JP3892331B2

JP3892331B2 - fishing rod

Info

Publication number: JP3892331B2
Application number: JP2002100293A
Authority: JP
Inventors: 聖比古松本; 一真谷口; 尚太郎谷川
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2002-04-02
Filing date: 2002-04-02
Publication date: 2007-03-14
Anticipated expiration: 2022-04-02
Also published as: JP2003289767A

Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、釣竿の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
釣竿を評価する要素に「調子」と呼ばれるものがある。この調子とは、弾性体である釣竿に負荷がかかったときの「曲がり具合」ないし「変形態様」をいい、釣竿の強度（たとえば機械的破壊強度）や弾性（たとえば魚が掛かったときの変形量）と関連はするものの、本質的にこれらの要素とは別個の要素である。すなわち、釣竿には、変形量が大きくても機械的破壊強度の高い釣竿（折れない釣竿）や変形量が小さいにも関わらず機械的破壊強度の低い釣竿（折れやすい釣竿）が存在するが、釣竿の調子とは、そのような機械的な強度を問題とするのではなく、釣竿の変形のしかたを評価するものである。言い換えると、釣竿の調子は、製品としての釣竿の特性に対する設計者のいわゆる「味付け」としての性格を有し、その善し悪しの判断は、釣人の主観により大きな影響を受けるものである。
【０００３】
ところで、釣竿の調子には、一般的に「調子」と呼ばれるもののほか、「振り込み調子」と呼ばれるものがある。なお、本明細書では両者を明確に区別するために、一般的に「調子」と呼ばれる釣竿の調子を特に「一般調子」と定義することとする。
【０００４】
この場合の「一般調子」とは、たとえば掛けた魚を引き寄せる場合等、比較的大荷重が釣糸を介して竿先から加わる場合の釣竿の曲がり具合を評価するものであり、他方「振り込み調子」とは、たとえば仕掛けを投入する場合等、比較的小荷重が釣人の手元から釣竿に加える場合の当該釣竿の曲がり具合を評価するものである。そして、この振り込み調子とは、具体的には、釣人による仕掛けの投入動作に対して釣竿が如何に遅れて追従動作をするかという特性であり、釣人の主観（好み）によって特にその評価が分かれるものである。しかし、釣竿の振り込み調子は、当該釣人にとっては、仕掛けを狙ったポイントに正確に投入できるかどうかという釣竿の基本性能に関わるものであることにかわりはない。
【０００５】
一般に釣竿は、釣竿本体と、釣竿本体の端部に固定され、釣人が把持するグリップとを備えている。このような構造であるから、釣竿の一般調子と振り込み調子とは相関関係があり、双方相反する調子を同時に実現することはきわめて困難であった。
【０００６】
釣竿の調子は、釣竿本体を構成する材料のほか、外径、テーパの大小等を設計することによって創られる。このため、従来の釣竿では、一旦設計製造された釣竿の調子は当該釣竿固有のものであって、釣人が釣竿の調子を変化させることは不可能であった。そのため、市販されている釣竿には、その一般調子はともかくとして、その振り込み調子のみが釣人の好みに適合しない場合も多く、釣人は、一般調子および振り込み調子ともにベストマッチの釣竿を手に入れるために他の釣竿を探して購入するか、そのような釣竿の要求を諦めるしかなかった。
【０００７】
そこで、本発明の目的は、調子、特に振り込み調子のみを変化させることのできる釣竿を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
(1) 上述のように、釣竿の振り込み調子とは、釣人による仕掛けの投入動作に対して釣竿が如何に遅れて追従動作をするかという特性であるところ、本願発明者は、この「釣人の投入動作に対する遅れ」というところに着目し、そのような「遅れ」を意図的に生じさせるためには、釣竿本体とグリップとの連結構造を従来のように強固なものとせず、もっと緩やかなものとすることによって、釣竿の一般調子を変化させることなく振り込み調子のみを変化させることができるのではないかと考えた。
【０００９】
(2) そこで、本願に係る釣竿は、釣竿本体と、釣竿本体の基端部に設けられたグリップとを備えた釣竿であって、グリップは、弾性部材を介して上記基端部に外嵌されていることを特徴とするものである。
【００１０】
この構成によれば、グリップが弾性部材を介して釣竿本体の基端部に嵌め込まれているから、グリップと釣竿本体との連結部分が固定されておらず、グリップに対して釣竿本体が一定の範囲で撓むことができる。したがって、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作をより遅らせることが可能となる。一方、グリップと釣竿本体の基端部との間でのみ釣竿本体の撓みを許容する構造であるから、釣竿本体の調子に影響はない。
【００１１】
(3) 上記グリップを、上記基端部が挿入される収容部を備えた筒状に形成し、上記弾性部材を、上記収容部内に配設すると共に上記基端部が嵌入可能な筒状に形成することができる。
【００１２】
このような構成にすれば、グリップと弾性部材とを一体的に構成することが可能であり、釣竿本体の基端部にグリップを嵌め込むことによって、当該基端部が弾性部材に支持された状態となる。この場合においても、グリップと釣竿本体との連結部分が固定されておらず、グリップに対して釣竿本体が一定の範囲で撓むことができる。したがって、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作をより遅らせることが可能となる。一方、グリップと釣竿本体の基端部との間でのみ釣竿本体の撓みを許容する構造であるから、釣竿本体の調子に影響はない。
【００１３】
(4) また、上記弾性部材は、上記収容部内で上記基端部の嵌入方向に沿って複数配設することができる。
【００１４】
かかる構成では、釣竿本体の基端部のうち少なくとも上記収容部に挿入されている部分の両端部を上記弾性部材により支持することができる。このように釣竿本体の基端部を支持することによって、グリップに対して釣竿本体がより広範囲に撓むことができる。したがって、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作をより一層遅らせることが可能となる。
【００１５】
(5) さらに、上記弾性部材を、それぞれ弾性係数の異なる材料により構成することができる。
【００１６】
このようにすれば、弾性部材の弾性係数を変化させることによって、グリップに対する釣竿本体の撓み量を変化させることができる。したがって、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作の遅れの程度を所望に設定することが可能となる。
【００１７】
(6) 上記グリップを、釣竿本体に対して着脱自在に設けることもできる。
【００１８】
このようにすれば、種類の異なる弾性部材を備えた複数のグリップを予め用意しておき、これらを取り替えることによって、グリップに対する釣竿本体の撓みを調整することができる。したがって、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作の遅れを調整することが可能となる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【００２０】
図１は、本発明の一実施形態に係る釣竿の正面図である。
【００２１】
本実施形態では、この釣竿１０はへら竿として構成されているが、へら竿に限定されるものではなく、渓流竿のほかいわゆる本流竿等さまざまな用途の釣竿として構成することができる。
【００２２】
釣竿１０は、釣竿本体１５とグリップ１６とを備えている。釣竿本体１５は、４本の節１１〜１４からなり、第１節１１〜第４節１４が順に長手方向に継がれている。なお、釣竿本体１５をさらに多数の節により構成することもできる。
【００２３】
各節１１〜１４は、いわゆる並継形式により継がれており、第１節１１の後端部が第２節１２の先端部に挿入され、第２節１２の後端部が第３節１３の先端部に挿入されている。第３節１３と第４節１４との関係も同様である。なお、各節１１〜１４は、いわゆる振出式に継ぐ構造とすることもできるのは勿論である。
【００２４】
各節１２〜１４は、細長筒状に形成されており、たとえばカーボン繊維を巻回して筒状に形成する等、公知の要領で製造することができる。第１節１１は、中実構造に形成されているが、第１節１１も筒状に形成しても良い。なお、第１節１１の先端には、釣糸を連結するための釣糸連結部２３が形成されている。
【００２５】
図２は、図１における要部拡大図であり、グリップ部分の構造を詳細に示している。
【００２６】
グリップ１６は、第４節１４の後端部に取り付けられている。グリップ１６は、釣人が釣竿１０を使用する際に実際に把持する部分であり、グリップ本体１７と、グリップ本体１７内に設けられた弾性部材１８とを有している。
【００２７】
グリップ本体１７は、握りやすいように、その外形形状が図に示すような略紡錘形に形成されている。ただし、グリップ本体１７の外形形状は、握りやすいものであれば特に限定されるものではない。なお、グリップ本体１７の外周面に滑り止めのための処理を施すこともできる。本実施形態では、細径の糸（木綿糸等）を巻き付け、樹脂をコーティングすることによってこれを固着している。
【００２８】
グリップ本体１７は、木材、合成樹脂のほか金属等により構成することができる。グリップ本体１７は、内部がくり抜かれた筒状に形成されており、この内部の空間によって収容部１９が構成されている。この収容部１９は、上記第４節１４の基端部２０を収容するものである。すなわち、グリップ１６は、第４節１４の基端部２０に被せるようにして嵌め込まれるようになっている。
【００２９】
弾性部材１８は上記収容部１９内に嵌め込まれて固定されており、本実施形態では、収容部１９内に２つ配設されている。弾性部材１８は円筒状（長手方向寸法ａ）に形成されており、たとえばニトリルゴム、ウレタンゴム等により構成することができる。弾性部材１８を固定する方法は、たとえば接着剤により収容部１９の内面に固着させる方法を採用することができる。ただし、収容部１９の内面に弾性部材１８が係合できる係合部（たとえば周溝等）を形成し、この係合部に接着剤等を用いて弾性部材１８を固定することもできる。このように固定することによって、弾性部材１８を収容部１９内で確実に位置決めすることができる。
【００３０】
第４節１４の基端部２０は、上述したように収容部１９に挿入されるものであるが、具体的には、この弾性部材１８の内側に嵌入される。弾性部材１８の内径は、上記第４節１４の外径ｄに対応して設定されている。このため、第４節１４の基端部２０が収容部１９に挿入された状態で、当該基端部２０が２つの弾性部材１８によって囲繞され支持されることになる。
【００３１】
特に、弾性部材１８は、図に示すように、収容部１９の入口部と内底部とに配置されているから、収容部１９に挿入された上記基端部２０のうち、その先端部２１（第４節の端部）と後端部２２とが弾性部材１８によって支持されることになる。なお、弾性部材１８の端面は、上記基端部２０が挿通しやすいように、面取りがなされ、いわゆるＣ面２４が形成されている。
【００３２】
本実施形態に係る釣竿１０では、次のような作用効果を奏する。
【００３３】
グリップ１６は、弾性部材１８を介して釣竿本体１５（具体的には第４節１４）の基端部２０に嵌め込まれている。すなわち、グリップ１６は、釣竿本体１５に対して固定されていない。このため、グリップ１６を把持した状態で釣竿本体１５に負荷がかかった場合には、弾性部材１８が変形し、グリップ１６に対して釣竿本体１５が一定の範囲で撓むことができる。
【００３４】
具体的に説明すると、へら釣りの実釣において、餌を針に装着した状態で仕掛けを投入しようとする際には、釣人は、グリップ１６を把持して釣竿１０を一旦起立させ、把持したグリップ１６を中心にして釣竿本体１５およびこれに連結された仕掛け全体を緩やかに略円弧状に振りつつ当該仕掛けを所望のポイントへ振り込む。このとき、仕掛けの重量および釣竿本体１５の自重（比較的小荷重）の合力が、その反力として釣人の手元からグリップを通じて釣竿本体１５に加えられ、当該仕掛けの投入動作に際し、グリップ１６に対して釣竿本体１５が撓むことになる。
【００３５】
つまり、釣人の仕掛け投入動作に対して釣竿１０全体が追従して動作することになるのであるが、グリップ１６に対して釣竿本体１５が撓むことによって、当該追従動作をより遅らせることができる。このことはすなわち、釣竿１０の振り込み調子を変化させることである。しかも、釣竿本体１５は、従来のものと同様の構造を採用しているから、釣竿１０の一般調子は変化しない。つまり、本実施形態に係る釣竿１０では、その一般調子を変えることなく、振り込み調子のみを変化させることができ、釣人の要求に応じた調子の釣竿を提供することができる。
【００３６】
特に本実施形態では、予め弾性部材１８をグリップ本体１７の収容部１９に固定してグリップ１６のみを製造することができる。したがって、釣竿本体１５については従来と同様の要領で製造し、この基端部２０にグリップ１６を嵌め込むことによって釣竿１０を構成することができるので、釣竿１０の製造コストが大幅に上昇することがないという利点もある。
【００３７】
また、本実施形態では、第４節１４の基端部２０が弾性部材１８に嵌入されているが、弾性部材１８の内径寸法を適当に設定することによって、グリップ１６を釣竿本体１５に対して着脱自在なものとすることができる。すなわち、弾性部材１８と上記基端部２０とのはめあいを所定値に設定することにより、基端部２０を弾性部材１８に嵌入した状態で、弾性部材１８による緊迫力で基端部２０が一定の保持力で挟持される。これにより、グリップ１６が釣竿本体１５に対して着脱自在となる。
【００３８】
このようにグリップ１６を着脱自在なものとすることによって、種類の異なる弾性部材を備えた複数のグリップを予め用意しておき、これらを取り替えることによって、グリップに対する釣竿本体１５の撓みを調整することができる。したがって、釣竿１０の振り込み調子のみを釣人の所望の調子に変化させることが可能となる。
【００３９】
さらに、本実施形態では、弾性部材１８が上記収容部１９内で第４節１４の長手方向（上記基端部２０の嵌入方向）に沿って２つ配設されており、これら２つの弾性部材１８の間では、上記基端部２０が支持されていない。したがって、グリップ１６に対して釣竿本体１５がより広範囲に撓むように設計することが可能であり、これにより、上述した釣竿１０の追従動作をより一層遅らせることができる。つまり、釣竿１０の振り込み調子を設計者が容易かつ自由に設計することができるという利点がある。
【００４０】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
【００４１】
図３は、本実施形態の変形例に係る釣竿３０の要部拡大図であり、グリップ３６部分の構造を詳細に示している。
【００４２】
この変形例では、グリップ本体１７の内部に、上記弾性部材１８と弾性部材３８とが備えられている。弾性部材３８は、弾性部材１８と同様の材料で構成され、筒状に形成されているが、その長手方向寸法は、ｂに設定されている。また、弾性部材１８ではその端面にＣ面２４が設けられていたが、弾性部材３８では、その端面３９が内側に大きくカットされている。このようにすることによって、弾性部材３８は、より変形しやすくなっている。
【００４３】
この変形例によれば、弾性部材３８をさらに備えたことにより、グリップ１６に対する釣竿本体１５の撓みを精度よく調整することが可能となり、その結果、釣竿１０が所望の追従動作をするようにきめ細かく設計することができる。
【００４４】
さらに、弾性部材１８，３８の個数はさまざまに変えることができ、これにより、グリップ１６に対する釣竿本体１５の撓みを設計者の意図するように精度よく調整することができ、所望の振り込み調子を備えた釣竿を提供することができる。もっとも、弾性部材は、図４に示すように単一のものとすることができる。このように単一の弾性部材４０しても、グリップ１６に対して釣竿本体１５が一定の範囲で撓むことができるので、釣竿１０の一般調子を変えることなく、振り込み調子のみを変化させることができる。
【００４５】
加えて、上記実施形態および変形例では、弾性部材１８，３８を同一の材料で構成しているが、これらを別々の材料、すなわち弾性係数の異なる材料で構成することもできる。このようにすれば、弾性部材１８，３８の撓みをそれぞれ変化させることができるので、グリップ１６，３６に対する釣竿本体１５の撓み量をさまざまに変化させることができる。したがって、仕掛けの投入動作に対して釣竿１０の追従動作の遅れをより一層きめ細かく調整することが可能となるので、釣竿１０の振り込み調子をきわめて高精度に設定することができる。
【００４６】
なお、上述の実施形態および変形例では、本発明が釣竿に適用された態様を説明したが、本発明に係る構造は、釣り（特に磯釣り等）の際に使用するマキエ酌の柄とグリップとの連結構造のほか、いわゆるタモ網の柄とグリップとの連結構造にも採用することができる。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、グリップに対して釣竿本体が一定の範囲で撓むことができるので、仕掛けを投入する際に、釣人の投入動作に対して釣竿の追従動作をより遅らせることができると共に、釣竿本体の一般調子には何ら影響を与えることはない。つまり、釣竿の一般調子を変えることなく、振り込み調子のみを変化させることができ、釣人の要求に応じた調子の釣竿を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る釣竿の正面図である。
【図２】本発明の一実施形態に係る釣竿のグリップ部分の構造を詳細に示す拡大図である。
【図３】本発明の一実施形態の変形例に係る釣竿の要部拡大正面図である。
【図４】本発明の一実施形態の他の変形例に係る釣竿の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
１０釣竿
１４第４節
１５釣竿本体
１６グリップ
１７グリップ本体
１８弾性部材
１９収容部
２０第４節の基端部
２１基端部の先端部
２２基端部の後端部
２４Ｃ面
３０釣竿
３６グリップ
３８弾性部材
３９端面
４０弾性部材[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a structure of a fishing rod.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
There is what is called “tone” as an element to evaluate fishing rods. This condition means “bending” or “deformation” when a load is applied to the fishing rod, which is an elastic body, and the strength (for example, mechanical breaking strength) and elasticity (for example, deformation when a fish is applied) of the fishing rod. Quantity), but are essentially separate from these elements. In other words, fishing rods include fishing rods that have a high mechanical breaking strength even when the amount of deformation is large (fishing rods that do not break) and fishing rods that have a low mechanical breaking strength despite a small amount of deformation (easy to break). The condition of the fishing rod is not to consider such mechanical strength, but to evaluate how the fishing rod is deformed. In other words, the tone of the fishing rod has a character as a so-called “seasoning” of the designer with respect to the characteristics of the fishing rod as a product, and the judgment of whether it is good or bad is greatly influenced by the subjectivity of the angler.
[0003]
By the way, in addition to what is generally called “tone”, there are things called “transfer tone” as well. In this specification, in order to clearly distinguish the two, the tone of a fishing rod generally called “tone” is particularly defined as “general tone”.
[0004]
The “general tone” in this case is for evaluating the degree of bending of the fishing rod when a relatively large load is applied from the tip of the fishing rod through the fishing line, for example, when pulling the hung fish, while the “transfer tone” Is to evaluate the degree of bending of the fishing rod when a relatively small load is applied to the fishing rod from the angler's hand, for example, when a device is inserted. This transfer tone is, specifically, a characteristic of how late the fishing rod performs the follow-up operation with respect to the throwing-in operation by the angler, and the evaluation is particularly divided depending on the subjectivity (preference) of the angler. Is. However, the fishing rod's transfer condition is not related to the basic performance of the fishing rod, which is whether the angler can accurately insert the fishing rod at the point where the device is aimed.
[0005]
In general, a fishing rod includes a fishing rod main body and a grip that is fixed to an end portion of the fishing rod main body and is gripped by a fisherman. Because of this structure, there is a correlation between the general tone of the fishing rod and the transfer tone, and it has been extremely difficult to simultaneously realize the opposite tone.
[0006]
The tone of the fishing rod is created by designing the outer diameter, the taper size, etc., in addition to the materials that make up the fishing rod body. For this reason, in the conventional fishing rod, the tone of the fishing rod once designed and manufactured is unique to the fishing rod, and the angler cannot change the tone of the fishing rod. For this reason, there are many cases in which a fishing rod on the market is not suitable for the angler's preference, regardless of its general tone, so that the angler can obtain the best match fishing rod for both general tone and transfer tone. They had to find and buy other fishing rods or give up on the demand for such fishing rods.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a fishing rod capable of changing only the tone, particularly the transfer tone.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) As described above, the fishing rod's transfer condition is a characteristic of how late the fishing rod performs the follow-up operation with respect to the input operation of the device by the angler. Focusing on the `` delay with respect to the throwing operation '', in order to intentionally cause such `` delay '', the connecting structure of the fishing rod body and the grip is not made as strong as before, but more gradual By doing so, it was thought that only the transfer tone could be changed without changing the general tone of the fishing rod.
[0009]
(2) Therefore, a fishing rod according to the present application is a fishing rod provided with a fishing rod main body and a grip provided at a base end portion of the fishing rod main body, and the grip is externally fitted to the base end portion via an elastic member. It is characterized by being.
[0010]
According to this configuration, since the grip is fitted into the base end portion of the fishing rod main body via the elastic member, the connecting portion between the grip and the fishing rod main body is not fixed, and the fishing rod main body is fixed with respect to the grip. Can be bent in range. Therefore, when the device is thrown in, the following operation of the fishing rod can be further delayed with respect to the fisherman's throwing-in operation. On the other hand, since the structure allows the fishing rod body to bend only between the grip and the base end portion of the fishing rod body, there is no influence on the condition of the fishing rod body.
[0011]
(3) The grip is formed in a cylindrical shape having a housing portion into which the base end portion is inserted, and the elastic member is disposed in the housing portion and has a cylindrical shape into which the base end portion can be fitted. Can be formed.
[0012]
With such a configuration, the grip and the elastic member can be configured integrally, and the base end portion is supported by the elastic member by fitting the grip into the base end portion of the fishing rod main body. It becomes a state. Even in this case, the connecting portion between the grip and the fishing rod main body is not fixed, and the fishing rod main body can be bent with respect to the grip within a certain range. Therefore, when the device is thrown in, the following operation of the fishing rod can be further delayed with respect to the fisherman's throwing-in operation. On the other hand, since the structure allows the fishing rod body to bend only between the grip and the base end portion of the fishing rod body, there is no influence on the condition of the fishing rod body.
[0013]
(4) Further, a plurality of the elastic members can be disposed in the accommodating portion along the insertion direction of the base end portion.
[0014]
In such a configuration, at least both ends of the portion of the base end portion of the fishing rod main body inserted into the housing portion can be supported by the elastic member. By supporting the base end portion of the fishing rod main body in this way, the fishing rod main body can bend in a wider range with respect to the grip. Therefore, when the device is thrown, the follow-up operation of the fishing rod can be further delayed with respect to the fisherman's throwing operation.
[0015]
(5) Furthermore, the elastic member can be made of materials having different elastic coefficients.
[0016]
If it does in this way, the amount of deflection of the fishing rod main body to a grip can be changed by changing the elastic coefficient of an elastic member. Therefore, when throwing a device, it is possible to set a desired degree of delay of the fishing rod's follow-up operation with respect to the fisher's throwing operation.
[0017]
(6) The grip may be provided detachably with respect to the fishing rod main body.
[0018]
In this way, by preparing a plurality of grips having different types of elastic members in advance and replacing them, the deflection of the fishing rod body relative to the grip can be adjusted. Therefore, it is possible to adjust the delay in the follow-up operation of the fishing rod with respect to the fisherman's throwing operation when throwing the device.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0020]
FIG. 1 is a front view of a fishing rod according to an embodiment of the present invention.
[0021]
In this embodiment, the fishing rod 10 is configured as a spatula rod, but is not limited to a spatula rod, and can be configured as a fishing rod for various uses such as a so-called mainstream rod besides a mountain stream rod.
[0022]
The fishing rod 10 includes a fishing rod main body 15 and a grip 16. The fishing rod main body 15 includes four nodes 11 to 14, and the first node 11 to the fourth node 14 are sequentially joined in the longitudinal direction. Note that the fishing rod main body 15 can be configured by a larger number of nodes.
[0023]
Each of the nodes 11 to 14 is succeeded by a so-called serial connection type, and the rear end of the first node 11 is inserted into the tip of the second node 12, and the rear end of the second node 12 is the third node 13. Is inserted at the tip of the. The relationship between the third section 13 and the fourth section 14 is the same. Needless to say, each of the nodes 11 to 14 can have a so-called swing-out structure.
[0024]
Each of the nodes 12 to 14 is formed in an elongated cylindrical shape, and can be manufactured in a known manner, for example, formed by winding a carbon fiber into a cylindrical shape. The first node 11 is formed in a solid structure, but the first node 11 may also be formed in a cylindrical shape. A fishing line connecting portion 23 for connecting a fishing line is formed at the tip of the first node 11.
[0025]
FIG. 2 is an enlarged view of a main part in FIG. 1 and shows the structure of the grip portion in detail.
[0026]
The grip 16 is attached to the rear end portion of the fourth joint 14. The grip 16 is a portion that is actually gripped by the angler when using the fishing rod 10, and includes a grip body 17 and an elastic member 18 provided in the grip body 17.
[0027]
The grip body 17 is formed in a substantially spindle shape as shown in the figure so that it can be easily gripped. However, the outer shape of the grip body 17 is not particularly limited as long as it is easy to grip. In addition, the process for anti-slip | skid can also be given to the outer peripheral surface of the grip main body 17. FIG. In this embodiment, a thin thread (cotton thread etc.) is wound and this is fixed by coating resin.
[0028]
The grip body 17 can be made of wood, synthetic resin, metal, or the like. The grip body 17 is formed in a cylindrical shape with the interior hollowed out, and the accommodating portion 19 is configured by the internal space. The accommodating portion 19 accommodates the proximal end portion 20 of the fourth joint 14. That is, the grip 16 is fitted so as to cover the proximal end portion 20 of the fourth joint 14.
[0029]
The elastic member 18 is fitted and fixed in the housing portion 19, and two elastic members 18 are disposed in the housing portion 19 in this embodiment. The elastic member 18 is formed in a cylindrical shape (longitudinal dimension a), and can be made of, for example, nitrile rubber, urethane rubber, or the like. As a method for fixing the elastic member 18, for example, a method of fixing the elastic member 18 to the inner surface of the accommodating portion 19 with an adhesive can be employed. However, it is also possible to form an engaging portion (for example, a circumferential groove) with which the elastic member 18 can be engaged with the inner surface of the accommodating portion 19 and fix the elastic member 18 to the engaging portion using an adhesive or the like. By fixing in this way, the elastic member 18 can be reliably positioned in the accommodating portion 19.
[0030]
The base end portion 20 of the fourth node 14 is inserted into the accommodating portion 19 as described above, and specifically, is fitted inside the elastic member 18. The inner diameter of the elastic member 18 is set corresponding to the outer diameter d of the fourth knot 14. For this reason, the base end portion 20 is surrounded and supported by the two elastic members 18 in a state where the base end portion 20 of the fourth joint 14 is inserted into the housing portion 19.
[0031]
In particular, as shown in the drawing, the elastic member 18 is disposed at the inlet and the inner bottom of the housing part 19, and therefore, the distal end part 21 (of the base end part 20 inserted into the housing part 19 ( The end portion of the fourth node) and the rear end portion 22 are supported by the elastic member 18. The end surface of the elastic member 18 is chamfered so that the base end portion 20 can be easily inserted, and a so-called C surface 24 is formed.
[0032]
The fishing rod 10 according to the present embodiment has the following operational effects.
[0033]
The grip 16 is fitted into the base end portion 20 of the fishing rod main body 15 (specifically, the fourth joint 14) via the elastic member 18. That is, the grip 16 is not fixed to the fishing rod main body 15. For this reason, when a load is applied to the fishing rod main body 15 with the grip 16 being held, the elastic member 18 is deformed, and the fishing rod main body 15 can be bent with respect to the grip 16 within a certain range.
[0034]
Specifically, in the actual fishing of spatula fishing, when attempting to put in the device with the bait attached to the needle, the angler grips the grip 16 and once stands the fishing rod 10 to hold the grip. The fishing rod main body 15 and the whole device connected to the fishing rod main body 15 and the whole device connected to this are gently swung in a substantially arc shape, and the device is transferred to a desired point. At this time, the resultant force of the device and the weight of the fishing rod body 15 (relatively small load) is applied as a reaction force to the fishing rod body 15 from the angler's hand through the grip. Therefore, the fishing rod body 15 is bent.
[0035]
That is, the entire fishing rod 10 follows the fisher's device throwing-in operation, but the following operation can be further delayed by bending the fishing rod body 15 with respect to the grip 16. That is, changing the transfer tone of the fishing rod 10. Moreover, since the fishing rod main body 15 adopts the same structure as the conventional one, the general tone of the fishing rod 10 does not change. That is, in the fishing rod 10 according to the present embodiment, it is possible to change only the transfer tone without changing the general tone, and it is possible to provide a fishing rod having a tone according to the angler's request.
[0036]
In particular, in this embodiment, only the grip 16 can be manufactured by fixing the elastic member 18 to the accommodating portion 19 of the grip body 17 in advance. Therefore, the fishing rod main body 15 can be manufactured in the same manner as in the prior art, and the fishing rod 10 can be configured by fitting the grip 16 to the base end portion 20. Therefore, the manufacturing cost of the fishing rod 10 is significantly increased. There is also an advantage that there is no.
[0037]
In the present embodiment, the base end portion 20 of the fourth joint 14 is fitted into the elastic member 18, but the grip 16 is attached to the fishing rod main body 15 by appropriately setting the inner diameter dimension of the elastic member 18. It can be made detachable. That is, by setting the fit between the elastic member 18 and the base end portion 20 to a predetermined value, the base end portion 20 is fixed by the tightening force of the elastic member 18 in a state where the base end portion 20 is fitted into the elastic member 18. It is clamped by the holding force. Thereby, the grip 16 becomes detachable from the fishing rod main body 15.
[0038]
By making the grip 16 detachable in this way, a plurality of grips having different types of elastic members are prepared in advance, and the deflection of the fishing rod main body 15 with respect to the grip is adjusted by replacing these grips. Can do. Therefore, only the transfer tone of the fishing rod 10 can be changed to the desired tone of the angler.
[0039]
Furthermore, in this embodiment, two elastic members 18 are disposed in the housing portion 19 along the longitudinal direction of the fourth node 14 (the insertion direction of the base end portion 20). These two elastic members Between 18, the base end portion 20 is not supported. Therefore, it is possible to design the fishing rod main body 15 so as to bend in a wider range with respect to the grip 16, thereby further delaying the follow-up operation of the fishing rod 10 described above. That is, there is an advantage that the designer can easily and freely design the transfer tone of the fishing rod 10.
[0040]
Next, a modification of this embodiment will be described.
[0041]
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of a fishing rod 30 according to a modification of the present embodiment, and shows the structure of the grip 36 in detail.
[0042]
In this modification, the elastic member 18 and the elastic member 38 are provided inside the grip body 17. The elastic member 38 is made of the same material as that of the elastic member 18 and is formed in a cylindrical shape, but its longitudinal dimension is set to b. Further, although the C surface 24 is provided on the end surface of the elastic member 18, the end surface 39 of the elastic member 38 is largely cut inward. By doing so, the elastic member 38 is more easily deformed.
[0043]
According to this modification, the elastic member 38 is further provided, so that the deflection of the fishing rod main body 15 with respect to the grip 16 can be accurately adjusted. As a result, the fishing rod 10 can be finely adjusted so as to perform a desired following operation. Can be designed.
[0044]
Further, the number of the elastic members 18 and 38 can be changed variously, whereby the deflection of the fishing rod main body 15 with respect to the grip 16 can be adjusted with high accuracy as intended by the designer, and a desired transfer tone is provided. Can provide a fishing rod. However, the elastic member can be a single member as shown in FIG. Thus, even if the single elastic member 40 is used, the fishing rod main body 15 can bend within a certain range with respect to the grip 16, so that only the transfer tone is changed without changing the general tone of the fishing rod 10. Can do.
[0045]
In addition, in the above-described embodiment and modification, the elastic members 18 and 38 are made of the same material. However, they can be made of different materials, that is, materials having different elastic coefficients. In this way, since the bending of the elastic members 18 and 38 can be changed, the amount of bending of the fishing rod main body 15 with respect to the grips 16 and 36 can be changed variously. Therefore, the delay of the follow-up operation of the fishing rod 10 can be adjusted more finely with respect to the throwing-in operation of the device, so that the transfer tone of the fishing rod 10 can be set with extremely high accuracy.
[0046]
In the above-described embodiment and modification, the aspect in which the present invention is applied to a fishing rod has been described. However, the structure according to the present invention has a handle and grip for Makie rod used for fishing (especially rod fishing). In addition to the connection structure, the connection structure of the so-called tamo net handle and the grip can be employed.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the fishing rod body can bend within a certain range with respect to the grip, so that when the device is inserted, the tracking operation of the fishing rod is further delayed with respect to the angler's input operation. It does not affect the general tone of the fishing rod body. That is, only the transfer tone can be changed without changing the general tone of the fishing rod, and a fishing rod with a tone according to the request of the angler can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a fishing rod according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view showing in detail a structure of a grip portion of a fishing rod according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged front view of a main part of a fishing rod according to a modification of one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged front view of a main part of a fishing rod according to another modification of the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Fishing rod 14 4th section 15 Fishing rod main body 16 Grip 17 Grip body 18 Elastic member 19 Accommodating part 20 Base end part 21 of 4th section Base end part 22 Base end rear end part 24 C surface 30 Fishing rod 36 Grip 38 elastic member 39 end face 40 elastic member

Claims

A fishing rod having a fishing rod main body and a grip provided at the proximal end of the fishing rod main body,
The grip is externally fitted to the base end via an elastic member,
The grip is formed in a cylindrical shape having a housing portion into which the base end portion is inserted,
The elastic member is disposed in the accommodating portion, and is formed in a cylindrical shape into which the base end portion can be fitted,
The elastic member is disposed along the insertion direction of the base end portion in the accommodating portion,
The elastic member is located between the outer peripheral surface of the base end portion and the inner peripheral surface of the housing portion,
The fishing rod , wherein the base end portion is supported by the elastic member without directly contacting the housing portion .

The fishing rod according to claim 1 ,
The fishing rod according to claim 1, wherein a plurality of the elastic members are arranged along the insertion direction of the base end portion in the housing portion.

The fishing rod according to claim 2 ,
The fishing rod according to claim 1, wherein the elastic members are made of materials having different elastic coefficients.

The fishing rod according to any one of claims 1 to 3 ,
A fishing rod characterized in that the grip is detachably attached to a fishing rod main body.