JP3883715B2 - Underwater antifouling agent - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、養殖用または定置用の漁網およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの漁網付属具、船底、海水取水路及び海中構築物などに水棲汚損生物が付着するのを長期にわたって防止するための海中防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
漁網および漁網付属具、船底、海水取水路および海中構築物などは、海中で長期保持されるため、海藻類、フジツボ、セルプラ、コケムシ、軟体動物類などの水棲汚損生物の付着が激しく、それらの保守に多大の労力と費用をかけている。
【0003】
これらの水棲汚損生物の付着を防止するために、従来は有機錫重合体が広く使用されてきたが、有機錫化合物は環境に対する配慮などから使用できなくなった。
【0004】
そこで、有機錫重合体に替わる防汚薬剤として種々の研究、提案がなされ、現在亜酸化銅、ロダン銅などの銅化合物、エチレンビスジチオカルバミン酸の亜鉛塩やマンガン塩などのチオカーバメイト化合物、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラクロロイソフタロニトリル、ジメチルフェニルジクロロマレイミドなどの有機化合物を有効成分とし、これを油性系または合成樹脂系ビヒクルに配合した防汚剤が使用されているが、塗膜物性、防汚性の面で満足しうる化合物は、未だ見出されていないのが現状である。
【0005】
また、防汚剤の有効成分として、トリフェニルボランと(置換)ピリジン誘導体との錯体化合物が提案されている(米国特許第3211679号明細書、特開平7−133207号公報)。しかし、これら化合物は、溶剤に不溶の為、分散型防汚剤となり、作業効率が非常に悪くなるという欠点がある上に、防汚性能および物性面でも満足できるものになっていない。さらに、トリフェニルボラン・脂肪族アミン錯体化合物(米国特許第3211679号明細書、特開平8−295608号公報、特開平8−295609号公報)、トリフェニルボラン・ヒドロキシル基含有アミン錯体化合物(特開平9−78007号公報)、トリフェニルボラン・高級脂肪族ポリアミン錯体化合物(特開平10−182322号公報)、トリフェニルボラン・高級脂肪族第二または第三アミン錯体化合物(特開平10−182323号公報)も提案されており、これらの化合物は溶剤に溶解するため作業効率の点では改善されるが、ある程度の効果を出すためには薬剤量を多くする必要があり、価格および防汚性能の点で充分に満足できるものになっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の点に鑑みて、魚網および漁網付属具、船底、海水取水路、海中構築物などに対する塗布作業性が良好で、かつ長期間すぐれた防汚効果を維持することのできる海中防汚剤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の観点から、鋭意検討を進めた結果、一般式(I)で示されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物が、フジツボ、ムラサキイガイ、カキ、セルプラなどの貝類、および、カサネカンザシ、ヒトエカンザシ、ヤッコカンザシ、ウズマキゴカイなどの管棲多毛類、ヒドロ虫などの腔腸動物、あるいはその他の生物の付着に対してすぐれた防汚効果を示し、さらに、キシレンなどの有機溶剤に可溶であるため、特に網染めにおいて極めて作業性のよい、実用的な製剤が可能であることを見出し、さらに前述のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物に、シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、ジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種を併用するか、および/または、一般式(III)で表されるテトラアルキルチウラムジスルフィドを併用すると飛躍的に防汚性能が向上し、通常使用される薬剤量の半量以下であっても、長期間にわたってフジツボ、セルプラ、ホヤ、コケムシなどの大型生物や藻類などに対する防汚効果が持続することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、請求項1に係る発明は、一般式(I):
【0009】
【化5】
【0010】
(式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝状のアルキレン基、またはフェニレン基を、R2は炭素数1〜18の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表わされるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2種以上を有効成分として含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0011】
さらに請求項2に係る発明は、(A)請求項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2種以上と、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、および一般式(II):
R3−(S)n −R3 (II)
(式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のアルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0012】
さらに請求項3に係る発明は、(A)請求項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2種以上と、(C)一般式(III):
【0013】
【化6】
【0014】
(式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表されるテトラアルキルチウラムジスルフィド化合物の1種または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0015】
さらに請求項4に係る発明は、(A)請求項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2種以上と、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、および一般式(II):
R3−(S)n −R3 (II)
(式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のアルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上と、(C)一般式(III):
【0016】
【化7】
【0017】
(式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表されるテトラアルキルチウラムジスルフィド化合物の1種または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0018】
さらに請求項5に係る発明は、一般式(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物がトリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の海中防汚剤に関する。
【0019】
さらに請求項6に係る発明は、一般式(I):
【0020】
【化8】
【0021】
(式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝状のアルキレン基、またはフェニレン基を、R2は炭素数1〜18の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表わされるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物に関する。
【0022】
さらに請求項7に係る発明は、トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物がトリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物である請求項6記載の化合物に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明において、必須の有効成分として使用する化合物は、一般式(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物である。
【0024】
一般式(I)において、R1で示される炭素数1〜8の直鎖または分枝状アルキレン基としては、たとえばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、2−メチルトリメチレン基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−ブチルエチレン基、オクタメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基などがあげられ、R2で示される炭素数1〜18の直鎖または分枝状アルキル基としては、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、ステアリルなどがあげられる。
【0025】
前記一般式(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の具体例としては、たとえばトリフェニルボラン・3−エトキシプロピルアミン、トリフェニルボラン・3−ブトキシプロピルアミン、トリフェニルボラン・3−(2−エチルへキシルオキシ)プロピルアミン、トリフェニルボラン・3−ラウリルオキシプロピルアミン、トリフェニルボラン・3−ステアリルオキシプロピルアミン、トリフェニルボラン・4−(2−エチルヘキシルオキシ)ブチルアミン、トリフェニルボラン・4−ラウリルオキシブチルアミン、トリフェニルボラン・8−エトキシオクチルアミン、トリフェニルボラン・8−(2−エチルヘキシルオキシ)オクチルアミン、トリフェニルボラン・2−エチルヘキシルオキシフェニルアミン、トリフェニルボラン・ラウリルオキシフェニルアミンなどがあげられる。
【0026】
これらトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
【0027】
前記一般式(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物は、トリフェニルボランとアルコキシ基含有アミンとを、好ましくは不活性雰囲気下で、両者を溶解し得る有機溶剤中で常温下または加熱下に反応させることによって得ることができる。有機溶剤としては、たとえばテトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ミネラルスピリット、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルエチルケトン、エチルイソブチルケトン、ジブチルエーテル、メタノール、エタノール、プロパノールなどが使用できる。トリフェニルボランとアルコキシ基含有アミンの使用割合は等モル比ないしその近傍のモル比が好ましい。反応混合物の処理は溶剤の留去、結晶化など常法によって行なうことができ、必要により再結晶などにより精製してもよい。
【0028】
本発明においては、有効成分として(A)前記トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物を単独で用いてもよいが、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類および一般式(II)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上を併用するか、および/または、(C)一般式(III)で表されるテトラアルキルチウラムジスルフィド化合物を併用することにより、防汚効果が飛躍的に向上する。
【0029】
本発明に用いられるシリコーンオイルとしては、たとえばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、メチルフェニルシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリアルキル(メチル)シロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、フロロシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、その他各種官能基による変性シリコーンオイルなどがあげられるが、これらに限られるものではない。これらのシリコーンオイルのうちでとくに好ましいものは、親水性親油性バランス(HLB)が2〜12の範囲にある、ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンである。これらのシリコーンオイルは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また本発明に用いるシリコーンオイルは、海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点から、粘度が1〜1万ポイズ、なかんづく50〜500ポイズの範囲のものが好ましい。
【0030】
本発明に用いられるポリブテン類としては、たとえば、日本石油化学(株)製のポリブテンLV−7、ポリブテンLV−10、ポリブテンLV−25、ポリブテンLV−50、ポリブテンLV−100、ポリブテンHV−35、ポリブテンHV−100、ポリブテンHV−300、ポリブテンHV−1900、出光石油化学(株)製のポリブテン0H、ポリブテン5H、ポリブテン10H、ポリブテン300H、ポリブテン2000H、ポリブテン0R、ポリブテン15R、ポリブテン35R、ポリブテン100R、ポリブテン350R、日本油脂(株)製のポリビスOSH、三井化学(株)製のルーカントHC−20、ルーカントHC−150、ルーカントHC−600、ルーカントHC−2000などがあげられる。
【0031】
本発明に用いられるパラフィン類としては、たとえば、n−パラフィン(日本石油化学(株)製など)、固形パラフィン(日本精蝋(株)製など)、流動パラフィン(松村石油(株)製のスモイルP−100、スモイルP−150など)、塩素化パラフィン(東ソー(株)製のA−40、A−50、A−70、A−145、A−150、A−265、A−270など)などがあげられる。
【0032】
本発明に用いられるワセリン類としては、たとえば、白色ワセリン、黄色ワセリン(安藤パラケミー(株)製など)があげられる。
【0033】
本発明に用いられる一般式(II)で表されるジアルキルスルフィド化合物には、nが1であるジアルキルモノスルフィド化合物と、nが2〜20の整数であるジアルキルポリスルフィド化合物が含まれる。一般式(II)において、R3で示される炭素数1〜20の直鎖または分枝状のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどがあげられる。海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点から、とくに炭素数4〜19のアルキル基が好ましい。一般式(II)において、nは1〜20の整数であるが、海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点からnが1〜10、なかんづく4〜10であるのが好ましい。これらジアルキルスルフィド化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点から好ましいジアルキルスルフィド化合物としては、ジ−tert−ブチルデカスルフィド、ジペンチルテトラスルフィド、ジペンチルペンタスルフィド、ジペンチルデカスルフィド、ジオクチルテトラスルフィド、ジオクチルペンタスルフィド、ジノニルテトラスルフィド、ジノニルペンタスルフィド、ジ−tert−ノニルテトラスルフィド、ジ−tert−ノニルペンタスルフィド、ジデシルテトラスルフィド、ジドデシルテトラスルフィド、ジオクタデシルテトラスルフィド、ジノナデシルテトラスルフィドなどがあげられるが、これに限定されるものではない。
【0034】
本発明においては、(B)成分として、前記シリコーンオイルと、前記ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類およびジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上とを併用するのが好ましい。
【0035】
本発明に用いられるテトラアルキルチウラムジスルフィド化合物は一般式(III)で表わされるものである。一般式(III)において、R4で示される炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシルなどがあげられる。一般式(III)で表されるテトラアルキルチウラムジスルフィド化合物の具体例としては、たとえばテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラプロピルチウラムジスルフィド、テトライソプロピルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、テトラ−sec−ブチルチウラムジスルフィド、テトライソブチルチウラムジスルフィド、テトラ−tert−ブチルチウラムジスルフィド、テトラペンチルチウラムジスルフィド、テトラヘキシルチウラムジスルフィド、テトラヘプチルチウラムジスルフィド、テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラ(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドなどがあげられるが、これらに限定されるものではない。これらのテトラアルキルジスルフィド化合物のうち、好ましいものはテトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドである。テトラアルキルチウラムジスルフィド化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】
本発明においては、テトラアルキルチウラルジスルフィド化合物を前記のシリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類および一般式(II)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上と併用するのが好ましい。
【0037】
本発明の海中防汚剤には、ビヒクルとして合成樹脂および/または天然樹脂が用いられる。合成樹脂系ビヒクルとしては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アルキルビニルエーテル共重合体、塩化ビニル樹脂などのビニル樹脂系、アルキッド樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステル樹脂系、合成ゴム系、塩素化ポリエチレンなどがあげられる。また、天然樹脂としては、ウッドロジン、ガムロジン、変性ロジンなどがあげられる。ビヒクルに用いられる樹脂としては、特にアクリル樹脂が好ましい。
【0038】
また、本発明の海中防汚剤には、通常溶剤が含まれる。溶剤としては、特に限定されるものではなく種々の溶剤が使用でき、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなどの芳香族系炭化水素溶剤、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどのアルコール系溶剤、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤などがあげられる。これらの溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0039】
本発明の海中防汚剤において、有効成分として、トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物を単独で使用するばあい、その使用量は、特に制限されるものではないが、防汚剤中の不揮発分量に対して、通常0.1〜80重量%であり、好ましくは、1〜50重量%である。トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の使用量が前記範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範囲を超えると塗工性能、塗膜物性が劣化する傾向がある。
【0040】
さらに、本発明の海中防汚剤において、(A)トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物に、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類およびジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上を併用するばあい、これらの配合比は特に制限されるものではないが、(A)成分/(B)成分の重量比は通常1/99〜99/1の範囲であり、好ましくは10/90〜90/10の範囲である。また、防汚剤中の不揮発分量に対する(A)成分と(B)成分の合計配合量は特に制限されるものではないが、通常0.1〜80重量%であり、好ましくは1〜50重量%の範囲である。合計配合量が前記範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範囲を超えると海中防汚剤としての塗工性能、塗膜物性が劣化する傾向がある。
【0041】
さらに、本発明の海中防汚剤において、(A)トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物に、(C)テトラアルキルチウラムジスルフィド化合物を併用するばあい、これらの配合比は特に制限されるものではないが、(A)成分/(C)成分の重量比は通常1/99〜99/1の範囲であり、好ましくは10/90〜90/10の範囲である。また、防汚剤中の不揮発分量に対する(A)成分と(C)成分の合計配合量は特に制限されるものではないが、通常0.1〜80重量%であり、好ましくは1〜50重量%の範囲である。合計配合量が前記範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範囲を超えると海中防汚剤としての塗工性能、塗膜物性が劣化する傾向にある。
【0042】
さらに、本発明では、(A)トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物と、(C)テトラアルキルチウラムジスルフィド化合物を前記の割合で配合したものに、(B)前記シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類およびジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上を併用することができる。その場合、これら成分の配合比はとくに制限されるものではないが、(A)成分と(C)成分の混合物(混合比は1/99〜99/1、好ましくは10/90〜90/10である)/(B)成分の重量比は通常1/99〜99/1の範囲であり、好ましくは10/90〜90/10の範囲である。また、防汚剤中の不揮発分量に対する(A)成分、(B)成分、(C)成分の合計配合量は特に制限されるものではないが、通常0.1〜80重量%であり、好ましくは1〜50重量%の範囲である。合計配合量が前記範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範囲を超えると海中防汚剤としての塗工性能、塗膜物性が劣化する傾向にある。
【0043】
本発明の海中防汚剤には、他の防汚剤を添加してもよい。これらの防汚剤としては、たとえばジチオカーバート系防汚剤、カーバメート系防汚剤、マレイミド系防汚剤、イソチアゾロン系防汚剤、テトラクロロイソフタロニトリルなどが挙げられる。また、本発明の海中防汚剤には、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、トリクレジルフォスフェートなどの可塑剤も加えることができる。さらに、本発明の海中防汚剤には、顔料、その他の添加剤、たとえばポリアマイド燐酸系、ポリアマイド系、不飽和ポリカルボン酸系などの分散剤、消泡剤、タレ止め剤、界面活性剤などを添加することができる。本発明の海中防汚剤においては、他の防汚剤、可塑剤、顔料、その他の添加剤は、本発明の目的を損なわない範囲で任意の配合割合で含有させることができる。
【0044】
本発明の海中防汚剤は、前記した成分を混合し、必要に応じて各種添加剤を配合し、混合することにより製造することができる。各成分の混合方法および各種添加剤の添加方法は、特に制限されるものではなく、種々の方法により行うことができ、混合順序および添加順序も種々の方法で行うことができる。
【0045】
本発明は、本発明の海中防汚剤を、漁網具等に塗布することにより、水棲汚損生物の付着を防止し、優れた防汚性を発揮させる漁網具等の防汚方法も提供することができる。海中防汚剤の漁網具等への塗布方法は、たとえば浸漬塗装、吹きつけ塗装などの種々の塗装方法を適用することができるが、浸漬塗装が好ましい。付着量は、漁網の場合漁網重量の1〜20重量%の範囲が好ましい。
【0046】
【実施例】
つぎにトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の製造例、実施例および試験例をあげて本発明を説明する。各例中の%および部はそれぞれ重量%および重量部を示す。
【0047】
製造例1 トリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物の製造
冷却器、攪拌機を取り付けた300ml四ツ口フラスコにトリフェニルボラン
(試薬特級、Aldrich社製)24.2g(0.100mol)、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン(試薬特級、東京化成工業(株)製)18.7g(0.100mol)、脱水テトラヒドロフラン(THF)100mlを仕込み、N2気流下、室温で4時間反応させた後、THFを減圧下留去した。残留物をメタノールから再結晶することにより、融点66.5〜67.5℃の白色粉末40.3g(収率94%)を得た。この化合物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果により、トリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物であることを確認した。図1にこの化合物のFTIRスペクトルを、図2にNMRスペクトルを示す。FTIRは、(株)島津製作所製 FTIR−8100Mを使用し、KBr錠剤法で測定した。NMRは日本電子(株)製 JNM−PMX60を使用し、テトラメチルシランを内部基準としてCDCl3中で測定した。
【0048】
【0049】
製造例2 トリフェニルボラン・3−エトキシプロピルアミン錯体化合物の製造
製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、3−エトキシプロピルアミン(広栄化学工業(株)製)10.3g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、融点175〜176℃の白色粉末30.0g(収率87%)を得た。この化合物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果により、トリフェニルボラン・3−エトキシプロピルアミン錯体化合物であることを確認した。
【0050】
【0051】
製造例3 トリフェニルボラン・3−ブトキシプロピルアミン錯体化合物の製造
製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、3−ブトキシプロピルアミン(広栄化学工業(株)製)13.1g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、融点106〜107℃の白色粉末34.0g(収率91%)を得た。この化合物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果により、トリフェニルボラン・3−ブトキシプロピルアミン錯体化合物であることを確認した。
【0052】
【0053】
製造例4 トリフェニルボラン−3−ラウリルオキシプロピルアミン錯体化合物の製造
製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、3−ラウリルオキシプロピルアミン(広栄化学工業(株)製)24.3g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、融点73.5〜74.0℃の白色粉末43.3g(収率89%)を得た。この化合物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果により、トリフェニルボラン・3−ラウリルオキシプロピルアミン錯体化合物であることを確認した。
【0054】
【0055】
比較製造例1 トリフェニルボラン・ピリジン錯体化合物の製造
(米国特許第3211679号明細書および特開平7−133207号公報記載の化合物)
製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、ピリジン(試薬特級、キシダ化学(株)製)7.9g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、白色粉末のトリフェニルボラン・ピリジン錯体化合物27.6g(収率86%)を得た。
【0056】
比較製造例2 トリフェニルボラン・オクタデシルアミン錯体化合物の製造
(米国特許第3211679号明細書、特開平8−295608号公報および特開平8−295609号公報記載の化合物)
製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、オクタデシルアミン(試薬特級、東京化成工業(株)製)27.0g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、白色粉末のトリフェニルボラン・オクタデシルアミン錯体化合物43.0g(収率84%)を得た。
【0057】
比較製造例3 トリフェニルボラン・エタノールアミン錯体化合物の製造
(特開平9−78007号公報記載の化合物)
製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミンの替わりに、エタノールアミン(試薬特級、東京化成工業(株)製)6.1g(0.100mol)を用い、製造例1と同様にして、白色粉末のトリフェニルボラン・エタノールアミン錯体化合物26.1g(収率86%)を得た。
【0058】
実施例1〜17および比較例1〜5
製造例1〜4および比較製造例1〜3で得られた化合物を用い、表1、2に記載の配合成分を添加して、実施例1〜17および比較例1〜5の海中防汚剤を得た。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
試験例(防汚性試験)
実施例1〜17および比較例1〜5で得られた海中防汚剤を、ポリエチレン製の漁網(400デニール、40本、8節)に浸漬塗装し、乾燥した。このように防汚剤を塗布した漁網を40cm×60cmの鉄棒の枠に固定し、三重県尾鷲湾にて海中筏から水深約1mに垂下浸漬し、その防汚性能を6カ月にわたって定期的に観測した。結果を表3に示す。表中の数字は海棲生物の付着面積(%)を表す。
【0062】
【表3】
【0063】
【発明の効果】
表3の結果から明らかな様に、一般式(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物を用いた本発明の海中防汚剤は水棲汚損生物の付着を効果的に防止することができる。また、トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物と、シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、ジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上と、および/または、テトラアルキルチウラムジスルフィドとを併用した本発明の海中防汚剤は、長期にわたって水棲汚損生物の付着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造例1におけるトリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物のFTIRスペクトルである。
【図2】本発明の製造例1におけるトリフェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物のNMRスペクトルである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is intended to prevent aquatic fouling organisms from sticking to aquaculture or stationary fishing nets and fishing net accessories such as floats and ropes, ship bottoms, seawater intakes and underwater structures for a long period of time. Of marine antifouling agent.
[0002]
[Prior art]
Since fishing nets and fishing net accessories, ship bottoms, seawater intakes and underwater structures are maintained for a long time in the sea, the attachment of aquatic fouling organisms such as seaweeds, barnacles, cell plastics, bryozoans and molluscs is severe and their maintenance It takes a lot of effort and cost.
[0003]
Conventionally, organotin polymers have been widely used in order to prevent the adhesion of these varicella-fouling organisms. However, organotin compounds cannot be used because of environmental considerations.
[0004]
Therefore, various researches and proposals have been made as antifouling agents in place of organotin polymers. Currently, copper compounds such as cuprous oxide and rhodan copper, thiocarbamate compounds such as zinc and manganese salts of ethylenebisdithiocarbamate, and tetraethylthiuram. Antifouling agents containing organic compounds such as disulfide, tetrachloroisophthalonitrile, and dimethylphenyldichloromaleimide as active ingredients and blended with oil-based or synthetic resin-based vehicles are used. At present, no compound that is satisfactory in terms of the above has been found.
[0005]
As an active ingredient of the antifouling agent, a complex compound of triphenylborane and a (substituted) pyridine derivative has been proposed (US Pat. No. 3,321,679, JP-A-7-133207). However, these compounds are insoluble in a solvent, so that they become a dispersion-type antifouling agent, resulting in a very poor working efficiency and are not satisfactory in terms of antifouling performance and physical properties. Further, triphenylborane / aliphatic amine complex compounds (US Pat. No. 3,321,679, JP-A-8-295608, JP-A-8-295609), triphenylborane / hydroxyl group-containing amine complex compounds (JP 9-78007), triphenylborane / higher aliphatic polyamine complex compound (JP-A-10-182322), triphenylborane / higher aliphatic secondary or tertiary amine complex compound (JP-A-10-182323). ) Have been proposed, and these compounds are dissolved in a solvent, so that the work efficiency is improved. However, in order to achieve a certain level of effect, the amount of the chemical must be increased, and the cost and antifouling performance must be increased. It is not satisfactory enough.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above points, the present invention has excellent coating workability for fish nets and fishing net accessories, ship bottoms, seawater intakes, underwater structures, etc., and can maintain an excellent antifouling effect for a long period of time. It is an object to provide a soiling agent.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies from the above viewpoint, the present inventors have found that triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compounds represented by the general formula (I) are shellfish such as barnacles, mussels, oysters, and cell plastics, and It exhibits excellent antifouling effect against the adhesion of tuberculid polychaetes such as Kasane Kanzashi, Human Ekanzashi, Yakko Kanzashi, Uzumakigokai, and hydrozoa, and other organisms, and organic solvents such as xylene. It is found that a practical preparation with extremely good workability can be obtained particularly in net dyeing, and further, the triphenylborane-alkoxy group-containing amine complex compound described above can be added to silicone oil, polybutenes, At least one selected from the group consisting of paraffins, petrolatums and dialkyl sulfide compounds; When used, and / or when used together with the tetraalkylthiuram disulfide represented by the general formula (III), the antifouling performance is dramatically improved. Over time, the present inventors have found that the antifouling effect on large organisms such as barnacles, cell plastics, sea squirts, bryozoans, and algae persists, thereby completing the present invention.
[0008]
That is, the invention according to
[0009]
[Chemical formula 5]
[0010]
(Wherein R1Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 8 carbon atoms, or a phenylene group, R2Is a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms), and contains one or more triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compounds represented by It relates to an underwater antifouling agent.
[0011]
Further, the invention according to
RThree-(S) n -RThree (II)
(Wherein RThreeIs a linear or branched alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and n is an integer of 1 to 20, and contains one or more selected from the group consisting of dialkyl sulfide compounds The present invention relates to an underwater antifouling agent.
[0012]
Further, the invention according to
[0013]
[Chemical 6]
[0014]
(Wherein RFourIs a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms), and relates to a marine antifouling agent characterized by containing one or more tetraalkylthiuram disulfide compounds.
[0015]
Further, the invention according to
RThree-(S) n -RThree (II)
(Wherein RThreeIs a linear or branched alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, n is an integer of 1 to 20, and one or more selected from the group consisting of dialkyl sulfide compounds represented by: C) General formula (III):
[0016]
[Chemical 7]
[0017]
(Wherein RFourIs a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms), and relates to a marine antifouling agent characterized by containing one or more tetraalkylthiuram disulfide compounds.
[0018]
Further, in the invention according to
[0019]
Further, the invention according to
[0020]
[Chemical 8]
[0021]
(Wherein R1Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 8 carbon atoms, or a phenylene group, R2Represents a straight-chain or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms) and a triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound.
[0022]
The invention according to
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the compound used as an essential active ingredient is a triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound represented by the general formula (I).
[0024]
In general formula (I), R1Examples of the straight-chain or branched alkylene group having 1 to 8 carbon atoms represented by: methylene group, ethylene group, trimethylene group, propylene group, tetramethylene group, 2-methyltrimethylene group, 1,1-dimethylethylene Group, 1,2-dimethylethylene group, 1-ethylethylene group, pentamethylene group, hexamethylene group, 1-butylethylene group, octamethylene group, 2-ethylhexamethylene group, etc.2Examples of the linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms represented by: methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, isobutyl, sec-butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, heptyl, octyl, Examples include 2-ethylhexyl, nonyl, decyl, undecyl, lauryl, tridecyl, tetradecyl, pentadecyl, hexadecyl, heptadecyl, stearyl and the like.
[0025]
Specific examples of the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound represented by the general formula (I) include triphenylborane-3ethoxypropylamine, triphenylborane-3-butoxypropylamine, and triphenylborane. 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine, triphenylborane, 3-lauryloxypropylamine, triphenylborane, 3-stearyloxypropylamine, triphenylborane, 4- (2-ethylhexyloxy) butylamine, tri Phenylborane, 4-lauryloxybutylamine, triphenylborane, 8-ethoxyoctylamine, triphenylborane, 8- (2-ethylhexyloxy) octylamine, triphenylborane, 2-ethylhexyloxyphenylamine Emissions, such as triphenyl borane lauryl oxyphenyl amines.
[0026]
These triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compounds may be used alone or in combination of two or more.
[0027]
The triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound represented by the general formula (I) is an organic solvent capable of dissolving triphenylborane and an alkoxy group-containing amine, preferably in an inert atmosphere. It can be obtained by reacting at room temperature or under heating. As the organic solvent, for example, tetrahydrofuran, benzene, toluene, xylene, mineral spirit, hexane, heptane, octane, methyl ethyl ketone, ethyl isobutyl ketone, dibutyl ether, methanol, ethanol, propanol and the like can be used. The use ratio of triphenylborane and alkoxy group-containing amine is preferably an equimolar ratio or a molar ratio in the vicinity thereof. The reaction mixture can be treated by conventional methods such as evaporation of the solvent and crystallization, and may be purified by recrystallization, if necessary.
[0028]
In the present invention, (A) the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound may be used alone as an active ingredient, but (B) silicone oil, polybutenes, paraffins, petrolatums and the general formula (II) ) Or a combination of two or more selected from the group consisting of dialkyl sulfide compounds represented by formula (III) and / or (C) a tetraalkylthiuram disulfide compound represented by formula (III) As a result, the antifouling effect is dramatically improved.
[0029]
Examples of the silicone oil used in the present invention include polydimethylsiloxane, polymethylphenylsiloxane, methylphenylsiloxane-dimethylsiloxane copolymer, polyether-modified polydimethylsiloxane, polyether-modified polyalkyl (methyl) siloxane, and polyester-modified poly. Examples include, but are not limited to, dimethylsiloxane, fluorosilicone oil, amino-modified silicone oil, and other modified silicone oils with various functional groups. Particularly preferred among these silicone oils are polydimethylsiloxane, methylphenylsiloxane-dimethylsiloxane copolymer, and polyether-modified polydimethylsiloxane having a hydrophilic / lipophilic balance (HLB) in the range of 2-12. is there. These silicone oils may be used alone or in combination of two or more. In addition, the silicone oil used in the present invention preferably has a viscosity in the range of 1 to 10,000 poise, especially 50 to 500 poise, from the viewpoint of coating performance of the antifouling agent in the sea and physical properties of the coating film.
[0030]
Examples of the polybutenes used in the present invention include polybutene LV-7, polybutene LV-10, polybutene LV-25, polybutene LV-50, polybutene LV-100, polybutene HV-35 manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd. Polybutene HV-100, Polybutene HV-300, Polybutene HV-1900, Polybutene 0H, Polybutene 5H, Polybutene 10H, Polybutene 300H, Polybutene 2000H, Polybutene 0R, Polybutene 15R, Polybutene 35R, Polybutene 100R, manufactured by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Examples include Polybutene 350R, Polybis OSH manufactured by NOF Corporation, Lucant HC-20, Lucant HC-150, Lucant HC-600, Lucant HC-2000 manufactured by Mitsui Chemicals.
[0031]
Examples of the paraffins used in the present invention include n-paraffin (manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.), solid paraffin (manufactured by Nippon Seiwa Co., Ltd.), liquid paraffin (Sumoil made by Matsumura Oil Co., Ltd.). P-100, sumoyl P-150, etc.), chlorinated paraffin (A-40, A-50, A-70, A-145, A-150, A-265, A-270, etc., manufactured by Tosoh Corporation) Etc.
[0032]
Examples of petrolatums used in the present invention include white petrolatum and yellow petrolatum (manufactured by Ando Parachemy Co., Ltd.).
[0033]
The dialkyl sulfide compound represented by the general formula (II) used in the present invention includes a dialkyl monosulfide compound in which n is 1 and a dialkyl polysulfide compound in which n is an integer of 2 to 20. In the general formula (II), RThreeExamples of the straight chain or branched alkyl group having 1 to 20 carbon atoms represented by: methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, octyl, nonyl, decyl, dodecyl, tetradecyl, hexadecyl And octadecyl. An alkyl group having 4 to 19 carbon atoms is particularly preferable from the viewpoint of the coating performance of the marine antifouling agent and the physical properties of the coating film. In the general formula (II), n is an integer of 1 to 20, and n is preferably 1 to 10, especially 4 to 10 from the viewpoint of coating performance and coating film physical properties of the marine antifouling agent. These dialkyl sulfide compounds may be used alone or in combination of two or more. Preferred dialkyl sulfide compounds from the viewpoint of coating performance of marine antifouling agents and coating film properties include di-tert-butyl decasulfide, dipentyl tetrasulfide, dipentyl pentasulfide, dipentyl decasulfide, dioctyl tetrasulfide, dioctyl pentasulfide, Examples include dinonyl tetrasulfide, dinonyl pentasulfide, di-tert-nonyl tetrasulfide, di-tert-nonyl pentasulfide, didecyl tetrasulfide, didodecyl tetrasulfide, dioctadecyl tetrasulfide, and dinonadecyl tetrasulfide. However, the present invention is not limited to this.
[0034]
In the present invention, as the component (B), it is preferable to use the silicone oil in combination with one or more selected from the group consisting of the polybutenes, paraffins, petrolatums and dialkyl sulfide compounds.
[0035]
The tetraalkyl thiuram disulfide compound used in the present invention is represented by the general formula (III). In general formula (III), RFourExamples of the alkyl group having 1 to 8 carbon atoms represented by: include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, isobutyl, sec-butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, heptyl, octyl, 2-ethylhexyl and the like. Specific examples of the tetraalkylthiuram disulfide compound represented by the general formula (III) include tetramethylthiuram disulfide, tetraethylthiuram disulfide, tetrapropylthiuram disulfide, tetraisopropylthiuram disulfide, tetrabutylthiuram disulfide, tetra-sec-butyl. Thiuram disulfide, tetraisobutyl thiuram disulfide, tetra-tert-butyl thiuram disulfide, tetrapentyl thiuram disulfide, tetrahexyl thiuram disulfide, tetraheptyl thiuram disulfide, tetraoctyl thiuram disulfide, tetra (2-ethylhexyl) thiuram disulfide, etc. It is not limited to these. Of these tetraalkyl disulfide compounds, preferred are tetraethyl thiuram disulfide and tetrabutyl thiuram disulfide. Tetraalkyl thiuram disulfide compounds may be used alone or in combination of two or more.
[0036]
In the present invention, the tetraalkylthioural disulfide compound is one or more selected from the group consisting of the aforementioned silicone oil, polybutenes, paraffins, petrolatums and dialkylsulfide compounds represented by the general formula (II). It is preferable to use together.
[0037]
In the marine antifouling agent of the present invention, a synthetic resin and / or a natural resin is used as a vehicle. Synthetic resin-based vehicles include vinyl chloride / vinyl acetate copolymer, vinyl chloride / alkyl vinyl ether copolymer, vinyl resin such as vinyl chloride resin, alkyd resin, acrylic resin, urethane resin, polyester resin, Synthetic rubber type, chlorinated polyethylene and the like can be mentioned. Examples of natural resins include wood rosin, gum rosin, and modified rosin. As the resin used for the vehicle, an acrylic resin is particularly preferable.
[0038]
Moreover, the marine antifouling agent of the present invention usually contains a solvent. The solvent is not particularly limited, and various solvents can be used. For example, aromatic hydrocarbon solvents such as benzene, toluene, xylene and trimethylbenzene, alcohol solvents such as ethanol, isopropanol and n-butanol, acetone And ketone solvents such as diethyl ketone and methyl isobutyl ketone. These solvents may be used alone or in combination of two or more.
[0039]
In the marine antifouling agent of the present invention, when a triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound is used alone as an active ingredient, the amount used is not particularly limited. It is 0.1 to 80 weight% normally with respect to a non-volatile content, Preferably, it is 1 to 50 weight%. If the amount of the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound is less than the above range, the antifouling property is not sufficient, while if it exceeds the above range, the coating performance and the physical properties of the coating film tend to deteriorate.
[0040]
Further, in the marine antifouling agent of the present invention, (A) the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound is selected from the group consisting of (B) silicone oil, polybutenes, paraffins, petrolatums and dialkyl sulfide compounds. When using 1 type or 2 types or more together, these compounding ratios are not particularly limited, but the weight ratio of component (A) / component (B) is usually in the range of 1/99 to 99/1. Yes, preferably in the range of 10/90 to 90/10. The total blending amount of the component (A) and the component (B) with respect to the nonvolatile content in the antifouling agent is not particularly limited, but is usually 0.1 to 80% by weight, preferably 1 to 50% by weight. % Range. If the total blending amount is less than the above range, the antifouling property is not sufficient, while if it exceeds the above range, the coating performance as a marine antifouling agent and the physical properties of the coating film tend to deteriorate.
[0041]
Further, in the marine antifouling agent of the present invention, when (A) a triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound is used in combination with (C) a tetraalkylthiuram disulfide compound, the mixing ratio thereof is particularly limited. However, the weight ratio of component (A) / component (C) is usually in the range of 1/99 to 99/1, preferably in the range of 10/90 to 90/10. The total blending amount of the component (A) and the component (C) with respect to the nonvolatile content in the antifouling agent is not particularly limited, but is usually 0.1 to 80% by weight, preferably 1 to 50% by weight. % Range. If the total blending amount is less than the above range, the antifouling property is not sufficient. On the other hand, if it exceeds the above range, the coating performance as a marine antifouling agent and the physical properties of the coating film tend to deteriorate.
[0042]
Further, in the present invention, (B) the silicone oil, polybutenes, paraffin are blended with (A) a triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound and (C) a tetraalkylthiuram disulfide compound in the above proportions. 1 type, or 2 or more types selected from the group consisting of catechins, petrolatums and dialkyl sulfide compounds can be used in combination. In that case, the compounding ratio of these components is not particularly limited, but a mixture of component (A) and component (C) (mixing ratio is 1/99 to 99/1, preferably 10/90 to 90/10. The weight ratio of the component (B) is usually in the range of 1/99 to 99/1, preferably in the range of 10/90 to 90/10. Further, the total blending amount of the component (A), the component (B) and the component (C) with respect to the nonvolatile content in the antifouling agent is not particularly limited, but is usually 0.1 to 80% by weight, preferably Is in the range of 1-50% by weight. If the total blending amount is less than the above range, the antifouling property is not sufficient. On the other hand, if it exceeds the above range, the coating performance as a marine antifouling agent and the physical properties of the coating film tend to deteriorate.
[0043]
You may add another antifouling agent to the underwater antifouling agent of this invention. Examples of these antifouling agents include dithiocarbate antifouling agents, carbamate antifouling agents, maleimide antifouling agents, isothiazolone antifouling agents, and tetrachloroisophthalonitrile. In addition, a plasticizer such as phthalic acid ester, adipic acid ester or tricresyl phosphate can be added to the marine antifouling agent of the present invention. Further, the marine antifouling agent of the present invention includes pigments and other additives, for example, dispersants such as polyamide phosphates, polyamides and unsaturated polycarboxylic acids, antifoaming agents, anti-sagging agents, surfactants, etc. Can be added. In the marine antifouling agent of the present invention, other antifouling agents, plasticizers, pigments, and other additives can be contained in any blending ratio as long as the object of the present invention is not impaired.
[0044]
The underwater antifouling agent of the present invention can be produced by mixing the aforementioned components, blending various additives as necessary, and mixing them. The mixing method of each component and the adding method of various additives are not particularly limited, and can be performed by various methods. The mixing order and the adding order can also be performed by various methods.
[0045]
The present invention also provides an antifouling method for fishing nets and the like that prevents the adhesion of water fouling organisms and exhibits excellent antifouling properties by applying the underwater antifouling agent of the present invention to fishing nets and the like. Can do. Various coating methods such as dip coating and spray coating can be applied as the method for applying the marine antifouling agent to the fishing net equipment, but dip coating is preferred. In the case of a fishing net, the adhesion amount is preferably in the range of 1 to 20% by weight of the fishing net.
[0046]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to production examples, examples and test examples of triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compounds. In each example, “%” and “part” represent “% by weight” and “part by weight”, respectively.
[0047]
Production Example 1Preparation of triphenylborane • 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine complex compound
Triphenylborane in a 300 ml four-necked flask equipped with a condenser and a stirrer
(Reagent special grade, manufactured by Aldrich) 24.2 g (0.100 mol), 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine (reagent special grade, manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.) 18.7 g (0.100 mol), dehydrated tetrahydrofuran (THF) 100ml is charged, N2After reacting for 4 hours at room temperature under an air stream, THF was distilled off under reduced pressure. The residue was recrystallized from methanol to obtain 40.3 g (yield 94%) of white powder having a melting point of 66.5 to 67.5 ° C. This compound was confirmed to be a triphenylborane.3- (2-ethylhexyloxy) propylamine complex compound from the results of FTIR, NMR and the following elemental analysis. FIG. 1 shows the FTIR spectrum of this compound, and FIG. 2 shows the NMR spectrum. FTIR was measured by KBr tablet method using FTIR-8100M manufactured by Shimadzu Corporation. NMR uses JNM-PMX60 manufactured by JEOL Ltd., and CDCl with tetramethylsilane as an internal standard.ThreeMeasured in.
[0048]
[0049]
Production Example 2Production of triphenylborane and 3-ethoxypropylamine complex compound
In Production Example 1, instead of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine, 10.3 g (0.100 mol) of 3-ethoxypropylamine (manufactured by Guangei Chemical Industry Co., Ltd.) was used, and the same procedure as in Production Example 1 was performed. As a result, 30.0 g (yield 87%) of white powder having a melting point of 175 to 176 ° C. was obtained. This compound was confirmed to be a triphenylborane · 3-ethoxypropylamine complex compound from the results of FTIR, NMR and the following elemental analysis.
[0050]
[0051]
Production Example 3Preparation of triphenylborane 3-butoxypropylamine complex compound
In Production Example 1, instead of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine, 13.1 g (0.100 mol) of 3-butoxypropylamine (manufactured by Guangei Chemical Industry Co., Ltd.) was used, and the same as in Production Example 1. As a result, 34.0 g (yield 91%) of white powder having a melting point of 106 to 107 ° C. was obtained. This compound was confirmed to be a triphenylborane · 3-butoxypropylamine complex compound from the results of FTIR, NMR and the following elemental analysis.
[0052]
[0053]
Production Example 4Production of triphenylborane-3-lauryloxypropylamine complex compound
In Production Example 1, instead of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine, 24.3 g (0.100 mol) of 3-lauryloxypropylamine (manufactured by Koei Chemical Industry Co., Ltd.) was used, and the same as in Production Example 1. Thus, 43.3 g (yield 89%) of white powder having a melting point of 73.5 to 74.0 ° C. was obtained. This compound was confirmed to be a triphenylborane.3-lauryloxypropylamine complex compound from the results of FTIR, NMR and the following elemental analysis.
[0054]
[0055]
Comparative production example 1Production of triphenylborane / pyridine complex compounds
(Compounds described in US Pat. No. 3,111,679 and JP-A-7-133207)
Instead of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine in Production Example 1, 7.9 g (0.100 mol) of pyridine (special grade reagent, manufactured by Kishida Chemical Co., Ltd.) was used, As a result, 27.6 g (yield 86%) of triphenylborane / pyridine complex compound was obtained.
[0056]
Comparative production example 2Production of triphenylborane octadecylamine complex compound
(Compounds described in U.S. Pat. No. 3,211,679, JP-A-8-295608 and JP-A-8-295609)
Instead of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine in Production Example 1, 27.0 g (0.100 mol) of octadecylamine (special grade reagent, manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.) was used in the same manner as in Production Example 1. Thus, 43.0 g (yield 84%) of triphenylborane / octadecylamine complex compound as a white powder was obtained.
[0057]
Comparative production example 3Production of triphenylborane / ethanolamine complex compound
(Compound described in JP-A-9-78007)
In place of 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine in Production Example 1, 6.1 g (0.100 mol) of ethanolamine (special grade reagent, manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.) was used in the same manner as in Production Example 1. As a result, 26.1 g (yield 86%) of triphenylborane / ethanolamine complex compound as white powder was obtained.
[0058]
Examples 1-17 and Comparative Examples 1-5
Using the compounds obtained in Production Examples 1 to 4 and Comparative Production Examples 1 to 3, the ingredients listed in Tables 1 and 2 were added, and the marine antifouling agents of Examples 1 to 17 and Comparative Examples 1 to 5 Got.
[0059]
[Table 1]
[0060]
[Table 2]
[0061]
Test example (antifouling test)
The marine antifouling agents obtained in Examples 1 to 17 and Comparative Examples 1 to 5 were dip-coated on a polyethylene fishing net (400 denier, 40, 8 sections) and dried. The fishing net coated with the antifouling agent is fixed to a 40cm x 60cm iron rod frame and immersed in the water at about 1m from the underwater ridge in Owase Bay, Mie Prefecture. Observed. The results are shown in Table 3. The numbers in the table represent the marine organism attachment area (%).
[0062]
[Table 3]
[0063]
【The invention's effect】
As is apparent from the results in Table 3, the marine antifouling agent of the present invention using the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound represented by the general formula (I) effectively prevents adhesion of waterpox fouling organisms. can do. Also, triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compound and one or more selected from the group consisting of silicone oil, polybutenes, paraffins, petrolatums, dialkyl sulfide compounds, and / or tetraalkylthiuram The underwater antifouling agent of the present invention used in combination with disulfide can prevent the attachment of water fouling organisms over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an FTIR spectrum of a triphenylborane • 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine complex compound in Production Example 1 of the present invention.
FIG. 2 is an NMR spectrum of a triphenylborane • 3- (2-ethylhexyloxy) propylamine complex compound in Production Example 1 of the present invention.
Claims (7)
R3−(S)n −R3 (II)
(式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のアルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚剤。(A) One or more of the triphenylborane / alkoxy group-containing amine complex compounds according to claim 1, (B) silicone oil, polybutenes, paraffins, petrolatums, and general formula (II):
R 3- (S) n -R 3 (II)
(Wherein R 3 represents a linear or branched alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and n represents an integer of 1 to 20), or one selected from the group consisting of dialkyl sulfide compounds Underwater antifouling agent characterized by containing 2 or more types.
R3−(S)n −R3 (II)
(式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のアルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上と、(C)一般式(III):
R 3- (S) n -R 3 (II)
(Wherein R 3 represents a linear or branched alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and n represents an integer of 1 to 20), or one selected from the group consisting of dialkyl sulfide compounds Two or more, and (C) general formula (III):
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