JP3894784B2 - Fuel loading method for boiling water reactor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉(以下適宜、BWRと称する)の燃料装荷方法に係わり、特に、反応度の燃焼変化が異なる複数の燃料集合体を一つの原子炉の炉心に混在して装荷する原子炉の燃料装荷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、BWRの炉心に装荷される燃料は、種々の異なった形状の燃料集合体や異なった組成の燃料集合体が使用される。これらの複数の種類の燃料集合体を装荷した炉心を混在炉心と呼ぶ。
【0003】
このような混在炉心における燃料装荷方法に関する従来技術としては、例えば、
特開平2-232595号公報や特開昭60-262090号公報がある。
【0004】
特開平2-232595号公報に記載の沸騰水型原子炉の燃料装荷方法においては、制御棒による制御性を向上させることを目的に、長期間挿入する制御棒に隣接する燃料セル(以下、コントロールセルと記す)に対しては必ずウラン燃料集合体を装荷している。
【0005】
また、特開昭60-262090号公報に記載の原子炉燃料装荷方法においては、MOX燃料集合体の新燃料としての装荷体数を低減することを目的に、MOX燃料集合体を炉心の外周領域に、ウラン燃料集合体を炉心の中央領域に装荷している。
【0006】
ところで、燃料集合体の形状が異なると、燃料集合体内における水と燃料の体積割合が異なることがある。水対燃料割合(いわゆる水素対ウラン原子数比、H/U比にもほぼ対応する)が小さい場合、一般に燃焼の初期においては水の量が少なく中性子の減速効果が不足するため、燃料集合体としての反応度が低いが、燃焼が進むにつれて中性子のエネルギスペクトルが硬くなることによりPuの蓄積が図られ、燃料集合体としての反応度低下が抑制される。
【0007】
この結果、水対燃料割合が小さい燃料集合体と水対燃料割合が大きい燃料集合体を比較すると、前者は反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な燃料集合体となり、後者は反応度の燃焼変化が相対的に急峻な燃料集合体となる。
【0008】
また一方、燃料集合体の組成がウラン燃料と異なるもので、いわゆるプルサーマル計画に関連して近年脚光を浴びつつあるものとして、使用済燃料再処理によって取り出されたプルトニウムをウランと混合したウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(以下適宜、MOX燃料という)がある。燃料集合体にこのMOX燃料を装荷すると、核分裂核種であるプルトニウム−239やプルトニウム−241の熱中性子吸収断面積がウラン−235より大きいこと及びプルトニウム−240による中性子吸収がウラン−238より大きいことにより中性子のエネルギスペクトルが硬くなることに基づき、ウラン燃料集合体に比べてプルトニウムの蓄積が促進され、この結果、燃焼の進行に伴う反応度低下が抑制される。
【0009】
したがって、MOX燃料集合体とウラン燃料集合体を比較した場合には、前者は反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な燃料集合体となり、後者は反応度の燃焼変化が相対的に急峻な燃料集合体となる。特に、MOX燃料の高燃焼度化を図る場合には、燃料の持つ反応度を高める必要があることから、MOX燃料のプルトニウム富化度を増加させることとなるため、上記の傾向が一層強められる。
【0010】
以上のような事情に基づき、異なった形状の燃料集合体や異なった組成の燃料集合体を混在して炉心に装荷する場合には、燃料集合体の反応度の燃焼変化が相互に異なることから、それらの特性を考慮した燃料装荷方法が種々提唱されており、一例としては、例えば特開昭63-16292号公報がある。
【0011】
この従来技術においては、燃焼の初期においてはMOX燃料集合体の反応度がウラン燃料集合体の反応度より低いという点を改善することを目的として、MOX燃料集合体を炉心の周辺領域に、ウラン燃料集合体を炉心の中央領域に装荷率を高めて装荷している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭63-16292号公報においては、以下の課題が存在する。
【0013】
すなわち、今後の技術動向として、ウラン燃料装荷炉心の高燃焼度化、あるいは異種類燃料(ウラン燃料及びMOX燃料)の混在装荷、さらにはMOX燃料の部分装荷などが増大することが予想されており、上述したような燃料集合体による反応度の燃焼変化特性を利用し、燃料混在装荷時における反応度利得上の向上を図る必要性がますます高まっている。
【0014】
ここで、一般に、発電用原子炉の炉心の場合、その目的は、所定のエネルギを発生させることであるから、エネルギの時間積分値である燃焼度について、運転サイクル末期においてある一定値の達成が要求される。そして、この炉心全体平均の達成すべき燃焼度を炉心を構成する個々の燃料がどのように負担するかは、炉心内の燃料装荷パターンによって異なることとなる。上記のように反応度利得上の向上を図る場合にも、運転サイクル全体でみたトータル的な反応度利得として考える必要がある。
【0015】
しかしながら、上記特開昭63-16292号公報においては、反応度の燃焼変化特性を反応度利得向上に生かすときに、運転サイクルの初期における反応度利得のみを図るものとなっており、運転サイクル全体(特に運転サイクル末期)でみた反応度利得については配慮されておらず、改善の余地があった。
【0016】
本発明の目的は、種々の異なった形状あるいは組成の燃料集合体を装荷した混在炉心である場合に、運転サイクル全体でみた反応度利得向上を図ることができる沸騰水型原子炉の燃料装荷方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、反応度の燃焼変化が異なる2種類以上の燃料集合体を沸騰水型原子炉の炉心に混在して装荷する沸騰水型原子炉の燃料装荷方法において、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体を、主として炉心平均出力密度より平均出力が相対的に高い領域である炉心の中央側領域に装荷し、反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体を、主として炉心平均出力密度より平均出力が相対的に低い領域である炉心の周辺側領域に装荷し、前記第1燃料集合体はウラン・プルトニウム混合酸化物燃料を備える燃料集合体であり、前記第2燃料集合体はウラン燃料を備える燃料集合体であるものとする。
【0018】
一般に、発電用沸騰水型原子炉の炉心の場合、その目的は、所定のエネルギを発生させることであるから、エネルギの時間積分値である燃焼度は、運転サイクル末期において一定値が要求される。炉心に装荷される燃料集合体は、炉心全体平均の運転サイクル末期のその所定の燃焼度において反応度がちょうど0となるように設計される。
【0019】
このとき、形状や組成が異なる燃料を混在して炉心に装荷する場合、各燃料集合体の燃焼挙動は互いに異なり、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体では、上記所定の燃焼度より低い燃焼度では反応度は0より大きいが、上記所定の燃焼度に近づくに連れて緩やかに減少し、上記所定の燃焼度で上述のように反応度0となった後さらに燃焼度が増大するにつれて反応度はゆるやかに0よりも減少していく。
【0020】
一方反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体では、上記所定の燃焼度より低い燃焼度では反応度は0よりはるかに大きいが、上記所定の燃焼度に近づくに連れて急激に減少し、上記所定の燃焼度で上述のように反応度0となった後さらに燃焼度が増大するにつれて反応度は急激に0よりも大きく減少していく。
【0021】
以上のような特性の結果、上記所定の燃焼度より低い燃焼度の場合には第1燃料集合体及び第2燃料集合体のいずれの反応度も0より大きい正の値となり、第2燃料集合体のほうが第1燃料集合体よりもその絶対値が大きくなる。また上記所定の燃焼度より高い燃焼度の場合には、第1燃料集合体及び第2燃料集合体のいずれの反応度も0より小さい負の値となるが、第2燃料集合体のほうが第1燃料集合体よりもその絶対値が大きくなる。
【0022】
ここで、上記炉心全体平均の燃焼度所定の燃焼度を、炉心を構成する個々の燃料集合体がどのように負担するかは、炉心内の燃料装荷パターンに依存することとなる。そこで、第1及び第2燃料集合体について、それぞれを上記所定の燃焼度より高い燃焼度及び上記所定の燃焼度より低い燃焼度のいずれかに振り分けて負担するように炉心内に配置することにより、上記特性線の挙動を利用して正の反応度利得を得ることができる。
【0023】
すなわち、緩やかな右下がり特性直線で表される第1燃料集合体を例えば炉心の中央側領域等、炉心平均出力密度より平均出力が相対的に高い領域に装荷し、急激な右下がり特性直線で表される第2燃料集合体を中性子の漏れが大きい炉心の周辺側領域等、炉心平均出力密度より平均出力が相対的に低い領域に装荷する。この場合、第1燃料集合体の運転サイクル末期での燃焼度は上記所定の燃焼度より大きくなってその反応度は負の値となるが、前述のように緩やかな右下がり特性であることからその絶対値は小さい。一方第2燃料集合体の運転サイクル末期での燃焼度は上記所定の燃焼度より小さくなってその反応度は正の値となり、しかも前述のように急激な右下がり特性であることからその絶対値は大きい。
【0024】
このとき、炉心平均としての反応度は、(第1燃料集合体の炉心装荷割合)×(第1燃料集合体の最終燃焼度における反応度)と(第2燃料集合体の炉心装荷割合)×(第2燃料集合体の最終燃焼度における反応度)で表され、上記のように、(第1燃料集合体の最終燃焼度における反応度)は負の値となり、(第2燃料集合体の最終燃焼度における反応度)は正の値となるが、前述のように絶対値どうしの比較では前者の絶対値は後者の絶対値よりも小さくなっている。したがって、炉心全体で見た場合には、その炉心平均反応度は、炉心平均の上記所定の燃焼度よりも燃焼の進んだ第1燃料集合体による負の反応度の効果よりも、上記所定の燃焼度に達していない第2燃料集合体による正の反応度の効果のほうが大きくなる。この結果、運転サイクル全体(特にサイクル末期)で見て、上記のように燃焼挙動の差を利用した正の反応度利得を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0029】
本発明の第1の実施形態を図1〜図5により説明する。本実施形態は、反応度の燃焼変化が相対的に急峻な燃料集合体としてウラン燃料集合体を、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な燃料集合体としてMOX燃料集合体を沸騰水型原子炉炉心に混在装荷する場合の実施形態である。
【0030】
図2は、本実施形態の燃料装荷方法により装荷される燃料集合体11U,11Mの全体構造を表す縦断面図であり、図3は後述のようにウラン燃料集合体11Uの横断面図であり、図4は後述のようにMOX燃料集合体11Mの横断面図である。
【0031】
これら図2、及び図3又は図4において、本実施形態の燃料集合体11U,11Mは、燃料棒12、チャンネルボックス13、水ロッド14、上部タイプレート15、下部タイプレート16及び燃料スペーサ17等から構成されている。
【0032】
燃料棒12及び水ロッド14の上下端部は、上部タイプレート15及び下部タイプレート16で保持される。スペーサ17は、燃料棒12の軸方向に幾つか配置され、燃料棒12及び水ロッド14の相互間の間隙を適切に保持している。チャンネルボックス13は、上部タイプレート15に取り付けられ、スペーサ17で保持された燃料棒12の束の外周を取り囲んでいる。横断面十字型の制御棒19は、チャンネルボックス13に隣接する。燃料棒12は、上部端栓及び下部端栓により両端を密封された被覆管内に多数の燃料ペレットを充填したものである。水ロッド14は、燃料物質を充填せず、内部を沸騰しない冷却水が通過するようになっている。水ロッドの大きさは燃料棒7本分に相当している。短尺燃料棒(部分長燃料棒)18(燃料棒記号P)は、水平方向位置が、燃料棒配列における外層から2層目にコーナ部を含む8本が設けられている。
【0033】
図3において、燃料集合体11Uは、燃料棒12を構成する全ての燃料ペレットが燃料物質であるUO2にて構成され、核分裂物質である235Uを含んでいるが、PuO2を含んでいない。一部の燃料ペレットはガドリニア入りウラン燃料ペレットとして、燃料物質であるUO2及びこれに含有した可燃性毒物であるガドリニア(Gd2O3)にて構成される。使用されているガドリニア入りウラン燃料棒(燃料棒記号G)の本数は、12本である。
【0034】
図4において、燃料集合体11Mは、燃料ペレットが燃料物質であるUO2及びPuO2の混合酸化物にて構成され、核分裂物質である239Pu、241Pu、及び235Uを含んでいる。一部の燃料ペレットはガドリニア入りウラン燃料ペレットとして、燃料物質であるUO2及びこれに含有した可燃性毒物であるガドリニア(Gd2O3)にて構成される。使用されているガドリニア入りウラン燃料棒(燃料棒記号G)の本数は、18本である。
【0035】
図1は、上記2種類の燃料集合体11U,11Mを用いて構成した沸騰水型原子炉炉心(1/4回転対称炉心)の一つの象限を示す燃料集合体配置図である。
【0036】
図1において、この炉心では、反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体としての図3に示したウラン燃料集合体11Uと、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体としての図4に示したMOX燃料集合体11Mとを混在して装荷している。詳細には、図1に示すように、ウラン燃料集合体11Uを主として炉心の周辺側(外周側)領域及び長期間挿入する制御棒に隣接する燃料セル(いわゆるコントロールセル)領域等、平均出力が相対的に低い領域(詳細には炉心平均出力密度よりも低い領域)に装荷し、MOX燃料集合体11Mを主として炉心の中央側領域等、平均出力が相対的に高い領域(詳細には炉心平均出力密度よりも高い領域)に装荷している(但しこの例では、MOX燃料集合体11Mは、出力分布特性を考慮して最外周領域にも若干数装荷している)。
【0037】
なお、図1中の数字は、炉心滞在サイクル数を示しており、明確化のために上記ウラン燃料集合体11Uについては○囲数字で表し、上記MOX燃料集合体1Mについては無囲数字で表している。
【0038】
次に、以上のように構成した本実施形態の作用を以下に説明する。
【0039】
図5は、一般的な沸騰水型燃料集合体における反応度と燃焼度の関係について、横軸に燃焼度、縦軸に反応度をとって示したものである。
【0040】
一般に、発電用沸騰水型原子炉の炉心の場合、その目的は、所定のエネルギを発生させることであるから、エネルギの時間積分値である燃焼度は、運転サイクル末期において一定値が要求される。図5における点E0はその炉心全体平均の運転サイクル末期の燃焼度を表しており、炉心に装荷される燃料集合体は、この燃焼度E0において反応度がちょうど0となるように設計される。
【0041】
このとき、形状や組成が異なる燃料を混在して炉心に装荷する場合、各燃料集合体の燃焼挙動は互いに異なることとなる。図5において、記号aは反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な例えば上記第1燃料集合体11Mを示しており、上記E0を通る比較的緩やかな右下がり直線で表される。上記E0より低い燃焼度では反応度は0より大きいが、E0に近づくに連れて緩やかに減少し、燃焼度E0で上述のように反応度0となり、さらにE0を超えて燃焼度が増大するにつれて反応度はゆるやかに0よりもさらに減少していく。
【0042】
図5において、記号bは反応度の燃焼変化が相対的に急峻な例えば上記第2燃料集合体11Uを表しており、上記E0を通る比較的急激な右下がり直線で表される。上記E0より低い燃焼度では反応度は0よりはるかに大きいが、E0に近づくに連れて急激に減少し、燃焼度E0で上述のように反応度0となり、さらにE0を超えて燃焼度が増大するにつれて反応度は急激に0よりも大きく減少していく。
【0043】
以上のような2つの特性線の結果、図5に示されるように、上記E0より低い燃焼度の場合には第1燃料集合体11M及び第2燃料集合体11Uのいずれの反応度も0より大きい正の値となり、第2燃料集合体11Uのほうが第1燃料集合体11Mよりもその絶対値が大きくなる。また上記E0より高い燃焼度の場合には、第1燃料集合体11M及び第2燃料集合体11Uのいずれの反応度も0より小さい負の値となるが、第2燃料集合体11Uのほうが第1燃料集合体11Mよりもその絶対値が大きくなる結果、反応度としては第1燃料集合体11Mのほうが大きくなる。
【0044】
ここで、上記炉心全体平均の燃焼度E0を、炉心を構成する個々の燃料集合体がどのように負担するかは、炉心内の燃料装荷パターンに依存することとなる。炉心の中央領域のような高出力の領域に装荷された燃料集合体は図5中点E2のような点E0よりも高い燃焼度までに達するが、炉心の周辺領域のような低出力の領域に装荷された燃料集合体は図5中点E1のように点E0よりも低い燃焼度にとどまることとなる。言い換えれば、上記の炉心全体平均の運転サイクル末期の燃焼度E0という条件にあっても、そのE0より高い燃焼度となる燃料もあれば、低い燃焼度となる燃料も存在している。
【0045】
そこで、前述した2種類の燃料集合体11M,11Uについて、それぞれを上記E0より高い燃焼度及び上記E0より低い燃焼度のいずれかに振り分け配置した場合、上記特性線の挙動に応じ、正の反応度利得又は負の反応度利得が生じることとなる。
【0046】
まず比較例として、急激な右下がり特性直線で表される第2燃料集合体11Uを炉心の高出力領域に装荷し、緩やかな右下がり特性直線で表される第1燃料集合体11Mを炉心の低出力領域に装荷した場合を考える。この場合、第2燃料集合体11Uの運転サイクル末期での燃焼度はE0より大きいE2となってその反応度K2bは負の値となり、前述のように急激な右下がり特性であることからその絶対値|K2b|は大きく、K2bは0よりもかなり小さくなる。一方第1燃料集合体11Mの運転サイクル末期での燃焼度はE0より小さいE1となってその反応度K1aは正の値となるが、前述のように緩やかな右下がり特性であることからその絶対値|K1a|は小さく、K1aは0よりそれほど大きな値とはならない。
【0047】
このとき、第1燃料集合体11M及び第2燃料集合体11Uの炉心における装荷割合をそれぞれWa,Wb(Wa+Wb=1)とすると、炉心平均燃焼度E0=E 1×Wa+E 2×Wbであることから、炉心平均としての反応度はK 1a×Wa+K 2b×Wbで表される。ここで、上記のように、K2bは負の値、K1aは正の値となるが、前述のように絶対値どうしの比較では|K2b|>|K1a|となっている。したがって、炉心全体で見た場合には、その炉心平均反応度は、炉心平均燃焼度E0よりも燃焼の進んだ第2燃料集合体11Uによる負の反応度の効果のほうが炉心平均燃焼度E0に達していない第1燃料集合体11Mによる正の反応度の効果よりも大きくなり、この結果反応度利得としては負となってしまう。
【0048】
これに対し、本実施形態においては、緩やかな右下がり特性直線で表される第1燃料集合体11Mを炉心の高出力領域に装荷し、急激な右下がり特性直線で表される第2燃料集合体11Uを炉心の低出力領域に装荷している。この場合、第1燃料集合体11Mの運転サイクル末期での燃焼度はE0より大きいE2となってその反応度K2aは負の値となるが、前述のように緩やかな右下がり特性であることからその絶対値|K2a|は小さく、K2aは0よりもそれほど大きくは小さくならない。一方第2燃料集合体11Uの運転サイクル末期での燃焼度はE0より小さいE1となってその反応度K1bは正の値となり、しかも前述のように急激な右下がり特性であることからその絶対値|K1b|は大きく、K1bは0よりもかなり大きな値となる。
【0049】
このとき、第1燃料集合体11M及び第2燃料集合体11Uの炉心における装荷割合をそれぞれWa,Wb(Wa+Wb=1)とすると、炉心平均燃焼度E0=E2×Wa+E1×Wbであることから、炉心平均としての反応度はK2a×Wa+K1b×Wbで表される。ここで、上記のように、K2aは負の値、K1bは正の値となるが、前述のように絶対値どうしの比較では|K2a|<|K1b|となっている。したがって、炉心全体で見た場合には、その炉心平均反応度は、炉心平均燃焼度E0よりも燃焼の進んだ第1燃料集合体11Mによる負の反応度の効果よりも炉心平均燃焼度E0に達していない第2燃料集合体11Uによる正の反応度の効果のほうが大きくなる。以上の結果、本実施形態においては、上記のような燃焼挙動の差を利用した正の反応度利得を得ることができる。
【0050】
また、この正の反応度利得を利用すれば、ウラン燃料集合体11Uを、通常の沸騰水型原子炉の炉心(形状あるいは組成の異なる複数の燃料集合体を装荷した混在炉心ではない、単一の燃料集合体を装荷した炉心)に装荷されるウラン燃料集合体に比べて平均濃縮度を減少させたり、またMOX燃料集合体11Mについても、通常のMOX燃料単一炉心に装荷されるいるMOX燃料集合体に比べて平均プルトニウム富化度を減少させ、燃料経済性を向上させることもできる。
【0051】
あるいは同様の考え方で、上記正の反応度利得を利用し、ウラン燃料集合体11Uのサイクル終了時の取替え体数を減らして、通常のウラン燃料単一炉心に装荷される場合より取り出し平均燃焼度を増加させたり、またMOX燃料集合体11Mについても通常のMOX燃料単一炉心に装荷される場合よりサイクル終了時の取替え体数を減らして取り出し平均燃焼度を増大させ、燃料経済性を向上させることもできる。
【0059】
なお、図1を用いて前述したように、上記実施形態では、基本的に、反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体を主として炉心の周辺側(外周側)領域及び長期間挿入する制御棒に隣接する燃料セル(いわゆるコントロールセル)領域等に装荷する一方、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体を主として炉心の中央側領域に装荷し、さらに例外的に、第1燃料集合体について、出力分布特性を考慮して最外周領域にも若干数装荷したが、これに限られない。
【0060】
すなわち、種々の異なった形状あるいは組成の燃料集合体を装荷した混在炉心である場合に、運転サイクル全体でみた反応度利得向上を図るという本発明の基本的効果を得る限りにおいては、第1燃料集合体の最外周領域への装荷を行わなくてもよい。この場合、第1燃料集合体は中央側領域にのみ装荷されるため、周辺側領域の第1燃料集合体と明確な境界が形成されることとなる。本願発明者等の検討によれば、大きな原子炉では炉心の中央領域の出力分布は平坦に近く、出力が低下する周辺領域の範囲として、この中央側領域と周辺側領域との境界の位置は、炉心の中心からの距離が炉心半径の約7/10以上となる位置であることが分かった。図1に示す配置についても、上述の最外周の第1燃料集合体を除いて考えれば、この条件を満たしている。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体を炉心平均出力密度より平均出力が相対的に高い領域に装荷し、反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体を炉心平均出力密度より平均出力が相対的に低い領域に装荷する。これにより、炉心全体で見た場合には、炉心平均反応度は、炉心平均の所定の燃焼度よりも燃焼の進んだ第1燃料集合体による負の反応度の効果よりも、その所定の燃焼度に達していない第2燃料集合体による正の反応度の効果のほうが大きくなる。この結果、運転サイクル全体(特にサイクル末期)で見て、上記のように燃焼挙動の差を利用した正の反応度利得を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の適用対象である、2種類の燃料集合体を用いて構成した沸騰水型原子炉混在炉心(1/4回転対称炉心)の一つの象限を示す配置図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の燃料装荷方法により装荷される燃料集合体の全体構造を表す縦断面図である。
【図3】 図1及び図2に示したウラン燃料集合体の横断面図である。
【図4】 図1及び図2に示したMOX燃料集合体の横断面図である。
【図5】 一般的な沸騰水型燃料集合体における反応度と燃焼度の関係について、横軸に燃焼度、縦軸に反応度をとって示した図である。
【符号の説明】
11M MOX燃料集合体
11U,U´ ウラン燃料集合体
12 燃料棒[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel loading method for a boiling water reactor (hereinafter referred to as “BWR” where appropriate), and in particular, a plurality of fuel assemblies having different combustion changes in reactivity are mixed and loaded in a reactor core. The present invention relates to a fuel loading method for a nuclear reactor.
[0002]
[Prior art]
In general, the fuel loaded into the BWR core is a fuel assembly having various different shapes and fuel assemblies having different compositions. A core loaded with these multiple types of fuel assemblies is called a mixed core.
[0003]
As a conventional technique related to a fuel loading method in such a mixed core, for example,
There are JP-A-2-232595 and JP-A-60-262090.
[0004]
In the boiling water reactor fuel loading method described in JP-A-2-232595, a fuel cell (hereinafter referred to as a control cell) adjacent to a control rod to be inserted for a long period of time is intended to improve controllability by the control rod. A uranium fuel assembly is always loaded to the cell.
[0005]
Further, in the nuclear reactor fuel loading method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-262090, the MOX fuel assembly is disposed in the outer peripheral region of the core for the purpose of reducing the number of loaded bodies as a new fuel of the MOX fuel assembly. In addition, uranium fuel assemblies are loaded in the central region of the core.
[0006]
By the way, if the shape of the fuel assembly is different, the volume ratio of water and fuel in the fuel assembly may be different. When the water-to-fuel ratio (so-called hydrogen to uranium atom ratio, almost corresponding to the H / U ratio) is small, the amount of water is generally small at the initial stage of combustion, and the neutron moderating effect is insufficient. However, since the energy spectrum of neutrons becomes harder as combustion progresses, Pu is accumulated, and a decrease in reactivity as a fuel assembly is suppressed.
[0007]
As a result, when comparing a fuel assembly with a low water-to-fuel ratio and a fuel assembly with a large water-to-fuel ratio, the former is a fuel assembly with a relatively slow change in reactivity, and the latter is a combustion with reactivity. The change is a relatively steep fuel assembly.
[0008]
On the other hand, the composition of the fuel assembly is different from that of uranium fuel, and uranium / plutonium in which plutonium extracted from spent fuel reprocessing is mixed with uranium is recently attracting attention in connection with the so-called pull thermal project. There is a mixed oxide fuel (hereinafter referred to as MOX fuel as appropriate). When this MOX fuel is loaded into the fuel assembly, the thermal neutron absorption cross sections of the fission nuclides plutonium-239 and plutonium-241 are larger than uranium-235 and the neutron absorption by plutonium-240 is larger than uranium-238. Based on the fact that the energy spectrum of neutrons becomes harder, the accumulation of plutonium is promoted as compared with the uranium fuel assembly, and as a result, the decrease in reactivity accompanying the progress of combustion is suppressed.
[0009]
Therefore, when comparing MOX fuel assemblies with uranium fuel assemblies, the former is a fuel assembly with a relatively slow change in reactivity, and the latter is a fuel with a relatively sharp change in reactivity. It becomes an aggregate. In particular, when increasing the burnup of MOX fuel, it is necessary to increase the reactivity of the fuel, which increases the plutonium enrichment of the MOX fuel, thus further strengthening the above tendency. .
[0010]
Based on the above circumstances, when fuel assemblies of different shapes and fuel assemblies of different compositions are mixed and loaded into the core, the combustion changes in the reactivity of the fuel assemblies are different from each other. Various fuel loading methods that take these characteristics into consideration have been proposed. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 63-16292 is available.
[0011]
In this prior art, in order to improve that the reactivity of the MOX fuel assembly is lower than the reactivity of the uranium fuel assembly in the early stage of combustion, the MOX fuel assembly is placed in the peripheral region of the reactor core. The fuel assembly is loaded in the central region of the core at a high loading rate.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, the following problems exist in the above Japanese Patent Laid-Open No. 63-16292.
[0013]
In other words, as future technological trends, it is expected that the uranium fuel loaded core will have higher burnup, mixed loading of different types of fuels (uranium fuel and MOX fuel), and even partial loading of MOX fuel. There is a growing need to improve the reactivity gain at the time of mixed fuel loading by utilizing the combustion change characteristic of the reactivity due to the fuel assembly as described above.
[0014]
Here, in general, in the case of the core of a power generation nuclear reactor, the purpose is to generate a predetermined energy, so that a certain value can be achieved at the end of the operation cycle with respect to the burnup which is a time integral value of energy. Required. The manner in which the individual fuels constituting the core bear the burnup that should be achieved for the overall average of the core depends on the fuel loading pattern in the core. Even in the case of improving the reactivity gain as described above, it is necessary to consider the total reactivity gain as seen in the entire operation cycle.
[0015]
However, in the above Japanese Patent Laid-Open No. 63-16292, when utilizing the combustion change characteristic of the reactivity to improve the reactivity gain, only the reactivity gain at the initial stage of the operation cycle is intended, The reactivity gain as seen in the end of the driving cycle was not considered and there was room for improvement.
[0016]
An object of the present invention is to provide a fuel loading method for a boiling water reactor capable of improving the reactivity gain as seen in the entire operation cycle in the case of a mixed core loaded with fuel assemblies of various different shapes or compositions Is to provide.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, the present invention provides a fuel for a boiling water reactor in which two or more types of fuel assemblies having different combustion changes in reactivity are mixed and loaded in the core of the boiling water reactor. In the loading method, the first fuel assembly, which has a relatively slow change in reactivity, is loaded mainly in the central region of the core where the average power is relatively higher than the core average power density. The second fuel assembly having a relatively steep combustion change is loaded mainly in a peripheral region of the core, which is a region having an average power relatively lower than the core average power density, and the first fuel assembly is uranium / plutonium. The fuel assembly includes a mixed oxide fuel, and the second fuel assembly is a fuel assembly including uranium fuel.
[0018]
In general, in the case of the core of a boiling water reactor for power generation, the purpose is to generate a predetermined energy, so that the burnup, which is the time integral value of energy, needs to be a constant value at the end of the operation cycle. . The fuel assembly loaded in the core is designed so that the reactivity is exactly 0 at the predetermined burnup at the end of the average operation cycle of the entire core.
[0019]
At this time, when fuels having different shapes and compositions are mixed and loaded into the core, the combustion behaviors of the fuel assemblies are different from each other, and the first fuel assembly in which the change in the combustion of the reactivity is relatively slow is described above. Although the reactivity is greater than 0 at a burnup lower than the above burnup, it gradually decreases as the predetermined burnup approaches, and further burns after the reactivity reaches 0 as described above at the predetermined burnup. As the degree increases, the reactivity gradually decreases from zero.
[0020]
On the other hand, in the second fuel assembly in which the change in the combustion of the reactivity is relatively steep, the reactivity is much higher than 0 at a burnup lower than the predetermined burnup, but suddenly approaches the predetermined burnup. After the reaction rate becomes zero as described above at the predetermined burn-up rate, as the burn-up rate further increases, the reactivity sharply decreases to greater than 0.
[0021]
As a result of the above characteristics, when the burnup is lower than the predetermined burnup, the reactivity of both the first fuel assembly and the second fuel assembly is a positive value greater than 0, and the second fuel set The absolute value of the body is greater than that of the first fuel assembly. When the burnup is higher than the predetermined burnup, the reactivity of both the first fuel assembly and the second fuel assembly is a negative value smaller than 0, but the second fuel assembly is the first. Its absolute value is larger than that of one fuel assembly.
[0022]
Here, how the individual fuel assemblies composing the core bear the predetermined burnup of the entire core average burnup depends on the fuel loading pattern in the core. Therefore, by arranging the first and second fuel assemblies in the core so as to distribute and bear each of the burnup higher than the predetermined burnup and the burnup lower than the predetermined burnup. A positive reactivity gain can be obtained by utilizing the behavior of the characteristic line.
[0023]
That is, the first fuel assembly represented by a gentle downward-sloping characteristic line is loaded in a region where the average power is relatively higher than the average power density of the core, such as the central region of the core, for example. The represented second fuel assembly is loaded in a region where the average power is relatively lower than the core average power density, such as a region around the core where neutron leakage is large. In this case, the burnup at the end of the operation cycle of the first fuel assembly is greater than the predetermined burnup and the reactivity becomes a negative value. Its absolute value is small. On the other hand, the burnup at the end of the operation cycle of the second fuel assembly becomes smaller than the predetermined burnup, and the reactivity becomes a positive value. Is big.
[0024]
At this time, the reactivity as the average of the cores is: (core loading ratio of the first fuel assembly) × (reactivity in the final burnup of the first fuel assembly) and (core loading ratio of the second fuel assembly) × (Reactivity at the final burnup of the second fuel assembly), and as described above, (Reactivity at the final burnup of the first fuel assembly) is a negative value, The reactivity at the final burnup) is a positive value, but as described above, the absolute value of the former is smaller than the absolute value of the latter in the comparison between the absolute values. Therefore, when viewed in the entire core, the core average reactivity is higher than the predetermined average burnup than the predetermined fuel burn-up effect of the first fuel assembly burned more than the predetermined average burnup. The effect of the positive reactivity due to the second fuel assembly that has not reached the burnup is greater. As a result, it is possible to obtain a positive reactivity gain using the difference in the combustion behavior as described above as seen in the entire operation cycle (particularly at the end of the cycle).
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0029]
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In this embodiment, a uranium fuel assembly is used as a fuel assembly with a relatively steep change in reactivity and a MOX fuel assembly is used as a boiling water atom as a fuel assembly with a relatively slow change in reactivity. This is an embodiment in the case of mixed loading in the reactor core.
[0030]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing the overall structure of the fuel assemblies 11U and 11M loaded by the fuel loading method of the present embodiment, and FIG. 3 is a transverse sectional view of the uranium fuel assembly 11U as will be described later. 4 is a cross-sectional view of the MOX fuel assembly 11M as will be described later.
[0031]
2, 3, or 4, the fuel assemblies 11U and 11M of the present embodiment include a
[0032]
Upper and lower ends of the
[0033]
In FIG. 3, in the fuel assembly 11U, all fuel pellets constituting the
[0034]
In FIG. 4, the fuel assembly 11M is composed of a mixed oxide of UO2 and PuO2 whose fuel pellets are fuel materials, and contains 239Pu, 241Pu and 235U which are fission materials. Some fuel pellets are composed of gadolinia-filled uranium fuel pellets made of UO2 as a fuel material and gadolinia (Gd2O3) as a combustible poison contained therein. The number of gadolinia-filled uranium fuel rods (fuel rod symbol G) used is 18.
[0035]
FIG. 1 is a fuel assembly layout diagram showing one quadrant of a boiling water reactor core (1/4 rotationally symmetric core) constructed using the two types of fuel assemblies 11U and 11M.
[0036]
In FIG. 1, in this core, the uranium fuel assembly 11U shown in FIG. 3 as the second fuel assembly having a relatively steep change in reactivity and the second fuel assembly having a relatively slow change in reactivity. The MOX fuel assembly 11M shown in FIG. 4 as one fuel assembly is mixedly loaded. Specifically, as shown in FIG. 1, the average output of the uranium fuel assembly 11U mainly in the peripheral side (outer peripheral side) region of the core and the fuel cell (so-called control cell) region adjacent to the control rod inserted for a long period of time is A relatively low region (specifically, a region lower than the core average power density) is loaded, and the MOX fuel assembly 11M is a region where the average power is relatively high, such as a central region of the core (specifically, the core average) (In this example, the MOX fuel assembly 11M is loaded in the outermost peripheral region slightly in consideration of the power distribution characteristics).
[0037]
The numbers in FIG. 1 indicate the number of core stay cycles. For the sake of clarity, the uranium fuel assembly 11U is represented by a circled number, and the MOX fuel assembly 1M is represented by a blank number. ing.
[0038]
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described below.
[0039]
FIG. 5 shows the relationship between reactivity and burnup in a general boiling water fuel assembly, with the burnup on the horizontal axis and the reactivity on the vertical axis.
[0040]
In general, in the case of the core of a boiling water reactor for power generation, the purpose is to generate a predetermined energy, so that the burnup, which is the time integral value of energy, needs to be a constant value at the end of the operation cycle. . The point E0 in FIG. 5 represents the burnup at the end of the operation cycle of the average of the entire core, and the fuel assembly loaded in the core is designed so that the reactivity is exactly 0 at the burnup E0.
[0041]
At this time, when fuels having different shapes and compositions are mixed and loaded into the core, the combustion behaviors of the fuel assemblies are different from each other. In FIG. 5, the symbol a indicates, for example, the first fuel assembly 11M in which the change in the combustion of the reactivity is relatively slow, and is represented by a relatively gentle right-downward straight line passing through E0. At a burnup lower than E0, the reactivity is greater than 0, but gradually decreases as E0 is approached. At the burnup E0, the reactivity becomes 0 as described above, and further exceeds E0 and the burnup increases. The degree of reactivity gradually decreases further than zero.
[0042]
In FIG. 5, symbol b represents, for example, the second fuel assembly 11U having a relatively steep change in reactivity, and is represented by a relatively steep right-downward straight line passing through E0. At a burnup lower than E0, the reactivity is much higher than 0, but it decreases rapidly as it approaches E0, and at burnup E0, the reactivity becomes 0 as described above, and the burnup increases beyond E0. As it goes on, the reactivity decreases sharply more than zero.
[0043]
As a result of the two characteristic lines as described above, as shown in FIG. 5, when the burnup is lower than E0, the reactivity of both the first fuel assembly 11M and the second fuel assembly 11U is less than 0. It becomes a large positive value, and the absolute value of the second fuel assembly 11U is larger than that of the first fuel assembly 11M. When the burnup is higher than E0, the reactivity of each of the first fuel assembly 11M and the second fuel assembly 11U is a negative value smaller than 0, but the second fuel assembly 11U has the first value. As a result of the absolute value being greater than that of the one fuel assembly 11M, the reactivity of the first fuel assembly 11M is greater.
[0044]
Here, how the individual fuel assemblies constituting the core bear the burnup ratio E0 of the entire core average depends on the fuel loading pattern in the core. A fuel assembly loaded in a high power region such as the central region of the core reaches a burnup higher than a point E0 such as point E2 in FIG. 5, but a low power region such as the peripheral region of the core. Thus, the fuel assembly loaded on the vehicle stays at a burnup lower than the point E0 as indicated by a point E1 in FIG. In other words, even under the condition of the burnup rate E0 at the end of the operation cycle of the entire core average, there are fuels with a burnup higher than E0 and fuels with a low burnup.
[0045]
Therefore, when each of the two types of fuel assemblies 11M and 11U described above is allocated to either a burnup higher than the E0 or a burnup lower than the E0, a positive reaction occurs depending on the behavior of the characteristic line. Degree gain or negative reactivity gain will occur.
[0046]
First, as a comparative example, the second fuel assembly 11U represented by a sharp right-down characteristic line is loaded in the high power region of the core, and the first fuel assembly 11M represented by a gentle right-down characteristic line is loaded into the core. Consider the case of loading in a low output area. In this case, the burnup at the end of the operation cycle of the second fuel assembly 11U becomes E2 greater than E0, and the reactivity K2b becomes a negative value. The value | K2b | is large and K2b is considerably smaller than zero. On the other hand, the burnup at the end of the operation cycle of the first fuel assembly 11M becomes E1 smaller than E0, and the reactivity K1a becomes a positive value, but since it has a gentle downward slope characteristic as described above, its absolute The value | K1a | is small, and K1a is not so much larger than zero.
[0047]
In this case, Wa a loading ratio in the core of the first fuel assembly 11M and the second fuel assemblies 11U, respectively, when Wb (Wa + Wb = 1) , is a core average burnup E0 =
[0048]
On the other hand, in the present embodiment, the first fuel assembly 11M represented by a gentle downward-sloping characteristic line is loaded in the high-power region of the core, and the second fuel assembly represented by an abrupt downward-sloping characteristic line. The body 11U is loaded in the low power region of the core. In this case, the burnup at the end of the operation cycle of the first fuel assembly 11M is E2 greater than E0, and the reactivity K2a is a negative value. Its absolute value | K2a | is small, and K2a is not so much smaller than 0. On the other hand, the burnup at the end of the operation cycle of the second fuel assembly 11U is E1, which is smaller than E0, and the reactivity K1b is a positive value. | K1b | is large, and K1b has a value considerably larger than zero.
[0049]
At this time, assuming that the loading ratios of the first fuel assembly 11M and the second fuel assembly 11U in the core are Wa and Wb (Wa + Wb = 1), respectively, the core average burnup E0 = E2 × Wa + E1 × Wb. The reactivity as the core average is expressed as K2a × Wa + K1b × Wb. Here, as described above, K2a is a negative value and K1b is a positive value. However, as described above, | K2a | <| K1b | Accordingly, when viewed in the whole core, the core average reactivity is higher than the average average burnup E0 than the effect of the negative reactivity by the first fuel assembly 11M that burns more than the average burnup E0. The effect of the positive reactivity due to the second fuel assembly 11U that has not reached is greater. As a result, in this embodiment, it is possible to obtain a positive reactivity gain using the difference in combustion behavior as described above.
[0050]
Further, if this positive reactivity gain is utilized, the uranium fuel assembly 11U is made into a core of a normal boiling water reactor (not a mixed core loaded with a plurality of fuel assemblies having different shapes or compositions, MOX loaded in a single MOX fuel core is reduced in average enrichment compared to the uranium fuel assemblies loaded in the core). Compared to the fuel assembly, the average plutonium enrichment can be reduced and the fuel economy can be improved.
[0051]
Alternatively, using the above-described positive reactivity gain, the number of replacement bodies at the end of the cycle of the uranium fuel assembly 11U is reduced, and the average burnup taken out from the case where the uranium fuel single core is loaded is used. In addition, the MOX fuel assembly 11M also increases the average burnup by reducing the number of replacement bodies at the end of the cycle, compared with the case where the MOX fuel assembly 11M is loaded into a normal MOX fuel single core, thereby improving the fuel economy. You can also.
[0059]
Note that, as described above with reference to FIG. 1, in the above implementation mode, basically, the second fuel assemblies combustion variation is relatively steep reactivity mainly core near side (outer peripheral side) region and While loading a fuel cell (so-called control cell) region etc. adjacent to a control rod inserted for a long period of time, the first fuel assembly whose reactivity combustion change is relatively slow is loaded mainly in the central region of the core, Furthermore, exceptionally, the first fuel assembly is slightly loaded in the outermost peripheral region in consideration of the power distribution characteristics, but is not limited thereto.
[0060]
That is, in the case of a mixed core loaded with fuel assemblies of various different shapes or compositions, as long as the basic effect of the present invention to improve the reactivity gain as seen in the entire operation cycle is obtained, the first fuel It is not necessary to load the outermost peripheral region of the assembly. In this case, since the first fuel assembly is loaded only in the central region, a clear boundary is formed with the first fuel assembly in the peripheral region. According to the study by the inventors of the present application, in a large nuclear reactor, the power distribution in the central region of the core is almost flat, and the position of the boundary between the central region and the peripheral region is the range of the peripheral region where the output decreases. It was found that the distance from the center of the core was a position where the core radius was about 7/10 or more. The arrangement shown in FIG. 1 also satisfies this condition, except for the first outermost fuel assembly described above.
[0061]
【The invention's effect】
According to the present invention, the first fuel assembly whose reactivity combustion change is relatively slow is loaded in a region where the average output is relatively higher than the core average power density, and the combustion change in reactivity is relatively steep. The second fuel assembly is loaded in a region where the average power is relatively lower than the core average power density. As a result, when viewed in the entire core, the core average reactivity is higher than the predetermined burnup of the core average than the negative reactivity effect of the first fuel assembly that has burned more than the predetermined average burnup. The effect of the positive reactivity due to the second fuel assembly not reaching the degree is greater. As a result, it is possible to obtain a positive reactivity gain using the difference in the combustion behavior as described above as seen in the entire operation cycle (particularly at the end of the cycle).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows one quadrant of a boiling water reactor mixed core (¼ rotation symmetric core) constituted by using two types of fuel assemblies, to which the first embodiment of the present invention is applied. FIG.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing the entire structure of a fuel assembly loaded by the fuel loading method according to the first embodiment of the present invention.
3 is a cross-sectional view of the uranium fuel assembly shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
4 is a cross-sectional view of the MOX fuel assembly shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
[5] The reactivity and the burnup relationships in general boiling water fuel assembly burnup in the horizontal axis, Ru FIG der shown in vertical axis reactivity.
[Explanation of symbols]
11M MOX fuel assembly
11U, U 'Uranium fuel assembly
12 Fuel rod
Claims (1)
反応度の燃焼変化が相対的に緩慢な第1燃料集合体を、主として炉心平均出力密度より平均出力が相対的に高い領域である炉心の中央側領域に装荷し、
反応度の燃焼変化が相対的に急峻な第2燃料集合体を、主として炉心平均出力密度より平均出力が相対的に低い領域である炉心の周辺側領域に装荷し、
前記第1燃料集合体はウラン・プルトニウム混合酸化物燃料を備える燃料集合体であり、前記第2燃料集合体はウラン燃料を備える燃料集合体であることを特徴とする沸騰水型原子炉の燃料装荷方法。In a boiling water reactor fuel loading method in which two or more types of fuel assemblies having different combustion changes in reactivity are mixed and loaded in the core of a boiling water reactor,
The first fuel assembly, which has a relatively slow change in the combustion of the reactivity, is loaded mainly in the central region of the core, where the average power is relatively higher than the core average power density,
The second fuel assembly having a relatively sharp change in the combustion of reactivity is loaded mainly in the peripheral region of the core, which is a region where the average power is relatively lower than the core average power density,
The first fuel assembly is a fuel assembly including a uranium / plutonium mixed oxide fuel, and the second fuel assembly is a fuel assembly including a uranium fuel. Loading method.
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