JP3882726B2 - 砲弾用装弾筒の装弾筒片、その製造法及び砲弾用装弾筒 - Google Patents

砲弾用装弾筒の装弾筒片、その製造法及び砲弾用装弾筒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、砲弾用装弾筒の装弾筒片、その製造法および砲弾用装弾筒に関するものであり、例えば戦車砲用高速徹甲弾の構成部品である装弾筒の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、戦車砲弾の一つである、いわゆる装弾筒付翼安定徹甲弾1の構造の一例を示す縦断面図である。
【0003】
同図に示すように、装弾筒付翼安定徹甲弾1は、高い発射初速を得るために、弾芯2の周りに砲腔径と同じ径dの装弾筒3を装着された砲弾である。この装弾筒付翼安定徹甲弾1は、風帽付被帽徹甲弾等の他の全口径砲弾に比較して、装弾筒3を含んだ砲弾全体の比重が小さい。このため、装弾筒付翼安定徹甲弾1は、同じ砲(同じ装薬量)であっても高い発射初速を得られる。
【0004】
図8は、戦車砲の砲身4の砲腔5に装填された装弾筒付翼安定徹甲弾1を示す説明図である。また、図9(a) および図9(b) は、この装弾筒付翼安定徹甲弾1の発射時の状況を経時的に示す説明図である。
【0005】
図8に示すように、砲腔5には、装弾筒付翼安定徹甲弾1の装弾筒3が装填される。装弾筒3は、通常三つの装弾筒片6a〜6cが組み合わされて環状体をなしており、砲腔5の内部で弾芯2を抱え、高圧室7に発生する数千気圧のガス圧を全口径で受け、弾芯2を加速して数マッハの初速をもたらす。このため、この装弾筒付翼安定徹甲弾1の弾芯2の外面に設けられた凹凸部 (上述した図7における符合2a) に係合する、装弾筒3の凹凸部 (本明細書では「係合部」といい、上述した図7においては符合3bで示す) には数万Gにも達する加速度に起因した負荷が作用する。そこで、装弾筒3は、かかる超高負荷に耐えるために、高強度のアルミニウム合金により構成される。
【0006】
そして、図9(a) および図9(b) に示すように、装弾筒3は、砲腔5を出た途端に、傘状の抵抗部3aに生じる空気抵抗によって3つの装弾筒片6a〜6cに分割されて弾芯2から分離し、弾芯2のみが目標に向けて飛翔する。この飛翔の際、装弾筒付翼安定徹甲弾1は、風帽付被帽徹甲弾よりも径が小さい分だけ空気抵抗も小さく、飛翔速度の低下も少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この装弾筒付翼安定徹甲弾1の破壊力を増大するには、装弾筒3、すなわち装弾筒片6a〜6cを軽量化することにより、弾芯2の重量増加にかかわらず発射初速の上昇を図り運動エネルギーを高めることが、最も有効である。
【0008】
しかし、装弾筒片6a〜6cをこれまでのようにアルミニウム合金により構成する限り、達成できる軽量化の程度には限度があり、弾芯2の発射初速を顕著に増大できるほどに装弾筒3を軽量化することは、事実上不可能であった。
【0009】
ここに、本発明の目的は、装弾筒、すなわち装弾筒片を軽量化することができるとともに、量産性や製品の安定性をもたらし、現実に製造することができる、砲弾用装弾筒の装弾筒片と、その製造法と、砲弾用装弾筒とを、いずれも提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、装弾筒片を従来のようにアルミニウム合金製とするのではなく、炭素繊維強化プラスチック製又はガラス繊維強化プラスチック製に材質を変更できれば、装弾筒片を大幅に軽量化することができ、これにより、弾芯の発射初速を顕著に増大できるということを前提として、鋭意検討を重ねた結果、炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックにより装弾筒片を構成するには、発射時の装弾筒に作用する超高負荷に耐えるために、繊維の好適な配向方向が存在することを知見した。
【0011】
すなわち、繊維強化プラスチックからなる製品を製造するには、一般的に、積層板からの機械加工を行う製造法や、フィラメントワインディング成形による製造法が試みられる。そこで、本発明者らも一般的なこれらの製造法により、炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックにより構成される装弾筒片を製造することを検討した。
【0012】
その結果、本発明者らは、一般的なこれらの製造法により装弾筒を製造すれば、確かに軽量化、量産性さらには製品の安定性を所望の程度に維持することはできるものの、装弾筒片の係合部に作用する数万Gの加速度に耐えることができず、発射時に砲腔内において装弾筒片が破損してしまうことを知見した。
【0013】
そこで、本発明者らはさらに検討を重ねた結果、炭素繊維又はガラス繊維を、少なくとも互いに異なる2方向へ配向されるようにして装弾筒片を構成すれば、上述した課題を解決することができることを知見し、本発明を完成した。
【0014】
本発明は、炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックからなる三角柱状体を複数個組み合わせて構成される横断面が略扇形の扇形長柱体からの切り出し体であるとともに、この扇形長柱体は炭素繊維又はガラス繊維が少なくとも互いに異なる2方向へ配向される、かつ、この互いに異なる2方向が、扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあってこの長手方向に平行な方向及びこの平行な方向に略直交する方向、又は、装着される砲弾の外面の係合部の二つの斜面にそれぞれ略平行な二つの方向であることを特徴とする砲弾用装弾筒の装弾筒片である。
【0015】
この本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片では炭素繊維又はガラス繊維が、扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあって長手方向との交差角度が、0度となる方向、30度となる方向、60度となる方向、90度となる方向、120度となる方向または150度となる方向へ配向されることが例示される。
【0016】
これらの本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片では、三角柱状体が、長さが同じで幅が異なり、かつ樹脂を含浸させた複数枚の矩形の繊維シートを交互に積層したものであることが例示される。
【0017】
この本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片では、複数枚の矩形の繊維シートが、積層方向の中央に最も幅が広いシートが配置されるとともに、このシートの両側に幅が順次狭くなる複数枚のシートが順に対称に又は非対称に配置されて、積層されることが例示される。
【0018】
これらの本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片では、繊維シートが、炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックと、結合材である熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂とによって構成されることが例示される。
【0019】
別の観点からは、本発明は、炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックからなるとともに、炭素繊維又はガラス繊維が少なくとも互いに異なる2方向へ配向される三角柱状体を複数個組み合わせることにより横断面が略扇形の扇形長柱体を構成し、この扇形長柱体から砲弾用装弾筒の装弾筒片を切り出し、かつ、この互いに異なる2方向が、扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあってこの長手方向に平行な方向及びこの平行な方向に略直交する方向、又は、装着される砲弾の外面の係合部の二つの斜面にそれぞれ略平行な二つの方向であることを特徴とする砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法である。
【0021】
この本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法では、炭素繊維又はガラス繊維が、扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあってこの長手方向との交差角度が、0度となる方向、30度となる方向、60度となる方向、90度となる方向、120 度となる方向または150 度となる方向へ配向されることが例示される。
【0022】
これらの本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法では、扇形長柱体が、長さが同じで幅が異なり、かつ樹脂を含浸させた複数枚の矩形の繊維シートを交互に積層したものであることが例示される。
【0023】
さらに別の観点からは、本発明は、上述した本発明に係る砲弾用装弾筒の装弾筒片を複数環状に組み合わせて構成されることを特徴とする砲弾用装弾筒である。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる砲弾用装弾筒の装弾筒片、その製造法および砲弾用装弾筒の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は、本実施の形態の砲弾用装弾筒11を有する装弾筒付翼安定徹甲弾10を、一部簡略化するとともに透視した状態で示す説明図である。
この装弾筒付翼安定徹甲弾10の弾芯12の長手方向の略中央部の周囲には、図示しない砲腔の内径と略同じ外径を有する砲弾用装弾筒11が装着されている。
【0026】
本実施の形態における砲弾用装弾筒11は、図1に示すように、4つの砲弾用装弾筒11の装弾筒片13a 〜13d を環状に組み合わせて構成されるが、装弾筒片の数は4つに限定されるものではなく、3つまたは5つ以上の装弾筒片を環状に組み合わせて構成してもよい。一般的には、装弾筒片の数は3つである。
【0027】
なお、図1では、装弾筒片13a 〜13d の形状を理解し易くするため、装弾筒片13a を抽出して示す。また、装弾筒片13a 〜13d はいずれも同じ形状を有することから、以降の説明は装弾筒片13a を例にとって行う。
【0028】
図2は、砲弾用装弾筒11の装弾筒片13a の製造状況を模式的に示す説明図である。
図2に示すように、この装弾筒片13a は、繊維強化プラスチックからなる複数個 (図示例では8個) の三角柱状体14a 〜14h を、適宜手段(本例では、後述する図3を参照しながら説明するように、所定の温度のもとで所定の加圧力で加圧すること)によって組み合わせて構成される扇形長柱体15から、機械加工等の適宜手段によって切り出された切り出し体である。
【0029】
ここで、扇形長柱体15を構成する三角柱状体14a 〜14h は、いずれも同じものであるため、以降の説明は三角柱状体14a を例にとって行う。
図2において抽出して示すように、繊維強化プラスチックからなる三角柱状体14a は、複数枚の矩形の繊維シート16a 〜16o の積層体である。
【0030】
繊維シート16a 〜16o は、いずれも、この三角柱状体14a の長手方向 (図2における両矢印方向) と略直交する方向へ向けて多数の繊維17が配向される。また、本実施の形態では、複数の繊維18が、三角柱状体14a の長手方向 (図2における両矢印方向) へ向けて配向される。繊維18の配向密度は、繊維17の配向密度よりも小さくてよい。
【0031】
このように、繊維18、17は、互いに異なる2方向、すなわち、扇形長柱体15の長手方向 (図2における両矢印方向) に平行な任意の面内にあってこの長手方向に平行な方向及びこの平行な方向に略直交する方向へ配向される。
【0032】
このように、本実施の形態における扇形長柱体14a は、炭素繊維が少なくとも互いに異なる2方向へ配向されるものである。
また、繊維シート16a 〜16o は、いずれも、長さが同じで幅が異なる矩形の繊維シートであって、適宜手段によって樹脂19を含浸させてある。なお、本実施の形態では、繊維シート16a 〜16o は、市販されている大判の繊維シートから所定の寸法に裁断することにより、製造した。
【0033】
繊維シート16a 〜16o は、幅が最大の一枚の繊維シート16a の両側に、幅が徐々に小さくなる繊維シート16b 〜16o が順次配されるように、積層されている。すなわち、繊維シート16a は幅が最大であり、繊維シート16b 、16c の幅は等しいとともに繊維シート16a の幅に次ぐ幅であり、繊維シート16d 、16e の幅は等しいとともに繊維シート16b 、16c の幅に次ぐ幅であり、繊維シート16f 、16g の幅は等しいとともに繊維シート16d 、16e の幅に次ぐ幅であり、繊維シート16h 、16i の幅は等しいとともに繊維シート16f 、16g の幅に次ぐ幅であり、繊維シート16j 、16k の幅は等しいとともに繊維シート16h 、16i の幅に次ぐ幅であり、繊維シート16l 、16m の幅は等しいとともに繊維シート16j 、16k の幅に次ぐ幅であり、さらに、繊維シート16n 、16o の幅は等しいとともに繊維シート16l 、16m の幅に次ぐ幅である。
【0034】
本実施の形態では、繊維強化プラスチックの基材をなす繊維17または18が炭素繊維(グラファイト繊維を含む)である。しかし、本発明はこの炭素繊維に限定されるものではなく、例えばガラス繊維等の炭素繊維以外の繊維であってもよい。また、本実施の形態では、繊維強化プラスチックの結合材をなす樹脂19は熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂である。しかし、本発明はエポキシ樹脂に限定されるものではなく、フェノール樹脂等のエポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂であってもよい。また、本発明は熱硬化性樹脂に限定されるものではなく、例えばいわゆるPEEK等の熱可塑性樹脂であってもよく、これにより、コスト低減を図ることができる。
【0035】
なお、説明の便宜上図1には示していないが、装弾筒片13a 〜13d の内面には、図6を参照しながら説明した弾芯2の外面に設けられた凹凸部に係合する係合部が凹凸状に形成されている。
【0036】
本実施の形態では、装弾筒片13a 〜13d はこのように構成されており、これら装弾筒片13a 〜13d を図1に示すように環状に組み合わせて、砲弾用装弾筒11が構成される。次に、これら装弾筒片13a 〜13d の製造法を説明する。
【0037】
本実施の形態では、はじめに、三角柱状体14a 〜14h の長手方向と略直交する方向へ向けた繊維17と、三角柱状体14a の長手方向へ向けた繊維18とが配向されるとともに長さが同じで幅が異なり、かつ樹脂19を含浸させた複数枚の矩形の繊維シート16a 〜16o の積層体である、繊維強化プラスチックからなる三角柱状体14a 〜14h を製造する。
【0038】
具体的には、これらの三角柱状体14a 〜14h は、以下に示す手順(1) 〜(3) により製造される。
(1)炭素繊維17、18からなる基材に予め樹脂19をしみ込ませたシートを所定の形状および寸法に裁断して、複数枚の矩形の繊維シート16a 〜16o を製造する。この時の各繊維シート16a 〜16o における繊維17、18の配向は、基材に加わる力を装弾筒全体に分散して伝達するために、繊維17が三角柱状体14a 〜14h の長手方向と略直交する方向へ配向するとともに、繊維18が三角柱状体14a 〜14h の長手方向へ配向する。
【0039】
(2)裁断した繊維シート16a 〜16o を、図2に示すように積層し、デバッキングを行い、積層した各繊維シート16a 〜16o 間に存在する気泡を除去する。
各繊維シート16a 〜16o が積層された三角柱状体14a は、図2に示すように、略10度の中心角度を有するくさび形状を呈する。
【0040】
(3)断面が略10度の角度を持つ三角柱状体14a 〜14h を、後述する図3に示すように8個重ねて、成形治具20のキャビティ21a に挿入する。
そして、これらの繊維強化プラスチックからなる三角柱状体14a 〜14h を、本実施の形態では8個組み合わせることにより、横断面が略扇形の扇形長柱体15を構成する。
【0041】
図3(a) は、扇形長柱体15の組み立て治具20を示す説明図であり、図3(b) は三角柱状体14a 〜14h をセットした時の図3(a) におけるA−A断面図、図3(c) は加圧時の図3(a) におけるA−A断面図である。以下、図3(a) 〜図3(c) を参照しながら、この組み立て治具20の構造を説明する。
【0042】
図3(a) における符合21は、U字型のキャビティ21a を有する下型である。この下型21には、上型25の位置を決めるための4本のノックピン26を通すための4つの穴21b が設けられている。また、下型21には2枚のガイドプレート24を固定するための固定部 (図示していない) が設けられている。
【0043】
ピン23に装着されてピン23を回転中心に回動するヒンジ (図示しない) には、2枚の可動傾斜プレート22が装着される。また、ピン23は、2枚のガイドプレート24にそれぞれ設けられた縦長の貫通穴(または縦長の貫通みぞ)を貫通しており、2枚の可動傾斜プレート22の位置を決める。これにより、2枚の可動傾斜プレート22は、下型21のU字型のキャビティ21a に収容された三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30が分離しないように、この組合せ物30に加圧力を負荷することができる。
【0044】
なお、ピン23の周囲には、2枚の可動傾斜プレート22による加圧時に三角柱状体14a 〜14h のひとつでもずれることのないよう、押え部材23a が装着されている。
【0045】
また、2枚のガイトプレート24は、このピン23に案内されてピン23の延設方向に移動自在に配置されているため、2枚の可動傾斜プレート22による加圧時には、下型21の両端面に当接させることにより、三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30をキャビティ21a 内に密閉配置することができる。
【0046】
さらに、上型25の底面には、鉛直下向きに可動傾斜プレート22を押圧するための押圧部材25a 、25a が取り付けられている。
さらに、下型21には発熱体27が埋設されており、キャビティ21a に収容された三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30を所定の温度に加熱することができるように構成されている。
【0047】
本実施の形態における組み立て治具20は、以上のように構成される。次に、この組み立て治具20を用いて扇形長柱体15を組み立てる手順を説明する。
(1)図3(b) に示すように、ピン23に装着されたヒンジ (図示しない) により連結された2枚の可動傾斜プレート22を開限の位置 (図3(b) に示す位置) まで開いておき、この間に、くさび状に形作られた三角柱状体14a 〜14h の組合せ物を、下型21のU字型のキャビティ21a に収容する。
【0048】
(2)ピン23に装着されたヒンジ (図示しない) により連結された2枚の可動傾斜プレート22を閉じて、キャビティ21a に収容された三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30に当接させる。
【0049】
(3)ガイドプレート24、24にピン23を貫通させ、ガイドプレート24、24をピン23の延設方向に移動させることにより、ガイドプレート24、24をいずれも下型21の端面に固定して、三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30をキャビティ21a 内に密閉する。
【0050】
(4)次に、図3(c) に示すように、4本のノックピン26を4つの貫通孔21b に貫通させながら上型25を下降し、下型21にセットする。この際、上型21の底面に鉛直下向きに取り付けられた押圧部材25a 、25a の先端により、可動傾斜プレート22が軽く押圧され、これにより、可動傾斜プレート22はキャビティ21a 内に密閉配置された三角柱状体14a 〜14h の組合せ物30を軽く加圧する。
【0051】
このようにして、組み立て治具20を組み立てる。
(5)次に、組み立てを終えた組み立て治具20の上型21を、図示しない適当な加圧装置 (例えばプレス装置) により下方へ向けて、所定の加圧力で加圧することにより、所定の位置まで押し込む。
(6)この状態で組み立て治具20の全体を所定温度に加熱することにより、三角柱状体14a 〜14h を溶融圧着して、扇形長柱体15を成型する。成型完了後に、組み立て治具20を分解することにより、成型された扇形長柱体15を組み立て治具20から搬出する。
【0052】
そして、このように製造した扇形長柱体15から装弾筒片13a を、機械加工等の適宜手段により切り出すことによって、砲弾用装弾筒10の装弾筒片13a を製造する。
【0053】
このように、本実施の形態によれば、砲弾用装弾筒10の装弾筒片13a に使用される繊維17および18の配向を工夫し、また、これらの繊維17および18を樹脂19により均一に固めることにより、発射時に砲弾用装弾筒10の係合部に作用する数万Gの加速度による負荷を、砲弾用装弾筒10の全体に分散することができる。このため、炭素繊維強化プラスチックの特徴である、軽量化、量産性さらには品質安定性を損なうことなく、係合部の強度を十分に高めることができる。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。なお、以降の説明では、上述した第1の実施の形態と相違する部分を説明することとし、共通する部分については重複する説明を適宜省略する。
【0055】
図4は、本実施の形態で用いる三角柱状体14a-1 を示す説明図である。
本実施の形態では、三角柱状体14a-1 を構成する複数枚の矩形の繊維シート16a-1 〜16o-1 が、第1の実施の形態で用いた複数枚の矩形の繊維シート16a 〜16o とは異なっている。
【0056】
複数枚の矩形の繊維シート16a-1 〜16o-1 は、積層方向の中央に最も幅が広い繊維シート16a-1 が配置されるとともに、この最も幅が広い繊維シート16a-1 の両側に幅が順次狭くなる複数枚の繊維シート16b-1 〜16o-1 が順に配置されて (繊維シート16a-1 〜16o-1 のこのような配置を「千鳥配置」という) 、積層される。
【0057】
すなわち、図4において、繊維シート16b-1 〜16o-1 の長さ (図4における両矢印方向の寸法) はいずれも同じであるが、幅 (図4における両矢印方向と直交する方向の寸法) に関しては、繊維シート16a-1 >繊維シート16b-1 >繊維シート16c-1 >繊維シート16d-1 >繊維シート16e-1 >繊維シート16f-1 >繊維シート16g-1 >繊維シート16h-1 >繊維シート16i-1 >繊維シート16j-1 >繊維シート16k-1 >繊維シート16l-1 >繊維シート16m-1 >繊維シート16n-1 >繊維シート16o-1 である。
【0058】
なお、本実施の形態では、繊維シート16a-1 〜16o-1 は、市販されている大判の繊維シートから所定の寸法に裁断することにより、製造する。
これ以外は、第1の実施の形態と同じに構成されている。
【0059】
本実施の形態によれば、複数枚の矩形の繊維シート16a-1 〜16o-1 を千鳥配置とするため、三角柱状体14a-1 の厚さ方向の強度を、第1の実施の形態の三角柱状体14a よりも高めることができる。このため、炭素繊維強化プラスチックの特徴である、軽量化、量産性さらには品質安定性を損なうことなく、扇形長柱体の強度を、第1の実施の形態よりも高めることができる。
【0060】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を説明する。
図5は、本実施の形態で用いる三角柱状体14a-2 を示す説明図である。なお、図5では繊維シート16a-2 〜16j-2 の積層枚数は10枚であって、第1の実施の形態および第2の実施の形態の積層枚数である15枚とは異なっているが、これは図面をできるだけ簡略化して本実施の形態のポイントを理解し易くためであり、繊維シート16a-2 〜16j-2 の積層枚数は適宜決定すればよいことは、いうまでもない。
【0061】
本実施の形態の繊維シート16a-2 〜16j-2 は、上述した第2の実施の形態と同様に千鳥配置されている。
また、本実施の形態のシート16a-2 〜16j-2 は、いずれも、繊維17、18が、扇形長柱体15の長手方向 (図5における両矢印方向) に平行な任意の面内にあってこの長手方向と60度及び120 度傾斜する二つの方向へ向けて配向されている。
【0062】
なお、本実施の形態では、繊維シート16a-2 〜16j-2 は、市販されている大判の繊維シートから所定の寸法に裁断することにより、製造する。
本実施の形態では、繊維17、18がこのように配向されており、また、装弾筒3の内面に設けられる係合部を構成する台形状のねじ部の二つの斜面もまた、扇形長柱体15の長手方向と60度及び120 度傾斜する二つの方向を指向して形成されている。
【0063】
このため、本実施の形態の繊維17、18は、装着される砲弾の外面に係合するために設けられる係合部において、台形状のねじ部の二つの斜面にそれぞれ略平行な二つの方向を指向することとなる。
【0064】
したがって、本実施の形態によれば、三角柱状体14a-2 の係合部における剪断強度を、第2の実施の形態の三角柱状体14a-1 よりも高めることができる。このため、炭素繊維強化プラスチックの特徴である、軽量化、量産性さらには品質安定性を損なうことなく、係合部の強度を、第2の実施の形態よりもさらに高めることができる。
【0065】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態を説明する。
図6は、本実施の形態で用いる三角柱状体14a-3 を示す説明図である。なお、図6では繊維シート16a-3 〜16o-32の積層枚数は15枚であるが、繊維シート16a-3 〜16o-3 の積層枚数は適宜決定すればよいことは、いうまでもない。
【0066】
本実施の形態では、第2の実施の形態の三角柱状体14a-1 や第3の実施の形態の三角柱状体14a-2 と同様に、15枚の矩形の繊維シート16a-3 〜16o-3 は、積層方向の中央に最も幅が広い3枚の繊維シート16a-3 、16b-3 、16c-3 が配置されるとともに、この最も幅が広い3枚の繊維シート16a-3 〜16c-3 の両側に幅が順次狭くなる複数枚の繊維シート16d-3 〜16o-3 が順に千鳥配置されて、積層される。
【0067】
すなわち、図6において、繊維シート16a-3 〜16o-3 の長さ (図6における両矢印方向の寸法) はいずれも同じであるが、幅 (図6における両矢印方向と直交する方向の寸法) に関しては、繊維シート16a-3 =繊維シート16b-3 =繊維シート16c-3 >繊維シート16d-3 >繊維シート16e-3 >繊維シート16f-3 >繊維シート16g-3 >繊維シート16h-3 >繊維シート16i-3 >繊維シート16j-3 >繊維シート16k-3 >繊維シート16l-3 >繊維シート16m-3 >繊維シート16n-3 >繊維シート16o-3 である。
【0068】
なお、本実施の形態においても、繊維シート16a-3 〜16o-3 は、市販されている大判の繊維シートから所定の寸法に裁断することにより、製造する。
また、本実施の形態では、図6に模式的に示すように、繊維シート16a-3 〜16o-3 それぞれの繊維の配向方向が、上述した第1実施の形態〜第3の実施の形態とは異なっている。
【0069】
すなわち、繊維シート16a-3 の繊維の配向方向は、長手方向 (図6における両矢印方向) と直交する方向の1方向 (図6では『90°』として示す) である。
また、繊維シート16b-3 、16c-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と60度交差する方向の1方向 (図6では『60°』として示す) である。
【0070】
また、繊維シート16d-3 、16e-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と120 度交差する方向の1方向 (図6では『−60°』として示す) である。
また、繊維シート16f-3 、16g-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と30度交差する方向の1方向 (図6では『30°』として示す) である。
【0071】
また、繊維シート16h-3 、16i-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と150 度交差する方向の1方向 (図6では『−30°』として示す) である。
また、繊維シート16j-3 、16k-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と平行な方向の1方向 (図6では『0 °』として示す) である。
【0072】
また、繊維シート16l-3 、16m-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と直交する方向の1方向 (図6では『90°』として示す) である。
さらに、繊維シート16n-3 、16o-3 の繊維の配向方向は、いずれも、長手方向と平行な方向の1方向 (図6では『0 °』として示す) である。
【0073】
本実施の形態では、繊維シート16a-3 〜16o-3 それぞれの繊維の配向方向は、以上のようになっている。このような配向方向としたこと (以下、単に『多方向配置』ともいう) のメリットとしては、装弾筒片の係合部および全体の強度をともに十分に確保しながら、装弾筒片の経時的な全体歪の抑制を図ることができる点にある。
【0074】
すなわち、繊維強化材の一般的な欠点として、方向により寸法変化の量が異なるため、製造時や長期間貯蔵中に歪を生じて変形してしまうことが挙げられる。均等な変化を生じさせるためには全方向に繊維を配向させればよいのではとも一見考えられるが、これでは、繊維方向が多くなり、特定方向 (例えば長手方向) あるいは特定箇所 (例えば係合部) の強度が低下してしまう。
【0075】
そこで、本実施の形態では、繊維シート16a-3 〜16o-3 それぞれの繊維の配向方向を上述した多方向配置とすることにより、装弾筒片の係合部および全体の強度をともに十分に確保しながら、装弾筒片の経時的な全体歪の抑制を図るものである。
【0076】
なお、図6に示した繊維シート16a-3 〜16o-3 それぞれの繊維の配向方向は、あくまでも例示であり、装弾筒片の係合部および全体に要求される強度や、経時的に生じる歪の抑制要求量等を勘案して、適宜決定すればよいことはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、装弾筒を軽量化することができるとともに、量産性や製品の安定性をもたらし、現実に製造可能な、砲弾用装弾筒の装弾筒片、その製造法および砲弾用装弾筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の砲弾用装弾筒を有する装弾筒付翼安定徹甲弾を、一部簡略化するとともに透視した状態で示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態の砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造状況を模式的に示す説明図である。
【図3】図3(a) は、第1の実施の形態における扇形長柱体の組み立て治具を示す説明図であり、図3(b) はこの三角柱状体をセットした時の図3(a) におけるA−A断面図、図3(c) は図3(a) におけるA−A断面図である。
【図4】第2の実施の形態で用いる三角柱状体を示す説明図である。
【図5】第3の実施の形態で用いる三角柱状体を示す説明図である。
【図6】第4の実施の形態で用いる三角柱状体を示す説明図である。
【図7】戦車砲弾の一つである装弾筒付翼安定徹甲弾の構造の一例を示す縦断面図である。
【図8】戦車砲の砲身の砲腔に装填された装弾筒付翼安定徹甲弾を示す説明図である。
【図9】図9(a) および図9(b) は、装弾筒付翼安定徹甲弾の発射時の状況を経時的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 装弾筒付翼安定徹甲弾
11 砲弾用装弾筒
13a 〜13d 装弾筒片
14a 〜14h 三角柱状体
15 扇形長柱体
16a 〜16o 繊維シート
17、18 繊維
19 樹脂

Claims (9)

  1. 炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックからなる三角柱状体を複数個組み合わせて構成される横断面が略扇形の扇形長柱体からの切り出し体であるとともに、該扇形長柱体は炭素繊維又はガラス繊維が少なくとも互いに異なる2方向へ配向され、かつ、該互いに異なる2方向は、前記扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあって該長手方向に平行な方向及び該平行な方向に略直交する方向、又は、装着される砲弾の外面の係合部の二つの斜面にそれぞれ略平行な二つの方向であることを特徴とする砲弾用装弾筒の装弾筒片。
  2. 前記炭素繊維又はガラス繊維は、前記扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあって該長手方向との交差角度が、0度となる方向、30度となる方向、60度となる方向、90度となる方向、120度となる方向または150度となる方向へ配向される請求項1に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片。
  3. 前記三角柱状体は、長さが同じで幅が異なり、かつ樹脂を含浸させた複数枚の矩形の繊維シートを交互に積層したものである請求項1または請求項2に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片。
  4. 前記複数枚の矩形の繊維シートは、積層方向の中央に最も幅が広いシートが配置されるとともに、該シートの両側に幅が順次狭くなる複数枚のシートが順に対称に又は非対称に配置されて、積層される請求項3に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片。
  5. 前記繊維シートが、前記炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックと、結合材である熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂とによって構成される請求項3または請求項4に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片。
  6. 炭素繊維強化プラスチック又はガラス繊維強化プラスチックからなるとともに、炭素繊維又はガラス繊維が少なくとも互いに異なる2方向へ配向される三角柱状体を複数個組み合わせることにより横断面が略扇形の扇形長柱体を構成し、該扇形長柱体から砲弾用装弾筒の装弾筒片を切り出すとともに、該互いに異なる2方向は、前記扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあって該長手方向に平行な方向及び該平行な方向に略直交する方向、又は、装着される砲弾の外面の係合部の二つの斜面にそれぞれ略平行な二つの方向であることを特徴とする砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法
  7. 前記炭素繊維又はガラス繊維は、前記扇形長柱体の長手方向に平行な任意の面内にあって該長手方向との交差角度が、0度となる方向、30度となる方向、60度となる方向、90度となる方向、120度となる方向または150度となる方向へ配向される請求項6に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法。
  8. 前記扇形長柱体は、長さが同じで幅が異なり、かつ樹脂を含浸させた複数枚の矩形の繊維シートを交互に積層したものである請求項6または請求項7に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片の製造法。
  9. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された砲弾用装弾筒の装弾筒片を複数枚環状に組み合わせて構成されることを特徴とする砲弾用装弾筒。
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