JP3889648B2 - Auto tensioner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プーリに巻き掛けられたベルトに、所定の張力を付与するオートテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車に搭載されたエアコンディショナ用コンプレッサ等の補機に、エンジンからの動力を伝達するためには、一般にベルトが用いられている。このベルトの張力は、オートテンショナによって一定に維持される。オートテンショナは、固定部を中心に揺動可能な揺動アームの先端に、上記ベルトが巻き掛けられたプーリを有しており、捻りコイルばねの力でベルトに張力を付与している。揺動アームには、その揺動基部近傍に設けられた摩擦板により、揺動抵抗が付与される。この揺動抵抗により、揺動アームの揺動エネルギーが減衰する。
このようなオートテンショナにより、補機の取付誤差、温度変化による寸法変化、又は、ベルトの長さのばらつき等を吸収することができる。また、エンジン回転変動等によるベルトの張力変動を吸収して、ベルトの振動や異音の発生を防止し、ベルト本来の寿命を確保することができる。
【0003】
図5は、上記摩擦板の斜視図である。図において摩擦板10は、リング状のクラッチフェーシング材からなり、その厚さは3mm程度である。摩擦板10の片面の径方向には、8本の溝10bが設けられており、摩耗により摺動面10aから発生する摩耗粉が、揺動アームの揺動に伴ってこれらの溝10bにかき集められる。
図6の(a)は、上記摩擦板10を摺接させる固定側の押さえ板51の正面図、(b)はその断面図である。押さえ板51は、ディスク状の金属板に図示のような複数個のくぼみ51aを設けたものである。これらのくぼみ51aは、押さえ板51の剛性を向上させ、かつ、上記溝10bと同様に、摩擦板10から出る摩耗粉を貯めるために設けられている。摩擦板10と押さえ板51とは、図7の(a)に示すように互いに圧接する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のオートテンショナでは、ベルトの張力変動が大きいエンジン等の場合において、発生する摩耗粉が多い場合には、押さえ板51のくぼみ51aが摩耗粉で埋まってしまうことがある。このような場合、さらに摩耗粉が出ると、摩擦板10と押さえ板51との摩擦力が低下する。摩擦力が低下すれば、揺動エネルギーの減衰効果が低下する。
【0005】
一方、揺動アームの揺動により摩擦板10が回動するが、この回動量は多くの場合、角度にして±2度程度の僅かな量である。従って、図7の(b)に示すように、くぼみ51aに対向する摩擦板10の対向部10pが、なだらかに盛り上がった突起として残りながら摩擦板10の摩耗が進行し、最終的にはくぼみ51aの形にほぼ合致する凸形状が摩擦板10に形成される。このように摩耗が進行したあと、大きな張力変動が起きると、対向部10pがくぼみ51aから周方向に乗り上げて、摩擦板10の対向部10p以外の部分と押さえ板51との間に隙間ができてしまう。これにより、摩擦力は大幅に低下し、揺動アームの挙動が不安定になる。
【0006】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、摩擦板の乗り上げ現象を防止して、発生する摩耗粉が多い場合にも揺動エネルギーの減衰効果を安定して確保することができるオートテンショナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のオートテンショナは、ベルトが巻き掛けられるプーリを回転自在に先端部に支持した揺動アームと、前記揺動アームを揺動自在に支持する支持部材と、前記支持部材に対して前記揺動アームを所定の揺動方向に付勢するばねと、前記揺動アームの揺動部と前記支持部材との間にあって前記揺動アームの揺動中心軸周りに配置され、前記揺動アームの揺動に対して揺動抵抗を付与する摩擦板と、前記揺動アームの揺動部及び前記支持部材のいずれか一方側に設けられて前記摩擦板を摺接させ、摺接面側には前記揺動中心軸を中心とする環状の凹溝のみが形成され、この凹溝内に入り込んだ前記摩擦板の摩耗粉を外部に排出する通孔が設けられているディスク状の金属板よりなる摩擦板押さえ部材とを備え、前記通孔は、前記凹溝の底面部分から前記摺接面とは反対の裏面側に延びて外部に連通する第一通孔と、前記凹溝の両側面部分から径方向外側及び径方向内側に延びて外部に連通する相対向する一対の第二通孔とからなるものである(請求項1)。
【0008】
上記のように構成されたオートテンショナにおいては、摩擦板押さえ部材の摺接面側には揺動中心軸を中心とする環状の凹溝のみが形成されていることで、摩耗により、溝に対向する摩擦板の部分が周囲より突出しても、それが摩擦板押さえ部材に乗り上げることはない。従って、摩擦力は常に安定して発揮される。また、摩擦板押さえ部材の溝に摩擦板の摩耗粉が集められ、第一通孔又は第二通孔から排出される。従って、摩耗粉が多くてもこれを排出可能である。
【0009】
また、上記オートテンショナにおいて、第一通孔及び第二通孔は、凹溝の周方向に等配に複数個形成されているとともに、同凹溝の周方向で互いに異なる位置に交互に配置されていることが好ましい(請求項2)。この場合、オートテンショナの取付姿勢に関わらず、摩耗粉は、排出されやすい位置にある少なくとも一つの通孔から排出される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明の比較例を示し、図4は本発明の実施形態を示している。本発明に係るオートテンショナは、図1及び図2に係るオートテンショナにおいて、図3に示す押さえ板11の代わりに、図4に示す押さえ板11を装着したものである。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の比較例に係るオートテンショナの断面図及び側面図である。図1において、ベルト1が巻き掛けられるプーリ2は、その中心部に玉軸受3が装着されている。この玉軸受3の内輪は、揺動アーム4の先端部4aに外嵌され、ボルト5及びナット6によって先端部4aに固定されている。このようにして、プーリ2は、揺動アーム4の先端部4aにより回転自在に支持されている。揺動アーム4の下方には、先端部4aと一体に、鍔部4b及び筒状部4cが形成されている。
【0011】
一方、揺動アーム4を支持する支持部材7は、内部が空洞になっている支持基部7aと、この支持基部7aの周りに形成されたばね受け部7bと、取付部7cとを有する成形部材である。取付部7cで車体のシャシやエンジン等の固定部に固定することにより、支持部材7は固定される。なお、支持基部7aの外周面は鋳型の抜き勾配のため、図1の右方へ若干先細りのテーパ形状となっている。この支持基部7aの外周面には、略筒状のブッシュ8が装着されている。ブッシュ8は、硬さがHRR90〜95の樹脂(ナイロン等)である。
【0012】
揺動アーム4は、その筒状部4cがブッシュ8に外挿されることにより、支持部材7に対して揺動自在である。また、支持部材7のばね受け部7bと揺動アーム4の筒状部4cとの間に捻りコイルばね9が装着されている。捻りコイルばね9の一方の端部9aは支持部材7に係止され、他方の端部9bは揺動アーム4に係止されている。
上記の構成により、揺動アーム4は支持部材7に対して、ブッシュ8を介して所定範囲で揺動(回動)可能となる。このとき、揺動基部は筒状部4cであり、揺動中心軸Xは支持基部7aの中心軸と一致する。捻りコイルばね9は、ベルト1が巻き掛けられた状態で揺動アーム4を図2の時計回り方向に付勢し、ベルト1に一定の張力を与える。
【0013】
一方、環状の摩擦板10は、揺動中心軸Xの周りに配置され、揺動中心軸Xに対して直交し、揺動アーム4の鍔部4bと押さえ板11との間に介在している。摩擦板10は、例えば、厚さ3mm程度のクラッチフェーシング材からなり、図5に示したように、摺動面10aと溝10bとを備えている。また、押さえ板11の内周形状及び、支持部材7の右端側(図1)の外周形状は、互いに嵌合する菊型の回り止め構造を成している(図2参照)。そして、押さえ板11は、支持部材7に嵌合された状態で、支持部材7のねじ孔7dに取り付けられる抜け止め手段(図示せず。)により固定される。
【0014】
捻りコイルばね9は、揺動中心軸X方向への弾発力により支持部材7に対して揺動アーム4を付勢し、これにより、鍔部4bと押さえ板11とは、摩擦板10を挟んで、揺動中心軸Xに平行な方向に互いに押し合うように付勢される。鍔部4bの、摩擦板10と接触する部分の表面には、先鋭な小突起(図示せず。)が周方向に多数設けられており、これが摩擦板10に食い込んで鍔部4bに摩擦板10を固定する。鍔部4bに固定される側の摩擦板10の表面をA面、その裏面をB面とすると、揺動アーム4の揺動によって、摩擦板10のB面は、押さえ板11に対して摺動する。なお、溝10b(図5)が設けられているのはB面である。
【0015】
図3(a)〜(d)は比較例に係る押さえ板11を示している。
このうち、図3の(a)は、上記押さえ板11の正面図(摺接面側を正面とする。)、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)は、(c)におけるD−D線断面図である。押さえ板11は、金属板を加工したディスク状のもので、内周形状が前述のように菊型、外周形状が円形である。また、摩擦板10との摺接面11a側には環状の凹溝11bが形成されている。摺接面11a側に溝として存在しているのは、この溝11bのみである。溝11bの底には周方向に4等配で通孔11cが形成されており、いわば溝11bの底が部分的に抜けた形態になっている。支持部材7に取り付けられた状態(図1)での押さえ板11の溝11bは、揺動中心軸X(図1)を中心とする環状溝となる。
【0016】
次に、上記のように構成されたオートテンショナの動作について図1及び図2を参照して説明する。
ベルト1の張力変動が生じて、揺動アーム4が図2の反時計回り方向又は時計回り方向に揺動すると、「揺動部」としての図1の鍔部4bが揺動中心軸X周りに回動する。一方、押さえ板11は支持部材7に固定されている。従って、押さえ板11と鍔部4bとの間の相対的な回動により、鍔部4bに固定された摩擦板10と押さえ板11との間に摩擦が生じる。これによって、揺動アーム4には揺動抵抗(摩擦抵抗)が付与される。
【0017】
摩擦板10と押さえ板11との摩擦により生じた摩擦板10の摩耗粉は、摩擦板10の溝10b(図5)にかき集められ、溝端部から排出される。また、摩耗粉は押さえ板11の溝11bにも集められ、通孔11cから排出される。通孔11cからの排出により、溝11bに摩耗粉が詰まって出なくなることはなく、限度なく摩耗粉を排出することができる。従って、ベルトの張力変動が大きい場合等、発生する摩耗粉が多い場合にもこれを確実に排出することができる。
また、押さえ板11の溝11bに対向する摩擦板10の部分は摩耗せず、その周囲が摩耗することにより、当該部分が次第に周囲より突出するが、当該突出部分は、溝11bの環状の開口内にあるため、回動により摩擦板10が押さえ板11に乗り上げることはない。従って、摩擦力は常に安定して発揮される。
このようにして、発生する摩耗粉が多い場合にもこれを確実に排出するとともに、揺動エネルギーの減衰効果を安定して確保することができる。また、通孔11cが周方向に4等配されていることにより、オートテンショナの取付姿勢に関わらず、摩耗粉は、排出されやすい位置にある少なくとも一つの通孔11cから排出される。従って、摩耗粉が、より確実に排出される。
【0018】
図4は、上記オートテンショナにおける押さえ板11の実施形態を示す図であり、(a)は、当該押さえ板11の正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)は、(c)におけるD−D線断面図である。
図3との違いは、溝底の通孔11cの他にも、通孔11dが溝11bの両側壁に、周方向に4等配で、溝底の通孔11cとは交互に配置されるように形成されている点である。すなわち、本実施形態の押さえ板11は、凹溝11bの底面部分から摺接面とは反対の裏面側に延びて外部に連通する第一通孔11cと、凹溝11bの両側面部分から径方向外側及び径方向内側に延びて外部に連通する相対向する一対の第二通孔11d,11dとを備えている。
この場合には、凹溝11bの両側面部分から径方向内外に延びる第二通孔11d,11dからも摩耗粉を排出することができるので、オートテンショナの取付姿勢に関わらず、摩耗粉は、さらに確実に排出される。
【0019】
なお、上記オートテンショナにおける押さえ板11の各実施形態では、通孔11cや11dを4個設けたが、数は必要に応じて増減することができる。1個でも効果はあるが、その場合にはオートテンショナを車体に取り付けたとき通孔が下向きになっていないと、摩耗粉を押さえ板11の外部へ迅速に排出することができない点に配慮する必要がある。
【0020】
また、上記オートテンショナでは、摩擦板10は揺動アーム4の鍔部4bと共に回動し、摩擦板10が押さえ板11に対して摺動する構造であるが、逆に、溝なしのディスク状押さえ板と摩擦板10とを互いに固定し、押さえ板11と同様な構造の「摩擦板押さえ部材」を鍔部4bに取り付けて、これを摩擦板10に対して摺動させるようにしてもよい。なお、揺動アーム4は一般にアルミニウム合金を用いたダイカスト成形品であるので、鍔部4b自体は摺動面としては適さない。
また、押さえ板11の溝11bの形状は、上記実施形態のようなU字状に限らず、V字状や円弧状であってもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1のオートテンショナによれば、摩擦板押さえ部材の摺接面側には揺動中心軸を中心とする環状の凹溝のみが形成されていることで、摩耗により、溝に対向する摩擦板の部分が周囲より突出しても、それが摩擦板押さえ部材に乗り上げることはないので、摩擦力は常に安定して発揮され、揺動エネルギーの減衰効果を安定して確保することができる。また、摩擦板押さえ部材の溝に摩擦板の摩耗粉が集められ、第一通孔及び第二通孔から排出されるので、発生する摩耗粉が多い場合にもこれを確実に排出することができる。
【0022】
請求項2のオートテンショナによれば、オートテンショナの取付姿勢に関わらず、摩耗粉は、排出されやすい位置にある少なくとも一つの通孔から排出されるので、摩耗粉が、より確実に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の比較例に係るオートテンショナの主要部を示す断面図である。
【図2】 上記オートテンショナの側面図である。
【図3】 (a)は、比較例に係る押さえ板の正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)は、(c)におけるD−D線断面図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る押さえ板を示す図であり、(a)は、当該押さえ板の正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)は、(c)におけるD−D線断面図である。
【図5】 従来の、及び、図1のオートテンショナにおける摩擦板の斜視図である。
【図6】 従来のオートテンショナにおける押さえ板の正面図及び断面図である。
【図7】 従来のオートテンショナにおける押さえ板と摩擦板との接触状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト
2 プーリ
4 揺動アーム
4b 鍔部(揺動部)
7 支持部材
9 捻りコイルばね
10 摩擦板
11 押さえ板(摩擦板押さえ部材)
11a 摺接面
11b 溝
11c 通孔
11d 通孔
X 揺動中心軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an auto tensioner that applies a predetermined tension to a belt wound around a pulley.
[0002]
[Prior art]
For example, a belt is generally used to transmit power from an engine to an auxiliary machine such as an air conditioner compressor mounted on an automobile. The belt tension is kept constant by the auto tensioner. The auto tensioner has a pulley around which the belt is wound around the tip of a swing arm that can swing around a fixed portion, and applies tension to the belt by the force of a torsion coil spring. The swing arm is given swing resistance by a friction plate provided in the vicinity of the swing base. This swing resistance attenuates the swing energy of the swing arm.
By such an auto tensioner, it is possible to absorb an attachment error of an auxiliary machine, a dimensional change due to a temperature change, a variation in belt length, and the like. Further, it is possible to absorb belt tension fluctuation due to engine rotation fluctuation and the like, prevent belt vibration and noise, and ensure the original life of the belt.
[0003]
FIG. 5 is a perspective view of the friction plate. In the figure, the
FIG. 6A is a front view of the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional auto tensioner as described above, in the case of an engine or the like having a large belt tension fluctuation, if the generated wear powder is large, the
[0005]
On the other hand, the
[0006]
In view of the conventional problems as described above, the present invention is an auto that can prevent the phenomenon of riding on the friction plate and stably ensure the damping effect of the rocking energy even when a large amount of wear powder is generated. The purpose is to provide a tensioner.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The auto tensioner of the present invention includes a swing arm that rotatably supports a pulley around which a belt is wound, a support member that rotatably supports the swing arm, and the swing member with respect to the support member. A spring that urges the moving arm in a predetermined swinging direction; and is disposed between the swinging part of the swinging arm and the support member and around the swinging center axis of the swinging arm; A friction plate that imparts a rocking resistance against rocking, and is provided on one side of the rocking portion of the rocking arm and the support member to slide the friction plate, and on the sliding surface side It is formed of a disk-shaped metal plate that is formed only with an annular groove centered on the rocking central axis, and is provided with a through hole for discharging wear powder of the friction plate that has entered the groove. and a friction-plate presser member, the through hole, bottom surface of the groove A first through hole extending from the side to the back side opposite to the sliding contact surface and communicating with the outside, and a pair of opposing surfaces extending radially outward and radially inward from both side portions of the concave groove and communicating with the outside The second through-hole (claim 1).
[0008]
In the auto tensioner configured as described above, only the annular concave groove centered on the swing center axis is formed on the sliding surface side of the friction plate pressing member, so that it faces the groove due to wear. Even if the portion of the friction plate that protrudes from the surroundings, it does not ride on the friction plate pressing member. Therefore, the frictional force is always exerted stably. Further, friction plate wear powder is collected in the groove of the friction plate pressing member and discharged from the first through hole or the second through hole . Therefore, even if there is much abrasion powder, this can be discharged | emitted.
[0009]
Further, in the auto tensioner, a plurality of the first through holes and the second through holes are formed at equal intervals in the circumferential direction of the concave groove and are alternately arranged at different positions in the circumferential direction of the concave groove. (Claim 2). In this case, regardless of the mounting posture of the auto tensioner, the wear powder is discharged from at least one through hole at a position where it is easily discharged.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show a comparative example of the present invention, and FIG. 4 shows an embodiment of the present invention. The auto tensioner according to the present invention is the same as the auto tensioner according to FIGS. 1 and 2, except that the
1 and 2 are a sectional view and a side view of an auto tensioner according to a comparative example of the present invention, respectively. In FIG. 1, a
[0011]
On the other hand, the
[0012]
The swing arm 4 is swingable with respect to the
With the above configuration, the swing arm 4 can swing (turn) within a predetermined range with respect to the
[0013]
On the other hand, the
[0014]
The
[0015]
3A to 3D show a
Among them, the (a) is 3, a front view of the pressing plate 11 (the sliding surface side and the front.), (B) is a side view, (c) is a rear view, (d), the ( It is the DD sectional view taken on the line in c). The
[0016]
Next, the operation of the auto tensioner configured as described above will be described with reference to FIGS.
When the tension fluctuation of the
[0017]
The abrasion powder of the
Further, the portion of the
In this way, even when a large amount of wear powder is generated, this can be reliably discharged, and the damping effect of rocking energy can be secured stably. Further, since the through
[0018]
Figure 4 is a diagram showing an implementation form of the
The difference from FIG. 3 is that, in addition to the through
In this case, the wear powder can be discharged also from the second through
[0019]
In addition, in each embodiment of the
[0020]
In the auto tensioner, the
Further, the shape of the
[0021]
【The invention's effect】
The present invention configured as described above has the following effects.
According to the autotensioner of the first aspect, only the annular concave groove centering on the oscillation center axis is formed on the sliding surface side of the friction plate pressing member, so that the friction facing the groove is caused by wear. Even if the portion of the plate protrudes from the surroundings, it does not run on the friction plate pressing member, so that the frictional force is always exerted stably, and the damping effect of the rocking energy can be secured stably. In addition, the friction plate wear powder is collected in the groove of the friction plate pressing member and discharged from the first through hole and the second through hole. it can.
[0022]
According to the auto tensioner of the second aspect, the wear powder is discharged from the at least one through hole at a position where the wear powder is easily discharged regardless of the mounting posture of the auto tensioner. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a main part of an auto tensioner according to a comparative example of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the auto tensioner.
3A is a front view of a holding plate according to a comparative example, FIG. 3B is a side view, FIG. 3C is a back view, and FIG. 3D is a cross-sectional view taken along line DD in FIG. .
4A and 4B are diagrams showing a pressing plate according to an embodiment of the present invention, in which FIG. 4A is a front view of the pressing plate, FIG. 4B is a side view, FIG. 4C is a rear view, and FIG. It is the DD sectional view taken on the line in (c).
5 is a perspective view of a friction plate in the conventional and the auto tensioner of FIG. 1; FIG.
6A and 6B are a front view and a cross-sectional view of a holding plate in a conventional auto tensioner.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a contact state between a pressing plate and a friction plate in a conventional auto tensioner.
[Explanation of symbols]
1
7
Claims (2)
前記揺動アームを揺動自在に支持する支持部材と、
前記支持部材に対して前記揺動アームを所定の揺動方向に付勢するばねと、
前記揺動アームの揺動部と前記支持部材との間にあって前記揺動アームの揺動中心軸周りに配置され、前記揺動アームの揺動に対して揺動抵抗を付与する摩擦板と、
前記揺動アームの揺動部及び前記支持部材のいずれか一方側に設けられて前記摩擦板を摺接させ、摺接面側には前記揺動中心軸を中心とする環状の凹溝のみが形成され、この凹溝内に入り込んだ前記摩擦板の摩耗粉を外部に排出する通孔が設けられているディスク状の金属板よりなる摩擦板押さえ部材とを備え、
前記通孔は、前記凹溝の底面部分から前記摺接面とは反対の裏面側に延びて外部に連通する第一通孔と、前記凹溝の両側面部分から径方向外側及び径方向内側に延びて外部に連通する相対向する一対の第二通孔とからなることを特徴とするオートテンショナ。A swing arm that rotatably supports a pulley around which a belt is wound at the tip,
A support member for swingably supporting the swing arm;
A spring that biases the swing arm in a predetermined swing direction with respect to the support member;
A friction plate disposed between the swinging portion of the swinging arm and the support member and disposed around the swinging central axis of the swinging arm, and providing a swinging resistance to the swinging of the swinging arm;
Provided on one side of the swinging part of the swinging arm and the support member, the friction plate is slidably contacted, and only the annular concave groove centering on the swinging central axis is provided on the sliding surface side. A friction plate pressing member formed of a disk-shaped metal plate provided with a through hole that is formed and provided with a through hole for discharging the abrasion powder of the friction plate that has entered the concave groove to the outside ,
The through hole extends from the bottom surface portion of the concave groove to the back side opposite to the sliding contact surface and communicates with the outside, and radially outward and radially inner side from both side surface portions of the concave groove. An auto-tensioner comprising a pair of opposed second through holes extending to the outside and communicating with each other .
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