
【0003】
この従来の自動車用制動液圧制御装置は、通常は、ブレーキ操作部材が操作されることにより作動液が車輪に向けて押圧付勢されて、車輪に対して第1制動力が付与されることになる。一方、閾値を超える速さでブレーキ操作部材が操作されると、第2制動力発生手段が作動されて、第1制動力に第2制動力が付加され、車両の制動力が増大されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車用制動液圧制御装置において、一般的にブレーキ操作部材の操作速度は作動液の流動速度に依存することになる。更に、作動液の流動速度はその作動液の粘度により変化する。特に作動液の粘度は気温に左右されやすく、例えば、気温が低い場合は粘度は大きくなり、気温が高ければ粘度は小さくなる。更に、作動液の粘度が大きければブレーキ操作部材の操作速度は遅くなり、粘度が小さければ操作速度は速くなる。
【0005】
しかしながら、前述した特開平7−76267号公報に開示の自動車用制動液圧制御装置は、この様な作動液の粘度変化に伴うブレーキ操作部材の操作速度の変動に対して閾値は対応していない。即ち、気温が低い場合、運転者は急ブレーキ操作をしたつもりでも、作動液の粘度変化によってブレーキ操作速度が通常よりも遅くなり、従って、急ブレーキにもかかわらずに閾値を超えず、通常ブレーキ操作であると判定される虞れがある。
【0006】
本発明は、作動液の粘度変化時においても有効な閾値を設定可能な自動車用制動液圧制御装置を提供することを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、ブレーキ操作部材と、前記ブレーキ操作部材が操作されることにより作動液が前記ブレーキ操作部材によって車輪に向けて押圧付勢され、前記車輪に対して第1制動力を付与する第1制動力発生手段と、前記第1制動力に第2制動力を付加する第2制動力発生手段と、前記ブレーキ操作部材の操作速度に関する量を検出する操作速度検出手段と、前記操作速度検出手段の検出結果と閾値とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記ブレーキ操作部材の操作速度が前記閾値以上であるときには前記第2制動力発生手段を作動させる制御手段と、気温を検出する気温検出手段と、前記閾値を、前記気温検出手段により検出された気温が低いときには低く補正するとともに前記気温検出手段により検出された気温が高いときには高く補正する補正手段とを備えた自動車用制動液圧制御装置を構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。
【0009】
図1に示すように、1は自動車用制動液圧制御装置であり、ブレーキペダル15、液圧発生装置としての負圧式倍力装置2とマスタシリンダ3、液圧制御装置としてのABS(アンチロックブレーキシステム)4、操作速度検出手段を構成するストロークセンサ29、気温検出手段としての気温センサ31、及び電子制御装置32とを備えている。
【0010】
負圧式倍力装置2について詳述する。負圧式倍力装置2のハウジング10内には、その外周部を気密的に固定され、軸方向に移動可能な可動壁11を備えている。可動壁11によって、ハウジング11内は、定圧室12,変圧室13とに互いに気密的に分離されている。定圧室12はインレット10aを介して、負圧源である図示しない車両のエンジンのインテークマニホールドと連通して、常に負圧を発生している。
【0011】
ハウジング10には、その後方より樹脂材料製のパワーピストン14が挿入され、パワーピストン14には可動壁11がその内周端において気密的に固定されている。
【0012】
パワーピストン14の内部には、車両のブレーキ操作部材であるブレーキペダル15に図1においてその右端にて連結された入力ロッド16が挿入されている。入力ロッド16は後述する入力部材17に一体的に移動可能なように連結されている。
【0013】
入力部材17は入力ロッド16からのブレーキ操作力をリアクションディスク18に伝達する役割を果たす。リアクションディスク18と当接した出力ロッド19はリアクションディスク18を介してブレーキ操作力を受けて移動することによってマスタシリンダ3のピストンを作動させる。
【0014】
入力ロッド16には戻しスプリング20を受ける第1リテーナが固定されている。パワーピストン14にはコントロールバルブ21の右端部を支持する第2リテーナが第1リテーナ,戻しスプリング20を介して入力ロッド16から弾撥力を受けながら固定されている。コントロールバルブ21はその図において右端部の内周で第2リテーナに係合しており、外周においてはパワーピストン14との間でシール機能を発生している。コントロールバルブ21の左端部であるシール部21aを支持するリテーナと第1リテーナとの間にはバルブスプリング22が介装されている。
【0015】
上記構成を採ることによって、コントロールバルブ21のシール部21aは入力ロッド16が非作動状態において、入力部材17の後端に形成されたエアバルブ弁座17aと係合している。又、入力ロッド16が作動状態においては、シール部21aがパワーピストン14に設けたバキュームバルブ弁座14aと係合可能となっている。
【0016】
定圧室12中にはその内周部において出力ロッド19のフランジ部と係合可能な仕切板としての補助可動壁23が設置されており、補助可動壁23はその内周部および外周部に各々シール用のビードを備えたダイヤフラム24と気密的に係合し、両者の間に大気導入室である補助変圧室25を形成している。補助可動壁23はリタンスプリング26によってハウジング10から付勢力を受けている。一端において補助可動壁23と気密的に連結した伸縮自在の大気導入路としての空気路27は、定圧室12を貫通してその他端において後述する電磁弁28と気密的に係合している。即ち、空気路27は電磁弁装置28に連通している。
【0017】
出力ロッド19は、パワーピストン14側の第1出力ロッド191と、マスタシリンダ3側の第2出力ロッド192とから構成されている。
【0018】
図2は、図1の電磁弁装置28の拡大図である。図2に示すように、負圧式倍力装置2の補助変圧室25を選択的に定圧室12或いは大気とに接続する切換手段としての電磁弁装置28は、ハウジング10の前面に気密的に配設されている。
【0019】
電磁弁装置28のバルブハウジング28aは、その内部に、定圧室12に連通した定圧ポート28b、大気導入用エアクリーナに連通した大気ポート28c、大気通路27と接続した変圧ポート28d、定圧室12と補助変圧室25とを連通する定圧弁座28e、大気と補助変圧室25とを連通する大気弁座28f、先端部に弁体であるバルブ28gを備えた弁体部28h、可動コア28iと、その一端(左端)側で可動コア28iに当接可能とされるロッド部28jと、ソレノイド28kとを有している。
【0020】
ソレノイド28kはターミナル28lによって図示しない車両の電源と接続され、図示しない車両のコントローラによって前記電源より電力が供給され作動される。
【0021】
図2中の非作動状態においては、バルブ28gが定圧弁座28eと非係合状態となっているため、補助変圧室25は、大気導入通路27の内部、変圧ポート28d、バルブ28gと定圧弁座28eとの隙間、および定圧ポート28bとを介して定圧室12に連通している。
【0022】
一方、前記したように図示しない車両のコントローラによってソレノイド28kに電源より電力が供給されると、ソレノイド28kは可動コア28iを吸引作動し、可動コア28iが図2中右方に摺動するため、可動コア28iがロッド部28jを押圧するとともに可動コア28iとロッド部28jとが一体的に図2中右方に向かって移動する。
【0023】
可動コア28iにより付勢されたロッド部28jの右端部が弁体部28hの左端部に当接するとともに、ロッド部28jは弁体部28hを図2中右方に向けて押圧し、バルブ28gが定圧弁座28eに当接し、且つ、バルブ28gと大気弁座28fとが非係合状態となる。
【0024】
従って、補助変圧室25には、大気導入通路27の内部,変圧ポート28h、バルブ28gと大気弁座28fとの隙間、連通孔、大気ポート28c、大気導入用エアクリーナとを介して、不図示の車両内部空間から大気が導入される。
【0025】
図1のABS(アンチロックブレーキシステム)4は、その内部に、ブレーキ液が流動する液圧管路と、液圧管路においてブレーキ液の流動を遮断する電磁弁装置と、ブレーキ液が貯溜されるリザーバと、ブレーキ液を吸引吐出するポンプユニット等を備えている。
【0026】
マスタシリンダ3とABS(アンチロックブレーキシステム)4とは、通常時は出力ロッド19からの出力に応じて油圧を介してホイールFR、FL、RR、FLに作用し、車体の速度と車輪との速度差が大きくなった際、一時的にブレーキ力を減少させ、車輪のスリップを防止するシステムであり、ABS(アンチロックブレーキシステム)4は電子制御装置32に電気的に接続されている。
【0027】
ブレーキペダル15には、ブレーキペダル15のストローク量を検出するストロークセンサ29が配設され、更に、ブレーキペダル15の操作に伴って制動灯を点灯させるためのブレーキスイッチ30が配設されている。ストロークセンサ29及びブレーキスイッチ30は、それぞれ電気的に電子制御装置32に接続されている。
【0028】
電子制御装置32は、図3に示すように、バスを介して相互に接続されたCPU33、ROM34、RAM35、タイマ36、入力ポート37及び出力ポート38から成るマイクロコンピュータ39を備えている。上記ストロークセンサ29、ブレーキスイッチ30、及び、気温センサ31の出力信号は増幅回路40a〜40cを介してそれぞれ入力ポート37からCPU33に入力されるように構成されている。また、出力ポート38からは自動制動過程制御手段としてのソレノイド駆動回路41を介してソレノイド28kに制御信号が出力されるとともに、制動力制御回路42を介してABS(アンチロックブレーキシステム)4に制御信号が出力されるように構成されている。マイクロコンピュータ39においては、ROM34は図5、図6に示した各フローチャトに対応したプログラム及びABSを制御するプログラムを記憶し、CPU33は図示しないイグニッションスイッチが閉成されている間当該プログラムを実行し、RAM35は当該プログラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶する。
【0029】
次に、図1〜図7を用いて本実施の形態の自動車用制動液圧制御装置1の作動について説明する。図4は、縦軸はブレーキ出力を表し、横軸はブレーキペダル15への操作力を表した本実施の形態における負圧式倍力装置2の特性線図であり、図5は、本実施の形態の自動制動過程のフローチャートであり、図6は、閾値補正のフローチャートであり、図7は、本実施の形態の気温と閾値補正比との相関関係図である。運転者により、車両のブレーキ操作部材であるブレーキペダル15が操作されると、これと連結した入力ロッド16がブレーキ操作力を受けて図1において左方に移動する。従って、入力ロッド16に固定された入力部材17も入力ロッド16と一体となって図1において左方に移動する。
【0030】
ブレーキペダル15が操作されることにより、ブレーキスイッチ30はON信号を電子制御装置32に送信し制動灯を点灯させる。
【0031】
入力部材17の移動によって、コントロールバルブ21ひいてはシール部21aもバルブスプリング22の付勢力によって入力部材17と共に図1において左方に移動し、やがてシール部21aがパワーピストン14のバキュームバルブ弁座14aに当接して、変圧室13は定圧室12と遮断されるため車両の負圧源との連通も断たれる。
【0032】
更に、入力部材17が図1において左方に移動すると、シール部21aと入力部材17のエアバルブ弁座17aとの係合が解消されて、変圧室13が大気と連通する。従って、変圧室13への大気の流入によって、定圧室12と変圧室13との間に気圧差が発生するため、この気圧差による荷重を受けた可動壁11とこれに連結されたパワーピストン14が、リアクションディスク18を介して出力ロッド19を左方に押圧する。
【0033】
出力ロッド19が左方に押圧移動されることにより、パワーピストン14は出力ロッド19に増幅されたブレーキ力を出力することになる。
【0034】
出力ロッド19にブレーキ力が出力され、出力ロッド19が図1中左方に移動されるとマスタシリンダ3のピストンが押圧されて、ブレーキ液がABS(アンチロックブレーキシステム)4を介してホイールシリンダに流出し車両のホイールFR、FL、RR、RLに制動力が付与される。即ち、本実施の形態においては、負圧式倍力装置2、マスタシリンダ3、及びABS4とから第1制動力発生手段が構成されている。
【0035】
この通常作動状態においては、ソレノイド28kが非作動状態であるため、補助変圧室25は定圧室12と連通しており、補助可動壁23の前後において気圧差がなく、補助可動壁23は非作動状態となっている。この時のブレーキペダル15に働くブレーキ操作力と、出力ロッド19に働くブレーキ出力との関係は図4において線図Aにて示される。
【0036】
一方、不図示の車輪速度センサによって車輪FR、FL、RR、RLの車輪速度が検出され、この車輪速度センサの検出出力に応じてABS(アンチロックブレーキシステム)4が駆動され、ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧が制御されて車輪FR、FL、RR、RLに対する制動力が適切に制御される。
【0037】
ブレーキペダル15の踏み込みが解除されると入力ロッド16はパワーピストン14外へ向かって移動し、入力ロッド16の移動に伴ってバルブプランジャ17がパワーピストン14内を摺動し、エアバルブ弁座17aがシール部20aに接触して変圧室13と大気との連通を遮断し、更なるバルブプランジャ17の移動によりシール部20aがバルブプランジャ17により押圧付勢されて、シール部20aがバキュームバルブ弁座14aから離脱し、定圧室12と変圧室13とを連通させ、変圧室13内の大気が定圧室12へと流入し、定圧室12と変圧室13との間に圧力差が無くなり、可動壁11、パワーピストン14は初期位置に復帰する。パワーピストン14の初期位置への復帰に伴い、出力ロッド19も初期位置へ復帰し、従って、マスタシリンダ3は油圧を低め、車両のホイールFR、FL、RR、RLへのブレーキを解除する。加えて、ブレーキペダル15の初期位置への復帰に伴って、ブレーキスイッチ30はOFF信号を電子制御装置32に送信し、制動灯の点灯をやめる。
【0038】
次に閾値の補正及び自動制動過程が行われる自動車用制動液圧制御装置1の作動について説明する。イグニッションスイッチ(図示せず)が閉成されると図5、図6のフローチャートに対応したプログラムの実行が開始される。プログラムの実行が開始されると、ステップ101、102、及びABS制御プログラムにおいて、電子制御装置32は初期設定、イニシャルチェックを行う。その後、ステップ103においてタイマ36によりチェックされる一定周期(6ms)でステップ104〜111又は112のメインルーチンが実施される。
【0039】
ステップ104において、電子制御装置32は、ストロークセンサ29、ブレーキスイッチ30、気温センサ31、タイマ41等からの各種入力データの取り込みを行う。
【0040】
ステップ105において、ストロークセンサ29からのブレーキペダル15の踏み込み量ST0(mm)と、メインルーチンにおいて一周期前(6ms)に検出されたブレーキペダル15の踏み込み量ST1(mm)と、メインルーチンの一周期に要する時間(6ms)とに基づいて、ブレーキペダル踏み込速度Vp0(mm/sec) が演算される。即ち、ブレーキペダル15が踏み込み操作されることにより検出されたストロークセンサ29からのブレーキペダル15の踏み込み量ST0から、メインルーチンにおいて一周期前(6ms)に検出されたブレーキペダル15の踏み込み量ST1が減じられ、このST0とST1との差を、メインルーチンの一周期に要する時間、6msで除することにより、ブレーキペダル踏み込速度Vp0が演算される。
【0041】
ステップ106において、各センサ等の故障検知を行う。
【0042】
次いで、ステップ107において、後述する閾値TH(mm/sec)の補正が行われる。
【0043】
ステップ108において、自動制動過程が開始されているか否かが判定され、自動制動過程が開始されているのであればステップ109に進み、開始されていないのであればステップ110に進む。
【0044】
ステップ110において、自動制動過程の開始条件が成立したか否かが判定される。本実施の形態においては、ブレーキスイッチ30がON信号を発信し、ステップ105において演算されたブレーキペダル踏み込み速度Vp0がステップ107において補正されたブレーキペダル踏み込み速度の閾値THと比較され、もし、ブレーキペダル踏み込み速度Vp0がブレーキペダル踏み込み速度の閾値TH以上であるならば、このブレーキペダル15の操作は急ブレーキ操作であると判定されてステップ112に進み、そうでないのならば、このブレーキペダル17の踏み込みは通常ブレーキ操作であると判定されて自動制動過程は行われず、ステップ103に戻る。
【0045】
ステップ112において、自動制動過程を行う為にソレノイド駆動回路41にソレソイド28kを駆動すべく信号が送られることにより、ソレノイド28kが駆動される。
【0046】
ソレノイド28kが駆動されたことにより、可動コア28kがスプリングの付勢力に抗して図2において右方に移動される。
【0047】
前述したように、可動コア28kの移動によって補助変圧室25に大気が導入されるため、補助可動壁23の前後において気圧差が発生し、補助可動壁23が図1において左方に移動させられる。
【0048】
補助可動壁23が移動することによって、補助可動壁23の内周部においが第2出力ロッド192のフランジ部の外周部分と係合し、第2出力ロッド192のみを図1において左方に荷重を加え移動させる。
【0049】
この第2出力ロッド192に加わえられる荷重はリアクションディスク18には働かないため、入力部材17への反力とはならず、ブレーキ出力として純粋に増力される。
【0050】
この第2出力ロッド192の移動によりマスターシリンダ3は油圧を高め、ABS(アンチアンチロックブレーキシステム)4を介して車両の車輪FR、FL、RR、RLにブレーキをかける。必要に応じてABS(アンチアンチロックブレーキシステム)4の作動がされる。
【0051】
補助変圧室25への大気の導入によって補助変圧室25内が負圧時に比べ、ブレーキペダル15に働く同一のブレーキ操作力に対して出力ロッド19に働くブレーキ出力は一定量増大される。この時のブレーキペダル15に働くブレーキ操作力と、出力ロッド19に働くブレーキ出力との関係は図4において線図Bにて示される。即ち、ブレーキペダル位置から生ずるより大きい制動圧力を自動的に確立する自動制動過程が行われることになる。即ち、本実施の形態においては、負圧式倍力装置2、マスタシリンダ3、及びABS(アンチアンチロックブレーキシステム)4とからソレノイド28kが作動されることにより付加的な制動力が発揮される第2制動力発生手段が構成されている。
【0052】
自動制動過程が行われると、ステップ112からステップ103に戻り、ステップ104、105、106、107を介して、ステップ108に進み、ステップ108において、自動制動過程が行われていることから、ステップ109に進む。
【0053】
ステップ109において、自動制動過程終了条件が成立したか否かが判定される。本実施の形態においては、ブレーキスイッチ30がOFF信号を電子制御装置32に発信しているか否かが判定され、ブレーキスイッチ30がOFF信号を発信していればステップ111に進み、そうでないのならばステップ103に戻る。
【0054】
即ち、ブレーキペダル15の踏み込みが解除されると、入力ロッド16はパワーピストン14外へ向かって移動し、入力部材17は入力ロッド16の後退によって入力ロッド16と一体となって右方に移動し、コントロールバルブ21のシール部21aが入力部材17に係合し、シール部21aがパワーピストン14のバルブ座14aから離れることから変圧室13が大気と遮断され定圧室12と連通して、再び変圧室13内の負圧度が増加するため、パワーピストン14への助勢力も低下し、マスタシリンダ3からの反力とブースタ内のリタンスプリング26により、パワーピストン14および入力ロッド16は図1中右方に移動させられ、入力解除により戻り行程を完了する。一方、ブレーキペダル15の初期位置への復帰に伴って、ブレーキスイッチ29はOFF信号を電子制御装置32に送信する。
【0055】
ステップ109において、電子制御装置32がブレーキスイッチ30のOFF信号を受信すると、ソレノイド28kの駆動を解除し、自動制動過程を終了する。即ち、ソレノイド28kの駆動が解除されたことにより、ソレノイド28kはもはや可動コア28iへの電磁力を発生せず、可動コア28iはロッド部28jを介したスプリングの付勢力によって、図2において左方に戻される。加えて、弁体部28hがスプリングの付勢力によって図2中左方に付勢され、バルブ28gが定圧弁座28eから離間されるとともに大気弁座28fに当接されることになる。
【0056】
可動コア28iと弁体部28hの図2における左方への移動によって、補助変圧室25は大気と遮断されて再び定圧室12と連通し、補助可動壁23はリタンスプリング26により初期位置に向けて押し戻され、補助可動壁23の内周部と第2出力ロッド192のフランジ部との係合が解除され完全に初期状態に復帰する。第2出力ロッド192の初期位置への復帰により、マスターシリンダ3は油圧を低め、車両の車輪FR、FL、RR、RLのブレーキを解除する。即ち、自動制動過程を終了する。
【0057】
ステップ107における閾値Vptの補正は、図6に示すフローチャートが実行されることにより行われる。
【0058】
先ず、ステップ201において、ステップ104において気温センサ31の検出出力として入力された気温x(℃)が設定温度T、本実施の形態においては10(℃)と比較される。もし、気温xが設定温度Tよりも低いなら現在の気温は低気温と判定されてステップ202に進み、そうでないなら高気温と判定されてステップ204に進む。
【0059】
次いで、ステップ202において、先ず図7中の相関特性線aとして示されるK=A×(x−T)+1の回帰式に基づいて、気温xから閾値補正比Kが演算される。相関特性線aの回帰式におけるAは特性係数を示し、本実施の形態においては0.01で設定されている。このステップ202において演算される閾値補正比Kは1よりも低い値で示される。次いで、TH=TH0×Kで表わされる回帰式に基づいて、先に演算された閾値補正比Kと予め設定されている理想的な閾値TH0とが乗算されることにより、閾値TH0が低気温にふさわしい閾値THに補正される。
【0060】
ステップ203においては、先ず図7中の相関特性線bとして示されるK=B×(x−T)+1の回帰式に基づいて、気温xから閾値補正比Kが演算される。相関特性線bの回帰式におけるBは特性係数を示し、本実施の形態においては0.002で設定されている。このステップ203において演算される閾値補正比Kは1よりも大きい値で示される。次いで、TH=TH0×Kで表わされる回帰式に基づいて、先に演算された閾値補正比Kと予め設定されている理想的な閾値TH0とが乗算されることにより、閾値TH0が高気温にふさわしい閾値THに補正される。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態の自動車用制動液圧制御装置1によれば、外気温に応じて閾値を補正することができる。即ち、気温が低い場合は自動車用制動液圧制御装置1内の作動液の粘度の変化に伴って作動液の流動速度が低下し、ひいては、ブレーキペダル15の操作速度も低下することになる。しかしながら気温が低い場合には閾値を低く補正することにより、ブレーキペダル15の操作速度の低下に対応し、確実に急ブレーキ操作を検出することを可能としている。又逆に、気温が高い場合は自動車用制動液圧制御装置1内の作動液の粘度の変化に伴って作動液の流動速度が増し、ひいては、ブレーキペダル15の操作速度も速くなる。しかしながら気温が高い場合には閾値を高く補正することにより、ブレーキペダル15の操作速度の上昇に対応し、確実に急ブレーキ操作を検出することを可能としている。
【0062】
従って、作動液の粘度変化時においても有効な閾値を設定可能な自動車用制動液圧制御装置1を提供することを可能としている。
【0063】
本実施の形態においては、低気温及び高気温の判定に際して、設定温度として10℃を用いているが、特にこれに限定するものでないことは言うまでもない。又、本実施の形態においては、補正比Kの算出に当たりK=A×(x−T)+1、及びK=B×(x−T)+1が用いられているが、特にこれに限定するものでないことは言うまでもない。
【0064】
又、本実施の形態においては、TH=TH0×Kの数式に基づいて閾値を補正しているが、特にこれに限定するものでないことは言うまでもない。
【0065】
又、本実施の形態においては、ブレーキペダル15の踏み込み量の検出にブレーキペダル15から直接にブレーキペダル15の踏み込み量を検出しているが、特にこの構成に限定するものでないことは言うまでもない。
【0066】
又、本実施の形態においては、自動制動過程は、負圧式倍力装置2においてソレノイド28kに電力を供給して駆動することによって倍力作用を作動させることにより、ブレーキペダル位置から生ずるより大きい制動圧力を自動的に確立することとしているが、例えば、車輪FR、FL、RR、RLの各ホイールシリンダに対して単独で液圧を付与できるポンプユニットを備えた液圧制御装置としてのABS(アンチロックブレーキシステム)を用いて、このポンプユニットを作動させることで車輪に制動力を作用させることにより、ブレーキペダル位置から生ずるより大きい制動圧力を自動的に確立することとした本発明の自動車用制動装置においても同様の作用効果が得られる。
【0067】
又、本実施の形態においては、制動力発生手段は、負圧式倍力装置2と、マスタシリンダ3と、ABS(アンチスッキドコントロールシステム)4とを備えているが、特にこの構成に限定するものでないことは言うまでもなく、更に、負圧式倍力装置2の構成も上記構成に限定されるものでないことは言うまでもない。又、本実施の形態においては、ステップ104以下の処理が6msごとに行われているが、特にこの構成に限定するものでないことは言うまでもない。
【0068】
又、本実施の形態においては、ブレーキ操作部材の操作速度に関する量としてブレーキペダル踏み込み速度Vp0が用いられているが、特にこれに限定するものではなく、例えば、ブレーキ操作部材の操作速度に関する量としてマスタシリンダ圧の昇圧速度を用いた本発明の自動車用制動装置においても同様の作用効果が得られる。
【0069】
又、本実施の形態においては、ストロークセンサ29からのブレーキペダル15の踏み込み量ST0(mm)と、メインルーチンにおいて一周期前(6ms)に検出されたブレーキペダル15の踏み込み量ST1(mm)と、メインルーチンの一周期に要する時間(6ms)とに基づいて、ブレーキペダル踏み込速度Vp0(mm/sec) が演算されているが、特の構成に限定するものでないことは言うまでもない。
【0070】
以上、本発明を上記実施の形態に則して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ブレーキ操作部材の操作速度に関する閾値を、気温が低いときには低く補正するとともに気温が高いときには高く補正するように構成したので、作動液の粘度変化時においても有効な閾値を設定可能な自動車用制動液圧制御装置を提供することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の自動車用制動液圧制御装置1の構成図。
【図2】図1の負圧式倍力装置2の一部拡大断面図。
【図3】図1の電子制御装置32の構成を示すブロック図。
【図4】本実施の形態の負圧式倍力装置2の特性線図。
【図5】本実施の形態の自動制動過程のフローチャート。
【図6】本実施の形態の閾値補正のフローチャート。
【図7】本実施の形態の気温と閾値補正比に関する回帰線図。
【符号の説明】
1 自動車用制動液圧制御装置
2 負圧式倍力装置
3 マスタシリンダ
4 ABS
15 ブレーキペダル
30 ストロークセンサ
31 気温センサ
32 電子制御装置
FR、FL、RR、RL ホイール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile brake fluid pressure control apparatus, and more particularly to an automobile brake fluid pressure control apparatus that determines the start sensitivity of an automobile automatic braking process in relation to the state of the vehicle.
[0002]
[Prior art]
As disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-76267, a conventional brake fluid pressure control device for an automobile has a brake operation member, and a hydraulic fluid is driven by a wheel by the brake operation member when the brake operation member is operated. A first braking force generating means for applying a first braking force to the wheel, a second braking force generating means for adding a second braking force to the first braking force, Operating speed detecting means for detecting the operating speed of the brake operating member; comparing means for comparing the detection result of the operating speed detecting means with a threshold; and the second braking force generating means based on the comparison result of the comparing means. Control means to be operated.
[0003]
In the conventional brake fluid pressure control device for an automobile, the hydraulic fluid is normally pressed and urged toward the wheel by operating the brake operation member, and the first braking force is applied to the wheel. become. On the other hand, when the brake operating member is operated at a speed exceeding the threshold value, the second braking force generating means is activated, the second braking force is added to the first braking force, and the braking force of the vehicle is increased. It is.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In an automobile brake fluid pressure control apparatus, the operation speed of a brake operation member generally depends on the flow speed of hydraulic fluid. Furthermore, the flow rate of the hydraulic fluid varies depending on the viscosity of the hydraulic fluid. In particular, the viscosity of the hydraulic fluid is easily affected by the temperature. For example, when the temperature is low, the viscosity increases, and when the temperature is high, the viscosity decreases. Furthermore, if the viscosity of the hydraulic fluid is large, the operation speed of the brake operation member is slow, and if the viscosity is small, the operation speed is fast.
[0005]
However, the braking fluid pressure control apparatus for automobiles disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-76267 does not correspond to a threshold for fluctuations in the operation speed of the brake operation member accompanying such changes in the viscosity of the hydraulic fluid. . That is, when the temperature is low, even if the driver intends to perform a sudden brake operation, the brake operation speed becomes slower than usual due to a change in the viscosity of the hydraulic fluid. There is a possibility that it is determined to be an operation.
[0006]
An object of the present invention is to provide an automobile brake fluid pressure control device capable of setting an effective threshold even when the viscosity of hydraulic fluid changes.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the technical problem, the brake operating member and the brake operating member are operated to press and urge the hydraulic fluid toward the wheel by the brake operating member. First braking force generation means for applying power; second braking force generation means for adding a second braking force to the first braking force; and an operation speed detection means for detecting an amount related to the operation speed of the brake operation member. A comparison means for comparing the detection result of the operation speed detection means with a threshold value, and based on the comparison result of the comparison means When the operation speed of the brake operation member is equal to or higher than the threshold value Control means for operating the second braking force generating means, temperature detecting means for detecting the temperature, Correction means for correcting the threshold value to be low when the temperature detected by the temperature detection means is low and to correct it when the temperature detected by the temperature detection means is high. A braking fluid pressure control device for an automobile provided with
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to embodiments.
[0009]
As shown in FIG. 1,
[0010]
The negative pressure booster 2 will be described in detail. In the
[0011]
A
[0012]
Inside the
[0013]
The
[0014]
A first retainer that receives the
[0015]
By adopting the above configuration, the
[0016]
In the
[0017]
The
[0018]
FIG. 2 is an enlarged view of the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
2, the valve 28g is in a non-engagement state with the constant
[0022]
On the other hand, as described above, when electric power is supplied to the
[0023]
The right end portion of the
[0024]
Therefore, the auxiliary
[0025]
An ABS (anti-lock brake system) 4 in FIG. 1 includes therein a hydraulic line through which brake fluid flows, an electromagnetic valve device that blocks the flow of brake fluid in the hydraulic line, and a reservoir in which brake fluid is stored. And a pump unit for sucking and discharging the brake fluid.
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
As shown in FIG. 3, the
[0029]
Next, the operation of the automotive brake fluid
[0030]
When the
[0031]
The movement of the
[0032]
Further, when the
[0033]
When the
[0034]
When a braking force is output to the
[0035]
In this normal operating state, since the
[0036]
On the other hand, wheel speeds of the wheels FR, FL, RR, and RL are detected by a wheel speed sensor (not shown), and an ABS (anti-lock brake system) 4 is driven according to the detection output of the wheel speed sensor and supplied to the wheel cylinder. The brake fluid pressure is controlled to appropriately control the braking force for the wheels FR, FL, RR, and RL.
[0037]
When the depression of the
[0038]
Next, the operation of the automobile brake fluid
[0039]
In
[0040]
In
[0041]
In
[0042]
Next, in
[0043]
In
[0044]
In
[0045]
In
[0046]
When the
[0047]
As described above, since the atmosphere is introduced into the auxiliary
[0048]
As the auxiliary
[0049]
Since the load applied to the
[0050]
Due to the movement of the
[0051]
By introducing the atmosphere into the auxiliary
[0052]
When the automatic braking process is performed, the process returns from
[0053]
In
[0054]
That is, when the depression of the
[0055]
In
[0056]
By moving the
[0057]
The correction of the threshold value Vpt in
[0058]
First, in
[0059]
Next, in
[0060]
In
[0061]
As described above, according to the vehicle brake fluid
[0062]
Therefore, it is possible to provide the automobile brake fluid
[0063]
In the present embodiment, 10 ° C. is used as the set temperature when determining the low temperature and the high temperature, but it goes without saying that the present invention is not particularly limited to this. In this embodiment, K = A × (x−T) +1 and K = B × (x−T) +1 are used for calculating the correction ratio K. However, the present invention is particularly limited to this. It goes without saying that it is not.
[0064]
In the present embodiment, the threshold value is corrected based on the formula TH = TH0 × K. Needless to say, the threshold value is not limited to this.
[0065]
In the present embodiment, the depression amount of the
[0066]
Further, in the present embodiment, the automatic braking process is performed by increasing the braking action generated from the brake pedal position by operating the boosting action by supplying power to the
[0067]
Further, in the present embodiment, the braking force generating means includes the negative pressure booster 2, the
[0068]
In the present embodiment, the brake pedal depression speed Vp0 is used as an amount related to the operation speed of the brake operation member. However, the present invention is not limited to this, for example, an amount related to the operation speed of the brake operation member. A similar effect can be obtained also in the automobile braking device of the present invention using the pressure increase rate of the master cylinder pressure.
[0069]
Further, in the present embodiment, the depression amount ST0 (mm) of the
[0070]
As mentioned above, although this invention was demonstrated according to the said embodiment, this invention is not limited only to the said aspect, Various aspects based on the principle of this invention are included.
[0071]
【The invention's effect】
As explained above, according to the present invention, Since the threshold relating to the operation speed of the brake operation member is configured to be corrected low when the temperature is low and high when the temperature is high, It is possible to provide an automotive brake fluid pressure control device capable of setting an effective threshold even when the viscosity of the hydraulic fluid changes.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a brake fluid
2 is a partially enlarged cross-sectional view of the negative pressure booster 2 in FIG. 1;
3 is a block diagram showing a configuration of an
FIG. 4 is a characteristic diagram of the negative pressure booster 2 of the present embodiment.
FIG. 5 is a flowchart of an automatic braking process according to the present embodiment.
FIG. 6 is a flowchart of threshold correction according to the present embodiment.
FIG. 7 is a regression diagram regarding the temperature and the threshold correction ratio according to the present embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Automotive brake fluid pressure control device
2 Negative pressure booster
3 Master cylinder
4 ABS
15 Brake pedal
30 Stroke sensor
31 Air temperature sensor
32 Electronic control unit
FR, FL, RR, RL wheel
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JP31967696A JP3906505B2 (en) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | Brake fluid pressure control device for automobiles |
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