JP3903316B2 - ネットワークエンドデバイスの物理的ロケーションを自動的に識別するシステム - Google Patents
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Description
【０００１】
（発明の分野）
本発明は、ネットワークデバイスを管理して制御する分野に関する。より詳しくは、本発明は、固有のアイデンティフィケーション（ＩＤ）を有し、ネットワークに接続されているエンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンドの物理的接続性を自動的に識別する方法とシステムに関する。
【０００２】
（発明の背景）
以降で用いられる「層」という用語は、コンピュータ化されたデータネットワークが動作する際に準拠する国際標準化機構（ＩＳＯ）の開放型システム間相互接続（ＯＳＩ）通信モデル（しばしば、「７層モデル」と呼ばれる）中の７つの層の内の一つのことである。ＯＳＩモデルによれば、「物理的層」は層１と呼ばれ、これは、最下層のことである。
【０００３】
以降で用いられる「エンドデバイス」（または単に「デバイス」）という用語は、固有のＩＤを有するデータデバイス／端末のことであり、これは、データネットワークに接続され、これによって識別することが可能である。このようなエンドデバイスは、たとえば、サーバや、プリンタや、ファクシミリ機や、パソコンや、ワークステーションや、さらに一般的には、ＩＰベースのデバイス（たとえば、ＩＰベースの電話）であったりする。
【０００４】
コンピュータネットワーク管理ツールは、従来、ＯＳＩ通信モデルの上位層に注目してきた。シンプルネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）に基づいたツールなどの現行の管理ツールは、仮想ローカルエリアネットワーク（ＶＬＡＮ）内のルーチンデータに関連して、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースのネットワークに対するソリューションを提供する。広域ネットワーク（ＷＡＮ）、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）及びイーサネット（登録商標）のようなデータリンク（Ｄａｔａ−Ｌｉｎｋ）層媒体アクセスプロトコル、トークンリング（Ｔｏｋｅｎ−Ｒｉｎｇ）及び類似物もまた、従来のネットワーク管理ツールによって包括的にカバーされる。しかしながら、物理的な（すなわち、第一の）層の管理は、十分にはカバーされていない、すなわち、現行の技術は、この側面を部分的にしかカバーしていない。
【０００５】
一般的に、ネットワークは、通常「静的接続物」と呼ばれる物理的なセクションから成り立っている。たとえば、建物の壁を通過するケーブルは、静的接続物と考えられるが、それは、ケーブルとそのニつの端部は、取り外されたり、変更されたりする可能性は低いからである（図１の参照番号３と１５／１〜１５／ｎ）。ネットワークの他の物理的セクションは、通例、「動的接続物」と呼ばれる。たとえば、その一方の端部がコンピュータに接続されているデータケーブルは、動的接続物と考えられるが、それは、参照番号１６／１(図１)などのコンピュータは携帯式であり、搭載されている別のデータアウトレット（図１の１５／１〜１５／ｎ）に接続される可能性が高いからである。たとえば、別の部屋（図１の参照番号２）である。動的接続物の別の例は、図１中の、参照番号１で示すような、相互接続されたニつのデバイス(パネル)のポート間を相互接続するためのコードの配列である。
【０００６】
再度図１を参照すると、マルチポートスイッチ１０、パッチパネル（ＰＰ）１１及び１２並びに電気通信アウトレット１５は、静的デバイスである。ケーブル配線セクション３と４中のデータケーブルは静的であり、ケーブル配線セクション１と２中のデータケーブルは移すことができる(すなわち、動的)であり、これで、エンドデバイス１６を追加したり、このようなエンドデバイスに提供されるサービスを変更したり、このようなエンドデバイスの物理的ロケーションを変更したりする際にフレキシビリティを与える。たった一つのパッチパネルを用いる一部のデータネットワークでは、パッチパネル１１は、効果的にスイッチポート１０／１（図示せず）を一致し、スイッチポート１０／１と残余のパッチパネル１２との間の集合は、動的なものとなる。
【０００７】
データ／通信ネットワークの、すなわちセクション１（図１）の物理的リンクの動的な部分を監視する部分的なソリューションが提供されている。しかしながら、ポート１０／１からエンドデバイス１６／１(図１)に至る物理的リンクなどのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するには、また、エンドデバイスの存在と、アウトレット１５（図１のセグメント２）に至るその物理的リンクを決定する必要がある。
【０００８】
米国特許第５，４８３，４６７号には、第一のパッチパネル（ＰＰ）状のスイッチングボード(図１の２０)のコンタクトと第ニのＰＰ状スイッチングボード(図１の１６)のコンタクト同士間の動的接続物(図１の２６)を決定する方法が開示されている。しかしながら、ワークステーション(図１の２４)に対する物理的接続物の状態及び、特に、各物理的接続物の端におけるアクティブなエンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンド接続性とに関連する情報が、未決定のまま残される。
【０００９】
本発明の目的は、ネットワークに接続されているデバイスの物理的ロケーションを自動的に識別するシステムを提供することである。
【００１０】
本発明の別の目的は、ネットワークに接続されているデバイスの物理的ロケーションの変更を自動的に識別するシステムを提供することである。
【００１１】
本発明のさらに別の目的は、ネットワークに接続されているアクティブなデバイスの物理的ロケーションに関連する記憶済み及び／又は更新済みのデータを自動的に獲得するシステムを提供することである。
【００１２】
本発明のさらに別の目的は、ネットワークインフラストラクチャとして利用される完結したエンドツーエンド物理的リンクを決定するシステムを提供することである。
【００１３】
本発明の他の目的及び利点は、以下の説明とともに明らかになるであろう。
【００１４】
（発明の概要）
「サブネット」という用語は、どこで使用されようと、（データ）スイッチと、複数のエンドデバイスと、各エンドデバイスがこのスイッチのポートと通信することを可能とする（オプションとしての）交差接続手段とから成る基本的なローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）のことである。
【００１５】
「スイッチ」という用語を使用する場合、データをその次の又はその最終的な宛先、たとえばブリッジ及び類似物に出力することが可能ないかなるネットワークデバイスをも含むものとする。
【００１６】
「固有ＩＤ」という用語を用いる場合、エンドデバイスの固有のアイデンティフィケーションデータであり、このエンドデバイスをデータネットワークに接続されている他のエンドデバイスと区別するために用いることが可能ないかなる固有アイデンティフィケーションデータをも含むものとする。本発明の一態様によれば、この固有ＩＤは、エンドデバイスのＭＡＣアドレスである。
【００１７】
本発明は、エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別する方法であり、前記エンドデバイスは各々が固有ＩＤを有し、また、通常は、ネットワークのアクセスポイントに接続されており、前記アクセスポイントは各々が、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されている（しかしながら、場合によっては、エンドツーエンド物理的リンクが、アクセスポイントのロケーションを必要とすることなく得られる）、方法を志向するものである。
【００１８】
（スイッチ内にある対応するポートに接続されている）各エンドデバイスの固有ＩＤとポート間の関係を表す第一のデータは、記憶手段に記憶される。所望しだいではいつでもスイッチポートで表すことが可能な第一の集合を成す互いに別個のコンタクトと、所望しだいではいつでもアクセスポイントで表すことが可能な第ニの集合を成す互いに別個のコンタクトとであり、対応するデータコードで交差接続することが可能な、前記第一と第ニの集合は、エンドデバイスをスイッチのポートに接続する際の変更を可能とするものである。所望しだいではいつでも、スイッチのポートは、第一の集合のコンタクトに接続され、アクセスポイントは、第二の集合のコンタクトに接続される。第一と第ニの集合の所定のコンタクトは交差接続され、すると、交差接続データであり、これら集合同士間の現行の交差接続状態を表し、スイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連付ける第ニのデータが、獲得されて記憶される。
【００１９】
前記のアクセスポイントの内の一つに接続されている各エンドデバイスのエンドツーエンド接続性を表す第三のデータを含んでいる接続性テーブル（ＣＴ）は、第一と第ニのデータを利用することによって生成される。必要しだいでいつでも、第三のデータを用いることによって得られた各エンドデバイスの物理的ロケーションは、第一及び／又は第ニのデータの変更にしたがって更新される。
【００２０】
第一のデータは、スイッチのブリッジテーブル（ＢＴ）に記憶されて、アクティブなエンドデバイスからデータをスイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新される。第一のデータは、エンドデバイスの固有ＩＤであったり、これを含んでいたりする。この固有ＩＤは、たとえば、エンドデバイスのＭＡＣアドレスである。
【００２１】
第一のデータは、質問メッセージを送って、この質問メッセージに応答して、アクセスポイントに接続されている各アクティブエンドデバイスから固有ＩＤを含んでいるデータを受信することによって自動的に更新される。ニつ以上のエンドデバイスが、同じアクセスポイントに接続されることがある。メインコンピュータを利用して、第一、第ニ及び第三のデータの取り扱いを許可するようにしてもよい。
【００２２】
第ニのデータを、信号を第一又は第ニの集合のコンタクトの内の一つ以上のコンタクトに送信して、それぞれ第ニ又は第一の集合のコンタクトから対応する信号を受信することによって自動的に更新される。
【００２３】
一般に、各エンドデバイスは、その対応するＩＰアドレスによって表されるが、ＩＰアドレスは、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るために用いられる。本発明の一つの態様によれば、前記スイッチは、ルーターのポートに接続されて、各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスによって表す及び／又はルーター中に含まれるＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るようにする。
【００２４】
第一のデータの変更が検出されたらいつでも、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報が、次の手順で得られる：
ａ）現行の第ニのデータを獲得して、このデータを直前に得られた第ニのデータと比較し；
ｂ）対応する変更が第ニのデータ中に認められない場合、物理的アドレスの対応する変更でストレージ配列を更新するか、認められた場合;
ｃ）ストレージ配列の直前のコンテンツを維持する。
【００２５】
第ニのデータに変更が検出されたら、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報が、次の手順で得られる：
ａ）現行の第一のデータに変更がないか探す；
ｂ）第一のデータに対応する変更が認められない場合、この対応する変更からの逸脱にしたがって各デバイスの物理的ロケーションの変更に関連する情報を獲得し、変更が認められた場合は；
ｃ）直前のエンドデバイスロケーションを維持する。
【００２６】
データネットワークは、少なくともニつのルーターから成るが、これらのルーターは、少なくとも一つの通信チャネルによって互いに接続され、また、少なくとも一つのタイプのデータ通信プロトコルを利用することによって互いに通信する。これに対応する第一と第ニのデータは、一つ以上のルーターから得られるが、これらのルーターは各々が、対応するスイッチとトランシーバと関連付けられている。
【００２７】
本発明はまた、エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別するシステムを志向するが、これらのエンドデバイスは各々が、固有のＩＤを有し、また、ネットワークのアクセスポイントに接続され、各ポイントは、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されており、このスイッチは、次のものから成っている：
ａ）スイッチ内の対応するポートに接続されている各エンドデバイスの固有ＩＤ間の関係を表している第一のデータを記憶する記憶手段と；
ｂ）第一の集合と第ニの集合を成す互いに別個のコンタクトであり、第一の集合は、所望しだいでいつでも、スイッチのポートで表すことが可能であり、また、第ニの集合は、所望しだいでいつでも、アクセスポイントで表すことが可能であり、第一と第ニの集合は、対応するデータコードによって交差接続して、エンドデバイスとスイッチのポートとの間での代りの通信経路を提供し、また、第一と第ニの集合は、それぞれ、スイッチのポートとアクセスポイントに接続されている、前記コンタクトと；
ｃ）第一と第ニの集合の対応するコンタクト同士間を交差接続するための、また、エンドデバイスとスイッチのポート間の代りの通信経路を提供するためのデータコードと；
ｄ）第ニのデータを獲得して記憶するための手段であり、前記データは、前記集合同士間の現行の交差接続状態を表す交差接続データであり、前記データがスイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連付けており、また、第ニの手段に記憶されている、前記手段と；
ｅ）接続性テーブル（ＣＴ）を記憶するための、また、第三のデータを生成するための手段であり、前記データは、それぞれ第一と第ニの手段に記憶されている第一と第ニのデータを利用することによって更新され、前記第三のデータは、アクセスポイントの内の一つに接続されている各エンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンド接続性の反映である、前記手段。
【００２８】
第一のデータは、データをアクティブエンドデバイスからスイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新されるが、このデータは、エンドデバイスの固有ＩＤであるか又はこれを包含している。
【００２９】
第一のデータは、質問メッセージを送って、この質問メッセージに応答して、アクセスポイントに接続されている各エンドデバイスから固有ＩＤを包含しているデータを受信することによって自動的に更新される。一つ以上のエンドデバイスを、同じアクセスポイントに接続してもよい。
【００３０】
第ニのデータは、第一又は第ニの集合を成すコンタクトの内の一つ以上に対して信号を送信して、それぞれ第ニ又は第一の集合を成すコンタクトから対応する信号を受信することによって自動的に更新される。
【００３１】
一般に、各エンドデバイスは、対応するＩＰアドレスによって表されるが、ＩＰアドレスは、一つ以上のエンドデバイスに質問メッセージを送るために用いられる。本発明の一態様によれば、前記スイッチは、ルーターのポートに接続されて、その対応するＩＰアドレスで各エンドデバイス表す及び／又はルーター内に包含されているＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送る。
【００３２】
データネットワークは、少なくともニつのルーターから成るが、このルーターは、互いに、少なくとも一つのデータ通信チャネルによって接続され、また、互いに、少なくとも一つ以上のタイプの通信プロトコルを利用することによって通信する。パソコン（ＰＣ）は、後者のルーターの内の少なくとも一つと通信して、対応する第一と第ニのデータを各ルーターとその関連付けされたスイッチから獲得する。
【００３３】
（発明を実施するための最良の形態）
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、本発明の以下の図示する非制限的な本発明の好ましい実施態様に関する詳細な説明を、添付図面を参照して読めばよりよく理解されるであろう。
【００３４】
本発明は、固有ＩＤを有し、また、データネットワークに接続されたデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的接続性とを決定する方法を志向する。
【００３５】
図２Ａに、本発明の好ましい実施態様による、データネットワークに接続されているＩＰベースのデータデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するシステムを略図で示す。この基本的なデータネットワーク（通常はサブネット）は、静的データコード４／１〜４／ｎがそれぞれ接続されているデータポート１〜ｎを含むスイッチ２０（すなわち、サブネットの「ゲートウエイ」）と、第一の集合を成す別々のコンタクト２１／１〜２１／ｎと、第ニの集合を成す別々のコンタクト２２／１〜２２／ｎ（それぞれ、「交差接続」パネル２１と２２を形成する）とから成っている。第一の集合のコンタクト２１内の所定のコンタクトと、第ニの集合のコンタクト２２内の所定のコンタクトは、交差接続され、これで、エンドデバイス(たとえば、１６／１)をスイッチ２０に接続する際のフレキシビリティを許容している。基本的データネットワークはさらに、トランシーバブロック２５と、アクセスポイント１５／１〜１５／ｎと静的データコード３／１〜３／ｎを介してパネル２２に接続されているエンドデバイス１６／１〜１６／ｎの物理的接続性を内部に含んでいる接続性テーブル２４とを備えている。
【００３６】
スイッチ２０は、後出のスイッチの対応するポートに接続されたエンドデバイスの固有ＩＤと前記ポートとの間の関係を表すデータを保持するブリッジテーブル（ＢＴ）２０ａを含む従来のスイッチである。たとえば、ＢＴ２０ａ中の、スイッチ２０のポート２は、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１と関連付けされている。
【００３７】
ＢＴ２０ａは、１６／１などのエンドデバイスが、自身の接続先にスイッチポートを介してメッセージを送るといつでも更新される。ＢＴ２０ａは、そのコンテンツを、各入力ＭＡＣアドレスを対応するスイッチ２０のポートと関連付けることによって更新し、また、そのコンテンツを短期間（一般的には、３００秒）だけ維持し、これで、内部ＬＡＮデータを、宛先デバイスが接続されているポートに対して直接にルーティングすることを可能とする。ルーター２６を利用することによって、コンピュータ２３は、ルーター２６中に（すなわち、そのＡＲＰテーブル内に）本来記憶されているデータを獲得して、前記ルーター中に（各サブネットに対応するエンドデバイスのＩＰアドレスによって）定義されている、サブネットの一部であるエンドデバイスを識別することが可能である。ルーターは、主として、いくつかのサブネット同士間を接続するような志向性を持っているため、たった一つのサブネットをマッピングする場合、通常はルーターのＡＲＰテーブル中に記憶されているデータは、そうする代わりに、前記サブネットに接続されている一つ以上のワークステーション中に記憶される、又は、いくつかのこのようなワークステーション同士間に分配される。このデータ（ＭＡＣからＩＰアドレスへの関係）は、返答メッセージをエンドデバイスから受信することによって、したがって、開始エンドデバイスのＡＲＰテーブルに記入することによって得られる。質問メッセージは、（エンドデバイスの）期待されるＩＰアドレスを利用する（たとえば、ｐｉｎｇ信号をこのアドレスに送る）ことによって送られる。ルーター２６の構造と機能性は、当業者には公知であるためこれ以上検討しない。
【００３８】
記憶手段（外部の手段であったり、サブネットのワークステーション間及び／又はネットワークデバイス間で分散されている手段であったりする）を利用して、スイッチに接続されているすべてのデバイスに送られた質問メッセージに応答して更新されている、ＢＴ２０ａから検索された第一のデータを記憶する。この第一のデータは、エンドデバイス固有ＩＤと対応するスイッチポートとの間の関係を表す。接続性テーブル（ＣＴ）２４は、第一のデータと第ニのデータを利用した結果得られる第三のデータを維持するが、ここで、前記第ニのデータは、（たとえば、制御バス２５／ＣＯＮＴ又は）ネットワークを介してこれまたＴＲＢ２５を取り扱う、たとえば、メイン制御コンピュータ１６／ｎによって得られる、パネル２１と２２の現行の交差接続物を表している。したがって、ＣＴ２４は、物理的ロケーション(たとえば、ＲＯＯＭ−１)を含む、各エンドデバイスの完全なエンドツーエンドの物理的接続性データを含んでいる。ＣＴ２４は、別個のコンピュータ内に常駐する。
【００３９】
ルーター２６は、（別の物理的ロケーションに常駐し得る）ニつ以上のサブネットが、走査／マッピングされるべきである拡張データネットワークの一部である場合には必須であるが、個別のサブネットを走査すべき場合にはいつでも排除され得る。ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合、「物理的リンク決定システム」（ＰＬＤＳ）の取り扱いは、コンピュータ１６／ｎによってではなく、たとえば、ルーター２６のポートの内の一つに対して（したがって、別のサブネットに対して）接続されているコンピュータ２３によって実行されたり、又は、コンピュータ１６／ｎと２３で責任を分かち合ってもよい。代替例として、コンピュータ２３は、データネットワーク上のどこに常駐してもよいが、ただし、それが、マッピングされるべきすべてのエンドデバイスに対して直接的又は間接的にアクセスできるという条件付きである。通常はルーターのＡＲＰテーブル内に記憶されているこのデータは、代替例では、上述したように外部ストレージ配列中に記憶され得る。
【００４０】
エンドデバイスがメッセージを送るといつでも、そのＭＡＣアドレスがスイッチポートにセーブされる。しかしながら、コンピュータ２３がルーター２６に接続されており、ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合には、コンピュータ２３は、ルーター２６のＡＲＰテーブル中に含まれているＩＰアドレスにしたがって質問メッセージ(たとえば、「ｐｉｎｇ」)を送り、ルーター２６から関連データを検索する。
【００４１】
トランシーバブロック（ＴＲＢ）２５は、送信機配列から成り、信号を、パネル２１中の第一の集合のコンタクトの内の一つ以上のコンタクト（すなわち、コンタクト２１／１〜２１／ｎから選択されたもの）に送信し、パネル２２中の第ニの集合のコンタクトの内の対応するコンタクト（すなわち、コンタクト２２／１〜２２／ｎから選択されたもの）から対応する信号を受信する。しかしながら、ＴＲＢ２５は、信号をパネル２２中のコンタクトに送信し、また、パネル２１中の対応するコンタクトから信号を受信するように構成／プログラムされる。ＴＲＢ２５によって、パネル２１と２２間の現行の物理的相互接続物を決定することが可能となる。ＴＲＢ２５の構造と機能性は、米国特許第５，４８３，４６７号に詳述されているのでこれ以上検討しない。
【００４２】
エンドデバイスが一つの部屋から別の部屋に移されたときにはいつでも、パネル２１と２２間のケーブル配線セクションも、それに対応して変更される。この場合、このような変更はスイッチ２０に対して透明である；すなわち、スイッチ２０は、いかなる変更も識別しないが、それは、エンドデバイスのＭＡＣアドレスがスイッチ２０中の同じポートといまだ関連付けられているからである。したがって、そのブリッジテーブル内では更新する必要はない。たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有するワークステーション１６／１は、アウトレット１５／１に、また、リンク２５／２を介してスイッチ２０のポート２に接続されており、また、スイッチ２０内のブリッジテーブルは、現行の状態を反映している（すなわち、ＭＡＣ１は、スイッチ２０内のポート２と関連付けられている）。スイッチ２０は、ワークステーション１６／１をアウトレット１５／２に接続して、リンク２５／２から２５／２ａに変更した後では、なんら変更を識別しないが、それは、ワークステーション１６／１は、ポート２に対して同じポート２１／２を介して接続されたままであるからである。コンピュータ１６／ｎ（又はコンピュータ２３）は、自身がＢＴ２０ａのコンテンツしか考慮しない場合には、なんら変更が発生しなかったと誤って推測してしまう；すなわち、ワークステーション１６／１はいまだ、アウトレット１５／１に接続されたままである。しかしながら、パネル２１と２２間の相互接続物を定期的に（リアルタイムで）再検査することによって、エンドツーエンドテーブルは、パネル２１と２２間でも発生する変更で更新された状態に維持される。
【００４３】
エンドデバイスは、パネル２１と２２間のリンクを変更することなく、別のロケーションに移されたりする（すなわち、別の部屋に位置している別のウオールアウトレット１５に接続されたりする）。たとえば、（ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有する）ワークステーション１６／１をウオールアウトレット１５／１からウオールアウトレット１５／ｎに移したりする。したがって、ワークステーション１６／１は、リンク２５／１を介してスイッチ２０のポート１に接続される。後者の変更に先立って、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１は、スイッチ２０中のポート２と関連付けされたが、これは間違っており、それは、ＭＡＣ１アドレスは、今では、スイッチ２０のポート１と関連付けられていなければならないからである。しかしながら、エンドデバイス１６／１はメッセージを開始するので、それが位置しているポートは、エンドデバイス１６／１のアイデンティフィケーション（すなわち、そのＭＡＣアドレス）で更新される。したがって、ＢＴ２０ａは、短い持続時間にわたって更新され、この間、ストレージ配列２４又はコンピュータ２３は、必要とされる更新済みデータを検索して記憶する。こうする代わりに又はそれに加えて、コンピュータ２３は、ルーター２６を介して質問メッセージを送り、返答メッセージを対応するエンドデバイスから受信し、これで、スイッチ２０はＢＴ２０ａを更新し、これによって、そのポートを、対応するエンドデバイスの（更新された）ＭＡＣアドレスと関連付ける。したがって、スイッチ２０は、そのＢＴ２０ａ中でＭＡＣ２をＭＡＣ１で交換することによって、ポート１をワークステーション１６／１のＭＡＣ１アドレスと関連付ける。このようにして、ストレージ配列２４又はコンピュータ２３（これは、すなわち、ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合）は、更新される。
【００４４】
パネル２１と２２間のリンクで変更だけが実行されるという別の状況が発生し得る。たとえば、リンク２５／２と２５／１のそれぞれデータコードのエンドポイント２２／１と２２／ｎ間での交換という状況である。スイッチ２０は、コンピュータ２３で（すなわち、スイッチ２０を介して）そのポート１からｎまでを通じて質問メッセージを送った後では、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１がポート１でＭＡＣアドレスＭＡＣ２に取って代わったこと、また、ＭＡＣアドレスＭＡＣ２がポート２ではＭＡＣ１に取って代わったことを発見する。したがって、スイッチ２０は、そのＢＴ２０ａを更新する。加えて、メインコンピュータ２３又は１６／ｎ（定義によって異なる）もまた、後者のＭＡＣアドレスの変更で更新されている。メインコンピュータ２３又は１６／ｎによって、ＴＲＢ２５は、リンケージの再検査プロセスを実行し、これによって、リンク２５／１と２５／２の新たな位置が識別され、コンピュータ２３又は１６／ｎに報告し返される。
【００４５】
スイッチ２０が返答メッセージをエンドデバイスからその一つ以上のポート（図２Ａの１〜ｎ）上で所定の時間期間内に受信しない場合、テーブル２４中の対応する記録は、テーブル２４中で不変のまま残され、これで、「行方不明の」エンドデバイスはスイッチオフされているものと推測する。ＭＡＣが別のスイッチポート上で発見されたり、又は、アクセスポイントとスイッチ間のリンクが（交差接続を含めて）切断されたりした場合、ステーションは、テーブル２４から除去され、このステーションはもはや、前記アクセスポイントとは関連付けられていない。
【００４６】
図２Bは、本発明の別の好ましい実施態様による、データネットワーク上の静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。静的データコード４／１から４／ｎ(図２Ａ)は、スイッチ２０内に常駐しており、２０／１などのデータコードは、パネル２２’中のコンタクトを対応するコンタクト２７／１から２７／ｎに接続する。
【００４７】
パネル２２’がスイッチ２０に「橋渡し」されるニつの代替例がある。第一の代替例によれば、２０／１などのデータコードは、静的である、すなわちパネル２２’中の対応するコンタクト（たとえば、２２／１）に常時接続されている一つのエンドポイントを有しており、他方のエンドポイントは、スイッチ２０の占有されていないポートの内のどれか一つ（たとえば、２７／１）に接続されている。
【００４８】
第ニの代替例によれば、２０／１などのデータコードはニつの転送可能なエンドポイントを有している。第一の代替例によれば、２０／１などのリンクを決定する操作は、ＴＲＢ２５ａと信号バス２９を用いて、静的データコードエンドポイント（すなわち、２２／１から２２／ｎ）を記憶して、各々が対応するスイッチ２０の端末に接続されているデータコードを識別することが可能な検出器２７ａを利用することによって、また、特定の対を成すパネル２２’とスイッチ２０間に接続されて、ストレージ配列中に記憶されているデータコードの「集合」中の各データコードに固有の信号を検出することによって実行される。このストレージ配列は、たとえば、ＴＲＢ２５ａ内に常駐し、これで、コードエンドポイントが接続されている各スイッチ２０端末（すなわち、２７／１から２７／ｎ）と、対応するコードが接続されている他方のエンドポイントが接続されているパネル２２’中の対応する端末を相関させる。
【００４９】
第ニの代替例によれば、２０／１などのリンクを決定する操作は、ＴＲＢ２５ａ並びに信号バス２８および２９を用いることによって実行される。一般に、このタイプのデータコード配置は、図２Ａに示すニつのパネルの配置（すなわち、パネル２１と２２）と等価である。したがって、２０／１などのリンクを識別する問題は、検出器２７ａ（図２Ｂ中にある）がパネル２１（図２Ａ中にある）に取って代わること意外は類似の仕方で解決される。
【００５０】
本発明の別の実施態様（図３を参照）によれば、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）ネットワークは、サブネット１とサブネット２などのいくつかのサブネットを有しているが、これらは、ルーター２６などのルーターに接続されている。サブネットは各々が、図２Ａ又は図２Ｂに示すサブネット構造に本質的に類似の構造を有していて、組織の別々の部門を表している。たとえば、たったニつのサブネットが、データネットワーク、たとえば、サブネット１とサブネット２に含まれている。ルーター２６は、各サブネットにとって「ゲートウエイ」として働き、これで、サブネット１中のエンドデバイス（たとえば、エンドデバイス１６／１）とサブネット２中のエンドデバイス（たとえば、エンドデバイス３１）との間での通信を可能とする。各サブネットは、トランシーバブロック（ＴＲＢ）２５（図２Ａ又は図２Ｂを参照して説明した）を含んでいる。コンピュータ１６／ｎは、図２Ａを参照して説明したように、直接に、サブネット１中のＴＲＢ２５を制御する。しかしながら、（サブネット１中の）コンピュータ１６／ｎが、遠隔のサブネットから、たとえば、サブネット２中のＴＲＢ２５から必要とされる接続性データを獲得できるようにするために、サブネット２中のＴＲＢ２５は、サブネット２中のコンピュータ、たとえば、コンピュータ３１に接続されるが、このコンピュータからコンピュータ１６／ｎが通信して、サブネット２中のパネル２１と２２（図示せず）間の交差接続物に関連する必要なデータを検索するようになっている。
【００５１】
各サブネット中の各エンドデバイス（たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有し、部屋＃１中のウオールアウトレット＃１５／１に接続されているエンドデバイス１６／１；図２Ａを参照）の物理的ロケーションとその対応する完全なエンドツーエンド接続性(たとえば、スイッチ２０のポート＃２からウオールアウトレット＃１５／１に至る接続性)を識別するためには、接続されているエンドデバイスのＭＡＣアドレスを獲得しなければならない。ルーター２６は、そのポートの内の一つの上で定義されている各サブネット中に含まれるすべてのエンドデバイスのＭＡＣアドレスを含むＡＲＰテーブルを通常維持している。各ＭＡＣアドレスは、対応するスイッチ２０のポートと関連付けられている（たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ２は、スイッチ２０のポート１と関連付けられている；図２Ａ参照）。図３に示すＬＡＮネットワーク上では、サブネット１はルーター２６のポート２６／１に接続されており、サブネット２はルーター２６のポート２６／２に接続されている。コンピュータ１６／ｎはルーター２６と通信し、これで、ＭＡＣアドレスと関連し、スイッチ２０の特定のポートと関連付けられているデータを検索する。
【００５２】
サブネットを検出するという操作は、ＬＡＮＭａｐｐｅｒモジュールを利用することによって実行され、また、ＬＡＮシステムの一部であり、また、定義されたルーターからアクセス可能であるすべてのサブネットをマッピングするステップを含む。ＬＡＮＭａｐｐｅｒは、シンプルネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）又は別の適切なプロトコルを利用することによってルーターと通信し、また、対応するＭＩＢ−２テーブル（管理情報ベース：「ＭＩＢ」）内に常駐するルーティングテーブルからそれに接続されているすべてのサブネットに関連するデータを検索し、ルーターのポートに接続されているすべてのサブネットのリストを構成する。加えて、追加のルーターのリストを、（前記ルーターと隣接するルーターに接続されている追加のサブネットに関連するデータを含んでいる）ルーティングテーブルから収集した情報に基づいて構成する。このプロセスは、ルーター毎に繰り返され、したがって、ＬＡＮ上に存在するサブネットのリストが得られる。ＬＡＮＭａｐｐｅｒはまた、各サブネット上に常駐するすべてのエンドデバイスのリストを生成するが、これは、これらのデバイスに質問して、関連するスイッチブリッジテーブルを更新するために用いられる。
【００５３】
図４は、本発明のある好ましい実施態様による、さまざまな地理的ロケーションに広がった例示のＷＡＮベースの組織データシステムの略図である。参照番号４０ａと４０ｂは、各々がデータネットワークであり、その基本的構造は、図２Ａに示すデータネットワークの構造と類似している。ＳＩＴＥ Ａが多くのエンドデバイスを有する場合、これらエンドデバイスは、いくつかのサブネットに分割されるが、その各々は、エッジルーター（ＥＲ）２６ａのさまざまなポート、たとえば、ポート２６／１と２６／２（ＥＲ２６ａのそれ）に接続される。ＳＩＴＥ Ｂは、ＳＩＴＥ Ａと類似の仕方で取り扱うことが可能である。ＥＲ２６ａとＥＲ２６ｂは、専用回線４１を利用することによって互いに通信して、ＷＡＮネットワーク上の任意のニつのエンドデバイス、たとえば、ＳＩＴＥ Ａ上のコンピュータ１６／１とＳＩＴＥ Ｂ上のコンピュータ１６／１との間でのデータ交換を可能とし、また、コンピュータ２３又はコンピュータ１６／１（ＳＩＴＥ Ａ又はＳＩＴＥ Ｂ中にある）などのメインコンピュータが、各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性に関連するデータを、それがどのサブネットに接続されているかや、どのサイトにそれが位置しているかとは無関係に獲得することを可能としている。ＳＩＴＥ ＡとＢに加えて、データネットワーク（たとえば、図示しないＳＩＴＥ ＣとＳＩＴＥ Ｄ）に接続しなければならない他のサイトがある場合、各々が特定のサイトと関連付けられているＥＲ２６ａまたはＥＲ２６ｂなどの追加のＥＲが必要である。これら追加のＥＲは、他のＥＲと、専用回線４１に類似した専用回線によってデータを交換する。
【００５４】
本実施態様によれば、各サブネット中の各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性を決定する操作は、図３に示すデータネットワークにおける場合と同じように実行されるが、それは、ＥＲ２６ａとＥＲ２６ｂ（図４）は、それらの間における（専用回線４１を介しての）通信の「ポイントツーポイント」性のために、一つのルーターの延長又は一部とみなし得るからである。したがって、サブネットワーク４０ａと４０ｂを含むＷＡＮベースのネットワーク上の各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性は、コンピュータ２３又はこれらサブネットの内のどちらかに含まれるコンピュータ、たとえばＳＩＴＥ Ａ中のサブネット１上のコンピュータ１６／ｎ又はＳＩＴＥ Ｂ中のサブネット１上のコンピュータ１６／ｎを利用することによって得られる。
【００５５】
本発明によれば、同じアクセスポイントでデータネットワークに（たとえば、ＨＵＢによって）接続されているエンドデバイスの物理的ロケーションと接続性もまた、図５に説明するように得ることが可能である。エンドデバイス１６／２ａと１６／２ｂは、スイッチ２０のポート２に接続されているＨＵＢ５１に（すなわち、ＨＵＢのポート５１／１と５１／２に）並行に接続される。従来のデータスイッチであるスイッチ２０は、複数のＭＡＣアドレスをスイッチ２０の同じポートと関連付けることが可能である。したがって、ＭＡＣ２ａとＭＡＣ２ｂ（図５）は、スイッチ２０のポート２と関連付けられている。
【００５６】
上で説明するように、ブリッジテーブル（ＢＴ）２６ａは、短い持続時間しかデータを維持しないが、この持続時間に、そのコンテンツが、接続されているエンドデバイスの物理的層に関連しているアスペクトを管理するために利用されるメインコンピュータに転送される。エンドデバイスは、ＨＵＢ５１に追加される（すなわち、接続されて起動される）に連れて、自身の存在（及び自身の識別）を、そのＭＡＣアドレスをスイッチ２０に出力メッセージで送ることによって示して、ＢＴ２６ａを瞬間的に更新する。エンドデバイス１６／２がスイッチオフされてそのイナクティブな状態になる、又は、アウトレット５１／１から切断されても、そのＭＡＣアドレスはまだ、スイッチ２０のポート２と関連付けられた状態にあり、前記ＭＡＣアドレスは、スイッチ２０の別のポート（たとえば、ポート３）上で識別されている。追加のエンドデバイスが接続され得る他のＨＵＢは、スイッチ２０の他の（占有されていない）ポートに接続され得るが、後者のエンドデバイスの物理的ロケーションと接続性は、すでに説明して図示したように得ることが可能である。
【００５７】
スイッチ２０は、上記の機能と同じ機能、たとえば、図２Ａに関連して説明したような機能を有する。交差接続セクションは、図２Ａ又は図２Ｂに示した交差接続セクションに基本的に類似している。
【００５８】
もちろん、スイッチとルーターによって個別に実行されるタスクは、スイッチングとルーティングの双方の機能を有する組み合わせデバイスを用いることによって、等価的に実行される。
【００５９】
本発明のいくつかの実施態様を図示して説明したが、本発明は、多くの修正、変更及び改造を加えても、さらに、当業者の範囲内にある多くの等価の又は代替のソリューションによっても、本発明の精神から逸脱することなく、また、クレームの範囲を超えることなく実行可能であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 （先行技術）物理的リンクの静的セクションと動的セクションを含む例示のデータネットワークの略図である。
【図２Ａ】 本発明のある好ましい実施態様による、データネットワークに接続されているＩＰベースのデータデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するシステムの略図である。
【図２Ｂ】 本発明の別の好ましい実施態様による、データネットワーク上の静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。
【図３】 本発明の別の好ましい実施態様による、ルーターに接続されたニつのサブネットから成る例示のＬＡＮベースの組織データシステムの略図である。
【図４】 本発明のある好ましい実施態様による、さまざまな地理的ロケーションに広がった例示のＷＡＮベースの組織データシステムの略図である。
【図５】 本発明のある好ましい実施態様による、いくつかのエンドデバイスが並行に接続されているデータネットワーク中での静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。
（発明の分野）
本発明は、ネットワークデバイスを管理して制御する分野に関する。より詳しくは、本発明は、固有のアイデンティフィケーション（ＩＤ）を有し、ネットワークに接続されているエンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンドの物理的接続性を自動的に識別する方法とシステムに関する。
【０００２】
（発明の背景）
以降で用いられる「層」という用語は、コンピュータ化されたデータネットワークが動作する際に準拠する国際標準化機構（ＩＳＯ）の開放型システム間相互接続（ＯＳＩ）通信モデル（しばしば、「７層モデル」と呼ばれる）中の７つの層の内の一つのことである。ＯＳＩモデルによれば、「物理的層」は層１と呼ばれ、これは、最下層のことである。
【０００３】
以降で用いられる「エンドデバイス」（または単に「デバイス」）という用語は、固有のＩＤを有するデータデバイス／端末のことであり、これは、データネットワークに接続され、これによって識別することが可能である。このようなエンドデバイスは、たとえば、サーバや、プリンタや、ファクシミリ機や、パソコンや、ワークステーションや、さらに一般的には、ＩＰベースのデバイス（たとえば、ＩＰベースの電話）であったりする。
【０００４】
コンピュータネットワーク管理ツールは、従来、ＯＳＩ通信モデルの上位層に注目してきた。シンプルネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）に基づいたツールなどの現行の管理ツールは、仮想ローカルエリアネットワーク（ＶＬＡＮ）内のルーチンデータに関連して、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースのネットワークに対するソリューションを提供する。広域ネットワーク（ＷＡＮ）、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）及びイーサネット（登録商標）のようなデータリンク（Ｄａｔａ−Ｌｉｎｋ）層媒体アクセスプロトコル、トークンリング（Ｔｏｋｅｎ−Ｒｉｎｇ）及び類似物もまた、従来のネットワーク管理ツールによって包括的にカバーされる。しかしながら、物理的な（すなわち、第一の）層の管理は、十分にはカバーされていない、すなわち、現行の技術は、この側面を部分的にしかカバーしていない。
【０００５】
一般的に、ネットワークは、通常「静的接続物」と呼ばれる物理的なセクションから成り立っている。たとえば、建物の壁を通過するケーブルは、静的接続物と考えられるが、それは、ケーブルとそのニつの端部は、取り外されたり、変更されたりする可能性は低いからである（図１の参照番号３と１５／１〜１５／ｎ）。ネットワークの他の物理的セクションは、通例、「動的接続物」と呼ばれる。たとえば、その一方の端部がコンピュータに接続されているデータケーブルは、動的接続物と考えられるが、それは、参照番号１６／１(図１)などのコンピュータは携帯式であり、搭載されている別のデータアウトレット（図１の１５／１〜１５／ｎ）に接続される可能性が高いからである。たとえば、別の部屋（図１の参照番号２）である。動的接続物の別の例は、図１中の、参照番号１で示すような、相互接続されたニつのデバイス(パネル)のポート間を相互接続するためのコードの配列である。
【０００６】
再度図１を参照すると、マルチポートスイッチ１０、パッチパネル（ＰＰ）１１及び１２並びに電気通信アウトレット１５は、静的デバイスである。ケーブル配線セクション３と４中のデータケーブルは静的であり、ケーブル配線セクション１と２中のデータケーブルは移すことができる(すなわち、動的)であり、これで、エンドデバイス１６を追加したり、このようなエンドデバイスに提供されるサービスを変更したり、このようなエンドデバイスの物理的ロケーションを変更したりする際にフレキシビリティを与える。たった一つのパッチパネルを用いる一部のデータネットワークでは、パッチパネル１１は、効果的にスイッチポート１０／１（図示せず）を一致し、スイッチポート１０／１と残余のパッチパネル１２との間の集合は、動的なものとなる。
【０００７】
データ／通信ネットワークの、すなわちセクション１（図１）の物理的リンクの動的な部分を監視する部分的なソリューションが提供されている。しかしながら、ポート１０／１からエンドデバイス１６／１(図１)に至る物理的リンクなどのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するには、また、エンドデバイスの存在と、アウトレット１５（図１のセグメント２）に至るその物理的リンクを決定する必要がある。
【０００８】
米国特許第５，４８３，４６７号には、第一のパッチパネル（ＰＰ）状のスイッチングボード(図１の２０)のコンタクトと第ニのＰＰ状スイッチングボード(図１の１６)のコンタクト同士間の動的接続物(図１の２６)を決定する方法が開示されている。しかしながら、ワークステーション(図１の２４)に対する物理的接続物の状態及び、特に、各物理的接続物の端におけるアクティブなエンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンド接続性とに関連する情報が、未決定のまま残される。
【０００９】
本発明の目的は、ネットワークに接続されているデバイスの物理的ロケーションを自動的に識別するシステムを提供することである。
【００１０】
本発明の別の目的は、ネットワークに接続されているデバイスの物理的ロケーションの変更を自動的に識別するシステムを提供することである。
【００１１】
本発明のさらに別の目的は、ネットワークに接続されているアクティブなデバイスの物理的ロケーションに関連する記憶済み及び／又は更新済みのデータを自動的に獲得するシステムを提供することである。
【００１２】
本発明のさらに別の目的は、ネットワークインフラストラクチャとして利用される完結したエンドツーエンド物理的リンクを決定するシステムを提供することである。
【００１３】
本発明の他の目的及び利点は、以下の説明とともに明らかになるであろう。
【００１４】
（発明の概要）
「サブネット」という用語は、どこで使用されようと、（データ）スイッチと、複数のエンドデバイスと、各エンドデバイスがこのスイッチのポートと通信することを可能とする（オプションとしての）交差接続手段とから成る基本的なローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）のことである。
【００１５】
「スイッチ」という用語を使用する場合、データをその次の又はその最終的な宛先、たとえばブリッジ及び類似物に出力することが可能ないかなるネットワークデバイスをも含むものとする。
【００１６】
「固有ＩＤ」という用語を用いる場合、エンドデバイスの固有のアイデンティフィケーションデータであり、このエンドデバイスをデータネットワークに接続されている他のエンドデバイスと区別するために用いることが可能ないかなる固有アイデンティフィケーションデータをも含むものとする。本発明の一態様によれば、この固有ＩＤは、エンドデバイスのＭＡＣアドレスである。
【００１７】
本発明は、エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別する方法であり、前記エンドデバイスは各々が固有ＩＤを有し、また、通常は、ネットワークのアクセスポイントに接続されており、前記アクセスポイントは各々が、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されている（しかしながら、場合によっては、エンドツーエンド物理的リンクが、アクセスポイントのロケーションを必要とすることなく得られる）、方法を志向するものである。
【００１８】
（スイッチ内にある対応するポートに接続されている）各エンドデバイスの固有ＩＤとポート間の関係を表す第一のデータは、記憶手段に記憶される。所望しだいではいつでもスイッチポートで表すことが可能な第一の集合を成す互いに別個のコンタクトと、所望しだいではいつでもアクセスポイントで表すことが可能な第ニの集合を成す互いに別個のコンタクトとであり、対応するデータコードで交差接続することが可能な、前記第一と第ニの集合は、エンドデバイスをスイッチのポートに接続する際の変更を可能とするものである。所望しだいではいつでも、スイッチのポートは、第一の集合のコンタクトに接続され、アクセスポイントは、第二の集合のコンタクトに接続される。第一と第ニの集合の所定のコンタクトは交差接続され、すると、交差接続データであり、これら集合同士間の現行の交差接続状態を表し、スイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連付ける第ニのデータが、獲得されて記憶される。
【００１９】
前記のアクセスポイントの内の一つに接続されている各エンドデバイスのエンドツーエンド接続性を表す第三のデータを含んでいる接続性テーブル（ＣＴ）は、第一と第ニのデータを利用することによって生成される。必要しだいでいつでも、第三のデータを用いることによって得られた各エンドデバイスの物理的ロケーションは、第一及び／又は第ニのデータの変更にしたがって更新される。
【００２０】
第一のデータは、スイッチのブリッジテーブル（ＢＴ）に記憶されて、アクティブなエンドデバイスからデータをスイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新される。第一のデータは、エンドデバイスの固有ＩＤであったり、これを含んでいたりする。この固有ＩＤは、たとえば、エンドデバイスのＭＡＣアドレスである。
【００２１】
第一のデータは、質問メッセージを送って、この質問メッセージに応答して、アクセスポイントに接続されている各アクティブエンドデバイスから固有ＩＤを含んでいるデータを受信することによって自動的に更新される。ニつ以上のエンドデバイスが、同じアクセスポイントに接続されることがある。メインコンピュータを利用して、第一、第ニ及び第三のデータの取り扱いを許可するようにしてもよい。
【００２２】
第ニのデータを、信号を第一又は第ニの集合のコンタクトの内の一つ以上のコンタクトに送信して、それぞれ第ニ又は第一の集合のコンタクトから対応する信号を受信することによって自動的に更新される。
【００２３】
一般に、各エンドデバイスは、その対応するＩＰアドレスによって表されるが、ＩＰアドレスは、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るために用いられる。本発明の一つの態様によれば、前記スイッチは、ルーターのポートに接続されて、各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスによって表す及び／又はルーター中に含まれるＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るようにする。
【００２４】
第一のデータの変更が検出されたらいつでも、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報が、次の手順で得られる：
ａ）現行の第ニのデータを獲得して、このデータを直前に得られた第ニのデータと比較し；
ｂ）対応する変更が第ニのデータ中に認められない場合、物理的アドレスの対応する変更でストレージ配列を更新するか、認められた場合;
ｃ）ストレージ配列の直前のコンテンツを維持する。
【００２５】
第ニのデータに変更が検出されたら、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報が、次の手順で得られる：
ａ）現行の第一のデータに変更がないか探す；
ｂ）第一のデータに対応する変更が認められない場合、この対応する変更からの逸脱にしたがって各デバイスの物理的ロケーションの変更に関連する情報を獲得し、変更が認められた場合は；
ｃ）直前のエンドデバイスロケーションを維持する。
【００２６】
データネットワークは、少なくともニつのルーターから成るが、これらのルーターは、少なくとも一つの通信チャネルによって互いに接続され、また、少なくとも一つのタイプのデータ通信プロトコルを利用することによって互いに通信する。これに対応する第一と第ニのデータは、一つ以上のルーターから得られるが、これらのルーターは各々が、対応するスイッチとトランシーバと関連付けられている。
【００２７】
本発明はまた、エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別するシステムを志向するが、これらのエンドデバイスは各々が、固有のＩＤを有し、また、ネットワークのアクセスポイントに接続され、各ポイントは、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されており、このスイッチは、次のものから成っている：
ａ）スイッチ内の対応するポートに接続されている各エンドデバイスの固有ＩＤ間の関係を表している第一のデータを記憶する記憶手段と；
ｂ）第一の集合と第ニの集合を成す互いに別個のコンタクトであり、第一の集合は、所望しだいでいつでも、スイッチのポートで表すことが可能であり、また、第ニの集合は、所望しだいでいつでも、アクセスポイントで表すことが可能であり、第一と第ニの集合は、対応するデータコードによって交差接続して、エンドデバイスとスイッチのポートとの間での代りの通信経路を提供し、また、第一と第ニの集合は、それぞれ、スイッチのポートとアクセスポイントに接続されている、前記コンタクトと；
ｃ）第一と第ニの集合の対応するコンタクト同士間を交差接続するための、また、エンドデバイスとスイッチのポート間の代りの通信経路を提供するためのデータコードと；
ｄ）第ニのデータを獲得して記憶するための手段であり、前記データは、前記集合同士間の現行の交差接続状態を表す交差接続データであり、前記データがスイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連付けており、また、第ニの手段に記憶されている、前記手段と；
ｅ）接続性テーブル（ＣＴ）を記憶するための、また、第三のデータを生成するための手段であり、前記データは、それぞれ第一と第ニの手段に記憶されている第一と第ニのデータを利用することによって更新され、前記第三のデータは、アクセスポイントの内の一つに接続されている各エンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンド接続性の反映である、前記手段。
【００２８】
第一のデータは、データをアクティブエンドデバイスからスイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新されるが、このデータは、エンドデバイスの固有ＩＤであるか又はこれを包含している。
【００２９】
第一のデータは、質問メッセージを送って、この質問メッセージに応答して、アクセスポイントに接続されている各エンドデバイスから固有ＩＤを包含しているデータを受信することによって自動的に更新される。一つ以上のエンドデバイスを、同じアクセスポイントに接続してもよい。
【００３０】
第ニのデータは、第一又は第ニの集合を成すコンタクトの内の一つ以上に対して信号を送信して、それぞれ第ニ又は第一の集合を成すコンタクトから対応する信号を受信することによって自動的に更新される。
【００３１】
一般に、各エンドデバイスは、対応するＩＰアドレスによって表されるが、ＩＰアドレスは、一つ以上のエンドデバイスに質問メッセージを送るために用いられる。本発明の一態様によれば、前記スイッチは、ルーターのポートに接続されて、その対応するＩＰアドレスで各エンドデバイス表す及び／又はルーター内に包含されているＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送る。
【００３２】
データネットワークは、少なくともニつのルーターから成るが、このルーターは、互いに、少なくとも一つのデータ通信チャネルによって接続され、また、互いに、少なくとも一つ以上のタイプの通信プロトコルを利用することによって通信する。パソコン（ＰＣ）は、後者のルーターの内の少なくとも一つと通信して、対応する第一と第ニのデータを各ルーターとその関連付けされたスイッチから獲得する。
【００３３】
（発明を実施するための最良の形態）
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、本発明の以下の図示する非制限的な本発明の好ましい実施態様に関する詳細な説明を、添付図面を参照して読めばよりよく理解されるであろう。
【００３４】
本発明は、固有ＩＤを有し、また、データネットワークに接続されたデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的接続性とを決定する方法を志向する。
【００３５】
図２Ａに、本発明の好ましい実施態様による、データネットワークに接続されているＩＰベースのデータデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するシステムを略図で示す。この基本的なデータネットワーク（通常はサブネット）は、静的データコード４／１〜４／ｎがそれぞれ接続されているデータポート１〜ｎを含むスイッチ２０（すなわち、サブネットの「ゲートウエイ」）と、第一の集合を成す別々のコンタクト２１／１〜２１／ｎと、第ニの集合を成す別々のコンタクト２２／１〜２２／ｎ（それぞれ、「交差接続」パネル２１と２２を形成する）とから成っている。第一の集合のコンタクト２１内の所定のコンタクトと、第ニの集合のコンタクト２２内の所定のコンタクトは、交差接続され、これで、エンドデバイス(たとえば、１６／１)をスイッチ２０に接続する際のフレキシビリティを許容している。基本的データネットワークはさらに、トランシーバブロック２５と、アクセスポイント１５／１〜１５／ｎと静的データコード３／１〜３／ｎを介してパネル２２に接続されているエンドデバイス１６／１〜１６／ｎの物理的接続性を内部に含んでいる接続性テーブル２４とを備えている。
【００３６】
スイッチ２０は、後出のスイッチの対応するポートに接続されたエンドデバイスの固有ＩＤと前記ポートとの間の関係を表すデータを保持するブリッジテーブル（ＢＴ）２０ａを含む従来のスイッチである。たとえば、ＢＴ２０ａ中の、スイッチ２０のポート２は、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１と関連付けされている。
【００３７】
ＢＴ２０ａは、１６／１などのエンドデバイスが、自身の接続先にスイッチポートを介してメッセージを送るといつでも更新される。ＢＴ２０ａは、そのコンテンツを、各入力ＭＡＣアドレスを対応するスイッチ２０のポートと関連付けることによって更新し、また、そのコンテンツを短期間（一般的には、３００秒）だけ維持し、これで、内部ＬＡＮデータを、宛先デバイスが接続されているポートに対して直接にルーティングすることを可能とする。ルーター２６を利用することによって、コンピュータ２３は、ルーター２６中に（すなわち、そのＡＲＰテーブル内に）本来記憶されているデータを獲得して、前記ルーター中に（各サブネットに対応するエンドデバイスのＩＰアドレスによって）定義されている、サブネットの一部であるエンドデバイスを識別することが可能である。ルーターは、主として、いくつかのサブネット同士間を接続するような志向性を持っているため、たった一つのサブネットをマッピングする場合、通常はルーターのＡＲＰテーブル中に記憶されているデータは、そうする代わりに、前記サブネットに接続されている一つ以上のワークステーション中に記憶される、又は、いくつかのこのようなワークステーション同士間に分配される。このデータ（ＭＡＣからＩＰアドレスへの関係）は、返答メッセージをエンドデバイスから受信することによって、したがって、開始エンドデバイスのＡＲＰテーブルに記入することによって得られる。質問メッセージは、（エンドデバイスの）期待されるＩＰアドレスを利用する（たとえば、ｐｉｎｇ信号をこのアドレスに送る）ことによって送られる。ルーター２６の構造と機能性は、当業者には公知であるためこれ以上検討しない。
【００３８】
記憶手段（外部の手段であったり、サブネットのワークステーション間及び／又はネットワークデバイス間で分散されている手段であったりする）を利用して、スイッチに接続されているすべてのデバイスに送られた質問メッセージに応答して更新されている、ＢＴ２０ａから検索された第一のデータを記憶する。この第一のデータは、エンドデバイス固有ＩＤと対応するスイッチポートとの間の関係を表す。接続性テーブル（ＣＴ）２４は、第一のデータと第ニのデータを利用した結果得られる第三のデータを維持するが、ここで、前記第ニのデータは、（たとえば、制御バス２５／ＣＯＮＴ又は）ネットワークを介してこれまたＴＲＢ２５を取り扱う、たとえば、メイン制御コンピュータ１６／ｎによって得られる、パネル２１と２２の現行の交差接続物を表している。したがって、ＣＴ２４は、物理的ロケーション(たとえば、ＲＯＯＭ−１)を含む、各エンドデバイスの完全なエンドツーエンドの物理的接続性データを含んでいる。ＣＴ２４は、別個のコンピュータ内に常駐する。
【００３９】
ルーター２６は、（別の物理的ロケーションに常駐し得る）ニつ以上のサブネットが、走査／マッピングされるべきである拡張データネットワークの一部である場合には必須であるが、個別のサブネットを走査すべき場合にはいつでも排除され得る。ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合、「物理的リンク決定システム」（ＰＬＤＳ）の取り扱いは、コンピュータ１６／ｎによってではなく、たとえば、ルーター２６のポートの内の一つに対して（したがって、別のサブネットに対して）接続されているコンピュータ２３によって実行されたり、又は、コンピュータ１６／ｎと２３で責任を分かち合ってもよい。代替例として、コンピュータ２３は、データネットワーク上のどこに常駐してもよいが、ただし、それが、マッピングされるべきすべてのエンドデバイスに対して直接的又は間接的にアクセスできるという条件付きである。通常はルーターのＡＲＰテーブル内に記憶されているこのデータは、代替例では、上述したように外部ストレージ配列中に記憶され得る。
【００４０】
エンドデバイスがメッセージを送るといつでも、そのＭＡＣアドレスがスイッチポートにセーブされる。しかしながら、コンピュータ２３がルーター２６に接続されており、ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合には、コンピュータ２３は、ルーター２６のＡＲＰテーブル中に含まれているＩＰアドレスにしたがって質問メッセージ(たとえば、「ｐｉｎｇ」)を送り、ルーター２６から関連データを検索する。
【００４１】
トランシーバブロック（ＴＲＢ）２５は、送信機配列から成り、信号を、パネル２１中の第一の集合のコンタクトの内の一つ以上のコンタクト（すなわち、コンタクト２１／１〜２１／ｎから選択されたもの）に送信し、パネル２２中の第ニの集合のコンタクトの内の対応するコンタクト（すなわち、コンタクト２２／１〜２２／ｎから選択されたもの）から対応する信号を受信する。しかしながら、ＴＲＢ２５は、信号をパネル２２中のコンタクトに送信し、また、パネル２１中の対応するコンタクトから信号を受信するように構成／プログラムされる。ＴＲＢ２５によって、パネル２１と２２間の現行の物理的相互接続物を決定することが可能となる。ＴＲＢ２５の構造と機能性は、米国特許第５，４８３，４６７号に詳述されているのでこれ以上検討しない。
【００４２】
エンドデバイスが一つの部屋から別の部屋に移されたときにはいつでも、パネル２１と２２間のケーブル配線セクションも、それに対応して変更される。この場合、このような変更はスイッチ２０に対して透明である；すなわち、スイッチ２０は、いかなる変更も識別しないが、それは、エンドデバイスのＭＡＣアドレスがスイッチ２０中の同じポートといまだ関連付けられているからである。したがって、そのブリッジテーブル内では更新する必要はない。たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有するワークステーション１６／１は、アウトレット１５／１に、また、リンク２５／２を介してスイッチ２０のポート２に接続されており、また、スイッチ２０内のブリッジテーブルは、現行の状態を反映している（すなわち、ＭＡＣ１は、スイッチ２０内のポート２と関連付けられている）。スイッチ２０は、ワークステーション１６／１をアウトレット１５／２に接続して、リンク２５／２から２５／２ａに変更した後では、なんら変更を識別しないが、それは、ワークステーション１６／１は、ポート２に対して同じポート２１／２を介して接続されたままであるからである。コンピュータ１６／ｎ（又はコンピュータ２３）は、自身がＢＴ２０ａのコンテンツしか考慮しない場合には、なんら変更が発生しなかったと誤って推測してしまう；すなわち、ワークステーション１６／１はいまだ、アウトレット１５／１に接続されたままである。しかしながら、パネル２１と２２間の相互接続物を定期的に（リアルタイムで）再検査することによって、エンドツーエンドテーブルは、パネル２１と２２間でも発生する変更で更新された状態に維持される。
【００４３】
エンドデバイスは、パネル２１と２２間のリンクを変更することなく、別のロケーションに移されたりする（すなわち、別の部屋に位置している別のウオールアウトレット１５に接続されたりする）。たとえば、（ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有する）ワークステーション１６／１をウオールアウトレット１５／１からウオールアウトレット１５／ｎに移したりする。したがって、ワークステーション１６／１は、リンク２５／１を介してスイッチ２０のポート１に接続される。後者の変更に先立って、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１は、スイッチ２０中のポート２と関連付けされたが、これは間違っており、それは、ＭＡＣ１アドレスは、今では、スイッチ２０のポート１と関連付けられていなければならないからである。しかしながら、エンドデバイス１６／１はメッセージを開始するので、それが位置しているポートは、エンドデバイス１６／１のアイデンティフィケーション（すなわち、そのＭＡＣアドレス）で更新される。したがって、ＢＴ２０ａは、短い持続時間にわたって更新され、この間、ストレージ配列２４又はコンピュータ２３は、必要とされる更新済みデータを検索して記憶する。こうする代わりに又はそれに加えて、コンピュータ２３は、ルーター２６を介して質問メッセージを送り、返答メッセージを対応するエンドデバイスから受信し、これで、スイッチ２０はＢＴ２０ａを更新し、これによって、そのポートを、対応するエンドデバイスの（更新された）ＭＡＣアドレスと関連付ける。したがって、スイッチ２０は、そのＢＴ２０ａ中でＭＡＣ２をＭＡＣ１で交換することによって、ポート１をワークステーション１６／１のＭＡＣ１アドレスと関連付ける。このようにして、ストレージ配列２４又はコンピュータ２３（これは、すなわち、ルーター２６がスイッチ２０に接続されている場合）は、更新される。
【００４４】
パネル２１と２２間のリンクで変更だけが実行されるという別の状況が発生し得る。たとえば、リンク２５／２と２５／１のそれぞれデータコードのエンドポイント２２／１と２２／ｎ間での交換という状況である。スイッチ２０は、コンピュータ２３で（すなわち、スイッチ２０を介して）そのポート１からｎまでを通じて質問メッセージを送った後では、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１がポート１でＭＡＣアドレスＭＡＣ２に取って代わったこと、また、ＭＡＣアドレスＭＡＣ２がポート２ではＭＡＣ１に取って代わったことを発見する。したがって、スイッチ２０は、そのＢＴ２０ａを更新する。加えて、メインコンピュータ２３又は１６／ｎ（定義によって異なる）もまた、後者のＭＡＣアドレスの変更で更新されている。メインコンピュータ２３又は１６／ｎによって、ＴＲＢ２５は、リンケージの再検査プロセスを実行し、これによって、リンク２５／１と２５／２の新たな位置が識別され、コンピュータ２３又は１６／ｎに報告し返される。
【００４５】
スイッチ２０が返答メッセージをエンドデバイスからその一つ以上のポート（図２Ａの１〜ｎ）上で所定の時間期間内に受信しない場合、テーブル２４中の対応する記録は、テーブル２４中で不変のまま残され、これで、「行方不明の」エンドデバイスはスイッチオフされているものと推測する。ＭＡＣが別のスイッチポート上で発見されたり、又は、アクセスポイントとスイッチ間のリンクが（交差接続を含めて）切断されたりした場合、ステーションは、テーブル２４から除去され、このステーションはもはや、前記アクセスポイントとは関連付けられていない。
【００４６】
図２Bは、本発明の別の好ましい実施態様による、データネットワーク上の静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。静的データコード４／１から４／ｎ(図２Ａ)は、スイッチ２０内に常駐しており、２０／１などのデータコードは、パネル２２’中のコンタクトを対応するコンタクト２７／１から２７／ｎに接続する。
【００４７】
パネル２２’がスイッチ２０に「橋渡し」されるニつの代替例がある。第一の代替例によれば、２０／１などのデータコードは、静的である、すなわちパネル２２’中の対応するコンタクト（たとえば、２２／１）に常時接続されている一つのエンドポイントを有しており、他方のエンドポイントは、スイッチ２０の占有されていないポートの内のどれか一つ（たとえば、２７／１）に接続されている。
【００４８】
第ニの代替例によれば、２０／１などのデータコードはニつの転送可能なエンドポイントを有している。第一の代替例によれば、２０／１などのリンクを決定する操作は、ＴＲＢ２５ａと信号バス２９を用いて、静的データコードエンドポイント（すなわち、２２／１から２２／ｎ）を記憶して、各々が対応するスイッチ２０の端末に接続されているデータコードを識別することが可能な検出器２７ａを利用することによって、また、特定の対を成すパネル２２’とスイッチ２０間に接続されて、ストレージ配列中に記憶されているデータコードの「集合」中の各データコードに固有の信号を検出することによって実行される。このストレージ配列は、たとえば、ＴＲＢ２５ａ内に常駐し、これで、コードエンドポイントが接続されている各スイッチ２０端末（すなわち、２７／１から２７／ｎ）と、対応するコードが接続されている他方のエンドポイントが接続されているパネル２２’中の対応する端末を相関させる。
【００４９】
第ニの代替例によれば、２０／１などのリンクを決定する操作は、ＴＲＢ２５ａ並びに信号バス２８および２９を用いることによって実行される。一般に、このタイプのデータコード配置は、図２Ａに示すニつのパネルの配置（すなわち、パネル２１と２２）と等価である。したがって、２０／１などのリンクを識別する問題は、検出器２７ａ（図２Ｂ中にある）がパネル２１（図２Ａ中にある）に取って代わること意外は類似の仕方で解決される。
【００５０】
本発明の別の実施態様（図３を参照）によれば、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）ネットワークは、サブネット１とサブネット２などのいくつかのサブネットを有しているが、これらは、ルーター２６などのルーターに接続されている。サブネットは各々が、図２Ａ又は図２Ｂに示すサブネット構造に本質的に類似の構造を有していて、組織の別々の部門を表している。たとえば、たったニつのサブネットが、データネットワーク、たとえば、サブネット１とサブネット２に含まれている。ルーター２６は、各サブネットにとって「ゲートウエイ」として働き、これで、サブネット１中のエンドデバイス（たとえば、エンドデバイス１６／１）とサブネット２中のエンドデバイス（たとえば、エンドデバイス３１）との間での通信を可能とする。各サブネットは、トランシーバブロック（ＴＲＢ）２５（図２Ａ又は図２Ｂを参照して説明した）を含んでいる。コンピュータ１６／ｎは、図２Ａを参照して説明したように、直接に、サブネット１中のＴＲＢ２５を制御する。しかしながら、（サブネット１中の）コンピュータ１６／ｎが、遠隔のサブネットから、たとえば、サブネット２中のＴＲＢ２５から必要とされる接続性データを獲得できるようにするために、サブネット２中のＴＲＢ２５は、サブネット２中のコンピュータ、たとえば、コンピュータ３１に接続されるが、このコンピュータからコンピュータ１６／ｎが通信して、サブネット２中のパネル２１と２２（図示せず）間の交差接続物に関連する必要なデータを検索するようになっている。
【００５１】
各サブネット中の各エンドデバイス（たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ１を有し、部屋＃１中のウオールアウトレット＃１５／１に接続されているエンドデバイス１６／１；図２Ａを参照）の物理的ロケーションとその対応する完全なエンドツーエンド接続性(たとえば、スイッチ２０のポート＃２からウオールアウトレット＃１５／１に至る接続性)を識別するためには、接続されているエンドデバイスのＭＡＣアドレスを獲得しなければならない。ルーター２６は、そのポートの内の一つの上で定義されている各サブネット中に含まれるすべてのエンドデバイスのＭＡＣアドレスを含むＡＲＰテーブルを通常維持している。各ＭＡＣアドレスは、対応するスイッチ２０のポートと関連付けられている（たとえば、ＭＡＣアドレスＭＡＣ２は、スイッチ２０のポート１と関連付けられている；図２Ａ参照）。図３に示すＬＡＮネットワーク上では、サブネット１はルーター２６のポート２６／１に接続されており、サブネット２はルーター２６のポート２６／２に接続されている。コンピュータ１６／ｎはルーター２６と通信し、これで、ＭＡＣアドレスと関連し、スイッチ２０の特定のポートと関連付けられているデータを検索する。
【００５２】
サブネットを検出するという操作は、ＬＡＮＭａｐｐｅｒモジュールを利用することによって実行され、また、ＬＡＮシステムの一部であり、また、定義されたルーターからアクセス可能であるすべてのサブネットをマッピングするステップを含む。ＬＡＮＭａｐｐｅｒは、シンプルネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）又は別の適切なプロトコルを利用することによってルーターと通信し、また、対応するＭＩＢ−２テーブル（管理情報ベース：「ＭＩＢ」）内に常駐するルーティングテーブルからそれに接続されているすべてのサブネットに関連するデータを検索し、ルーターのポートに接続されているすべてのサブネットのリストを構成する。加えて、追加のルーターのリストを、（前記ルーターと隣接するルーターに接続されている追加のサブネットに関連するデータを含んでいる）ルーティングテーブルから収集した情報に基づいて構成する。このプロセスは、ルーター毎に繰り返され、したがって、ＬＡＮ上に存在するサブネットのリストが得られる。ＬＡＮＭａｐｐｅｒはまた、各サブネット上に常駐するすべてのエンドデバイスのリストを生成するが、これは、これらのデバイスに質問して、関連するスイッチブリッジテーブルを更新するために用いられる。
【００５３】
図４は、本発明のある好ましい実施態様による、さまざまな地理的ロケーションに広がった例示のＷＡＮベースの組織データシステムの略図である。参照番号４０ａと４０ｂは、各々がデータネットワークであり、その基本的構造は、図２Ａに示すデータネットワークの構造と類似している。ＳＩＴＥ Ａが多くのエンドデバイスを有する場合、これらエンドデバイスは、いくつかのサブネットに分割されるが、その各々は、エッジルーター（ＥＲ）２６ａのさまざまなポート、たとえば、ポート２６／１と２６／２（ＥＲ２６ａのそれ）に接続される。ＳＩＴＥ Ｂは、ＳＩＴＥ Ａと類似の仕方で取り扱うことが可能である。ＥＲ２６ａとＥＲ２６ｂは、専用回線４１を利用することによって互いに通信して、ＷＡＮネットワーク上の任意のニつのエンドデバイス、たとえば、ＳＩＴＥ Ａ上のコンピュータ１６／１とＳＩＴＥ Ｂ上のコンピュータ１６／１との間でのデータ交換を可能とし、また、コンピュータ２３又はコンピュータ１６／１（ＳＩＴＥ Ａ又はＳＩＴＥ Ｂ中にある）などのメインコンピュータが、各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性に関連するデータを、それがどのサブネットに接続されているかや、どのサイトにそれが位置しているかとは無関係に獲得することを可能としている。ＳＩＴＥ ＡとＢに加えて、データネットワーク（たとえば、図示しないＳＩＴＥ ＣとＳＩＴＥ Ｄ）に接続しなければならない他のサイトがある場合、各々が特定のサイトと関連付けられているＥＲ２６ａまたはＥＲ２６ｂなどの追加のＥＲが必要である。これら追加のＥＲは、他のＥＲと、専用回線４１に類似した専用回線によってデータを交換する。
【００５４】
本実施態様によれば、各サブネット中の各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性を決定する操作は、図３に示すデータネットワークにおける場合と同じように実行されるが、それは、ＥＲ２６ａとＥＲ２６ｂ（図４）は、それらの間における（専用回線４１を介しての）通信の「ポイントツーポイント」性のために、一つのルーターの延長又は一部とみなし得るからである。したがって、サブネットワーク４０ａと４０ｂを含むＷＡＮベースのネットワーク上の各エンドデバイスの物理的ロケーションと接続性は、コンピュータ２３又はこれらサブネットの内のどちらかに含まれるコンピュータ、たとえばＳＩＴＥ Ａ中のサブネット１上のコンピュータ１６／ｎ又はＳＩＴＥ Ｂ中のサブネット１上のコンピュータ１６／ｎを利用することによって得られる。
【００５５】
本発明によれば、同じアクセスポイントでデータネットワークに（たとえば、ＨＵＢによって）接続されているエンドデバイスの物理的ロケーションと接続性もまた、図５に説明するように得ることが可能である。エンドデバイス１６／２ａと１６／２ｂは、スイッチ２０のポート２に接続されているＨＵＢ５１に（すなわち、ＨＵＢのポート５１／１と５１／２に）並行に接続される。従来のデータスイッチであるスイッチ２０は、複数のＭＡＣアドレスをスイッチ２０の同じポートと関連付けることが可能である。したがって、ＭＡＣ２ａとＭＡＣ２ｂ（図５）は、スイッチ２０のポート２と関連付けられている。
【００５６】
上で説明するように、ブリッジテーブル（ＢＴ）２６ａは、短い持続時間しかデータを維持しないが、この持続時間に、そのコンテンツが、接続されているエンドデバイスの物理的層に関連しているアスペクトを管理するために利用されるメインコンピュータに転送される。エンドデバイスは、ＨＵＢ５１に追加される（すなわち、接続されて起動される）に連れて、自身の存在（及び自身の識別）を、そのＭＡＣアドレスをスイッチ２０に出力メッセージで送ることによって示して、ＢＴ２６ａを瞬間的に更新する。エンドデバイス１６／２がスイッチオフされてそのイナクティブな状態になる、又は、アウトレット５１／１から切断されても、そのＭＡＣアドレスはまだ、スイッチ２０のポート２と関連付けられた状態にあり、前記ＭＡＣアドレスは、スイッチ２０の別のポート（たとえば、ポート３）上で識別されている。追加のエンドデバイスが接続され得る他のＨＵＢは、スイッチ２０の他の（占有されていない）ポートに接続され得るが、後者のエンドデバイスの物理的ロケーションと接続性は、すでに説明して図示したように得ることが可能である。
【００５７】
スイッチ２０は、上記の機能と同じ機能、たとえば、図２Ａに関連して説明したような機能を有する。交差接続セクションは、図２Ａ又は図２Ｂに示した交差接続セクションに基本的に類似している。
【００５８】
もちろん、スイッチとルーターによって個別に実行されるタスクは、スイッチングとルーティングの双方の機能を有する組み合わせデバイスを用いることによって、等価的に実行される。
【００５９】
本発明のいくつかの実施態様を図示して説明したが、本発明は、多くの修正、変更及び改造を加えても、さらに、当業者の範囲内にある多くの等価の又は代替のソリューションによっても、本発明の精神から逸脱することなく、また、クレームの範囲を超えることなく実行可能であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 （先行技術）物理的リンクの静的セクションと動的セクションを含む例示のデータネットワークの略図である。
【図２Ａ】 本発明のある好ましい実施態様による、データネットワークに接続されているＩＰベースのデータデバイスの物理的ロケーションとそのエンドツーエンドの物理的リンクを決定するシステムの略図である。
【図２Ｂ】 本発明の別の好ましい実施態様による、データネットワーク上の静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。
【図３】 本発明の別の好ましい実施態様による、ルーターに接続されたニつのサブネットから成る例示のＬＡＮベースの組織データシステムの略図である。
【図４】 本発明のある好ましい実施態様による、さまざまな地理的ロケーションに広がった例示のＷＡＮベースの組織データシステムの略図である。
【図５】 本発明のある好ましい実施態様による、いくつかのエンドデバイスが並行に接続されているデータネットワーク中での静的な物理的リンクと動的な物理的リンクを決定するシステムの略図である。
Claims (23)
- エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別する方法であり、前記エンドデバイスの各々が固有のＩＤを有し、また、ネットワークのアクセスポイントに接続されており、各アクセスポイントは、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されている、前記方法が：
ａ）第一のデータを記憶手段中に記憶するステップであり、前記第一のデータは、前記スイッチ中の対応するポートに接続されている各エンドデバイスの前記固有ＩＤと前記ポートとの間の関係を表す、前記ステップと；
ｂ）所望しだいでいつでもスイッチのポートで表すことが可能な別々のコンタクトから成る第一の集合と、所望しだいでいつでもアクセスポイントで表すことが可能な別々のコンタクトから成る第ニの集合とを提供するステップであり、前記第一と第ニの集合は、対応するデータコードによって交差接続されることが可能であり、これで、エンドデバイスを前記スイッチのポートに接続する際の変更を可能とする、前記ステップと；
ｃ）所望しだいでいつでも、前記スイッチのポートを前記第一の集合のコンタクトに接続するステップと；
ｄ）所望しだいでいつでも、アクセスポイントを前記第ニの集合のコンタクトに接続するステップと；
ｅ）前記第一と第ニの集合の内の所定のコンタクト同士を交差接続するステップと；
ｆ）第ニのデータを獲得して記憶するステップであり、前記第ニのデータは、前記集合同士間の現行の交差接続状態を表す交差接続データであり、前記交差接続データは、前記スイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連させる、前記ステップと；
ｇ）前記アクセスポイントのうちの一つに接続されている各エンドデバイスの前記エンドツーエンド接続性を表す第三のデータを包含する接続性テーブル（ＣＴ）を、前記第一と第ニの集合を利用することによって生成するステップと；
ｈ）必要とあればいつでも、各エンドデバイスの物理的ロケーションを、前記第三のデータと前記周知の物理的ロケーションを用いて獲得し、また、前記第一のデータ及び／又は前記第ニのデータの変更にしたがって前記第三のデータを更新するステップと；
を含む方法。 - 前記第一のデータが、前記スイッチのブリッジテーブル（ＢＴ）中に記憶される、請求項１に記載の方法。
- 前記第一のデータが、データをアクティブなエンドデバイスから前記スイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新され、前記データは、前記エンドデバイスの固有ＩＤであるか又は前記固有ＩＤを含んでいる、請求項１に記載の方法。
- 前記第一のデータが、質問メッセージを送って、固有ＩＤを含んでいるデータを、アクセスポイントに接続されている各アクティブエンドデバイスから、前記質問メッセージに応答して受信することによって自動的に更新される、請求項１に記載の方法。
- 一つ以上のエンドデバイスを同じアクセスポイントに接続する、請求項１に記載の方法。
- 前記第ニのデータが、前記第一又は第ニのコンタクト集合の内の一つ以上のコンタクトに対して信号を送信して、それぞれ前記第ニ又は第一のコンタクト集合で対応する信号を受信することによって自動的に更新される、請求項１に記載の方法。
- 各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスで表すステップ及び／又は前記ＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
- 前記スイッチをルーターのポートに接続して、各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスで表すステップ及び／又は前記ＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るステップを含む、請求項１に記載の方法。
- 前記第一のデータの変更が検出されたらいつでも：
ａ）現行の第ニのデータを獲得して、前記データを直前に得られた第ニのデータと比較し；
ｂ）前記第ニのデータに対応する変更が認められなかった場合、ストレージ配列を前記物理的アドレスの対応する変更で更新し、前記変更が認められた場合；
ｃ）前記ストレージ配列の直前のコンテンツを維持する；
ことによって、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報を獲得する、請求項１に記載の方法。 - 前記第ニのデータの変更が検出されたらいつでも：
ａ）現行の第一のデータに変更がないか探し；
ｂ）前記第一のデータに対応する変更が認められなかった場合、前記対応する変更からの逸脱にしたがって各デバイスの物理的ロケーションの変更に関連する情報を獲得し、前記変更が認められた場合；
ｃ）直前のエンドデバイスのロケーションを維持する；
ことによって、エンドデバイスの物理的ロケーションの対応する変更を表す情報を獲得する、請求項１に記載の方法。 - データネットワークが少なくともニつのルーターを含み、前記ルーターは、少なくとも一つのデータ通信チャネルによって互いに接続されており、また、少なくとも一つの通信プロトコルを利用することによって互いに通信する、請求項１に記載の方法。
- 前記対応する第一と第ニのデータが、各々が対応するスイッチとトランシーバと関連付けられている一つ以上のルーターから得られる、請求項１と１１に記載の方法。
- エンドデバイスの物理的ロケーション及び／又はエンドツーエンド接続性を自動的に識別するシステムであり、前記エンドデバイスの各々が固有のＩＤを有し、また、ネットワークのアクセスポイントに接続されており、各アクセスポイントは、周知の物理的ロケーションを有し、また、スイッチのポートに接続されている、前記システムが：
ａ）前記スイッチ中の対応するポートに接続されている、各エンドデバイスの固有ＩＤ間の関係を表している第一のデータを記憶する記憶手段と；
ｂ）別々のコンタクトから成る第一の集合と第ニの集合であり、前記第一の集合は、所望しだいでいつでも、スイッチポートで表すことが可能であり、前記第ニの集合は、所望しだいで、アクセスポイントで表すことが可能であり、前記第一と第ニの集合は、対応するデータコードによって交差接続されることが可能であり、これで、エンドデバイスと前記スイッチのポートとの間で代りの通信経路を提供し、前記第一と第ニの集合は、前記スイッチのポートと、アクセスポイントにそれぞれに接続される、前記第一と第ニの集合と；
ｃ）前記第一と第ニの集合の対応するコンタクト同士を交差接続し、また、エンドデバイスと前記スイッチのポート間に代りの通信経路を提供するデータコードと；
ｄ）第ニのデータを獲得して記憶する手段であり、前記データは、前記集合同士間の現行の交差接続状態を表す交差接続データであり、前記データは、前記スイッチのポートを対応するアクセスポイントに関連させ、また、前記第ニの手段中に記憶される、前記手段と；
ｅ）接続性テーブル（ＣＴ）を記憶し、第三のデータを生成する手段であり、前記データは、それぞれ前記第一と第ニの手段中に記憶されている前記第一と第ニのデータを利用することによって更新され、前記第三のデータは、前記アクセスポイントのうちの一つに接続されている各エンドデバイスの物理的ロケーションとエンドツーエンド接続性の反映である、前記手段と；
を備えるシステム。 - 前記第一のデータが、前記スイッチのブリッジテーブル（ＢＴ）中に記憶される、請求項１３に記載のシステム。
- 前記第一のデータが、データをアクティブなエンドデバイスから前記スイッチの対応するポートを介して送ることによって自動的に更新され、前記データは、前記エンドデバイスの固有ＩＤであるか又は前記固有ＩＤを含んでいる、請求項１３に記載のシステム。
- 前記第一のデータが、質問メッセージを送って、固有ＩＤを含んでいるデータを、アクセスポイントに接続されている各エンドデバイスから、前記質問メッセージに応答して受信することによって更新される、請求項１３に記載のシステム。
- 一つ以上のエンドデバイスを同じアクセスポイントに接続する、請求項１３に記載のシステム。
- 前記第ニのデータが、前記第一又は第ニのコンタクト集合の内の一つ以上のコンタクトに対して信号を送信して、それぞれ前記第ニ又は第一のコンタクト集合で対応する信号を受信することによって自動的に更新される、請求項１３に記載のシステム。
- 各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスで表すステップ及び／又は前記ＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るステップをさらに含む、請求項１３に記載のシステム。
- 前記スイッチをルーターのポートに接続して、各エンドデバイスをその対応するＩＰアドレスで表すステップ及び／又は前記ＩＰアドレスを用いて、質問メッセージを一つ以上のエンドデバイスに送るステップを含む、請求項１３に記載のシステム。
- データネットワークが少なくともニつのルーターを含み、前記ルーターは、少なくとも一つのデータ通信チャネルによって互いに接続されており、また、少なくとも一つの通信プロトコルを利用することによって互いに通信する、請求項１３に記載のシステム。
- 前記固有ＩＤが、前記エンドデバイスのＭＡＣアドレスである、請求項１３、１５又は１６に記載のシステム。
- 前記固有ＩＤが、前記エンドデバイスのＭＡＣアドレスである、請求項１、３又は４に記載の方法。
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