JP3900253B2 - Inner diameter measuring method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内径測定方法及び装置に係り、特にフェルールやインジェクション等の微小円筒形ワークの内径寸法を測定する内径測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フェルール等の微小円筒形ワークの内径寸法を測定する場合、従来は測定者が所定寸法のピンゲージをワークの内周部に挿入して測定していた。しかしながら、ピンゲージを用いた測定は、測定者がワークを1本1本手作業で測定しなければならず、多大な労力を要するという欠点があった。また、手作業による測定のため正確性に欠けるという欠点もあった。
【0003】
そこで、本願出願人は特願2001−40669において、ワークの内周部に圧縮エアを供給し、その背圧変化を検出することにより、ワークの内径寸法を測定する方法を提案した。この方法によれば、ワークに対しては圧縮エアを供給するだけなので、短時間で測定を行うことができ、また、磨耗も生じないので、長期間使用しても常に安定した測定を行うことができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フェルール等の微小円筒形ワークの中には、内周部の一端に面取り部が形成されているものがあり、このように一端に面取り部が形成されているワークに圧縮エアを供給すると、その供給方向によって背圧値に差がでるという問題がある。すなわち、面取りされている側から圧縮エアを供給した場合と、面取りされていない側から圧縮エアを供給した場合とでは、同じ内径のワークであっても異なった背圧値が検出されてしまうという問題がある。したがって、この種のワークを測定する場合には、圧縮エアの供給方向を統一しないと正確な測定ができないという欠点がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、正確に内径測定することができる内径測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、内径寸法が既知の円筒状のマスタの内周部の一端から圧縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、内径寸法と背圧との関係を示す背圧特性をあらかじめ取得しておき、円筒状のワークの内周部の一端から圧縮エアを供給して、その背圧を検出することにより、前記背圧特性に基づいてワークの内径寸法を測定する内径測定方法において、内周部の一端が面取りされたマスタと内周部の一端が面取りされたワークの方向を一致させて圧縮エアを供給することを特徴とする内径測定方法を提供する。
【0007】
本発明によれば、内周部の一端が面取りされたマスタと内周部の一端が面取りされたワークの方向を一致させて圧縮エアを供給する。これにより、内周部の一端が面取りされたワークを測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る内径測定方法及び装置の実施の形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す全体構成図である。同図に示すように、本実施の形態の内径測定装置10は、供給部12、搬送部14、測定部16、回収部18及び制御部20で構成されている。
【0010】
この内径測定装置10は、ワークWの内径寸法を測定し、その測定結果に応じてワークWを分別回収する。測定対象のワークWは、光コネクタ部品のフェルールである。フェルールは、図7に示すように、たとえば外径がD=2.5mm、内径がd=0.125mm、長さがL=10mmの極微小な円筒形状をしている。また、このフェルールは、一端内周部に内周面取り部Cが形成されるとともに、他端外周部に外周面取り部Tが形成されている。
【0011】
供給部12はワークWの供給を行う。この供給部12にはパーツフィーダ22が設置されている。パーツフィーダ22は、ワークWの方向、すなわち内周面取り部Cの方向を統一してワークWの供給を行う。ここでは、内周面取り部Cを搬送方向に対して後方側に向けてワークWを供給する。
【0012】
なお、このようにワークWの方向を統一してワークWの供給を行うパーツフィーダ22は、たとえば次のようにしてワークWの方向を統一する。
【0013】
図2はパーツフィーダ22の選別部23の概略図である。ワークWは図示しないストッカに入れられており、このストッカから搬送路24を通って順次選別部23へと供給される。選別部23ではワークWの向きが検出され、内周面取り部Cが搬送方向後方側に向いているワークWのみが通過する。そして、この選別部23を通過したワークWのみがパーツフィーダ22の供給口26(図1参照)から供給される。
【0014】
選別部23は、図2に示すように、ストッパ28、投光・受光センサ30、戻し口36、エアノズル34で構成されている。
【0015】
ストッパ28は、搬送路24を流れるワークWを選別部23の検出位置で一旦停止させる部材であり、搬送路24の壁面から出没自在に設けられている。ワークWは、その端面が搬送路24内に突出したストッパ28に当接することにより、所定の検出位置で停止する。
【0016】
投光・受光センサ30は、図3に示すように、投光素子30Aと受光素子30Bとで構成され、ワークWの外周部に形成された外周面取り部Tの有無を検出する。すなわち、図7に示すように、ワークWの外周部には外周面取り部Tが形成されており、この外周面取り部Tは内周部に形成された内周面取り部Cとは逆方向の端部に形成されている。投光・受光センサ30は、この外周面取り部Tを検出して、ワークWの内周部に形成された内周面取り部Cの方向を検出する。
【0017】
投光・受光センサ30の投光素子30Aと受光素子30Bは、所定の検出位置に位置したワークWの先端周縁部を挟んで互いに対向するように配置される。そして、投光素子30Aから投光した検出光Lを受光素子30Bで受光することにより外周面取り部Tの有無を検出する。。
【0018】
すなわち、図3(a)に示すように、外周面取り部Tが進行方向先端側に位置している場合は、投光素子30Aから投光された検出光Lが外周面取り部Tを通過するので、そのまま受光素子30Bで受光される。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検出光Lが受光されたことをもって、進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していることを検出する。
【0019】
一方、図3(b)に示すように、外周面取り部Tが進行方向後端側に位置している場合は、投光素子30Aから投光された検出光LがワークWの先端コーナー部で遮られる。このため、受光素子30Bでは検出光Lが受光されない。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検出光Lが受光されないことをもって、進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していないことを検出する。
【0020】
戻し口36は、搬送路24の壁面に開口部として形成され、検出位置に位置したワークWの側方位置に形成される。この戻し口36はストッカに連通されており、ワークWはこの戻し口36を介してストッカに戻される。
【0021】
エアノズル34は、戻し口36に対向して設置されており、戻し口36に向けてエアを噴射する。検出位置に位置したワークWは、このエアノズル34からエアを噴射されることにより戻し口36に押し出される。
【0022】
以上のように構成された選別部23の作用は次のとおりである。ストッカから搬送路24を通って選別部23に搬送されたワークWは、ストッパ28によって所定の検出位置で一旦停止させられる。そして、投光・受光センサ30によって先端部における外周面取り部Tの有無が検出される。
【0023】
ここで、先端部に外周面取り部Tが検出されると、ストッパ28が退避し、ワークWは、そのまま選別部23を通過する。すなわち、この場合は進行方向後端側に内周面取り部Cがあるので、そのままワークWを通過させて供給口26から供給する。
【0024】
一方、先端部に外周面取り部Tが検出されない場合は、エアノズル34からエアが噴射され、ワークWは戻し口36に向かって押し出される。すなわち、この場合、ワークWは進行方向先端側に内周面取り部Cがあるので、この場合は戻し口36に押し出してストッカに戻す。
【0025】
以上の操作を選別部23に搬送されたワーク全てに対して行う。これにより、選別部23を通過するワークWは、すべてその内周面取り部Cの方向が進行方向後端側に向くように統一される。そして、このように選別部23でワークWの向きを統一することにより、パーツフィーダ22の供給口26からは常に内周面取り部Cの向きが同じ方向(進行方向後端側)に向けられた状態でワークWが供給される。
【0026】
搬送部14は、図1及び図4に示すように、供給部12から供給されたワークWを測定部16に搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワークWを回収部18に搬送する。この搬送部14は、コンベア40、方向転換装置42、トランスファーロボット44とで構成されている。
【0027】
コンベア40は、パーツフィーダ22の供給口26から供給されたワークWを方向転換装置42に水平に搬送する。
【0028】
方向転換装置42は、コンベア40から水平に搬送されてきたワークWを90度方向転換して垂直に立ち上げる。この方向転換装置42は、図4に示すように、クランパ46と、そのクランパ46を回転させるクランパ回転機構(図示せず)とで構成されている。
【0029】
クランパ46は、2つのクランプ爪46A、46Bを備えており、一方のクランプ爪46Aが他方のクランプ爪46Bに対して進退自在に設けられている。そして、この一方のクランプ爪46Aが他方のクランプ爪46Bに向かって移動することにより、ワークWがクランプされ、離れる方向に移動することによりアンクランプされる。
【0030】
クランパ回転駆動機構は、クランパ46に固着された回転軸48を回動することにより、クランパ46を90度の範囲で回動させる。クランパ46は、このクランパ回転駆動機構に駆動されることにより、水平な受取姿勢(図4に実線で示した姿勢)と垂直な受渡姿勢(図4に二点破線で示した姿勢)の2つの姿勢を採る。
【0031】
以上のように構成された方向転換装置42の作用は次のとおりである。コンベア40によって水平に搬送されてきたワークWは、コンベア40の終端において、その先端部がクランパ46の本体部に当接する(図4の実線に示した状態)。ワークWの先端部がクランパ46の本体部に当接すると、クランプ爪46Aが閉じられ、これにより、ワークWの先端部がクランプ爪46A、46Bによってクランプされる。そして、ワークWがクランプ爪46A、46Bにクランプされると、クランパ回転駆動機構が駆動され、クランパ46が回転軸48を中心に90度回転する(図4の二点破線で示した状態)。これにより、水平にクランプされたワークWが垂直に立ち上げられる。なお、このとき、ワークWは内周面取り部Cが上側に向いた状態で垂直に立ち上げられる。
【0032】
トランスファーロボット44は、方向転換装置42から測定対象のワークWを受け取り、測定部16に搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワークWを回収部18に搬送する。このトランスファーロボット44は、上下動自在なロッド50と、そのロッド50の頂部に旋回自在に設けられたアーム52と、アーム52の先端部に設けられたハンド54とで構成されている。ハンド54は、その本体下部に開閉自在なクランプ爪54A、54Aを備えており、このクランプ爪54A、54AでワークWを把持する。ハンド54に把持されたワークWは、ロッド50の昇降動作によって受け取り、受け渡しが行われ、アーム52の旋回動作によって搬送が行われる。したがって、方向転換装置42や測定部16、回収部18は、すべてハンド54の移動軌跡上に配置される(ハンド54の旋回円上に配置される)。
【0033】
測定部16は、ワークWの内径寸法の測定を行う。この測定部16は、図1及び図5に示すように、ワークWを保持するための複数の測定台60、60、…と、その測定台60に保持されたワークWの内径寸法を測定する複数のエアマイクロメータ62と、マスタM0 、M1 を格納するマスタ格納台88とで構成されている。
【0034】
複数の測定台60、60、…は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に所定の間隔をもって配置される。この測定台60は、図6(a)及び(b)に示すように、測定台本体64、押圧リング66、保持リング68及び押圧手段(不図示)で構成されている。
【0035】
測定台本体64は垂直に設置されており、その中央部にエア供給路70が形成されている。測定台本体64の上面には円形状の凹部72が形成されており、その凹部72の中央にはワーク受け穴74が形成されている。ワーク受け穴74はエア供給路70と同軸上に形成されるとともに、測定対象のワークWの外径と略同径に形成され、所定の深さをもって形成されている。
【0036】
押圧リング66は、中央部にワーク挿通穴76が形成されており、ワーク挿通穴76はワークWの外径よりも若干大きく形成されている。この押圧リング66は、測定台本体上面に形成された凹部72内に嵌入されており、その凹部72の内周面をガイド面として凹部72内を軸方向に沿って摺動自在に支持されている。また、この押圧リング66の下面には、中央に向かって傾斜するテーパ状の押圧面78が形成され、保持リング68が当接されている。
【0037】
保持リング68は、弾性体で成形されており、測定台本体64の上面に形成された凹部72内に収納されている。この保持リング68は、ワーク受け穴74と同軸上に配置されており、押圧リング66の押圧面78に押圧されることにより、押し潰されて、その内径が縮径する。なお、保持リング68は、通常状態(無負荷の状態)の内径が、測定対象のワークWの外径よりも大きいものが使用される。したがって、ワークWは、保持リング68に挿通される際、ほぼ非接触の状態で挿通される。
【0038】
図示しない押圧手段は、たとえばシリンダで構成され、押圧リング66を測定台本体64に向けて押圧する。
【0039】
以上のように構成された測定台60の作用は次のとおりである。図6(a)に示すように、押圧リング66のワーク挿通穴76からワークWを挿入すると、そのワークWの先端部分が測定台本体64に形成されたワーク受け穴74に挿入される。この状態で同図(b)に示すように、押圧リング66を図示しない押圧手段で測定台本体64に向けて押圧すると、保持リング68が押圧リング66の押圧面78に押し潰されて、その内径が縮径する。この結果、ワークWの外周部が保持リング68に締め付けられて、ワークWが測定台60に保持される。また、保持リング68は、ワークWの外周に密着するので、これにより、ワークWとワーク受け穴74との間がシールされる。
【0040】
なお、ワークWを取り外す時は、押圧手段による押圧リング66の押圧を解除する。これにより、押圧リング66が保持リング68の弾性復元力で元の位置に復帰するとともに、保持リング自身もその弾性復元力で元の径に復帰する。これにより、ワークWへの締め付けが解除され、取り出し可能になる。
【0041】
エアマイクロメータ62は、図5に示すように、エア源80、レギュレータ82、A/E変換器84及び管制部86で構成されている。
【0042】
エア源80からは、温度、湿度が一定に調整された圧縮エアが供給される。レギュレータ82は、このエア源80から供給された圧縮エアを一定圧力に調整する。そして、このレギュレータ82で一定圧力に調整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測定台本体64のエア供給路70に供給される。
【0043】
エア供給路70に供給された圧縮空気は、測定台60に保持されたワークWの内周部を通って外部へと噴出される。A/E変換器84は、このときの圧縮エアの背圧を内蔵するベローズと差動変圧器とによって電気信号に変換し、管制部86に出力する。そして、管制部86は、この電気信号に基づいてワークWの内径寸法を算出する。算出された内径寸法は、管制部86に備えられたモニタ86Aに表示されるとともに、データとして管制部86に備えられたメモリ(不図示)に記録される。
【0044】
マスタ格納台88は、図1に示すように、零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 を保持する。このマスタ格納台88は、ブロック状に形成されており、その上面に零調整用マスタ格納穴88Aと倍率調整用マスタ格納穴88Bとが所定の深さをもって鉛直に形成されている。零調整用マスタM0 は零調整用マスタ格納穴88Aに収容されて保持されるとともに、倍率調整用マスタM1 は倍率調整用マスタ格納穴88Bに収容されて保持される。
【0045】
なお、このマスタ格納台88は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設されるとともに、零調整用マスタ格納穴88Aと倍率調整用マスタ格納穴88Bもハンド54の移動軌跡上に形成される。これにより、マスタ格納台88からトランスファーロボット44でマスタWを取り出し、測定台60に搬送することができる。
【0046】
回収部18は、図1に示すように、測定が終了したワークWを所定の基準を満たしたOKワークと、所定の基準を満たさなかったNGワークとに分別して回収する。この回収部18は、OKワークが収容されるOKワーク回収ボックス90Aと、NGワークが収容されるNGワーク回収ボックス90Bとを備えている。各回収ボックス90A、90Bは、上部が開口した箱状に形成されており、共にトランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配置される。トランスファーロボット44によって搬送されたワークWは、各回収ボックス90A、90Bの上方でアンクランプされることにより、各回収ボックス90A、90Bに収容される。
【0047】
制御部20は、内径測定装置10を構成する各機器の駆動制御を行う。この制御部は図示しないマイクロコンピュータを備えており、あらかじめ記憶された動作プログラムにしたがって各機器を駆動制御する。
【0048】
前記のごとく構成された本実施の形態の内径測定装置の作用は次のとおりである。
【0049】
まず、初期設定を行う。初めにマスタ格納台88に零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 をセットする。すなわち、マスタ格納台88に形成された零調整用マスタ格納穴88Aに零調整用マスタM0 を収容するとともに、倍率調整用マスタ格納穴88Bに倍率調整用マスタM1 を収容する。
【0050】
この零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 は共に測定対象のワークWと同じ形状に形成されており、それぞれその一端内周部に内周面取り部が形成されている。また、この零調整用マスタM0 の内径寸法d0 と倍率調整用マスタM1 の内径寸法d1 は互いに異なっており(d0 ≠d1 :小範と大範)、それぞれ既知とされている。
【0051】
この零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 をマスタ格納台88にセットする際、零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 は、それぞれその方向を測定対象のワークWと統一してセットする。すなわち、それぞれその内周部の一端に形成された内周面取り部の方向を統一してセットする。
【0052】
ここで、上述したようにワークWは、その内周面取り部Cが進行方向後端側に向けられた状態でパーツフィーダー20から供給される。そして、方向転換装置42において内周面取り部Cが上側に向いた状態で垂直に立ち上げられる。この状態でトランスファーロボット44に受け取られ、そのまま内周面取り部Cが上側に向けられた状態で各測定台60に保持される。
【0053】
したがって、このワークWの向きと揃えるため、零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 もその内周面取り部Cが上側に向くように零調整用マスタ格納穴88Aと倍率調整用マスタ格納穴88Bにセットする。これにより、零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 は、その内周面取り部Cが上側に向いた状態でトランスファーロボット44に受け取られ、そのまま内周面取り部Cが上側に向けられた状態で各測定台60に保持される。
【0054】
以上のセッティングが完了したのち、オペレータは零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 の内径寸法を管制部86に入力する。これにより、初期設定が完了する。
【0055】
次に、測定対象のワークWをパーツフィーダ22にセットする。すなわち、パーツフィーダ22のストッカに収容する。
【0056】
以上により、測定準備が完了する。この後、内径測定装置10を稼動して測定を開始する。
【0057】
装置が稼動されると、初めにキャリブレーション、すなわち零較正と倍率較正が行われる。キャリブレーションは、次のように行われる。
【0058】
まず、トランスファーロボット44がマスタ格納台88から零調整用マスタM0 を取り出し、測定部16に搬送して測定台60にセットする。
【0059】
ここで、零調整用マスタM0 のセッティングは次のように行われる。まず、マスタを把持したトランスファーロボット44のハンド54が測定台60の上方に移動する。そして、そのまま下降する。これにより、ハンド54に把持された零調整用マスタM0 が押圧リング66のワーク挿通穴76に挿入される。この際、零調整用マスタM0 は、その内周面取り部が上側に向けられたワーク挿通穴76に挿入される。
【0060】
零調整用マスタM0 がワーク挿通穴76に挿入されると、ハンド54による零調整用マスタM0 の把持が解除される。解除後、ハンド54は一時上方に退避する。
【0061】
ハンド54の退避後、図示しない押圧手段が駆動され、押圧リング66が測定台本体64に向けて押圧される。これにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰され、その押し潰された保持リング68に把持されて、零調整用マスタM0 が測定台60に保持される。また、測定台60に保持された零調整用マスタM0 は、その先端がワーク受け穴74に挿入されるが、この零調整用マスタM0 とワーク受け穴74との間に形成される隙間は、保持リング68が押し潰されることによってシールされる。したがって、エア供給路70にエアを供給しても、そのエアは隙間から漏れることはなく、全て零調整用マスタM0 の内周部に供給される。
【0062】
以上のようにして零調整用マスタM0 が測定台60にセットされると、エア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアがA/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エアは、零調整用マスタM0 の内周部を通って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号として管制部86へと出力される。管制部86は、その電気信号として出力された零調整用マスタM0 の背圧データを内蔵するメモリに記憶する。
【0063】
零調整用マスタM0 の測定が終了すると、エアの供給が停止され、零調整用マスタM0 のロックが解除される。すなわち、押圧手段による押圧リング66の押圧が解除され、保持リング68による締め付けが解除される。
【0064】
押圧リング66の押圧が解除されると、上方に待機していたトランスファーロボット44のハンド54が下降し、測定台60にセットされた零調整用マスタM0 を把持する。そして、そのまま上昇して測定台60から零調整用マスタM0 を回収する。
【0065】
回収された零調整用マスタM0 は、トランスファーロボット44によってマスタ格納台88の元の位置、すなわち零調整用マスタ格納穴88Aに戻される。
【0066】
零調整用マスタM0 の測定が終了すると、次に、トランスファーロボット44は、マスタ格納台88から倍率調整用マスタM1 を取り出し、測定部16に搬送する。測定部16に搬送された倍率調整用マスタM1 は、零調整用マスタM0 と同様にして測定台60にセットされる。そして、この零調整用マスタM0 と同様にして背圧が測定される。また、測定終了後は零調整用マスタM0 と同様にしてマスタ格納台88の元の位置、すなわち倍率調整用マスタ格納穴88Bに戻される。
【0067】
以上のようにして、零調整用マスタM0 と倍率調整用マスタM1 の背圧測定が終了すると、管制部86は測定された零調整用マスタM0 の背圧データと倍率調整用マスタM1 の背圧データ、及び、あらかじめ測定されている各マスタM0 、M1 の既知の内径寸法d0 、d1 に基づいて、内径寸法の変化と背圧変化との関係(背圧特性)を求める。また、零調整用マスタM0 の背圧の測定値を測定の基準値に設定する。以下の測定では、この零調整用マスタM0 との背圧変化を検出することにより、ワークWの内径寸法dが測定される。
【0068】
以上一連の工程でキャリブレーションが終了する。なお、本実施の形態の内径測定装置10には測定台60及びエアマイクロメータ62が複数設けられているので、その全てについてキャリブレーションを実施する。
【0069】
キャリブレーションが終了すると、ワークWの測定が開始される。まず、パーツフィーダ22が駆動され供給口26からワークWが順次供給される。この際、ワークWは、進行方向後端側に内周面取り部Cが向くように方向が統一されて供給口26から供給される。
【0070】
供給口26から供給されたワークWは、コンベア40によって方向転換装置42に搬送される。そして、その方向転換装置42によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられる。この際、ワークWは、その内周面取り部Cが上側に向けられた状態で立ち上げられる。
【0071】
垂直に立ち上げられたワークWは、トランスファーロボット44のハンド54に受け取られ、そのアーム52の旋回動作によって測定部16に搬送される。そして、その測定部16の測定台60にセットされる。
【0072】
ここで、このワークWのセッティングは、上述したマスタM0 、M1 のセッティング方法と同じである。すなわち、押圧リング66のワーク挿通穴76にワークWを挿入し、図示しない押圧手段で押圧リング66を測定台本体64に向けて押圧する。これにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰され、その押し潰された押圧リング66に把持されて、ワークWが測定台60に保持される。
【0073】
ワークWが測定台60に保持されると、エア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアがA/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エアは、ワークWの内周部を通って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号として管制部86へと出力される。
【0074】
管制部86は、A/E変換器84からの電気信号に基づいてワークWの内径寸法dを演算する。すなわち、あらかじめ求めた背圧特性に基づいて測定された背圧からワークWの内径寸法dを算出する。算出された内径寸法dは管制部86に備えられたモニタ86A上に表示されるとともに、データとして管制部に内蔵されたメモリに記録される。そして、その測定された内径寸法dが所定の基準を満たしているか否か判定される。すなわち、所定の基準を満たしたOKワークか、所定の基準を満たしていないNGワークかが判定される。
【0075】
なお、この判定の基準となる内径寸法は、あらかじめ設定されているものとし、管制部86のメモリに記憶されているものとする。
【0076】
以上によりワークWの内径測定が終了する。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが解除される。この後、ワークWはトランスファーロボット44によって測定台60から回収され、回収部18へと搬送される。
【0077】
回収部18に搬送されたワークWは、判定された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとNGワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収される。すなわち、所定の基準を満足したOKワークならばOKワーク回収ボックス90Aに回収され、所定の基準を満足しないNGワークならばNGワーク回収ボックス90Bに回収される。
【0078】
なお、この回収は次のように行われる。測定台60からワークWを回収したトランスファーロボット44は、そのワークWがOKワークの場合、ワークWをOKワーク回収ボックス90Aの上方に移動させる。そして、その位置で所定量下降したのちワークWの保持を解除する。これにより、ワークWは自重で落下し、OKワーク回収ボックス90Aに回収される。回収したワークWがNGワークの場合も同様にしてNGワーク回収ボックス90Bに回収する。
【0079】
以上一連の工程で1つのワークWの内径測定が完了する。以下、同様の作業を繰り返し実施することにより、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを測定する。
【0080】
なお、本実施の形態の内径測定装置10は、測定部16に複数の測定台60、60、…を備えているので、この複数の測定台60、60、…に順次ワークWを供給してワークWの測定を実施する。すなわち、複数ある測定台60、60、…に順次ワークWを供給し、測定が終了するたびに順次ワークWを補充しながら測定を行う。これにより、トランスファーロボット44の待ち時間がなくなるので、トランスファーロボット44を効率よく稼動でき、効率のよい測定を行うことができる。
【0081】
このように、本実施の形態の内径測定装置10では、ワークWの向きとマスタM0 、M1 の向き、すなわち内周面取り部Cの方向を揃えて測定を行うようにしているので、一端に内周面取り部Cが形成されたワークWを測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【0082】
なお、本実施の形態では内周面取り部Cが形成されていない側から圧縮エアを供給して、その背圧を測定するようにしているが、内周面取り部Cが形成されている側から圧縮エアを供給して、その背圧を測定するようにしてもよい。すなわち、内周面取り部Cの方向をいずれか一方に統一して測定すればよく、その方向については、いずれの方向であってもよい。
【0083】
また、本実施の形態では、測定部16に複数の測定台60、60、…を設置しているが、1つだけでもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マスタとワークの方向を統一させて測定することにより、内周部の一端が面取りされたワークを測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す全体構成図
【図2】パーツフィーダの選別部の構成を示す概略図
【図3】投光・受光センサの説明図
【図4】搬送部の構成を示す概略図
【図5】測定部の構成を示す概略図
【図6】測定台の構成を示す断面図
【図7】ワークの構成を示す断面図
【符号の説明】
10…内径測定装置、12…供給部、14…搬送部、16…測定部、18…回収部、20…制御部、22…パーツフィーダ、23…選別部、24…搬送路、26…供給口、28…ストッパ、30…投光・受光センサ、30A…投光素子、30B…受光素子、34…エアノズル、36…戻し口、40…コンベア、42…方向転換装置、44…トランスファーロボット、46…クランパ、46A、46B…クランプ爪、48…回転軸、50…ロッド、52…アーム、54…ハンド、54A…クランプ爪、60…測定台、62…エアマイクロメータ、64…測定台本体、66…押圧リング、68…保持リング、70…エア供給路、72…凹部、74…ワーク受け穴、76…ワーク挿通穴、78…押圧面、80…エア源、82…レギュレータ、84…A/E変換器、86…管制部、88…マスタ格納台、88A…零調整用マスタ格納穴、88B…倍率調整用マスタ格納穴、90A…OKワーク回収ボックス、90B…NGワーク回収ボックス、M0 …零調整用マスタ、M1 …倍率調整用マスタ、W…ワーク、C…内周面取り部、T…外周面取り部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an inner diameter measuring method and apparatus, and more particularly to an inner diameter measuring method and apparatus for measuring an inner diameter dimension of a micro cylindrical workpiece such as a ferrule or an injection.
[0002]
[Prior art]
When measuring the inner diameter of a micro-cylindrical workpiece such as a ferrule, a measurer has conventionally measured by inserting a pin gauge of a predetermined size into the inner periphery of the workpiece. However, the measurement using the pin gauge has a drawback that the measurer must measure the workpieces manually one by one, which requires a lot of labor. In addition, there is a drawback in that it is inaccurate due to manual measurement.
[0003]
Therefore, in Japanese Patent Application No. 2001-40669, the applicant of the present application has proposed a method of measuring the inner diameter of a workpiece by supplying compressed air to the inner peripheral portion of the workpiece and detecting a change in the back pressure. According to this method, only compressed air is supplied to the workpiece, so measurement can be performed in a short time, and wear does not occur. There is an advantage that can be.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, some micro-cylindrical workpieces such as ferrules have a chamfered portion formed at one end of the inner peripheral portion. When compressed air is supplied to a workpiece having a chamfered portion formed at one end in this way, There is a problem that the back pressure value varies depending on the supply direction. That is, different back pressure values are detected even when workpieces having the same inner diameter are supplied when compressed air is supplied from the chamfered side and when compressed air is supplied from the non-chamfered side. There's a problem. Therefore, when measuring this type of work, there is a drawback that accurate measurement is not possible unless the supply direction of compressed air is unified.
[0005]
The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide an inner diameter measuring method and apparatus capable of accurately measuring an inner diameter.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention supplies compressed air from one end of the inner periphery of a cylindrical master having a known inner diameter, and detects the back pressure, whereby the relationship between the inner diameter and the back pressure. Is obtained in advance, and compressed air is supplied from one end of the inner periphery of the cylindrical workpiece, and the back pressure is detected. In an inner diameter measuring method for measuring the inner diameter, a method is provided in which compressed air is supplied by aligning the direction of a master whose one end of the inner peripheral portion is chamfered with the direction of the workpiece whose one end of the inner peripheral portion is chamfered. To do.
[0007]
According to the present invention, the compressed air is supplied by matching the direction of the master whose one end of the inner peripheral portion is chamfered with the direction of the workpiece whose one end of the inner peripheral portion is chamfered. Thereby, even if it is a case where the workpiece | work with which the end of the inner peripheral part was chamfered was measured, an exact measurement can always be performed.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of an inner diameter measuring method and apparatus according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing an embodiment of an inner diameter measuring apparatus according to the present invention. As shown in the figure, the inner
[0010]
This inner
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
FIG. 2 is a schematic diagram of the
[0014]
As shown in FIG. 2, the
[0015]
The
[0016]
As shown in FIG. 3, the light projecting /
[0017]
The
[0018]
That is, as shown in FIG. 3A, when the outer peripheral chamfered portion T is located on the front end side in the traveling direction, the detection light L projected from the
[0019]
On the other hand, as shown in FIG. 3B, when the outer peripheral chamfered portion T is located on the rear end side in the traveling direction, the detection light L projected from the
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The operation of the sorting
[0023]
Here, when the outer peripheral chamfered portion T is detected at the tip, the
[0024]
On the other hand, when the outer peripheral chamfered portion T is not detected at the tip, air is ejected from the
[0025]
The above operation is performed on all the workpieces conveyed to the
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 4, the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The clamper rotation drive mechanism rotates the
[0031]
The operation of the
[0032]
The
[0033]
The measuring
[0034]
The plurality of measurement tables 60, 60,... Are arranged on the movement locus of the
[0035]
The measuring table
[0036]
The
[0037]
The holding
[0038]
The pressing means (not shown) is constituted by a cylinder, for example, and presses the
[0039]
The operation of the measuring table 60 configured as described above is as follows. As shown in FIG. 6A, when the workpiece W is inserted from the
[0040]
When the workpiece W is removed, the pressing of the
[0041]
As shown in FIG. 5, the air micrometer 62 includes an
[0042]
The
[0043]
The compressed air supplied to the
[0044]
As shown in FIG. 1, the
[0045]
The
[0046]
As shown in FIG. 1, the
[0047]
The
[0048]
The operation of the inner diameter measuring apparatus of the present embodiment configured as described above is as follows.
[0049]
First, initial setting is performed. First, a master M for zero adjustment is stored in the
[0050]
This zero adjustment master M 0 And magnification adjustment master M 1 Are both formed in the same shape as the workpiece W to be measured, and an inner peripheral chamfered portion is formed at the inner peripheral portion of one end thereof. This zero adjustment master M 0 Inner diameter d of 0 And magnification adjustment master M 1 Inner diameter d of 1 Are different from each other (d 0 ≠ d 1 : Small and large) are known.
[0051]
This zero adjustment master M 0 And magnification adjustment master M 1 Is set to the
[0052]
Here, as described above, the workpiece W is supplied from the
[0053]
Therefore, in order to align with the direction of the workpiece W, the zero adjustment master M 0 And magnification adjustment master M 1 Are set in the zero adjustment master storage hole 88A and the magnification adjustment
[0054]
After the above setting is completed, the operator can adjust the master M for zero adjustment. 0 And magnification adjustment master M 1 Is input to the
[0055]
Next, the workpiece W to be measured is set on the
[0056]
Thus, measurement preparation is completed. Thereafter, the inner
[0057]
When the device is activated, calibration is first performed, ie zero calibration and magnification calibration. Calibration is performed as follows.
[0058]
First, the
[0059]
Here, master M for zero adjustment 0 The setting is performed as follows. First, the
[0060]
Zero adjustment master M 0 Is inserted into the
[0061]
After the
[0062]
As described above, zero adjustment master M 0 Is set on the measurement table 60, the
[0063]
Zero adjustment master M 0 When the measurement is completed, the air supply is stopped and the zero adjustment master M 0 Is unlocked. That is, the pressing of the
[0064]
When the pressing of the
[0065]
Collected zero adjustment master M 0 Is returned to the original position of the
[0066]
Zero adjustment master M 0 Then, the
[0067]
As described above, zero adjustment master M 0 And magnification adjustment master M 1 When the back pressure measurement is finished, the
[0068]
The calibration is completed in a series of steps. Since the inner
[0069]
When calibration is completed, measurement of the workpiece W is started. First, the
[0070]
The workpiece W supplied from the
[0071]
The workpiece W raised vertically is received by the
[0072]
Here, the setting of the workpiece W is the master M described above. 0 , M 1 This is the same as the setting method. That is, the workpiece W is inserted into the
[0073]
When the workpiece W is held on the measuring table 60, the
[0074]
The
[0075]
It is assumed that the inner diameter dimension used as a reference for this determination is set in advance and stored in the memory of the
[0076]
Thus, the inner diameter measurement of the workpiece W is completed. When the measurement is completed, the driving of the
[0077]
The workpiece W conveyed to the
[0078]
This recovery is performed as follows. When the workpiece W is an OK workpiece, the
[0079]
The inner diameter measurement of one workpiece W is completed in a series of steps as described above. Hereinafter, by repeating the same operation, all the workpieces W accommodated in the
[0080]
In the inner
[0081]
Thus, in the inner
[0082]
In this embodiment, compressed air is supplied from the side where the inner peripheral chamfered portion C is not formed, and the back pressure is measured, but from the side where the inner peripheral chamfered portion C is formed. You may make it measure the back pressure by supplying compressed air. That is, the direction of the inner peripheral chamfered portion C may be measured in one of the directions, and the direction may be any direction.
[0083]
In the present embodiment, a plurality of measurement tables 60, 60,... Are installed in the
[0084]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, accurate measurement is always performed even when measuring a workpiece with one end of the inner peripheral portion chamfered by measuring the master and the workpiece in the same direction. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing an embodiment of an inner diameter measuring apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram showing the configuration of a sorting unit of a parts feeder
FIG. 3 is an explanatory diagram of a light projecting / receiving sensor.
FIG. 4 is a schematic diagram showing the configuration of a transport unit
FIG. 5 is a schematic diagram showing the configuration of a measurement unit.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the configuration of a measurement table
FIG. 7 is a sectional view showing the structure of a workpiece.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
内周部の一端が面取りされたマスタと内周部の一端が面取りされたワークの方向を一致させて圧縮エアを供給することを特徴とする内径測定方法。By supplying compressed air from one end of the inner circumference of a cylindrical master with a known inner diameter and detecting the back pressure, a back pressure characteristic indicating the relationship between the inner diameter and the back pressure is acquired in advance. In the inner diameter measuring method for measuring the inner diameter dimension of the workpiece based on the back pressure characteristics by supplying compressed air from one end of the inner peripheral portion of the cylindrical workpiece and detecting the back pressure,
An inner diameter measuring method, wherein compressed air is supplied by aligning a direction of a master whose one end of the inner peripheral portion is chamfered with a work whose one end of the inner peripheral portion is chamfered.
内周部の一端が面取りされたマスタと内周部の一端が面取りされたワークの方向を統一して前記ワーク保持手段に供給するワーク供給手段を備えたことを特徴とする内径測定装置。A workpiece holding means for holding a workpiece or a master whose inner diameter is known; an air supply means for supplying compressed air to an inner peripheral portion of the workpiece or master held by the workpiece holding means; and Back pressure detection means for detecting the back pressure of compressed air supplied to the inner periphery of the master, and the relationship between the inner diameter dimension and the back pressure based on the detected value of the back pressure of the master detected by the back pressure detection means. Back pressure characteristic calculation means for calculating the back pressure characteristic shown, and inner diameter dimension calculation means for calculating the inner diameter dimension of the workpiece based on the back pressure characteristic from the back pressure of the workpiece detected by the back pressure detection means. In the inner diameter measuring device,
An inner diameter measuring apparatus comprising: a workpiece supply means that unifies the directions of a master having one end of the inner peripheral portion chamfered and a workpiece having one end of the inner peripheral portion chamfered, and supplies the workpiece to the workpiece holding means.
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