JP3879466B2 - Floor pan drainage gradient structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床パンの排水勾配構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の床パンの排水勾配構造としては図7に示すように、床パン1の浴槽設置面2の内側部分2aに排水口6側に水を流下させるための水勾配W’を設け、浴槽から溢れた水を浴槽設置面2の内側部分2aに流下させて排水口6に排水するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、浴室ユニットにあっては床パン1から天井面までの高さが一定に制約されている場合があり、かかる場合にあっては、浴槽設置面2の内側部分2aの水勾配W’を大きくすると浴槽が高くなり、その分だけ天井面までの高さが低くなって圧迫感を与えるという問題が生じ、一方、水勾配W’を小さくすると、排水性能が低下して浴槽の下に水が溜まってカビの原因となり、衛生面での問題が生じる。
【0004】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、浴槽設置面を低くしたままで排水溝の勾配だけを大きくすることが可能となり、排水性能を大幅に向上させることができ、さらに排水性能を高めることができるものでありながら、床パンから天井面までの高さが一定に制約されている場合であっても、天井面までの高さが低くなるのを防止できる床パンの排水勾配構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、床パン1の浴槽設置面2の壁側Aに浴槽設置面2よりも高い段部4を立設し、段部4の上面側に排水溝5を設けると共にこの排水溝5に床パン1の排水口6側に向かって水を流下させるための水勾配Wを設けたことを特徴とする。
【0007】
従って、浴槽設置面2を低くしたままで排水溝5の勾配Wだけを大きくすることが可能となり、排水溝5の勾配Wを大きくして排水性能を高めることができると共に、床パン1から天井面までの高さが一定に制約されている場合であっても天井面までの高さが低くなるのを防止できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
本実施形態の床パン1は、図1、図2に示すように、浴槽3を設置する浴槽設置面2を備えており、浴槽設置面2の外周には、浴槽設置面2よりも一段低い外周溝部8が設けられており、外周溝部8の洗い場側Bの一辺に排水口6が設けられている。この外周溝部8は排水口6に向かって小さな水勾配が設けられている。なお、浴槽3の下面には脚部50(図3)が浴槽3の下面外周の全周に亘って設けられており、この脚部50が浴槽設置面2の外周縁に沿ってパッキン材により気密にシールされており、これにより外周溝部8から浴槽設置面2上面への水の流入を防止できる構造となっている。
【0010】
上記浴槽設置面2の壁側Aの三方には、それぞれ、浴槽設置面2よりも一段高い段部4が立設されている。各段部4は浴槽3の側壁面3a(図3)と干渉しない高さで、外周溝部8の外周部から上方に立ち上げられている。各段部4の上面の奥部には、段部4の上面4aよりも一段低くなった排水溝5がそれぞれ形成されている。各段部4における排水溝5は互いに連通していると共に、両側の排水溝5,5の開口端部5a,5bが浴槽設置面2の外周溝部8にそれぞれ開放されており、排水溝5からの水が外周溝部8を伝って排水口6に排水されるようになっている。ここで上記排水溝5には、排水口6側に向かって水を流下させるための水勾配Wが形成されている。図2の例では、洗い場側Bとは反対方向に設けられた中央の排水溝5Aの中央部の高さを最も高くし、両側の排水溝5B,5Bの開口端部5a,5bが最も低くなるように滑らかな水勾配Wとしてある。なお、浴槽設置面2の壁側Aの三方には、図3に示すように、排水溝5の外周部から段部4よりも更に高い水返し片9が立設されており、この水返し片9の上端部に浴室壁10を支持するための壁支持面11が設けられている。
【0011】
しかして、浴槽設置面2の壁側Aの三方に一段高い排水溝5を設け、この排水溝5に床パン1の排水口6側に向かって水を流下させるための水勾配Wを設けてあるので、浴槽設置面2を低くしたままで排水溝5の勾配Wだけを大きくすることが可能となり、これにより、浴槽3から溢れた水を排水溝5を経由して排水口6側にスムーズに排水できるようになり、排水性能を大幅に向上させることができる。従って、従来のように浴槽3の下に水が溜まってカビの原因となることもないので衛生面できわめて良好となる。しかも排水溝5の勾配Wを大きくして排水性能を高めることができるものでありながら、浴槽設置面2に水勾配を設けなくてもよいため、床パン1から天井面までの高さが一定に制約されている場合であっても、浴槽設置面2の高さを低くして天井面までの高さを高くできるものである。また、浴槽設置面2の壁側Aの三方は、浴槽3のフランジ部3c(図3)によって覆われるデッドスペースの部分であり、この部分に排水溝5付き段部4を設けることによって、デッドスペースを利用して床パン1の大きさを変えることなく排水溝5を設けることができるようになる。また本例では、浴槽設置面2の壁側Aの三方に設けられる排水溝5のうち、中央の排水溝5Aの中央部を最も高くし、両側の排水溝5B,5Bの開口端部5a,5bを最も低くなるような水勾配Wとしたので、水が両側の排水溝5B,5Bに振り分けられてバランスよく排水されるようになるので、排水量が多い場合にも対応でき、浴槽設置面2の外周縁に浴槽の脚部50(図3)がシールされていることとあいまって、浴槽設置面2への水の溢れ出しを効果的に防止できるという利点もある。なお排水溝5の最も高くなる部分は中央の排水溝5Aの中央部に限られるものではなく、排水溝5の任意の箇所であればよく、適宜設計変更自在である。
【0012】
図4、図5は他の実施形態を示している。本例では、床パン1の浴槽設置面2の壁側Aの一辺に沿って細長いリブ形状の堰部7が立設されている。堰部7は浴槽3の側壁面3a及び底壁面3b(図3とは干渉しない高さで立設されており、この堰部7の外側に排水溝5が設けられている。この排水溝5には、堰部7の高さHを越えない範囲で床パン1の排水口6側に向かって水を流下させるための水勾配Wが設けられている。本例では、堰部7の高さHを越えない程度に排水溝5の中央部5cの高さが最も高く、排水溝5の両端部5a,5bが最も低くなるような滑らかな山形状をした水勾配Wとしてある。この排水溝5の開口端部5a,5bは、浴槽設置面2の外周溝部8にそれぞれ開放されており、排水溝5からの水が外周溝部8に流れ落ちる。このとき、浴槽設置面2の外周縁に沿って浴槽3の脚部50(図3)が気密にシールされているため、外周溝部8から浴槽設置面2上面への水の流入が防がれているため、排水溝5からの水が外周溝部8を伝って排水口6に排水されるようになる。さらに、排水溝5の溝幅は、排水溝5の中央部5cで最も狭く、両端部5a,5bに行く程広くなるように、堰部7の両端部を平面視で略く字状に浴槽設置面2側に傾斜させてあり、排水溝5に流れ込む排水量が多い場合にも対応できるようにしてある。しかして、上記図1〜図3の実施形態と同様、浴槽設置面2を低くしたままで排水溝5の勾配Wだけを大きくすることが可能となり、排水性能を大幅に向上させることができると共に、浴槽3の下に水が溜まってカビの原因となることもなく、天井面までの高さを高くできるという効果、さらに、浴槽設置面2の壁側Aの一辺は、浴槽3のフランジ部3c(図3)によって覆われるデッドスペースの部分であり、この部分に排水溝5、堰部7を設けることによって、床パン1の大きさを変える必要がないという効果が得られるうえに、本例では、浴槽設置面2の壁側Aの一辺のみに山形状の水勾配Wで排水溝5を設けると共に、排水溝5の中央部5cを最も高く且つ溝幅を狭くし、両端部5a,2bを最も低く且つ溝横を広くしたので、排水溝5を伝って落ちる水の流下速度が速くなり、浴槽設置面2の外周溝部8の水勾配が小さくても外周溝部8上に勢いよく水を流して排水できるようになり、排水量が多い場合でも対応できるものである。なお本例では、排水溝5の中央部5cを最も高く且つ溝幅を狭くし、両端部5a,2bを最も低く且つ溝横を広くしたが、これに限らず、溝幅は一定でもよく、また一方の開口端部5a(又は5b)で最も高く、他方の開口端部5b(又は5a)で最も低くなるような水勾配としてもよいものである。また本例では、浴槽設置面2の壁側Aの一辺のみに堰部7を立設したが、他の壁側Aの辺にも立設してもよいものである。
【0013】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、床パンの浴槽設置面の壁側に浴槽設置面よりも高い段部を立設し、段部の上面側に排水溝を設けると共にこの排水溝に床パンの排水口側に向かって水を流下させるための水勾配を設けたことを特徴とする。
【0015】
このような床パンの排水勾配構造を採用することにより、浴槽設置面を低くしたままで排水溝の勾配だけを大きくすることが可能となり、排水性能を大幅に向上させることができ、従来のように浴槽の下に水が溜まってカビの原因となることもないので衛生面できわめて良好となると共に、排水溝の勾配を大きくして排水性能を高めることができるものでありながら、浴槽設置面に勾配を設けなくてもよいため、床パンから天井面までの高さが一定に制約されている場合であっても、浴槽設置面の高さを低くして天井面までの高さを高くできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】図2のC−C線断面図である。
【図4】他の実施形態の斜視図である。
【図5】同上の平面図である。
【図6】図5のD−D線断面図である。
【図7】従来例の平面図である。
【符号の説明】
1 床パン
2 浴槽設置面
3 浴槽
4 段部
5 排水溝
6 排水口
7 堰部
A 壁側
H 堰部の高さ
W 水勾配[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a floor pan drainage gradient structure.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this kind of floor pan drainage gradient structure, as shown in FIG. 7, a water gradient W ′ for allowing water to flow toward the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the bathroom unit, the height from the
[0004]
The present invention was invented in view of the problems of the conventional example described above, and the object of the present invention is to make it possible to increase only the slope of the drainage groove while keeping the bathtub installation surface low. Even if the height from the floor pan to the ceiling surface is restricted to a certain level, the height to the ceiling surface can be improved. The object of the present invention is to provide a floor pan drainage gradient structure that can prevent a reduction in height.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, a
[0007]
Accordingly, it is possible to increase only the gradient W of the
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0009]
The
[0010]
[0011]
Accordingly, a
[0012]
4 and 5 show another embodiment. In this example, an elongated rib-
[0013]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the present invention, a step portion higher than the bathtub installation surface is erected on the wall side of the bathtub installation surface of the floor pan, and a drainage groove is provided on the upper surface side of the step portion. A water gradient is provided in the drainage groove to allow water to flow toward the drainage side of the floor pan.
[0015]
By adopting such a floor pan drainage gradient structure, it becomes possible to increase only the slope of the drainage groove while keeping the bathtub installation surface low, and the drainage performance can be greatly improved. In addition, water does not accumulate under the bathtub and cause mold, so it is very hygienic and the drainage performance can be improved by increasing the slope of the drainage groove. Therefore, even if the height from the floor pan to the ceiling surface is restricted to a certain level, the height of the bathtub installation surface is reduced and the height to the ceiling surface is increased. It can be done.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the above.
3 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 4 is a perspective view of another embodiment.
FIG. 5 is a plan view of the same.
6 is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
FIG. 7 is a plan view of a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
Priority Applications (1)
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JP2001292457A JP3879466B2 (en) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | Floor pan drainage gradient structure |
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