JP3889235B2 - Window for automobile and method for securing visibility of automobile using the window - Google Patents

Window for automobile and method for securing visibility of automobile using the window Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水滴転落性に優れた自動車用ウィンドウおよびその表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車用の撥水ウィンドウの採用が広がっており、特に、より高性能な撥水ガラスとして、雨滴飛散性を大幅に改善した水滴滑落性(滑水性)ウィンドウが開発されている。
【0003】
水滴滑落性を改善する試みとしては、ガラスと水滴との相互作用(付着力)を低減する材料を基本にして、シリコーン系ワックス、オルガノポリシロキサン、界面活性剤などを含む組成物について提案されており、例えば、特公昭50-15473号公報では、アルキルポリシロキサンおよび酸よりなる組成物、特開平5-301742号公報では、アミノ変性シリコーンオイルと界面活性剤とを含有する組成物が開示されており、30゜傾斜において約15μlの水滴量で滑落するものが得られている。また、特開平11-181412号公報では、−(CH2)3(CF2)7CH3等の基がオルガノシロキサン単位を形成するケイ素原子に直接結合した単位、および、−(CH23SiCl3等の基がオルガノシロキサン単位を形成するケイ素原子に直接結合した単位を必須とする含フッ素シリコーン化合物および/または該化合物が部分加水分解した生成物を含むことを特徴とする表面処理剤が開示されており、50μlの水滴が約10°の傾斜で滑落するもの(30°傾斜において水滴が滑落するのに必要な水滴量は約20μlに相当)が得られている。また、特開2000−144056号公報では、末端に加水分解可能な官能基を有するシリコーン化合物、または末端に加水分解可能な官能基を有し他端にフルオロアルキル基を併せ持つシリコーン化合物と、酸と、水とを溶剤に溶解後、混合撹拌によって得られた混合液を、基材表面に塗布し、ついで乾燥させることにより得られる機能層が、基材表面とシロキサン結合により化学的に結合されてなることを特徴とする水滴滑落性に優れた表面処理基材が開示されており、50μlの水滴が約1°の傾斜で滑落するもの(30°傾斜において水滴が滑落するのに必要な水滴量は約5μlに相当)が得られている。このような、水滴との相互作用が極めて小さい材料を用いた水滴滑落性(滑水性)ガラスは、自動車用フロントウィンドウへの応用が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の特公昭50-15473号公報、特開平5-301742号公報、特開平11-181412号公報、特開2000−144056号公報で示される水滴との相互作用が極めて小さい材料を用いた滑水ガラスは、ガラスと水滴との相互作用(付着力)が小さいために、その付着力は、ワイパーブレード(多くの場合、材質は天然ゴムまたは、それに表面コートしたもの)と水滴との付着力よりも小さく、ウィンドウ表面の雨滴をワイパーの摺動により払拭すると、該ワイパーが上下の反転部で反転する際に、ガラス表面を払拭し掻き集められた雨滴が該反転部のガラス表面に残留せずにワイパーブレードに付着したままウィンドウガラス面の中央にまで引きずられながら逆戻りする(雨滴の逆戻り現象)ことがあり、このような状態は、雨天時の良好な視界を確保する上で好ましいものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来のこれらの課題に鑑みなされたものであって、自動車用ウィンドウ表面に付着した水滴をワイパーの摺動により払拭した場合に、ワイパーの反転部に掻き集められた水滴がそのまま反転部のウィンドウガラス表面に残留し、ワイパーが反転して再び摺動する際にワイパーブレードに付着したままウィンドウ面中央にまで引きずられながら逆戻りすることのないようにした自動車用ウィンドウおよびその表面処理方法に関する。
【0006】
ガラス表面に付着した水滴を滑落させるための滑水剤成分を有する表面処理剤がガラス表面に被覆され、ワイパーによりガラス表面を摺動させ付着した水滴を払拭させるようにした自動車用ウィンドウにおいて、シラノール末端シリコーンとマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物、フルオロアルキルシランとシラノール末端ポリジメチルシロキサンの共重合物、又は、該共重合物とマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物から選ばれる滑水剤成分をガラス基板上へ固定化することで形成された被膜のSi−C結合やC−C結合を切断して被膜を部分的に劣化させることで、該ワイパーの摺動部分の反転部における水滴滑落性を、他の摺動部分よりも低減させ、水滴滑落性が低減した反転部でのガラスと水滴との付着力が、ワイパーブレードと水滴との付着力よりも大きくせしめたことを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明の自動車用ウィンドウは、滑水剤成分をガラス基板上へ固定化することで形成された被膜がウィンドウの外側表面に形成されたものであることが好ましい。
【0008】
そして、本発明の自動車の視界を確保する方法は、前記のいずれかに記載の自動車用ウィンドウを用いる自動車の雨天時での視界を確保する方法であり、ワイパーの摺動により水滴をワイパーの反転部に残留させることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の自動車の視界を確保する方法は、ドライバー側及びアシスト側に2基のワイパーを取り付け、水滴滑落性を低減させるワイパー反転部を、ドライバー側の上反転部および下反転部、アシスト側の下反転部とすることが好ましい。
【0010】
また、本発明の自動車用ウィンドウの表面処理方法は、下記の工程により処理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用ウィンドウの表面処理方法。(1)自動車用ウィンドウのガラス表面に付着した水滴を滑落させるための滑水剤成分を有する表面処理剤を被覆して滑水性被膜とする工程、(2)ワイパーの摺動部分の反転部における滑水性被膜にコロナ放電またはプラズマを暴露することで被膜を劣化させる工程。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の自動車用ウィンドウは、ガラス表面に付着した水滴を滑落させるための表面処理剤がガラス表面に被覆され、該ガラスに取り付けられたワイパーによりガラス表面を摺動して付着した水滴を払拭させるようにした自動車用ウィンドウにおいて、該ワイパーの摺動部分の反転部における水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させてなることを特徴とする。
【0012】
ガラス表面に被覆する表面処理剤としては、例えば、滑水剤または撥水剤等を用いることができる。滑水剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、滑水剤成分としてのシラノール末端シリコーンとマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物、フルオロアルキルトリクロロシランとシラノール末端ポリジメチルシロキサンの共重合物、(a)アルコキシシランを加水分解および重縮合させることによって得られるシリカゾル(b)シラノール末端ジメチルシリコーンおよび(c)オルガノトリアルコキシシランからなる混合ゾル、また、特公昭50-15473に開示されているようなアルキルポリシロキサンおよび酸よりなる組成物、特開平5-301742に開示されているようなアミノ変性シリコーンオイルと界面活性剤とを含有する組成物、特開平11-181412で開示されているような−(CH2)3(CF2)7CH3等の基がオルガノシロキサン単位を形成するケイ素原子に直接結合した単位、および、−(CH23SiCl3等の基がオルガノシロキサン単位を形成するケイ素原子に直接結合した単位を必須とする含フッ素シリコーン化合物および/または該化合物の部分加水分解物生成物等を用いることが可能である。特に、滑水剤成分としてのシラノール末端シリコーンと、マトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物や、フルオロアルキルシランとシラノール末端ポリジメチルシロキサンの共重合物、さらに、該共重合物とマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物などでは、滑水剤成分とシリカマトリックスとの分散性が高いので、良好な水滴滑落性をもつ滑水剤成分を、強固にガラス基板上へ固定化することができ、高い滑水性と耐久性を併せ持つ被膜の形成が可能であり好ましい。
【0013】
なお、水滴滑落性(滑水性)とは、後述の実施例の評価方法で述べるように、例えば、滑水性被膜が被覆されたウィンドウガラスを30°に傾斜させた状態で、該サンプル表面上にゆっくりとマイクロシリンジで純水を滴下したとき、水滴が少なくとも10秒で2cm以上移動する時点の水滴量(体積)を滑水性として、「μl」で示し、水滴滑落性を表すパラメータである。
【0014】
また、撥水剤としては、例えば、フルオロアルキル基含有シラン化合物からなる撥水成分と、希釈用の溶媒と、触媒としての酸性水溶液を所定量混合したのち、所定時間攪拌して加水分解反応を終結させ、次いで該溶液に脱水剤を添加し、所定時間脱水処理を行って重縮合させること等により得ることができる。
【0015】
上記の出発原料としては、撥水成分としてフルオロアルキルアルコキシシラン系化合物或いはフルオロアルキルハロゲン化シラン系化合物であり、その化合物としては、例えばCF3(CF211CH2CH2Si(OR)3、CF3(CF29CH2CH2Si(OR)3、CF3(CF27CH2CH2Si(OR)3、CF3(CF25CH2CH2Si(OR)3、CF3(CF211CH2CH2SiR(OR)2、CF3(CF29CH2CH2SiR(OR)2、CF3(CF27CH2CH2SiR(OR)2、CF3(CF25CH2CH2SiR(OR)2、CF3CH2CH2SiCl3、CF3(CF27CH2CH2SiCl3、CF3(CF27CH2CH2SiRCl2、CF3(CF29CH2CH2SiCl3、CF3(CF29CH2CH2SiRCl2等を用いることが出来る。なお、上記化学式におけるRはCH3、C25、C37を示す。
【0016】
前記に用いる希釈溶媒としては、イソプロピルアルコ−ル(以下、「i−PA」と略す)の他に、メチルアルコール、エチルアルコールなど炭素数が5以下の低級アルコ−ル溶媒であってもよく、アルコ−ル以外にエ−テル類やケトン類を用いることができ、ことにイソプロピルアルコールを主成分としてなるアルコールが塗布液の調製における希釈溶媒として好ましい。
【0017】
また、前記の触媒としての酸性水溶液は、0.01N以上、好ましくは0.1N〜13N程度の濃度の硝酸、塩酸、硫酸などの無機酸あるいは、酢酸、クエン酸などの有機酸を使用することができる。なお、撥水成分:希釈溶剤:酸性水溶液は、重量割合で1:5〜50:0.09〜1.0の範囲が好ましいが、これらの範囲に限定されるものではない。脱水剤としては、シリカゲル、合成ゼオライト、活性アルミナ等を用いることが出来るが、これに限定するものではない。また本発明は、加水分解終結後に重縮合する場合あるいは加水分解の途中で重縮合が開始する場合等、特に限定するものではない。
【0018】
なお、撥水剤としては、前記の方法に限定されず、ジメチルシリコーン系撥水剤、前記撥水剤とジメチルシリコーン系との混合系撥水剤、およびフッ素樹脂をシリカゾルにハイブリッド化させた撥水膜を形成するなど、他の方法でも用いることも可能である。高い滑水性をもつ被膜では、適当な接触角θ(°)と滑水性δ(μl)を兼ね備えることが肝心であり、例えば一般に接触角が大きくなると、滑水性は小さくなる傾向があり、接触角θは70°以上が好ましい。しかし、接触角と滑水性との関係はいつもこのような正の相関性を示すものではない。
【0019】
なお、ガラスへの滑水剤または撥水剤の塗布方法としては、手塗り(ラビング法)、ノズルフロ−コ−ト法、ディッピング法、スプレー法、リバ−スコ−ト法、フレキソ法、印刷法、フローコート法あるいはスピンコート法、ならびにそれらの併用等既知の塗布手段等各種の塗布法が適宜採用し得るものである。
【0020】
また、撥水液をガラス基板の表面に塗布する条件は、撥水剤成分のシラノール基と基材表面の水酸基との反応を活性化させるために、雰囲気湿度が約75%RH以下が好ましいが、これらに限定されるものではない。撥水液を塗布するガラス基板の表面を予め酸処理することにより表面改質すると、被膜の強度等が増し好ましい。
【0021】
次に、自動車ウィンドウ表面に被覆した表面処理剤のワイパー摺動部分の反転部における水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させる方法について説明する。水滴滑落性を低減させる方法としては、例えば、自動車用のフロントウィンドウの外側表面の全面に、前述したような滑水剤或いは撥水剤により表面処理を行ったのち、水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させる領域のみを酸処理、アルカリ処理、コロナ放電処理、プラズマ処理などの方法により部分的に被膜を劣化させることにより行うことが可能である。この場合、必要であれば保護フィルムによる他の部分をマスキングなどを行うが、特に、コロナ放電やプラズマ処理などの乾式法はマスキングが不要になったり、処理時間が短いなど、生産性の高い方法として有効である。または、表面処理する前に予め当該部分をマスキングして、部分的に表面処理を行わないようにすることも可能である。
【0022】
次に、コロナ放電、プラズマ処理をする場合について具体的に説明する。先ず、滑水性被膜または撥水性被膜を除去したい部分のみにコロナ放電またはプラズマを暴露できるように、除去しない部分を遮弊するためのマスキング材や遮弊板等の遮弊体を配置する。なお、遮弊体は、被暴露体である基板に近接する直上に配置するか、もしくは放電ワイヤー近傍に設けてもよい。また、マスキング材としては、放電によるコロナやイオンプラズマを効率的に遮弊可能なものであれば特に限定されるものではなく、プラスチックフィルム等のマスキング材を使用することができ、被膜を除去しない部分を直接マスキング材で覆うこともできる。なお、放電ワイヤーの電圧の印加をON/OFFに切り替えて、滑水性被膜を除去したい部分のみにコロナ放電やプラズマを暴露させて被膜を劣化することも可能である。
【0023】
コロナ放電の暴露条件(出力、出力周波数、出力波形、暴露時間、被膜までの距離など)については、基材の種類、機能性膜の膜質、膜厚等で適宜最適条件を選択することができる。コロナ放電の出力は0.1〜2.0kW、出力周波数は35kHz±5kHz、出力波形は正弦波、暴露時のスキャン速度は2〜50mm/sの範囲で適宜調整できる。また、放電電極とアース電極板との距離は約10mm以下とすることが必要であり、ガラスの厚みを考慮して放電電極と被膜までの距離は2〜5mmの範囲とし、2.5mm程度が好ましい。
【0024】
一方、プラズマを暴露する場合には、出力は0.1〜2.0kW、暴露時のスキャン速度は2〜50mm/sとすることができる。また、放電ガンと被膜までの距離は2〜30mm、特に8〜10mm程度が好ましい。さらに、プラズマジェット装置では、アース電極が不要であり、曲げガラスなど2次元または3次元形状の成型品ではより好適であった。
【0025】
なお、コロナ放電またはプラズマを有機化合物よりなる機能性被膜表面に暴露することにより、例えば、滑水性被膜中のフルオロアルキルシラン化合物(FAS)やポリジメチルシロキサンなどは、非常に高いエネルギーをもった状態の電子やイオン(コロナ、プラズマ)によって、該FAS中のSi−C結合やC−C結合が切断され分解・劣化される。このとき、暴露時間は必要最小限とすることが適切であり、不要に長時間処理することは生産性を低下させるだけでなく、基板ガラスの温度が異常に上昇したり、有害なオゾンの発生量が増加するので望ましくない
【0026】
本発明の自動車用ウィンドウには、ワイパーが取り付けられており、雨天時に該ワイパーを作動させることにより、ウィンドウ表面に付着した雨滴を該ワイパーの上下反転部に掻き集められるようになっている。なお、ワイパーの先端部には、天然ゴムまたは、天然ゴムを表面コートした材料からなるワイパーブレードが装着され、ワイパーの摺動によりワイパーブレードによりガラス表面に付着した水滴が払拭され反転部にかき集められる。
【0027】
この際に、ウィンドウ全面に滑水剤または撥水剤等の表面処理剤を均一に被覆させた自動車用ウィンドウにおいては、雨滴とウィンドウ表面との相互作用(付着力)が、雨滴とワイパーブレードのそれに比べて小さくなり、ワイパーにより掻き集められた雨滴は、該ワイパーが反転した後に再び摺動する際にワイパーの反転部に残留せずに、ワイパーに付着して引きずられてしまい、再びウィンドウ面中央に雨滴が逆戻りするという現象が生じ、前方視界をより良好に保つという点で好ましくない。本発明は、ウィンドウ全面に表面処理剤を被覆するのではなく、ワイパー摺動部分の反転部における水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させることが必要である。また、ワイパーの摺動により掻き集められた水滴は、ワイパーの反転部に残留するようにすることが好ましい。
【0028】
ワイパーが1基のみ取りつけられた自動車用ウィンドウにおいては、該ワイパーが反転する左右(場合によっては上下)の反転部の水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させる。また、運転席側のワイパーと助手席側のワイパーの2基のワイパーを有する場合には、水滴滑落性を他の摺動部分よりも低減させる反転部は、ドライバー側の上反転部および下反転部、アシスト側の下反転部であり、アシスト側上反転部は、良好な視界確保との観点により水滴滑落性を低減させない方がよい。
【0029】
本発明の自動車用ウィンドウとしては、ワイパーが装着されたフロントウィンドウ或いはリアウィンドウに好適であるが、特にその部位のウィンドウに限定されるものではなく、ワイパーが装着された他の部位のウィンドウでも用いることができる。また、該ウィンドウは、無色または着色、ならびにその種類あるいは色調、形状等に特に限定されるものではなく、さらに曲げ板ガラスとしてはもちろん、各種強化ガラスや強度アップガラス、平板や単板で使用できるとともに、合わせガラスとしても使用できることは言うまでもない。さらに、ガラス車内側表面に紫外線遮蔽膜、熱線遮蔽膜、導電性膜等各種の被膜が形成されているものでも差し支えない。
【0030】
【実施例】
次に、本発明の実施の一例を図1および図2に基づいて説明する。但し、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
【0031】
実施例
〔滑水処理液の調製〕
滑水処理液は、図1に滑水液の調製手順を示す通り、パーフルオロアルキルトリクロロシラン(CF3(CF2)7 CH2CH2SiCl3:以下C8FASCと記す)と平均重合度10のシラノール基末端ポリジメチルシロキサン(以下、N10SOLと記す)を用い、これらの共重合反応を進めることにより調製した。図1に、滑水液の調製手順と各成分の混合割合(重量比)を示す。なお、C8FASCの混合の際には、N10SOLを非水性溶媒で所定の濃度に希釈後、攪拌しながらゆっくりと滴下した。
【0032】
〔ガラス基板の洗浄およびカップリング処理〕
滑水剤成分をガラス表面に強固に固定化するためには、マトリックスであるシリカよりなるハイブリッド膜を形成させることだけでなく、以下のようにカップリング処理を施すことも有効である。
【0033】
図2に示すように、自動車用フロントウィンドウ用のガラス基板1の表面を、研磨液とブラシポリッシャーを用いて研磨し、洗浄機で水洗および乾燥した。なお、ここで用いた研磨液は、約1wt%のガラス用研摩剤ミレークA(三井金属工業製)を水に混合した懸濁液を用いた。次いで、エキネン(90重量%のエタノールと10重量%のイソプロピルアルコールからなる低級アルコールの混合物)で1wt%に希釈したTEOSに0.1N硝酸水溶液を加え、室温で約2h攪拌したものを塗布液とし、成膜はスプレー法で吐出量を50g/pcとし、成膜時の湿度を30%RH以下の条件で前記ガラス基板1の車外側表面全面にカップリング処理用の塗布液を塗布し成膜したのち、風乾した。
【0034】
〔滑水処理〕
次に、前記のカップリング処理されたガラス基板1に対し、前記で調製した滑水処理液(約10ml)を綿布(品名:ベンコット/旭化成)に染み込ませてカップリング処理されたガラス基板1の表面全面に手塗した後、80℃で10分間熱処理した。次いで、余剰の滑水剤成分を紙タオルで拭き上げて全面が滑水処理された滑水ウィンドウ2を得た。
【0035】
〔水滴滑落性の部分的低減方法〕
次に、前記で被覆した被膜の一部をプラズマジェット装置を用いて膜除去を行った。ガラス基板1の全面に滑水処理した滑水ウィンドウ2に、プラズマジェット装置(PJ-01:COROTEC社製)のプラズマヘッドを手動またはロボットアームでドライバー側ワイパーの上反転部3および下反転部4、アシスト側ワイパーの下反転部5の領域をプラズマで暴露処理した。なお、アシスト側の上反転部は暴露処理を行わなかった。
【0036】
この場合の暴露処理条件は、暴露処理の電極電圧は0.5kWとし、プラズマヘッドとガラス基板1表面の距離を約10mmに保った状態でプラズマヘッドを5〜100mm/sで動かし、滑水性被膜を除去したい前記反転部分3,4,5のみに電圧を印加した。なお、この場合、膜除去を行わない他の領域のマスキング材の貼り付けは不要であった。処理には約30秒を要し、得られた自動車用ウィンドウ6は、プラズマ処理され膜除去されたドライバー側ワイパーの上反転部3および下反転部4、アシスト側ワイパーの下反転部5のみが滑水性被膜が選択的に劣化または除去され、その他のワイパー摺動部(ドライバー側摺動部7,アシスト側摺動部8、およびワイパー摺動部を除いたガラス周縁部9はそのまま被膜が被覆されたままであった。なお、上記で膜除去された反転部の領域は、長さ約50cm×幅約3cmの領域であった。
【0037】
部分的に水滴滑落性を低減させた自動車用ウィンドウ6のガラス表面の面内の接触角と滑水性を測定した結果、滑水処理部分(プラズマ処理されていない、例えば、ワイパー摺動部分7,8)では、接触角が100°、滑水性は8μlと高い水滴滑落性が保持されていたが、プラズマヘッドが通過して暴露された部分(例えば、反転部3,4,5)では、接触角は約54°、滑水性は約50μlと部分的に滑水性が大きく低下しており、滑水性被膜が効率よく除去されていることが確認できた。なお、評価は下記の方法により測定した。
【0038】
(1)接触角
純水約2μlをサンプルに置いたときの水滴とサンプル表面とのなす角を接触角計で測定した。なお、接触角計には協和界面科学製CA−X型を用いて大気中(約25℃)で測定した。
【0039】
(2)滑水性
サンプルを30゜に傾斜させた状態で、サンプル表面上にゆっくりとマイクロシリンジで純水を滴下し、水滴が少なくとも10秒で2cm以上移動する時点の水滴量(体積)を滑水性(μl)とし、水滴滑落性を表すパラメータとした。なお、この滑水性が20μl以下の場合に、通常用いられている天然ゴム材質のワイパーブレードを使用した場合に「雨滴の逆戻り現象」が見られ、さらに、滑水性が10μl以下の場合にはより顕著な現象が見られた。
【0040】
次に、以上のようにして得られた自動車用ウィンドウ6を試験車両に組み付け、模擬的なワイパー払拭試験を行った結果、上記のワイパー反転部における領域3,4,5の部分を部分的に滑水性被膜を劣化させたものは、ワイパーが反転する際にも、掻き集められた雨滴はワイパー反転部のウィンドウガラス上に残留し、ワイパーブレードに付着して雨滴が引きずられることもなく、ワイパー払拭後には良好な視認性が確保されていた。
【0041】
比較例
実施例と比較して、滑水性被膜を除去しない以外は全て実施例と同じに行った。結果、全面を滑水処理したものは、ワイパーが反転する際に、掻き集められた雨滴がワイパーブレードに付着しながら、多くの雨滴がウィンドウ面中央に引き戻される現象が認められた。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、自動車用ウィンドウ表面の水滴をワイパー摺動により払拭した場合に、該ワイパーにより掻き集められた水滴がワイパーの反転部に残留するようにした自動車用ウィンドウに関するものであって、ワイパーにより一旦払拭された水滴はウィンドウの中央に引き戻されることがなく、透視性がよく視界が充分に保たれ、安全運転が確保される等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】滑水液の調製手順を示す図である。
【図2】部分的に滑水性を低減した自動車用フロントウィンドウを示す車内視からの図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板
2 滑水ウィンドウ
3 ドライバー側上反転部
4 ドライバー側下反転部
5 アシスト側下反転部
6 自動車用ウィンドウ
7 ドライバー側ワイパー摺動部
8 アシスト側ワイパー摺動部
9 ガラス周縁部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a window for an automobile having excellent water droplet fallability and a surface treatment method thereof.
[0002]
[Prior art]
Recently, the adoption of water-repellent windows for automobiles has spread, and in particular, as a higher-performance water-repellent glass, a water-sliding (sliding) window having drastically improved raindrop scattering properties has been developed.
[0003]
As an attempt to improve the water drop sliding property, a composition containing a silicone wax, an organopolysiloxane, a surfactant, etc. has been proposed based on a material that reduces the interaction (adhesion) between glass and water droplets. For example, JP-B-50-15473 discloses a composition comprising an alkylpolysiloxane and an acid, and JP-A-5-301742 discloses a composition containing an amino-modified silicone oil and a surfactant. In other words, a product that slides with a water droplet amount of about 15 μl at a 30 ° inclination is obtained. JP-A-11-181212 discloses a unit in which a group such as — (CH 2 ) 3 (CF 2 ) 7 CH 3 is directly bonded to a silicon atom forming an organosiloxane unit, and — (CH 2 ) 3. A surface treatment agent comprising a fluorine-containing silicone compound having a unit in which a group such as SiCl 3 is directly bonded to a silicon atom forming an organosiloxane unit and / or a product obtained by partially hydrolyzing the compound. It is disclosed that 50 μl of water droplets slide down at an inclination of about 10 ° (the amount of water droplets required for the water droplets to slide down at 30 ° inclination corresponds to about 20 μl). JP-A-2000-144056 discloses a silicone compound having a hydrolyzable functional group at the end, or a silicone compound having a hydrolyzable functional group at the end and a fluoroalkyl group at the other end, an acid, The functional layer obtained by dissolving water in a solvent and then applying the mixed solution obtained by mixing and stirring to the substrate surface and then drying is chemically bonded to the substrate surface by a siloxane bond. A surface treatment substrate excellent in water droplet sliding property is disclosed, in which 50 μl of water droplet slides at an inclination of about 1 ° (the amount of water droplet required for water droplets to slide down at a 30 ° inclination) Is equivalent to about 5 μl). Such water-sliding (sliding) glass using a material having extremely small interaction with water droplets is expected to be applied to a front window for automobiles.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, a material having an extremely small interaction with water droplets described in the above Japanese Patent Publication No. 50-15473, Japanese Patent Laid-Open No. 5-301742, Japanese Patent Laid-Open No. 11-181212, and Japanese Patent Laid-Open No. 2000-1444056 was used. Since water slide glass has a small interaction (adhesion force) between the glass and water droplets, the adhesion force between the wiper blade (often made from natural rubber or a surface-coated material) and water droplets is low. If the raindrops on the window surface are wiped by sliding the wiper, the raindrops wiped off and wiped off the glass surface will remain on the glass surface of the reversal part. Without being attached to the wiper blade, it may return to the center of the window glass while dragging back (raindrop return phenomenon). A state, was not preferable in terms of ensuring good visibility in the rain.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of these conventional problems, and when water droplets adhering to the surface of a window for an automobile are wiped by sliding the wiper, the water droplets collected on the reversing portion of the wiper are directly in the reversing portion. This invention relates to an automobile window that remains on the surface of the window glass and that does not return while being dragged to the center of the window surface while adhering to the wiper blade when the wiper reverses and slides again, and a surface treatment method thereof .
[0006]
Silanol in a window for an automobile in which a surface treatment agent having a lubricant agent for sliding water droplets attached to the glass surface is coated on the glass surface, and the glass surface is slid by a wiper to wipe off the attached water droplets. A water-sliding agent component selected from a hybrid composition comprising a terminal silicone and a silica sol as a matrix, a copolymer of a fluoroalkylsilane and a silanol-terminated polydimethylsiloxane, or a hybrid composition comprising the copolymer and a silica sol as a matrix Water droplet sliding off at the reversal part of the sliding portion of the wiper by cutting the Si—C bond or the C—C bond of the coating formed by fixing the glass on the glass substrate and partially degrading the coating. sex, reduce than other sliding parts, gas at the inverting portions of water droplet sliding property is reduced Adhesion between the scan and water droplets, characterized in that allowed greater than the adhesive force between the wiper blade and the water droplets.
[0007]
Furthermore, in the automobile window of the present invention, it is preferable that a coating formed by immobilizing the lubricant agent component on the glass substrate is formed on the outer surface of the window.
[0008]
And the method for securing the field of view of the automobile according to the present invention is a method for securing the field of view of the automobile in the rain using the automobile window according to any one of the above, and reversing the wiper by sliding the wiper It remains in the part.
[0009]
Further, according to the method of securing the field of view of the automobile of the present invention, two wipers are attached on the driver side and the assist side, and the wiper reversing portion for reducing the water drop sliding property is provided on the driver side on the upper reversing portion and the lower reversing portion. It is preferable to use the lower inversion part on the side.
[0010]
The automotive window surface treatment method according to any one of claims 1 to 3, wherein the automotive window surface treatment method of the present invention is performed by the following steps. (1) A step of coating a surface treatment agent having a lubricant agent for sliding water droplets adhering to the glass surface of an automobile window to form a water-slidable coating , (2) In the reversing portion of the sliding portion of the wiper The process of deteriorating the coating by exposing the water-sliding coating to corona discharge or plasma .
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the automobile window of the present invention, a surface treatment agent for sliding off water droplets attached to the glass surface is coated on the glass surface, and the glass surface is slid by a wiper attached to the glass to wipe off the attached water droplets. In the automobile window thus formed, the water drop sliding property at the reversal portion of the sliding portion of the wiper is reduced as compared with other sliding portions.
[0012]
As the surface treatment agent for coating the glass surface, for example, a water-sliding agent or a water-repellent agent can be used. The lubricant is not particularly limited. For example, a hybrid composition comprising a silanol-terminated silicone as a lubricant component and a silica sol as a matrix, a copolymer of fluoroalkyltrichlorosilane and silanol-terminated polydimethylsiloxane. (A) silica sol obtained by hydrolysis and polycondensation of alkoxysilane, (b) mixed sol consisting of silanol-terminated dimethyl silicone and (c) organotrialkoxysilane, and also disclosed in Japanese Patent Publication No. 50-15473 A composition comprising an alkylpolysiloxane and an acid, a composition containing an amino-modified silicone oil and a surfactant as disclosed in JP-A-5-301742, and disclosed in JP-A-11-181212 such as - (CH 2) 3 ( F 2) 7 CH 3, etc. units groups are bonded directly to the silicon atoms forming the organosiloxane units, and, - (CH 2) groups, such as 3 SiCl 3 were bonded directly to the silicon atoms forming the organosiloxane units It is possible to use a fluorine-containing silicone compound having an essential unit and / or a partial hydrolyzate product of the compound. In particular, a hybrid composition comprising a silanol-terminated silicone as a lubricant agent and a silica sol as a matrix, a copolymer of fluoroalkylsilane and silanol-terminated polydimethylsiloxane, and a silica sol as the matrix and the matrix In the hybrid composition and the like, since the dispersibility of the lubricant agent and the silica matrix is high, the lubricant agent having a good water droplet sliding property can be firmly fixed on the glass substrate, and the It is possible and preferable to form a film having both aqueous and durability properties.
[0013]
The water drop sliding property (sliding property) is, for example, on the surface of the sample in a state where the window glass coated with the sliding coating film is inclined at 30 °, as described in the evaluation method of the examples below. When pure water is slowly dropped with a microsyringe, the amount (volume) of water droplets at the time when the water droplets move 2 cm or more in at least 10 seconds is expressed as “μl” as a sliding property, and is a parameter representing water droplet sliding properties.
[0014]
In addition, as the water repellent, for example, a predetermined amount of a water repellent component composed of a fluoroalkyl group-containing silane compound, a solvent for dilution, and an acidic aqueous solution as a catalyst are mixed, and then stirred for a predetermined time to perform a hydrolysis reaction. It can be obtained by terminating, then adding a dehydrating agent to the solution, performing a dehydration treatment for a predetermined time, and performing polycondensation.
[0015]
Examples of the starting material include a fluoroalkylalkoxysilane compound or a fluoroalkylhalogenated silane compound as a water repellent component. Examples of the compound include CF 3 (CF 2 ) 11 CH 2 CH 2 Si (OR) 3. , CF 3 (CF 2 ) 9 CH 2 CH 2 Si (OR) 3 , CF 3 (CF 2 ) 7 CH 2 CH 2 Si (OR) 3 , CF 3 (CF 2 ) 5 CH 2 CH 2 Si (OR) 3 , CF 3 (CF 2 ) 11 CH 2 CH 2 SiR (OR) 2 , CF 3 (CF 2 ) 9 CH 2 CH 2 SiR (OR) 2 , CF 3 (CF 2 ) 7 CH 2 CH 2 SiR (OR) ) 2 , CF 3 (CF 2 ) 5 CH 2 CH 2 SiR (OR) 2 , CF 3 CH 2 CH 2 SiCl 3 , CF 3 (CF 2 ) 7 CH 2 CH 2 SiCl 3 , CF 3 (CF 2 ) 7 CH 2 CH 2 SiRCl 2, CF 3 (CF 2 9 CH 2 CH 2 SiCl 3, CF 3 (CF 2) 9 CH 2 CH 2 SiRCl 2 , etc. can be used. In the above chemical formula, R represents CH 3 , C 2 H 5 , C 3 H 7 .
[0016]
As the dilution solvent used above, in addition to isopropyl alcohol (hereinafter abbreviated as “i-PA”), lower alcohol solvents having 5 or less carbon atoms such as methyl alcohol and ethyl alcohol may be used. Ethers and ketones can be used in addition to alcohols, and alcohols containing isopropyl alcohol as the main component are particularly preferred as dilution solvents in the preparation of coating solutions.
[0017]
Further, the acidic aqueous solution as the catalyst uses an inorganic acid such as nitric acid, hydrochloric acid and sulfuric acid or an organic acid such as acetic acid and citric acid having a concentration of 0.01N or more, preferably about 0.1N to 13N. Can do. The water repellent component: diluting solvent: acidic aqueous solution is preferably in the range of 1: 5 to 50: 0.09 to 1.0 by weight, but is not limited to these ranges. As the dehydrating agent, silica gel, synthetic zeolite, activated alumina, or the like can be used, but is not limited thereto. In addition, the present invention is not particularly limited, for example, when polycondensation is performed after completion of hydrolysis, or when polycondensation starts in the middle of hydrolysis.
[0018]
The water repellent is not limited to the above-mentioned method, but a dimethyl silicone water repellent, a mixed water repellent of the water repellent and dimethyl silicone, and a fluororesin hybridized with a silica sol. Other methods such as forming a water film can also be used. For coatings with high water slidability, it is important to have an appropriate contact angle θ (°) and water slidability δ (μl). For example, generally when the contact angle increases, the slidability tends to decrease. θ is preferably 70 ° or more. However, the relationship between the contact angle and the water slidability does not always show such a positive correlation.
[0019]
In addition, as a method of applying a lubricant or water repellent to glass, hand coating (rubbing method), nozzle flow coating method, dipping method, spray method, river coating method, flexo method, printing method Various coating methods such as known coating means such as a flow coating method or a spin coating method, and a combination thereof can be appropriately employed.
[0020]
The conditions for applying the water repellent liquid to the surface of the glass substrate are preferably an atmospheric humidity of about 75% RH or less in order to activate the reaction between the silanol group of the water repellent component and the hydroxyl group of the substrate surface. However, it is not limited to these. It is preferable to modify the surface of the glass substrate to which the water repellent liquid is applied in advance by acid treatment because the strength of the coating film is increased.
[0021]
Next, a method for reducing the water drop sliding property at the reversal portion of the wiper sliding portion of the surface treatment agent coated on the surface of the automobile window as compared with other sliding portions will be described. As a method for reducing the water drop slidability, for example, the surface of the outer surface of the front window for an automobile is subjected to a surface treatment with the above-described water slidant or water repellent, and then the water slidability is reduced to another slidability. It is possible to carry out by partially deteriorating the film by a method such as an acid treatment, an alkali treatment, a corona discharge treatment, a plasma treatment or the like only in a region to be reduced from the moving portion. In this case, if necessary, mask the other parts with a protective film. Especially, dry methods such as corona discharge and plasma treatment do not require masking, and the processing time is short. It is effective as Alternatively, it is possible to mask the portion in advance before the surface treatment so that the surface treatment is not partially performed.
[0022]
Next, the case where corona discharge and plasma treatment are performed will be specifically described. First, a blocking member such as a masking material or a blocking plate for blocking a portion not to be removed is disposed so that only the portion where the water-slidable coating or the water-repellent coating is to be removed can be exposed to corona discharge or plasma. The shielding member may be arranged immediately above the substrate that is the object to be exposed, or may be provided in the vicinity of the discharge wire. The masking material is not particularly limited as long as it can effectively block corona and ion plasma due to discharge, and a masking material such as a plastic film can be used without removing the coating. The part can be directly covered with a masking material. It is also possible to switch the application of the voltage of the discharge wire to ON / OFF and expose the corona discharge or plasma only to the portion where the water slidable film is desired to be deteriorated .
[0023]
For the corona discharge exposure conditions (output, output frequency, output waveform, exposure time, distance to the coating, etc.), the optimum conditions can be selected as appropriate depending on the type of substrate, the quality of the functional film, the film thickness, etc. . The output of the corona discharge is 0.1 to 2.0 kW, the output frequency is 35 kHz ± 5 kHz, the output waveform is a sine wave, and the scanning speed during exposure can be adjusted as appropriate within the range of 2 to 50 mm / s. Further, the distance between the discharge electrode and the ground electrode plate needs to be about 10 mm or less, and the distance between the discharge electrode and the coating is in the range of 2 to 5 mm in consideration of the thickness of the glass, and about 2.5 mm. preferable.
[0024]
On the other hand, when plasma is exposed, the output can be 0.1 to 2.0 kW, and the scanning speed during exposure can be 2 to 50 mm / s. The distance between the discharge gun and the coating is preferably 2 to 30 mm, particularly about 8 to 10 mm. Further, the plasma jet apparatus does not require a ground electrode, and is more suitable for a two-dimensional or three-dimensional molded product such as bent glass.
[0025]
By exposing corona discharge or plasma to the surface of a functional coating made of an organic compound, for example, fluoroalkylsilane compounds (FAS) and polydimethylsiloxane in the water slidable coating have a very high energy state. These electrons and ions (corona, plasma) break the Si—C bond and C—C bond in the FAS and decompose or degrade them. At this time, it is appropriate to minimize the exposure time, and unnecessarily long treatment not only reduces productivity, but also abnormally increases the temperature of the substrate glass and generates harmful ozone. This is undesirable because the amount increases .
[0026]
The window for automobiles of the present invention is provided with a wiper. By operating the wiper in the rain, raindrops adhering to the window surface can be collected on the upside down portion of the wiper. A wiper blade made of natural rubber or a material coated with natural rubber is attached to the tip of the wiper, and water droplets adhering to the glass surface are wiped off by the wiper blade when the wiper slides and are collected on the reversing portion. .
[0027]
At this time, in an automobile window in which a surface treatment agent such as a lubricant or a water repellent is uniformly coated on the entire surface of the window, the interaction (adhesion) between the raindrop and the window surface is caused by the raindrop and the wiper blade. The raindrops, which are smaller than that and scraped by the wiper, do not remain on the wiper reversal when sliding again after the wiper is flipped, and are attached to the wiper and dragged. This is not preferable in that the raindrops reversely occur, and the forward visibility is kept better. In the present invention, the surface treatment agent is not coated on the entire surface of the window, but it is necessary to reduce the water drop sliding property at the inversion portion of the wiper sliding portion as compared with other sliding portions. Moreover, it is preferable that the water droplets scraped by the wiper slide remain on the reversing part of the wiper.
[0028]
In an automobile window to which only one wiper is attached, the water drop sliding property of the left and right (up and down in some cases) reversing portions where the wiper is reversed is reduced as compared with other sliding portions. In addition, when there are two wipers, a wiper on the driver's seat side and a wiper on the passenger's seat side, the reversing part that reduces the water drop sliding property than the other sliding parts is the upper reversing part and the bottom reversing part on the driver side. It is better that the assist side upper inversion part does not reduce the water drop sliding property from the viewpoint of ensuring a good field of view.
[0029]
The automobile window of the present invention is suitable for a front window or a rear window to which a wiper is attached, but is not particularly limited to the window of that part, and is also used for a window of another part to which a wiper is attached. be able to. Further, the window is not particularly limited to colorless or colored, and its kind or color tone, shape, etc. Further, as a bent plate glass, it can be used in various tempered glass, strength-enhanced glass, flat plate and single plate. Needless to say, it can also be used as laminated glass. Furthermore, the glass wheel inner surface may be formed with various coatings such as an ultraviolet shielding film, a heat ray shielding film, and a conductive film.
[0030]
【Example】
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. However, the present invention is not limited to this embodiment.
[0031]
Example (Preparation of water treatment solution)
As shown in FIG. 1, the synovial water treatment liquid has a perfluoroalkyltrichlorosilane (CF 3 (CF 2 ) 7 CH 2 CH 2 SiCl 3 : hereinafter referred to as C8FASC) and an average polymerization degree of 10 A silanol group-terminated polydimethylsiloxane (hereinafter referred to as “N10SOL”) was used to proceed with these copolymerization reactions. FIG. 1 shows the procedure for preparing the synovial fluid and the mixing ratio (weight ratio) of each component. When mixing C8FASC, N10SOL was diluted with a non-aqueous solvent to a predetermined concentration, and then slowly added dropwise with stirring.
[0032]
[Cleaning and coupling of glass substrates]
In order to firmly fix the lubricant agent on the glass surface, it is effective not only to form a hybrid film made of silica as a matrix but also to perform a coupling treatment as follows.
[0033]
As shown in FIG. 2, the surface of the glass substrate 1 for an automobile front window was polished with a polishing liquid and a brush polisher, washed with water and dried with a washing machine. The polishing liquid used here was a suspension obtained by mixing approximately 1 wt% of an abrasive for glass, Mirake A (manufactured by Mitsui Kinzoku Kogyo Co., Ltd.) with water. Next, a 0.1N aqueous nitric acid solution was added to TEOS diluted to 1 wt% with echinene (a mixture of 90 wt% ethanol and 10 wt% isopropyl alcohol), and stirred for about 2 h at room temperature to form a coating solution. The film formation is performed by spraying with a discharge rate of 50 g / pc, and the film forming film is formed by applying a coating solution for coupling treatment to the entire surface of the outside of the glass substrate 1 on the condition that the humidity during film formation is 30% RH or less. Then it was air dried.
[0034]
[Sliding water treatment]
Next, the glass substrate 1 subjected to the coupling treatment by impregnating the above-prepared slick water treatment solution (about 10 ml) into a cotton cloth (product name: Bencott / Asahi Kasei) After hand-coating on the entire surface, heat treatment was performed at 80 ° C. for 10 minutes. Subsequently, the surplus water-sliding agent component was wiped off with a paper towel to obtain a water-sliding window 2 whose entire surface was subjected to water-sliding treatment.
[0035]
[Partial reduction method of water drop sliding property]
Next, a part of the coated film was removed using a plasma jet apparatus. A plasma head of a plasma jet apparatus (PJ-01: manufactured by COROTEC) is manually or by a robot arm on a sliding window 2 that has been subjected to water sliding treatment on the entire surface of the glass substrate 1. The region of the lower inversion portion 5 of the assist-side wiper was exposed to plasma. In addition, the upper reversal part on the assist side was not subjected to the exposure treatment.
[0036]
In this case, the exposure treatment conditions were as follows: the electrode voltage of the exposure treatment was 0.5 kW, the distance between the plasma head and the surface of the glass substrate 1 was maintained at about 10 mm, and the plasma head was moved at 5 to 100 mm / s. A voltage was applied only to the inversion portions 3, 4, and 5 to be removed. In this case, it is not necessary to apply a masking material in other areas where film removal is not performed. The processing takes about 30 seconds, and the obtained window 6 for an automobile has only the upper reversing portion 3 and the lower reversing portion 4 of the driver-side wiper and the lower reversing portion 5 of the assist-side wiper after the film is removed by plasma treatment. The water-sliding film is selectively deteriorated or removed, and other wiper sliding portions (the glass peripheral portion 9 excluding the driver side sliding portion 7, the assist side sliding portion 8, and the wiper sliding portion are covered with the coating as it is. Note that the region of the inversion portion from which the film was removed was a region having a length of about 50 cm and a width of about 3 cm.
[0037]
As a result of measuring the in-plane contact angle and water slidability of the glass surface of the automobile window 6 with partially reduced water slidability, a slid water treated part (not plasma treated, for example, wiper sliding part 7, In 8), the contact angle was 100 ° and the water sliding property was as high as 8 μl, but the water droplet sliding property was maintained. However, in the part exposed through the plasma head (for example, the inversion parts 3, 4, 5) As the angle was about 54 ° and the water slidability was about 50 μl, the water slidability was partially lowered, and it was confirmed that the slidable film was efficiently removed. In addition, evaluation was measured by the following method.
[0038]
(1) Contact angle The angle formed by the water droplet and the sample surface when about 2 μl of pure water was placed on the sample was measured with a contact angle meter. In addition, it measured in air | atmosphere (about 25 degreeC) using Kyowa Interface Science CA-X type for a contact angle meter.
[0039]
(2) Sliding water With the sample inclined at 30 °, pure water is slowly dropped onto the sample surface with a microsyringe, and the amount (volume) of water droplets at the time when the water droplets move 2 cm or more in at least 10 seconds is slid. Aqueous (μl) was used as a parameter representing water drop sliding properties. In addition, when the water slidability is 20 μl or less, a “return phenomenon of raindrops” is observed when a natural rubber wiper blade is used, and moreover, when the water slidability is 10 μl or less. A remarkable phenomenon was observed.
[0040]
Next, as a result of assembling the automobile window 6 obtained as described above on the test vehicle and performing a simulated wiper wiping test, the regions 3, 4 and 5 in the wiper reversing part are partially When the wiper is reversed, the raindrops collected by the deterioration of the water-sliding film remain on the window glass of the wiper reversal part, and do not adhere to the wiper blade and drag the raindrops. Later, good visibility was ensured.
[0041]
Comparative Example Compared with the example, all the same operations were performed as in the example except that the water-slidable coating was not removed. As a result, in the case where the entire surface was subjected to water sliding treatment, when the wiper was reversed, the raindrops collected by the scrape adhered to the wiper blade and many raindrops were pulled back to the center of the window surface.
[0042]
【The invention's effect】
The present invention relates to an automobile window in which when water droplets on the surface of an automobile window are wiped by wiper sliding, the water droplets scraped by the wiper remain in the reversing portion of the wiper. The wiped water droplets are not pulled back to the center of the window, exhibiting excellent effects such as good transparency and sufficient visibility, and safe driving.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a procedure for preparing a synovial fluid.
FIG. 2 is a view from the inside of a vehicle showing a front window for an automobile partially having reduced water slidability.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Glass substrate 2 Sliding window 3 Driver side upper inversion part 4 Driver side lower inversion part 5 Assist side lower inversion part 6 Automotive window 7 Driver side wiper sliding part 8 Assist side wiper sliding part 9 Glass peripheral part

Claims (5)

ガラス表面に付着した水滴を滑落させるための滑水剤成分を有する表面処理剤がガラス表面に被覆され、ワイパーによりガラス表面を摺動させ付着した水滴を払拭させるようにした自動車用ウィンドウにおいて、シラノール末端シリコーンとマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物、フルオロアルキルシランとシラノール末端ポリジメチルシロキサンの共重合物、又は、該共重合物とマトリックスとしてのシリカゾルよりなるハイブリッド組成物から選ばれる滑水剤成分をガラス基板上へ固定化することで形成された被膜のSi−C結合やC−C結合を切断して被膜を部分的に劣化させることで、該ワイパーの摺動部分の反転部における水滴滑落性を、他の摺動部分よりも低減させ、水滴滑落性が低減した反転部でのガラスと水滴との付着力が、ワイパーブレードと水滴との付着力よりも大きくせしめたことを特徴とする自動車用ウィンドウ。 Silanol in a window for an automobile in which a surface treatment agent having a lubricant agent for sliding water droplets attached to the glass surface is coated on the glass surface, and the glass surface is slid by a wiper to wipe off the attached water droplets. A water-sliding agent component selected from a hybrid composition comprising a terminal silicone and a silica sol as a matrix, a copolymer of a fluoroalkylsilane and a silanol-terminated polydimethylsiloxane, or a hybrid composition comprising the copolymer and a silica sol as a matrix Water droplet sliding off at the reversal part of the sliding portion of the wiper by cutting the Si—C bond or the C—C bond of the coating formed by fixing the glass on the glass substrate and partially degrading the coating. sex, reduce than other sliding parts, gas at the inverting portions of water droplet sliding property is reduced Automotive window adhesion between the scan and water droplets, characterized in that allowed greater than the adhesive force between the wiper blade and the water droplets. 滑水剤成分をガラス基板上へ固定化することで形成された被膜がウィンドウの外側表面に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウィンドウ The window for automobiles according to claim 1, wherein a film formed by immobilizing a lubricant agent on a glass substrate is formed on an outer surface of the window . 請求項1又は2に記載の自動車用ウィンドウを用いる自動車の雨天時での視界を確保する方法であり、ワイパーブレードの摺動により水滴をワイパーの反転部に残留させることを特徴とする雨天時での自動車の視界を確保する方法 It is a method of ensuring visibility in the rain of an automobile using the automobile window according to claim 1 or 2, wherein water droplets remain in the reversing part of the wiper by sliding of the wiper blade. To ensure the visibility of your car . ドライバー側及びアシスト側に2基のワイパーを取り付け、水滴滑落性を低減させるワイパー反転部を、ドライバー側の上反転部および下反転部、アシスト側の下反転部とすることを特徴とする請求項3に記載の雨天時での自動車の視界を確保する方法 The two wipers are attached to the driver side and the assist side, and the wiper reversing portion for reducing the water drop sliding property is an upper reversing portion and a lower reversing portion on the driver side, and a lower reversing portion on the assist side. 3. A method for securing the field of view of a vehicle in rainy weather according to 3 . 下記の工程により処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ウィンドウの表面処理方法。(1)自動車用ウィンドウのガラス表面に付着した水滴を滑落させるための滑水剤成分を有する表面処理剤を被覆して滑水性被膜とする工程、(2)ワイパーの摺動部分の反転部における滑水性被膜にコロナ放電またはプラズマを暴露することで被膜を劣化させる工程。The surface treatment method for an automobile window according to claim 1, wherein the treatment is performed by the following steps. (1) A step of coating a surface treatment agent having a lubricant agent for sliding water droplets adhering to the glass surface of an automobile window to form a water-slidable coating , (2) In the reversing portion of the sliding portion of the wiper The process of deteriorating the coating by exposing the water-sliding coating to corona discharge or plasma .
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