JP3900744B2

JP3900744B2 - Impact energy absorption structure by vehicle interior materials

Info

Publication number: JP3900744B2
Application number: JP15342399A
Authority: JP
Inventors: 幸夫和原; 直人大西
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1999-06-01
Filing date: 1999-06-01
Publication date: 2007-04-04
Anticipated expiration: 2019-06-01
Also published as: JP2000344036A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の内装材に設けられる衝撃エネルギー吸収構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、車室内の内装材を構成するトリムの内部に、車両衝突時、乗員が車室内の構成部品に干渉する、所謂二次衝突時、乗員が受ける衝撃を緩和するため、衝撃吸収機能を有するトリム補強部材を設けることが知られている（特開平８−１１９０４７号公報参照）。
【０００３】
このトリム補強部材は、特に乗員の頭部を保護するため、前記公報にも示されているように、一般にピラーを被装するピラートリムの内部に設定されている。
【０００４】
【発明の解決しようとする課題】
ところで、一般の車両では、車室内の前後に複数の座席を設置し、複数の乗員を前後に着座させることが多いが、こうした車両においては、前席の側方に設けたピラー（センターピラーなど）に対して、車両の衝突方向に応じて、前席乗員、後席乗員が、それぞれ異なる方向から干渉する。
【０００５】
すなわち、側面衝突の場合には、車体に車幅方向の衝突加速度が生じるため、前席乗員が側方に変位して、車室側方からピラーに干渉し、前面衝突の場合には、車体に前後方向の衝突加速度が生じるため、後席乗員が前方に変位して、車室後方からピラーに干渉する。
【０００６】
このように、複数の乗員がそれぞれ異なる方向からピラーに干渉する場合、前記公報に示してあるように、ピラーの車室側全面にトリム補強部材を設けることにより、各乗員の衝突エネルギーをある程度緩和できる。
【０００７】
しかし、複数の乗員がそれぞれ異なる方向からピラーに干渉する場合には、干渉方向が異なる他に、後席乗員の方がピラーまでの干渉距離が長く、また、干渉する慣性質量も、後席乗員が上半身全ての質量であるため、頭部だけの前席乗員よりも大きくなる。
【０００８】
したがって、前後に複数の乗員を着座させる車両においては、着座位置によって、干渉距離や慣性質量に違いが生じ、衝撃エネルギーが異なるといった問題が生じる。
【０００９】
この点、前記公報では、充分に考慮されておらず、それぞれの着座位置の乗員に対して、適切に衝撃エネルギーの緩和を行なうことはできなかった。
【００１０】
また、一般に、ピラーにはシートベルトのシートベルトショルダーアンカーが設置され、そのピラートリムの中央には、そのシートベルトショルダーアンカーの高さ位置を、乗員の体格に応じて調整するアジャスター用の長穴が穿設されている。
【００１１】
しかし、こうした長穴がトリムに穿設されると、長穴の部分でトリム補強部材を設けることができないため、必然的にトリム内部中央でトリム補強部材が欠けることになり、後席乗員がピラーに干渉し、車室後方から大きな衝撃エネルギーを受けた場合には、トリム補強部材がトリムから剥離し、効果的に衝撃エネルギーを吸収できないといった可能性もあった。
【００１２】
本発明は以上のような問題点に鑑み発明されたもので、前後に複数の座席を設け、乗員を前後に着座させる車両であっても、前席乗員と後席乗員が干渉するピラーのトリム補強部材を、それぞれの乗員の衝撃エネルギーに対応して、適切に緩和できるようにした、車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は以下のように構成される。
請求項１記載の発明は、車室内の前後に複数の座席を設けた、車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前席側方の車両側面に、上下方向に伸びる車体部材のピラーを配設し、該ピラーの車室内側面に、ピラーを覆うトリムを被装し、該トリムに、シートベルトショルダーアンカーの高さ位置調整のため、上下方向に伸びる長穴を穿設し、該長穴からトリムの車室前後方向端部までのトリムとピラーとの間には、車室内からの衝撃を吸収する衝撃吸収部を備えたトリム補強部材を介装し、該トリム補強部材の上下方向に延びる本体部の上端若しくは下端に、長穴の上方若しくは下方で車両前後方向に伸びる前後延設部を形成し、該前後延設部の前後方向端部をピラー若しくはトリムに固定すると共に、前記衝撃吸収部を本体部において前記トリムの長穴から車室後方側端部までの間のみに設定したものである。
【００１４】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前記トリム補強部材の衝撃吸収部を、前記本体部に設けた車室後方からの衝撃を吸収する衝撃吸収部と、前後延設部に設けた車室側方からの衝撃を吸収する第２の衝撃吸収部とで構成し、前記本体部の衝撃吸収部のエネルギー吸収性能を、第２の衝撃吸収部のエネルギー吸収性能よりも高めたものである。
【００１５】
請求項３記載の発明は、請求項１記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前記トリム補強部材の前後延設部に、別体の衝撃吸収部を設けたものである。
【００１６】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３いずれか記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前記シートベルトショルダーアンカーと一体に上下動するスライドアジャスターパネルを、トリムとピラーとの間に配設し、前記トリム補強部材の前後延設部とトリムとの間に間隙を設け、スライドアジャスターパネルをガイドするガイド部を構成したものである。
【００１７】
請求項５記載の発明は、請求項１〜３いずれか記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前記前後延設部を、トリム補強部材の上端と下端に、それぞれ上部前後延設部と下部前後延設部として設け、前記シートベルトショルダーアンカーと一体に上下動するスライドアジャスターパネルを、前記トリムと前記ピラーとの間に配設し、前記上部前後延設部と下部前後延設部を該スライドアジャスターパネルに対して、一方は車室側に、他方は車外側に位置して当接するように設定したものである。
【００１８】
請求項６記載の発明は、請求項１〜３いずれか記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造において、前記前後延設部を、トリム補強部材の上端と下端に、それぞれ上部前後延設部と下部前後延設部を設け、該各前後延設部の前後方向端部を、ピラー若しくはトリムに固定したものである。
【００１９】
【作用及び効果】
請求項１記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、トリムに、シートベルトショルダーアンカーの高さ位置調整のため、上下方向に伸びる長穴を穿設したものにあって、トリム補強部材に形成した前後延設部の前後方向端部を、ピラー若しくはトリムに固定したことにより、トリム内部の中央で、トリム補強部材が欠けたものであっても、前後延設部の前後方向端部がピラー若しくはトリムに固定され、広い範囲でトリム補強部材を固定できるため、トリム補強部材のピラー若しくはトリムからの剥離が防止され、効果的に衝撃エネルギーの吸収を行なうことができる。
【００２０】
また、トリムの長穴から車室後方側端部までのトリムとピラーの間にのみに、本体部の衝撃吸収部を設定したことにより、乗員が二次衝突し得ない不要な車室前方側部位の衝撃吸収部を省略しつつ、二次衝突する部位では適切に衝撃エネルギーの吸収を行なうことができる。
【００２１】
請求項２記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、本体部の衝撃吸収部のエネルギー吸収性能を、第２の衝撃吸収部のエネルギー吸収性能よりも高めたことにより、トリム補強部材は、大きな衝撃エネルギーで干渉する後席乗員に対して充分なエネルギー吸収性能を確保して、小さな衝撃エネルギーで干渉する前席乗員に対して適当なエネルギー吸収性能を確保したため、それぞれの乗員に対して、適切に衝撃エネルギーを緩和することができる。
【００２２】
請求項３記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、トリム補強部材の前後延設部に、別体の衝撃吸収部を設けたことにより、トリム補強部材が、衝撃エネルギーを受けて変形した場合でも、前後延設部には変形が生じないため、別体に設けられた衝撃吸収部のエネルギー吸収性能は確保される。
【００２３】
請求項４記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、トリム補強部材の前後延設部とトリムの間に間隙を設け、スライドアジャスターパネルをガイドするガイド部を構成したことにより、前後延設部がスライドアジャスターパネルのガイド手段を兼ねるため、別途ガイド手段を設ける必要がなくなり、ガイド手段のためのスペースを設定しなくてもよいため、トリム内部に衝撃吸収空間を充分に確保することができる。
【００２４】
請求項５記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、トリム補強部材の上端と下端にそれぞれ前後延設部を設け、それらの各前後延設部を前記スライドアジャスターパネルに対して、一方は車室側に、他方は車外側に位置して当接するように設定したことにより、スライドアジャスターパネルの上端と下端は、それぞれ前後延設部によって付勢されるため、スライドアジャスターパネルのばたつきが抑えられ、異音の発生を防止できる。
【００２５】
請求項６記載の車両の内装材による衝撃エネルギー吸収構造によれば、トリム補強部材の上端と下端にそれぞれ前後延設部を設け、それら各前後延設部の前後方向端部を、ピラー若しくはトリムに固定したことにより、トリム補強部材の上端と下端の両側で、確実にピラー若しくはトリムに固定されるため、トリムのどの位置に乗員が干渉したとしても、トリム補強部材のピラー若しくはトリムからの剥離が防止され、広い範囲でのエネルギー吸収を確実に行なうことができる。
【００２６】
【実施例】
本発明の実施例を以下、図面に基づいて詳述する。
図１は、本発明が採用された車両の車室内部の側面を示した図である。二点鎖線の仮想線で、それぞれ前席及び後席（図示せず）に着座した前席乗員Ｐ１と後席乗員Ｐ２を示す。
【００２７】
車体側面には、それぞれ車室前方から、車室フロアとルーフを上下方向に伸びて連結するＡピラー１０、Ｂピラー２０及びＣピラー３０が順に配置され、その各ピラー間には、フロントドア４０とリアドア５０がそれぞれ配設されている。
【００２８】
これらピラーやドアの車室側側面には、樹脂製や布製の内装材が取り付けられている。各ピラーには、Ａピラートリム１１、Ｂピラートリム２１及びＣピラートリム３１が各ピラーの車室側側面の全面を覆うように被装され、各ドアには、フロントドアトリム４１、リアドアトリム５１が各ドアの車室側を覆うように被装されている。
【００２９】
Ｂピラー２０の上部には、前席用シートベルトのシートベルトショルダーアンカー６０が設置され、そのシートベルトショルダーアンカー６０は、乗員の体格に応じて高さ位置を上下に調整できるように構成されている。
【００３０】
なお、フロントドア４０やリアドア５０の上部には、それぞれドアウィンドガラス４２、５２が設けられ、Ａピラー１０の前方には、フロントウィンドガラス１２、Ｃピラー３０の後方には、クォーターウィンドガラス３２が設けられている。
【００３１】
図２は、シートベルトショルダーアンカー６０の付近を示したＢピラーの詳細図である。
【００３２】
Ｂピラートリム２１は、上部に設定されるＢピラートリムアッパ２１ａと、下部に設定されるＢピラートリムロア２１ｂとによって構成され、Ｂピラートリムアッパ２１ａの中央には、シートベルトショルダーアンカー６０の高さ調整に対応して、上下方向に伸びる長穴２２が穿設されている。
【００３３】
Ｂピラートリムアッパ２１ａの下端には、凹設されたシートベルト引出し口２３が設けられ、シートベルトＳをＢピラー下端に取付けられたシートベルトリトラクター（図示せず）から引出すように構成されている。
【００３４】
シートベルトショルダーアンカー６０には、下端にシートベルトＳを挿通するＤリング６１と、上端にシートベルトショルダーアンカーの高さ調整する際、押操作するアジャスターボタン６２が設けられている。
【００３５】
シートベルトショルダーアンカー６０の背面側には、上下方向に伸び、シートベルトショルダーアンカー６０と一体に連動するアジャスターカバーパネル６３が、Ｂピラートリムアッパ２１ａの裏側（車外側）に位置するように設けられている。
【００３６】
さらに、Ｂピラートリムアッパ２１ａの裏側（車外側）には、長穴２２から車室後方端部までの間に長穴２２に沿って伸びる本体部７１と、本体部７１上端から車室前方側に伸びる上部前後延設部７２と、本体部７１下端から車室前方側に伸びる下部前後延設部７３とにより構成されるトリム補強部材７０が、長穴２２の周囲を取り囲むように取り付けられ、車両衝突時には、乗員のＢピラー干渉時（二次衝突時）に、衝撃エネルギーを緩和するように構成されている。
【００３７】
図３に、図２のＡ−Ａ断面を示し、Ｂピラー２０とＢピラートリムアッパ２１ａ内部の構造を説明する。
シートベルトショルダーアンカー６０とアジャスターカバーパネル６３は、ガイドレール部６４ａを有するアジャスターブラケット６４にスライド自在に嵌合され、そのアジャスターブラケット６４と共にベルトアジャスター組立体６０Ａを構成している。
【００３８】
このベルトアジャスター組立体６０Ａは、Ｂピラーインナパネル２０ａにボルト／ナット８０、８１によって固定されている。
【００３９】
トリム補強部材７０は、長穴２２の上側では、上部前後延設部７２がＢピラートリムアッパ２１ａとの間で、間隙を設けて取り付けられ、長穴２２の下側では、下部前後延設部７３がＢピラートリムアッパ２１ａに当接して取り付けられている。
【００４０】
アジャスターカバーパネル６３は、上端６３ａを上部前後延設部７２とＢピラートリムアッパ２１ａとの間の間隙に位置させ、下端６３ｂを下部前後延設部７３の車外側に位置させ、それぞれを上部前後延設部７２と下部前後延設部７３に当接させている。これにより上端６３ａと下端６３ｂがトリム補強部材７０によって付勢させることになるため、アジャスターカバーパネル自身のばたつきが抑えられ、異音の発生が防止される。
【００４１】
トリム補強部材７０の上部前後延設部７２には、四角形断面のパイプ形状の衝撃エネルギー吸収部材７４が取り付けられている。この衝撃エネルギー吸収部材７４は、金属薄板を芯として、その金属薄板の外表面にクラフト紙を重ね合せた重合体として構成され（詳細は図示せず）、表面を蛇腹状に形成して、車室内方から前席乗員Ｐ１の干渉を受けた際には塑性変形して、衝撃エネルギーを吸収するように構成されている。
【００４２】
なお、Ｂピラーインナパネル２０ａの車外側には、Ｂピラーレイン２０ｂとＢピラーアウタパネル２０ｃが設けられ、これら車体部材によってＢピラー２０が構成されている。
【００４３】
図４に図３のＢ−Ｂ断面を示し、衝撃エネルギー吸収部材７４の上部前後延設部７２への取付け構造を説明する。
【００４４】
上部前後延設部７２には、ハット状に屈曲成形され、前述のようにＢピラートリムアッパ２１ａとの間に間隙を設けた、アジャスターカバーパネル６３をガイドするガイド部７２ａが形成され、その他の部分はＢピラートリムアッパ２１ａに当接するように設けられている。
【００４５】
そのガイド部７２ａの車外側には、衝撃エネルギー吸収部材７４を両端から係止する係止ヅメ７５が設けられ、その係止ヅメ７５間に衝撃エネルギー吸収部材７４を差込むことにより、衝撃エネルギー吸収部材７４を簡単に組付けられるように構成されている。
【００４６】
なお、トリム補強部材７０の本体部７１には、エネルギー吸収機能を有するエネルギー吸収部７６が設けられ、車室後方からの後席乗員Ｐ２の干渉に対して、衝撃エネルギーを吸収するよう構成されている。
【００４７】
図５に図３のＣ−Ｃ断面を示し、シートベルトショルダーアンカー６０とアジャスターブラケット６４の高さ調整構造について説明する。
【００４８】
シートベルトショルダーアンカー６０は、アジャスターブラケット６４のガイドレール部６４ａに、スライドベース部６０ａを嵌合してスライド自在に構成されている。
【００４９】
また、スライドベース部６０ａには突没自在の係合ピン６５が設けられ、この係合ピン６５は、アジャスターボタン６２を押操作することにより、引込むように構成されている。
【００５０】
この係合ピン６５を、アジャスターブラケット６４に形成された係止孔６４ｂに係合させることにより、シートベルトショルダーアンカー６０の位置を規定して、係止孔６４ｂから係脱させることによりシートベルトショルダーアンカー６０を上下にスライドさせることができる。
【００５１】
こうした操作により、適切な位置で係合ピン６５を係止孔６４ｂに係合することで、シートベルトショルダーアンカー６０を乗員の体型に応じた高さに調整することができる。
【００５２】
図６から図８に、Ｂピラー２０への内装材の組付図を示す。
図６は内装材全体のＢピラー２０への組付図であり、車体部材であるＢピラーインナ２０ａに対して、トリム補強部材７０と一体となったＢピラートリムアッパ２１ａ、Ｂピラートリムロア２１ｂ、及びベルトアジャスター組立体６０Ａを組付けることにより、内装材が組付けられる。
【００５３】
Ｂピラー２０への組付け時には、まず、Ｂピラーインナ２１にベルトアジャスター組立体６０Ａを組付ける。
その後、トリム補強部材７０を組付けたＢピラートリムアッパ２１ａの下端に設けた固定ヅメ２４をＢピラーの下部に組付けたＢピラートリムロア２１ｂに差込む。
【００５４】
そして、Ｂピラー２０上端のトリムクリップ用穴２０ｄとトリムピン用穴２０ｅに、Ｂピラートリムアッパ２１ａのトリムクリップ２５とトリムピン２６を嵌合固定することにより、Ｂピラー２０への内装材の組付けが完了する。
【００５５】
図７は、Ｂピラートリムアッパ２１ａへのトリム補強部材７０の組付図であり、Ｂピラートリムアッパ２１ａの裏側（車外側）にトリム補強部材７０を組付けることにより、Ｂピラートリムアッパ２１ａとトリム補強部材７０の組立体が構成される。
【００５６】
トリム補強部材７０は、硬質の合成樹脂で成形され、前述のように上下方向に伸びる本体部７１と、本体部の上端で前後方向に伸びる上部前後延設部７２と、本体部の下端で前後方向に伸びる下部前後延設部７３とで構成される。
【００５７】
本体部７１には、上下方向に複数連なったリブを有するエネルギー吸収部７６が形成され、前述のように、車室後方側からの後席乗員Ｐ２の干渉に対して、そのリブが破壊されることにより、衝撃エネルギーを吸収するように構成されている。
【００５８】
上部前後延設部７２の車外側には衝撃エネルギー吸収部材７４が取付けられ、前述のように、車室側方側からの前席乗員Ｐ１の干渉に対して、塑性変形されることにより、衝撃エネルギーを吸収するように構成されている。
【００５９】
上部前後延設部７２と下部前後延設部７３のそれぞれの端部には、Ｂピラートリムアッパ２１ａの固定クリップ２５に嵌め込まれるクリップ穴７７が設けられ、そのクリップ穴７７を固定クリップ２５に嵌合固定することにより、車室後方側から大きな衝撃エネルギーが作用した場合に、トリム補強部材７０が、Ｂピラートリムアッパ２１ａから脱落するのを防止している。
【００６０】
図８は、ベルトアジャスター組立体６０ＡのＢピラーインナ２０への組付け図である。
ベルトアジャスター組立体６０Ａは、アジャスターブラケット６４に穿設されたボルト穴６４ｃに固定ボルトを挿通させ、その固定ボルト８０をＢピラーインナ２０ａに溶着された固定ナット８１に螺合させることにより、Ｂピラーインナ２０ａに組付けられる。
【００６１】
この組付けの際、アジャスターブラケット６４の下端に形成した位置決めヅメ６４ｅを、Ｂピラーインナ２０ａの位置決め穴２０ｆに差込むことにより、ベルトアジャスター組立体６０Ａは位置が規定され、Ｂピラーインナ２０ａに組付けられる。
【００６２】
次に図９、図１０に示す模式図で、車両衝突時の乗員の二次衝突について説明する。
【００６３】
図９は、前席乗員Ｐ１がＢピラートリムアッパ２１ａに干渉する際の挙動を示したもので、図１０は、後席乗員Ｐ２がＢピラートリムアッパ２１ａに干渉する際の挙動を示したものである。図面の説明は番号を付して省略する。
【００６４】
図９、図１０からわかるように、前席乗員Ｐ１がＢピラートリムアッパ２１ａに干渉する際には、ほぼ頭部のみが側方に変位して、Ｂピラートリムアッパ２１ａに干渉する。これに対して、後席乗員がＢピラートリムアッパ２１ａに干渉する際には、上半身が前方に変位して、頭部がＢピラートリムアッパ２１ａに干渉する。
【００６５】
このことから、干渉距離はもちろんのこと、干渉する慣性質量も後席乗員の方が大きく、よって後席乗員Ｐ２の方が大きな衝撃エネルギーをもってＢピラートリムアッパ２１ａに干渉することがわかる。
【００６６】
こうした着座位置によって異なる衝撃エネルギーに対して、本実施例では、トリム補強部材７０の本体部７１に設けたエネルギー吸収部７６の方を、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２に設けた衝撃エネルギー吸収部材７４よりも、剛性を高く、脆弱しにくくすることにより、エネルギー吸収性能を高く設定している。
【００６７】
よって、本実施例は、各乗員Ｐ１、Ｐ２に対して、適切な衝突エネルギーの緩和を行なうことができる。
【００６８】
以上のようにして、Ｂピラーに衝撃エネルギー吸収機能を有するトリムを組み付け、車両の内装材を構成することにより、以下の効果を奏する。
【００６９】
まず、トリム補強部材７０の本体部７１に設けたエネルギー吸収部７６と、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２に設けた衝撃エネルギー吸収部材７４とのエネルギー吸収性能を異ならせたことにより、トリム補強部材７０は、衝撃エネルギーの異なる前席乗員Ｐ１と後席乗員Ｐ２に対して、それぞれに対応したエネルギー吸収性能を持つことができるため、それぞれの乗員に対して、衝撃エネルギーを適切に緩和することができる。
【００７０】
特に、エネルギー吸収部７６の方を衝撃エネルギー吸収部材７４よりも、エネルギー吸収性能を高く設定したことにより、トリム補強部材７０は、大きな衝撃エネルギーで干渉する後席乗員Ｐ２に対して充分なエネルギー吸収性能を確保して、小さな衝撃エネルギーで干渉する前席乗員Ｐ１に対して適当なエネルギー吸収性能を確保できるため、それぞれの乗員に対して、より適切に、衝撃エネルギーを緩和することができる。
【００７１】
また、衝撃エネルギー吸収部材７４をトリム補強部材７０のエネルギー吸収部７６と別体に構成したことにより、それぞれ別にエネルギー吸収性能を設定し易くなるため、乗員の干渉するトリムの位置によって、衝撃エネルギーの吸収性能を異ならせる必要のあるトリム補強部材の設計要求を、容易に満足することができる。
【００７２】
次に、シートベルトショルダーアンカー６０の高さ調整のため、Ｂピラートリムアッパ２１ａに長穴２２が穿設され、その長穴部分でトリム補強部材が欠けたものであっても、上部前後延設部７２と下部前後延設部７３の前端部がＢピラートリムアッパ２１ａに固定され、広い範囲でトリム補強部材７０を固定することになるため、トリム補強部材のＢピラートリムアッパからの剥離が防止され、効果的に衝撃エネルギーの吸収を行なうことができる。
【００７３】
特に、Ｂピラートリムアッパ２１ａの長穴２２から車室後方側端部までのピラートリムアッパ２１ａの内部のみに、トリム補強部材７０を介装したことにより、各乗員Ｐ１、Ｐ２が干渉しえない車室前方側部位のトリム補強部材を省略しつつ、干渉する部位では適切に衝撃エネルギーの吸収を行なうことができる。
【００７４】
また、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２に、別体の衝撃エネルギー吸収部材７４を設けたことにより、トリム補強部材のエネルギー吸収部７６が、衝撃エネルギーを受けて変形した場合でも、上部前後延設部７２には変形が生じないため、別体の衝撃エネルギー吸収部材のエネルギー吸収性能は確保される。
【００７５】
よって、同一の事故によって、各乗員Ｐ１、Ｐ２がそれぞれ異なる方向から異なる時期にＢピラートリムアッパに干渉した場合でも、それぞれのエネルギー吸収部と衝撃エネルギー吸収部材によって、確実に衝撃エネルギーを緩和することができる。
【００７６】
次に、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２とＢピラートリムアッパ２１ａの間に間隙を設け、スライドアジャスターパネル６３をガイドするガイド部７２ａを構成したことにより、上部前後延設部７２がスライドアジャスターパネル６３のガイド手段を兼ねるため、別途ガイド手段を設ける必要がなくなり、ガイド手段のためのスペースを設定しなくてもよいため、Ｂピラートリムアッパ２１ａ内に衝撃吸収空間を充分に確保することができる。
【００７７】
また、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２と下部前後延設部７３を前記スライドアジャスターパネル６３に対して、上部前後延設部４２は車室側に、下部前後延設部７３は車外側に位置して当接するように設定したことにより、前述のようにスライドアジャスターパネルの上端部と下端部は、それぞれ上部前後延設部と下部前後延設部によって付勢されるため、スライドアジャスターパネル自身のばたつきが抑えられ、異音の発生が防止できる。
【００７８】
さらに、トリム補強部材７０の上部前後延設部７２と下部前後延設部７３の端部を、Ｂピラートリムアッパ２１ａに固定クリップにより固定したことにより、トリム補強部材の上端と下端の両側で、確実にＢピラートリムアッパに固定されるため、トリム補強部材に対応するＢピラートリムアッパの後面、側面のどの位置に乗員が干渉したとしても、トリム補強部材のＢピラートリムアッパからの剥離が防止され、広い範囲でのエネルギー吸収を確実に行なうことができる。
【００７９】
次に、衝撃エネルギー吸収部材の上部前後延設部への取付け構造ついて、他の実施例を説明する。
【００８０】
図１１は第２実施例、図１２は第３実施例を示す。図４の第１実施例と同様の部材については、符号を付して説明を省略する。
【００８１】
第２実施例では、衝撃エネルギー吸収部材７４を、固定ヅメの代わりに接着剤８０を用いて、上部前後延設部７２に取付けるように構成されている。
【００８２】
このように、衝撃エネルギー吸収部材７４を接着剤８０で取付けることにより、固定ヅメなどで取付ける場合よりも、衝撃エネルギー吸収部材の大きさ、厚みなどを自由に設定することができるため、衝撃エネルギー吸収性能を自由に変更設定することができる。
【００８３】
第３実施例では、衝撃エネルギー吸収部材７４に貫通穴７４ａを設け、その貫通穴７４ａに上部前後延設部７２に形成したボス部９０を差込み、そのボス部９０を溶着することにより、衝撃エネルギー吸収部材７４を上部前後延設部７２に取付けるように構成されている。
【００８４】
このように、衝撃エネルギー吸収部材７４を溶着して取付けることにより、第２実施例同様、自由に衝撃エネルギー吸収部材の大きさ、厚みを設定することができると共に、衝撃エネルギー吸収部材の上部前後延設部からの脱落を確実に防ぐことができるため、衝撃エネルギー吸収性能を自由に変更することができ、さらに衝撃エネルギー吸収性能も確実に確保することができる。
【００８５】
以上、いくつかの実施例を説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、前席と後席に乗員を着座させ、それぞれの乗員に対応して衝撃エネルギーを緩和するようトリム補強部材を構成したものであれば、全て包括するものである。
【００８６】
したがって、前後３列、４列に座席を設けた車両においても、ピラーにトリム補強部材を備えるものであれば、本発明は適用される。
【００８７】
なお、本実施例の後席乗員の方が衝突エネルギーが大きいといった現象は、車体の衝突緩和性能が、車体前後、左右が同一で、乗員に作用する衝突加速度が同一であることを前提としており、前後方向の緩和性能が、左右方向の緩和性能より大幅に大きい車両の場合には、左右方向の衝突加速度が大きくなるため、逆に、前席乗員の方が後席乗員よりも衝突エネルギーが大きくなる可能性がある。
【００８８】
したがって、このような場合には、エネルギー吸収性能を前席乗員の方を後席乗員より高めた設定で、トリム補強部材を構成してもよい。
【００８９】
この他、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜詳細構造を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が採用された車両の車室内部の側面図
【図２】ショルダーアンカーの付近を示したＢピラーの詳細図
【図３】図２のＡ−Ａ断面図
【図４】図３のＢ−Ｂ断面図
【図５】図３のＣ−Ｃ断面図
【図６】Ｂピラーへの内装材全体の組付け図
【図７】Ｂピラートリムアッパへのトリム補強部材の組付け図
【図８】ベルトアジャスター組立体のＢピラーインナへの組付け図
【図９】前席乗員の挙動を示した模式図
【図１０】後席乗員の挙動を示した模式図
【図１１】衝撃エネルギー吸収部材の取付け構造の第２実施例を示す断面図
【図１２】衝撃エネルギー吸収部材の取付け構造の第３実施例を示す断面図
【符号の説明】
Ｐ１…前席乗員
Ｐ２…後席乗員
２０…Ｂピラー
２１…Ｂピラートリム
２１ａ…Ｂピラートリムアッパ
２２…長穴
６０…シートベルトショルダーアンカー
６３…スライドアジャスターパネル
７０…トリム補強部材
７２…上部前後延設部
７２ａ…ガイド部
７３…下部前後延設部
７４…衝撃エネルギー吸収部材（第２の衝撃吸収部）
７６…エネルギー吸収部（衝撃吸収部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to an impact energy absorbing structure provided in a vehicle interior material.
[0002]
[Prior art]
  Currently, the interior of the trim that forms the interior material of the vehicle interior has an impact absorbing function to mitigate the impact received by the occupant during a so-called secondary collision when the occupant interferes with components in the vehicle interior at the time of a vehicle collision. It is known to provide a trim reinforcing member (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-1119047).
[0003]
  In order to protect the passenger's head, in particular, the trim reinforcing member is generally set inside a pillar trim that covers the pillar as shown in the publication.
[0004]
[Problem to be Solved by the Invention]
  By the way, in general vehicles, a plurality of seats are installed in the front and rear of the passenger compartment, and a plurality of passengers are often seated in the front and back. In such vehicles, pillars (such as center pillars) provided on the side of the front seats are often used. ), The front seat occupant and the rear seat occupant interfere from different directions depending on the vehicle collision direction.
[0005]
  That is, in the case of a side collision, the vehicle body has a collision acceleration in the vehicle width direction, so the front seat occupant is displaced laterally and interferes with the pillar from the side of the passenger compartment. Therefore, the rear seat occupant is displaced forward and interferes with the pillar from the rear of the passenger compartment.
[0006]
  In this way, when a plurality of occupants interfere with the pillars from different directions, the collision energy of each occupant is alleviated to some extent by providing a trim reinforcing member on the entire passenger compartment side of the pillar as shown in the publication. it can.
[0007]
  However, when multiple passengers interfere with the pillar from different directions, the interference distance is different for the rear seat occupant and the interfering inertial mass is also different from the rear seat occupant. Is larger than the front seat occupant with only the head.
[0008]
  Therefore, in a vehicle in which a plurality of occupants are seated before and after, a problem arises in that the interference distance and inertial mass differ depending on the seating position, and the impact energy differs.
[0009]
  In this respect, the above-mentioned publication does not fully consider it, and it has not been possible to appropriately reduce the impact energy for the passengers at the respective seating positions.
[0010]
  Also, in general, a seat belt shoulder anchor of a seat belt is installed in the pillar, and an elongated hole for an adjuster that adjusts the height position of the seat belt shoulder anchor according to the occupant's physique in the center of the pillar trim. It has been drilled.
[0011]
  However, if such a long hole is drilled in the trim, the trim reinforcing member cannot be provided at the portion of the long hole, so the trim reinforcing member is inevitably missing at the center of the trim, and the rear seat When the vehicle receives a large impact energy from the rear of the passenger compartment, the trim reinforcing member may peel off from the trim and cannot effectively absorb the impact energy.
[0012]
  The present invention has been invented in view of the above problems, and a pillar trim in which a front seat occupant and a rear seat occupant interfere with each other even in a vehicle in which a plurality of seats are provided on the front and rear sides and an occupant is seated forward and backward. It is an object of the present invention to provide an impact energy absorbing structure by a vehicle interior material in which a reinforcing member can be appropriately mitigated corresponding to the impact energy of each occupant.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above problems, the present invention is configured as follows.
  The invention described in claim 1In a shock energy absorbing structure using a vehicle interior material provided with a plurality of seats in front and rear of a vehicle interior, a pillar of a vehicle body member extending in the vertical direction is disposed on the side of the vehicle on the side of the front seat, and the vehicle interior of the pillar A trim covering the pillar is covered on the side, and a long hole extending in the vertical direction is drilled in the trim to adjust the height position of the seat belt shoulder anchor. A trim reinforcing member having an impact absorbing portion that absorbs an impact from the passenger compartment is interposed between the trim and the pillar up to the portion, and the upper or lower end of the main body portion extending in the vertical direction of the trim reinforcing member is interposed between the trim and the pillar. A longitudinally extending portion extending in the longitudinal direction of the vehicle is formed above or below the elongated hole, the longitudinally extending end portion of the longitudinally extending portion is fixed to the pillar or the trim, and the shock absorbing portion is attached to the trim in the main body portion. Long hole Set only until et casing rear end portionIs.
[0014]
  The invention according to claim 2 is the impact energy absorption structure by the interior material of the vehicle according to claim 1,The impact absorbing portion of the trim reinforcing member includes a shock absorbing portion that absorbs an impact from the rear of the passenger compartment provided in the main body portion, and a second absorber that absorbs an impact from the side of the passenger compartment provided in the front and rear extending portion. The energy absorption performance of the shock absorption part of the main body part is made higher than that of the second shock absorption part.Is.
[0015]
  The invention according to claim 3 is the claim1In the impact energy absorption structure by the vehicle interior material described above,A separate shock absorber is provided in the front and rear extension of the trim reinforcing member.Is.
[0016]
  The invention according to claim 4The impact energy absorption structure by the vehicle interior material according to any one of claims 1 to 3, wherein a slide adjuster panel that moves up and down integrally with the seat belt shoulder anchor is disposed between the trim and the pillar, and the trim reinforcement A guide was provided to guide the slide adjuster panel by providing a gap between the front and rear extension of the member and the trim.Is.
[0017]
  The invention according to claim 5The impact energy absorption structure by the interior material of the vehicle according to any one of claims 1 to 3, wherein the front and rear extension portions are provided as an upper front and rear extension portion and a lower front and rear extension portion, respectively, at an upper end and a lower end of the trim reinforcing member. A slide adjuster panel that moves up and down integrally with the seat belt shoulder anchor is disposed between the trim and the pillar, and the upper front-rear extension portion and the lower front-rear extension portion are disposed with respect to the slide adjuster panel. , One is located on the passenger compartment side and the other is located outside the vehicleIs.
[0018]
  The invention according to claim 6 is the claim1 to 3In the impact energy absorption structure by the vehicle interior material described above,The front and rear extension portions are provided with upper front and rear extension portions and lower front and rear extension portions at the upper and lower ends of the trim reinforcing member, respectively, and the front and rear end portions of the front and rear extension portions are fixed to pillars or trims.Is.
[0019]
[Action and effect]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 1,GThe rim has a long hole that extends in the vertical direction to adjust the height position of the seat belt shoulder anchor, and the front and rear ends of the front and rear extension formed on the trim reinforcing member are pillars or trims. Even if the trim reinforcement member is missing at the center inside the trim, the front and rear end of the front and rear extension part is fixed to the pillar or trim, and the trim reinforcement member can be fixed in a wide range. Therefore, peeling of the trim reinforcing member from the pillar or trim can be prevented, and impact energy can be absorbed effectively.
[0020]
  In addition, the body part is only between the trim and the pillar from the long hole of the trim to the rear end of the passenger compartment. By setting the impact absorbing portion, it is possible to appropriately absorb the impact energy at the secondary collision portion while omitting the unnecessary shock absorbing portion at the front portion of the passenger compartment where the occupant cannot make a secondary collision. .
[0021]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 2,The energy absorption performance of the shock absorption part of the main body is more than the energy absorption performance of the second shock absorption partAs a result, the trim reinforcement member ensures sufficient energy absorption performance for rear seat occupants that interfere with large impact energy, and appropriate energy absorption performance for front seat occupants that interfere with small impact energy. Since it secured, impact energy can be moderated appropriately for each occupant.
[0022]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 3,GBy providing a separate shock absorbing part in the front and rear extension part of the rim reinforcing member, even if the trim reinforcing member is deformed in response to impact energy, the front and rear extension part is not deformed. The energy absorption performance of the shock absorber provided on the body is ensured.
[0023]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 4,GBy providing a gap between the front and rear extension portions of the rim reinforcing member and the trim and forming a guide portion for guiding the slide adjuster panel, the front and rear extension portion also serves as a guide means for the slide adjuster panel. Since there is no need to provide a space for the guide means, it is not necessary to set a space for the guide means, so that a sufficient shock absorbing space can be secured inside the trim.
[0024]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 5,GFront and rear extending portions are provided at the upper and lower ends of the rim reinforcing member, respectively, and the front and rear extending portions are in contact with the slide adjuster panel, one on the vehicle compartment side and the other on the vehicle exterior side. Since the upper end and the lower end of the slide adjuster panel are urged by the front and rear extending portions, fluttering of the slide adjuster panel can be suppressed and abnormal noise can be prevented.
[0025]
  According to the impact energy absorbing structure of the vehicle interior material according to claim 6,GBy providing front and rear extension parts at the upper and lower ends of the rim reinforcement member, and fixing the front and rear direction end parts of the front and rear extension parts to pillars or trims, it is possible to secure the rim reinforcement member on both sides of the upper and lower ends of the trim reinforcement member. Therefore, even if the occupant interferes with any position of the trim, the trim reinforcing member is prevented from being peeled off from the pillar or trim, and energy can be reliably absorbed in a wide range.
[0026]
【Example】
  Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
  FIG. 1 is a view showing a side surface of an interior of a vehicle in which the present invention is adopted. A two-dot chain line represents a front seat occupant P1 and a rear seat occupant P2 seated in a front seat and a rear seat (not shown), respectively.
[0027]
  On the side of the vehicle body, an A pillar 10, a B pillar 20, and a C pillar 30 are arranged in order from the front of the vehicle compartment to extend and connect the vehicle compartment floor and the roof in the vertical direction, and a front door 40 is provided between the pillars. And a rear door 50 are provided.
[0028]
  A resin or cloth interior material is attached to the side surface of the pillar or door on the side of the passenger compartment. Each pillar is covered with an A-pillar trim 11, a B-pillar trim 21, and a C-pillar trim 31 so as to cover the entire side surface of each pillar, and a front door trim 41 and a rear door trim 51 are provided on each door. It is covered so as to cover the passenger compartment side.
[0029]
  A seat belt shoulder anchor 60, which is a seat belt for a front seat, is installed on the upper part of the B pillar 20, and the seat belt shoulder anchor 60 is configured so that the height position can be adjusted up and down according to the physique of the occupant. Yes.
[0030]
  In addition, door window glasses 42 and 52 are provided at the upper part of the front door 40 and the rear door 50, respectively, the front window glass 12 is in front of the A pillar 10, and the quarter window glass 32 is behind the C pillar 30. Is provided.
[0031]
  FIG. 2 is a detailed view of the B pillar showing the vicinity of the seat belt shoulder anchor 60.
[0032]
  The B-pillar trim 21 includes a B-pillar trim upper 21a set at the upper part and a B-pillar trim lower 21b set at the lower part. And the long hole 22 extended in an up-down direction is drilled.
[0033]
  A recessed seat belt pull-out port 23 is provided at the lower end of the B pillar trim upper 21a, and the seat belt S is configured to be pulled out from a seat belt retractor (not shown) attached to the lower end of the B pillar. .
[0034]
  The seat belt shoulder anchor 60 is provided with a D-ring 61 through which the seat belt S is inserted at the lower end and an adjuster button 62 that is pushed when adjusting the height of the seat belt shoulder anchor at the upper end.
[0035]
  On the back side of the seat belt shoulder anchor 60, an adjuster cover panel 63 extending in the vertical direction and interlocking integrally with the seat belt shoulder anchor 60 is provided so as to be located on the back side (the vehicle outer side) of the B pillar trim upper 21a. Yes.
[0036]
  Furthermore, on the back side (vehicle outer side) of the B pillar trim upper 21a, there is a main body portion 71 extending along the long hole 22 from the long hole 22 to the rear end of the vehicle compartment, and from the upper end of the main body portion 71 to the front side of the vehicle compartment. A trim reinforcing member 70 constituted by an extending front and rear extending portion 72 and a lower front and rear extending portion 73 extending from the lower end of the main body portion 71 to the front side of the passenger compartment is attached so as to surround the periphery of the elongated hole 22. At the time of a collision, it is configured to reduce the impact energy when the occupant interferes with the B-pillar (secondary collision).
[0037]
  FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, and the structure inside the B pillar 20 and the B pillar trim upper 21a will be described.
  The seat belt shoulder anchor 60 and the adjuster cover panel 63 are slidably fitted to an adjuster bracket 64 having a guide rail portion 64a, and constitute a belt adjuster assembly 60A together with the adjuster bracket 64.
[0038]
  The belt adjuster assembly 60A is fixed to the B pillar inner panel 20a by bolts / nuts 80 and 81.
[0039]
  The trim reinforcing member 70 has an upper front-rear extension 72 attached to the B pillar trim upper 21 a above the elongated hole 22 with a gap, and a lower front-rear extension 73 below the elongated hole 22. Is attached in contact with the B pillar trim upper 21a.
[0040]
  The adjuster cover panel 63 has an upper end 63a positioned in the gap between the upper front / rear extension 72 and the B pillar trim upper 21a, and a lower end 63b positioned outside the lower front / rear extension 73, respectively. It is made to contact | abut to the installation part 72 and the lower front-back extension part 73. FIG. As a result, the upper end 63a and the lower end 63b are urged by the trim reinforcing member 70, so that the fluttering of the adjuster cover panel itself is suppressed and the generation of abnormal noise is prevented.
[0041]
  A pipe-shaped impact energy absorbing member 74 having a quadrangular cross section is attached to the upper front-rear extending portion 72 of the trim reinforcing member 70. The impact energy absorbing member 74 is configured as a polymer in which a thin metal plate is a core and kraft paper is superposed on the outer surface of the thin metal plate (details are not shown). When the front seat occupant P1 receives interference from the indoor side, it is plastically deformed to absorb impact energy.
[0042]
  A B pillar rain 20b and a B pillar outer panel 20c are provided on the vehicle exterior side of the B pillar inner panel 20a, and the B pillar 20 is configured by these vehicle body members.
[0043]
  FIG. 4 shows a cross section taken along the line BB of FIG. 3, and a structure for attaching the impact energy absorbing member 74 to the upper front-rear extending portion 72 will be described.
[0044]
  The upper front / rear extending portion 72 is formed with a guide portion 72a for guiding the adjuster cover panel 63, which is bent in a hat shape and has a gap with the B pillar trim upper 21a as described above. Is provided so as to contact the B pillar trim upper 21a.
[0045]
  On the vehicle outer side of the guide portion 72a, there is provided a locking collar 75 for locking the impact energy absorbing member 74 from both ends, and the impact energy absorbing member 74 is inserted between the locking collars 75, thereby absorbing the impact energy. The member 74 is configured to be easily assembled.
[0046]
  The body portion 71 of the trim reinforcing member 70 is provided with an energy absorbing portion 76 having an energy absorbing function, and is configured to absorb impact energy against the interference of the rear seat passenger P2 from the rear of the passenger compartment. Yes.
[0047]
  FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line C-C in FIG. 3, and the height adjustment structure of the seat belt shoulder anchor 60 and the adjuster bracket 64 will be described.
[0048]
  The seat belt shoulder anchor 60 is configured to be slidable by fitting the slide base portion 60 a to the guide rail portion 64 a of the adjuster bracket 64.
[0049]
  The slide base portion 60a is provided with a projecting and retracting engaging pin 65. The engaging pin 65 is configured to be retracted by pressing an adjuster button 62.
[0050]
  By engaging the engaging pin 65 with a locking hole 64b formed in the adjuster bracket 64, the position of the seat belt shoulder anchor 60 is defined, and the seat belt shoulder shoulder 60 is engaged with and disengaged from the locking hole 64b. The anchor 60 can be slid up and down.
[0051]
  By such an operation, the seat belt shoulder anchor 60 can be adjusted to a height corresponding to the occupant's body shape by engaging the engagement pin 65 with the locking hole 64b at an appropriate position.
[0052]
  FIGS. 6 to 8 show assembly views of the interior material to the B pillar 20.
  FIG. 6 is an assembly diagram of the entire interior material to the B-pillar 20, and a B-pillar trim upper 21a, a B-pillar trim lower 21b, and a belt adjuster integrated with the trim reinforcing member 70 with respect to the B-pillar inner 20a that is a vehicle body member. By assembling the assembly 60A, the interior material is assembled.
[0053]
  When assembling to the B pillar 20, first, the belt adjuster assembly 60 </ b> A is assembled to the B pillar inner 21.
  Thereafter, the fixing collar 24 provided at the lower end of the B pillar trim upper 21a to which the trim reinforcing member 70 is assembled is inserted into the B pillar trim lower 21b assembled to the lower part of the B pillar.
[0054]
  Then, by fitting and fixing the trim clip 25 and the trim pin 26 of the B pillar trim upper 21a into the trim clip hole 20d and the trim pin hole 20e at the upper end of the B pillar 20, the assembly of the interior material to the B pillar 20 is completed. To do.
[0055]
  FIG. 7 is an assembly view of the trim reinforcing member 70 to the B pillar trim upper 21a. By attaching the trim reinforcing member 70 to the back side (vehicle outer side) of the B pillar trim upper 21a, the B pillar trim upper 21a and the trim reinforcing member 70 are assembled. The assembly is constructed.
[0056]
  The trim reinforcing member 70 is formed of a hard synthetic resin and extends in the vertical direction as described above, the upper front-rear extension 72 extending in the front-rear direction at the upper end of the main body, and the front and rear at the lower end of the main body. It is comprised by the lower front-back extension part 73 extended in a direction.
[0057]
  The main body portion 71 is formed with an energy absorbing portion 76 having a plurality of ribs extending in the vertical direction, and as described above, the ribs are broken against the interference of the rear seat occupant P2 from the rear side of the passenger compartment. Thus, it is configured to absorb impact energy.
[0058]
  An impact energy absorbing member 74 is attached to the vehicle exterior side of the upper front / rear extension portion 72, and as described above, the impact is absorbed by plastic deformation against the interference of the front seat occupant P1 from the side of the passenger compartment. It is configured to absorb energy.
[0059]
  A clip hole 77 to be fitted into the fixing clip 25 of the B pillar trim upper 21 a is provided at each end of the upper front and rear extension part 72 and the lower front and rear extension part 73, and the clip hole 77 is fitted to the fixing clip 25. By fixing, the trim reinforcing member 70 is prevented from falling off the B pillar trim upper 21a when a large impact energy is applied from the rear side of the passenger compartment.
[0060]
  FIG. 8 is an assembly view of the belt adjuster assembly 60 </ b> A to the B pillar inner 20.
  The belt adjuster assembly 60A is configured such that a fixing bolt is inserted into a bolt hole 64c formed in the adjuster bracket 64, and the fixing bolt 80 is screwed into a fixing nut 81 welded to the B pillar inner 20a. Assembled to.
[0061]
  At the time of this assembly, the position adjuster 64e formed at the lower end of the adjuster bracket 64 is inserted into the positioning hole 20f of the B pillar inner 20a, whereby the position of the belt adjuster assembly 60A is defined and assembled to the B pillar inner 20a. .
[0062]
  Next, the secondary collision of the occupant at the time of the vehicle collision will be described with reference to the schematic diagrams shown in FIGS.
[0063]
  FIG. 9 shows the behavior when the front seat occupant P1 interferes with the B pillar trim upper 21a, and FIG. 10 shows the behavior when the rear seat occupant P2 interferes with the B pillar trim upper 21a. . Description of the drawings is omitted by numbering.
[0064]
  As can be seen from FIGS. 9 and 10, when the front seat occupant P1 interferes with the B-pillar trim upper 21a, only the head is displaced sideways and interferes with the B-pillar trim upper 21a. On the other hand, when the rear seat occupant interferes with the B pillar trim upper 21a, the upper body is displaced forward and the head interferes with the B pillar trim upper 21a.
[0065]
  From this, it can be seen that not only the interference distance but also the inertial mass that interferes is larger for the rear seat occupant, and therefore the rear seat occupant P2 interferes with the B pillar trim upper 21a with greater impact energy.
[0066]
  In this embodiment, against the impact energy that varies depending on the seating position, in the present embodiment, the energy absorbing portion 76 provided in the main body portion 71 of the trim reinforcing member 70 is impacted by the upper front-rear extending portion 72 of the trim reinforcing member 70. By making the rigidity higher and less fragile than the energy absorbing member 74, the energy absorbing performance is set high.
[0067]
  Therefore, the present embodiment can appropriately reduce the collision energy for each of the passengers P1 and P2.
[0068]
  As described above, the following effects can be obtained by assembling the trim having an impact energy absorbing function to the B pillar to constitute the interior material of the vehicle.
[0069]
  First, by making the energy absorption performance of the energy absorbing portion 76 provided in the main body portion 71 of the trim reinforcing member 70 different from that of the impact energy absorbing member 74 provided in the upper front-rear extending portion 72 of the trim reinforcing member 70, Since the trim reinforcing member 70 can have energy absorption performance corresponding to each of the front seat occupant P1 and the rear seat occupant P2 having different impact energy, the impact energy is appropriately reduced for each occupant. can do.
[0070]
  In particular, since the energy absorbing portion 76 is set to have higher energy absorbing performance than the impact energy absorbing member 74, the trim reinforcing member 70 absorbs sufficient energy for the rear seat occupant P2 that interferes with large impact energy. Since the performance can be secured and an appropriate energy absorption performance can be secured for the front seat occupant P1 that interferes with a small impact energy, the impact energy can be mitigated more appropriately for each occupant.
[0071]
  In addition, since the impact energy absorbing member 74 is configured separately from the energy absorbing portion 76 of the trim reinforcing member 70, it becomes easy to set energy absorption performance separately. It is possible to easily satisfy the design requirements of the trim reinforcing member that needs to have different absorption performance.
[0072]
  Next, in order to adjust the height of the seat belt shoulder anchor 60, even if the elongated hole 22 is formed in the B pillar trim upper 21a and the trim reinforcing member is missing at the elongated hole portion, 72 and the front end portion of the lower front / rear extending portion 73 are fixed to the B pillar trim upper 21a, and the trim reinforcing member 70 is fixed in a wide range, so that the trim reinforcing member is prevented from being peeled off from the B pillar trim upper. The impact energy can be absorbed.
[0073]
  In particular, since the trim reinforcing member 70 is interposed only inside the pillar trim upper 21a from the long hole 22 of the B pillar trim upper 21a to the rear side end of the passenger compartment, the passenger compartments P1 and P2 cannot interfere with each other. While omitting the trim reinforcing member in the front portion, the impact energy can be appropriately absorbed in the interfering portion.
[0074]
  Further, by providing a separate impact energy absorbing member 74 in the upper front-rear extending portion 72 of the trim reinforcing member 70, even if the energy absorbing portion 76 of the trim reinforcing member is deformed by receiving impact energy, the upper portion Since the front-rear extending portion 72 is not deformed, the energy absorbing performance of the separate impact energy absorbing member is ensured.
[0075]
  Therefore, even if each occupant P1, P2 interferes with the B-pillar trim upper at different times from different directions due to the same accident, the impact energy can be reliably reduced by the respective energy absorbing portions and the impact energy absorbing member. it can.
[0076]
  Next, a gap is provided between the upper front / rear extending portion 72 of the trim reinforcing member 70 and the B pillar trim upper 21a to form a guide portion 72a for guiding the slide adjuster panel 63, so that the upper front / rear extending portion 72 slides. Since it also serves as a guide means for the adjuster panel 63, it is not necessary to provide a separate guide means, and it is not necessary to set a space for the guide means. Therefore, a sufficient shock absorbing space can be secured in the B pillar trim upper 21a. it can.
[0077]
  Further, the upper front / rear extension part 72 and the lower front / rear extension part 73 of the trim reinforcing member 70 with respect to the slide adjuster panel 63, the upper front / rear extension part 42 is on the vehicle interior side, and the lower front / rear extension part 73 is the vehicle. As described above, the upper and lower ends of the slide adjuster panel are urged by the upper front and rear extension portions and the lower front and rear extension portions, respectively, as described above. The fluttering of the panel itself is suppressed, and the generation of abnormal noise can be prevented.
[0078]
  Further, the end portions of the upper front and rear extension portions 72 and the lower front and rear extension portions 73 of the trim reinforcing member 70 are fixed to the B pillar trim upper 21a with fixing clips, so that the trim reinforcing member 70 can be securely attached to both the upper and lower ends of the trim reinforcing member. Because it is fixed to the B pillar trim upper, the trim reinforcing member is prevented from peeling off from the B pillar trim upper regardless of the position of the rear or side of the B pillar trim upper corresponding to the trim reinforcing member. Energy absorption can be performed reliably.
[0079]
  Next, another embodiment of the structure for attaching the impact energy absorbing member to the upper front-rear extending portion will be described.
[0080]
  FIG. 11 shows a second embodiment, and FIG. 12 shows a third embodiment. The members similar to those of the first embodiment of FIG.
[0081]
  In the second embodiment, the impact energy absorbing member 74 is configured to be attached to the upper front-rear extending portion 72 by using an adhesive 80 instead of the fixing claws.
[0082]
  As described above, since the impact energy absorbing member 74 is attached with the adhesive 80, the size and thickness of the impact energy absorbing member can be freely set as compared with the case where the impact energy absorbing member 74 is attached with a fixing hook or the like. The performance can be changed and set freely.
[0083]
  In the third embodiment, the impact energy absorbing member 74 is provided with a through hole 74a, the boss portion 90 formed in the upper front-rear extending portion 72 is inserted into the through hole 74a, and the boss portion 90 is welded. The absorbent member 74 is configured to be attached to the upper front-rear extension portion 72.
[0084]
  Thus, by welding and attaching the impact energy absorbing member 74, the size and thickness of the impact energy absorbing member can be freely set as in the second embodiment, and the upper and lower portions of the impact energy absorbing member can be extended. Since the drop-off from the installation portion can be surely prevented, the impact energy absorption performance can be freely changed, and the impact energy absorption performance can be reliably ensured.
[0085]
  Although several embodiments have been described above, the present invention is not limited to these embodiments, and passengers are seated on the front seat and the rear seat, and the impact energy is reduced corresponding to each passenger. As long as the trim reinforcing member is configured as described above, all are included.
[0086]
  Therefore, the present invention is applied to a vehicle provided with seats in front and rear rows 3 and 4 as long as the pillar includes a trim reinforcing member.
[0087]
  Note that the phenomenon that the rear seat occupant of this embodiment has higher collision energy is based on the assumption that the collision mitigation performance of the vehicle body is the same in the front and rear, left and right of the vehicle, and the collision acceleration acting on the passenger is the same. In the case of a vehicle whose front-rear mitigation performance is significantly greater than that of the left-right mitigation performance, the collision acceleration in the left-right direction increases, so conversely, the front seat occupant has more collision energy than the rear seat occupant. It can grow.
[0088]
  Therefore, in such a case, the trim reinforcing member may be configured with a setting in which the energy absorption performance of the front seat occupant is higher than that of the rear seat occupant.
[0089]
  In addition, the detailed structure may be changed as appropriate without departing from the spirit of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of the interior of a vehicle in which the present invention is adopted.
FIG. 2 is a detailed view of a B-pillar showing the vicinity of a shoulder anchor.
3 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
5 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
Fig. 6 Assembly drawing of the whole interior material to B pillar
FIG. 7 is a view of assembling the trim reinforcing member to the B pillar trim upper.
[Fig. 8] Assembly view of belt adjuster assembly to B pillar inner
FIG. 9 is a schematic diagram showing the behavior of the front passenger
FIG. 10 is a schematic diagram showing the behavior of a rear passenger
FIG. 11 is a sectional view showing a second embodiment of the mounting structure of the impact energy absorbing member.
FIG. 12 is a sectional view showing a third embodiment of the mounting structure of the impact energy absorbing member.
[Explanation of symbols]
P1 ... Front seat crew
P2 ... Rear seat occupant
20 ... B pillar
21 ... B pillar trim
21a ... B pillar trim upper
22 ... Long hole
60 ... Seat belt shoulder anchor
63 ... Slide adjuster panel
70 ... Trim reinforcement member
72 ... Upper front and rear extension
72a ... Guide part
73 ... Lower front and rear extension
74 ... Impact energy absorbing member (secondofShock absorber)
76 ... Energy absorption part (OppositionStrike absorber)

Claims

In the shock energy absorption structure by the interior material of the vehicle, which has a plurality of seats in the front and rear of the passenger compartment,
On the side of the vehicle on the side of the front seat, a pillar of a vehicle body member extending in the vertical direction is arranged,
A trim covering the pillar is mounted on the side of the vehicle interior of the pillar,
To adjust the height position of the seat belt shoulder anchor in the trim, a long hole extending in the vertical direction is drilled,
Between the trim and the pillar from the elongated hole to the end of the trim in the longitudinal direction of the cabin, a trim reinforcing member having an impact absorbing portion that absorbs an impact from the cabin is interposed,
At the upper end or lower end of the main body portion extending in the vertical direction of the trim reinforcing member, a front-rear extending portion extending in the vehicle front-rear direction is formed above or below the elongated hole,
While fixing the front-rear direction end of the front-rear extension part to a pillar or trim,
An impact energy absorbing structure by an interior material of a vehicle in which the impact absorbing portion is set only between the elongated hole of the trim and the rear side end of the vehicle compartment in the main body .

The impact absorbing portion of the trim reinforcing member includes a shock absorbing portion that absorbs an impact from the rear of the passenger compartment provided in the main body, and a second absorber that absorbs an impact from the side of the passenger compartment provided in the front and rear extending portion. Consists of shock absorbers,
The impact energy absorption structure by the vehicle interior material according to claim 1, wherein the energy absorption performance of the impact absorption portion of the main body portion is higher than the energy absorption performance of the second impact absorption portion .

Impact energy absorbing structure according to interior material for a vehicle to extended portion back and forth, according to claim 1 provided with a shock absorbing portion of another body of the trim reinforcing member.

A slide adjuster panel that moves up and down integrally with the seat belt shoulder anchor is disposed between the trim and the pillar,
The impact energy absorption structure by the vehicle interior material according to any one of claims 1 to 3 , wherein a gap is provided between the front and rear extending portions of the trim reinforcing member and the trim to constitute a guide portion for guiding the slide adjuster panel .

The front and rear extension portions are provided as an upper front and rear extension portion and a lower front and rear extension portion at the upper and lower ends of the trim reinforcing member, respectively.
A slide adjuster panel that moves up and down integrally with the seat belt shoulder anchor is disposed between the trim and the pillar ,
The upper longitudinal extending portion and a lower longitudinal extending portion relative to the slide adjuster panels, one on the cabin side, the other claims 1-3, wherein any one set so as to contact located exterior side Shock energy absorption structure by interior materials of vehicles.

The front and rear extension portions are provided at the upper and lower ends of the trim reinforcing member, respectively, and an upper front and rear extension portion and a lower front and rear extension portion are provided.
The impact energy absorption structure by the interior material of the vehicle according to any one of claims 1 to 3 , wherein end portions in the front-rear direction of the respective front-rear extending portions are fixed to pillars or trims .