JP3888256B2 - Encoding method, optical disc, and optical disc apparatus - Google Patents

Encoding method, optical disc, and optical disc apparatus Download PDF

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードとして記録されるデータのコード化方法、CD-ROM(Compact Disc-ROM)やCD−R(CD-Recordable)、CD−RW(CD-ReWritble)などの光ディスク、および、光ディスクに記録されたデータを再生する光ディスク再生装置や、光ディスクに対してデータを記録する光ディスク記録装置などの光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、データの記録媒体として、CD−ROMやCD−Rなどの光ディスクが広く用いられている。このような光ディスクの製造メーカは、品質管理のために、製品番号などの製品情報をバーコードとして光ディスクに表示している。光ディスクにバーコードを表示する技術は、例えば特開平9−115187号公報、特開2000−9998号公報、および、特開昭61−66243号公報に示されている。特開平9−115187号公報には、光ディスクの記録面(データが記録される面)のうち、実際にデータが記録される領域、いわゆる、プログラム領域よりも外周側に設けられたミラー領域(高光反射領域)にバーコードを表示するための技術が示されている。一方、特開2000−9998号公報および特開昭61−66243号公報には、光ディスクのレーベル面(記録面と反対の面)にバーコードを表示するための技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばCDドライブやCD−Rドライブなどの光ディスク装置が備える光ピックアップの可動範囲は、プログラム領域を移動可能な範囲であるため、特開平9−115187号公報に示されるように、プログラム領域の外側または内側に表示されたバーコードを光ディスク記録装置が読み取ることができない。従って、このような領域に表示されたバーコードに記録された情報をユーザなどが活用する場合には、バーコードリーダーなどの装置を別途、用意する必要があった。
【0004】
一方、特開2000−9998号公報および特開昭61−66243号公報にあっては、光ピックアップの可動範囲内にバーコードが表示されるようになっているものの、光ディスク装置がバーコードに対してレーザ光を照射した際に、フォーカスサーボ制御が機能しなくなり、バーコードを正常に読み取れない場合があった。具体的には、一般的な光ディスク装置は、光ディスクの面上においてレーザスポットが略一定となるように光ピックアップに対してフォーカスサーボ制御を行っている。このフォーカスサーボ制御では、光ディスクからの反射光のスポット形状に従って制御信号が生成されている。ところで、バーコードにおいてバーが形成された箇所の反射率は、低くなっているため、レーザ光がバーに照射された場合に、反射光量が非常に小さくなる。従って、バーのサイズに依っては、反射光が検出されない期間が長くなり、光ディスク装置は、長い期間にわたり制御信号が生成できなくなる。このため、フォーカスサーボ制御が機能しなくなり、光ディスク装置は、バーコードを正常に読み取れなくなる。
【0005】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、光ディスク装置が読み取る際にフォーカスサーボ制御を阻害しないバーコードを規定するためのコード化方法、フォーカスサーボ制御を阻害しないバーコードが設けられた光ディスク、および、光ディスクに設けられたバーコードに対してレーザ光を照射することにより、バーコードとして記録されたデータを得る光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、光ディスクの面内のうち、光ディスクを再生する光ディスク装置によってレーザ光が照射され得る領域に、光ディスクの中心からの一定距離を半径とする円の円周に沿って設けられ、当該円の円周方向の長さが略同一である複数のバーおよびスペースからなるバーコードの生成に用いられるコード化方法において、前記バーコードとして記録されるデータを構成するm(m≧1)個のデータビットの各々に対して、2値のビット値によりバーおよびスペースを示す符号ビットをn(n≧2)個ずつ順番に割り当て、当該n個の符号ビットの各々のビット値を、対応するデータビットのビット値に応じて決定する際に、前記m個のデータビットの並びに対応して配列したm×n個の符号ビットのビット列において、バーを示すビット値の前後のビット値がスペースを示すビット値となるように、各符号ビットを決定するコード化方法を提供する。
【0007】
このコード化方法によれば、バーコードとして記録されるデータの各データビットに対して割り当てられた符号ビットのビット列において、バーを示すビット値の前後は、スペースを示すビット値となる。従って、このビット列に従って、バーおよびスペースが配置されたバーコードにあっては、2以上のバーが連続するのが防止されることになる。また、バーが連続して配置されるのが防止されているため、光ディスク装置がバーコードにレーザ光を照射した際に、反射光が検出されない時間が長くなるのが抑えられため、フォーカスサーボ制御が阻害されるのが防止される。
なお、前記バーコードは、誤り符号検出のためのデータを含むことが好ましく、また、前記バーコードが前記円の円周上に複数設けられている構成も好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<光ディスク>
先ず、本発明に係る光ディスク20について説明する。ここで、バーコードは、光ディスク20のレーベル面に設けられるものとする。図1は、本実施形態に係る光ディスク20を光ディスク装置の光ピックアップと対向させたときに、この光ピックアップの側からレーベル面を見た図である。なお、この図には、一般的に販売などされている直径120mmの光ディスク20が例示されている。この図において、ピックアップ可動領域22は、光ディスク装置によってレーザ光が照射され得る領域、すなわち、光ディスク装置が備える光ピックアップの移動可能範囲に相当する領域である。このピックアップ可動領域22には、長方形(棒状)のバーとスペース(スペース)とを多数配列してなるバーコード30が設けられている。具体的には、バーコード30は、スクリーン印刷などにより、バーに対応する箇所に低反射性のインクを塗るなどして設けられており、各バーにおけるレーザ光の反射率は、約1%以下となっている。
【0009】
図2は、バーコード30の空間的構成をデータフォーマットと共に模式的に示す図である。なお、同図には、バーコード30の各バーが直線上に配置されているが、実際には、各バーは、光ディスク20の中心からみて放射状に配列されている。さて、この図に示すように、バーコード30は、3つのゾーンの配列として空間的に構成されている。すなわち、Syncゾーン30aと、データゾーン30bと、CRCゾーン30cである。Syncゾーン30aは、バーコード30の開始端30S(図1参照)に設けられ、このSyncゾーン30aには、Syncデータが記録される。Syncデータは、Syncゾーン30aの最終端からデータゾーン30bが開始する旨を示すためのものであり、光ディスク装置は、Syncデータによりデータゾーン30bの開始点を認識する。
【0010】
データゾーン30bは、バーコード30の使用目的に応じて各種データが記録されるゾーンである。本実施形態では、データゾーンに30bには、メディアデータが記録されている。このメディアデータは、メディアタイプデータと、マニュファクチャデータと、リザーブデータとからなり、従来の光ディスク20にあっては、ATIP(Absolute Time In Pregroove)情報やADIP(Address In Pregroove)情報などに含まれるデータとして記録面に記録されているものである。より具体的には、メディアタイプデータは、光ディスク20の記録面に使用されている有機色素の種類といった材質を示すデータであり、また、マニュファクチャデータは、この光ディスク20を製造したメーカ名を示すデータである。リザーブデータは、このメディアデータに将来的に付加されるデータ用に記録領域を確保するために設けられるデータである。
【0011】
CRCゾーン30cは、データゾーン30bの後端からバーコード30の終了端30E(図1参照)にかけて設けられ、このCRCゾーン30cには、光ディスク装置がデータゾーン30bにバーコード30として記録されたデータ(本実施形態では、メディアデータ)を読み取ったときに、この読み取り結果からデコードされたデータ(ビット列)に誤りがあるかを検査するための検査用データ(検査ビット)が記録される。本実施形態では、この検査方式に、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)方式が用いられており、CRCゾーン30cには、検査用データとして、メディアデータのビット列を生成多項式P(X)(例えば、P(X)=X14+X12+X10+X7+X4+X2+1)で割った余りが用いられる。なお、CRCゾーン30cに記録されるデータは、これに限らず、例えば、パリティ検査方式などの他の検査方式に従ったデータが記録されても良い。このようなバーコード30のデータフォーマットは、CD−RやCD−RW、DVD−RWなどの光ディスクに予め記録されているATIP情報やADIP情報と同様なデータフォーマットとなっており、光ディスク装置がバーコード30を読み取ってデコードする際には、従来のデコード回路を利用できるようになっている。
【0012】
また、図1に示すように、バーコード30は、光ディスク20の中心と同心の円周に沿って設けらており、この円周上において、バーコード30が設けられた以外の領域を、本実施形態では、クワイエットゾーン30dと称する。一般的なバーコード30の読み取りにおいては、クワイエットゾーン30dは必ず設けられるものである。なお、光ディスク20は、再生時にあっては、規格上、光ディスク装置によりレーベル面から見て反時計回りに回転駆動されるから、光ピックアップからのレーザ光がバーコード30の開始端30Sから終了端30Eにかけて照射される。従って、バーコード30として記録されたデータ(以下、「記録データ」という)は、バーコード30の開始端30Sから終了端30Eにかけて順次読み取られることになる。すなわち、バーコード30は、Syncデータ、メディアデータ、CRCデータの順で読み取られる。
【0013】
また、図2に示すように、本実施形態にあっては、バーコード30を構成する各バーの寸法は、互いに等しくなっており、バーの横幅(すなわち、バーが配置される円の円周に沿った方向の幅)については、次のように決定されている。詳述すると、レーザ光がバーを横断するに要する横断時間が長くなると、光ディスク装置は、長期間にわたり反射光が検出できなくなるため、フォーカスサーボ制御のための制御信号が生成できなくなり、このフォーカスサーボ制御が機能しなくなる。そこで、横断時間は、フォーカスサーボ制御を阻害することのない範囲に限定されることになる。一方、横断時間は、光ディスク20の回転時の線速度に依存し、バーの横幅が同じであれば、線速度が大きい方が横断時間は短くなる。従って、バーの横幅は、レーザ光照射時の線速度と、フォーカスサーボ制御を阻害しない時間とから決定される。このように決定された横幅のバーを用いれば、少なくとも、1つのバーにレーザ光が照射されている間に、フォーカスサーボ制御が機能しなくなるのが防止される。
【0014】
このように各バーの寸法は、略同一となっており、本実施形態では、バーコード30は、互いに隣接するバー間隔(すなわち、位相)によって記録データを表現している。一般的に、バー間隔によってデータを表現する最も簡単な方法としては、記録すべきデータのビット列(以下、「記録ビット列」という)Mのビット値が「1」である場合に、バーを配置する一方、ビット値が「0」である場合には、バーを配置せずスペース(空白)にするというように、記録ビット列Mのビット値が所定値(例えば「1」)のときだけバーが配置される方法である。しかしながら、この方法では、例えば記録ビット列MがM(011100)であると、図10に示すように、3つのバーが連続して配置されることになる。このように、幾つかのバーが連続して配置されると、反射光が検出されない時間が、フォーカスサーボ制御を阻害しない程度の時間を超えてしまい、フォーカスサーボ機構が機能しなくなってしまう。
【0015】
そこで、本実施形態では、記録ビット列Mに対してバーが連続して配置されないようなコード化、すなわち、バーの両端は、必ずスペースとなるコード化が行われている。以下、このコード化について詳述する。本実施形態では、図3(a)乃至図3(d)に示すように、2つの隣接する領域R1、R2の各々におけるバーとスペースとによって表現される4通りの状態S0、S1、S2、S3によって記録ビット列Mのコード化が行われる。ここで、状態Sを次のように表記すると、
状態S=S(領域R1、領域R2)
但し、バーが配置される場合には「1」、スペースとなる場合には「0」
4つの状態Sは、S0(10)、S1(00)、S2(01)、S3(11)である。ここで、状態S3(11)にあっては、2つの領域R1、R2の各々にバーが配置されることになるため、この状態S3(11)は、禁止されなければならない。換言すると、状態S3(11)を除く3つの状態S0(10)、S1(00)、S2(01)によって記録ビット列Mがコード化されれば、状態S3となることがないから、領域R1、R2の各々にバーが連続して配置されるのが防止されることになる。
【0016】
図4は、記録ビット列Mを3つの状態S0(10)、S1(00)、S2(01)にて表した遷移図である。なお、同図において、記録ビット列Mのビット値「1」を「H」で示し、また、ビット値「0」を「L」で示す。この図に示すように、状態S2(01)から状態S0(10)への遷移は、バーを「1」としスペースを「0」とした表現では、(0110)となり、バーが連続して配置されることを意味する。そこで、バーの連続配置を防止するために、状態S2(01)から状態S0(10)への遷移は、禁止されている。
【0017】
また、状態S1(00)から状態S1(00)への遷移は、光ピックアップからのレーザ光がクワイエットゾーン30dに照射されている旨を示すのに割り当てられている。この理由は、バーコード30が印刷されていない領域に対して、光ディスク装置の光ピックアップからのレーザ光が照射されている間は、状態S1(00)から状態S1(00)への遷移が連続するためである。
【0018】
一方、状態S0(10)から状態S0(10)への遷移は、読み取られたバーがSyncゾーン30aに属することを示すのに割り当てられている。従って、状態S1(00)から状態S0(10)への遷移は、Syncゾーン30aの読取が開始されたことを意味し、さらに、状態S0(10)から他の状態への遷移は、データゾーン30bのバーの読取が開始されたことを意味する。そこで、光ディスク装置は、状態S0(10)から他の状態への遷移を識別することにより、データゾーン30bの読取が開始されたことを判別する。また、このように状態S0(10)から他の状態への遷移がデータゾーン30bに記録されるデータ(本実施形態ではメディアデータ)の先頭ビットに相当するから、記録ビット列Mのコード化にあっては、状態S0(10)がコード化の開始状態となり、図4に示す状態遷移に従って記録ビット列Mのビット値が順次コード化される。例えば、図2に示すように、記録ビット列MがM(1000・・・)である場合には、状態S0を開始状態とすると、S1(00)、S0(10)、S2(01)、S1(00)の順に状態が遷移することとなり、この状態遷移によって得られる符号化コードCは、C(00100100・・・)となる。
【0019】
このようなコード化は、実際には、図4に示す状態遷移図に従って記録データの記録ビット列Mから符号化コードCを生成するエンコーダ(符号化)回路や、このエンコーダ回路と同等の機能を実現するためのプログラムを実行するコンピュータシステムなどによって行われる。具体的には、例えばエンコーダ回路は、記録ビット列Mの各ビットごとに、2値の符号ビットCb1、Cb2を割り当てる。2つの符号ビットCb1、Cb2のうち、符号ビットCb1は、上述した領域R1に対応し、また、符号ビットCb2は、領域R2に対応するものである。例えば、領域R1にバーが配置され、領域R2がスペースとなる状態S0(10)は、符号ビットCb1のビット値を「1」とし、また、符号ビットCb2のビット値を「0」として示される。このように、2つの符号ビットCb1、Cb2の各ビット値により、上述の状態S0〜S3が表現されることになる。そして、エンコーダ回路は、図4に示す状態遷移図に従って、記録ビット列Mの各ビットごとに割り当てられた各符号ビットCb1、Cb2のビット値を決定する。そして、このようにして決定された符号ビット列により符号化コードCが示されることとなる。この符号化コードCは、光ディスク20のレーベル面に対してスクリーン印刷などを施す印刷装置に供給され、印刷装置が符号化コードCに従ってバーを印刷することにより、レーベル面に図1に示すようなバーコード30が印刷される。
【0020】
ところで、本実施形態にあっては、領域Rの横幅が1mmとなっており、この領域Rを2分した領域R1、R2の各々の横幅は、0.5mm(=1/2mm)となる。従って、領域R1、R2に配置されるバーの横幅は、0.5mmとなっている。一方、バーの長尺方向(光ディスク20の径方向)の長さは、2mmとなっている。これらの寸法は、次のようにして決定されている。具体的には、光ディスク装置において、光ディスク20の径方向に対する光ピックアップの移動、所謂、フィード送りの精度は、約0.1mmであり、また、光ディスク20の回転駆動によって、約1mmの偏心が生じる。そこで、10回分のフィード送りを考慮して、バーの長さが、2(=0.1×10+1)mm程度あれば、バーコード30に対してレーザ光が外れることなく照射できる。一方、バーの横幅は、上述したように、フォーカスサーボ制御を阻害しない時間幅と、バーコード30の読み取り時の線速度とによって決定された値以下であれば良いが、本実施形態では、さらに、バーの印刷精度および光ディスク20の回転駆動時におけるワウフラッタによって生じるズレ量とから、0.5mmとしている。
【0021】
また、一般的に光ディスク20のレーベル面には、ユーザなどによってラベルが貼られたり、インクペンなどで書き込みが行われたりする。そこで、ユーザなどが使用可能なスペースを十分に確保するために、バーコード30が印刷される位置は、ピックアップ可動領域22のうち、最内周側または最外周側に設けられるのが望ましい。本実施形態では、バーコード30は、ピックアップ可動領域22の最内周側に設けられている。具体的には、図1に示すように、ピックアップ可動領域22の最内周が光ディスク20の中心と同心の直径約48mmの円によって規定されるのに対して、バーコード30は、光ディスク20の中心と同心の直径50mmの円内に納まるように設けられており、ユーザなどに十分なスペースが提供されるようになっている。
【0022】
このように、本実施形態に係る光ディスク20によれば、この光ディスク20の面上に設けられるバーコード30は、光ピックアップの可動範囲内、すなわち、光ディスク装置によってレーザ照射が可能な範囲に設けられている。さらに、バーコード30として記録されるデータのコード化には、バーが連続配置されるのが禁止されるようなコード化が用いられている。従って、光ディスク装置がバーコードを読み取る際に、光ディスク20の面からの反射光が一定時間以上検出されないことによりフォーカスサーボが機能しなくなるといったことが防止される。
【0023】
<コード化のその他の態様>
上述したコード化は、あくまでも例示であり、バーの連続配置が禁止されるようなコード化、すなわち、バーの両側には、必ずスペースが設けられるコード化であれば、任意のものが用いられる。このようなコード化について以下に説明する。
【0024】
(態様1)
上述した実施形態にあっては、2つの連続する領域R1、R2にバーが配置されるときの状態S0〜S4を用いて記録ビット列Mがコード化されたが、3つの連続する領域R1〜R3にバーが配置されるときの状態が用いられても良い。詳述すると、3つの領域R1〜R3が用いられる場合の取り得る状態Sは、S0(000)、S1(100)、S2(010)、S3(001)、S4(110)、S5(011)、S6(101)、S7(111)の8通りの状態である。ここで、上述の理由から、バーの連続配置を防止すべく、S4(110)、S5(011)、S7(111)の各状態を禁止状態とすると共に、状態S3(001)から状態S1(100)または状態S6(101)への遷移と、状態S6(101)から状態S1(100)への遷移とは禁止されることになる。また、バーが配置されないことを示す状態S0(000)は、クワイエットゾーン30dに割り当てることとし、コード化において、この状態S0(000)も禁止される。従って、コード化に用いられる状態は、S1(100)、S2(010)、S3(001)、S6(101)の4つの状態となる。
【0025】
図5は、この4つの状態Sを用いて記録ビット列Mがコード化された場合のバーコード30の一例を示す図であり、また、図6は、これら4つの状態Sを用いたコード化の一例を示す状態遷移図である。なお、図5では、記録ビット列MとしてM(010100110100)のコード化が例示されている。図6に示すように、このコード化にあっては、3つの領域R1〜R3のうち、連続する領域がスペースとなり、かつ、残りの1つの領域にバーが配置される場合を「H」(ビット値「1」)とする一方、3つの領域R1〜R3のうち、2つの領域(但し、連続していない)にバーが配置されるか、この2つの領域がスペースとなっている場合を「L」(ビット値「0」)としている。すなわち、状態S1(100)、状態S3(001)の2つの状態が「H」となり、また、状態S2(010)、状態S6(101)の2つの状態が「L」となる。
【0026】
ここで、Syncデータとしては、上述した実施例と同様に、状態S(10)が用いられている。従って、記録ビット列Mのコード化にあっては、状態S(10)を開始状態となり、記録ビット列Mの先頭ビットが「0」である場合には、状態S(10)から状態S6(101)へと遷移させ、また、先頭ビットが「1」である場合には、状態S(10)から状態S1(100)へと遷移させると言ったように、図6に示す状態遷移図に従って、記録ビット列Mの各ビット値に応じて状態Sを順次遷移させてコード化が行われる。例えば、図5に示すように、記録ビットMがM(010100・・・)であった場合には、S6(101)、S3(001)、S2(010)、S1(100)、S2(101)・・・の順に状態が遷移するから、符号化コードCは、C(101001010100101・・・)となる。このように、このコード化にあっても、連続してバーが配置されるのが防止されることとなる。なお、同様にして、記録ビット列Mの各ビットごとに4つ以上の領域(符号ビット)を用いてコード化が行われても良いことは勿論である。但し、記録ビット列Mのビット長がm(m≧1)ビットである場合に、各ビットごとにn(n≧2)個の符号ビットが割り当てられると、符号化コードCのビット長は、m×nビットとなるため、記録ビット列Mの各ビットに割り当てる符号ビット数を多くすると、符号化コードCが長くなる。従って、この符号化コードCに従ってバーとスペースとを配置した際に、バーコード30の横幅(開始端30Sから終了端30Eまでの距離)が長くなってしまう。そこで、コード化した際に、バーコード30の横幅が所望の長さに収まる状態数が用いられるのが望ましい。
【0027】
(態様2)
上述の実施形態および(態様1)では、記録ビット列Mのコード化に、2または3の連続する領域におけるバーの配置状態の状態遷移が用いられる場合について例示した。具体的には、実施形態では、記録ビット列Mを2重のマルコフ情報源とみなし、記録ビット列Mの先頭から後端までのビット値の変化を、2つの連続する領域におけるバーの配置状態の状態遷移により表現すると共に、バーの連続配置になる状態およびバーの連続配置となってしまう状態遷移を禁止するようなコード化が行われている。また、(態様1)では、記録ビット列Mを3重のマルコフ情報源とみなし、この記録ビット列Mを3つの連続する領域におけるバーの配置状態の状態遷移を用いて、実施形態と同様なコード化が行われている。この(態様2)では、状態遷移を用いることなく、コード化が行われる場合について例示する。
【0028】
図7は、本態様に係るコード化の一例を示す図である。この図に示すように、本態様に係るコード化にあっては、3つの連続する領域R1〜R3において、真中に位置する領域R2にバーが配置された場合、すなわち、3つの符号ビットCb1、Cb2、Cb3のビット列が(010)の場合を「L」(ビット値「0」)とし、また、右端に位置する領域R3にバーが配置された場合、すなわち、3つの符号ビットCb1、Cb2、Cb3のビット列が(001)の場合を「H」(ビット値「1」)としている。このように、本態様にあっては、「H」および「L」に対して一義的にバーの配置、すなわち、3つの符号ビットCb1、Cb2、Cb3の各ビット値が割り当てられている。さらに、この割り当てにおいて、記録ビット列Mのビット値に応じてバーが配置された場合に、バーの連続配置が禁止されるようになっている。なお、本態様において、領域R3にバーが配置された場合を「H」としたが、左端に位置する領域R1にバーが配置された場合を「H」としても良いことは勿論である。すなわち、領域R1または領域R3のいずれにバーが配置されるかは、Syncゾーン30aの最終領域にバーが配置されるか否かによって、Syncゾーン30aとデータゾーン30bとの繋ぎ目において、バーが連続配置されないように決定されれば良い。
【0029】
また、「H」および「L」に対しての一義的なバーの割り当て方には、次のようなものも有り得る。図8は、本態様に係るその他のコード化の一例を示す図である。この図に示すコード化にあっては、2つの領域R1、R2のうち、領域R1にバーが配置された場合、すなわち、2つの符号ビットCb1、Cb2が示すビット列が(10)の場合を「H」とし、また、領域R1、R2のいずれもスペースとなる場合、すなわち、2つの符号ビットCb1、Cb2が示すビット列が(00)の場合を「L」としている。このコード化にあっても、バーの連続配置が防止される。なお、領域2にバーが配置された場合を「H」としても良いことは勿論である。
【0030】
<バーコード配置のその他の態様>
上述した実施形態にあっては、レーベル面にバーコード30が1つだけ設けられる構成について例示したが、これに限らず、例えば、図9に示すように、同一円の円周に沿って互いに同一の2つのバーコード30が設けられる構成であっても良い。この構成にあっては、光ディスク装置は、2つのバーコード30の各々のデータを読み取り、CRCデータに従ってデータゾーン30bから読み取ったビット列に対して誤り符号検出を行い、誤りが検出されなかった方のバーコード30に記録されたデータを用いるようにする。従って、この構成によれば、例えばレーベル面にキズや埃がつくなどして、仮に一方のバーコード30の読み取れなくなったとしても、もう一方のバーコード30によりデータの読み取りが可能となる。なお、同一円の円周に沿って設けられるバーコード30の数は、3以上あっても良い。また、各バーの形状は、円の円周方向の長さが同じものであれば、上述した棒状に限らず、例えば、扇形などの任意の形状を用いることができる。
【0031】
<光ディスク記録装置>
次いで、本実施形態に係る光ディスク記録装置10について説明する。この光ディスク記録装置10は、上述の光ディスク20のレーベル面に印刷されたバーコード30を読み取り、このバーコード30によって示されるメディアデータを用いてレーベル面に画像(ユーザが視認できる画像)を形成するものである。先ず、レーベル面に画像が形成される光ディスク20の構成について説明する。なお、光ディスク20がCD−Rである場合について例示する。
【0032】
図11は、レーベル面に画像が形成される光ディスク20の構成を示す断面図である。この図に示すように、光ディスク20は、記録面からレーベル面にかけて、保護層201と、記録層202と、反射層203と、保護層204と、感熱層205と、保護層206とが上記の順序で積層された構造となっており、感熱層205が設けられている以外は、従来のCD−Rとほぼ同様の構成となっている。
【0033】
記録層202は、例えばシアン系やアゾ系などの有機色素を含む層であり、その面上に螺旋状のプリグルーブ(案内溝)202aが形成されている。記録面へのデータ記録時にあっては、記録面の方向からプリグルーブ202aに沿って一定パワー以上のレーザ光が照射される。また、感熱層205は、レーザ光が照射された場合に、熱変色を生じる層であり、光ディスク記録装置10は、この感熱層205に向けてレーベル面から一定パワー以上のレーザ光を照射して感熱層205を熱変色させてドット(変色点)を形成し、そして、このドットを多数形成することにより、図19に示すような画像を形成する。なお、図11は、光ディスク20の構造を模式的に示すものであり、各層の寸法比等はこの図に示される通りではない。また、感熱層205は、光ディスク記録装置10による光ディスク20のレーベル面への画像形成のために設けられた層であり、レーベル面への画像形成が行われないのであれば、感熱層205が設けられる必要はない。
【0034】
図12は、光ディスク記録装置10の機能的構成を示すブロック図である。同図において、制御部112は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から構成されている。ROMには、レーベル面に付されたバーコード30の読取処理や、このレーベル面への画像形成処理、記録面へのデータ記録処理などの各種処理のためのプログラムが格納されており、制御部112は、このプログラムに従って光ディスク記録装置10の各部を制御する。
【0035】
スピンドルモータ100は、光ディスク20を回転駆動するものである。周波数発生器102は、スピンドルモータ100のモータドライバから得られる逆起電流を利用してスピンドル回転速度(単位時間当たりの回転数)に応じた周波数のFGパルス信号をサーボ回路108に出力する。サーボ回路108は、FGパルス信号により示されるスピンドル回転速度が制御部112からの指示信号によって示される回転速度と略等しくなるようにスピンドルモータ100をフィードバック制御する。さらに、サーボ回路108は、スピンドルモータ100の制御の他、光ピックアップ104に対するトラッキング制御およびフォーカス制御を実行する。これらトラッキング制御およびフォーカス制御については後述する。なお、本実施形態では、角速度一定となるように光ディスク20を回転駆動するCAV(Constant Angular Velocity)方式が用いられている。
【0036】
光ピックアップ104は、光ディスク20に対してレーザ光を照射するユニットであり、その概略構成を図13に示す。この図に示すように、光ピックアップ104は、大別すると、発光部1040と、受光部1042と、光学系1044と、光学系駆動部1046とを備えている。発光部1040は、レーザ光生成手段としてLD(Laser Diode)を備え、光学系1044に向けてレーザ光を出射する。光学系1044は、発光部1040からのレーザ光を光ディスク20の面上に導くものであり、多数の光学素子を有している。すなわち、回折格子1044a、偏光ビームスプリッタ1044b、コリメータレンズ1044c、1/4波長板1044d、対物レンズ1044eである。発光部1040から出射したレーザ光は、各光学素子1044a〜1044eをこれらの順に経て、光ディスク20の面上に集光される。レーベル面への画像形成時には、感熱層205が熱変色し得る発熱が集光スポットにて生じる程度のパワーに調整されたレーザ光がレーベル面側から照射され、これにより、レーザ光の集光スポットにドットが形成される。また、バーコード30の読取時には、レーザパワーが抑制され、感熱層205に熱変色が生じないようになっている。記録面へのデータ記録時には、記録層202に形成されたプリグルーブ202aに沿って一定パワー以上のレーザ光が記録面側から照射され、ピットが形成される。
【0037】
また、図13に示すように、光学系1044は、偏光ビームスプリッタ1044bによる反射光を受光部1042の受光面上に集光するシリンドリカルレンズ1044fを更に備えており、光ディスク20の面上にて反射されたレーザ光(戻り光)は、対物レンズ1044e、1/4波長板1044d、コリメータレンズ1044c、偏光ビームスプリッタ1044b、シリンドリカルレンズ1044fをこの順に経て受光部1042に導かれる。受光部1042は、受光光量に応じた受光信号を図12に示すRF(Radio Frequency)アンプ106に出力する。
【0038】
RFアンプ106は、光ピックアップ104からの受光信号を増幅してサーボ回路108および制御部112の各々にRF信号として出力する。光ディスク20の記録面に記録されたデータの再生時にあっては、RF信号は、EFM(Eight to Fourteen Modulation)変調された信号となっており、制御部112は、受け取ったRF信号をEFM復調して再生データを生成する。これにより、光ディスク20の記録面に記録された情報が再生される。
【0039】
サーボ回路108は、トラッキングサーボ制御およびフォーカスサーボ制御をすべく、RF信号からトラッキング信号とフォーカス信号とを生成し、光ピックアップ104の光学系駆動部1046に出力する。ここで、トラッキング信号は、光ディスク20の記録面に形成されたプリグルーブ202aに沿ってレーザ光が照射されるように、対物レンズ1044eの光ディスク20の径方向への移動距離を指示する信号である。また、フォーカス信号は、光ピックアップ104の対物レンズ1044eから光ディスク20の面上までの距離を制御すべく、対物レンズ1044eの光軸方向への移動距離を指示する信号である。
【0040】
光学系駆動部1046(図13参照)は、サーボ回路108からの信号に従って対物レンズ1044eを移動させるものであり、対物レンズ1044eを保持する2つのアクチュエータを備えている。すなわち、トラッキングアクチュエータ1046bとフォーカスアクチュエータ1046aである。トラッキングアクチュエータ1046bは、トラッキング信号に従って対物レンズ1044eを光ディスク20の径方向に移動させるものであり、フォーカスアクチュエータ1046aは、サーボ回路108からのフォーカス信号に従って対物レンズ1044eを光軸方向に移動させるものである。このように、光学系駆動1046がトラッキング信号とフォーカス信号に従って対物レンズ1044eを移動させることにより、トラッキングサーボ制御とフォーカスサーボ制御とが行われる。
【0041】
ここで、フォーカスサーボ制御について、より具体的に説明する。受光部1042の受光面は、図14に示すように、4つの検出エリアa、b、c、dに分割されている。一方、戻り光(反射光)の受光面上の結像は、シリンドリカルレンズ1044fによって、対物レンズ1044eが光ディスク20に接近した状態から遠ざかる状態になるにつれて、縦楕円Aから横楕円Bになる。また、結像が円Cになったときが、フォーカスが合った状態となる。そこで、4つの検出エリアでの受光光量において、(a+c)−(b+c)を演算することにより、対物レンズ1044eから光ディスク20の面までの距離が適正であるかが識別される。具体的には、距離が適正である場合(フォーカスが合った状態)、演算値は、ゼロとなり、また、対物レンズ1044eが光ディスク20に近接した状態では、演算値の極性がマイナスとなる一方、遠ざかった状態では、演算値の極性がプラスとなる。そこで、サーボ回路108は、フォーカスサーボ制御にあっては、フォーカスを光ディスク20の面上に合わせるべく、演算値がゼロとなるように制御信号としてフォーカス信号を生成し、フォーカスアクチュエータ1046aを駆動する。このように、フォーカスサーボ制御にあっては、反射光に従ってフォーカス信号を生成する、いわゆるフィードバック制御が行われるため、一定時間以上、反射光が検出されない場合には、フォーカスサーボ制御が機能しなくなる。
【0042】
さて、光ピックアップ104には、上述した構成要素の他にも、図示しないフロントモニタダイオードが設けられている。フロントモニタダイオードは、発光部1040がレーザ光を出射している間、出射光量に応じた大きさの電流を生成するものであり、この電流が光ピックアップ104から図7に示すレーザパワー制御回路(LPC)124に供給される。レーザパワー制御回路124は、フロントモニタダイオードからの電流値と、制御部112からの指示信号とから、光ピックアップ104から出射されるレーザ光のパワーを規定するパワー指示信号を生成しレーザドライバ120に出力する。より具体的には、レーザパワー制御回路124は、フロントモニタダイオードからの電流値によって示されるレーザパワーが制御部112からの指示信号によって示されるレーザパワーと略一致するようにレーザドライバ120を制御するためのパワー指示信号を生成する。
【0043】
バッファメモリ114は、光ディスク記録装置10が信号ケーブルにて接続されたパーソナルコンピュータ(以下、「ホストPC」と称する)90からの各種データを一時的に蓄積するメモリである。蓄積されるデータには、記録面に形成すべき画像を示す画像データや、記録すべき情報を示す記録データなどがある。ホストPC90には、光ディスク20の画像データや記録データなどを光ディスク記録装置10に送信する一方で、この光ディスク記録装置10に対して光ディスク20への画像形成や情報記録などを指示するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、ホストPC90にアプリケーションプログラムを実行させることで、この光ディスク記録装置10に画像形成をさせたり、データ記録をさせるようになっている。
【0044】
バッファメモリ114は、蓄積された画像データおよび記録データのうち、画像データを制御部112に出力し、また、記録データをエンコーダ116に出力する。エンコーダ116は、受け取った記録データをEFM変調し、ストラテジ回路118に出力する。ストラテジ回路118は、受け取ったEFM信号に対して時間軸補正処理をして、レーザドライバ120に出力する。レーザドライバ120は、ストラテジ回路118からの信号と、後述する駆動パルス生成部122およびレーザパワー制御回路(LPC)124からの信号とに応じたレーザ駆動信号を生成し、光ピックアップ104の発光部1040に出力する。発光部1040がレーザ駆動信号にて規定されるレーザ光を光ディスク20の記録面に照射することによりデータが記録される。
【0045】
FIFO(First In First Out)メモリ125には、バッファメモリ114に蓄積された画像データが制御部112を介して供給され順次蓄積される。この画像データは、円盤状の光ディスク20に描画すべきドットPの濃淡を規定する階調度データの集合であり、各ドットPについては、図15に示されるように、光ディスク20の同心円と中心からの放射線との各交点に対応して夫々配列している。ここで、各同心円に対して内周側から外周側に向かって順番に1行、2行、・・・、m行(最終行)と規定し、ある一の放射線を基準線としたときに、他の放射線を、時計回りに順番に1列、2列、・・・、n列(最終列)と便宜的に規定することにする。なお、図15は、各座標の位置関係を明瞭に示すために模式的に示す図であり、実際の各座標は図示したものよりも密に配置されることになる。
【0046】
また、光ディスク20のレーベル面に画像が形成される際に、FIFOメモリ125には、PLL(Phase Locked Loop)回路127から画像形成用のクロック信号が供給されるようになっている。FIFOメモリ125は、この画像形成用のクロック信号のクロックパルスが供給される毎に、最も先に蓄積された一つの座標の階調度を示す画像データを駆動パルス生成部122に出力するようになっている。
【0047】
PLL回路127は、周波数発生器102から供給されるFGパルス信号を逓倍し、上述した画像形成用のクロック信号を出力する。このようにFGパルス信号を逓倍したクロック信号がPLL回路127からFIFOメモリ125に出力され、このクロック信号に1周期毎、つまり、ある一定角度分だけ光ディスク20が回転する毎に1つのドットの階調度を示すデータがFIFOメモリ125から駆動パルス生成部122に出力されることになる。なお、このようにPLL回路127を用いてFGパルスを逓倍したクロック信号を生成するようにしてもよいが、スピンドルモータ100として、回転駆動能力が十分に安定しているモータを用いた場合には、PLL回路127に代えて水晶発振器を設け、FGパルスを逓倍したクロック信号、すなわち光ディスク20の回転速度に応じた周波数のクロック信号を生成するようにしてもよい。
【0048】
駆動パルス生成部122は、光ピックアップ104から照射するレーザ光の照射タイミング等を制御する駆動パルスを生成する。ここで、駆動パルス生成部122は、FIFOメモリ125から供給されるドットごとの階調度を示す画像データに応じたパルス幅の駆動パルスを生成する。例えば、あるドットの階調度が比較的大きい場合(濃度が濃い場合)には、図16上段に示すようにライトレベルのパルス幅を大きくした駆動パルスを生成し、一方階調度が比較的小さい座標については図16下段に示すようにライトレベルのパルス幅を小さくした駆動パルスを生成する。ここで、ライトレベルとは、そのレベルのレーザパワーを光ディスク20のレーベル面に対して照射した際に感熱層205が明らかに熱変色するパワーレベルであり、このような駆動パルスがレーザドライバ120に供給された場合、そのパルス幅に応じた時間だけライトレベルのレーザ光が光ピックアップ104から照射される。なお、図16に示すサーボレベルとは、そのレベルのレーザパワーを光ディスク20のレーベル面に照射した際に、感熱層205が殆んど熱変色しないパワーレベルであり、ドットが形成されない領域に対しては、サーボレベルのレーザ光が照射される。
【0049】
ステッピングモータ126は、光ピックアップ104を光ディスク20の径方向に移動させるためのモータである。モータドライバ128は、モータコントローラ130から供給されるパルス信号に応じた量だけステッピングモータ126を回転駆動し、光ディスク20の径方向に移動させる。モータコントローラ130は、制御部112から指示される光ピックアップ104の径方向への移動方向および移動量を含む移動開始指示に従って、移動量や移動方向に応じたパルス信号を生成し、モータドライバ128に出力する。このように、ステッピングモータ126が光ピックアップ104を光ディスク20の径方向に移動させること(いわゆる、フィード送り)、および、光ディスク20をスピンドルモータ100が光ディスク20を回転させることにより、光ピックアップ104のレーザ光照射位置を光ディスク20の様々な位置に移動させることができるようになっている。
【0050】
また、制御部112には、光ディスク20のレーベル面に設けられたバーコード30をデコードするためのデコード回路112aが設けられている。このデコード回路112aは、バーコード30の読み取り時に、バーコード30として記録されたデータを構成する記録ビット列MをRF信号から生成する。ここで、上述のように、バーコード30のデータフォーマットデは、ATIP情報またはADIP情報と同様となっているため、記録ビット列Mからメディアデータを生成するために、新たなデコーダなどを用いることなく、従来の回路構成により、このメディアデータを生成することが可能となっている。
【0051】
さらに、制御部112のROMには、複数種類のディスク毎に、ライトレベルとして設定すべき目標値が記憶されている。レーベル面への画像形成時には、制御部112は、光ディスク20のレーベル面に設けられたバーコード30を読み取ることにより取得されたメディアデータ(より具体的には、メディアデータに含まれるメディアタイプまたはマニュファクチャデータ)に対応するライトレベルの目標値を読み出し、これらの目標値をレーザパワー制御回路124に指示する。このようにメディアデータに応じてパワーの目標値を設定するのは以下のような理由による。すなわち、光ディスク20の種類によって感熱層205として用いられる感熱フィルム等の特性が異なることが考えられ、特性が異なる場合、どの程度のパワーのレーザ光を照射すれば熱変色するといった特性も当然変化することになる。このため、ある光ディスク20の感熱層205に対しては、あるライトレベルのレーザ光を照射することにより、その照射領域を十分に熱変色させることができた場合にも、他の光ディスク20の感熱層205に対して同じライトレベルのレーザ光を照射させた場合に、その照射領域を熱変色させることができるとは限らない。従って、本実施形態では、種々のメディアデータ毎に対応する光ディスク毎に、予め正確な画像形成が行えるようなライトレベルおよびサーボレベルの目標値を実験により求めておく。そして、求めた目標値を各々のメディアデータに対応付けてROMに格納しておくことにより、種々の光ディスク20の感熱層205の特性に応じて、最適なパワー制御を行うことができるようになる。
【0052】
次いで、本実施形態に係る光ディスク記録装置10の動作について説明する。この光ディスク記録装置10は、一般的に行われている記録面へのデータ記録に加え、さらに、レーベル面への画像形成を可能とするものであり、特に、レーベル面に設けられたバーコード30を読み取ることでメディアデータを取得し、このメディアデータに従ってライトレベルの目標値を設定した後に、画像を形成することに主に特徴を有している。そこで、以下では、レーベル面への画像形成について詳述することにする。
【0053】
図17は、光ディスク記録装置10の制御部112によって実行される処理手順を示すフローチャートである。この図に示すように、先ず、光ディスク記録装置10の制御部112は、光ピックアップ104に対向配置された光ディスク20の面がレーベル面であるか否かを判別する(ステップS1)。より具体的には、制御部112は、光ディスク20にレーザ光を照射して、光ディスク20の光ピックアップ104と対向する面にATIP情報が記録されているか否かを検出する。ATIP情報は、CD−Rの記録面のプリグルーブ202aに予め記録された情報であり、このようにATIP情報が記録されている場合には、光ディスク20の記録面が光ピックアップ104と対向するようにセットされていることがわかる。一方、ATIP情報が記録されていない場合には、光ディスク20のレーベル面が光ピックアップ104と対向するように光ディスク20がセットされていることがわかる。すなわち、制御部112は、上記のようにATIP情報の有無を検出することにより、光ディスク20がどちら側の面を光ピックアップ104側に向けてセットされたかを検出している。
【0054】
ここで、制御部112は、光ディスク20からATIP情報が検出された場合には、記録面が光ピックアップ104と対向するように光ディスク20がセットされていると判断し、記録面に対してホストPC90から供給される記録データを記録するための制御を行う(ステップS2)。このデータ記録制御は、従来の光ディスク記録装置(CD−Rドライブ装置)と同様であるため、その説明を省略する。
【0055】
一方、制御部112は、セットされた光ディスク20からATIP情報が検出されない場合には、レーベル面が光ピックアップ104と対向するように光ディスク20がセットされていると判断し、光ディスク20に設けられたバーコード30にレーザ光が照射されるように光ピックアップ104を制御し(ステップS3)、バーコード30として記録されたデータの記録ビット列Mを特定すべく、デコード回路112aにデコードを行わせる(ステップS4)。より具体的には、制御部112は、モータコントローラ130に指示信号を出力して光ピックアップ104をバーコード30が設けられた位置まで光ディスク20の径方向に移動させる。次いで、制御部112は、バーコード30に対してレーザ光が照射されるように光ピックアップ104を制御し、これにより、図18に示されるようなRF信号が得られる。なお、この図には、図2に示されるバーコード30に対してレーザ光が照射された場合のRF信号が例示されており、また、バーコード30の読み取り時にあっては、レーザ光が照射されている箇所における光ディスク20の線速度は、一定であるものとする。
【0056】
上述したように、バーが形成された箇所の光反射率は、約1%である。従って、図18のように、バーが形成された箇所にレーザ光が照射されている期間において受光光量が減少し、図示のようなRF信号が得られる。一方、PLL回路127からは、レーザ光が1つのバー、すなわち、領域R1を横断するに要する時間を周期とする同期信号が制御部112のデコード回路112aに出力されており、デコード回路112aは、このクロック信号に同期して、RF信号を受け取ることにより、バーの配列を特定する。さらに詳述すると、デコード回路112aは、Syncゾーン30aへのレーザ光照射が開始された時、すなわち、RF信号がHighレベルからLowレベルに遷移したのを検出すると、この遷移タイミングt0から、次に、RF信号がLowレベルからHighレベルに遷移したタイミングt1までの時間間隔を特定し、この時間間隔を周期とするクロック信号をPLL回路127に出力させる。そして、デコード回路112aは、RF信号が次にLowレベルへ遷移する遷移タイミングt2を検出し、この遷移タイミングt2と、PLL回路127から出力されるクロック信号とが同期するように、PLL回路127を制御する。これにより、PLL回路127からの同期信号のクロックの立ち上りと立ち下りとが、レーザ光がバーを横断し始めるタイミングと、横断を終了するタイミングとに同期することになる。デコード回路112aは、この同期信号に同期してRF信号を順次受け取り、その信号レベルがHighレベルか否かを判別することで、バーの有無に応じたビット値の再生符号ビットを順次生成し、これらの再生符号ビットを配列してなる符号化コードCを生成する。そして、デコード回路112aは、図4に示す状態遷移図に従って符号化コードCをデコードして記録ビット列Mを生成する。
【0057】
この符号化コードCのデコードについて、より具体的に説明する。なお、符号化コードCを特定する際には、デコード回路112aは、RF信号がHighレベルの場合にビット値「0」の再生符号ビットを生成し、また、Lowレベルの場合にビット値「1」の再生符号ビットを生成するものとする。
デコード回路112aは、記録ビット列Mの各ビットに対して、コード化時に割り当てられているビット(すなわち、上述の符号ビット)数m(本実施形態では、m=2)と同じ数の再生符号ビットを生成するごとに、これらの再生符号ビットを再生符号ビット列としてラッチするなどして記憶する。次いで、デコード回路112aは、新たに再生号ビット列を生成すると、記憶している再生符号ビット列の各ビット値が示す状態から、新たに生成した再生符号ビット列の各ビット値が示す状態への遷移に対応するビット値を図4に示す状態遷移図に従って決定する。図2を例にして説明すると、Syncゾーン30aにレーザ光が照射された時は、デコード回路112aは、最初に再生符号ビット列として(10)を記憶する。そして、デコーダ回路112aは、(10)となる再生符号ビット列を次に生成すると、図4に示す状態遷移図に従って、状態S0(10)から状態(10)への状態遷移に対応するビット値として「SD」(すなわち、Syncデータ)を決定する。また、Syncゾーン30aからデータゾーン30bにかけてレーザ光が照射される時には、デコード回路112aは、再生符号ビット列として(10)を記憶した後に、再生符号ビット列(00)を生成する。従って、デコーダ回路112aは、状態S0(10)から状態S2(00)への遷移に対応するビット値として「L」(すなわち、「0」)を決定する。以降、同様にして、記録ビット列Mの各ビット値が順次決定され、これにより、符号化コードCがデコードされて記録ビット列Mが生成される。
なお、状態遷移を用いずに、例えば、図7および図8に示すように、記録ビット列Mの各ビットのビット値と、m個の符号ビットの各ビット値の状態とを一義的に割り当てるといったコード化が用いられている場合には、デコード回路112aは、m個の再生符号ビットを生成するごとに、これらの再生符号ビットの各ビット値の状態と一義的に対応付けられたビット値を決定すれば良い。
【0058】
次いで、制御部112は、この記録ビット列Mのうち、CRCデータに相当するビット列を用いて、誤り符号検出処理を行い(ステップS5)、記録ビット列Mに誤りがあるか否かを判別する(ステップS6)。この判別結果がYESであれば、制御部112は、ホストPC90に対してエラーを通知するなどのエラー通知処理を行い(ステップS7)、処理を終了する。なお、例えば図9に示すように、光ディスク20のレーベル面に、互いに同一の複数のバーコード30が同一円周に沿って設けられている場合には、制御部112は、各バーコード30から生成した記録ビット列Mの全てに誤りが検出された場合にだけ、エラー通知処理を行う。
【0059】
さて、ステップS6における判別結果がNOである場合、制御部112は、メディアデータをデコードする(ステップS8)。このメディアデータに対応するライトレベルおよびサーボレベルの目標値をROMから読み出す(ステップS9)。そして、制御部112は、読み出したライトレベルおよびサーボレベルのレーザ光が光ピックアップ104から照射されるよう、各々のレベルの目標値をレーザパワー制御回路124に指示する(ステップS10)。
【0060】
次いで、制御部112は、光ディスク20のレーベル面に画像を形成するための制御処理を行う(ステップS11)。具体的には、制御部112は、ホストPC90からバッファメモリ114を介して供給された画像データをFIFOメモリ125に転送する。次いで、制御部112は、周波数発生器102から供給されるFGパルス信号から、スピンドルモータ100によって回転させられている光ディスク20の基準位置、すなわち、図15に示す座標Pm1が光ピックアップ104のレーザ光照射位置を通過するタイミングを検出する。次いで、制御部112は、基準位置通過タイミングを検出すると、この基準位置通過タイミングに合わせて、1行分のドットを形成するための処理を行う。具体的には、制御部112は、基準位置通過タイミングが到来した時に、PLL回路127から出力されるクロック信号に同期してFIFOメモリ125から画像データを順次出力するよう各部を制御する。この制御により、FIFOメモリ125は、PLL回路127からクロックパルスが供給される毎に、1つの座標の階調度を示す情報を駆動パルス生成部122に出力し、駆動パルス生成部122は、この情報に示される階調度にしたがったパルス幅の駆動パルスを生成してレーザドライバ120に出力する。この結果、光ピックアップ104は、各座標の階調度に応じた時間だけライトレベルでレーザ光を光ディスク20のレーベル面に照射し、その照射領域が熱変色することになる。以後、制御部112は、基準位置通過タイミングが到来するごとに、光ピックアップ104を1行分だけ径方向に移動させ、同様な処理を最終行に至るまで行うことにより、図19に示すような画像が形成される。
【0061】
このように、本実施形態に係る光ディスク記録装置10によれば、光ディスク20のレーベル面に設けられたバーコード30からメディアデータを取得することにより、光ディスク20の感熱層205の材質に応じたパワーにて画像を形成するため、光ディスク20によっては、画像の発色が悪くなるといったことが防止される。
【0062】
<光ディスク記録装置の変形例>
上述した実施形態にあっては、光ディスク20の回転駆動方式をCAV方式としたが、回転速度が線速度一定となるように光ディスク20を回転駆動する方式、すなわち、CLV(Constant Linear Velocity)方式としても良い。回転駆動方式をCLV方式とした場合には、スピンドルモータ100の回転速度制御のために、制御部112は、線速度を示す指示信号をサーボ回路108に出力する。なお、情報記録時(ピット形成時)と画像形成時(ドット形成時)とで、光ディスク20の回転駆動方式を異ならせても良い。また、情報記録時および画像形成時において、CLV方式とCAV方式とを、例えばレーザ光を照射すべき光ディスク20の径方向の位置に応じて切り換えるようにしても良い。
【0063】
また、上述した実施形態において、光ディスク20がCD−Rである場合について例示したが、これに限らず、例えば、CD−RWやDVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc- ReWritble)などであっても良い。要するに、レーザ光照射により情報が記録される記録媒体であって、レーザ光照射箇所に変色が生じる記録媒体であれば良い。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光ディスク装置が読み取る際にフォーカスサーボ制御を阻害しないバーコードを規定するためのコード化方法、フォーカスサーボ制御を阻害しないバーコードが設けられた光ディスク、および、光ディスクに設けられたバーコードに対してレーザ光を照射することにより、バーコードとして記録されたデータを得る光ディスク装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る光ディスクをレーベル面から見た図である。
【図2】 同バーコードの空間的構成をデータフォーマットと共に示す図である。
【図3】 同コード化について説明するための図である。
【図4】 同コード化に係る状態遷移図である。
【図5】 同コード化の他の態様を説明するための図である。
【図6】 同コード化の他の態様に係る状態遷移図である。
【図7】 同コード化のその他の態様を説明するための図である。
【図8】 同コード化のその他の態様を説明するための図である。
【図9】 同バーコードの設け方の他の態様を示す図である。
【図10】 同コード化について説明するための図である。
【図11】 同光ディスクの構成を示す断面図である。
【図12】 同光ディスク記録装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図13】 同光ピックアップの構成を示す概略図である。
【図14】 同フォーカスサーボ制御を説明するための図である。
【図15】 同レーベル面への画像形成を説明するための図である。
【図16】 同駆動パルス生成回路の動作を説明するための図である。
【図17】 同制御部によって実行される処理手順を示すフローチャートである。
【図18】 同制御部による符号化コードのデコードを説明するための図である。
【図19】 同光ディスクのレーベル面に画像が形成された際の一例を示す図である。
【符号の説明】
C・・・符号化コード、Cb1、Cb2・・・符号ビット、M・・・記録ビット列、10・・・光ディスク記録装置、20・・・光ディスク、22・・・ピックアップ可動領域、30・・・バーコード、104・・・光ピックアップ、108・・・サーボ回路、112・・・制御部、205・・・感熱層、1042・・・受光部、1046a・・・フォーカスアクチュエータ。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for encoding data recorded as a barcode, an optical disc such as a CD-ROM (Compact Disc-ROM), a CD-R (CD-Recordable), and a CD-RW (CD-ReWritble), and an optical disc. The present invention relates to an optical disc apparatus such as an optical disc reproducing apparatus that reproduces data recorded on the optical disc and an optical disc recording apparatus that records data on the optical disc.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, optical disks such as CD-ROM and CD-R have been widely used as data recording media. Such optical disc manufacturers display product information such as product numbers as bar codes on the optical disc for quality control. Techniques for displaying barcodes on optical disks are disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 9-115187, 2000-9998, and 61-66243. Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-115187 discloses a mirror area (high light) provided on the outer peripheral side of an area where data is actually recorded, that is, a so-called program area, on the recording surface (data recording surface) of an optical disk. A technique for displaying a bar code in the reflection area is shown. On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-9998 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-66243 disclose a technique for displaying a barcode on a label surface (a surface opposite to a recording surface) of an optical disk.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the movable range of an optical pickup provided in an optical disk device such as a CD drive or a CD-R drive is a range in which the program area can be moved, as shown in JP-A-9-115187, The barcode displayed on the outside or inside cannot be read by the optical disc recording apparatus. Therefore, when a user or the like uses information recorded on a bar code displayed in such an area, it is necessary to separately prepare a device such as a bar code reader.
[0004]
On the other hand, in JP-A-2000-9998 and JP-A-61-66243, a bar code is displayed within the movable range of the optical pickup. When the laser beam is irradiated, the focus servo control may not function and the barcode may not be read correctly. Specifically, a general optical disc apparatus performs focus servo control on the optical pickup so that the laser spot is substantially constant on the surface of the optical disc. In this focus servo control, a control signal is generated according to the spot shape of the reflected light from the optical disk. By the way, since the reflectance of the portion where the bar is formed in the barcode is low, the amount of reflected light becomes very small when the bar is irradiated with laser light. Therefore, depending on the size of the bar, the period during which the reflected light is not detected becomes long, and the optical disc apparatus cannot generate a control signal over a long period. For this reason, the focus servo control does not function, and the optical disc apparatus cannot read the barcode normally.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and is provided with a coding method for defining a barcode that does not inhibit focus servo control when the optical disc apparatus reads, and a barcode that does not inhibit focus servo control. It is an object of the present invention to provide an optical disc apparatus that obtains data recorded as a barcode by irradiating a laser beam onto the optical disc and a barcode provided on the optical disc.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention provides a circular circumference having a radius of a certain distance from the center of the optical disc in an area of the optical disc that can be irradiated with laser light by an optical disc apparatus that reproduces the optical disc. The data recorded as the bar code is configured in a coding method used for generating a bar code comprising a plurality of bars and spaces that are provided along the circle and have the same length in the circumferential direction of the circle. For each of m (m ≧ 1) data bits, a binary bit value indicates a bar and space Sign N (n ≧ 2) bits are assigned in order, and the n bits Sign When determining the bit value of each bit according to the bit value of the corresponding data bit, m × n number of the m data bits arranged correspondingly Sign In the bit string of bits, each bit value before and after the bit value indicating a bar becomes a bit value indicating a space. Sign An encoding method for determining bits is provided.
[0007]
According to this encoding method, it is assigned to each data bit of data recorded as a barcode. Sign In the bit string of bits, before and after the bit value indicating the bar, the bit value indicating the space. Therefore, in a bar code in which bars and spaces are arranged according to this bit string, it is possible to prevent two or more bars from continuing. In addition, since the bars are prevented from being arranged continuously, it is possible to prevent the time during which the reflected light is not detected when the optical disc apparatus irradiates the barcode with the laser light, and thus focus servo control. Is prevented from being inhibited.
The bar code preferably includes data for detecting an error code, and a configuration in which a plurality of bar codes are provided on the circumference of the circle is also preferable.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
<Optical disk>
First, the optical disk 20 according to the present invention will be described. Here, it is assumed that the barcode is provided on the label surface of the optical disc 20. FIG. 1 is a view of the label surface viewed from the optical pickup side when the optical disk 20 according to the present embodiment is opposed to the optical pickup of the optical disk apparatus. In this figure, an optical disk 20 having a diameter of 120 mm, which is generally sold, is illustrated. In this figure, the pickup movable region 22 is a region that can be irradiated with laser light from the optical disk device, that is, a region corresponding to the movable range of the optical pickup provided in the optical disk device. The pick-up movable region 22 is provided with a bar code 30 formed by arranging a large number of rectangular bars and spaces. Specifically, the bar code 30 is provided by applying a low-reflective ink to a portion corresponding to the bar by screen printing or the like, and the reflectance of the laser beam in each bar is about 1% or less. It has become.
[0009]
FIG. 2 is a diagram schematically showing the spatial configuration of the barcode 30 together with the data format. In the figure, each bar of the barcode 30 is arranged on a straight line, but in reality, each bar is arranged radially when viewed from the center of the optical disc 20. As shown in the figure, the barcode 30 is spatially configured as an array of three zones. That is, they are the Sync zone 30a, the data zone 30b, and the CRC zone 30c. The Sync zone 30a is provided at the start end 30S (see FIG. 1) of the barcode 30, and Sync data is recorded in the Sync zone 30a. The Sync data is for indicating that the data zone 30b starts from the final end of the Sync zone 30a, and the optical disc apparatus recognizes the start point of the data zone 30b based on the Sync data.
[0010]
The data zone 30b is a zone in which various data are recorded according to the purpose of use of the barcode 30. In the present embodiment, media data is recorded in the data zone 30b. This media data includes media type data, manufacture data, and reserve data. In the conventional optical disc 20, it is included in ATIP (Absolute Time In Pregroove) information, ADIP (Address In Pregroove) information, and the like. Recorded on the recording surface as recorded data. More specifically, the media type data is data indicating the material such as the type of organic dye used on the recording surface of the optical disc 20, and the manufacture data is the name of the manufacturer that manufactured the optical disc 20. It is the data shown. The reserve data is data provided for securing a recording area for data to be added to the media data in the future.
[0011]
The CRC zone 30c is provided from the rear end of the data zone 30b to the end 30E of the barcode 30 (see FIG. 1). In this CRC zone 30c, the data recorded by the optical disk device as the barcode 30 in the data zone 30b is provided. When (in this embodiment, media data) is read, inspection data (inspection bits) for inspecting whether there is an error in the data (bit string) decoded from the reading result is recorded. In the present embodiment, a CRC (Cyclic Redundancy Check) method is used as this check method, and a bit string of media data is generated as a check data in the CRC zone 30c by generating polynomial P (X) ( For example, P (X) = X 14 + X 12 + X Ten + X 7 + X Four + X 2 The remainder divided by +1) is used. The data recorded in the CRC zone 30c is not limited to this, and data according to another inspection method such as a parity check method may be recorded. The data format of the barcode 30 is the same data format as ATIP information and ADIP information recorded in advance on an optical disk such as a CD-R, CD-RW, or DVD-RW. When the code 30 is read and decoded, a conventional decoding circuit can be used.
[0012]
Further, as shown in FIG. 1, the barcode 30 is provided along a circumference concentric with the center of the optical disc 20, and an area other than the area where the barcode 30 is provided on this circumference In the embodiment, it is referred to as a quiet zone 30d. In reading a general bar code 30, a quiet zone 30d is always provided. The optical disk 20 is driven to rotate counterclockwise as viewed from the label surface by the optical disk apparatus during reproduction, so that the laser light from the optical pickup from the start end 30S to the end end of the barcode 30 is standard. Irradiate over 30E. Accordingly, data recorded as the barcode 30 (hereinafter referred to as “recording data”) is sequentially read from the start end 30S to the end end 30E of the barcode 30. That is, the barcode 30 is read in the order of Sync data, media data, and CRC data.
[0013]
Further, as shown in FIG. 2, in the present embodiment, the dimensions of each bar constituting the barcode 30 are equal to each other, and the horizontal width of the bar (that is, the circumference of the circle in which the bar is arranged) Is determined as follows. More specifically, if the crossing time required for the laser beam to cross the bar becomes long, the optical disc apparatus cannot detect the reflected light for a long period of time, so that a control signal for focus servo control cannot be generated. Control stops working. Thus, the crossing time is limited to a range that does not hinder the focus servo control. On the other hand, the crossing time depends on the linear velocity at the time of rotation of the optical disc 20, and if the horizontal width of the bar is the same, the crossing time becomes shorter as the linear velocity is higher. Therefore, the horizontal width of the bar is determined from the linear velocity at the time of laser light irradiation and the time that does not hinder the focus servo control. If the horizontal bar determined in this way is used, it is possible to prevent the focus servo control from failing while at least one bar is irradiated with laser light.
[0014]
Thus, the dimensions of each bar are substantially the same. In the present embodiment, the bar code 30 represents recording data by the interval between adjacent bars (that is, the phase). In general, the simplest method for expressing data by the bar interval is to arrange bars when the bit value of data to be recorded (hereinafter referred to as “record bit sequence”) M is “1”. On the other hand, when the bit value is “0”, the bar is arranged only when the bit value of the recording bit string M is a predetermined value (for example, “1”), such as a space (blank) without arranging the bar. Is the method. However, in this method, for example, if the recording bit string M is M (011100), three bars are continuously arranged as shown in FIG. As described above, when several bars are continuously arranged, a time during which reflected light is not detected exceeds a time that does not hinder the focus servo control, and the focus servo mechanism does not function.
[0015]
Therefore, in the present embodiment, encoding is performed such that the bars are not continuously arranged with respect to the recording bit string M, that is, encoding is always performed so that both ends of the bar are spaces. Hereinafter, this encoding will be described in detail. In the present embodiment, as shown in FIGS. 3A to 3D, four states S0, S1, S2, represented by bars and spaces in each of two adjacent regions R1, R2, The recording bit string M is encoded by S3. Here, when the state S is expressed as follows,
State S = S (region R1, region R2)
However, “1” when the bar is arranged, and “0” when it is a space.
The four states S are S0 (10), S1 (00), S2 (01), and S3 (11). Here, in the state S3 (11), since a bar is arranged in each of the two regions R1 and R2, this state S3 (11) must be prohibited. In other words, if the recording bit string M is coded by the three states S0 (10), S1 (00), and S2 (01) except for the state S3 (11), the state R3 does not result in the state S3. It is prevented that a bar is continuously arranged in each of R2.
[0016]
FIG. 4 is a transition diagram representing the recording bit string M in three states S0 (10), S1 (00), and S2 (01). In the figure, the bit value “1” of the recording bit string M is indicated by “H”, and the bit value “0” is indicated by “L”. As shown in this figure, the transition from the state S2 (01) to the state S0 (10) is (0110) when the bar is “1” and the space is “0”, and the bars are arranged continuously. Means that Therefore, in order to prevent the continuous arrangement of the bars, the transition from the state S2 (01) to the state S0 (10) is prohibited.
[0017]
The transition from the state S1 (00) to the state S1 (00) is assigned to indicate that the quiet zone 30d is irradiated with the laser light from the optical pickup. This is because the transition from the state S1 (00) to the state S1 (00) continues while the area where the barcode 30 is not printed is being irradiated with the laser light from the optical pickup of the optical disk apparatus. It is to do.
[0018]
On the other hand, the transition from the state S0 (10) to the state S0 (10) is assigned to indicate that the read bar belongs to the Sync zone 30a. Therefore, the transition from the state S1 (00) to the state S0 (10) means that the reading of the Sync zone 30a is started, and the transition from the state S0 (10) to another state is the data zone. This means that reading of the bar 30b has started. Therefore, the optical disc apparatus determines that reading of the data zone 30b has started by identifying the transition from the state S0 (10) to another state. Since the transition from the state S0 (10) to another state corresponds to the first bit of data (media data in the present embodiment) recorded in the data zone 30b, the recording bit string M can be encoded. Thus, the state S0 (10) becomes the encoding start state, and the bit values of the recording bit string M are sequentially encoded according to the state transition shown in FIG. For example, as shown in FIG. 2, when the recording bit string M is M (1000...), If the state S0 is the start state, S1 (00), S0 (10), S2 (01), S1 The state transitions in the order of (00), and the encoded code C obtained by this state transition is C (00100100...).
[0019]
Such encoding actually implements an encoder (encoding) circuit that generates an encoded code C from a recording bit string M of recording data in accordance with the state transition diagram shown in FIG. 4 and functions equivalent to this encoder circuit. For example, by a computer system that executes a program for executing the program. Specifically, for example, the encoder circuit has a binary value for each bit of the recording bit string M. Sign Bits Cb1 and Cb2 are allocated. Two Sign Of bits Cb1 and Cb2, Sign Bit Cb1 corresponds to region R1 described above, and Sign Bit Cb2 corresponds to region R2. For example, a state S0 (10) in which a bar is arranged in the region R1 and the region R2 is a space is Sign The bit value of bit Cb1 is set to “1”, and Sign The bit value of bit Cb2 is shown as “0”. In this way, two Sign The states S0 to S3 described above are expressed by the bit values of the bits Cb1 and Cb2. The encoder circuit then assigns each bit assigned to each bit of the recording bit string M according to the state transition diagram shown in FIG. Sign The bit values of the bits Cb1 and Cb2 are determined. And this was decided Sign The encoded code C is indicated by the bit string. The encoded code C is supplied to a printing device that performs screen printing or the like on the label surface of the optical disc 20, and the printing device prints a bar according to the encoded code C, so that the label surface is as shown in FIG. A bar code 30 is printed.
[0020]
By the way, in this embodiment, the horizontal width of the region R is 1 mm, and the horizontal width of each of the regions R1 and R2 obtained by dividing the region R into two is 0.5 mm (= 1/2 mm). Therefore, the horizontal width of the bars arranged in the regions R1 and R2 is 0.5 mm. On the other hand, the length of the bar in the longitudinal direction (the radial direction of the optical disc 20) is 2 mm. These dimensions are determined as follows. Specifically, in the optical disc apparatus, the accuracy of movement of the optical pickup relative to the radial direction of the optical disc 20, so-called feed feed accuracy, is about 0.1 mm, and the optical disc 20 is rotationally driven to cause an eccentricity of about 1 mm. . Therefore, if the length of the bar is about 2 (= 0.1 × 10 + 1) mm in consideration of the feed feed for 10 times, the laser beam can be irradiated to the barcode 30 without detaching. On the other hand, as described above, the horizontal width of the bar may be equal to or smaller than the value determined by the time width that does not hinder the focus servo control and the linear velocity at the time of reading the barcode 30, but in this embodiment, From the printing accuracy of the bar and the amount of deviation caused by wow flutter when the optical disk 20 is driven to rotate, it is set to 0.5 mm.
[0021]
In general, a label is attached to the label surface of the optical disc 20 by a user, or writing is performed with an ink pen or the like. Therefore, in order to ensure a sufficient space that can be used by the user or the like, the position where the barcode 30 is printed is desirably provided on the innermost peripheral side or the outermost peripheral side in the pickup movable region 22. In the present embodiment, the barcode 30 is provided on the innermost peripheral side of the pickup movable region 22. Specifically, as shown in FIG. 1, the innermost circumference of the pickup movable region 22 is defined by a circle having a diameter of about 48 mm concentric with the center of the optical disc 20, whereas the barcode 30 is formed on the optical disc 20. It is provided so as to fit in a circle having a diameter of 50 mm concentric with the center, so that a sufficient space is provided to the user or the like.
[0022]
As described above, according to the optical disc 20 according to the present embodiment, the barcode 30 provided on the surface of the optical disc 20 is provided in the movable range of the optical pickup, that is, in a range where laser irradiation can be performed by the optical disc apparatus. ing. Further, the data recorded as the bar code 30 is coded such that bars are prohibited from being continuously arranged. Therefore, when the optical disc apparatus reads the barcode, it is prevented that the focus servo does not function because the reflected light from the surface of the optical disc 20 is not detected for a certain period of time.
[0023]
<Other aspects of encoding>
The coding described above is merely an example, and any coding may be used as long as coding is such that continuous arrangement of bars is prohibited, that is, coding in which spaces are always provided on both sides of the bar. Such encoding will be described below.
[0024]
(Aspect 1)
In the above-described embodiment, the recording bit string M is coded using the states S0 to S4 when the bars are arranged in the two continuous regions R1 and R2, but the three continuous regions R1 to R3 are encoded. The state when the bars are arranged in the above may be used. More specifically, possible states S when three regions R1 to R3 are used are S0 (000), S1 (100), S2 (010), S3 (001), S4 (110), and S5 (011). , S6 (101) and S7 (111). Here, for the reasons described above, the states of S4 (110), S5 (011), and S7 (111) are prohibited and the states S3 (001) to S1 ( 100) or the state S6 (101) and the transition from the state S6 (101) to the state S1 (100) are prohibited. The state S0 (000) indicating that no bar is arranged is assigned to the quiet zone 30d, and this state S0 (000) is also prohibited in coding. Therefore, there are four states used for encoding, S1 (100), S2 (010), S3 (001), and S6 (101).
[0025]
FIG. 5 is a diagram showing an example of the bar code 30 when the recording bit string M is coded using these four states S, and FIG. 6 is a diagram of coding using these four states S. It is a state transition diagram which shows an example. In FIG. 5, the encoding of M (010100110100) is illustrated as the recording bit string M. As shown in FIG. 6, in this encoding, a case where a continuous region of three regions R1 to R3 is a space and a bar is arranged in the remaining one region is “H” ( Bit value “1”), on the other hand, a bar is arranged in two areas (but not continuous) of the three areas R1 to R3, or the two areas are spaces. “L” (bit value “0”). That is, the two states of the state S1 (100) and the state S3 (001) are “H”, and the two states of the state S2 (010) and the state S6 (101) are “L”.
[0026]
Here, the state S (10) is used as the Sync data, as in the above-described embodiment. Therefore, in coding of the recording bit string M, the state S (10) is a start state, and when the first bit of the recording bit string M is “0”, the state S (10) to the state S6 (101) In addition, when the first bit is “1”, recording is performed according to the state transition diagram shown in FIG. 6, such as transition from state S (10) to state S1 (100). Coding is performed by sequentially changing the state S in accordance with each bit value of the bit string M. For example, as shown in FIG. 5, when the recording bit M is M (010100...), S6 (101), S3 (001), S2 (010), S1 (100), S2 (101 )..., So that the encoded code C is C (101001010100101...). Thus, even in this encoding, it is prevented that bars are continuously arranged. Similarly, four or more areas (for each bit of the recording bit string M ( Sign Of course, encoding may be performed using (bit). However, when the bit length of the recording bit string M is m (m ≧ 1) bits, n (n ≧ 2) number of bits for each bit Sign When the bits are assigned, the bit length of the encoded code C is m × n bits, and is therefore assigned to each bit of the recording bit string M. Sign When the number of bits is increased, the encoded code C becomes longer. Therefore, when bars and spaces are arranged according to the encoded code C, the horizontal width of the barcode 30 (distance from the start end 30S to the end end 30E) becomes long. Therefore, it is desirable to use the number of states in which the horizontal width of the barcode 30 is within a desired length when it is coded.
[0027]
(Aspect 2)
In the above-described embodiment and (Aspect 1), the case where the state transition of the arrangement state of the bars in two or three consecutive regions is used for encoding the recording bit string M has been illustrated. Specifically, in the embodiment, the recording bit string M is regarded as a double Markov information source, and the change in the bit value from the beginning to the rear end of the recording bit string M is the state of the bar arrangement state in two consecutive areas. Coding is performed to express the state by transition and prohibit the state transition to be a continuous arrangement of bars and the state transition to be a continuous arrangement of bars. In (Aspect 1), the recording bit string M is regarded as a triple Markov information source, and this recording bit string M is encoded in the same manner as in the embodiment by using the state transition of the bar arrangement state in three consecutive areas. Has been done. In this (Aspect 2), a case where encoding is performed without using state transition is illustrated.
[0028]
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of coding according to this aspect. As shown in this figure, in the coding according to this aspect, in a case where a bar is arranged in a region R2 located in the middle in three consecutive regions R1 to R3, that is, three Sign The case where the bit string of the bits Cb1, Cb2, and Cb3 is (010) is “L” (bit value “0”), and the bar is arranged in the region R3 located at the right end, that is, three Sign The case where the bit string of the bits Cb1, Cb2, and Cb3 is (001) is “H” (bit value “1”). Thus, in this embodiment, the arrangement of the bars uniquely with respect to “H” and “L”, that is, three Sign Bit values of bits Cb1, Cb2, and Cb3 are assigned. Further, in this assignment, when bars are arranged according to the bit values of the recording bit string M, continuous arrangement of bars is prohibited. In this aspect, the case where the bar is arranged in the region R3 is “H”, but it is needless to say that the case where the bar is arranged in the region R1 located at the left end may be “H”. In other words, whether the bar is arranged in the region R1 or the region R3 depends on whether the bar is arranged in the final region of the Sync zone 30a or not, at the joint between the Sync zone 30a and the data zone 30b. What is necessary is just to determine so that it may not arrange continuously.
[0029]
In addition, the following unique ways of assigning bars to “H” and “L” are possible. FIG. 8 is a diagram illustrating an example of other coding according to this aspect. In the coding shown in this figure, when the bar is arranged in the region R1 out of the two regions R1 and R2, that is, two Sign The case where the bit string indicated by the bits Cb1 and Cb2 is (10) is “H”, and when both the regions R1 and R2 are spaces, that is, two Sign The case where the bit string indicated by the bits Cb1 and Cb2 is (00) is “L”. Even with this coding, continuous placement of the bars is prevented. Of course, the case where the bar is arranged in the region 2 may be “H”.
[0030]
<Other aspects of barcode arrangement>
In the above-described embodiment, the configuration in which only one barcode 30 is provided on the label surface is illustrated. However, the present invention is not limited to this. For example, as illustrated in FIG. 9, each other along the circumference of the same circle. The same two barcodes 30 may be provided. In this configuration, the optical disc apparatus reads each data of the two bar codes 30, performs error code detection on the bit string read from the data zone 30b according to the CRC data, and detects the error. Data recorded on the bar code 30 is used. Therefore, according to this configuration, even if one label 30 cannot be read due to, for example, scratches or dust on the label surface, the other barcode 30 can read data. The number of barcodes 30 provided along the circumference of the same circle may be three or more. Further, the shape of each bar is not limited to the above-described bar shape as long as the length of the circle in the circumferential direction is the same, and for example, any shape such as a sector shape can be used.
[0031]
<Optical disk recording device>
Next, the optical disc recording apparatus 10 according to the present embodiment will be described. The optical disk recording apparatus 10 reads the barcode 30 printed on the label surface of the optical disk 20 described above, and forms an image (image that can be visually recognized by the user) on the label surface using the media data indicated by the barcode 30. Is. First, the configuration of the optical disc 20 on which an image is formed on the label surface will be described. An example in which the optical disc 20 is a CD-R will be described.
[0032]
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the configuration of the optical disc 20 on which an image is formed on the label surface. As shown in this figure, the optical disc 20 has a protective layer 201, a recording layer 202, a reflective layer 203, a protective layer 204, a heat sensitive layer 205, and a protective layer 206 from the recording surface to the label surface. The structure is laminated in order, and the structure is almost the same as that of a conventional CD-R except that the heat-sensitive layer 205 is provided.
[0033]
The recording layer 202 is a layer containing an organic dye such as cyan or azo, and a spiral pre-groove (guide groove) 202a is formed on the surface thereof. At the time of data recording on the recording surface, laser light having a predetermined power or higher is irradiated along the pregroove 202a from the direction of the recording surface. The thermosensitive layer 205 is a layer that undergoes thermal discoloration when irradiated with laser light. The optical disc recording apparatus 10 irradiates the thermosensitive layer 205 with laser light of a certain power or higher from the label surface. The thermal layer 205 is thermally discolored to form dots (discoloration points), and an image as shown in FIG. 19 is formed by forming a large number of these dots. FIG. 11 schematically shows the structure of the optical disk 20, and the dimensional ratio of each layer is not as shown in this figure. The thermal layer 205 is a layer provided for forming an image on the label surface of the optical disc 20 by the optical disc recording apparatus 10. If no image formation is performed on the label surface, the thermal layer 205 is provided. There is no need to be done.
[0034]
FIG. 12 is a block diagram showing a functional configuration of the optical disc recording apparatus 10. In the figure, the control unit 112 includes a CPU (Central Processing Unit), a ROM (Read Only Memory), a RAM (Random Access Memory), and the like. The ROM stores programs for various processes such as reading processing of the barcode 30 attached to the label surface, image forming processing on the label surface, and data recording processing on the recording surface. 112 controls each part of the optical disk recording apparatus 10 according to this program.
[0035]
The spindle motor 100 rotates the optical disc 20. The frequency generator 102 outputs an FG pulse signal having a frequency corresponding to the spindle rotation speed (the number of rotations per unit time) to the servo circuit 108 using a counter electromotive current obtained from the motor driver of the spindle motor 100. The servo circuit 108 feedback-controls the spindle motor 100 so that the spindle rotation speed indicated by the FG pulse signal is substantially equal to the rotation speed indicated by the instruction signal from the control unit 112. Further, the servo circuit 108 performs tracking control and focus control for the optical pickup 104 in addition to the control of the spindle motor 100. These tracking control and focus control will be described later. In the present embodiment, a CAV (Constant Angular Velocity) method is used in which the optical disk 20 is rotationally driven so that the angular velocity is constant.
[0036]
The optical pickup 104 is a unit that irradiates the optical disc 20 with laser light, and its schematic configuration is shown in FIG. As shown in this figure, the optical pickup 104 roughly includes a light emitting unit 1040, a light receiving unit 1042, an optical system 1044, and an optical system driving unit 1046. The light emitting unit 1040 includes an LD (Laser Diode) as laser light generating means, and emits laser light toward the optical system 1044. The optical system 1044 guides the laser light from the light emitting unit 1040 onto the surface of the optical disc 20, and has a large number of optical elements. That is, the diffraction grating 1044a, the polarization beam splitter 1044b, the collimator lens 1044c, the quarter wavelength plate 1044d, and the objective lens 1044e. The laser light emitted from the light emitting unit 1040 is condensed on the surface of the optical disc 20 through each of the optical elements 1044a to 1044e in this order. At the time of image formation on the label surface, laser light adjusted to such a power that the heat generating layer 205 generates heat that can be discolored at the focused spot is irradiated from the label side, thereby the focused spot of the laser beam. A dot is formed on the surface. Further, when the barcode 30 is read, the laser power is suppressed so that the thermal layer 205 does not undergo thermal discoloration. When data is recorded on the recording surface, laser light having a predetermined power or more is irradiated from the recording surface side along the pregroove 202a formed in the recording layer 202, and pits are formed.
[0037]
As shown in FIG. 13, the optical system 1044 further includes a cylindrical lens 1044f that condenses the light reflected by the polarization beam splitter 1044b on the light receiving surface of the light receiving unit 1042, and reflects the light on the surface of the optical disc 20. The laser beam (returned light) is guided to the light receiving unit 1042 through the objective lens 1044e, the quarter-wave plate 1044d, the collimator lens 1044c, the polarization beam splitter 1044b, and the cylindrical lens 1044f in this order. The light receiving unit 1042 outputs a light reception signal corresponding to the amount of received light to an RF (Radio Frequency) amplifier 106 shown in FIG.
[0038]
The RF amplifier 106 amplifies the light reception signal from the optical pickup 104 and outputs it as an RF signal to each of the servo circuit 108 and the control unit 112. At the time of reproducing the data recorded on the recording surface of the optical disc 20, the RF signal is an EFM (Eight to Fourteen Modulation) modulated signal, and the control unit 112 performs EFM demodulation on the received RF signal. To generate playback data. Thereby, the information recorded on the recording surface of the optical disc 20 is reproduced.
[0039]
The servo circuit 108 generates a tracking signal and a focus signal from the RF signal so as to perform tracking servo control and focus servo control, and outputs them to the optical system drive unit 1046 of the optical pickup 104. Here, the tracking signal is a signal for instructing the moving distance of the objective lens 1044e in the radial direction of the optical disc 20 so that the laser light is irradiated along the pregroove 202a formed on the recording surface of the optical disc 20. . The focus signal is a signal for instructing the moving distance of the objective lens 1044e in the optical axis direction in order to control the distance from the objective lens 1044e of the optical pickup 104 to the surface of the optical disc 20.
[0040]
The optical system driving unit 1046 (see FIG. 13) moves the objective lens 1044e in accordance with a signal from the servo circuit 108, and includes two actuators that hold the objective lens 1044e. That is, the tracking actuator 1046b and the focus actuator 1046a. The tracking actuator 1046b moves the objective lens 1044e in the radial direction of the optical disc 20 according to the tracking signal, and the focus actuator 1046a moves the objective lens 1044e in the optical axis direction according to the focus signal from the servo circuit 108. . Thus, tracking servo control and focus servo control are performed by the optical system drive 1046 moving the objective lens 1044e according to the tracking signal and the focus signal.
[0041]
Here, the focus servo control will be described more specifically. The light receiving surface of the light receiving unit 1042 is divided into four detection areas a, b, c, and d as shown in FIG. On the other hand, the image of the return light (reflected light) on the light receiving surface is changed from the vertical ellipse A to the horizontal ellipse B as the objective lens 1044e moves away from the state close to the optical disk 20 by the cylindrical lens 1044f. Further, when the image is formed into a circle C, the focused state is obtained. Therefore, by calculating (a + c) − (b + c) in the received light amount in the four detection areas, it is identified whether the distance from the objective lens 1044e to the surface of the optical disc 20 is appropriate. Specifically, when the distance is appropriate (in a focused state), the calculated value is zero, and when the objective lens 1044e is close to the optical disc 20, the polarity of the calculated value is negative. In the state where it is far away, the polarity of the calculated value is positive. Therefore, in the focus servo control, the servo circuit 108 generates a focus signal as a control signal so that the calculated value becomes zero in order to focus on the surface of the optical disc 20, and drives the focus actuator 1046a. Thus, in the focus servo control, so-called feedback control is performed in which a focus signal is generated according to the reflected light. Therefore, when the reflected light is not detected for a certain period of time, the focus servo control does not function.
[0042]
The optical pickup 104 is provided with a front monitor diode (not shown) in addition to the components described above. The front monitor diode generates a current having a magnitude corresponding to the amount of emitted light while the light emitting unit 1040 emits laser light. This current is generated from the optical pickup 104 by the laser power control circuit (FIG. 7). LPC) 124. The laser power control circuit 124 generates a power instruction signal that defines the power of the laser light emitted from the optical pickup 104 from the current value from the front monitor diode and the instruction signal from the control unit 112, and sends it to the laser driver 120. Output. More specifically, the laser power control circuit 124 controls the laser driver 120 so that the laser power indicated by the current value from the front monitor diode substantially matches the laser power indicated by the instruction signal from the control unit 112. A power instruction signal is generated.
[0043]
The buffer memory 114 is a memory for temporarily storing various data from a personal computer (hereinafter referred to as “host PC”) 90 to which the optical disc recording apparatus 10 is connected by a signal cable. The accumulated data includes image data indicating an image to be formed on the recording surface, recording data indicating information to be recorded, and the like. An application program for instructing the optical disc recording apparatus 10 to form an image on the optical disc 20, record information, and the like while transmitting image data, recording data, etc. of the optical disc 20 to the optical disc recording device 10 to the host PC 90. Is installed. The user causes the optical disc recording apparatus 10 to form an image or record data by causing the host PC 90 to execute an application program.
[0044]
The buffer memory 114 outputs the image data of the accumulated image data and recording data to the control unit 112, and outputs the recording data to the encoder 116. The encoder 116 performs EFM modulation on the received recording data and outputs it to the strategy circuit 118. The strategy circuit 118 performs time axis correction processing on the received EFM signal and outputs it to the laser driver 120. The laser driver 120 generates a laser drive signal corresponding to a signal from the strategy circuit 118 and signals from a drive pulse generation unit 122 and a laser power control circuit (LPC) 124 described later, and a light emitting unit 1040 of the optical pickup 104. Output to. Data is recorded by the light emitting unit 1040 irradiating the recording surface of the optical disc 20 with laser light defined by the laser drive signal.
[0045]
In a FIFO (First In First Out) memory 125, the image data stored in the buffer memory 114 is supplied via the control unit 112 and sequentially stored. This image data is a set of gradation data that defines the density of the dots P to be drawn on the disk-shaped optical disk 20, and for each dot P from the concentric circle and the center of the optical disk 20, as shown in FIG. Are arranged corresponding to each intersection with radiation. Here, for each concentric circle, it is defined as 1 row, 2 rows,..., M rows (final row) in order from the inner circumference side to the outer circumference side, and when a certain radiation is used as a reference line For convenience, other radiations are defined in the order of 1 column, 2 columns,..., N column (final column) in order clockwise. Note that FIG. 15 is a diagram schematically illustrating the positional relationship between the coordinates, and actual coordinates are arranged more densely than illustrated.
[0046]
Further, when an image is formed on the label surface of the optical disc 20, a clock signal for image formation is supplied to the FIFO memory 125 from a PLL (Phase Locked Loop) circuit 127. The FIFO memory 125 outputs to the drive pulse generator 122 image data indicating the gray scale of one coordinate stored first, every time a clock pulse of the image forming clock signal is supplied. ing.
[0047]
The PLL circuit 127 multiplies the FG pulse signal supplied from the frequency generator 102 and outputs the above-described image forming clock signal. A clock signal obtained by multiplying the FG pulse signal in this manner is output from the PLL circuit 127 to the FIFO memory 125, and one dot level is output to this clock signal every cycle, that is, every time the optical disk 20 rotates by a certain angle. Data indicating the furniture is output from the FIFO memory 125 to the drive pulse generator 122. Although a clock signal obtained by multiplying the FG pulse may be generated by using the PLL circuit 127 as described above, when a motor with sufficiently stable rotational driving capability is used as the spindle motor 100, Instead of the PLL circuit 127, a crystal oscillator may be provided to generate a clock signal obtained by multiplying the FG pulse, that is, a clock signal having a frequency corresponding to the rotational speed of the optical disc 20.
[0048]
The drive pulse generator 122 generates a drive pulse for controlling the irradiation timing of the laser light emitted from the optical pickup 104. Here, the drive pulse generator 122 generates a drive pulse having a pulse width corresponding to image data indicating the gradation for each dot supplied from the FIFO memory 125. For example, when the gradation level of a dot is relatively large (when the density is high), a drive pulse with a large light level pulse width is generated as shown in the upper part of FIG. As shown in FIG. 16, a drive pulse with a reduced write level pulse width is generated. Here, the light level is a power level at which the heat-sensitive layer 205 clearly changes color when the label surface of the optical disc 20 is irradiated with the laser power of that level. Such a drive pulse is applied to the laser driver 120. When supplied, light level laser light is emitted from the optical pickup 104 for a time corresponding to the pulse width. The servo level shown in FIG. 16 is a power level at which the thermosensitive layer 205 hardly discolors when the label surface of the optical disk 20 is irradiated with the laser power of that level, and the area where no dots are formed. In this case, servo level laser light is irradiated.
[0049]
The stepping motor 126 is a motor for moving the optical pickup 104 in the radial direction of the optical disc 20. The motor driver 128 rotationally drives the stepping motor 126 by an amount corresponding to the pulse signal supplied from the motor controller 130 and moves it in the radial direction of the optical disc 20. The motor controller 130 generates a pulse signal corresponding to the moving amount and moving direction according to the moving start instruction including the moving direction and moving amount of the optical pickup 104 in the radial direction, which is instructed from the control unit 112, and sends it to the motor driver 128. Output. In this way, the stepping motor 126 moves the optical pickup 104 in the radial direction of the optical disk 20 (so-called feed feed), and the optical disk 20 is rotated by the spindle motor 100 by the spindle motor 100, so that the laser of the optical pickup 104. The light irradiation position can be moved to various positions on the optical disc 20.
[0050]
Further, the control unit 112 is provided with a decoding circuit 112 a for decoding the barcode 30 provided on the label surface of the optical disc 20. When the barcode 30 is read, the decode circuit 112a generates a recording bit string M constituting data recorded as the barcode 30 from the RF signal. Here, as described above, the data format data of the barcode 30 is the same as the ATIP information or ADIP information. Therefore, in order to generate media data from the recording bit string M, a new decoder or the like is not used. The media data can be generated by the conventional circuit configuration.
[0051]
Further, the ROM of the control unit 112 stores a target value to be set as a write level for each of a plurality of types of disks. At the time of image formation on the label surface, the control unit 112 reads the media data (more specifically, the media type or the manual included in the media data) obtained by reading the barcode 30 provided on the label surface of the optical disc 20. The target values of the light level corresponding to the (facility data) are read out, and these target values are instructed to the laser power control circuit 124. The power target value is set according to the media data as described above for the following reason. That is, it is conceivable that the characteristics of the heat-sensitive film used as the heat-sensitive layer 205 differ depending on the type of the optical disc 20. It will be. For this reason, even when the heat-sensitive layer 205 of a certain optical disk 20 is irradiated with laser light of a certain light level and the irradiated region can be sufficiently thermally discolored, the heat-sensitive layer of another optical disk 20 is also affected. When the layer 205 is irradiated with laser light having the same light level, the irradiation region is not necessarily thermally discolored. Therefore, in the present embodiment, the target values of the write level and the servo level that can perform accurate image formation are obtained in advance for each optical disc corresponding to various media data by experiments. Then, by storing the obtained target values in association with the respective media data in the ROM, optimum power control can be performed according to the characteristics of the thermal layer 205 of various optical disks 20. .
[0052]
Next, the operation of the optical disc recording apparatus 10 according to this embodiment will be described. The optical disk recording apparatus 10 enables image formation on a label surface in addition to data recording on a recording surface that is generally performed, and in particular, a barcode 30 provided on the label surface. The present invention is mainly characterized in that the media data is obtained by reading and the light level target value is set according to the media data, and then the image is formed. Therefore, in the following, image formation on the label surface will be described in detail.
[0053]
FIG. 17 is a flowchart showing a processing procedure executed by the control unit 112 of the optical disc recording apparatus 10. As shown in this figure, first, the control unit 112 of the optical disk recording apparatus 10 determines whether or not the surface of the optical disk 20 disposed to face the optical pickup 104 is a label surface (step S1). More specifically, the control unit 112 irradiates the optical disc 20 with laser light and detects whether or not ATIP information is recorded on the surface of the optical disc 20 facing the optical pickup 104. The ATIP information is information recorded in advance on the pre-groove 202a on the recording surface of the CD-R. When the ATIP information is recorded in this way, the recording surface of the optical disc 20 faces the optical pickup 104. You can see that it is set to. On the other hand, when ATIP information is not recorded, it can be seen that the optical disc 20 is set so that the label surface of the optical disc 20 faces the optical pickup 104. In other words, the control unit 112 detects which side of the optical disc 20 is set with the optical pickup 104 side set by detecting the presence or absence of ATIP information as described above.
[0054]
Here, when the ATIP information is detected from the optical disc 20, the control unit 112 determines that the optical disc 20 is set so that the recording surface faces the optical pickup 104, and the host PC 90 with respect to the recording surface. Control for recording the recording data supplied from is performed (step S2). Since this data recording control is the same as that of a conventional optical disk recording apparatus (CD-R drive apparatus), description thereof is omitted.
[0055]
On the other hand, when the ATIP information is not detected from the set optical disk 20, the control unit 112 determines that the optical disk 20 is set so that the label surface faces the optical pickup 104, and is provided in the optical disk 20. The optical pickup 104 is controlled so that the bar code 30 is irradiated with laser light (step S3), and the decoding circuit 112a performs decoding in order to specify the recording bit string M of the data recorded as the bar code 30 (step S3). S4). More specifically, the control unit 112 outputs an instruction signal to the motor controller 130 to move the optical pickup 104 in the radial direction of the optical disc 20 to the position where the barcode 30 is provided. Next, the control unit 112 controls the optical pickup 104 so that the bar code 30 is irradiated with laser light, thereby obtaining an RF signal as shown in FIG. This figure illustrates an RF signal when the barcode 30 shown in FIG. 2 is irradiated with laser light, and the laser light is irradiated when the barcode 30 is read. It is assumed that the linear velocity of the optical disc 20 at a given location is constant.
[0056]
As described above, the light reflectance of the portion where the bar is formed is about 1%. Therefore, as shown in FIG. 18, the amount of received light decreases during the period in which the laser beam is irradiated to the portion where the bar is formed, and an RF signal as shown in the figure is obtained. On the other hand, the PLL circuit 127 outputs a synchronization signal having a period of time required for the laser light to cross one bar, that is, the region R1, to the decoding circuit 112a of the control unit 112. The decoding circuit 112a The bar array is specified by receiving the RF signal in synchronization with the clock signal. More specifically, when the decode circuit 112a detects that the sync zone 30a starts to be irradiated with the laser beam, that is, when the RF signal has transitioned from the high level to the low level, the decoding circuit 112a The time interval from timing t1 when the RF signal transitions from low level to high level is specified, and a clock signal having this time interval as a period is output to the PLL circuit 127. Then, the decode circuit 112a detects the transition timing t2 at which the RF signal transitions to the low level next, and causes the PLL circuit 127 to synchronize with this transition timing t2 and the clock signal output from the PLL circuit 127. Control. As a result, the rise and fall of the clock of the synchronization signal from the PLL circuit 127 are synchronized with the timing when the laser beam starts to cross the bar and the timing when the crossing ends. The decode circuit 112a sequentially receives the RF signal in synchronization with the synchronization signal, and determines whether or not the signal level is the high level, thereby reproducing the bit value according to the presence or absence of the bar. Sign Generate bits sequentially and play these Sign An encoded code C formed by arranging the bits is generated. Then, the decode circuit 112a decodes the encoded code C according to the state transition diagram shown in FIG.
[0057]
The decoding of the encoded code C will be described more specifically. When specifying the encoded code C, the decoding circuit 112a reproduces the bit value “0” when the RF signal is at a high level. Sign Generates a bit and reproduces the bit value “1” when the level is Low. Sign Bits shall be generated.
The decoding circuit 112a assigns to each bit of the recording bit string M the bits assigned at the time of encoding (that is, the above-described bits). Sign Bits) The same number of reproductions as m (in this embodiment, m = 2) Sign Each time a bit is generated, these playbacks Sign Play bit Sign It is stored as a bit string by latching. Next, the decoding circuit 112a newly reproduces Mark When generating the bit string, the stored playback Sign Newly generated playback from the state indicated by each bit value in the bit string Sign The bit value corresponding to the transition to the state indicated by each bit value of the bit string is determined according to the state transition diagram shown in FIG. Referring to FIG. 2 as an example, when the sync zone 30a is irradiated with laser light, the decode circuit 112a first reproduces. Sign (10) is stored as a bit string. Then, the decoder circuit 112a reproduces (10). Sign When the bit string is generated next, “SD” (that is, Sync data) is determined as a bit value corresponding to the state transition from the state S0 (10) to the state (10) according to the state transition diagram shown in FIG. When the laser beam is irradiated from the sync zone 30a to the data zone 30b, the decode circuit 112a Sign Play after storing (10) as bit string Sign A bit string (00) is generated. Accordingly, the decoder circuit 112a determines “L” (that is, “0”) as a bit value corresponding to the transition from the state S0 (10) to the state S2 (00). Thereafter, similarly, each bit value of the recording bit string M is sequentially determined, whereby the encoded code C is decoded and the recording bit string M is generated.
In addition, without using the state transition, for example, as shown in FIGS. 7 and 8, the bit value of each bit of the recording bit string M and m Sign When encoding is used such that the state of each bit value is uniquely assigned, the decoding circuit 112a performs m reproduction. Sign Each time a bit is generated, these playbacks Sign What is necessary is just to determine the bit value uniquely matched with the state of each bit value of a bit.
[0058]
Next, the control unit 112 uses the bit string corresponding to the CRC data in the recorded bit string M to generate an error. Sign A detection process is performed (step S5), and it is determined whether or not there is an error in the recording bit string M (step S6). If the determination result is YES, the control unit 112 performs an error notification process such as notifying the host PC 90 of an error (step S7), and ends the process. For example, as shown in FIG. 9, when a plurality of identical barcodes 30 are provided on the label surface of the optical disc 20 along the same circumference, the control unit 112 starts from each barcode 30. An error notification process is performed only when an error is detected in all of the generated recording bit strings M.
[0059]
If the determination result in step S6 is NO, the control unit 112 decodes the media data (step S8). The write level and servo level target values corresponding to the media data are read from the ROM (step S9). Then, the control unit 112 instructs the target value of each level to the laser power control circuit 124 so that the read light level and servo level laser light is emitted from the optical pickup 104 (step S10).
[0060]
Next, the control unit 112 performs a control process for forming an image on the label surface of the optical disc 20 (step S11). Specifically, the control unit 112 transfers the image data supplied from the host PC 90 via the buffer memory 114 to the FIFO memory 125. Next, the control unit 112 uses the FG pulse signal supplied from the frequency generator 102 as a reference position of the optical disc 20 rotated by the spindle motor 100, that is, the coordinate Pm1 shown in FIG. The timing of passing through the irradiation position is detected. Next, when the reference position passage timing is detected, the control unit 112 performs processing for forming dots for one line in accordance with the reference position passage timing. Specifically, the control unit 112 controls each unit to sequentially output image data from the FIFO memory 125 in synchronization with the clock signal output from the PLL circuit 127 when the reference position passage timing arrives. By this control, every time a clock pulse is supplied from the PLL circuit 127, the FIFO memory 125 outputs information indicating the gradation of one coordinate to the drive pulse generation unit 122. The drive pulse generation unit 122 A drive pulse having a pulse width according to the gradation shown in FIG. 6 is generated and output to the laser driver 120. As a result, the optical pickup 104 irradiates the label surface of the optical disc 20 with the laser beam at the light level for a time corresponding to the gradation of each coordinate, and the irradiated area is thermally discolored. Thereafter, the control unit 112 moves the optical pickup 104 in the radial direction by one line every time the reference position passage timing arrives, and performs the same processing until the final line, as shown in FIG. An image is formed.
[0061]
As described above, according to the optical disk recording apparatus 10 according to the present embodiment, the media data is acquired from the barcode 30 provided on the label surface of the optical disk 20, so that the power corresponding to the material of the thermal layer 205 of the optical disk 20 is obtained. Therefore, depending on the optical disc 20, it is possible to prevent the color of the image from being deteriorated.
[0062]
<Modification of optical disk recording device>
In the embodiment described above, the rotational drive system of the optical disk 20 is the CAV system. However, the optical disk 20 is rotationally driven so that the rotational speed is constant, that is, the CLV (Constant Linear Velocity) system. Also good. When the rotation driving method is the CLV method, the control unit 112 outputs an instruction signal indicating the linear velocity to the servo circuit 108 for controlling the rotation speed of the spindle motor 100. Note that the rotational drive method of the optical disc 20 may be different between information recording (pit formation) and image formation (dot formation). Further, at the time of information recording and image formation, the CLV method and the CAV method may be switched according to, for example, the radial position of the optical disc 20 to be irradiated with laser light.
[0063]
Further, in the above-described embodiment, the case where the optical disk 20 is a CD-R has been illustrated. However, the present invention is not limited to this, and for example, CD-RW, DVD-R (Digital Versatile Disc-Recordable), DVD-RW (Digital Versatile) Disc-ReWritble). In short, any recording medium can be used as long as it is a recording medium on which information is recorded by laser light irradiation and the discoloration occurs at the laser light irradiation position.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an encoding method for defining a barcode that does not inhibit focus servo control when the optical disc apparatus reads, an optical disc provided with a barcode that does not inhibit focus servo control, and There is provided an optical disc apparatus for obtaining data recorded as a barcode by irradiating a barcode provided on the optical disc with a laser beam.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view of an optical disc according to an embodiment of the present invention as viewed from a label surface.
FIG. 2 is a diagram showing a spatial configuration of the barcode together with a data format.
FIG. 3 is a diagram for explaining the encoding.
FIG. 4 is a state transition diagram according to the encoding.
FIG. 5 is a diagram for explaining another aspect of the encoding.
FIG. 6 is a state transition diagram according to another aspect of the encoding.
FIG. 7 is a diagram for explaining another aspect of the encoding.
FIG. 8 is a diagram for explaining another aspect of the encoding.
FIG. 9 is a diagram showing another aspect of how to provide the barcode.
FIG. 10 is a diagram for explaining the encoding.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the configuration of the optical disc.
FIG. 12 is a block diagram showing a functional configuration of the optical disc recording apparatus.
FIG. 13 is a schematic view showing a configuration of the optical pickup.
FIG. 14 is a diagram for explaining the focus servo control.
FIG. 15 is a diagram for explaining image formation on the label surface;
FIG. 16 is a diagram for explaining the operation of the drive pulse generation circuit;
FIG. 17 is a flowchart showing a processing procedure executed by the control unit.
FIG. 18 is a diagram for explaining decoding of an encoded code by the control unit.
FIG. 19 is a diagram showing an example when an image is formed on the label surface of the optical disc.
[Explanation of symbols]
C ... encoded code, Cb1, Cb2 ... Sign Bit, M: Recording bit string, 10: Optical disk recording device, 20: Optical disk, 22: Pickup movable area, 30: Bar code, 104: Optical pickup, 108: Servo Circuit, 112... Control unit, 205... Thermal layer, 1042.

Claims (3)

光ディスクの面内のうち、光ディスクを再生する光ディスク装置によってレーザ光が照射され得る領域に、光ディスクの中心と同心の円の円周上に設けられ、当該円周方向の長さが略同一である複数のバーおよびスペースからなるバーコードの生成に用いられるコード化方法において、
前記バーコードとして記録されるデータを構成するm(m≧1)個のデータビットの各々に対して、2値のビット値によりバーおよびスペースを示す符号ビットをn(n≧2)個ずつ順番に割り当て、
前記m個のデータビットの並びに対応して配列したm×n個の符号ビットのビット列において、バーを示すビット値の前後のビット値がスペースを示すビット値となるように、データビットの各ビット値に応じて各符号ビットのビット値を決定する
ことを特徴とするコード化方法。
Within the plane of the optical disc, it is provided on the circumference of a circle concentric with the center of the optical disc in a region where the laser beam can be irradiated by the optical disc apparatus for reproducing the optical disc, and the length in the circumferential direction is substantially the same. In the encoding method used to generate a barcode consisting of a plurality of bars and spaces,
For each of the m (m ≧ 1) data bits constituting the data recorded as the bar code, n (n ≧ 2) code bits indicating a bar and a space are sequentially arranged by binary bit values. Assigned to
Each bit of the data bits so that the bit value before and after the bit value indicating the bar becomes the bit value indicating the space in the bit string of m × n code bits arranged correspondingly in the m data bits. A coding method characterized by determining a bit value of each sign bit according to a value.
面内に所定のコード化方法でコード化されたバーコードが設けられた光ディスクにおいて、
前記バーコードは、光ディスクを再生する光ディスク装置によってレーザ光が照射され得る領域内に、光ディスクの中心と同心の円の円周上に設けられ、
当該円周方向の長さが略同一である複数のバーとスペースとからなり、当該バーの前記円周方向の配置間隔によってデータを表現するものであり、1つのバーの前記円周方向両側には、スペースが設けられており、
さらに、前記バーコードをコード化したコード化方法は、前記光ディスクの面内のうち、光ディスクを再生する光ディスク装置によってレーザ光が照射され得る領域に、光ディスクの中心と同心の円の円周上に設けられ、当該円周方向の長さが略同一である複数のバーおよびスペースからなるバーコードの生成に用いられるコード化方法であって、前記バーコードとして記録されるデータを構成するm(m≧1)個のデータビットの各々に対して、2値のビット値によりバーおよびスペースを示す符号ビットをn(n≧2)個ずつ順番に割り当て、前記m個のデータビットの並びに対応して配列したm×n個の符号ビットのビット列において、バーを示すビット値の前後のビット値がスペースを示すビット値となるように、データビットの各ビット値に応じて各符号ビットのビット値を決定するものである
ことを特徴とする光ディスク。
In an optical disc provided with a barcode encoded in a predetermined encoding method in a plane,
The bar code is provided on the circumference of a circle concentric with the center of the optical disc in a region where the laser beam can be irradiated by the optical disc apparatus for reproducing the optical disc,
It consists of a plurality of bars and spaces having substantially the same length in the circumferential direction, and represents data by the circumferential arrangement interval of the bars, on both sides in the circumferential direction of one bar Has a space ,
Further, the encoding method in which the bar code is encoded is provided on a circumference of a circle concentric with the center of the optical disc in an area in the plane of the optical disc that can be irradiated with laser light by an optical disc apparatus that reproduces the optical disc. A coding method that is provided and used for generating a barcode composed of a plurality of bars and spaces having substantially the same length in the circumferential direction, and m (m For each of ≧ 1) data bits, n (n ≧ 2) code bits indicating a bar and a space are sequentially assigned by binary bit values, and the m data bits are arranged correspondingly. Each bit of the data bits is arranged such that the bit value before and after the bit value indicating the bar becomes the bit value indicating the space in the arranged bit sequence of m × n code bits. Optical disc, wherein according to Tsu preparative value is to determine the bit value of each code bit.
請求項2記載の光ディスクの面にレーザ光を照射する光照射手段と、
前記光照射手段を前記光ディスクの径方向に移動させる移動手段と、
前記光ディスクに設けられているバーコードに対して、レーザ光が照射されるように前記光照射手段を移動させるべく前記移動手段を制御する制御手段と、
当該バーコードに対して照射されたレーザ光の反射光光量に応じた受光信号から前記バーコードとして記録されたデータをデコードする手段であり、1つのバーを読み取るに要する時間間隔ごとに前記受光信号を順次受け取り、受け取った受光信号のレベルに応じて2値の再生符号ビットを順次生成する一方、デコードすべきデータを構成するデータビットの各ビットに対して予め割り当てられているビット数と同じ数の再生符号ビットを生成する毎に、当該生成した再生符号ビットの各々のビット値に従って、対応するデータビットを生成するデコード手段と
を具備することを特徴とする光ディスク装置。
Light irradiation means for irradiating the surface of the optical disk according to claim 2 with laser light ;
A moving means for moving the light irradiation unit in the radial direction of the optical disc,
Relative bar code kicked set in the optical disc, and a control means for the laser beam to control the moving means to move the said light irradiation means is irradiated,
A means for decoding data recorded as the barcode from a received light signal corresponding to the amount of reflected light of the laser beam irradiated to the barcode, and the received light signal for each time interval required to read one bar sequentially receiving, while sequentially generating reproduction sign bit binary according to the level of the received light signal, the same number as the number of bits assigned in advance for each bit of the data bits constituting the to be decoded data each time generates a reproduction code bits in accordance with each bit value of the reproduction code bits thus generated, the optical disk apparatus characterized by comprising a decoding means for generating the corresponding data bits.
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