JP3891924B2 - Liquid dispenser in liquid container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、粘性のあるシャンプー、ボディソープ、ハンドソープなどの液体を入れた容器の瓶口に装着し、内部の液体を外に適量取出すための液体ディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような液体ディスペンサーは従来から公知である。公知の液体ディスペンサーは瓶口に装着したキャップの中心から上端に操作片を有する作動杵が起立し、操作片を掌で押して作動杵を押し下げると、空気ポンプの原理で容器内の液体がキャップに設けられた吐出ノズルから外に流れ出るようになっている。従って、片方の手の掌で吐出ノズルから出る液を受けるようにし、もう片方の手で操作片ごと作動杵を押し下げ、容器内の液体を取出すのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように液体の取出しに両手を使わねばならないので片方の手が塞がっているときは利用できない。更に、容器内のシャンプー、ボディソープ、ハンドソープなどは粘性が高いため、操作片での作動杵の押し下げに可成りの力を要し、子供や年寄りは操作が困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、液体容器の瓶口に装着するキャップに設けた液体ディスペンサーにおいて、上記キャップの上壁に、上端部が夫々上壁から上に突出し、下端部が、キャップを瓶口に装着したときに容器内に挿入される螺旋スクリューと、この螺旋スクリューを囲む円筒管とからなる液体揚送手段を貫通して支持すると共に、上記液体揚送手段における螺旋スクリューに電気的駆動源の駆動力を伝達して回転させる螺旋スクリュー駆動手段を収容し、上記螺旋スクリュー駆動手段における電気的駆動源の駆動・停止を行うスイッチをハウジングの適所に設け、且つ上記液体揚送手段により揚送された液体を外部へ流出させる吐出ノズルを備えたハウジングを設け、上記ハウジングは、螺旋スクリュー駆動手段を収容する収容空部を有する上面開口のロアケースと、該ロアケースの上面開口を閉塞する蓋状のアッパケースとからなり、外力による変形から変形前の状態へ自己復元可能な素材よりなるアッパケースに薄肉部を設けることで、外力による変形と元の状態への自己復元が可能なスイッチ操作部となし、該スイッチ操作部をハウジング内へ押し込む外圧を加えることで螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチがオンとなり、スイッチ操作部への外圧を解くことでスイッチ操作部が元の状態に復元して螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチがオフとなるようにしたことを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の液体容器の液体ディスペンサーにおいて、上記ハウジングの吐出ノズルは、液体揚送手段により揚送された液体が上方傾斜路を経て吐出口へ至るよう上向きに設けるものとし、吐出液が吐出口からノズル外管の下面を伝ってハウジング本体側へ流下して行くことを阻止する液流下阻止手段を吐出ノズルの吐出口下部に設けたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求項2に記載の液体容器の液体ディスペンサーにおいて、上記液体揚送手段の螺旋スクリューと円筒管の端部に各々係脱手段を設け、延長用の螺旋スクリューおよび円筒管の端部に設けた係脱手段を介して着脱可能となし、液体容器の深さに応じて液体揚送手段における揚送路を延長できるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項4に係る発明は、上記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液体容器の液体ディスペンサーにおいて、少なくとも上記ハウジングのスイッチ操作部を覆う形状であって、上記スイッチ操作部に作用しない状態とスイッチ操作部を押圧する状態とに揺動可能なスイッチ補助片を設け、このスイッチ補助片の揺動動作によって螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチを操作するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液体容器の液体ディスペンサーにおいて、上記ハウジングに収容する螺旋スクリュー駆動手段は、回転軸を横向きにしたモータと、該モータの回転軸の回転を螺旋スクリューの駆動力として伝える駆動力伝達機構と、上記モータへ駆動電源を供給する横置きの電池と、からなるものとし、ハウジングを薄型化するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項6に係る発明は、上記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の液体容器の液体ディスペンサーにおいて、上記液体揚送手段の上部には、螺旋スクリューおよび円筒管を拡径させた気泡混入部を形成し、該気泡混入部において汲み上げた液体を泡状にして吐出ノズルより外部へ流出させるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る液体容器の液体ディスペンサーについて、幾つかの実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1〜図6は、第1実施形態に係る液体ディスペンサーを示すもので、1はシャンプーなどの粘性を有する液体を入れた容器、2は容器1の瓶口で、外周に雄ねじを有し、キャップ3を、内周の雌ねじによって瓶口にねじ込んで取付けられるようになっている。
【0012】
10は液体揚送手段で、上端部が夫々キャップ3の上壁4から上に突出し、下端部が、キャップを瓶口2に装着したとき容器1の底部に達する縦軸の螺旋スクリュー11と、この螺旋スクリュー11を囲む円筒管12とからなる。
【0013】
20はプラスチックで別に成型してキャップの上壁4上に設置したハウジングで、キャップの上壁から上に突出した螺旋スクリュー11と、円筒管12の各上端部と、螺旋スクリューを回転駆動する電気的駆動源たるモータ31と、上記モータに給電する電池32と、上記モータと電池との間の電気回路33及び回路中の常時OFFの電気接点34を収容し、且つ、前記円筒管12の上端から外に液体を流出させる斜め下向きの吐出ノズル21を備えている。
【0014】
モータ31は軸31′上に向けてハウジング20に収容され、螺旋スクリュー11の軸11′は円筒管よりも上に突出してハウジングに回転自在に支持され、且つモータの軸31′と平行を保ち、モータ軸の回転を螺旋スクリューの軸11′に減速歯車伝動装置35で伝え、螺旋スクリュー11を回転駆動する。このように、ハウジング20は、モータ31や電池32や減速歯車電動装置35等からなる螺旋スクリュー駆動手段を収容するものである。
【0015】
図示の第1実施形態では、円筒管12は上端部が細くなってキャップ3の上壁4で終わる主管13と、ハウジング20と一体に下向きに形成され、外徑が主管13の外徑よりも小さいが、主管13の細くなった上端部13′の外周に嵌合してキヤップの上壁4を貫通し、上端は吐出ノズル21と連通した中継管14とからなる。そして、キヤップの上壁4を貫通する中継管14を伝わつて容器1内の液が外に漏れるのを防ぐため、キヤップの上壁の下面に接触する円板部16と、円板部の中心に下向きに設けられ、上記中継管14の外周に嵌合した円筒部17とからなる合成樹脂製の中栓15が設けてある。上記した中継管14の下端と、中栓15の円筒部17の下端は、図示のように主管13の細くなった上端部13′の下端の段13aに当接し、これにより中栓15は円筒管の主管13とハウジングの中継管14とを円筒部17で握り、キヤップ3とハウジング20をしつかりと保持する役目もする。
【0016】
又、図示の実施形態では、ハウジング20は吐出ノズル21の上に平らな中底20′を有し、モータ31は、その中底20′上に軸31′を上に向けて収容されている。そして、中底20′上に置かれたモータケースがモータ31に上から被さっている。そして、螺旋スクリューの中底20′から上に突出した軸11′はモータケース22を貫通している。このモータケース22は中底20′上にビスなどで固定しておくのが好ましい。モータケース22は、モータの軸31′や、螺旋スクリューの軸11′に歯車を取り付ける前にモータや軸11′に被せて固定し、歯車35a、35bはその後、各軸に固定して噛み合わせる。
【0017】
なお、本実施形態におけるハウジング20は、上述した螺旋スクリュー駆動手段などを収容する空部を有する上面開口のロアケース23aと、該ロアケース23aの上面開口を閉塞する蓋状のアッパーケース23bとからなり、取外し可能なアッパーケース23bでロアケース23aの上面開口が塞がれている。ハウジングの内部は仕切壁24で電池室25が形成され、電池室25には細い乾電池32が縦に収納してある。電池は1本であっても、電気的に直列に接続した複数本であってもよいが、いずれにしてもアッパケース23bを外して電池室25に収納する。電池室25の底はハウジングの中底20′よりも低い位置にある。
【0018】
電池の上端と下端の電極と、モータ31の2つの端子31a、31bを電気的に接続する電気回路33は、電池室25の底で電池の下端(十極)と一端部で接触する第1接片26と、アッパケース23bの下面に設けられ、ロアケース23aにアッパケース23bを被せて取付けたときに一端部が電池の上端(一極)と接触する第2接片27を有する。
【0019】
第1接片26は仕切壁24に沿って電池室内を上昇したのち、折れ曲がって仕切壁に設けたスリットを潜り、中底20′の上を、モータケース22の傍を通って延び、先端はモータの(+)端子31aに上端を固定された接片36の下方に達する。
【0020】
アッパケース23bの下面に固定され、一端部が電池の上端(一極)と接触した第2接片27の他端部は、アッパケース23bをロアケース23aに被せて取付けたとき、モータの(−)の端子31bに下端が接触した補助接片27′の上端部と接触する。この接片27′はモータケースの側面に上下方向に固定されている。上記各接片26、27、27′、36はいずれも板バネ製である。
【0021】
上記したモータの(+)端子31aの接片36と、第1接片26の先端とは離れていて常時OFFの電気接点34を構成する。従って、第1接片26の先端を弾性に抗してスイッチ40で押し上げ、モータの(+)端子31aの接片36と接触させてONにすれば電気回路33は閉になり、モータ31によって螺旋スクリュー11は回転する。
【0022】
スイッチ40はハウジングの下に上下動可能に取付けられ、常時はバネ41によってキャップ3の上壁上に押し付けられているスイッチボタン42を有する。スイッチボタン42はハウジングの吐出ノズル21の途中から下に沿って延び、後端部に中継管14の外周に上下方向に可動に嵌合した円筒部43を有し、前記バネ41は中継管14に嵌められて上端を吐出ノズル21に受止められ、下端で円筒部43を下向きに押す。従って、スイッチボタン42の下面はキャップ3の上壁に押付けられている。
【0023】
スイッチボタン42は前端の左右に上向きの長いピン(長ピンとも略称する。)44と、短いピン(短ピンとも略称する。)45を有し、この両ピンに対応してハウジングには吐出ノズル21の左右に長ピン44が下から突入する貫通孔28と、短ピン45が下から浅く突入する上端が盲の盲孔29が設けられている。そして、貫通孔28の上端は常時OFFの電気接点34を構成する第1接片26の先端の下に位置する。尚、スイッチボタン42の前端部はキャップ3の上壁から外に突出している。
【0024】
従って、スイッチボタンの前端部を指や、容器1内の液体を入れるための器の縁などで押し上げると、スイッチボタン42はバネ41の下圧力に抗して上昇し、これに伴い長ピン44は貫通孔28内を上昇し、その上端は貫通孔から上に突出して第1接片26の先端部を弾性に抗して突き上げ、モータの(+)端子31aの接片36と接触させる。このためモータは回転して螺旋スクリュー11を回転駆動するので、容器1内の粘性を有する液体は円筒管12中を上昇し、円筒管の上端から吐出ノズル21に流れ込み、吐出ノズルの先端から器に流れ落ちる。この動作は、スイッチボタン42を押し上げている間、継続する。
【0025】
短ピン45は、スイッチボタン42を押し上げたときにその上端が盲孔29の上端に突き当たり、スイッチボタンがそれ以上、無理に押し上げられるのを防ぐストッパーとして機能する。
【0026】
スイッチボタンの押し上げを止めると、バネ力によりスイッチボタンはキャップの上壁に当接する下降位置に復帰し、第1接片26の先端部は接片36から下に離れるのでモータ及び螺旋スクリューの回転は停まる。このとき円筒管12の下端から吐出ノズル21の先端までの間は粘性液で満ちている。その粘性液が吐出ノズル21の先端かた垂れ落ちるのを防ぐため、吐出ノズルの先端部の内周を湾曲したテーパにより先端に向かって拡大した拡大部21′にしておくと、モータ、螺旋スクリューの回転が停止し、粘性液の流出が止まるときに、この拡大部21′中にある液が流れの最後に続いて流れ落ち、拡大部21′中には液が無くなるので、液が不意に垂れ落ちることが防げる。
【0027】
ハウジングの中底20′にある、螺旋スクリューの軸11′が貫通する孔には環状のパッキン37を嵌め、軸11′を伝って粘性液が中底20′上に洩れ出るのを防止するようにしても良い。又、中底20の貫通孔28の上端が開口した付近には板状のパッキン38を敷き、第1接片26の先端部と、モータの(+)端子31aが粘性液で短絡するのを防ぐようにしても良い。
【0028】
又、容器1の下端部は、台座5の内周に嵌め、容器を安定に立たせるようにしても良い。
【0029】
吐出ノズル21の先端には、不使用時に栓6を被せ、容器1内の液が乾燥したり、空気と接触して変質したり、持ち運ぶ際に液が洩れ出すのを防ぐようにしても良い。
【0030】
上述した第1実施形態の電気回路33は図6である。
【0031】
更に、アッパケース23bが被さるハウジング20の上部外周には環状のパッキン39を取付け、蓋を被せたとき、上記パッキン39によりハウジングの内部への浸水を防止するようにしても良い。
【0032】
上記第1実施形態においては、吐出ノズル21を下向きに設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、また、液体吐出用のスイッチもハウジング下部に設けるものに限定されない。以下、図7に基づき、第2実施形態に係る液体ディスペンサーを詳述する。なお、第1実施形態と同様の機能については、同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
第2実施形態に示す液体ディスペンサーにおいては、ロアケース23aとアッパケース23bからなるハウジング201とし、ハウジング201の下方部より突出する吐出ノズル21は、液体揚送手段により揚送された液体が上方傾斜路を経て吐出口へ至るよう上向きに設けるものとし、この吐出口の下部(落ちきらなかった吐出液が吐出口の辺縁部を伝って集まる部位)に液流下阻止手段として凸部21″を設けた。この凸部21″を設けることで、吐出液が吐出口からノズル外管の下面を伝ってハウジング本体側へ流下して行くことを阻止できる。なお、液流下阻止手段としては、凸部21″を設けるものに限らず、例えば凹部を設けるものとしても良い。かくすれば、凹部の手前が凸部21″と同様に機能して、液の流下を阻止できるのである。
【0034】
また、アッパケース23b′は、外力による変形しても外力が除かれると変形前の状態へ自己復元する軟質樹脂などの素材で形成し、且つ、アッパケース23bの上面適所(例えば、吐出ノズル21に近い部位)に凸状の薄肉部50aと該薄肉部50aの中央下面よりを延出する押圧部50bを設けることで、外力による変形と元の状態への自己復元が可能なスイッチ操作部50とする。このスイッチ操作部50をハウジング内へ押し込む外圧を加える(指で押し込む)と、押圧部50bが第2接片27を下方へ押し込み、補助接片27′の上端部と第2接片27とが接触し、回路が閉じてモータ31がオンとなる。逆に、スイッチ操作部50への外圧を解く(押し込んだ指を離す)と、薄肉部50aが元の状態に復元して押圧部50bも元の位置へ戻り、第2接片27が補助接片27′の上端部から離れ、モータ31がオフとなる。
【0035】
本実施形態の如く、ハウジング201におけるアッパケース23b′の一部としてスイッチ操作部50を設ければ、ボタンやパッキンを別途設けてスイッチ操作部を形成するよりもコストを抑えられるという利点がある。また、スイッチ操作部50の薄肉部50aが裂けたりして適正な自己復元機能が損なわれた場合には、アッパケース23b′のみを交換するだけで済み、ロアケース23aなどは継続使用できる。また、吐出ノズル21の吐出口から吐出された液を受け得る状態で操作可能な位置にスイッチ操作部50を設けておけば、片手で利用することが可能となる。
【0036】
次に、様々な深さの液体容器に対して汎用的に使える液体ディスペンサーとするために、液体揚送手段を継ぎ手構造として連設可能ならしめた例を図8に基づいて説明する。例えば、螺旋スクリュー11aと円筒管12aからなる被接続用液体揚送手段10aの下端部である液体汲み上げ口51aの側に、螺旋スクリュー11bと円筒管12bからなる接続用液体揚送手段10bの上端側に設けた接続管52を装着する。この時、被接続用液体揚送手段10aの螺旋スクリュー11a下端面に設けた接続凹部53a,53aに、接続用液体揚送手段10bの螺旋スクリュー11bの上端面に設けた接続凸部53b,53bが挿入されることで、螺旋スクリュー11aと螺旋スクリュー11bとが適切な螺旋状態を維持して連設されるように、接続凹部53aおよび接続凸部53bの開設位置を調整しておく。
【0037】
上記のようにして、被接続用液体揚送手段10aと接続用液体揚送手段10bとを連設すれば、被接続用液体揚送手段10aの開口下端であった液体汲み上げ口51aが接続用液体揚送手段10bの開口下端である液体汲み上げ口51bにまで延長されることとなり、液体揚送手段全体としての揚送路を延長することができるのである。なお、上記の例においては、被接続用液体揚送手段10aの螺旋スクリュー11a下端面に設けた接続凹部53a,53aと、接続用液体揚送手段10bの螺旋スクリュー11bの上端面に設けた接続凸部53b,53bを、各々係脱手段の一例として示したが、これに限定されるものではなく、例えば、ネジ止めなど、液体揚送機能を損なうことなく連設できれば、どのような構成であっても良い。また、接続用液体揚送手段10bの螺旋スクリュー11bの下端面にも接続凹部を設けておき、他の接続用液体揚送手段を連設できるようにしても良い。
【0038】
上述した各実施形態においては、電気的駆動源の駆動電力を電池で賄い、駆動・停止を接触式スイッチで構成するものとしたが、これに限定されるものではない。以下、図9に基づき、第3実施形態に係る液体ディスペンサーを詳述する。なお、上述した実施形態と同様の機能については、同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施形態に係る液体ディスペンサーは、商用交流電源を適宜降圧した直流電源に変換するAC/DC変換アダプタ54aのコード54bをハウジング202内に導く電源コード挿通孔55が開設されたロアケース23a′内に制御基盤56を設けてあり、この制御基盤56はAC/DC変換アダプタ54aから供給される電力を利用して、非接触センサ57を作動させると共に、該非接触センサ57から検出出力に基づいてモータ31をオンさせるものである。なお、電源コード挿通孔55を適宜な封止手段により封止して、ハウジング202内の気密性を高めるようにしても良い。
【0040】
上記非接触式センサ57は、吐出ノズル21の吐出口からの液を受ける位置に手が来たことを検出できるよう、例えば、吐出ノズル21の基端における下方部に配置し、吐出ノズル21の延出方向が検出範囲となるようにしてある。また、本実施形態においては、ゴム管58によってモータ31の軸31′を螺旋スクリュー11の軸11′に直接連結してある。螺旋スクリュー11と円筒管12とからなる液体揚送手段10を用いて揚送する液体の粘性が低い場合には、螺旋スクリュー11を高速回転する必要があるので、本実施形態のように、減速機構を介さずに、モータ31の回転を直接螺旋スクリューに伝達する構成とすることが望ましい場合もある。しかも、減速機構を不要とすること併せて、内蔵電池から外部電源に変えれば、ロアケース23a′における螺旋スクリュー駆動手段の収容空部を大幅に削減できるので、ハウジング202の小型軽量化を期せる。
【0041】
上述した各実施形態においては、電気的駆動源を用いた螺旋スクリュー駆動手段を備えるものを示したが、これに限定されるものではなく、単純に螺旋スクリューの回転軸を回転させるための操作ハンドルを設けるような構造でも良いが、従来の空気ポンプ式液体ディスペンサーと同様に、指や掌での押圧操作によって液体を吐出できるような構成とする方が望ましい。以下、図10および図11に基づき、第4実施形態に係る液体ディスペンサーを詳述する。なお、上述した実施形態と同様の機能については、同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
本実施形態に係る液体ディスペンサーのハウジング203は、例えば、上面にボタン挿通孔59を有する主ケース23cの内空部に、コイルスプリング60を内挿し、上記ボタン挿通孔59より突出するボタン61の下端縁より横方向へ延出する抜け止め部61aがコイルスプリング60によって主ケース23cの内側上部へ押圧されるようにする。すなわち、コイルスプリング60の弾性力に抗してボタン61を押圧すれば、主ケース23c内へボタン61を押し込むことができ、押圧するのを止めればコイルスプリング60によってボタン61は再び元のように押し上げられる。
【0043】
また、螺旋スクリュー11の軸11″の適所に設けた環状の溝部を主ケース23c内に配設したスクリュー押さえ板62で狭持することにより、螺旋スクリュー11が上下動することを防止し、定位置で回転できるようにしてある。この螺旋スクリュー11の軸11″には、螺旋状のネジ部11″aを設け、円環状の回転体63の内面側に設けたネジ部63aと咬合するようにしてある。
【0044】
上記回転体63の外周面には薄肉の羽根状片63b…を多数設け、ボタン61の内周面に設けたラチェット61b…とで、一定方向のみの回転を許容するラチェット機構を成す。なお、回転体61は回転体押さえ板64によってボタン61内の定位置で一定方向のみへ回転自在な状態で保持され、この回転体押さえ板64はボタン61の抜け止め凸部61cによって定位置に固定される。
【0045】
上記のように構成した液体ディスペンサーにおいて、コイルスプリング60の弾性に抗してボタン61を押圧すると、回転体63のネジ部63aと螺旋スクリュー11の軸11″のネジ部11″aの咬合状態から、回転体63には、図11におけるA方向への回転力が生ずるが、こちらの方向はラチェット機構によりロックされているため回転できず、結果的に、螺旋スクリュー11の軸11″がB方向へ回転することとなり、螺旋スクリュー11の回転に伴って容器内の液体が揚送される。
【0046】
上記のようにしてボタン61を主ケース63c内へ圧入した後、手を離して押圧力を開放すると、コイルスプリング60の弾性力によりボタン61が上昇する。この時、回転体63のネジ部63aと螺旋スクリュー11の軸11″のネジ部11″aの咬合状態から、回転体63には、図11におけるB方向への回転力が生じ、こちらの方向ではラチェット機構によるロックが働かないので、回転体63自信が回転しつつボタン61と一緒に上昇してゆき、螺旋スクリュー11の軸11″を回転させることはない。すなわち、ボタン61が上昇する際に螺旋スクリュー11が逆回転して、円筒管12内の液体が下方へ無理に送り戻されるようなことを防止できる。
【0047】
上述した第4実施形態に係る液体ディスペンサーでは、モータや電源などの高コストの部品からなる電気的駆動源を用いずに螺旋スクリュー駆動手段を構成するので、低コストでの提供が可能となる。
【0048】
上述した第2実施形態においては、ハウジングの上面に設けたスイッチ操作部を直接押圧して電気的駆動源を作動させるものとしたが、電気的駆動源のオン・オフ操作はこれに限定されるものではない。第2実施形態の液体ディスペンサーでは、液の吐出口からスイッチが遠いため、片手でスイッチを押して液を受けるという動作が困難である。この点を解消した第5実施形態に係る液体ディスペンサーを、図12および図13に基づき詳述する。なお、上述した実施形態と同様の機能については、同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
第5実施形態に示す液体ディスペンサーのハウジング204は、ロアケース204aとアッパケース204bからなり、このハウジング204の一部に被さる任意形状のスイッチ補助片70を揺動可能に設けたものである。
【0050】
このスイッチ補助片70は、スイッチ操作部50が天面に設けられたアッパケース204bを覆い、その左右両側より下方に軸受部が、前側より下方へ補助操作体形成部が夫々延在する形状である(図13参照)。そして、スイッチ補助片70の軸受部には、左右それぞれ軸孔70a,70aを開設してあり、この軸孔70a,70aがハウジング204の左右両側に設けた軸用突部71,71に嵌り込んだ状態で、ハウジング204の外面とスイッチ補助片70の内面との間に若干の空隙が生ずる。よって、スイッチ補助片70は前後方向(吐出ノズル21の延出方向)に揺動可能となるのである。
【0051】
上記のように構成したスイッチ補助片70が前傾したときには、スイッチ押圧部70bがスイッチ操作部50を押圧するので、モータ31がONとなり、液体の揚送が行われる。すなわち、スイッチ補助片70のスイッチ押圧部70bを指で押すと、スイッチ補助片70自体が前傾して、アッパケース204bの天面に設けたスイッチ操作部50が押し込まれて電気的駆動源が動作し、スイッチ押圧部70bから指を離すと、アッパケース204bの天面に設けたスイッチ操作部50が自然復帰して電気的駆動源が停止する。
【0052】
また、スイッチ補助片70の補助操作体形成部の下端縁部には、補助操作体70cを設けてある。この補助操作体70cは、吐出ノズル21の上方でほぼ同じ方向に突出するもので(図13参照)、この補助操作体70cを下方へ押し下げるようにすると、スイッチ補助片70自体が前傾し、スイッチ押圧部70bによってスイッチ操作部50が押圧され、モータ31がONとなって液体の揚送が行われる。すなわち、この補助操作体70cを押したり離したりするだけで、電気的駆動源のオンオフ操作を行うことができるのである。なお、図面に示す補助操作体70cは、半円筒管状に形成することで部材の強度を高め、折れや曲がりを防止する構造とした。
【0053】
上述したように、第5実施形態に係る液体ディスペンサーは、スイッチ補助片70を設け、これの揺動動作によってスイッチ操作部50の押圧/解放を行うものとしたので、スイッチ操作部50に対して直接操作を行わずに、電気的駆動源のオンオフ操作を行うことが可能となる。このように、スイッチの操作範囲を広げて、吐出ノズル21の吐出口と補助操作体70cを近づけておけば、手の小さな子供でも片手で容易に操作することができ、更なる利便性向上を期せる。
【0054】
上記第5実施形態では、スイッチ補助片を設けることで、吐出ノズルの吐出口とスイッチ操作部が離れていても片手による操作が可能なようにしたが、ハウジングの高さを低くすることでスイッチ操作部を吐出ノズルの吐出口へ近づけるようにしても、片手での操作を容易にできる。以下、ハウジングの薄型化を図った第6実施形態に係る液体ディスペンサーに就き、図14〜図16に基づいて説明する。
【0055】
第6実施形態に係る液体ディスペンサーのハウジング205は、薄型のロアケース205aとアッパケース205bからなり、これらアッパケース205bとロアケース205aとの間にはリング状のパッキン205cを備え、ケース内への水の浸入を防止する。また、アッパケース205bの左右両側にはヒンジ構造の取り付け片80,80を備え(図15参照)、この取り付け片80,80をロアケース205aの側面適所に設けた嵌合凹部に嵌めこむことで、ロアケース205aに対するアッパケース205bの着脱を可能とする。
【0056】
上記のようなハウジング205に収容する螺旋スクリュー駆動手段は、回転軸31aを横向きにして高さを抑えたモータ31と、該モータ31の回転軸31の回転を螺旋スクリュー11の駆動力として伝える駆動力伝達機構(ギア35aとギア35cからなる減速歯車伝動装置35)と、モータ31へ駆動電源を供給する横置きの電池32,32とからなる。
【0057】
上記モータ31をロアケース205aに固定するモータ押さえ板81は、モータ31を固定する機能と、汲み上げられた液体がハウジング205内に浸入するのを防止するパッキン82を押さえる機能とを有し、ロアケース205aにネジ等で固定される。なお、瓶口2に中栓2aを設けることで、キャップ3を装着した際の密閉性をより高めることができる。
【0058】
電池32,32は、電池ケース83に横置きに収容され、電池ケース83ごとロアケース205aに取り付ける。取り外し可能な電池ケース83を用いることで、電池交換を容易に行うことができる。なお、電池ケース83を用いずに、そのまま電池32,32を2段に重ねてロアケース205aに入れるようにしても良いが、作業効率は悪いものとなる。
【0059】
電池ケース83の下端には電池32,32の+極につながる正極導通片83aがあり(図16参照)、ロアケース205bのこの部位にはモータの+極へとつながる導通片84aがある。よって、電池ケース32をロアケース205aに取り付けたとき、電池32の+極とモータ31の+極は導通される。
【0060】
また、電池ケース83の上端には電池32,32の−極とつながる負極導通片32bがあり、アッパケース205bのこの部位にはスイッチ85の一方の端子へとつながるプリント板電極86aがある。アッパケース205bをロアケース205aに被せたとき、スイッチ85の一方の電極と電池32の−極は導通される。さらに、モータ31の−極に取り付けられた導通片31bのアッパケース205bのこの部位には、スイッチ85のもう一方の電極へとつながるプリント板電極86bがあり、アッパケース205bをロアケース205aに被せたとき、スイッチ85のもう一方の電極とモータ31の−極は導通される。
【0061】
上記スイッチ85はプリント板電極86aとプリント板電極86bとの導通/非導通を切り換えるスイッチであり、例えば、アッパケース205aの上面適所に開設したスイッチ挿通孔87よりスイッチ操作部85aが若干突出するようにしておき、樹脂製の薄いシート材等を用いたスイッチ保護シール88をアッパケース205aの上面に装着することで、ハウジング205の外からスイッチ85のオンオフを操作できる構成とした。
【0062】
本実施形態のように、螺旋スクリュー駆動手段を効率よく収納することで、ハウジング205を薄型化すれば、スイッチ50を吐出ノズル21の吐出口の近づけることができ、手の小さな子供でも片手で容易に操作可能となる。
【0063】
また、ハンドソープやボディソープなどの液体洗剤は、液を手に取った後に泡立ててから利用するのが一般的であるから、そのような用途の液体を泡立てて供給することができれば、利便性が高まる。そこで、泡立て機能を備えた第7実施形態係る液体ディスペンサーに就き、図17に基づいて説明する。
【0064】
第7実施形態に係る液体ディスペンサーのハウジング206は、例えば、上述した第6実施形態のハウジングと同様の薄型タイプを用いるものとし、上述した各実施形態と同様のサイズの下部螺旋スクリュー110と下部円筒管120からなる液体揚送手段100の上部に、拡径させた上部螺旋スクリュー111および上部円筒管121よりなる気泡混入部101を形成したものである。
【0065】
このように構成した液体ディスペンサーを装着する容器1に最大限の液を入れたときの液面Lよりも上側に、拡径させた上部螺旋スクリュー111および上部円筒管121が位置するように構成すれば、この気泡混入部101における液の汲み上げ量は増加するが、下部螺旋スクリュー110と下部円筒管120からなる液体揚送手段100では、気泡混入部101を満たすほどの液を汲み上げることができないので、気泡混入部101内にあった空気と汲み上げられた液とが上部螺旋スクリュー111回転力によって混ざり、泡立てられた液が吐出ノズル21へ供給され、外部へ吐出される。従って、本実施形態の液体ディスペンサーでは、ハンドソープやボディソープなどの液体洗剤を泡立てた状態で供給でき、使用者の利便性を高めることができる。
【0066】
なお、泡立てをより効率的に行うためには、気泡混入部101における上部円筒管121の内側に突起を設けたり、上部螺旋スクリュー111の溝にブラシ状のものを巻き付けたり、上部螺旋スクリュー111の溝にメッシュなどを嵌める等、種々の方法を適用すればよい。
【0067】
以上、本発明に係る液体ディスペンサーの種々の実施形態を示したが、これらは、様々な液体の液体容器に対して適用できる。シャンプーなどの比較的粘性の高い液体の容器に対し、電気的駆動源を用いたものを適用すれば、力の弱い子供やお年寄りでも片手で簡単に容器から液を汲み出すことができる。また、酢や味醂などの液体調味料容器に適用すれば、料理に際して計量スプーンなどへの注ぎ入れが容易となる。また、飲料用薬液の容器に適用すれば、飲料時に薬液を計量カップへ注ぎ入れるのが容易となる。また、シャボン玉発生玩具のシャボン液供給機構に適用すれば、シャボン液を自動で連続供給できる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、螺旋スクリューを円筒管とから成る揚送手段を用いるものとしたので、螺旋スクリュー駆動手段を介して螺旋スクリューを回転させれば、液体容器内の液体を揚送し、吐出ノズルから吐出させることができるので、シャンプー、リンスなど高粘性の液体はもとより、グリースなどの超高粘性度流体を汲み上げことも可能でる。しかも、比較的大きな容器に吐出用の液体が大量に入っているような場合であっても、螺旋スクリューを回転させる際の負荷が極端に大きくなるようなことはないので、従来の空気ポンプ式の液体ディスペンサーのように、子供や年寄りの操作が困難になるようなことも効果的に防げる。さらに、ハウジングの適所に設けたスイッチによって駆動・停止を行える電気的駆動源によって螺旋スクリューを駆動させる螺旋スクリュー駆動手段を設けたので、手動式の螺旋スクリュー駆動手段を操作する場合よりも、一層簡易に液体を汲み上げることが可能となる。加えて、指などで押すと電気的駆動源が作動し、指を離すと電気的駆動源が停止するスイッチ操作部を、ハウジングにおけるアッパケースの一部として設けたので、ボタンやパッキンを別途設けてスイッチ操作部を形成するよりもコストを抑えられるという利点がある。また、スイッチ操作部である薄肉部が裂けたりして適正な自己復元機能が損なわれた場合には、アッパケースのみを交換するだけで済む。
【0069】
また、請求項2に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、液流下阻止手段を吐出ノズルの吐出口下部に設けたので、吐出ノズルを上向きに設けることで、吐出液が吐出口からノズル外管の下面を伝ってハウジング本体側へ流下して行くことを効果的に阻止できる。
【0070】
また、請求項3に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、液体揚送手段における螺旋スクリューと円筒管に設けた係脱手段により、延長用の螺旋スクリューおよび円筒管を延設することができるので、液体容器の深さに応じて液体揚送手段における揚送路を適宜延長することが可能となり、様々な液体容器に対応させ得る汎用性の高いものとなる。
【0071】
また、請求項4に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、少なくとも上記ハウジングのスイッチ操作部を覆う形状であって、上記スイッチ操作部に作用しない状態とスイッチ操作部を押圧する状態とに揺動可能なスイッチ補助片を設け、このスイッチ補助片の揺動動作によって螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチを操作するようにしたので、スイッチ操作部を直接押圧する必要が無く、スイッチ動作範囲が拡がり、使用者の利便性を高めることができる。
【0072】
また、請求項5に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、上記ハウジングに収容する螺旋スクリュー駆動手段は、回転軸を横向きにしたモータと、該モータの回転軸の回転を螺旋スクリューの駆動力として伝える駆動力伝達機構と、上記モータへ駆動電源を供給する横置きの電池と、からなるものとし、ハウジングを薄型化するようにしたので、アッパケースのスイッチ操作部から吐出ノズルまでの距離を近づけることができ、子供でも片手で容易に操作可能となる。
【0073】
また、請求項6に係る液体容器の液体ディスペンサーによれば、上記液体揚送手段の上部には、螺旋スクリューおよび円筒管を拡径させた気泡混入部を形成し、該気泡混入部において汲み上げた液体を泡状にして吐出ノズルより外部へ流出させるようにしたので、ハンドソープやボディソープなどの液体洗剤を泡立てた状態で供給でき、使用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の縦断側面図。
【図2】 図1の要部の拡大図。
【図3】 図2のIII−III線での縦断正面図。
【図4】 ハウジングの蓋を外した平面図。
【図5】 電池、モータ、スイッチ、電気接片の説明図。
【図6】 電気回路の一例の回路図。
【図7】 第2実施形態の縦断側面図。
【図8】 延設可能な液体揚送手段の縦断側面図。
【図9】 第3実施形態の縦断側面図。
【図10】 第4実施形態の縦断側面図。
【図11】 図10のXI−XI線での横断面図。
【図12】 第5実施形態の縦断側面図。
【図13】 スイッチ補助片を設けたハウジングの外観斜視図。
【図14】 第6実施形態の縦断側面図。
【図15】 第6実施形態におけるハウジングの正面図。
【図16】 第6実施形態における電池ケースの正面図。
【図17】 第7実施形態の縦断側面図。
【符号の説明】
1 液体容器
2 液体容器の瓶口
3 キャップ
10 液体揚送手段
11 液体揚送手段の螺旋スクリュー
12 液体揚送手段の円筒管
20 ハウジング
21 吐出ノズル
31 モータ
32 電池
33 電気回路
34 常時OFFの電気接点
40 スイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid dispenser that is attached to a bottle mouth of a container containing a liquid such as viscous shampoo, body soap, hand soap, etc., and takes out an appropriate amount of liquid inside.
[0002]
[Prior art]
Such liquid dispensers are conventionally known. A known liquid dispenser has an operating rod with an operating piece at the upper end from the center of the cap attached to the bottle mouth, and when the operating piece is pushed with the palm and pushed down, the liquid in the container is transferred to the cap by the principle of an air pump. It flows out from the provided discharge nozzle. Therefore, the liquid from the discharge nozzle is received with the palm of one hand, and the operating rod is pushed down together with the operation piece with the other hand, and the liquid in the container is taken out.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In this way, both hands must be used to remove the liquid, so it cannot be used when one hand is blocked. Furthermore, since the shampoo, body soap, hand soap, etc. in the container have high viscosity, a considerable force is required to push down the operating rod with the operation piece, and it is difficult for children and elderly people to operate.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0005]
Claims2The invention according to the aboveClaim 1In the liquid dispenser of the liquid container according to
[0006]
Claims3The invention according to
[0007]
Claims4The invention according to
[0008]
Claims5The invention according to
[0009]
Claims6The invention according to
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, several embodiments of the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0011]
1 to 6 show a liquid dispenser according to the first embodiment, wherein 1 is a container containing a viscous liquid such as shampoo, 2 is a bottle mouth of the
[0012]
10 is a liquid pumping means, each having an upper end projecting upward from the
[0013]
[0014]
The
[0015]
In the first embodiment shown in the figure, the
[0016]
In the illustrated embodiment, the
[0017]
The
[0018]
An
[0019]
The
[0020]
The other end of the
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
Accordingly, when the front end portion of the switch button is pushed up with a finger or the edge of a container for containing the liquid in the
[0025]
The
[0026]
When the push-up of the switch button is stopped, the switch button returns to the lowered position where it abuts against the upper wall of the cap due to the spring force, and the tip of the
[0027]
An
[0028]
Further, the lower end portion of the
[0029]
The tip of the
[0030]
The
[0031]
Further, an
[0032]
In the first embodiment, the
[0033]
In the liquid dispenser shown in the second embodiment, a
[0034]
Further, the
[0035]
If the
[0036]
Next, in order to make a liquid dispenser that can be used universally for liquid containers of various depths, an example in which the liquid pumping means can be connected as a joint structure will be described with reference to FIG. For example, the upper end of the connecting liquid pumping means 10b composed of the
[0037]
As described above, when the connected liquid pumping means 10a and the connecting liquid pumping means 10b are connected in series, the
[0038]
In each of the above-described embodiments, the driving power of the electric driving source is covered by the battery and the driving / stopping is configured by the contact type switch. However, the present invention is not limited to this. Hereinafter, based on FIG. 9, the liquid dispenser which concerns on 3rd Embodiment is explained in full detail. In addition, about the function similar to embodiment mentioned above, the same code | symbol is attached | subjected and description is abbreviate | omitted.
[0039]
The liquid dispenser according to the present embodiment is provided in a
[0040]
The
[0041]
In each of the above-described embodiments, the one provided with the helical screw drive means using the electric drive source is shown, but the present invention is not limited to this, and an operation handle for simply rotating the rotary shaft of the helical screw. However, it is desirable that the liquid can be discharged by a pressing operation with a finger or palm, as in the case of a conventional air pump type liquid dispenser. Hereinafter, based on FIG. 10 and FIG. 11, the liquid dispenser which concerns on 4th Embodiment is explained in full detail. In addition, about the function similar to embodiment mentioned above, the same code | symbol is attached | subjected and description is abbreviate | omitted.
[0042]
The
[0043]
Further, by holding an annular groove portion provided at a proper position of the
[0044]
A large number of thin blade-
[0045]
In the liquid dispenser configured as described above, when the
[0046]
After the
[0047]
In the liquid dispenser according to the above-described fourth embodiment, the helical screw drive means is configured without using an electric drive source composed of high-cost components such as a motor and a power supply, and therefore it can be provided at a low cost.
[0048]
In the second embodiment described above, the electric drive source is operated by directly pressing the switch operating portion provided on the upper surface of the housing, but the on / off operation of the electric drive source is limited to this. It is not a thing. In the liquid dispenser of the second embodiment, since the switch is far from the liquid discharge port, it is difficult to receive the liquid by pressing the switch with one hand. A liquid dispenser according to the fifth embodiment that eliminates this point will be described in detail with reference to FIGS. 12 and 13. In addition, about the function similar to embodiment mentioned above, the same code | symbol is attached | subjected and description is abbreviate | omitted.
[0049]
The
[0050]
The switch
[0051]
When the switch
[0052]
Further, an
[0053]
As described above, the liquid dispenser according to the fifth embodiment is provided with the switch
[0054]
In the fifth embodiment, by providing the switch auxiliary piece, it is possible to operate with one hand even if the discharge port of the discharge nozzle and the switch operation part are separated from each other. However, the switch is reduced by reducing the height of the housing. Even if the operation unit is brought close to the discharge port of the discharge nozzle, the operation with one hand can be facilitated. Hereinafter, a liquid dispenser according to a sixth embodiment in which the housing is thinned will be described with reference to FIGS.
[0055]
A
[0056]
The helical screw driving means accommodated in the
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
At the lower end of the
[0060]
Further, the upper end of the
[0061]
The
[0062]
If the
[0063]
In addition, liquid detergents such as hand soap and body soap are generally used after lathering and then foamed, so it would be convenient if the liquid for such use could be foamed and supplied. Will increase. Accordingly, a liquid dispenser according to a seventh embodiment having a foaming function will be described with reference to FIG.
[0064]
The
[0065]
The upper spiral screw 111 and the upper
[0066]
In order to perform foaming more efficiently, a protrusion is provided on the inside of the upper
[0067]
As mentioned above, although various embodiment of the liquid dispenser concerning this invention was shown, these are applicable with respect to the liquid container of various liquids. If a container using an electric drive source is applied to a relatively viscous liquid container such as a shampoo, even a weak child or the elderly can easily pump the liquid from the container with one hand. Moreover, if it applies to liquid seasoning containers, such as vinegar and miso, it will become easy to pour into a measuring spoon etc. at the time of cooking. Moreover, if it applies to the container of the chemical | medical solution for drinks, it will become easy to pour a chemical | medical solution into a measuring cup at the time of a drink. Moreover, if it is applied to the soap liquid supply mechanism of the soap bubble generating toy, the soap liquid can be automatically and continuously supplied.
[0068]
【The invention's effect】
As described above, according to the liquid dispenser of the liquid container according to the first aspect, since the spiral screw is used as the lifting means including the cylindrical tube, the spiral screw is rotated via the spiral screw driving means. If so, the liquid in the liquid container can be pumped and discharged from the discharge nozzle, so that it is possible to pump not only high-viscosity liquids such as shampoos and rinses but also ultra-high viscosity fluids such as grease. Moreover, even when a large amount of liquid for discharge is contained in a relatively large container, the load when rotating the helical screw does not become extremely large, so the conventional air pump type It is also possible to effectively prevent the operation of children and the elderly, such as liquid dispensers.In addition, since the spiral screw drive means that drives the spiral screw by an electric drive source that can be driven / stopped by a switch provided at an appropriate position of the housing is provided, it is even easier than operating the manual spiral screw drive means. The liquid can be pumped up. In addition, a switch operation part is provided as part of the upper case in the housing, which activates the electrical drive source when pressed with a finger and stops the electrical drive source when the finger is released. Thus, there is an advantage that the cost can be reduced as compared with the case where the switch operation unit is formed. In addition, when the thin part which is the switch operating part is torn or the proper self-restoring function is impaired, it is only necessary to replace the upper case.
[0069]
Claims2According to the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention, since the liquid flow prevention means is provided at the lower part of the discharge port of the discharge nozzle, the discharge liquid is transferred from the discharge port to the lower surface of the nozzle outer tube by providing the discharge nozzle upward. It can be effectively prevented from flowing down to the housing body side.
[0070]
Claims3According to the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention, the extension screw and the cylindrical tube can be extended by the engaging / disengaging means provided on the helical screw and the cylindrical tube in the liquid pumping means. Accordingly, it is possible to appropriately extend the pumping path in the liquid pumping means, and it becomes highly versatile that can be used for various liquid containers.
[0071]
Claims4According to the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention, at least the switch operation portion of the housing is covered, and the switch auxiliary piece can swing between a state where it does not act on the switch operation portion and a state where the switch operation portion is pressed. The switch of the electrical drive source of the spiral screw drive means is operated by the swinging operation of the switch auxiliary piece, so that it is not necessary to directly press the switch operating part, and the switch operation range is expanded, and the user Can improve convenience.
[0072]
Claims5According to the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention, the helical screw driving means accommodated in the housing includes a motor having a rotating shaft oriented sideways, and a driving force transmission mechanism that transmits the rotation of the rotating shaft of the motor as the driving force of the helical screw. And a horizontal battery that supplies driving power to the motor, and the housing is made thin, so that the distance from the switch operation part of the upper case to the discharge nozzle can be reduced, and the child However, it can be easily operated with one hand.
[0073]
Claims6According to the liquid dispenser of the liquid container according to the present invention, a bubble mixing part in which the diameter of the spiral screw and the cylindrical tube is expanded is formed in the upper part of the liquid feeding means, and the liquid pumped up in the bubble mixing part is made into a foam shape. As a result, liquid detergent such as hand soap and body soap can be supplied in a foamed state, and the convenience for the user can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal side view of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is a longitudinal front view taken along line III-III in FIG. 2;
FIG. 4 is a plan view of the housing with the lid removed.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a battery, a motor, a switch, and an electrical contact piece.
FIG. 6 is a circuit diagram of an example of an electric circuit.
FIG. 7 is a longitudinal side view of the second embodiment.
FIG. 8 is a longitudinal side view of a liquid pumping means that can be extended.
FIG. 9 is a longitudinal side view of the third embodiment.
FIG. 10 is a longitudinal side view of a fourth embodiment.
11 is a transverse sectional view taken along line XI-XI in FIG.
FIG. 12 is a vertical side view of a fifth embodiment.
FIG. 13 is an external perspective view of a housing provided with a switch auxiliary piece.
FIG. 14 is a longitudinal side view of a sixth embodiment.
FIG. 15 is a front view of a housing according to a sixth embodiment.
FIG. 16 is a front view of a battery case according to a sixth embodiment.
FIG. 17 is a vertical side view of a seventh embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Liquid container
2 Bottle mouth of liquid container
3 cap
10 Liquid pumping means
11 Spiral screw of liquid pumping means
12 Cylindrical tube of liquid pumping means
20 Housing
21 Discharge nozzle
31 motor
32 batteries
33 Electric circuit
34 Electrical contact always off
40 switches
Claims (6)
上記ハウジングは、螺旋スクリュー駆動手段を収容する収容空部を有する上面開口のロアケースと、該ロアケースの上面開口を閉塞する蓋状のアッパケースとからなり、外力による変形から変形前の状態へ自己復元可能な素材よりなるアッパケースに薄肉部を設けることで、外力による変形と元の状態への自己復元が可能なスイッチ操作部となし、該スイッチ操作部をハウジング内へ押し込む外圧を加えることで螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチがオンとなり、スイッチ操作部への外圧を解くことでスイッチ操作部が元の状態に復元して螺旋スクリュー駆動手段の電気的駆動源のスイッチがオフとなるようにしたことを特徴とする液体容器の液体ディスペンサー。In the liquid dispenser provided in the cap attached to the bottle mouth of the liquid container, the upper end protrudes upward from the upper wall on the upper wall of the cap, and the lower end portion is placed in the container when the cap is attached to the bottle mouth. The liquid pumping means consisting of a helical screw to be inserted and a cylindrical tube surrounding the helical screw is supported by being penetrated, and the driving force of the electric drive source is transmitted to the helical screw in the liquid pumping means to rotate. And a switch for driving / stopping an electric drive source in the helical screw driving means is provided at an appropriate position of the housing, and the liquid pumped by the liquid pumping means is discharged to the outside. A housing with a discharge nozzle is provided ,
The housing is composed of a lower case with an upper surface opening having an accommodating space for accommodating the helical screw driving means, and a lid-like upper case that closes the upper surface opening of the lower case, and self-restores from deformation due to external force to a state before deformation. By providing a thin part on the upper case made of a possible material, a switch operating part that can be deformed by external force and self-recovered to its original state is formed, and by applying external pressure to push the switch operating part into the housing, it is spiraled The switch of the electric drive source of the screw drive means is turned on, the switch operation part is restored to the original state by releasing the external pressure to the switch operation part, and the switch of the electric drive source of the spiral screw drive means is turned off. liquid dispenser the liquid container, characterized in that the way.
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