JP3901498B2 - Manufacturing method of airbag device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の衝突時に乗員を保護するエアバッグ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスによりエアバッグを膨張させ自動車の乗員を保護するエアバッグ装置が用いられている。このようなエアバッグ装置(エアバッグシステム)は、前面衝突の際のシートベルトの補助として乗員を保護する目的で、ほとんどの乗用車の運転席用及び助手席用に取り付けられており、さらに、近年では、側面衝突や転覆の際における乗員保護を目的とし、サイドエアバッグやカーテンエアバッグとも呼ばれるエアバッグ装置が開発され、車に搭載されつつある。そして、このようなエアバッグ装置の構成は多様化し、複雑化してきているが、基本的には、衝突検知装置からの信号により電流がインフレータ(ガス発生装置)に送られ、この電流によりインフレータが作動し、このインフレータから供給されたガスが袋状のエアバッグに送られ、エアバッグが急速に膨張する構成となっている。そして、ガスの供給方法については、ガス発生剤の燃焼ガスを用いる燃焼ガスタイプと、ボンベに貯蔵した貯蔵ガスを用いる貯蔵ガスタイプと、これら燃焼ガスと貯蔵ガスを混成して用いるハイブリッドタイプとの3種類が知られている。そして、このように供給されたガスは、所定のガス流路を通ってエアバッグに送られるが、このガス流路には、スロートと呼ばれる断面積が最小となる部分が存在する。そして、このスロートの上流側、スロート内、及びこのスロートの下流側でのガスの特性は、ロケットや圧縮性気体の技術的専門書などに記載され、例えば、George P.Sutton 著の Rocket Propulsion Elements (Fifth Edition) に解説されており、この中で本発明に係わる部分を次に示す。流路を流れるガスは理想気体であり、流れは等エントロピ変化であると仮定する。そして、スロート部上流のガス圧力、温度、比熱比及びガス常数をそれぞれP1〔Pa〕、T1〔K〕、k及びR〔J/kg・K〕、スロートの断面積及びガス温度をAt〔m2〕、及びTt〔K〕、スロート下流の圧力及び温度をP2〔Pa〕及びT2〔K〕とすると、P1/P2が下記数式4の条件で、スロートの質量流量速度は下記数式5に示すm〔kg/s〕となり、スロートでガス速度は下記数式6で示す音速a〔m/s〕となり、断熱膨張により、下記数式7に示す状態変化が起こるとされている。
【0003】
数式4
P1/P2≧{(k+1)/2}{( k ) / ( k−1 )}
数式5
m=At P1 k ([{2/(k+1)}{( k+1 ) / ( k−1 )}]/(k R T1))1/2
数式6
a=(kRT)1/2
数式7
T1/T2=(P1/P2)( k−1/k )
ここで、上記の数式4は、スロート上流と下流との圧力比が右辺の値より大きいかまたは等しい場合にスロートでガスは音速流となり、圧力比が右辺の値より小さい場合には音速に達しないことを示す。また、数式6は、一般に温度Tの気体の音速式であり、スロートのガス速度の計算では、TはTtとする。
【0004】
そして、上記の数式を計算する上で、比熱比kは、ガス恒数をR1(=8.3143〔J/mol K〕)、該当ガスの比熱をCp〔J/mol K〕とすれば、下記数式8で計算でき、比熱Cpは便覧などを採用できるほか、下記数式9のように、温度(T)の関数としてガスごとに比熱定数e,f,g,h,を用いて計算できるようになっている。ガス常数R〔J/kg K〕はガスの分子量をMwとすれば、下記数式10で計算された値である。
【0005】
数式8
k=Cp/(Cp−R1)
数式9
Cp=e+f103T+g105T2+h106T2
数式10
R=1000R1/Mw
なお、本発明の解析での比熱の具体的な数値計算は、科学技術研究所報告、第83巻 別冊号 (1988) "TABLE OF THERMODYNAMIC PROPERTIES OF INORGANIC COMPOUNDS" を用いた。また、ガスが混合ガスである場合には、混合ガスの各成分のモル分率(例えば、n種の混合ガスのモル分率をX1,X2,…,Xn とする。この合計は1.0である。)を求め、このモル分率と各ガスの比熱定数(例えば 常数eの場合 e1,e2,…en)との積の和(この例では、混合ガスの常数e=e1X1+e2X2+…+enXn)を求め、この常数を用いて任意の混合ガスの比熱も計算が可能である。
【0006】
そして、ガスが理想気体である場合には、その気体の圧力P、容積V、質量w、ガス常数R、温度Tの間で、下記の数式11が成立することがよく知られている。
【0007】
数式11
PV=wRT
なお、これら計算における単位はSI単位系が用いられる。
【0008】
そして、スロート部より下流の流路で、等エントロピ的な膨張を起こすような構造の流路、例えば、ロケットに用いられる末広ノズル内のような構造では、ガスは超音速になることが知られている。そして、多くのインフレータでは、ガス出口がスロート部であり、また、インフレータ内部にスロート部が配置されている場合であっても、このスロート部の下流でフィルタ兼冷却材となる金網などが配置され、熱吸収が激しく起こることから、等エントロピ変化にならない構成となっている場合が多く、超音速ガス流は発生しにくい。また、近年利用が研究されているヘリウムガスを用いた貯蔵ガスタイプでは、ガスの冷却装置などは配置されないため、等エントロピ変化に近い流れとなりやすく、スロートより下流部にガスの断熱膨張を起こすような末広ノズルを設けると、超音速ガス流が発生することがあり得るが、一般には、このような膨張部は設けられていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
インフレータからの流出ガスが折り畳まれた内筒部を膨張させ、さらに、外側にあるエアバッグを膨張させるエアバッグ装置について、通常の解析では超音速がないような系で、膨張実験を行っていた際、作動開始の電流を流すスイッチを押してから数ミリ秒以内に、内筒部は損傷しないのに、この内筒部の外側にある同一材料の布で作成されたエアバッグに内筒部以上の大きな損傷が加わるという現象が発見された。このような現象は、超音速ガスに起因するものと考えられるが、超音速ガスがどうして発生しているのかは不明であった。そこで、このような点を解明し、超音速ガス流を発生させないエアバッグ装置が好ましいが、これらに配慮したエアバッグ装置は知られていない。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、超音速ガス流が発生せず、エアバッグに加わる負荷を軽減できるエアバッグ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエアバッグ装置の製造方法は、エアバッグと、このエアバッグにガスを供給して膨張させるインフレータと、このインフレータから前記エアバッグにガスが流れる第1のガス通路と、前記エアバッグ内に位置し供給されたガスが流れる第2のガス通路とを具備し、前記エアバッグは、外殻を構成するエアバッグ本体と、このエアバッグ本体の内側に配置され前記第2のガス通路を形成する内筒部とを備えるエアバッグ装置の製造方法であって、
インフレータのガス温度〔K〕をT1、
インフレータのガス圧力〔Pa〕をP1、
インフレータのガス比熱比をk、
ガス定数〔J/kg・K〕をR、
音速の最小値を与えるエアバッグ作動雰囲気温度におけるガスの音速の最小値〔m/s〕をa0、
音速の最小値を与えるエアバッグ作動雰囲気温度におけるガスの比熱比をk0、
エアバッグ内に流入するガスの質量流量速度〔kg/sec〕をm、
大気圧〔MPa〕をPaとしたとき、
前記第1のガス通路の断面積が最小となる部分の最小断面積Atと、前記第2のガス通路の断面積が最大となる部分の最大断面積Aiとの比Ai/Atが、
数式1
Ai/At > [{(P1/Ps)1/k}/a0][{2/(k+1)}{ ( k+1 ) / ( k−1 ) }k R T1]1/2
数式2
Ps=Pa {(k0+1)/2}{k 0 / ( k 0 −1 ) }
を満たすように設定するものである。
【0012】
そして、この構成では、エアバッグ装置のインフレータ内のガスがエアバッグに流出する際に、予期せぬ超音速ガス流が発生せず、この超音速現象を原因とするエアバッグに対する負荷を軽減し、容易に信頼性が向上するエアバッグ装置が提供される。さらに、エアバッグを補強する部材が不要になり、部品点数を削減して、小さく収納することが可能になる。そして、エアバッグ本体の内側に内筒部を備えた構成において、予期せぬ超音速ガス流が発生せず、この超音速現象を原因とするエアバッグに対する負荷を軽減し、容易に信頼性が向上するエアバッグ装置が提供される。
【0013】
請求項2記載のエアバッグ装置の製造方法は、請求項1記載のエアバッグ装置の製造方法において、インフレータが供給するガスは、ヘリウムを含むものである。
【0014】
そして、この構成では、ヘリウムが使用される条件で、超音速現象を原因としてエアバッグに加わる負荷が軽減され、かつ、エアバッグの必要以上の大型化が抑制され、容易に信頼性が向上する。
【0015】
請求項3記載のエアバッグ装置の製造方法は、請求項1または2記載のエアバッグ装置の製造方法において、エアバッグ装置は、第1のガス通路に連通してインフレータを起動させるイニシエータと、このイニシエータの作動時には、前記第1のガス通路の一部を閉塞してこのイニシエータから生じたガスが第2のガス通路側に流れることを抑制するとともに、インフレータの起動後は、前記第1のガス通路を開放するガス流出制御手段とを具備したものである。
【0016】
そして、この構成では、高温のガスの第2のガス通路側への流出が抑制され、超音速現象の発生が抑制される。
【0017】
請求項4記載のエアバッグ装置の製造方法は、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置の製造方法において、エアバッグは、自動車の室内を横断するように覆って膨張するものである。
【0018】
そして、この構成では、形状により超音速現象が発生する可能性のあるサイドウィンドウを覆うエアバッグ装置などにおいて、超音速現象の発生を抑制し、エアバッグに対する負荷を軽減し、容易に信頼性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアバッグ装置の製造方法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1及び図2において、10はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置10は、自動車のサイドウィンドウの上縁部に沿って折り畳んで配置され、このサイドウィンドウを覆うように膨張展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置である。そして、このエアバッグ装置10は、インフレータ11と、このインフレータ11に接続されたリテーナ12に固定具14を用いて固定されたエアバッグ15とを備えている。そして、エアバッグ15は、エアバッグ15の外殻を構成するエアバッグ本体としての袋状のカーテンバッグ17と、内筒部としての略円筒状に膨らむインナチューブ18とを備えている。また、これらカーテンバッグ17及びインナチューブ18は、それぞれガス流出部をもつリテーナ12に固定具14により固定され、ガスが流通可能に連続されている。そして、カーテンバッグ17は、基布を縫製などして、サイドウィンドウを覆うように対向する一対の壁部を有した扁平な膨張形状を有している。また、インナチューブ18は、基布を縫製などして略円筒状に膨らむように形成され、カーテンバッグ17の内側に配置されており、このインナチューブ18の内側に、第2のガス通路19が形成されている。そこで、インフレータ11が作動しガスがインナチューブ18に供給されると、折り畳まれたインナチューブ18が膨張し、さらに、折り畳まれたカーテンバッグ17が膨張するようになっている。なお、図1は、エアバッグ15が展開した状態を示す縦断面図であるが、カーテンバッグ17は一部を省略して示す部分断面図となっている。
【0021】
そして、インフレータ11は、図2などに示すように、インフレータ容器21と、このインフレータ容器21の開口部22に連続する第1のガス通路としてのガス流路24を設けたマニホルド25と、このマニホルド25に固定されたイニシエータ26となどを備えている。そして、インフレータ容器21内には、燃焼ガスタイプではガス発生剤と冷却剤などが充填され、貯蔵ガスタイプではヘリウムガスを主成分とする混合ガスが充填され、また、ハイブリッドタイプではアルゴンガスなどのイナートガスと加熱剤などが充填され、それぞれ開口部22を覆うシール部28で環境的及び/又は耐圧的にシールされている。
【0022】
また、マニホルド25は、図3などに示すように、上流側に位置する第1ハウジング31と、この第1ハウジング31の下流側に溶接などして接合された第2ハウジング32とを備え、例えばクランク状に屈曲したガス流路24を形成している。
【0023】
また、リテーナ12は、マニホルド25に接続され、ガス流路24の一部を構成するリテーナガス流路34を備えている。さらに、このリテーナ12の内周部すなわちリテーナガス流路34あるいはリテーナ12の外周部に接合し、図4などに示すように、供給されるガス中の固体粒子を取り除くストレーナ36が一般的に配置されている。そして、このストレーナ36は、例えば円筒状をなし、外周面に複数のガス出口孔37を形成したいわば多孔円筒状になっている。また、このストレーナ36の基端部には、リテーナ12の内周部に螺合して接続されるねじ溝を有した接続部38が設けられている。
【0024】
また、イニシエータ26は、開口部22すなわちシール部28に対向してマニホルド25の第1ハウジング31に固定されている。そして、このイニシエータ26に通電されると、このイニシエータ26から発火し、貯蔵ガスタイプではシール部28が破れてインフレータ容器21の中のガスが、また、ハイブリットタイプや燃焼ガスタイプでは加熱剤やガス発生剤の燃焼が始まると同時にこのインフレータ容器21の中のガスが、それぞれ開口部22の下流に配置されたガス流路24に流出する。
【0025】
そして、いわゆるスロートは、このガス流路24内に配置されるのが一般的であり、このガス流路24について、図2に示すように、シール部28直近外側の位置Aから、ストレーナ36のガス出口孔37の直近内側の位置Bまでのいずれかの位置で、流路の断面積が最小となる箇所が、スロート部40となる。このスロート部40は、シール部28のすぐ外側である場合が多いが、図3では、第1ハウジング31と第2ハウジング32とを溶接して接合してマニホルド25を形成した際に、このマニホルド25を構成する部材が一部内側すなわちガス流路24側に膨出し、断面積がAtとなるスロート部40が形成された例を示している。
【0026】
なお、スロート部は、1個の孔で構成される場合のほか、複数の孔により構成される場合もある。そして、複数の孔でスロート部が構成される場合は、スロート部の断面積は、各孔の断面積の合計となる。
【0027】
図5は、このエアバッグ装置10の作動直後のインナチューブ18及びこのインナチューブ18の外側のカーテンバッグ17の膨張過程を模式的に示した図である。すなわち、この図5に示す時点では、ガスが供給されるガス出口孔37の近傍のみで、インナチューブ18及びカーテンバッグ17が膨張した膨張部18a,17aとなり、ガス出口孔37から離間した部分は、折り畳まれたままの状態の未膨張部18b,17bとなっている。なお、この図5では、インナチューブ18及びカーテンバッグ17の一部のみが示されている。
【0028】
通常、このインナチューブ18は、インフレータ11から供給されるガス流により発生する力学的負担を受ける機能を有し、すなわち、この機能により、カーテンバッグ17に加わる力学的負担を軽減する。従って、力学的に強い円筒状に形成されている。また、カーテンバッグ17は、通常、図1に示す導入部42を有し、この導入部42は、円筒状に膨張する。
【0029】
以上のような条件で、上記のロケットノズルにおけるガスの流れの数式などにより、ガスの流れの解析を行った。
【0030】
そして、インフレータ11から供給されるガスは、スロート部40で流量が規制される。そして、質量流量速度は、上記の数式4の条件を満たすとき、数式5で表される。この時、スロート部40でのガス速度は音速であり、ガスの比熱、温度、及び分子量で定まる。インフレータ11で用いられるガスは主にヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、及び燃焼ガスであり、燃焼ガスの代表成分としては、窒素(N2)及び二酸化炭素(CO2)を選んで計算した。この計算結果を、以下の表1及び表2の「音速」と表記した欄に示している。また、この計算に用いた基礎数値、比熱定数などを、表3及び表4に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
一方、エアバッグ15が膨張する環境は一般には233〜373〔K〕(−40〜100〔℃〕)の大気圧の空気であり、以下の解析において、空気音速が遅いほうが超音速が生じやすい厳しい条件であると考えられるため、大気圧(0.101〔MPa〕)の空気で233〔K〕の環境(以下、低温空気という)とした。この場合、低温空気の温度(T0)、ガス定数(R0)、比熱比(k0)は、表3の値として、以下に示す数式12を用いて計算した。この結果を表3の「低温空気音速」の欄に示す。
【0036】
数式12
a0=(k0 R0 T0)1/2
また、表1及び表2において、ガスの音速は、ヘリウムガスでは室温程度の低温であっても低温空気音速よりもかなり大きく、また、燃焼ガスやハイブリッドガスは通常500〜1500〔K〕に加熱されており、この加熱ガスは低温空気温度よりかなり大きい。これらのガスが折り畳まれたインナチューブ18内に供給されてこのインナチューブ18が膨張する場合、このインナチューブ18は、特に膨張先端において、外側の低温空気内を、低温空気の音速以上の速度で膨張する場合があることが判明し、この現象は、空気中を超音速の物体が移動する時の現象(以下、超音速膨張と称する)であることが判明した。そして、この超音速膨張では、インナチューブ18の膨張先端の外側では、衝撃波の発生もあり得るし、衝撃波が発生しなくとも、インナチューブ18の先端にある低温空気は剛体に近い特性を示し、外側にあるカーテンバッグ17に強い力を及ぼす。そして、インナチューブ18はインフレータ11のガスの動きに追従できても、外側のカーテンバッグ17の動きは、内外面両方が低温空気の超音速流となった場合には、追従しにくい場合もあり得る。
【0037】
そこで、特殊な素材などを用いることなく、外側のカーテンバッグ17を容易に円滑に展開させるためには、インナチューブ18の外側境界にある低温空気の圧力と大気圧の比を、音速限界圧力比以下にすればよい。すなわち、低温空気の音速限界圧力をPs、大気圧をPaとして、数式4のkをk0とした、以下の数式13すなわち数式14が守られることが重要になる。
【0038】
数式13
Ps/Pa≦{(k0+1)/2}{k 0 / ( k 0 −1 ) }
従って
数式14
Ps≦Pa {(k0+1)/2}{k 0 / ( k 0 −1 ) }
上記の数式13では、ガス速度は、不等号の時は音速以下となり、等号の場合には音速となる。従って、インナチューブ18内圧力も、このPs以下とする必要がある。
【0039】
また、点火から時間tの間に流出する質量流量速度mを有するインフレータ11からのガスの体積(Vg)は、以下の数式15ないし数式17で表される。
【0040】
数式15
Vg=w R Ts/Ps
ここで、
数式16
w=∫mdt
または 短時間で
数式17
w=mt
これら数式16及び数式17で、wはmの時間積分であり、mが時間で変化しないと考えられる短時間ではw=mtであることを示す。この解析では、後者の数式17について検討した。
【0041】
また、Tsは断熱膨張したあとのインフレータガスの温度であり、このTsは、上記の数式7を変形した以下の数式18及び数式19で表される。
【0042】
数式18
T1/Ts=(P1/Ps)( k−1/k )
従って
数式19
Ts=T1/(P1/Ps)( k−1/k )
そして、上記の体積Vgのガスが断面積Aiのインナチューブ18に流れ込むと、長さが設定される。インナチューブ18内の容積及び長さをそれぞれVit及びLとすれば、Vg=Vit=Ai L となる。
【0043】
ここで、Lは単位時間に膨張する速度が音速まで許容されるから、
L=a0 t である。この時、上記の数式13は等号となる。この関係を示すと、以下の数式20及び数式21となる。
【0044】
数式20
Vg=mtRTs/Ps=Vit=Ai L=Ai a0 t
このとき
数式21
Ps=Pa {(k0+1)/2}{k 0 / ( k 0 −1 ) }
ここで、数式20及び数式21の条件を満足するAiは、これら数式20及び数式21に、数式5、数式18及び数式19を代入して、Ai/Atについて整理すると、数式1を得ることができ、この数式1を満足すれば超音速膨張が起こらない。表1及び表2に、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、窒素(N2)、及び二酸化炭素(CO2)について、スロート上流ガス温度及び圧力を変化させて計算した結果を示す。この表1及び表2は、該当温度及び圧力でAi/Atを計算しており、該当条件下でこの値が大きい場合、超音速膨張は起こらないことを示している。例えばヘリウム(He)ガスでインフレータの内圧40〔MPa〕、温度300〔K〕でAi/Atは46.0であり、スロート断面積Aiに対してインナチューブ断面積が46倍以上であれば、超音速膨張しない。しかし、同圧力で温度が400〔K〕のときは、Ai/Atが53.1以上でなければならない。
【0045】
ここで、一般的なインフレータからのガスの温度及び圧力は、燃焼ガスタイプ及びハイブリッドタイプでは、燃焼ガス温度は2000〜3000〔K〕、冷却後の流出ガスの温度は500〜1500〔K〕、圧力は燃焼ガスタイプでは30〔MPa〕以下、ハイブリッドタイプでは70〔MPa〕以下、貯蔵ガスタイプでは、ヘリウム(He)の断熱膨張最低温度である30〜2500〔K〕まで変わると考えられ、圧力は50〔MPa〕以下である。そして、多くのガスで、Ai/Atは50以上で、また、圧力が50〔MPa〕となっても、Ai/Atが150であれば、超音速膨張は起こりにくいという計算結果であった。また、高温ガスが流出すると、超音速流が生成しやすい傾向である。
【0046】
そこで、Ai/Atの値は、50〜150、好ましくは、60〜120の範囲を選定すれば良い。そして、Ai/Atの値がこの範囲より小さいと、外側のカーテンバッグに加わる負荷が大きくなり、また、Ai/Atの値が大きい場合は、エアバッグがかさばる結果となり、特に、カーテンエアバッグにおいては、インナチューブが小さいことが好ましいとの条件に反することとなる。
【0047】
このように、本実施の形態のエアバッグ装置10によれば、インフレータ11からのガスが折り畳まれたインナチューブ18を膨張させ、さらに、このインナチューブ18の外側のカーテンバッグ17を膨張させる構成において、超音速ガス流が発生せず、エアバッグ15の予期せぬ超音速現象である超音速膨張を防止でき、この超音速膨張を原因とするカーテンバッグ17に対する負荷を軽減でき、容易に信頼性を向上できるエアバッグ装置10を提供できる。
【0048】
特に、インフレータ11から供給されるガスが通過するガス流路24と円筒状のインナチューブ18を備えるカーテンエアバッグについて、超音速膨張を容易に防止でき、容易に信頼性を向上できる。
【0049】
なお、上記の条件に適合するインナチューブ、すなわち、Ai/Atの値が50〜150、好ましくは、60〜120の範囲を選定できる構成としては、例えば、小径の取付部と、下流側に位置する最大断面積部とが断面積拡大部を介して連通された構造を採り、特に、低温ガスを発生できる場合、質量流量速度を抑制し、スロート部の断面積を小さくできる場合には、より小さい径寸法のインナチューブを用いることが可能であり、かつ、好都合となる。そして、これら条件に適合する構成は、例えば、図6の部分縦断面図に示すインナチューブ18のように、小径の円筒状の取付部51と、この取付部51から円周全方向に拡開する断面積拡大部52と、この断面積拡大部52に連続する円筒状の最大断面積部53とを備えた構成とすることができる。また、例えば、図7の部分縦断面図に示すインナチューブ18のように、小径の円筒状の取付部51と、この取付部51から円周一方向に偏って拡開する断面積拡大部52と、この断面積拡大部52に連続する円筒状の最大断面積部53とを備えた構成とすることもできる。さらに、本発明は細長い流路を膨らませて本体エアバッグにガスを供給する構成のエアバッグ装置に広く適用が可能である。
【0050】
また、Ai/Atの値を50〜150、好ましくは、60〜120とし、超音速膨張を防ぐためには、高温のガスの初期流出を抑制すると、さらに良好な結果を実現できる。この点、特に初期(作動開始時)に高温ガスが流出するタイプは、図1、図2、及び図5に示すように、シール部28の外側にイニシエータ26を配置した構造のインフレータ11である。そして、この構造のインフレータ11では、イニシエータ26の作動によりシール部28が破れる過程で、イニシエータ26から発生する高温のガスがガス流路24のエアバッグ15側すなわち下流側に流出する量を制限していないため、この高温のガスの多くの部分がガス流路24を下流側に流れる。このような場合、高温のガスの初期流出を抑制するためには、イニシエータ26のガスがガス流路24を下流側に流れることを抑制するガス流出制御手段を設けることが有効である。そして、このガス流出制御手段は、イニシエータ26から瞬間的に発生する高温のガスをガス流路24の下流側に流れにくくするとともにインフレータ容器21側に案内してシール部28を迅速に破壊し、一方、シール部28の破壊後は、インフレータ11から供給されるガスの流れを妨げない機能を有する必要がある。
【0051】
上記の実例として、インナチューブの直径を二つの異なる寸法のもので比較した結果を説明する。ヘリウムガスを封入した、スロート径8.4mmである同一仕様のインフレータ11を用いて、一の場合には、リテーナ12の径大部(つば部)の径にならってインナチューブ径を39mm、Ai/At値は17.5とし、二の場合には、リテーナ12に保持される部分の39mmから図6のように径を拡大してインナチューブ径を60mm、Ai/At値は51.4とし、それぞれについて展開実験を行った。一の場合は、バッグの膨張部17aにおいて損傷が認められたが、二の場合には損傷を全く認めなかった。なお、Ai/At値の上限値150を超える場合、すなわち、上記インフレータを基礎に求めるとインナチューブ径102mmを超える場合に相当し、超音速の発生という点では問題にはならないが、スロート部が特に問題となるような用途、本実施例のカーテンタイプのエアバッグにおいては、コンパクトであることのために、重要な意味を持っている。
【0052】
例えば、図8に示すガス流出制御手段61は、アルミニウムや銅などの金属製で、薄く軟質の円筒状の部品であり、イニシエータ26のガス発生部位とシール部28とを結ぶように配置されている。
【0053】
また、例えば、図9に示すガス流出制御手段63は、軟質の金属で円盤状に形成され、イニシエータ26の取付部位と下流側のガス流路24との間を塞ぐように配置されている。
【0054】
そして、これらガス流出制御手段61,63は、イニシエータ26から流出する初期発生高温ガスに対しては、ガス流路24の下流側に流出しにくくできるとともに、シール部28が破壊してインフレータ11の開口部22からガスが流出した場合には、このガスの高い圧力により、完全にあるいは一部が破壊され、ガス流路24を開放するものである。
【0055】
さらに、上記の各実施の形態では、インナチューブ18を使用した構成について説明したが、このようなインナチューブを介することなく、エアバッグの外殻を構成するカーテンバッグなどのエアバッグ本体に設けたガス導入口に、直接的にインフレータを取り付ける構造とすることもできる。
【0056】
また、エアバッグは、自動車のサイドウィンドウ覆うように膨張展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置のほか、座席の側部に備えられるサイドエアバッグ装置、助手席に対向してインスツルメントパネルに配置される助手席乗員用のエアバッグ装置、あるいは、ステアリングホイールに備えられるエアバッグ装置などに適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1記載のエアバッグ装置の製造方法によれば、エアバッグ装置のインフレータ内のガスがエアバッグに流出する際に、予期せぬ超音速ガス流が発生せず、この超音速現象を原因とするエアバッグに対する負荷を軽減でき、容易に信頼性を向上できるエアバッグ装置を提供できる。さらに、エアバッグを補強する部材が不要になり、部品点数を削減して、小さく収納できる。そして、エアバッグ本体の内側に内筒部を備えた構成において、予期せぬ超音速ガス流が発生せず、この超音速現象を原因とするエアバッグに対する負荷を軽減でき、容易に信頼性を向上できるエアバッグ装置を提供できる。
【0058】
請求項2記載のエアバッグ装置の製造方法によれば、請求項1記載の効果に加え、ヘリウムが使用される条件で、超音速現象を原因としてエアバッグに加わる負荷を軽減でき、かつ、エアバッグの必要以上の大型化を抑制して、容易に信頼性を向上できる。
【0059】
請求項3記載のエアバッグ装置の製造方法によれば、請求項1または2記載の効果に加え、高温のガスの第2のガス通路側への流出を抑制できるので、内筒部を小径にでき、よりコンパクトな形状で超音速現象の発生を抑制できる。
【0060】
請求項4記載のエアバッグ装置の製造方法によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の効果に加え、形状により超音速現象が発生する可能性のあるサイドウィンドウを覆うエアバッグ装置において、超音速現象の発生を抑制し、エアバッグに対する負荷を軽減でき、容易に信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアバッグ装置の製造方法の一実施の形態を示すエアバッグが膨張した状態の一部を省略した説明図である。
【図2】 同上エアバッグ装置のエアバッグを省略した断面図である。
【図3】 同上エアバッグ装置のインフレータの一部を拡大して示す断面図である。
【図4】 同上エアバッグ装置のストレーナを拡大して示す断面図である。
【図5】 同上エアバッグ装置のエアバッグが膨張する初期の状態の一部を省略した説明図である。
【図6】 本発明のエアバッグ装置のインナチューブの他の実施の形態を示す一部を省略した説明図である。
【図7】 本発明のエアバッグ装置のインナチューブのさらに他の実施の形態を示す一部を省略した説明図である。
【図8】 本発明のエアバッグ装置のガス流出制御手段の一実施の形態を示す一部の断面図である。
【図9】 本発明のエアバッグ装置のガス流出制御手段の他の実施の形態を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置
11 インフレータ
15 エアバッグ
17 エアバッグ本体としてのカーテンバッグ
18 内筒部としてのインナチューブ
19 第2のガス通路
24 第1のガス通路としてのガス流路
26 イニシエータ
61,63 ガス流出制御手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides an airbag device that protects an occupant in the event of a car collision, for example.Manufacturing methodAbout.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an airbag device that inflates an airbag with gas to protect an occupant of an automobile has been used. Such an airbag device (airbag system) is attached to the driver's seat and front passenger seat of most passenger cars for the purpose of protecting passengers as an aid to the seat belt in the event of a frontal collision. Then, for the purpose of protecting passengers in the case of a side collision or rollover, an airbag device called a side airbag or a curtain airbag has been developed and is being installed in a vehicle. And the configuration of such an airbag device has been diversified and complicated, but basically, a current is sent to an inflator (gas generator) by a signal from the collision detection device, and the inflator is caused by this current. It operates, and the gas supplied from this inflator is sent to the bag-like airbag, and the airbag is inflated rapidly. And about the supply method of gas, the combustion gas type using the combustion gas of a gas generating agent, the storage gas type using the storage gas stored in the cylinder, and the hybrid type using these combustion gas and storage gas mixedly Three types are known. The gas supplied in this way is sent to the airbag through a predetermined gas flow path, and this gas flow path has a portion having a minimum cross-sectional area called a throat. The characteristics of the gas upstream, inside the throat, and downstream of the throat are described in technical technical books on rockets and compressible gases, such as Rocket Propulsion Elements by George P. Sutton. (Fifth Edition), and the parts related to the present invention are shown below. It is assumed that the gas flowing through the flow path is an ideal gas and the flow is an isentropic change. And the gas pressure, temperature, specific heat ratio and gas constant upstream of the throat part are P1 [Pa], T1 [K], k and R [J / kg · K], respectively, and the throat cross-sectional area and gas temperature are At [m2, And Tt [K], and the pressure and temperature downstream of the throat are P2 [Pa] and T2 [K], P1 / P2 is the condition of Equation 4 below, and the mass flow rate of the throat is shown in Equation 5 below. [Kg / s], the gas velocity at the throat becomes the sound velocity a [m / s] shown in the following formula 6, and the state change shown in the following formula 7 occurs due to adiabatic expansion.
[0003]
Formula 4
P1 / P2 ≧ {(k + 1) / 2}{( k ) / ( k-1 )}
Formula 5
m = At P1 k ([{2 / (k + 1)}{( k + 1 ) / ( k-1 )}] / (K R T1))1/2
Formula 6
a = (kRT)1/2
Formula 7
T1 / T2 = (P1 / P2)( k-1 / k )
Here, the above equation 4 shows that when the pressure ratio between the upstream and downstream of the throat is greater than or equal to the value on the right side, the gas becomes a sonic flow at the throat, and reaches the speed of sound when the pressure ratio is less than the value on the right side. Indicates not to. Equation 6 is generally a sound velocity equation for a gas of temperature T, and T is Tt in the calculation of the gas velocity of the throat.
[0004]
In calculating the above formula, if the specific heat ratio k is R1 (= 8.3143 [J / mol K]) and the specific heat of the gas is Cp [J / mol K], It can be calculated by the following formula 8, and the specific heat Cp can be adopted by handbook or the like, and can be calculated by using specific heat constants e, f, g, h for each gas as a function of the temperature (T) as in the following formula 9. It has become. The gas constant R [J / kg K] is a value calculated by
[0005]
Formula 8
k = Cp / (Cp-R1)
Formula 9
Cp = e + f103T + g105T2+ H106T2
R = 1000R1 / Mw
In addition, the specific numerical calculation of the specific heat in the analysis of the present invention used Science and Technology Research Institute report, Vol. 83, separate volume (1988) "TABLE OF THERMODYNAMIC PROPERTIES OF INORGANIC COMPOUNDS". When the gas is a mixed gas, the molar fraction of each component of the mixed gas (for example, the molar fraction of n kinds of mixed gases is X1, X2,..., Xn. This total is 1.0. And the sum of the product of the molar fraction and the specific heat constant of each gas (for example, e1, e2,... En in the case of the constant e) (in this example, the constant e of the mixed gas e = e1X1 + e2X2 + ... + enXn) And the specific heat of any mixed gas can be calculated using this constant.
[0006]
When the gas is an ideal gas, it is well known that the following
[0007]
PV = wRT
Note that the SI unit system is used as the unit in these calculations.
[0008]
And, it is known that the gas becomes supersonic in a flow path that is isentropicly expanded in the flow path downstream from the throat part, for example, in a structure like a divergent nozzle used in a rocket. ing. In many inflators, the gas outlet is a throat portion, and even when the throat portion is disposed inside the inflator, a wire mesh or the like serving as a filter and coolant is disposed downstream of the throat portion. Since the heat absorption occurs violently, the structure often does not cause an isentropic change, and the supersonic gas flow hardly occurs. In addition, the storage gas type using helium gas, which has been studied for use in recent years, is not equipped with a gas cooling device, so it tends to be a flow close to isentropic change and causes adiabatic expansion of the gas downstream from the throat. If a divergent nozzle is provided, a supersonic gas flow may be generated, but in general, such an expansion portion is not provided.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
For the airbag device that inflates the inner cylinder part where the outflow gas from the inflator is folded and further inflates the airbag on the outside, an expansion experiment was conducted in a system where there was no supersonic speed in normal analysis In this case, the inner cylinder part is not damaged within a few milliseconds after pressing the switch for starting the operation, but the airbag made of the same material cloth outside the inner cylinder part is more than the inner cylinder part. The phenomenon that a large damage was added was discovered. Such a phenomenon is considered to be caused by the supersonic gas, but it is not clear why the supersonic gas is generated. Therefore, an air bag device that clarifies such points and does not generate a supersonic gas flow is preferable, but an air bag device that takes these into consideration is not known.
[0010]
The present invention has been made in view of the above points, and an air bag apparatus that does not generate a supersonic gas flow and can reduce a load applied to the air bag.Manufacturing methodThe purpose is to provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The airbag device according to claim 1.Manufacturing methodThe air bag, the inflator for supplying and inflating the gas to the air bag, the first gas passage through which the gas flows from the inflator to the air bag, and the supplied gas flowing in the air bag flows A second gas passage, and the airbag includes an airbag main body constituting an outer shell, and an inner cylinder portion which is disposed inside the airbag main body and forms the second gas passage.A manufacturing method for an airbag device comprising:
Inflator gas temperature [K] is T1,
The gas pressure [Pa] of the inflator is P1,
The gas specific heat ratio of the inflator is k,
Gas constant [J / kg · K] is R,
The minimum value [m / s] of the sound velocity of the gas at the air bag working atmosphere temperature that gives the minimum value of the sound velocity is a0,
The specific heat ratio of the gas at the air bag operating atmosphere temperature that gives the minimum value of the sonic velocity is k0
The mass flow rate [kg / sec] of the gas flowing into the airbag is m,
Atmospheric pressure [MPa] to PaWhen,
The ratio Ai / At between the minimum cross-sectional area At where the cross-sectional area of the first gas passage is minimum and the maximum cross-sectional area Ai where the cross-sectional area of the second gas passage is maximum is:
Formula 1
Ai / At> [{(P1 / Ps)1 / k} / A0] [{2 / (k + 1)}{ ( k + 1 ) / ( k-1 ) }k R T1]1/2
Formula 2
Ps = Pa {(k0 + 1) / 2}{K 0 / ( k 0 -1 ) }
MeetTo setIs.
[0012]
In this configuration, when the gas in the inflator of the airbag device flows into the airbag, an unexpected supersonic gas flow does not occur, and the load on the airbag caused by this supersonic phenomenon is reduced. Easy to improve reliabilityAirbag device is provided. Furthermore, a member that reinforces the airbag is not necessary, and the number of parts can be reduced and the apparatus can be stored small. And in the structure provided with the inner cylinder part inside the airbag body, an unexpected supersonic gas flow does not occur, the load on the airbag caused by this supersonic phenomenon is reduced, and reliability is easily achieved. improvesAirbag device is provided.
[0013]
The airbag apparatus according to claim 2.Manufacturing methodThe airbag device according to claim 1.Manufacturing methodThe gas supplied by the inflator contains helium.
[0014]
In this configuration, the load applied to the airbag due to the supersonic phenomenon is reduced under the condition where helium is used, and the unnecessarily large size of the airbag is suppressed, and the reliability is easily improved. .
[0015]
The airbag apparatus according to claim 3.Manufacturing methodThe airbag device according to claim 1 or 2.Manufacturing methodInAirbag deviceAn initiator that communicates with the first gas passage and activates the inflator, and when the initiator is activated, a part of the first gas passage is closed and the gas generated from the initiator flows to the second gas passage side In addition to suppressing this, after the inflator is activated, a gas outflow control means for opening the first gas passage is provided.
[0016]
In this configuration, the outflow of the high-temperature gas to the second gas passage side is suppressed, and the occurrence of the supersonic phenomenon is suppressed.
[0017]
The airbag device according to claim 4.Manufacturing methodThe airbag device according to any one of claims 1 to 3.Manufacturing methodIn this case, the airbag covers and inflates so as to cross the interior of the automobile.
[0018]
In this configuration, in an airbag device that covers a side window in which a supersonic phenomenon may occur depending on the shape, the occurrence of the supersonic phenomenon is suppressed, the load on the airbag is reduced, and reliability is easily achieved. improves.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the airbag apparatus of the present inventionManufacturing methodOne embodiment will be described with reference to the drawings.
[0020]
1 and 2,
[0021]
The inflator 11 includes, as shown in FIG. 2 and the like, an
[0022]
Further, as shown in FIG. 3 and the like, the manifold 25 includes a
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
A so-called throat is generally disposed in the
[0026]
In addition, the throat portion may be configured by a plurality of holes in addition to the case of being configured by one hole. And when a throat part is comprised with a some hole, the cross-sectional area of a throat part becomes the sum total of the cross-sectional area of each hole.
[0027]
FIG. 5 is a view schematically showing the inflating process of the
[0028]
Normally, the
[0029]
Under the above conditions, the gas flow was analyzed by the mathematical formula of the gas flow in the rocket nozzle.
[0030]
The flow rate of the gas supplied from the inflator 11 is regulated by the
[0031]
[Table 1]
[0032]
[Table 2]
[0033]
[Table 3]
[0034]
[Table 4]
[0035]
On the other hand, the environment in which the
[0036]
a0 = (k0 R0 T0)1/2
In Tables 1 and 2, the sound velocity of gas is considerably larger than that of low-temperature air even with a helium gas at a low temperature of about room temperature, and combustion gas and hybrid gas are usually heated to 500-1500 [K]. This heated gas is much larger than the cold air temperature. When these gases are supplied into the folded
[0037]
Therefore, in order to easily and smoothly deploy the outer curtain bag 17 without using a special material, the ratio of the pressure of low-temperature air and the atmospheric pressure at the outer boundary of the
[0038]
Formula 13
Ps / Pa ≦ {(k0 + 1) / 2}{K 0 / ( k 0 -1 ) }
Therefore
Ps ≦ Pa {(k0 + 1) / 2}{K 0 / ( k 0 -1 ) }
In the above equation 13, the gas velocity is equal to or lower than the sound speed when the sign is inequality, and the sound speed when the sign is equal. Therefore, the
[0039]
Further, the volume (Vg) of the gas from the inflator 11 having the mass flow rate m flowing out from the ignition during the time t is expressed by the following
[0040]
Vg = w R Ts / Ps
here,
Formula 16
w = ∫mdt
Or in a short time
Formula 17
w = mt
In these formulas 16 and 17, w is the time integration of m, and indicates that w = mt in a short time that m is considered not to change with time. In this analysis, the latter equation 17 was examined.
[0041]
Moreover, Ts is the temperature of the inflator gas after adiabatic expansion, and this Ts is expressed by the following
[0042]
T1/ Ts = (P1 / Ps)( k-1 / k )
Therefore
Ts = T1 / (P1 / Ps)( k-1 / k )
When the gas having the volume Vg flows into the
[0043]
Here, since L is allowed to expand at a unit time up to the sound speed,
L = a0 t. At this time, the above equation 13 becomes an equal sign. If this relationship is shown, it will become the following Numerical formula 20 and
[0044]
Formula 20
Vg = mtRTs / Ps = Vit = Ai L = Ai a0 t
At this time
Ps = Pa {(k0 + 1) / 2}{K 0 / ( k 0 -1 ) }
Here, Ai that satisfies the conditions of Formula 20 and
[0045]
Here, the temperature and pressure of the gas from a general inflator are the combustion gas type and the hybrid type, the combustion gas temperature is 2000 to 3000 [K], the temperature of the effluent gas after cooling is 500 to 1500 [K], The pressure is considered to vary from 30 [MPa] or less for the combustion gas type, 70 [MPa] or less for the hybrid type, and 30 to 2500 [K] which is the lowest adiabatic expansion temperature of helium (He) for the storage gas type. Is 50 [MPa] or less. In many gases, Ai / At is 50 or more, and even if the pressure is 50 [MPa], if Ai / At is 150, supersonic expansion hardly occurs. Moreover, when high temperature gas flows out, a supersonic flow tends to be generated.
[0046]
Therefore, the value of Ai / At may be selected in the range of 50 to 150, preferably 60 to 120. If the value of Ai / At is smaller than this range, the load applied to the outer curtain bag becomes large, and if the value of Ai / At is large, the airbag becomes bulky. Is contrary to the condition that the inner tube is preferably small.
[0047]
As described above, according to the
[0048]
In particular, for a curtain airbag including a
[0049]
An inner tube that meets the above conditions, that is, a configuration in which the value of Ai / At is 50 to 150, preferably 60 to 120 can be selected. The maximum cross-sectional area portion that communicates with the cross-sectional area enlarged portion, especially when low-temperature gas can be generated, when mass flow rate can be suppressed and the cross-sectional area of the throat portion can be reduced, It is possible and advantageous to use a small diameter inner tube. A configuration that meets these conditions is, for example, a small-diameter
[0050]
In order to prevent the supersonic expansion by setting the value of Ai / At to 50 to 150, preferably 60 to 120, further excellent results can be realized by suppressing the initial outflow of high-temperature gas. In this regard, in particular, the type in which the high temperature gas flows out in the initial stage (at the start of operation) is an inflator 11 having a structure in which an
[0051]
As an example of the above, the result of comparing the diameter of the inner tube with two different dimensions will be described. In the case of using an
[0052]
For example, the gas outflow control means 61 shown in FIG. 8 is a thin and soft cylindrical part made of metal such as aluminum or copper, and is arranged so as to connect the gas generation part of the
[0053]
Further, for example, the gas outflow control means 63 shown in FIG. 9 is formed in a disk shape with a soft metal and is disposed so as to block between the attachment site of the
[0054]
The gas outflow control means 61 and 63 can prevent the initially generated high temperature gas flowing out from the
[0055]
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the configuration using the
[0056]
In addition to the so-called curtain airbag device that inflates and deploys so as to cover the side windows of the automobile, the airbag is arranged on the instrument panel so as to face the side airbag device provided on the side of the seat and the passenger seat. The present invention can be applied to an airbag device for a passenger on the passenger seat or an airbag device provided in a steering wheel.
[0057]
【The invention's effect】
The airbag device according to claim 1.Manufacturing methodAccording to the above, when the gas in the inflator of the airbag device flows into the airbag, an unexpected supersonic gas flow does not occur, and the load on the airbag caused by this supersonic phenomenon can be reduced and easily Can improve reliabilityAir bag device can be provided. Furthermore, a member that reinforces the airbag is not necessary, and the number of components can be reduced and the airbag can be stored small. And, in the configuration with the inner cylinder part inside the airbag body, unexpected supersonic gas flow does not occur, the load on the airbag caused by this supersonic phenomenon can be reduced, and reliability is easily achieved. Can improveAir bag device can be provided.
[0058]
The airbag apparatus according to claim 2.Manufacturing methodAccording to the invention, in addition to the effect of claim 1, the load applied to the airbag due to the supersonic phenomenon can be reduced under the condition that helium is used, and the airbag is prevented from being unnecessarily large. Can easily improve the reliability.
[0059]
The airbag apparatus according to claim 3.Manufacturing methodAccording to the present invention, in addition to the effect of the first or second aspect, the outflow of the high temperature gas to the second gas passage side can be suppressed, so that the inner cylinder portion can be made small in diameter and the supersonic phenomenon can be reduced with a more compact shape. Generation can be suppressed.
[0060]
The airbag device according to claim 4.Manufacturing methodAccording to the present invention, in addition to the effect according to any one of claims 1 to 3, in the airbag device that covers the side window in which the supersonic phenomenon may occur depending on the shape, the occurrence of the supersonic phenomenon is suppressed, and the airbag Can be reduced and reliability can be improved easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an airbag apparatus according to the present invention.Manufacturing methodIt is explanatory drawing which abbreviate | omitted a part of the state which the airbag which shows one embodiment of the air bag expanded.
FIG. 2 is a cross-sectional view in which the airbag of the airbag device is omitted.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing a part of the inflator of the airbag device.
FIG. 4 is an enlarged sectional view showing a strainer of the airbag apparatus.
FIG. 5 is an explanatory diagram in which a part of the initial state where the airbag of the airbag device is inflated is omitted.
FIG. 6 is an explanatory view in which a part of another embodiment of the inner tube of the airbag device of the present invention is omitted.
FIG. 7 is an explanatory view with a part omitted showing still another embodiment of the inner tube of the airbag device of the present invention.
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing an embodiment of the gas outflow control means of the airbag apparatus of the present invention.
FIG. 9 is a partial cross-sectional view showing another embodiment of the gas outflow control means of the airbag apparatus of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Airbag device
11 Inflator
15 airbag
17 Curtain bags as airbag bodies
18 Inner tube as inner tube
19 Second gas passage
24 Gas flow path as first gas passage
26 Initiator
61, 63 Gas outflow control means
Claims (4)
前記エアバッグは、外殻を構成するエアバッグ本体と、このエアバッグ本体の内側に配置され前記第2のガス通路を形成する内筒部とを備えるエアバッグ装置の製造方法であって、
インフレータのガス温度〔K〕をT1、
インフレータのガス圧力〔Pa〕をP1、
インフレータのガス比熱比をk、
ガス定数〔J/kg・K〕をR、
音速の最小値を与えるエアバッグ作動雰囲気温度におけるガスの音速の最小値〔m/s〕をa0、
音速の最小値を与えるエアバッグ作動雰囲気温度におけるガスの比熱比をk0、
エアバッグ内に流入するガスの質量流量速度〔kg/sec〕をm、
大気圧〔MPa〕をPaとしたとき、
前記第1のガス通路の断面積が最小となる部分の最小断面積Atと、前記第2のガス通路の断面積が最大となる部分の最大断面積Aiとの比Ai/Atが、
数式1
Ai/At > [{(P1/Ps)1/k}/a0][{2/(k+1)}{ ( k+1 ) / ( k−1 ) }k R T1]1/2
数式2
Ps=Pa {(k0+1)/2}{k 0 / ( k 0 −1 ) }
を満たすように設定する
ことを特徴とするエアバッグ装置の製造方法。An air bag, an inflator for supplying and inflating gas to the air bag, a first gas passage through which gas flows from the inflator to the air bag, and a second gas through which the supplied gas flows in the air bag. Gas passage,
The airbag and the airbag main body forming the outer shell, a method of manufacturing an airbag apparatus Ru and a cylindrical portion in which forming the second gas passage is disposed inside the airbag body,
Inflator gas temperature [K] is T1,
The gas pressure [Pa] of the inflator is P1,
The gas specific heat ratio of the inflator is k,
Gas constant [J / kg · K] is R,
The minimum value [m / s] of the sound velocity of the gas at the air bag working atmosphere temperature that gives the minimum value of the sound velocity is a0,
The specific heat ratio of the gas at the air bag operating atmosphere temperature that gives the minimum value of the sonic velocity is k0,
The mass flow rate [kg / sec] of the gas flowing into the airbag is m,
When the atmospheric pressure [MPa] was Pa,
The ratio Ai / At between the minimum cross-sectional area At where the cross-sectional area of the first gas passage is minimum and the maximum cross-sectional area Ai where the cross-sectional area of the second gas passage is maximum is:
Formula 1
Ai / At> [{(P1 / Ps) 1 / k } / a0] [{2 / (k + 1)} { ( k + 1 ) / ( k-1 ) } kR T1] 1/2
Formula 2
Ps = Pa {(k0 + 1 ) / 2} {k 0 / (k 0 -1)}
It sets so that it may satisfy | fill. The manufacturing method of the airbag apparatus characterized by the above-mentioned .
ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置の製造方法。The method for manufacturing an airbag apparatus according to claim 1, wherein the gas supplied by the inflator includes helium.
このイニシエータの作動時には、前記第1のガス通路の一部を閉塞してこのイニシエータから生じたガスが第2のガス通路側に流れることを抑制するとともに、インフレータの起動後は、前記第1のガス通路を開放するガス流出制御手段とを具備した
ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置の製造方法。 The airbag device includes an initiator that communicates with the first gas passage and activates the inflator;
During the operation of the initiator, a part of the first gas passage is blocked to prevent the gas generated from the initiator from flowing to the second gas passage, and after the inflator is activated, the first gas passage is started. The method for manufacturing an airbag device according to claim 1 or 2, further comprising gas outflow control means for opening the gas passage.
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置の製造方法。The method of manufacturing an airbag device according to any one of claims 1 to 3, wherein the airbag covers and inflates so as to traverse the interior of the automobile.
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