JP3905145B2

JP3905145B2 - Container lid and container lid manufacturing method

Info

Publication number: JP3905145B2
Application number: JP25056995A
Authority: JP
Inventors: 寿中嶋
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 1995-09-28
Filing date: 1995-09-28
Publication date: 2007-04-18
Anticipated expiration: 2015-09-28
Also published as: JPH0995354A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製シェルと合成樹脂製ライナーとから構成された、飲食物の無菌（アセプテイツク）包装に好適である容器蓋、及びかかる容器蓋を製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
飲食物の香味保持性に優れた包装技術として無菌包装が提案され、実用に供されている。この無菌包装においては、飲食物を殺菌するのみならず飲食物を包装するための容器及び容器蓋も殺菌して、無菌状態で包装する。一方、飲食物のための容器に適用される容器蓋としては、金属製容器蓋シェルと合成樹脂製ライナーとから成る容器蓋が好都合に使用されている。金属製容器蓋シェルは円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有する。スカート壁の上部には、容器蓋を回転せしめる際にそこに掛けられる指の滑りを防止するためのナール（軸線方向に延びる山部と谷部とが周方向に交互に形成されている凹凸形状部）が形成されている。合成樹脂製ライナーは金属製容器蓋シェルの天面壁内面に成形される。
【０００３】
而して、上述した形態の容器蓋を無菌包装に適用する場合、次のとおりの問題が存在する。即ち、容器蓋内面を殺菌して無菌状態にせしめるためには、通常、過酢酸及び／又は過酸化水素を含有する殺菌液を噴射し、次いで加熱空気を噴射して殺菌液を乾燥せしめ、そして更に殺菌処理した洗浄水を噴射し、次いで再び加熱空気を噴射して洗浄水を乾燥せしめている。然るに、上述した形態の容器蓋においては、容器蓋シェルのスカート壁の上部に形成されているナールに起因して、スカート壁の上端部内周面とライナーの外周縁とが充分に密接せしめられておらず、両者間には若干の間隙が存在する。かかる間隙に殺菌液を充分に浸透せしめることは必ずしも容易ではなく、従ってかかる間隙に起因して殺菌不良が生成される虞が少なくない。また、かかる間隙に殺菌液を充分に浸透せしめることができたとしても、かかる間隙に浸透せしめられた殺菌液を洗浄水によって充分に洗浄せしめることが困難であり、残留殺菌液が包装後に内容物に混入して香味保持性を毀損してしまう虞もある。
【０００４】
上述したとおりの問題を解決せんとして、例えば特公平７−２５０３号公報には、容器蓋シェルの天面壁内面に合成樹脂製ライナーを圧縮成形する際に、スカート壁の上部に形成されているナールの谷部の内径と実質上同一の外径を有する外側スリーブを含む押圧工具を使用し、かかる押圧工具の外側スリーブの下端部をスカート壁の上部内周面に対向して位置せしめ、かくしてナールの谷部においては合成樹脂素材が谷部の上端で終了せしめられているがナールの山部においては合成樹脂素材がナールの上端を越えて下方に流動せしめられている形態のライナーを形成することが開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平７−２５０３号公報の開示によれば、上述した問題がある程度は解決される。しかしながら、ナールの谷部と山部との境界領域に間隙が残留する傾向があること、合成樹脂素材がナールの山部においてナールの上端を越えて流動することによって形成される小さい流下片が、スカート壁の内周面に充分に接触せしめられず、かかる流下片とスカート壁の内周面との間に隙間が生成される傾向があること等に起因して、上述した問題は未だ充分には解決されていない。
【０００６】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その技術的課題は、金属製容器蓋シェルのスカート壁における上端部内周面とライナーの外周縁との間に、殺菌不良或いは洗浄不良を発生せしめる原因となる間隙が生成されることが確実に回避されている容器蓋、及びかかる容器蓋を製造する方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明の一局面においては、スカート壁の、ナールよりも上方の領域に、周方向に連続して延びる環状凹部を形成する。
【０００８】
上記技術的課題を達成するために、本発明の他の局面においては、スカート壁のナールよりも上方の領域の内径を、ナールの谷部によって規定される内径よりも小さく且つ上方に向かって漸次小さくせしめる。
【０００９】
即ち、本発明の一局面によれば、円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の上部には全周に渡って延在する滑り止めナールが形成されている金属製容器蓋シェルと、該金属製シェルの該天面壁の内面に配設された合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋において、
該スカート壁の、該ナールよりも上方の領域には周方向に連続して延びる環状凹部が形成されており、該合成樹脂製ライナーの外周縁は該金属製シェルの該環状凹部を越えて下方に突出することがなく、且つ該環状凹部よりも上方の領域において該金属製シェルの該スカート壁と該合成樹脂製ライナーとの間に間隙が存在していない、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
【００１０】
また、本発明の他の局面によれば、円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の上部には全周に渡って延在する滑り止めナールが形成されている金属製容器蓋シェルと、該金属製シェルの該天面壁の内面に配設された合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋において、
該スカート壁の該ナールよりも上方の領域の内径は、該ナールの谷部によって規定される内径よりも小さく且つ上方に向かって漸次小さくせしめられており、該合成樹脂製ライナーの外周縁は該スカート壁の該ナールの上端を越えて下方に突出することがなく、且つ該ナールよりも上方の領域において該金属製シェルの該スカート壁と該合成樹脂製ライナーとの間に間隙が存在しない、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
【００１１】
更に、本発明によれば、本発明の一局面に従って提供される容器蓋を製造する方法として、円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の上部には全周に渡って延在する滑り止めナールが形成されており、該スカート壁の、該ナールよりも上方の領域には周方向に連続して延びる環状凹部が形成されており、該環状凹部の内径が該スカート壁の最小内径を規定している金属製容器蓋シェルを形成すること、
該金属製シェルの天面壁内面に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給すること、該金属製シェル内に押圧工具を挿入して該合成樹脂素材を圧縮して合成樹脂製ライナーを成形すること、を含み、
該押圧工具は外側環状スリーブを具備し、該外側環状スリーブの外径は該金属製容器蓋シェルの該スカート壁に形成されている該環状凹部の内径と実質上同一乃至これより若干大きく、該合成樹脂素材を圧縮成形する際には該外側環状スリーブの下端部外周面を該金属製容器蓋シェルの該スカート壁に形成されている該環状凹部に実質上接触せしめ、該合成樹脂素材が該環状凹部を越えて該スカート壁に沿って流動するのを防止すると共に、該合成樹脂製ライナーと該金属製容器蓋シェルのスカート壁における該環状凹部よりも上方の領域との間に間隙が生成されるのを防止する、
ことを特徴とする容器蓋製造方法が提供される。
【００１２】
また、本発明によれば、本発明の他の局面に従って提供される容器蓋を製造する方法として、円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の上部には全周に渡って延在する滑り止めナールが形成されており、該スカート壁の該ナールよりも上方の領域の内径は、該ナールの谷部によって規定される内径よりも小さく且つ上方に向かって漸次小さくせしめられており、該スカート壁の該ナール及びこれより下方の領域の内径は該ナールよりも上方の領域の内径よりも大きくせしめられている金属製容器蓋シェルを形成すること、
該金属製シェルの天面壁内面に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給すること、該金属製シェル内に押圧工具を挿入して該合成樹脂素材を圧縮して合成樹脂製ライナーを成形すること、を含み、
該押圧工具は外側環状スリーブを具備し、該外側環状スリーブの外径は該金属製容器蓋シェルの該スカート壁における該ナールよりも上方の領域の下端部の内径と実質上同一乃至これより若干大きく、該合成樹脂素材を圧縮成形する際には該外側環状スリーブの下端部外周面を該金属製容器蓋シェルの該スカート壁における該ナールよりも上方の領域の下端部に実質上接触せしめ、該合成樹脂素材が該ナールの上端を越えて該スカート壁に沿って流動するのを防止すると共に、該合成樹脂製ライナーと該金属製容器蓋シェルのスカート壁における該ナールよりも上方の領域との間に間隙が生成されるのを防止する、
ことを特徴とする容器蓋製造方法が提供される。
【００１３】
本発明の一局面に従って提供される容器蓋及びその製造方法においては、ライナーを形成するための合成樹脂素材がスカート壁に形成されている環状凹部を越えてスカート壁に沿って流動することが防止される共に、合成樹脂製ライナーと金属製容器蓋シェルのスカート壁における環状凹部よりも上方の領域との間に間隙が生成されることが防止され、かくして容器蓋を無菌包装に適用した場合における上述した殺菌不良及び洗浄不良の問題が充分確実に解決される。
【００１４】
また、本発明の他の局面に従って提供される容器蓋及びその製造方法においては、ライナーを形成するための合成樹脂素材がナールの上端を越えてスカート壁に沿って流動することが防止される共に、合成樹脂製ライナーと金属製容器蓋シェルのスカート壁におけるナールよりも上方の領域との間に間隙が生成されることが防止され、かくして容器蓋を無菌包装に適用した場合における上述した殺菌不良及び洗浄不良の問題が充分確実に解決される。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の好適形態について、更に詳細に説明する。
【００１６】
図１は本発明に従って構成された容器蓋の第一の好適形態における金属製シェルを図示している。全体を番号２で示すシェルはアルミニウム基合金薄板、クロム処理鋼薄板又はブリキ薄板の如き適宜の金属薄板にプレス加工等の機械加工を施すことによって形成することができる。かかるシェル２は円形天面壁４とこの天面壁４の周縁から垂下する円筒状スカート壁６とを有する。スカート壁６の上部には全周に渡って延在する滑り止めナール８（即ち軸線方向に延びる山部１０と谷部１２とが交互に配設されている凹凸形状部）が形成されている。スカート壁６の下部には半径方向外方に膨出せしめられた環状膨出部１４が形成されている。そして、この環状膨出部１４には周方向に延びる弱化ライン１６が規定されている。弱化ライン１６は周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット１８とかかるスリット１８間に位置する複数個の橋絡部２０とから構成されている。複数個の橋絡部２０は周方向長さが他の橋絡部２０よりも長い１個の非破断橋絡部２０Ａを含んでいる。スカート壁６の下端部、即ち上記周方向弱化ライン１６よりも下方のタンパーエビデント裾部には、上記非破断橋絡部２０Ａの片端から軸線方向にスカート壁６の下端まで延びる軸線方向弱化ライン２２が形成されている。この軸線方向弱化ライン２２は材料厚さを局部的に低減せしめて形成されるスコアから構成することができる。スカート壁６の下部に形成されている上記膨出部１４の、周方向弱化ライン１６よりも上方の領域にも滑り止めナール２４が形成されている。
【００１７】
上記シェル２においては、スカート壁６の、上記ナール８よりも上方の領域に、周方向に連続して延びる環状凹部２６が形成されていることが重要である。図１を参照することによって容易に理解される如く、環状凹部２６はナール８の谷部１２よりも半径方向内方に凹入せしめられており、環状凹部２６の内径Ｄ１がスカート壁６の最小内径を規定している。
【００１８】
図１と共に図２を参照して説明を続けると、上記シェル２の天面壁４の内面には合成樹脂製ライナー２８が成形される。かかるライナーの成形の際には、アンビル３０上にシェル２が倒立状態（即ちその天面壁４の外面がアンビル３０の上面に接触せしめられ、そのスカート壁６が天面壁４の周縁から上方に延在する状態）に載置される。そして、シェル２の天面壁４の内面上に軟化溶融状態の合成樹脂素材が供給される。かかる合成樹脂素材は、軟質ポリエチレンの如き比較的軟質の合成樹脂であるのが好都合である。次いで、図２に明確に図示する如く、全体を番号３２で示す押圧工具がシェル２内に挿入せしめられて、上記合成樹脂素材がライナー２８に圧縮成形される。図示の押圧工具３２は、円柱状中央パンチ３４、中央パンチ３４を囲繞する円筒状中間ブッシュ３６、及び中間ブッシュ３６を囲繞する外側スリーブ３８から構成されている。中央パンチ３４、中間ブッシュ３６及び外側スリーブ３８の各々は、皿ばね又はコイルばねの如き適宜の弾性偏倚手段（図示していない）を介して昇降機構に接続されており、シェル２内の合成樹脂素材に押圧せしめられる。中間ブッシュ３６に付設されている弾性偏倚手段の弾性偏倚力は中央パンチ３４及び外側スリーブ３８に付設されている弾性偏倚手段の弾性偏倚力よりも幾分小さくせしめられており、従って、ライナー２８を圧縮成形する際には、中央パンチ３４及び外側スリーブ３８は常に所定位置（図２に図示する位置）まで下降せしめられて合成樹脂素材に作用せしめられるが、中間ブッシュ３６の最終位置は供給される合成樹脂素材量の若干の変動に起因して若干変動せしめられ、これにって合成樹脂素材の供給量誤差が補償される。圧縮成形されるライナー２８は、外側スリーブ３８及び中間ブッシュ３６によって規定されて比較的肉厚の環状周縁部と、中央パンチ３４によって規定される比較的肉薄の中央円形部とを有する。
【００１９】
図１及び図２と共に図３を参照して説明すると、押圧工具３２の外側スリーブ３８の外径Ｄ２は、シェル２のスカート壁６に形成されている環状凹部２６の内径Ｄ１と実質上同一乃至これより若干大きくせしめられていることが重要である。図３を参照することによって明確に理解される如く、図示の実施形態においては、外側スリーブ３８の外径Ｄ２は環状凹部２６の内径Ｄ１よりも若干大きく、シェル２のスカート壁６に形成されているナール８の谷部１２の内径と実質上同一乃至これより若干小さく設定されている。外側スリーブ３８の外周面下端部には所謂丸みが施されており、断面図において外側スリーブ３８の外周面は小径弧状部を介して下面に接続されている。ライナー２８の成形の際には、外側スリーブ３８はその下端部外周面がシェル２のスカート壁６に形成されている環状凹部２６に対向して位置する状態まで下降せしめられ、外側スリーブ３８の下端部外周面が環状凹部２６の上端部内周面に実質上接触せしめられる。かくして、ライナー２８の成形の際に、合成樹脂素材が図３において上方に環状凹部２６を越えてスカート壁６に沿って流動することが確実に防止される。そしてまた、図３において外側スリーブ３８の下方空間は合成樹脂素材で満たされ、成形されたライナー２８とスカート壁６における環状凹部２６よりも上方（シェル２が倒立状態で図示されている図３においては下方）の領域との間に間隙が生成されることはない。
【００２０】
上述したとおりにしてシェル２の天面壁４の内面にライナー２８を成形した後に、シェル２には更に機械加工が加えられ、図１に二点鎖線で示す如く、ナール８の直ぐ下方の領域においてスカート壁６に環状凹部４０が形成される。当業者には周知の如く、金属製容器シェル２とライナー２８とから構成されている容器蓋を、口頸部の外周面には雄螺条が形成されている容器に適用して容器の口頸部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌してシェル２のスカート壁６の主部（ナール８とナール２４との間の領域）に、口頸部の雄螺条に対応せしめて雌螺条が形成されるが、上記環状凹部４０は雌螺条形成の際の工具案内溝として機能する。環状凹部４０の内径は必要に応じてナール８よりも上方に形成されている上記環状凹部２６の内径よりも小さく設定することもできる。所望ならば、ライナー２８を成形する前に環状凹部４０を形成することもできるが、この場合には、環状凹部４０の内径を上記押圧工具３２の外側スリーブ３８の外径よりも大きく或いはこれと実質上同一にせしめ、シェル２内への外側スリーブ３８の挿入が環状凹部４０によって干渉されないようになすことが必要である。
【００２１】
図４は本発明に従って構成された容器蓋の第二の好適形態における金属製シェルを図示している。全体を番号１０２で示すシェルにおいては、スカート壁１０６のナール１０８よりも上方の領域は、その内径がナール１０８の谷部１１２によって規定される内径よりも小さく且つ上方に向かって漸次小さくなるように形成され、スカート壁１０６のナール１０８及びこれより下方の領域の内径はナール１０８よりも上方の領域の内径よりも大きくせしめられている。更に詳述すると、シェル１０２のスカート壁１０６は、スカート壁１０６に形成されているナール１０８の上端において、周方向全体に渡ってナール１０８の谷部１１２の内径と実質上同一の内径にせしめられ（従ってナール１０８の山部１１０においてはナール１０８の上端において内径が急激に減少せしめられ）、次いで断面図においてナール１０８の上端から半径方向内方に且つ天面壁４に向かって円弧状に延びている。図４に図示するシェル１０２の上述した点以外の構成は、図１に図示するシェル２の構成と実質上同一であり、従って説明の重複を避けるために上述した点以外の構成についての説明は省略する。
【００２２】
図４と共に図５及び図６を参照して説明を続けると、シェル１０２の場合も上述したしたシェル２の場合と同様に、シェル１０２が倒立状態でアンビル１３０上に載置され、かかるシェル１０２の天面壁１０４の内面上に軟化溶融状態の合成樹脂素材が供給され、そして全体を番号１３２で示す押圧工具がシェル１０２内に挿入され、かくして合成樹脂素材がライナー１２８に圧縮成形される。押圧工具１３２は図２及び図３に図示する押圧工具と実質上同一であり、中央パンチ１３４、中間ブッシュ１３６及び外側スリーブ１３８を含んでいる。外側スリーブ１３８の外径Ｄ２は、シェル１０２のスカート壁１０６におけるナール１０８よりも上方の領域の下端部（図６においてはシェル１０２が倒立状態で図示されている故にナール１０８の下方に存在する領域の上端部）の内径と実質上同一乃至これより若干大きく設定されていることが重要であり、図６を参照することによって明確に理解される如く、図示の実施形態においては、外側スリーブ１３８の外径Ｄ２はナール１０８の谷部１１２の内径と実質上同一乃至これより若干小さく設定されており、そして外側スリーブ１３８の外周面下端部には所謂丸みが施されており、断面図において外側スリーブ１３８の外周面は小径弧状部を介して下面に接続されている。ライナー１２８の成形の際には、外側スリーブ１３８はその下端部外周面がシェル１０２のスカート壁１０６におけるナール１０８よりの上方（シェル１０２が倒立状態で図示されている図６においては下方）の領域の下端部（同様に図６においては上端部）に対向して位置する状態まで下降せしめられ、外側スリーブ１３８の下端部外周面がナール１０８よりの上方の領域の下端部に実質上接触せしめられる。かくして、ライナー１２８の成形の際に、合成樹脂素材が下方（図６においては上方）にナール１０８の上端（図６においては下端）を越えてスカート壁１０６に沿って流動することが確実に防止される。そしてまた、図６において外側スリーブ１３８の下方空間は合成樹脂素材で満たされ、成形されたライナー１２８とスカート壁１０６におけるナール１０８よりも上方（図６においては下方）の領域との間に間隙が生成されることはない。
【００２３】
上述したシェル２の場合と同様に、シェル１０２の天面壁１０４の内面にライナー１２８を成形した後に、シェル１０２には更に機械加工が加えられ、図４に二点鎖線で示す如く、ナール１０８の直ぐ下方の領域においてスカート壁１０６に、雌螺条形成用工具の案内溝として機能する環状凹部１４０が形成される。環状凹部１４０の内径は必要に応じてナール１０８の谷部１１２によって規定される内径よりも小さく設定することもできる。ライナー１２８を成形する前に環状凹部１４０を形成することもできるが、この場合には、環状凹部１４０の内径を上記押圧工具１３２の外側スリーブ１３８の外径よりも大きく或いはこれと実質上同一にせしめ、シェル１０２内への外側スリーブ１３８の挿入が環状凹部１４０によって干渉されないようになすことが必要である。
【００２４】
【発明の効果】
本発明の容器蓋及びその製造方法によれば、シェルのスカート壁における上端部とライナーの外周縁との間に間隙が生成されることを確実に回避することができ、かくして飲食物の無菌包装における容器蓋の殺菌及び洗浄に際して殺菌不良或いは洗浄不良等の問題を発生せしめる虞がない容器蓋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の容器蓋の第一の好適実施形態における金属製シェルを、一部を断面で示す側面図。
【図２】図１のシェルの天面壁の内面に合成樹脂製ライナーを成形する際の、シェルと押圧工具との関係を、一部を断面で示す側面図。
【図３】図２の一部を拡大して示す部分断面図。
【図４】本発明の容器蓋の第二の好適実施形態における金属製シェルを、一部を断面で示す側面図。
【図５】図４のシェルの天面壁の内面に合成樹脂製ライナーを成形する際の、シェルと押圧工具との関係を、一部を断面で示す側面図。
【図６】図５の一部を拡大して示す部分断面図。
【符号の説明】
２：金属製シェル
４：天面壁
６：スカート壁
８：ナール
１０：ナールの山部
１２：ナールの谷部
２６：環状凹部
２８：合成樹脂製ライナー
３２：押圧工具
３４：押圧工具の中央パンチ
３６：押圧工具の中間ブッシュ
３８：押圧工具の外側スリーブ
１０２：金属製シェル
１０４：天面壁
１０６：スカート壁
１０８：ナール
１１０：ナールの山部
１１２：ナールの谷部
１２８：合成樹脂製ライナー
１３２：押圧工具
１３４：押圧工具の中央パンチ
１３６：押圧工具の中間ブッシュ
１３８：押圧工具の外側スリーブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container lid composed of a metal shell and a synthetic resin liner, which is suitable for aseptic packaging of food and drink , and a method for producing such a container lid.
[0002]
[Prior art]
Aseptic packaging has been proposed and put into practical use as a packaging technique with excellent flavor retention of food and drink. In this aseptic packaging, not only food and drink are sterilized but also containers and container lids for packaging food and drink are sterilized and packaged in a sterile state. On the other hand, as a container lid applied to a container for food and drink, a container lid comprising a metal container lid shell and a synthetic resin liner is conveniently used. The metal container lid shell has a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall. On the top of the skirt wall, a knurl (an uneven shape in which crests and troughs extending in the axial direction are alternately formed in the circumferential direction to prevent finger slipping on the container lid when it is rotated. Part) is formed. The synthetic resin liner is formed on the inner surface of the top wall of the metal container lid shell.
[0003]
Thus, when the container lid of the above-described form is applied to aseptic packaging, there are the following problems. That is, in order to sterilize the inner surface of the container lid to make it aseptic, usually a sterilizing liquid containing peracetic acid and / or hydrogen peroxide is sprayed, then heated air is sprayed to dry the sterilizing liquid, and Further, sterilized cleaning water is sprayed, and then heated air is sprayed again to dry the cleaning water. However, in the container lid of the above-described form, the inner peripheral surface of the upper end portion of the skirt wall and the outer peripheral edge of the liner are sufficiently brought into close contact due to the knurl formed at the upper part of the skirt wall of the container lid shell. There is a slight gap between them. It is not always easy to sufficiently infiltrate the sterilizing liquid into the gap, and there is a high possibility that a sterilization defect is generated due to the gap. In addition, even if the sterilizing liquid can be sufficiently infiltrated into the gap, it is difficult to sufficiently wash the sterilizing liquid infiltrated into the gap with the washing water. There is also a risk that the flavor retention will be impaired by mixing in.
[0004]
In order to solve the problem as described above, for example, Japanese Patent Publication No. 7-2503 discloses a knurl formed on the top of a skirt wall when a synthetic resin liner is compression-molded on the inner surface of the top wall of a container lid shell. A pressing tool including an outer sleeve having an outer diameter that is substantially the same as the inner diameter of the trough portion, and the lower end of the outer sleeve of the pressing tool is positioned opposite the upper inner peripheral surface of the skirt wall, thus A synthetic resin material is terminated at the upper end of the valley at the valley of the ridge, but a liner is formed in which the synthetic resin material is allowed to flow downward beyond the upper end of the nar at the peak of the nar. Is disclosed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the disclosure of Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-25033, the above-described problem is solved to some extent. However, there is a tendency for gaps to remain in the boundary region between the valley and the peak of the knurl, and a small falling piece formed by the synthetic resin material flowing over the upper end of the nar in the hill of the nar, Due to the fact that the inner peripheral surface of the skirt wall is not sufficiently brought into contact and there is a tendency to create a gap between the falling piece and the inner peripheral surface of the skirt wall, the above-mentioned problems are still insufficient. Is not solved.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-mentioned facts, and its technical problem is that a sterilization defect or a cleaning defect occurs between the inner peripheral surface of the upper end portion of the skirt wall of the metal container lid shell and the outer peripheral edge of the liner. It is an object of the present invention to provide a container lid in which a gap causing caulking is reliably avoided and a method for manufacturing such a container lid.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above technical problem, in one aspect of the present invention, an annular recess continuously extending in the circumferential direction is formed in a region of the skirt wall above the knurl.
[0008]
In order to achieve the above technical problem, in another aspect of the present invention, the inner diameter of the region above the knurl of the skirt wall is smaller than the inner diameter defined by the valley of the knurl and gradually upwards. Mel Shi was small.
[0009]
That is, according to one aspect of the present invention, the anti-skid knurl has a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall, and extends over the entire circumference of the skirt wall. In a container lid composed of a metal container lid shell formed with a synthetic resin liner disposed on the inner surface of the top wall of the metal shell ,
An annular recess extending continuously in the circumferential direction is formed in a region above the knurl of the skirt wall, and the outer peripheral edge of the synthetic resin liner extends below the annular recess of the metal shell. A container lid characterized in that no gap exists between the skirt wall of the metal shell and the synthetic resin liner in a region above the annular recess. Provided.
[0010]
According to another aspect of the present invention, the anti-skid has a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the peripheral edge of the top wall, and the upper part of the skirt wall extends over the entire circumference. In a container lid composed of a metal container lid shell in which a knurl is formed and a synthetic resin liner disposed on the inner surface of the top wall of the metal shell ,
The inner diameter of the region above the knurl of the skirt wall is smaller than the inner diameter defined by the valley of the knurl and gradually smaller upward, and the outer peripheral edge of the synthetic resin liner is Does not protrude downward beyond the upper end of the nar of the skirt wall, and there is no gap between the skirt wall of the metal shell and the synthetic resin liner in the region above the nar. A container lid is provided.
[0011]
Furthermore, according to the present invention, as a method of manufacturing a container lid provided according to one aspect of the present invention, the method includes a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall. An anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed in the upper part, and an annular recess extending continuously in the circumferential direction is formed in a region of the skirt wall above the knurl. Forming a metal container lid shell in which the inner diameter of the annular recess defines the minimum inner diameter of the skirt wall;
Supplying a synthetic resin material in a softened and melted state to the inner surface of the top wall of the metal shell, inserting a pressing tool into the metal shell and compressing the synthetic resin material to form a synthetic resin liner, Including
The pressing tool includes an outer annular sleeve, and the outer diameter of the outer annular sleeve is substantially the same as or slightly larger than the inner diameter of the annular recess formed in the skirt wall of the metal container lid shell, When compression molding the synthetic resin material, the outer peripheral surface of the lower end of the outer annular sleeve is substantially brought into contact with the annular recess formed in the skirt wall of the metal container lid shell, and the synthetic resin material is A gap is generated between the synthetic resin liner and the region above the annular recess in the skirt wall of the metal container lid shell while preventing flow along the skirt wall beyond the annular recess. To prevent being done,
A container lid manufacturing method is provided.
[0012]
Further, according to the present invention, as a method for manufacturing a container lid provided according to another aspect of the present invention, the skirt wall has a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall. An anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed at the top of the skirt, and the inner diameter of the area above the knurl of the skirt wall is smaller than the inner diameter defined by the valley of the nar and A metal container lid shell is formed which is gradually reduced upward and the inner diameter of the knurl of the skirt wall and the area below it is larger than the inner diameter of the area above the knurl. thing,
Supplying a synthetic resin material in a softened and melted state to the inner surface of the top wall of the metal shell, inserting a pressing tool into the metal shell and compressing the synthetic resin material to form a synthetic resin liner, Including
The pressing tool includes an outer annular sleeve, and the outer diameter of the outer annular sleeve is substantially the same as or slightly the same as the inner diameter of the lower end portion of the skirt wall of the metal container lid shell above the knurl. Largely, when the synthetic resin material is compression-molded, the outer peripheral surface of the lower end portion of the outer annular sleeve is substantially brought into contact with the lower end portion of the skirt wall of the metal container lid shell above the knurl, The synthetic resin material is prevented from flowing along the skirt wall beyond the upper end of the knurl, and the synthetic resin liner and a region above the knurl in the skirt wall of the metal container lid shell, Prevent gaps from being created between
A container lid manufacturing method is provided.
[0013]
In the container lid and the manufacturing method thereof provided according to one aspect of the present invention, the synthetic resin material for forming the liner is prevented from flowing along the skirt wall beyond the annular recess formed in the skirt wall. At the same time, it is possible to prevent a gap from being generated between the synthetic resin liner and the region above the annular recess in the skirt wall of the metal container lid shell, and thus when the container lid is applied to aseptic packaging. The above-mentioned problems of sterilization failure and cleaning failure are solved sufficiently reliably.
[0014]
Further, in the container lid and the manufacturing method thereof provided according to another aspect of the present invention, the synthetic resin material for forming the liner is prevented from flowing along the skirt wall beyond the upper end of the knurl. The gap between the synthetic resin liner and the region above the knurl in the skirt wall of the metal container lid shell is prevented, and thus the above-mentioned sterilization failure when the container lid is applied to aseptic packaging. In addition, the problem of poor cleaning is sufficiently solved.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings.
[0016]
FIG. 1 illustrates a metal shell in a first preferred form of container lid constructed in accordance with the present invention. The shell denoted as 2 as a whole can be formed by subjecting an appropriate metal thin plate such as an aluminum-based alloy thin plate, a chrome-treated steel thin plate or a tin thin plate to machining such as pressing. The shell 2 has a circular top wall 4 and a cylindrical skirt wall 6 depending from the periphery of the top wall 4. An anti-skid knurl 8 (that is, a concavo-convex shape portion in which peaks 10 and valleys 12 extending in the axial direction are alternately arranged) extending over the entire circumference is formed on the top of the skirt wall 6. . An annular bulging portion 14 bulging outward in the radial direction is formed at the lower portion of the skirt wall 6. A weakening line 16 extending in the circumferential direction is defined in the annular bulge portion 14. The weakening line 16 includes a plurality of slits 18 extending in the circumferential direction at intervals in the circumferential direction and a plurality of bridging portions 20 positioned between the slits 18. The plurality of bridging portions 20 include one non-breaking bridging portion 20 </ b> A having a circumferential length longer than the other bridging portions 20. An axial direction weakening line extending from one end of the non-breaking bridging portion 20A to the lower end of the skirt wall 6 at the lower end portion of the skirt wall 6, that is, the tamper evidence skirt portion below the circumferential direction weakening line 16. 22 is formed. The axial weakening line 22 can be composed of a score formed by locally reducing the material thickness. Anti-skid knurls 24 are also formed in a region above the circumferential weakening line 16 of the bulging portion 14 formed in the lower part of the skirt wall 6.
[0017]
In the shell 2, it is important that an annular recess 26 extending continuously in the circumferential direction is formed in a region of the skirt wall 6 above the knurl 8. As can be readily understood by referring to FIG. 1, the annular recess 26 is recessed radially inward from the valley 12 of the knurl 8, and the inner diameter D <b> 1 of the annular recess 26 is the minimum of the skirt wall 6. The inner diameter is specified.
[0018]
2 and FIG. 2, the synthetic resin liner 28 is formed on the inner surface of the top wall 4 of the shell 2. When molding such a liner, the shell 2 is inverted on the anvil 30 (that is, the outer surface of the top wall 4 is brought into contact with the upper surface of the anvil 30, and the skirt wall 6 extends upward from the periphery of the top wall 4. In the existing state). Then, a soft and molten synthetic resin material is supplied onto the inner surface of the top wall 4 of the shell 2. Such a synthetic resin material is advantageously a relatively soft synthetic resin such as soft polyethylene. Next, as clearly shown in FIG. 2, a pressing tool, generally indicated by numeral 32, is inserted into the shell 2, and the synthetic resin material is compression molded into the liner 28. The illustrated pressing tool 32 includes a cylindrical central punch 34, a cylindrical intermediate bush 36 that surrounds the central punch 34, and an outer sleeve 38 that surrounds the intermediate bush 36. Each of the central punch 34, the intermediate bush 36 and the outer sleeve 38 is connected to an elevating mechanism via an appropriate elastic biasing means (not shown) such as a disc spring or a coil spring, and the synthetic resin in the shell 2 Pressed against the material. The elastic biasing force of the elastic biasing means attached to the intermediate bush 36 is made somewhat smaller than the elastic biasing force of the elastic biasing means attached to the central punch 34 and the outer sleeve 38, so that the liner 28 is At the time of compression molding, the central punch 34 and the outer sleeve 38 are always lowered to a predetermined position (position shown in FIG. 2) and act on the synthetic resin material, but the final position of the intermediate bush 36 is supplied. Due to slight fluctuations in the amount of the synthetic resin material, it is slightly varied, and thus the supply amount error of the synthetic resin material is compensated. The compression molded liner 28 has a relatively thick annular periphery defined by the outer sleeve 38 and the intermediate bush 36 and a relatively thin central circular portion defined by the central punch 34.
[0019]
Referring to FIG. 3 together with FIGS. 1 and 2, the outer diameter D2 of the outer sleeve 38 of the pressing tool 32 is substantially the same as the inner diameter D1 of the annular recess 26 formed in the skirt wall 6 of the shell 2. It is important that it is slightly larger than this. As clearly understood by referring to FIG. 3, in the illustrated embodiment, the outer diameter D <b> 2 of the outer sleeve 38 is slightly larger than the inner diameter D <b> 1 of the annular recess 26 and is formed on the skirt wall 6 of the shell 2. It is set to be substantially the same as or slightly smaller than the inner diameter of the valley portion 12 of the knurled 8. A so-called roundness is applied to the lower end portion of the outer peripheral surface of the outer sleeve 38. In the sectional view, the outer peripheral surface of the outer sleeve 38 is connected to the lower surface via a small-diameter arc-shaped portion. When the liner 28 is formed, the outer sleeve 38 is lowered to a state where the outer peripheral surface of the lower end portion is located opposite to the annular recess 26 formed in the skirt wall 6 of the shell 2. The outer peripheral surface of the portion is substantially brought into contact with the inner peripheral surface of the upper end portion of the annular recess 26. Thus, when molding the liner 28, the synthetic resin material is reliably prevented from flowing along the skirt wall 6 beyond the annular recess 26 in FIG. Also, in FIG. 3, the space below the outer sleeve 38 is filled with a synthetic resin material, and is above the annular recess 26 in the molded liner 28 and skirt wall 6 (in FIG. 3 where the shell 2 is shown in an inverted state). No gap is created between the lower area and the lower area.
[0020]
After the liner 28 is formed on the inner surface of the top wall 4 of the shell 2 as described above, the shell 2 is further machined, and as shown by the two-dot chain line in FIG. An annular recess 40 is formed in the skirt wall 6. As is well known to those skilled in the art, a container lid composed of a metal container shell 2 and a liner 28 is applied to a container having a male thread on the outer peripheral surface of the mouth-and-neck portion. When sealing the neck, a container lid is fitted on the mouth and neck, and the male thread of the mouth and neck is placed on the main portion of the skirt wall 6 of the shell 2 (the region between the knurl 8 and the knurl 24). The female thread is formed so as to correspond to the above, but the annular recess 40 functions as a tool guide groove when the female thread is formed. The inner diameter of the annular recess 40 can be set smaller than the inner diameter of the annular recess 26 formed above the knurl 8 as necessary. If desired, the annular recess 40 can be formed prior to molding the liner 28, in which case the inner diameter of the annular recess 40 is greater than or greater than the outer diameter of the outer sleeve 38 of the pressing tool 32. It is necessary to make them substantially the same so that the insertion of the outer sleeve 38 into the shell 2 is not interfered by the annular recess 40.
[0021]
FIG. 4 illustrates a metal shell in a second preferred form of container lid constructed in accordance with the present invention. In the shell generally designated 102, the area above the knurl 108 of the skirt wall 106 is such that its inner diameter is smaller than the inner diameter defined by the trough 112 of the nar 108 and gradually decreases upward. The inner diameter of the knurl 108 of the skirt wall 106 and the region below the skirt wall 106 is made larger than the inner diameter of the region above the knurl 108. More specifically, the skirt wall 106 of the shell 102 has an inner diameter substantially the same as the inner diameter of the valley portion 112 of the nar 108 at the upper end of the nar 108 formed on the skirt wall 106 over the entire circumferential direction. (Therefore, the inner diameter of the peak portion 110 of the knurl 108 is sharply reduced at the upper end of the knurl 108.) Then, in the cross-sectional view, it extends radially inward from the upper end of the knurl 108 and toward the top wall 4 in an arc shape. Yes. The configuration of the shell 102 shown in FIG. 4 other than the above-described points is substantially the same as the configuration of the shell 2 shown in FIG. Omitted.
[0022]
5 and FIG. 6 together with FIG. 4, the shell 102 is placed on the anvil 130 in an inverted state in the case of the shell 102 as in the case of the shell 2 described above. A synthetic resin material in a softened and melted state is supplied onto the inner surface of the top surface wall 104, and a pressing tool generally indicated by reference numeral 132 is inserted into the shell 102, and thus the synthetic resin material is compression-molded into the liner 128. The pressing tool 132 is substantially the same as the pressing tool illustrated in FIGS. 2 and 3 and includes a central punch 134, an intermediate bush 136 and an outer sleeve 138. The outer diameter D2 of the outer sleeve 138 is a lower end portion of a region above the knurl 108 in the skirt wall 106 of the shell 102 (the region existing below the knurl 108 because the shell 102 is shown in an inverted state in FIG. 6). It is important that the inner diameter of the outer sleeve 138 is set to be substantially the same as or slightly larger than the inner diameter of the outer sleeve 138. In the illustrated embodiment, as clearly understood by referring to FIG. The outer diameter D2 is set to be substantially the same as or slightly smaller than the inner diameter of the valley portion 112 of the knurl 108, and the outer sleeve 138 is rounded at the lower end portion of the outer peripheral surface. The outer peripheral surface of 138 is connected to the lower surface through a small-diameter arc-shaped portion. When the liner 128 is formed, the outer sleeve 138 has a lower end outer peripheral surface above the knurl 108 in the skirt wall 106 of the shell 102 (lower in FIG. 6 in which the shell 102 is shown in an inverted state). The lower end portion of the outer sleeve 138 is substantially brought into contact with the lower end portion of the region above the knurl 108. . Thus, when molding the liner 128, the synthetic resin material is reliably prevented from flowing along the skirt wall 106 beyond the upper end (lower end in FIG. 6) of the knurl 108 downward (upward in FIG. 6). Is done. In FIG. 6, the space below the outer sleeve 138 is filled with a synthetic resin material, and a gap is formed between the molded liner 128 and a region above the knurl 108 (downward in FIG. 6) in the skirt wall 106. It is never generated.
[0023]
As in the case of the shell 2 described above, after the liner 128 is formed on the inner surface of the top wall 104 of the shell 102, the shell 102 is further machined. As shown by the two-dot chain line in FIG. An annular recess 140 that functions as a guide groove for the female thread forming tool is formed in the skirt wall 106 in the region immediately below. The inner diameter of the annular recess 140 can be set smaller than the inner diameter defined by the valley 112 of the knurl 108 as necessary. The annular recess 140 may be formed before the liner 128 is formed. In this case, the inner diameter of the annular recess 140 is larger than or substantially the same as the outer diameter of the outer sleeve 138 of the pressing tool 132. It is necessary that the insertion of the outer sleeve 138 into the shell 102 is not interfered by the annular recess 140.
[0024]
【The invention's effect】
According to the container lid and the manufacturing method thereof of the present invention, it is possible to reliably avoid the generation of a gap between the upper end portion of the skirt wall of the shell and the outer peripheral edge of the liner, and thus aseptic packaging of food and drink. In this case, it is possible to obtain a container lid that does not cause a problem such as poor sterilization or poor cleaning during sterilization and cleaning of the container lid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a part of a metal shell in a first preferred embodiment of a container lid of the present invention in section.
2 is a side view partially showing in cross section the relationship between the shell and the pressing tool when a synthetic resin liner is formed on the inner surface of the top wall of the shell of FIG. 1;
FIG. 3 is a partial cross-sectional view showing a part of FIG. 2 in an enlarged manner.
FIG. 4 is a side view showing a part of a metal shell in a second preferred embodiment of the container lid of the present invention in cross section.
5 is a side view partially showing in cross section the relationship between the shell and the pressing tool when a synthetic resin liner is formed on the inner surface of the top wall of the shell of FIG. 4;
6 is an enlarged partial cross-sectional view showing a part of FIG.
[Explanation of symbols]
2: Metal shell 4: Top wall 6: Skirt wall 8: Knurl 10: Knurled ridge 12: Knurled valley 26: Circular recess 28: Synthetic resin liner 32: Press tool 34: Center punch of press tool 36 : Intermediate bush of pressing tool 38: outer sleeve of pressing tool 102: metal shell 104: top wall 106: skirt wall 108: nar 110: peak of nar 112: valley of nar 128: synthetic resin liner 132: pressing Tool 134: Center punch of the pressing tool 136: Intermediate bush of the pressing tool 138: Outer sleeve of the pressing tool

Claims

A metal container lid shell having a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall, and an anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed on the top of the skirt wall ; A container lid composed of a synthetic resin liner disposed on the inner surface of the top wall of the metal shell ,
An annular recess extending continuously in the circumferential direction is formed in a region above the knurl of the skirt wall, and the outer peripheral edge of the synthetic resin liner extends below the annular recess of the metal shell. without protruding and annular recess does not exist a gap between the skirt wall and the synthetic resin liner of the metallic shell in the region above the container lid, characterized in that.

A metal container lid shell having a circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall, and an anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed on the top of the skirt wall ; A container lid composed of a synthetic resin liner disposed on the inner surface of the top wall of the metal shell ,
The inner diameter of the region above the knurl of the skirt wall is smaller than the inner diameter defined by the valley of the knurl and gradually smaller upward, and the outer peripheral edge of the synthetic resin liner is Does not protrude downward beyond the upper end of the nar of the skirt wall, and there is no gap between the skirt wall of the metal shell and the synthetic resin liner in the region above the nar. A container lid characterized by that.

A circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall, and an anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed at the top of the skirt wall, An annular recess extending continuously in the circumferential direction is formed in a region above the knurl, and a metal container lid shell is formed in which the inner diameter of the annular recess defines the minimum inner diameter of the skirt wall. ,
Supplying a synthetic resin material in a softened and melted state to the inner surface of the top wall of the metal shell, inserting a pressing tool into the metal shell and compressing the synthetic resin material to form a synthetic resin liner, Including
The pressing tool includes an outer annular sleeve, and the outer diameter of the outer annular sleeve is substantially the same as or slightly larger than the inner diameter of the annular recess formed in the skirt wall of the metal container lid shell, When compression molding the synthetic resin material, the outer peripheral surface of the lower end of the outer annular sleeve is substantially brought into contact with the annular recess formed in the skirt wall of the metal container lid shell, and the synthetic resin material is A gap is generated between the synthetic resin liner and the region above the annular recess in the skirt wall of the metal container lid shell while preventing flow along the skirt wall beyond the annular recess. To prevent being done,
A method for producing a container lid.

A circular top wall and a cylindrical skirt wall depending from the periphery of the top wall, and an anti-skid knurl extending over the entire circumference is formed on the top of the skirt wall, The inner diameter of the area above the knurl is smaller than the inner diameter defined by the valley of the nar and gradually smaller upward, and the inner diameter of the nar of the skirt wall and the area below it is Forming a metal container lid shell that is made larger than the inner diameter of the region above the knurl;
Supplying a synthetic resin material in a softened and melted state to the inner surface of the top wall of the metal shell, inserting a pressing tool into the metal shell and compressing the synthetic resin material to form a synthetic resin liner, Including
The pressing tool includes an outer annular sleeve, and the outer diameter of the outer annular sleeve is substantially the same as or slightly the same as the inner diameter of the lower end portion of the skirt wall of the metal container lid shell above the knurl. Largely, when the synthetic resin material is compression-molded, the outer peripheral surface of the lower end portion of the outer annular sleeve is substantially brought into contact with the lower end portion of the skirt wall of the metal container lid shell above the knurl, The synthetic resin material is prevented from flowing along the skirt wall beyond the upper end of the knurl, and the synthetic resin liner and a region above the knurl in the skirt wall of the metal container lid shell, Prevent gaps from being created between
A method for producing a container lid.